JPWO2015040879A1 - 高所作業用車両、高所作業用車両の車両姿勢調整システム、高所作業用車両の車両姿勢調整方法、及び高所作業用車両の高所作業用構造物の旋回方法 - Google Patents

高所作業用車両、高所作業用車両の車両姿勢調整システム、高所作業用車両の車両姿勢調整方法、及び高所作業用車両の高所作業用構造物の旋回方法 Download PDF

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Abstract

消防用梯子車(1)は、下方へ伸長して車体を支持するジャッキ(5a)〜(5d)を有し、車体(8)に設けられて車体上面(85)の傾斜状態を調整するアウトリガーと、ターンテーブル(2)を車体上面(85)に対して所定の傾斜角で傾斜させるとともに、車体上面(85)上で旋回して所定の傾斜角の傾斜方向を変更する傾斜角矯正機構(3)と、車体(8)及びターンテーブル(2)に配設され、傾斜角及びその傾斜方向を計測する車体傾斜計(36)及びターンテーブル傾斜計(37)と、計測された車体上面(85)及びターンテーブル(2)の傾斜角及び傾斜方向に基づいて、車体上面(85)及びターンテーブル(2)のいずれか一方が水平となるジャッキ(5a)〜(5d)の伸縮量及び傾斜角矯正機構(3)の旋回方向を求め、伸縮、旋回を行う制御部(9)と、を備える。

Description

本発明は、高所作業用車両、高所作業用車両の車両姿勢調整システム、高所作業用車両の車両姿勢調整方法、及び高所作業用車両の高所作業用構造物の旋回方法に関する。
高所作業用車両は、高所作業用構造物(例えば、先端にバスケットが取り付けられた梯子、クレーン装置や塔等)が搭載された車両である。高所作業用車両には、所望の高所の位置で作業を可能とするため、高所作業用構造物が伸縮又は屈折、起伏及び旋回可能に車体に搭載されている。高所作業用車両には、高所作業用構造物の伸長、起立、又は旋回によって車体が転倒しないようにするため、ジャッキが装置されたアウトリガーが設けられている。
アウトリガーは、車体の側方に張り出すように、車体の前部、後部それぞれに一対ずつ設けられ、車体を安定させている。高所作業用車両を用いて高所作業を行う場合には、アウトリガーのジャッキを伸長させて、その先端を接地させ、高所作業用車両をアウトリガーに支持させる。アウトリガーそれぞれのジャッキの伸長量を調整して車体をほぼ水平にし、高所作業を行う前に車体の姿勢を調整する。
高所作業を行う場所が大きく傾斜している場合(例えば、7.0°程度傾斜している場合)、一部のジャッキで伸長ストロークを超えてしまい、車体を水平に保てない場合がある。このような課題を解決するため、特許文献1には、車体を支持するジャッキと、高所作業用の梯子又は塔を支持するターンテーブルと、ターンテーブルに設けられた上部旋回輪ベアリングと、車体に設けられた下部旋回輪ベアリングと、上部旋回輪ベアリングと下部旋回輪ベアリングとに回動可能に保持され、車体に対してターンテーブルを傾斜させる傾斜リングと、ターンテーブル上面に設けられたターンテーブル傾斜計と、車体に設けられた車体傾斜計と、ターンテーブル傾斜計及び車体傾斜計の計測値を読み出してターンテーブル等を制御するコンピュータと、を備える高所作業用車両が開示されている。
特許文献1の高所作業用車両では、高所作業を行う場合に、コンピュータがターンテーブル傾斜計の車両の前後方向及び左右方向の傾斜角を読み取り、読み取った傾斜角からターンテーブル上面の傾斜角と傾斜方向とを算出する。このコンピュータは、傾斜リングを回動させてターンテーブルの傾斜を矯正し、さらにジャッキを伸長させてターンテーブル上面を水平にする。
特開2012−214291号公報
特許文献1の高所作業用車両では、ターンテーブル上面を水平にする車両姿勢の調整を行っている。特許文献1の高所作業用車両は、傾斜リングにより車体に対してターンテーブルが傾斜しているので、高所作業を行う場所の傾斜が緩い場合(例えば、地面の傾斜角度が0°の水平面である場合)であったとしても、傾斜リングを回動させるとともにジャッキを伸長させて、ターンテーブル上面を水平にする。このため、高所作業を行うまでに時間がかかる場合があった。例えば、高所作業用車両が緊急を要する消防用梯子車等である場合に、人命救助活動や消火活動の開始に遅れがでる場合があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、高所作業用車両において、車両の姿勢を調整する時間を短縮することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る高所作業用車両は、
高所作業用構造物を支持するターンテーブルが車体の設置面に配設された高所作業用車両であって、
下方へ伸長して前記車体を支持するジャッキを有し、前記車体に複数設けられて前記設置面の傾斜状態を調整するアウトリガーと、
前記ターンテーブルを前記設置面に対して所定の傾斜角で傾斜させるとともに、前記設置面上で旋回して前記所定の傾斜角の傾斜方向を変更するターンテーブル傾斜機構と、
前記車体に配設され、水平面を基準に前記設置面の傾斜角及びその傾斜方向を計測する第1の傾斜計と、
前記ターンテーブルに配設され、水平面を基準に前記ターンテーブルの傾斜角及びその傾斜方向を計測する第2の傾斜計と、
前記第1の傾斜計が計測した前記設置面の傾斜角及び傾斜方向、並びに前記第2の傾斜計が計測した前記ターンテーブルの傾斜角及び傾斜方向に基づいて、前記設置面及び前記ターンテーブルのいずれか一方が水平となる前記ジャッキの伸縮量及び前記ターンテーブル傾斜機構の旋回方向を求め、求めた伸縮量まで前記ジャッキを伸縮させ、かつ求めた旋回方向へ前記ターンテーブル傾斜機構を旋回させて、前記設置面及び前記ターンテーブルのいずれか一方を水平にする制御部と、
を備える、ことを特徴とする。
前記制御部は、
前記第1の傾斜計が計測した前記設置面の傾斜角が一定値以下である場合には、前記設置面が水平となる前記ジャッキの伸縮量を求め、求めた伸縮量で前記ジャッキを伸縮させ、
前記第1の傾斜計が計測した前記設置面の傾斜角が一定値を超える場合には、前記ターンテーブルが水平となる前記ジャッキの伸縮量及び前記ターンテーブル傾斜機構の旋回方向を求め、求めた伸縮量まで前記ジャッキを伸縮させ、かつ求めた旋回方向へ前記ターンテーブル傾斜機構を旋回させ、前記ターンテーブルを水平にしてもよい。
前記ターンテーブル傾斜機構は、
前記設置面に設けられた第1のベアリングと、
前記ターンテーブルに設けられた第2のベアリングと、
前記第1のベアリングに、前記設置面と垂直な方向を軸に回動可能に保持され、かつ前記第2のベアリングに、前記設置面と交わる方向を軸に回動可能に保持され、前記第1のベアリング及び前記第2のベアリングを介して前記ターンテーブルを前記設置面に対して傾斜させる傾斜部材と、
前記車体に設けられ、前記車体に対して前記傾斜部材を相対的に回動させる第1のモータと、
前記ターンテーブルに設けられ、前記ターンテーブルに対して前記傾斜部材を相対的に回動させる第2のモータと、
を有し、
前記制御部は、前記高所作業用構造物を旋回させる場合に、前記設置面が水平であるとき、前記第1のモータを駆動して前記車体に対して前記傾斜部材を相対的に回動させ、前記ターンテーブルが水平であるとき、前記第2のモータを駆動して前記傾斜部材と前記ターンテーブルとを相対的に回動させてもよい。
本発明の第2の観点に係る高所作業用車両の車両姿勢調整システムは、
下方へ伸長して車体を支持するジャッキを有し、前記車体に複数設けられて、高所作業用構造物を支持するターンテーブルが設置される設置面の傾斜状態を調整するアウトリガーと、
前記ターンテーブルを前記設置面に対して所定の傾斜角で傾斜させるとともに、前記設置面上で旋回して前記所定の傾斜角の傾斜方向を変更するターンテーブル傾斜機構と、
前記車体に配設され、水平面を基準に前記設置面の傾斜角及びその傾斜方向を計測する第1の傾斜計と、
前記ターンテーブルに配設され、水平面を基準に前記ターンテーブルの傾斜角及びその傾斜方向を計測する第2の傾斜計と、
を備える高所作業用車両の車両姿勢調整システムであって、
前記第1の傾斜計が計測した前記設置面の傾斜角及び傾斜方向、並びに前記第2の傾斜計が計測した前記ターンテーブルの傾斜角及び傾斜方向を取得するデータ取得手段と、
前記データ取得手段が取得した前記設置面及び前記ターンテーブルの傾斜角及び傾斜方向に基づいて、前記設置面及び前記ターンテーブルのいずれか一方が水平となる前記ジャッキの伸縮量及び前記ターンテーブル傾斜機構の旋回方向を求める演算手段と、
求めた伸縮量まで前記ジャッキを伸縮させ、かつ求めた旋回方向へ前記ターンテーブル傾斜機構を旋回させて、前記設置面及び前記ターンテーブルのいずれか一方を水平にする駆動手段と、
を備える、ことを特徴とする。
前記高所作業用構造物は、車体上面で起伏する梯子又は塔であり、
前記高所作業用車両は、前記高所作業用構造物が車体に倒伏した状態であるか否かを検出する第1の検出器と、前記ターンテーブル傾斜機構の傾斜方向を検出する第2の検出器と、を備え、
前記データ取得手段は、前記第1の検出器が検出した前記高所作業用構造物の起伏状態と、前記第2の検出器が検知した前記ターンテーブル傾斜機構の傾斜方向とをさらに取得し、
前記演算手段は、前記データ取得手段が取得した前記設置面及び前記ターンテーブルの傾斜角及び傾斜方向、並びに前記ターンテーブル傾斜機構の傾斜方向に基づいて、前記設置面及び前記ターンテーブルのいずれか一方が水平となる前記ジャッキの伸縮量及び前記ターンテーブル傾斜機構の旋回方向を求め、
前記駆動手段は、前記データ取得手段が取得した前記高所作業用構造物の起伏状態が倒伏した状態にある場合に、求めた伸縮量まで前記ジャッキを伸縮させ、かつ求めた旋回方向へ前記ターンテーブル傾斜機構を旋回させて、前記設置面及び前記ターンテーブルのいずれか一方を水平にしてもよい。
本発明の第3の観点に係る高所作業用車両の車両姿勢調整方法は、
下方へ伸長して車体を支持するジャッキを有し、前記車体に複数設けられて、高所作業用構造物を支持するターンテーブルが設置される設置面の傾斜状態を調整するアウトリガーと、
前記ターンテーブルを前記設置面に対して所定の傾斜角で傾斜させるとともに、前記設置面上で旋回して前記所定の傾斜角の傾斜方向を変更するターンテーブル傾斜機構と、
前記車体に配設され、水平面を基準に前記設置面の傾斜角及びその傾斜方向を計測する第1の傾斜計と、
前記ターンテーブルに配設され、水平面を基準に前記ターンテーブルの傾斜角及びその傾斜方向を計測する第2の傾斜計と、
を備える高所作業用車両の車両姿勢調整方法であって、
前記第1の傾斜計及び前記第2の傾斜計を用いて前記設置面及び前記ターンテーブルの傾斜角及び傾斜方向を測定するステップと、
測定された傾斜角及び傾斜方向に基づいて、前記設置面及び前記ターンテーブルのいずれか一方が水平となる前記ジャッキの伸縮量及び前記ターンテーブル傾斜機構の旋回方向を求めるステップと、
求めた伸縮量まで前記ジャッキを伸縮させ、かつ求めた旋回方向へ前記ターンテーブル傾斜機構を旋回させて、前記設置面及び前記ターンテーブルのいずれか一方を水平にするステップと、
を備える、
ことを特徴とする。
前記設置面及び前記ターンテーブルのいずれか一方を水平にするステップでは、前記第1の傾斜計を用いて計測した前記設置面の傾斜角が前記高所作業用車両における車両姿勢調整範囲内である場合に、求めた伸縮量まで前記ジャッキを伸縮させ、かつ求めた旋回位方向へ前記ターンテーブル傾斜機構を旋回させてもよい。
前記ジャッキの伸縮量及び前記ターンテーブル傾斜機構の旋回位置を求めるステップでは、前記第1の傾斜計が計測した前記設置面の傾斜角が一定値以下である場合には、前記設置面が水平となる前記ジャッキの伸縮量を求め、前記第1の傾斜計が計測した前記設置面の傾斜角が一定値を超える場合には、前記ターンテーブルが水平となる前記ジャッキの伸縮量及び前記ターンテーブル傾斜機構の旋回方向を求めてもよい。
例えば、前記一定値は、2.0°であってもよい。
本発明の第4の観点に係る高所作業用車両の高所作業用構造物の旋回方法は、
下方へ伸長して車体を支持するジャッキを有し、前記車体に複数設けられて、高所作業用構造物を支持するターンテーブルが設置される設置面の傾斜状態を調整するアウトリガーと、
前記ターンテーブルを前記設置面に対して所定の傾斜角で傾斜させるとともに、前記設置面上で旋回して前記所定の傾斜角の傾斜方向を変更するターンテーブル傾斜機構と、
前記車体に配設され、水平面を基準に前記設置面の傾斜角及びその傾斜方向を計測する第1の傾斜計と、
前記ターンテーブルに配設され、水平面を基準に前記ターンテーブルの傾斜角及びその傾斜方向を計測する第2の傾斜計と、
を備え、
前記ターンテーブル傾斜機構は、
前記設置面に設けられた第1のベアリングと、
前記ターンテーブルに設けられた第2のベアリングと、
前記第1のベアリングに、前記設置面と垂直な方向を軸に回動可能に保持され、かつ前記第2のベアリングに、前記設置面と交わる方向を軸に回動可能に保持され、前記第1のベアリング及び前記第2のベアリングを介して前記ターンテーブルを前記設置面に対して傾斜させる傾斜部材と、
前記車体に設けられ、前記車体に対して前記傾斜部材を相対的に回動させる第1のモータと、
前記ターンテーブルに設けられ、前記ターンテーブルに対して前記傾斜部材を相対的に回動させる第2のモータと、
を有する高所作業用車両の高所作業用構造物の旋回方法であって、
前記設置面が水平であるとき、前記第1のモータを駆動して前記車体に対して前記傾斜部材を相対的に回動させ、前記ターンテーブルが水平であるとき、前記第2のモータを駆動して前記傾斜部材と前記ターンテーブルとを相対的に回動させる、
ことを特徴とする。
本発明によれば、高所作業用車両において、車体の姿勢を調整する時間が短縮することができる。
本発明の実施形態に係る消防用梯子車の側面図である。 消防用梯子車の平面図である。 消防用梯子車の背面図である。 傾斜角矯正機構を示す断面図である。 消防用梯子車の車両姿勢調整システムの構成を示すブロック図である。 制御部によって実行される処理を示すフロー図である。 消防用梯子車が水平面に設置された場合における、車体上面の傾きを示す側面図である。 消防用梯子車が水平面に設置された場合における、車体上面の傾きを示す背面図である。 消防用梯子車が3.5°の傾斜面に設置された場合のターンテーブルの傾きを示す側面図である。 消防用梯子車が3.5°の傾斜面に設置された場合のターンテーブルの傾きを示す背面図である。 消防用梯子車が7.0°の傾斜面に設置された場合のターンテーブルの傾きを示す側面図である。 消防用梯子車が7.0°の傾斜面に設置された場合のターンテーブルの傾きを示す背面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお図中、同一又は同等の部分には同一の符号を付す。
(高所作業用車両の構成)
図1〜図5を参照して、実施の形態に係る高所作業用車両の構成を説明する。本実施形態に係る高所作業用車両は、消防用梯子車1である。消防用梯子車1は、図1〜図3に示すように、高所作業用構造物である梯子7と、車体8上に配設され、梯子7を支持するターンテーブル2と、で構成されている。梯子7は、作業者を載せるためのバスケット72が先端に設けられた伸縮式の梯子である。ターンテーブル2は、車体上面85(設置面)に旋回可能に設置され、梯子7を起伏させる起伏シリンダ74を有している。消防用梯子車1の走行時等には、梯子7が車体8の前方部に設けられた梯子受けアーチ6上に位置するように収納され、消防等の作業時には、梯子7が伸梯、起梯、又は旋梯される。
消防用梯子車1には、車体8の姿勢を調整して、梯子7が伸梯、起梯、又は旋回したときの車体8の転倒を防止する機構が設けられている。具体的には、消防用梯子車1は、図2及び図3に示すアウトリガー4a〜4dと、傾斜角矯正機構3(ターンテーブル傾斜機構)と、車体傾斜計36(第1の傾斜計)及びターンテーブル傾斜計37(第2の傾斜計)と、制御部9と、を備えている。
アウトリガー4a〜4dは、車体8の前部(運転席側の部分)、後部のそれぞれに、左右一対に配設されている。アウトリガー4a〜4dは、車体8の側方へ水平方向に張り出し、その後鉛直方向に屈曲する形状に形成されている。アウトリガー4a〜4dの先端には、ジャッキ5a〜5dが設けられている。
ジャッキ5a〜5dは、ジャッキシリンダと、ジャッキシリンダから伸長する又はジャッキシリンダへ収縮するジャッキシリンダロッド52a〜52dと、を有している(図7〜図12参照)。ジャッキ5a〜5dでは、消防用梯子車1が停止した状態のときに、ジャッキシリンダロッド52a〜52dが伸長することにより、地面10に接地して車体8が支持される。ジャッキシリンダロッド52a〜52dが別々に伸長することにより、車体8の傾斜状態が調整される。
傾斜矯正機構3は、ターンテーブル2と車体上面85との間に配設され、ターンテーブル2を車体上面85に対して所定の傾斜角で傾斜させる部材である。傾斜角矯正機構3は、図4に示すように、上部旋回輪ベアリング31(第2のベアリング)と、下部旋回輪ベアリング32(第1のベアリング)と、傾斜リング33(傾斜部材)と、上部減速機34、下部減速機35と、を有している。
上部旋回輪ベアリング31及び下部旋回輪ベアリング32は、歯車を有する内輪と、外輪と、内輪と外輪の間で転動する転動体とで構成されている。上部旋回輪ベアリング31の外輪は、ターンテーブル2のテーブル面25に固定され、下部旋回輪ベアリング32の外輪は、車体上面85に固定されている。上部旋回輪ベアリング31の内輪と下部ベアリング32の内輪とは、傾斜リング33により連結されている。
傾斜リング33は、環状の部材であり、上面と下面との間に所定の傾斜角を有する。傾斜リング33の傾斜角は、例えば、3.5°である。傾斜リング33は、下部旋回輪ベアリング32の内輪と上部旋回輪ベアリング31の内輪との間に配設されている。これにより、傾斜リング33は、下部ベアリング32の回動の軸と上部旋回輪ベアリング31の回動の軸を、傾斜リング33の傾斜角で交わらせる。傾斜リング33は、車体上面85に対して旋回可能であり、傾斜リング33に対してターンテーブル2が旋回可能である。
上部減速機34及び下部減速機35は、上部旋回輪ベアリング31及び下部旋回輪ベアリング32の内輪の歯車と噛み合うウォームの回動を減速させる部材である。上部減速機34及び下部減速機35は、図5に示すように、上部減速機駆動モータ38(第2のモータ)及び下部減速機駆動モータ39(第1のモータ)に連結されている。上部減速機駆動モータ38及び下部減速機駆動モータ39は、例えば、油圧モータであり、供給される油圧の調整と油の流入方向の切り替えとにより右回動又は左回動する。上部減速機34及び下部減速機35は、上部減速機駆動モータ38及び下部減速機駆動モータ39によってウォームを回動させる。上部減速機34は、図4に示すようにテーブル面25(ターンテーブル2)に固定されている。上部減速機34は、ウォームを介して上部旋回輪ベアリング31の内輪及び傾斜リング33を回動させて、ターンテーブル2に対して傾斜リング33を相対的に回動させる。下部減速機35は、車体正面85(車体8)に固定されている。下部減速機35は、ウォームを介して下部旋回輪ベアリング32の内輪及び傾斜リング33を回動させて、車体8に対して傾斜リング33を相対的に回動させる。
図1〜図3に戻って、車体傾斜計36は、車体上面85に設けられ、水平面を基準に車体上面85の傾斜角を測定する。ターンテーブル傾斜計37は、ターンテーブル2のテーブル面25に設けられ、水平面を基準にターンテーブル2のテーブル面25の傾斜角を測定する。車体傾斜計36及びターンテーブル傾斜計37は、車体8の前後方向における傾斜角と、車体8の左右方向における傾斜角とを計測する。これにより、車体傾斜計36及びターンテーブル傾斜計37は、車体上面85及びターンテーブル2のテーブル面25がどの方向にどの程度、傾斜しているのかを計測する。すなわち、車体傾斜計36及びターンテーブル傾斜計37は、傾斜角及び傾斜方向を計測する。
消防用梯子車1は、車体傾斜計36及びターンテーブル傾斜計37の他に、車体8等の状態を検出する検出器を有している。具体的には、消防用梯子車1は、図5に示すように、傾斜矯正機構収納向き検出器40(第2の検出器)と、回動角度検出器41と、梯子収納状態検出器42(第1の検出器)と、を有している。
傾斜矯正機構収納向き検出器40は、梯子7の先端側が梯子受けアーチ6上に位置して梯子7が収納されている場合に、傾斜矯正機構3がターンテーブル2を車体上面85に対してどの方向に傾斜させているのか、を検出する。具体的には、傾斜矯正機構収納向き検出器40は、傾斜リング33の傾斜方向、すなわち、傾斜リング33の最も薄い部分が傾斜リング33の中心に対してどの方向にあるのかを検出する。
回動角度検出器41は、車体8に対して傾斜矯正機構3が回動した回動角度を検出する。具体的には、回動角度検出器41は、下部減速機35が下部旋回輪ベアリング32の内輪及び傾斜リング33を回動させた回動角度を検出する。
梯子収納状態検出器42は、梯子7が倒伏し、梯子受けアーチ6上に位置した状態(収納状態)にあるか否か(収納状態情報)を検出する。
制御部9は、CPU(Central Processing Unit)等から構成され、所定のプログラムを実行することで後述する車両姿勢調整処理を行う。制御部9は、図5に示すように、車体傾斜計36、テーブル傾斜計37、傾斜矯正機構収納向き検出器40、回動角度検出器41、及び梯子収納状態検出器42からデータを取得する。また、制御部9は、ジャッキシリンダ制御弁51、上部減速機駆動モータ38、及び下部減速機駆動モータ39を制御する。制御部9は、ジャッキシリンダ制御弁51を開閉することにより油圧を調整して、ジャッキ5a〜5dを伸縮させる。また、制御部9は、上部減速機駆動モータ38と下部減速機駆動モータ39とを回動させることにより、上部減速機34と下部減速機35と駆動し、傾斜矯正機構3を旋回させる。
(車両姿勢調整処理)
次に、図6に示すフロー図を参照して、消防用梯子車1の制御部9によって実行される車両姿勢調整処理について説明する。車両姿勢調整処理は、消防用梯子車1の運転者が車両を停止させ、制御部9にある処理開始ボタンで押した状態から開始される。
この処理が開始されると、制御部9は、車体傾斜計36から、車体8の前後方向における傾斜角及び車体8の左右方向における傾斜角を取得する(ステップS1)。制御部9は、これらの傾斜角から車体上面85の傾斜角と傾斜方向とを算出する。制御部9は、算出された傾斜角が消防用梯子車1の傾斜矯正限界値(例えば、7.0°)以下であるか否かを判別する(ステップS2)。
制御部9は、傾斜角が消防用梯子車1の傾斜矯正限界値よりも大きいと判別した場合(ステップS2;No)、車両姿勢調整処理を終了させる。この場合、制御部9は、例えば、消防用梯子車1の運転席に設置された表示部(液晶ディスプレイ等)に、消防用梯子車1を停止させた場所が傾斜矯正限界値よりも大きく傾斜していることを表示する。
制御部9は、傾斜角が消防用梯子車1の傾斜矯正限界値以下であると判別した場合(ステップS2;Yes)、ジャッキ5a〜5dを一定量伸長させる(ステップS3)。この一定量は、ジャッキシリンダから消防用梯子車1の車輪下までの距離よりもやや大きい値である。制御部9は、ジャッキ5a〜5dの先端を接地させ、車輪が地面10から離れた状態で車体8を設置する。
制御部9は、再び、車体傾斜計36から車体8の前後方向における傾斜角及び車体8の左右方向における傾斜角を取得する(ステップS4)。制御部9は、車体上面85の傾斜角と傾斜方向とを算出し、算出された傾斜角が一定値(例えば、2°)以下であるか否かを判別する(ステップS5)。
制御部9は、傾斜角が一定値以下であると判別した場合(ステップS5;Yes)、車体上面85の傾斜角の傾斜角が0°となる(車体上面85が水平となる)ジャッキ5a〜5dの伸長量を算出する(ステップS6)。制御部9は、算出された伸長量だけジャッキ5a〜5dを伸長させ(ステップS7)、その後、消防用梯子車1の車両姿勢調整処理を終了させる。制御部9は、例えば、上記の表示部に、車両姿勢調整処理の完了を表示する。
一方、制御部9は、傾斜角が一定値よりも大きいと判別した場合(ステップS5;No)、車体上面85の傾斜角の傾斜角が傾斜リング33の傾斜角(すなわち、3.5°)となるジャッキ5a〜5dの伸長量を算出する(ステップS8)。制御部9は、車体上面85の傾斜角を傾斜リング33の傾斜角とするのに、ジャッキ5a〜5dの伸長が最も少ない各ジャッキ5a〜5dの伸長量の組合せを算出する。例えば、制御部9は、車体上面85が傾斜する方向を保ったままで、車体上面85の傾斜角を傾斜リング33の傾斜角とする各ジャッキ5a〜5dの伸長量を算出する。制御部9は、算出された伸長量までジャッキ5a〜5dを伸長させる(ステップS9)。
制御部9は、傾斜矯正機構3の収納向きを取得する。具体的には、制御部9は、傾斜矯正機構収納向き検出器40及び回動角度検出器41から、傾斜矯正機構3の傾斜リング33の傾斜方向及び傾斜リング33の回動角度を取得する(ステップS10)。
制御部9は、取得された傾斜リング33の傾斜方向及び傾斜リング33の回動角度から、ターンテーブル2のテーブル面25の傾斜角が0°となる(テーブル面25が水平となる)傾斜矯正機構3の回動方向を求める(ステップS11)。
制御部9は、梯子収納状態検出器42から、梯子7の収納状態情報を取得し、梯子7が収納されているか否かを判別する(ステップ12)。制御部9は、梯子7が収納されていないと判別した場合(ステップS12;No)、車両姿勢調整処理を終了させる。制御部9は、梯子7が収納されていると判別した場合(ステップS12;Yes)、傾斜矯正機構3を求めた回動方向に回動させる(ステップ13)。この場合、梯子7を支持するターンテーブル2を回動させると危険であるので、制御部9は、上部減速機駆動モータ38と下部減速機駆動モータ39とを逆方向に回動させる。車体8に対して傾斜リング33を相対的に回動させ、その回動速度と同速度でかつ逆方向に、傾斜リング33に対してターンテーブル2を相対的に回動させる。両者の回動はほぼ同時に行う。これにより、車体8に対するターンテーブル2の回動を抑制した状態で、車体8に対して傾斜リング33を相対的に回動させる。
制御部9は、所定の時間毎に、ターンテーブル傾斜計37から車体8の前後方向における傾斜角及び車体8の左右方向における傾斜角を取得する。制御部9は、計測された傾斜角が0°であるか否かを判別する(ステップS14)。
制御部9は、傾斜角が0°でないと判別した場合(ステップS14;No)、傾斜矯正機構3の回動を続けさせる。制御部9は、傾斜角が0°であると判別した場合(ステップS14;Yes)、傾斜矯正機構3の回動を停止させ、消防用梯子車1の車両姿勢調整処理を終了させる。
消防用梯子車1の車両姿勢調整処理が終了した後、消防用梯子車1は高所作業、例えば、バスケット72を用いた人命救助作業や、バスケット72からの放水作業が可能な状態になる。消防用梯子車1では、梯子7の伸長、起伏や、ターンテーブル2の旋回が行われる。
ターンテーブル2の旋回は、車体上面85の傾斜角が一定値以下であると判別されて(ステップS5)、ジャッキ5a〜5dの伸長によって車体上面85の傾斜角の傾斜角が0°に調整された場合には、下部減速機35を駆動して、車体8に対して傾斜リング33を相対的に回動させることにより行われる。この場合、ターンテーブル2の旋回は、傾斜リング33に対してターンテーブル2を相対的に回動させることによって行われない。一方、車体上面85の傾斜角が一定値よりも大きいと判別されて(ステップS5)、ジャッキ5a〜5dの伸長と傾斜矯正機構3の回動によってターンテーブル2のテーブル面25の傾斜角0°に調整された場合には、ターンテーブル2の旋回は、上部減速機34を駆動して、傾斜リング33に対してターンテーブル2を相対的に回動させることにより行われる。制御部9は、好ましくは、車両姿勢の調整状態、すなわち、車体上面85の傾斜角の傾斜角が0°に調整された場合であるか、又はターンテーブル2のテーブル面25の傾斜角0°に調整された場合であるか、を記憶する。この場合、制御部9は、ターンテーブル2を旋回させる場合に、記憶された車両姿勢の調整状態に応じて、下部減速機35及び上部減速機34のいずれ一方を駆動し、他方を駆動しない。
消防用梯子車1での高所作業が終了して、消防用梯子車1を発車させるには、梯子7を収納して梯子受けアーチ6上に位置させる。この状態で、傾斜矯正機構3の傾斜が低い方が消防用梯子車1の前方に向くように傾斜矯正機構3を回動させる。なお、制御部9が車両姿勢の調整状態を記憶して、下部減速機35及び上部減速機34のいずれ一方を駆動する場合、制御部9が車両姿勢の調整状態の記憶を消去し、下部減速機35及び上部減速機34の一方又は双方を駆動させて、傾斜矯正機構3を回動させる。
(車両姿勢の調整方法)
次に、図7〜図12を参照して、消防用梯子車1の車両姿勢の調整方法について、具体例を挙げて説明する。
図7及び図8に示す消防用梯子車1は、ほぼ水平面(例えば、地面10の傾斜の角度が2.0°以下)の地面10に停車している。この停車位置で高所作業を行うには、ジャッキ5a〜5dを伸長させて、車体上面85の傾斜角が0°に調整される(図7及び図8に示す水平面Hを参照)。具体的には、車体傾斜計36で車体上面85の傾斜角を計測する。計測された傾斜角から車体上面85の傾斜角と傾斜方向とを算出し、消防用梯子車1の傾斜矯正限界値(例えば、7°)以下であるか否かを判別する。この場合、車体上面85の傾斜角が2.0°以下であるので、算出された傾斜角度が傾斜矯正限界値以下と判別する。ジャッキ5a〜5dを一定量伸長させて接地させた後、再び、車体傾斜計36で傾斜角を計測する。そして、計測された傾斜値が一定値(例えば、2.0°)以下であるか否かを判別する。この場合、計測された傾斜値が2.0°以下であるので、計測された傾斜値が一定値以下と判別する。車体上面85の傾斜角の傾斜角が0°となるジャッキ5a〜5dの伸長量を算出し、算出された伸長量までジャッキ5a〜5dを伸長させる。以上により、消防用梯子車1の車両姿勢の調整が終了する。
図9及び図10に示す消防用梯子車1は、傾斜の角度Aが3.5°の地面10に停車している。図9に示す地面10は、消防用梯子車1の前後方向に傾斜し、図10に示す地面10は、消防用梯子車1の左右方向に傾斜している。このような地面10に停車させて高所作業を行うには、ジャッキ5a〜5dを伸長させるとともに、傾斜矯正機構3を回動させる。ターンテーブル2のテーブル面25の傾斜角が0°に調整されて車両姿勢の調整が行われる(図9及び図10に示す水平面Hを参照)。具体的には、車体傾斜計36で車体上面85の傾斜角を計測する。以下、ジャッキ5a〜5dを一定量伸長させて接地させるまでは、上記の消防用梯子車1がほぼ水平面に停車している場合と同じであるので、その説明を省略する。そして、ジャッキ5a〜5dを一定量伸長させて接地させた後、再び車体傾斜計36で傾斜角を計測する。そして、計測された傾斜値が一定値(例えば、2.0°)以下であるか否かを判別する。この場合、計測された傾斜値が3.5°であるので、計測された傾斜値が一定値よりと大きいと判別する。車体上面85の傾斜角の傾斜角が傾斜リング33の傾斜角と同じ大きさ(3.5°)となるジャッキ5a〜5dの伸長量を算出し、算出された伸長量までジャッキ5a〜5dを伸長させる。この場合、地面10の傾斜の角度Aが3.5°であるので、ジャッキ5a〜5dの伸長量はほぼ0であり、ジャッキ5a〜5dはほとんど伸長されない。そして、傾斜矯正機構3の傾斜リング33の傾斜方向及び傾斜リング33の回動角度を計測し、ターンテーブル2のテーブル面25の傾斜角が0°となる傾斜矯正機構3の回動方向を求める。梯子7が収納された状態にあるかを確認し、梯子7が収納されている場合、ターンテーブル2のテーブル面25の傾斜角が0°になるまで傾斜矯正機構3を回動させる。図9に示す停車位置の場合、消防用梯子車1では、傾斜矯正機構3の傾斜が低い方が消防用梯子車1の前方に向くように傾斜矯正機構3が回動された状態で梯子7が収納されているので、傾斜矯正機構3の回動はほとんど行われず、ほぼジャッキ5a〜5dの伸長だけで、車両姿勢の調整が行われる。図10に示す停車位置の場合、傾斜矯正機構3の傾斜方向が消防用梯子車1の左右方向の、地面10の傾斜方向と逆方向を向くようになるまで、傾斜矯正機構3を回動させて、車両姿勢の調整が行われる。以上により、消防用梯子車1の車両姿勢の調整が終了する。
図11及び図12に示す消防用梯子車1は、傾斜の角度Aが7.0°の地面10に停車している。図11に示す地面10は、消防用梯子車1の前後方向に傾斜し、図12に示す地面10は、消防用梯子車1の左右方向に傾斜している。このような停車位置で高所作業を行うには、ジャッキ5a〜5dを伸長させるとともに、傾斜矯正機構3を回動させて、ターンテーブル2のテーブル面25の傾斜角が0°に調整される(図11及び図12に示す水平面Hを参照)。具体的な調整方法は、上記の消防用梯子車1が3.5°の傾斜角度の地面10に停車している場合と同じである。その具体的な説明は省略する。図11に示す停車位置の場合、傾斜矯正機構3の傾斜方向が、消防用梯子車1の前後方向の、地面10の傾斜方向と逆方向を向くようになるまで、傾斜矯正機構3を回動させる。図12に示す停車位置の場合、傾斜矯正機構3の傾斜方向が、消防用梯子車1の左右方向の、地面10の傾斜方向と逆方向を向くようになるまで、傾斜矯正機構3を回動させる。
以上のように、本実施形態に係る消防用梯子車1は、ジャッキ5a〜5dを有するアウトリガー4a〜4dと、ターンテーブル2を車体上面85に対して所定の傾斜角で傾斜させ、車体上面85で旋回する傾斜矯正機構3と、車体8及びターンテーブル2に設けられ、水平面を基準に車体上面85及びターンテーブル2のテーブル面25を計測する車体傾斜計36及びターンテーブル傾斜計37とを備えている。
特許文献1の高所作業用車両では、停止場所の傾斜角によらず、ターンテーブル上面を水平に調整していた。この高所作業用車両では、下側の旋回輪ベアリングに対して上側の旋回輪ベアリングが傾斜しているので、消防用梯子車1がほぼ水平な地面10に停車している場合、この傾斜だけ車体を傾斜させる必要がある。このため、ジャッキの伸長量が長くなる問題があった。車両姿勢の調整時間が長くなり、その結果、高所作業までの時間がかかる問題があった。
これに対して、本実施形態に係る消防用梯子車1では、車体傾斜計36及びターンテーブル傾斜計37が計測した車体上面85及びターンテーブル2のテーブル面25の傾斜角(車体8の前後方向における傾斜角と、車体8の左右方向における傾斜角)に基づいて、車体上面85及びターンテーブル2のテーブル面25のいずれか一方が水平となる位置まで、ジャッキ5a〜5dを伸長させ、傾斜矯正機構3を旋回させることにより、制御部9が消防用梯子車1の車両姿勢を調整する。このため、消防用梯子車1が停車した地面10(場所)の傾斜角に応じて、消防用梯子車1の車両姿勢の調整が迅速に行うことができる。例えば、消防用梯子車1がほぼ水平な地面10に停車している場合、ジャッキ5a〜5dの伸縮だけで車体上面85を水平に調整する。従って、ジャッキ5a〜5dの伸縮量は短く、消防用梯子車1を停車させた後、短時間で人命救助や消火活動を行うことが可能である。
消防用梯子車1がほぼ水平な地面10に停車している場合、本実施形態に係る消防用梯子車1では、ターンテーブル2が傾斜角矯正機構3の傾斜リング33の傾斜角だけ、すなわち、3.5°、地面10に対して傾斜する。しかし、車体上面85の傾斜角が一定値(例えば、2°)以下であると判別されて、ジャッキ5a〜5dの伸長によって車体上面85の傾斜角の傾斜角が0°に調整された場合、ターンテーブル2の旋回は、車体8に対して傾斜リング33を相対的に回動させることにより行われる。従って、傾斜角矯正機構3の傾斜方向が梯子7の左右方向と直交する方向に設定されていると、ターンテーブル2が地面10に対して傾斜していたとしても、梯子7で行う高所作業は安全である。
また、梯子7の起梯可能な角度が、例えば、最小角度が3.5°大きくなり、最大角度が3.5°小さくなる。梯子7の起梯の最大角度が75°である消防用梯子車1の場合、最大角度が71.5°になる可能性がある。しかし、本実施形態に係る消防用梯子車1では、傾斜角矯正機構3が回動可能であるため、その向きを反対方向、すなわち、車体上面85の傾斜と同じ方向に傾斜角矯正機構3を傾斜させることにより、梯子7の起梯の最大角度をより大きくすることが可能である。例えば、上記の例では、最大角度を78.5°にすることができる。また、梯子7の起梯の最小角度が−10°である消防用梯子車1の場合、車体上面85の傾斜と反対の方向に傾斜角矯正機構3を傾斜させることにより、梯子7の起梯の最小角度をより小さくすることも可能である。例えば、上記の例では、最小角度を−13.5°にすることができる。
また、本実施形態に係る消防用梯子車1では、制御部9は、車体傾斜計36が計測した車体上面85の傾斜角が一定値以下である場合には、車体上面85が傾斜0°となるジャッキ5a〜5dの伸長量までジャッキ5a〜5dを伸長させる。また、制御部9は、車体傾斜計36が計測した車体上面85の傾斜角が一定値を超える場合には、ターンテーブル2のテーブル面25が傾斜0°となるように、ジャッキ5a〜5dを伸長させ、傾斜角矯正機構3を旋回させる。制御部9は、車体上面85の傾斜角が一定値以下であるか否かに応じて、ジャッキ5a〜5dの伸長のみで車両姿勢を調整するか、ジャッキ5a〜5dの伸長と傾斜角矯正機構3の旋回とで車両姿勢を調整するか、を選択する。このため、消防用梯子車1では、迅速かつ的確な車両姿勢の調整ができ、停車から高所作業までの時間を短縮することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態等によって限定されるものではない。例えば、上記実施形態では、消防用梯子車1の傾斜矯正限界値の例としてその角度が7.0°である形態を挙げている。また、傾斜リング33の傾斜角が3.5°である形態を挙げている。これらの数値は例示にすぎず、ジャッキ5a〜5dにおけるジャッキシリンダロッド52a〜52dの最大伸長長さによって変更可能な数値である。これらの数値は、本発明が適用される高所作業用車両の用途、目的に応じて変更可能である。また、上記の実施形態では、傾斜リング33の傾斜角は、消防用梯子車1の傾斜矯正限界値の半分の大きさであったが、この比率も、高所作業用車両の用途、目的に応じて変更可能である。例えば、傾斜リング33の傾斜角が傾斜矯正限界値の1/3の大きさであってもよい。
また、制御部9が、算出された車体上面8の傾斜角が一定値以下であるか否かを判別する場合に、その一定値が2.0°である例を挙げている。この数値は例示にすぎず、消防用梯子車1の大きさや梯子7の長さ等により適宜変更されてもよい。例えば、上記一定値は1.5°、2.5°等であってもよい。
上記の実施形態では、車体傾斜計36により、水平を基準にした車体上面85の傾斜角を計測していたが、車体傾斜計36は、車体8における高所作業用構造物の設置面の傾斜角を計測可能であればよく、車体傾斜計36の計測は、車体上面85の傾斜角に限られない。例えば、車体傾斜計36を車体8のフレームに設け、フレームにおける設置面の傾斜角を計測してもよい。
上記の実施形態では、ジャッキ5a〜5dを伸長させる形態を説明したが、ジャッキ5a〜5dを伸長させて車両の姿勢を調整するだけでなく、ジャッキ5a〜5dの一部を短くして車両の姿勢を調整してもよい。ジャッキ5a〜5dを伸縮することにより、車両の姿勢を調整してもよい。
上記の実施形態では、高所作業用車両として消防用梯子車1を例として説明したが、本発明は、高所作業用車両全般に適用可能である。高所作業用車両は、高所作業用構造物(梯子7や塔など)が搭載され、高所作業用構造物が車体8上で動作して、その重心が変化する車両である。
本発明は、本発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施の形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施の形態は、本発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。すなわち、本発明の範囲、実施の形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。そして、特許請求の範囲内及びそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、本発明の範囲内とみなされる。
本出願は、2013年9月20日に出願された日本国特許出願2013−212316号に基づく。本明細書中に日本国特許出願2013−212316号の明細書、特許請求の範囲、図面全体を参照として取り込むものとする。
産業用利用の可能性
本発明は、消防用梯子車1、放水車、クレーン車等の高所作業用構造物を搭載した車両で、車両の姿勢を調整して車体を安定化させる用途に適用できる。
1 消防用梯子車
2 ターンテーブル
3 傾斜角矯正機構(ターンテーブル傾斜機構)
4a、4b、4c、4d アウトリガー
5a、5b、5c、5d ジャッキ
6 梯子受けアーチ
7 梯子
8 車体
9 制御部
10 地面
25 テーブル面
31 上部旋回輪ベアリング(第2のベアリング)
32 下部旋回輪ベアリング(第1のベアリング)
33 傾斜リング(傾斜部材)
34 上部減速機
35 下部減速機
36 車体傾斜計(第1の傾斜計)
37 ターンテーブル傾斜計(第2の傾斜計)
38 上部減速機駆動モータ(第2のモータ)
39 下部減速機駆動モータ(第1のモータ)
40 傾斜矯正機構収納向き検出器(第2の検出器)
41 回動角度検出器
42 梯子収納状態検出器(第1の検出器)
51 ジャッキシリンダ制御弁
52 ジャッキシリンダロッド
72 バスケット
74 起伏シリンダ
85 車体上面(設置面)
A 地面の傾斜の角度
H 水平面

Claims (10)

  1. 高所作業用構造物を支持するターンテーブルが車体の設置面に配設された高所作業用車両であって、
    下方へ伸長して前記車体を支持するジャッキを有し、前記車体に複数設けられて前記設置面の傾斜状態を調整するアウトリガーと、
    前記ターンテーブルを前記設置面に対して所定の傾斜角で傾斜させるとともに、前記設置面上で旋回して前記所定の傾斜角の傾斜方向を変更するターンテーブル傾斜機構と、
    前記車体に配設され、水平面を基準に前記設置面の傾斜角及びその傾斜方向を計測する第1の傾斜計と、
    前記ターンテーブルに配設され、水平面を基準に前記ターンテーブルの傾斜角及びその傾斜方向を計測する第2の傾斜計と、
    前記第1の傾斜計が計測した前記設置面の傾斜角及び傾斜方向、並びに前記第2の傾斜計が計測した前記ターンテーブルの傾斜角及び傾斜方向に基づいて、前記設置面及び前記ターンテーブルのいずれか一方が水平となる前記ジャッキの伸縮量及び前記ターンテーブル傾斜機構の旋回方向を求め、求めた伸縮量まで前記ジャッキを伸縮させ、かつ求めた旋回方向へ前記ターンテーブル傾斜機構を旋回させて、前記設置面及び前記ターンテーブルのいずれか一方を水平にする制御部と、
    を備える、ことを特徴とする高所作業用車両。
  2. 前記制御部は、
    前記第1の傾斜計が計測した前記設置面の傾斜角が一定値以下である場合には、前記設置面が水平となる前記ジャッキの伸縮量を求め、求めた伸縮量で前記ジャッキを伸縮させ、
    前記第1の傾斜計が計測した前記設置面の傾斜角が一定値を超える場合には、前記ターンテーブルが水平となる前記ジャッキの伸縮量及び前記ターンテーブル傾斜機構の旋回方向を求め、求めた伸縮量まで前記ジャッキを伸縮させ、かつ求めた旋回方向へ前記ターンテーブル傾斜機構を旋回させ、前記ターンテーブルを水平にする、
    ことを特徴とする請求項1に記載の高所作業用車両。
  3. 前記ターンテーブル傾斜機構は、
    前記設置面に設けられた第1のベアリングと、
    前記ターンテーブルに設けられた第2のベアリングと、
    前記第1のベアリングに、前記設置面と垂直な方向を軸に回動可能に保持され、かつ前記第2のベアリングに、前記設置面と交わる方向を軸に回動可能に保持され、前記第1のベアリング及び前記第2のベアリングを介して前記ターンテーブルを前記設置面に対して傾斜させる傾斜部材と、
    前記車体に設けられ、前記車体に対して前記傾斜部材を相対的に回動させる第1のモータと、
    前記ターンテーブルに設けられ、前記ターンテーブルに対して前記傾斜部材を相対的に回動させる第2のモータと、
    を有し、
    前記制御部は、前記高所作業用構造物を旋回させる場合に、前記設置面が水平であるとき、前記第1のモータを駆動して前記車体に対して前記傾斜部材を相対的に回動させ、前記ターンテーブルが水平であるとき、前記第2のモータを駆動して前記傾斜部材と前記ターンテーブルとを相対的に回動させる、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の高所作業用車両。
  4. 下方へ伸長して車体を支持するジャッキを有し、前記車体に複数設けられて、高所作業用構造物を支持するターンテーブルが設置される設置面の傾斜状態を調整するアウトリガーと、
    前記ターンテーブルを前記設置面に対して所定の傾斜角で傾斜させるとともに、前記設置面上で旋回して前記所定の傾斜角の傾斜方向を変更するターンテーブル傾斜機構と、
    前記車体に配設され、水平面を基準に前記設置面の傾斜角及びその傾斜方向を計測する第1の傾斜計と、
    前記ターンテーブルに配設され、水平面を基準に前記ターンテーブルの傾斜角及びその傾斜方向を計測する第2の傾斜計と、
    を備える高所作業用車両の車両姿勢調整システムであって、
    前記第1の傾斜計が計測した前記設置面の傾斜角及び傾斜方向、並びに前記第2の傾斜計が計測した前記ターンテーブルの傾斜角及び傾斜方向を取得するデータ取得手段と、
    前記データ取得手段が取得した前記設置面及び前記ターンテーブルの傾斜角及び傾斜方向に基づいて、前記設置面及び前記ターンテーブルのいずれか一方が水平となる前記ジャッキの伸縮量及び前記ターンテーブル傾斜機構の旋回方向を求める演算手段と、
    求めた伸縮量まで前記ジャッキを伸縮させ、かつ求めた旋回方向へ前記ターンテーブル傾斜機構を旋回させて、前記設置面及び前記ターンテーブルのいずれか一方を水平にする駆動手段と、
    を備える、ことを特徴とする高所作業用車両の車両姿勢調整システム。
  5. 前記高所作業用構造物は、車体上面で起伏する梯子又は塔であり、
    前記高所作業用車両は、前記高所作業用構造物が車体に倒伏した状態であるか否かを検出する第1の検出器と、前記ターンテーブル傾斜機構の傾斜方向を検出する第2の検出器と、を備え、
    前記データ取得手段は、前記第1の検出器が検出した前記高所作業用構造物の起伏状態と、前記第2の検出器が検知した前記ターンテーブル傾斜機構の傾斜方向とをさらに取得し、
    前記演算手段は、前記データ取得手段が取得した前記設置面及び前記ターンテーブルの傾斜角及び傾斜方向、並びに前記ターンテーブル傾斜機構の傾斜方向に基づいて、前記設置面及び前記ターンテーブルのいずれか一方が水平となる前記ジャッキの伸縮量及び前記ターンテーブル傾斜機構の旋回方向を求め、
    前記駆動手段は、前記データ取得手段が取得した前記高所作業用構造物の起伏状態が倒伏した状態にある場合に、求めた伸縮量まで前記ジャッキを伸縮させ、かつ求めた旋回方向へ前記ターンテーブル傾斜機構を旋回させて、前記設置面及び前記ターンテーブルのいずれか一方を水平にする、
    ことを特徴とする請求項4に記載の高所作業用車両の車両姿勢調整システム。
  6. 下方へ伸長して車体を支持するジャッキを有し、前記車体に複数設けられて、高所作業用構造物を支持するターンテーブルが設置される設置面の傾斜状態を調整するアウトリガーと、
    前記ターンテーブルを前記設置面に対して所定の傾斜角で傾斜させるとともに、前記設置面上で旋回して前記所定の傾斜角の傾斜方向を変更するターンテーブル傾斜機構と、
    前記車体に配設され、水平面を基準に前記設置面の傾斜角及びその傾斜方向を計測する第1の傾斜計と、
    前記ターンテーブルに配設され、水平面を基準に前記ターンテーブルの傾斜角及びその傾斜方向を計測する第2の傾斜計と、
    を備える高所作業用車両の車両姿勢調整方法であって、
    前記第1の傾斜計及び前記第2の傾斜計を用いて前記設置面及び前記ターンテーブルの傾斜角及び傾斜方向を測定するステップと、
    測定された傾斜角及び傾斜方向に基づいて、前記設置面及び前記ターンテーブルのいずれか一方が水平となる前記ジャッキの伸縮量及び前記ターンテーブル傾斜機構の旋回方向を求めるステップと、
    求めた伸縮量まで前記ジャッキを伸縮させ、かつ求めた旋回方向へ前記ターンテーブル傾斜機構を旋回させて、前記設置面及び前記ターンテーブルのいずれか一方を水平にするステップと、
    を備える、
    ことを特徴とする高所作業用車両の車両姿勢調整方法。
  7. 前記設置面及び前記ターンテーブルのいずれか一方を水平にするステップでは、前記第1の傾斜計を用いて計測した前記設置面の傾斜角が前記高所作業用車両における車両姿勢調整範囲内である場合に、求めた伸縮量まで前記ジャッキを伸縮させ、かつ求めた旋回位方向へ前記ターンテーブル傾斜機構を旋回させる、
    ことを特徴とする請求項6に記載の高所作業用車両の車両姿勢調整方法。
  8. 前記ジャッキの伸縮量及び前記ターンテーブル傾斜機構の旋回位置を求めるステップでは、前記第1の傾斜計が計測した前記設置面の傾斜角が一定値以下である場合には、前記設置面が水平となる前記ジャッキの伸縮量を求め、前記第1の傾斜計が計測した前記設置面の傾斜角が一定値を超える場合には、前記ターンテーブルが水平となる前記ジャッキの伸縮量及び前記ターンテーブル傾斜機構の旋回方向を求める、
    ことを特徴とする請求項6又は7に記載の高所作業用車両の車両姿勢調整方法。
  9. 前記一定値は、2.0°である、
    ことを特徴とする請求項8に記載の高所作業用車両の車両姿勢調整方法。
  10. 下方へ伸長して車体を支持するジャッキを有し、前記車体に複数設けられて、高所作業用構造物を支持するターンテーブルが設置される設置面の傾斜状態を調整するアウトリガーと、
    前記ターンテーブルを前記設置面に対して所定の傾斜角で傾斜させるとともに、前記設置面上で旋回して前記所定の傾斜角の傾斜方向を変更するターンテーブル傾斜機構と、
    前記車体に配設され、水平面を基準に前記設置面の傾斜角及びその傾斜方向を計測する第1の傾斜計と、
    前記ターンテーブルに配設され、水平面を基準に前記ターンテーブルの傾斜角及びその傾斜方向を計測する第2の傾斜計と、
    を備え、
    前記ターンテーブル傾斜機構は、
    前記設置面に設けられた第1のベアリングと、
    前記ターンテーブルに設けられた第2のベアリングと、
    前記第1のベアリングに、前記設置面と垂直な方向を軸に回動可能に保持され、かつ前記第2のベアリングに、前記設置面と交わる方向を軸に回動可能に保持され、前記第1のベアリング及び前記第2のベアリングを介して前記ターンテーブルを前記設置面に対して傾斜させる傾斜部材と、
    前記車体に設けられ、前記車体に対して前記傾斜部材を相対的に回動させる第1のモータと、
    前記ターンテーブルに設けられ、前記ターンテーブルに対して前記傾斜部材を相対的に回動させる第2のモータと、
    を有する高所作業用車両の高所作業用構造物の旋回方法であって、
    前記設置面が水平であるとき、前記第1のモータを駆動して前記車体に対して前記傾斜部材を相対的に回動させ、前記ターンテーブルが水平であるとき、前記第2のモータを駆動して前記傾斜部材と前記ターンテーブルとを相対的に回動させる、
    ことを特徴とする高所作業用構造物の旋回方法。
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