JPWO2015033607A1 - 内視鏡手術用処置具 - Google Patents

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Abstract

【課題】挿入部において独立して屈曲操作可能な2以上の屈曲部を有し、先端の鉗子片が開閉自在かつ回転自在な内視鏡手術用処置具を提供する。
【解決手段】パイプ状の本体の一端に設けられた挿入部と、その他端に設けられた操作部とを備える内視鏡手術のための処置具であって、
前記挿入部は、2以上の屈曲部と一対の鉗子片を有し、
前記操作部は、前記屈曲部のそれぞれに対応する屈曲操作部と、開閉操作部と、回転操作部とを有し、
前記屈曲部は、前記屈曲操作部に連結された第1の線状部材が前記本体内部を軸線方向に進退操作されることにより屈曲操作可能であり、
前記鉗子片は、前記開閉操作部に連結された第2の線状部材が前記本体内部を軸線方向に進退操作されることにより開閉操作可能であり、
前記鉗子片は、前記回転操作部に連結された第3の線状部材が前記本体内部を軸線回りに回転操作されることにより回転操作可能であることを特徴とする処置具。
【選択図】図1

Description

本発明は、内視鏡手術用処置具に関する。
内視鏡手術は、腹部に数cmの孔を数か所開け、トロッカー(trocar)と呼ばれる筒状の器具を刺入し、トロッカーに挿通した処置具、内視鏡などにより手術を行うものである。切開手術よりも患者の身体的負担が少なく、回復も早いことが特徴である。
ここで、内視鏡手術に用いられる処置具は、トロッカーに挿通でき、さらにトロッカーに挿通した状態で使用できるものでなくてはならない。よって、処置具は、トロッカーの形状(一般的には長さ100mm、内径5mm程度)によって厳しい構造的制約を受け、それゆえ十分な操作性を備えることが困難である。内視鏡手術用処置具として、患者の体内に挿入される挿入部において1つの屈曲部を有し、先端の鉗子片が開閉自在かつ回転自在なものが知られている(特許文献1)。
特開2008−220972号公報
しかしながら、上記の処置具は、挿入部において1つの屈曲部しか有さないため、患者の臓器に対する鉗子片の角度、及び、トロッカー挿入口から鉗子片までの距離を調整することが困難であった。そのため、患者の臓器を適切に把持できず傷つけてしまうおそれがあったり、また、患者の体格等に合わせて複数の処置具を準備する必要があった。
それゆえ、本発明の課題は、操作性に優れた内視鏡手術用処置具を提供することにある。具体的には、患者体内への挿入部において独立して屈曲操作可能な2以上の屈曲部を有し、かつ、先端の鉗子片が開閉自在かつ回転自在である内視鏡手術用処置具を提供する。
本発明にかかる内視鏡手術のための処置具は、
パイプ状の本体の一端に設けられた挿入部と、その他端に設けられた操作部とを備え、
前記挿入部は、2以上の屈曲部と一対の鉗子片を有し、
前記操作部は、前記屈曲部のそれぞれに対応する屈曲操作部と、開閉操作部と、回転操作部とを有し、
前記屈曲部は、前記屈曲操作部に連結された第1の線状部材が前記本体内部を軸線方向に進退操作されることにより屈曲操作可能であり、
前記鉗子片は、前記開閉操作部に連結された第2の線状部材が前記本体内部を軸線方向に進退操作されることにより開閉操作可能であり、
前記鉗子片は、前記回転操作部に連結された第3の線状部材が前記本体内部を軸線回りに回転操作されることにより回転操作可能であることを特徴とする。
このような構成によれば、患者の体内に挿入される挿入部において独立して屈曲操作可能な2以上の屈曲部を有し、かつ、先端の鉗子片が開閉自在かつ回転自在であるため、処置具の操作性を向上させることができる。
なお、「線状部材」とは、ワイヤ、ケーブル、ロープなどの線状部材に厳密に限定されるものではなく、パイプなどの筒状部材、ロッド、シャフトなどの棒状部材、及びこれらを連結して形成したものを含むものとする。
また、上記の構成にあっては、
前記第3の線状部材は、少なくとも前記屈曲部において、らせん状に形成された1条のスリットを有するパイプであってもよい。
このような構成によれば、第3の線状部材としてのパイプがらせん状に形成された1条のスリットを有することにより、パイプの柔軟性が向上する。
また、上記の構成にあっては、
前記第3の線状部材は、少なくとも前記屈曲部において、らせん状に並列に形成された複数条のスリットを有するパイプであってもよい。
このような構成によれば、第3の線状部材としてのパイプがらせん状に並列に形成された複数条のスリットを有することにより、パイプの柔軟性がより向上する。
また、上記の構成にあっては、
前記スリットは、少なくとも1つの非スリット部を有していてもよい。
このような構成によれば、第3の線状部材としてのパイプに形成されたらせん状のスリットが非スリット部を有することにより、らせん状のスリットを形成したことにより生じるパイプの軸線回りのバネ性を低減することができ、回転操作部によって与えられた回転操作力のパイプによる吸収、及び、パイプからの反発力を低減することができる。そのため、パイプの柔軟性を確保しつつも、鉗子片の回転操作においてダイレクトな操作感を得ることができ、鉗子片の回転方向における角度調整が容易となる。
なお、「非スリット部」とは、スリットの不連続部分を指すものとする。
また、上記の構成にあっては、
前記第3の線状部材は、上述のらせん状のスリットに代えて、少なくとも前記屈曲部において、軸線に垂直な外周円の少なくとも一部に形成されたスリットを軸線方向に並列に複数有するパイプであってもよい。
このような構成によれば、第3の線状部材としてのパイプが軸線に垂直な外周円の少なくとも一部に形成されたスリットを軸線方向に並列に複数有することにより、上述のらせん状のスリットを有するパイプに比べて、軸線回りの回転力に対する強度を損なうことなく柔軟性を向上させることができる。
また、上記の構成にあっては、
前記第3の線状部材は、βチタン合金製であってもよい。
このような構成によれば、しなやかに曲がり強度に優れたβチタン合金を用いることにより、挿入部において複数箇所屈曲した状態でも、回転力を適切に先端の鉗子片に伝えることができる。また、第3の線状部材の径を小さくすることができる。前述のごとく、パイプ状の本体径は、トロッカーの内径に制約されるため、第3の線状部材の小径化によって、第1の線状部材を本体内部に複数挿通することが可能となる。このため、挿入部において独立して屈曲操作可能な屈曲部を複数設けることができ、処置具の操作性を向上させることができる。
以上説明したように、本発明にかかる内視鏡手術用処置具によれば、患者体内に挿入される挿入部において独立して屈曲操作可能な2以上の屈曲部を有し、かつ、先端の鉗子片が開閉自在かつ回転自在であるため、処置具の操作性が向上する。
本発明の一実施形態にかかる内視鏡手術用処置具の構造を示す図である。 本発明の一実施形態にかかる挿入部の拡大図である。 本発明の一実施形態にかかる操作部の一部の拡大図である。 本発明の一実施形態にかかる鉗子片の開閉動作を説明する図である。 本発明の一実施形態にかかる第3の線状部材の構造を示す図である。 本発明の一実施形態にかかる第3の線状部材の展開図である。 本発明の一実施形態にかかる第3の線状部材の断面図である。 本発明の一実施形態にかかる内視鏡手術用処置具の取り得る形状を説明する図である。 本発明の一実施形態にかかる第2及び第3の線状部材の変形例について説明する図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳述する。但し、これらの実施形態はいずれも例示であり、本発明についての限定的解釈を与えるものではない。なお、図面において、同一又は対応する部分については同一の符号を付すものとする。
図1は、本発明の一実施形態にかかる内視鏡手術用処置具1の構造を示す図である。処置具1は、挿入部10と、操作部20を備える。挿入部10は、パイプ状の本体2の一端に設けられ、2以上の屈曲部11(本実施形態では、第1屈曲部11aと第2屈曲部11bの2つ)と一対の鉗子片12を備える。操作部20は、パイプ状の本体2の他端に設けられ、挿入部10に設けられた屈曲部11のそれぞれに対応する屈曲操作部21(第1屈曲部11aに対応する第1屈曲操作部21aと、第2屈曲部11bに対応する第2屈曲操作部21b)と、開閉操作部22と、回転操作部23とを備える。
操作部20には、手術時に他の器具との干渉を防止するため、30°程度の湾曲部25が設けられている。湾曲部25の湾曲角度はその主旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能であり、かかる部分が直線形状であってもよい。また、湾曲部25は、手術時に外力が加わっても変形しない固定形状としてもよく、あるいは、手術中に適宜調整できるよう可変形状としてもよい。
図2は本実施形態にかかる挿入部10の拡大図であり、図3は操作部20の一部の拡大図である。第1の線状部材31aは、挿入部10の第1屈曲部11aと操作部20の第1屈曲操作部21aを連結する。第1屈曲部11aは、第1の線状部材31aを介して、第1屈曲操作部21aにより操作され、第1屈曲部11aは一方向にのみ屈曲する。
第1の線状部材31aは、挿入部10における第1屈曲部11aの屈曲方向の内側かつ挿入部10側に位置する係止部14a、及び、操作部20における第1屈曲操作部21aと連動する係止部材26aに係止される。第1屈曲操作部21a(本実施形態では第1屈曲操作ダイヤル)を回転することにより、第1の線状部材31aが連結された係止部材26aが本体2の内部を軸線方向に進退する。これにより、第1の線状部材31aの他端に連結された第1屈曲部11aの係止部14aに引っ張り力が加わり、第1屈曲部11aが屈曲駆動される。第1屈曲操作ダイヤル21aを戻すと、本体2の内部に挿通された線状部材31、32、33の復元力により、第1屈曲部11aは直線形状に戻る。
同様の原理で、第2屈曲部11bは、第1の線状部材31bを介して、第2屈曲操作部21bにより操作される。
第1の線状部材31には、屈曲駆動に必要な引っ張り強度と柔軟性を備える点から、ステンレスロープなどを用いることができる。
なお、本実施形態において特に断りのない限り、屈曲部11という場合には第1屈曲部11a及び第2屈曲部11bの双方を、屈曲操作部21という場合には第1屈曲操作部21a及び第2屈曲操作部21bの双方を、第1の線状部材31という場合には、第1の線状部材31a及び31bの双方を指すものとする。
一対の鉗子片12は、パイプ状の本体2の先端に開閉自在に配設される。本体2の内部に挿通された第2の線状部材32は、リンク機構13、24を介して鉗子片12と開閉操作部22を連結する。開閉操作部22である開閉操作ハンドルを開閉することにより、第2の線状部材32が本体2の内部を進退し、鉗子片12を開閉駆動する。
図4は、一対の鉗子片12の開閉動作を説明する図である。一対の鉗子片12は、同図に示すように、その一方を固定し、他方のみを可動としてもよく、また、双方が連動して開閉動作を行うようにしてもよい。
第2の線状部材32として、ステンレス、チタン、チタン合金などからなるワイヤやロッドなどを用いることができる。復元力に優れる点でニッケルチタン合金製のロッドを用いることが特に好ましい。
また、一対の鉗子片12は、パイプ状の本体2の先端に、その軸線回りに回転自在に配設される。本体2の内部に挿通された第3の線状部材33は、鉗子片12と回転操作部23を連結する。回転操作部23である回転操作ダイヤルを回転することにより、第3の線状部材33が本体2の内部を軸線回りに回転し、鉗子片12を回転駆動する。
第3の線状部材33として、柔軟性を有するロッド、パイプ、ワイヤなどを用いることができる。材質は必要とする寸法や強度により適宜選択できるが、柔軟性のある金属、例えばニッケルチタン合金やβチタン合金を用いることが好ましい。中でも、十分な柔軟性を有し、かつ、回転操作部23での回転操作力を先端の鉗子片12に十分に伝達できる点、及び、内部に第2の線状部材32を挿通できる点で、βチタン合金製のパイプが特に好適である。
操作部側の回転操作部23から先端の鉗子片12までの距離が長く、また本体2内部での抵抗もあるため、従来の一般的な内視鏡用処置具においては、回転操作部23での回転操作力が吸収されてしまい、先端の鉗子片12に十分な駆動力を伝達できなかった。また、回転操作部23において反発力が生じたり、捩じった力が一定以上に高まったときに一気に鉗子片12に力が伝わり回転し過ぎるなど、ダイレクトな操作感を得ることができていなかった。特にこれらの現象は本体2の屈曲部11が多くなるほど顕著であり、先端の鉗子片12が開閉自在かつ回転自在な構成においては、挿入部10側に1つの屈曲部11を備えることが限界であった。
その点、本実施形態によれば、鉗子片12の回転操作のための線状部材33として、しなやかに曲がり強度に優れたβチタン合金を用いる。そのため、挿入部10において複数箇所屈曲した状態であっても、先端の鉗子片12に適切に駆動力を伝達することが可能となる。また、従来の処置具に比べ、線状部材33の小径化が可能となる。前述のごとく、パイプ状の本体2の外径は、トロッカーの内径に制約されるため、第3の線状部材33の小径化によって、代わりに第1の線状部材31を本体2の内部に複数挿通することが可能となる。よって、挿入部10において屈曲部11を複数設けることができ、処置具1の操作性を向上させることができる。
図5は、本実施形態のおける第3の線状部材33の構造を示す図である。第3の線状部材33は、少なくとも第1屈曲部11aに対応する第1スリット形成部38a、及び、第2屈曲部11bに対応する第2スリット形成部38bにおいてスリット36を有するパイプ34であり、本実施形態では、湾曲部25に対応する第3スリット形成部39においてもスリット36を有する。かかるスリット36を有することにより、パイプ34の柔軟性が向上する。
図6は、本実施形態における第3の線状部材33の展開図であり、第3の線状部材33であるパイプ34に形成されたスリット36の形状を示している。なお、本図はスリット36の形状の理解を容易とするため適宜縮尺を変更しており、図面の縦横比は必ずしも正確ではない。
図6(a)に示す第3の線状部材33(パイプ34)は、少なくとも屈曲部11において、らせん状に形成された1条のスリット36を有する。かかるスリット36を有することにより、パイプ34の柔軟性は向上する。また、スリット36には少なくとも1つの非スリット部37が設けられる。かかる非スリット部37により、らせん状のスリット36を形成することにより生じるパイプ34の軸線回りのバネ性を低減することができ、鉗子片12の回転操作時における反発力を低減することができる。これにより、ダイレクトな回転操作感が得られると共に、鉗子片12の回転方向における角度調整が容易となる。
図6(b)に示す第3の線状部材33(パイプ34)は、らせん状に並列に形成された4条のスリット36を有する。4条のスリット36を有することにより、1条のスリット36を有するパイプ34に比べて、柔軟性はより向上する。また、1条のスリット36と同様、4条のスリット36には少なくとも1つの非スリット部37が設けられる。
図6(c)に示す第3の線状部材33(パイプ34)は、らせん状に並列に形成された8条のスリット36を有する。1条又は4条のスリット36を有するパイプ34に比べて、柔軟性がより向上する。なお、スリット36の条数が増えるとパイプ34の強度が低下するため、条数の増やしすぎることは好ましくない。また、1条及び4条のスリット36と同様、8条のスリット36には少なくとも1つの非スリット部37が設けられる。
なお、スリット36の巾、間隔、及び、非スリット部37の長さ、数は、パイプ34に必要とされる柔軟性と回転操作部23から加えられる回転操作力により適宜選択される。
図7は、図6(c)に示す第3の線状部材33(パイプ34)を、図5に示すA−A方向から見た断面図である。中空部35を有するパイプ34は、らせん状に並列に形成された8条のスリット36を備え、かかるスリット36は、パイプ34の中空部35に到達する深さのものである。なお、スリット36がパイプ34の外径面の表層にのみに形成され、中空部35に到達する深さのものでなくてもよい。
図6(d)に示す第3の線状部材33(パイプ34)は、軸線に垂直な外周円の少なくとも一部に形成されたスリット36を軸線方向に並列に複数有する。かかるスリット36を有するパイプ34は、らせん状のスリット36を有するパイプ34に比べて、軸線回りの回転力に対する強度を損なうことなく柔軟性を向上させることができる。ただし、軸線回りの回転力に対するバネ性の低減、及び、屈曲に対する強度という観点では、らせん状のスリット36の方が秀でている。なお、同図に示すように、軸線周りに均等にスリット36が設けられるよう、相互に位置をずらしてスリット36を形成してもよい。
パイプ34に形成されるスリット36の形状については、パイプ34の径や材質、あるいは、屈曲部11の数や屈曲角度により、上述した形状の中から適宜選択し又は組み合わせて用いることが好ましい。
以上、第3の線状部材33にパイプ34を用いた場合にパイプ34の柔軟性を向上させる方法について説明したが、第3の線状部材33にロッドを用いる場合には、屈曲部11付近を細くすることによりロッドの柔軟性を向上させることができる。
なお、本実施形態では、屈曲操作部21として屈曲操作ダイヤルを、開閉操作部22として開閉操作ハンドルを、回転操作部23として回転操作用ダイヤルを用いたが、これらの操作部は、ダイヤル、ハンドル、レバーなど、公知の操作手段を用いることが可能である。
(変形例)
上述のごとく、処置具においては、回転操作部23の回転操作力を先端の鉗子片12に確実に伝えることが課題の一つとなる。そのため、本実施形態では、第3の線状部材33にパイプ状のもの、特にしなやかに曲がり強度に優れたβチタン合金からなるパイプを用いることを好適とするが、以下の方法によっても回転操作力の伝達性を向上させることができる。なお、以下の変形例では、第3の線状部材33はパイプであるものとする。
(変形例1)
図9(a)に示すように、屈曲部11aでは、第3の線状部材33が第2の線状部材32を兼ねることとし、その他の部分では、第2の線状部材32と第3の線状部材33を接着等により一体化させ、一体部(40a、40b、…)を形成する。このようにすることで、回転操作力の伝達性を向上できるとともに、屈曲部11a、11bの屈曲性を向上させることができる。なお、同図には図示しない屈曲部11bについても同様とする。
(変形例2)
図9(b)に示すように、第2の線状部材32と第3の線状部材33を、接着等により略全長において一体化させ、一体部41を形成する。この場合、少なくとも屈曲部11aにおいては、第3の線状部材33は、上記で説明した種々のスリットのいずれかを有することが好ましい。このようにすることで、屈曲部11a、11bにおける屈曲性の悪化を防止しながらも、回転操作力の伝達性を大きく向上させることができる。なお、同図には図示しない屈曲部11bについても同様とする。
なお、「略全長において一体化」とは、第2の線状部材が長さ方向のすべてにおいて第3の線状部材と一体化されている場合だけではなく、その作用効果に鑑み、これと同視しうるように一体化された場合も含むものとする。
(変形例3)
また、図9(c)に示すように、屈曲部11a以外の部分においてのみ、第2の線状部材32と第3の線状部材33を接着等により一体化させ、一体部(42a、42b、…)を形成してもよい。このようにすることで、変形例2と比較して屈曲部11aにおける屈曲性の悪化をより防止しながらも、回転操作力の伝達性を大きく向上させることができる。なお、同図には図示しない屈曲部11bについても同様とする。
図8は、本実施形態にかかる処置具1が取り得る形状を説明したものである。なお、ここで説明する形状はあくまで例示であり、処置具1が取り得る形状はこれらに限定されるものではない。
図8(a)は、挿入部10が直線形状である。この状態において、処置具1の挿入部10がトロッカーを介して患者の体内に挿入される。
挿入部10を挿入した後、図8(b−1)に示すように、第1屈曲部11aが所望の屈曲角度となるよう第1屈曲操作ダイヤル21aを操作する。または、図8(b−2)に示すように、第2屈曲部11bが所望の屈曲角度となるよう第2屈曲操作ダイヤル21bを操作する。
続いて、図8(c)に示すように、第1屈曲操作ダイヤル21a又は第2屈曲操作ダイヤル21bを操作し、第1屈曲部11a又は第2屈曲部11bを屈曲させる。この場合、第2屈曲部11bの操作部20側の本体2の直線上に先端の鉗子片12が配置されるよう、第2屈曲部11bの屈曲角度を調整することが好ましく、この状態で手術が行われる。手術中は適宜、第1屈曲部11a及び第2屈曲部11bの屈曲角度が調整され、パイプ状の本体2の先端に配設された一対の鉗子片12を用いて、患者の臓器を把持したり、縫合糸で縫合するなどの処置が行われる。
以上説明したように、本実施形態にかかる処置具1によれば、患者体内への挿入部10において独立して屈曲操作可能な2以上の屈曲部11を有し、かつ、先端の鉗子片12が開閉自在かつ回転自在であるため、優れた操作性を実現できる。
本実施形態にかかる処置具は、主に単孔式内視鏡手術に用いられるものである。
単孔式内視鏡手術は、へその孔を通して手術を行い、術後にはへその孔を閉じるので、傷跡をほとんど残さない。また、従来の内視鏡手術に比べ患者の回復が早く、患者は術後数日で退院できることも珍しくない。患者の負担と傷跡を最小限にする優れた手術方法である。
しかしながら、単孔式内視鏡手術においては、内視鏡手術における問題点、すなわち、手術者が患部を直視できず内視鏡や処置具を遠隔操作しなければならないという点に加えて、1つのトロッカーに挿通された内視鏡や処置具により手術を行わなければならないという困難性がある。それゆえ、手術者には高度な技術が要求され、医師の訓練が大きな課題となっている。
一方、処置具の操作性は手術の成否を決める重要な要素となる。患者の臓器を適切な角度、力で把持できるか否かによって、臓器に与えるダメージは異なる。また、処置具の操作性の不良により手術が長引けば、患者の体力は低下し、手術の成功率は大きく影響される。さらに、緊迫した状況下で手術を行う医師の精神面への影響も見逃せない。しかし、前述のごとく、単孔式内視鏡手術を含めた内視鏡手術用の処置具はトロッカーの内径によって厳しい構造的制約を受け、高い操作性を備えることは容易ではない。
それゆえ、高い操作性を備えた本処置具の開発により、単孔式内視鏡手術を適切に行うことができる医師の増加が見込めると共に、手術の成功率、品質も向上させることができ、本処置具が単孔式内視鏡手術の普及に大きく貢献することは間違いないであろう。
なお、本発明にかかる技術的思想は、単孔式内視鏡手術用の処置具に限られず、その他の医療用器具に幅広く適用可能であることは言うまでもない。
1 処置具
2 本体
10 挿入部
11 屈曲部
11a 第1屈曲部
11b 第2屈曲部
12 鉗子片
13 リンク機構
14 係止部
20 操作部
21 屈曲操作部
21a 第1屈曲操作部
21b 第2屈曲操作部
22 開閉操作部
23 回転操作部
24 リンク機構
25 湾曲部
26 係止部材
31 線状部材(屈曲駆動用)
32 線状部材(開閉駆動用)
33 線状部材(回転駆動用)
34 パイプ
35 中空部
36 スリット
37 非スリット部
38 スリット形成部
39 スリット形成部
40 一体部
41 一体部
42 一体部
本発明は、内視鏡手術用処置具に関する。
内視鏡手術は、腹部に数cmの孔を数か所開け、トロッカー(trocar)と呼ばれる筒状の器具を刺入し、トロッカーに挿通した処置具、内視鏡などにより手術を行うものである。切開手術よりも患者の身体的負担が少なく、回復も早いことが特徴である。
ここで、内視鏡手術に用いられる処置具は、トロッカーに挿通でき、さらにトロッカーに挿通した状態で使用できるものでなくてはならない。よって、処置具は、トロッカーの形状(一般的には長さ100mm、内径5mm程度)によって厳しい構造的制約を受け、それゆえ十分な操作性を備えることが困難である。内視鏡手術用処置具として、患者の体内に挿入される挿入部において1つの屈曲部を有し、先端の鉗子片が開閉自在かつ回転自在なものが知られている(特許文献1)。
特開2008−220972号公報
しかしながら、上記の処置具は、挿入部において1つの屈曲部しか有さないため、患者の臓器に対する鉗子片の角度、及び、トロッカー挿入口から鉗子片までの距離を調整することが困難であった。そのため、患者の臓器を適切に把持できず傷つけてしまうおそれがあったり、また、患者の体格等に合わせて複数の処置具を準備する必要があった。
それゆえ、本発明の課題は、操作性に優れた内視鏡手術用処置具を提供することにある。具体的には、患者体内への挿入部において独立して屈曲操作可能な2以上の屈曲部を有し、かつ、先端の鉗子片が開閉自在かつ回転自在である内視鏡手術用処置具を提供する。
本発明にかかる内視鏡手術のための処置具は、
パイプ状の本体の一端に設けられた挿入部と、その他端に設けられた操作部とを備え、
前記挿入部は、2以上の屈曲部と一対の鉗子片を有し、
前記操作部は、前記屈曲部のそれぞれに対応する屈曲操作部と、開閉操作部と、回転操作部とを有し、
前記屈曲部は、前記屈曲操作部に連結された第1の線状部材が前記本体内部を軸線方向に進退操作されることにより屈曲操作可能であり、
前記鉗子片は、前記開閉操作部に連結された第2の線状部材が前記本体内部を軸線方向に進退操作されることにより開閉操作可能であり、
前記鉗子片は、前記回転操作部に連結された第3の線状部材が前記本体内部を軸線回りに回転操作されることにより回転操作可能であり、
前記第3の線状部材は、少なくとも前記屈曲部において、らせん状に形成された1条のスリットを有するパイプであり、
前記スリットは、少なくとも1つの非スリット部を有することを特徴とする。
このような構成によれば、患者の体内に挿入される挿入部において独立して屈曲操作可能な2以上の屈曲部を有し、かつ、先端の鉗子片が開閉自在かつ回転自在であるため、処置具の操作性を向上させることができる。また、第3の線状部材は、少なくとも前記屈曲部において、らせん状に形成された1条のスリットを有するパイプであるため、かかるパイプの柔軟性が向上するとともに、かかるスリットは少なくとも1つの非スリット部を有するため、パイプの軸線回りのバネ性を低減することができ、回転操作部によって与えられた回転操作力のパイプによる吸収、及び、パイプからの反発力を低減することができる。そのため、パイプの柔軟性を確保しつつも、鉗子片の回転操作においてダイレクトな操作感を得ることができ、鉗子片の回転方向における角度調整が容易となる。
なお、「線状部材」とは、ワイヤ、ケーブル、ロープなどの線状部材に厳密に限定されるものではなく、パイプなどの筒状部材、ロッド、シャフトなどの棒状部材、及びこれらを連結して形成したものを含むものとする。
なお、「非スリット部」とは、スリットの不連続部分を指すものとする。
また、上記の構成にあっては、
前記第3の線状部材は、上述の1条のスリットに代えて、少なくとも前記屈曲部において、らせん状に並列に形成された複数条のスリットを有するパイプであり、前記スリットは、少なくとも1つの非スリット部を有していてもよい。
このような構成によれば、第3の線状部材としてのパイプがらせん状に並列に形成された複数条のスリットを有することにより、パイプの柔軟性がより向上する。
また、上記の構成にあっては、
前記第3の線状部材は、上述のらせん状のスリットに代えて、少なくとも前記屈曲部において、軸線に垂直な外周円の少なくとも一部に形成されたスリットを軸線方向に並列に複数有するパイプであってもよい。
このような構成によれば、第3の線状部材としてのパイプが軸線に垂直な外周円の少なくとも一部に形成されたスリットを軸線方向に並列に複数有することにより、上述のらせん状のスリットを有するパイプに比べて、軸線回りの回転力に対する強度を損なうことなく柔軟性を向上させることができる。
また、上記の構成にあっては、
前記第3の線状部材は、βチタン合金製であってもよい。
このような構成によれば、しなやかに曲がり強度に優れたβチタン合金を用いることにより、挿入部において複数箇所屈曲した状態でも、回転力を適切に先端の鉗子片に伝えることができる。また、第3の線状部材の径を小さくすることができる。前述のごとく、パイプ状の本体径は、トロッカーの内径に制約されるため、第3の線状部材の小径化によって、第1の線状部材を本体内部に複数挿通することが可能となる。このため、挿入部において独立して屈曲操作可能な屈曲部を複数設けることができ、処置具の操作性を向上させることができる。
以上説明したように、本発明にかかる内視鏡手術用処置具によれば、患者体内に挿入される挿入部において独立して屈曲操作可能な2以上の屈曲部を有し、かつ、先端の鉗子片が開閉自在かつ回転自在であるため、処置具の操作性が向上する。
本発明の一実施形態にかかる内視鏡手術用処置具の構造を示す図である。 本発明の一実施形態にかかる挿入部の拡大図である。 本発明の一実施形態にかかる操作部の一部の拡大図である。 本発明の一実施形態にかかる鉗子片の開閉動作を説明する図である。 本発明の一実施形態にかかる第3の線状部材の構造を示す図である。 本発明の一実施形態にかかる第3の線状部材の展開図である。 本発明の一実施形態にかかる第3の線状部材の断面図である。 本発明の一実施形態にかかる内視鏡手術用処置具の取り得る形状を説明する図である。 本発明の一実施形態にかかる第2及び第3の線状部材の変形例について説明する図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳述する。但し、これらの実施形態はいずれも例示であり、本発明についての限定的解釈を与えるものではない。なお、図面において、同一又は対応する部分については同一の符号を付すものとする。
図1は、本発明の一実施形態にかかる内視鏡手術用処置具1の構造を示す図である。処置具1は、挿入部10と、操作部20を備える。挿入部10は、パイプ状の本体2の一端に設けられ、2以上の屈曲部11(本実施形態では、第1屈曲部11aと第2屈曲部11bの2つ)と一対の鉗子片12を備える。操作部20は、パイプ状の本体2の他端に設けられ、挿入部10に設けられた屈曲部11のそれぞれに対応する屈曲操作部21(第1屈曲部11aに対応する第1屈曲操作部21aと、第2屈曲部11bに対応する第2屈曲操作部21b)と、開閉操作部22と、回転操作部23とを備える。
操作部20には、手術時に他の器具との干渉を防止するため、30°程度の湾曲部25が設けられている。湾曲部25の湾曲角度はその主旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能であり、かかる部分が直線形状であってもよい。また、湾曲部25は、手術時に外力が加わっても変形しない固定形状としてもよく、あるいは、手術中に適宜調整できるよう可変形状としてもよい。
図2は本実施形態にかかる挿入部10の拡大図であり、図3は操作部20の一部の拡大図である。第1の線状部材31aは、挿入部10の第1屈曲部11aと操作部20の第1屈曲操作部21aを連結する。第1屈曲部11aは、第1の線状部材31aを介して、第1屈曲操作部21aにより操作され、第1屈曲部11aは一方向にのみ屈曲する。
第1の線状部材31aは、挿入部10における第1屈曲部11aの屈曲方向の内側かつ挿入部10側に位置する係止部14a、及び、操作部20における第1屈曲操作部21aと連動する係止部材26aに係止される。第1屈曲操作部21a(本実施形態では第1屈曲操作ダイヤル)を回転することにより、第1の線状部材31aが連結された係止部材26aが本体2の内部を軸線方向に進退する。これにより、第1の線状部材31aの他端に連結された第1屈曲部11aの係止部14aに引っ張り力が加わり、第1屈曲部11aが屈曲駆動される。第1屈曲操作ダイヤル21aを戻すと、本体2の内部に挿通された線状部材31、32、33の復元力により、第1屈曲部11aは直線形状に戻る。
同様の原理で、第2屈曲部11bは、第1の線状部材31bを介して、第2屈曲操作部21bにより操作される。
第1の線状部材31には、屈曲駆動に必要な引っ張り強度と柔軟性を備える点から、ステンレスロープなどを用いることができる。
なお、本実施形態において特に断りのない限り、屈曲部11という場合には第1屈曲部11a及び第2屈曲部11bの双方を、屈曲操作部21という場合には第1屈曲操作部21a及び第2屈曲操作部21bの双方を、第1の線状部材31という場合には、第1の線状部材31a及び31bの双方を指すものとする。
一対の鉗子片12は、パイプ状の本体2の先端に開閉自在に配設される。本体2の内部に挿通された第2の線状部材32は、リンク機構13、24を介して鉗子片12と開閉操作部22を連結する。開閉操作部22である開閉操作ハンドルを開閉することにより、第2の線状部材32が本体2の内部を進退し、鉗子片12を開閉駆動する。
図4は、一対の鉗子片12の開閉動作を説明する図である。一対の鉗子片12は、同図に示すように、その一方を固定し、他方のみを可動としてもよく、また、双方が連動して開閉動作を行うようにしてもよい。
第2の線状部材32として、ステンレス、チタン、チタン合金などからなるワイヤやロッドなどを用いることができる。復元力に優れる点でニッケルチタン合金製のロッドを用いることが特に好ましい。
また、一対の鉗子片12は、パイプ状の本体2の先端に、その軸線回りに回転自在に配設される。本体2の内部に挿通された第3の線状部材33は、鉗子片12と回転操作部23を連結する。回転操作部23である回転操作ダイヤルを回転することにより、第3の線状部材33が本体2の内部を軸線回りに回転し、鉗子片12を回転駆動する。
第3の線状部材33として、柔軟性を有するロッド、パイプ、ワイヤなどを用いることができる。材質は必要とする寸法や強度により適宜選択できるが、柔軟性のある金属、例えばニッケルチタン合金やβチタン合金を用いることが好ましい。中でも、十分な柔軟性を有し、かつ、回転操作部23での回転操作力を先端の鉗子片12に十分に伝達できる点、及び、内部に第2の線状部材32を挿通できる点で、βチタン合金製のパイプが特に好適である。
操作部側の回転操作部23から先端の鉗子片12までの距離が長く、また本体2内部での抵抗もあるため、従来の一般的な内視鏡用処置具においては、回転操作部23での回転操作力が吸収されてしまい、先端の鉗子片12に十分な駆動力を伝達できなかった。また、回転操作部23において反発力が生じたり、捩じった力が一定以上に高まったときに一気に鉗子片12に力が伝わり回転し過ぎるなど、ダイレクトな操作感を得ることができていなかった。特にこれらの現象は本体2の屈曲部11が多くなるほど顕著であり、先端の鉗子片12が開閉自在かつ回転自在な構成においては、挿入部10側に1つの屈曲部11を備えることが限界であった。
その点、本実施形態によれば、鉗子片12の回転操作のための線状部材33として、しなやかに曲がり強度に優れたβチタン合金を用いる。そのため、挿入部10において複数箇所屈曲した状態であっても、先端の鉗子片12に適切に駆動力を伝達することが可能となる。また、従来の処置具に比べ、線状部材33の小径化が可能となる。前述のごとく、パイプ状の本体2の外径は、トロッカーの内径に制約されるため、第3の線状部材33の小径化によって、代わりに第1の線状部材31を本体2の内部に複数挿通することが可能となる。よって、挿入部10において屈曲部11を複数設けることができ、処置具1の操作性を向上させることができる。
図5は、本実施形態のおける第3の線状部材33の構造を示す図である。第3の線状部材33は、少なくとも第1屈曲部11aに対応する第1スリット形成部38a、及び、第2屈曲部11bに対応する第2スリット形成部38bにおいてスリット36を有するパイプ34であり、本実施形態では、湾曲部25に対応する第3スリット形成部39においてもスリット36を有する。かかるスリット36を有することにより、パイプ34の柔軟性が向上する。
図6は、本実施形態における第3の線状部材33の展開図であり、第3の線状部材33であるパイプ34に形成されたスリット36の形状を示している。なお、本図はスリット36の形状の理解を容易とするため適宜縮尺を変更しており、図面の縦横比は必ずしも正確ではない。
図6(a)に示す第3の線状部材33(パイプ34)は、少なくとも屈曲部11において、らせん状に形成された1条のスリット36を有する。かかるスリット36を有することにより、パイプ34の柔軟性は向上する。また、スリット36には少なくとも1つの非スリット部37が設けられる。かかる非スリット部37により、らせん状のスリット36を形成することにより生じるパイプ34の軸線回りのバネ性を低減することができ、鉗子片12の回転操作時における反発力を低減することができる。これにより、ダイレクトな回転操作感が得られると共に、鉗子片12の回転方向における角度調整が容易となる。
図6(b)に示す第3の線状部材33(パイプ34)は、らせん状に並列に形成された4条のスリット36を有する。4条のスリット36を有することにより、1条のスリット36を有するパイプ34に比べて、柔軟性はより向上する。また、1条のスリット36と同様、4条のスリット36には少なくとも1つの非スリット部37が設けられる。
図6(c)に示す第3の線状部材33(パイプ34)は、らせん状に並列に形成された8条のスリット36を有する。1条又は4条のスリット36を有するパイプ34に比べて、柔軟性がより向上する。なお、スリット36の条数が増えるとパイプ34の強度が低下するため、条数の増やしすぎることは好ましくない。また、1条及び4条のスリット36と同様、8条のスリット36には少なくとも1つの非スリット部37が設けられる。
なお、スリット36の巾、間隔、及び、非スリット部37の長さ、数は、パイプ34に必要とされる柔軟性と回転操作部23から加えられる回転操作力により適宜選択される。
図7は、図6(c)に示す第3の線状部材33(パイプ34)を、図5に示すA−A方向から見た断面図である。中空部35を有するパイプ34は、らせん状に並列に形成された8条のスリット36を備え、かかるスリット36は、パイプ34の中空部35に到達する深さのものである。なお、スリット36がパイプ34の外径面の表層にのみに形成され、中空部35に到達する深さのものでなくてもよい。
図6(d)に示す第3の線状部材33(パイプ34)は、軸線に垂直な外周円の少なくとも一部に形成されたスリット36を軸線方向に並列に複数有する。かかるスリット36を有するパイプ34は、らせん状のスリット36を有するパイプ34に比べて、軸線回りの回転力に対する強度を損なうことなく柔軟性を向上させることができる。ただし、軸線回りの回転力に対するバネ性の低減、及び、屈曲に対する強度という観点では、らせん状のスリット36の方が秀でている。なお、同図に示すように、軸線周りに均等にスリット36が設けられるよう、相互に位置をずらしてスリット36を形成してもよい。
パイプ34に形成されるスリット36の形状については、パイプ34の径や材質、あるいは、屈曲部11の数や屈曲角度により、上述した形状の中から適宜選択し又は組み合わせて用いることが好ましい。
以上、第3の線状部材33にパイプ34を用いた場合にパイプ34の柔軟性を向上させる方法について説明したが、第3の線状部材33にロッドを用いる場合には、屈曲部11付近を細くすることによりロッドの柔軟性を向上させることができる。
なお、本実施形態では、屈曲操作部21として屈曲操作ダイヤルを、開閉操作部22として開閉操作ハンドルを、回転操作部23として回転操作用ダイヤルを用いたが、これらの操作部は、ダイヤル、ハンドル、レバーなど、公知の操作手段を用いることが可能である。
(変形例)
上述のごとく、処置具においては、回転操作部23の回転操作力を先端の鉗子片12に確実に伝えることが課題の一つとなる。そのため、本実施形態では、第3の線状部材33にパイプ状のもの、特にしなやかに曲がり強度に優れたβチタン合金からなるパイプを用いることを好適とするが、以下の方法によっても回転操作力の伝達性を向上させることができる。なお、以下の変形例では、第3の線状部材33はパイプであるものとする。
(変形例1)
図9(a)に示すように、屈曲部11aでは、第3の線状部材33が第2の線状部材32を兼ねることとし、その他の部分では、第2の線状部材32と第3の線状部材33を接着等により一体化させ、一体部(40a、40b、…)を形成する。このようにすることで、回転操作力の伝達性を向上できるとともに、屈曲部11a、11bの屈曲性を向上させることができる。なお、同図には図示しない屈曲部11bについても同様とする。
(変形例2)
図9(b)に示すように、第2の線状部材32と第3の線状部材33を、接着等により略全長において一体化させ、一体部41を形成する。この場合、少なくとも屈曲部11aにおいては、第3の線状部材33は、上記で説明した種々のスリットのいずれかを有することが好ましい。このようにすることで、屈曲部11a、11bにおける屈曲性の悪化を防止しながらも、回転操作力の伝達性を大きく向上させることができる。なお、同図には図示しない屈曲部11bについても同様とする。
なお、「略全長において一体化」とは、第2の線状部材が長さ方向のすべてにおいて第3の線状部材と一体化されている場合だけではなく、その作用効果に鑑み、これと同視しうるように一体化された場合も含むものとする。
(変形例3)
また、図9(c)に示すように、屈曲部11a以外の部分においてのみ、第2の線状部材32と第3の線状部材33を接着等により一体化させ、一体部(42a、42b、…)を形成してもよい。このようにすることで、変形例2と比較して屈曲部11aにおける屈曲性の悪化をより防止しながらも、回転操作力の伝達性を大きく向上させることができる。なお、同図には図示しない屈曲部11bについても同様とする。
図8は、本実施形態にかかる処置具1が取り得る形状を説明したものである。なお、ここで説明する形状はあくまで例示であり、処置具1が取り得る形状はこれらに限定されるものではない。
図8(a)は、挿入部10が直線形状である。この状態において、処置具1の挿入部10がトロッカーを介して患者の体内に挿入される。
挿入部10を挿入した後、図8(b−1)に示すように、第1屈曲部11aが所望の屈曲角度となるよう第1屈曲操作ダイヤル21aを操作する。または、図8(b−2)に示すように、第2屈曲部11bが所望の屈曲角度となるよう第2屈曲操作ダイヤル21bを操作する。
続いて、図8(c)に示すように、第1屈曲操作ダイヤル21a又は第2屈曲操作ダイヤル21bを操作し、第1屈曲部11a又は第2屈曲部11bを屈曲させる。この場合、第2屈曲部11bの操作部20側の本体2の直線上に先端の鉗子片12が配置されるよう、第2屈曲部11bの屈曲角度を調整することが好ましく、この状態で手術が行われる。手術中は適宜、第1屈曲部11a及び第2屈曲部11bの屈曲角度が調整され、パイプ状の本体2の先端に配設された一対の鉗子片12を用いて、患者の臓器を把持したり、縫合糸で縫合するなどの処置が行われる。
以上説明したように、本実施形態にかかる処置具1によれば、患者体内への挿入部10において独立して屈曲操作可能な2以上の屈曲部11を有し、かつ、先端の鉗子片12が開閉自在かつ回転自在であるため、優れた操作性を実現できる。
本実施形態にかかる処置具は、主に単孔式内視鏡手術に用いられるものである。
単孔式内視鏡手術は、へその孔を通して手術を行い、術後にはへその孔を閉じるので、傷跡をほとんど残さない。また、従来の内視鏡手術に比べ患者の回復が早く、患者は術後数日で退院できることも珍しくない。患者の負担と傷跡を最小限にする優れた手術方法である。
しかしながら、単孔式内視鏡手術においては、内視鏡手術における問題点、すなわち、手術者が患部を直視できず内視鏡や処置具を遠隔操作しなければならないという点に加えて、1つのトロッカーに挿通された内視鏡や処置具により手術を行わなければならないという困難性がある。それゆえ、手術者には高度な技術が要求され、医師の訓練が大きな課題となっている。
一方、処置具の操作性は手術の成否を決める重要な要素となる。患者の臓器を適切な角度、力で把持できるか否かによって、臓器に与えるダメージは異なる。また、処置具の操作性の不良により手術が長引けば、患者の体力は低下し、手術の成功率は大きく影響される。さらに、緊迫した状況下で手術を行う医師の精神面への影響も見逃せない。しかし、前述のごとく、単孔式内視鏡手術を含めた内視鏡手術用の処置具はトロッカーの内径によって厳しい構造的制約を受け、高い操作性を備えることは容易ではない。
それゆえ、高い操作性を備えた本処置具の開発により、単孔式内視鏡手術を適切に行うことができる医師の増加が見込めると共に、手術の成功率、品質も向上させることができ、本処置具が単孔式内視鏡手術の普及に大きく貢献することは間違いないであろう。
なお、本発明にかかる技術的思想は、単孔式内視鏡手術用の処置具に限られず、その他の医療用器具に幅広く適用可能であることは言うまでもない。
1 処置具
2 本体
10 挿入部
11 屈曲部
11a 第1屈曲部
11b 第2屈曲部
12 鉗子片
13 リンク機構
14 係止部
20 操作部
21 屈曲操作部
21a 第1屈曲操作部
21b 第2屈曲操作部
22 開閉操作部
23 回転操作部
24 リンク機構
25 湾曲部
26 係止部材
31 線状部材(屈曲駆動用)
32 線状部材(開閉駆動用)
33 線状部材(回転駆動用)
34 パイプ
35 中空部
36 スリット
37 非スリット部
38 スリット形成部
39 スリット形成部
40 一体部
41 一体部
42 一体部

Claims (10)

  1. パイプ状の本体の一端に設けられた挿入部と、その他端に設けられた操作部とを備える内視鏡手術のための処置具であって、
    前記挿入部は、2以上の屈曲部と一対の鉗子片を有し、
    前記操作部は、前記屈曲部のそれぞれに対応する屈曲操作部と、開閉操作部と、回転操作部とを有し、
    前記屈曲部は、前記屈曲操作部に連結された第1の線状部材が前記本体内部を軸線方向に進退操作されることにより屈曲操作可能であり、
    前記鉗子片は、前記開閉操作部に連結された第2の線状部材が前記本体内部を軸線方向に進退操作されることにより開閉操作可能であり、
    前記鉗子片は、前記回転操作部に連結された第3の線状部材が前記本体内部を軸線回りに回転操作されることにより回転操作可能である
    ことを特徴とする処置具。
  2. 前記第3の線状部材は、少なくとも前記屈曲部において、らせん状に形成された1条のスリットを有するパイプであることを特徴とする請求項1に記載の処置具。
  3. 前記第3の線状部材は、少なくとも前記屈曲部において、らせん状に並列に形成された複数条のスリットを有するパイプであることを特徴とする請求項1に記載の処置具。
  4. 前記スリットは、少なくとも1つの非スリット部を有することを特徴とする請求項2又は3に記載の処置具。
  5. 前記第3の線状部材は、少なくとも前記屈曲部において、軸線に垂直な外周円の少なくとも一部に形成されたスリットを軸線方向に並列に複数有するパイプであることを特徴とする請求項1に記載の処置具。
  6. 前記第3の線状部材は、βチタン合金製であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の処置具。
  7. 少なくとも前記屈曲部のいずれかにおいて、前記第3の線状部材が前記第2の線状部材を兼ねる
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の処置具。
  8. 前記第2の線状部材は、長さ方向の少なくとも一部において、前記第3の線状部材と一体化されている
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の処置具。
  9. 前記第2の線状部材は、略全長において、前記第3の線状部材と一体化されている
    ことを特徴とする請求項8に記載の処置具。
  10. 前記第2の線状部材は、前記屈曲部以外において、前記第3の線状部材と一体化されている
    ことを特徴とする請求項8に記載の処置具。
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