JPWO2015098396A1 - ラックアンドピニオン式ステアリングギヤユニット - Google Patents

ラックアンドピニオン式ステアリングギヤユニット Download PDF

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Abstract

ラックアンドピニオン式ステアリングギヤユニットは、ピニオン軸(6)の先端部に形成した挿入部(16)を、ケーシング(10a)を構成する第二収納部(12a)の支持凹部(17a)の内径側に、滑り軸受(20)を介して回転可能に支持する。ケーシング(10a)を構成する第二収納部(12a)の支持凹部(17a)の内周面に、ピニオン軸(6)の挿入部(16)が滑り軸受(20)の内径側に配置された状態で、支持凹部(17a)及び滑り軸受(20)の内面とピニオン軸(6)の先端面とにより画成される内側空間(33)と、ピニオン軸(6)の外周面のうち支持凹部(17a)の内径側に位置していない部分の周囲に存在する外側空間(34)とを連通する為の通気用凹溝(32)を形成する。

Description

この発明は、自動車の操舵輪に舵角を付与する為のステアリング装置を構成する、ラックアンドピニオン式ステアリングギヤユニットの改良に関する。
ステアリングホイールから入力された回転運動を舵角付与の為の直線運動に変換する為の機構としてラックアンドピニオンを使用する、ラックアンドピニオン式ステアリングギヤユニットを備えたステアリング装置が、例えば特許文献1等により、従来から広く知られている。ラックアンドピニオン式ステアリングギヤユニットは、小型且つ軽量に構成でき、しかも剛性が高く良好な操舵感が得られる為、実際に広く使用されている。図17〜19は、この様なラックアンドピニオン式ステアリングギヤユニットを組み込んだステアリング装置の1例を示している。ステアリング装置は、ステアリングホイール1の操作に伴って回転するステアリングシャフト2の動きを、自在継手3、3及び中間シャフト4を介して、ステアリングギヤユニット5の入力軸である、ピニオン軸6に伝達する。尚、図18〜19の上下方向は、必ずしも使用状態での上下方向とは一致しない。上下方向は、車両への組み付け状態で適宜選択し、一般的には、ピニオン軸6を、鉛直方向に対し傾斜させた状態で設置する。
上述の様なステアリングギヤユニット5は、ピニオン軸6の軸方向の一部に設けたピニオン歯7と、ラック軸8の前面に設けたラック歯9とを噛合させて成る。
ピニオン軸6及びラック軸8は、それぞれの一部を、ケーシング10内に収納している。ケーシング10は、それぞれが筒状である、第一収納部11及び第二収納部12を備える。第一収納部11では、その両端が開口しており、第二収納部12は、第一収納部11の一部側方に設けられていて、一端が開口している。第一収納部11の中心軸と第二収納部12の中心軸とは、互いに捩れの位置関係にある。ラック軸8は、第一収納部11に軸方向の変位を可能に挿通されており、その両端部を第一収納部11から突出させている。又、第一収納部11の内周面の両端寄り部分に支持した1対のラックガイド(滑り軸受)13、13を、ラック軸8の外周面に摺接させることで、ラック軸8が第一収納部11に対し、がたつきなく、軸方向に変位できる様にしている。そして、ラック軸8の両端部には、それぞれ球面継手14、14を介して、タイロッド15、15の基端部が結合されている。両タイロッド15、15の先端部は、それぞれ図示しないナックルアームの先端部に、枢軸により結合している。尚、ラック軸8は、ピニオン歯7とラック歯9との噛合により、自身の中心軸周りで回転する事はない。
又、ピニオン軸6は、ピニオン歯7を形成した先半部を第二収納部12内に、回転のみ可能に支持している。この為に、ピニオン軸6の先端部に設けた挿入部16は、第二収納部12の奥端部に形成した有底円筒状の支持凹部17に、ラジアルニードル軸受18により支持されている。又、ピニオン軸6の中間部は第二収納部12の開口寄り部分に、深溝型、3点接触型若しくは4点接触型等の単列の玉軸受19により、ラジアル荷重及びスラスト荷重を支承可能に(軸方向の変位を阻止して回転可能に)支持されている。
上述の構造の場合、ピニオン軸6の先端部(挿入部16)は、第二収納部12の支持凹部17に、ラジアルニードル軸受18により支持されている。一方、特許文献2等には、ラジアルニードル軸受に代えて、滑り軸受を採用する事に就いて記載されている。この様な滑り軸受を用いれば、静粛性の向上及び省スペース化を図る事ができる。
ところで、ピニオン軸6の先端部(挿入部16)を、滑り軸受により支持する構造を採用した場合、静粛性を高める為には、第二収納部12の支持凹部17の内周面と滑り軸受の外周面、及び、この滑り軸受の内周面とピニオン軸6の先端部(挿入部16)の外周面との間の隙間をできるだけ小さくするのが好ましい。ところが、支持凹部17の形状が、ピニオン軸6を挿入する側の端部(図19の右端部)のみが開口した有底円筒状である場合、以下の理由により、支持凹部17に組み込んだ滑り軸受の内径側にピニオン軸6を挿入する際の組み付け性が低下してしまう可能性がある。即ち、上述の構造の場合、支持凹部17の内径側に滑り軸受を隙間なく(又は、僅かな隙間を設けて)内嵌した状態で、この滑り軸受の内径側にピニオン軸6の先端部(挿入部16)を挿入すると、支持凹部17及び滑り軸受の内面と、このピニオン軸6の先端面とにより画成される空間内の空気が、このピニオン軸6の先端面により圧縮されて、該空間の内圧が高くなり、ピニオン軸6が押し返されてしまう可能性がある。
日本国特開2009−184591号公報 日本国特開2010−023796号公報
本発明は、上述の様な事情に鑑みてなされたもので、その目的は、ピニオン軸の先端部を、ケーシングを構成する第二収納部の支持凹部の内径側に、滑り軸受を介して回転可能に支持する構造に於いて、このピニオン軸の組み付け性の向上を図れるラックアンドピニオン式ステアリングギヤユニットを提供することにある。
本発明のラックアンドピニオン式ステアリングギヤユニットは、
互いの内側空間同士を連通させた第一収納部と第二収納部とを有するケーシングと、
前面にラック歯を有し、前記第一収納部の内径側に軸方向変位を可能に支持されるラック軸と、
軸方向の一部に、ピニオン歯を有するもので、前記ピニオン歯を前記ラック歯に噛合させた状態で、前記第二収納部の内径側に支持されるピニオン軸と、
円筒状であり、前記第二収納部の内部に形成された有底円筒状の支持凹部の内周面に内嵌されると共に、その内径側に前記ピニオン軸の先端部を、前記支持凹部に対して回転可能に支持する滑り軸受と、
を備える。
特に、本発明のラックアンドピニオン式ステアリングギヤユニットに於いては、前記支持凹部と前記滑り軸受の少なくとも一方に、前記ピニオン軸の先端部が前記滑り軸受の内径側に配置された状態で、前記支持凹部及びこの滑り軸受の内面とこのピニオン軸の先端面とにより画成される内側空間と、このピニオン軸の外周面のうち前記支持凹部の内径側に位置していない部分(軸方向に外れた部分)の周囲に存在する外側空間とを連通する通気用連通路が形成されている。
又、上述の様な本発明のラックアンドピニオン式ステアリングギヤユニットを実施する場合には、前記ラック軸の背面の一部を、前記ピニオン軸に向けて押圧する為の押圧機構を設けることが好ましい。
そして、前記通気用連通路を、前記支持凹部、又は、前記滑り軸受のうちの、円周方向に関して、前記押圧機構の押圧力に基づくラジアル荷重を最も支承する部分以外の位置(最も支承する部分から円周方向に外れた位置)に形成する。尚、より好ましくは、前記通気用凹溝を、前記支持凹部、又は、前記滑り軸受のうちの、円周方向に関して、前記押圧機構の押圧力に基づくラジアル荷重の負荷圏から外れた位置に形成する。
上述の様な本発明のラックアンドピニオン式ステアリングギヤユニットを実施する場合には、前記通気用連通路は、前記支持凹部の内周面と、前記滑り軸受の外周面の少なくとも一方に形成される通気用凹溝であってもよく、前記滑り軸受の内部に軸方向全長に亘って形成される通気用貫通孔であってもよく、或いは、前記滑り軸受に軸方向全長に亘って形成される通気用スリットであってもよい。
又、上述の様な本発明のラックアンドピニオン式ステアリングギヤユニットを実施する場合には、前記通気用凹溝を、前記ケーシングをダイキャスト成形するのと同時に前記支持凹部の内周面に形成することが好ましい。
上述の様な本発明の場合、ケーシングを構成する第二収納部の支持凹部と滑り軸受の少なくとも一方に、ピニオン軸の先端部がこの滑り軸受の内径側に配置された状態で、前記支持凹部及びこの滑り軸受の内面と、前記ピニオン軸の先端面とにより画成される内側空間と、このピニオン軸の外周面のうちこの支持凹部の内径側に位置していない部分の周囲に存在する外側空間とを連通する為の通気用連通路を形成している。この為、前記滑り軸受の内径側に前記ピニオン軸の先端部の挿入が進んだ場合でも、前記内側空間内に存在していた空気は、前記通気用連通路を通じて前記外側空間に移動する(押し出される)。従って、この内側空間内の空気が圧縮されて、この内側空間の内圧が、前記ピニオン軸を押し返すほど高くなる事はない。この結果、このピニオン軸を前記滑り軸受の内径側にスムーズに挿入する事ができ、このピニオン軸の組み付け性の向上を図れる。
本発明の第1実施形態を示す、図17のI部に相当する部分断面図。 第1実施形態を示す、図1のII−II断面図。 第1実施形態を示す、図2のIII部に相当する図であって、第二収納部の支持凹部に組み込んだ滑り軸受の内径側に、ピニオン軸の先端部を挿入する工程の途中の状態を示す図。 第1実施形態を示す、図3のIV−IVロ断面図。 第1実施形態を示す、第二収納部の支持凹部に組み込んだ滑り軸受の内径側に、ピニオン軸を挿入する工程の途中の状態を示す断面図。 本発明の第2実施形態を示す、図3と同様の図。 第2実施形態を示す、図4と同様の図。 本発明の第3実施形態を示す、図3と同様の図。 第3実施形態を示す、図4と同様の図。 本発明の第4実施形態を示す、図3と同様の図。 第4実施形態を示す、図4と同様の図。 本発明の第5実施形態を示す、要部拡大断面図。 本発明の第6実施形態を示す、要部拡大断面図。 本発明のラックアンドピニオン式ステアリングギヤユニットを組み込み可能な自動車用操舵装置の他の例を示す部分切断側面図。 本発明のラックアンドピニオン式ステアリングギヤユニットを組み込み可能な自動車用操舵装置のさらに他の例を示す斜視図である。 図15のステアリングギヤユニットの縦断面図である。 ラックアンドピニオン式ステアリングギヤユニットを組み込んだ自動車用操舵装置の1例を示す部分切断側面図。 図17のXVIII−XVIII断面図。 図18の拡大XIX−XIX断面図。
[第1実施形態]
図1〜5は、本発明の第1実施形態を示している。尚、本実施形態の特徴は、ケーシング10aを構成する第二収納部12aのうちの、ピニオン軸6の先端部(挿入部16)を支持する為の支持凹部17aの構造を工夫した点にある。以下、図17〜19により説明した従来構造と同等部分に関しては同一符号を付し、本実施形態のラックアンドピニオン式ステアリングギヤユニット5aに就いて説明する。
本実施形態のラックアンドピニオン式ステアリングギヤユニット5aは、ケーシング10aと、滑り軸受20と、ラック軸8と、ピニオン軸6と、押圧機構21とを備えている。
ケーシング10aは、アルミニウム合金製であり、ダイカスト等の鋳造法により造られたものである。ケーシング10aはそれぞれが筒状である、第一収納部11aと、第二収納部12aと、1対の取付フランジ部22a、22bとを備える。
第一収納部11aは、両端が開口しており、第一収納部11aの直径方向に関して、後述する第二収納部12aと反対側部分にシリンダ部23が設けられている。
又、第二収納部12aは、第一収納部11aの一部側方に、その中心軸が、第一収納部11aの中心軸に対して捩れの位置関係となる状態で設けられている。又、第二収納部12aは、一端が開口しており、他端に、ピニオン軸6の先端部を支持する為の支持凹部17aが形成されている。尚、支持凹部17aは、一端側(ピニオン軸6の先端部を挿入する側で、図2、3、5の右側)のみが開口した有底円筒状である。
更に、両取付フランジ部22a、22bは、第一収納部11aの両端部の外周面に、径方向外方に突出した状態で設けられており、中央部に取付孔24が形成されている。この様な両取付フランジ部22a、22bは、取付孔24に挿通したボルト(図示省略)により、ケーシング10aを車体に取り付ける為のものである。
又、滑り軸受20は、例えば、含油メタル、高機能樹脂等の滑り易く、圧縮強度の大きな材料により円筒状に造られており、第二収納部12aの支持凹部17aの内径側に、全周に亙り隙間のない状態、又は、僅かな隙間を設けた状態で内嵌されている。
又、ラック軸8は、前面の一部にラック歯9が形成されており、第一収納部11aに軸方向の変位を可能に挿通されると共に、両端部を第一収納部11aから突出させている。又、本発明の場合も、第一収納部11aの内周面の両端寄り部分に支持した1対のラックガイド13、13(図13参照)を、ラック軸8の外周面に摺接させて、ラック軸8が第一収納部11aに対し、がたつきなく軸方向に変位できる様にしている。そして、ラック軸8の両端部に、それぞれ球面継手14、14を介して、タイロッド15、15の基端部を結合している。両タイロッド15、15の先端部は、それぞれ図示しないナックルアームの先端部に、枢軸により結合している。尚、ラック軸8は、ピニオン歯7とラック歯9との噛合により、自身の中心軸周りで回転する事はない。
又、ピニオン軸6は、軸方向の中間部外周面にピニオン歯7が形成されており、ピニオン歯7を含む先半部を第二収納部12a内に、回転のみ可能に支持されている。この為に、ピニオン軸6の先端部に形成された外周面が円筒面状の挿入部16を、第二収納部12aの支持凹部17aに、滑り軸受20を介して支持している。
尚、挿入部16は、滑り軸受20の内径側に全周に亙り隙間のない状態、又は、僅かな隙間を設けた状態で内嵌されている。
又、ピニオン軸6の中間部を第二収納部12aの開口寄り部分に、深溝型、3点接触型若しくは4点接触型等の単列の玉軸受19により、ラジアル荷重及びスラスト荷重を支承可能に(軸方向の変位を阻止して回転可能に)支持している。
又、玉軸受19をケーシング10aの所定位置に支持する為、ケーシング10aに抑えねじ筒25を螺着しており、抑えねじ筒25の内周面とピニオン軸6の外周面との間の隙間を、シールリング26により塞いでいる。
又、押圧機構21は、シリンダ部23内に設けられた、押圧ブロック27と、蓋体28と、コイルばね29とにより構成されている。
このうちの押圧ブロック27は、一端面(図2の上端面)にラック軸8の背面形状に合わせた部分円筒状凹面の押圧凹部30が形成されている。又、押圧凹部30の表面には、滑り易い合成樹脂製のラック受シート31が添設されている。この様な押圧ブロック27は、押圧凹部30を、ラック受シート31を介してラック軸8の背面に当接させた状態で設けられている。
又、蓋体28は、シリンダ部23の開口部に螺着されている。
又、コイルばね29は、押圧ブロック27と蓋体28と間に、弾性を付与された状態で設けられている。
この様に構成される押圧機構21は、ラック軸8をピニオン軸6に向け弾性的に押圧する事により、ピニオン歯7とラック歯9との噛合部のバックラッシを解消している。更には、両歯7、9同士の噛合部での動力伝達に伴ってラック軸8に加わる、ピニオン軸6から離れる方向の力に拘らず、噛合部の噛合状態を適正に維持できる様にしている。
特に、本実施形態のラックアンドピニオン式ステアリングギヤユニット5aに於いては、ケーシング10aを構成する第二収納部12aの支持凹部17aの内周面のうち、ラック軸8側の円周方向1箇所位置に、通気用連通路としての通気用凹溝32が形成されている。言い換えれば、通気用凹溝32は、支持凹部17aの内周面のラック軸8側半部のうち、ピニオン軸6の中心線O(図4参照)を通り、且つ、押圧機構21によりラック軸8を押圧する方向(図2〜5の上下方向)に存在する仮想平面αと交わる位置に形成されている。
更に言い換えれば、通気用凹溝32は、支持凹部17aの内周面のうち、押圧機構21の押圧力に基づくラジアル荷重を最も支承する部分から、最も離れた位置に形成している。尚、ラジアル荷重を最も支承する部分とは、支持凹部17aの内周面のうち、仮想平面αと交わる部分(図4にβで示す部分)である。
又、上述の様な通気用凹溝32は、断面形状が略半円形で直線状(ピニオン軸6の中心軸と平行)に形成されており、一端(図2、3、5の右端)が、支持凹部17aの一端の周囲に開口すると共に、他端が、滑り軸受20の他端よりも支持凹部17aの奥端側に位置している。即ち、通気用凹溝32は、ピニオン軸6の先端部(挿入部16)が、支持凹部17aに組み込んだ滑り軸受20の内径側に挿入される際、支持凹部17a及び滑り軸受20の内面と、ピニオン軸6の先端面とにより画成される内側空間33と、ピニオン軸6の先端寄り部分の外周面のうち支持凹部17aの内径側に位置していない部分(挿入部16、及び、挿入部16よりもピニオン歯7側部分)の周囲に存在する外側空間34とを連通している。別な言い方をすれば、内部空間33は、第二収納部12aのうち、挿入部16を収納する部分よりも大径であるピニオン歯7を収納する外側空間34に連通している。
上述の様な構成を有する本実施形態のラックアンドピニオン式ステアリングギヤユニット5aの場合、ケーシング10aを構成する第二収納部12aの支持凹部17aの内周面に、通気用凹溝32を形成する事により、内側空間33と外側空間34とを連通させている。この為、図5に示す様に、支持凹部17aに組み込んだ滑り軸受20の内径側にピニオン軸6の先端部(挿入部16)を挿入する際、ピニオン軸6の挿入が進むに連れて、内側空間33の容積が小さくなると、図5に二点鎖線γで示す様に、内側空間33内に存在した空気が通気用凹溝32を通じて、外側空間34に移動する(押し出される)。従って、内側空間33内の空気が圧縮されて、内側空間33の内圧が、ピニオン軸6を押し返すほど高くなる事はない。この結果、ピニオン軸6を支持凹部17aに組み込んだ滑り軸受20の内径側にスムーズに挿入する事ができ、ピニオン軸6の組み付け性の向上を図れる。
又、ラック軸8の背面の一部を、ピニオン軸6に向けて押圧する為の押圧機構21を設けると共に、通気用凹溝32を、支持凹部17aの内周面のラック軸8側半部のうち、ピニオン軸6の中心線Oを通り、且つ、押圧機構21によりラック軸8を押圧する方向(図2〜5の上下方向)に存在する仮想平面α上に形成している。即ち、通気用凹溝32を、押圧機構21等により加わるラジアル荷重を支承する部分(図4にβで示す部分)から最も離れた位置に形成している。この為、通気用凹溝32を形成した事に伴って、滑り軸受20の性能が低下する事なく(性能の低下を最小限に抑えられ)、上述した様な組み付け性の向上を図る事ができる。
更に、通気用凹溝32を、ケーシング10aをダイキャスト成形するのと同時に形成している。この為、通気用凹溝32を形成する為の工程を別途設ける必要がない。従って、ケーシング10aの製造コストが嵩む事なく、上述した様な組み付け性の向上を図る事ができる。
[第2実施形態]
図6〜7も、本発明の第2実施形態を示している。本実施形態のラックアンドピニオン式ステアリングギヤユニットの場合、ケーシング10bを構成する第二収納部12bの支持凹部17bに形成した通気用凹溝32aの断面形状を、円周方向に長い略矩形状としている。従って、前述した第1実施形態の様な、断面形状が半円形状の通気用凹溝32と比べて、溝の深さを同じにした場合の断面積を、大きく確保する事ができる。この為、内側空間33と外側空間34との通気性を向上させて、ピニオン軸6を滑り軸受20の内径側に、よりスムーズに挿入する事ができる。
尚、本実施形態の場合も、通気用凹溝32aを、支持凹部17bの内周面のラック軸8(図2参照)側半部のうち、ピニオン軸6の中心線Oを通り、且つ、押圧機構21によりラック軸8を押圧する方向(図6〜7の上下方向)に存在する仮想平面αと交わる位置に形成している。その他の構造、及び作用・効果は前述した第1実施形態と同様である。
[第3実施形態]
図8〜9も、本発明の第3実施形態を示している。本実施形態のラックアンドピニオン式ステアリングギヤユニットの場合、ケーシング10cを構成する第二収納部12cの支持凹部17cに形成した通気用凹溝32bを、支持凹部17cの内周面のラック軸8(図2参照)側半部のうち、ピニオン軸6の中心線Oを通り、且つ、押圧機構21によりラック軸8を押圧する方向(図8〜9の上下方向)に存在する仮想平面αに直交する仮想平面αと交わる、円周方向1箇所位置(図9の左側)に形成している。言い換えれば、通気用凹溝32bを、支持凹部17cの内周面のうち、押圧機構21(図2参照)により加わるラジアル荷重を最も支承する部分(図9にβで示す部分)から、図9の反時計方向に90度ずらした位置に形成している。
尚、通気用凹溝32bの断面形状は、前述した第1実施形態の通気用凹溝32と同様である。但し、通気用凹溝32bの断面形状を、前述した第2実施形態の通気用凹溝32aの様な円周方向に長い略矩形状や、その他の形状にする事もできる。
その他の構造、及び作用・効果は前述した第1実施形態と同様である。
[第4実施形態]
図10〜11は、本発明の第4実施形態を示している。本実施形態のラックアンドピニオン式ステアリングギヤユニットの場合、ケーシング10dを構成する第二収納部12dの支持凹部17dに、前述した各実施形態の通気用凹溝32、32a、32bを形成していない。
一方、本実施形態の場合、滑り軸受20aの外周面の円周方向等間隔複数箇所(本実施形態の場合、8箇所)に、滑り軸受20aの軸方向の全長に亙り、断面形状が略正方形状の通気用凹溝32c、32cを形成している。この様な各通気用凹溝32c、32cにより、ピニオン軸6の先端部(挿入部16)が支持凹部17dに組み込んだ滑り軸受20aの内径側に挿入される際、支持凹部17d及び滑り軸受20aの内面と、ピニオン軸6の先端面とにより画成される内側空間33と、ピニオン軸6の先端寄り部分の外周面のうち支持凹部17dの内径側に位置していない部分(挿入部16、及び、挿入部16よりもピニオン歯7側部分)の周囲に存在する外側空間34とを連通している。
上述の様な構成を有する本実施形態のラックアンドピニオン式ステアリングギヤユニットの場合、滑り軸受20aの外周面に各通気用凹溝32c、32cを形成する事により、内側空間33と外側空間34とを連通させている。この為、図10に示す様に、滑り軸受20の内径側にピニオン軸6の先端部(挿入部16)を挿入する際、ピニオン軸6の挿入が進むに連れて、内側空間33の容積が小さくなると、図10に二点鎖線δで示す様に、内側空間33内に存在した空気が各通気用凹溝32c、32cを通じて、外側空間34に移動する(押し出される)。従って、内側空間33内の空気が圧縮されて、内側空間33の内圧が高くなる事がない。この結果、ピニオン軸6を滑り軸受20の内径側にスムーズに挿入する事ができ、ピニオン軸6の組み付け性の向上を図れる。
尚、通気用凹溝の位置、個数、及び断面形状は、本実施形態の場合に限定されるものではない。通気用凹溝の断面形状は、例えば、略半円状、略三角形状等、各種形状を採用する事ができる。
その他の構造、及び作用・効果は前述した実施の形態の第1例と同様である。
[第5実施形態]
図12は本発明の第5実施形態を示している。本実施形態においては、ケーシング10a又は滑り軸受20に通気用凹溝32、32a〜32cを設ける代わりに、滑り軸受20の肉厚部、即ち内部に軸方向全長に亘る通気用連通路としての通気用貫通孔40を設けている。
通気用貫通孔40によっても、滑り軸受20の内径側にピニオン軸6の先端部の挿入が進んだ場合でも、内側空間33内に存在していた空気は、通気用貫通孔40を通じて外側空間34に移動する(押し出される)。従って、内側空間33内の空気が圧縮されて、内側空間33の内圧が、ピニオン軸6を押し返すほど高くなる事はない。この結果、ピニオン軸6を滑り軸受20の内径側にスムーズに挿入する事ができ、ピニオン軸6の組み付け性の向上を図れる、という効果を奏することができる。
その他の構造、及び作用・効果は前述した実施の形態の第1例と同様である。
[第6実施形態]
図13は本発明の第6実施形態を示している。本実施形態においては、ケーシング10a又は滑り軸受20に通気用凹溝32、32a〜32cを設ける代わりに、滑り軸受20に軸方向全長に亘る通気用連通路としての通気用スリット41を設けている。
通気用スリット41の幅は、滑り軸受20が第二収納部12aの支持凹部17aの内径側に内嵌された後も、内側空間33内の空気が外側空間34に押し出されるのに十分な幅(例えば0.5mm〜1mm)としている。
通気用スリット41によっても、滑り軸受20の内径側にピニオン軸6の先端部の挿入が進んだ場合でも、内側空間33内に存在していた空気は、通気用スリット41を通じて外側空間34に移動する(押し出される)。従って、内側空間33内の空気が圧縮されて、内側空間33の内圧が、ピニオン軸6を押し返すほど高くなる事はない。
この結果、ピニオン軸6を滑り軸受20の内径側にスムーズに挿入する事ができ、ピニオン軸6の組み付け性の向上を図れる、という効果を奏することができる。
その他の構造、及び作用・効果は前述した実施の形態の第1例と同様である。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものでなく、適宜、変形、改良などが可能である。
本発明を実施する場合に、第二収納部の支持凹部の内周面、或いは、滑り軸受の外周面に形成した通気用凹溝の位置及び個数に関しては、前述した実施の形態の各例の位置及び個数に限定されるものではない。即ち、前述した実施の形態の各例の様に1個の通気用凹溝を形成する位置を適宜変更したり、複数個の通気用凹溝を形成する事もできる。
又、ケーシングをダイキャスト成形するのと同時に通気用凹溝を形成する場合には、通気用凹溝の断面形状に関しては、ダイキャスト成形で型抜きできる各種形状を採用する事ができる。
又、本発明を実施する場合に、第二収納部の支持凹部の内周面と、滑り軸受の外周面との両面に、通気用凹溝を形成する事もできる。即ち、第二収納部の支持凹部の内周面に通気用凹溝を形成した第1〜第3実施形態の構造と、滑り軸受の外周面に通気用凹溝を形成した第4実施形態の構造とを組み合わせて実施する事もできる。
また、本発明は、図14に示すように、デュアルピニオン式のステアリングギヤユニットに適用されてもよい。デュアルピニオン式の構造は、ラック軸8の一部で、ピニオン軸6の外周面に設けたピニオン歯から外れた部分に、第二のピニオン軸6aを配置している。そして、第二のピニオン軸6aの一端部外周面に設けた第二のピニオン歯を、ラック軸8のラック歯と噛合させている。また、第二のピニオン軸6aを内側に設けた第二収納部12eの側方に、電動モータ50を支持している。そして、電動モータ50により、減速機51を介して、第二のピニオン軸6aに回転方向の補助力を付与する。したがって、ラック軸8は、この補助力に基づく力と、運転者がステアリングホイール1に付与する力に基づきピニオン軸6から加わる力とにより、軸方向に変位する。
したがって、本発明は、デュアルピニオン式の構造においても、2つの第二収納部12a、12eの両方で、支持凹部と滑り軸受の少なくとも一方に、通気用連通路を形成することができる。
また、本発明は、図15及び図16に示すように、ボールスプラインを備えたラックアンドピニオン式ステアリングギヤユニットに適用されてもよい。図15に示す自動車用操舵装置では、ステアリングコラム61は、アッパステアリングシャフト63を回動自在に支持している。アッパステアリングシャフト63には、その上端にステアリングホイール1が装着される一方、下端に自在継手3を介してロアステアリングシャフト69が連結されている。ロアステアリングシャフト69には、その下端に更にラックアンドピニオン式ステアリングギヤユニット5が連結されている。図15中、符号63はステアリングコラム61を覆うコラムカバーを示している。
ステアリングギヤユニット5に設けられたパワーアシスト機構は、ケーシング10aの図中右端に形成されたギヤハウジング71と、ギヤハウジング71にボルト締めされてケーシング10aと共にステアリングギヤケースを構成するボールねじハウジング73とを外郭としている。ギヤハウジング71には、その下部に電動モータ75の前端がボルト締めされると共に、電動モータ75のモータシャフト(図示せず)に固着されたドライブギヤ(本実施形態では、平歯車)77やドライブギヤ77に噛み合うドリブンギヤ(本実施形態では、平歯車)79が収納されている。また、ボールねじハウジング73には、ドリブンギヤ79がその外周にスプライン嵌合したボールナット81が複列アンギュラ玉軸受83を介して回動自在に保持されている。
ラック軸8には雄ねじ溝91が形成される一方、ボールナット81には雌ねじ溝93が形成され、雄ねじ溝91と雌ねじ溝93との間には循環ボールたる多数個の鋼球95が介装されている。また、ボールナット81には、鋼球95を循環させるための循環こま(図示せず)が装着されている。
これにより、パワーアシスト機構内では、図示しない操舵トルクセンサの出力に基づき、電動モータ75が正逆いずれかの方向に所定の回転トルクをもって回転し、その回転がドライブギヤ77およびドリブンギヤ79を介してボールナット81に減速・伝達される。ボールナット81が回転すると、その雌ねじ溝93に係合した鋼球95を介してラック軸8の雄ねじ溝91にはスラスト力が作用し、これにより操舵アシストが実現される。
このようなステアリングギヤユニット5においても、ラック軸8を内径側に支持する第一収納部11a及びピニオン軸6を内径側に支持する第二収納部12aを有するケーシング10aでは、支持凹部と滑り軸受の少なくとも一方に通気用連通路が形成される、本発明の構造が適用可能である。
本出願は、2013年12月24日出願の日本特許出願2013−265283号、2014年5月13日出願の日本特許出願2014−099512号、及び2014年5月13日出願の日本特許出願2014−099576号に基づき、その内容は参照としてここに取り込まれる。
1 ステアリングホイール
2 ステアリングシャフト
3 自在継手
4 中間シャフト
5、5a ステアリングギヤユニット
6 ピニオン軸
7 ピニオン歯
8 ラック軸
9 ラック歯
10、10a、10b、10c、10d ケーシング
11、11a 第一収納部
12、12a、12b、12c、12d 第二収納部
13 ラックガイド
14 球面継手
15 タイロッド
16 挿入部
17、17a、17b、17c、17d 支持凹部
18 ラジアルニードル軸受
19 玉軸受
20、20a 滑り軸受
21 押圧機構
22a、22b 取付けフランジ部
23 シリンダ部
24 取付孔
25 抑えねじ筒
26 シールリング
27 押圧ブロック
28 蓋体
29 コイルばね
30 押圧凹部
31 ラック受シート
32、32a、32b、32c 通気用凹溝(通気用連通路)
33 内側空間
34 外側空間
40 通気用貫通孔(通気用連通路)
41 通気用スリット(通気用連通路)
特に、本発明のラックアンドピニオン式ステアリングギヤユニットに於いては、前記滑り軸受に、前記ピニオン軸の先端部が前記滑り軸受の内径側に配置された状態で、前記支持凹部及びこの滑り軸受の内面とこのピニオン軸の先端面とにより画成される内側空間と、このピニオン軸の外周面のうち前記支持凹部の内径側に位置していない部分(軸方向に外れた部分)の周囲に存在する外側空間とを連通する通気用連通路が形成されており、前記通気用連通路は、前記滑り軸受に軸方向全長に亘って、且つ、前記滑り軸受の内周面から外周面にかけて形成される通気用スリットである
上述の様な本発明の場合、滑り軸受に、ピニオン軸の先端部がこの滑り軸受の内径側に配置された状態で、前記支持凹部及びこの滑り軸受の内面と、前記ピニオン軸の先端面とにより画成される内側空間と、このピニオン軸の外周面のうちこの支持凹部の内径側に位置していない部分の周囲に存在する外側空間とを連通する為の通気用連通路を形成している。この為、前記滑り軸受の内径側に前記ピニオン軸の先端部の挿入が進んだ場合でも、前記内側空間内に存在していた空気は、前記通気用連通路を通じて前記外側空間に移動する(押し出される)。従って、この内側空間内の空気が圧縮されて、この内側空間の内圧が、前記ピニオン軸を押し返すほど高くなる事はない。この結果、このピニオン軸を前記滑り軸受の内径側にスムーズに挿入する事ができ、このピニオン軸の組み付け性の向上を図れる。
また、通気用連通路は、滑り軸受に軸方向全長に亘って、且つ、滑り軸受の内周面から外周面にかけて形成される通気用スリットであるので、製造コストを安価にできる。

Claims (6)

  1. 互いの内側空間同士を連通させた第一収納部と第二収納部とを有するケーシングと、
    前面にラック歯を有し、前記第一収納部の内径側に軸方向変位を可能に支持されるラック軸と、
    軸方向の一部に、ピニオン歯を有するもので、前記ピニオン歯を前記ラック歯に噛合させた状態で、前記第二収納部の内径側に支持されるピニオン軸と、
    円筒状であり、前記第二収納部の内部に形成された有底円筒状の支持凹部の内周面に内嵌されると共に、その内径側に前記ピニオン軸の先端部を、前記支持凹部に対して回転可能に支持する滑り軸受と、
    を備えるラックアンドピニオン式ステアリングギヤユニットに於いて、
    前記支持凹部と前記滑り軸受の少なくとも一方には、前記ピニオン軸の先端部が前記滑り軸受の内径側に配置された状態で、前記支持凹部及び前記滑り軸受の内面と前記ピニオン軸の先端面とにより画成される内側空間と、前記ピニオン軸の外周面のうち前記支持凹部の内径側に位置していない部分の周囲に存在する外側空間とを連通する通気用連通路が形成されている事を特徴としたラックアンドピニオン式ステアリングギヤユニット。
  2. 前記ラック軸の背面の一部を、前記ピニオン軸に向けて押圧する為の押圧機構を有し、
    前記通気用連通路が、前記支持凹部、又は、前記滑り軸受のうちの、円周方向に関して、前記押圧機構の押圧力に基づくラジアル荷重を最も支承する部分以外の位置に形成されている、請求項1に記載したラックアンドピニオン式ステアリングギヤユニット。
  3. 前記通気用連通路は、前記支持凹部の内周面と、前記滑り軸受の外周面の少なくとも一方に形成される通気用凹溝である、請求項1又は2に記載したラックアンドピニオン式ステアリングギヤユニット。
  4. 前記通気用凹溝が、前記ケーシングをダイキャスト成形するのと同時に形成されたものである、請求項3に記載したラックアンドピニオン式ステアリングギヤユニット。
  5. 前記通気用連通路は、前記滑り軸受の内部に軸方向全長に亘って形成される通気用貫通孔である、請求項1又は2に記載したラックアンドピニオン式ステアリングギヤユニット。
  6. 前記通気用連通路は、前記滑り軸受に軸方向全長に亘って形成される通気用スリットである、請求項1又は2に記載したラックアンドピニオン式ステアリングギヤユニット。
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