JPWO2014203314A1 - エンコーダ、エンコーダ付きモータ、及びサーボシステム - Google Patents

エンコーダ、エンコーダ付きモータ、及びサーボシステム

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雄司 有永
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次郎 村岡
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Abstract

【課題】検出精度を向上できる、エンコーダ、エンコーダ付きモータ、及びサーボシステムを提供する。【解決手段】エンコーダ100は、ディスク円周方向Cに沿って並べられた複数の反射スリット111を有するスリットトラックSTと、スリットトラックSTの一部に対向しつつ、該スリットトラックSTに対してディスク円周方向Cに相対移動可能な光学モジュール130とを有する。光学モジュール130は、スリットトラックSTの対向した部分に光を出射する光源131と、ディスク円周方向Cに沿って並べられ、反射スリット111で反射された反射光を各々受光する複数の受光素子142を有する受光アレイPAと、スリットトラックSTと受光アレイPAとの間に配置され、ディスク円周方向Cに沿って並べられ反射光L1を各々透過する複数の透過スリット166を有するスリットアレイSAとを有する。

Description

開示の実施形態は、エンコーダ、エンコーダ付きモータ、及びサーボシステムに関する。
例えば特許文献1には、光源部と、アレイ状に配置された複数の受光素子を含む受光アレイと、光源部からの光が照射される光学格子、光学格子に照射された光のうち複数の受光素子の各受光素子に向かう光を集束させるレンズが複数集まることにより構成されるレンズアレイを含むとともに、受光アレイとギャップを設けて相対移動可能に配置されるスケールと、を備えるエンコーダが記載されている。
特開2004−28667号公報
上記従来技術では、レンズアレイの各レンズにより、光学格子に照射された光のうち各受光素子に向かう光が集束される。しかしながら、集束された光とは異なる角度から入射された散乱光や迷光が受光素子により受光されると、ノイズが発生する。このようなノイズは、エンコーダの位置検出精度を低下させる要因となるが、上記従来技術では何ら考慮されていなかった。
本発明の目的は、検出精度を向上できる、エンコーダ、エンコーダ付きモータ、及びサーボシステムを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、測定方向に沿って並べられた複数の第1スリットを有するスリットトラックと、
上記スリットトラックの一部に対向しつつ、該スリットトラックに対して上記測定方向に相対移動可能な光学モジュールと、を有し、
上記光学モジュールは、
上記スリットトラックの対向した部分に光を出射するように構成された光源と、
上記測定方向に沿って並べられ、上記第1スリットの作用を受けた光を各々受光する複数の受光素子を有する受光アレイと、
上記スリットトラックと上記受光アレイとの間に配置され、上記測定方向に沿って並べられ上記第1スリットの作用を受けた光を各々透過する複数の第2スリットを有するスリットアレイと、を有する、エンコーダが提供される。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、可動子が固定子に対して移動するリニアモータ、又は、回転子が固定子に対して回転する回転型モータと、
上記可動子又は上記回転子の位置及び速度の少なくとも一方を検出する、請求項1〜6のいずれか1項に記載のエンコーダと、を備える、エンコーダ付きモータが提供される。
また、上記課題を解決するために、本発明のさらに別の観点によれば、可動子が固定子に対して移動するリニアモータ、又は、回転子が固定子に対して回転する回転型モータと、
上記可動子又は上記回転子の位置及び速度の少なくとも一方を検出する、請求項1〜6のいずれか1項に記載のエンコーダと、
上記エンコーダの検出結果に基づいて上記リニアモータ又は上記回転型モータを制御するように構成された制御装置と、を備える、サーボシステムが提供される。
以上説明したように本発明によれば、検出精度を向上できる。
一実施形態に係るサーボシステムの構成の概略について説明するための説明図である。 同実施形態に係るエンコーダの構成について説明するための説明図である。 同実施形態に係るディスクについて説明するための説明図である。 同実施形態に係る光学モジュールについて説明するための説明図である。 同実施形態に係るディスク及び光学モジュールについて説明するための説明図である。 同実施形態に係る受光部及び透光部材について説明するための説明図である。 透光部材に偏向部材を設ける変形例に係る透光部材及び偏向部材について説明するための説明図である。 透光部材に偏向部材を設ける変形例に係る透光部材及び偏向部材について説明するための説明図である。 偏向部材の周囲に気泡壁を形成する変形例に係る透光部材及び偏向部材について説明するための説明図である。
以下、図面を参照しつつ、一実施形態について詳細に説明する。
<1.サーボシステム>
まず、図1を参照しつつ、本実施形態に係るサーボシステムの構成の概略について説明する。
図1に示すように、本実施形態に係るサーボシステムSは、サーボモータSM(エンコーダ付きモータの一例)と、制御装置CTとを有する。サーボモータSMは、モータM(回転型モータの一例)と、光学式のエンコーダ100とを有する。
モータMは、エンコーダ100を含まない動力発生源の一例である。このモータM単体をサーボモータという場合もあるが、本実施形態では、エンコーダ100を含む構成をサーボモータSMということにする。なお、説明の便宜上、以下では、エンコーダ付きモータが、位置や速度等の目標値に追従するように制御されるサーボモータである場合について説明するが、必ずしもサーボモータに限定されるものではない。エンコーダ付きモータは、例えばエンコーダの出力を表示のみに用いる場合等、エンコーダが付設さえされていれば、サーボシステム以外に用いられるモータをも含むものである。また、モータMは、固定子m1と、固定子m1の内部に配置され固定子m1に対して回転自在に支持された回転子m2と、回転子m2に結合されたシャフトSHとを有する。つまり、モータMは、固定子m1の内部に回転子m2が配置された、いわゆる「インナーロータ型」のモータである。なお、モータMは、インナーロータ型のモータである場合に限定されるものではない。例えば、モータMは、固定子の外部に回転子が配置された、いわゆる「アウターロータ型」のモータや、回転子及び固定子が回転軸心方向に重ねて配置された、いわゆる「フラットロータ型」のモータであってもよい。但し、説明の便宜上、以下ではモータMがインナーロータ型のモータである場合について説明する。固定子m1及び回転子m2は、一方が電機子として機能し、他方が界磁として機能する。そして、モータMは、回転子m2が固定子m1に対して回転することによって、シャフトSHを回転軸心AX周りに回転させることにより、回転力を出力する。
なお、モータMは、例えば後述する位置データ等のようなエンコーダ100が検出するデータに基づいて制御されるモータであれば特に限定されるものではない。また、モータMは、動力源として電気を使用する電動式モータである場合に限定されるものではなく、例えば油圧式モータ、エア式モータ、蒸気式モータ等の他の動力源を使用したモータであってもよい。但し、説明の便宜上、以下ではモータMが電動式モータである場合について説明する。
エンコーダ100は、モータMの回転力出力側(「負荷側」ともいう。)と反対側(「反負荷側」ともいう。)のシャフトSHに連結されている。なお、エンコーダ100の連結位置は特に限定されるものではない。例えば、エンコーダ100は、モータMの回転力出力側のシャフトSHに連結されてもよく、また、減速機や回転方向変換機、ブレーキ等の他の機構を介してシャフトSH等に連結されてもよい。
このエンコーダ100は、シャフトSHの位置(角度)を検出することにより、回転子m2の位置(「回転角度」ともいう。)を検出し、その位置を表す位置データを出力する。なお、エンコーダ100は、回転子m2の位置に加え又は代え、回転子m2の速度(「回転速度」や「角速度」等ともいう。)及び加速度(「回転加速度」や「角加速度」等ともいう。)の少なくとも一方を検出してもよい。この場合、回転子m2の速度及び加速度は、例えば、位置を時間で1又は2階微分したり検出信号を所定時間カウントする等の処理により、検出することが可能である。但し、説明の便宜上、以下ではエンコーダ100が検出する物理量は位置であるとして説明する。
制御装置CTは、エンコーダ100から出力される位置データを取得し、該位置データに基づいて、モータMの駆動を制御する。従って、モータMとして電動式モータが使用される本実施形態では、制御装置CTは、位置データに基づいてモータMに印加する電流又は電圧等を制御することにより、モータMの駆動を制御する。更に、制御装置CTは、上位制御装置から上位制御信号を取得し、該上位制御信号に表された位置等を実現可能な回転駆動力がシャフトSHから出力されるように、モータMを制御することも可能である。なお、モータMが、油圧式、エア式、蒸気式等の他の動力源を使用する場合には、制御装置CTは、それらの動力源の供給を制御することにより、モータMの駆動を制御することが可能である。
<2.エンコーダ>
次に、図2〜図6を参照しつつ、本実施形態に係るエンコーダ100の構成について説明する。
図2に示すように、本実施形態に係るエンコーダ100は、回転子m2の位置を検出する被検出媒体となる円板状のディスク110と、光学モジュール130と、位置データ生成部190とを有する。
ここで、エンコーダ100の構成の説明の便宜上、以下では上下等の方向を次のように定める。すなわち、回転軸心AXにおける反負荷側方向であるZ軸正の方向を「上」と定め、逆の回転軸心AXにおける負荷側方向であるZ軸負の方向を「下」と定める。但し、エンコーダ100の各構成の位置関係は、上下等の概念に限定されるものではない。また、説明の便宜に応じて、ここで定めた方向について他の表現等をしたり、これら以外の方向については適宜説明しつつ使用する場合もあることを付言しておく。
(2−1.ディスク)
図2、図3、及び図5に示すように、ディスク110は、ディスク中心Oが回転軸心AXと略一致するようにシャフトSHに連結され、シャフトSHの回転により、当該ディスク110の円周方向C(図3中の矢印C方向。以下では「ディスク円周方向C」ともいう。)に回転する。なお、ディスク110の回転方向であるディスク円周方向Cが、測定方向の一例に相当する。このディスク110の材質は、ガラスや金属、樹脂等を使用することが可能である。なお、本実施形態では、被検出媒体の一例として、ディスク110を挙げて説明するが、例えばシャフトSHの端面等の他の部材を被検出媒体として使用することも可能である。
ディスク110の上面には、ディスク中心Oを中心としたリング状のスリットトラックSTが形成されている。スリットトラックSTは、ディスク110の半径方向(図3中の矢印R方向。以下では「ディスク半径方向R」ともいう。)に沿った複数の反射スリット111(第1スリットの一例)を有する。そして、スリットトラックSTは、複数の反射スリット111が、ディスク円周方向Cに沿って所定のピッチPでトラック状に並べられることにより、構成されている。
各反射スリット111は、後述する光源131から出射された光を各々反射する。なお、反射スリット111は、例えば、光を反射しないように構成されたディスク110の上面における光を反射させる部分に、光を反射する材料(例えばアルミニウム等)が塗布されることにより、形成可能である。また、反射スリット111は、反射率の高い金属で構成されたディスク110の上面における光を反射させない部分を、スパッタリング等により粗面としたり反射率の低い材質を塗布して反射率を低下させることにより、形成されてもよい。但し、反射スリット111の形成方法は、上記の例に限定されるものではない。
本実施形態では、複数の反射スリット111は、ディスク円周方向Cでインクリメンタルパターンを有するように配置されている。インクリメンタルパターンとは、反射スリット111が所定のピッチで規則的に繰り返されるパターンである。このインクリメンタルパターンは、1以上の後述する受光素子142からの電気信号の和により、1ピッチ毎又は1ピッチ内の回転子m2の位置を表す。
(2−2.光学モジュール)
図2〜図5に示すように、光学モジュール130は、基板BAとして形成されている。基板BAは、ディスク110と略平行となり、かつ、スリットトラックSTの一部に対向するように、固定されている。従って、光学モジュール130は、ディスク110の回転に伴って、スリットトラックSTに対してディスク円周方向Cに相対移動する。なお、本実施形態では、光学モジュール130がエンコーダ100を薄型化したり製造を容易にすることが可能な基板BAとして形成される場合について説明するが、光学モジュール130は、必ずしも基板状に構成される必要はない。このような光学モジュール130は、光源131と、受光部140と、透光部材160とを有する。
(2−2−1.光源)
光源131は、基板BAの下側(スリットトラックSTの一部と対向する側)の表面に設けられている。この例では、光源131は、基板BAの下面における、X軸方向略中央部で、かつ、Y軸負の方向となる位置に配置されている。なお、光源131の配置位置は、上記位置に限定されるものでなく、上記以外の位置に配置されてもよい。この光源131は、対向する位置を通過するスリットトラックSTの一部(以下では「照射領域」ともいう。)に光を出射する。
光源131としては、照射領域に光を出射可能な光源であれば特に限定されるものではないが、例えばLED(Light Emitting Diode)が使用可能である。本実施形態では、光源131は、特に光学レンズ等が配置されない点光源として形成され、発光部132から拡散光を出射する。なお、点光源という場合、厳密な点である必要はなく、設計上や動作原理上、略点状の位置から拡散光が発せられるものとみなせる光源であれば、有限な面から光が発せられてもよいことは言うまでもない。このように点光源を使用することにより、光源131は、光軸からのズレによる光量変化や光路長の差による減衰等の影響は多少あるにせよ、照射領域に拡散光を出射し、照射領域に略均等に光を出射することが可能である。また、光学素子による集光・拡散を行わないため、光学素子による誤差等が生じにくく、スリットトラックSTへの出射光の直進性を高める事が可能である。
(2−2−2.受光部)
受光部140は、基板BAの下面における上記光源131と異なる位置に設けられている。この例では、受光部140は、基板BAの下面におけるY軸正の方向となる位置に配置されている。なお、受光部140の配置位置は、上記位置に限定されるものでなく、上記以外の位置に配置されてもよい。この受光部140は、基板BAの下面に設けられた基板141と、受光アレイPAとを有する。基板141は、受光アレイPAが形成されるチップ基板であり、本実施形態では基板BAと別体で設けられるが、基板BAと一体に設けられてもよい。受光アレイPAは、基板141の下側(スリットトラックSTの一部と対向する側)の表面に設けられており、ディスク半径方向Rに対応する方向に沿った複数の受光素子142を有する。そして、受光アレイPAは、複数の受光素子142が、ディスク円周方向Cに対応する方向に沿って所定のピッチでアレイ状に並べられることにより、構成されている。
各受光素子142は、光源131から出射され対向する位置を通過するスリットトラックSTの反射スリット111の作用を受けた光、つまり該反射スリット111で反射された光(以下では「反射光」ともいう。)を受光面142aで各々受光する。そして、各受光素子142は、受光量に対応する電気信号に各々変換する。
受光素子142としては、反射光を受光面142aで受光して受光量に対応する電気信号に変換可能なものであれば特に限定されるものではないが、例えばフォトダイオードが使用可能である。
上記のように、エンコーダ100は、光源131から出射され反射スリット111で反射された光を受光素子142により受光する、いわゆる「反射型」のエンコーダとして構成されている。また、受光アレイPAは、上記スリットトラックSTと合わせて、いわゆる2格子光学系システムを構成している。なお、本実施形態では、2格子光学系とする場合を一例として説明するが、必ずしも2格子光学系とする必要はなく、例えば3格子光学系等としてもよい。
また、基板141におけるディスク円周方向Cに対応する方向は、ディスク110におけるディスク円周方向Cが受光アレイPAに投影された形状となる。同様に、基板141におけるディスク半径方向Rに対応する方向は、ディスク110におけるディスク半径方向Rが受光アレイPAに投影された形状となる。すなわち、光源131から出射される光は拡散光であり、受光アレイPAは反射光を受光する。従って、受光アレイPAに投影される像は、光路長に応じた所定の拡大率ε(ε=(d1+d2)/d1)だけ拡大されたものとなる。つまり、受光アレイPAには、ε倍だけ拡大された像が投影されることになる。なお、d1は、光源131の発光部132からスリットトラックST(反射スリット111)までの光の光路距離である。d2は、スリットトラックST(反射スリット111)から受光アレイPA(受光素子142)までの光の光路距離である。
本実施形態では、インクリメンタルパターンを有するように並べられた反射スリット111の1ピッチ(受光アレイPAに投影された像における1ピッチ。ピッチPと同じ。)中に、4個の受光素子142が並べられている。そして、4個の受光素子142を1セットとする複数セットが、ディスク円周方向Cに対応する方向に沿って所定のピッチεPで並べられている。また、各受光素子142は、ディスク110の回転により、1ピッチで1周期(「電気角で360°」ともいう。)の周期信号を各々生成する。従って、1ピッチに相当する1セット中に4個の受光素子142が含まれている場合、1セット内の隣接する受光素子142同士は、相互に90°の位相差を有する電気信号を生成することになる。これら各電気信号を、「インクリメンタル信号」や、その略称である「インクレ信号」とも呼ぶ。また、これら各電気信号を、「A相信号」(「A+信号」ともいう。)、「B相信号」(A+信号に対する位相差が90°の信号。「B+信号」ともいう。)、「Aバー相信号」(A+信号に対する位相差が180°の信号。「A−信号」ともいう。)、「Bバー相信号」(B+信号に対する位相差が180°の信号。「B−信号」ともいう。)とも呼ぶ。
なお、上記では、インクリメンタルパターンを有するように並べられた複数の反射スリット111の1ピッチに相当する1セット中に受光素子142が4個の含まれている場合について説明した。しかしながら、1セット中の受光素子142の数は、特に限定されるものではない。
(2−2−3.透光部材)
透光部材160は、基板141の下面に設けられた受光アレイPAを形成する複数の受光素子142の受光面142aに固定されている。これにより、各受光素子142の受光面142aは、透光部材160により各々覆われている。この透光部材160は、光源131から出射される光に対して透光性を有する材料(例えばガラスや透明樹脂等)で構成されている。
透光部材160の下側(スリットトラックSTの一部と対向する側)の表面には、スリットアレイSAが形成されている。すなわち、スリットアレイSAは、スリットトラックSTと受光アレイPAとの間に配置されている。このスリットアレイSAは、ディスク半径方向Rに対応する方向に沿った複数の透過スリット166(第2スリットの一例)を有する。そして、スリットトラックSAは、複数の透過スリット166が、ディスク円周方向Cに対応する方向に沿ってアレイ状に並ぶように、透光部材160の下面における透過スリット166以外の領域に遮光部162が設けられることにより、構成されている。
各透過スリット166は、反射光を各々透過する。各遮光部162は、光を各々遮蔽(遮断)する。これら各遮光部162は、光を透過するように構成された透光部材160の下面に、光を遮蔽する材料(例えば酸化クロム等)が塗布されることにより、形成可能である。なお、各遮光部162を、板状に形成した遮蔽部材を透光部材160の下面に貼り付ける等、塗布以外の方法で形成してもよい。
なお、透光部材160の材質や製造方法等については特に限定されるものではない。
ここで、各受光素子142が本来受光すべき反射光とは異なる角度から入射される散乱光や迷光を受光した場合、ノイズが発生する。このようなノイズは、エンコーダ100の位置検出精度を低下させる要因となる。また、光源131が拡散光を出射する点光源として形成される本実施形態では、反射光は、各受光素子142の受光面142に、平行光の場合のように垂直方向から入射されず、斜めの方向から入射されることとなる。
ここで、各透過スリット166を各受光素子142の受光面142aに垂直な方向に対応させて各々配置した場合(各透過スリット166と各受光素子142の受光面142aとのディスク円周方向Cに対応する方向の位置を各々一致させた場合)を考える。この場合、透過スリット166を透過した反射光の一部が、本来受光されるべき受光素子142と異なる受光素子142により受光されてしまうことがある。また、透過スリット166を透過した反射光の一部が、本来受光されるべき受光素子142により受光されても、その光が基板141中を浸透し、隣接する受光素子142に係る領域E(後述の図6参照)でキャリアCA(後述の図6参照)が発生してしまうことがある。なお、領域Eは、発生したキャリアCAが対応する受光素子142に到達すること可能な領域である。この場合、隣接する受光素子142に係る領域Eで発生したキャリアCAが該受光素子142に移動することにより、該受光素子142で電気信号が発生する、いわゆる「クロストーク」が生じる。このようなクロストークは、ノイズの要因となる。
本実施形態では、上述したように、スリットトラックSTと受光アレイPAとの間に、反射光を各々透過する複数の透過スリット166を有するスリットアレイSAが配置されている。そして、図6に示すように、各透過スリット166が、各受光素子142が本来受光すべき反射光(以下では「反射光L1」ともいう。)が対応する受光素子142の受光面142aに入射されるように、該受光素子142に対して該反射光L1の進行方向に応じた位置に配置されている。これと共に、スリットアレイSAが、透光部材160の下面の透過スリット166以外の領域に遮光部162を設けることにより、形成されている。具体的には、各遮光部162は、反射光L1を遮断せずに該反射光L1とは異なる角度から入射される散乱光や迷光を遮断することが可能なように、ディスク円周方向Cに対応する方向の寸法及び隣接する遮光部162との間隔が調整されて各々設けられている。これにより、各透過スリット166は、反射光L1が対応する受光素子142の受光面142aに入射されるように、反射光L1の進行方向に応じて、該受光面142aに垂直な方向からディスク円周方向Cに対応する方向にオフセットした位置に、各々配置されている。なお、各透過スリット166の配置位置は、上記位置に限定されるものではなく、反射光L1が対応する受光素子142の受光面142aに入射されるように該受光素子142に対して該反射光L1の進行方向に応じた位置であればよい。更に言えば、各透過スリット166の配置位置は、反射光L1が対応する受光素子142の受光面142aに入射されるように該受光素子142に対して該反射光L1の進行方向に応じた位置にも限定されるものではなく、反射光L1を各々透過するようにディスク円周方向Cに対応する方向に並べられた位置であればよい。
このように透光部材160を形成することにより、反射光L1を、透過スリット166により透過させて対応する受光素子142の受光面142aに入射させることが可能である。そして、対応する受光素子142の受光面142により受光された反射光L1の一部が基板141中を浸透したとしても、該受光素子142に係る領域E(又はその近傍)でキャリアCAを発生させることが可能である。これにより、そのキャリアCAが該受光素子142に移動されることにより、該受光素子142で電気信号を発生させることが可能である。また、遮光部162がなければ受光素子142の受光面142aに入射されるその他の異なる角度から入射される散乱光や迷光を、遮光部162により遮断させて受光素子142の受光面142aに入射させないことが可能である。これと共に、遮光部162がなければ上記クロストークの要因となり得る光L2を、遮光部162により遮断させて受光素子142の受光面142aに入射させないことが可能である。なお、図6中では、説明の便宜上、遮断部162がない場合の挙動等を想像線で示している。また、反射光L1が対応する受光素子142の受光面142aに入射され該受光面142aで反射された光の一部を、透光部材160の内部反射により再度該受光面142aに入射させることが可能である。
(2−3.位置データ生成部)
図2に示すように、位置データ生成部190は、回転子m2の位置を検出するタイミングにおいて、光学モジュール130の複数の受光素子142から、位相が90°ずつズレる4つのインクレ信号(A+信号、B+信号、A−信号、及びB−信号)を取得する。そして、位置データ生成部190は、取得したインクレ信号に基づいて、該インクレ信号が表す回転子m2の位置を算出し、その位置を表す位置データを制御装置CTに出力する。なお、位置データ生成部190による位置データの生成方法は、インクレ信号から回転子m2の位置を算出し位置データを生成する場合に限定されるものではなく、様々な方法が使用可能である。
<3.本実施形態による効果等の例>
以上、本実施形態に係るサーボシステムSについて説明した。本実施形態では、スリットトラックSTと受光アレイPAとの間に、スリットアレイSAが配置されている。スリットアレイSAは、ディスク円周方向Cに対応する方向に沿って並べられ反射光を各々透過する複数の透過スリット166を有する。これら各透過スリット166により、反射光L1を透過させ、その他の異なる角度から入射される散乱光や迷光を遮断することができる。その結果、ノイズを低減することができ、検出精度を向上することができる。
また、本実施形態では特に、各透過スリット166が、対応する受光素子142に対して、反射光L1の進行方向に応じた位置に、配置されている。これにより、反射光L1が本来受光されるべき受光素子142の受光面142aに入射されるので、光源131が拡散光を出射する点光源として形成される場合でも、検出精度を向上できる。
また、本実施形態では特に、受光アレイPAを形成する複数の受光素子142の受光面142aに、透光部材160が固定されている。透光部材160の下面における透過スリット166以外の領域に遮光部162を設けることにより、スリットアレイSAが形成されている。このような構成とすることにより、受光素子142の受光面142aで反射された光の一部を透光部材160の内部反射により再度該受光面142aに入射させることができる。これにより、受光量を増大することができる。
なお、以上説明した本実施形態による効果等は、あくまで一例であって、さらなる効果等を奏することは言うまでもない。
<4.変形例等>
以上、図面を参照しつつ、一実施形態について詳細に説明した。しかしながら、技術的思想の範囲は、ここで説明した実施形態に限定されないことは言うまでもない。実施形態の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範囲内において、様々な変更や修正、組み合わせ等を行うことに想到できることは明らかである。従って、これらの変更や修正、組み合わせ等の後の技術も、当然に技術的思想の範囲に属するものである。以下、そのような変形例等を順を追って説明する。なお、以下の変形例等では、主として上記実施形態と異なる部分について説明する。また、上記実施形態と実質的に同一の機能を有する構成要素は、原則として同一の符号で表し、これらの構成要素についての重複説明は、適宜省略する。
(4−1.透光部材に偏向部材を設ける場合(その1))
本変形例に係るサーボシステムSにおいて、上記実施形態と異なる点等について説明する。
図7に示すように、本変形例では、前述の透光部材160に代えて透光部材160Aを設けている。以下、透光部材160Aの、前述の透光部材160との異なる点等について説明する。すなわち、本変形例に係る透光部材160Aでは、各遮光部162は、各透過スリット166が各受光素子142の受光面142aに垂直な方向に対応して各々配置される(各透過スリット166と各受光素子142の受光面142aとのディスク円周方向Cに対応する方向の位置が各々略一致する)ように、各々設けられている。これにより、各透過スリット166は、各受光素子142の受光面142aに垂直な方向に対応する位置に、各々配置されている。
そして、透光部材160Aにおける各受光素子142の受光面142aの下側に位置する各透過スリット166の部分には、偏向部材170が各々設けられている。各偏向部材170は、透光部材160Aにおける各透過スリット166の部分、又は、光源131から出射される光に対して透光性を有する材料(例えばガラスや透明樹脂等)を、適宜の加工方法を用いて加工することにより形成した部材(例えばレンズやプリズム等)で構成されている。
これら各偏向部材170は、対応する透過スリット166を透過した反射光L1を各々偏向する。具体的には、各偏向部材170は、対応する透過スリット166を透過した反射光L1を、該反射光L1の進行方向に沿った直線CLと、対応する受光素子142の受光面142aに垂直な直線SLとの間の角度θが減少する方向に各々偏向する。この例では、各偏向部材170は、対応する透過スリット166を透過した反射光L1を、角度θが略0°となる方向に各々偏向する。つまり、各偏向部材170は、対応する透過スリット166を透過した反射光L1を、対応する受光素子142の受光面142aに略垂直な方向となって該受光面142aに入射されるように、各々偏向する。なお、各偏向部材170は、対応する透過スリット166を透過した反射光L1を、角度θが略0°となる方向に偏向するものに限定されるものではなく、角度θが減少する方向に偏向するものであればよい。更に言えば、各偏向部材170は、対応する透過スリット166を透過した反射光L1を、角度θが減少する方向に偏向するものにも限定されるものではなく、単に偏向するものでもよい。
本変形例では、透光部材160Aに各偏向部材170が各々設けられている。従って、各透過スリット166が各々配置された、各受光素子142の受光面142aに垂直な方向に対応する位置は、反射光L1が対応する受光素子142の受光面142aに入射されるように、該受光素子142に対して反射光L1の進行方向に応じた位置といえる。
このように透光部材160Aを形成することにより、反射光L1を、透過スリット166を透過させる際に偏向部材170により上記のように偏向する。これにより、対応する透過スリット166を透過した反射光L1を、対応する受光素子142の受光面142aに垂直な方向とし、該受光面142aに入射させることが可能である。そして、対応する受光素子142の受光面142により受光された反射光L1の一部が基板141中を浸透したとしても、該受光素子142に係る領域E(又はその近傍)でキャリアCAを発生させることが可能である。また、遮光部162がなければ受光素子142の受光面142aに入射されるその他の異なる角度から入射される散乱光や迷光を、遮光部162により遮断させて受光素子142の受光面142aに入射させないことが可能である。これと共に、遮光部162がなければ前述のクロストークの要因となり得る光を、遮光部162により遮断させて受光素子142の受光面142aに入射させないことが可能である。さらに、偏向部材170がなければ前述のクロストークの要因となり得る光L3を、偏向部材170により上記のように偏向する。これにより、上記光L3を、対応する受光素子142の受光面142aに垂直な方向とし、対応する受光素子142の受光面142aに入射させることが可能である。なお、図7中では、説明の便宜上、偏向部材170がない場合の挙動等を想像線で示している。また、反射光L1が対応する受光素子142の受光面142aに入射され該受光面142aで反射された光の一部を、透光部材160A又は偏向部材170の内部反射により再度該受光面142aに入射させることが可能である。
上記以外の構成は、上記実施形態と同様に構成することができるので、説明を省略する。
以上、本変形例に係るサーボシステムSについて説明した。本変形例では、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。また、本変形例では、透光部材160Aが、対応する透過スリット166を透過した反射光L1を偏向するように構成された偏向部材170を有する。特に本変形例では、偏向部材170は、対応する透過スリット166を透過した反射光L1を、角度θが減少する方向に偏向するように構成されている。これにより、反射光L1が各透過スリット166を透過する際に、偏向部材170により角度θが減少する方向に偏向して対応する受光素子142の受光面142aに入射させることができるので、クロストークを低減できる。また、クロストークの低減により受光素子142のピッチを小さくすることができるので、エンコーダ100の高分解能化が可能となる。
(4−2.透光部材に偏向部材を設ける場合(その2))
本変形例に係るサーボシステムSにおいて、上記(4−1)の変形例と異なる点等について説明する。
図8に示すように、本変形例では、前述の偏向部材170に代えて偏向部材170Aを設けている。以下、偏向部材170Aの、前述の偏向部材170との異なる点等について説明する。すなわち、本変形例に係る各偏向部材170Aは、対応する透過スリット166を透過した反射光L1を、対応する受光素子142の受光面142aの略中央方向に各々集光する。つまり、各偏向部材170Aは、対応する透過スリット166を透過した反射光L1を、対応する受光素子142の受光面142aの略中央側に向かう方向となって該受光面142aに入射されるように、各々集光する。なお、各偏向部材170Aは、対応する透過スリット166を透過した反射光L1を、対応する受光素子142の受光面142aの略中央方向に集光するものに限定されるものではなく、単に偏向するものでもよい。
このように透光部材160Aを形成することにより、反射光L1を、透過スリット166を透過させる際に偏向部材170Aにより上記のように偏向する。これにより、対応する透過スリット166を透過した反射光L1を、対応する受光素子142の受光面142aの略中央側に向かう方向とし、該受光面142aに入射させることが可能である。そして、対応する受光素子142の受光面142により受光された反射光L1の一部が基板141中を浸透したとしても、該受光素子142に係る領域E(又はその近傍)でキャリアCAを発生させることが可能である。また、遮光部162がなければ受光素子142の受光面142aに入射されるその他の異なる角度から入射される散乱光や迷光を、遮光部162により遮断させて受光素子142の受光面142aに入射させないことが可能である。これと共に、遮光部162がなければ前述のクロストークの要因となり得る光を、遮光部162により遮断させて受光素子142の受光面142aに入射させないことが可能である。さらに、偏向部材170Aがなければ前述のクロストークの要因となり得る光L4を、偏向部材170により上記のように偏向する。これにより、上記光L4を、対応する受光素子142の受光面142aの略中央側に向かう方向とし、対応する受光素子142の受光面142aに入射させることが可能である。なお、図8中では、説明の便宜上、偏向部材170Aがない場合の挙動等を想像線で示している。また、反射光L1が対応する受光素子142の受光面142aに入射され該受光面142aで反射された光の一部を、透光部材160A又は偏向部材170Aの内部反射により再度該受光面142aに入射させることが可能である。
上記以外の構成は、上記(4−1)の変形例と同様に構成することができるので、説明を省略する。
以上、本変形例に係るサーボシステムSについて説明した。本変形例では、上記(4−1)の変形例と同様の効果を得ることができる。また、本変形例では、偏向部材170Aが、対応する透過スリット166を透過した反射光L1を、対応する受光素子142の受光面142aの略中央方向に集光するように構成されている。これにより、反射光L1が各透過スリット166を透過する際に、偏向部材170Aにより対応する受光素子142の受光面142aの略中央方向に集光して該受光面142aに入射させることができるので、クロストークを確実に低減できる。その結果、振動があった場合でも、対応する透過スリット166を透過した反射光L1が対応する受光素子142の受光面142aに到達しない状況にならないようにすることができるので、受光量を確保することができる。
(4−3.偏向部材の周囲に気泡壁を形成する場合)
本変形例に係るサーボシステムSにおいて、上記(4−2)の変形例と異なる点等について説明する。
図9に示すように、本変形例では、前述の透光部材160Aに代えて透光部材160Bを設けている。以下、透光部材160Bの、前述の透光部材160Aとの異なる点等について説明する。すなわち、本変形例に係る透光部材160Bは、各偏向部材170Aの周囲(反射光L1の入射面を除く。)を囲むように形成された散乱部の一例としての気泡壁180を有する。気泡壁180は、偏向部材170A中を伝搬する反射光L1を該偏向部材170Aの内部に散乱することが可能である。なお、散乱部は、偏向部材170A中を伝搬する反射光L1を該偏向部材170Aの内部に散乱することが可能な部であれば、気泡壁180である場合に限定されるものではなく、例えばクラックや濁部等であってもよい。但し、説明の便宜上、以下では散乱部が気泡壁180である場合について説明する。気泡壁180を構成する複数の気泡は、透光部材160Bにおける各偏向部材170Aの周囲部分を、適宜の加工方法を用いて加工する(例えばレーザー照射により三次元加工する等)ことにより、形成可能である。なお、偏向部材170Aに代えて前述の偏向部材170を設けてもよい。
本変形例では、偏向部材170Aの周囲を囲むように気泡壁180を形成した透過部材160Bを形成した。従って、反射光L1を、透過スリット166を透過させる際に偏向部材170Aにより前述のように集光しつつ対応する透過スリット166を透過させる際に、気泡壁180により、該反射光L1が該偏向部材170Aによる屈折や拡散等により該偏向部材170Aの外部に散乱することを防止できる。図9に示すように、偏向部材170Aに入射する反射光L1の少なくとも一部は、受光面142aの法線に対して所定の角度で斜めに入射する。このような場合、偏向部材170Aで全ての光を対応する受光素子142に入射させることは難しい。しかしながら、本変形例によれば、気泡壁180が偏向部材170A中を伝搬して相隣接する受光素子142に反射光L1が伝達することを防止できる。従って、クロストークの影響をより一層防ぐことができる。更に、気泡壁180で反射された光の一部を、偏向部材170Aの内部反射により対応する受光素子142の受光面142aに入射させることが可能である。
上記以外の構成は、上記(4−2)の変形例と同様に構成することができるので、説明を省略する。
以上、本変形例に係るサーボシステムSについて説明した。本変形例では、上記(4−2)の変形例と同様の効果を得ることができる。また、本変形例では、透光部材160Bが、偏向部材170Aの周囲を囲むように形成された気泡壁180を有する。この気泡壁180により、対応する透過スリット166を透過する反射光L1を偏向部材170Aで集光する際に屈折や拡散等により該反射光L1が該偏向部材170Aの外部に散乱することを防止できる。その結果、反射光L1をより集光して対応する受光素子142に入射させることができるので、クロストークの低減効果をさらに高めることができる。
(4−4.その他)
以上では、ディスク110に、インクリメンタルパターンを有するように並べられた複数の反射スリット111を有するスリットトラックSTを形成したが、本開示の実施形態はこの例に限定されるものではない。例えば、ディスク110に、スリットトラックSTに代え又は加え、シリアルアブソリュートパターンを有するように並べられた複数の反射スリットを有するスリットトラックを形成してもよい。この場合、光学モジュール130の基板BA側に、光源131から出射され上記反射スリットで反射された光を各々受光する複数の受光素子が並べられた受光アレイを設けることにより、回転子m2の絶対位置(絶対角度)を検出することが可能となる。またこの場合、シリアルアブソリュートパターンに対応するスリットトラックと受光アレイとの間に、上記反射スリットで反射された光を各々透過する複数の透過スリットを有するスリットアレイを設ければよい。更に言えば、スリットトラックは、例えば、シリアルアブソリュートパターン以外のアブソリュートパターンやPWM変調したパターン、原点位置を表すパターンに対応した反射スリット等であってもよい。
また、以上では、光学モジュール130の基板BA側に光源131及び受光アレイPAが共に配置された反射型のエンコーダであるエンコーダ100を用いた場合を例にとって説明したが、本開示の実施形態はこの例に限定されるものではない。例えば、ディスクを挟み光源131と受光アレイとが対向して配置された、いわゆる「透過型」のエンコーダを用いてもよい。この場合、ディスクに光源131から出射された光を透過する複数の透過スリット(第1スリットの一例)を有するスリットトラックを形成すればよい。これにより、受光アレイを形成する各受光素子が、光源131から出射され対向する位置を通過する上記スリットトラックの透過スリットを透過した光を各々受光することが可能である。またこの場合、上記スリットトラックと受光アレイとの間に、上記透過スリットを透過した光を各々透過する複数の透過スリット(第2スリットの一例)を有するスリットアレイを設ければよい。
また、以上では、回転型モータであるモータM、モータMの回転子m2の位置を検出するエンコーダ100、及び、エンコーダ100からの位置データに基づいてモータMを制御する制御装置CTを備えるサーボシステムSに適用した場合を例にとって説明した。しかしながら、本開示の実施形態はこの例に限定されるものではない。例えば、可動子が固定子に対して移動するリニアモータ、該リニアモータの可動子の位置及び速度の少なくとも一方を検出するエンコーダ、及び、該エンコーダの検出結果に基づいて該リニアモータを制御する制御装置を備えるサーボシステムに適用してもよい。
また、以上既に述べた以外にも、上記実施形態や各変形例による手法を適宜組み合わせて利用してもよい。
その他、一々例示はしないが、上記実施形態や各変形例は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
100 エンコーダ
111 反射スリット(第1スリットの一例)
130 光学モジュール
131 光源
142 受光素子
142a 受光面
160 透光部材
160A 透光部材
160B 透光部材
162 遮光部
166 透過スリット(第2スリットの一例)
170 偏向部材
170A 偏向部材
180 気泡壁(散乱部の一例)
C 回転方向(測定方向の一例)
CT 制御装置
M モータ(回転型モータの一例)
m1 固定子
m2 回転子
PA 受光アレイ
S サーボシステム
SA スリットアレイ
SM サーボモータ(エンコーダ付きモータの一例)
ST スリットトラック

Claims (9)

  1. 測定方向に沿って並べられた複数の第1スリットを有するスリットトラックと、
    前記スリットトラックの一部に対向しつつ、該スリットトラックに対して前記測定方向に相対移動可能な光学モジュールと、を有し、
    前記光学モジュールは、
    前記スリットトラックの対向した部分に光を出射するように構成された光源と、
    前記測定方向に沿って並べられ、前記第1スリットの作用を受けた光を各々受光する複数の受光素子を有する受光アレイと、
    前記スリットトラックと前記受光アレイとの間に配置され、前記測定方向に沿って並べられ前記第1スリットの作用を受けた光を各々透過する複数の第2スリットを有するスリットアレイと、を有する、エンコーダ。
  2. 前記光源は、
    拡散光を出射する点光源であり、
    前記第2スリットは、
    前記第1スリットの作用を受けた光が対応する前記受光素子に入射されるように、該受光素子に対して前記光の進行方向に応じた位置に配置される、請求項1に記載のエンコーダ。
  3. 前記スリットアレイは、
    前記受光アレイの受光面に固定された透光部材の前記スリットトラック側の表面の前記第2スリット以外の領域に遮光部を設けることで形成される、請求項1又は2に記載のエンコーダ。
  4. 前記透光部材は、
    各前記第2スリットを透過した光を偏向するように構成された偏向部材を有する、請求項3に記載のエンコーダ。
  5. 前記透光部材は、
    前記偏向部材の周囲を囲むように形成された散乱部を有する、請求項4に記載のエンコーダ。
  6. 前記偏向部材は、
    前記各第2スリットを透過した光を、該光の進行方向に沿った直線と、対応する前記受光素子の前記受光面に垂直な直線と、の間の角度が減少する方向に偏向するように構成される、請求項4又は5に記載のエンコーダ。
  7. 前記偏向部材は、
    前記各第2スリットを透過した光を、対応する前記受光素子の前記受光面の略中央方向に集光するように構成される、請求項4又は5に記載のエンコーダ。
  8. 可動子が固定子に対して移動するリニアモータ、又は、回転子が固定子に対して回転する回転型モータと、
    前記可動子又は前記回転子の位置及び速度の少なくとも一方を検出する、請求項1〜7のいずれか1項に記載のエンコーダと、を備える、エンコーダ付きモータ。
  9. 可動子が固定子に対して移動するリニアモータ、又は、回転子が固定子に対して回転する回転型モータと、
    前記可動子又は前記回転子の位置及び速度の少なくとも一方を検出する、請求項1〜7のいずれか1項に記載のエンコーダと、
    前記エンコーダの検出結果に基づいて前記リニアモータ又は前記回転型モータを制御するように構成された制御装置と、を備える、サーボシステム。
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