JPWO2015076409A1 - 光学部材および表示装置 - Google Patents
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Abstract
この光学部材は、入射する直線偏光を第1の偏光状態に変化させる複数の第1領域(32a)と、第2の偏光状態に変化させる複数の第2領域(32b)とを有し、複数の第1領域(32a)および複数の第2領域(32b)が平面視において所定のパターンで配置された位相差層(32)と、位相差層(32)の一方の面側に設けられた偏光子層(2)と、位相差層(32)の他方の面側の表面に設けられた防眩層と、を有し、防眩層の凹凸表面の任意の断面曲線における算術平均高さPaが0.15μm以下であり、最大断面高さPtが1.5μm以下である。
Description
本発明は、光学部材および表示装置に関する。
本願は、2013年11月25日に、日本に出願された特願2013−242898号、特願2013−242899号、特願2013−242900号、特願2013−242901号、特願2013−242902号、及び特願2013−242903号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
本願は、2013年11月25日に、日本に出願された特願2013−242898号、特願2013−242899号、特願2013−242900号、特願2013−242901号、特願2013−242902号、及び特願2013−242903号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
近年、FPR(Film Patterned Retarder)方式と称されるパッシブ方式の3D(3 Dimension)液晶表示装置が開発されている。
図5は、3D液晶表示装置の概略構成を示す断面図である。図5に示すように、この方式の3D液晶表示装置(表示装置)100では、例えば、液晶パネルPの表示面側に偏光子層2が配置され、その更に視認側にパターン化位相差層3が配置される。また、液晶パネルPのバックライト側には偏光フィルムF11が配置される。
偏光子層2は、入射する光のうち、偏光子層2の吸収軸に平行な振動面の偏光成分を吸収し、直交する振動面の偏光成分を透過する光学機能を有する層であり、これを透過した直後の透過光は直線偏光光である。
パターン化位相差層3は、通常、基材フィルム上に形成され、この基材フィルムと併せてFPRフィルムと呼ばれている。基材フィルムは、パターン化位相差層3よりも視認側に配置され、パターン化位相差層3を保護する保護層としても機能する。
図6は、3D液晶表示装置における液晶パネルPとパターン化位相差層3との位置合わせを説明するための平面図である。図6に示すように、液晶パネルPでは、左右方向に一列に画素が並んだ画素列L毎に、右眼用画像と左眼用画像とを交互に表示する。
パターン化位相差層3は、第1領域32aと第2領域32bとを備えており、例えば右眼用画像を表示する画素列Lの視認側には第1領域32aが、左眼用画像を表示する画素列Lの視認側には第2領域32bが配置される。第1領域32aと第2領域32bとでは、位相差の方向が異なっており、右眼用画像と左眼用画像とでは、互いに異なる偏光状態となって視認側に表示される(例えば、特許文献1参照)。
そして使用者は、右眼用レンズと左眼用レンズとで光学特性が異なる光学素子を備えた、いわゆる偏光眼鏡を介して表示画像を見ることで、右眼では右眼用画像を、左眼では左眼用画像をそれぞれ選択的に視認する。これにより使用者は、両眼の像を融合した立体画像を認識することができる。
このような3D液晶表示装置に用いられる部材として、FPRフィルムと偏光子層とが一体化された光学部材が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特許文献2に記載されたような光学部材は、種々の原因により、立体表示画像の画質を低下させるおそれがある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、良好な立体画像表示が可能な光学部材を提供することを目的とする。また、上述した光学部材を備え、良好な立体画像表示が可能な表示装置を提供することを目的とする。
特許文献2に記載されたような光学部材は、具体的には以下のような原因により、立体表示画像の画質を低下させるおそれがある。
まず、特許文献2に記載されたような光学部材は、視認側の表面に凹凸形状を有する防眩層を形成することがある。これにより、3D液晶表示装置に実装したときの視認側の表面での環境光の反射を抑止し、視認性を向上させることができる。
しかし、防眩層を形成することにより、防眩層において画像光が僅かながら散乱される。画像光が散乱されると、パターン化位相差層からの画像光の偏光状態が変わる。あるいは右眼用画像と左眼用画像との境界が十分に区別できない状態となって、例えば本来は右眼のみで認識されるべき右眼用画像が左眼でも認識されてしまう。いわゆるクロストークが生じ、臨場感や立体感に欠けるなど、立体表示画像の画質を低下させるおそれがある。
また、特許文献2に記載されたような光学部材は、偏光子層に対し視認側とは反対側に、偏光フィルムを保護するための保護層が設けられることがある。このような保護層は、代表的には樹脂製のフィルムを用いて形成される。
しかし、このような保護層に用いられる樹脂フィルムは、位相差を有することがある。保護層が位相差を有すると、偏光子層を介して射出される直線偏光の偏光状態が変化し、設計とは異なる偏光状態の偏光光がFPRフィルムのパターン化位相差層に入射するおそれがある。すると、FPRフィルムから射出される画像光が所望の偏光状態とならず、例えば色調、明るさ、コントラストなどに影響し、立体表示画像の画質を低下させるおそれがある。
また、特許文献2に記載されたような光学部材は、視認側の表面を保護するため、表面に相対的に高硬度な樹脂層であるハードコート層を形成することがある。このようなハードコート層は、代表的にはFPRフィルムの視認側となる基材フィルム(保護層)の表面においてモノマーまたはオリゴマーを重合させて形成される。
ハードコート層の形成時には、硬化収縮による応力がFPRフィルムに加わることが予想される。このようなハードコート層は、厚くすると表面保護の効果が高いが、ハードコート層を厚くすると、形成時の硬化収縮が大きくなる。
FPRフィルムの位相差は応力により容易に変化するため、ハードコート層を形成することにより、FPRフィルムから射出される画像光が所望の偏光状態とならない。例えば本来は右眼のみで認識されるべき右眼用画像が左眼でも認識されてしまう。いわゆるクロストークが生じ、立体表示画像の画質を低下させるおそれがある。
また、特許文献2に記載されたような光学部材は、複数の層が積層しているため全体の厚みが厚くなりやすい。表示装置においては、画素から射出される右眼用の画像光が、FPRフィルムにおいて対応する領域に入射することで、右眼用の偏光画像光として射出され、左眼用の画像がFPRフィルムにおいて対応する領域に入射することで、左眼用の偏光画像光として射出される。
しかし、光学部材が厚くなると、画素から斜め上方や斜め下方に射出された画像光が、FPRフィルムにおいて本来入射すべき領域とは異なる領域に入射するおそれがある。この場合、斜めに射出された画像光により、例えば右眼でのみ認識されるべき右眼用画像が左眼でも認識されてしまう、いわゆるクロストークが生じ、立体表示画像の画質を低下させるおそれがある。このおそれは、水平面に対して30度以上の角度で斜め上方から画像を見下ろしたり、30度以上の角度で斜め下方から画像を見上げた場合には特に顕著である。
また、特許文献2に記載されたような光学部材は、視認側の表面を保護するため、表面に相対的に高硬度な樹脂層であるハードコート層を形成することがある。このようなハードコート層は、代表的にはFPRフィルム視認側となる基材フィルム(保護層)の表面においてモノマーまたはオリゴマーを重合させて形成される。
ハードコート層の形成時には、硬化収縮による応力がFPRフィルムに加わることが予想される。このようなハードコート層は、厚くすると表面保護の効果が高いが、ハードコート層を厚くすると、形成時の硬化収縮が大きくなる。
FPRフィルムの位相差は応力により容易に変化するため、ハードコート層を形成することにより、FPRフィルムから射出される画像光が所望の偏光状態とならない。例えば本来は右眼でのみ認識されるべき右眼用画像が左眼でも認識されてしまう。いわゆるクロストークが生じ、立体表示画像の画質を低下させるおそれがある。
本発明は以下の手段を採用した。
本発明の第1の態様は、入射する直線偏光を第1の偏光状態に変化させる複数の第1領域と、第2の偏光状態に変化させる複数の第2領域とを有し、複数の前記第1領域および複数の前記第2領域が平面視において所定のパターンで配置された位相差層と、前記位相差層の一方の面側に設けられた偏光子層と、前記位相差層の他方の面側の表面に設けられた防眩層と、を有し、前記防眩層の凹凸表面の任意の断面曲線における算術平均高さPaが0.15μm以下であり、最大断面高さPtが1.5μm以下である光学部材を提供する。
本発明の第1の態様は、入射する直線偏光を第1の偏光状態に変化させる複数の第1領域と、第2の偏光状態に変化させる複数の第2領域とを有し、複数の前記第1領域および複数の前記第2領域が平面視において所定のパターンで配置された位相差層と、前記位相差層の一方の面側に設けられた偏光子層と、前記位相差層の他方の面側の表面に設けられた防眩層と、を有し、前記防眩層の凹凸表面の任意の断面曲線における算術平均高さPaが0.15μm以下であり、最大断面高さPtが1.5μm以下である光学部材を提供する。
本発明の一態様においては、前記防眩層の表面の傾斜角度が2°以上である割合が30%以下である構成としてもよい。
また、本発明の第2の態様は、入射する直線偏光を第1の偏光状態に変化させる複数の第1領域と、第2の偏光状態に変化させる複数の第2領域とを有し、複数の前記第1領域および複数の前記第2領域が平面視において所定のパターンで配置された位相差層と、前記位相差層の一方の面側に設けられた偏光子層と、前記位相差層の他方の面側の表面に設けられた防眩層と、を有し、前記防眩層の表面について、JIS K 7374に基づき幅0.5mm、1.0mmおよび2.0mmの光学くしを用いて反射法で測定される像鮮明度の和が30%以上200%以下である光学部材を提供する。
本発明の一態様においては、前記偏光子層の側から透過させる光について、JIS K 7374に基づき幅0.125mm、0.5mm、1.0mmおよび2.0mmの光学くしを用いて透過法で測定される像鮮明度の和が150%以上350%以下である構成としてもよい。
また、本発明の第3の態様は、入射する直線偏光を第1の偏光状態に変化させる複数の第1領域と、第2の偏光状態に変化させる複数の第2領域とを有し、複数の前記第1領域および複数の前記第2領域が平面視において所定のパターンで配置された位相差層と、前記位相差層の一方の面側に設けられた偏光子層と、前記偏光子層に対し前記位相差層とは反対側に設けられた偏光子層保護層と、を有し、前記偏光子層保護層の面内位相差Roが、10nm以下である光学部材を提供する。
本発明の一態様においては、前記偏光子層保護層の厚み方向の位相差Rthが、10nm以下である構成としてもよい。
本発明の一態様においては、前記偏光子層保護層のNz係数が、10以下である構成としてもよい。
また、本発明の第4の態様は、入射する直線偏光を第1の偏光状態に変化させる複数の第1領域と、第2の偏光状態に変化させる複数の第2領域とを有し、複数の前記第1領域および複数の前記第2領域が平面視において所定のパターンで配置された位相差層と、前記位相差層の一方の面側に設けられた偏光子層と、前記位相差層の他方の面側の表面に設けられたハードコート層と、を有し、前記ハードコート層は、厚みが1μm以上であり、鉛筆硬度がF以上2H以下である光学部材を提供する。
本発明の一態様においては、前記ハードコート層は、活性エネルギー線硬化性樹脂組成物の重合体である構成としてもよい。
本発明の一態様においては、前記位相差層と前記ハードコート層との間に、位相差層保護層を有する構成としてもよい。
また、本発明の第5の態様は、入射する直線偏光を第1の偏光状態に変化させる複数の第1領域と、第2の偏光状態に変化させる複数の第2領域とを有し、複数の前記第1領域および複数の前記第2領域が平面視において所定のパターンで配置された位相差層と、前記位相差層の一方の面側に設けられた偏光子層と、前記偏光子層に対し前記位相差層とは反対側に設けられた偏光子層保護層と、を有し、前記偏光子層保護層は、厚みが5μm以上80μm以下である光学部材を提供する。
また、本発明の第6の態様は、入射する直線偏光を第1の偏光状態に変化させる複数の第1領域と、第2の偏光状態に変化させる複数の第2領域とを有し、複数の前記第1領域および複数の前記第2領域が平面視において所定のパターンで配置された位相差層と、前記位相差層の一方の面側に設けられた偏光子層と、前記位相差層の他方の面側の表面に設けられたハードコート層と、前記位相差層と前記ハードコート層との間に設けられた位相差層保護層と、を有し、前記位相差層保護層は、厚みが35μm以上である光学部材を提供する。
また、本発明の別の一態様は、表示パネルと、前記表示パネルの表示面側に設けられた上記の光学部材と、を有する表示装置を提供する。
本発明の各態様によれば、良好な立体画像表示が可能な光学部材を提供することができる。また、上述した光学部材を備え、良好な立体画像表示が可能な表示装置を提供することができる。
[光学部材]
以下、図を参照しながら、本発明の実施形態に係る光学部材について説明する。なお、以下の全ての図面においては、図面を見やすくするため、各構成要素の寸法や比率などは適宜異ならせてある。
以下、図を参照しながら、本発明の実施形態に係る光学部材について説明する。なお、以下の全ての図面においては、図面を見やすくするため、各構成要素の寸法や比率などは適宜異ならせてある。
図1は、本実施形態の光学部材を示す概略断面図である。図1に示すように、本実施形態の光学部材1は、偏光子層2と、パターン化位相差層3とが一体化された部材であり、例えば平面視で矩形を呈している。光学部材1は、不図示の液晶パネルの視認側表面に粘着剤層9を介して貼合される。以下の説明においては、光学部材1の偏光子層2側をパネル側、パターン化位相差層3側を視認側と称することがある。
また、本発明における「位相差層の一方の面側」とは、光学部材1においてパターン化位相差層3のパネル側のことを指す。同様に、本発明における「位相差層の他方の面側」とは、光学部材1においてパターン化位相差層3の視認側のことを指す。
本実施形態の光学部材1では、パターン化位相差層3の視認側に第1保護層4およびハードコート層5がこの順に積層している。また、光学部材1では、偏光子層2のパネル側に第2保護層6が設けられている。さらに、パターン化位相差層3と偏光子層2とは接着剤層7を介して接着されている。同様に、偏光子層2と第2保護層6とは接着剤層8を介して接着されている。第1保護層4は、本発明における位相差層保護層に該当する。第2保護層6は、本発明における偏光子層保護層に該当する。
図1に示すように、光学部材1は、ハードコート層5を覆う保護フィルムPfを有していてもよい。また、第2保護層6を覆って設けられた粘着剤層9を介して剥離フィルムSfを有していてもよい。
以下、順に説明する。
以下、順に説明する。
(偏光子層)
偏光子層2は、入射する光のうち、ある方向の振動面を有する光を透過し、それと直交する振動面を有する光を吸収する性質を有する。偏光子層2を介して射出される光は直線偏光となる。
偏光子層2は、入射する光のうち、ある方向の振動面を有する光を透過し、それと直交する振動面を有する光を吸収する性質を有する。偏光子層2を介して射出される光は直線偏光となる。
偏光子層2としては、ポリビニルアルコール系樹脂フィルムを一軸延伸する工程と、ポリビニルアルコール系樹脂フィルムを二色性色素で染色することにより二色性色素を吸着させる工程と、二色性色素が吸着されたポリビニルアルコール系樹脂フィルムをホウ酸水溶液で処理する工程と、ホウ酸水溶液による処理後に水洗する工程と、を経て製造される偏光フィルムを用いることができる。
ポリビニルアルコール系樹脂は、ポリ酢酸ビニル系樹脂をケン化することにより得ることができる。ポリ酢酸ビニル系樹脂は、酢酸ビニルの単独重合体であるポリ酢酸ビニルの他にも、酢酸ビニルとそれに共重合可能な他の単量体との共重合体であってもよい。酢酸ビニルに共重合可能な他の単量体としては、例えば、不飽和カルボン酸類、オレフィン類、ビニルエーテル類、不飽和スルホン酸類、アンモニウム基を有するアクリルアミド類などを挙げることができる。
二色性色素としては、ヨウ素や二色性の有機染料が用いられる。二色性色素としてヨウ素を用いる場合は、ヨウ素及びヨウ化カリウムを含有する水溶液に、ポリビニルアルコール系樹脂フィルムを浸漬して染色する方法を採用することができる。
ポリビニルアルコール系樹脂フィルムの一軸延伸は、二色性色素による染色の前に行なってもよいし、二色性色素による染色と同時に行なってもよいし、二色性色素による染色の後、例えばホウ酸処理中に行なってもよい。
以上のようにして、ポリビニルアルコール系樹脂フィルムに二色性色素が吸着配向した偏光フィルムを製造することができる。得られる偏光フィルムは、光学部材1を構成する偏光子層2として用いられる。
偏光子層2の厚みは、例えば、5μm以上40μm以下とすることができる。本実施形態において、偏光子層2の厚みは30μmである。
(位相差層)
パターン化位相差層3は、入射する直線偏光を2種の偏光状態の光として射出する性質を有する。パターン化位相差層3は、光配向層31と位相差層32とを有している。
パターン化位相差層3は、入射する直線偏光を2種の偏光状態の光として射出する性質を有する。パターン化位相差層3は、光配向層31と位相差層32とを有している。
光配向層31は、液晶性を有する材料(以下、液晶材料と称する)の配向規制力を有している。光配向層31は、重合性の光配向材料を用いて形成されている。光配向材料としては、偏光光で露光されることにより配向規制力を発現するものを用いる。光配向材料に偏光光を露光し、配向規制力を発現させた上で重合させることで、配向規制力を保持した光配向層31を形成することができる。このような重合性の光配向材料としては、通常知られたものを用いることができる。
本実施形態の光配向層31は、配向規制力が働く方向が平面視において90度異なる2つの配向領域31a,31bを有している。配向領域31a,31bはそれぞれ、平面視で矩形を呈する光学部材1の一辺と同方向に、通常は組み込まれるべき液晶表示装置において左右方向となるべき方向に、延在する帯状の領域である。また、配向領域31a,31bは、自身の延在方向と交差する方向に、交互に設けられている。
位相差層32は、光配向層31の配向領域31aに対応する第1領域32aと、配向領域31bに対応する第2領域32bと、を有している。すなわち、第1領域32aと第2領域32bとは、平面視で矩形を呈する光学部材1の一辺と同方向に延在する帯状の領域であり、自身の延在方向と交差する方向に交互に設けられている。
図1は、光配向層31の配向領域31a,31b、位相差層32の第1領域32aと第2領域32bとの延在方向と交差する断面における断面図を示している。図1では、理解を容易にするために、光配向層31の配向領域31a,31bや、位相差層32の第1領域32aと第2領域32bとを明示している。
第1領域32aと第2領域32bとは、それぞれ異なる屈折率異方性を示す。そのため、位相差層32は、第1領域32aにおいて入射する直線偏光を第1の偏光状態の光に変化させる。また、第2領域32bにおいて入射する直線偏光を第2の偏光状態の光に変化させる。
「第1の偏光状態の光」と「第2の偏光状態の光」とは、例えば、互いに直交する振動方向を示す2種の直線偏光や、2種の円偏光(右円偏光と左円偏光)を指す。
このような位相差層32は、重合性の官能基を有する液晶材料を用いて形成される。すなわち、位相差層32は、光配向層31が有する配向領域31a,31bの配向規制力に応じて液晶材料を2方向に配列させ、さらに、液晶材料が有する重合性の官能基を反応させて、用いる液晶材料の液晶相を維持して硬化させることにより得られる。このような重合性の液晶材料としては、通常知られたものを用いることができる。
(第1保護層)
第1保護層4は、パターン化位相差層3を保護する機能を有している。また、光学部材1の構成材料として、パターン化位相差層3と第1保護層4とが積層した位相差フィルムを用いる場合、パターン化位相差層3を支持する基材として用いられる。
第1保護層4は、パターン化位相差層3を保護する機能を有している。また、光学部材1の構成材料として、パターン化位相差層3と第1保護層4とが積層した位相差フィルムを用いる場合、パターン化位相差層3を支持する基材として用いられる。
第1保護層4の形成材料としては、例えば、トリアセチルセルロース(TAC)系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、ポリスチレン系樹脂、(メタ)アクリレート系樹脂、環状ポリオレフィン系樹脂やポリプロピレン系樹脂を包含するポリオレフィン系樹脂、ポリアリレート系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリアミド系樹脂などを挙げることができる。
第1保護層4の厚みは、35μm以上であると好ましく、50μm以上であるとより好ましく、70μm以上であるとさらに好ましい。また、第1保護層4の厚みは、例えば100μm以下とすることが好ましい。光学部材1に用いられている第1保護層4の厚みは、例えば、光学部材1の断面を電子顕微鏡で撮像した拡大写真に基づいて実測することができる。本実施形態においては、第1保護層4の厚みは57μmである。
後述するように、光学部材1が有するハードコート層5は硬化性樹脂を形成材料として設けられる。そのため、ハードコート層5を形成する際には、硬化性樹脂の硬化収縮が生じ、硬化収縮による応力が位相差層32に加わることが予想される。このようなハードコート層5は、厚くするとパターン化位相差層3の保護の効果が高いが、一方でハードコート層5を厚くすると、形成時の硬化収縮が大きくなる。そのため、ハードコート層5を厚くすると、硬化収縮に起因して位相差層32に加わる応力が大きくなることが予想される。
位相差層32の位相差は、位相差層32に加わる応力により容易に変化する。そのため、ハードコート層5を形成することにより、位相差層32に予期しない位相差のズレが生ずるおそれがある。位相差層32がこのような位相差のズレを有すると、位相差層32から射出される画像光が所望の偏光状態とならず、クロストークが生じ、立体表示画像の画質を低下させるおそれがある。
しかし、本実施形態の光学部材1では、第1保護層4の厚みが35μm以上であるため、ハードコート層5の形成時の応力が位相差層32に加わりにくく、位相差層32の位相差を維持することが可能となる。これにより、位相差層32から射出される画像光の偏光状態を所望の状態とすることができ、クロストークを抑制することができる。
(ハードコート層)
ハードコート層5は、硬化性樹脂の層であり、光学部材1の表面の傷つきを抑制する機能を有する層である。
ハードコート層5は、硬化性樹脂の層であり、光学部材1の表面の傷つきを抑制する機能を有する層である。
ハードコート層5としては、例えば、活性エネルギー線の照射により重合・硬化する活性エネルギー線硬化性樹脂と、活性エネルギー線の照射によりラジカルを発生する重合開始剤とを含有する樹脂組成物を形成材料とすることができる。
活性エネルギー線硬化性樹脂は、例えば、多官能(メタ)アクリレート系化合物を含有するものである。多官能(メタ)アクリレート系化合物とは、分子中に少なくとも2個の(メタ)アクリロイルオキシ基を有する化合物である。
多官能(メタ)アクリレート系化合物としては、例えば、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールエタントリ(メタ)アクリレート、テトラメチロールメタントリ(メタ)アクリレート、テトラメチロールメタンテトラ(メタ)アクリレート、ペンタグリセロールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、グリセリントリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、トリス((メタ)アクリロイルオキシエチル)イソシアヌレート;
ホスファゼン化合物のホスファゼン環に(メタ)アクリロイルオキシ基が導入されたホスファゼン系(メタ)アクリレート化合物;
分子中に少なくとも2個のイソシアネート基を有するポリイソシアネートと少なくとも1個の(メタ)アクリロイルオキシ基および水酸基を有するポリオール化合物との反応により得られるウレタン(メタ)アクリレート化合物;
分子中に少なくとも2個のカルボン酸ハロゲン化物と少なくとも1個の(メタ)アクリロイルオキシ基および水酸基を有するポリオール化合物との反応により得られるポリエステル(メタ)アクリレート化合物;
上記各化合物の2量体、3量体などのオリゴマー;
を挙げることができる。これらの化合物は、1種のみ用いることとしてもよく、2種以上を併用してもよい。
ホスファゼン化合物のホスファゼン環に(メタ)アクリロイルオキシ基が導入されたホスファゼン系(メタ)アクリレート化合物;
分子中に少なくとも2個のイソシアネート基を有するポリイソシアネートと少なくとも1個の(メタ)アクリロイルオキシ基および水酸基を有するポリオール化合物との反応により得られるウレタン(メタ)アクリレート化合物;
分子中に少なくとも2個のカルボン酸ハロゲン化物と少なくとも1個の(メタ)アクリロイルオキシ基および水酸基を有するポリオール化合物との反応により得られるポリエステル(メタ)アクリレート化合物;
上記各化合物の2量体、3量体などのオリゴマー;
を挙げることができる。これらの化合物は、1種のみ用いることとしてもよく、2種以上を併用してもよい。
活性エネルギー線硬化性樹脂は、上記の多官能(メタ)アクリレート系化合物のほかに、単官能(メタ)アクリレート系樹脂を含有していてもよい。
また、活性エネルギー線硬化性樹脂は重合性のオリゴマーを含有していてもよい。重合性のオリゴマーを含有させることにより、ハードコート層の硬度を調整することができる。
重合性のオリゴマーとしては、末端(メタ)アクリレートポリメチルメタクリレート、末端スチリルポリ(メタ)アクリレート、末端(メタ)アクリレートポリスチレン、末端(メタ)アクリレートポリエチレングリコール、末端(メタ)アクリレートアクリロニトリル−スチレン共重合体、末端(メタ)アクリレートスチレン−メチル(メタ)アクリレート共重合体などのマクロモノマーを挙げることができる。これらのオリゴマーは、1種のみ用いることとしてもよく、2種以上を併用してもよい。
活性エネルギー線硬化性樹脂組成物に含有される重合開始剤は、活性エネルギー線の照射によりラジカルを発生する光重合開始剤である。重合開始剤としては、通常知られたものを用いることができる。重合開始剤は、1種のみ用いることとしてもよく、2種以上を併用してもよい。
重合開始剤は、色素増感剤と組み合わせて用いてもよい。これにより、重合開始剤の吸収波長とは異なる光を用いる場合であっても、色素増感剤が吸収可能な波長の光であれば、活性エネルギー線硬化性樹脂組成物の重合を促進することができる。
ハードコート層5は、このような活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を第1保護層4の表面に塗布して塗膜を形成し、塗膜に活性エネルギー線を照射して重合・硬化させることによる形成することができる。
ハードコート層5の厚みは、1μm以上であると好ましい。また、ハードコート層の厚みは10μm以下であると好ましい。本実施形態においては、ハードコート層5の厚みは4μmである。
このとき、ハードコート層5の硬度は、荷重500gで測定する鉛筆硬度でF以上2H以下であると好ましい。なお、本明細書において「鉛筆硬度」は、ASTMD3363規格に基づいて測定される値を指す。本実施形態においては、ハードコート層5の鉛筆硬度は2Hである。
ハードコート層5は硬化性樹脂を形成材料として設けられる。そのため、ハードコート層5を形成する際には、硬化性樹脂の硬化収縮が生じ、硬化収縮による応力が位相差層32に加わることが予想される。また、ハードコート層5は、1μm以上と厚くなると表面保護の効果が高いが、一方で、ハードコート層5を厚くすると、形成時の硬化収縮が大きくなる。
位相差層32の位相差は、位相差層32に加わる応力により容易に変化する。そのため、ハードコート層5を形成することにより、位相差層32に予期しない位相差のズレが生ずるおそれがある。位相差層32がこのような位相差のズレを有すると、位相差層32から射出される画像光が所望の偏光状態とならず、クロストークが生じ、立体表示画像の画質を低下させるおそれがある。
ハードコート層5の重合度と、ハードコート層5の鉛筆硬度とは相関があるため、鉛筆硬度が高いハードコート層は、鉛筆硬度が低いハードコート層よりも、形成材料である硬化性樹脂の重合度が相対的に高いものとなっている。そのため、鉛筆硬度が高いハードコート層は、鉛筆硬度が低いハードコート層よりも、硬化収縮が大きく、強い応力が生じていると考えられる。
しかし、本実施形態の光学部材1においては、ハードコート層5の厚みが1μm以上であっても、ハードコート層5の鉛筆硬度がF以上2H以下となっている。このようなハードコート層5は、ハードコート層として充分な硬度を有しながら、硬化性樹脂の重合度を抑制したものとなっている。そのため、ハードコート層5の形成時に生じる硬化収縮を抑制しながらも、ハードコート層5の形成時の応力を小さく抑えることができ、位相差層32の位相差を維持することが可能となる。これにより、位相差層32から射出される画像光の偏光状態を所望の状態とすることができ、クロストークを抑制することができる。
ハードコート層5の鉛筆硬度は、硬化性樹脂の重合度を調整することにより制御することができる。活性エネルギー線硬化性樹脂組成物の重合度は、活性エネルギー線の照射時間、照射する活性エネルギー線の強度を変更することにより制御可能である。活性エネルギー線の照射時間が長くなると、活性エネルギー線硬化性樹脂組成物の重合度は大きくなる。また、照射する活性エネルギー線の強度が大きくなると、活性エネルギー線硬化性樹脂組成物の重合度は大きくなる。
また、上述したように、活性エネルギー線硬化性樹脂組成物に重合性のオリゴマーを含有させることにより、ハードコート層5の鉛筆硬度を制御することができる。重合性のオリゴマーの含有量が大きくなると、ハードコート層5の鉛筆硬度は低下する傾向にある。
(防眩層)
本実施形態の光学部材1においては、ハードコート層5は、表面に複数の凹凸が形成され、または内部に粒子を有することにより、外光を乱反射させ、映り込みやぎらつきを抑制する防眩機能が付与されている。以下の説明においては、防眩性を付与したハードコート層5のことを「防眩層」と称することがある。
本実施形態の光学部材1においては、ハードコート層5は、表面に複数の凹凸が形成され、または内部に粒子を有することにより、外光を乱反射させ、映り込みやぎらつきを抑制する防眩機能が付与されている。以下の説明においては、防眩性を付与したハードコート層5のことを「防眩層」と称することがある。
ハードコート層(防眩層)5に防眩機能を付与するためには、上述した活性エネルギー線硬化性樹脂組成物に、光を屈折させ好ましくはハードコート層の表面に凹凸形状を付与する微粒子を混合する構成を採用することができる。
用いる微粒子は、例えば、真球状、楕円状、不定型など、種々の形状のものを採用することができる。また、微粒子は、一次粒子が分散したものであってもよく、二次粒子以上の凝集体であってもよい。
用いる微粒子は、平均粒子径が0.3μm以上10μm以下であることが好ましい。微粒子の平均粒子径は、上限が8μm以下であることが好ましく、6μm以下であることがさらに好ましい。また、微粒子の平均粒子径は、下限が、0.5μm以上であることが好ましく、1.0μm以上であることがより好ましい。これらの上限値および下限値は任意に組み合わせることができる。微粒子の平均粒子径が上記範囲に含まれることにより、防眩層に適切な凹凸を付与することができる。
なお、「平均粒子径」とは、微粒子が、単分散型の粒子(形状が単一な粒子)であれば、その平均粒子径を表し、ブロードな粒度分布を持つ粒子であれば、粒度分布測定により、最も多く存在する粒子の粒径が平均粒子径を表す。上記微粒子の粒径は、コールターカウンター法により計測できる。
このような微粒子としては、無機材料または有機材料を形成材料とするものを使用することができる。用いる微粒子は、可視光領域の光の透過性を有するものが好ましい。
微粒子を形成する有機材料としては、樹脂材料を挙げることができる。例えば、ポリスチレン(屈折率1.60)、メラミン樹脂(屈折率1.57)、アクリル樹脂(屈折率1.49〜1.535)、アクリル−スチレン樹脂(屈折率1.54〜1.58)、ベンゾグアナミン−ホルムアルデヒド縮合物(屈折率1.66)、ベンゾグアナミン・メラミン・ホルムアルデヒド縮合物(屈折率1.52〜1.66)、メラミン・ホルムアルデヒド縮合物(屈折率1.66)、ポリカーボネート、ポリエチレン等が挙げられる。
有機材料を形成材料とする微粒子は、表面に疎水性基を有することが好ましく、例えば、ポリスチレンを形成材料とする微粒子を挙げることができる。
また、微粒子を形成する無機材料としては、酸化アルミニウムやシリカなどの金属酸化物を挙げることができる。無機材料を形成材料とする微粒子は、表面を疎水化処理することとしてもよい。疎水化処理は、微粒子表面に化合物を化学的に結合させる方法や、微粒子表面と化学的な結合をせずに、微粒子を形成する組成物にあるボイドなどに浸透させるような物理的な方法を挙げることができる。
これらの微粒子は、1種のみ用いることとしてもよく、2種以上を併用することとしてもよい。2種以上の微粒子を併用する場合、2種以上の異なる屈折率を有する微粒子を用いることが好ましい。屈折率が異なる微粒子を混合して用いる場合、各々の微粒子の屈折率と使用比率とに応じた平均値を、用いる微粒子の屈折として見なすことができる。そのため、微粒子の混合比率の調整により、容易に微粒子の屈折率の制御が可能となる。これにより、例えば、活性エネルギー線硬化性樹脂組成物の屈折率と、微粒子の屈折率とを揃えることで、防眩層の透明性や防眩性の調整が容易となる。
また、ハードコート層5に防眩機能を付与する他の方法として、活性エネルギー線硬化性樹脂組成物の塗膜に凹凸形状を型押しした状態で、塗膜に活性エネルギー線を照射して重合・硬化させる方法を採用することができる。
防眩層は、凹凸表面の任意の断面曲線における算術平均高さPaが0.15μm以下であり、最大断面高さPtが1.5μm以下であることが好ましい。
上記算術平均高さPaは、0.03μm以上であると好ましい。また、算術平均高さPaは、0.07μm以下であると好ましい。
上記最大断面高さPtは、0.4μm以上であると好ましい。また、最大断面高さPtは、0.8μm以下であると好ましい。
上記算術平均高さPaは、0.03μm以上であると好ましい。また、算術平均高さPaは、0.07μm以下であると好ましい。
上記最大断面高さPtは、0.4μm以上であると好ましい。また、最大断面高さPtは、0.8μm以下であると好ましい。
なお、本実施形態において凹凸表面の断面曲線における算術平均高さPa及び最大断面高さPtは、JIS B 0601に準拠し、市販の一般的な接触式表面粗さ計を用いて測定することができる。また、共焦点顕微鏡、干渉顕微鏡、原子間力顕微鏡(Atomic Force Microscope:AFM)などの装置により表面形状を測定し、その表面形状の三次元情報から計算により求めることも可能である。なお、三次元情報から計算する場合には、十分な基準長さを確保するために、200μm×200μm以上の領域を3点以上測定し、その平均値をもって測定値とすることが好ましい。
本実施形態においては、防眩層の算術平均高さPaは、0.049μmであり、最大断面高さPtは0.599μmである。
防眩層は、表面の傾斜角度が2°以上である割合が30%以下であることが好ましく、10%以下であることがより好ましく、5%以下であることがさらに好ましい。また、防眩層は、表面の傾斜角度が2°以上である割合が1%以上であることが好ましく、2%以上であることがより好ましい。これらの上限値および下限値は、任意に組み合わせることができる。
図2は、本実施形態の光学部材1のハードコート層(防眩層)5の表面の概略拡大図である。図2では、ハードコート層5の表面に微細な凸部51が形成されている様子を示している。
また、図2において、ハードコート層5全体の平均面を符号59、ハードコート層5表面の任意の点5Pにおけるハードコート層5の平均面の法線を符号55、ハードコート層5の任意の点5Pにおけるハードコート層5の凹凸を加味した局所的な法線を符号56で示している。法線55と法線56とのなす角のうち、法線55方向に開く角を、角度θで示している。
防眩層における表面の傾斜角度とは、角度θのことを指す。
防眩層における表面の傾斜角度とは、角度θのことを指す。
また、図2では、xyz座標系を採用し、平均面59の面内の直交方向をx軸およびy軸で表示し、フィルム厚み方向をz軸で表示している。
防眩層の表面の傾斜角度は、非接触3次元表面形状・粗さ測定機を用いて測定される表面粗さの3次元形状から求めることができる。測定機に要求される水平分解能は、少なくとも5μm以下、好ましくは2μm以下であり、また垂直分解能は、少なくとも0.1μm以下、好ましくは0.01μm以下である。
防眩層の表面の傾斜角度の測定に好適な非接触3次元表面形状・粗さ測定機としては、米国ZygoCorporationの製品で、日本ではザイゴ(株)から入手できる“NewView5000”シリーズ等を挙げることができる。測定面積は広いほうが好ましいが、少なくとも100μm×100μm以上、好ましくは500μm×500μm以上である。
図3は、防眩層表面の傾斜角度の測定方法を説明するための模式図である。図3では、図2と同様にxyz座標系を採用している。
防眩層表面の傾斜角度の測定においては、まず、平均面59上の着目点Aを決定する。着目点Aは、防眩層(ハードコート層5)表面の任意の点5Pに対応している。
次いで、着目点Aを通るx軸上において着目点Aの近傍に、着目点Aに対してほぼ対称に点B及びDをとり、そして着目点Aを通るy軸上において着目点Aの近傍に、着目点Aに対してほぼ対称に点C及びEをとる。
次いで、これらの点B,C,D,Eに対応する防眩層表面の点Q,R,S,Tを決定する。
次いで、着目点Aを通るx軸上において着目点Aの近傍に、着目点Aに対してほぼ対称に点B及びDをとり、そして着目点Aを通るy軸上において着目点Aの近傍に、着目点Aに対してほぼ対称に点C及びEをとる。
次いで、これらの点B,C,D,Eに対応する防眩層表面の点Q,R,S,Tを決定する。
一方、平均面59において、点Cを通りx軸に平行な直線、点Eを通りx軸に平行な直線、点Bを通りy軸に平行な直線、点Dを通りy軸に平行な直線をそれぞれ設定し、それぞれの直線の交点F,G,H,Iを決定する。
なお、図3では、面FGHI(すなわち平均面59)に対して、防眩層の位置が上方にくるように描かれているが、防眩層の位置が平均面59の上方にくることもあるし、下方にくることもある。
そして、着目点Aに対応する実際の防眩層上の点5P、および4点B,C,D,Eに対応する実際のフィルム面上の点Q,R,S,Tの合計5点により描かれる4つの三角形PQR,PRS,PST,PTQを想定する。
次いで、各三角形PQR,PRS,PST,PTQの法線方向の単位ベクトル56a,56b,56c,56dを求める。
次いで、単位ベクトル56a,56b,56c,56dを平均したベクトル(以下、平均法線ベクトル)を求める。防眩層表面の傾斜角度(角度θ)は、平均法線ベクトルの極角を求めることにより求めることができる。すなわち、求めた平均法線ベクトルの方向が、ハードコート層5の凹凸を加味した局所的な法線56の方向と一致する。
次いで、各三角形PQR,PRS,PST,PTQの法線方向の単位ベクトル56a,56b,56c,56dを求める。
次いで、単位ベクトル56a,56b,56c,56dを平均したベクトル(以下、平均法線ベクトル)を求める。防眩層表面の傾斜角度(角度θ)は、平均法線ベクトルの極角を求めることにより求めることができる。すなわち、求めた平均法線ベクトルの方向が、ハードコート層5の凹凸を加味した局所的な法線56の方向と一致する。
同様に、各測定点について傾斜角度を求めた後、傾斜角度のヒストグラムを計算する。
本実施形態においては、表面の傾斜角度が2°以上である割合は3.4%である。
本実施形態においては、表面の傾斜角度が2°以上である割合は3.4%である。
防眩層においては、視認側の表面に形成される凹凸形状において画像光が屈折して射出される。そのため、防眩層における屈折の角度が大きすぎると、クロストークが生じ、立体表示画像の画質を低下させるおそれがある。
これに対し、本実施形態の光学部材1においては、防眩層の凹凸表面の任意の断面曲線における算術平均高さPaが0.15μm以下であり、最大断面高さPtが1.5μm以下であるため、防眩層表面での過剰な屈折が生じにくく、クロストークを抑制することができる。
活性エネルギー線硬化性樹脂組成物に微粒子を混合して防眩層を形成する場合、防眩層の断面曲線における算術平均高さPaや傾斜角は、混入する微粒子の量、微粒子の大きさ、微粒子の粒度分布を変更することにより制御することができる。また、微粒子が凝集体である場合、凝集状態を制御することによっても断面曲線における算術平均高さPaや傾斜角を制御することができる。
活性エネルギー線硬化性樹脂組成物の塗膜に凹凸形状を型押しして防眩層を形成する場合、防眩層の断面曲線における算術平均高さPaや傾斜角は、型押しする型の凹凸形状を変更することで制御することができる。
(第2保護層)
第2保護層6は、偏光子層2を保護する機能を有している。
第2保護層6の形成材料としては、上述の第1保護層4と同様のものを採用することができる。例えば、トリアセチルセルロース(TAC)系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、ポリスチレン系樹脂、(メタ)アクリレート系樹脂、環状ポリオレフィン系樹脂やポリプロピレン系樹脂を包含するポリオレフィン系樹脂、ポリアリレート系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリアミド系樹脂などを挙げることができる。
第2保護層6は、偏光子層2を保護する機能を有している。
第2保護層6の形成材料としては、上述の第1保護層4と同様のものを採用することができる。例えば、トリアセチルセルロース(TAC)系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、ポリスチレン系樹脂、(メタ)アクリレート系樹脂、環状ポリオレフィン系樹脂やポリプロピレン系樹脂を包含するポリオレフィン系樹脂、ポリアリレート系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリアミド系樹脂などを挙げることができる。
第2保護層6の厚みは通常5μm以上、好ましくは15μm以上であり、通常80μm以下、好ましくは60μm以下、さらに好ましくは50μm以下である。第2保護層6の厚みに上限値および下限値は、任意に組み合わせることができる。光学部材1に用いられている第2保護層6の厚みは、例えば、光学部材1の断面を電子顕微鏡で撮像した拡大写真に基づいて実測することができる。本実施形態においては、第2保護層6の厚みは40μmである。
光学部材1が表示面に貼合された表示装置においては、画素から射出される右眼用の画像光が、位相差層32において対応する領域(例えば第1領域32a)に入射することで、右眼用の偏光画像光として射出される。
しかし、光学部材1においてパネル側の表面から位相差層32までの厚みが厚くなると、表示パネルの画素から斜めに射出された画像光が、位相差層32において本来入射すべき領域(例えば第1領域32a)とは異なる領域(例えば第2領域32b)に入射するおそれがある。この場合、斜めに射出された画像光によりクロストークが生じ、立体表示画像の画質を低下させてしまう。
これに対し、本実施形態の光学部材1においては、第2保護層6の厚みが5μm以上80μm以下となっているため、表示パネルに貼合した場合、画素から斜めに射出された画像光は、位相差層における所定の領域に入射しやすく、クロストークを抑制することができる。
また、第2保護層6は、面内位相差Roが、10nm以下であると好ましく、理想的には0nmである。また、第2保護層6は、厚み方向の位相差Rthが、10nm以下であると好ましく、理想的には0nmである。さらに、第2保護層6は、Nz係数が、10以下であると好ましく、理想的には0である。
ここで、第2保護層6の面内遅相軸方向をx軸方向、面内進相軸方向をy軸方向、第2保護層6の厚み方向をz軸方向とし、x軸方向の屈折率をnx、y軸方向の屈折率をny、z軸方向の屈折率をnz、第2保護層6の厚みをd(単位:nm)としたとき、面内位相差Ro、厚み方向の位相差Rth、Nz係数は、以下の式(1)〜(3)で定義される値を指す。
Ro=(nx−ny)×d …(1)
Rth=〔(nx+ny)/2−nz〕×d …(2)
Nz=(nx−nz)/(nx−ny) …(3)
Ro=(nx−ny)×d …(1)
Rth=〔(nx+ny)/2−nz〕×d …(2)
Nz=(nx−nz)/(nx−ny) …(3)
本実施形態においては、面内位相差Roは1.0nmであり、厚み方向の位相差Rthは1.4nmであり、Nz係数は1.96である。
Ro、Rth、Nz係数がこのような値を示すものとして、第2保護層6の形成材料としては、例えば未延伸フィルムを用いることができる。
また、光学部材1に用いられている第2保護層6について、Ro、Rth、Nz係数の値は、光学部材1から各層を剥離して第2保護層6を単離することで、実測することができる。
Ro、Rth、Nz係数が上述のような値を示す第2保護層6では、第2保護層6を透過する光が、所望の偏光状態となるため、クロストークが生じにくく、良好な立体表示画像を表示することが可能となる。
(接着剤層)
接着剤層7,8の形成材料は、ポリビニルアルコール系樹脂またはウレタン樹脂を用いた組成物を主成分として水に溶解したもの、または水に分散させた水系接着剤や、光硬化性樹脂と光カチオン重合開始剤などを含有する無溶剤の光硬化性接着剤が挙げられる。製造時の体積収縮が少なく、厚さの制御が容易であるため、接着剤層7,8の形成材料としては光硬化性接着剤を用いることが好ましく、紫外線硬化型接着剤を用いることがより好ましい。
接着剤層7,8の形成材料は、ポリビニルアルコール系樹脂またはウレタン樹脂を用いた組成物を主成分として水に溶解したもの、または水に分散させた水系接着剤や、光硬化性樹脂と光カチオン重合開始剤などを含有する無溶剤の光硬化性接着剤が挙げられる。製造時の体積収縮が少なく、厚さの制御が容易であるため、接着剤層7,8の形成材料としては光硬化性接着剤を用いることが好ましく、紫外線硬化型接着剤を用いることがより好ましい。
紫外線硬化型接着剤は、液状の塗布可能な状態で供給される限りにおいて、従来から偏光板の製造に使用されている各種のものであることができる。耐候性や重合性などの観点から、紫外線硬化型接着剤は、カチオン重合性の化合物、例えばエポキシ化合物、より具体的には、日本国特開2004−245925号公報に記載されるような、分子内に芳香環を有しないエポキシ化合物を、紫外線硬化性成分の一つとして含有するものが好ましい。
このようなエポキシ化合物は、例えば、ビスフェノールAのジグリシジルエーテルを代表例とする芳香族エポキシ化合物の原料である芳香族ポリヒドロキシ化合物を核水添し、それをグリシジルエーテル化して得られる水素化エポキシ化合物、脂環式環に結合するエポキシ基を分子内に少なくとも1個有する脂環式エポキシ化合物、脂肪族ポリヒドロキシ化合物のグリシジルエーテルを代表例とする脂肪族エポキシ化合物などであることができる。
紫外線硬化型接着剤には、エポキシ化合物を代表例とするカチオン重合性化合物のほか、重合開始剤、特に紫外線の照射によりカチオン種またはルイス酸を発生し、カチオン重合性化合物の重合を開始させるための光カチオン重合開始剤が配合される。さらに、加熱によって重合を開始させる熱カチオン重合開始剤、その他、光増感剤などの各種添加剤が配合されていてもよい。
接着剤層7,8の形成材料は、同じであっても異なっていてもよいが、生産性の観点からは、適度の接着力が得られるという前提で、接着剤層7,8を同じ接着剤を用いて形成するほうが好ましい。
接着剤層7,8の厚みは、0.5μm以上5μm以下の範囲であると好ましい。接着剤層7,8の厚みが0.5μm以上であると、接着強度にムラを生じにくい。一方、接着剤層7,8の厚みが5μm以下であると、製造コストが増大せず偏光板の色相に影響しにくい。接着剤層7,8の厚みは、1μm以上4μm以下の範囲であるとより好ましく、1.5μm以上3.5μm以下の範囲であるとさらに好ましい。本実施形態においては、接着剤層7,8の厚みは2μmである。
(粘着剤層)
粘着剤層9は、例えば光学部材1を不図示の液晶パネルの表示面に貼合するために用いられる。粘着剤層9を形成する粘着剤としては、例えば、アクリル系樹脂、シリコーン系樹脂、ポリエステル、ポリウレタン、ポリエーテルなどをベース樹脂とするものを挙げることができる。その中でも、アクリル系樹脂をベース樹脂とするアクリル系粘着剤は、光学的な透明性に優れ、適度の濡れ性や凝集力を保持し、さらに耐候性や耐熱性などに優れ、加熱や加湿の条件下で浮きや剥がれなどの剥離問題が生じにくいため、好適に用いられる。
粘着剤層9は、例えば光学部材1を不図示の液晶パネルの表示面に貼合するために用いられる。粘着剤層9を形成する粘着剤としては、例えば、アクリル系樹脂、シリコーン系樹脂、ポリエステル、ポリウレタン、ポリエーテルなどをベース樹脂とするものを挙げることができる。その中でも、アクリル系樹脂をベース樹脂とするアクリル系粘着剤は、光学的な透明性に優れ、適度の濡れ性や凝集力を保持し、さらに耐候性や耐熱性などに優れ、加熱や加湿の条件下で浮きや剥がれなどの剥離問題が生じにくいため、好適に用いられる。
アクリル系粘着剤を構成するアクリル系樹脂には、エステル部分が、メチル基、エチル基、ブチル基、又は2−エチルヘキシル基のような炭素数20以下のアルキル基を有するアクリル酸アルキルエステルと、(メタ)アクリル酸や(メタ)アクリル酸−2−ヒドロキシエチルのような官能基含有(メタ)アクリル系モノマーとのアクリル系共重合体が好適に用いられる。
このようなアクリル系共重合体を含む粘着剤層9は、液晶パネルに貼合した後で何らかの不具合があって剥離する必要が生じた場合に、ガラス基板に糊残りなどを生じさせることなく、比較的容易に剥離することができる。粘着剤層9に用いるアクリル系共重合体は、そのガラス転移温度が25℃以下であることが好ましく、0℃以下であることがより好ましい。また、このアクリル系共重合体は、通常10万以上の重量平均分子量を有する。
粘着剤層の形成方法としては、例えば、基材として後述する剥離フィルムSfを用い、この剥離フィルムSfの面上に粘着剤を塗布して粘着剤層9を形成した後、得られた粘着剤層9を第2保護層6に貼合する方法や、第2保護層6の表面に粘着剤を直接塗布して粘着剤層9を形成した後、その上に剥離フィルムSfを貼り合わせる方法などがある。
また、剥離フィルムSfの面上に粘着剤層9を形成した後、その粘着剤層9にもう1枚の剥離フィルムを貼合した両面剥離フィルム型粘着剤シートとすることもできる。このような両面剥離フィルム型粘着剤シートは、必要な時期に片側の剥離フィルムを剥離し、第2保護層6に貼合することができる。このような両面剥離フィルム型粘着剤シートには、市販品を用いることもできる。
粘着剤層9の厚みは、接着力などに応じて適宜決定されるが、1μm以上40μm以下であることが好ましい。加工性や耐久性などの特性を損なうことなく、薄型の偏光板を得るためには、粘着剤層9の厚さを3μm以上25μm以下とすることが好ましい。粘着剤層9の厚みをこの範囲とすることにより、液晶表示装置を正面から見た場合や斜めから見た場合の明るさを保ち、表示像のにじみやボケが起こりにくくすることができる。
(保護フィルム)
光学部材1の視認側の面には、保護フィルムPfが貼合されている。この保護フィルムPfは、光学部材1の表面を保護するものであり、光学部材1に対して剥離自在に設けられている。
光学部材1の視認側の面には、保護フィルムPfが貼合されている。この保護フィルムPfは、光学部材1の表面を保護するものであり、光学部材1に対して剥離自在に設けられている。
保護フィルムPfは、透明樹脂フィルムに粘着・剥離性の樹脂層又は付着性の樹脂層を形成して、弱い粘着性を付与したものが用いられる。透明樹脂フィルムとしては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフトレート、ポリエチレン、及びポリプロピレンのような熱可塑性樹脂の押出フィルム、それらを組み合わせた共押出フィルム、それらを一軸又は二軸に延伸したフィルムなどを挙げることができる。透明樹脂フィルムとしては、透明性及び均質性に優れ、廉価であるポリエチレンテレフタレート又はポリエチレンの一軸又は二軸延伸フィルムを用いることが好ましい。
粘着・剥離性の樹脂層としては、例えば、アクリル系粘着剤、天然ゴム系粘着剤、スチレン−ブタジエン共重合樹脂系粘着剤、ポリイソブチレン系粘着剤、ビニルエーテル系樹脂粘着剤、シリコーン系樹脂粘着剤などを挙げることができる。また、付着性の樹脂層としては、例えば、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂などを挙げることができる。粘着・剥離性の樹脂層としては、透明性に優れるアクリル系粘着剤を用いることが好ましい。
保護フィルムPfの厚みは、15μm以上75μm以下であることが好ましい。この厚みが15μm以上であると、取扱いが容易となり、本来求められる表面保護性能を確保することができる。一方、この厚さが75μm以下であると剛性が強くなりすぎず、取扱いが容易となり、剥離強度が適切に抑えられる。
(剥離フィルム)
光学部材1のパネル側の面には、剥離フィルムSfが貼合されている。この剥離フィルムSfは、粘着剤層9を覆って光学部材1の保管時に粘着剤層9を保護するものであり、剥離自在に設けられている。
光学部材1のパネル側の面には、剥離フィルムSfが貼合されている。この剥離フィルムSfは、粘着剤層9を覆って光学部材1の保管時に粘着剤層9を保護するものであり、剥離自在に設けられている。
剥離フィルムSfとしては、上述の保護フィルムPfと同様の透明樹脂フィルムを用いることができる。
このような光学部材1は、防眩層の表面について、暗部と明部の幅が0.5mm、1.0mm及び2.0mmである3種類の光学くしを用い、光の入射角45°で反射法にて測定される像鮮明度の和が30%以上200%以下であることが好ましい。また、光の入射角45°で反射法にて測定される像鮮明度の和は、100%以上であるとより好ましい。本実施形態において、「像鮮明度」とは、JIS K 7374に基づいて測定される値を指す。
JIS K 7374では、像鮮明度の測定に用いる光学くしとして、暗部と明部の幅の比が1:1で、その幅が0.125mm、0.5mm、1.0mm及び2.0mmである4種類が規定されている。このうち、幅0.125mmの光学くしを用いた場合、本実施形態の防眩層について像鮮明度を測定すると、その測定値の誤差が大きくなることから、幅0.125mmの光学くしを用いた場合の測定値は和に加えないこととし、幅が0.5mm、1.0mm及び2.0mmである3種類の光学くしを用いて測定された像鮮明度を採用する。
以下の説明においては、「暗部と明部の幅が0.5mm、1.0mm及び2.0mmである3種類の光学くしを用い、光の入射角45°で反射法にて測定される像鮮明度の和」を反射鮮明度と称する。この定義において、反射鮮明度の最大値は300%である。
本実施形態においては、防眩層の反射鮮明度は160.8%である。
本実施形態においては、防眩層の反射鮮明度は160.8%である。
また、光学部材1の偏光子層の側(パネル側)から透過させる光について、暗部と明部の幅が0.125mm、0.5mm、1.0mm及び2.0mmである4種類の光学くしを用い、透過法にて測定される像鮮明度の和が150%以上350%以下であることが好ましい。透過法にて測定される像鮮明度の和は、180%以上であることがより好ましく、250%以上であることが更に好ましい。また、透過法にて測定される像鮮明度の和は、330%以下であることがより好ましい。透過法にて測定される像鮮明度の和について、上限値および下限値は、任意に組み合わせることができる。
以下の説明においては、「暗部と明部の幅が0.125mm、0.5mm、1.0mm及び2.0mmである4種類の光学くしを用い、透過法にて測定される像鮮明度の和」を透過鮮明度と称する。この定義において、透過鮮明度の最大値は400%である。
本実施形態においては、防眩層の透過鮮明度は306.7%である。
本実施形態においては、防眩層の透過鮮明度は306.7%である。
光学部材1がこのような値を示すと、表示パネルに貼合して3D液晶表示装置としたときに、鮮明な立体画像表示が可能となる。
以上のような構成の第1の光学部材によれば、防眩層の算術平均高さPaが0.15μm以下であり、最大断面高さPtが1.5μm以下であるため、防眩層表面での過剰な散乱が生じにくく、偏光状態が保たれる結果、画質の低下を抑制することができる。そのため、良好な立体画像表示が可能な光学部材を提供することができる。
また、以上のような構成の第2の光学部材によれば、JIS K 7374に基づき幅0.5mm、1.0mmおよび2.0mmの光学くしを用いて反射法で測定される像鮮明度の和が30%以上200%以下であるため、鮮明な表示画像が得られ、良好な立体画像表示が可能な光学部材を提供することができる。
また、以上のような構成の第3の光学部材によれば、第2保護層6を透過する光が、所望の偏光状態となるため、画質の低下が生じにくく、良好な立体画像表示が可能な光学部材を提供することができる。
また、以上のような構成の第4の光学部材によれば、光学部材が有するハードコート層5はハードコート層として充分な硬度を有しながら、硬化性樹脂の重合度を抑制したものとなっている。そのため、ハードコート層5の形成時に生じる硬化収縮を抑制しながらも、ハードコート層5の形成時の応力を小さく抑えることができ、位相差層32の位相差を維持することが可能となる。これにより、位相差層32から射出される画像光の偏光状態を所望の状態とすることができ、良好な立体画像表示が可能な光学部材を提供することができる。
また、以上のような構成の第5の光学部材によれば、表示パネルに貼合した場合、画素から斜めに射出された画像光が、位相差層における所定の領域に入射しやすい。そのため、良好な立体画像表示が可能な光学部材を提供することができる。
また、以上のような構成の第6の光学部材によれば、35μm以上の厚みの第1保護層4を有するため、ハードコート層5の形成時の応力が位相差層32に加わりにくく、位相差層32の位相差を維持することが可能となる。これにより、位相差層32から射出される画像光の偏光状態を所望の状態とすることができ、良好な立体画像表示が可能な光学部材を提供することができる。
なお、本実施形態においては、ハードコート層5が防眩層を兼ねる構成としたが、これに限らず、ハードコート層5の表面にさらに別の層構造として防眩層を設けることとしてもよい。
また、第3〜第6の光学部材においては、ハードコート層5が防眩機能を有さず、防眩性を有さない光学部材とすることもできる。
また、第3〜第6の光学部材においては、ハードコート層5が防眩機能を有さず、防眩性を有さない光学部材とすることもできる。
[表示装置]
図4〜6は、本実施形態の表示装置を示す説明図である。図4は、表示装置の概略構成を示す平面図である。図5は、図4中に示す線分V−Vにおける表示装置100の断面図である。
図4〜6は、本実施形態の表示装置を示す説明図である。図4は、表示装置の概略構成を示す平面図である。図5は、図4中に示す線分V−Vにおける表示装置100の断面図である。
図5に示すように、本実施形態の表示装置100は、液晶パネル(表示パネル)Pと、偏光フィルムF11と、上述の光学部材1とを有している。
液晶パネルPは、図4及び図5に示すように、平面視で長方形状をなす第1の基板P1と、第1の基板P1に対向して配置される比較的小形の長方形状をなす第2の基板P2と、第1の基板P1と第2の基板P2との間に封入された液晶層P3とを備える。液晶パネルPは、平面視で第1の基板P1の外形状に沿う長方形状をなし、平面視で液晶層P3の外周の内側に収まる領域を表示領域P4とする。
液晶パネルPのバックライト側には、偏光フィルムF11が貼合されている。一方、この液晶パネルPの表示面側には、上述の光学部材1が貼合されている。図5においては、上述の光学部材1の構成のうち、偏光子層2とパターン化位相差層3のみ示し、他の層構造については省略している。偏光フィルムF11および光学部材1が貼合された液晶パネルPは、不図示の駆動回路やバックライトユニットなどがさらに組み込まれることによって、表示装置100となる。
液晶パネルPの駆動方式については、例えば、TN(Twisted Nematic)、STN(Super Twisted Nematic)、VA(Vertical Alignment)、IPS(In-Plane Switching)、OCB(Optically Compensated Bend)など、この分野で知られている各種モードを採用することができる。中でも、IPS方式の液晶パネルPを好適に用いることができる。
偏光フィルムF11は、粘着剤層を介して液晶パネルPに貼合される。また、光学部材1は、上述の粘着剤層9を介して液晶パネルPに貼合される。例えば、偏光フィルムF11および光学部材1は、偏光フィルムF11と、光学部材1の偏光子層2とがクロスニコル配置となるように液晶パネルPに貼合される。
図6は、表示装置100を製造する際の、液晶パネルPと光学部材1との貼合時の位置合わせを説明するための平面図である。
図6に示すように、液晶パネルPの表示領域P4の画素は、表示領域P4の長辺(液晶パネルPの左右方向)に沿って、赤(図6中符号Rで示す)、緑(図6中符号Gで示す)、青(図6中符号Bで示す)の各色R,G,Bに対応したカラーフィルタが周期的に並んで配置されている。そして、各色R,G,Bに対応した画素が左右方向に沿って多数並んで画素列Lとなり、この画素列Lが表示領域P4の上下に渡って多数配列されている。
図6に示すように、液晶パネルPの表示領域P4の画素は、表示領域P4の長辺(液晶パネルPの左右方向)に沿って、赤(図6中符号Rで示す)、緑(図6中符号Gで示す)、青(図6中符号Bで示す)の各色R,G,Bに対応したカラーフィルタが周期的に並んで配置されている。そして、各色R,G,Bに対応した画素が左右方向に沿って多数並んで画素列Lとなり、この画素列Lが表示領域P4の上下に渡って多数配列されている。
一方、光学部材1は、光学部材1の長辺に沿って延在する複数の第1領域32aおよび複数の第2領域32bを有している。第1領域32aおよび第2領域32bは、液晶パネルPの各画素列Lに対応して上下に渡って多数配列されている。例えば、第1領域32aは右眼用画像を形成する位相差パターン列であり、第2領域32bは、左眼用画像を形成する位相差パターン列である。
そして、光学部材1は、第1領域32aと第2領域32bとの境界線Kが表示領域P4の各画素列Lの間に位置するように液晶パネルPに対して貼合され、液晶パネルPを用いたFPR方式の3D液晶表示装置(表示装置100)を構成している。
このような表示装置100では、液晶パネルPの画素の左右に延びる1ライン毎に、左右の眼用の映像を交互に織り込んでこれらを同時に表示しながら、偏光眼鏡を通して3D映像を見ることが可能となっている。
このような構成の表示装置100では、上述の光学部材1を用いているため、クロストークの発生を抑制し、良好な立体画像表示が可能となる。
または、このような構成の表示装置100では、上述の光学部材1を用いているため、表示画像が鮮明となり、良好な立体画像表示が可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本発明に係る好適な実施の形態例について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。上述した例において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
以下に本発明を実施例により説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。なお、以下の実施例においては、図1で説明した光学部材と同様の構成の光学部材を作製して本願発明の効果を確認した。そのため、以下の説明では、適宜図1で示した符号を用いる。
[水準1]
(光学部材の作製)
以下のようにして、図1に示す構成の光学部材を作製し、評価を行った。
(光学部材の作製)
以下のようにして、図1に示す構成の光学部材を作製し、評価を行った。
第1保護層4として用いる厚み60μmまたは80μmのトリアセチルセルロール(TAC)フィルム上に防眩層5が形成された市販の防眩フィルムを準備する。以下、第1保護層4と、第1保護層4上に形成された防眩層5とを合わせて、防眩層付き第1保護層と称することがある。
防眩層の防眩性は、実験例1−1〜1−7の順に高くなる。
各防眩層付き第1保護層については、ヘイズ(Hz)値を測定した。測定結果については、後述の表1に示す。
各防眩層付き第1保護層については、ヘイズ(Hz)値を測定した。測定結果については、後述の表1に示す。
防眩層付き第1保護層の他に下記材料を用い、積層することで、実験例1−1〜1−7の光学部材を作製した。
偏光子層2
パターン化位相差層3
第2保護層6(厚み60μmのトリアセチルセルロール(TAC)フィルム)
接着剤層7,8
粘着剤層9
偏光子層2
パターン化位相差層3
第2保護層6(厚み60μmのトリアセチルセルロール(TAC)フィルム)
接着剤層7,8
粘着剤層9
得られた実験例1−1〜1−7の光学部材について、上記方法により、算術平均高さ(Pa)、最大断面高さ(Pt)、表面の傾斜角度(θ)が2°以上である割合、光学くし(幅0.5mm、1.0mmおよび2.0mm)を用いて反射法で測定される像鮮明度の和(像鮮明度の和1)、および光学くし(幅0.125mm、0.5mm、1.0mmおよび2.0mm)を用いて透過法で測定される像鮮明度の和(像鮮明度の和2)について測定すると、各値は表1の通りとなる。なお、「像鮮明度の和1」の最大値は300%であり、「像鮮明度の和2」の最大値は400%である。
(評価)
作製した光学部材に、粘着剤層9により直線偏光板を貼合することで、実験例1−1〜1−7の試験片を得た。これらの試験片においては、直線偏光板は、光学部材に含まれる偏光子層2と、互いの吸収軸が平行となるように貼合する。
作製した光学部材に、粘着剤層9により直線偏光板を貼合することで、実験例1−1〜1−7の試験片を得た。これらの試験片においては、直線偏光板は、光学部材に含まれる偏光子層2と、互いの吸収軸が平行となるように貼合する。
各試験片は、液晶ディスプレイの構成を模したものである。光学部材に含まれる偏光子層2は、液晶ディスプレイにおける視認側の偏光板に対応する。光学部材に貼合した直線偏光板は、液晶ディスプレイにおけるバックライト側の偏光板に対応する。
得られた各試験片について、直線偏光板側から白色光を照射する面光源装置により照明する。その状態で、防眩層側から目視観察し、試験片の正面方向から斜め約90度までの方向までの範囲で目視位置を変えながら、パターン化位相差層3を構成する各光配向層31a、31bの境界を目視で確認する。
評価結果を下記表1に示す。表1の評価結果において、光配向層31aと光配向層31bとの境界を目視で鮮明に確認できた試験片については「Good」、境界がやや不鮮明であったが確認できた試験片については「Fair」、境界が曖昧であり確認できなかった試験片については「Bad」として示した。
評価の結果、実験例1−2および実験例1−3の光学部材は、防眩層を形成しない実験例1−1の光学部材と同様に、光配向層31aと光配向層31bとの境界を目視で確認することができた。特に、実験例1−2の光学部材においては、実験例1−1と遜色なく、光配向層31aと光配向層31bとの境界を目視で鮮明に確認することができた。
このような光学部材を表示パネルPの表示面側に貼合した3D液晶表示装置では、好適に臨場感や立体感のある立体画像を表示することができる。
対して、実験例1−6および実験例1−7の光学部材で、光配向層31aと光配向層31bとの境界を目視で確認することができなかった。このような光学部材を表示パネルPの表示面側に貼合した3D液晶表示装置では、表示する立体画像が臨場感や立体感に欠けるものとなる。
[水準2]
(試験片の作製)
厚み60μmのトリアセチルセルロール(TAC)フィルム(200mm×300mm)上に、以下の活性エネルギー線硬化性樹脂を塗布し乾燥させた。得られた塗膜に対し、塗布した側(TACフィルム側とは反対側)から紫外線(UVランプ)を照射して、組成物を硬化させ、ハードコート層を形成した。組成物は、硬化後のハードコート層の厚みが約5μmとなるように塗布した。
(試験片の作製)
厚み60μmのトリアセチルセルロール(TAC)フィルム(200mm×300mm)上に、以下の活性エネルギー線硬化性樹脂を塗布し乾燥させた。得られた塗膜に対し、塗布した側(TACフィルム側とは反対側)から紫外線(UVランプ)を照射して、組成物を硬化させ、ハードコート層を形成した。組成物は、硬化後のハードコート層の厚みが約5μmとなるように塗布した。
(活性エネルギー線硬化性樹脂)
紫外線硬化性樹脂1:ペンタエリスリトールトリアクリレート(60質量部)
紫外線硬化性樹脂2:多官能ウレタン化アクリレート(ヘキサメチレンジイソシアネートとペンタエリスリトールトリアクリレートの反応生成物)(40質量部)
溶剤 :酢酸エチル(100質量部)
光重合開始剤 :BASF社製「Irgacure 907」(2質量部)
界面活性剤 :ビックケミー社製「BYK-UV 3510」(0.4質量部)
紫外線硬化性樹脂1:ペンタエリスリトールトリアクリレート(60質量部)
紫外線硬化性樹脂2:多官能ウレタン化アクリレート(ヘキサメチレンジイソシアネートとペンタエリスリトールトリアクリレートの反応生成物)(40質量部)
溶剤 :酢酸エチル(100質量部)
光重合開始剤 :BASF社製「Irgacure 907」(2質量部)
界面活性剤 :ビックケミー社製「BYK-UV 3510」(0.4質量部)
このとき、紫外線照射時間を調整することで、紫外線照射後のハードコート層の鉛筆硬度が2H(実験例2−1)および3H(実験例2−2)となる試験片を得た。紫外線照射時間が長いほど、ハードコート層の鉛筆硬度は高くなる。
用いたTACフィルムは、第1保護層4に対応するものである。また、形成したハードコート層は、ハードコート層5に対応するものである。
(評価)
得られた試験片を、吸収軸が互いに直交するように配置した(クロスニコル配置した)2枚の直交偏光板の間に置き、一方の直交偏光板側から光源(蛍光灯)を用いて照明した。その状態で、他方の直行偏光板側から目視で観察して、透過光の明暗の有無および分布を評価した。
得られた試験片を、吸収軸が互いに直交するように配置した(クロスニコル配置した)2枚の直交偏光板の間に置き、一方の直交偏光板側から光源(蛍光灯)を用いて照明した。その状態で、他方の直行偏光板側から目視で観察して、透過光の明暗の有無および分布を評価した。
評価結果を下記表2に示す。表2の評価結果において、透過光に明暗がなかった試験片については「Good」、僅かに明暗が認められた試験片については「Fair」、明確な明暗が認められた試験片については「Bad」として示した。
評価の結果、実験例2−1の試験片では、透過光に明暗が認められなかった。評価した試験片に複屈折が生じていないためと考えられる。このような第1保護層4、ハードコート層5を有する光学部材を表示パネルPの表示面側に貼合した3D液晶表示装置では、好適に臨場感や立体感のある立体画像を表示することができる。
対して、実験例2−2の試験片では、透過光に明暗が見られた。評価した試験片に複屈折が生じたためと考えられる。このような第1保護層4、ハードコート層5を有する光学部材を表示パネルPの表示面側に貼合した3D液晶表示装置では、表示する立体画像が臨場感や立体感に欠けるものとなる。
[水準3]
(試験片の作製)
TACフィルムの厚みを変更すること以外は、上記水準2の実験例2−1と同様にして、ハードコート層を形成し、実験例3−1、実験例3−2、実験例3−3の試験片を作製した。用いたTACフィルムの厚みについては、後述の表3に示す。なお、実験例3−3の試験片は、上述の実験例2−1の試験片と同等のものである。
(試験片の作製)
TACフィルムの厚みを変更すること以外は、上記水準2の実験例2−1と同様にして、ハードコート層を形成し、実験例3−1、実験例3−2、実験例3−3の試験片を作製した。用いたTACフィルムの厚みについては、後述の表3に示す。なお、実験例3−3の試験片は、上述の実験例2−1の試験片と同等のものである。
(評価)
試験片の作製前(紫外線照射前)のTACフィルムと、試験片作成後(紫外線照射後)のTACフィルムとを比較し、組成物の硬化によりTACフィルムに生ずるシワの有無を下記2種類の方法により評価した。
試験片の作製前(紫外線照射前)のTACフィルムと、試験片作成後(紫外線照射後)のTACフィルムとを比較し、組成物の硬化によりTACフィルムに生ずるシワの有無を下記2種類の方法により評価した。
(評価方法1)
試験片を机の上に広げて置き、所定の仰角方向に天井の蛍光灯(点灯中)が位置するようにした後、試験片表面で正反射される蛍光灯の像(蛍光灯の光)を肉眼で観察。
試験片を机の上に広げて置き、所定の仰角方向に天井の蛍光灯(点灯中)が位置するようにした後、試験片表面で正反射される蛍光灯の像(蛍光灯の光)を肉眼で観察。
(評価方法2)
試験片を通して天井の蛍光灯(点灯中)を肉眼で観察。
試験片を通して天井の蛍光灯(点灯中)を肉眼で観察。
評価結果を下記表3に示す。
表3の評価結果において、評価方法1において観察される蛍光灯の像が、塗工前のTACフィルムと同程度に鮮明であり、且つ評価方法2において観察される蛍光灯の像が、塗工前のTACフィルムと同様に歪むことなく鮮明である試験片については「Good」とした。
表3の評価結果において、評価方法1において観察される蛍光灯の像が、塗工前のTACフィルムと同程度に鮮明であり、且つ評価方法2において観察される蛍光灯の像が、塗工前のTACフィルムと同様に歪むことなく鮮明である試験片については「Good」とした。
評価方法1においては蛍光灯の像が観察できなかったが、評価方法2において観察される蛍光灯の像が、塗工前のTACフィルムと同様に歪むことなく鮮明である試験片については「Fair」とした。
評価方法1においては蛍光灯の像が観察できず、評価方法2において蛍光灯像が歪んで観察された試験片については「Bad」とした。
評価結果が「Good」「Fair」のものを合格、「Bad」であったものを不合格とした。
評価の結果、実験例3−2および実験例3−3の試験片では、評価方法2において観察される蛍光灯の像に歪みが認められなかった。評価した試験片に、視認できるほどのシワが生じていなかったためと考えられる。特に、実験例3−3の光学部材においては、評価方法1で観察される蛍光灯の像もTACフィルムと遜色ない鮮明なものとなり、TACフィルムのシワが少なかったものと考えられる。
このような第1保護層4、ハードコート層5を有する光学部材を表示パネルPの表示面側に貼合した3D液晶表示装置では、好適に臨場感や立体感のある立体画像を表示することができる。
対して、実験例3−1の試験片では、評価方法1においては蛍光灯の像が観察できず、評価方法2で観察される蛍光灯の像に歪みが見られた。評価した試験片に、視認に影響するほどのシワが生じていたためと考えられる。このような第1保護層4.ハードコート層5を有する光学部材を表示パネルPの表示面側に貼合した3D液晶表示装置では、表示する立体画像が臨場感や立体感に欠けるものとなる。
1 光学部材
2 偏光子層
3 パターン化位相差層
4 第1保護層(位相差層保護層)
5 ハードコート層(防眩層)
6 第2保護層(偏光子層保護層)
P 液晶パネル(表示パネル)
32 位相差層
32a 第1領域
32b 第2領域
100 表示装置
2 偏光子層
3 パターン化位相差層
4 第1保護層(位相差層保護層)
5 ハードコート層(防眩層)
6 第2保護層(偏光子層保護層)
P 液晶パネル(表示パネル)
32 位相差層
32a 第1領域
32b 第2領域
100 表示装置
Claims (13)
- 入射する直線偏光を第1の偏光状態に変化させる複数の第1領域と、第2の偏光状態に変化させる複数の第2領域とを有し、
複数の前記第1領域および複数の前記第2領域が平面視において所定のパターンで配置された位相差層と、
前記位相差層の一方の面側に設けられた偏光子層と、
前記位相差層の他方の面側の表面に設けられた防眩層と、を有し、
前記防眩層の凹凸表面の任意の断面曲線における算術平均高さPaが0.15μm以下であり、最大断面高さPtが1.5μm以下である光学部材。 - 前記防眩層の表面の傾斜角度が2°以上である割合が30%以下である請求項1に記載の光学部材。
- 入射する直線偏光を第1の偏光状態に変化させる複数の第1領域と、第2の偏光状態に変化させる複数の第2領域とを有し、
複数の前記第1領域および複数の前記第2領域が平面視において所定のパターンで配置された位相差層と、
前記位相差層の一方の面側に設けられた偏光子層と、
前記位相差層の他方の面側の表面に設けられた防眩層と、を有し、
前記防眩層の表面について、JIS K 7374に基づき幅0.5mm、1.0mmおよび2.0mmの光学くしを用いて反射法で測定される像鮮明度の和が30%以上200%以下である光学部材。 - 前記偏光子層の側から透過させる光について、JIS K 7374に基づき幅0.125mm、0.5mm、1.0mmおよび2.0mmの光学くしを用いて透過法で測定される像鮮明度の和が150%以上350%以下である請求項3に記載の光学部材。
- 入射する直線偏光を第1の偏光状態に変化させる複数の第1領域と、第2の偏光状態に変化させる複数の第2領域とを有し、
複数の前記第1領域および複数の前記第2領域が平面視において所定のパターンで配置された位相差層と、
前記位相差層の一方の面側に設けられた偏光子層と、
前記偏光子層に対し前記位相差層とは反対側に設けられた偏光子層保護層と、を有し、
前記偏光子層保護層の面内位相差Roが、10nm以下である光学部材。 - 前記偏光子層保護層の厚み方向の位相差Rthが、10nm以下である請求項5に記載の光学部材。
- 前記偏光子層保護層のNz係数が、10以下である請求項5または6に記載の光学部材。
- 入射する直線偏光を第1の偏光状態に変化させる複数の第1領域と、第2の偏光状態に変化させる複数の第2領域とを有し、
複数の前記第1領域および複数の前記第2領域が平面視において所定のパターンで配置された位相差層と、
前記位相差層の一方の面側に設けられた偏光子層と、
前記位相差層の他方の面側の表面に設けられたハードコート層と、を有し、
前記ハードコート層は、厚みが1μm以上であり、鉛筆硬度がF以上2H以下である光学部材。 - 前記ハードコート層は、活性エネルギー線硬化性樹脂組成物の重合体である請求項8に記載の光学部材。
- 前記位相差層と前記ハードコート層との間に、位相差層保護層を有する請求項8または9に記載の光学部材。
- 入射する直線偏光を第1の偏光状態に変化させる複数の第1領域と、第2の偏光状態に変化させる複数の第2領域とを有し、
複数の前記第1領域および複数の前記第2領域が平面視において所定のパターンで配置された位相差層と、
前記位相差層の一方の面側に設けられた偏光子層と、
前記偏光子層に対し前記位相差層とは反対側に設けられた偏光子層保護層と、を有し、
前記偏光子層保護層は、厚みが5μm以上80μm以下である光学部材。 - 入射する直線偏光を第1の偏光状態に変化させる複数の第1領域と、第2の偏光状態に変化させる複数の第2領域とを有し、
複数の前記第1領域および複数の前記第2領域が平面視において所定のパターンで配置された位相差層と、
前記位相差層の一方の面側に設けられた偏光子層と、
前記位相差層の他方の面側の表面に設けられたハードコート層と、
前記位相差層と前記ハードコート層との間に設けられた位相差層保護層と、を有し、
前記位相差層保護層は、厚みが35μm以上である光学部材。 - 表示パネルと、
前記表示パネルの表示面側に設けられた請求項1から12のいずれか1項に記載の光学部材と、を有する表示装置。
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