JPWO2015004795A1 - モータ装置 - Google Patents

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健二 安本
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哲平 時崎
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Abstract

モータケース21とギヤケース31とを突き合わせることで、ブラシホルダ70の径方向位置決め凸部72cにより、モータケース21がギヤケース31に対して径方向に位置決めされる。また、ブラシホルダ70の軸方向位置決め凸部72eが押圧鍔部21iによりアーマチュア軸24の軸方向から押圧され、ブラシホルダ70がギヤケース31に対して軸方向に位置決めされる。これにより、モータケース21とギヤケース31との連結部分の大型化を避けて、リヤワイパモータ10の小型軽量化が図れる。また、モータケース21とギヤケース31との連結部分にブラシホルダ70を介在させずに済み、十分なシール性能を得ることができる。

Description

本発明は、回転軸が収容されるヨーク、回転軸により回転される出力軸が収容されるケース、ケース内に収容されるブラシホルダを備えたモータ装置に関する。
従来、自動車等の車両に搭載されるワイパ装置等の駆動源として、モータ部およびギヤ部を備えたモータ装置が用いられている。モータ部は駆動電流の供給により回転する回転軸を備え、ギヤ部は回転軸の回転を減速する減速機構と、当該減速機構の回転を出力する出力軸とを備えている。このように、減速機構を有するギヤ部を設けることで、小型でありながら大きな出力が得られるようにし、車載性の向上を図っている。このようなモータ部およびギヤ部を備えたモータ装置としては、例えば特許文献1,2に記載された技術が知られている。
特許文献1に記載されたモータユニット(モータ装置)は、モータ出力軸(回転軸)を有するDCモータ(モータ部)と、ウォームおよびウォームホイールよりなる減速機構,当該減速機構の回転を出力する出力軸を有するホイール収容部(ギヤ部)とを備えている。そして、引用文献1では、ホイール収容部を形成するハウジング(ケース)に一体に設けられたモータ固定部を、DCモータを形成するケーシング(ヨーク)の開口部分に嵌合させて、当該状態のもとでネジ固定する連結構造を採用している。
一方、特許文献2に記載されたモータ(モータ装置)は、回転軸を有するモータ部と、ウォーム軸およびウォームホイールよりなる減速機構,当該減速機構の回転を出力する出力軸を有する減速部(ギヤ部)と、減速部を形成するギヤハウジング(ケース)に一体に設けられたホルダ収容部に収容されるブラシホルダとを備えている。そして、引用文献2では、回転軸の軸方向と直交する方向に延びる基部をブラシホルダに一体に設け、当該基部を、ヨークハウジング(ヨーク)とギヤハウジングとの間に挟持されるようにし、当該状態のもとでネジ固定する連結構造を採用している。
特開2000−282747号公報(図1) 特開2012−139078号公報(図1)
しかしながら、上述の特許文献1に記載されたモータ装置においては、ケースにモータ固定部を突設し、ヨークにモータ固定部が入り込むスペースを確保する必要がある。したがって、ケースとヨークとの連結部分が大型化し、ひいてはケースおよびヨークの重量増大を招く虞がある。特に、ヨークは鋼板を深絞り加工等することで段付き形状に形成されるため、重量増大に加えて成形精度を出すために多くの工数(複数回の絞り加工)が必要となる。また、ケースを射出成形または鋳造成形等する場合には、モータ固定部を精度良く成形するのが難しく、歩留まりの悪化を招いていた。
一方、上述の特許文献2に記載されたモータ装置においては、ブラシホルダの基部を、ヨークとケースとの間に挟持させるため、基部とヨークとの間,基部とケースとの間,ヨークとケースとの間の3箇所を確実にシール(密封)する必要がある。したがって、ケースやブラシホルダ等の成形精度を向上させる必要があり、製造コストの増大を招いていた。
本発明の目的は、モータ装置の小型軽量化はもちろんのこと、モータ装置の製造工程を簡素化することができるモータ装置を提供することにある。
本発明の一態様では、回転軸が収容されるヨーク、前記回転軸により回転される出力軸が収容されるケース、前記ケース内に収容されるブラシホルダを備えたモータ装置であって、前記ヨークを形成する第1ヨーク内壁および第2ヨーク内壁と、前記ケースを形成する第1ケース内壁および第2ケース内壁と、前記ヨークの前記ケース側に設けられ、前記第1ヨーク内壁と前記第1ケース内壁との間に配置される押圧鍔部と、前記回転軸の軸方向に延びるよう前記ブラシホルダに設けられ、前記第2ヨーク内壁と前記回転軸の径方向から対向し、前記ヨークの前記ケースに対する径方向への位置決めを行う径方向位置決め凸部と、前記回転軸の軸方向に延びるよう前記ブラシホルダに設けられ、前記押圧鍔部により前記回転軸の軸方向から押圧され、前記ブラシホルダの前記ケースに対する軸方向への位置決めを行う軸方向位置決め凸部と、を有する。
本発明の他の態様では、前記第1ヨーク内壁および前記第2ヨーク内壁は、前記ヨークの開口部から底部に亘って延在される。
本発明の他の態様では、前記第1ヨーク内壁および前記第2ヨーク内壁には、4つのマグネットが装着される。
本発明の他の態様では、前記軸方向位置決め凸部の前記押圧鍔部側に、当該押圧鍔部により押し潰される突起部が形成される。
本発明によれば、ヨークとケースとを突き合わせることで、ブラシホルダの径方向位置決め凸部により、ヨークがケースに対して径方向に位置決めされる。また、ブラシホルダの軸方向位置決め凸部が押圧鍔部により回転軸の軸方向から押圧され、ブラシホルダがケースに対して軸方向に位置決めされる。したがって、ヨークとケースとを凹凸嵌合させずに済み、両者の連結部分の大型化を避けることができ、ひいてはモータ装置の小型軽量化を図ることができる。また、ヨークとケースとの連結部分にブラシホルダを介在させずに済むので、十分なシール性能を得ることができ、ひいてはモータ装置の製造工程の簡素化を図ることができる。
車両に搭載されるリヤワイパモータの平面図である。 図1のA−A線に沿う部分断面図である。 図1の破線円B部分の拡大図である。 ストッパプレートを示す斜視図である。 ギヤケース単体を図1の矢印C方向から見た図である。 図1のD−D線に沿うギヤケース単体を示す断面図である。 スイッチングプレートの詳細を示す平面図である。 コネクタユニットをギヤ部側から見た斜視図である。 コネクタユニットをモータ部側から見た斜視図である。 ブラシホルダをギヤ部側から見た斜視図である。 ブラシホルダをモータ部側から見た斜視図である。 ギヤケースとモータケースとの連結手順を示す斜視図である。 ギヤケースとモータケースとの連結部分を示す概略図である。 実施の形態2に係るリヤワイパモータのギヤ部を示す平面図である。
以下、本発明の実施の形態1について、図面を用いて詳細に説明する。図1は車両に搭載されるリヤワイパモータの平面図を、図2は図1のA−A線に沿う部分断面図を、図3は図1の破線円B部分の拡大図をそれぞれ表している。
図1に示すように、モータ装置としてのリヤワイパモータ10は、車両のリヤハッチに搭載されるリヤワイパ装置(図示せず)の駆動源として用いられるもので、モータ部20およびギヤ部30を備えている。モータ部20およびギヤ部30は、一対の締結ネジ11によりそれぞれ一体となるよう連結されている。リヤワイパモータ10は、リヤハッチ等の幅狭空間に配置され、図示しないリヤガラス(ウィンドシールド)上に設けられるワイパブレード(図示せず)を、所定角度範囲で往復払拭動作(揺動駆動)させるようになっている。
図1,2に示すように、モータ部20は、ブラシ付きの4極モータとして構成されている。モータ部20は、モータケース(ヨーク)21を備えており、当該モータケース21は、磁性体である鋼板を深絞り加工(プレス加工)することにより有底筒状に形成されている。モータケース21は、開口部21aおよび底部21bを備え、これらの開口部21aおよび底部21bとの間には、一対の円弧部21cおよび一対の直線部21dが設けられている。各円弧部21cおよび各直線部21dは、モータケース21の軸心(アーマチュア軸24)を挟んでそれぞれ対向配置され、これによりモータケース21の横断面形状が略小判形状に形成されている。よって、モータケース21の幅寸法、つまり図2中左右方向の厚み寸法を詰めて薄型化が図られている。
円弧部21cおよび直線部21dの内側には、それぞれ第1ヨーク内壁21eおよび第2ヨーク内壁21fが設けられ、これらの第1ヨーク内壁21eおよび第2ヨーク内壁21fは、モータケース21の内側を形成している。各ヨーク内壁21e,21fは、モータケース21の開口部21aから底部21bに亘って延在されている。これにより、モータケース21を、開口部21aから底部21bに亘り、段差部の無いストレート形状にすることができ、モータケース21の成形性(プレス加工のし易さ)を向上させている。また、図1に示すように、モータケース21の開口部21a側にはブラシホルダ70が入り込まないため、モータケース21の軸方向長さも抑えられている。このように、モータケース21は、その成形性の向上および小型軽量化の観点で、有利な形状に形成されている。
モータケース21の開口部21a側(ギヤケース31側)には、各締結ネジ11が挿通される挿通孔21gを備えた鍔部21hが一体に設けられている。鍔部21hは、モータケース21をギヤケース31に突き合わせた状態のもとで、ギヤケース31のブラシホルダ収容部34に形成された突き当て面34gが面接触するようになっている。なお、鍔部21hと突き当て面34gとの間には、シール部材(図示せず)が介在されるようになっており、これによりリヤワイパモータ10内への雨水等の浸入が防止される。
鍔部21hの各円弧部21cに対応する部分(図2中上下部分)には、略円弧形状に形成された押圧鍔部21i(網掛け部分)がそれぞれ形成されている。各押圧鍔部21iは、モータケース21のギヤケース31側に設けられ、各第1ヨーク内壁21eを、図2中二点鎖線で示すブラシホルダ収容部34の各第1ケース内壁34cよりも、アーマチュア軸24寄りに配置することにより形成されている。したがって、押圧鍔部21iの図2中上下方向に沿う幅寸法は、各第1ケース内壁34c間の距離L2と、各第1ヨーク内壁21e間の距離L1との差の半分の寸法(=(L2−L1)/2)となっている。
ここで、各押圧鍔部21iは、モータケース21をギヤケース31に突き合わせた状態のもとで、モータケース21の各ヨーク内壁21e,21fと、ギヤケース31におけるブラシホルダ収容部34の各ケース内壁34c,34d(図5参照)との間に配置される。そして、各押圧鍔部21iは、アーマチュア軸24の軸方向から、ブラシホルダ70の軸方向位置決め凸部72eを押圧するようになっている。また、各第2ヨーク内壁21f間の距離W1は、ブラシホルダ収容部34の各第2ケース内壁34d間の距離W2(図5参照)と略同じ距離となっている(W1≒W2)。
モータケース21の内部、つまり第1ヨーク内壁21eおよび第2ヨーク内壁21fには、断面が略円弧形状に形成された合計4つのマグネット22が装着されている。各マグネット22は、例えばフェライト磁石であって、モータケース21の周方向に沿ってそれぞれ等間隔(90度間隔)で固定され、各マグネット22の内側には、所定の隙間を介してアーマチュア(回転子)23が回転自在に収容されている。アーマチュア23の回転中心には、アーマチュア軸(回転軸)24の基端側が貫通して固定されている。
アーマチュア軸24の軸方向に沿う略中央部分には、コンミテータ(整流子)25が固定されており、コンミテータ25は10個のセグメント25aを備えている。また、アーマチュア軸24の基端側には、アーマチュア23を形成するアーマチュアコア26が固定されており、アーマチュアコア26は10個のティースを備え、各ティース間に10個のスロット26aを備えている。各スロット26aには、所定の巻き方および所定の巻数で複数のアーマチュアコイル26bが巻装されている。各アーマチュアコイル26bのコイル端は、各セグメント25aにそれぞれ電気的に接続されている。
コンミテータ25の各セグメント25aには、複数の給電ブラシ(ブラシ)25b(図1では1つのみ示す)が摺接するようになっている。各給電ブラシ25bは、ギヤケース31のブラシホルダ収容部34に収容されたブラシホルダ70に移動自在に設けられ、各給電ブラシ25bには、コネクタユニット50からの駆動電流が供給されるようになっている。このように、モータ部20とコネクタユニット50とは、各給電ブラシ25b,コンミテータ25およびアーマチュアコイル26bを介して電気的に接続され、これによりアーマチュアコイル26bに電磁力が発生し、アーマチュア23(アーマチュア軸24)が回転するようになっている。なお、図2においては、説明を分かり易くするために各給電ブラシ25bおよびブラシホルダ70の図示を省略している。
アーマチュア軸24の基端側は、モータケース21内に回転自在に収容され、モータケース21の底部21bに設けられたラジアル軸受27のみによって支持されている。アーマチュア軸24の基端側と底部21bとの間には、アーマチュア軸24をその軸方向から支持するスラスト軸受が設けられていない。ここで、ラジアル軸受27は、例えば、焼結材により略円筒形状に形成され、これにより、低騒音かつ耐衝撃性および自己潤滑性を備え、さらには摩耗粉が発生し難くなっている。ただし、ラジアル軸受27は、焼結材に換えて耐熱性に優れたプラスチック材料等により形成することもできる。
アーマチュア軸24の先端側には、ウォームギヤ24a(詳細図示せず)が一体に設けられ、当該ウォームギヤ24aは、アーマチュア軸24の回転に伴いギヤケース31内で回転するようになっている。ウォームギヤ24aは螺旋状に形成され、ウォームホイール32のギヤ歯32aに噛み合わされている。ここで、ウォームギヤ24aおよびウォームホイール32は減速機構を構成している。ウォームホイール32は、ウォームギヤ24aの回転に伴い、当該ウォームギヤ24aよりも減速状態で回転し、減速して高トルク化した回転を外部に出力するようになっている。
アーマチュア軸24のアーマチュア23とウォームギヤ24aとの間には、図3に示すように、アーマチュア軸24の径方向に向けて凹凸形状(セレーション形状)となったベアリング固定部24bが形成されている。ベアリング固定部24bには、ボールベアリング(軸受部材)28の内輪部材28aが圧入嵌合により固定されている。ただし、ベアリング固定部24bに凹凸形状(セレーション形状)を形成せずに、単にアーマチュア軸24に内輪部材28aを圧入した際の緊迫力のみで、ベアリング固定部24bにボールベアリング28を固定することもできる。
ボールベアリング28は、内輪部材28aと外輪部材28bとを備え、内輪部材28aと外輪部材28bとの間には、複数の鋼球28cが設けられている。内輪部材28aと外輪部材28bとの間には、各鋼球28cに加えて、各鋼球28cに塗布した潤滑グリス(図示せず)の外部への漏れを防止する一対の環状カバー部材28dが設けられている。
ボールベアリング28の外輪部材28bは、ギヤケース31のベアリング嵌合部36と、ギヤケース31に装着されるストッパプレート60との間に挟持されている。このように、ボールベアリング28の内輪部材28aをアーマチュア軸24のベアリング固定部24bに固定し、ボールベアリング28の外輪部材28bをギヤケース31に固定することで、アーマチュア軸24は回転自在に支持されるとともに、ギヤケース31に対する軸方向および径方向への移動が規制される。
このように、ボールベアリング28は、ラジアル軸受けおよびスラスト軸受としての機能を備えている。したがって、アーマチュア軸24の先端側とギヤケース31との間においても、アーマチュア軸24をその軸方向から支持するスラスト軸受が設けられていない。
ここで、リヤワイパモータ10は、小型軽量化された4極モータとして構成されるため、例えば同じ出力の大型である2極モータに比して発熱量が多くなる。しかしながら、アーマチュア軸24の軸方向両端側にはスラスト軸受を設けていないので、その分、アーマチュア軸24の摺動ロス、つまりスラスト軸受との摩擦抵抗を無くして、余計な発熱量の増大を防止するようにしている。
ベアリング嵌合部36は、ギヤケース31におけるコネクタユニット収容部35(図1参照)の近傍に設けられ、ギヤケース31内で環状に形成されている。ベアリング嵌合部36は、モータ部20(モータケース21)側に向けて開口しており、ベアリング嵌合部36には、モータ部20側からボールベアリング28が嵌合されるようになっている。ここで、ベアリング嵌合部36のモータ部20側とは反対側には、ベアリング嵌合部36と同軸の貫通孔37が設けられ、当該貫通孔37には、モータ部20およびギヤ部30の組み付け時において、アーマチュア軸24の先端側、つまりウォームギヤ24aが挿通されるようになっている。
ギヤケース31におけるベアリング嵌合部36のモータ部20側には、ストッパプレート60が差し込まれるストッパプレート差し込み部38が設けられている。ストッパプレート差し込み部38は、ギヤカバー側(図3中手前側)に向けて開口しており、ストッパプレート差し込み部38には、ギヤカバー(図示せず)を装着していないギヤケース31の開口側から、ストッパプレート60を差し込めるようになっている。
図4はストッパプレートを示す斜視図を示している。
ストッパプレート60は、図4に示すように、鋼板をプレス加工することで略U字形状に形成され、支持本体部61と一対の被差し込み部62とを備えている。支持本体部61には、ストッパプレート差し込み部38への装着時において、アーマチュア軸24(図中破線)に対して非接触の状態を保持する切欠部61aが形成されている。また、支持本体部61には、ストッパプレート60のストッパプレート差し込み部38への装着時において、ボールベアリング28の外輪部材28bに当接し、これによりボールベアリング28をベアリング嵌合部36に固定する一対のベアリング支持凸部61bが設けられている。
各被差し込み部62は、アーマチュア軸24の軸方向に沿う支持本体部61の位置から所定量オフセットした位置に設けられている。このように、ストッパプレート60を鋼板により略階段状に形成することでストッパプレート60はバネ性を備え、これによりボールベアリング28の外輪部材28bを弾性的に押圧して、ボールベアリング28のギヤケース31内でのガタつきを確実に防止するようにしている。さらに、各ベアリング支持凸部61bは、ストッパプレート60の装着方向(図4中上下方向)に対して、ボールベアリング28の中心位置から図中上方にずれて配置されている。これにより、各構成部品の製造精度のバラつきに左右されること無く、ボールベアリング28のギヤケース31内でのガタつきをより効果的に防止するようになっている。
切欠部61aの開口側および被差し込み部62の先端側(図中下側)には、それぞれ案内テーパ61c,62aが設けられ、各案内テーパ61c,62aはストッパプレート60のストッパプレート差し込み部38への装着案内として機能するようになっている。これにより、ギヤケース31に対するストッパプレート60の装着作業を容易にして、リヤワイパモータ10の製造工程の簡素化を実現させている。
ここで、ストッパプレート60はアーマチュア軸24を軸方向に支持し、かつアーマチュア軸24の軸方向両端側にはスラスト軸受が設けられていないため、リヤワイパモータ10の組み立て後において、アーマチュア軸24の軸方向への位置調整が不要となっている。また、ギヤケース31やモータケース21のアーマチュア軸24の軸方向両端側と対向する部分のクリアランス設定に高精度を必要としないため、リヤワイパモータ10の製造工程を簡素化して製造コストを大幅に低減させることが可能となっている。
図5はギヤケース単体を図1の矢印C方向から見た図を、図6は図1のD−D線に沿うギヤケース単体を示す断面図をそれぞれ示している。
ギヤ部30は、図1,5,6に示すように、溶融したアルミ材料等を鋳造成形することにより略バスタブ形状に形成されたギヤケース(ケース)31を備えている。ギヤケース31は底部31aおよび壁部31bを備え、底部31a側とは反対側は装着開口部31cとなっている。装着開口部31cは、ギヤカバーによって閉塞されるようになっており、装着開口部31cからは、ウォームホイール32やコネクタユニット50等が、ギヤケース31内に収容されるようになっている。
ギヤケース31のモータ部20側には、ブラシホルダ収容部34が一体に設けられている。ブラシホルダ収容部34は、アーマチュア軸24(図1参照)の軸方向に沿って延びるよう筒状に形成され、その横断面形状は、モータケース21(図2参照)の横断面形状と同様に、略小判形状に形成されている。
ブラシホルダ収容部34は、図5に示すように、一対の円弧状壁部34aおよび一対の直線状壁部34bを備えている。円弧状壁部34aおよび直線状壁部34bの内側には、それぞれ第1ケース内壁34cおよび第2ケース内壁34dが設けられ、各ケース内壁34c,34dは、ブラシホルダ収容部34の内側を形成している。これらの第1ケース内壁34cおよび第2ケース内壁34dは、アーマチュア軸24の軸方向に沿って延在されている。
一方(図5中左側)の第1ケース内壁34cには、ブラシホルダ70の収容壁部71bおよびホルダ側第1アース端子ET1(図10参照)が入り込む凹部34eが形成されている。他方(図5中右側)の第1ケース内壁34cには、ブラシホルダ70のホルダ側第2アース端子ET2(図11参照)が位置決めされる段差部34fが形成されている。ここで、凹部34eおよび段差部34fは、いずれもアーマチュア軸24の軸方向(ブラシホルダ70の収容方向)に延在されている。
ブラシホルダ収容部34の軸方向に沿うモータ部20側には、モータケース21の鍔部21h(図2参照)が突き当てられて面接触される突き当て面34gが設けられている。ブラシホルダ収容部34の突き当て面34g側における各第1ケース内壁34c間の距離は、各第1ヨーク内壁21e間の距離L1(図2参照)よりも若干長い距離L2に設定されている(L2>L1)。また、ブラシホルダ収容部34の突き当て面34g側における各第2ケース内壁34d間の距離は、各第2ヨーク内壁21f間の距離W1(図2参照)と略同じ距離W2に設定されている。ここで、ブラシホルダ収容部34の突き当て面34g側には、締結ネジ11(図1参照)がネジ結合される一対の雌ネジ部34iが形成されている。
ブラシホルダ収容部34の軸方向に沿うモータ部20側とは反対側には、合計4つの位置決め突起34hが一体に設けられている。各位置決め突起34hは、各円弧状壁部34aと各直線状壁部34bとの接続部分、つまり略小判形状に形成されたブラシホルダ収容部34の内側の4つの角部にそれぞれ配置されている。各位置決め突起34hは、ブラシホルダ収容部34の軸心を挟んで対向するよう配置されている。また、各位置決め突起34hは、アーマチュア軸24の径方向に沿う断面形状が略三角形形状に形成され、ブラシホルダ収容部34の内側に向けて突出されている。
各位置決め突起34hは、アーマチュア軸24の軸方向に面する先端面SF1と、アーマチュア軸24の径方向に面する一対の外側面SF2とを備えている。各位置決め突起34hは、ブラシホルダ70の各位置決め窪み部71d(図10参照)に入り込んで係合するようになっており、先端面SF1は位置決め窪み部71dの底面SF3に当接し、各外側面SF2は位置決め窪み部71dの各内側面SF4にそれぞれ当接するようになっている。
これによりブラシホルダ70を、ブラシホルダ収容部34内において、ガタつくこと無く正規位置に位置決めできるようになっている。ただし、位置決め突起34hは4つ設けなくても良く、ブラシホルダ収容部34の軸心を挟んで対向するよう少なくとも2つ設ければ良い。
各第1ケース内壁34cおよび各第2ケース内壁34dは、図6中左右方向に延在されるアーマチュア軸24の軸線(図示せず)に対して、微小角度で傾斜されている。この傾斜は、ギヤケース31を鋳造成形する際に用いる金型(図示せず)をスムーズに抜き取るための抜き勾配PS1となっている。具体的には、図6に示すように、各第2ケース内壁34d間の距離は、各位置決め突起34h側ではW3に設定され、突き当て面34g側ではW3よりも若干長いW2に設定されている(W2>W3)。
このように、各第2ケース内壁34d間の距離をW3,W2に設定することで、ブラシホルダ収容部34の抜き勾配PS1を「約2.0°」としている。ここで、各第1ケース内壁34c間の距離についても、各第2ケース内壁34d間の距離と同様の大小関係となるように設定されている。これにより、ブラシホルダ収容部34の抜き勾配PS1は、ブラシホルダ収容部34の全周に亘って「約2.0°」に設定されている。
図6に示すように、ギヤケース31におけるブラシホルダ収容部34のモータ部20側とは反対側には、ブラシホルダ収容部34に隣接して、コネクタユニット50を収容するコネクタユニット収容部35が一体に設けられている。コネクタユニット収容部35は、ブラシホルダ収容部34の各位置決め突起34h側に位置するモータ部側壁部35aを備えている。また、アーマチュア軸24の軸方向に沿うモータ部20側とは反対側にストッパプレート差し込み部38を形成するとともに、底部31aから装着開口部31cに向けて延在されるギヤ部側壁部35bを備えている。
モータ部側壁部35aとギヤ部側壁部35bとの間には、コネクタユニット50のコネクタ本体部51(図8,9参照)が収容されるようになっている。モータ部側壁部35aおよびギヤ部側壁部35bは、アーマチュア軸24の軸線と直交する方向(図6中上下方向)に延在される線分(図示せず)に対して、微小角度で傾斜されている。この傾斜はギヤケース31を鋳造成形する際に用いる金型(図示せず)をスムーズに抜き取るための抜き勾配PS2となっている。具体的には、図6に示すように、各壁部35a,35b間の距離は、底部31a側ではT1に設定され、装着開口部31c側ではT1よりも若干長いT2に設定されている(T2>T1)。
このように、各壁部35a,35b間の離間距離をT1,T2に設定することで、コネクタユニット収容部35の抜き勾配PS2を「約1.5°」としている。
モータ部側壁部35aとギヤ部側壁部35bとの間で、かつ各位置決め突起34h間には、アーマチュア軸24の径方向に窪んだ窪み部35cが設けられている。窪み部35cには、コネクタユニット50をコネクタユニット収容部35に収容した状態のもとで、コネクタユニット50の各挿入凸部51e(図8,9参照)が入り込むようになっている。ここで、コネクタユニット50をコネクタユニット収容部35に収容する際に、窪み部35cに挿入凸部51eを係合させるよう位置合わせをすることで、コネクタユニット50をコネクタユニット収容部35の正規位置に正確に位置決めできるようになっている。
図1,5に示すように、コネクタユニット収容部35は、コネクタユニット50のコネクタ接続部52を支持するコネクタ支持部35dを備えている。コネクタ支持部35dは、装着開口部31cの開口側と同じ側が開口した有底の箱形状に形成されている。コネクタ支持部35dは、底壁部35eおよび側壁部35fを備え、底壁部35eはコネクタ接続部52の底壁部52eを支持するようになっている。一方、側壁部35f(図1中右側)は、コネクタ接続部52の側壁部52dに設けられた支持突起52g等(図9参照)を支持するようになっている。
これにより、コネクタ接続部52に車両側の外部コネクタ(図示せず)を接続する際に、コネクタユニット50のみに大きな負荷が掛かるのを防止して、コネクタユニット50が折損したりするのを防止している。また、アルミ材料よりなるコネクタ支持部35dは、コネクタ接続部52の周囲を覆うので、コネクタ接続部52を介してブラシノイズが外部に漏洩するのを防止するようになっている。
図7はスイッチングプレートの詳細を示す平面図を示している。
図1,7に示すように、ギヤケース31内にはウォームホイール32が回転自在に設けられ、当該ウォームホイール32は、プラスチック等の樹脂材料を射出成形することにより略円盤形状に形成されている。ウォームホイール32の外周部分にはギヤ歯32aが一体に設けられ、当該ギヤ歯32aには、ウォームギヤ24aが噛み合わされている。ウォームホイール32の回転中心には、断面が円形の鋼棒よりなるホイール軸32bの軸方向一端側が固定されており、ホイール軸32bの軸方向他端側は、ギヤケース31の底部31aに設けられたボス部31d(図5,6参照)に回動自在に支持されている。
ウォームホイール32の底部31a側には、図7の斜線部分に示すように、導電性を有する鋼板よりなるスイッチングプレート32cが装着されている。スイッチングプレート32cは、略円環状に形成され、当該スイッチングプレート32cの径方向内側に向けて窪む凹部32d、および径方向内側に向けて突出する凸部32eを備えている。スイッチングプレート32cには、ウォームホイール32の回転に伴って、コネクタユニット50に設けられた2つのコンタクトプレートCP1,CP2の先端側が摺接するようになっている。
このように、ウォームホイール32に凹部32dおよび凸部32eを有するスイッチングプレート32cを装着し、当該スイッチングプレート32c上を摺接するよう各コンタクトプレートCP1,CP2を設けることで、各コンタクトプレートCP1,CP2の短絡状態(通電状態)や非通電状態が、図示しない車載コントローラに送られる。これにより車載コントローラは、ウォームホイール32の回転状態、つまりワイパブレードの揺動位置を把握し、ワイパブレードを所定の停止位置に停止できるようになっている。
図1に示すように、ギヤケース31のウォームホイール32から離れた部分(図中左側)には、断面が円形の鋼棒よりなる出力軸33が収容されている。この出力軸33は、ギヤケース31の底部31aに設けられたボス部31e(図5,6参照)に回動自在に支持されている。出力軸33の基端側はギヤケース31内に設けられ、出力軸33の先端側(図1中奥側)はギヤケース31の外部に延出されている。そして、出力軸33の外部に延出された延出部分(図示せず)には、ワイパブレードの基端部が装着(固定)されるようになっている。
ギヤケース31内で、出力軸33の基端側とウォームホイール32との間には、ウォームホイール32の回転運動を出力軸33の揺動運動に変換する運動変換機構40が設けられている。運動変換機構40は、揺動リンク41,連結板42および摺接板43を備えている。
揺動リンク41は、鋼板を打ち抜き加工等することで板状に形成され、揺動リンク41の長手方向一端側は、出力軸33の基端側に固定されている。一方、揺動リンク41の長手方向他端側は、連結板42の長手方向一端側に、第1連結ピンP1を介して回動自在に連結されている。連結板42の長手方向他端側は、第2連結ピンP2を介してウォームホイール32の回転中心から偏心した位置に回動自在に連結されている。ここで、揺動リンク41の長さ寸法は連結板42の長さ寸法に対して略半分(略1/2)の長さ寸法に設定されている。また、連結板42においても、揺動リンク41と同様に鋼板を打ち抜き加工等することで板状に形成されている。
このように、出力軸33とウォームホイール32との間に運動変換機構40を設けることで、ウォームホイール32の一方向への回転に伴い出力軸33を所定角度範囲で揺動できるようになっている。つまり、出力軸33はアーマチュア軸24の回転に伴って回転するようになっている。具体的には、ウォームギヤ24aおよびウォームホイール32の回転により、減速して高トルク化された回転力が第2連結ピンP2に伝達され、第2連結ピンP2がホイール軸32bを中心に回転する。すると、連結板42の長手方向他端側もホイール軸32bを中心に回転し、これにより連結板42の長手方向一端側が、第1連結ピンP1を介して揺動リンク41に規制された状態で、出力軸33を中心に揺動する。
摺接板43は、自己潤滑性に優れたプラスチック等の樹脂材料により板状に形成され、連結板42のギヤカバー側(図1中手前側)に装着されている。摺接板43の長手方向中央部分には、ギヤカバーに摺接する摺接部43aが一体に設けられ、当該摺接部43aにはグリス(図示せず)が塗布されている。これにより、運動変換機構40のギヤケース31内での動作をスムーズにするとともに、運動変換機構40が出力軸33の軸方向(図1中奥行方向)に沿ってガタつくのを防止している。
図8はコネクタユニットをギヤ部側から見た斜視図を、図9はコネクタユニットをモータ部側から見た斜視図をそれぞれ示している。
図8,9に示すように、コネクタユニット50は、プラスチック等の樹脂材料を射出成形することにより所定形状に形成され、板状に形成されたコネクタ本体部51と有底の箱形状に形成されたコネクタ接続部52とを備えている。
コネクタ本体部51の短手方向に沿う断面形状は、コネクタユニット50のコネクタユニット収容部35(図6参照)に対する収容方向(図8,9中下側)に向けて、先細り形状となっている。具体的には、コネクタ本体部51の短手方向に沿う収容方向先端側(図8,9中下側)の板厚寸法はT1となっており、コネクタ本体部51の短手方向に沿う収容方向後端側(図8,9中上側)の板厚寸法は、収容方向先端側の板厚寸法T1よりも若干厚い板厚寸法T2に設定されている(T2>T1)。
このような板厚寸法T1,T2とし、コネクタ本体部51を収容方向に向けて先細り形状とすることで、コネクタ本体部51の表面51aおよび裏面51bを、アーマチュア軸24の軸方向に対してそれぞれ「約1.5°」傾斜した傾斜面としている。したがって、コネクタ本体部51は、コネクタユニット50のコネクタユニット収容部35(図6参照)への収容時において、各壁部35a,35bによって案内されつつ、表面51aはギヤ部側壁部35bに、裏面51bはモータ部側壁部35aにそれぞれ面接触により当接し、互いに密着するようになっている。つまり、作業者の手による組み立て作業であっても、コネクタユニット50をコネクタユニット収容部35内に容易に収容でき、かつコネクタユニット50をコネクタユニット収容部35の正規位置に正確に位置決めできるようになっている。
コネクタ本体部51の略中央部分には、アーマチュア軸24(図1参照)が貫通する貫通筒部51cが形成されている。貫通筒部51cの内径寸法は、ボールベアリング28(図3参照)の外径寸法よりも若干大きい寸法に設定されている。これにより、リヤワイパモータ10の組み立て時において、ボールベアリング28を備えたアーマチュア軸24がコネクタ本体部51を通過できるようになっている。
また、貫通筒部51cの軸方向に沿う高さ寸法Hは、コネクタ本体部51の板厚寸法T1,T2よりも大きい寸法に設定されている(H>T2>T1)。これにより、図3に示すように、貫通筒部51cの表面51a側(図3中左側)が、ストッパプレート差し込み部38を形成する形成壁部38aの内側に入り込んでいる。つまり、貫通筒部51cの先端面TSの位置が、形成壁部38aの入口面OSの位置よりも、ストッパプレート差し込み部38の内部側に配置されている。このように、貫通筒部51cを形成壁部38aの内側に入り込ませることで、ウォームホイール32側とコンミテータ25側(図1参照)との間の経路を、図中破線矢印ARに示すように迷路状に複数回屈曲させている。したがって、ウォームホイール32側のグリス(図示せず)が、コンミテータ25側に到達され難くなり、リヤワイパモータ10の通電不良等が確実に防止される。
貫通筒部51cのコネクタ接続部52側とは反対側には、コンタクトプレート支持部51dが一体に設けられ、当該コンタクトプレート支持部51dは、コネクタ本体部51の表面51aからアーマチュア軸24の軸方向に突出している。コンタクトプレート支持部51dには、2つのコンタクトプレートCP1,CP2が装着されており、各コンタクトプレートCP1,CP2は、それぞれコネクタ本体部51の短手方向一側(図8,9の下方向)から差し込み固定されるようになっている。
コンタクトプレートCP2の裏面51b側には、図9に示すように、アース端子ETが一体に設けられている。ここで、アース端子ETは、リヤワイパモータ10を組み立てた状態のもとで、ギヤケース31のモータ部側壁部35a(図6参照)に電気的に接続されるようになっている。
貫通筒部51cのコネクタ接続部52側には、外部コネクタからの駆動電流が流れる一対のメス型端子TM2が設けられている。各メス型端子TM2の基端側には、先端側がコネクタ接続部52内に露出された各オス型端子TM1の基端側(図9参照)が、スポット溶接等により電気的に接続されている。各メス型端子TM2の先端側には、リヤワイパモータ10の組み立て時において、ブラシホルダ70に設けた各ブラシホルダ側オス型端子TM3(図10参照)がそれぞれ差し込まれるようになっている。
ここで、各ブラシホルダ側オス型端子TM3は、各メス型端子TM2に対して、コネクタ本体部51の裏面51b側から差し込まれて電気的に接続されるようになっている。また、ブラシホルダ70の各ブラシホルダ側オス型端子TM3は、コネクタ接続部52への外部コネクタの接続方向と直交する方向から各メス型端子TM2に接続されるようになっている。これにより、コネクタ接続部52に対する外部コネクタの接続時において、各ブラシホルダ側オス型端子TM3と各メス型端子TM2との電気的な接続が弛むのを防止している。
コネクタ本体部51の各コンタクトプレートCP1,CP2と、各オス型端子TM1および各メス型端子TM2との間には、図8に示すように、貫通筒部51cを跨ぐようにして、一対のジャンパー線JPが設けられている。各ジャンパー線JPの一端側は、各オス型端子TM1および各メス型端子TM2にスポット溶接等により電気的に接続され、各ジャンパー線JPの他端側は、各コンタクトプレートCP1,CP2にスポット溶接等により電気的に接続されている。
コネクタ本体部51の短手方向に沿う収容方向先端側、つまり貫通筒部51cの図8,9中下方側には、ギヤケース31に設けた窪み部35c(図6参照)に挿入される一対の挿入凸部51eが一体に設けられている。各挿入凸部51eはギヤケース31への収容方向に向けて突出され、ギヤケース31の底部31a側に設けられた各位置決め突起34h間(図5参照)に、略隙間無く入り込めるようになっている。これにより、各挿入凸部51eは、窪み部35cに対してガタつくこと無く係合するようになっている。
各挿入凸部51eの収容方向先端側で、かつ各位置決め突起34h側には、それぞれテーパ部51fが設けられている。各テーパ部51fは、各挿入凸部51eの窪み部35cへの係合動作を案内するものであって、コネクタユニット50をコネクタユニット収容部35に収容する際に、ギヤケース31の底部31a側に配置される各位置決め突起34hにそれぞれ摺接するようになっている。これにより、作業者の手による組み立て作業であっても、コネクタユニット50をコネクタユニット収容部35の正規位置に容易に位置決めできるようになっている。ただし、テーパ部は、上述のように各挿入凸部51eのみに設けるに限らず、各挿入凸部51eおよび各位置決め突起34hの双方に設けても良いし、各位置決め突起34hのみに設けても良い。
コネクタ本体部51の貫通筒部51cにおけるコンタクトプレート支持部51d側で、かつコネクタ本体部51の短手方向に沿う収容方向後端側には、貫通筒部51cに隣接してコネクタ側接続ガイド孔51gが設けられている。コネクタ側接続ガイド孔51gは、貫通筒部51cの軸心からオフセットした位置に配置されている。コネクタ側接続ガイド孔51gは、コネクタ本体部51の板厚方向に沿って貫通して設けられ、コネクタ側接続ガイド孔51gの横断面形状は、角部が円弧形状に面取りされた略四角形形状に形成されている。
コネクタ側接続ガイド孔51gには、リヤワイパモータ10の組み立て時において、ブラシホルダ70のホルダ側接続ガイド突起71c(図10参照)が入り込むようになっており、これによりブラシホルダ収容部34に対するブラシホルダ70の誤組み付けを防止するようにしている。ここで、ブラシホルダ70の誤組み付けとは、ブラシホルダ収容部34に対してブラシホルダ70が正しい状態から、例えば上下反転した状態で組み付けられること等を指している。
コネクタ接続部52は、接続部本体52aと、当該接続部本体52aに各オス型端子TM1を固定するための押さえキャップ52bとを備えている。そして、接続部本体52aには、外部コネクタが接続される接続開口部52cと、側壁部52dとが設けられている。一方、接続開口部52c側とは反対側に位置する押さえキャップ52bには、底壁部52eが設けられている。つまり、接続開口部52cと底壁部52eとは、外部コネクタの接続方向(図8,9の上下方向)に沿って対向配置され、底壁部52eは、各支持突起52fを介してコネクタ支持部35dの底壁部35e(図1参照)によって支持されている。
また、側壁部52dは、各支持突起52gを介してコネクタ支持部35dの側壁部35f(図1参照)によって支持されている。なお、押さえキャップ52bにも、コネクタ支持部35dの側壁部35fに当接する一対の支持突起52hが設けられている。
接続部本体52aの内側には、各オス型端子TM1の先端側(図示せず)が露出されており、これにより各オス型端子TM1の先端側に、外部コネクタ側の複数のメス型端子(図示せず)が電気的に接続されるようになっている。
このようにコネクタユニット50を形成することで、リヤワイパモータ10の組み立て時において、コネクタユニット50のモータ部20側(図9参照)から、各メス型端子TM2に対してブラシホルダ70の各ブラシホルダ側オス型端子TM3(図10参照)が電気的に接続され、コネクタユニット50のギヤ部30側(図8参照)のスイッチングプレート32c(図7参照)に対して、各コンタクトプレートCP1,CP2の先端側が接触されるようになっている。
図10はブラシホルダをギヤ部側から見た斜視図を、図11はブラシホルダをモータ部側から見た斜視図をそれぞれ示している。
図10,11に示すように、ブラシホルダ70は、プラスチック等の樹脂材料を射出成形することにより所定形状に形成され、ブラシホルダ収容部34の内部に装着できるよう略小判形状に形成されたベース部71を備えている。ベース部71の外周部分には、アーマチュア軸24の軸方向に延在される外周壁部72が一体に設けられている。外周壁部72は、ベース部71の周方向に向けて略平坦となった一対の平坦壁部72aと、ベース部71の周方向に向けて略曲面となった一対の曲面壁部72bとを備えている。各平坦壁部72aおよび各曲面壁部72bは、ベース部71を中心にそれぞれ対向配置されている。
ブラシホルダ70の外周壁部72は、ブラシホルダ70のブラシホルダ収容部34に対する収容方向(図10,11中左側)に向けて、先細り形状となっている。具体的には、各平坦壁部72a間の距離が、ブラシホルダ70の収容方向先端側(図10,11中左側)ではW3となっており、ブラシホルダ70の収容方向後端側(図10,11中右側)ではW3よりも若干大きいW2となっている(W2>W3)。なお、各曲面壁部72b間の距離についても、各平坦壁部72a間の距離と同様の大小関係となっており、これによりブラシホルダ70を収容方向に向けて先細り形状としている。
このように、ブラシホルダ70を収容方向に向けて先細り形状とすることで、各平坦壁部72aおよび各曲面壁部72b(外周壁部72)は、アーマチュア軸24の径方向に対してそれぞれ「約2.0°」傾斜した傾斜面となっている。したがって、ブラシホルダ70は、ブラシホルダ収容部34への収容時において、各第1ケース内壁34cおよび各第2ケース内壁34d(図5参照)により案内され、各曲面壁部72bが各第1ケース内壁34cに、各平坦壁部72aが各第2ケース内壁34dにそれぞれ面接触されて、互いに密着するようになっている。つまり、作業者の手による組み立て作業であっても、ブラシホルダ70をブラシホルダ収容部34内に容易に収容でき、かつブラシホルダ70をブラシホルダ収容部34の正規位置に正確に位置決めできるようになっている。
ベース部71の略中央部分には、アーマチュア軸24(図1参照)が貫通する貫通孔71aが形成されている。この貫通孔71aの内径寸法は、ボールベアリング28(図3参照)の外径寸法よりも若干大きい寸法に設定されており、これにより、リヤワイパモータ10の組み立て時において、ボールベアリング28を備えたアーマチュア軸24がベース部71を通過できるようになっている。
図10に示すように、ベース部71のコネクタユニット50側で、かつ貫通孔71aから一方の曲面壁部72b寄りには、電気部品としてのバリスタVSを収容する収容壁部71bが一体に設けられている。ここで、収容壁部71bは、曲面壁部72bよりも外側に突出され、これにより収容壁部71bは、ブラシホルダ70のブラシホルダ収容部34への収容時において、一方の第1ケース内壁34cに形成された凹部34e(図5中右側参照)内に入り込んで係合されるようになっている。
ベース部71のコネクタユニット50側で、かつ貫通孔71aから他方の曲面壁部72b寄りで、さらに貫通孔71aの軸心よりも図10中上方側には、ホルダ側接続ガイド突起71cが一体に設けられている。ホルダ側接続ガイド突起71cは、貫通孔71aの軸心からオフセットされた位置に配置されている。ホルダ側接続ガイド突起71cは、コネクタユニット50側に向かうにつれて先細り形状となっており、さらにはその横断面形状は、コネクタ側接続ガイド孔51g(図9参照)と同様に、角部が円弧形状に面取りされた略四角形形状に形成されている。
これにより、ブラシホルダ70がブラシホルダ収容部34に正しい状態で収容された際に、ホルダ側接続ガイド突起71cはコネクタ側接続ガイド孔51gに入り込み、最終的にはホルダ側接続ガイド突起71cの根元がコネクタ側接続ガイド孔51gに嵌合するようになっている。そのため、ホルダ側接続ガイド突起71cの先端がコネクタ側接続ガイド孔51gに入り込み、ホルダ側接続ガイド突起71cの根元がコネクタ側接続ガイド孔51gに嵌合されるまでの間、ブラシホルダ70のブラシホルダ収容部34への組み付け方向の挿入移動がガイドされる。それにより、ブラシホルダ70のブラシホルダ収容部34への組み付け性をさらに向上させることができる。ここで、例えば、ブラシホルダ70を上下反転させた状態、つまり間違った状態でブラシホルダ収容部34に臨ませると、ブラシホルダ70の収容方向に向けてホルダ側接続ガイド突起71cとコネクタ側接続ガイド孔51gとが対向せず、よってブラシホルダ70をブラシホルダ収容部34に収容することができない。このようにして、ブラシホルダ70の誤組み付けを防止している。
ここで、ホルダ側接続ガイド突起71cのベース部71からの突出量S1は、各ブラシホルダ側オス型端子TM3のベース部71からの突出量S2よりも大きくなっている(S1>S2)。これにより、ブラシホルダ70をブラシホルダ収容部34に誤組み付けしたとしても、各ブラシホルダ側オス型端子TM3の先端部がコネクタユニット50の裏面51bに接触することは無く、ひいては各ブラシホルダ側オス型端子TM3を折損等から保護できるようになっている。
ベース部71のコネクタユニット50側、つまりブラシホルダ70のブラシホルダ収容部34への収容方向に沿う先端側で、ギヤケース31と対向する対向面71iには、合計4つの位置決め窪み部71dが一体に設けられている。各位置決め窪み部71dは、対向面71iの軸心(貫通孔71a)を挟んで対向配置され、ベース部71の四隅、つまり外周壁部72を形成する各平坦壁部72aおよび各曲面壁部72bのそれぞれの接続部分に配置されている。このように各位置決め窪み部71dをベース部71の四隅に配置することで、ブラシホルダ70をブラシホルダ収容部34に収容する際に、各位置決め窪み部71dとブラシホルダ収容部34の各位置決め突起34h(図5参照)とが、ブラシホルダ70の収容方向に向けて対向するようにしている。ただし、位置決め窪み部71dにおいても、位置決め突起34hと同様に4つ設けなくても良く、対向面71iの軸心を挟んで対向するよう少なくとも2つ設ければ良い。
各位置決め窪み部71dは、アーマチュア軸24の軸方向に面する底面SF3と、アーマチュア軸24の径方向に面する一対の内側面SF4とから形成されている。底面SF3は、ベース部71の対向面71iの一部によって形成され、各内側面SF4は、対向面71iからコネクタユニット50側に突出した略L字形状に形成された突出壁71eによって形成されている。
これにより、ブラシホルダ70をブラシホルダ収容部34に収容する際に、各位置決め突起34hが各位置決め窪み部71dにそれぞれ入り込んで互いに係合するようになっている。各位置決め窪み部71dに各位置決め突起34hが係合すると、底面SF3は先端面SF1に、各内側面SF4は各外側面SF2にそれぞれ当接し、ブラシホルダ70のギヤケース31に対するガタが抑制される。
ここで、図10に示すように、各位置決め窪み部71dを形成する各突出壁71eの先端側には、案内テーパ71fがそれぞれ設けられている。各案内テーパ71fは、各位置決め窪み部71dへの各位置決め突起34hの係合動作を案内するようになっている。これにより、ブラシホルダ70をブラシホルダ収容部34の正規位置に容易に収容でき、ひいてはギヤケース31に対する各給電ブラシ25bの位置精度が向上する。よって、進角バラつきに起因するモータ特性のバラつきを抑制しつつ、磁気ノイズの発生を低減できるようになっている。ただし、案内テーパは、各突出壁71eの先端側のみに設けるに限らず、各突出壁71eの先端側および各位置決め突起34hの先端側(先端面SF1側)の双方に設けても良いし、各位置決め突起34hの先端側のみに設けても良い。
ベース部71の収容壁部71b側には、バリスタVSに隣接して一対のブラシホルダ側オス型端子TM3が設けられている。各ブラシホルダ側オス型端子TM3は、ベース部71をアーマチュア軸24の軸方向に向けて貫通するとともに、ベース部71に差し込み固定されている。各ブラシホルダ側オス型端子TM3の先端側は、図10に示すようにベース部71のコネクタユニット50側に配置され、各ブラシホルダ側オス型端子TM3の基端側は、図11に示すようにベース部71のモータ部20側に配置されている。
各ブラシホルダ側オス型端子TM3のコネクタユニット50側には、図10に示すように、バリスタVSと、電気部品としての一対のチョークコイルCCの一方側が電気的に接続されている。一方のチョークコイルCCはベース部71に、他方のチョークコイルCCは一方の平坦壁部72aに、それぞれ横たわるようにして設けられ、各チョークコイルCCは貫通孔71aを横切らないようになっている。
各ブラシホルダ側オス型端子TM3のモータ部20側には、図11に示すように、電気部品としての一対のコンデンサCDが電気的に接続され、各コンデンサCDには、各ブラシホルダ側オス型端子TM3に加えて、ホルダ側第1アース端子ET1も電気的に接続されている。ここで、ホルダ側第1アース端子ET1は、ブラシホルダ70のブラシホルダ収容部34への収容時において、一方の第1ケース内壁34cに形成された凹部34e(図5中右側参照)内に入り込んで、ブラシホルダ収容部34に電気的に接続されるようになっている。
図11に示すように、ベース部71のモータ部20側で、かつ貫通孔71aから他方の曲面壁部72b寄りには、一対の給電ブラシ25bおよび電気部品としてのサーキットブレーカCBが配置されている。各給電ブラシ25bは、ベース部71に一体に設けられた一対のブラシボックス71gに移動自在に保持され、サーキットブレーカCBは、ベース部71の各ブラシボックス71g間に一体に設けられた保持爪71hに保持されている。
図10,11に示すように、一方のチョークコイルCCの他方側は、サーキットブレーカCBを介して一方の給電ブラシ25bに電気的に接続され、他方のチョークコイルCCの他方側は、他方の給電ブラシ25bに電気的に接続されている。サーキットブレーカCBには、さらにホルダ側第2アース端子ET2も電気的に接続されており、当該ホルダ側第2アース端子ET2は、ブラシホルダ70のブラシホルダ収容部34への収容状態において、ブラシホルダ収容部34の段差部34f(図5参照)に係合して位置決めされつつ、段差部34fに電気的に接続されるようになっている。これにより、各ブラシホルダ側オス型端子TM3から各給電ブラシ25bに対して、外部コネクタからの駆動電流が供給されるようになっている。
図11に示すように、各平坦壁部72aには、アーマチュア軸24の軸方向に延びるよう径方向位置決め凸部72cが一体に設けられている。各径方向位置決め凸部72cは、ホルダ側接続ガイド突起71c(図10参照)の突出方向とは逆側、つまりモータ部20側に向けて突出され、モータケース21の開口部21a(図2参照)からモータケース21の内部に入り込むようになっている。これにより、各径方向位置決め凸部72cは、モータケース21のギヤケース31に対する径方向への位置決めを行うようになっている。
具体的には、各径方向位置決め凸部72cは、アーマチュア軸24の径方向から各直線部21dの内側の各第2ヨーク内壁21f(図2参照)にそれぞれ対向し、各第2ヨーク内壁21fに当接するようになっている。このように、モータケース21は、ギヤケース31に精度良く固定されたブラシホルダ70を介して、ギヤケース31に対して径方向に精度良く位置決めされるようになっている。
ここで、各径方向位置決め凸部72cは、ブラシホルダ70をブラシホルダ収容部34に収容した状態のもとで、ブラシホルダ収容部34からモータケース21側に所定量(例えば10mm)突出する長さに設定されている(図12,13参照)。また、各径方向位置決め凸部72cの先端部分にはテーパ面72dがそれぞれ形成されており、これによりモータケース21のギヤケース31への装着を容易に行えるようにしている。
また、図11に示すように、各曲面壁部72bには、アーマチュア軸24の軸方向に延びるよう軸方向位置決め凸部72eが一体に設けられている。各軸方向位置決め凸部72eは、各位置決め窪み部71dが設けられる側(図10参照)とは逆側、つまりモータ部20側に向けて突出され、各位置決め窪み部71dに対応して合計4つ設けられている。つまり、各軸方向位置決め凸部72eにおいても、ベース部71の四隅、つまり外周壁部72を形成する各平坦壁部72aおよび各曲面壁部72bのそれぞれの接続部分に配置されている。
各軸方向位置決め凸部72eは、モータケース21のギヤケース31への装着時において、モータケース21の各押圧鍔部21i(図2の網掛け部分参照)によって、アーマチュア軸24の軸方向から押圧されるようになっている。これにより、各軸方向位置決め凸部72eは、ブラシホルダ70のギヤケース31に対する軸方向への位置決めを行うようになっている。
各軸方向位置決め凸部72eの先端部分、つまり各軸方向位置決め凸部72eの各押圧鍔部21i側には、モータケース21のギヤケース31への装着時において、各押圧鍔部21iによって押し潰される複数の微小突起(突起部)72fが形成されている。各微小突起72fは、各押圧鍔部21iによって容易に押し潰されるように、各押圧鍔部21iに向けて僅かに突出し、かつ先細り形状となっている。
ここで、各軸方向位置決め凸部72eは、ブラシホルダ70をブラシホルダ収容部34に収容した状態のもとで、ブラシホルダ収容部34の内部に略入り込む長さに設定されている(図12,13参照)。その一方で、各微小突起72fは、ブラシホルダ収容部34からモータケース21側に突出されている。これにより、モータケース21の鍔部21hをブラシホルダ収容部34の突き当て面34gに突き当てることで、各微小突起72fが各押圧鍔部21iにより押し潰される。したがって、より確実にブラシホルダ70のガタつきが抑えられ、ブラシホルダ70がブラシホルダ収容部34内の正規位置に位置決めされる。
次に、ギヤ部30とモータ部20との連結手順について、図面を用いて詳細に説明する。
図12はギヤケースとモータケースとの連結手順を示す斜視図を、図13はギヤケースとモータケースとの連結部分を示す概略図をそれぞれ示している。なお、図13においては、ブラシホルダ70に搭載される給電ブラシ25b等の記載を省略し、ブラシホルダ70を簡略化している。
まず、図12に示すように、ブラシホルダ収容部34にブラシホルダ70が収容された状態のギヤケース31を準備するとともに、内部にアーマチュア23が収容された状態のモータケース21を準備する。
そして、図12の矢印(1)に示すように、モータ部20をギヤ部30に臨ませる。このとき、アーマチュア軸24の最も大径となるボールベアリング28(図3参照)が装着された部分を、ブラシホルダ70の貫通孔71a(図10参照)およびコネクタユニット50の貫通筒部51c(図8参照)に接触させないようにする。その後、ウォームギヤ24a(図3参照)をギヤケース31内に挿入しつつ、モータケース21の鍔部21hをブラシホルダ収容部34の突き当て面34gに突き当てるようにする。
鍔部21hの突き当て面34gへの突き当てに際し、まず、一対の径方向位置決め凸部72cが、図13に示すように、各第2ヨーク内壁21fにそれぞれ摺接し、モータケース21がギヤケース31に対して径方向に精度良く位置決めされる。その後、各押圧鍔部21i(図13中網掛け部分)が、各軸方向位置決め凸部72eの各微小突起72fに当接される。
その後、図12の矢印(2)に示すように、各締結ネジ11を鍔部21hの各挿通孔21gに挿通しつつ、ギヤケース31の各雌ネジ部34iに、所定の締め付けトルクでそれぞれネジ結合する。これにより、各押圧鍔部21iにより各微小突起72fが押し潰されて、ブラシホルダ70がブラシホルダ収容部34内にガタつくこと無く収容され、ギヤ部30とモータ部20との連結が完了する。ただし、ギヤ部30とモータ部20とを連結する際に、鍔部21hと突き当て面34gとの間にはシール部材が介在されるようになっている。
以上詳述したように、実施の形態1に係るリヤワイパモータ10によれば、モータケース21とギヤケース31とを突き合わせることで、ブラシホルダ70の径方向位置決め凸部72cにより、モータケース21がギヤケース31に対して径方向に位置決めされる。また、ブラシホルダ70の軸方向位置決め凸部72eが押圧鍔部21iによりアーマチュア軸24の軸方向から押圧され、ブラシホルダ70がギヤケース31に対して軸方向に位置決めされる。
したがって、モータケース21とギヤケース31とを凹凸嵌合させずに済み、両者の連結部分の大型化を避けることができ、ひいてはリヤワイパモータ10の小型軽量化を図ることができる。また、モータケース21とギヤケース31との連結部分にブラシホルダ70を介在させずに済むので、十分なシール性能を得ることができ、ひいてはリヤワイパモータ10の製造工程の簡素化を図ることができる。
次に、本発明の実施の形態2について、図面を用いて詳細に説明する。なお、上述した実施の形態1と同様の機能を有する部分については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図14は実施の形態2に係るリヤワイパモータのギヤ部を示す平面図を示している。
図14に示すように、実施の形態2に係るリヤワイパモータ(モータ装置)80は、実施の形態1に係るリヤワイパモータ10(図1参照)に比して、出力軸33の位置および運動変換機構90の構造が異なっている。
リヤワイパモータ80の出力軸33は、ギヤケース(ケース)81のウォームホイール32を挟んでアーマチュア軸24側とは反対側に配置されている。これにより、リヤワイパモータ80においては、実施の形態1に比して、アーマチュア軸24の軸方向に沿う寸法を詰められるようになっている。
リヤワイパモータ80の運動変換機構90は、ピニオンギヤ91,運動変換部材92,連結板42および摺接板43を備えている。ピニオンギヤ91は出力軸33の基端側に固定され、出力軸33とともに揺動するようになっている。
運動変換部材92は、ピニオンギヤ91と噛み合うセクタギヤ92aと、第2連結ピンP2を介してウォームホイール32の偏心位置に回動自在に連結されるアーム部92bとを備えている。セクタギヤ92aの中心部分には第1連結ピンP1が設けられ、当該第1連結ピンP1と出力軸33との間には、連結板42が設けられている。具体的には、連結板42の長手方向一端側は出力軸33の基端側に回動自在に連結され、連結板42の長手方向他端側は第1連結ピンP1に回動自在に連結されている。このように、実施の形態2に係る連結板42は、出力軸33と第1連結ピンP1との距離を一定に保ち、ピニオンギヤ91とセクタギヤ92aとの噛み合いを維持するようになっている。
リヤワイパモータ80の運動変換機構90においても、ウォームホイール32の回転運動を出力軸33の揺動運動に変換するようになっている。具体的には、ウォームホイール32の回転に伴い第2連結ピンP2がホイール軸32bを中心に回転すると、運動変換部材92のアーム部92bもホイール軸32bを中心に回転する。これにより、セクタギヤ92aが第1連結ピンP1を中心に揺動し、その結果、セクタギヤ92aに噛み合うピニオンギヤ91、つまり出力軸33が揺動する。
以上詳述したように、実施の形態2に係るリヤワイパモータ80においても、上述した実施の形態1と同様の作用効果を奏することができる。
本発明は上記各実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。例えば、上記各実施の形態においては、モータケース21およびブラシホルダ収容部34の横断面形状を、それぞれ略小判形状に形成したものを示したが、本発明はこれに限らず、例えば、楕円形形状や長方形形状などに形成することもできる。要は、モータケース21に径方向位置決め凸部72cが入り込めて、モータケース21側に押圧鍔部が形成される形状であれば良い。
さらに、上記各実施の形態においては、ブラシホルダ70に位置決め窪み部71dを設け、ギヤケース31に位置決め突起34hを設けたものを示したが、本発明はこれに限らず、凹凸関係を逆にしても良い。つまり、ブラシホルダ70に位置決め突起を設け、ギヤケース31に位置決め窪み部を設けるようにしても良い。
また、上記各実施の形態においては、コネクタユニット50に各挿入凸部51eを設け、ギヤケース31に窪み部35cを設けたものを示したが、本発明はこれに限らず、凹凸関係を逆にしても良い。つまり、コネクタユニット50に窪み部を設け、ギヤケース31に挿入凸部を設けるようにしても良い。
さらに、上記各実施の形態においては、コネクタユニット50のコネクタ本体部51とコネクタ接続部52とを、ブラシホルダ70の接続方向と外部コネクタの接続方向とが直交(90度)するよう一体に設けたものを示したが、本発明はこれに限らず、リヤワイパモータ10が搭載される搭載スペースの形状(広狭)等に合わせて、例えば60度等で交差させても良い。
また、上記各実施の形態においては、ウォームギヤ24aおよびウォームホイール32からなる減速機構(ウォーム減速機)を採用したものを示したが、本発明はこれに限らず、例えば減速機構として遊星歯車減速機を採用することもできる。この場合、例えばサンギヤを入力側(アーマチュア軸24側)のギヤとし、リングギヤを出力側(出力軸33側)のギヤとすれば良い。
さらに、上記各実施の形態においては、各マグネット22として、フェライト磁石を採用したものを示したが、本発明はこれに限らず、ネオジウム磁石よりなる板状マグネット等を採用することもできる。そして、モータ部に必要とされる仕様に応じて、磁石の個数,セグメント数およびスロット数等は、それぞれ自由に設定して構わない。
また、上記各実施の形態においては、軸方向位置決め凸部72eの先端部分に微小突起72fを設けたものを示したが、本発明はこれに限らず、微小突起72fを省略しても良い。この場合、ブラシホルダ70をブラシホルダ収容部34に収容した状態のもとで、各軸方向位置決め凸部72eの先端部分を、ブラシホルダ収容部34から微少量突出させるようにするのが望ましい。
さらに、上記各実施の形態においては、微小突起72fを先細り形状としたものを示したが、本発明はこれに限らず、モータケース21に向けて延在する薄肉の板状等に形成しても良い。要は、モータケース21の押圧鍔部21iにより押し潰される剛性であればその形状は問わない。
また、上記各実施の形態においては、モータ装置として、リヤワイパモータ10であるものを示したが、本発明はこれに限らず、自動車等の車両に搭載されるパワーウィンド装置,電動サンルーフ装置,電動シート装置等の駆動源として用いられるモータ装置にも適用することができる。
モータ装置は、自動車等の車両に搭載されるワイパ装置を形成するワイパ部材を駆動し、ウィンドガラスを払拭するために用いられる。

Claims (4)

  1. 回転軸が収容されるヨーク、前記回転軸により回転される出力軸が収容されるケース、前記ケース内に収容されるブラシホルダを備えたモータ装置であって、
    前記ヨークを形成する第1ヨーク内壁および第2ヨーク内壁と、
    前記ケースを形成する第1ケース内壁および第2ケース内壁と、
    前記ヨークの前記ケース側に設けられ、前記第1ヨーク内壁と前記第1ケース内壁との間に配置される押圧鍔部と、
    前記回転軸の軸方向に延びるよう前記ブラシホルダに設けられ、前記第2ヨーク内壁と前記回転軸の径方向から対向し、前記ヨークの前記ケースに対する径方向への位置決めを行う径方向位置決め凸部と、
    前記回転軸の軸方向に延びるよう前記ブラシホルダに設けられ、前記押圧鍔部により前記回転軸の軸方向から押圧され、前記ブラシホルダの前記ケースに対する軸方向への位置決めを行う軸方向位置決め凸部と、
    を有する、モータ装置。
  2. 請求項1記載のモータ装置において、
    前記第1ヨーク内壁および前記第2ヨーク内壁は、前記ヨークの開口部から底部に亘って延在される、モータ装置。
  3. 請求項1記載のモータ装置において、
    前記第1ヨーク内壁および前記第2ヨーク内壁には、4つのマグネットが装着される、モータ装置。
  4. 請求項1記載のモータ装置において、
    前記軸方向位置決め凸部の前記押圧鍔部側に、当該押圧鍔部により押し潰される突起部が形成される、モータ装置。
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