JPWO2015056799A1 - ヒドロキサム酸誘導体 - Google Patents

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Abstract

本発明の課題は、緑膿菌をはじめとするグラム陰性細菌及びその薬剤耐性菌に対して強い抗菌活性を有し、医薬品として有用な新規化合物を提供することである。
本発明は、式[1]
Figure 2015056799

で表される2−[{4−[4−(1−アミノシクロプロピル)ブタ−1,3−ジイン−1−イル]ベンゾイル}(メチル)アミノ]−N−ヒドロキシ−N’,2−ジメチルプロパンジアミド又はその薬学的に許容される塩を提供する。

Description

本発明は、グラム陰性細菌及びその薬剤耐性菌に対して抗菌活性を有する新規なヒドロキサム酸誘導体に関する。また、本発明は、ヒドロキサム酸誘導体を含有する医薬組成物又は抗菌剤に関する。
グラム陰性細菌には、グラム陽性細菌には存在しない脂質二重層からなる外膜が存在する。したがって、薬剤透過性の問題からグラム陽性細菌と比較して、グラム陰性細菌は強い薬剤抵抗性を有する傾向にある。また、グラム陰性細菌は複数の薬剤排出蛋白を持つことが知られている。非特許文献1には、薬剤排出蛋白も薬剤抵抗性に関与していることが開示されている。さらに、外膜の主要な構成成分の一つであるリポポリサッカライド(LPS)は、エンドトキシンとして毒性に大きく関与している。
グラム陰性細菌の中でも、特に緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)は各種の抗菌薬に自然耐性を示す傾向が強いことが知られている。緑膿菌は自然環境や生活環境中に広く常在するが、健常者には通常病原性を示さない弱毒細菌である。しかし、重篤な基礎疾患を持つ患者や、移植等により免疫抑制剤を使用するいわゆるコンプロマイズドホストといわれる患者、医療用カテーテルや気管挿管、外科手術等の医療行為を行っている患者に対しては、緑膿菌は敗血症等の重篤な急性感染症を引き起こす病原菌となる。それゆえに、緑膿菌は日和見感染症や院内感染症の重要な起因細菌の一つである。
近年、医療現場において、本来緑膿菌に効果が期待される第3世代セフェム系薬、カルバペネム系薬、又はアミノ配糖体系薬等に耐性を獲得した緑膿菌がしばしば臨床分離されている(非特許文献2)。また、前記3系統薬全てに耐性を獲得した多剤耐性緑膿菌も分離されている(非特許文献3)。
多剤耐性緑膿菌に感染すると有用な薬剤がほとんどないことから、多剤耐性緑膿菌は、難治性の感染症疾患の起因菌として世界的に大きな問題となっている。そこで、新規作用機序を有する薬剤の開発が切望されている。
UDP−3−O−アシル−N−アセチルグルコサミンデアセチラーゼ(LpxC)は、外膜の構成成分であるLPSの疎水性アンカーであるリピドAの合成を担う酵素である。リピドA生合成は10段階の反応からなる。LpxCはその生合成反応の第2段階を触媒し、UDP−3−O−アシル−N−アセチルグルコサミンのアセチル基を離脱させる(非特許文献4)。リピドAは外膜形成に必須な成分であり、結果的にグラム陰性細菌の生存に必須である(非特許文献5)。
すなわち、LpxCは、リピドA生合成過程において律速となる重要な酵素の一つであり、リピドA生合成に必須な酵素である。したがって、LpxCの活性を阻害する薬剤は、緑膿菌を含むグラム陰性細菌に対して、特に従来薬剤と異なる作用機序を有することから薬剤耐性緑膿菌に対して有効な抗菌剤になり得ることが強く期待される。
LpxC阻害剤として、アミド構造を有する阻害剤が特許文献1〜11及び非特許文献6〜13に開示されている。
これらの中で、マロン酸アミド骨格を有する化合物として、特許文献5及び9には、マロン酸アミド骨格及びジエチニル構造を有する化合物が開示されている。
特許文献5には、具体的に、シクロプロピル環をジエチニル末端部分に有する化合物507が開示されている。
また、特許文献9には、具体的に、シクロプロピル環を有する化合物として化合物233が開示されている。特許文献9には、化合物197、化合物209及び化合物221が開示され、化合物8は合成法及び抗菌活性が開示されている。
国際公開第2004/062601号 国際公開第2007/069020号 国際公開第2008/154642号 国際公開第2010/031750号 国際公開第2011/132712号 国際公開第2012/154204号 国際公開第2013/039947号 国際公開第2013/170030号 国際公開第2013/170165号 国際公開第2014/142298号 国際公開第2014/165075号
Antimicrobial Resistance(2002)Mar 1,34,p.634−640. J.Antimicrob.Chemother.(2003)Jan 14,51,p.347−352. Jpn.J.Antibiotics(2006),59(5),p.355−363. J.Biol.Chem.(1995)Dec 22,270,p.30384−30391. J.Bacteriol.(1987),169,p.5408−5415 J.Med.Chem.(2002),45,p3112−3129. Proc.Natl.Acad.Sci.USA(2007),104,p18433−18438. Chem.Biol.(2011),18,p38−47. Bioorg.Med.Chem.(2011),19,p852−860. Bioorg.Med.Chem.Lett.(2011),21,p1155−1161. Current Med.Chem.(2012),19,p2038−2050. Bioorg.Med.Chem.Lett.(2013),23,p2362−2367. J.Med.Chem.(2013),56,p6954−6966.
しかしながら、特許文献5に開示される化合物507は骨格部分のヒドロキサム酸に隣接する炭素原子にメチル基を有していない。また、置換基として無置換アミノ基をジエチニル末端部分に有する化合物も特許文献5には開示されていない。
また、特許文献9に開示される化合物は全てヒドロキシメチル基をシクロプロピル環上に置換基として有する化合物であり、またキラルな末端構造を有している。また、特許文献9には、置換基としてアミノ基をジエチニル末端部分に有する化合物は開示されていない。
本発明の課題は、緑膿菌をはじめとするグラム陰性細菌及びその薬剤耐性菌に対して強い抗菌活性を有し、医薬品として有用な新規化合物を提供することである。
本発明者らは鋭意研究を進めた結果、ジエチニル末端部分にアキラルな置換基である1−アミノシクロプロピル基を有する、下記式[1]
Figure 2015056799
で表される2−[{4−[4−(1−アミノシクロプロピル)ブタ−1,3−ジイン−1−イル]ベンゾイル}(メチル)アミノ]−N−ヒドロキシ−N’,2−ジメチルプロパンジアミドが上記課題を解決し得ることを見出し、本発明を完成した。
本発明は、以下のとおりである。
(1)
式[1]
Figure 2015056799
で表される2−[{4−[4−(1−アミノシクロプロピル)ブタ−1,3−ジイン−1−イル]ベンゾイル}(メチル)アミノ]−N−ヒドロキシ−N’,2−ジメチルプロパンジアミドである化合物又はその薬学的に許容される塩。
(2)
式[2]
Figure 2015056799
で表される(2S)−2−[{4−[4−(1−アミノシクロプロピル)ブタ−1,3−ジイン−1−イル]ベンゾイル}(メチル)アミノ]−N−ヒドロキシ−N’,2−ジメチルプロパンジアミドである化合物又はその薬学的に許容される塩。
(3)
前記(1)又は(2)に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩を含有する医薬組成物。
(4)
前記(1)又は(2)に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩を含有する抗菌剤。
本発明の新規なヒドロキサム酸誘導体は、緑膿菌をはじめとするグラム陰性細菌及びその薬剤耐性菌に強い抗菌活性を有する。
以下、本発明を実施するための形態について以下詳細に説明する。なお、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で種々変形して実施することができる。
本発明において、「薬学的に許容される塩」とは、細菌感染症の化学療法及び予防において使用される塩を意味する。
「薬学的に許容される塩」としては、例えば、酢酸、プロピオン酸、酪酸、ギ酸、トリフルオロ酢酸、マレイン酸、酒石酸、クエン酸、ステアリン酸、コハク酸、エチルコハク酸、マロン酸、ラクトビオン酸、グルコン酸、グルコヘプトン酸、安息香酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、2−ヒドロキシエタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、パラトルエンスルホン酸(トシル酸)、ラウリル硫酸、リンゴ酸、アスパラギン酸、グルタミン酸、アジピン酸、システイン、N−アセチルシステイン、塩酸、臭化水素酸、リン酸、硫酸、ヨウ化水素酸、ニコチン酸、シュウ酸、ピクリン酸、チオシアン酸、ウンデカン酸、アクリル酸ポリマー及びカルボキシビニルポリマー等の酸との塩、モルホリン及びピペリジン等の有機アミンとの塩、並びにアミノ酸との塩などが挙げられる。
「薬学的に許容される塩」としては、無機塩基との塩であってもよい。無機塩基との塩としては、例えば、リチウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩及びカルシウム塩などが挙げられる。
本発明の化合物(以下、「本発明の化合物」とは、式[1]で表される化合物、式[2]で表される化合物又はそれらの薬学的に許容される塩である場合を含む意味で用いる。)は、水和物を形成していてもよく、溶媒和物を形成していてもよい。本発明の化合物が水和物又は溶媒和物を形成する場合、それらも本発明の範囲内に含まれる。
本発明の化合物が「溶媒和物」を形成する場合の「溶媒」とは特に示さない限り、例えば極性溶媒(例えば、メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール及びブタノール等のアルコール系溶媒並びに酢酸エチル等)、不活性溶媒(例えば、クロロホルム及び塩化メチレン等のハロゲン化炭化水素系溶媒、ジエチルエーテル、イソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン及びジオキサン等のエーテル系溶媒、ジメチルホルムアミド及びジメチルアセトアミド等のアミド系溶媒、ジメチルスルホキシド及びアセトニトリル等の非プロトン性溶媒、トルエン等の芳香族炭化水素類並びにヘキサン及びシクロヘキサン等の炭化水素類など)、2−ブタノン及びアセトンなどを意味する。
「溶媒」としては、ここに例示した溶媒の混合溶媒であってもよい。
本発明において、「抗菌剤」とは、グラム陽性細菌やグラム陰性細菌といった細菌に作用してその生育を抑制又は殺菌する能力を持つ物質を意味する。菌の繁殖を抑えたり、一部の菌を殺してその数を減少させたりするようなものでもよい。
グラム陽性細菌としては、例えば、ブドウ球菌属(黄色ブドウ球菌及び表皮ブドウ球菌等)、連鎖球菌属(化膿連鎖球菌、B群連鎖球菌及び肺炎球菌等)、腸球菌属(エンテロコッカス・フェカーリス及びエンテロコッカス・フェシウム等)などが挙げられる。
グラム陰性細菌としては、例えば、シュードモナス属(緑膿菌等)、大腸菌属(大腸菌等)、クレブシエラ属(肺炎桿菌及びクレブシエラ・オキシトカ等)、ヘモフィルス属(インフルエンザ菌及びパラインフルエンザ菌等)、ボルデテラ属(百日咳菌及び気管支敗血症菌等)、セラチア属(セラチア・マルセッセンス等)、プロテウス属(プロテウス・ブルガリス及びプロテウス・ミラビリス等)、エンテロバクター属(エンテロバクター・エアロジェネシス及びエンテロバクター・クロアカ等)、カンピロバクター属(カンピロバクター・ジェジュニ等)、シトロバクター属(シトロバクター・フレウンディ等)、プロビデンシア属(プロビデンシア・スチュアーティ等)、ステノトロフォモナス属(ステノトロフォモナス・マルトフィリア等)、ビブリオ属(腸炎ビブリオ及びコレラ菌等)、モルガネラ属(モルガネラ・モルガニ等)、サルモネラ属(チフス菌及びパラチフス菌等)、シゲラ属(赤痢菌等)、アシネトバクター属(アシネトバクター・バウマニー及びアシネトバクター・カルコアセチカス等)、レジオネラ属(レジオネラ・ニューモフィラ等)、バクテロイデス属(バクテロイデス・フラジリス等)、ナイセリア属(淋菌及び髄膜炎菌等)、モラキセラ属(モラキセラ・カタラーリス等)、クラミジア属(クラミジア・トラコマティス及びクラミジア・シッタシー等)及びヘリコバクター属(ヘリコバクター・ピロリ等)などが挙げられる。本発明の化合物はグラム陰性細菌への抗菌剤として好ましく使用することができる。
本発明の下記式[1]
Figure 2015056799
で表される2−[{4−[4−(1−アミノシクロプロピル)ブタ−1,3−ジイン−1−イル]ベンゾイル}(メチル)アミノ]−N−ヒドロキシ−N’,2−ジメチルプロパンジアミドには光学異性体が存在しうるが、式[1]で表される化合物には、それら光学異性体及び光学異性体の混合物が含まれる。医薬組成物や抗菌剤は、特定の光学異性体を含有してもよいし、光学異性体の混合物、とりわけラセミ体を含有してもよい。
本発明には、式[1]で表される化合物及びその薬学的に許容される塩が含まれ、式[1]で表される化合物及びその薬学的に許容される塩の結晶多形も含まれる。
本発明の好ましい光学異性体は、下記式[2]
Figure 2015056799
で表される(2S)−2−[{4−[4−(1−アミノシクロプロピル)ブタ−1,3−ジイン−1−イル]ベンゾイル}(メチル)アミノ]−N−ヒドロキシ−N’,2−ジメチルプロパンジアミドである。
本発明には、式[2]で表される化合物及びその薬学的に許容される塩が含まれ、式[2]で表される化合物及びその薬学的に許容される塩の結晶多形も本発明に含まれる。
本発明の化合物は、一つ又は二つ以上の医薬的に許容される担体、賦形剤又は希釈剤と組み合せて医薬的組成物とすることができる。
上記担体、賦形剤及び希釈剤として、例えば、水、乳糖、デキストロース、フラクトース、ショ糖、ソルビトール、マンニトール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、デンプン、ガム、ゼラチン、アルギネート、ケイ酸カルシウム、リン酸カルシウム、セルロース、水シロップ、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルセルロース、ポリビニルピロリドン、アルキルパラヒドロキシベンゾソルベート、タルク、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸、グリセリン及び各種油(ゴマ油、オリーブ油及び大豆油等)などが挙げられる。
医薬組成物には、上記担体、賦形剤又は希釈剤に必要に応じて一般に使用される増量剤、結合剤、崩壊剤、pH調整剤、溶解剤及び着香剤等の添加剤を混合してもよい。
医薬組成物は、常用の製剤技術によって錠剤、丸剤、カプセル剤、顆粒剤、粉剤、液剤、乳剤、懸濁剤、軟膏剤、注射剤(筋肉内注射剤及び静脈内注射剤を含む)、点滴静注剤及び皮膚貼付剤などの経口又は非経口用医薬として調製することができる。
本発明の化合物は、成人患者に対して30〜3000mg、好ましくは100〜1500mgを1日1回又は数回に分けて非経口又は経口で投与することが可能である。好ましい投与形態は、点滴静脈内注射又は静脈内注射であり、より好ましい投与形態は点滴静脈内注射である。投与量は治療対象となる疾病の種類、患者の年齢、体重及び症状などに応じて、適宜増減することが可能である。また、本発明の化合物は、他の薬剤との組み合わせで使用することも可能である。
以下に、実施例及び試験例により本発明をさらに詳細に説明する。本発明はこれらの実施例によって何ら限定されるものではない。特に、本発明における化合物1の合成法は以下の方法に限定されず、各工程の順序を入れ替える、官能基の保護・脱保護を経るなど、当業者に周知の方法を用いて合成することもできる。
MS(マススペクトル)はLCMS−IT−TOF (Shimadzu)の装置にて測定した。イオン化法としては、ESI(Electrospray Ionization、エレクトロスプレーイオン化)法又は、ESIとAPCI(Atmospheric Pressure Chemical Ionization、大気圧化学イオン化)法とのデュアルイオン化法を用いた。データは実測値(found)を記載した。通常、分子イオンピークが観測されるが、水酸基(−OH)を有する化合物の場合、フラグメントピークとしてHOが脱離したピークが観測されることもある。塩の場合は、通常、フリー体の分子イオンピーク若しくはフラグメントイオンピークが観測される。
高速液体クロマトグラフィーマススペクトル(LCMS)は、以下の条件を用いた。
測定機械:Agilent社 Agilent1290及びAgilent社 Agilent6130
カラム:Waters社 Acquity UPLC(R) CSHTM C18 1.7μm 2.1x50mm
イオン化法:電子衝撃イオン化法Electron Spray Ionization: ESI)
溶媒:A液;0.1%ぎ酸含有水、B液;0.1%ぎ酸含有アセトニトリル
(条件1)
流速:0.8mL/min
グラジエント:0分(A液/B液=80/20)、1.2分(A液/B液=80/20)、1.4分(A液/B液=1/99)
(条件2)
流速:0.8mL/min(0分−1.2分)、1.0mL/min(1.2分−1.38分)
グラジエント:0分(A液/B液=95/5)、1.2分(A液/B液=50/50)、1.38分(A液/B液=3/97)
NMRスペクトルはプロトンNMRを示し、内部基準としてテトラメチルシランを用いて、δ値をppmで示した。
元素分析はvario MICRO cube(elementar)の装置にて測定した。
OH型シリカゲルクロマトグラフィー及びNH型シリカゲルクロマトグラフィーにおける担体は、グレースジャパン株式会社製REVELERISTMなどのパックドカラムを用いた。フェーズセパレーターは、バイオタージ株式会社製のものを用いた。
実施例中の略号を以下に示す。
AcOEt:酢酸エチル
BSA:Bovine Serum Albumin(ウシ血清アルブミン)
CuI:ヨウ化銅
DMAPO:4−(ジメチルアミノ)ピリジン 1−オキシド
HEPES:2-[4-(2-Hydroxyethyl)-1-piperazinyl]ethanesulfonic acid
(2−[4−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペラジニル]エタンスルホン酸)
IPE:ジイソプロピルエーテル
MeOH:メタノール
MNBA:2−メチル−6−ニトロ安息香酸無水物
NBS:N−ブロモコハク酸イミド
PdCl(PPh:ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド
スーパースティブルパラジウム:トリス{トリス[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]ホスフィン}パラジウム
p−TsOH・HO:p−トルエンスルホン酸一水和物
TEA:トリエチルアミン
THF:テトラヒドロフラン
s:シングレット
br.s.:ブロードシングレット(幅広いシングレット)
d:ダブレット
dd:ダブルダブレット
m:マルチプレット
t:トリプレット
q:カルテット
実施例1
(2S)−2−[{4−[4−(1−アミノシクロプロピル)ブタ−1,3−ジイン−1−イル]ベンゾイル}(メチル)アミノ]−N−ヒドロキシ−N’,2−ジメチルプロパンジアミド(化合物1)
Figure 2015056799
(1)窒素雰囲気下、特許文献5(国際公開第2011/132712号)に記載の方法で得られた(2S)−2−[(4−ヨードベンゾイル)(メチル)アミノ]−N,2−ジメチル−N’−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)プロパンジアミド(19.2g)のTHF(200mL)懸濁液に室温でCuI(0.299g)、PdCl(PPh(0.551g)及びTEA(10.9mL)を加えた。その後、トリメチルシリルアセチレン(5.01g)を5分間かけて加え、室温で2時間撹拌した。反応混合物をNH型シリカゲル(クロロホルム/MeOH=95/5)でろ過、濃縮して得られた残渣をOH型シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/AcOEt=100/0→0/100)で精製して得られた淡橙色固体をIPEで洗浄、乾燥して(2S)−N,2−ジメチル−2−(メチル{4−[(トリメチルシリル)エチニル]ベンゾイル}アミノ)−N’−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)プロパンジアミド(17.6g、無色固体、97%)を得た。
MS(ESI/APCI dual):m/z=482(M+Na),458(M−H)
1H NMR (600 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 0.26 (9H, s), 1.48 - 1.90 (6H m), [1.80], 1.81 (3H , s), 2.82 - 2.87 (3H, m), [3.13], 3.15 (3H, s), 3.50 - 3.69 (1H, m), 3.82 - 4.05 (1H, m), 4.92 - 5.01 (1H, m), 7.41 - 7.48 (2H, m), 7.48 - 7.54 (2H, m), [6.99], 7.62 (1H, br. s.), [10.06], 10.47 (1H, s)
Figure 2015056799
(2)実施例1−(1)で得られた化合物(17.1g)のMeOH(250mL)溶液に氷冷下で炭酸カリウム(5.14g)を加え、同温で50分間撹拌後、室温に昇温して1時間撹拌した。反応混合物を、飽和塩化アンモニウム水溶液(1.0L)とクロロホルム(1.0L)の混合物に加えて有機層を分離し、水層をクロロホルム(0.5L)で抽出した。合わせた有機層を、乾燥(硫酸マグネシウム)、ろ過、濃縮した。得られた粗精製物をOH型シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/AcOEt=80/20→0/100)で精製して得られた淡橙色固体をIPEで洗浄、乾燥して(2S)−2−[(4−エチニルベンゾイル)(メチル)アミノ]−N,2−ジメチル−N’−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)プロパンジアミド(12.4g、無色固体、86%)を得た。
MS(ESI/APCI dual):m/z=410(M+Na),386(M−H)
1H NMR (600 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.49 - 1.91 (6H, m), [1.80], 1.81 (3H, s), 2.83 - 2.87 (3H, m), 3.12 - 3.19 (1H, m), [3.14], 3.16 (3H, s), 3.53 - 3.69 (1H, m), 3.83 - 4.05 (1H, m), 4.93 - 5.01 (1H, m), 7.44 - 7.51 (2H, m), 7.52 - 7.57 (2H, m), [6.98], 7.62 (1H, br. s.), [10.06], 10.47 (1H, s)
Figure 2015056799
(3)NBS(6.62g)とトリフルオロ酢酸銀(342mg)のアセトン(50mL)混合物に氷冷下で、実施例1−(2)で得られた化合物(12.0g)のアセトン(150mL)混合物を滴下し、同温で1.5時間撹拌した。反応混合物を飽和重曹水(600mL)に加えて0.5時間撹拌後、クロロホルム(600mL)を加えて不溶物をろ過し、有機層を分離した。水層をクロロホルム(100mL)で抽出した。合わせた有機層を、乾燥(無水硫酸マグネシウム)、ろ過、濃縮した。得られた残渣に水(500mL)を加えた懸濁液を1.5時間撹拌後、ろ過、洗浄(水、500mL)した。得られた淡橙色固体をクロロホルム(500mL)に溶解した。得られたクロロホルム溶液を水(200mL)で洗浄し、乾燥(無水硫酸マグネシウム)、ろ過、濃縮した。得られた淡橙色固体をOH型シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/MeOH=100/0→90/10)で精製後、再結晶(AcOEt/IPE)して(2S)−2−{[4−(ブロモエチニル)ベンゾイル](メチル)アミノ}−N,2−ジメチル−N’−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)プロパンジアミド(8.02g、56%)を得た。
MS(ESI/APCI dual):m/z=488(M+Na),464(M−H)
1H NMR (600 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.46 - 1.90 (6H, m), [1.80], 1.81 (3H, s), 2.82 - 2.87 (3H, m), [3.14], 3.16 (3H, s), 3.52 - 3.68 (1H, m), 3.82 - 4.04 (1H, m), 4.92 - 5.01 (1H, m), 7.42 - 7.53 (4H, m), [6.97], 7.61 (1H, br. s.), [10.05], 10.47 (1H, s)
Figure 2015056799
(4)文献(Synthesis、2010年、23巻、3967―3973頁)に記載の方法により合成した1−エチニルシクロプロピルアミン塩酸塩(1.59g)のアセトニトリル(50mL)溶液にTEA(4.35g)、スーパースティブルパラジウム(547mg)及びCuI(49mg)を加え、実施例1−(3)で得られた化合物のアセトニトリル(10mL)溶液を10分かけて滴下し、窒素雰囲気下、室温で1時間した。反応液をろ過後、ろ液を減圧下濃縮し、得られた残留物をOH型シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン/AcOEt=50/50→0/100)にて精製して、(2S)−2−[{4−[4−(1−アミノシクロプロピル)ブタ−1,3−ジイン−1−イル]ベンゾイル}(メチル)アミノ]−N,2−ジメチル−N’−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)プロパンジアミドを得た(2.42g、淡黄色泡状物、60%)。
LCMS保持時間:0.81分(条件2)
MS(ESI):m/z=465(M−H)
1H NMR (600 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.00 - 1.02 (2H, m), 1.06 - 1.08 (2H, m), 1.39 - 2.13 (6H, m), [1.79], 1.80 (3H, s), 2.83 - 2.85 (3H, m), [3.13], 3.16 (3H, s), 3.55 - 3.66 (1H, m), 3.84 - 4.02 (1H, m), 4.89 - 5.00 (1H, m), 7.41 - 7.55 (4H, m), [6.97], 7.61 (1H, br. s.), [10.07], 10.48 (1H, br. s.)
Figure 2015056799
(5)実施例1−(4)で得られた化合物(2.39g)のMeOH溶液(50mL)にp−TsOH・HO(1.46g)を加え、室温で1時間攪拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム溶液を加え、クロロホルムで抽出後、有機層を飽和食塩水で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後に乾燥剤を濾別し、溶媒を減圧下留去した。得られた残留物をOH型シリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム/MeOH=100/0→85/15)にて精製して、(2S)−2−[{4−[4−(1−アミノシクロプロピル)ブタ−1,3−ジイン−1−イル]ベンゾイル}(メチル)アミノ]−N−ヒドロキシ−N’,2−ジメチルプロパンジアミド(化合物1、1.69g、淡黄色固体、86%)を得た。
LCMS保持時間:0.53分(条件2)
MS(ESI):m/z=381(M−H)
1H NMR (600 MHz, CD3OD) δppm 0.95 - 1.00 (2H, m), 1.02 - 1.06 (2H, m), 1.76 (3H, s), 2.78 (3H, s), 3.13 (3H, s), 7.47 - 7.60 (4H, m)
化合物1は、以下に示す方法によっても合成することができる。
Figure 2015056799
(6)2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)マロン酸ジエチル(25・7g)のジメチルホルムアミド(250mL)溶液に、炭酸セシウム122gを加えた後、水浴下でヨウ化メチル(23.2mL)を滴下した。滴下終了後、反応系を密閉系にして室温で5日間攪拌した。反応液に水を加え、n−ヘキサン/AcOEt=4/1溶液(700mL)を加えて抽出後、有機層を飽和塩化アンモニウム水溶液及び飽和食塩水で順次洗浄した。有機層に無水硫酸マグネシウム及び活性炭(2g)を加えて1時間攪拌し、セライト(登録商標)濾過した。濾液を減圧下濃縮して、2−((tert−ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ)−2−メチルマロン酸ジエチルを得た(25.0g、淡黄色油状物、88%)。
MS(ESI/APCI dual):m/z=326(M+Na)
1H NMR (600 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.27 (6H, t, J=7.0 Hz), 1.38 - 1.47 (9H, m), 1.68 (3H, s), 2.87 (3H, s) 4.22 (4H, q, J=7.0 Hz)
Figure 2015056799
(7)実施例1−(6)で得られた化合物(22.8g)に、リン酸バッファー水溶液(680mL)を加え、これにPLE(Pig Liver Esterase、豚肝臓エステラーゼ)(342mg)を加えて室温で26時間攪拌した。リン酸バッファー水溶液は、0.2Mのリン酸二水素ナトリウム水溶液(65mL)及び0.2Mのリン酸水素二ナトリウム水溶液(435mL)の混合物を水で希釈して1000mLにしたものを用いた。反応液に1mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液(75mL)を加えてpH8〜9に調整した後、トルエン(0.5L)を用いて抽出した。この際に混合液が泡状になったため、セライト(登録商標)濾過を2度実施した。抽出後得られた水層にリン酸(20mL)を加えてpH2〜3に調整し、AcOEt(1L)を用いて抽出した。この際にも混合液が泡状になったため、セライト(登録商標)濾過を実施した。得られた有機層に無水硫酸マグネシウムを加えて乾燥した後に乾燥剤を濾別し、溶媒を減圧下留去した。残留物をAcOEt(0.2L)に溶かして活性炭(1.8g)を加えて1時間攪拌した。活性炭を濾別し溶媒を減圧下留去して、(R)−2−((tert−ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ)−3−エトキシ−2−メチル−3−オキソプロパン酸を得た(18.0g、淡黄色シロップ状物、87%、ee>99%)。
MS(ESI/APCI dual):m/z=298(M+Na)
1H NMR(600 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.11 - 1.19 (3H, m), 1.32 (9H, br. s.), 1.54 (3H, s), 2.73 (3H, s), 4.02 - 4.13 (2H, m)
実施例1−(7)で得られた化合物のキラル分析は、以下の要領で実施した。
測定機器は、島津製作所製高速液体クロマトグラフィーを用いた。各機器の型番は以下の通りである。
ポンプ:LC−30AD、オートサンプラー:SIL−30AC、カラムオーブン:CTO−20AC、光ダイオードアレイ検出器:SPD−M20A、デガッサー:DGO−20A5R。
キラルカラムは、株式会社ダイセル製AD3を、4.6×150mmと4.6×250mmを直列連結して用いた。展開溶媒はn−ヘキサン/エタノール=98/2、流速は1.0mL/毎分であった。
210nmにおける吸収波長で検出し、2−((tert−ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ)−3−エトキシ−2−メチル−3−オキソプロパン酸のラセミ体のピークの保持時間は、(S)体が26.5分、(R)体が37.9分であった。
上記条件のもとで実施例1−(7)で得られた化合物の分析を実施した結果、(R)体のみが検出され、(S)体は検出限界以下であった。鏡像体過剰率(ee)は>99%であった。
Figure 2015056799
(8)実施例1−(7)で得られた化合物(13.3g)のトルエン(121mL)溶液に氷冷下で塩化チオニル(10.5mL)を滴下し、室温に昇温して16時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮して(S)−3−クロロ−2−メチル−2−(メチルアミノ)−3−オキソプロパン酸エチルを粗精製物として得た(9.37g、褐色固体)。
1H NMR (600 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.30 (3H, t, J=7.8 Hz), 1.72 (3H, s), 2.93 (3H, s), 4.23 - 4.33 (2H, m)
Anal.cald for C7H12ClNO3: C, 43.42; H, 6.25; N, 7.23;
Found : C, 45.49; H, 6.09; N, 6.75;
Figure 2015056799
(9)O−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)ヒドロキシルアミン(1.00g)をトルエンで2回共沸乾燥後、トルエン(5.0mL)を加えた溶液にTEA(3.57mL)を加え、氷冷下で実施例1−(8)で得られた化合物(1.95g)のトルエン(25mL)/THF(5.0mL)混合物を5分間かけて滴下し、室温に昇温して16時間撹拌した。反応混合物にAcOEt(10mL)を加えた懸濁液をろ過し、ろ液を濃縮して得られた粗精製物をOH型シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン/AcOEt=50/50→0/100)にて精製して、(2R)−2−メチル−2−(メチルアミノ)−3−オキソ−3−(((テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)アミノ)プロパン酸エチルを得た(1.78g、淡褐色油状物、76%)。
MS(ESI/APCI dual):m/z=275(M+H),273(M−H)
1H NMR (600 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.25 - 1.30 (3H, m), 1.43 - 1.90 (6H, m), [1.529] 1.532 (3H, s), 2.30 (3H, s), 3.58 - 3.67 (1H, m), 3.88 - 4.00 (1H, m), 4.13 - 4.34 (2H, m), 4.82 - 5.02 (1H, m), 9.68 (1H, br. s.)
Figure 2015056799
(10)実施例1−(9)で得られた化合物(540mg)に、40%のメチルアミンメタノール溶液(6.0mL)を室温で加え、49時間攪拌した。反応液を減圧下濃縮し、得られた残渣をOH型シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン/AcOEt=50/50→0/100→クロロホルム/MeOH=19/1)にて精製して、(2S)−N,2−ジメチル−2−(メチルアミノ)−N’−((テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)マロンアミドを得た(433mg、淡黄色油状物、85%)。
LCMS保持時間:0.28分(条件2)
MS(ESI):m/z=260(M+H)
1H NMR (600 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.48 - 1.94 (6H, m), [1.529] 1.532 (3H, s), 2.29 (3H, d, J=4.5 Hz), 2.84 (3H, dd, J=5.0, 1.2 Hz), 3.62 - 3.70 (1H, m), 3.93 - 4.06 (1H, m), 4.93 - 5.03 (1H, m), 7.60 - 7.91 (1H, m), 10.72 (1H, br. s.)
Figure 2015056799
(11)1−エチニルシクロプロピルアミン塩酸塩(10.0g)のMeOH(100mL)溶液に、TEA(14.2mL)を室温で加え、5分撹拌した。反応液にエチルトリフルオロアセテート(11.2mL)を室温で加えて終夜撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、水を加えてAcOEtにて2回抽出した。得られた有機層を合わせて、飽和塩化アンモニウム水溶液で洗浄した後、得られた有機層に無水硫酸マグネシウムを加えて乾燥した後に乾燥剤を濾別し、溶媒を減圧下留去した。残渣よりN−(1−エチニルシクロプロピル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミドを得た(14.9g、淡黄色固体、99%)。
MS(ESI/APCI dual):m/z=200(M+Na)
1H NMR (600 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.19 - 1.23 (2H, m), 1.35 - 1.43 (2H, m), 2.23 (1H, s), 6.74 (1H, br. s.)
Figure 2015056799
(12)塩化銅(I)(44mg)を30%ブチルアミン水溶液(74.1mL)に溶解し、ヒドロキシルアミン塩酸塩(36.7mg)を加えた。反応液に、N−(1−エチニルシクロプロピル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(4.3g)を加えた後、直ちに反応液を氷冷し、5分撹拌した。反応液に4−ブロモエチニル安息香酸(5.0g)を加えて室温に昇温したのち、ヒドロキシルアミン塩酸塩(22.0mg)を加えて30分撹拌した。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加えて、AcOEtで2回抽出した。得られた有機層に無水硫酸マグネシウムを加えて乾燥した後に乾燥剤を濾別し、溶媒を減圧下留去した。得られた淡黄色固体をIPEで洗浄、乾燥して4−((1−(2,2,2−トリフルオロアセトアミド)シクロプロピル)ブタ−1,3−ジイン−1−イル)安息香酸を得た(1.8g、淡紫色固体、25%)。
MS(ESI/APCI dual):m/z=344(M+Na)
1H NMR (600 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.18 - 1.29 (2H, m), 1.32 - 1.43 (2H, m), 7.62 (2H, d, J=8.3 Hz), 7.83 - 7.97 (2H, m), 10.23 (1H, s)
Figure 2015056799
(13)実施例1−(10)で得られた(2S)−N,2−ジメチル−2−(メチルアミノ)−N’−((テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)マロンアミド(45.0mg)のクロロホルム(3.5mL)溶液に、実施例1−(12)で得られた4−((1−(2,2,2−トリフルオロアセトアミド)シクロプロピル)ブタ−1,3−ジイン−1−イル)安息香酸(50.2mg)、TEA(72.6μL)、DMAPO(4.8mg)、MNBA(77.7mg)を加えて、室温で4日間撹拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、クロロホルムにて3回抽出した。得られた有機層を合わせてフェーズセパレーターにて乾燥後、減圧留去した。得られた残渣をOH型シリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム/MeOH=98/2→80/20)にて精製して、(2S)−N,2−ジメチル−2−(N−メチル−4−((1−(2,2,2−トリフルオロアセトアミド)シクロプロピル)ブタ−1,3−ジイン−1−イル)ベンズアミド)−N’−((テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)マロンアミド(淡黄色固体)を得た(33.0mg,34%)。
MS(ESI/APCI dual):m/z=585(M+Na)
1H NMR (600 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.27 - 1.34 (2H, m), 1.41 - 1.51 (2H, m), 1.49 - 1.90 (9H, m), 2.84 (3H, m), 3.15 (3H, m), 3.50 - 3.74 (1H, m), 3.83 - 4.09 (1H, m), 4.86 - 5.06 (1H, m), 6.94 - 7.62 (6H, m), 9.98 - 10.57 (1H, m)
実施例1−(13)で得られた(2S)−N,2−ジメチル−2−(N−メチル−4−((1−(2,2,2−トリフルオロアセトアミド)シクロプロピル)ブタ−1,3−ジイン−1−イル)ベンズアミド)−N’−((テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)マロンアミドのトリフルオロアセチル基を脱保護することによって、実施例1−(4)で得られた化合物と同一の化合物を得ることができる。さらに実施例1−(5)の方法でテトラヒドロピラニル基を脱保護することによって、化合物1を得ることができる。トリフルオロアセチル基の脱保護方法としては例えば、P.G.M.ワッツら、プロテクティブ・グループス・イン・オーガニック・シンセシス(Protective Groups in Organic Synthesis)第4版、2006年、ジョン・ウィリイ・アンド・サンズ社(John Wiley & Sons,INC.)に記載されている方法が挙げられる。
1−エチニルシクロプロピルアミン塩酸塩のアミノ基に対する保護基は、実施例1−(11)に記載したトリフルオロアセチル基に限るものではなく、上記の「プロテクティブ・グループス・イン・オーガニック・シンセシス」に記載されているような通常よく知られたアミノ基の保護基で保護することも可能である。アミノ基の保護基としては、tert−ブトキシカルボニル基やエトキシカルボニル基のようなカーバメート系の保護基又はトリチル基などが挙げられる。例えば、1−エチニルシクロプロピルアミン塩酸塩のアミノ基をトリチル基で保護する事で1−エチニル−N−トリチルシクロプロピルアミンを得た後、実施例1−(12)及び1−(13)と同様の方法を実施し、さらに上記「プロテクティブ・グループス・イン・オーガニック・シンセシス」に記載されているような適切な脱保護方法を用いて、トリチル基及びテトラヒドロピラニル基を順次、あるいは同時に脱保護することによって、化合物1を得ることができる。
本発明化合物の作用は以下の試験により確認された。
試験例1 抗菌活性評価試験
最小発育阻止濃度(MIC)測定はCLSI(クリニカル アンド ラボラトリー スタンダーズ インスティテュート)標準法に準じ、下記に示す微量液体希釈法を用いた。
Legionella pneumophilia ATCC33152については、BCYE寒天培地で72時間培養した被検菌体を掻き取り、マクファーランド0.5相当に懸濁し、得られた懸濁液を10倍に希釈して接種菌液とした。接種菌液0.005mLを、被検化合物を含む、BYEα培地に接種し、35℃にて72時間培養した。
Haemophilus influenza ATCC43095については、チョコレートII寒天培地で24時間培養した被検菌体を掻き取り、マクファーランド0.5相当に懸濁し、得られた懸濁液を10倍に希釈して接種菌液とした。接種菌液0.005mLを、被検化合物を含む、HTM培地に接種し、35℃にて22時間培養した。
上述の菌株以外の菌株については、ハートインフュージョン寒天培地で1晩培養した被検菌体を掻き取り,マクファーランド0.5相当に懸濁し、得られた懸濁液を10倍に希釈して接種菌液とした。接種菌液0.005mLを、被検化合物を含む、カチオン調整ミューラーヒントン培地、または終濃度が5%となるようにヒト血清アルブミン(HSA)を添加したカチオン調整ミューラーヒントン培地に接種し、35℃にて18時間培養した。菌の発育が肉眼的に認められない最小の薬剤濃度をもってMICとした。
化合物1の試験結果を表1に示した。
Figure 2015056799
試験例2 感受性分布試験
緑膿菌30株及び肺炎桿菌27株の臨床分離株の最小発育阻止濃度(MIC)を測定し、90%の菌株の発育を阻止したMICをMIC90として算出した。各臨床分離株のMIC測定は試験例1で示したものと同様に行った。
化合物1のMIC90は、緑膿菌では2μg/mLであり、肺炎桿菌では2μg/mLであった。
試験例3 感染動物における薬理効果試験
細菌として、緑膿菌TS88株(臨床分離株)を用いた。ハートインフュージョン寒天培地で1晩培養した菌体を掻き取り、生理食塩液に懸濁してマクファーランド3.5相当となるように調製した。得られた懸濁液を3w/v%ムチン含有生理食塩液にて約6x10CFU/mLとなるよう希釈し、接種菌液とした。マウス(ICR系、雄性、4.5週齢)に接種菌液0.5mLを腹腔内接種して感染させ、接種1時間後に化合物1(6.25mg/kg)又は媒体(11w/v%β−シクロデキストリンスルホブチルエーテルナトリウム塩(カプチゾル:登録商標、Ligand社))を静脈内投与した。
化合物1投与群での接種3日後における生存率は100%(8例中8例生存)、媒体投与群での生存率は0%(8例全例死亡)であった。
試験例4 溶解度測定試験
化合物1の過剰量に生理食塩水0.5mLを加え、塩酸を加えてpH4に調整した後、24時間振とうした。振とう後の溶解量をHPLC(高速液体クロマトグラフィー)により測定し、溶解度を測定した。本試験は25℃で実施した。
化合物1の溶解度は、15.6mg/mLであった。
試験例5 血清タンパク結合試験
血清タンパク結合率は平衡透析法を用いて評価した。
ヒト血清及びマウス血清に化合物1のジメチルスルホキシド溶液を添加し、1μg/mL血清試料を調製した。平衡透析装置の膜の一方に各種血清試料、反対側にリン酸バッファー(pH7.4)を添加し、37℃で4時間インキュベートした。インキュベーション終了後、血清試料及びリン酸バッファーをサンプリングし、アセトニトリル/MeOH(9:1)を加え、遠心分離した。LC−MS/MSにて上清中化合物1の濃度を測定し、血清タンパク結合率を算出した。
化合物1のヒト及びマウスにおける血清タンパク結合率は、それぞれ59.3%、61.8%であった。
試験例6 ラット最大耐用量(MTD)試験
化合物1の0(対照)、400、600及び800mg/kgを雄1〜3例/群のSDラットに単回静脈内投与(10mL/kg、3mL/min)して、その最大耐用量(MTD)について検討した。対照群には、11%カプチゾル(登録商標、Ligand社)(pH4)を同様に投与した。
800mg/kg群の1/1例で死亡が認められた。死亡例では、投与中に紅涙、体をよじる及び鳴く行動が認められ、投与終了直後に死亡した。死因は明らかではなかった。
生存例では、400及び600mg/kg群で紅涙、体をよじる及び鳴く行動、尾の変色(青紫色)、600mg/kg群で腹臥位が認められた。
剖検では特筆すべき変化は認められなかった。
対照群では著変は認められなかった。
以上より、化合物1を雄性ラットに単回静脈内投与した時、800mg/kgで死亡が認められ、MTDは600mg/kgと推定された。
試験例7 hERGチャネル結合試験
ヒト型hERGチャネル安定発現細胞より調製した膜画分を、結合試験用緩衝液[終濃度;10mM HEPES(pH7.4)、71.5mM NaCl、60mM KCl、2mM MgCl、1mM CaCl、0.1% BSA]にて希釈した。予め試験化合物が分注された96穴プレートに、膜画分(終濃度30μg/mL)、[35S]MK−499(終濃度0.5nM)を添加して、室温で75分間反応させた。反応液をGF/Cフィルタ−プレート上に吸引濾過し、洗浄用緩衝液[終濃度;10mM HEPES(pH7.4)、131.5mM NaCl、2mM MgCl、1mM CaCl]で5回洗浄し、45℃で乾燥させた。乾燥したフィルタープレートにMicroScint−Oを添加し、トップカウントNXTを用いて放射活性を測定した。
上記反応において、試験化合物存在下で得られた[35S]MK−499結合量との差を特異的結合量とし、MK−499存在下で得られた[35S]MK−499結合量を非特異的結合量とした。試験化合物非存在下での特異的結合量に対する試験化合物存在下での特異的結合量から、濃度反応曲線のシグモイド解析を行ない、IC50値を算出した。
化合物1のIC50値は、30μM以上であった。
試験例8 麻酔下モルモット心血管系に対する安全性薬理試験
化合物1の0(対照)及び70mg/kgを30分間で麻酔下モルモットに静脈内持続投与(5mL/kg/30min)し、心電図に対する影響を検討した。対照群には、11%カプチゾル(登録商標、Ligand社)(pH4)を同様に投与した。人工呼吸及びペントバルビタール麻酔下において、心電計を用いて四肢標準誘導(第II誘導)心電図を測定し、試験物質投与開始15分前から投与終了30分後まで5分間隔で解析を実施した。Bazett式(QTcB=QT/√RR)を用いて補正QTcBを求め、ベースライン値[試験物質の投与前3ポイント(−15、−10及び−5分)の平均値]からの変化率(ΔQTcB)を算出した。
化合物1の投与終了時のΔQTcBは−0.1%、最大で+0.2%(投与開始後20分及び45分)であり(対照群:−4.6〜−1.0%)、QTcBについて被験物質投与による明らかな影響は認められなかった。化合物1は安全性にも優れることが確認できた。
本発明の新規なヒドロキサム酸誘導体は、緑膿菌をはじめとするグラム陰性細菌及びその薬剤耐性菌に強い抗菌活性を有し、医薬品として利用することができる。

Claims (4)

  1. 式[1]
    Figure 2015056799
    で表される2−[{4−[4−(1−アミノシクロプロピル)ブタ−1,3−ジイン−1−イル]ベンゾイル}(メチル)アミノ]−N−ヒドロキシ−N’,2−ジメチルプロパンジアミドである化合物又はその薬学的に許容される塩。
  2. 式[2]
    Figure 2015056799
    で表される(2S)−2−[{4−[4−(1−アミノシクロプロピル)ブタ−1,3−ジイン−1−イル]ベンゾイル}(メチル)アミノ]−N−ヒドロキシ−N’,2−ジメチルプロパンジアミドである化合物又はその薬学的に許容される塩。
  3. 請求項1又は2に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩を含有する医薬組成物。
  4. 請求項1又は2に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩を含有する抗菌剤。
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