JPWO2015049787A1 - マルチリーフコリメータ、およびそれを用いた放射線治療装置、放射線治療システム - Google Patents

マルチリーフコリメータ、およびそれを用いた放射線治療装置、放射線治療システム Download PDF

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Abstract

このマルチリーフコリメータ(60A)は、第一方向に延びるリーフ(70)と、第一方向と垂直な第二方向に複数枚のリーフ(70)を並べた状態で、複数のリーフ(70)を進退可能に支持するフレーム(61)と、第二方向に延び、複数のリーフ(70)にそれぞれ対応して設けられる複数のシャフト(95)と、複数のシャフトの基端部にそれぞれ連結され、シャフト(95)を軸線回りに回転させる複数の駆動部(91)と、シャフト(95)の先端部に設けられてリーフ(70)の一部に接触し、シャフト(95)の軸線回りの回転によってリーフ(70)を第一方向に進退させる駆動部(91)と、を備え、少なくとも一部の複数のシャフト(95)は、シャフト(95)の長さが互いに同一とされ、複数の駆動部(91)は、長さが互いに同一とされた複数のシャフト(95)の先端部の位置に応じて、第二方向における位置が互いにずれるように配置されている。

Description

この発明は、放射線治療を行うために照射する放射線の照射野を制御するマルチリーフコリメータ、およびそれを用いた放射線治療装置、放射線治療システムに関する。
腫瘍の治療法の一つとして、患部に放射線を照射する放射線治療がある。放射線治療においては、患者への放射線照射量(線量)をなるべく抑えつつ、患部に効率良く放射線を照射することが望まれる。
そこで、放射線の照射領域・照射形状である照射野を制御するマルチリーフコリメータが用いられている。
マルチリーフコリメータは、薄板状の多数枚のリーフが、フレーム内に、それぞれの板厚方向に間隔をあけて並設されている。各リーフは、それぞれの表面に沿った方向に移動可能に設けられている。このような各リーフにより放射線の照射領域の一部が遮蔽されることで、放射線の照射野が制御される。
例えば特許文献1には、各リーフを駆動させる駆動機構として、各リーフに形成した開口部の内縁部に形成したラックギヤと、このラックギヤに噛み合うピニオンギヤと、ピニオンギヤを回転駆動させるモータと、を備えた構成が開示されている。
ここで、モータの駆動軸は、多数枚が並設されたリーフの開口部に対し、リーフの並設方向(各リーフの板厚方向)に挿入されている。駆動軸の先端部に設けられたラックギヤは、各リーフの開口部の内縁部に形成されたラックギヤに噛み合う。
特許第4436343号公報
ところで、上記したようなモータは、多数枚のリーフを収容したフレームの外周面に固定されている。すると、フレームの外周面(モータの取付面)と各リーフとの間隔が、リーフ毎に異なる。したがって、各リーフを駆動するモータのシャフトの長さが、リーフ毎に異なる。
その結果、長さが異なる多くの種類のシャフトを用意しなければならない。このため、マルチリーフコリメータを構成する部品の種類が増え、部品コスト抑制の妨げとなる。さらに、補修時等には、個々のリーフの位置に応じた長さのシャフトを用意しなければならない。つまり、ストックしておく部品点数が増え、これもコスト抑制の妨げとなる。
この発明は、部品点数を抑え、製作コスト、維持コストを抑制することのできるマルチリーフコリメータ、およびそれを用いた放射線治療装置、放射線治療システムを提供することを目的とする。
この発明に係る第一態様によれば、マルチリーフコリメータは、第一方向に延びる複数のリーフと、前記第一方向と垂直な第二方向に前記複数のリーフを並べた状態で、前記複数のリーフを前記第一方向に個別に進退可能に支持するフレームとを備えている。マルチリーフコリメータは、前記第二方向に延び、前記複数のリーフにそれぞれ対応して設けられる複数のシャフトと、軸線方向における前記複数のシャフトの第一端部にそれぞれ連結され、前記シャフトを軸線回りに回転させる複数の駆動部とを更に備えている。マルチリーフコリメータは、前記シャフトの軸線方向の第二端部に設けられて前記リーフの一部に接触し、前記シャフトの軸線回りの回転によって前記リーフを前記第一方向に進退させる進退駆動部と、を更に備えている。また、マルチリーフコリメータは、少なくとも一部の前記複数のシャフトが、前記シャフトの長さが互いに同一とされ、前記複数の駆動部が、長さが互いに同一とされた前記複数のシャフトの前記第二端部の位置に応じて、前記第二方向における位置が互いにずれるように配置されている。
この発明に係る第二態様によれば、マルチリーフコリメータは、第一態様のマルチリーフコリメータにおける前記複数の駆動部のうち少なくとも一部が、前記フレームに対してスペーサを介して支持され、前記スペーサが、前記駆動部の前記第二方向における位置に応じて、前記第二方向の厚さが複数段階に設定されているようにしてもよい。
この発明に係る第三態様によれば、マルチリーフコリメータは、第一態様のマルチリーフコリメータにおいて、前記フレームは、前記駆動部を固定する台座部を備え、前記台座部は、前記駆動部の前記第二方向における位置に応じて、前記第二方向の高さが複数段階に設定されているようにしてもよい。
この発明に係る第四態様によれば、マルチリーフコリメータは、第一から第三態様の何れか一つのマルチリーフコリメータにおける前記複数のシャフトが、少なくとも2種類の長さのシャフトを有しているようにしてもよい。
この発明に係る第五態様によれば、マルチリーフコリメータは、第一から第四態様の何れか一つのマルチリーフコリメータにおける前記駆動部が、前記複数の駆動部が取り付けられる前記フレームの取付面の外側から中央側に向けて、前記第二方向における前記フレームからの突出寸法が漸次大きくなるように配置されているようにしてもよい。
この発明に係る第六態様によれば、放射線治療装置は、第一から第五態様の何れか一つのマルチリーフコリメータと、放射線を放射する放射線照射装置と、を備えている。
この発明の第七態様によれば、放射線治療システムは、第六態様の放射線治療装置と、前記放射線治療装置の動作を制御する制御装置と、を備えている。
上述したマルチリーフコリメータ、放射線治療装置、放射線治療システムによれば、マルチリーフコリメータの部品の種類の数を抑え、製作コスト、維持コストを抑制することが可能となる。
この発明の第1実施形態における放射線治療システムの機能的な構成を示す図である。 この発明の第1実施形態における放射線治療システムを構成する放射線治療装置の概略構成を示す斜視図である。 この発明の第1実施形態における放射線治療装置を構成する放射線照射装置を示す断面図である。 この発明の第1実施形態における放射線照射装置の一部を構成するマルチリーフコリメータの外観を示す斜視図である。 この発明の第1実施形態におけるマルチリーフコリメータの幅方向断面図である。 この発明の第1実施形態におけるマルチリーフコリメータの、リーフの板厚方向に直交する断面図である。 この発明の第1実施形態におけるリーフおよびリーフを駆動する駆動装置を示す斜視図である。 この発明の第1実施形態における駆動装置の構成を示す斜視図である。 この発明の第1実施形態におけるリーフに対する駆動装置の配置構造を示す断面図である。 この発明の第1実施形態の変形例におけるリーフに対する駆動装置の配置構造を示す断面図である。 第2実施形態におけるマルチリーフコリメータの、リーフに対する駆動装置の配置構造を示す断面図である。 第3実施形態におけるマルチリーフコリメータの、リーフに対する駆動装置の配置構造を示す断面図である。 第3実施形態におけるマルチリーフコリメータの要部の斜視図である。
(第1実施形態)
図1は、この発明の第1実施形態における放射線治療システム10の機能的な構成を示す図である。
図1に示すように、放射線治療システム10は、治療計画装置11と、制御装置12と、放射線治療装置20と、を備えている。
治療計画装置11は、患者に施す放射線治療の内容に応じて予め設定された、患者に放射すべき放射線の性状((患者に放射する放射線の強度、時間、角度、位置、放射領域等))が、外部から入力されている。治療計画装置11では、入力された放射線の性状に対応した放射線を放射するための制御用の各種パラメータ値を制御装置12に出力する。
制御装置12は、治療計画装置11によって生成された各種パラメータ値に基づいて、放射線治療装置20の動作を制御する。制御装置12は、パーソナルコンピュータ等、予め定められたプログラムに基づいた処理を実行するコンピュータ装置である。制御装置12は、双方向に情報を伝送することができるよう、無線または有線の通信回線を介して放射線治療装置20に接続されている。
図2は、放射線治療システム10を構成する放射線治療装置20の概略構成を示す斜視図である。
この図2に示すように、放射線治療装置20は、リングフレーム21と、走行ガントリ22と、放射線照射装置24と、を備えている。
リングフレーム21は、断面円形の筒状に形成されている。このリングフレーム21は、中心軸C1がほぼ水平方向を向くように配されている。リングフレーム21は、その下端部21aの外周面に、下方に向けて延びる回転軸25が一体に形成されている。この回転軸25は、基台(図示せず)に、回転軸25の中心軸C2回りに回動自在に支持されている。そして、回転軸25は、旋回駆動機構(図示せず)により、回転軸25の中心軸C2回りに回転駆動される。これにより、リングフレーム21は、回転軸25の中心軸C2回り、つまり鉛直軸回りに回動可能とされている。
走行ガントリ22は、断面円形の筒状に形成されている。この走行ガントリ22は、リングフレーム21の内周側に配置されている。走行ガントリ22は、リングフレーム21の内周面に沿って回転可能に支持されている。これにより、環状の走行ガントリ22は、水平方向に延びる中心軸C1回りに回動可能とされている。走行ガントリ22は、ガントリ駆動機構(図示せず)により、中心軸C1回りに旋回可能とされている。
放射線照射装置24は、制御装置12により制御されて、治療用放射線Srを放射する。放射線照射装置24は、走行ガントリ22の内周面22aに支持されている。放射線照射装置24は、放射する治療用放射線Srが、リングフレーム21の回転動作の中心軸C2と、走行ガントリ22の回転動作の中心軸C1との交点であるアイソセンタC0を通るように設けられている。
このようにして、放射線照射装置24は、走行ガントリ22に支持されることにより、リングフレーム21の中心軸C2回りの回転動作、走行ガントリ22の中心軸C1回りの回転動作に関わらず、常にアイソセンタC0を通るように治療用放射線Srを放射する。
また、放射線治療装置20は、診断用X線源26A,26Bと、センサアレイ27A,27Bと、を備えている。
診断用X線源26A,26Bは、走行ガントリ22の内周側に配置されている。診断用X線源26A,26Bは、放射線治療装置20の中心(リングフレーム21の回転動作の中心軸C2)を挟んで、リングフレーム21の周方向両側に配置されている。診断用X線源26A,26Bは、制御装置12により制御されてアイソセンタC0に向けて診断用X線101を放射する。診断用X線101は、診断用X線源26A,26Bが有する1点から円錐状に広がる、円錐状のコーンビームである。
センサアレイ27A,27Bは、走行ガントリ22の内周面22aに支持されている。センサアレイ27A,27Bは、アイソセンタC0を挟んで診断用X線源26A,26Bと対向するよう設けられている。センサアレイ27A,27Bは、診断用X線源26A,26Bから放射され、アイソセンタC0の周辺の被写体を透過した診断用X線101を受光して、その被写体の透過画像を生成する。センサアレイ27A,27Bとしては、例えばFPD(Flat Panel Detector)、X線II(Image Intensifier)が挙げられる。
放射線治療装置20は、カウチ28と、カウチ駆動装置29と、を更に備えている。カウチ28は、その上面28aに、放射線治療システム10により治療される患者200が横になって寝る。
カウチ駆動装置29は、制御装置12により制御されてカウチ28を移動させる。カウチ駆動装置29は、基台(図示せず)に支持されている。
図3は、放射線治療装置20を構成する放射線照射装置24を示す断面図である。
この図3に示すように、放射線照射装置24は、電子ビーム加速装置51と、X線ターゲット52と、1次コリメータ53と、フラットニングフィルタ54と、2次コリメータ55と、マルチリーフコリメータ60Aと、を備えている。
電子ビーム加速装置51は、電子を加速して生成される電子ビームS0をX線ターゲット52に照射する。
X線ターゲット52は、タングステン、タングステン合金等から形成されている。X線ターゲット52は、電子ビームS0が照射されると放射線S1を放出する。
1次コリメータ53は、鉛、タングステン等から形成されている。1次コリメータ53には、貫通孔53hが形成されている。X線ターゲット52から放射された放射線S1は、貫通孔53hを通る。1次コリメータ53は、貫通孔53hにより、所望の部位以外に放射線S1が照射されないよう、放射線S1の一部を遮蔽している。
フラットニングフィルタ54は、アルミニウム等から形成されている。フラットニングフィルタ54は、1次コリメータ53の貫通孔53hの出口側に配置されている。フラットニングフィルタ54は、X線ターゲット52を向く側に、概ね円錐形の突起54aを有している。フラットニングフィルタ54は、放射線S1がフラットニングフィルタ54を通過した後に、その放射方向に垂直な平面における線量が概ね一様に分布するように、突起54aの形状が設計されている。
2次コリメータ55は、鉛、タングステン等から形成されている。2次コリメータ55は、その中央部に貫通孔55hを備えている。2次コリメータ55は、貫通孔55hを通過した放射線S2のみを照射し、放射線S1の一部を遮蔽する。
上述した1次コリメータ53、フラットニングフィルタ54、2次コリメータ55を経ることで、一様強度分布を有する放射線S2は、マルチリーフコリメータ60Aにより一部が遮蔽される。マルチリーフコリメータ60Aは、制御装置12により制御を受け、治療計画装置11に設定され、患者に放射すべき放射線の性状に応じた治療用放射線Srを生成する。
図4は、放射線照射装置24の一部を構成するマルチリーフコリメータ60Aの外観を示す斜視図である。図5は、マルチリーフコリメータ60Aの幅方向断面図である。図6は、リーフ70の厚さ方向である第二方向(以下、これを板厚方向Tと称する)に直交するマルチリーフコリメータ60Aの断面図である。
この図4〜図6に示すように、マルチリーフコリメータ60Aは、フレーム61と、複数のリーフ70と、駆動装置90と、を備えている。
フレーム61は、一方向に長い略直方体状に形成されている。フレーム61は、その長手方向である第一方向(以下、これを幅方向Wと称する)が、中心軸C2に沿った放射線照射装置24の放射線照射軸に直交するよう配置されている。フレーム61には、その幅方向Wに連続する中空のリーフ収容部62が形成されている。
フレーム61は、放射線照射装置24に対向する側の上面部61aと、その反対側の下面部61bに、フレーム61の外周側とリーフ収容部62とを貫通する開口部63が形成されている(図4には、上面部61aの開口部63のみが図示されている)。この開口部63は、上面部61aおよび下面部61bの幅方向Wの中央部に形成されている。
図4、図5に示すように、フレーム61は、上面部61aおよび下面部61bに直交する両側面部61c,61dに、それぞれ、矩形の開口部64,64が形成されている。これら開口部64,64は、側面部61c,61dの幅方向Wの中央部に対して対称に形成されている。これら開口部64には、矩形のベースプレート65が装着されている。
リーフ70は、概ね長方形の板状に形成されている。リーフ70は、例えば、タングステン、タングステン合金等から形成されている。
図5に示すように、リーフ70は、その板厚方向Tに間隔をあけて複数枚が並んで配置されている。これら複数枚が並んで配置された複数枚のリーフ70により、リーフ群70Gが構成されている。この実施形態では、リーフ群70Gは、例えば30枚のリーフ70によって構成されている。図4に示すように、このようなリーフ群70Gは、フレーム61の幅方向Wの中央部を挟んで対向するよう、二組一対で、フレーム61内のリーフ収容部62内に配置されている。
図7は、リーフ70およびリーフ70を駆動する駆動装置90を示す斜視図である。
図6、図7に示すように、リーフ70は、直線状の上縁部70aと下縁部70bとが互いに平行に形成されている。図6に示すように、リーフ収容部62内において上縁部70aは、上面部61aと間隔をあけて対向配置されている。リーフ収容部62内において下縁部70bは、下面部61bと間隔をあけて対向配置されている。リーフ70は、リーフ収容部62内でフレーム61の幅方向Wの中央部を向く側の前縁部70cが、円弧状に膨出して形成されている。また、リーフ70は、リーフ収容部62内でフレーム61の幅方向Wの外側を向く側の後縁部70dが、上縁部70aおよび下縁部70bに直交する直線状に形成されている。
リーフ収容部62内で幅方向Wの中央部を挟んで対向して配置された二組一対のリーフ群70G,70Gは、各リーフの前縁部70cが、フレーム61の上面部61aの開口部63と下面部61bの開口部63との間の領域に面するように配置されている。
各リーフ70には、スリット71,72が、その板厚方向Tに貫通形成されている。これらのスリット71,72は、それぞれ、リーフ70の前縁部70cと後縁部70dとを結ぶ方向に連続して形成されている。スリット71,72は、リーフ70の上縁部70aと下縁部70bとを結ぶ方向に間隔をあけて並んで形成されている。これらのスリット71,72は、フレーム61の上面部61aの開口部63からフレーム61のリーフ収容部62内に入射する放射線S2に照射されないよう、前縁部70cよりも後縁部70d側にずらした位置に形成されている。
各リーフ70は、スリット71,72の上辺部71a,72aと、下辺部71b、72bとの、少なくともいずれか一つに、幅方向Wに沿って連続するラックギヤ73が形成されている。ここで、リーフ群70Gにおいては、複数枚のリーフ70の並ぶ方向で互いに隣接するリーフ70、70同士のラックギヤ73が、スリット71,72の上辺部71a,72a、下辺部71b、72bのうち、互いに異なる辺に形成されているようにしてもよい。このようにすることで、互いに隣接するリーフ70,70間で、ラックギヤ73に噛み合うピニオンギヤ96が干渉するのを防ぐことができる。
各リーフ群70Gを構成する複数枚のリーフ70のそれぞれは、フレーム61に、板厚方向Tに直交し、前縁部70cと後縁部70dとを結ぶ方向、つまり幅方向Wに沿って進退可能に支持されている。このため、フレーム61には、各リーフ群70Gの上部と下部に、幅方向Wに間隔をあけて複数のスライド支持部材66が設けられている。この実施形態では、各リーフ群70Gの上部と下部に、それぞれ幅方向Wにおけるフレーム61の中央部側と外周側にそれぞれ2つずつ、計4つのスライド支持部材66が設けられている。
図5、図6に示すように、各スライド支持部材66は、フレーム61に固定されたシャフト66aに、複数の支持ローラ66bがそれぞれ回転自在に装着されている。これら複数の支持ローラ66bは、リーフ群70Gを構成するそれぞれのリーフ70に対応する位置に設けられている。
図6に示すように、各リーフ70は、上縁部70a、下縁部70bに、少なくとも2つのスライド支持部材66の支持ローラ66bが当接している。これにより、各リーフ70は、フレーム61により幅方向Wに沿って個別に進退可能に支持されている。
ここで、リーフ群70Gにおいて、複数枚のリーフ70の並ぶ板厚方向Tにおいて互いに隣接するリーフ70、70では、複数のスライド支持部材66のうち、互いに異なるスライド支持部材66の支持ローラ66bが当接するようにしてもよい。このようにすることで、互いに隣接するリーフ70,70間で、支持ローラ66bが干渉するのを防ぐことができる。
フレーム61は、各リーフ70における幅方向Wの後縁部70d側への移動量を規制するために、ストッパ68を備えている。
図8は、駆動装置90の構成を示す斜視図である。
図7に示すように、駆動装置90は、複数枚のリーフ70のそれぞれに対応して設けられている。図7、図8に示すように、駆動装置90は、モータ(駆動部)91と、シャフト95と、ピニオンギヤ(進退駆動部)96と、を備えている。
モータ91は、シャフト95の軸線方向の第一端部である基端部に連結されている。モータ91は、シャフト95をその軸線回りに回転駆動させる。図5に示すように、モータ91は、フレーム61の側面部61c,61dに沿って設けられた取付面としてのベースプレート65に支持されている。
フレーム61の一方の側面部61cに設けられたベースプレート65には、リーフ群70Gを構成する複数枚のリーフ70のうち、側面部61cに近い側の半数のリーフ70を駆動する駆動装置90のモータ91が支持されている。フレーム61の他方の側面部61dに設けられたベースプレート65には、リーフ群70Gを構成する複数枚のリーフ70のうち、側面部61dに近い側の半数のリーフ70を駆動する駆動装置90のモータ91が支持されている。
図7に示すように、シャフト95は、リーフ70の板厚方向Tに延びるよう設けられている。図6、図7に示すように、シャフト95は、リーフ群70Gの複数枚のリーフ70のスリット71または72内に挿入されている。
図7、図8に示すように、ピニオンギヤ96は、シャフト95の軸線方向の第二端部である先端部に設けられている。ピニオンギヤ96は、リーフ70の一部である、スリット71,72の上辺部71a,72a、下辺部71b、72bのいずれか一つに形成されたラックギヤ73に噛み合っている。
駆動装置90には、さらに、ロータリエンコーダ92と、カバー94と、が設けられている。
ロータリエンコーダ92は、シャフト95の回転量を測定し、その測定結果を制御装置12に出力する。
カバー94は、中空の管状に形成されている。このカバー94は、モータ91のハウジング91aと一体に設けられている。カバー94において、モータ91とは反対側の端部には軸受130が設けられている。カバー94には、その内部にシャフト95が挿通されている。このシャフト95は、軸受130によって回転自在に支持されている。カバー94は、モータ91から離間した位置でシャフト95を軸受130によって支持する。これにより、シャフト95が自重などにより変形することを防止し、モータ91とリーフ70とが離れているときでもピニオンギヤ96がラックギヤ73の歯に確実に噛み合う。
カバー94には、その周方向の一部に切り欠き100が形成されている。切り欠き100は、このカバー94に挿通されたシャフト95のピニオンギヤ96が噛み合うラックギヤ73を有したリーフ70よりも、モータ91側に配置される他のリーフ70との干渉を防いでいる。
このような駆動装置90において、モータ91は、制御装置12の制御によって駆動され、シャフト95を回転させる。シャフト95が回転すると、シャフト95とともにピニオンギヤ96が回転し、その回転力をラックギヤ73に伝達する。すると、ラックギヤ73が設けられたリーフ70が、幅方向Wに沿って進退する。
このようにして、二組一対のリーフ群70Gのそれぞれにおいて、リーフ群70Gを構成する各リーフ70を幅方向Wに沿って進退させる。フレーム61の上面部61aの開口部63から入射した放射線S2は、両側のリーフ群70Gのリーフ70によって、その一部が遮蔽される。これにより、マルチリーフコリメータ60Aにより、所定の照射野の形状を有した治療用放射線Srが生成される。
図9は、リーフ70に対する駆動装置90の配置構造を示す断面図である。
図9に示すように、複数の駆動装置90は、リーフ群70Gを構成する複数枚のリーフ70のそれぞれに対応して設けられている。そのため、リーフ70の板厚方向Tにおいて、シャフト95の先端部に設けられたピニオンギヤ96の位置は、複数枚のリーフ70を駆動する各駆動装置90でそれぞれ異なっている。複数のシャフト95の長さは、複数枚のリーフ70を駆動するそれぞれの駆動装置90で同一とされている。このため、複数のシャフト95のそれぞれの先端部、つまりピニオンギヤ96の位置に応じて、複数のモータ91の板厚方向Tにおける位置が互いにずれるように配置されている。
この実施形態では、各駆動装置90のモータ91は、スペーサ97を介して、フレーム61の側面部61c,61dのベースプレート65に設けられている。スペーサ97は筒状で、その内部にシャフト95およびカバー94が挿通されている。なお、図9においては、図示都合上、カバー94の図示を省略している(以下、図10〜図12も同様)。
スペーサ97は、板厚方向Tにおける厚さが、複数段階に設定されている。これにより、同一の長さのシャフト95を用いながら、複数のモータ91の板厚方向Tにおける位置を互いにずれるようにしつつ、駆動装置90をフレーム61に支持させている。
上記したような放射線治療システム10では、以下のようにして治療を行う。
まず、ユーザは、治療計画装置11に入力された治療計画で指示される姿勢に放射線治療装置20のカウチ28に患者200を固定する。
制御装置12は、旋回駆動機構(図示せず)とガントリ駆動装置(図示せず)とを作動させ、リングフレーム21、走行ガントリ22を、中心軸C1、C2回りに旋回させる。これによって、治療計画で指示される照射角度で治療用放射線Srが患者200の患部位置を照射するように、放射線照射装置24を移動させる。また、制御装置12は、マルチリーフコリメータ60Aにおいて、治療用放射線Srの照射野の形状を、治療計画装置11に入力された治療計画で指示される形状に変更するよう、各リーフ70を駆動装置90で進退させる。
その後、放射線照射装置24を用いて、治療計画装置11に入力された治療計画で指示される線量の治療用放射線Srを、患者200の患部に照射する。
上述した実施形態のマルチリーフコリメータ60Aによれば、リーフ群70Gを構成する複数枚のリーフ70をそれぞれ駆動する駆動装置90間で、複数のシャフト95の長さが互いに同一とされている。さらに、複数のシャフト95のそれぞれの先端部のピニオンギヤ96の位置に応じて、複数のモータ91の板厚方向Tにおける位置が互いにずれるように配置されている。
このように構成することで、複数のリーフ70のそれぞれに対応して設けられたシャフト95の長さを統一することができる。その結果、マルチリーフコリメータ60Aを構成する部品の種類を減らすことができる。また、補修時等には、個々のリーフ70の位置に応じた長さのシャフト95を用意する必要がないため、ストックしておく部品点数を減少させることができる。
また、上述した実施形態のマルチリーフコリメータ60Aによれば、モータ91はフレーム61の外周面である側面部61c、61dにスペーサ97を介して設けられ、スペーサ97の板厚方向Tにおける厚さが、複数段階に設定されている。
このように構成することで、長さが統一された複数のシャフト95のそれぞれの先端部の位置に応じて、複数のモータ91の板厚方向Tにおける位置を互いにずらして配置することができる。
その結果、マルチリーフコリメータ60Aの部品の種類の数を抑え、製作コスト、維持コストを抑制することが可能となる。
さらに、マルチリーフコリメータ60Aを採用して放射線治療装置20、放射線治療システム10を構成することで、放射線治療装置20全体、放射線治療システム10全体での製作コスト、維持コストを抑制することができる。
(第1実施形態の変形例)
第1実施形態では、モータ91はフレーム61の側面部61c、61dにスペーサ97を介して設けるようにしたが、これに限るものではない。長さが統一された複数のシャフト95のそれぞれの先端部の位置に応じて、複数のモータ91の板厚方向Tにおける位置を互いにずらして配置することができるのであれば、例えば以下に示すような他の構成を採用することができる。
図10は、リーフ70に対する駆動装置90の配置構造の変形例を示す断面図である。
この図10に示すように、フレーム61の外周面である側面部61c、61dに設けられたベースプレート65に、モータ91を固定する台座部98が一体に形成されている。台座部98は、段状に形成され、その板厚方向Tにおける高さが、各モータ91の板厚方向Tにおける位置に対応して複数段階に設定されているようにしてもよい。
このように構成することで、長さが統一された複数のシャフト95のそれぞれの先端部のピニオンギヤ96の位置に応じて、複数のモータ91の板厚方向Tにおける位置を互いにずらして配置することができる。これにより、スペーサ97を用いた場合と同様に、マルチリーフコリメータ60Aの部品の種類の数を抑え、製作コスト、維持コストを抑制することが可能となる。この場合、スペーサ97を用いる必要がないことから、マルチリーフコリメータ60Aを構成する部品点数を減らすことができる。
(第2実施形態)
次に、この発明にかかるマルチリーフコリメータの第2実施形態について説明する。この第2実施形態で示すマルチリーフコリメータ60Bは、第1実施形態のマルチリーフコリメータ60Aに対して、シャフト95の長さの設定が異なるのみである。したがって、第2実施形態の説明においては、第1実施形態と同一部分に同一符号を付して説明するとともに重複説明を省略する。つまり、第1実施形態で説明した構成と共通するマルチリーフコリメータ60Bの全体構成、放射線治療装置20、放射線治療システム10の構成については、その説明を省略する。
図11は、この第2実施形態におけるマルチリーフコリメータ60Bの、リーフに対する駆動装置の配置構造を示す断面図である。
図11に示すように、マルチリーフコリメータ60Bにおいて、各リーフ群70Gを構成する複数枚のリーフ70のそれぞれに対応して、駆動装置90が設けられている。
複数枚のリーフ70を駆動するそれぞれの駆動装置90間で、複数のシャフト95の長さが長・短の2種類とされている。
リーフ群70Gを構成する複数枚のリーフ70のうち、リーフ70の並ぶ方向(板厚方向T)中心寄りのリーフ70は長さが長いシャフト95Lを用いた駆動装置90により駆動されるようになっている。リーフ群70Gを構成する複数枚のリーフ70のうち、リーフ70の並ぶ方向(板厚方向T)外周寄りのリーフ70はシャフト95Lよりも長さが短いシャフト95Sを用いた駆動装置90により駆動されるようになっている。
この場合、複数のモータ91の板厚方向Tにおける位置を互いにずらして配置するのに、図11に示すように、スペーサ97を用いてもよいし、図10に示すような台座部98を用いてもよい。
この実施形態のマルチリーフコリメータ60Bでは、複数枚のリーフ70のそれぞれを駆動する複数の駆動装置90のシャフト95間で、その長さが長いシャフト95Lと短いシャフト95Sの2種類に設定した。そのため、長いシャフト95Lを用いた複数の駆動装置90、短いシャフト95Sを用いた複数の駆動装置90で、それぞれシャフト95の長さを同一とすることができる。これにより、マルチリーフコリメータ60Bを構成する部品の種類の数を抑えることができる。
また、シャフト95を2種類設定したことで、複数のモータ91の板厚方向Tにおける位置を互いにずらして配置するためのスペーサ97や台座部98の種類を減少させることもできる。
さらに、リーフ群70Gを構成する複数枚のリーフ70のうち、リーフ70の並ぶ方向(板厚方向T)外周寄りのリーフ70は、短いシャフト95Sを用いることで、フレーム61の側面部61c、61dからのモータ91の突出寸法を小さく抑えることができる。これにより、マルチリーフコリメータ60Bの小型化を図ることができる。その結果、リングフレーム21、走行ガントリ22内における放射線照射装置24の動作の自由度を向上させることができる。
この第2実施形態では、複数の駆動装置90のシャフト95として、その長さが長いシャフト95Lと短いシャフト95Sの2種類を設定したが、3種類以上に設定してもよい。この場合、少なくとも複数のシャフト95において、シャフト95の長さが互いに同一とされる。
(第3実施形態)
次に、この発明にかかるマルチリーフコリメータの第3実施形態について説明する。この第3実施形態のマルチリーフコリメータ60Cは、第2実施形態で示したマルチリーフコリメータ60Bに対して、シャフト95の長さの設定が異なるのみである。したがって、第3実施形態の説明においては、同一部分に同一符号を付して重複説明を省略する。つまり、第2実施形態に対する相違点を中心に説明を行い、第1、第2実施形態で説明した構成と共通するマルチリーフコリメータ60Cの全体構成、放射線治療装置20、放射線治療システム10の構成については、その説明を省略する。
図12は、この第3実施形態におけるマルチリーフコリメータの、リーフに対する駆動装置の配置構造を示す断面図である。図13は、マルチリーフコリメータの要部の斜視図である。
図12、図13に示すように、マルチリーフコリメータ60Cにおいて、各リーフ群70Gを構成する複数枚のリーフ70のそれぞれに対応して、駆動装置90が設けられている。
複数枚のリーフ70のそれぞれに対応して設けられた複数の駆動装置90は、中央側ほど、側面部61c、61dからの板厚方向Tにおける突出寸法が漸次大きくなるように配置されている。より具体的には、フレーム61の側面部61c、61dにおいて、中心軸C2方向の外側および、幅方向W方向の外側から、各方向の中央側に向かって、板厚方向Tにおけるモータ91の突出寸法が漸次大きくしている。つまり、ベースプレート65に支持された複数のモータ91は、ベースプレート65の外側ほど突出寸法が小さく、中心側ほど突出寸法が大きくなるように配置されている。
ここで、各駆動装置90のシャフト95は、第1実施形態で示した構成のように、同一の長さに統一してもよいし、第2実施形態で示した構成のように、複数種類の長さに統一してもよい。図12の例では、第2実施形態に示した構成と同様、2種類の長さのシャフト95L,95Sを用いて複数の駆動装置90を構成している。
また、複数のモータ91の板厚方向Tにおける位置を互いにずらして配置するために、図12に示すように、スペーサ97を用いてもよいし、図10に示したように、台座部98を用いてもよい。
この実施形態のマルチリーフコリメータ60Cによれば、フレーム61の側面部61c、61dにおいて、複数の駆動装置90の外周側ほどモータ91の突出寸法が小さくなっている。そのため、マルチリーフコリメータ60Bの小型化を図ることができる。その結果、リングフレーム21、走行ガントリ22内における放射線照射装置24の動作の自由度を向上できる。
また、フレーム61の側面部61c、61dにおいて、複数の駆動装置90が外側から中央側に向けて、モータ91の突出寸法が漸次段階的に大きくなっている。そのため、メンテナンス等の際に、中央側のモータ91であっても、外側のモータ91が邪魔になりにくい。その結果、作業者の手がモータ91に届き易く作業性を向上できる。
更に、複数の駆動装置90を外側からカバー部材99(図12参照)により覆う場合に、カバー部材99の中央部を漸次突出するように滑らかな曲面で形成することができるため、モータ91が突出することによる意匠性の低下を防止できる。
(その他の実施形態)
なお、この発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、この発明の趣旨を逸脱しない範囲において、設計変更可能である。
例えば、マルチリーフコリメータ60A,60B,60Cの各部の構成については、上記した以外の構成に適宜変更することができる。例えば、ピニオンギヤ96に代えて、スリット71,72の上辺部71a,72a、下辺部71b、72bにローラを押し当て、このローラをモータ91で回転駆動させることによって、リーフ70を進退させるようにしてもよい。
さらには、マルチリーフコリメータ60A,60B,60C以外の、放射線治療装置20、放射線治療システム10の各部構成についても、他のいかなる構成を採用してもよい。
複数のシャフトのうちの少なくとも一部において、シャフトの長さを互いに同一とすることで、マルチリーフコリメータの部品の種類の数を抑え、製作コスト、維持コストを抑制することができる。
10 放射線治療システム
11 治療計画装置
12 制御装置
20 放射線治療装置
21 リングフレーム
21a 下端部
22 走行ガントリ
22a 内周面
24 放射線照射装置
25 回転軸
26A 線源
27A,27B センサアレイ
28 カウチ
28a 上面
29 カウチ駆動装置
51 電子ビーム加速装置
52 X線ターゲット
53 1次コリメータ
53h 貫通孔
54 フラットニングフィルタ
54a 突起
55 2次コリメータ
55h 貫通孔
60A,60B,60C マルチリーフコリメータ
61 フレーム
61a 上面部
61b 下面部
61c,61d 側面部
62 リーフ収容部
63 開口部
65 ベースプレート
66 スライド支持部材
66a シャフト
66b 支持ローラ
68 ストッパ
70 リーフ
70G リーフ群
70a 上縁部
70b 下縁部
70c 前縁部
70d 後縁部
71,72 スリット
71a,72a 上辺部
71b、72b 下辺部
73 ラックギヤ
90 駆動装置
91 モータ(駆動部)
91a ハウジング
92 ロータリエンコーダ
94 カバー
95、95L、95S シャフト
96 ピニオンギヤ(進退駆動部)
97 スペーサ
98 台座部
99 カバー部材
101 診断用X線
130 軸受
200 患者
C0 アイソセンタ
C1 中心軸
C2 中心軸
S0 電子ビーム
S1、S2 放射線
Sr 治療用放射線
さらに、マルチリーフコリメータは、前記複数の駆動部のうち少なくとも一部が、前記フレームに対してスペーサを介して支持され、前記スペーサが、前記駆動部の前記第二方向における位置に応じて、前記第二方向の厚さが複数段階に設定されているようにしてもよい。
この発明に係る第態様によれば、マルチリーフコリメータは、第一方向に延びる複数のリーフと、前記第一方向と垂直な第二方向に前記複数のリーフを並べた状態で、前記複数のリーフを前記第一方向に個別に進退可能に支持するフレームと、前記第二方向に延び、前記複数のリーフにそれぞれ対応して設けられる複数のシャフトと、軸線方向における前記複数のシャフトの第一端部にそれぞれ連結され、前記シャフトを軸線回りに回転させる複数の駆動部と、前記シャフトの軸線方向の第二端部に設けられて前記リーフの一部に接触し、前記シャフトの軸線回りの回転によって前記リーフを前記第一方向に進退させる進退駆動部と、を備え、少なくとも一部の前記複数のシャフトは、前記シャフトの長さが互いに同一とされ、前記複数の駆動部は、長さが互いに同一とされた前記複数のシャフトの前記第二端部の位置に応じて、前記第二方向における位置が互いにずれるように配置され、前記フレームは、前記駆動部を固定する台座部を備え、前記台座部は、前記駆動部の前記第二方向における位置に応じて、前記第二方向の高さが複数段階に設定されている
この発明に係る第態様によれば、マルチリーフコリメータは、第一又は様のマルチリーフコリメータにおける前記複数のシャフトが、少なくとも2種類の長さのシャフトを有しているようにしてもよい。
この発明に係る第態様によれば、マルチリーフコリメータは、第一から第態様の何れか一つのマルチリーフコリメータにおける前記駆動部が、前記複数の駆動部が取り付けられる前記フレームの取付面の外側から中央側に向けて、前記第二方向における前記フレームからの突出寸法が漸次大きくなるように配置されているようにしてもよい。
この発明に係る第態様によれば、放射線治療装置は、第一から第態様の何れか一つのマルチリーフコリメータと、放射線を放射する放射線照射装置と、を備えている。
この発明に係る態様によれば、放射線治療システムは、第態様の放射線治療装置と、前記放射線治療装置の動作を制御する制御装置と、を備えている。

Claims (7)

  1. 第一方向に延びる複数のリーフと、
    前記第一方向と垂直な第二方向に前記複数のリーフを並べた状態で、前記複数のリーフを前記第一方向に個別に進退可能に支持するフレームと、
    前記第二方向に延び、前記複数のリーフにそれぞれ対応して設けられる複数のシャフトと、
    軸線方向における前記複数のシャフトの第一端部にそれぞれ連結され、前記シャフトを軸線回りに回転させる複数の駆動部と、
    前記シャフトの軸線方向の第二端部に設けられて前記リーフの一部に接触し、前記シャフトの軸線回りの回転によって前記リーフを前記第一方向に進退させる進退駆動部と、を備え、
    少なくとも一部の前記複数のシャフトは、前記シャフトの長さが互いに同一とされ、
    前記複数の駆動部は、長さが互いに同一とされた前記複数のシャフトの前記第二端部の位置に応じて、前記第二方向における位置が互いにずれるように配置されているマルチリーフコリメータ。
  2. 前記複数の駆動部のうち少なくとも一部は、前記フレームに対してスペーサを介して支持され、
    前記スペーサは、前記駆動部の前記第二方向における位置に応じて、前記第二方向の厚さが複数段階に設定されている請求項1に記載のマルチリーフコリメータ。
  3. 前記フレームは、前記駆動部を固定する台座部を備え、
    前記台座部は、前記駆動部の前記第二方向における位置に応じて、前記第二方向の高さが複数段階に設定されている請求項1に記載のマルチリーフコリメータ。
  4. 前記複数のシャフトは、少なくとも2種類の長さのシャフトを有する請求項1から3のいずれか一項に記載のマルチリーフコリメータ。
  5. 前記駆動部は、前記複数の駆動部が取り付けられる前記フレームの取付面の外側から中央側に向けて、前記第二方向における前記フレームからの突出寸法が漸次大きくなるように配置されている請求項1から4のいずれか一項に記載のマルチリーフコリメータ。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載のマルチリーフコリメータと、
    放射線を放射する放射線照射装置と、
    を備える放射線治療装置。
  7. 請求項6に記載の放射線治療装置と、
    前記放射線治療装置の動作を制御する制御装置と、
    を備える放射線治療システム。
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