JPWO2015019521A1 - マイクロ流体デバイス - Google Patents

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Abstract

反応溶液が流れる流路(100)を備えるマイクロ流体デバイス(1)であって、流路(100)は、所定の異なる温度に設定された第1温度領域A1と第2温度領域A2とを通過するように構成されており、第1温度領域A1と第2温度領域A2との間の中間領域A3における流路(100)の断面積は、第1温度領域A1及び第2温度領域A2における流路(100)の断面積よりも小さい。

Description

本発明は、マイクロ流体デバイスに関する。
マイクロ流体デバイスは、極めて少量の試料や試薬を含む反応溶液を反応させることが可能なデバイスであり、微小反応デバイス(マイクロリアクタ)や集積型DNAデバイス、微小電気泳動デバイス等がある。
マイクロ流体デバイスは、反応溶液に所望の温度変化を与える反応デバイスに用いられる。マイクロ流体デバイスを用いることによって、反応溶液に与える温度変化を高速にすることができる。
従来より、温度変化を繰り返し与えることで標的核酸を増幅させる核酸増幅デバイスがあるが、核酸増幅デバイスとしてマイクロ流体デバイスを用いることにより、標的核酸を高速に増幅させることができる。
例えば、特許文献1及び非特許文献1には、デバイスを複数の異なる温度領域に分割しておき、反応溶液が各温度領域を繰り返して通過するように蛇行した蛇行流路を設けた構成が開示されている。
この構成により、反応溶液を蛇行流路中に進行させるだけで反応溶液に所望の温度変化を高速に与えることができる。これにより、反応溶液として核酸を含む溶液を用いた場合に、高速に核酸増幅を行うことができる。
特開2002−18271号公報
Science,vol.282,pp.484(1998)
しかしながら、上記従来のマイクロ流体デバイスでは、複数の温度領域の各領域は分離して存在するので、一方の温度領域と他方の温度領域との間には反応溶液の反応には寄与しない中間領域が存在する。中間領域が存在すると、反応溶液が非特異反応を誘発して、反応溶液の反応効率を低下するおそれがある。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、反応溶液の反応効率の低下を抑制できるマイクロ流体デバイスを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るマイクロ流体デバイスの一態様は、反応溶液が流れる流路を備えるマイクロ流体デバイスであって、前記流路は、所定の異なる温度に設定された第1温度領域と第2温度領域とを通過するように構成されており、前記第1温度領域と前記第2温度領域との間の中間領域における前記流路の断面積は、前記第1温度領域及び前記第2温度領域における前記流路の断面積よりも小さいことを特徴とする。
また、本発明に係るマイクロ流体デバイスの一態様において、前記流路は、前記第1温度領域と前記第2温度領域とを交互に繰り返して通過するように構成された蛇行流路であってもよい。
また、本発明に係るマイクロ流体デバイスの一態様において、前記反応溶液には、標的核酸が含まれており、前記反応溶液が前記蛇行流路を通過することによって、前記標的核酸がポリメラーゼ連鎖反応により核酸増幅してもよい。
また、本発明に係るマイクロ流体デバイスの一態様において、前記反応溶液には、被測定物質として細菌又はウイルスが含まれており、当該マイクロ流体デバイスは、前記反応溶液に含まれる前記被測定物質を検出してもよい。
また、本発明に係るマイクロ流体デバイスの一態様において、前記中間領域における前記流路の幅は、前記第1温度領域及び前記第2温度領域における前記流路の幅よりも小さくてもよい。
また、本発明に係るマイクロ流体デバイスの一態様において、前記流路の前記断面積は、前記流路内に設けられたピラーにより調整されていてもよい。
また、本発明に係るマイクロ流体デバイスの一態様において、前記流路は、前記第1温度領域及び前記第2温度領域が存在する反応部を通過するように構成されており、前記流路は、前記反応部全体として断面積が単調に減少している又は段階的に減少していてもよい。
本発明によれば、反応溶液の反応効率の低下を抑制できる。
図1は、本発明の実施の形態に係るマイクロ流体デバイスの概略構成を示す斜視図である。 図2は、本発明の実施の形態に係るマイクロ流体デバイスの分解斜視図である。 図3は、本発明の実施の形態に係るマイクロ流体デバイスの平面図である。 図4は、本発明の実施の形態に係るマイクロ流体デバイスの断面図である。 図5は、本発明の実施の形態に係るマイクロ流体デバイスにおける温度サイクルを説明するための図である。 図6Aは、本発明の実施の形態に係るマイクロ流体デバイスにおける流路の要部拡大平面図である。 図6Bは、図6AのX−X’線における本発明の実施の形態に係るマイクロ流体デバイスにおける流路の断面図である。 図7は、本発明の実施の形態に係るマイクロ流体デバイスにおける流路の特性を示す図である。 図8Aは、本発明の変形例1に係るマイクロ流体デバイスにおける流路の要部拡大平面図である。 図8Bは、図8AのX−X’線における本発明の変形例1に係るマイクロ流体デバイスにおける流路の断面図である。 図9Aは、本発明の変形例2に係るマイクロ流体デバイスにおける流路の要部拡大平面図である。 図9Bは、図9AのX−X’線における本発明の変形例2に係るマイクロ流体デバイスにおける流路の断面図である。 図10は、本発明の変形例3に係るマイクロ流体デバイスの流路を示す拡大平面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態で示される、数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、並びに、ステップ及びステップの順序などは、一例であって本発明を限定する主旨ではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
なお、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略又は簡略化する。
(実施の形態)
本発明の実施の形態に係るマイクロ流体デバイス1の構成について、図1〜図4を用いて説明する。図1は、本発明の実施の形態に係るマイクロ流体デバイスの概略構成を示す斜視図であり、図2は、同マイクロ流体デバイスの分解斜視図であり、図3は、同マイクロ流体デバイスの平面図であり、図4は、同マイクロ流体デバイスの断面図である。
図1〜図4に示すように、本実施の形態に係るマイクロ流体デバイス1は、反応溶液が流れる流路100を備えるデバイス(マイクロチップ)であって、流路100は、所定の異なる温度に設定された第1温度領域と第2温度領域とを通過するように構成されている。そして、詳細は後述するが、第1温度領域と第2温度領域との間の中間領域における流路100の断面積は、第1温度領域及び第2温度領域における流路100の断面積よりも小さくなっている。
流路100は、反応溶液が一方通行的に流れる反応流路であって、少なくとも反応部110を通るように設けられている。反応部110は、反応溶液を反応させるための領域である。本実施の形態において、反応溶液は、試料となる標的核酸を含む溶液であり、具体的には、標的核酸と標的核酸を増幅させるための反応試薬とを含む水溶液である。したがって、本実施の形態における反応部110は核酸増幅反応部であり、反応部110では、反応溶液に含まれる標的核酸が増幅する。なお、反応溶液には、ある種のアルコールや界面活性剤等が含まれていてもよい。
このように、本実施の形態におけるマイクロ流体デバイス1は、試料となる標的核酸を増幅させるための核酸増幅デバイスとして用いられている。以下、マイクロ流体デバイス1を用いてPCR(ポリメラーゼ連鎖反応:Polymerase Chain Reaction)法を実施する場合について説明する。PCR法は、ターゲットDNAを温度サイクルにより増幅させる技術である。反応溶液(反応流体)には、ターゲットDNAの他に、PCRプライマやポリメラーゼ酵素、バッファー等が含まれている。このような反応溶液に温度サイクルを付与することで、ターゲットDNAを増幅することができる。増幅したDNAの増幅量は、反応検出機構によって検出することができる。
核酸増幅デバイスとしてのマイクロ流体デバイス1は、標的核酸を含む反応溶液が導入される導入部(インレット)120と、導入部120に導入された反応溶液に含まれる標的核酸を増幅させるための反応部110と、反応部110で増幅された標的核酸を含む反応溶液を排出するための排出部(ドレイン)130と、標的核酸を含む反応溶液を加熱するためのヒータ部140とを備える。
具体的には、マイクロ流体デバイス1は、第1基板10と、第2基板20と、ヒータ部140とによって構成されている。また、ヒータ部140は、設定温度が異なる第1ヒータブロック141と第2ヒータブロック142とを備える。なお、本実施の形態におけるマイクロ流体デバイス1の外形は、例えば縦の長さが40mmで横の長さが20mmの略矩形状である。
以下、マイクロ流体デバイス1の各構成部材の詳細構成について、図1〜図4を用いて詳述する。
[第1基板]
図2に示すように、第1基板10は、導入部120の一部を構成する第1凹部11と、排出部130の一部を構成する第2凹部12と、流路100を構成する溝部13とを備える。第1基板10としては、例えばシリコン基板を用いることができる。
溝部13(流路100)は、第1凹部11と第2凹部12とをつなぐように形成されている。溝部13(流路100)には反応溶液が流れる。具体的には、第1凹部11(導入部120)に反応溶液が導入されると、当該反応溶液は、第2凹部12(排出部130)に向かって溝部13(流路100)内を進行する。
図3に示すように、流路100は、蛇行するように形成された蛇行流路であり、第1ヒータブロック141(第1温度領域)と第2ヒータブロック142(第2温度領域)とを交互に繰り返して通過するように構成されている。
具体的に、反応部110における流路100は、ライン状の流路を所定間隔毎に折り曲げながら連続的に折り返すように(往復するように)形成されている。反応部110における流路100の折り返し回数は、例えば20〜70サイクル程度である。なお、一例として、1サイクルあたりの流路100(主流路100a)の長さは32mmとすることができる。
本実施の形態における流路100は、所定長さのライン状の複数の主流路100aと、対向する各行の主流路100aの端部同士を接続する副流路100bとを有する。主流路100a及び副流路100bは、反応部110に設けられる。
主流路100aは、第1ヒータブロック141と第2ヒータブロック142とを跨ぐように、第1ヒータブロック141及び第2ヒータブロック142の長手方向に略直交させて設けられている。副流路100bは、第1ヒータブロック141及び第2ヒータブロック142の長手方向に略平行するように設けられている。
なお、流路100は、さらに、反応溶液を導入部120から反応部110に導くための流路である導入流路100cと、反応溶液を反応部110から排出部130までに導くための排出流路100dとを有する。
導入流路100cの始端は、流路100全体としての入口であり、導入流路100cの終端は、反応部における流路100の入り口である。また、排出流路100dの始端は、反応部における流路100の出口であり、排出流路100dの終端は、流路100全体としての出口である。
なお、本実施の形態において、流路100を構成する溝部13の内表面には、シリコン酸化膜が形成されている。シリコン酸化膜を形成することによって、流路100(溝部13)の壁面を親水化することができる。本実施の形態では、主流路100a、副流路100b、導入流路100c及び排出流路100dの全てにシリコン酸化膜が形成されている。
このように構成される流路100はマイクロ流路であり、例えば断面形状は矩形状である。この場合、流路100を構成する溝部13の流路幅(溝幅)は、例えば50μmであり、溝部13の深さは50μmである。
なお、溝部13の断面形状は、矩形に限らず、半円形又は逆三角形とすることができる。また、第1凹部11及び第2凹部12は、例えば円形開口の凹部とすることができる。また、第1基板10の材料はシリコンに限らず、樹脂又はガラスであってもよい。
[第2基板]
図1に示すように、第2基板20は、第1基板10を覆う蓋部であり、第1基板10上に配置される。第2基板20としては、例えばガラス基板を用いることができる。
図2に示すように、第2基板20には、導入部120の一部として、第2基板20を貫通する第1貫通孔21が設けられている。また、第2基板20には、排出部130の一部として、第2基板20を貫通する第2貫通孔22が設けられている。第1貫通孔21及び第2貫通孔22は、例えば円形開口を有する貫通孔である。
第1基板10上に第2基板20を載置することによって、溝部13の開口部分が塞がれて全方位が密閉された流路100が構成される。これにより、流路100は、反応溶液の送液方向(進行方向)に垂直な断面における壁面全周が閉じられた構成となり、かつ、導入部120及び排出部130においてのみ外部空間と繋がる構成となる。このように、流路100の全方位を閉じることによって、送液中に反応溶液が揮発することを抑制できる。
なお、第2基板20の材料はガラスに限らず、樹脂又はシリコンであってもよい。
[ヒータ部]
図1〜図3に示すように、ヒータ部140は少なくとも反応部110に配置されており、反応部110の流路100に送液される反応溶液は、ヒータ部140によって所定の温度が付与される。
本実施の形態において、反応部110には、ヒータ部140として、所定の異なる温度に設定された第1ヒータブロック141及び第2ヒータブロック142が配置される。つまり、反応部110には、第1ヒータブロック141及び第2ヒータブロック142の2つのヒータブロックによって所定の異なる温度に設定された2つの温度領域が存在する。
なお、第1ヒータブロック141及び第2ヒータブロック142は、例えば直方体のアルミニウムやステンレス等の金属からなる金属ブロックを用いたヒータである。ヒータ部140としては、ヒータブロック以外に、ガラス基板上に金属薄膜を印刷等により形成した金属薄膜ヒータ等を用いることもできる。
第1温度に設定された第1ヒータブロック141が配置された領域は、第1温度領域である。また、第2温度に設定された第2ヒータブロック142が配置された領域は、第1温度領域とは異なる温度領域である第2温度領域である。
本実施の形態では、第1ヒータブロック141の温度が第2ヒータブロック142の温度よりも高くなるように設定されている。つまり、第1ヒータブロック141が配置された領域は高温領域であり、第2ヒータブロック142が配置された領域は低温領域である。
高温領域である第1ヒータブロック141の温度は、反応溶液が蒸発しない温度である90℃〜98℃であり、本実施の形態では、核酸増幅反応の変性反応温度である約95℃としている。一方、低温領域である第2ヒータブロック142の温度は、例えば50℃〜75℃であり、本実施の形態では、アニール・伸長反応温度である約60℃としている。
図3に示すように、ヒータ部140は温度制御部210に接続されている。これにより、第1ヒータブロック141及び第2ヒータブロック142の各温度は、温度制御部210によって制御することができる。
第1ヒータブロック141と第2ヒータブロック142とは所定の隙間をあけて並べられている。第1ヒータブロック141及び第2ヒータブロック142の上には第1基板10が配置される。具体的には、流路100における主流路100aが第1ヒータブロック141と第2ヒータブロック142とを跨ぐようにして第1基板10がヒータ部140に載置される。これにより、流路100は、2つの温度領域を複数サイクルで往復するように構成される。
この構成により、図5に示すように、導入部120から反応溶液300を導入したときに、反応溶液300は、反応部110における2つの温度領域(第1ヒータブロック141及び第2ヒータブロック142)を交互に繰り返して通過するように排出部130に送液される。つまり、流路100を流れる反応溶液300に対してヒートサイクルを付与することができる。
ここで、本発明の実施の形態に係るマイクロ流体デバイス1を用いた核酸増幅方法について、図1〜図4を参照しながら説明する。
まず、図4に示すように、ピペットを用いて反応溶液300を導入部120に注入する。本実施の形態では、標的核酸を含む反応溶液と反応試薬とを予め混合しておいた溶液を反応溶液としてマイクロ流体デバイス1の導入部120に導入している。
導入部120に導入された反応溶液300は、流路100(導入流路100c)を通って導入部120から反応部110に送液される。
反応部110に到達した反応溶液は、第1ヒータブロック141と第2ヒータブロック142とを繰り返して往復するように主流路100a及び副流路100bを通ることになる。つまり、反応溶液は、ヒータ部140の高温領域(第1ヒータブロック141)と低温領域(第2ヒータブロック142)とを往復しながら送液されるので、加熱と冷却とが交互に繰り返されることになる。これにより、反応溶液に含まれる標的核酸は、高温領域での変性反応と低温領域でのアニール・伸長反応との繰り返しにより増幅する。このように、送液しながら反応溶液を昇降温させることができるので、非常に高速なフローPCRを実現することができる。したがって、反応溶液に含まれる標的核酸を高速に増幅させることができる。
その後、反応溶液は、排出流路100dを通って反応部110から排出部130へと送液される。本実施の形態では、導入部120に導入された反応溶液の先端が排出部130に到達したときに、標的核酸を含む溶液(本実施形態では反応溶液)の導入部120への導入を停止させており、このときに流路100内に反応溶液が充填されることになる。なお、排出部130に到達した反応溶液は排出部130から随時排出される。
このようにして反応溶液は流路100内を進行する。なお、本実施の形態では、流路100は、反応溶液を毛管力(キャピラリ力)により送液する毛管力運搬機構として、接触角θが鋭角である親水性表面の壁面を有する。具体的には、反応溶液300の送液方向に垂直な断面における溝部13の底部及び両側部の3つの壁面にシリコン酸化膜が形成されている。シリコン酸化膜を形成することによって溝部13の表面を親水化することができ、流路100の内壁面を親水性表面とすることができる。
これにより、反応溶液は、気液界面に生じる毛管力によって流路100内を自送液(Self−propelled flow)されるので、流路100内の自動的に進行する。つまり、反応溶液は、自動搬送によって流路100内に送液されながら反応部110において周期的な温度変化が与えられる。
なお、流路100の壁面の一部が親水性表面であればよいが、送液方向に垂直な断面における流路100の壁面全周が親水性表面である方がよい。この場合、第1基板10の溝部13の表面だけでなく、第2基板20の表面(内面)も親水性表面にすればよい。流路100の断面における壁面の親水性表面の割合が大きいほど、反応溶液に対する毛管力を大きくすることができる。
[特徴構成及び作用効果]
次に、本発明の実施の形態に係るマイクロ流体デバイス1の特徴構成及び作用効果について、図6A、図6B及び図7を用いて説明する。図6Aは、本発明の実施の形態に係るマイクロ流体デバイスにおける流路の要部拡大平面図であり、図3における実線で囲まれる部分Pの拡大図である。図6Bは、図6AのX−X’線における本発明の実施の形態に係るマイクロ流体デバイスにおける流路の断面図である。図7は、本発明の実施の形態に係るマイクロ流体デバイスにおける流路の特性を示す図である。
図6A及び図6Bに示すように、本実施の形態におけるマイクロ流体デバイス1では、第1温度領域A1と第2温度領域A2との間の中間領域A3における流路100(主流路100a)の断面積が、第1温度領域A1及び第2温度領域A2における流路100(主流路100a)の断面積よりも小さくなっている。
具体的には、中間領域A3における流路100の幅Wが、第1温度領域A1における流路100の幅W及び第2温度領域A2における流路100の幅Wよりも小さくなっている(W<W,W)。つまり、流路100(主流路100a)が中間領域A3においてくびれた構造となっている。
なお、本実施の形態において、第1温度領域A1における流路の幅Wと第2温度領域A2における流路100の幅Wとは同じである(W=W)。
また、第1温度領域A1における流路100の深さDと、第2温度領域A2における流路100の深さDと、中間領域A3における流路100の深さDとは、いずれも同じである(D=D=D)。つまり、第1温度領域A1、第2温度領域A2及び中間領域A3において、流路100の深さは送液方向に沿って一定である。
第1温度領域A1は、第1ヒータブロック141が配置された領域である。したがって、第1温度領域A1の温度は、第1ヒータブロック141によって設定された温度である。
第2温度領域A2は、第2ヒータブロック142が配置された領域である。したがって、第2温度領域A2の温度は、第2ヒータブロック142によって設定された温度である。
中間領域A3は、第1ヒータブロック141と第2ヒータブロック142との間の領域である。つまり、中間領域A3は、第1ヒータブロック141も第2ヒータブロック142も存在しない領域である。中間領域A3の温度は、第1ヒータブロック141によって設定された温度と第2ヒータブロック142によって設定された温度との中間の温度となる。すなわち、中間領域A3は、中間温度領域である。
第1温度領域A1及び第2温度領域A2は、マイクロ流体デバイス1に導入される反応溶液の反応には寄与する領域である。例えば、マイクロ流体デバイス1によってフローPCRを実現する場合、第1温度領域A1及び第2温度領域A2によって核酸に対して温度サイクルを付与する。一方、中間領域A3は、当該反応溶液の反応に寄与しない領域である。
このように構成される流路100は、図7に示すような特性となっている。なお、図7において、第1温度領域A1、第2温度領域A2及び中間領域A3における反応溶液300の流速をそれぞれ、v、v及びvとし、第1温度領域A1、第2温度領域A2及び中間領域A3における流路100の断面積をそれぞれ、S、S及びSとしている。
図7に示すように、S/S(S/S)とv/v(v/v)とは、正比例の正の相関関係を有する。本実施の形態では、S/S(S/S)=v/v(v/v)である。
したがって、例えば、第1温度領域A1における流路100の断面積Sが中間領域A3における流路100の断面積Sの2倍になると、第1温度領域A1における反応溶液300の速度vは、中間領域A3における反応溶液300の速度vの1/2倍となる。
以上、本実施の形態におけるマイクロ流体デバイス1によれば、中間領域A3における流路100の断面積が第1温度領域A1及び第2温度領域A2における流路100の断面積よりも小さくなっている。
これにより、反応溶液300が流路100(主流路100a)を上流から下流に流れる際に、反応溶液300が中間領域A3に存在する時間を短くすることができる。この結果、不要な中間領域A3の存在する場合であっても、中間領域A3において反応溶液300が非特異反応を誘発するおそれを抑制できる。したがって、非特異反応による反応効率の低下を抑制できる。
また、本実施の形態では、反応溶液として標的核酸を含む溶液を用いており、流路100が第1温度領域A1と第2温度領域A2とを交互に繰り返して通過するように構成されている。したがって、非特異反応による核酸増幅の増幅効率の低下を抑制できるので、高効率のフローPCRを実現することができる。つまり、高効率の核酸増幅を実現できる。
また、本実施の形態では、第1温度領域A1、第2温度領域A2及び中間領域A3における流路100の深さを送液方向に沿って一定とし、流路100の幅を調整することで中間領域A3における流路100の断面積を他の部分よりも小さくしている。これにより、エッチング等によって流路100を容易に作製することができる。
さらに、流路100の深さを一定にすることによって、流路100の上方からレーザ光をスキャンして光学測定を行う際に測定光の光路長を一定に保つことができる。これにより、測定精度を向上させることができる。例えば、核酸の増幅量を精度よく算出することができる。
(変形例)
以下、上記実施の形態におけるマイクロ流体デバイスの変形例について説明する。
(変形例1)
図8Aは、本発明の変形例1に係るマイクロ流体デバイスにおける流路の要部拡大平面図であり、図8Bは、図8AのX−X’線における本発明の変形例1に係るマイクロ流体デバイスにおける流路の断面図である。
本変形例におけるマイクロ流体デバイスでは、上記実施の形態におけるマイクロ流体デバイス1と同様に、中間領域A3における流路100(主流路100a)の断面積が、第1温度領域A1及び第2温度領域A2における流路100(主流路100a)の断面積よりも小さくなっている。
本変形例におけるマイクロ流体デバイスが上記実施の形態におけるマイクロ流体デバイス1と異なる点は、上記実施の形態では、流路100の断面積が流路100の幅によって調整されていたのに対して、本変形例では、流路100の断面積が流路100の深さによって調整されている。
具体的には、図8Bに示すように、中間領域A3における流路100の深さDが、第1温度領域A1における流路100の深さD及び第2温度領域A2における流路100の深さDよりも浅くなっている(D<D,D)。なお、本実施の形態において、第1温度領域A1における流路の深さDと第2温度領域A2における流路100の深さDとは同じである(D=D)。
また、図8Aに示すように、第1温度領域A1、第2温度領域A2及び中間領域A3において流路100の幅は一定であり、第1温度領域A1における流路100の幅Wと、第2温度領域A2における流路100の幅Wと、中間領域A3における流路100の幅Wとはいずれも同じである(W=W=W)。
以上、本変形例におけるマイクロ流体デバイスによれば、上記実施の形態におけるマイクロ流体デバイス1と同様に、中間領域A3における流路100の断面積が第1温度領域A1及び第2温度領域A2における流路100の断面積よりも小さくなっている。
これにより、上記実施の形態と同様に、反応溶液300が中間領域A3に存在する時間を低減することができるので、反応溶液300の非特異反応による反応効率の低下を抑制できる。
(変形例2)
図9Aは、本発明の変形例2に係るマイクロ流体デバイスにおける流路の要部拡大平面図であり、図9Bは、図9AのX−X’線における本発明の変形例2に係るマイクロ流体デバイスにおける流路の断面図である。
本変形例におけるマイクロ流体デバイスでは、上記実施の形態におけるマイクロ流体デバイス1と同様に、中間領域A3における流路100(主流路100a)の断面積が、第1温度領域A1及び第2温度領域A2における流路100(主流路100a)の断面積よりも小さくなっている。
本変形例におけるマイクロ流体デバイスが上記実施の形態におけるマイクロ流体デバイス1と異なる点は、上記実施の形態では、流路100の断面積が流路100の幅によって調整されていたのに対して、本変形例では、流路100の断面積がピラー160によって調整されている。
具体的には、図9A及び図9Bに示すように、中間領域A3の流路100内に円柱状のピラー160を複数本立てている。これにより、ピラー160が存在する分だけ、第1温度領域A1及び第2温度領域A2よりも中間領域A3の流路100の断面積を小さくすることができる。
なお、第1温度領域A1、第2温度領域A2及び中間領域A3における流路100の深さは送液方向に沿って一定である。
以上、本変形例におけるマイクロ流体デバイスによれば、上記実施の形態におけるマイクロ流体デバイス1と同様に、中間領域A3における流路100の断面積が第1温度領域A1及び第2温度領域A2における流路100の断面積よりも小さくなっている。
これにより、上記実施の形態と同様に、反応溶液300が中間領域A3に存在する時間を低減することができるので、反応溶液300の非特異反応による反応効率の低下を抑制できる。
また、本変形例のようにピラー160を設けることによって、反応溶液300中の試料及び試薬の拡散性を向上させることもできる。
(変形例3)
図10は、本発明の変形例3に係るマイクロ流体デバイスの流路を示す拡大平面図である。
本変形例におけるマイクロ流体デバイスでは、反応部110における流路100に、送液方向に沿って断面積が減少する領域が含まれている。具体的には、図10に示すように、反応部110における流路100の断面積を段階的に減少させている。図10では、流路100における複数のライン状の主流路100aの幅を反応溶液300の送液方向に沿ってラインごとに細くしている。なお、各ラインにおける主流路100aの幅及び深さは一定である。
この構成により、流路100内に流れる反応溶液300の送液速度を一定に保つことができる。したがって、第1温度領域及び第2温度領域の各温度領域における反応溶液の存在時間を一定に保つことができるので、反応溶液の反応効率をさらに向上させることができる。また、流路100を直線状としているので、流路100の設計及び作製が容易である。
さらに、流路100の深さを一定にすることによって、エッチング等によって流路100を一括して容易に作製することができるとともに、流路100の上方からレーザ光をスキャンして光学測定を行う際に測定光の光路長を一定に保つことができるので、測定精度を向上させることができる。
なお、図示しないが、反応部110における流路100の断面積を単調減少させてもよい。この場合、流路100を、深さが送液方向に沿って一定で、かつ幅が漸次減少するような先細りテーパ構造とすることが考えられる。
この構成により、圧力損失及びキャピラリ力を連続的に変化させることができるので、反応溶液の送液速度をより一定に保つことができる。したがって、反応溶液の反応効率を一層向上させることができる。
(その他)
以上、本発明に係るマイクロ流体デバイスについて、実施の形態及び変形例に基づいて説明したが、本発明は、上記実施の形態及び変形例に限定されるものではない。
例えば、上記実施の形態及び変形例では、反応部110における流路100を蛇行流路として標的核酸を含む反応溶液に温度変化を繰り返し与えるフローPCRとしたが、フローPCRとせずに標的核酸を含む反応溶液に温度変化を繰り返し与えるようなPCRとしてもよい。但し、上記実施の形態のようにフローとした方が効率良くPCRを実施することができる。
また、上記実施の形態及び変形例では、流路100を蛇行流路としたが、これに限らない。例えば、複数の高温領域(95℃)と複数の低温領域(60℃)とを交互にライン状に配列して、その上に直線状の流路が形成された基板を配置することによって、流路が高温領域と低温領域とを交互に通過するように構成してもよい。
また、上記実施の形態及び変形例では、ヒータ部140は2つの温度領域としたが、互いに温度領域が異なる3つ以上の温度領域としてもよい。この場合、流路は、反応溶液が異なる複数の温度領域を周期的に通過するように構成されていればよい。
また、上記実施の形態及び変形例では、複数の温度領域の各温度の設定は、ヒータブロックで行ったが、ペルチェ素子等の他の温度制御部材を用いて温度設定してもよい。
また、上記実施の形態及び変形例では、反応溶液は毛管力によって流路100を送液したが、これに限らない。例えば、流路100にシリンジポンプをつないで、反応溶液を送液してもよい。但し、毛管力によって反応溶液を送液する方が、低コストかつ簡便に反応溶液を送液することができる。
また、上記実施の形態及び変形例では、マイクロ流体デバイスを、PCR法を実施するための核酸増幅デバイスに適用する例について説明したが、上記実施の形態及び変形例におけるマイクロ流体デバイスを、被測定物質を検出するためのセンサデバイスに適用しても構わない。例えば、マイクロ流体デバイスを、イムノクロマト法を実施するためのセンサデバイスに適用することができる。
この場合、マイクロ流体デバイスに導入する反応溶液には、被測定物質として細菌又はウイルスが含まれており、当該マイクロ流体デバイスは、反応溶液に含まれる被測定物質を検出する。細菌やウイルスは、それぞれ特徴あるDNAを持っている。したがって、その特徴あるDNAをターゲットとしたプライマを設計することにより、マイクロ流体デバイスを、細菌やウイルスの種類や量を検出するセンサとして用いることができる。例えば、導入された反応溶液中の抗原は抗体と免疫複合体を形成しながら流路100を移動し、流路100に予め用意されたキャプチャー抗体上に免疫複合体がトラップされる。これにより、反応溶液中の抗原を検出することができる。
その他、各実施の形態及び変形例に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態や、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。
1 マイクロ流体デバイス
10 第1基板
11 第1凹部
12 第2凹部
13 溝部
20 第2基板
21 第1貫通孔
22 第2貫通孔
100 流路
100a 主流路
100b 副流路
100c 導入流路
100d 排出流路
110 反応部
120 導入部
130 排出部
140 ヒータ部
141 第1ヒータブロック
142 第2ヒータブロック
160 ピラー
210 温度制御部
300 反応溶液

Claims (7)

  1. 反応溶液が流れる流路を備えるマイクロ流体デバイスであって、
    前記流路は、所定の異なる温度に設定された第1温度領域と第2温度領域とを通過するように構成されており、
    前記第1温度領域と前記第2温度領域との間の中間領域における前記流路の断面積は、前記第1温度領域及び前記第2温度領域における前記流路の断面積よりも小さい
    マイクロ流体デバイス。
  2. 前記流路は、前記第1温度領域と前記第2温度領域とを交互に繰り返して通過するように構成された蛇行流路である
    請求項1に記載のマイクロ流体デバイス。
  3. 前記反応溶液には、標的核酸が含まれており、
    前記反応溶液が前記蛇行流路を通過することによって、前記標的核酸がポリメラーゼ連鎖反応により核酸増幅する
    請求項2に記載のマイクロ流体デバイス。
  4. 前記反応溶液には、被測定物質として細菌又はウイルスが含まれており、
    当該マイクロ流体デバイスは、前記反応溶液に含まれる前記被測定物質を検出する
    請求項1に記載のマイクロ流体デバイス。
  5. 前記中間領域における前記流路の幅は、前記第1温度領域及び前記第2温度領域における前記流路の幅よりも小さい
    請求項1〜4のいずれか1項に記載のマイクロ流体デバイス。
  6. 前記流路の断面積は、前記流路内に設けられたピラーにより調整されている
    請求項1〜4のいずれか1項に記載のマイクロ流体デバイス。
  7. 前記流路は、前記第1温度領域及び前記第2温度領域が存在する反応部を通過するように構成されており、
    前記流路は、前記反応部全体として断面積が単調に減少している又は段階的に減少している
    請求項1〜6のいずれか1項に記載のマイクロ流体デバイス。
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