JPWO2015041356A1 - 増毛用材料の保持具 - Google Patents
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Abstract
Description
これに関連して、増毛用材料の保管、持ち運び、増毛作業時に使用する保持シートが提案されている。例えば、一端にループを設けた多数の増毛用材料を保持する増毛用材料の保持シートが開示されている(例えば、特許文献1)。
本発明の課題は、施術者が増毛用材料を速やかに取り出せるようにして、施術時の作業効率を向上させた増毛用材料の保持具を提供することである。
を有し、前記第1の保持部材は、前記束を吸着するための吸着面と、前記束を取り出しやすくするための滑り面とを有すること、を特徴とする増毛用材料の保持具である。
請求項2の発明は、請求項1に記載の増毛用材料の保持具において、前記棒状部材は、前記束の取出し用具が入る大きさの溝を有すること、を特徴とする増毛用材料の保持具である。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の増毛用材料の保持具において、前記棒状部材は、円柱形状の丸棒状部材であること、を特徴とする増毛用材料の保持具である。
請求項4の発明は、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の増毛用材料の保持具において、保持された前記増毛用材料を覆うカバー部材をさらに有すること、を特徴とする増毛用材料の保持具である。
請求項5の発明は、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の増毛用材料の保持具において、前記棒状部材の少なくとも1端を前記基材シートに着脱自在に保持する第2の保持部材をさらに有すること、を特徴とする増毛用材料の保持具である。
請求項6の発明は、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の増毛用材料の保持具において、前記カバー部材及び前記滑り面の材質は、和紙であること、を特徴とする増毛用材料の保持具である。
請求項7の発明は、請求項1から請求項6のいずれかに記載の増毛用材料の保持具において、前記第1の保持部材の材質は、和紙であること、を特徴とする増毛用材料の保持具である。
請求項8の発明は、人工毛の複数本を揃えた増毛用材料の束を保持する増毛用材料の保持具であって、前記増毛用材料が所定の間隔で多数配置される棒状部材と、前記棒状部材の長手方向に沿って当該棒状部材上に設けられ、前記増毛用材料の束を保持する保持部材と、前記棒状部材が取り付けられるアーム部材と、前記アーム部材に取り付けられた前記棒状部材が前記保持具の設置面と略水平となるように前記アーム部材を支持する台座と、を有し、前記保持部材は、前記束を吸着するための吸着面と、前記束を取り出しやすくするための滑り面とを有すること、を特徴とする増毛用材料の保持具である。
請求項9の発明は、請求項8に記載の増毛用材料の保持具において、前記台座は、前記アーム部材を、前記棒状部材の長手方向と略直交する軸回りに回転が可能な状態又は回転が抑制された状態のいずれかに支持する支持部材を有すること、を特徴とする増毛用材料の保持具である。
請求項10の発明は、請求項8又は請求項9に記載の増毛用材料の保持具において、前記台座は、底部に粘着部材を備え、前記粘着部材は、前記台座の作業台に対して着脱自在であること、を特徴とする増毛用材料の保持具である。
まず、本発明に係る増毛用材料の保持具の第1実施形態について説明する。
図1は、本発明に係る増毛用材料の保持具の第1実施形態を示す平面図である。増毛用材料20の保持具10は、矩形状の基材シート11と、基材シート上に設けられ、増毛用材料20が所定の間隔で多数配置される棒状部材13と、棒状部材13上に設けられ、増毛用材料の束を保持する保持部材15(第1の保持部材)と、を備えている。
図3(a)に示すように、保持部材15は、棒状部材13の表面の長手方向に沿って設けられている。保持部材15は、ループ部21を棒状部材13に仮固定するためのテープ部材である。図3(b)に示すように、この保持部材15は、吸着面15aと、滑り面15bと、の2面から構成されている。テープ部材21の材質が滑り面15bのみであれば、増毛用材料の束がくっつかず、保持することが不可能となる。また、テープ部材21の材質が吸着面15aのみであれば、増毛用材料20がくっつき過ぎて、棒状部材13から取り出す事が困難となる。この場合、増毛用材料20取り出す際に、時間がかかるか、粘着力が強すぎると増毛用材料20が切れたり剥がれたりしてしまう。
吸着面15aと、滑り面15bとの比率は、2〜3mmずつの1対1の関係が好ましく、さらに好ましくは、2,5mmずつの1対1の関係が好ましい。
溝17は、棒状部材13の長手方向に沿って形成されている。溝17の幅及び深さは、ピンセット41(取出し用具)の先端がギリギリ入る程度の大きさで良い。施術者は、ピンセット41の先端を溝17に入れることで、増毛用材料20をスムーズに取り外すことが可能となるため、施術時の作業効率が更に向上する。
先ず、図6(a)に示すように、施術者は、複数本(この例では3本)の産毛30(31,32,33)をループ部21の輪に潜らせる。次に、施術者は、増毛用材料20を左手でつかみ、ループ部21の輪から引き出した産毛30を、取出し用具であるピンセット(例えば、毛抜きピンセット)41で挟み、斜め上方のD方向に引っ張る。すると、図6(b)に示すように、引っ張られた産毛30により、ループ部21が産毛30の毛根近くで縮まる。産毛30は、2〜3mmでも、つかむことができるため、短い産毛も結着することができる。
図7(a)に示すように、施術者は、被増毛者の産毛30において、1本の細く短い先(1cm弱)に増毛用材料20のループ21を通し、増毛用材料20を左右均等に引いて、小さく縮め結び絡める。これにより、髪のキューティクル(表皮)に吸い付くように、増毛用材料20を産毛30に絡みつけることができる。また、図7(b)に示すように、施術者は、被増毛者の産毛30をピンセット41で斜め上方に向けて引き上げることでも、増毛用材料20を結束することができる。このとき、増毛用材料20を左右均等に同じ強さで引くことでループが小さくなり、産毛30に絡ませることができる。
図8は、本発明に係る増毛用材料の保持具の第2実施形態を示す斜視図である。図9は、第2実施形態に係る保持具の保持部材を示す部分拡大斜視図である。第2実施形態では、第1実施形態と同じ部材に同じ符号を付して説明する。
図8に示すように、増毛用材料20の保持具10Aは、棒状部材50及び80と、保持部材15と、アーム部材60及び90と、台座70と、を有する。第2実施形態に係る保持具10Aは、作業台の上に設置される。
保持部材15は、棒状部材50の表面の長手方向に沿って設けられる。保持部材15は、第1実施形態と同じく、吸着面15aと、滑り面15bと、の2面から構成されている。なお、保持部材15の代わりに、図3(c)に示す保持部材15Aを用いてもよい。
アーム部材60は、第1端部61、第2端部62、及び屈曲部63を有する。アーム部材50は、第1端部61に棒状部材50の端部52が外側からはめ込まれる。これにより、棒状部材50は、端部52においてアーム部材60に支持される。アーム部材60の外径は、棒状部材50のはめ込みを可能とするため、棒状部材50の内径よりも僅かに小さな寸法とすることが望ましい。
アーム部材60の第2端部62を、台座70の支持パイプ71に挿入すると、アーム部材60の第1端部61に取り付けられた棒状部材50は、保持具10Aの設置面と略水平に支持される。このとき、アーム部材60を、屈曲部63が支持パイプ71の上端部に達する位置まで挿入しなければ、アーム部材60は、支持パイプ71に対して回転が可能な状態となる。即ち、アーム部材60は、棒状部材50の長手方向と略直交する第2端部62の軸回りに回転が可能な状態となる。アーム部材60を、屈曲部63が支持パイプ71の上端部に達する位置まで挿入しなければ、屈曲部63が支持パイプ71の上端部を押し広げることがない。これにより、アーム部材60の第2端部62と支持パイプ71との間に生じる抵抗が少なくなるため、アーム部材60は、回転が可能な状態となる。
以上説明した実施形態に限定されることはない。あくまでも好ましい一の実施の形態であり本発明の効果を奏する範囲内では、種々の変形、変更が可能である。
(1)棒状部材13は、コスト面、製作面、生産効率、及び、作業効率の面で、円柱形状の丸棒で説明したが、四角柱形状であっても良い。
(2)棒状部材13は、木材で説明したが、これに限定されない。
(3)カバー部材16は、和紙で説明したが、樹脂であっても良い。カバー部材16を色分けすることにより、利便性、作業効率が上がるのであれば、適宜、変形することが可能なのは言うまでもない。
(4)基材シート11は、2つ折りで説明したが4つに折りにたたむことも可能である。
(5)基材シート11の素材は、紙類、樹脂製の他、プラスチックや金属等であっても構わない。
(6)保持部材14は、増毛用材料を保持する棒状部材13を固定するためのものであり、片面テープでなくても本発明の目的を達成し、効果を奏するのならば、これに限定されない。棒状部材13は、鉤状の部材で固定することも可能である。
(7)カバー部材16は、和紙であることが好ましいが、これに限定されない。
(8)棒状部材13の溝17は、ピンセット41がギリギリ入る程度の大きさとしたが、作業効率が向上できる範囲内であれば、この大きさに限定されない。
(9)第2実施形態において、アーム部材の構造は、第2実施形態の例に限定されない。棒状部材を適切に支持することができれば、アーム部材は、どのような構造であってもよい。例えば、アーム部材をパイプ材で形成し、支持パイプを円柱形上の丸棒で形成してもよい。
(10)第2実施形態の台座70は、単一の材料で形成されていてもよいし、複数の材料を積層した構造であってもよい。また、台座70は、中空構造であってもよい。
(11)第2実施形態において、台座70を直方体とした場合、施術者が持ちやすくなるという利点がある。しかし、台座70の形状は、アーム部材を適切に支持することができれば、第2実施形態の例に限らない。例えば、台座70を板状とし、その上に縦長の支持パイプを設けた構成としてもよい。
(12)第2実施形態では、台座70と支持パイプとを別体の部品としているが、これに限らず、台座70と支持パイプとを一体構造としてもよい。また、台座70において、支持パイプは、1つでもよいし、3つ以上を設けてもよい。
12:カバーシート
13、50、80:棒状部材
14:保持部材
15、15A:保持部材
16、16A:カバー部材
17:溝
20:増毛用材料
21:ループ部
60、90:アーム部材
70:台座
72、73:支持パイプ
74:粘着シート
Claims (10)
- 人工毛の複数本を揃えた増毛用材料の束を保持する増毛用材料の保持具であって、
矩形状の基材シートと、
前記基材シート上に設けられ、前記増毛用材料が所定の間隔で多数配置される棒状部材と、
前記棒状部材の長手方向に沿って当該棒状部材上に設けられ、前記増毛用材料の束を保持する第1の保持部材と、
を有し、
前記第1の保持部材は、前記束を吸着するための吸着面と、前記束を取り出しやすくするための滑り面とを有すること、
を特徴とする増毛用材料の保持具。 - 請求項1に記載の増毛用材料の保持具において、
前記棒状部材は、前記束の取出し用具が入る大きさの溝を有すること、
を特徴とする増毛用材料の保持具。 - 請求項1又は請求項2に記載の増毛用材料の保持具において、
前記棒状部材は、円柱形状の丸棒状部材であること、
を特徴とする増毛用材料の保持具。 - 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の増毛用材料の保持具において、
保持された前記増毛用材料を覆うカバー部材をさらに有すること、
を特徴とする増毛用材料の保持具。 - 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の増毛用材料の保持具において、
前記棒状部材の少なくとも1端を前記基材シートに着脱自在に保持する第2の保持部材をさらに有すること、
を特徴とする増毛用材料の保持具。 - 請求項4又は請求項5に記載の増毛用材料の保持具において、
前記カバー部材及び前記滑り面の材質は、和紙であること、
を特徴とする増毛用材料の保持具。 - 請求項1から請求項6のいずれかに記載の増毛用材料の保持具において、
前記第1の保持部材の材質は、和紙であること、
を特徴とする増毛用材料の保持具。 - 人工毛の複数本を揃えた増毛用材料の束を保持する増毛用材料の保持具であって、
前記増毛用材料が所定の間隔で多数配置される棒状部材と、
前記棒状部材の長手方向に沿って当該棒状部材上に設けられ、前記増毛用材料の束を保持する保持部材と、
前記棒状部材が取り付けられるアーム部材と、
前記アーム部材に取り付けられた前記棒状部材が前記保持具の設置面と略水平となるように前記アーム部材を支持する台座と、
を有し、
前記保持部材は、前記束を吸着するための吸着面と、前記束を取り出しやすくするための滑り面とを有すること、
を特徴とする増毛用材料の保持具。 - 請求項8に記載の増毛用材料の保持具において、
前記台座は、前記アーム部材を、前記棒状部材の長手方向と略直交する軸回りに回転が可能な状態又は回転が抑制された状態のいずれかに支持する支持部材を有すること、
を特徴とする増毛用材料の保持具。 - 請求項8又は請求項9に記載の増毛用材料の保持具において、
前記台座は、底部に粘着部材を備え、
前記粘着部材は、前記台座の作業台に対して着脱自在であること、
を特徴とする増毛用材料の保持具。
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