JPWO2015072334A1 - シールド導電体 - Google Patents
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Abstract
シールド導電体10は、金属製のシールドシェル23を備えたシールドコネクタ20と、一方の端部がシールドコネクタ20に接続された複数の電線11を備え、且つ、複数の電線11が分割された第1分割体21及び第2分割体22とされている電線群12と、第1分割体21及び第2分割体22のそれぞれが挿通された、筒状をなす金属製の第1筒状部材29及び第2筒状部材35と、金属細線を編んでなり、第1筒状部材29及び第2筒状部材35のそれぞれに取り付けられると共に、第1分割体21及び第2分割体22のそれぞれを包囲する第1編組部材34及び第2編組部材40と、シールドシェルと第1筒状部材29及び第2筒状部材35との間に介されて、シールドシェルと第1筒状部材29及び第2筒状部材35とを接続すると共に、複数の電線11が貫通された金属製の取り付けプレート41と、備える。
Description
本発明は、複数の電線を備えた電線群を電磁的にシールドするシールド導電体に関する。
一般に、電気自動車等のモータ駆動電流を供給する電線からは、電磁波ノイズが発生することが知られている。この電磁波ノイズは、外部機器に対して悪影響を与え得るため、遮蔽されることが好ましい。
特許文献1には、複数本のノンシールド電線を、金属製のパイプと可撓性を有する筒状のシールド部材とを接続したものの中に挿入して、電磁的にシールドする技術が記載されている。このように電線をシールド部材等で一括して包囲することで、電磁波ノイズの発生を抑制している。この種のシールドされた電線(所謂、シールド導電路)は、例えば、電気自動車におけるインバータ装置やモータ等の機器間に配索される導電路として利用されている。
ところで、機器間には、用途の異なる複数本のシールド導電路が配索されることもある。例えば、一方の機器側として、2種類のインバータ装置を1つのケース内に収容したものが配置され、他方の機器側として、前記インバータ装置にそれぞれ対応した2種類のモータ(モータジェネレータ)を1つのケース内に収容したものが配置される場合がある。このような場合、機器間には、2種類のシールド導電路が並ぶように配索される。
近年、種々の目的で、機器側のコネクタ配置等が適宜、変更される場合がある。例えば、2種類のインバータ装置の各コネクタが1つにまとめられて配置されることも考えられる。何故ならば、コネクタ同士を近接して配置すると、コネクタにおけるシールド部材等との接続部分(所謂、カシメ部分)が互いに干渉し合うため、これを防止するために、2個のコネクタを一まとめにすることも考えられるからである。
一方の機器側のコネクタが1つにまとめられた場合、一まとめにされたコネクタに接続された2種類の電線(ワイヤーハーネス)は、他方の機器側で二股に分割されて機器間に配索されることになる。このように分割して配索された電線は、特許文献1等に示される直線的なシールド部材では好適にシールドすることができず、問題となっている。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、複数に分割された電線群を電磁的にシールドすることのできるシールド導電体を提供することを目的とする。
本発明は、シールド導電体であって、金属製のシールドシェルを備えたシールドコネクタと、一方の端部が前記シールドコネクタに接続された複数の電線を備え、且つ、前記複数の電線が分割された複数の分割体とされている電線群と、前記複数の分割体のそれぞれが挿通された、筒状をなす金属製の複数の筒状部材と、金属細線を編んでなり、前記複数の筒状部材のそれぞれに取り付けられると共に、前記複数の分割体のそれぞれを包囲する複数の編組部材と、前記シールドシェルと前記複数の筒状部材との間に介されて、前記シールドシェルと前記複数の筒状部材とを接続すると共に、前記複数の電線が貫通された金属製の取り付けプレートと、備える。
本発明によれば、複数の分割体のそれぞれを、筒状部材の内部に挿通させ、各分割体の外周が編組部材によって一括して包囲された状態で筒状部材と編組部材とを接続し、その後、筒状部材とシールドシェルとを、取り付けプレートを介して接続することにより、筒状部材と、シールドシェルとを電気的に接続することができる。これにより、複数の電線が任意の本数に分割された複数の分割体を有する電線群を電磁的にシールドすることができる。
本発明の実施態様としては以下の態様が好ましい。前記取り付けプレートには前記複数の分割体のそれぞれが挿通される複数の電線挿通口が貫通されており、前記複数の電線挿通口の口縁部には、それぞれ、前記複数の筒状部材が取り付けられていることが好ましい。
上記の態様によれば、複数の分割体のそれぞれは取り付けプレートに形成された電線挿通口に貫通されているので、複数の分割体の配索作業を容易に行うことができる。
前記複数の電線は横並びに配置されており、前記取り付けプレートは前記複数の電線の並び方向について細長い形状をなしており、前記複数の電線挿通口は前記並び方向に沿って間隔を空けて形成されており、前記複数の電線挿通口は前記並び方向について細長い形状をなしていることが好ましい。
上記の態様によれば、横並びに配された複数の電線の配索作業を容易に行うことができる。
前記取り付けプレートと前記シールドシェルとは、前記並び方向の両端部寄りの位置においてボルトにより締結されていることが好ましい。
上記の態様によれば、取り付けプレートにおいて、複数の電線の並び方向における幅寸法の中央付近に、シールドシェルと取り付けプレートとを取り付けるための構造を設けなくてもよいので、取り付けプレートを小型化することができる。
前記複数の筒状部材は、前記取り付けプレート側の端部にフランジを備え、前記フランジと前記取り付けプレートとは、ボルトにより締結されていることが好ましい。
上記の態様によれば、筒状部材と取り付けプレートとを、ボルト締めにより締結することができるので、筒状部材と取り付けプレートとの取り付け作業を容易に行うことができる。
前記複数の筒状部材は、前記編組部材の端部が外嵌される内筒部を備え、前記内筒部には、前記編組部材の外側から外筒部がかしめつけられていることが好ましい。
上記の態様によれば、外筒部をかしめつけるという簡易な手法により、筒状部材に編組部材を取り付けることができる。
前記複数の分割体は、第1分割体と、第2分割体とを備え、前記複数の筒状部材は、前記第1分割体を囲んで配置される第1筒状部材と、前記第2分割体を囲んで配置される第2筒状部材と、を備え、前記第1筒状部材及び前記第2筒状部材は前記取り付けプレートの取り付け面に固定されており、前記複数の編組部材は、前記第1分割体を囲んで配置される第1編組部材と、前記第2分割体を囲んで配置される第2編組部材と、を備え、前記第1筒状部材は、前記第1編組部材の端部が外嵌される第1内筒部と、前記第1内筒部に連なって配置されると共に前記取り付け面に固定される第1フランジと、を備え、前記第1内筒部には、前記第1編組部材の外側から第1外筒部がかしめられており、前記第2筒状部材は、前記第2編組部材の端部が外嵌される第2内筒部と、前記第2内筒部に連なって配置されると共に前記取り付け面に固定される第2フランジと、を備え、前記第2内筒部には、前記第2編組部材の外側から第2外筒部がかしめられており、前記第2内筒部の開口縁から前記取り付け面までの距離で定義される前記第2内筒部の取り付け高さが、前記第1内筒部の開口縁から前記取り付け面までの距離で定義される前記第1内筒部の取り付け高さよりも小さいことが好ましい。
上記の構成によれば、電線が、第2筒状部材側に曲がって配策される場合に、第1筒状部材によって囲われている電線と、第2筒状部材によって囲われている電線とが干渉しない。よって、複数のシールド導電路を互いに干渉し合うことなく近接して配置することが可能となる。
前記第1フランジが前記第1内筒部の一方の端部に配置され、前記第1外筒部が前記第1内筒部の他方の端部に配置され、前記第2フランジが前記第2内筒部の一方の端部に配置され、前記第2外筒部が前記第2内筒部の他方の端部に配置され、前記第2内筒部の取り付け高さと前記第1内筒部の取り付け高さとの差が、前記第1外筒部の一方の開口縁から他方の開口縁までの距離で定義される前記第1外筒部の長さと等しいかそれよりも大きくなっていてもよい。
上記の構成によれば、第1外筒部と第2外筒部との配置高さが異なることとなるため、両者が干渉しない。よって、複数のシールド導電路を互いに干渉し合うことなく近接して配置することが可能となる。
本発明によれば、複数に分割された電線群を電磁的にシールドすることができる。
<実施形態1>
本発明の実施形態1について、図1ないし図12を参照しつつ説明する。本実施形態に係るシールド導電体10は、複数(本実施形態では6本)の電線11を備えた電線群12が電磁的にシールドされてなる。本実施形態に係るシールド導電体10は、電気自動車やハイブリッド車等の車両(図示せず)に搭載された複数の機器(図示せず)の間を電気的に接続する。
本発明の実施形態1について、図1ないし図12を参照しつつ説明する。本実施形態に係るシールド導電体10は、複数(本実施形態では6本)の電線11を備えた電線群12が電磁的にシールドされてなる。本実施形態に係るシールド導電体10は、電気自動車やハイブリッド車等の車両(図示せず)に搭載された複数の機器(図示せず)の間を電気的に接続する。
(電線群12)
図1及び図2に示すように、電線群12を構成する電線11は、芯線13の外周を絶縁被覆14で包囲してなる。電線11の一方の端部には端子15が接続されている。端子15は、銅、銅合金等からなる金属板材を所定の形状にプレス加工してなる。
図1及び図2に示すように、電線群12を構成する電線11は、芯線13の外周を絶縁被覆14で包囲してなる。電線11の一方の端部には端子15が接続されている。端子15は、銅、銅合金等からなる金属板材を所定の形状にプレス加工してなる。
図2に示すように、端子15は、電線11の端末から露出する芯線13に圧着されるバレル部16と、板状をなすと共に機器に接続される接続部17と、を備える。接続部17にはボルト(図示せず)が挿通される端子側ボルト挿通孔18が貫通されている。機器と接続部17とはボルトで締結されることにより電気的に接続されるようになっている。バレル部16と接続部17とは、板状をなすと共に側方から見てクランク状に屈曲する連結部19によって連結されている。
図3に示すように、電線群12において、複数の電線11は、端子15が接続された側の端部を揃えた姿勢で横並びに配列されている。これにより、電線群12の一方の端部には端子15が横並びに整列されるようになっている。本実施形態においては、図3における左右方向に沿って、複数の電線11が配列されている。電線群12の一方の端部は、シールドコネクタ20に接続されている。また、電線群12は、電線群12の他方の端部(シールドコネクタ20と反対側の端部)に向かうに従って、第1分割体21(分割体の一例)と、第2分割体22(分割体の一例)と、に分割されている。本実施形態においては、第1分割体21及び第2分割体22はそれぞれ3本ずつの電線11を備えている。
(シールドシェル23)
図2に示すように、電線群12が接続されたシールドコネクタ20は、金属製のシールドシェル23と、シールドシェル23を合成樹脂でインサート成形してなるハウジング24と、を備える。シールドシェル23は、金属板材を所定の形状にプレス加工してなる。シールドシェル23を構成する金属は、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金、鉄、ステンレス等、必要に応じて任意の金属を選択することができる。シールドシェル23の表面には、メッキ層(図示せず)が形成されていてもよい。メッキ層を構成する金属としては、錫、ニッケル等、必要に応じて任意の金属を選択することができる。
図2に示すように、電線群12が接続されたシールドコネクタ20は、金属製のシールドシェル23と、シールドシェル23を合成樹脂でインサート成形してなるハウジング24と、を備える。シールドシェル23は、金属板材を所定の形状にプレス加工してなる。シールドシェル23を構成する金属は、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金、鉄、ステンレス等、必要に応じて任意の金属を選択することができる。シールドシェル23の表面には、メッキ層(図示せず)が形成されていてもよい。メッキ層を構成する金属としては、錫、ニッケル等、必要に応じて任意の金属を選択することができる。
シールドシェル23には、機器に固定するためのボルト(図示せず)が挿通される複数の取り付け孔25が貫通されている。また、シールドシェル23には、シールドシェル23の板厚方向に貫通する開口部26が形成されている(図2参照)。
(ハウジング24)
図2に示すように、ハウジング24は、シールドシェル23に形成された開口部26を上下方向に貫通する配置でシールドシェル23に一体に形成されている。ハウジング24には、電線11の一方の端部と、端子15のバレル部16と、が埋設されている。ハウジング24には、電線群12の一方の端部、及び端子15が、横並びに配列されている。すなわち、ハウジング24には、電線11の並び方向Aに沿って端子15が並んで配されているようになっている。
図2に示すように、ハウジング24は、シールドシェル23に形成された開口部26を上下方向に貫通する配置でシールドシェル23に一体に形成されている。ハウジング24には、電線11の一方の端部と、端子15のバレル部16と、が埋設されている。ハウジング24には、電線群12の一方の端部、及び端子15が、横並びに配列されている。すなわち、ハウジング24には、電線11の並び方向Aに沿って端子15が並んで配されているようになっている。
ハウジング24には、シールドシェル23の板面に交差する方向(図2における上下方向)に貫通する作業孔27が形成されている。図3に示すように、作業孔27は、上方から見て、電線11の並び方向Aについて細長い長円形状をなしている。この作業孔27から治具等を挿入して、端子15と機器とをボルト締結することができるようになっている。
図2に示すように、ハウジング24の下面にはシール部材28が配設されている。このシール部材28が機器の外面と密着することにより、機器とシールドコネクタ20とがシールされるようになっている。
(第1筒状部材29)
電線群12の第1分割体21は、筒状をなす金属製の第1筒状部材29(筒状部材の一例)に挿通されている。第1筒状部材29は金属板材を所定の形状にプレス加工してなる。第1筒状部材29を構成する金属としては、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金等、必要に応じて任意の金属を選択することができる。第1筒状部材29の表面には、メッキ層(図示せず)が形成されていてもよい。メッキ層を構成する金属としては、錫、ニッケル等必要に応じて任意の金属を選択することができる。
電線群12の第1分割体21は、筒状をなす金属製の第1筒状部材29(筒状部材の一例)に挿通されている。第1筒状部材29は金属板材を所定の形状にプレス加工してなる。第1筒状部材29を構成する金属としては、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金等、必要に応じて任意の金属を選択することができる。第1筒状部材29の表面には、メッキ層(図示せず)が形成されていてもよい。メッキ層を構成する金属としては、錫、ニッケル等必要に応じて任意の金属を選択することができる。
図1、図4及び図5に示すように、第1筒状部材29は、第1内筒部30(内筒部の一例)を備えた第1本体部31を備える。第1内筒部30に対しては、第1内筒部30の外側から第1外筒部32(外筒部の一例)がかしめつけられている。第1本体部31には、第1内筒部30と反対側の端部に、外方に突出する第1フランジ33(フランジの一例)が形成されている。また、第1内筒部30は第1本体部31よりも径小に形成されている。
第1本体部31の断面形状は、角の丸められた長方形状をなしている。一方、第1内筒部30の断面形状は略長円形状又は略楕円形状をなしている。
(第1編組部材34)
第1内筒部30の外周には、筒状に金属細線を編んでなる第1編組部材34(編組部材の一例)が配設されている。この第1編組部材34の外側から第1外筒部32がかしめつけられている。第1編組部材34を構成する金属としては、銅、銅合金等必要に応じて任意の金属を選択することができる。金属細線の表面には錫等の金属からなるメッキ層(図示せず)が形成されていてもよい。
第1内筒部30の外周には、筒状に金属細線を編んでなる第1編組部材34(編組部材の一例)が配設されている。この第1編組部材34の外側から第1外筒部32がかしめつけられている。第1編組部材34を構成する金属としては、銅、銅合金等必要に応じて任意の金属を選択することができる。金属細線の表面には錫等の金属からなるメッキ層(図示せず)が形成されていてもよい。
図3に示すように、第1編組部材34の内部には、第1分割体21が挿通されている。これにより、第1分割体21の外周は第1編組部材34によって包囲されている。この結果、第1分割体21は、第1筒状部材29、及び第1編組部材34によって電磁的にシールドされるようになっている。
(第2筒状部材35)
電線群12の第2分割体22は、筒状をなす金属製の第2筒状部材35(筒状部材の一例)に挿通されている。第2筒状部材35は金属板材を所定の形状にプレス加工してなる。第2筒状部材35を構成する金属としては、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金等、必要に応じて任意の金属を選択することができる。第2筒状部材35の表面には、メッキ層(図示せず)が形成されていてもよい。メッキ層を構成する金属としては、錫、ニッケル等必要に応じて任意の金属を選択することができる。
電線群12の第2分割体22は、筒状をなす金属製の第2筒状部材35(筒状部材の一例)に挿通されている。第2筒状部材35は金属板材を所定の形状にプレス加工してなる。第2筒状部材35を構成する金属としては、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金等、必要に応じて任意の金属を選択することができる。第2筒状部材35の表面には、メッキ層(図示せず)が形成されていてもよい。メッキ層を構成する金属としては、錫、ニッケル等必要に応じて任意の金属を選択することができる。
図1、図6及び図7に示すように、第2筒状部材35は、第2内筒部36(内筒部の一例)を備えた第2本体部37を備える。第2内筒部36に対しては、第2内筒部36の外側から第2外筒部38(外筒部の一例)がかしめつけられている。第2本体部37には、第2内筒部36と反対側の端部に、外方に突出する第2フランジ39(フランジの一例)が形成されている。第2本体部37の、電線11の軸線方向の長さ寸法は、第1本体部31よりも短く設定されている。また、第2内筒部36は第2本体部37よりも径小に形成されている。
第2本体部37の断面形状は、角の丸められた長方形状をなしている。一方、第2内筒部36の断面形状は略長円形状又は略楕円形状をなしている。
(第2編組部材40)
第2内筒部36の外周には、筒状に金属細線を編んでなる第2編組部材40(編組部材の一例)が配設されている。この第2編組部材40の外側から第2外筒部38がかしめつけられている。第2編組部材40を構成する金属としては、銅、銅合金等必要に応じて任意の金属を選択することができる。金属細線の表面には錫等の金属からなるメッキ層(図示せず)が形成されていてもよい。
第2内筒部36の外周には、筒状に金属細線を編んでなる第2編組部材40(編組部材の一例)が配設されている。この第2編組部材40の外側から第2外筒部38がかしめつけられている。第2編組部材40を構成する金属としては、銅、銅合金等必要に応じて任意の金属を選択することができる。金属細線の表面には錫等の金属からなるメッキ層(図示せず)が形成されていてもよい。
図3に示すように、第2編組部材40の内部には、第2分割体22が挿通されている。これにより、第2分割体22の外周は第2編組部材40によって包囲されている。この結果、第2分割体22は、第2筒状部材35、及び第2編組部材40によって電磁的にシールドされるようになっている。
(取り付けプレート41)
図1に示すように、シールドシェル23と、第1筒状部材29及び第2筒状部材35とは、金属製の取り付けプレート41を介して接続されている。取り付けプレート41を構成する金属としては、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金、鉄、ステンレス等、必要に応じて任意の金属を選択することができる。また、取り付けプレート41の表面にはメッキ層(図示せず)が形成されていてもよい。メッキ層を構成する金属としては、錫、ニッケル等、必要に応じて任意の金属を選択することができる。
図1に示すように、シールドシェル23と、第1筒状部材29及び第2筒状部材35とは、金属製の取り付けプレート41を介して接続されている。取り付けプレート41を構成する金属としては、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金、鉄、ステンレス等、必要に応じて任意の金属を選択することができる。また、取り付けプレート41の表面にはメッキ層(図示せず)が形成されていてもよい。メッキ層を構成する金属としては、錫、ニッケル等、必要に応じて任意の金属を選択することができる。
上記したように、複数の電線11は横並びに配列されており、取り付けプレート41は、電線11の並び方向Aについて細長い形状に形成されている。図8及び図9に示すように、取り付けプレート41には、電線11の並び方向Aについて、第1分割体21が挿通される第1電線挿通口42(電線挿通口の一例)と、第2分割体22が挿通される第2電線挿通口43(電線挿通口の一例)とが、間隔を空けて並んで形成されている。第1分割体21が第1電線挿通口42に挿通され、第2分割体22が第2電線挿通口43に挿通されることにより、複数の電線11が取り付けプレート41を貫通するようになっている。
第1電線挿通口42、及び第2電線挿通口43の形状は、角が丸められると共に、電線11の並び方向Aに延びた長方形状をなしている。第1電線挿通口42の形状は、第1本体部31の断面形状と略同じ大きさ、及び形状に形成されている。また、第2電線挿通口43の形状は、第2本体部37の断面形状と略同じ大きさ、及び形状に形成されている。なお、電線11の並び方向Aにおける第2電線挿通口43の長さ寸法は、第1電線挿通口42よりも長く設定されている。
(取り付けプレート41と、第1筒状部材29との取り付け構造)
図8及び図9に示すように、取り付けプレート41には、電線11の並び方向Aの両端部寄りの位置に、ボルト44A,44Bが挿通されるプレート側ボルト挿通孔45が貫通されている。
図8及び図9に示すように、取り付けプレート41には、電線11の並び方向Aの両端部寄りの位置に、ボルト44A,44Bが挿通されるプレート側ボルト挿通孔45が貫通されている。
図8に示すように、取り付けプレート41の上縁部には、間隔を空けて形成された第1電線挿通口42と第2電線挿通口43との間の領域の上方の位置に、上方に突出する取り付け片46が形成されている。この取り付け片46には、2つのプレート側ナット47が、電線11の並び方向Aに沿って並んで固定されている。プレート側ナット47は、取り付け片46に対して、圧入、溶接、ロウ接、螺合等の公知の手法により固定されている(図10参照)。
図4に示すように、第1筒状部材29の第1フランジ33には、第1筒状部材29が、取り付けプレート41に形成された第1電線挿通口42の第1口縁部48(口縁部の一例)に配された状態で、プレート側ナット47、及びプレート側ボルト挿通孔45に対応する位置に、ボルト44A,44Cが挿通される第1筒状部材側ボルト挿通孔49がそれぞれ貫通されている。
取り付けプレート41に形成された第1電線挿通口42の第1口縁部48に第1筒状部材29を配した状態で、ボルト44Cを、第1筒状部材側ボルト挿通孔49に挿通させると共にプレート側ナット47に螺合させることにより、取り付けプレート41に第1筒状部材29が仮固定されるようになっている。
(取り付けプレート41と、第2筒状部材35との取り付け構造)
また、図6に示すように、第2筒状部材35の第2フランジ39には、第2筒状部材35が、取り付けプレート41に形成された第2電線挿通口43の第2口縁部50(口縁部の一例)に配された状態で、プレート側ナット47、及びプレート側ボルト挿通孔45に対応する位置に、ボルト44B,44Dが挿通される第2筒状部材側ボルト挿通孔51がそれぞれ貫通されている。
また、図6に示すように、第2筒状部材35の第2フランジ39には、第2筒状部材35が、取り付けプレート41に形成された第2電線挿通口43の第2口縁部50(口縁部の一例)に配された状態で、プレート側ナット47、及びプレート側ボルト挿通孔45に対応する位置に、ボルト44B,44Dが挿通される第2筒状部材側ボルト挿通孔51がそれぞれ貫通されている。
取り付けプレート41に形成された第2電線挿通口43の第2口縁部50に第2筒状部材35を配した状態で、ボルト44Dを、第2筒状部材側ボルト挿通孔51に挿通させると共にプレート側ナット47に螺合させることにより、取り付けプレート41に第2筒状部材35が仮固定されるようになっている。
(取り付けプレート41とシールドシェル23との取り付け構造)
図11に示すように、シールドシェル23には、電線11の並び方向Aの両端部寄りの位置に、側方から見てU字状に延びる2つの延設片52が形成されている。延設片52には、それぞれ、圧入、溶接、ロウ接、螺合等の公知の手法により、シェル側ナット53が取り付けられている。
図11に示すように、シールドシェル23には、電線11の並び方向Aの両端部寄りの位置に、側方から見てU字状に延びる2つの延設片52が形成されている。延設片52には、それぞれ、圧入、溶接、ロウ接、螺合等の公知の手法により、シェル側ナット53が取り付けられている。
上述したように、取り付けプレート41に第1筒状部材29及び第2筒状部材35が仮固定された状態で、第1筒状部材側ボルト挿通孔49及びプレート側ボルト挿通孔45にボルト44Aを挿通させてシェル側ナット53に螺合させると共に、第2筒状部材側ボルト挿通孔51及びプレート側ボルト挿通孔45にボルト44Bを挿通させてシェル側ナット53に螺合させることにより、シールドシェル23に対して、取り付けプレート41、第1筒状部材29、及び第2筒状部材35が電気的に接続された状態で固定されるようになっている(図12参照)。
(本実施形態の作用、効果)
続いて、本実施形態の作用、効果について説明する。本実施形態に係るシールド導電体10は以下のようにして組み立てることができる。なお、シールド導電体10の組み立て工程は下記に限定されない。
続いて、本実施形態の作用、効果について説明する。本実施形態に係るシールド導電体10は以下のようにして組み立てることができる。なお、シールド導電体10の組み立て工程は下記に限定されない。
まず、電線群12の第1分割体21を第1筒状部材29の内部に挿通させ、更に、第1編組部材34の内部に挿通させる。次いで、第1編組部材34を第1内筒部30の外周に被せ、その後、第1外筒部32を第1編組部材34の外側から外嵌させて、第1内筒部30にかしめつける。
続いて、電線群12の第2分割体22を第2筒状部材35の内部に挿通させ、更に、第2編組部材40の内部に挿通させる。次いで、第2編組部材40を第2内筒部36の外周に被せ、その後、第2外筒部38を第2編組部材40の外側から外嵌させて、第2内筒部36にかしめつける。
その後、第1筒状部材29と、第2筒状部材35を、を取り付けプレート41に対してボルト44C、44Dによって仮固定する。
続いて、シールドシェル23の延設片52に対して、第1筒状部材29及び第2筒状部材35が仮固定された取り付けプレート41を、ボルト44A,44Bにより固定する。これにより、第1筒状部材29、第1編組部材34、第2筒状部材35、第2編組部材40、取り付けプレート41、及びシールドシェル23を電気的に接続することができる。そして、第1筒状部材29、第1編組部材34、第2筒状部材35、第2編組部材40、取り付けプレート41によって、第1分割体21及び第2分割体22を有する電線群12を電磁的にシールドすることができる。
また、本実施形態によれば、取り付けプレート41には、第1分割体21が挿通される第1電線挿通口42が形成されると共に、第2分割体22が挿通される第2電線挿通口43が形成されている。第1電線挿通口42の第1口縁部48には第1筒状部材29が取り付けられており、第2電線挿通口43の第2口縁部50には第2筒状部材35が取り付けられている。このように、第1分割体21を第1電線挿通口42に挿通させ、第2分割体22を第2電線挿通口43に挿通させることにより、第1分割体21及び第2分割体22についての配索作業を容易に行うことができる。
また、本実施形態によれば、複数の電線11は横並びに配置されており、取り付けプレート41は複数の電線11の並び方向Aについて細長い形状をなしており、第1電線挿通口42及び第2電線挿通口43は電線11の並び方向Aに沿って間隔を空けて形成されており、且つ、第1電線挿通口42及び第2電線挿通口43は並び方向Aについて細長い形状をなしている。これにより、横並びに配された複数の電線11の配索作業を容易に行うことができる。
また、本実施形態によれば、取り付けプレート41とシールドシェル23とは、電線11の並び方向Aの両端部寄りの位置においてボルト44C,44Dにより締結されている。これにより、取り付けプレート41において、複数の電線11の並び方向Aにおける幅寸法の中央付近に、シールドシェル23と取り付けプレート41とを取り付けるための構造を設けなくてもよいので、取り付けプレート41を小型化することができる。
また、本実施形態によれば、第1筒状部材29及び第2筒状部材35は取り付けプレート41側の端部に第1フランジ33及び第2フランジ39を備え、第1フランジ33及び第2フランジ39と取り付けプレート41とはボルト44C,44Dにより締結されている。これにより、第1筒状部材29及び第2筒状部材35と、取り付けプレート41とを、ボルト締めにより締結することができるので、第1筒状部材29及び第2筒状部材35と、取り付けプレート41との取り付け作業を容易に行うことができる。
また、本実施形態によれば、第1筒状部材29は、第1編組部材34の端部が外嵌される第1内筒部30を備え、前記第1内筒部30には、第1編組部材34の外側から第1外筒部32がかしめつけられている。また、第2筒状部材35は、第2編組部材40の端部が外嵌される第2内筒部36を備え、第2内筒部36には第2編組部材40の外側から第2外筒部38がかしめつけられている。これにより、第1外筒部32をかしめつけるという簡易な手法により、第1筒状部材29に第1編組部材34を取り付けることができると共に、第2外筒部38をかしめつけるという簡易な手法により、第2筒状部材35に第2編組部材40をとりつけることができる。
<実施形態2>
本発明の実施形態2について、図13〜図23を参照しつつ説明する。本実施形態のシールド部材150は、シールドコネクタ110に取り付けられて、シールドコネクタ110に保持されている複数の電線200をシールドする部材である。
本発明の実施形態2について、図13〜図23を参照しつつ説明する。本実施形態のシールド部材150は、シールドコネクタ110に取り付けられて、シールドコネクタ110に保持されている複数の電線200をシールドする部材である。
[電線200]
電線200は、図18に示すように、芯線201と、芯線201の外周を被覆する絶縁被覆202とを備える、一般的な構成のものである。電線200の端末には端子203が接続されている。端子203は、金属製であって、電線200の端末から露出する芯線201に圧着されるバレル部204と、バレル部204の一端から延びる接続部205とを備えている。
電線200は、図18に示すように、芯線201と、芯線201の外周を被覆する絶縁被覆202とを備える、一般的な構成のものである。電線200の端末には端子203が接続されている。端子203は、金属製であって、電線200の端末から露出する芯線201に圧着されるバレル部204と、バレル部204の一端から延びる接続部205とを備えている。
[シールドコネクタ110]
シールドコネクタ110は、電気自動車やハイブリッド車等の車両に搭載された、モータ、インバータ等の機器を収容する機器ケース(図示せず)に取り付けられるコネクタである。シールドコネクタ110は、ハウジング120と、シールドシェル130と、取り付けプレート140とを備えている。ハウジング120は、複数の電線200および端子203を保持する部材である。シールドシェル130は、ハウジング120に保持されて機器ケースに固定される部材である。取り付けプレート140は、シールドシェル130に取り付けられて、シールド部材150の取り付けのための基板となる部材である。
シールドコネクタ110は、電気自動車やハイブリッド車等の車両に搭載された、モータ、インバータ等の機器を収容する機器ケース(図示せず)に取り付けられるコネクタである。シールドコネクタ110は、ハウジング120と、シールドシェル130と、取り付けプレート140とを備えている。ハウジング120は、複数の電線200および端子203を保持する部材である。シールドシェル130は、ハウジング120に保持されて機器ケースに固定される部材である。取り付けプレート140は、シールドシェル130に取り付けられて、シールド部材150の取り付けのための基板となる部材である。
(ハウジング120)
ハウジング120は、合成樹脂製であって、内部に端子203が配置されるフード部121と、シールドシェル130を保持するプレート保持部124と、複数の電線200をそれぞれ保持する複数の電線保持部128とを備えている。
ハウジング120は、合成樹脂製であって、内部に端子203が配置されるフード部121と、シールドシェル130を保持するプレート保持部124と、複数の電線200をそれぞれ保持する複数の電線保持部128とを備えている。
フード部121は、角部が丸められた細長い長方形の断面を有する筒であって、互いに略平行に配置される2つの長壁122と、2つの長壁122の端縁同士をそれぞれ繋ぐ2つの短壁123とを有している。
プレート保持部124は、フード部121の外周面から外に向かって延びる板状の部分であって、図18に示すように、第1保持部125と、第2保持部126とを備える。第1保持部125は、フード部121の外周面から外に向かって延びる板であって、フード部121の外周面に対して垂直に配置されている。第2保持部126は、フード部121の外周面から外に向かって延びる板であって、第1保持部125と平行に、かつ間隔を空けて配置されている。
第1保持部125の第2保持部126と対向する面と、第2保持部126の第1保持部125と対向する面と、フード部121の外周面とで定義される凹部は、シールドシェル130が配置される固定溝127となっている。
複数の電線保持部128は、2つの長壁122のうち一方の長壁122に、フード部121の周方向に沿って並列して配置されている。各電線保持部128は、長壁122の外周面から垂直に延びる円筒である。各電線保持部128の内部には、図18に示すように、各電線200の端部と、バレル部204とが配置されている。各端子203の接続部205は、長壁122を貫通してフード部121の内部に突出している。
(シールドシェル130)
シールドシェル130は、金属製の細長い略矩形の板である。シールドシェル130を構成する金属としては、アルミニウム、アルミニウム合金、銅、銅合金、鉄、ステンレス等、必要に応じて任意の金属から適宜に選択することができる。
シールドシェル130は、金属製の細長い略矩形の板である。シールドシェル130を構成する金属としては、アルミニウム、アルミニウム合金、銅、銅合金、鉄、ステンレス等、必要に応じて任意の金属から適宜に選択することができる。
シールドシェル130は、主板131と、開口部132と、4つのボルト挿通孔133と、2つの延設片134とを有している。主板131は、略長方形の板である。開口部132は、主板131の一方の板面から他方の板面まで貫通する、孔縁が略楕円形の貫通孔である。4つのボルト挿通孔133は、シールドコネクタ110を機器ケースに固定するためのボルトが挿通される孔であって、主板131の四隅に、開口部132を取り囲んで配置されている。各ボルト挿通孔133は、主板131の一方の板面から他方の板面まで貫通する貫通孔である。
2つの延設片134は、それぞれ、主板131の2つの長辺のうち一方の長辺の両端部に配置されている。各延設片134は、図15〜図17に示すように、湾曲部135と、取付部136とを有している。湾曲部135は、主板131の長辺から概ね主板と垂直に延びている、断面が略S字状の板である。取付部136は、湾曲部135の延出端から湾曲部135に対して斜めに延びている平板状の部分である。各取付部136は、それぞれ、一方の板面に配置されたナット137を有している。また、詳細には図示しないが、各取付部136は、一方の面から他方の面まで貫通し、ナット137のナット穴と連通する貫通孔を有している。
シールドシェル130は、図18に示すように、開口部132の周辺部分が固定溝127の内部に配置され、開口部132の周辺部分における一方の面が第1保持部125によって覆われ、他方の面が第2保持部126によって覆われている。つまり、シールドシェル130は、開口部132の周辺部分が第1保持部125と第2保持部126とで挟まれ、外周縁部を露出させた状態で、ハウジング120に固定されている。シールドシェル130は、フード部121と垂直に配置されている。
(取り付けプレート140)
取り付けプレート140は、金属製であって、図19に示すように、細長い略矩形の板である。取り付けプレート140を構成する金属としては、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金、鉄、ステンレス等、必要に応じて任意の金属を選択することができる。また、取り付けプレート140の表面にはメッキ層(図示せず)が形成されていてもよい。メッキ層を構成する金属としては、錫、ニッケル等、必要に応じて任意の金属を選択することができる。
取り付けプレート140は、金属製であって、図19に示すように、細長い略矩形の板である。取り付けプレート140を構成する金属としては、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金、鉄、ステンレス等、必要に応じて任意の金属を選択することができる。また、取り付けプレート140の表面にはメッキ層(図示せず)が形成されていてもよい。メッキ層を構成する金属としては、錫、ニッケル等、必要に応じて任意の金属を選択することができる。
取り付けプレート140は、表裏両面のうち一方の面における両端部を延設片134に重ねて配置される。取り付けプレート140は、長辺がシールドシェル130の長辺と平行となり、板面がシールドシェル130に対して斜めとなる姿勢で配置される。取り付けプレート140の他方の面は、シールド部材150が取り付けられる取り付け面141である。
取り付けプレート140は、第1電線挿通口142、第2電線挿通口143、2つの取付孔144、および取付片145を有している。
第1電線挿通口142は、取り付けプレート140の一方の面から他方の面まで貫通する貫通孔であって、その孔縁は、角が丸められた長方形である。第1電線挿通口142は、孔縁の長辺が取り付けプレート140の長辺と平行となっている。第2電線挿通口143は、取り付けプレート140の一方の面から他方の面まで貫通する貫通孔であって、その孔縁は、角が丸められた長方形である。第2電線挿通口143は、孔縁の長辺が取り付けプレート140の長辺と平行となっている。第1電線挿通口142と第2電線挿通口143とは、互いに間隔を空けて並んでいる。
取付孔144は、取り付けプレート140の両端部(2つの延設片134にそれぞれ重ねられる部分)にそれぞれ1つが配置されている。各取付孔144は、取り付けプレート140の一方の面から他方の面まで貫通する貫通孔である。
取り付けプレート140は、取付片145を有している。取付片145は、取り付けプレート140の2つの長辺のうち一方の長辺から外側に伸びる板状の部分である。この取付片145は、延設片134側の面に並んで配置された2つのナット137を有している。また、詳細には図示しないが、取付片145は、一方の面から他方の面まで貫通し、ナット137のナット穴と連通する貫通孔を有している。
[シールド部材150]
シールド部材150は、取り付けプレート140に固定されて、シールドコネクタ110に保持されている複数の電線200をシールドする部材である。
シールド部材150は、取り付けプレート140に固定されて、シールドコネクタ110に保持されている複数の電線200をシールドする部材である。
シールドコネクタ110に保持されている複数の電線200は、2つの分割体G1、G2に分けられている。2つの分割体G1、G2のうち第1分割体G1に属する電線200は、取り付けプレート140に固定される第1筒状部材160と、電線200を包囲する第1編組部材170と、第1編組部材170を第1筒状部材160にかしめつける第1外筒部171とによってシールドされる。2つの分割体G1、G2のうち第2分割体G2に属する電線200は、第2筒状部材180と、第2編組部材190と、第2外筒部191とによってシールドされる。なお、図13〜図16は、図面の見易さを考慮し、第1編組部材170および第2編組部材190を省略している。
第1分割体G1に属する電線200と、第1筒状部材160と、第1編組部材170と、第1外筒部171とで第1シールド導電路R1が構成される。第2分割体G2に属する電線200と、第2筒状部材180と、第2編組部材190と、第2外筒部191とで第2シールド導電路R2が構成される。
(第1筒状部材160)
第1筒状部材160は、金属製であって、図20および図21に示すように、第1内筒部161と、第1フランジ167とを備える。第1内筒部161は、第1分割体G1に属する複数の電線200を囲んで配置される部分である。第1フランジ167は、第1内筒部161に連なり、取り付けプレート140に取り付けられる部分である。第1筒状部材160を構成する金属としては、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金等、必要に応じて任意の金属を選択することができる。第1筒状部材160の表面には、メッキ層(図示せず)が形成されていてもよい。メッキ層を構成する金属としては、錫、ニッケル等必要に応じて任意の金属を選択することができる。
第1筒状部材160は、金属製であって、図20および図21に示すように、第1内筒部161と、第1フランジ167とを備える。第1内筒部161は、第1分割体G1に属する複数の電線200を囲んで配置される部分である。第1フランジ167は、第1内筒部161に連なり、取り付けプレート140に取り付けられる部分である。第1筒状部材160を構成する金属としては、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金等、必要に応じて任意の金属を選択することができる。第1筒状部材160の表面には、メッキ層(図示せず)が形成されていてもよい。メッキ層を構成する金属としては、錫、ニッケル等必要に応じて任意の金属を選択することができる。
第1内筒部161は、第1基筒162と、第1かしめ筒163と、第1つなぎ部166とを備える。第1基筒162は、角部が丸められた細長い長方形の断面を有する筒である。第1かしめ筒163は、略長円形の断面を有する筒であって、互いに平行に配置された2つの長壁164と、2つの長壁164の両端にそれぞれ配置され、2つの長壁164の端縁同士をそれぞれ連結する、断面半円形の2つの短壁165とを有している。第1かしめ筒163の断面の外形は、第1基筒162の断面の外形よりも小さくなっている。第1基筒162と第1かしめ筒163とは、同軸上に並んで配置されている。第1つなぎ部166は、第1基筒162と第1かしめ筒163とを連結する部分であって、第1基筒162の一方の開口縁から内側に向かって延び、第1かしめ筒163の一方の開口縁に連なる円環状の部分である。
第1フランジ167は、第1基筒162の他方の開口縁から、外に向かって延びる板である。第1フランジ167は、第1基筒162と垂直に配置されている。第1フランジ167は、2つの取付孔168を有している。2つの取付孔168は、第1フランジ167の両端部にそれぞれ1つずつが配置されている。各取付孔168は、第1フランジ167の一方の面から他方の面まで貫通する貫通孔である。
(第1編組部材170)
第1編組部材170は、金属細線を編んで筒状としたものである。第1編組部材170は、第1分割体G1に属する複数の電線200を囲んで配置され、その一端部が、第1かしめ筒163を囲んで配置される。第1編組部材170を構成する金属としては、銅、銅合金等必要に応じて任意の金属を選択することができる。金属細線の表面には錫等の金属からなるメッキ層(図示せず)が形成されていてもよい。
第1編組部材170は、金属細線を編んで筒状としたものである。第1編組部材170は、第1分割体G1に属する複数の電線200を囲んで配置され、その一端部が、第1かしめ筒163を囲んで配置される。第1編組部材170を構成する金属としては、銅、銅合金等必要に応じて任意の金属を選択することができる。金属細線の表面には錫等の金属からなるメッキ層(図示せず)が形成されていてもよい。
(第1外筒部171)
第1外筒部171は、金属製の短い筒であって、その長さL3(一方の開口縁から他方の開口縁までの距離)が、第1かしめ筒163の長さ(第1かしめ筒163の第1つなぎ部166と接続されている開口縁から、それとは逆側の開口縁までの距離)とほぼ等しくなっている。第1外筒部171は、第1かしめ筒163にかしめ付けられていない状態では、第1かしめ筒163よりも一回り大きい。第1外筒部171は、第1かしめ筒163に外側からかしめ付けられ、第1かしめ筒163との間で第1編組部材170の一端部(第1かしめ筒163を囲んで配置される部分)を挟み付けて固定している。第1外筒部171は、第1かしめ筒163にかしめ付けられた状態では、第1かしめ筒163の外周面に沿って配置され、第1かしめ筒163との間で第1編組部材170を挟み込むかしめ部分172と、余りとなる部分とを生じる。この余りとなる部分は、内周面同士が重なるように折り畳まれ、外側に突き出た2つの耳部173となっている。各耳部173は、第1かしめ筒163の2つの短壁165の外側にそれぞれ配置されている。
第1外筒部171は、金属製の短い筒であって、その長さL3(一方の開口縁から他方の開口縁までの距離)が、第1かしめ筒163の長さ(第1かしめ筒163の第1つなぎ部166と接続されている開口縁から、それとは逆側の開口縁までの距離)とほぼ等しくなっている。第1外筒部171は、第1かしめ筒163にかしめ付けられていない状態では、第1かしめ筒163よりも一回り大きい。第1外筒部171は、第1かしめ筒163に外側からかしめ付けられ、第1かしめ筒163との間で第1編組部材170の一端部(第1かしめ筒163を囲んで配置される部分)を挟み付けて固定している。第1外筒部171は、第1かしめ筒163にかしめ付けられた状態では、第1かしめ筒163の外周面に沿って配置され、第1かしめ筒163との間で第1編組部材170を挟み込むかしめ部分172と、余りとなる部分とを生じる。この余りとなる部分は、内周面同士が重なるように折り畳まれ、外側に突き出た2つの耳部173となっている。各耳部173は、第1かしめ筒163の2つの短壁165の外側にそれぞれ配置されている。
(第2筒状部材180)
第2筒状部材180は、金属製であって、図22および図23に示すように、第2内筒部181と、第2フランジ187とを備える。第2内筒部181は、第2分割体G2に属する複数の電線200を囲んで配置される部分である。第2フランジ187は、第2内筒部181に連なり、取り付けプレート140に取り付けられる部分である。第2筒状部材180を構成する金属としては、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金等、必要に応じて任意の金属を選択することができる。第2筒状部材180の表面には、メッキ層(図示せず)が形成されていてもよい。メッキ層を構成する金属としては、錫、ニッケル等必要に応じて任意の金属を選択することができる。
第2筒状部材180は、金属製であって、図22および図23に示すように、第2内筒部181と、第2フランジ187とを備える。第2内筒部181は、第2分割体G2に属する複数の電線200を囲んで配置される部分である。第2フランジ187は、第2内筒部181に連なり、取り付けプレート140に取り付けられる部分である。第2筒状部材180を構成する金属としては、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金等、必要に応じて任意の金属を選択することができる。第2筒状部材180の表面には、メッキ層(図示せず)が形成されていてもよい。メッキ層を構成する金属としては、錫、ニッケル等必要に応じて任意の金属を選択することができる。
第2内筒部181は、第2基筒182と、第2かしめ筒183と、第2つなぎ部186とを有している。第2基筒182は、角部が丸められた細長い長方形の断面を有する筒である。第2かしめ筒183は、略長円形の断面を有する筒であって、互いに平行に配置された2つの長壁184と、2つの長壁184の両端にそれぞれ配置され、2つの長壁184の端縁同士をそれぞれ連結する、断面半円形の2つの短壁185とを有している。第2かしめ筒183の断面の外形は、第2基筒182の断面の外形よりも小さくなっている。第2基筒182と第2かしめ筒183とは、同軸上に並んで配置されている。第2つなぎ部186は、第2基筒182と第2かしめ筒183とを連結する部分であって、第2基筒182の一方の開口縁から内側に向かって延び、第2かしめ筒183の一方の開口縁に連なる円環状の部分である。
第2内筒部181の長さL2(第2内筒部181の第2フランジ187側の開口縁から第2かしめ筒183側の開口縁までの距離)は、第1内筒部161(第1内筒部161の第1フランジ167側の開口縁から第1かしめ筒163側の開口縁までの距離)の長さL1よりも短くなっている。第2内筒部181の長さL2と第1内筒部161の長さL1との差は、第1外筒部171の長さL3よりもわずかに大きくなっている。
第2フランジ187は、第2基筒182の他方の開口縁から、外に向かって延びる板である。第2フランジ187は、第1フランジ167の厚さとほぼ等しい厚さを有している。第2フランジ187は、第2内筒部181と垂直に配置されている。第2フランジ187は、2つの取付孔188を有している。取付孔188は、第2フランジ187の両端部にそれぞれ1つずつが配置されている。各取付孔188は、第2フランジ187の一方の面から他方の面まで貫通する貫通孔である。
(第2編組部材190)
第2編組部材190は、第1編組部材170と同様に、金属細線を編んで筒状としたものである。第2編組部材190は、第2分割体G2に属する複数の電線200を囲んで配置され、その一端部が、第2かしめ筒183を囲んで配置される。第2編組部材190を構成する金属としては、銅、銅合金等必要に応じて任意の金属を選択することができる。金属細線の表面には錫等の金属からなるメッキ層(図示せず)が形成されていてもよい。
第2編組部材190は、第1編組部材170と同様に、金属細線を編んで筒状としたものである。第2編組部材190は、第2分割体G2に属する複数の電線200を囲んで配置され、その一端部が、第2かしめ筒183を囲んで配置される。第2編組部材190を構成する金属としては、銅、銅合金等必要に応じて任意の金属を選択することができる。金属細線の表面には錫等の金属からなるメッキ層(図示せず)が形成されていてもよい。
(第2外筒部191)
第2外筒部191は、金属製の筒であって、その長さ(一方の開口縁から他方の開口縁までの距離)が、第2かしめ筒183の長さ(第2かしめ筒183の第2つなぎ部186と接続されている端縁から、その逆側の開口縁までの距離)とほぼ等しくなっている。第2外筒部191は、第2かしめ筒183にかしめ付けられていない状態では、第2かしめ筒183よりも一回り大きい。第2外筒部191は、第1外筒部171と同様に、第2かしめ筒183に外側からかしめ付けられて、第2かしめ筒183との間で第2編組部材190を挟み付けて固定している。第2外筒部191は、第1外筒部171と同様に、かしめ部分192と、2か所の耳部193とを有し、各耳部193は、第2かしめ筒183の2つの短壁185の外側にそれぞれ配置されている。
第2外筒部191は、金属製の筒であって、その長さ(一方の開口縁から他方の開口縁までの距離)が、第2かしめ筒183の長さ(第2かしめ筒183の第2つなぎ部186と接続されている端縁から、その逆側の開口縁までの距離)とほぼ等しくなっている。第2外筒部191は、第2かしめ筒183にかしめ付けられていない状態では、第2かしめ筒183よりも一回り大きい。第2外筒部191は、第1外筒部171と同様に、第2かしめ筒183に外側からかしめ付けられて、第2かしめ筒183との間で第2編組部材190を挟み付けて固定している。第2外筒部191は、第1外筒部171と同様に、かしめ部分192と、2か所の耳部193とを有し、各耳部193は、第2かしめ筒183の2つの短壁185の外側にそれぞれ配置されている。
(第1筒状部材160および第2筒状部材180の取り付け構造)
第1筒状部材160は、第1フランジ167の第1内筒部161とは逆側の面を取り付けプレート140の取り付け面141に重ねて配置される。第1筒状部材160は、第1基筒162の開口の位置を第1電線挿通口142の位置と一致させて配置される。第1内筒部161は、取り付けプレート140に対して垂直に配置される。
第1筒状部材160は、第1フランジ167の第1内筒部161とは逆側の面を取り付けプレート140の取り付け面141に重ねて配置される。第1筒状部材160は、第1基筒162の開口の位置を第1電線挿通口142の位置と一致させて配置される。第1内筒部161は、取り付けプレート140に対して垂直に配置される。
第2筒状部材180は、第2フランジ187の第2内筒部181とは逆側の面を取り付けプレート140の取り付け面141に重ねて配置される。第2筒状部材180は、第2基筒182の開口の位置を第2電線挿通口143の位置と一致させて配置される。第2内筒部181は、取り付けプレート140に対して垂直に配置される。
取り付けプレート140と、第1筒状部材160および第2筒状部材180と、延設片134とは、ボルト147を取付孔144、168、188に挿通してナット137にねじ付けることにより、互いに固定される。
第1内筒部161と第2内筒部181とは、隣り合わせに配置されており、第1かしめ筒163の一方の短壁165と、第2かしめ筒183の一方の短壁185とが向かい合っている。つまり、第1外筒部171の一方の耳部173と、第2外筒部191の一方の耳部173とが、互いに相手に向かって突出している。
第2内筒部181の長さL2は、第1内筒部161の長さL1よりも短くなっており、第2内筒部181の長さL2と第1内筒部161の長さL1との差は、第1外筒部171の長さL3よりもわずかに大きくなっている。つまり、図13に示すように、第2内筒部181の取り付け高さH2(取り付け面141から、第2内筒部181の第2かしめ筒183側の開口縁までの距離)は、第1内筒部161の取り付け高さH1(取り付け面141から、第1内筒部161の第1かしめ筒163側の開口縁までの距離)よりも小さくなっており、第2内筒部181の取り付け高さH2と第1内筒部161の取り付け高さH1との差は、第1外筒部171の長さL3よりもわずかに大きくなっている。
[本実施形態の作用、効果]
上記したように、第2内筒部181の取り付け高さH2は、第1内筒部161の取り付け高さH1よりも小さくなっている。このような構成によれば、図13に示すように、第1シールド導電路R1と第2シールド導電路R2とが、第2筒状部材180側に曲がって配策される場合に、第1分割体G1に属する電線200と、第1分割体G1に属する電線200とが干渉しない。
上記したように、第2内筒部181の取り付け高さH2は、第1内筒部161の取り付け高さH1よりも小さくなっている。このような構成によれば、図13に示すように、第1シールド導電路R1と第2シールド導電路R2とが、第2筒状部材180側に曲がって配策される場合に、第1分割体G1に属する電線200と、第1分割体G1に属する電線200とが干渉しない。
また、第2内筒部181の取り付け高さH2と第1内筒部161の取り付け高さH1との差は、第1かしめ筒163の長さL3分よりもわずかに大きくなっている。このような構成によれば、第1外筒部171との耳部173と第2外筒部191の耳部193とが干渉しない。
以上により、複数のシールド導電路R1、R2を互いに干渉し合うことなく近接して配置することが可能となる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)実施形態1においては、電線群12は6本の電線11からなる構成としたが、これに限られず、電線群12を構成する電線11は2本〜5本、又は7本以上でもよい。
(2)実施形態1においては、電線群12は、第1分割体21と第2分割体22とを有する構成としたが、3つ以上の分割体を有する構成としてもよい。
(3)実施形態1においては、第1分割体21及び第2分割体22は3本の電線11を備える構成としたが、これに限られず、分割体を構成する電線11は1本でもよく、2本、又は4本以上でもよい。換言すれば、分割体は任意の本数の電線11によって構成することができる。
(4)実施形態1においては、各分割体における電線11の並び方向Aと、各分割体の並び方向Aとが一致する構成としたが、これに限られず、各分割体における電線11の並び方向Aと、各分割体の並び方向Aとが交差する構成としてもよい。
(5)筒状部材と、取り付けプレート41とは、リベット締め、ロウ接、ハンダ付け、溶接等、必要に応じて任意の手法により接続することができる。
(6)取り付けプレート41と、シールドシェル23とは、リベット締め、ロウ接、ハンダ付け、溶接等、必要に応じて任意の手法により接続することができる。
(7)実施形態1においては、金属細線を筒状に編んでなる編組部材の内部に各分割体が挿通される構成としたが、これに限られず、各分割体は、金属細線をシート状に編んでなる編組部材を筒状に丸めることにより、編組部材によって一括して包囲される構成としてもよい。
(8)実施形態1においては、取り付けプレート41には、第1分割体21が挿通される第1電線挿通口42と、第2分割体22が挿通される第2電線挿通口43とが形成される構成としたが、これに限られず、例えば、取り付けプレート41に、電線群12を構成する各電線11が挿通される複数の電線挿通口が形成される構成としてもよい。また、電線群12が分割された各分割体とは無関係に、電線群12を構成する電線11が分割された状態で挿通される複数の電線挿通口が形成される構成としてもよい。
(9)実施形態2では、シールドコネクタ110には2つの筒状部材160、180が取り付けられていたが、3つ以上の筒状部材が取り付けられていても構わない。
(10)実施形態2では、第2内筒部181の取り付け高さH2が、第1内筒部161の取り付け高さH1よりも小さくなっていたが、電線が第1筒状部材側に曲がって配策される場合には、第1内筒部の取り付け高さを第2内筒部の取り付け高さよりも小さくすればよい。
10:シールド導電体
11:電線
12:電線群
20:シールドコネクタ
21:第1分割体
22:第2分割体
23:シールドシェル
29:第1筒状部材
30:第1内筒部
32:第1外筒部
33:第1フランジ
34:第1編組部材
35:第2筒状部材
36:第2内筒部
38:第2外筒部
39:第2フランジ
40:第2編組部材
41:取り付けプレート
42:第1電線挿通口
43:第2電線挿通口
44A,44B,44C,44D:ボルト
48:第1口縁部
50:第2口縁部
110:シールドコネクタ
128:電線保持部
141:取り付け面
150:シールド部材
160:第1筒状部材
161:第1内筒部
167:第1フランジ
170:第1編組部材
171:第1外筒部
180:第2筒状部材
181:第2内筒部
187:第2フランジ
190:第2編組部材
191:第2外筒部
200:電線
A:並び方向
G1:第1分割体
G2:第2分割体
11:電線
12:電線群
20:シールドコネクタ
21:第1分割体
22:第2分割体
23:シールドシェル
29:第1筒状部材
30:第1内筒部
32:第1外筒部
33:第1フランジ
34:第1編組部材
35:第2筒状部材
36:第2内筒部
38:第2外筒部
39:第2フランジ
40:第2編組部材
41:取り付けプレート
42:第1電線挿通口
43:第2電線挿通口
44A,44B,44C,44D:ボルト
48:第1口縁部
50:第2口縁部
110:シールドコネクタ
128:電線保持部
141:取り付け面
150:シールド部材
160:第1筒状部材
161:第1内筒部
167:第1フランジ
170:第1編組部材
171:第1外筒部
180:第2筒状部材
181:第2内筒部
187:第2フランジ
190:第2編組部材
191:第2外筒部
200:電線
A:並び方向
G1:第1分割体
G2:第2分割体
Claims (8)
- 金属製のシールドシェルを備えたシールドコネクタと、
一方の端部が前記シールドコネクタに接続された複数の電線を備え、且つ、前記複数の電線が分割された複数の分割体とされている電線群と、
前記複数の分割体のそれぞれが挿通された、筒状をなす金属製の複数の筒状部材と、
金属細線を編んでなり、前記複数の筒状部材のそれぞれに取り付けられると共に、前記複数の分割体のそれぞれを包囲する複数の編組部材と、
前記シールドシェルと前記複数の筒状部材との間に介されて、前記シールドシェルと前記複数の筒状部材とを接続すると共に、前記複数の電線が貫通された金属製の取り付けプレートと、
を備えたシールド導電体。 - 前記取り付けプレートには前記複数の分割体のそれぞれが挿通される複数の電線挿通口が貫通されており、
前記複数の電線挿通口の口縁部には、それぞれ、前記複数の筒状部材が取り付けられている請求項1に記載のシールド導電体。 - 前記複数の電線は横並びに配置されており、前記取り付けプレートは前記複数の電線の並び方向について細長い形状をなしており、
前記複数の電線挿通口は前記並び方向に沿って間隔を空けて形成されており、前記複数の電線挿通口は前記並び方向について細長い形状をなしている請求項2に記載のシールド導電体。 - 前記取り付けプレートと前記シールドシェルとは、前記並び方向の両端部寄りの位置においてボルトにより締結されている請求項3に記載のシールド導電体。
- 前記複数の筒状部材は、前記取り付けプレート側の端部にフランジを備え、前記フランジと前記取り付けプレートとは、ボルトにより締結されている請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載のシールド導電体。
- 前記複数の筒状部材は、前記編組部材の端部が外嵌される内筒部を備え、
前記内筒部には、前記編組部材の外側から外筒部がかしめつけられている請求項1ないし5のいずれか一項に記載のシールド導電体。 - 前記複数の分割体は、第1分割体と、第2分割体とを備え、
前記複数の筒状部材は、前記第1分割体を囲んで配置される第1筒状部材と、前記第2分割体を囲んで配置される第2筒状部材と、を備え、前記第1筒状部材及び前記第2筒状部材は前記取り付けプレートの取り付け面に固定されており、
前記複数の編組部材は、前記第1分割体を囲んで配置される第1編組部材と、前記第2分割体を囲んで配置される第2編組部材と、を備え、
前記第1筒状部材は、前記第1編組部材の端部が外嵌される第1内筒部と、前記第1内筒部に連なって配置されると共に前記取り付け面に固定される第1フランジと、を備え、
前記第1内筒部には、前記第1編組部材の外側から第1外筒部がかしめられており、
前記第2筒状部材は、前記第2編組部材の端部が外嵌される第2内筒部と、前記第2内筒部に連なって配置されると共に前記取り付け面に固定される第2フランジと、を備え、
前記第2内筒部には、前記第2編組部材の外側から第2外筒部がかしめられており、
前記第2内筒部の開口縁から前記取り付け面までの距離で定義される前記第2内筒部の取り付け高さが、前記第1内筒部の開口縁から前記取り付け面までの距離で定義される前記第1内筒部の取り付け高さよりも小さい請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載のシールド導電体。 - 前記第1フランジが前記第1内筒部の一方の端部に配置され、前記第1外筒部が前記第1内筒部の他方の端部に配置され、
前記第2フランジが前記第2内筒部の一方の端部に配置され、前記第2外筒部が前記第2内筒部の他方の端部に配置され、
前記第2内筒部の取り付け高さと前記第1内筒部の取り付け高さとの差が、前記第1外筒部の一方の開口縁から他方の開口縁までの距離で定義される前記第1外筒部の長さと等しいかそれよりも大きい、請求項7に記載のシールド導電体。
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