JPWO2015068485A1 - カメラシステム、カメラ本体及び通信方法 - Google Patents

カメラシステム、カメラ本体及び通信方法 Download PDF

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Abstract

動画のフレームに対する画像処理等に必要なレンズ情報を交換レンズから良好に取得することができるカメラシステム、カメラ本体、及び通信方法を提供する。動画記録モード時に撮像素子の同期信号VSYNCに同期してリクエスト信号を交換レンズに送信し、交換レンズからその回答信号を受信する3線式シリアル通信を行う。動画記録モード時の通信モードでは、フォーカス位置、絞り値、ズーム位置等のレンズ情報の取得に関する第1のリクエスト信号については、その送信数を制限する。これにより、1フレーム期間内でレンズ情報の取得に関する通信以外の通信を可能にする。

Description

本発明はカメラシステム、カメラ本体及び通信方法に係り、特にカメラ本体と交換レンズとの間の通信技術に関する。
近年のデジタルカメラは、撮像素子の高速化によりフルHD動画(Full-High Definition Video)等の高品質な動画撮影が可能なカメラが増えている。同様に、レンズ交換式カメラでも高品質な動画撮影が可能になっているが、レンズ特性に合わせて動画に画像処理を行うためには、カメラ本体は、動画撮影中においてもレンズ情報(フォーカス位置情報、絞り情報、ズーム情報等)をフレーム毎に取得する必要がある。
また、従来より、カメラ本体は動画のフレームレートとは関係無く定期的に、レンズの状態の変化の有無についての確認を行うリクエストをレンズユニット(交換レンズ)へ送り、交換レンズは変化のあった項目のレンズの状態についてレスポンス(回答)をカメラ本体に送るという通信方法がある。これにより、動画撮影中のレンズ情報を取得し、信号処理等に反映している。
しかし、通常、動画記録中であっても、レンズに対しての駆動も要求することがあり、常に一定の間隔でレンズ情報を取得することは難しい。
これに対し、特許文献1に記載の発明は、カメラ本体と交換レンズとの間に2系統の伝送路(第1伝送路および第2伝送路)を設け、第1伝送路を用いてホットライン通信を行い、第2伝送路を用いてコマンドデータ通信を行うようにしている。
ここで、ホットライン通信とは、第1伝送路を用いて周期(例えば1ミリ秒)毎に交換レンズからカメラ本体にレンズ情報を伝送する単方向の通信であり、コマンドデータ通信とは、第2伝送路を用いてカメラ本体から送信されるデータと交換レンズから送信されるデータとを伝送する双方向の通信である。
一方、特許文献2には、カメラ本体と交換レンズとからなるカメラシステムにおいて、カメラ本体から撮影した画像の点像復元処理に使用する、OTFデータ(点拡がり関数(PSF:Point Spread Function)の二次元フーリエ変換である光学伝達関数(OTF:Optical Transfer Function)データ)を交換レンズに要求し、この要求に応えて交換レンズが、ズーム位置、絞り値(F値)、被写体距離等のレンズ設定情報を取得し、交換レンズ側に記憶されているOTFデータからレンズ設定情報に対応するOTFデータを読み出し、読み出したOTFデータをカメラ本体に送信する技術が記載されている。
また、特許文献3には、カメラ本体側で生成した同期信号を交換レンズに送信し、この同期信号に同期して交換レンズの動作が制御される同期モードと、カメラ本体側で生成した同期信号に同期せずに交換レンズの動作が制御される非同期モードとを、カメラ本体側で切り替えるカメラシステムが記載されている。
特許文献3に記載のカメラ本体は、動画(ライブビュー画像を含む)撮影時に同期モードに切り替え、オートフォーカス(AF:Automatic Forcus)制御又は自動露出(AE:Automatic Exposure)制御に必要なレンズ情報の送受信を同期信号に同期して行い、一方、静止画撮影の実行時には非同期モードに切り替え、画像処理等に専念できるようにしている。
特開2012−58524号公報 特表2012−505562号公報 国際公開第2009/139118号
特許文献1に記載の発明は、通常のコマンドデータ通信を行う第2伝送路とは別の第1伝送路(ホットライン)を設け、この第1伝送路を用いて交換レンズからカメラ本体にレンズ情報を単方向に通信するため、カメラ本体が短い周期で必要なレンズ情報を取得することができるが、専用の伝送路を必要とするため、コスト高になったり、カメラ本体と交換レンズとの通信不具合が発生する確率が増したりするという問題がある。
また、特許文献2には、点像複点処理に必要なOTFデータ、又はOTFデータから算出した復元フィルタの係数を、交換レンズ側からカメラ本体に送信する技術が記載されているが、交換レンズからカメラ本体へのデータ量が膨大になり、これらのデータを動画のフレーム毎に送信することはできない。即ち、特許文献2に記載の発明は、動画記録用の画像処理を行うための通信には適用することができない。尚、特許文献2には、動画記録される画像への点像復元処理に関する記載はない。
特許文献3に記載の発明は、動画撮影時に同期モードに切り替え、同期信号に同期してAF制御、又はAE制御に必要なフォーカスレンズの位置情報および絞り値を取得しているが、動画撮影中であってもレンズに対しての駆動も要求することがあり、常に同期信号に同期してレンズ情報を取得することは難しい。また、特許文献3に記載の発明は、静止画撮影の実行時には非同期モードに切り替えて、画像処理等に専念できるようにしているが、動画記録時の画像処理については考慮していない。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、少なくとも動画記録モードにおいて、動画のフレームに同期した通信を行う場合に、動画のフレームに対する画像処理等に必要なレンズ情報を交換レンズから取得することができ、かつレンズ情報の取得に関する通信以外の通信が可能なカメラシステム、カメラ本体、及び通信方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の一の態様に係る発明は、カメラ本体とカメラ本体に着脱自在な交換レンズとからなるカメラシステムであって、交換レンズは、カメラ本体との間で通信を行うレンズ側通信部と、カメラ本体からレンズ側通信部を介してリクエスト信号を受信すると、受信したリクエスト信号に対応する回答信号をレンズ側通信部からカメラ本体に送信するレンズ側制御部と、を備え、カメラ本体は、交換レンズとの間で通信を行う本体側通信部と、少なくとも動画記録モードにおいて、動画のフレームに同期してレンズ情報の取得に関する第1のリクエスト信号を本体側通信部を介して交換レンズに送信する本体側制御部であって、交換レンズに対して動画の1フレーム期間内に送信する第1のリクエスト信号の送信数を制限する本体側制御部と、を備えている。
本発明の一の態様によれば、動画記録モードにおいて、動画のフレームに同期してリクエスト信号をカメラ本体から交換レンズに送信し、交換レンズからその回答信号を受信する通信が行われるが、レンズ情報の取得に関する第1のリクエスト信号については、その送信数を制限するようにしている。これにより、1フレーム期間内でレンズ情報の取得に関する通信以外の通信を可能にしている。
本発明の他の態様に係るカメラシステムにおいて、本体側制御部は、動画記録モードでの画像処理に必要なレンズ情報の数が、制限された第1のリクエスト信号の送信数よりも多い場合には、複数のフレーム期間に分散して種類の異なる第1のリクエスト信号を送信することが好ましい。これにより、1フレーム期間内に画像処理に必要なレンズ情報を取得することができない場合でも、複数のフレーム期間を通じて画像処理に必要なレンズ情報を取得することができる。
本発明の更に他の態様に係るカメラシステムにおいて、本体側制御部は、第1のリクエスト信号の送信数を制限した1フレーム期間内に、レンズ駆動に関する第2のリクエスト信号を送信する。これにより、動画記録中であっても、交換レンズに対してレンズ駆動をフレーム単位で要求することができる。尚、レンズ駆動が不要な場合には、第2のリクエスト信号を送信しないことは言うまでもない。
本発明の更に他の態様に係るカメラシステムにおいて、本体側制御部は、動画のフレームに同期して送信する第1のリクエスト信号の種類をフレーム毎に決定することが好ましい。交換レンズの種別、交換レンズの動作状態、又は動画記録モードでの画像処理の内容により、カメラ本体が必要とするレンズ情報が異なり、レンズ情報の優先度も異なるからである。また、フレーム毎に第1のリクエスト信号を送信しない場合も含む。例えば、フレームレートが30fps(フレーム/秒)および60fpsの場合には、フレーム毎に第1のリクエスト信号を送信するが、動画の高画質化のために120fpsおよび240fpsのように高いフレームレートが設定され、レンズ側制御部の性能の限界などにより、高いフレームレートに対応することが困難な場合には、2フレームに1回又は3フレームに1回のように第1のリクエスト信号の送信頻度を下げることが好ましい。また、フレーム毎に第1のリクエスト信号を送信しない場合としては、第1のリクエスト信号よりも優先させる他のリクエスト信号を送信する必要がある場合が考えられる。
本発明の更に他の態様に係るカメラシステムにおいて、本体側制御部は、動画のフレームに同期して送信する第1のリクエスト信号の種類をフレーム毎に決定する際に、レンズ情報の種類別の優先度を決定し、決定した優先度にしたがってレンズ情報の種類別の第1のリクエスト信号の送信の頻度、又は送信の順番を決定することが好ましい。優先度の高いレンズ情報は、そのレンズ情報の取得を要求する第1のリクエスト信号の頻度を高く(例えば、毎フレーム要求)し、あるいは他のレンズ情報よりも先に第1のリクエスト信号を送信することが好ましい。また、レンズ情報の種類別の優先度は、レンズ情報の種類別により固定されている場合に限らず、交換レンズの種別、交換レンズの動作状態、又は動画記録モードでの画像処理の内容に応じて適宜変更することが好ましい。
本発明の更に他の態様に係るカメラシステムにおいて、本体側制御部は、交換レンズの種別、交換レンズの動作状態、又は動画記録モードでの画像処理の内容に応じて、レンズ情報の種類別の優先度を決定することが好ましい。例えば、交換レンズが単焦点レンズの場合、ズーム情報の優先度を下げ、交換レンズが可変焦点距離レンズの場合、焦点調節を行うためにフォーカス位置情報の優先度を上げることが好ましい。また、交換レンズの各光学部材のうちの動作していない光学部材(絞りを含む)に対するレンズ情報の優先度を下げ、更に点像復元処理の有無、焦点調節、露出制御等の状況によりレンズ情報の種類別の優先度を決定することが好ましい。
本発明の更に他の態様に係るカメラシステムにおいて、本体側制御部は、カメラ本体からのレンズ駆動に関する第2のリクエスト信号により駆動される光学部材を有する交換レンズが装着されている場合、光学部材に対する第1のリクエスト信号の優先度を低くすることが好ましい。カメラ本体は、第2のリクエスト信号により駆動される光学部材のレンズ情報を予測することが可能だからである。
本発明の更に他の態様に係るカメラシステムにおいて、本体側制御部は、レンズ側単独で駆動する光学部材を有する交換レンズが装着されている場合は、光学部材に対する第1のリクエスト信号の優先度を高くすることが好ましい。カメラ本体は、交換レンズからのレンズ情報の回答がなければ、レンズ側単独で駆動する光学部材のレンズ情報については、分からないからである。
本発明の更に他の態様に係るカメラシステムにおいて、本体側制御部は、レンズ状態の取得に関する第3のリクエスト信号に対する回答信号に基づいて交換レンズの動作状態を検知し、又は前回受信した第1のリクエスト信号に対する回答信号と今回受信した第1のリクエスト信号に対する回答信号とに基づいて交換レンズの動作状態を検知し、交換レンズの各光学部材のうちの動作していない光学部材に対する第1のリクエスト信号の優先度を、動作している光学部材に対する第1のリクエスト信号よりも低くすることが好ましい。交換レンズの動作状態を検知し、交換レンズの各光学部材のうち、動作していない光学部材は次のフレーム期間も動作しない可能性が高く、逆に動作している光学部材は次のフレーム期間も動作している可能性が高い。従って、動作していない光学部材のレンズ情報の優先度は、動作している光学部材のレンズ情報よりも低くすることが好ましい。
本発明の更に他の態様に係るカメラシステムにおいて、本体側制御部は、単焦点の交換レンズが装着されている場合は、絞り値の取得を要求する第1のリクエスト信号の優先度を高くし、ズーム情報の取得を要求する第1のリクエスト信号を送信しないか、優先度を下げることが好ましい。
本発明の更に他の態様に係るカメラシステムにおいて、本体側制御部は、交換レンズの種別、交換レンズの動作状態、又は動画記録モードでの画像処理の内容に応じて、制限する第1のリクエスト信号の送信数を変化させることが好ましい。例えば、交換レンズが点像復元処理非対応レンズの場合、交換レンズの光学部材が動作中の場合、点像復元処理を行わない場合又は設定されていない場合(オフ状態)には、第1のリクエスト信号の送信数を低下させることが考えられる。また、フレームレートが60fpsの場合に比べてフレームレートが30fpsの場合には、第1のリクエスト信号の送信数を増加させ、又は送信数の制限を解除することが考えられる。
本発明の更に他の態様に係るカメラシステムにおいて、本体側制御部は、動画のフレームに同期せずにリクエスト信号と回答信号の送受信を行う第1の通信モードと、動画のフレームに同期してリクエスト信号と回答信号の送受信を行う第2の通信モードとを切り替える通信モード切替部を有することが好ましい。
第1の通信モードは、例えば、被写体の明るさに応じてフレームレートが変化する場合のように、フレームレートに関係なくレンズ情報を取得する場合に好適な通信モードである。第2の通信モードは、動画記録モードのようにフレームレートが固定され、かつ動画のフレームに対応するレンズ情報を取得する場合に好適な通信モードである。
本発明の更に他の態様に係るカメラシステムにおいて、本体側制御部は、交換レンズの種別、交換レンズの動作状態、又は動画記録モードでの画像処理の内容に応じて、第1の通信モードと第2の通信モードとを切り替えることが好ましい。例えば、交換レンズが点像復元処理非対応レンズの場合、交換レンズの光学部材が動作中の場合、点像復元処理を行わない場合又は設定されていない場合(オフ状態)には、動画記録モードであっても第1の通信モードに切り替えることができる。
本発明の更に他の態様に係るカメラシステムにおいて、本体側制御部は、動画記録モードでの点拡がり関数に基づく復元フィルタを用いた点像復元処理の対応状況情報に基づいて、第1のリクエスト信号を制御することが好ましい。
本発明の更に他の態様に係るカメラシステムにおいて、点像復元処理の対応状況情報は、カメラ本体が、交換レンズの絞り情報、ズーム情報及びフォーカス位置情報のうちの少なくとも1つに基づいて復元フィルタを選択し、選択した復元フィルタにより点像復元処理を行うことを示す第1の設定情報、異なる撮影条件、同種の異なるレンズ個体、異なるレンズ種別のいずれかに対し、過補正を抑制する先鋭化フィルタで点像復元処理を行うことを示す第2の設定情報、及び点像復元処理を行わないことを示す第3の設定情報のうちの少なくとも1つの情報である。
また、点像復元処理の対応状況情報は、カメラ本体において設定される点像復元処理のオン/オフを示す情報である。
本発明の更に他の態様に係る発明は、交換レンズが着脱自在なカメラ本体であって、装着された交換レンズとの間で通信を行う本体側通信部と、少なくとも動画記録モードにおいて、動画のフレームに同期してレンズ情報の取得に関する第1のリクエスト信号を本体側通信部を介して交換レンズに送信する本体側制御部であって、交換レンズに対して動画の1フレーム期間内に送信する第1のリクエスト信号の送信数を制限する本体側制御部と、を備えている。
本発明の更に他の態様に係るカメラ本体において、本体側制御部は、動画記録モードでの画像処理に必要なレンズ情報の数が、制限された第1のリクエスト信号の送信数よりも多い場合には、複数のフレーム期間に分散して種類の異なる第1のリクエスト信号を送信することが好ましい。
本発明の更に他の態様に係るカメラ本体において、本体側制御部は、第1のリクエスト信号の送信数を制限した1フレーム期間内に、レンズ駆動に関する第2のリクエスト信号を送信することが好ましい。
本発明の更に他の態様に係る発明は、カメラ本体とカメラ本体に装着された交換レンズとの間の通信方法であって、カメラ本体は、少なくとも動画記録モードにおいて、動画のフレームに同期してレンズ情報の取得に関する第1のリクエスト信号を交換レンズに送信し、交換レンズは、第1のリクエスト信号に対する回答信号をカメラ本体に送信し、カメラ本体は、少なくとも動画記録モードにおいて、動画の1フレーム期間内に送信する第1のリクエスト信号の送信数を制限して送信する。これにより、1フレーム期間内にレンズ情報の取得に関する通信以外の通信を可能にしている。
本発明の更に他の態様に係る通信方法において、カメラ本体は、動画記録モードでの画像処理に必要なレンズ情報の数が、制限された第1のリクエスト信号の送信数よりも多い場合には、複数のフレーム期間に分散して種類の異なる第1のリクエスト信号を送信することが好ましい。
本発明の更に他の態様に係る通信方法において、カメラ本体は、第1のリクエスト信号の送信数を制限した1フレーム期間内に、レンズ駆動に関する第2のリクエスト信号を送信することが好ましい。
本発明によれば、少なくとも動画記録モードにおいて、動画のフレームに同期してレンズ情報の取得に関する第1のリクエスト信号を交換レンズに送信し、特に動画の1フレーム期間内に送信する第1のリクエスト信号の送信数を制限するようにしたために、動画のフレームに対する画像処理等に必要なレンズ情報を取得することができ、かつ1フレーム期間内にレンズ情報の取得に関する通信以外の通信(例えば、レンズ駆動に関する通信)を行うことができる。
本発明に係るカメラシステムを斜め前方から見た斜視図 カメラ本体の背面図 撮像装置の内部構成の実施形態を示すブロック図 本体マウント及びレンズマウントとその周辺部を示す図 本発明に係る通信方法を含む処理の流れを示すフローチャート 本発明に係る同期通信モードによる通信方法の第1の実施形態を示すタイミングチャート 図3に示したカメラ本体のデジタル信号処理部の実施形態を示す要部ブロック図 本発明に係る同期通信モードによる通信方法の第2の実施形態を示すタイミングチャート レンズ情報の優先度の決定方法の一実施形態を示すフローチャート 画像処理の内容の決定方法の手順を示すフローチャート 定常通信モードの通信方法と同期通信モードの通信方法とを示すタイミングチャート 定常通信モードによる通信と同期通信モードによる通信との切替え処理の流れを示すフローチャート
以下、添付図面に従って本発明に係るカメラシステム、カメラ本体及び通信方法の好ましい実施の形態について説明する。
<カメラシステムの外観>
図1は本発明に係るカメラシステムを斜め前方から見た斜視図であり、図2はカメラ本体の背面図である。
図1に示すようにカメラシステム(以下、「撮像装置」という)10は、交換レンズ100と、交換レンズ100が着脱自在なカメラ本体200とから構成されたミラーレスのデジタル一眼カメラ、又はデジタル一眼レフカメラである。
カメラ本体200の前面には、交換レンズ100が装着される本体マウント260と、光学ファインダのファインダ窓20等が設けられ、カメラ本体200の上面には、主としてシャッタレリーズボタン22、シャッタスピードダイヤル23、露出補正ダイヤル24および電源レバー25が設けられている。
また、図2に示すようにカメラ本体200の背面には、主としてモニタ216、光学ファインダの接眼部26、MENU/OKキー27、十字キー28、再生ボタン29等が設けられている。
モニタ216は、撮影モード時にライブビュー画像を表示したり、再生モード時に撮影した画像を再生表示する他、各種のメニュー画面を表示する表示部として機能する。MENU/OKキー27は、モニタ216の画面上にメニューを表示させる指令を行うためのメニューボタンとしての機能と、選択内容の確定及び実行などを指令するOKボタンとしての機能とを兼備した操作キーである。十字キー28は、上下左右の4方向の指示を入力する操作部であり、メニュー画面から項目を選択したり、各メニューから各種設定項目の選択を指示したりするボタンとして機能する。また、十字キー28の上/下キーは撮影時のズームスイッチあるいは再生モード時の再生ズームスイッチとして機能し、左/右キーは再生モード時のコマ送り(順方向/逆方向送り)ボタンとして機能する。再生ボタン29は、撮影記録した静止画又は動画をモニタ216に表示させる再生モードに切り替えるためのボタンである。
<撮像装置の内部構成>
図3は撮像装置10の内部構成の実施形態を示すブロック図である。
[交換レンズ]
撮像装置10を構成する交換レンズ100は、撮影光学系102、ズームレンズ制御部114、フォーカスレンズ制御部116、絞り制御部118、レンズ側CPU120(レンズ側制御部)、フラッシュROM(Read Only Memory)126、レンズ側通信部150(レンズ側通信部)、及びレンズマウント160を備える。
撮影光学系102は、ズームレンズ104、フォーカスレンズ106、及び絞り108を含む複数の光学部材を有する。ズームレンズ制御部114は、レンズ側CPU120からの指令に従って、ズームレンズ104のズーム位置を制御する。フォーカスレンズ制御部116は、レンズ側CPU120からの指令に従って、フォーカスレンズ106のフォーカス位置を制御する。絞り制御部118は、レンズ側CPU120からの指令に従って絞り108(開口面積)を制御する。
レンズ側CPU120は、交換レンズ100の中央処理装置であり、ROM124及びRAM122を内蔵している。
フラッシュROM126は、カメラ本体200からダウンロードされたプログラム等を格納する不揮発性のメモリである。
レンズ側CPU120は、ROM124又はフラッシュROM126に格納された制御プログラムに従い、RAM(Random Access Memory)122を作業領域として、交換レンズ100の各部を統括制御する。
レンズ側通信部150は、レンズマウント160がカメラ本体200の本体マウント260に装着されている状態で、レンズマウント160に設けられた後述の複数の信号端子(レンズ側信号端子)を介してカメラ本体200との通信を行う。即ち、レンズ側通信部150は、レンズ側CPU120の指令に従って、レンズマウント160及び本体マウント260を介して接続されたカメラ本体200の本体側通信部250との間で、リクエスト信号および回答信号の送受信(双方向通信)を行う。
また、交換レンズ100は、撮影光学系102の各光学部材のレンズ情報(ズームレンズ104のズーム情報、フォーカスレンズ106のフォーカス位置情報、及び絞り情報)を検出する検出部(図示せず)を備えている。ここで、ズーム情報とは、ズーム位置、ズーム倍率、焦点距離等を示す情報であり、絞り情報とは、絞り値(F値)、絞り108の開口径等を示す情報である。
レンズ側CPU120は、カメラ本体200からのレンズ情報のリクエストに応えるために、検出された各種のレンズ情報をRAM122に保持することが好ましい。また、各光学部材のレンズ情報は、カメラ本体200からのレンズ情報の要求があると検出され、又は光学部材が駆動されるときに検出され、又は一定の周期(動画のフレーム周期よりも十分に短い周期)で検出され、検出結果を保持することができる。
尚、ROM124には、交換レンズ100の装着時にカメラ本体200に通知する情報として、レンズ製品情報、点像復元に影響がある範囲を示す許容値等が記憶されている。また、交換レンズ100自身に適用される復元フィルタ又は点拡がり関数(PSF)を記憶していてもよい。
[カメラ本体]
撮像装置10を構成するカメラ本体200は、撮像素子201、撮像素子制御部202、アナログ信号処理部203、A/D変換器204、画像入力コントローラ205、デジタル信号処理部206、RAM207、圧縮伸張処理部208、メディア制御部210、メモリカード212、表示制御部214、モニタ216、本体側CPU220(本体側制御部)、操作部222、時計部224、フラッシュROM226、ROM228、AF検出部230、AE/AWB検出部232、電源制御部240、バッテリ242、本体側通信部250(本体側通信部)、及び本体マウント260を備える。
撮像素子201は、CMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)型のカラーイメージセンサにより構成されている。尚、撮像素子201は、CMOS型に限らず、XYアドレス型、又はCCD(Charge Coupled Device)型のイメージセンサでもよい。
撮像素子201は、所定のパターン配列(ベイヤー配列、GストライプR/G完全市松、X−Trans(登録商標)配列、ハニカム配列等)でマトリクス状に配置された複数画素によって構成され、各画素はマイクロレンズ、赤(R)、緑(G)又は青(B)のカラーフィルタ及び光電変換部(フォトダイオード等)を含んで構成される。
交換レンズ100の撮影光学系102によって撮像素子201の受光面に結像された被写体の光学像は、撮像素子201によって電気信号に変換される。
撮像素子制御部202は、本体側CPU220の指令に従って、撮像素子201の撮像タイミング、露出時間等を制御する。アナログ信号処理部203は、撮像素子201で被写体を撮像して得られたアナログの画像信号に対して、各種のアナログ信号処理を施す。アナログ信号処理部203は、サンプリングホールド回路、色分離回路、ゲイン調整回路等を含んで構成されている。A/D変換器204は、アナログ信号処理部203から出力されたアナログの画像信号をデジタルの画像信号に変換する。
動画又は静止画の撮影時に撮像素子201、アナログ信号処理部203、及びA/D変換器204を介して出力されるRGBの画素毎の画像データ(モザイク画像データ)は、画像入力コントローラ205からRAM207に入力され、一時的に記憶される。尚、撮像素子201がCMOS型撮像素子である場合は、アナログ信号処理部203およびA/D変換器204は撮像素子201内に内蔵されていることが多い。
デジタル信号処理部206は、RAM207に格納されている画像データに対して、各種のデジタル信号処理を施す。本例のデジタル信号処理部206は、RAM207に記憶されている画像データを適宜読み出し、読み出した画像データに対してオフセット処理、ホワイトバランス補正、感度補正を含むゲイン・コントロール処理、ガンマ補正処理、デモザイク処理(デモザイキング処理)、RGB/YC変換処理、点像復元処理等のデジタル信号処理を行い、デジタル信号処理後の画像データを再びRAM207に記憶させる。尚、デジタル信号処理部206でのデモザイク処理、RGB/YC変換処理、及び点像復元処理の詳細については後述する。
圧縮伸張処理部208は、RAM207に格納されている非圧縮の画像データ(Y、Cr,Cb)に圧縮処理を施す。また、圧縮伸張処理部208は、圧縮された画像データに伸張処理を施す。
メディア制御部210は、圧縮伸張処理部208で圧縮された画像データを、メモリカード212に記録する制御を行う。また、メディア制御部210は、メモリカード212から、圧縮された画像データを読み出す制御を行う。
表示制御部214は、RAM207に格納されている非圧縮の画像データを、モニタ216に表示させる制御を行う。
モニタ216は、例えば液晶表示デバイス、有機EL表示デバイスなどの表示デバイスによって構成されている。
モニタ216にライブビュー画像を表示させる場合には、デジタル信号処理部206で連続的に生成されたデジタルの画像信号が、RAM207に一時的に記憶される。表示制御部214は、このRAM207に一時記憶されたデジタルの画像信号を表示用の信号形式に変換して、モニタ216に順次出力する。これにより、モニタ216に撮像画像がリアルタイムに表示され、モニタ216を電子ビューファインダとして使用しながらの撮影が可能になる。
シャッタレリーズボタン22は、撮像開始の指示を入力するための操作手段であり、いわゆる「半押し」と「全押し」とからなる2段ストローク式のスイッチで構成されている。
静止画撮影モードの場合は、シャッタレリーズボタン22が半押しされることによってS1オンの信号が出力され、半押しから更に押し込む全押しがされることによってS2オンの信号が出力される。S1オンの信号が出力されると、カメラ本体200は、自動焦点調節(AF処理)や自動露出制御(AE処理)などの撮影準備処理を実行し、S2オンの信号が出力されると、静止画の撮影処理及び記録処理を実行する。
また、動画撮影モードの場合は、シャッタレリーズボタン22が全押しされることによってS2オンの信号が出力されると、カメラ本体200は、動画の記録を開始する動画記録モードになり、動画の画像処理及び記録処理を実行し、その後、シャッタレリーズボタン22が再び全押しされることによってS2オンの信号が出力されると、カメラ本体200は、スタンバイ状態になり、動画の記録処理を一時停止する。
なお、シャッタレリーズボタン22は半押しと全押しとからなる2段ストローク式のスイッチの形態に限られず、1回の操作でS1オンの信号またはS2オンの信号を出力しても良く、それぞれ個別のスイッチを設けてS1オンの信号またはS2オンの信号を出力しても良い。
また、タッチ式パネル等により操作指示を行う形態では、これら操作手段としてタッチ式パネルの画面に表示される操作指示に対応する領域をタッチすることで操作指示を出力するようにしても良く、撮影準備処理や撮影処理を指示するものであれば操作手段の形態はこれらに限られない。
撮像により取得された静止画、又は動画は、圧縮伸張処理部208において所定の圧縮フォーマット(例えば、静止画はJPEG形式、動画はH264等)で圧縮される。圧縮された画像データは、撮影日時や撮影条件等の所要の付属情報が付加された画像ファイルに変換された後、メディア制御部210を介してメモリカード212に格納される。
本体側CPU220は、カメラ本体200全体の動作及び交換レンズ100の光学部材の駆動等を統括制御するものであり、シャッタレリーズボタン22を含む操作部222等からの入力に基づき、カメラ本体200の各部及び交換レンズ100を制御する。
時計部224は、タイマとして、本体側CPU220からの指令に基づいて時間を計測する。また、時計部224は、カレンダとして、現在の年月日及び時刻を計測する。
フラッシュROM226は、読み取り及び書き込みが可能な不揮発性メモリであり、設定情報を記憶する。
ROM228には、本体側CPU220が実行するカメラ制御プログラム、撮像素子201の欠陥情報、画像処理等に使用する各種のパラメータやテーブルが記憶されている。本体側CPU220は、ROM228に格納されたカメラ制御プログラムに従い、RAM207を作業領域としながらカメラ本体200の各部、及び交換レンズ100を制御する。
また、フラッシュROM226又はROM228には、交換レンズ100の点拡がり関数(PSF)に対応して生成された復元フィルタが記憶されている。復元フィルタは、交換レンズの種別に応じて予め記憶されていてもよいし、装着された交換レンズから通信によりその交換レンズの復元フィルタを取得してもよいし、又はネットワークからダウンロードしたものでもよい。
AF検出部230は、デジタルの画像信号に基づいて、AF(オートフォーカス)制御に必要な数値を算出する。いわゆるコントラストAFの場合は、例えば所定のAFエリア内におけるG信号の高周波成分の積算値(焦点評価値)を算出する。本体側CPU220は、この焦点評価値が最大となる位置(即ち、コントラストが最大になる位置)にフォーカスレンズ106を移動させる。尚、AFは、コントラストAFには限定されず、例えば、撮像素子に設けられた位相差検出用画素の画素データに基づいてデフォーカス量を検出し、このデフォーカス量がゼロになるようにフォーカスレンズ106を移動させる位相差AFを行うものでもよい。
AE/AWB検出部232は、デジタルの画像信号に基づいて、AE(自動露出)制御及びAWB(自動ホワイトバランス:Automatic White Brance)制御に必要な数値を算出する。本体側CPU220は、AE/AWB検出部232から得た数値に基づいて被写体の明るさ(被写体輝度)を算出し、所定のプログラム線図から絞り値とシャッタスピードを決定する。
電源制御部240は、本体側CPU220の指令に従って、バッテリ242から供給される電源電圧をカメラ本体200の各部に与える。また、電源制御部240は、本体側CPU220の指令に従って、本体マウント260及びレンズマウント160を介して、バッテリ242から供給される電源電圧を交換レンズ100の各部に与える。
レンズ電源スイッチ244は、本体側CPU220の指令に従って、本体マウント260及びレンズマウント160を介して交換レンズ100に与える電源電圧のオン及びオフの切り替えとレベルの切り替えを行う。
本体側通信部250は、本体側CPU220の指令に従って、本体マウント260及びレンズマウント160を介して接続された交換レンズ100のレンズ側通信部150との間で、リクエスト信号および回答信号の送受信(双方向通信)を行う。
[通信部の実施形態]
図4は、本体マウント260及びレンズマウント160とその周辺部を示す図である。レンズマウント160が本体マウント260に装着された状態で、本体マウント260の複数の端子(本例では図4の番号「01」〜番号「10」の10個の端子)は、それぞれレンズマウント160の複数の端子に当接する。
本体マウント260の第1端子(+5V端子)は、カメラ本体200から交換レンズ100に、バッテリ242の+5V電圧を与えるための第1の本体側電源端子である。本体マウント260の第1端子(+5V端子)は、レンズ電源スイッチ244を介して、電源制御部240及びバッテリ242に接続されている。
本体マウント260の第2端子(GND端子)及び第3端子(DGND端子)は、カメラ本体200から交換レンズ100に、0V(グランド電圧)を与えるための本体側グランド端子である。第2端子及び第3端子は、カメラ本体200のグランドに接続されている。
本体マウント260の第4端子から第8端子は、交換レンズ100との信号送受用の複数の本体側信号端子である。
本体マウント260の第4端子(INTR_BUSY信号端子)は、交換レンズ100又はカメラ本体200の特定の動作の期間中であるか否か示すINTR_BUSY信号を通知するための本体側ビジー信号端子である。
本体マウント260の第5端子(VSYNC信号端子)は、カメラ本体200と交換レンズ100との同期用の本体側信号端子であり、撮像素子201の垂直同期信号(VSYNC)を交換レンズ100に送信する。
本体マウント260の第6端子(MT_MOSI信号端子)、第7端子(MT_SCK信号端子)、及び第8端子(MT_SIMO信号端子)は、カメラ本体200と交換レンズ100との3線式シリアル通信用の本体側通信信号端子である。
MT_MOSI信号は、マスタとしてのカメラ本体200から送信され、スレーブとしての交換レンズ100が受信する信号である。MT_SCK信号は、マスタとしてのカメラ本体200からスレーブとしての交換レンズ100に与えるクロック信号である。MT_MISO信号は、スレーブとしての交換レンズ100から送信され、マスタとしてのカメラ本体200が受信する信号である。
本体マウント260の第9端子(LENS_DET端子)は、交換レンズ100の検出専用の本体側端子である。本体マウント260の第10端子(+3.3V端子)は、カメラ本体200から交換レンズ100にバッテリ242の+3.3V電圧を与えるための電源端子である。
本体マウント260の第9端子(LENS_DET端子)は、プルアップ抵抗R1を介して、電源制御部240及びバッテリ242に接続されている。また、本体マウント260の信号送受(通信)用の複数の信号端子(第4端子から第8端子)のうちで第6端子(MT_MOSI信号端子)は、プルアップ抵抗R2及びレンズ電源スイッチ244を介して、バッテリ242に接続されている。
プルアップ抵抗R2はレンズ電源スイッチ244に接続されており、レンズ電源スイッチ244がオフされた状態(交換レンズ100の非電源投入状態)では、第6端子(MT_MOSI信号端子)はプルアップされない。本体側CPU220によりレンズ電源スイッチ244がオンされた状態(交換レンズ100の電源投入状態)にて、第6端子(MT_MOSI信号端子)がプルアップされる。即ち、カメラ本体200の電源レバー25をオンしただけでは、交換レンズ100の第6端子(MT_MOSI信号端子)の電圧はハイレベルとならず、本体側CPU220によりレンズ電源スイッチ244がオンされてはじめて、交換レンズ100の第6端子(MT_MOSI信号端子)の電圧がハイレベルとなる。これにより、交換レンズ100側のLensMC152(集積回路)の誤動作を防止する。
カメラ本体200の本体側CPU220は、本体マウント260の本体側電源端子を介した交換レンズ100のプレ電源投入前に、第9端子(LENS_DET端子)のみを判定対象として、第9端子(LENS_DET端子)がローレベルであるか否かを判定し、該判定でLENS_DET端子がローレベルである場合には、本体マウント260の本体側電源端子を介したレンズユニットのプレ電源投入後に、LENS_DET端子及び非通信時の第6端子(MT_MOSI信号端子)の両方がローレベルであるか否かを判定する。
レンズマウント160の第9端子(LENS_DET端子)は、グランド(GND端子及びDGND端子)に接続されている。また、レンズマウント160の複数の信号端子(第4端子から第8端子)のうちで第6端子(MT_MOSI信号端子)は、プルアップ抵抗R2に対して十分に小さい抵抗値であるプルダウン抵抗R3を介してグランドに接続されている。
本体側CPU220は、装着判定部として、本体マウント260の第9端子(LENS_DET端子)の電圧(ハイ/ローレベル)と、非通信時の特定の本体側信号端子(本例ではMT_MOSI信号端子)の電圧(ハイ/ローレベル)とに基づいて、レンズマウント160が本体マウント260に装着されているか否かの判定(即ち交換レンズ100がカメラ本体200に装着されているか否かの判定)を行う。本体側CPU220は、具体的には、カメラ本体200のLENS_DET端子の電圧及び非通信時のMT_MOSI信号端子の電圧の両方がローレベルになったとき、本体マウント260に交換レンズ100が装着されたと判定する。
本体側通信部250を構成するASIC252(集積回路)は、本体マウント260の第4端子(INTR_BUSY信号端子)の電位の変化(ハイ/ローレベル)を検出するための端子254と、本体マウント260の第5端子(VSYNC信号端子)に同期信号を与えるための端子255と、本体マウント260の第6から第8端子(通信信号端子)を用いた3線式シリアル通信のためのインタフェースSPIと、本体マウント260の第9端子(LENS_DET端子)の電位の変化(ハイ/ローレベル)を検出するための端子257と、交換レンズ100のファームウェアをアップデートするための端子258及び259を有する。
レンズ側通信部150を構成するLensMC152(集積回路)は、レンズマウント160の第4端子(INTR_BUSY信号端子)の電位の変化を検出するための端子154と、レンズマウント160のレンズ側第6から第8端子(通信信号端子)を用いた3線式シリアル通信のためのインタフェースSPIと、交換レンズ100のファームウェアをアップデートするための端子158を有する。
[通信方法]
次に、本発明に係る通信方法について説明する。
図5は、本発明に係る通信方法を含む処理の流れを示すフローチャートである。
図5に示すように、交換レンズ100が装着されると、本体側CPU220は、3線式シリアル通信により交換レンズ100のレンズ製品情報を取得する(ステップS10)。即ち、本体側CPU220は、本体側通信部250を介してレンズ製品情報を要求するリクエスト信号を交換レンズ100に送信し、このリクエスト信号を受信した交換レンズ100のレンズ側CPU120は、レンズ製品情報を示す回答信号をレンズ側通信部150を介してカメラ本体200に送信する。尚、レンズ製品情報は、ROM124に記憶されている。
これにより、本体側CPU220は、装着された交換レンズの種別を認識することができる。本体側CPU220は、交換レンズの種別を認識することにより、その交換レンズが、単焦点レンズかズームレンズかを認識することができる。また、ズームレンズの場合、ズーム動作よりピント位置が変わるタイプ(可変焦点レンズ(バリフォーカルレンズ))か、ピント位置が変わらないタイプかを認識することができる。また、交換レンズが、ズームレンズ、フォーカスレンズ又は絞りを、マニュアル操作できるものか否か、特にマニュアル操作が可能な交換レンズの場合、カメラ本体200からのレンズ駆動指示に基づいて駆動するものか否かを認識することができる。更に、交換レンズが、点像復元処理に対応したレンズか否か(点像復元処理対応レンズ/点像復元処理非対応レンズ)を認識することができる。
続いて、本体側CPU220は、動画記録モードでの画像処理の内容を取得する(ステップS12)。例えば、MENU/OKキー27、十字キー28及びモニタ216等を使用してメニュー画面上で各種の設定が行われている場合において、動画記録モードでの画像処理の内容として、点拡がり関数に基づく復元フィルタを用いた点像復元処理を行うか否かの情報(点像復元処理ON/OFF)、復元フィルタの代わりに復元強度が弱く過補正を低減できる先鋭化フィルタを使用するか否かの情報を、フラッシュROM226等から取得する。また、交換レンズのレンズ種別ごとの、点像復元に影響がある範囲を示す許容値を取得する。
次に、本体側CPU220は、動画記録モード開始か否かを判別する(ステップS14)。即ち、撮像装置10が動画撮影モードに設定され、スタンバイ状態のときに、操作部222からシャッタレリーズボタン22の全押しを示すS2オンの信号を入力すると、本体側CPU220は、動画記録モードの設定を行う。動画記録モードが設定されると、本体側CPU220は、予め設定されたフレームレート(30fps,60fps)で動画の各フレームの撮影を行い、撮影したフレーム毎の信号処理、及び記録処理を行うための指示を各部に行う。また、本例では、以下のステップS16〜ステップS22の処理をフレーム毎に行う。
まず、動画記録モードが設定されると、本体側CPU220は、撮像素子201の同期信号VSYNCに同期した同期信号同期式の通信モード(以下「同期通信モード」(第2の通信モード)という。)の通信モードに遷移させる。
図6は、本発明に係る同期通信モードによる通信方法の第1の実施形態を示すタイミングチャートである。
この同期通信モードは、動画記録モードにおいて採用した新規の通信モードであり、同期信号VSYNC(図6(a))に同期して、カメラ本体200からのリクエストに対して回答を行うという通信形式である。この同期通信モードはフレーム単位での各種レンズ情報の取得に関するリクエスト信号(第1のリクエスト信号)の送信数が制限された通信モードである。
ここで、レンズ情報の取得に関するリクエスト信号(第1のリクエスト信号)とは、交換レンズ100に対して、ズーム位置、フォーカス位置、又は絞り値を要求するリクエスト信号(狭義のレンズ情報の取得に関するリクエスト信号)を意味する場合と、この狭義のレンズ情報の取得に関するリクエスト信号、及び交換レンズ100のレンズ状態(状態変化の有無)を確認するためのレンズ状態を要求するリクエスト信号(第3のリクエスト信号)を含む広義のレンズ情報の取得に関するリクエスト信号を意味する場合とが考えられ、いずれでもよい。
図5に示す例では、広義のレンズ情報の取得に関するリクエスト信号の場合に関して示しており、レンズ情報の取得に関するリクエスト信号の送信数を、3回以下に制限している。
レンズ情報の取得に関するリクエスト信号の送信数を制限する理由は、フレーム単位という限られた時間の中で、フレーム毎の画像処理(点像復元処理)に必要な全てのレンズ情報を取得しつつ、レンズ駆動も行うための通信が困難になる可能性があるからである。
このように1フレーム期間内に送信するレンズ情報の取得に関するリクエスト信号の送信数を制限することにより、レンズ情報の取得以外のレンズ駆動要求等のレンズ駆動に関するリクエスト信号(第2のリクエスト信号)の送信及び回答信号の受信を行う時間を確保している。
また、1フレーム期間内に送信するレンズ情報の取得に関するリクエスト信号の送信数を制限する結果、点像復元処理等に必要な全てのレンズ情報を、フレーム毎に取得できない場合が発生する。この場合には、複数のフレーム期間に分散して種類の異なるレンズ情報のリクエスト信号を送信することで、全てのレンズ情報を取得できるようにする。更に、レンズ情報の種類別に優先度を決定し、決定した優先度にしたがってレンズ情報の種類別のリクエスト信号の送信の頻度、又は送信の順番を決定することが好ましい。
図6に示す例では、ズーム位置、フォーカス位置、及び絞り値の3つのレンズ情報に対して、レンズ情報の取得に関するリクエスト信号(レンズ状態(変化の有無)の取得に関するリクエスト信号(第3のリクエスト信号)を含む)の送信数は、3回以下であるため、1フレーム期間に要求できるレンズ情報の種類は、2以下である。
図6に示す例では、ズーム位置、フォーカス位置、及び絞り値のうち、ズーム位置の優先度を最も高くし、ズーム位置を要求するリクエスト信号はフレーム毎に送信し、フォーカス位置、絞り値のリクエスト信号は、特に必要なとき(例えば、変化したとき)に限り、送信している。
即ち、図6(b)及び(c)に示すようにフレーム期間Tにおけるレンズ状態要求のリクエスト信号A11に対するレンズ状態の回答信号B11が「ズーム位置変更、絞り値変更」を示す場合には、続いて、ズーム位置及び絞り値を要求するリクエスト信号A12,A13を順次送信し、ズーム位置及び絞り値の回答信号B12,B13を受信する。
また、フレーム期間Tにおけるレンズ状態要求のリクエスト信号A21に対するレンズ状態の回答信号B21が「フォーカス位置変更」を示す場合には、続いて、ズーム位置及びフォーカス位置を要求するリクエスト信号A22,A23を順次送信し、ズーム位置及びフォーカス位置の回答信号B22,B23を受信する。
一方、フレーム期間Tにおけるレンズ状態を要求するリクエスト信号An1に対するレンズ状態の回答信号Bn1が「変更なし」を示す場合には、続いて、ズーム位置を要求するリクエスト信号An2を送信し、ズーム位置の回答信号Bn2を受信する。
上記の例では、レンズ状態の変化にかかわらず、ズーム位置のリクエスト信号はフレーム毎に送信し、1フレーム期間に送信できる残りの1つのリクエスト信号は、変化した光学部材に対するリクエスト信号を優先して送信している。
変化した光学部材に対するリクエスト信号を優先する理由は、変化していない光学部材のレンズ情報については、カメラ本体200で既に取得したレンズ情報を使用することが可能だからである。
また、レンズ状態の回答が、ズーム位置が変化せず、フォーカス位置及び絞り値が変化したことを示す場合には、ズーム位置を要求するリクエスト信号は送信せずに、フォーカス位置及び絞り値を要求するリクエスト信号を送信するようにしてもよい。
更に、レンズ状態の回答が、ズーム位置、フォーカス位置及び絞り値の全てが変化したことを示す場合には、ズーム位置を要求するリクエスト信号はフレーム毎に送信し、フォーカス位置と絞り値を要求するリクエスト信号は、1フレーム置きに交互に送信することが好ましい。
図5に戻って、ステップS16において、本体側CPU220は、同期信号VSYNCの直後にレンズ状態(変化の有無)を要求するリクエスト信号を送信する(図6(b)参照)。
続いて、本体側CPU220は、フレーム毎に要求するレンズ情報を決定する(ステップS18)。この場合、1フレーム期間内に送信するレンズ情報に関するリクエスト信号の送信数が制限されているため、制限された送信数の範囲内で要求するレンズ情報を決定する。
図6で説明したようにレンズ情報の決定に際し、ステップS16で送信したレンズ状態を要求するリクエスト信号に対するレンズ状態の回答信号の結果に基づいてレンズ情報を決定することが好ましい。更に、ステップS10で取得したレンズ製品情報、及びステップS12で取得した動画記録モードでの画像処理の内容等を加味して、フレーム毎に要求するレンズ情報を決定することが好ましい。尚、レンズ製品情報等に基づいてフレーム毎に要求するレンズ情報(レンズ情報の優先度)を決定する決定方法の詳細については、後述する。
本体側CPU220は、ステップS18で決定したレンズ情報のリクエスト信号を、本体側通信部250を介して交換レンズ100に送信する(ステップS20)。尚、交換レンズ100のレンズ側CPU120からは、送信したレンズ情報のリクエスト信号に対する回答信号がレンズ側通信部150を介してカメラ本体200に送信されるため、本体側CPU220は、要求したレンズ情報を取得することができる。
次に、本体側CPU220は、動画記録モードが終了したか否かを判別する(ステップS22)。この判別は、動画記録モード中にシャッタレリーズボタン22の全押しを示すS2オンの信号が入力したか否かにより行うことができる。
本体側CPU220は、動画記録モードが終了していないと判別すると(「No」の場合)、ステップS16に戻り、再びステップS16からステップS22の処理を繰り返す。尚、ステップS16からステップS22の処理は、動画のフレームに同期し、1フレーム期間内に行われることは言うまでもない。
一方、本体側CPU220は、動画記録モードが終了したと判別すると(「Yes」の場合)、動画の撮影記録を終了し、スタンバイ状態に遷移させる。
[デジタル信号処理]
次に、動画のフレーム毎の点像復元処理を含むデジタル信号処理について説明する。
図7は、図3に示したカメラ本体200のデジタル信号処理部206の実施形態を示す要部ブロック図である。
図7に示すように、デジタル信号処理部206は、主としてデモザイク処理部206A、RGB/YC変換部206B、及び復元処理部206Cを有している。尚、デジタル信号処理部206は、ホワイトバランス補正処理、ガンマ補正処理、輪郭強調処理などを行う処理部も有しているが、これらの処理部についての図示や説明は省略する。
デモザイク処理部206Aは、デモザイク処理を行う部分である。ここで、デモザイク処理とは、単板式のカラー撮像素子のカラーフィルタ配列に対応したモザイク画像から画素毎に全ての色情報を算出する処理であり、同時化処理ともいう。例えば、RGB3色のカラーフィルタからなる撮像素子の場合、RGBからなるモザイク画像から画素毎にRGB全ての色情報を算出する処理である。
デモザイク処理部206Aには、撮像素子201による撮像により得られたRGBの各色の画像データR1,G1,B1が入力されており、デモザイク処理部206Aは、入力した画像データR1,G1,B1をデモザイク処理し、RGBの3面の色データで構成されるRGB画像データR2,G2,B2を生成する。
RGB/YC変換部206Bは、デモザイク処理部206Aから入力するRGB画像データR2,G2,B2にRGB/YC変換処理を施し、輝度データYと、色差データCb,Crとを生成する。輝度データYは、例えば、式[Y=0.3R+0.6G+0.1B]に従って生成される。ここで、輝度データYとして「Y、Cb、Cr」で表される色空間の輝度信号の値を例に挙げて説明しているが、画像の輝度に寄与するデータであれば特に限定されるものではなく、撮像した画像の輝度に関する情報を有する種々のデータを意味する。例えば、CIELAB色空間における明度を表すデータ、輝度信号を得るための寄与率が最も高いデータ、輝度に最も寄与する色のカラーフィルタに対応するデータなどが挙げられる。
復元処理部206Cは、ROM228に格納されている復元フィルタ228Aおよび先鋭化フィルタ228Bを読み出し、復元フィルタ228Aおよび先鋭化フィルタ228Bを使用して輝度データYに対して復元処理を行う。この復元処理は、演算処理の負荷を減らすために視覚的な効果が大きくなる輝度データYに対してのみ行う。復元処理を行うことにより、画像のボケが修正される。
復元フィルタ228Aは、撮影光学系の収差等による劣化した劣化画像から、高解像度の画像を復元するときに、復元後に理想的な1点になるように生成したフィルタであり、撮影光学系のPSFにより求めることができる。
尚、PSFは、絞り値(F値)、画角(像高)、ズーム倍率、被写体距離、レンズの種類等により変化するため、多数の復元フィルタ228Aが用意されている。
一方、先鋭化フィルタ228Bは、中庸的なフィルタで、点像復元という観点での効果が低い(アーティファクトを発生させにくい)フィルタであり、以下のフィルタを使用することができる。
(1) 中庸的な輪郭強調を行う輪郭強調フィルタ
(2) 復元後の変調伝達関数(MTF:Modulation Transfer Function)が1.0を超えない復元フィルタ(輝度データYに対する復元フィルタ228Aの場合、RGBの色によっては、復元後のMTFが1.0を超えるものがある)
(3) ゼロ位相フィルタ(周波数依存の像の移動を含まないフィルタ、位相復元を行わない復元フィルタを含む)
(4) 光学系の収差が最も少ない領域のPSFに対応して生成された復元フィルタ
(5) 滑らかな周波数特性であり、大きなフィルタ係数はカーネルの中心付近に集中しており、リンギングを起こしにくいフィルタ
尚、先鋭化フィルタ228Bは、上記に列挙したものに限らず、要は復元フィルタ228Aに比べて復元強度が低いものであれば、如何なるものでもよい。
先鋭化フィルタ228Bを使う場合、過補正が低減されるため、フィルタが想定する撮影条件と実際の撮影条件が多少ずれていても過補正による画質の劣化が低減されるため、レンズ情報の取得頻度を下げることができ、レンズ情報のリクエスト信号の送信頻度を下げることができる(レンズ駆動を優先することができる)。
また、先鋭化フィルタ228Bは、復元強度が弱くボケが大きい画像に対する過補正を低減することができるため、異なる撮影条件(絞り値、ズーム倍率、被写体距離)に対し同一のフィルタを用いるようにしてもよい。また、異なる画角(像高)に対しても同一のフィルタを用いるようにしてもよい。更に、レンズ種別に対しても同一のフィルタを用いるようにしてもよく、更に同種の異なるレンズ個体に対しても、同一のフィルタを用いるようにしてもよい。
また、復元フィルタ228Aによる点像復元処理と、過補正を抑制する先鋭化フィルタ228Bとによる点像復元処理(先鋭化処理)とは、ユーザがカメラ本体のメニュー設定から切り替えることもできる。
[復元処理]
復元処理部206Cは、RGB/YC変換部206Bから加えられる輝度データYを復元処理する部分であり、他の入力には、ROM228から読み出した復元フィルタ228A又は先鋭化フィルタ228Bから加えられている。ここで、復元処理部206Cは、通常の点像復元処理を行う場合には、ROM228から復元フィルタ228Aを読み出し、点像復元処理の強度を弱める場合には、ROM228から先鋭化フィルタ228Bを読み出す。
復元フィルタ228Aは、例えば、7×7のカーネルサイズを有するデコンボリューションカーネル(M=7、N=7のタップ数に対応)と、そのデコンボリューションカーネルに対応する演算係数(復元ゲインデータ、フィルタ係数に対応)とからなり、交換レンズの各撮影条件(絞り値(F値)、画角(像高)、ズーム倍率、被写体距離など)に対応する点拡がり像分布関数(PSF)に基づいて生成された復元フィルタである。具体的には、交換レンズの各RGBのPSF(x,y),PSF(x,y),PSF(x,y)を、適宜の重み付け係数を使用して混合し、輝度データYに対するPSF(x,y)を作成し、このPSF(x,y)使用して輝度データYを復元処理するための復元フィルタが生成される。ここで、(x,y)は、撮像素子201の画面内位置を示す。尚、デコンボリューションカーネルのカーネルサイズは、7×7のものに限定されず、種々のサイズのものが適用できる。
一般に、PSFによるボケの復元には、コンボリュージョン型のWienerフィルタを利用することができる。PSF(x,y)をフーリエ変換したOTF(光学伝達関数)とSN比
(signal-to-noise ratio)の情報を参照して、以下の式によって復元フィルタの周波数特性d(ωx,ωy)を算出することができる。
Figure 2015068485
ここでH(ω,ω)はOTFを表し、H(ω,ω)はその複素共役を表す。また、SNR(ω,ω)はSN比を表す。
復元フィルタのフィルタ係数の設計は、フィルタの周波数特性が、所望のWiener周波数特性に最も近くなるように係数値を選択する最適化問題であり、任意の公知の手法によってフィルタ係数が適宜算出される。
本例では、上記のようにして作成した復元フィルタ228Aを、ROM47に記憶させている。
尚、PSFは、絞り値(F値)、画角(像高)、ズーム倍率、被写体距離、レンズの種類等により変化するため、多数の復元フィルタ228Aが用意されている。
復元処理部206Cは、動画記録モードにおいて、動画の各フレームに対して点像復元処理を行う場合には、前述したように交換レンズの種類と、動画のフレームに同期して交換レンズ100から取得した絞り情報(絞り値)、ズーム情報(ズーム倍率)、フォーカス位置(被写体距離)と、復元処理しようとする輝度データYの画面内位置(像高)に基づいて、これらの情報に対応する復元フィルタ228AをROM228から読み出す。
そして、復元処理部206Cは、復元処理対象の輝度データYを含む7×7のカーネルサイズの輝度データとROM228から読み出した復元フィルタ228Aとの畳み込み演算を行い、その演算結果である復元処理された輝度データYを出力する。
また、復元処理部206Cは、点像復元処理を弱める場合には、復元強度が弱く過補正を低減できる先鋭化フィルタ228BをROM228から読み出し、これを用いて復元処理を行う。これにより、合焦状態にない動画のフレームに対して復元処理を行っても、過補正等により画質が破綻することを抑えることができる。
なお、この場合、更に交換レンズの各撮影条件(絞り値、ズーム倍率、被写体距離など)によらず、複数の撮影条件に対して共通した先鋭化フィルタ228Bを用いて復元処理を行うようにしてもよい。
尚、復元処理部206Cは、交換レンズが点像復元処理非対応レンズの場合、あるいは点像復元処理がオフに設定されている場合には、復元フィルタ228Aおよび先鋭化フィルタ228Bを使用した復元処理を行わずに、RGB/YC変換部206Bから加えられる輝度データYをそのまま出力する。
図8は、本発明に係る同期通信モードによる通信方法の第2の実施形態を示すタイミングチャートである。
第2の実施形態の同期通信モードは、動画記録モードにおいて、同期信号VSYNC(図8(a))に同期して、カメラ本体200からのリクエストに対して回答を行うという通信形式である。そしてフレーム単位での各種レンズ情報の取得に関するリクエスト信号(第1のリクエスト信号)の送信数が制限された通信モードである点で、図6に示した第1の実施形態と共通する。しかし、交換レンズ100のレンズ状態を確認するためのレンズ状態を要求するリクエスト信号を送信せず、かつレンズ情報の取得に関するリクエスト信号の送信数を2回以下に制限している点で相違する。
いま、交換レンズ100からレンズ情報としてズーム位置、フォーカス位置、及び絞り値を取得する必要があり、かつズーム位置が最も重要なレンズ情報であるとすると、本体側CPU220は、動画の各フレームに同期してズーム位置のリクエスト信号A11,A21,…,An1を送信し、交換レンズ100から回答信号B11,B21,…,Bn1を受信する。
本体側CPU220は、フレーム毎に受信するズーム位置の回答信号B11,B21,…,Bn1に差異があるか否かを判別し、差異があった場合にズームレンズ104が動作した(ズーム位置が変化した)と判断する。特に、交換レンズ100のレンズ駆動が、マニュアル操作により駆動されるマニュアル操作モードに設定され、カメラ本体200からの駆動指令に依らずに、ズーム操作リング等によりズームレンズ104が駆動される場合には、ズーム位置の取得を最も優先させ、動画のフレーム毎にズーム位置を取得することが好ましい。
一方、フレーム毎のレンズ情報のリクエスト信号の送信数が2回以下に制限されているため、ズーム位置以外のレンズ情報のリクエスト信号としては、フォーカス位置及び絞り値のいずれか一方のレンズ情報のリクエスト信号を送信することになる。この場合、絞り値とフォーカス位置のレンズ情報のリクエスト信号は、交互に送信することができる。これにより、ズーム位置は、フレーム毎に取得することができ、フォーカス位置と絞り値は、1フレーム置きに取得することができる。
また、フレーム毎に取得したズーム位置に基づいてズームレンズ104が変化したことが検出されると、本体側CPU220は、絞り値の取得よりもフォーカス位置の取得を優先させることが好ましい。即ち、ズームレンズ104が変化している場合には、フォーカス位置の取得もフレーム毎に行う。ズームレンズがバリフォーカルレンズの場合、ズーム位置に応じてピント位置が変化するため、ピント位置を合わせるためのフォーカスレンズの駆動が必要になるが、本体側CPU220は、ズームレンズがバリフォーカルレンズであり、かつズームレンズが変化している場合には、ピント位置を合わせるフォーカスレンズの制御を行うためにフォーカス位置を取得する。
また、ズーム位置が変化していないと判断した場合には、本体側CPU220は、レンズ情報のリクエスト信号として、ズーム位置のリクエスト信号An1のみを送信することができる。
尚、本体側CPU220は、1フレーム置きに取得したフォーカス位置および絞り値に基づいてフォーカスレンズ106および絞り108に変化があったか否かを判断することができる。そして、変化があった光学部材を優先してそのレンズ情報を取得するリクエスト信号を送信することが好ましい。
このように、1フレーム期間内に送信するレンズ情報のリクエスト信号の送信数を制限することにより、レンズ情報の取得以外の通信(レンズ駆動要求などの通信)を行う時間を確保している。
<優先度の決定方法>
次に、レンズ情報の優先度の決定方法の実施形態について説明する。
図9は、レンズ情報の優先度の決定方法の一実施形態を示すフローチャートである。
図9において、本体側CPU220は、交換レンズが接続されると、3線式シリアル通信により交換レンズのレンズ製品情報を取得する(ステップS30)。
本体側CPU220は、取得したレンズ製品情報に基づいて、接続された交換レンズが単焦点レンズか否かを判別し(ステップS32)、単焦点レンズであると判別すると(「Yes」の場合)、絞り値、フォーカス位置の順にレンズ情報の優先度を決定する。
上記のように接続された交換レンズが単焦点レンズの場合は、レンズ情報として焦点距離(ズーム位置)を必要としないため、レンズ情報の優先度の中には含まれない。これは、単焦点レンズの場合は、焦点距離が固定されているため(ズーム位置が変化しないため)、ズーム位置を要求する必要がなく、単焦点レンズ用の復元フィルタも、焦点距離別の復元フィルタは用意されておらず、焦点距離に応じて復元フィルタを選択する必要がないからである。
また、絞り値をフォーカス位置よりも優先させた理由は、フォーカス位置が変化する場合よりも絞り値が変化する方が、選択される復元フィルタが大きく変化するからである。
尚、フレーム毎に2つのレンズ情報を要求することができ、かつレンズ駆動等も要求できる場合には、絞り値とフォーカス位置との間に優先度を設けずに、フレーム毎に絞り値とフォーカス位置とを要求する設定としてもよい。
一方、ステップS32において、接続された交換レンズが単焦点レンズではないと判別されると(「No」の場合)、本体側CPU220は、接続された交換レンズの絞り制御が、電子式制御(カメラ本体200からの指令による絞り制御)か、又はリング機械式制御(絞りリングの手動操作による制御)かを判別する(ステップS36)。尚、交換レンズのレンズ製品情報に基づいてリング機械式制御が不能な交換レンズの場合には、電子式制御と判別する。また、リング機械式制御が可能な交換レンズであっても、絞り制御が自動制御状態になっている場合、あるいはカメラ本体200側の操作部222での手動操作による指令により絞り制御される場合には、電子式制御として判別する。
ステップS36において、交換レンズの絞り制御が電子式制御であると判別されると、本体側CPU220は、ステップS38に遷移し、ズーム位置、絞り値、フォーカス位置の順にレンズ情報の優先度を決定する。ここで、フォーカス位置よりもズーム位置、絞り値の優先度を高くした理由は、フォーカス位置が変化する場合よりも、ズーム位置、絞り値が変化する方が、選択される復元フィルタが大きく変化するからである。また、絞り値よりもズーム位置の優先度を高くした理由は、絞り制御は電子式制御であるため、絞りが変化するか否かは、本体側CPU220で把握することができるからである。
また、ステップS36において、交換レンズの絞り制御がリング機械式であると判別されると、本体側CPU220は、ステップS40に遷移し、絞り値、ズーム位置、フォーカス位置の順にレンズ情報の優先度を決定する。ここで、ズーム位置よりも絞り値の優先度を高くした理由は、絞り制御がリング機械式制御であるため、絞りが変化したか否かを本体側CPU220が自動的に認識することができず、交換レンズ側から絞り値を取得して絞りの変化を常時監視する必要があるからである。
上記ステップS34、S38又はS40によりレンズ情報の優先度が決定すると、本体側CPU220は、決定したレンズ情報の優先度に応じて各レンズ情報を要求する頻度又は順序を決定し、送信数が制限された条件下でフレーム毎に要求するレンズ情報に関するリクエスト信号を決定し、フレームに同期してレンズ情報に関するリクエスト信号を送信する。
尚、この実施形態では、絞り制御方式がリング機械連動式か電子式かに応じて、絞り値の優先度を変更するようにしたが、同様にズームレンズ104、フォーカスレンズ106をマニュアル操作することができる交換レンズにおいて、マニュアル操作時の制御方式がリング機械連動式か電子式かに応じてズーム位置、フォーカス位置の優先度を変更(決定)するようにしてもよい。
また、マニュアル制御か自動制御かにかかわらず、カメラ本体200からの指令により交換レンズの各光学部材を駆動する場合は、駆動中の光学部材の優先度を、静止している光学部材の優先度よりも高くすることが好ましい。静止している光学部材のレンズ情報は、通常変化しないため、カメラ本体200がフレーム毎に把握する必要がないからである。一方、動作中の光学部材のレンズ情報は変化するため、カメラ本体200はレンズ情報を早めに取得する必要があり、優先度を高くすることが好ましい。また、動作中の光学部材のレンズ情報は、点像復元処理に使用する目的だけでなく、光学部材を制御するための情報としても必要であり、静止している光学部材よりも優先させることが好ましい。
<画像処理の内容の決定方法>
次に、画像処理の内容の決定方法の実施形態について説明する。
図10は、画像処理の内容の決定方法の手順を示すフローチャートであり、特に点像復元処理を実行する点像復元処理オン設定、点像復元処理の強度を弱める設定、又は点像復元処理を行わない点像復元処理オフ設定のいずれかを決定する場合に関して示している。
図10において、本体側CPU220は、交換レンズが接続されると、3線式シリアル通信により交換レンズのレンズ製品情報を取得する(ステップS50)。また、本体側CPU220は、動画記録モードに変更され、点像復元処理範囲内では点像復元処理を行う状態になっている場合に限り、以下の処理を行う(ステップS52)。従って、動画記録モードに入っていない場合や交換レンズが点像復元処理非対応レンズの場合には、以下の処理は行わない。
ステップS54では、本体側CPU220は、動画記録モード中のレンズ状態を判定する。レンズ状態の判定は、前述したようにレンズ状態を要求するリクエスト信号を交換レンズに送信し、その回答信号に基づいて判定する方法と、フレーム毎に取得するレンズ情報の変化の有無により判定する方法とがある。
続いて、本体側CPU220は、ステップS54で取得した交換レンズのレンズ状態からフォーカスレンズ106がフォーカス動作中か否かを判別する(ステップS56)。フォーカスレンズ106がフォーカス動作中と判別すると(「Yes」の場合)、本体側CPU220は、点像復元処理の強度を弱める設定、又は点像復元処理をオフに設定にする(ステップS58)。
フォーカス動作中に取得される動画のフレームは、ピントが合っていない画像(ボケ画像)であり、ボケ画像に復元フィルタによる点像復元処理を行うと、過補正になり、却って画質が低下する。従って、フォーカス動作中の場合は、点像復元処理の強度を弱める設定、又は点像復元処理をオフに設定にする。
ここで、点像復元処理の強度を弱める設定とは、先鋭化フィルタ228Bを使用して復元処理を行う設定をいう。先鋭化フィルタ228Bは、中庸的なフィルタで、点像復元という観点での効果が低い(アーティファクトを発生させにくい)フィルタだからである。尚、点像復元処理の強度を弱める設定と、点像復元処理をオフにする設定のうちのいずれの設定を選択するかは、動画撮影メニュー画面上でのユーザ操作により適宜選択できるようにしてもよい。
一方、ステップS56において、本体側CPU220は、フォーカスレンズ106が合焦状態にあり、フォーカス動作中でないと判別すると(「Yes」の場合)、続いて、ステップS50で取得したレンズ製品情報に基づいて、接続された交換レンズがズームレンズか否かを判別する(ステップS60)。接続された交換レンズがズームレンズでない(単焦点レンズである)と判別すると(「No」の場合)、本体側CPU220は、ステップS68に遷移し、点像復元処理をオンに設定にする。この場合、動画のフレームが合焦状態にあり、かつズーム倍率が変化していないため、良好に点像復元処理を行うことができるからである。
また、ステップS60において、接続された交換レンズがズームレンズであると判別すると、本体側CPU220は、続いてズームレンズ104のズーム位置が変更中か否かを判別する(ステップS62)。ズーム位置が変更中でないと判別すると、本体側CPU220は、単焦点レンズが接続されている場合と同様にステップS68に遷移し、ここで、点像復元処理をオンに設定する。
一方、ステップS62において、ズーム位置が変更中(ズーム動作中)であると判別すると(「Yes」の場合)、本体側CPU220は、ステップS50で取得したレンズ製品情報に基づいて、接続された交換レンズのズームレンズタイプが、バリエーターレンズと連動してピントのずれを補正するコンペンセータレンズを有するズームレンズか、又はバリフォーカルレンズかを判別する(ステップS60)。ズームレンズの場合、ズーム動作中にピントずれが生じないため、本体側CPU220は、ズームレンズであると判別すると、ステップS68に遷移し、点像復元処理をオンに設定する。
ズームレンズタイプがバリフォーカルレンズの場合、ズーム動作に伴ってピントがずれるため、動画のフレームはボケ画像になる。尚、バリフォーカルレンズの場合、ズーム動作に伴ってピントがずれるため、別途、フォーカスレンズ106によりピントを合わせる制御が行われるが、ピントが合うまでにタイムラグがある。従って、本体側CPU220は、バリフォーカルレンズがズーム動作している場合には、ステップS66に遷移し、点像復元処理の強度を弱める設定、又は点像復元処理をオフに設定する。
上記の画像処理の内容の決定方法により、点像復元処理の対応状況を示す情報(点像復元処理対応状況情報)、即ち、点像復元処理オンの設定情報(第1の設定情報)、先鋭化フィルタを使用する設定情報(第2の設定情報)、若しくは点像復元処理オフの設定情報(第3の設定情報)を得ることができる。
そして、本体側CPU220は、フレームに同期してレンズ情報を取得する場合、これらの点像復元処理対応状況情報に基づいて交換レンズに要求するレンズ情報を決定(制御)することが好ましい。例えば、点像復元処理がオフに設定された場合、又は点像復元処理の強度を弱めるために先鋭化フィルタの使用が設定された場合、復元フィルタを選択するために使用するレンズ情報を必要としない。従って、本体側CPU220は、点像復元処理対応状況情報に基づいて交換レンズに要求するレンズ情報の優先度を決めることができる。
<通信モードの切替え制御>
次に、定常通信モード(第1の通信モード)と、前述の同期通信モード(第2の通信モード)との切替え制御について説明する。
図11は、定常通信モードの通信方法と同期通信モードの通信方法とを示すタイミングチャートである。
図11に示すように定常通信モードは、ライブビューモードにおいて使用される通信モードである。定常通信モードでは、カメラ本体200がレンズ情報等を取得する際に、撮像素子201の同期信号VSYNC(図11(a))に依らずに、図11(b)に示すように一定の周期Tでレンズ状態を要求するリクエスト信号A,A,Aを、カメラ本体200から交換レンズ100に送信し、図11(c)に示すようにリクエスト信号A,A、Aに対応する回答信号B,B,Bを、交換レンズ100からカメラ本体200に送信する。
そして、カメラ本体200は、交換レンズ100内の光学部材が動作中であることを検知すると、動作中の光学部材のレンズ情報を取得するためのレンズ情報のリクエスト信号を交換レンズ100に送信し、その回答信号を受信する。例えば、レンズ状態の回答信号Bからフォーカスレンズ106が動作中であると認識すると、カメラ本体200は、フォーカスレンズ106のフォーカス位置を取得するたにフォーカス位置のリクエスト信号を交換レンズ100に送信し、その回答信号を受信する。
本実施形態のライブビューモードでは、被写体の輝度条件に応じて、露出を追従させるために、フレームレートを可変させて対応している。従って、暗いシーンの場合には、フレームレートが低下する(1フレームの期間が長くなる)。定常通信モードでは、1フレームの期間が長くなっても、一定の周期Tでレンズ情報を取得し、レンズ駆動に反映させることができるため、表示遅れのない適切なライブビューの表示が可能であるという利点がある。
一方、同期通信モードは、少なくとも動画記録モードにおいては、採用された通信モードである。動画記録モードでは、動画のフレームレートは、通常固定(30fps、60fps等)となっており、レンズ光学特性に応じた補正(例えば点像復元処理)等を動画の各フレームに適用する場合には、各フレームにおけるレンズ状態を正確にカメラ本体200に通知する必要がある。
ただし、カメラ本体200と交換レンズ100との通信は、レンズ情報等の通知以外にも、レンズの駆動要求等の様々なやりとりが存在するため、カメラ本体200からのリクエストに対して回答を行うという通信形式を採るが、フレーム単位という限られた時間の中で、レンズ駆動を行いつつ、各種レンズ情報を取得することが困難となる可能性がある。
そこで、動画記録モードが指示された場合には、定常通信モードから同期通信モードに切り替えることが好ましい。
本例の同期通信モードは、図6を用いて説明したように動画記録モードにおいて採用した通信モードであり、同期信号VSYNCに同期して、カメラ本体200からのリクエストに対して回答を行うという通信形式であるが、フレーム単位での各種レンズ情報の取得に関するリクエスト信号の送信数が制限された通信モードである。
ライブビューモード(スタンバイ状態)において、シャッタレリーズボタン22が全押しされることによってS2オンの信号が出力されると、カメラ本体200は、動画の記録を開始する動画記録モードとなる。
図11に示す例では、ライブビューモードから動画記録モードに切り替わると、通信モードを、定常通信モードから同期通信モードに切り替えているが、接続された交換レンズが点像復元処理に対応したレンズか否か、又は点像復元処理を実行するオン設定になっているか否か等に応じて定常通信モードを維持してもよい。
図12は、主として定常通信モードによる通信と同期通信モードによる通信との切替え処理の流れを示すフローチャートである。
図12に示すように、交換レンズ100が装着されると、本体側CPU220は、3線式シリアル通信により交換レンズ100のレンズ製品情報を取得する(ステップS100)。
その後、電源レバー25の操作により電源がオンにされると、本体側CPU220は、ライブビューモードにし、ライブビューモードでの画像の撮影及び撮影したライブビューのモニタ216への表示制御を行う(ステップS102)。
本体側CPU220は、ライブビューモードでは、通信モードを定常通信モードにし、図11に示したように一定の周期T(撮像素子201の同期信号に依らない周期)で、リクエスト信号を交換レンズに送信し、交換レンズからレンズ状態等の情報を取得する(ステップS104)。
続いて、本体側CPU220は、動画モード時にシャッタレリーズボタン22の全押しを示すS2オンの信号が入力したか否かにより、動画記録の要求の有無を判別する(ステップS106)。動画記録の要求があったことを判別すると、本体側CPU220は、ライブビューモードから動画記録モードに変更し、動画の撮影及び記録を開始する(ステップS108)。
ここで、動画記録モードにおける通信モードとして、定常通信モードを維持するか、又は同期通信モードに切り替えるかは、以下の判断により行う。
即ち、本体側CPU220は、ステップS100で取得したレンズ製品情報に基づいて、カメラ本体200に接続された交換レンズが、点像復元処理に対応したレンズか否か(点像復元処理対応レンズ/点像復元処理非対応レンズ)を判別する(ステップS110)。
本体側CPU220は、ステップS110において、接続された交換レンズが点像復元処理対応レンズでないと判別すると(「No」の場合)、ステップS118に遷移し、定常通信モード(ライブビューモードと同様の通信モード)を維持する。接続された交換レンズが、点像復元処理非対応レンズの場合、動画の各フレームに点像復元処理を施さないため、本体側CPU220は、撮像素子201のフレームに同期してレンズ情報を取得する必要がないからである。
また、本体側CPU220は、ステップS110において、接続された交換レンズが点像復元処理対応レンズであると判別すると(「Yes」の場合)、ステップS112に遷移し、ここで、カメラ本体において設定される点像復元処理のオン/オフの状況(点像復元処理の対応状況)を判別する。そして、点像復元処理がオンに設定されていないと判別すると(「No」の場合)、動画記録モードで撮影された動画の各フレームには、点像復元処理が行われないため、本体側CPU220は、点像復元処理非対応レンズの場合と同様にステップS118に遷移し、定常通信モードを維持する。
一方、ステップS112において、点像復元処理がオンに設定されていると判別すると(「Yes」の場合)、本体側CPU220は、レンズ情報等を取得する通信モードを、定常通信モードから同期通信モードに切り替える(ステップS114)。本体側CPU220は、同期通信モードに切り替えられると、1フレーム期間内の各種レンズ情報のリクエスト信号の送信数を制限しながら、動画のフレームに合わせて(撮像素子201の同期通信VSINCに同期して)、レンズ情報のリクエスト信号を送信し、交換レンズから回答信号を受信する通信を行う(ステップS116)。
本例では、動画記録モードにおいて、点像復元処理が行われるか否かに応じて定常通信モードと同期通信モードとを切り替えるようにしている。
[その他]
動画記録モードにおける動画のフレームレートは、通常固定(30fps、60fps等)され、動画撮影メニュー画面上でのユーザ操作によりフレームレートを設定できるようになっている。従って、フレーム毎にレンズ情報の取得に関するリクエスト信号の送信数を制限する際に、現在設定されたフレームレートに応じて制限する送信数を切り替えるようにしてもよい。例えば、必要なレンズ情報の取得が可能な低いフレームレートに設定されている場合には、レンズ情報の取得に関するリクエスト信号の送信数を制限しないようにしてもよい。また、動画の高画質化のために、例えば、120fps、240fpsのように高いフレームレートが設定され、あるいはフレームレートに対してレンズ側CPU、各光学部材の制御部の性能が低いために、フレーム毎にレンズ情報を取得することができない場合には、2フレームに1回、3フレームに1回などのようにレンズ情報の取得に関するリクエスト信号の送信数を減らし、レンズ情報を取得するフレーム期間とレンズ情報を取得しないフレーム期間とを混在させるようにしてもよい。
また、動画記録モード時に交換レンズからカメラ本体にレンズ情報を通知するレンズ情報通知方法として、交換レンズがズームレンズであり、絞り制御が電子制御方式の場合に、ズーム位置が変更され、絞り値が取得できないときは、交換レンズが有するレンズ製品情報(ズーム位置と焦点距離との関係を示す情報)と、ズーム位置の変更前の絞り値からズーム位置変更後の絞り値を算出してカメラ本体に送信することが好ましい。
更に、点像復元処理において、点像復元処理に影響がない範囲(許容値から設定される閾値)を越えてレンズ情報が変化した場合にのみ、交換レンズからカメラ本体にレンズ情報を通知することが好ましい。レンズ情報が許容値以内の場合は、点像復元処理に影響しないため、フレーム毎にレンズ情報を送信する必要がないからである。尚、カメラ本体200が許容値を有し、カメラ本体から交換レンズに許容値を通知してもよいし、交換レンズが許容値を有していてもよい。
また、交換レンズが許容値を有する場合は、交換レンズからカメラ本体に許容値を通知してもよい。更に、カメラ本体がレンズ種別に対し、先鋭化フィルタを用いて点像復元処理を行う場合は、レンズ種別毎に許容値を設定することが好ましい。
本実施形態におけるカメラ本体と交換レンズとの間の通信は、3線式シリアル通信であるが、通信方式は、3線式シリアル通信に限らず、2線式、4線式シリアル通信でもよく、更に無線通信でもよい。
また、動画記録モードにおける画像処理として、輝度信号を復元処理する点像復元処理について説明したが、RGBの色毎の画像データを復元処理する点像復元処理するものでもよく、また、点像復元処理に限らず、交換レンズからフレーム毎に取得するレンズ情報を基にシェーディング補正、ディストーション補正、又は色収差補正等をフレーム毎の動画データに対して行うようにしてもよい。
動画記録モードにおける画像処理はこれに限られず、レンズ情報に基づいて取得した画像に行われる画像処理であればよく、絞り情報、ズーム情報またはフォーカス位置等に基づいて画像処理の一部または全部を調整したり変更するものであればよい。
例えばフィルタ処理である場合は、レンズ情報に基づいて、フィルタの強度やゲイン、フィルタの種類を変えるものでもよい。またレンズ情報に基づいて画像処理のパラメータを変えるものでもよく、例えば絞り情報から得られる撮影時の被写体の明るさ情報を用いて処理精度を上げるホワイトバランス処理であっても良い。
またレンズ情報は、画像処理に使用される頻度の高い絞り情報とフォーカス位置、または絞り情報とズーム情報の組み合わせが望ましいがこれに限られない。
更にレンズ情報として、光学手振れ補正機構における補正レンズの位置情報を含んでも良い。光学手振れ補正機構における補正レンズの位置によってディストーション等の光学特性が変わるため、補正レンズの位置情報に応じた画像処理を行うことでより高精度な画像補正処理が行えるようになる。
更に、本発明は上述した実施形態に限定されず、本発明の精神を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であることは言うまでもない。
10…撮像装置(カメラシステム)、22…シャッタレリーズボタン、100…交換レンズ、102…撮影光学系、104…ズームレンズ、106…フォーカスレンズ、108…絞り、120…レンズ側CPU、122、207…RAM、124、228…ROM、126、226…フラッシュROM、150…レンズ側通信部、200…カメラ本体、201…撮像素子、206…デジタル信号処理部、206A…デモザイク処理部、206C…復元処理部、212…メモリカード、216…モニタ、220…本体側CPU、222…操作部、228A…、復元フィルタ、228B…先鋭化フィルタ、250…本体側通信部

Claims (22)

  1. カメラ本体と前記カメラ本体に着脱自在な交換レンズとからなるカメラシステムであって、
    前記交換レンズは、
    前記カメラ本体との間で通信を行うレンズ側通信部と、
    前記カメラ本体から前記レンズ側通信部を介してリクエスト信号を受信すると、前記受信したリクエスト信号に対応する回答信号を前記レンズ側通信部から前記カメラ本体に送信するレンズ側制御部と、を備え、
    前記カメラ本体は、
    前記交換レンズとの間で通信を行う本体側通信部と、
    少なくとも動画記録モードにおいて、動画のフレームに同期してレンズ情報の取得に関する第1のリクエスト信号を前記本体側通信部を介して前記交換レンズに送信する本体側制御部であって、前記交換レンズに対して動画の1フレーム期間内に送信する第1のリクエスト信号の送信数を制限する本体側制御部と、
    を備えたカメラシステム。
  2. 前記本体側制御部は、動画記録モードでの画像処理に必要なレンズ情報の数が、前記制限された第1のリクエスト信号の送信数よりも多い場合には、複数のフレーム期間に分散して種類の異なる第1のリクエスト信号を送信する請求項1に記載のカメラシステム。
  3. 前記本体側制御部は、前記第1のリクエスト信号の送信数を制限した1フレーム期間内に、レンズ駆動に関する第2のリクエスト信号を送信する請求項1又は2に記載のカメラシステム。
  4. 前記本体側制御部は、動画のフレームに同期して送信する第1のリクエスト信号の種類をフレーム毎に決定する請求項1から3のいずれか1項に記載のカメラシステム。
  5. 前記本体側制御部は、動画のフレームに同期して送信する第1のリクエスト信号の種類をフレーム毎に決定する際に、レンズ情報の種類別の優先度を決定し、決定した優先度にしたがってレンズ情報の種類別の第1のリクエスト信号の送信の頻度、又は送信の順番を決定する請求項4に記載のカメラシステム。
  6. 前記本体側制御部は、交換レンズの種別、交換レンズの動作状態、又は動画記録モードでの画像処理の内容に応じて、レンズ情報の種類別の優先度を決定する請求項5に記載のカメラシステム。
  7. 前記本体側制御部は、前記カメラ本体からのレンズ駆動に関する第2のリクエスト信号により駆動される光学部材を有する交換レンズが装着されている場合、前記光学部材に対する第1のリクエスト信号の優先度を低くする請求項6に記載のカメラシステム。
  8. 前記本体側制御部は、レンズ側単独で駆動する光学部材を有する交換レンズが装着されている場合、前記光学部材に対する第1のリクエスト信号の優先度を高くする請求項6に記載のカメラシステム。
  9. 前記本体側制御部は、レンズ状態の取得に関する第3のリクエスト信号に対する回答信号に基づいて交換レンズの動作状態を検知し、又は前回受信した第1のリクエスト信号に対する回答信号と今回受信した第1のリクエスト信号に対する回答信号とに基づいて交換レンズの動作状態を検知し、交換レンズの各光学部材のうちの動作していない光学部材に対する第1のリクエスト信号の優先度を、動作している光学部材に対する第1のリクエスト信号よりも低くする請求項6に記載のカメラシステム。
  10. 前記本体側制御部は、単焦点の交換レンズが装着されている場合、絞り値の取得を要求する第1のリクエスト信号の優先度を高くし、ズーム情報の取得を要求する第1のリクエスト信号を送信しないか、又は優先度を下げる請求項6に記載のカメラシステム。
  11. 前記本体側制御部は、交換レンズの種別、交換レンズの動作状態、又は動画記録モードでの画像処理の内容に応じて、前記制限する第1のリクエスト信号の送信数を変化させる請求項1から10のいずれか1項に記載のカメラシステム。
  12. 前記本体側制御部は、動画のフレームに同期せずにリクエスト信号と回答信号の送受信を行う第1の通信モードと、動画のフレームに同期してリクエスト信号と回答信号の送受信を行う第2の通信モードとを切り替える通信モード切替部を有する請求項1から11のいずれか1項に記載のカメラシステム。
  13. 前記本体側制御部は、交換レンズの種別、交換レンズの動作状態、又は動画記録モードでの画像処理の内容に応じて、前記第1の通信モードと前記第2の通信モードとを切り替える請求項12に記載のカメラシステム。
  14. 前記本体側制御部は、動画記録モードでの点拡がり関数に基づく復元フィルタを用いた点像復元処理の対応状況情報に基づいて、前記第1のリクエスト信号を制御する請求項1から13のいずれか1項に記載のカメラシステム。
  15. 前記点像復元処理の対応状況情報は、前記カメラ本体が、交換レンズの絞り情報、ズーム情報及びフォーカス位置情報のうちの少なくとも1つに基づいて復元フィルタを選択し、選択した復元フィルタにより点像復元処理を行うことを示す第1の設定情報、異なる撮影条件、同種の異なるレンズ個体、異なるレンズ種別のいずれかに対し、過補正を抑制する先鋭化フィルタによって点像復元処理を行うことを示す第2の設定情報、及び点像復元処理を行わないことを示す第3の設定情報のうちの少なくとも1つの情報である請求項14に記載のカメラシステム。
  16. 前記点像復元処理の対応状況情報は、前記カメラ本体において設定される点像復元処理のオン/オフを示す情報である請求項14又は15に記載のカメラシステム。
  17. 交換レンズが着脱自在なカメラ本体であって、
    装着された交換レンズとの間で通信を行う本体側通信部と、
    少なくとも動画記録モードにおいて、動画のフレームに同期してレンズ情報の取得に関する第1のリクエスト信号を前記本体側通信部を介して前記交換レンズに送信する本体側制御部であって、前記交換レンズに対して動画の1フレーム期間内に送信する第1のリクエスト信号の送信数を制限する本体側制御部と、
    を備えたカメラ本体。
  18. 前記本体側制御部は、動画記録モードでの画像処理に必要なレンズ情報の数が、前記制限された第1のリクエスト信号の送信数よりも多い場合には、複数のフレーム期間に分散して種類の異なる第1のリクエスト信号を送信する請求項17に記載のカメラ本体。
  19. 前記本体側制御部は、前記第1のリクエスト信号の送信数を制限した1フレーム期間内に、レンズ駆動に関する第2のリクエスト信号を送信する請求項17又は18に記載のカメラ本体。
  20. カメラ本体と前記カメラ本体に装着された交換レンズとの間の通信方法であって、
    前記カメラ本体は、少なくとも動画記録モードにおいて、動画のフレームに同期してレンズ情報の取得に関する第1のリクエスト信号を前記交換レンズに送信し、
    前記交換レンズは、前記第1のリクエスト信号に対する回答信号をカメラ本体に送信し、
    前記カメラ本体は、少なくとも動画記録モードにおいて、動画の1フレーム期間内に送信する第1のリクエスト信号の送信数を制限して送信する通信方法。
  21. 前記カメラ本体は、動画記録モードでの画像処理に必要なレンズ情報の数が、前記制限された第1のリクエスト信号の送信数よりも多い場合には、複数のフレーム期間に分散して種類の異なる第1のリクエスト信号を送信する請求項20に記載の通信方法。
  22. 前記カメラ本体は、前記第1のリクエスト信号の送信数を制限した1フレーム期間内に、レンズ駆動に関する第2のリクエスト信号を送信する請求項20又は21に記載の通信方法。
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