JPWO2015068666A1 - 中継装置、音声通信システム、音声信号の中継方法およびプログラム - Google Patents

中継装置、音声通信システム、音声信号の中継方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】通信ネットワークを経由して中継装置と通信機である端末装置とを接続し、中継装置に端末装置の現在位置を管理させるようにした音声通信システムを提供する。【解決手段】中継装置は、ネットワーク通信部、制御部および記憶部を備えている。制御部は、通信ネットワークの通信エリアを複数の部分通信エリアに分割して、各端末装置がどの部分通信エリアにいるかを示す位置情報を記憶部に記憶する。制御部は、端末装置の一つである発呼端末装置から部分通信エリアを指定した呼び出しがあったとき、この発呼端末装置および指定された部分通信エリアにいる端末装置が参加する通信セッションを確立し、この通信セッションに参加している端末装置から受信した音声信号を通信セッションに参加している他の端末装置に転送する。【選択図】図1

Description

この発明は、無線LANなどのネットワークを用いた音声通信システムに関する。
従来、無線による音声通信をする機器としては、連続時間信号である高周波キャリアをアナログ信号またはデジタル信号で変調して送信する所謂無線通信機が主流であった。無線通信機は、1対1の通信が基本であるが、複数の無線通信機同士で同時に通信するグループ通信機能を備えたものも提案されている。
また、従来の無線通信機は、自己の電波の届く範囲において他の無線通信機との通信が可能であった。しかし、近年では、特許文献1に記載されたような、複数のレピータをネットワークで接続した1つの無線通信システムが実現されている。この複数のレピータのカバーエリアから構成された通信エリアにおいて無線通信機同士の通信が可能となるため、通信可能範囲が従来よりも広くなる。
特開2009−267911号公報
上述のような無線通信機は、通信可能範囲においてグループ通信などが可能であるが、通信可能範囲を複数のエリアに分け、自分のいる付近のエリアに存在する無線通信機のみを呼び出すなど或るエリアにいる無線通信機だけを呼び出すことは困難であった。
この発明は、通信ネットワークを経由して中継装置と通信機である端末装置とを接続し、中継装置に端末装置の現在位置を管理させることにより、簡易な構成でエリア単位での端末装置の呼び出しを可能にした音声通信システムを提供することを目的とする。
この発明の中継装置は、ネットワーク通信部、制御部および記憶部を備えている。ネットワーク通信部は、無線ネットワークを含む通信ネットワークを介して複数の端末装置と通信する。制御部は、端末装置との音声信号の通信を制御する。
制御部は、通信ネットワークの通信エリアを複数の部分通信エリアに分割して、各端末装置がどの部分通信エリアにいるかを示す位置情報を記憶部に記憶する。制御部は、端末装置の一つである発呼端末装置から部分通信エリアを指定した呼び出しがあったとき、この発呼端末装置および指定された部分通信エリアにいる端末装置が参加する通信セッションを確立し、この通信セッションに参加している端末装置から受信した音声信号を通信セッションに参加している他の端末装置に転送する。
この発明の音声信号の中継方法は、端末装置とネットワークを介して通信するネットワーク通信部と、前記端末装置の位置情報を記憶する記憶部と、を備えた中継装置を用いて音声信号を中継する。第1ステップでは、通信ネットワークの通信エリアが複数の部分通信エリアに分割され、各端末装置がどの部分通信エリアにいるかを示す位置情報が記憶部に記憶される。第2ステップでは、端末装置の一つである発呼端末装置から部分通信エリアを指定した呼び出しがあったとき、この発呼端末装置および指定された部分通信エリアにいる端末装置が参加する通信セッションが確立される。第3ステップでは、通信セッションに参加している端末装置から受信した音声信号が通信セッションに参加している他の端末装置に転送される。
この発明のプログラムは、端末装置とネットワークを介して通信するネットワーク通信部と、端末装置の位置情報を記憶する記憶部とを備えた中継装置の制御部を、第1、第2および第3手段として機能させる。第1手段は、通信ネットワークの通信エリアを複数の部分通信エリアに分割して、各端末装置がどの部分通信エリアにいるかを示す位置情報を前記記憶部に記憶する。第2手段は、端末装置の一つである発呼端末装置から部分通信エリアを指定した呼び出しがあったとき、この発呼端末装置および指定された部分通信エリアにいる端末装置が参加する通信セッションを確立する。第3手段は、通信セッションに参加している端末装置から受信した音声信号を通信セッションに参加している他の端末装置に転送する。
部分通信エリアを指定した呼び出しは、発呼端末装置がいる部分通信エリアを指定する呼び出し(近隣呼び出し)であってもよい。
発呼端末装置から部分通信エリアおよび既成グループを指定した呼び出しがあったとき、発呼端末装置、および、指定された部分通信エリアにおり且つ指定された既成グループに所属する端末装置が参加する通信セッションが確立されてもよい。
指定された部分通信エリアの外にいた端末装置が、移動して前記指定された部分通信エリアに入ったとき、この端末装置を通信セッションに参加させてもよい。この場合に、既成グループに所属していることを条件にしてもよい。
通信セッションに参加している端末装置が移動して指定された部分通信エリアの外に出たとき、この端末装置を通信セッションから除外してもよい。
通信ネットワークが、複数の無線アクセスポイントを有していてもよい。各端末装置は、それぞれいずれかの無線アクセスポイントを介して通信ネットワークに接続されてもよい。各部分通信エリアは、それぞれ1または複数の無線アクセスポイントのカバーエリアからなり、位置情報として、各端末装置がそれぞれどの無線アクセスポイントに接続しているかが記憶部に記憶されていてもよい。発呼端末装置による部分通信エリアを指定した呼び出しは、いずれかの無線アクセスポイントを指定した呼び出しであってもよい。
中継装置の制御部は、定期的にまたは所定のタイミングに、端末装置から、接続中の無線アクセスポイントの情報を受信して、記憶部に記憶している位置情報を更新してもよい。
この発明の音声通信システムは、それぞれ通信ネットワークに接続される中継装置、および、複数の端末装置を含む。中継装置は、通信ネットワークを介して複数の端末装置と通信するネットワーク通信部と、端末装置との音声信号の通信を制御する制御部と、記憶部と、を備える。制御部は、通信ネットワークの通信エリアを複数の部分通信エリアに分割し、各端末装置がどの部分通信エリアにいるかを示す位置情報を前記記憶部に記憶する。また、制御部は、端末装置の一つである発呼端末装置から部分通信エリアを指定した呼び出しがあったとき、この発呼端末装置および指定された部分通信エリアにいる端末装置が参加する通信セッションを確立し、この通信セッションに参加している端末装置から受信した音声信号を通信セッションに参加している他の端末装置に転送する中継処理を行う。端末装置は、通信ネットワークを介して中継装置と通信する端末ネットワーク通信部と、自己の位置情報を取得する位置情報取得手段と、取得した位置情報を中継装置に送信する位置情報更新手段と、ユーザの特定操作に応じて、いずれかの部分通信エリアを指定した呼び出しを前記中継装置に対して送信する呼出手段とを備える。
上記の音声通信システムにおいて、通信ネットワークが複数の無線アクセスポイントを含み、複数の端末装置がそれぞれいずれかの無線アクセスポイントを介して通信ネットワークに接続されており、各機能部が以下のように動作してもよい。中継装置の制御部は、1または複数の無線アクセスポイントのカバーエリアごとに通信エリアを分割して部分通信エリアを設定する。端末ネットワーク通信部は、いずれかの無線アクセスポイントを介して中継装置と通信する。位置情報取得手段は、自装置が通信している無線アクセスポイントの識別情報を取得する。位置情報更新手段は、取得した無線アクセスポイントの識別情報を自己の位置情報として中継装置に送信する。呼出手段は、いずれかの無線アクセスポイントを指定した呼び出しを中継装置に対して送信する。
上記の音声通信システムにおいて、呼出手段は、自己が接続中の無線アクセスポイントを指定する呼び出しを中継装置に送信してもよい。
上記の音声通信システムにおいて、端末装置が、プッシュ・ツー・トーク(PTT)回路を更に備え、端末ネットワーク通信部は、PTTスイッチがオンされている間、マイクから入力された音声信号を中継装置に送信し、PTT回路のオン/オフにかかわらず、中継装置から送られてくる音声信号を受信してもよい。
この発明によれば、通信ネットワークを経由して中継装置と端末装置を接続し、中継装置に各端末装置の現在位置(エリア)情報を管理させ、エリア単位でのミキシンググループを設定させるようにしたことにより、エリア単位での端末装置の呼び出しが可能になる。
図1は、この発明の実施形態である音声通信システムの構成図である。 図2は、端末装置であるトランシーバのブロック図である。 図3は、音声パケットの構成の一例を示す図である。 図4は、管理装置のブロック図である。 図5は、サーバ装置のブロック図である。 図6Aは、サーバ装置に設定される端末テーブルを示す図である。 図6Bは、サーバ装置に設定されるグループテーブルを示す図である。 図6Cは、サーバ装置に設定されるミキシングテーブルを示す図である。 図6Dは、サーバ装置に設定されるエリアテーブルを示す図である。 図7Aは、サーバ装置に設定されるミキシングテーブルを示す図である。 図7Bは、サーバ装置に設定されるミキシングテーブルを示す図である。 図8は、トランシーバの動作を示すフローチャートである。 図9は、トランシーバの動作を示すフローチャートである。 図10Aは、サーバ装置の動作を示すフローチャートである。 図10Bは、サーバ装置の動作を示すフローチャートである。
図面を参照してこの発明の音声通信システムについて説明する。図1は、この発明の実施形態である音声通信システムの構成図である。この音声通信システムでは、Wi−Fiなどの無線LAN(ローカル・エリア・ネットワーク)16を用いて、複数の端末装置14が相互の通信を行う。端末装置14は、無線通信用のハンディトランシーバに似た形状をしており、図2に示すようにPTT(プッシュ・トゥ・トーク)スイッチ220を備えている。端末装置14は、機能面で言えば、無線アクセスポイント(AP)13−1,13−2,13−3(以下総称して無線アクセスポイント13と呼ぶ)を介して音声パケットを送受信する無線ネットワーク機器である。無線アクセスポイント13は複数(図1では3台)設置されており、各無線アクセスポイント13−1,2,3と中継装置であるサーバ装置11とは、有線ネットワーク15によって相互に接続されている。サーバ装置11は、複数の端末装置14の有線ネットワーク15および無線LAN16を経由した相互の通信を中継する。なお、以下、有線ネットワーク15および無線LAN16を総称してネットワーク17と呼ぶ。
複数台設置されている無線アクセスポイント13は、たとえば、ビルのフロア毎または部屋毎にそれぞれ設置される。各無線アクセスポイント13は、それぞれ設置されたフロアまたは部屋の全部または一部のカバーエリアを有している。サーバ装置11は、端末装置14がどの無線アクセスポイント13と通信しているかによって、その端末装置14がどのフロアまたは部屋にいるかを推定することができる。
端末装置14は、いずれかの無線アクセスポイント13のカバーエリア内で起動されるとネットワーク17に接続される。サーバ装置11は、端末装置14がネットワーク17に接続されたとき、その端末装置14に対して、設定データを送信し、その端末装置14を通信可能な状態にセットアップする。サーバ装置11が送信する設定データは、たとえば、この端末装置14が通信可能な端末番号や更新プログラムなどである。また、その後の適当なタイミングに、端末装置14に対して設定データを送信する。その後の適当なタイミングとは、たとえば、一定時間毎、異なる無線アクセスポイント13のカバーエリアに移動したときなどである。
有線ネットワーク15として、Ethernet(登録商標)のLANやインターネットなどが使用可能である。有線ネットワーク15にインターネットが含まれる場合には、VPN(バーチャル・プライベート・ネットワーク)を用いることで安全な通信が可能である。また、無線LAN16として、Wi−FiなどIEEE802.11に準拠した通信方式などが適用可能である。端末装置14と無線アクセスポイント13とは、この無線LAN16の通信方式で通信する。
サーバ装置11は、全ての無線アクセスポイント13のカバーエリアからなる音声通信システムの全カバーエリアを複数の部分通信エリアに分割して通信を管理する。この実施形態では、各無線アクセスポイント13のカバーエリアずつにエリアを分割して、それぞれを部分通信エリアとしている。また、図6Dのエリアテーブルに示されるように、全カバーエリアを1または複数の無線アクセスポイント13のカバーエリアごとに分割し、分割されたそれぞれのエリアを部分通信エリアとしてもよい。サーバ装置11は、端末装置14から、接続中の無線アクセスポイント13の情報(SSID)を受信し、端末装置14の現在位置を管理する。
端末装置14は、個別通信、グループ通信、全体通信(全体呼出)および近隣通信(近隣呼出)の形態で他の端末装置14と通信する。個別通信は、端末装置14が、他の1台の端末装置14を呼び出して行う1対1の通信形態である。グループ通信は、端末装置14が、予め設定されているグループを呼び出し、そのグループに所属する端末装置14と通信を行う形態である。全体通信は、端末装置14の全体呼出により、ネットワーク17に接続されている通信可能な全ての端末装置14と通信を行う形態である。グループ通信および全体通信では、3台以上の端末装置14の相互通信が可能である。近隣通信は、端末装置の近隣呼出により、自己の端末装置14の近隣にいる他の端末装置14と通信を行う形態である。この実施形態では、その端末装置14が接続している無線アクセスポイント13のカバーエリア(部分通信エリア)を近隣の範囲すなわち近隣エリアとしている。近隣通信エリアの詳細については後述する。
ユーザは、端末装置14を操作してこれらの通信形態の中から希望する形態を選択可能である。また、近隣通信には、近隣エリアにいる通信可能な全ての端末装置14と通信する形態(近隣全体通信)、および、近隣エリアにいる端末装置14のうち、予め設定されているグループ(既存グループ)に所属する端末装置14と通信する形態(近隣グループ通信)がある。本実施形態において、近隣通信と記載した場合は、近隣全体通信および近隣グループ通信の両方を含む。
図1において、有線ネットワーク15には、管理装置12が接続されている。管理装置12は、たとえば、管理プログラムがインストールされたパーソナルコンピュータで構成されている。管理装置12は、管理者の操作に応じてサーバ装置11にアクセスし、サーバ装置11に図6Aに示すテーブルなどを設定する。また、管理装置12は、1台の端末装置としても機能し、他の端末装置14との通信が可能である。管理装置12は、個別通信、グループ通信および全体通信の呼び出しが可能であるとともに、エリア指定通信の呼び出しが可能である。エリア指定通信は、管理装置12のユーザ(管理者)が、部分通信エリアを指定し、管理装置12が、指定された部分通信エリアにいる端末装置14を呼び出して通信する通信形態である。エリア指定通信も、近隣通信と同様に、指定された部分通信エリアにいる通信可能な全ての端末装置14と通信する形態(エリア指定全体通信)、および、指定された部分通信エリアにいる端末装置14のうち、予め設定されている既存グループに所属する端末装置14と通信する形態(エリア指定グループ通信)がある。本実施形態において、エリア指定通信と記載した場合は、エリア指定全体通信およびエリア指定グループ通信の両方を含む。
なお、近隣通信は、近隣エリア、すなわち、端末装置14が接続している無線アクセスポイント13のカバーエリアが、部分通信エリアに選択されるエリア選択通信と言うことも可能である。この場合、部分通信エリアの選択は、ユーザに代わってサーバ装置11によって行われる。
図2は、端末装置14のブロック図である。上述したように、端末装置14は、機能面から言うと、無線LANの無線アクセスポイント(AP)13を介して音声パケットを送受信する無線ネットワーク機器である。制御部20は、端末装置14の動作を制御し、マイクロプロセッサで構成される。制御部20は、各種のデータが記憶される記憶部21を有している。この記憶部21にサーバ装置11からダウンロードされた設定データが記憶される。制御部20には、操作部22、表示部23、オーディオ回路24および無線LAN通信部25が接続されている。操作部22は、PTTスイッチ220などのキースイッチを含む。そして、操作部22は、近隣呼出モードのオン/オフ、通信相手識別番号の選択などのユーザの操作を受け付け、その操作信号を制御部20に入力する。通信相手識別番号は、ユーザが通信相手(target device)を指定するために選択する番号であり、個別番号、グループ番号または全体番号が用いられる。通信相手識別番号(通信相手の識別情報)が本発明の転送先情報に対応する。表示部23は液晶ディスプレイを含む。液晶ディスプレイには、ユーザの操作によって選択された通信相手識別番号や着信した音声信号に書き込まれていた通信相手識別番号などが表示される。
オーディオ回路24は、マイク240およびスピーカ241を有している。制御部20は、受信した音声パケットをデコードしてオーディオ回路24に入力する。オーディオ回路は、このデコードされたオーディオ信号をアナログ信号に変換してスピーカ241から出力する。オーディオ回路24は、マイク240から入力された音声信号をデジタル信号に変換して制御部20に入力する。制御部20は、このデジタルオーディオ信号を音声パケット化して無線LAN通信部25に入力する。無線LAN通信部25は、上述のIEEE802.11に準拠した通信方式で無線通信を行う回路を有する。無線LAN通信部25は、制御部20から入力されたパケットを無線アクセスポイント13に向けて送信するとともに、無線アクセスポイント13から受信したパケットを制御部20に入力する。
ユーザがPTTスイッチ220を押しながらマイク240に向けて音声を発すると、端末装置14は、この音声信号を音声パケットに編集してサーバ装置11に向けて送信する。
音声パケットは、図3に示すような構成をしている。音声パケットのデータ本体には、デジタル化された音声信号とともに、通信相手識別番号、送信元端末番号、エリア情報、および、近隣通信フラグが含まれている。エリア情報は、近隣通信またはエリア指定通信の場合の部分通信エリアを指定する情報であり、近隣通信の場合は、接続中の無線アクセスポイント13の番号(AP番号)が書き込まれ、エリア指定通信の場合は、管理装置12のユーザ(管理者)によって指定された部分通信エリアの指定情報(AP番号)が書き込まれる。エリア情報は、近隣通信またはエリア指定通信の場合のみ書き込まれてもよく、通常の通信形態でも書き込まれてもよい。
この実施形態では、無線アクセスポイント13を識別する番号であるAP番号として、その無線アクセスポイント13のSSIDを用いている。また、この実施形態では、各無線アクセスポイント13のSSIDとして、その無線アクセスポイント13のMACアドレスを用いている。ただし、無線アクセスポイント13のAP番号は、SSIDに限定されず、無線アクセスポイント13のSSIDはMACアドレスに限定されない。
近隣通信フラグは、近隣通信またはエリア指定通信の場合にセットされるフラグである。この実施形態の音声パケットでは、データ本体に近隣通信フラグを設け、近隣通信フラグがセットされていることで近隣通信またはエリア指定通信であることを識別できるようになっている。ただし、近隣通信フラグは必須ではない。たとえば、近隣通信またはエリア指定通信の場合のみエリア情報が書き込まれるようにすれば、エリア情報の有無によって近隣通信またはエリア指定通信であるか、または、通常の通信であるかを見分けることができる。
音声パケットのヘッダには、宛先IPアドレス(destination address)および送信元アドレス(sender address)が含まれている。端末装置14から送信されてきた音声パケットの宛先IPアドレスには、サーバ装置11のIPアドレスが書き込まれているが、音声信号の最終目的地は、サーバ装置11ではなく、通信相手識別番号で指定される通信相手の端末装置14である。
サーバ装置11は、音声パケットを受信すると、この音声パケットからデータ本体を取り出し、通信相手の端末装置14に対してこの音声信号を転送する。通信相手識別番号がグループ番号および全体番号のものである場合、通信相手となる複数の端末装置14に対して音声信号を転送する。すなわち、通信相手識別番号としてグループ番号が書き込まれているグループ通信の場合は、そのグループに属する複数の端末装置14に対して音声信号を転送する。また、通信相手識別番号として全体番号が書き込まれている全体通信の場合は、通信可能な全ての端末装置14に対して音声信号を転送する。さらに、これに加えて近隣通信フラグがセットされているときは、近隣通信であるとして、近隣エリア(部分通信エリア)内にある端末装置14のうち、指定されたグループまたは全体の端末装置14に対して音声信号を転送する。
すなわち、サーバ装置11が受信した音声パケットの音声信号に付加されている通信相手識別番号がグループ番号であって、近隣通信フラグがセットされている場合、この音声信号は近隣グループ通信の音声信号である。したがって、サーバ装置11は、そのグループに属する複数の端末装置14のうち、近隣エリアにある端末装置14に対して音声信号を転送する。また、その通信相手識別番号が全体番号であって、近隣通信フラグが設定されている場合は、近隣全体通信である。サーバ装置11は、通信可能な全ての端末装置14のうち、近隣エリアにある端末装置14に対して音声信号を転送する。
ユーザによる端末装置14の操作によって端末装置14の近隣呼出モード(近隣通信モード)のON/OFFが切り換えられる。そして、近隣通信モードがONされた状態で、PTTスイッチ220を押すことで、ユーザは近隣通信を行うことができる。このとき、端末装置14は、サーバ装置11に送信する音声パケットの近隣通信フラグをセットする。なお、近隣通信は、近隣エリアにいる不特定またはグループ所属の端末装置14と通信することを目的とするものであるため、近隣通信モードがONされた状態では、指定された1台の端末装置14を通信相手とする個別通信を受け付けないよう、端末装置14の動作を制限してもよい。
この音声信号の転送に際して、転送先の端末装置14のIPアドレスを送信先アドレス、サーバ装置11のIPアドレスを送信元アドレスとする新たな音声パケットが作成される。この新たなパケットにおいても、データ本体の通信相手識別番号、接続中AP番号は、サーバ装置11が受信した音声パケットのものと同じである。送信元端末番号はクリアされてもよく、サーバ装置11が受信した音声パケットのものと同じものが付されていてもよい。
以上の手順を要約すると、端末装置14は、PTTスイッチ220がオンされると、SIP手順のような通信確立手順を行うことなく、マイク240から入力された音声信号に通信相手識別番号が付加された音声パケットをサーバ装置11に送信する。サーバ装置11は、その音声信号を識別番号で識別される通信相手宛に転送する。このように、この音声通信システムでは、音声パケット(RTPパケット)を送ることで通信が開始されるため、ユーザはPTTスイッチ220をオンするとほぼ同時に通信を開始することができ、従来の無線通信のトランシーバと同じような使用感で通信を行うことができる。このような使用感を実現するため、各端末装置14のIPアドレスやグループなどの管理、および、音声信号の転送はサーバ装置11が行う。
端末装置14は、PTTスイッチ220とともにVOX回路を有している。VOX回路とは、マイク240の入力レベルとその持続時間に基づいて通話音声(音声信号)が入力されたか否かを判定し、通話音声が入力されたと判定された場合に装置を送信状態(PTTスイッチオン)に切り換える回路である。端末装置14は、PTTスイッチ220に代えて、または、PTTスイッチ220とともにVOX回路を用いて送信オン/オフの切り換えを行ってもよい。また、一般の無線通信のトランシーバは、送信状態の時に無線信号の受信を行うことができないシンプレックス方式である。一方、端末装置14は、無線LAN16を介した音声パケット通信で音声信号を送受信するため、音声パケットの送信と音声パケットの受信を並行して行うことができる。端末装置14は、この機能を用いて、音声信号の送信と受信を同時に並行して行うフルデュプレックス方式の通信が可能である。ただし、端末装置14は、フルデュプレックス通信を行う場合であっても、無音の音声パケットを送信し続けることがないように、PTTスイッチ220またはVOX機能により、通話音声が入力されたときのみ音声パケットを編集・送信する。
図4は、管理装置12のブロック図である。上述したように、管理装置12は、例えば、管理プログラムがインストールされたパーソナルコンピュータで構成されている。管理装置12は、制御部40、記憶部41、ネットワーク通信部45、操作部42、表示部43およびオーディオ回路44を有している。管理装置12は、管理者の操作に応じてサーバ装置11にアクセスするほか、端末装置14と同様に他の端末装置14と音声通信が可能である。操作部42、表示部43およびオーディオ回路44は、外付けであってもよい。
制御部40は、記憶部41に記憶されている管理プログラムなどを実行し、管理者の操作に応じてサーバ装置11にアクセスするほか、端末装置14と同様に他の端末装置14と通信などを行うべく装置の動作を制御する。記憶部41は、たとえばハードディスクやRAMなどで構成されている。ネットワーク通信部45は、有線ネットワーク15との通信を制御する。
操作部42は、例えばキーボード、マウスなどの入力デバイスを含み、ユーザの操作を受け付けてその操作信号を制御部40に入力する。操作部42から入力される操作信号としては、例えば、エリア指定通信モードの設定/解除、指定エリア、通話の開始/終了(PTT操作)などである。表示部43は液晶ディスプレイを含む。液晶ディスプレイには、サーバ装置11のテーブル設定を行うための操作画面、エリア指定を行うための操作画面などが表示される。また、液晶ディスプレイには、ユーザの操作によって選択された通信相手識別番号や着信した通信相手識別番号なども表示される。
上述したように、管理装置12は、端末装置14と同様に音声通信が可能である。管理装置12が実行可能な通信形態は、個別通信、グループ通信、全体通信、および、エリア指定通信(エリア指定グループ通信、エリア指定全体)である。管理装置12は、端末装置14とほぼ同様の処理でこれらの形態の通信を実行する。エリア指定通信を行う場合、管理装置12がサーバ装置11に送信する音声パケットのエリア情報には、管理者によって指定されたAP番号が書き込まれる。
サーバ装置11が管理装置12から受信した音声パケットの音声信号に付加されている通信相手識別番号がグループ番号であって、近隣通信フラグがセットされている場合、この音声信号はエリア指定グループ通信の音声信号である。サーバ装置11は、そのグループに所属する複数の端末装置14のうち、エリア情報のAP番号で識別される指定エリアにいる端末装置14に対して音声信号を転送する。また、その通信相手識別番号が全体番号であって、近隣通信フラグが設定されている場合、この音声信号はエリア指定全体通信の音声信号である。サーバ装置11は、通信可能な全ての端末装置14のうち、エリア情報のAP番号で識別される指定エリアにいる端末装置14に対して音声信号を転送する。
サーバ装置11による音声信号の転送について説明する。サーバ装置11は、ネットワーク17を介して端末装置14から受信した音声パケットに含まれる音声信号を、ネットワーク17を介して通信相手の端末装置14に転送する。グループ通信の場合は、通信相手となる複数の端末装置14に音声信号が転送される。グループ通信の場合、複数のユーザが同時に発言し、複数の端末装置14から同時に音声信号が送信されてくる場合がある。この場合、サーバ装置11は、これら複数の音声パケットの音声信号をミキシングして新たな音声信号を編集し、この新たな音声信号を音声パケットにして各端末装置14に転送する。なお、ミキシングは、端末装置14ごとに行われ、自装置が送信した音声信号がミキシング音声に含まれて戻ってこないようにされる。すなわち、音声信号を送信していない端末装置14に対しては、受信した全ての音声信号をミキシングしたものを転送し、音声信号を送信してきた端末装置14に対しては、その端末装置14が送信した音声信号を外して、それ以外の音声信号をミキシングしたものを転送する。これにより、端末装置14で自装置が送信した音声信号のエコーが生じないようにしている。なお、全体通信、近隣通信およびエリア指定通信の場合にも、上述したグループ通信と同様の形態でミキシングが行われる。
図5は、サーバ装置11のブロック図である。サーバ装置11は、制御部30、記憶部31およびネットワーク通信部32を有している。記憶部31は、たとえばハードディスクやRAMなどで構成され、図6に示す各種のテーブルや各端末装置14の設定データなどが記憶される。制御部30は、端末装置14のセットアップや音声信号のミキシングなどを行う。ネットワーク通信部32は、有線ネットワーク15との通信を制御する。
図6A、図6B、図6Cおよび図6Dは、サーバ装置11の記憶部31に設けられるテーブルを示す図である。
図6Aは、端末テーブル301を示す図である。端末テーブル301は、サーバ装置11が端末装置14を管理するためのテーブルである。各端末装置14は、各々ユニークに振られている識別番号(端末番号)で識別される。端末テーブル301には、識別番号ごとにアクティブフラグ、設定データの格納アドレスおよび接続中AP番号が記憶されている。アクティブフラグは、端末装置14が、ネットワーク17に接続され、サーバ装置11にアクセスしてサーバ装置11による登録と各種データのダウンロードを受けたこと、すなわち、レジストを完了して通信可能であることを示すフラグである。アクティブフラグは、サーバ装置11が、端末装置14のレジストを完了したときセットされる。設定データは、たとえば、プログラムの更新データ(ファームウェア)、自己が所属するグループ、通信が許可される他のグループを記録した電話帳などである。接続中AP番号は、端末装置14が、接続している無線アクセスポイント13を識別する情報であり、この実施形態では、その無線アクセスポイント13のSSIDがAP番号として用いられている。この情報は、端末装置14がどのエリアにいるかを特定するための情報として使用される。
端末装置14は、起動されるとネットワーク17に接続される。サーバ装置11は、端末装置14がネットワーク17に接続されたとき、その端末装置14に対して、設定データを送信し、その端末装置14を通信可能な状態にセットアップするレジスト処理を行う。レジスト処理は、端末テーブル301のアクティブフラグをセットする、端末装置14から接続中AP番号を受信して端末テーブル301に書き込むなどでの処理である。また、その後の適当なタイミングに、端末装置14と通信してレジストを更新する。レジストの更新は、例えば、接続中AP番号の更新などである。その後の適当なタイミングとは、たとえば、一定時間毎、接続している無線アクセスポイント13が切り換わったときなどである。レジストおよびレジストの更新は、端末装置14からサーバ装置11に送信されるレジスト要求に基いて行われる。サーバ装置11は、レジスト要求に基づいて端末装置14のレジスト、および、既存の端末テーブル301の各情報の更新を行う。また、管理装置12が、端末テーブル301の接続中AP番号を更新するようにしてもよい。すなわち、接続中AP番号は、サーバ装置11が端末装置14から受信して更新されるのでなく、管理者の手動操作によって更新されてもよい。
なお、レジスト要求も音声パケットの形式でサーバ装置11に送信される。レジスト要求を含む音声パケットは、図3に示したパケットと同一形式のパケット(RTPパケット)であるが、音声信号の伝送を目的とするパケットではないため、データ本体は、音声信号なしで制御情報のみからなる。制御情報は、たとえば、レジスト要求である旨の情報(フラグ)、接続中AP番号および送信元端末番号などを含む。通信相手識別番号は不要である。サーバ装置11は、このような形式の音声パケットを受信するとレジスト要求の音声パケットであると判断し、図10Aに説明する音声パケット受信処理の対象とせず、これとは別のレジスト処理を実行する。
なお、図6Aの端末テーブル301において、端末番号「0」は管理装置12を示している。すなわち、端末テーブル301の端末番号「0」の行には、管理装置12の情報が記憶される。管理装置12は、管理者によって管理され有線ネットワーク15に接続されているため、設定データ格納アドレスや接続中AP番号の情報は不要であり、記憶されていない。
端末装置14は、レジスト処理により、アクティブな他の端末装置14や電話帳などの情報がダウンロードされると、ユーザによる通信相手の選択操作時に、表示部23に通信相手の候補として、上述のアクティブな端末装置14の端末番号、通信が許可されたグループ番号を表示する。
図6Bは、グループテーブル302を示す図である。グループテーブル302は、サーバ装置11がグループを管理するためのテーブルである。各グループは、各々ユニークに振られている識別番号(グループ番号)で識別される。グループテーブル302には、グループごとに、そのグループ番号、および、そのグループに所属する端末装置14(所属端末装置)の端末番号が記憶されている。グループに所属する端末装置14の数は、1台以上であればよい。これら、端末テーブル301およびグループテーブル302は、管理者が管理装置12を操作することによってサーバ装置11に設定される。
図6Cはミキシングテーブル(セッションテーブル)303を示す図である。また、図7A、図7Bは、それぞれ、ミキシングテーブル303に対する近隣通信セッションおよびエリア指定通信セッションの登録例を示している。ミキシングテーブル303は、サーは装置11が通信セッションを管理するためのテーブルである。通信セッションとは、サーバ装置11を中継装置とした複数の端末装置14間の通信状態のことである。ミキシングテーブル303は、複数の行を有しており、各行に1つの通信セッションの情報が記憶される。サーバ装置11は、端末装置14から音声信号(音声パケット)を受信したとき、ミキシングテーブル303を参照してその音声信号がどの通信セッションのものかを判断する。
サーバ装置11が、端末装置14から最初の音声パケットである呼出音声パケットを受信したとき、この音声パケットに基づく通信セッションがミキシングテーブル303に登録される。
ミキシングテーブル303には、各通信セッションについて、セッション番号、発呼端末番号、参加端末番号、追加端末番号、除外端末番号、および、残保持時間(T1)の項目が設けられる。セッション番号は、この通信セッションを識別する番号である。発呼端末番号は、この通信セッションの最初の音声パケット(呼出音声パケット)を送信した端末装置14(発呼端末装置)の端末番号である。セッション番号は、通信セッションごとにユニークな値であればよいが、この実施形態では、上記呼出音声パケットに書き込まれていた通信相手識別番号が用いられる。セッション番号として端末番号(たとえば「19」)が登録されている通信セッションが、個別通信の通信セッション(個別通信セッション)である。個別通信とは、1対1の個別の端末装置14同士の通信である。セッション番号としてグループ番号(たとえば「G1」)が登録されている通信セッションが、グループ通信の通信セッション(グループ通信セッション)である。グループ通信とは、複数の端末装置14(一般的には3台以上)が相互に音声信号を交換する通信である。さらに、セッション番号として全体番号「A」が登録されている通信セッションが、全体通信の通信セッション(全体通信セッション)である。全体通信とは、ネットワーク17に接続されている通信可能な全ての端末装置14が相互に音声信号を交換する通信である。
参加端末番号は、この通信セッションに参加している端末装置14(参加端末装置)の端末番号の一覧である。参加端末番号に端末番号が登録されている或る端末装置14から音声パケットが送信されてきた場合、制御部30は、この音声パケットの音声信号を、参加端末番号に端末番号が登録されている他の端末装置14に転送し、参加端末装置間の相互通信を実現する。
グループ通信セッションの場合、参加端末番号は、発呼端末装置の端末番号および通信相手に指名されたグループに属する端末装置14の端末番号となる。ただし、そのグループに所属していてもアクティブでない端末装置14や別の個別通信セッションを行っている端末装置14は、このグループ通信セッションに参加できないため、それらの端末装置14の端末番号は参加端末番号から除外される(除外端末番号の項目に登録される)。また、発呼端末装置が、このグループに所属していない端末装置14であった場合、すなわち、端末装置14が、自局の属するグループ以外のグループを呼び出した場合、その端末装置14の端末番号も参加端末番号として登録される。同時に臨時にメンバー登録された追加端末装置として、その端末番号が追加端末番号の項目にも登録される。すなわち、このグループ通信セッションでは、発呼端末装置は、グループに所属していなくてもそのグループに所属する端末装置14と同様に、その通信セッションに参加している端末装置14として扱われる。なお、ミキシングテーブル303の項目のうち、追加端末番号、除外端末番号の項目は必須ではない。参加端末番号の項目に対する端末番号の追加、除外のみでもテーブルの管理が可能である。
全体通信セッションの場合、参加端末番号として、発呼端末装置の端末番号および通信可能な全ての端末装置14の端末番号が登録される。除外端末番号については、上述のグループ通信と同様である。また、追加端末番号は登録されない。
個別通信セッションの場合、参加端末番号として、発呼端末装置の端末番号と通信相手の端末装置14の端末番号が登録される。一対一通信であるため、追加端末番号および除外端末番号は登録されない。
近隣グループ通信セッションの場合、参加端末番号として、発呼端末装置の端末番号、および、そのグループに所属する端末装置14のうち指定されているエリア(近隣エリア)にいる端末装置14の端末番号が登録される。また、近隣全体通信セッションの場合、参加端末番号として、発呼端末装置の端末番号、および、通信可能な全ての端末装置14のうち指定されているエリア(近隣エリア)にいる端末装置14の端末番号が登録される。
たとえば、図7Aのセッション番号「G1」の近隣通信セッションで、グループ番号「G1」に所属する端末装置14(「1」,「2」,「3」,「4」,「5」)のうち、発呼端末である端末番号「3」の端末装置14のいるエリア(近隣エリア)に端末番号「1」,「2」の端末装置14がいる場合、この端末番号「1」,「2」の端末装置14が通信相手となる。したがって、セッション番号「G1」の参加端末番号は、「1」,「2」,「3」となる。そして、グループ番号「G1」に所属しているが、近隣エリアにいない端末番号「4」,「5」の端末装置14は、除外端末として登録される。
エリア指定グループ通信セッションの場合、参加端末番号として、発呼端末装置である管理装置12の端末番号、および、そのグループに所属する端末装置14のうち指定されたエリアにいる端末装置14の端末番号が登録される。また、エリア指定全体通信セッションの場合、参加端末番号として、発呼端末装置(管理装置12)の端末番号、および、通信可能な全ての端末装置14のうち指定されたエリアにいる端末装置14の端末番号となる。
たとえば、図7Bのセッション番号「A」のエリア指定通信セッションで、「無線アクセスポイント13−2」が指定エリアとして選択されており、通信可能な全ての端末装置14のうち、指定エリア「無線アクセスポイント13−2」にいる端末装置14が端末番号「99」のみの場合、この端末番号「99」の端末装置14が通信相手となる。したがって、セッション番号「A」の参加端末番号は、「0」,「99」となる。そして、指定エリア「無線アクセスポイント13−2」にいない端末装置14、および、指定エリア「無線アクセスポイント13−2」にいるがアクティブ状態にない端末装置14は、除外端末として登録される。
このように、近隣通信またはエリア指定通信の形態で通信セッションが行われる場合でも、ミキシングテーブル303には、近隣通信またはエリア指定通信である旨を示す情報は登録されず、参加端末番号の項目に登録する端末番号を加除することで、近隣通信およびエリア指定通信に対応させている。
近隣通信セッションまたはエリア指定通信セッションの参加端末装置が、通信セッションの途中で他のエリアに移動した場合、すなわち、他の無線アクセスポイント13に接続された場合、その時点で、その通信セッションの参加端末装置から除外される。すなわち、その端末装置14の端末番号が、参加端末番号の項目から除外端末番号の項目に移動される。逆に、近隣通信セッションまたはエリア指定通信セッションで指定された部分通信エリアの外にいることにより、その通信セッションから除外されていた端末装置14が、指定された部分通信エリア内に移動してきたとき、すなわち、指定された無線アクセスポイント13に接続された場合、その時点で、その通信セッションの参加端末装置として登録され、通信セッションに参加することが可能になる。
ミキシングテーブル303の保持時間は、参加端末装置から音声パケットが送信されてこない状態で、この通信セッションを解消せずに保持する時間である。サーバ装置11における各通信セッションの保持時間は、たとえば30秒に設定される。ミキシングテーブル303の保持時間タイマ(TS)は、音声パケットが送信されてこないとき、保持時間の経過をカウントするタイマである。保持時間タイマTSは、制御部30の処理動作(図9参照)で、音声パケットが送信されてこないとカウントダウンされ、且つ、音声パケットが送信されてくれば30秒にリセットされる。参加端末装置から音声パケットが30秒間送られて来ないことによりタイマTSがタイムアップした場合、この通信セッションは解消され、ミキシングテーブル303からこの通信セッションの情報が消去される。
通信セッション(通話)において、一人の発言は通常数秒の長さである。端末装置14は、この発言の音声信号を短い(この実施形態では20ミリ秒)音声パケットに分割してサーバ装置11に送信する。また、通信セッションにおいては、一人の発言と次の発言者の発言との間隔(無音時間)は、0秒から数秒程度である。したがって、保持時間を30秒に設定しておけば、普通に通話している状況でセッションが解消されることはない。通信セッションの保持時間は、30秒に限定されないが、一般の通信における無音時間の最大値以上に設定される。また、通信セッションが継続されるためには、各端末装置14においても保持時間を計時する必要がある。端末装置14の保持時間(T1)は、サーバ装置11の保持時間(TS=30秒)よりも短く、タイマT1には例えば5秒が設定される。ユーザは、PTTスイッチ220をオフしたのち、5秒が経過すると、サーバ装置11でその通信セッションが維持されていても、所定操作により他の通信セッションを開始することができる。
また、ミキシングテーブル303を、実行中ミキシングテーブルと退避テーブルからなる2つのテーブルに分けてもよい。実行中ミキシングテーブルは、現在ミキシングを行っているセッションが登録されるテーブルであり、高速なメモリ上に形成される。通信(音声パケットの送受信)が途絶えたセッションは、200ミリ秒程度の短時間で退避テーブルに転記され、退避テーブルで保持時間(T1)だけ保持される。保持時間中に再度通信(音声パケットの送受信)が発生すると、その通信セッションは再度実行中ミキシングテーブルに転記され、ミキシングの実行に用いられる。これにより、各端末装置14のミキシングテーブル303からの解放を早くすることができる。
図8および図9は、端末装置14の制御部20の通信制御動作を示すフローチャートである。この処理動作は20ミリ秒毎に繰り返し実行される。この処理動作では、PTTスイッチ220のオン/オフや音声パケット(RTPパケット)の受信に応じて、現在の通信の状態(ステータス)を割り出す。ここで、このフローチャートで用いられるフラグ、タイマ類は以下のとおりである。
PTT:プッシュ・トゥ・トーク・スイッチ(PTTスイッチ)220の略記であるが、PTTスイッチ220のオン/オフに限定されず、VOX回路による送信信号のオン/オフも含んでいる。
NC0:ユーザの操作によって選択された通信相手識別番号(個別番号/グループ番号/全体番号)
NC1:セッション番号、実行中の通信セッションを識別する番号、通信セッションが確立される最初の音声パケットに書き込まれていた通信相手識別番号(個別番号/グループ番号/全体番号)が用いられる。
FC:通信セッションフラグ(この端末装置14が通信セッションに参加していることを示すフラグ)
FT:通信中フラグ(音声パケットの送信中または受信中であることを示すフラグ)
AC:近隣通信フラグ(通信セッションが近隣通信またはエリア指定通信であることを示すフラグ)
T1:保持時間タイマ(通信セッションの保持時間(5秒)を計時するタイマ)
S10〜S22は音声パケットの送信管理処理である。制御部20は、PTTスイッチ220の状態を判断する(S10)。制御部20は、PTTスイッチ220がオンしている場合、処理をS11に進める。PTTスイッチ220がオンしていない場合、処理をS22に進める。なお、このフローチャートの説明において、PTTスイッチのオンはVOXによる送信機能のオンを含むものとする。
S11では、制御部20は、通信セッションフラグFCがセットされているか否かを判断する。通信セッションフラグFCがセットされていない場合(S11でNO)、今回のPTTスイッチ220のオンによって作成される音声パケットは呼出音声パケットである。制御部20は、通信セッションフラグFC、および、音声パケットを送受信中であることを示す通信中フラグFTをセットする(S12)。制御部20は、ユーザによって選択された通信相手番号NC0を通信セッション番号NC1に転記し(S13)、近隣通信フラグACに基づいて近隣通信またはエリア指定通信であるか否かを判断する(S14)。近隣通信フラグACがセットしていれば近隣通信またはエリア指定通信である。近隣通信フラグACは、この端末装置14のユーザの操作によってセット/リセットが切り換えられる。
S14で、近隣通信フラグACがセットされている場合(S14でYES)、制御部20は、音声信号とともに近隣通信フラグ(セット)、エリア情報(接続中AP番号)および通信セッション番号NC1がデータ本体に書き込まれた音声パケットを、呼出音声パケットとしてサーバ装置11宛に送信する(S15)。一方、S14で、近隣通信フラグACがセットされていない場合(S14でNO)、制御部20は、近隣通信フラグが書き込まれず(リセット)、接続中AP番号および通信セッション番号NC1が音声信号とともにデータ本体に書き込まれた音声パケットを、呼出音声パケットとしてサーバ装置11宛に送信する(S16)。この呼出音声パケットの送信により、サーバ装置11により通信セッションが開始される。制御部20は、保持時間タイマT1を5秒にリセットしたのち(S17)、S30以下の音声パケットの受信管理処理に処理を進める。
S11で、通信セッションフラグFCが既にセットされている場合(S11でYES)、制御部20は、通信中フラグFTがセットされているか否か、すなわち、現在音声パケットの送信または受信中であるかを判断する(S18)。通信中フラグFTがセットされていない場合(S18でNO)、制御部20は、通信中フラグFTをセットする(S19)。処理がS11→S18→S19に進むのは、既に開始された通信セッションが維持されてる状態で、新たな音声パケット(ユーザの通話音声)の送信を開始する場合である。S20では、既に開始されている通信セッションを継続して、その通信セッションに対して今回の音声パケットを返信するか(S20でNO)、先の通信セッションから離脱して、新たな通信相手に今回の音声パケットを送信する、すなわち新たな別の通信セッションを確立するか(S20でYES)を判断する。この判断は、例えば、今回のPTTスイッチ220オンの直前のユーザによる操作、例えば通信相手の選択操作など、が行われたか否かに応じて判断すればよい。ユーザによって新たな通信相手の選択操作が行われた場合には、S20の判断でその選択された通信相手に対する新たな通信セッションを確立する処理を行えばよい。
新たな通信セッションを確立する場合(S20でYES)、制御部20は、そのとき選択されている通信相手番号NC0を通信セッション番号NC1に転記して(S21)、S14に処理を進める。既に開始されている通信セッションを継続する場合(S20でNO)、制御部20は、S20からそのままS14に処理を進める。
S10において、PTTスイッチ220がオンされていない場合(S10でNO)、制御部20は、通信中フラグFTをリセットする(S22)。なお、通信中フラグFTが既にリセットされている場合にはそのままでよい。こののち、制御部20は、S30以下の音声パケットの受信管理処理に処理を進める。
制御部20は、S30で、ネットワーク17を介して音声パケットを受信したか否かを判断する。制御部20は、音声パケットを受信した場合、処理をS31に進める。音声パケットを受信していない場合、処理をS40に進める。
S31では、制御部20は、通信セッションフラグFCがセットされているか否かを判断する。通信セッションフラグFCがセットされていない場合(S31でNO)、今回新たな通信セッションが確立され、その最初の音声パケットが送信されてきたと判断し、通信セッションフラグFCおよび通信中フラグFTをセットする(S33)。FTフラグは、現在音声パケットを送受信中であることを示すフラグである。制御部20は、その音声パケットに含まれている通信相手番号を通信セッション番号NC1に転記する(S34)。制御部20は、S35で、音声パケットをオーディオ回路24に出力し、保持時間タイマT1を5秒にリセットする(S36)。
S31で、通信セッションフラグFCが既にセットされている場合(S31でYES)、制御部20は、今回の音声パケットの受信に対応して通信中フラグFTをセットする(S32)。なお、通信中フラグFTが既にセットされている場合にはそのままでよい。こののち、制御部20は、処理をS35に進める。
S30において、音声パケットを受信しなかった場合(S30でNO)、制御部20は、通信セッションフラグFCがセットされているか否かを判断する(S40)。通信セッションフラグFCがセットされている場合(S40でYES)、制御部20は、S41以下の処理を実行する。通信セッションフラグFCがセットされていない場合(S40でNO)、制御部20は、そのまま処理を終了する。
S41では、制御部20は、通信中フラグFTがセットされているか否かを判断する。通信中フラグFCがセットされている場合(S41でYES)、制御部20は、そのまま処理を終了する。通信中フラグFTがセットされていない場合(S41でNO)、すなわち、通信中フラグFTはリセットされているが通信セッションフラグFCがセットされた状態の場合、制御部20は、保持時間タイマT1を1カウント(20ミリ秒分)減算する(S42)。そして、この減算で保持時間タイマT1が0になったか否かを判断する(S43)。保持時間タイマT1が0になった場合(S43でYES)、制御部20は、通信セッションを解消するために、通信セッションフラグFCをリセットする(S44)。S43において、保持時間タイマT1が未だ0よりも大きい場合(S43でNO)、制御部20は、そのまま処理を終了する。
なお、管理装置12の制御部40も、端末装置14の制御部20が実行する図8、図9の通信制御処理とほぼ同様の処理を実行する。ただし、図8のS15では、自装置が接続中の無線アクセスポイント13の番号に代えて、管理者によって指定された部分通信エリアのAP番号をエリア情報として音声パケットに書き込む。
図10Aおよび図10Bはサーバ装置11の動作を示すフローチャートである。図10Aは、音声パケット受信時の処理を示している。図10Bは、ミキシングテーブル管理処理を示している。
図10Aにおいて、制御部30は、音声パケットを受信すると、発信元端末番号および通信相手識別番号で識別される通信セッションが、既にミキシングテーブル303に登録されているかを判断する(S50)。通信セッションが既にミキシングテーブル303に登録されている場合(S50でYES)、制御部30は、ミキシングテーブル303の参加端末番号に基づき、受信した音声パケットに含まれている音声信号を、その通信セッションに参加している端末装置14宛に転送する(S56)。そして、ミキシングテーブル303のその通信セッションの保持時間タイマTSを30秒にリセットする(S57)。これにより、以後30秒間、サーバ装置11においてこの通信セッションが維持される。
受信した音声パケットの通信セッションが、ミキシングテーブル303に登録されていない場合(S50でNO)、すなわち、この音声パケットが呼出音声パケットであった場合、制御部30は、この呼出音声パケットに基づく新たな通信セッションをミキシングテーブル303に登録する(S51)。ミキシングテーブル303には、通信相手番号がセッション番号として登録され、この音声パケットの送信元の端末装置14の端末番号が発呼端末番号として登録される。
制御部30は、S51で登録した通信セッションの欄の参加端末番号、除外端末番号等の項目に、それぞれ該当する端末装置14の番号を登録する(S52)。参加端末番号、除外端末番号等の項目の登録のルールは以下のとおりである。
個別通信セッションの場合、通信相手識別番号および発呼端末番号として呼出音声パケットに書き込まれていた端末番号が参加端末番号として登録される。
グループ通信セッションの場合、発呼端末番号および通信相手識別番号として呼出音声パケットに書き込まれていたグループ番号のグループに所属する端末装置14の端末番号が参加端末番号として登録される。また、発呼端末装置がグループに所属していない場合には、発呼端末番号は追加端末番号にも登録される。
また、近隣グループ通信セッションまたはエリア指定グループ通信セッションの場合には、通常と同様に通信相手識別番号をセッション番号とする通信セッションが確立され、グループに所属する端末装置14のうち、エリア情報で指定された部分通信エリア(近隣エリア)にいる端末装置14の端末番号が参加端末番号として登録される。グループに所属するが指定された部分通信エリアにいない端末装置14の端末番号は除外端末番号として登録される。
以上のグループ通信セッション、近隣グループ通信セッションおよびエリア指定グループ通信セッションにおいて、参加端末番号の項目に登録されるべき端末装置14のうち、非アクティブ、他の通信セッションに参加中などでこの通信セッションに参加できないものがある場合、その端末番号は参加端末番号の項目から除外され、除外端末番号の項目に転記される。
全体通信セッションの場合、発呼端末番号を含む全てのアクティブな端末装置14の端末番号が参加端末番号として登録される。アクティブでない端末装置14の端末番号は、除外端末番号として登録される。また、近隣全体通信セッションまたはエリア指定全体通信セッションの場合には、通常と同様に通信相手識別番号(全体番号)をセッション番号とする通信セッションが確立され、アクティブな端末装置14のうち、エリア情報で指定された部分通信エリア(近隣エリア)にいる端末装置14の端末番号が参加端末番号として登録される。アクティブであっても指定された部分通信エリアにいない端末装置14の端末番号は除外端末番号として登録される。
以上のS51、S52の処理で、呼出音声パケットに書き込まれていた情報に適応した通信セッションが確立され、参加端末番号などの登録が行われる。以後、この通信セッションに参加している端末装置14は、その通信セッションのセッション番号を通信相手識別情報に書き込んだ音声パケットを用いて音声信号をサーバ装置宛に送信すれば、各参加端末装置にその音声信号が転送される。すなわち、通信セッションが確立された以後は、端末装置14は、通信セッションが近隣通信またはエリア指定通信であるか否かを区別する必要はない。
また、サーバ装置11も、指定された部分通信エリアにいる端末装置14の端末番号をミキシングテーブル303の参加端末番号に登録してそれ以外を除外端末番号に登録することで、近隣通信またはエリア指定通信を実現しているため、通信セッションを確立した以後は、その通信セッションが近隣通信またはエリア指定通信であるか否かを区別する必要はない。
通信セッションを確立したのち、制御部30は、受信した音声パケットの音声信号を、その通信セッションに参加している端末装置14宛に転送する(S53)。通信セッションに参加している端末装置14は、ミキシングテーブル303に登録されているその通信セッションの参加端末番号から決定される。
制御部30は、S51で確立された通信セッションに参加したことにより、既に登録されている通信セッションの参加端末装置から除外される端末装置14があるかを判断する(S54)。すなわち、各端末装置14は、それぞれ1つの通信セッションのみに参加可能だからである。したがって、先に確立されている通信セッションに参加していた端末装置14が、今回確立された通信セッションに参加することになった場合、先に確立されている通信セッションから外れる必要がある。該当する端末装置14が存在する場合(S54でYES)、当該先に確立されていた通信セッションの参加端末番号からこの端末装置14の端末番号を削除する(S55)。除外された端末番号は、除外端末番号に転記される。このようにして各通信セッションの参加端末装置が最適化される。
図10Bのミキシングテーブル管理処理は、定期的(たとえば20ミリ秒毎)に繰り返し実行される。制御部30は、まずミキシングテーブル303の先頭行の通信セッションを指定する(S60)。制御部30は、指定された通信セッションの保持時間タイマTSを1カウント(20ミリ秒分)減算し(S61)、この減算で保持時間タイマTSが0になったか否かを判断する(S62)。保持時間タイマTSが0になった場合(S62でYES)、制御部30は、この通信セッションは終了したとして、この行の通信セッションを消去する(S63)。
制御部30は、以上の処理をミキシングテーブル303の最終行になるまで順次行うことで(S64、S65)、ミキシングテーブル303の管理を行う。
この実施形態の音声通信システムでは、サーバ装置11が、複数のエリアのそれぞれに設置された複数の無線アクセスポイント13を利用して各端末装置14がいるエリアを管理することで、端末装置14のエリアを限定した通信を管理可能にした。また、サーバ装置11は、通常のグループ通信および全体通信においても、参加端末装置の追加/除外が可能であるため、これを利用してエリアを限定した通信セッションを運用する。これにより、通常の通信セッションとほぼ同様の処理でエリアを限定した通信セッションの運用が可能になる。端末装置14は、通話音声を伝送する音声パケットにエリアを指定する情報を付加することで、エリアを限定した呼び出しが可能である。
上記実施形態では、各無線アクセスポイント13のカバーエリアずつにエリアを分割して、それぞれを部分通信エリアとしたが、複数の無線アクセスポイント13のカバーエリアを1つの部分通信エリアとしてもよい。このようにする場合、図6Dに示すようなエリアテーブルをサーバ装置11に設けて、各部分通信エリアを制御すればよい。
図6Dは、エリアテーブルを示す図である。上述したように、エリアテーブル304は、部分通信エリアを管理するためのテーブルである。エリアテーブル304には、各部分通信エリアにユニークに付されたエリア番号に対応づけて、各部分通信エリアに設置されている無線アクセスポイント13を識別する情報であるAP番号が登録されている。上述したように、この実施形態では、AP番号としてその無線アクセスポイント13のSSIDが用いられ、SSIDとしてその無線アクセスポイント13のMACアドレスが使用されている。サーバ装置11は、端末テーブル301の接続中AP番号でエリアテーブル304を検索して、その端末装置14がいる部分通信エリアを検出する。
図6Dに示したエリアテーブルは、エリア指定通信のみに用いられ、近隣通信は、無線アクセスポイント13ごとに分割された近隣エリア(部分通信エリア)で運用されてもよい。
また、近隣通信でも、1つの無線アクセスポイント13のカバーエリアよりも広いエリアを近隣エリアとしてもよい。例えば、端末装置14が接続している無線アクセスポイント13のカバーエリア、および、この無線アクセスポイント13に隣接する他の無線アクセスポイント13のカバーエリアを近隣エリアとしてもよい。このように運用する場合、サーバ装置11に各無線アクセスポイント13の配置情報を記憶させ、端末装置14から受信した音声パケットに書き込まれているAP番号から、このAP番号で特定される無線アクセスポイント13およびこれに隣接する無線アクセスポイント13のカバーエリアを近隣エリアとすればよい。
上記実施形態では、端末装置14の位置、および、部分通信エリア、近隣エリアの分割を、無線アクセスポイント13のカバーエリアを基準に行っているが、本発明は、これに限定されない。たとえば、端末装置14にGPSレシーバを設け、GPSの座標値を端末装置14の位置情報としてもよい。また、カバーエリアに建物のフロアや部屋で部分通信エリアを分割してもよい。
端末装置14に、ユーザが希望するエリアを指定するエリア指定通信を許可してもよい。エリア指定通信において、複数の部分通信エリアを指定できるようにしてもよい。このように運用する場合、音声パケットのエリア情報に複数のエリア番号(AP番号)を書き込めるようにすればよい。
なお、上記実施形態では、非アクティブな端末装置は除外端末装置として通信セッションから除外されているが、この端末装置がアクティブになった時点で通信セッションに途中参加させてもよい。
上記実施形態では、端末装置14から送信されてきた呼出音声パケットに対応して通信セッションを確立するようにしているが、通信セッション確立の契機はこれに限定されない。たとえば、管理者が管理装置12からミキシングテーブル303を操作して通信セッションの確立および解消を行ってもよい。
11 サーバ装置(中継装置)
12 管理装置
13 無線アクセスポイント
14 端末装置
20 (端末装置の)制御部
30 (サーバ装置の)制御部
40 (管理装置の)制御部
32 ネットワーク通信部
220 PTT(プッシュ・トゥ・トーク)スイッチ
301 端末テーブル
302 グループテーブル
303 ミキシングテーブル
304 エリアテーブル

Claims (28)

  1. 無線ネットワークを含む通信ネットワークを介して複数の端末装置と通信するネットワーク通信部と、
    前記端末装置との音声信号の通信を制御する制御部と、
    記憶部と、
    を備えた中継装置であって、
    前記制御部は、
    前記通信ネットワークの通信エリアを複数の部分通信エリアに分割して、各端末装置がどの部分通信エリアにいるかを示す位置情報を前記記憶部に記憶し、
    前記端末装置の一つである発呼端末装置から前記部分通信エリアを指定した呼び出しがあったとき、該発呼端末装置および前記指定された部分通信エリアにいる端末装置が参加する通信セッションを確立し、該通信セッションに参加している端末装置から受信した音声信号を該通信セッションに参加している他の端末装置に転送する中継処理を行う
    中継装置。
  2. 前記部分通信エリアを指定した呼び出しは、前記発呼端末装置がいる部分通信エリアを指定する呼び出しである請求項1に記載の中継装置。
  3. 前記制御部は、前記指定された部分通信エリアの外にいた端末装置が、移動して前記指定された部分通信エリアに入ったとき、この端末装置を前記通信セッションに参加させる請求項1に記載の中継装置。
  4. 前記記憶部は、予め設定された既成グループにどの端末装置が所属しているかの情報を記憶しており、
    前記制御部は、前記発呼端末装置から前記部分通信エリアおよび前記既成グループを指定した呼び出しがあったとき、該発呼端末装置、および、前記指定された部分通信エリアにおり且つ前記指定された既成グループに所属する端末装置が参加する通信セッションを確立する
    請求項1に記載の中継装置。
  5. 前記制御部は、前記指定された部分通信エリアの外にいた前記指定された既成グループに所属する端末装置が、移動して前記指定された部分通信エリアに入ったとき、この端末装置を前記通信セッションに参加させる請求項4に記載の中継装置。
  6. 前記制御部は、前記通信セッションに参加している端末装置が移動して前記指定された部分通信エリアの外に出たとき、この端末装置を前記通信セッションから除外する請求項1に記載の中継装置。
  7. 前記通信ネットワークは、複数の無線アクセスポイントを有し、
    各端末装置は、それぞれいずれかの無線アクセスポイントを介して前記通信ネットワークに接続され、
    前記各部分通信エリアは、それぞれ1または複数の無線アクセスポイントのカバーエリアからなり、
    前記記憶部には、前記位置情報として、各端末装置がそれぞれどの無線アクセスポイントに接続しているかが記憶され、
    前記発呼端末装置による前記部分通信エリアを指定した呼び出しは、いずれかの無線アクセスポイントを指定した呼び出しである
    請求項1に記載の中継装置。
  8. 前記制御部は、定期的にまたは所定のタイミングに、前記端末装置から、接続中の無線アクセスポイントの情報を受信して、前記記憶部に記憶している位置情報を更新する請求項7に記載の中継装置。
  9. それぞれ通信ネットワークに接続される中継装置、および、複数の端末装置を含む音声通信システムであって、
    前記中継装置は、
    前記通信ネットワークを介して前記複数の端末装置と通信するネットワーク通信部と、
    前記端末装置との音声信号の通信を制御する制御部と、
    記憶部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記通信ネットワークの通信エリアを複数の部分通信エリアに分割し、
    各端末装置がどの部分通信エリアにいるかを示す位置情報を前記記憶部に記憶し、
    前記端末装置の一つである発呼端末装置から前記部分通信エリアを指定した呼び出しがあったとき、該発呼端末装置および前記指定された部分通信エリアにいる端末装置が参加する通信セッションを確立し、該通信セッションに参加している端末装置から受信した音声信号を該通信セッションに参加している他の端末装置に転送する中継処理を行い、
    前記端末装置は、
    前記通信ネットワークを介して前記中継装置と通信する端末ネットワーク通信部と、
    自己の位置情報を取得する位置情報取得手段と、
    取得した位置情報を前記中継装置に送信する位置情報更新手段と、
    ユーザの特定操作に応じて、いずれかの部分通信エリアを指定した呼び出しを前記中継装置に対して送信する呼出手段と、
    を備えた音声通信システム。
  10. 前記通信ネットワークは、複数の無線アクセスポイントを含み、
    前記複数の端末装置は、それぞれいずれかの無線アクセスポイントを介して通信ネットワークに接続され、
    前記中継装置の制御部は、1または複数の前記無線アクセスポイントのカバーエリアごとに前記通信エリアを分割して前記部分通信エリアを設定し、
    前記端末ネットワーク通信部は、前記いずれかの無線アクセスポイントを介して前記中継装置と通信し、
    前記位置情報取得手段は、前記自装置が通信している無線アクセスポイントの識別情報を取得し、
    前記位置情報更新手段は、取得した前記無線アクセスポイントの識別情報を前記自己の位置情報として前記中継装置に送信し、
    前記呼出手段は、いずれかの無線アクセスポイントを指定した呼び出しを前記中継装置に対して送信する
    請求項9に記載の音声通信システム。
  11. 前記呼出手段は、自己が接続中の無線アクセスポイントを指定する呼び出しを前記中継装置に送信する請求項10に記載の音声通信システム。
  12. 前記端末装置は、プッシュ・ツー・トーク回路を更に備え、
    前記端末ネットワーク通信部は、前記プッシュ・ツー・トーク回路がオンされている間、マイクから入力された音声信号を前記中継装置に送信し、前記プッシュ・ツー・トーク回路のオン/オフにかかわらず、前記中継装置から送られてくる音声信号を受信する
    請求項9に記載の音声通信システム。
  13. 端末装置とネットワークを介して通信するネットワーク通信部と、前記端末装置の位置情報を記憶する記憶部と、を備えた中継装置を用いて音声信号を中継する方法であって、
    前記中継装置が、前記通信ネットワークの通信エリアを複数の部分通信エリアに分割して、各端末装置がどの部分通信エリアにいるかを示す位置情報を前記記憶部に記憶する第1ステップ、
    前記中継装置が、前記端末装置の一つである発呼端末装置から前記部分通信エリアを指定した呼び出しがあったとき、該発呼端末装置および前記指定された部分通信エリアにいる端末装置が参加する通信セッションを確立する第2ステップ、および、
    前記中継装置が、前記通信セッションに参加している端末装置から受信した音声信号を該通信セッションに参加している他の端末装置に転送する第3ステップ、
    を含むことを特徴とする音声信号の中継方法。
  14. 前記第2ステップでは、前記発呼端末装置がいる部分通信エリアを指定する呼び出しを受信する請求項13に記載の音声信号の中継方法。
  15. 前記中継装置が、前記指定された部分通信エリアの外にいた端末装置が、移動して前記指定された部分通信エリアに入ったとき、この端末装置を前記通信セッションに参加させる第4ステップをさらに含むことを特徴とする請求項13に記載の音声信号の中継方法。
  16. 前記記憶部は、予め設定された既成グループにどの端末装置が所属するかの情報を更に記憶しており、
    前記第2ステップは、前記発呼端末装置から前記部分通信エリアおよび前記既成グループを指定した呼び出しがあったとき、該発呼端末装置、および、前記指定された部分通信エリアにおり且つ前記指定された既成グループに所属する端末装置が参加する通信セッションを確立する
    請求項13に記載の音声信号の中継方法。
  17. 前記中継装置が、前記指定された部分通信エリアの外にいた前記指定された既成グループに所属する端末装置が、移動して前記指定された部分通信エリアに入ったとき、この端末装置を前記通信セッションに参加させる第4ステップをさらに含むことを特徴とする請求項16に記載の音声信号の中継方法。
  18. 前記中継装置が、前記通信セッションに参加している端末装置が移動して前記指定された部分通信エリアの外に出たとき、この端末装置を前記通信セッションから除外する第5ステップをさらに含むことを特徴とする請求項13に記載の音声信号の中継方法。
  19. 前記記憶部は、前記位置情報として、各端末装置がそれぞれどの無線アクセスポイントに接続しているかを記憶し、
    前記第2ステップでは、前記部分通信エリアを指定した呼び出しとして、いずれかの無線アクセスポイントを指定した呼び出しを受信する
    請求項13に記載の音声信号の中継方法。
  20. 前記中継装置が、定期的にまたは所定のタイミングに、前記端末装置から接続中の無線アクセスポイントの情報を受信して、前記記憶部に記憶している位置情報を更新する第6ステップをさらに含むことを特徴とする請求項19に記載の音声信号の中継方法。
  21. 端末装置とネットワークを介して通信するネットワーク通信部と、前記端末装置の位置情報を記憶する記憶部と、を備えた中継装置の制御部を、
    前記通信ネットワークの通信エリアを複数の部分通信エリアに分割して、各端末装置がどの部分通信エリアにいるかを示す位置情報を前記記憶部に記憶する第1手段、
    前記端末装置の一つである発呼端末装置から前記部分通信エリアを指定した呼び出しがあったとき、該発呼端末装置および前記指定された部分通信エリアにいる端末装置が参加する通信セッションを確立する第2手段、および、
    前記通信セッションに参加している端末装置から受信した音声信号を該通信セッションに参加している他の端末装置に転送する第3手段、
    として機能させるプログラム。
  22. 前記第2手段は、前記発呼端末装置がいる部分通信エリアを指定する呼び出しを受信する請求項21に記載のプログラム。
  23. 前記制御部を、前記指定された部分通信エリアの外にいた端末装置が、移動して前記指定された部分通信エリアに入ったとき、この端末装置を前記通信セッションに参加させる第4手段としてさらに機能させる請求項21に記載のプログラム。
  24. 前記記憶部は、予め設定された既成グループにどの端末装置が所属するかの情報を更に記憶しており、
    前記第2手段は、前記発呼端末装置から前記部分通信エリアおよび前記既成グループを指定した呼び出しがあったとき、該発呼端末装置、および、前記指定された部分通信エリアにおり且つ前記指定された既成グループに所属する端末装置が参加する通信セッションを確立する
    請求項21に記載のプログラム。
  25. 前記制御部を、前記指定された部分通信エリアの外にいた前記指定された既成グループに所属する端末装置が、移動して前記指定された部分通信エリアに入ったとき、この端末装置を前記通信セッションに参加させる第4手段としてさらに機能させる請求項24に記載のプログラム。
  26. 前記制御部を、前記通信セッションに参加している端末装置が移動して前記指定された部分通信エリアの外に出たとき、この端末装置を前記通信セッションから除外する第5手段としてさらに機能させる請求項21に記載のプログラム。
  27. 前記記憶部は、前記位置情報として、各端末装置がそれぞれどの無線アクセスポイントに接続しているかを記憶しており、
    前記第2手段は、前記部分通信エリアを指定した呼び出しとして、いずれかの無線アクセスポイントを指定した呼び出しを受信する
    請求項21に記載のプログラム。
  28. 前記制御部を、定期的にまたは所定のタイミングに、前記端末装置から接続中の無線アクセスポイントの情報を受信して、前記記憶部に記憶している位置情報を更新する第6手段としてさらに機能させる請求項27に記載のプログラム。
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