JPWO2014155569A1 - 薬剤供給装置 - Google Patents

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Abstract

薬注処理の停止中に実行されるブローダウン処理により、薬剤が無駄に消費されるのを抑制する薬剤供給装置を提供する。流量検出手段(135)、薬剤供給手段(350)、薬剤供給制御部(311)、記憶部(320)を備え、薬剤供給制御部(311)は、ブローダウン処理中は薬剤供給処理の実行を待機させ、ブローダウン処理の終了後に、ブローダウン処理により必要となった投入量の薬剤による薬剤供給処理を実行させ、当該薬剤供給処理の実行中に、次のブローダウン処理が実行された場合には、薬剤供給処理の実行を中断させ、当該薬剤供給処理において循環水系に供給されなかった薬剤の投入量分を記憶部(320)に記憶させると共に、次のブローダウン処理の終了後に、記憶部(320)に記憶させた薬剤の投入量分と、次のブローダウン処理の実行により必要となった薬剤の投入量との合計量の薬剤が循環水系に供給されるように薬剤供給処理を実行させる。

Description

本発明は、産業用設備に設けられた循環水系に薬剤を供給する薬剤供給装置に関する。
従来、商業ビル、工業プラント等には、循環水系を有する各種の産業用設備が設置されている。例えば、循環水系を有する産業用設備として冷却塔が知られている。この冷却塔には、空調機や冷凍機に組み込まれた熱交換器等の被冷却装置が接続されている。循環水系には、これら装置を冷却するための冷却水が循環する。冷却水は、冷却塔で冷却されながら、循環水系を循環する(以下、循環する冷却水を「循環水」ともいう)。すなわち、循環水は、循環水系を介して冷却塔と被冷却装置との間を循環する。
循環水が冷却塔で冷却される際に、循環水の一部は蒸発する。そのため、循環水を継続的に循環させると、循環水の濃縮度が徐々に高くなり、水質が悪化する。そこで、循環水の水質を改善するために、ブローダウン処理が実行される。ブローダウン処理は、外部から定期的に新鮮な補給水を供給すると共に、濃縮度の高い循環水の一部を外部に排出して循環水を希釈する処理である。また、ブローダウン処理が実行された際には、循環水又は補給水に、スケール防止剤や防食剤等の薬剤を供給する処理(以下、「薬注処理」ともいう)も実行される。
従来、循環水又は補給水に供給する薬剤の無駄を少なくする技術が提案されている。例えば、ブローダウン処理中には薬注処理を実行せず、ブローダウン処理の終了後に、ブローダウン処理の実行時間に比例した薬剤の投入量で薬注処理する薬注制御装置が提案されている(特許文献1,2参照)。
特開平11−63746号公報 特開2011−247447号公報
上述した従来の薬注制御装置では、ブローダウン処理の実行中、薬注処理は実行されない。薬注処理は、ブローダウン処理の終了後に実行される。その薬注処理を実行している間に、次のブローダウン処理が実行されることがある。その場合、従来の薬注制御装置では、薬注処理が引き続き実行されるため、次のブローダウン処理の実行中に供給された薬剤が、直ちに循環水の一部と共に系外に排出される場合がある。そのため、従来の薬注制御装置では、薬剤の無駄が発生する可能性があった。
従って、本発明は、停止させた薬注処理の実行中に開始されるブローダウン処理により、薬剤が無駄に消費されるのを抑制できる薬剤供給装置を提供することを目的とする。
本発明は、循環水が循環する循環水系に供給された補給水の水量を検出し、検出水量値として出力する流量検出手段と、前記循環水系に薬剤を供給する薬剤供給処理を実行可能な薬剤供給手段と、前記流量検出手段から出力された検出水量値に比例した投入量の薬剤が前記循環水系に供給されるように、前記薬剤供給手段において前記薬剤供給処理を実行させる薬剤供給制御部と、前記薬剤供給処理において前記薬剤供給手段から前記循環水系に供給されなかった薬剤の投入量分を記憶する記憶部と、を備え、前記薬剤供給制御部は、(i)補給水を前記循環水系に供給しながら、当該循環水系を流通する循環水の一部を外部に排出するブローダウン処理の実行期間中であれば、前記薬剤供給処理の実行を待機させ、前記ブローダウン処理の終了後に、当該ブローダウン処理の実行期間中に検出された検出水量値に比例した投入量の薬剤が前記循環水系に供給されるように、前記薬剤供給手段において前記薬剤供給処理を実行させ、(ii)当該薬剤供給処理の実行中に、次のブローダウン処理が実行された場合には、前記薬剤供給処理の実行を中断させ、当該薬剤供給処理において前記循環水系に供給されなかった薬剤の投入量分を前記記憶部に記憶させると共に、前記次のブローダウン処理の終了後に、前記記憶部に記憶させた薬剤の投入量分と、前記次のブローダウン処理の実行期間中に検出された検出水量値に比例した薬剤の投入量とを合計した量の薬剤が前記循環水系に供給されるように、前記薬剤供給手段において前記薬剤供給処理を実行させる、薬剤供給装置に関する。
また、前記薬剤供給制御部は、薬剤の投入量を式(1)に基づいて算出することが好ましい。
W=V×C÷N÷D (1)
W:薬剤の投入量
V:補給水の検出水量値
C:循環水中の薬剤の維持濃度
N:循環水の濃縮倍率
D:薬剤の密度
また、前記循環水系は、供給された補給水を含む循環水を冷却し、冷却した循環水を被冷却装置へ供給する冷却塔に接続されると共に、循環水の電気伝導率を検出し、第1検出電気伝導率値として出力する第1電気伝導率検出手段と、補給水の電気伝導率を検出し、第2検出電気伝導率値として出力する第2電気伝導率検出手段と、を備えており、前記薬剤供給制御部は、前記第1電気伝導率検出手段から出力された第1検出電気伝導率及び前記第2電気伝導率検出手段から出力された第2検出電気伝導率を取得して、循環水の前記濃縮倍率を式(2)に基づいて算出することが好ましい。
N=E1÷E2 (2)
E1:第1検出電気伝導率値
E2:第2検出電気伝導率値
また、前記薬剤供給制御部は、前記循環水系を循環水が循環し、且つ補給水が当該循環水系へ供給されない期間が予め設定された許容期間を超過した場合には、前記薬剤供給手段に、補給水の水量と関係なく、予め設定された投入量の前記薬剤供給処理を実行させることが好ましい。
また、前記薬剤供給手段は、前記薬剤供給処理において、前記循環水系に供給される薬剤として殺菌剤を供給することが好ましい。
本発明によれば、停止させた薬注処理の実行中に開始されるブローダウン処理により、薬剤が無駄に消費されるのを抑制できる薬剤供給装置を提供することができる。
実施形態の冷却システム1を示す概略構成図である。 実施形態の冷却システム1の制御に係る機能ブロック図である。 薬剤供給装置300の概略構成図である。 薬剤供給装置300において薬注処理を実行するタイミングを示すタイムチャートである。 薬剤供給装置300において補助薬注処理を実行する場タイミングを示すタイムチャートである。 システム制御ユニット100においてブロー処理を実行する場合の処理手順を示すフローチャートである。 薬剤供給装置300において薬注処理を実行する場合の処理手順を示すフローチャートである。 薬剤供給装置300において補助薬注処理を実行する場合の処理手順を示すフローチャートである。 薬剤供給装置300において補助薬注処理を実行する場合の処理手順を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。この実施形態では、本発明に係る薬剤供給装置を適用した冷却システムについて説明する。図1は、本実施形態の冷却システム1を示す概略構成図である。図2は、冷却システム1の制御に係る機能ブロック図である。図3は、薬剤供給装置300の概略構成図である。
図1に示すように、本実施形態の冷却システム1は、空調機や冷凍機に組み込まれた熱交換器等の被冷却装置131を冷却するために、循環水W2(冷却水)を循環させるシステムである。冷却システム1の運転中、循環水W2は、冷却塔120で冷却されながら循環して用いられる。循環水W2は、蒸発、飛散及びブローダウン処理(後述)等により減少した分が外部から補給される。本実施形態において、産業用設備としての冷却塔120は、いわゆる開放式冷却塔である。
本実施形態の冷却システム1は、主な構成として、冷却塔120と、被冷却装置131と、第1電気伝導率検出手段としての第1電気伝導率センサ(以下、「第1ECセンサ」ともいう)133と、薬剤供給装置300と、第2電気伝導率検出手段としての第2電気伝導率センサ(以下、「第2ECセンサ」ともいう)139と、システム制御ユニット100と、を備える。また、冷却システム1は、主なラインとして、循環水ラインL110と、補給水ラインL120と、を備える。「ライン」とは、流路、経路、管路等の流体の流通が可能なラインの総称である。図1では、電気的な接続の経路を破線で示している。
冷却塔120は、補給水W1が供給されると共に、この補給水W1を循環水W2として被冷却装置131へ供給し、被冷却装置131から回収(返送)される循環水W2を冷却する設備である。冷却塔120は、塔本体121と、貯留部122と、を備える。冷却塔120及び循環水ラインL110は、循環水系を構成する。
塔本体121は、冷却塔120の外郭を形成する筐体である。塔本体121は、散水部、ファン、開口部、ルーバー、充填材等からなる循環水冷却部(不図示)を有する。循環水W2は、循環水冷却部により冷却され、貯留部122に落下する。
貯留部122は、循環水冷却部で冷却された循環水W2を貯留する部位である。貯留部122は、塔本体121の下部に設けられている。貯留部122の底部には、循環水ラインL110の循環水供給ラインL111(後述)が接続されている。貯留部122に貯留された循環水W2は、循環水供給ラインL111を介して被冷却装置131へ供給される。なお、貯留部122には、ブローダウン処理において使用される給水栓137及びオーバーフロー口138が設けられている。
循環水ラインL110は、冷却塔120と被冷却装置131との間で循環水W2を循環させるラインである。循環水ラインL110は、循環水供給ラインL111と、循環水回収ラインL112と、を有する。
循環水供給ラインL111は、貯留部122と被冷却装置131との間を接続する。貯留部122内の循環水W2は、循環水供給ラインL111を介して被冷却装置131に供給される。
循環水供給ラインL111の途中には、循環水ポンプ132が設けられている。循環水ポンプ132は、循環水ラインL110(循環水供給ラインL111、循環水回収ラインL112)の上流側から下流側へ向けて、循環水W2を送り出すことができる。循環水ポンプ132は、システム制御ユニット100と電気的に接続されている。循環水ポンプ132の運転(駆動及び停止)は、システム制御ユニット100から出力されるポンプ運転信号により制御される。
循環水回収ラインL112は、被冷却装置131と塔本体121との間を接続するラインである。被冷却装置131において熱交換により加温された循環水W2は、循環水回収ラインL112を介して塔本体121の循環水冷却部(不図示)に回収される。
被冷却装置131は、循環水W2による冷却が必要な熱交換器等の各種装置である。被冷却装置131は、例えば、各種の化学プラントのターボ冷凍機や吸収冷凍機、建築物の空調用冷却機、食品工場の冷水製造機や真空冷却機等である。
被冷却装置131において、循環水流路の一方の端部には、循環水供給ラインL111の下流側の端部が接続されている。また、被冷却装置131において、循環水流路の他方の端部には、循環水回収ラインL112の上流側の端部が接続されている。
第1ECセンサ133は、貯留部122内の循環水W2の水質を測定して、第1検出電気伝導率値として出力する装置である。第1ECセンサ133は、システム制御ユニット100と電気的に接続されている。第1ECセンサ133で測定された第1検出電気伝導率値(以下、「第1電気伝導率EC」ともいう)は、システム制御ユニット100へ送信される。第1ECセンサ133は、リアルタイムで循環水W2の電気伝導率を測定し、システム制御ユニット100へ第1電気伝導率ECを送信する。なお、第1ECセンサ133で測定された第1電気伝導率ECは、システム制御ユニット100を介して薬剤供給装置300にも送信される。
薬剤供給装置300は、貯留部122内の循環水W2に、スケール防止剤、防食剤、殺菌剤等の薬剤を供給する薬注処理を実行可能な装置である。薬剤供給装置300は、薬剤供給ラインL140を介して貯留部122に接続されている。薬剤供給装置300は、システム制御ユニット100と電気的に接続されている。薬剤供給装置300の構成については、後に詳細に説明する。
スケール防止剤は、水中でのスケールの成長、或いは配管表面等へのスケールの堆積を防止するために用いられる化合物である。防食剤は、主に配管系等における全面腐食、或いはピッチング等の部分腐食の発生を抑制するために用いられる化合物である。殺菌剤は、水中における微生物の繁殖を抑制するために用いられる化合物であり、スライムコントロール剤とも呼ばれる。本実施形態では、スケール防止剤、防食剤、及び殺菌剤を総称して「薬剤」又は「薬剤W3」という。
スケール防止剤、防食剤、及び殺菌剤は、例えば一液型のマルチ薬剤として提供され、薬剤タンク330、薬剤供給ポンプ350及び薬剤供給ラインL140(いずれも後述)から貯留部122に供給される。
なお、薬剤供給装置300の構成については、後に詳細に説明する。
薬剤供給ラインL140は、薬剤W3を貯留部122へ供給するラインである。薬剤供給ラインL140の上流側の端部は、薬剤供給ポンプ350(後述)の吐出口に接続されている。薬剤供給ラインL140の下流側の端部は、貯留部122に接続されている。
また、冷却塔120には、補給水ラインL120が接続されている。補給水ラインL120は、補給水W1を貯留部122へ補給するラインである。補給水ラインL120は、上流側に第1補給水ラインL121を備え、下流側に第2補給水ラインL122及び第3補給水ラインL123を備える。第1補給水ラインL121は、水道水や工業用水等の補給水W1の供給源(不図示)に接続されている。補給水ラインL120は、分岐部J3において、第2補給水ラインL122及び第3補給水ラインL123に分岐している。分岐部J3は、接続部J4(後述)と冷却塔120との間に配置されている。
第1補給水ラインL121には、流量センサ135が接続されている。流量センサ135は、第1補給水ラインL121を流通する補給水W1の単位時間当たりの流量を検出する機器である。流量センサ135は、接続部J4において第1補給水ラインL121に接続されている。接続部J4は、接続部J5(後述)と分岐部J3との間に配置されている。流量センサ135として、例えば、流路ハウジング内に軸流羽根車又は接線羽根車(不図示)を配置したパルス発信式の流量センサを用いることができる。
本実施形態で用いられるパルス発信式の流量センサは、偶数枚の羽根の先端部分がN極とS極とに交互に着磁された羽根車を備える。パルス発信式の流量センサは、この羽根車の回転をホールICで検出することにより、補給水W1の流速に比例した時間幅のパルス信号を出力する。ホールICは、電圧レギュレータ、ホール素子、増幅回路、シュミットトリガ回路、出力トランジスタ等がパッケージ化された電子回路である。この電子回路は、羽根車の回転運動に伴う磁束変化に応答して、羽根車が1回転する毎に矩形波のパルス信号を検出水量値として出力する。羽根車が1回転するときの流量[L/パルス]は、流量センサの設計仕様により決まる。そのため、薬剤供給装置300の薬注制御部311(後述)は、流量センサ135から出力されるパルス信号に基づいて、補給水W1の補給水量[L]を算出することができる。
例えば、流量センサ135において、羽根車が1回転するときの流量を1[L]としたときに、流量センサ135から出力されたパルス信号の数が3パルスであれば、補給水W1の補給水量は3[L]となる。
流量センサ135は、薬剤供給装置300を構成する機器の一つである。流量センサ135は、薬剤供給装置300と電気的に接続されている。流量センサ135から出力されたパルス信号は、薬剤供給装置300へ送信される。
また、第1補給水ラインL121には、第2ECセンサ139が接続されている。第2ECセンサ139は、第1補給水ラインL121を流通する補給水W1の水質を測定して、第2検出電気伝導率値として出力する装置である。第2ECセンサ139は、接続部J5において第1補給水ラインL121に接続されている。接続部J5は、補給水W1の供給源(不図示)と接続部J4との間に配置されている。第2ECセンサ139は、システム制御ユニット100と電気的に接続されている。第2ECセンサ139で測定された第2検出電気伝導率値(以下、「第2電気伝導率EC」ともいう)は、システム制御ユニット100へ送信される。第2ECセンサ139は、リアルタイムで補給水W1の電気伝導率を測定し、システム制御ユニット100へ第2電気伝導率ECを送信する。なお、第2ECセンサ139で測定された第2電気伝導率ECは、システム制御ユニット100を介して薬剤供給装置300にも送信される。
第2補給水ラインL122の下流側の端部は、塔本体121に接続されている。第2補給水ラインL122において、分岐部J3と冷却塔120との間には、補給水バルブ136が設けられている。
補給水バルブ136は、第2補給水ラインL122を開閉することができる。第2補給水ラインL122を開くことにより、補給水W1を貯留部122に強制的に供給することができる。補給水バルブ136は、システム制御ユニット100と電気的に接続されている。補給水バルブ136の開閉状態は、システム制御ユニット100(ブローダウン処理制御部200)から出力されるバルブ駆動信号により制御される。補給水バルブ136を開状態とすることにより、第2補給水ラインL122を開くことができる。補給水バルブ136を閉状態とすることにより、第2補給水ラインL122を閉じることができる。
第3補給水ラインL123の下流側の端部は、塔本体121に接続されている。第3補給水ラインL123の下流側の端部には、給水栓137が設けられている。給水栓137は、貯留部122内の循環水W2の水位(すなわち、水量)を管理するボールタップ式の給水設備である。循環水W2の蒸発及び飛散により貯留部122の水位が低下すると、給水栓137のボールタップが作動し、第3補給水ラインL123を流通する補給水W1が貯留部122に補給される。
排水ラインL130は、貯留部122の内部に略垂直に取り付けられている。排水ラインL130は、貯留部122から更に下方に延びている。排水ラインL130の上流側の端部は、循環水W2のオーバーフロー口138を形成する。オーバーフロー口138は、給水栓137の管理水位よりも上方に開口する。一方、排水ラインL130の下流側の端部は、貯留部122の外部に通じている。排水ラインL130は、後述するブローダウン処理において、補給水バルブ136が開状態となり、補給水W1を強制的に供給した場合に、貯留部122から溢れた循環水W2を系外に排出するラインである。
上記構成において、補給水バルブ136を開状態とすることにより、補給水W1を冷却塔120に補給しながら、循環水W2の一部を冷却塔120から外部に排出するブローダウン処理を実行することができる。
次に、図2を参照して、冷却システム1の制御に係る機能について説明する。
システム制御ユニット100は、冷却システム1における各部の動作を制御する。図2に示すように、システム制御ユニット100は、例えば、循環水ポンプ132、薬剤供給装置300、及び補給水バルブ136と電気的に接続される。
また、システム制御ユニット100は、冷却システム1の各測定装置と電気的に接続され、これら測定装置から測定情報を受信する。例えば、システム制御ユニット100は、測定装置としての第1ECセンサ133、第2ECセンサ139、及び流量センサ135と電気的に接続される。システム制御ユニット100において、各測定装置から受信した最新の測定情報は、適宜、メモリ210に記憶される。
システム制御ユニット100は、ブローダウン処理制御部200と、メモリ210と、を備える。システム制御ユニット100におけるブローダウン処理制御部200の機能は、CPU及び内部メモリ含むマイクロプロセッサ(不図示)により実現される。
ブローダウン処理制御部200は、第1ECセンサ133で検出された循環水W2の第1電気伝導率ECが、予め設定された上限閾値ECb1以上となった場合に、補給水バルブ136を制御して循環水W2のブローダウン処理を実行させる。上限閾値ECb1は、例えば、スケール防止剤及び防食剤の効果の持続性を担保できる濃縮倍数を考慮して決定される。
ブローダウン処理制御部200は、ブローダウン処理として、循環水W2の排水及び補給水W1の補給を同時に(又は連続して)実施する。具体的には、ブローダウン処理制御部200は、第1電気伝導率EC≧上限閾値ECb1となった場合、すなわち循環水W2の水質が悪化した場合に、補給水バルブ136を開状態として、第2補給水ラインL122を通じて新鮮な補給水W1を貯留部122に強制的に補給する。補給水W1が補給されると、貯留部122の水位が上昇するため、オーバーフロー口138から溢れた循環水W2が排水ラインL130を通じて外部に排出される。すなわち、ブローダウン処理が実行されると、濃縮の進んだ循環水W2の一部は、補給水W1と入れ替わる。そのため、循環水ラインL110を流通する循環水W2は、全体として第1電気伝導率ECが低下する。
そして、ブローダウン処理制御部200は、補給水バルブ136を開状態とした後、第1電気伝導率EC≦下限閾値ECb2となった場合、すなわち循環水W2の水質が回復した場合に、補給水バルブ136を閉状態として、補給水W1の補給を停止させる。なお、当然ながら、ブローダウン処理の開始点である上限閾値ECb1とブローダウン処理の終了点である下限閾値ECb2との関係は、上限閾値ECb1>下限閾値ECb2である。
ブローダウン処理制御部200は、ブローダウン処理を実行する際に、薬剤供給装置300に外部停止信号(インターロック信号)を出力する。外部停止信号は、ブローダウン処理の実行(開始)を通知するための信号である。また、ブローダウン処理制御部200は、ブローダウン処理が終了した際に、薬剤供給装置300への外部停止信号の出力を停止する。
メモリ210は、ブローダウン処理等に関する各種のデータを記憶する記憶装置である。例えば、メモリ210には、第1ECセンサ133で測定された第1電気伝導率EC(更新値)、第2ECセンサ139で測定された第2電気伝導率EC(更新値)、ブローダウン処理の開始点である上限閾値ECb1(設定値)、ブローダウン処理の終了点である下限閾値ECb2(設定値)、ブローダウン処理を実行させるための制御プログラム等が記憶される。
次に、図3を参照して、薬剤供給装置300の構成について詳細に説明する。
図3に示すように、薬剤供給装置300は、主な構成として、薬注制御ユニット310と、流量センサ135と、薬剤タンク330と、薬剤供給ポンプ350と、を備える。このうち、薬剤タンク330及び薬剤供給ポンプ350は、本発明における薬剤供給手段を構成する。
まず、薬剤供給装置300の制御系の構成について説明する。薬注制御ユニット310は、薬剤供給制御部としての薬注制御部311と、計時部312と、メモリ320と、を備える。薬注制御ユニット310における薬注制御部311及び計時部312の各機能は、CPU及び内部メモリ含むマイクロプロセッサ(不図示)により実現される。なお、本実施形態において、システム制御ユニット100は、薬剤供給装置300に搭載されており、システム制御ユニット100と薬注制御ユニット310の間で各種の測定値や制御状態等の情報を共有する。
薬注制御部311は、流量センサ135から出力されたパルス信号に基づいて補給水W1の補給水量を算出する。そして、薬注制御部311は、算出した補給水W1の補給水量に比例した投入量の薬剤W3が循環水W2に供給されるように、薬剤供給ポンプ350において薬注処理(流量薬注処理)を実行させる。
具体的には、薬注制御部311は、流量センサ135から出力されるパルス信号の数をカウントする。そして、薬注制御部311は、カウントしたパルス信号の数(以下、「パルス信号数」ともいう)が所定のパルス信号数に達する毎に、そのパルス信号数(補給水量)に比例した投入量の薬剤W3が循環水W2に供給されるように、薬剤供給ポンプ350(後述)にポンプ駆動信号を出力する(分周制御)。これにより、薬剤供給装置300において、薬注処理が実行される。
なお、薬注制御部311において、流量センサ135からパルス信号が一つ出力される毎に、所定量の薬剤が循環水W2に供給されるように、薬注処理を複数回繰り返し実行してもよい(カウンタ制御)。
薬注制御部311は、算出した薬剤の投入量に対応したパルス幅を有するポンプ駆動信号を薬剤供給ポンプ350に出力する。これにより、薬剤供給ポンプ350では、薬注制御部311から出力されたポンプ駆動信号のパルス幅の期間(運転時間)に亘って、指定されたストローク数で薬剤の投入が実行される。この動作により、薬剤タンク330から必要量の薬剤W3が循環水W2に供給される。
薬注制御部311は、ブローダウン処理制御部200(システム制御ユニット100)によるブローダウン処理が実行中であれば、ブローダウン処理が終了するまで薬注処理の実行を待機する。そして、薬注制御部311は、ブローダウン処理の終了後に、ブローダウン処理の実行期間中に検出された補給水量に比例した投入量の薬剤W3が循環水W2に供給されるように、薬注処理を実行する。
薬注制御部311は、ブローダウン処理制御部200から外部停止信号が出力されたときに、ブローダウン処理が開始(実行)されたと判定する。また、薬注制御部311は、ブローダウン処理制御部200から外部停止信号の出力が停止したときに、ブローダウン処理が終了したと判定する。
また、薬注制御部311は、待機させた薬注処理の実行中に、次のブローダウン処理が実行された場合には、薬注処理の実行を中断する。ここで、薬注制御部311は、中断した薬注処理において循環水W2に供給されなかった薬剤の投入量分をメモリ320に記憶させる。また、薬注制御部311は、次のブローダウン処理の実行期間中に、流量センサ135から出力されるパルス信号の数をパルス信号数Pとしてカウントする。これにより、薬注制御部311は、次のブローダウン処理の終了後に、そのブローダウン処理の実行期間中における補給水量を算出することができる。
そして、薬注制御部311は、次のブローダウン処理の終了後に、メモリ320に記憶させた薬剤の投入量分と、次のブローダウン処理の実行期間中に検出されたパルス信号数P(補給水量)に比例した薬剤の投入量分とを合計した量(以下、「合計量」ともいう)の薬剤W3が循環水W2に供給されるように、薬剤W3の合計量に対応したパルス幅を有するポンプ駆動信号を薬剤供給ポンプ350に出力する。
薬注制御部311は、補給水量[L]に比例した薬剤の投入量W[mL]を、下記の式(1)に基づいて算出する。
W=V×C÷N÷D (1)
W:薬剤の投入量[mL]
V:補給水W1の検出水量値[L]
C:循環水W2中の薬剤の維持濃度[mL/L]
N:循環水W2の濃縮倍率[−]
D:薬剤の密度[mg/mL]
ここで、薬剤の維持濃度とは、単位補給水量当たりの薬剤量である。
また、薬注制御部311は、式(1)における循環水W2の濃縮倍率Nを、下記の式(2)に基づいて算出する。
N=E1÷E2 (2)
N:循環水W2の濃縮倍率[−]
E1:第1検出電気伝導率値[mS/m]
E2:第2検出電気伝導率値[mS/m]
なお、第1検出電気伝導率値E1は、第1ECセンサ133から出力される循環水W2の第1電気伝導率ECである。また、第2検出電気伝導率値E2は、第2ECセンサ139から出力される補給水W1の第2電気伝導率ECである。第1電気伝導率EC及び第2電気伝導率ECは、システム制御ユニット100を介して薬剤供給装置300に送信される。
スケール防止剤や防食剤等の薬剤は、適正な濃度を循環水W2中に維持し続けることが必要である。薬剤濃度の変動が大きい場合には、十分な効果が得られない。従って、循環水W2の薬注管理では、薬剤が効果を発揮する薬剤維持濃度以上に保つことが必要である。従来の薬注管理における薬剤の必要量は、循環水W2中で薬剤が最も濃縮されていない状態、すなわち循環水W2の濃縮倍率が最も低い状態に基づいて決定されていた。言い換えると、従来の薬注管理における薬剤の必要量は、固定値として運用されていた。しかしながら、循環水W2及び補給水W1の電気伝導率は、いずれも経時的に変動するため、循環水W2の濃縮倍率は一定値でない。そのため、従来の薬注管理では、循環水W2の濃縮倍率が上昇した場合には、薬剤濃度は薬剤維持濃度を超過してしまう。そのため、従来の薬注管理では、超過分の薬剤が無駄になる可能性があった。これに対して、本実施形態の薬注制御部311は、循環水W2の濃縮倍率の変化に追従して、薬剤の必要量を調整する。
まず、循環水W2の電気伝導率(第1電気伝導率EC)が変動する場合について、その効果を説明する。本実施形態の冷却システム1において、冷却塔120の運転中における循環水W2の第1電気伝導率ECは、ブローダウン処理制御部200によって上限閾値ECb1から下限閾値ECb2の間で推移するように管理される。例えば、薬剤維持濃度が200mg/L、上限閾値ECb1が120mS/m、下限閾値ECb2が100mS/mに設定され、薬剤の密度が1.15mg/mL、補給水W1の電気伝導率が20mS/mである場合を仮定する。循環水W2の濃縮が進み、第1電気伝導率EC=上限閾値ECb1となった時点では、循環水W2の濃縮倍率は6であり、薬剤の必要量は29mL/Lとなる。一方、ブローダウン処理が実行され、第1電気伝導率EC=下限閾値ECb2となった時点では、循環水W2の濃縮倍率は5であり、薬剤の必要量は35mL/Lとなる。つまり、薬注制御部311は、循環水W2の濃縮倍率が5〜6の範囲で変化するのに追従して、薬剤の必要量を35〜29mL/Lの範囲で調整する。そのため、本実施形態の冷却システム1によれば、薬剤維持濃度を200mg/Lに保ちながら、薬剤の無駄な使用を抑制することができる。
次に、補給水W1の第2電気伝導率ECが変動する場合について、その効果を説明する。補給水W1の第2電気伝導率ECは、工業用水や地下水等を補給水W1に用いている場合、季節的な要因(例えば、降雨量)等により変化する。また、補給水W1の第2電気伝導率ECは、工業用水や地下水等に、再利用水(例えば、洗浄に用いた純水)をブレンドして補給水W1としている場合、再利用水の回収率等により変化する。
例えば、薬剤維持濃度が200mg/Lに設定され、薬剤の密度が1.15mg/mL、循環水W2の電気伝導率が110mS/m、補給水W1の電気伝導率の変動範囲が15〜25mS/mである場合を仮定する。補給水W1の水質が良好で、第2電気伝導率EC=15mS/mとなった時点では、循環水W2の濃縮倍率は7.3であり、薬剤の必要量は24mL/Lとなる。
一方、補給水W1の水質が悪化し、第2電気伝導率EC=25mS/mとなった時点では、循環水W2の濃縮倍率は4.4であり、薬剤の必要量は40mL/Lとなる。つまり、薬注制御部311は、循環水W2の濃縮倍率が4.4〜7.3の範囲で変化するのに追従して、薬剤の必要量を40〜24mL/Lの範囲で調整する。そのため、本実施形態の冷却システム1によれば、薬剤維持濃度を200mg/Lに保ちながら、薬剤の無駄な使用を抑制することができる。
なお、薬注制御部311において、式(2)による濃縮倍率Nの算出は、循環水W2の第1検出電気伝導率値E1(第1電気伝導率EC)が予め設定された規定値以上(例えば、下限閾値ECb2以上)の場合に適用される。例えば、冷却システム1を設置した直後の運転開始時や、循環水W2を全部入れ替えた場合等においては、第1電気伝導率ECと第2電気伝導率ECとがほぼ等しくなる。そのときに、式(2)で算出した濃縮倍率に基づいて薬剤維持濃度を達成しようとすると、式(1)により算出される薬剤の投入量が過剰に多くなる。そのため、薬注制御部311は、第1電気伝導率ECが予め設定された規定値未満の場合には、薬剤の基礎投入濃度と循環水系の保有水量に基づいて設定された所定の基礎投入量を一括して薬注する。
また、薬注制御部311は、冷却塔120の運転中であり、且つ補給水W1が冷却塔120へ供給されない期間(後述する滞留時間T)が予め設定された許容期間を超過した場合には、薬剤供給ポンプ350において薬注処理(以下、「補助薬注処理」ともいう)を実行させる。補助薬注処理においては、予め設定された投入量の薬剤W3が循環水W2に供給される。本実施形態では、補助薬注処理において、循環水W2に殺菌剤を供給する。なお、補助薬注処理において、通常の薬注処理と同じくスケール防止剤、防食剤及び殺菌剤を併用して供給してもよい。
薬注制御部311は、システム制御ユニット100から循環水ポンプ132へ出力されるポンプ運転信号に基づいて、冷却塔120の運転状態を判定する。すなわち、薬注制御部311は、システム制御ユニット100から循環水ポンプ132へポンプ運転信号が出力されている場合には、冷却塔120が運転中であると判定する。また、薬注制御部311は、システム制御ユニット100から循環水ポンプ132へポンプ運転信号が出力されていない場合には、冷却塔120が運転停止中であると判定する。なお、ポンプ運転信号は、システム制御ユニット100から薬注制御部311にも送信される。
補給水W1が冷却塔120へ供給されない期間(以下、「滞留時間T」ともいう)は、計時部312(後述)により計時される。薬注制御部311は、流量センサ135からパルス信号を受信してから経過した時間を、計時部312に滞留時間Tとして計時させる。そして、薬注制御部311は、計時部312の計時する滞留時間Tが予め設定された許容滞留時間Tを超過した場合に、所定の投入量の薬剤が循環水W2に供給されるように薬注処理を実行する。
薬注制御部311は、流量センサ135からパルス信号を受信しない場合には、流量センサ135においてパルス信号が出力されていないことを計時部312に通知して、滞留時間Tの計時をスタートさせる。また、薬注制御部311は、計時部312の計時する滞留時間Tが予め設定された許容滞留時間Tを超過する前に、流量センサ135から次のパルス信号を受信した場合には、流量センサ135においてパルス信号が出力されたことを計時部312に通知して、計時部312における滞留時間Tの計時をリセットさせる。
薬注制御部311は、補助薬注処理を実行している間に、ブローダウン処理が実行された場合には、補助薬注処理の実行を終了する。なお、この場合において、ブローダウン処理の実行期間中における補給水量に比例した薬剤の投入量は、先に説明した薬注処理と同じく、上述した式(1)、(2)に基づいて算出される。
計時部312は、補給水W1が冷却塔120へ供給されない期間を、滞留時間Tとして計時する。具体的には、計時部313は、流量センサ135においてパルス信号が出力されていないことを薬注制御部311から通知されると、滞留時間Tの計時をスタートする。また、計時部313は、流量センサ135においてパルス信号が出力されたことを薬注制御部311から通知されると、滞留時間Tの計時をストップする。計時部312は、計時した滞留時間Tをメモリ320に記憶させる。また、計時部312は、滞留時間Tの計時中に補給水W1が冷却塔120へ供給され、流量センサ135においてパルス信号が出力されたことを薬注制御部311から通知されると、計時した滞留時間Tをリセットする(例えば、後述する図8のステップST306)。
メモリ320は、薬注処理に関する各種のデータを記憶する記憶装置である。例えば、メモリ320には、薬注制御部311でカウントされるパルス信号数P、中断させた薬注処理又は補助薬注処理において循環水W2に供給されなかった薬剤の投入量分、計時部312で計時された滞留時間T、薬注処理及び補助薬注処理を実行させるための制御プログラム等が記憶される。
次に、図3に示す薬剤供給装置300において、循環水W2に薬剤W3を供給するライン及びその周辺設備の構成について説明する。
薬剤タンク330は、内部に薬剤を貯留可能な容器である。薬剤タンク330の内部には、レベルセンサ340が設けられている。また、薬剤タンク330には、薬剤供給ポンプ350が接続されている。
レベルセンサ340は、薬剤タンク330内の薬剤の液位(すなわち、液量)を検出する機器である。レベルセンサ340は、薬注制御ユニット310と電気的に接続されている。レベルセンサ340は、薬剤タンク330内の薬剤の液位に応じたレベル信号を出力する。レベルセンサ340から出力されたレベル信号は、薬注制御ユニット310に送信される。薬注制御ユニット310は、レベル信号が満水液位Aから減少して、設定液位Bに満たなくなると、例えば、警報器に警報を一定時間発生させて、管理者に薬剤の補充を促す。
薬剤供給ポンプ350は、薬剤タンク330内の薬剤W3を、薬剤供給ラインL140を介して貯留部122に向けて送出する装置である。本実施形態の薬剤供給ポンプ350は、電磁駆動ダイアフラム式の定量ポンプである。薬剤供給ポンプ350として、電磁駆動ダイアフラム式の定量ポンプを用いた場合、ダイアフラム弁(不図示)が往復運動することにより、薬剤W3が断続的に薬剤供給ラインL140へ押し込まれる。その結果、薬剤供給ラインL140の上流側では圧力が上昇するため、薬剤W3は、薬剤供給ラインL140の下流側から貯留部122に吐出される。
薬剤供給ポンプ350は、ダイアフラム弁の1ストローク当たりの吐出量[mL/ストローク]を所定値に設定し、且つストローク数[ストローク/分]を増減することにより、薬剤の吐出流量[mL/分]を調節できる。ストローク数とは、単位時間当たりにダイアフラム弁が往復運動する回数をいい、1往復が1ストロークに相当する。薬剤供給ポンプ350は、薬注制御部311(薬注制御ユニット310)と電気的に接続されている。薬剤供給ポンプ350は、薬注制御部311からポンプ駆動信号(パルス信号)が出力されると、そのパルス幅の期間(以下、「運転時間」ともいう)に亘って、指定されたストローク数での薬剤の投入を実行する。
なお、本実施形態では、スケール防止剤、防食剤、及び殺菌剤を配合した一液型のマルチ薬剤を、一つの薬剤供給装置300から貯留部122に供給する例について説明する。化合物の特性により一液に配合することが困難な場合には、スケール防止剤、防食剤、及び殺菌剤を、それぞれ個別の薬剤供給装置から貯留部122に供給してもよい。
薬剤供給ラインL140には、フローチェッカ141及びチェックバルブ142が設けられている。
フローチェッカ141は、薬剤供給ラインL140における薬剤W3の流通状態を検出する機器である。フローチェッカ141は、薬注制御ユニット310と電気的に接続されている。フローチェッカ141は、薬剤供給ラインL140を薬剤W3が適正に流通していないことを検出した場合、薬注制御ユニット310に検出信号を送信する。例えば、薬剤供給ラインL140に気泡や固形物が混入し、一時的に薬剤W3の流通が滞った場合には、フローチェッカ141から薬注制御ユニット310に閉塞検出信号が送信される。フローチェッカ141は、薬剤供給ラインL140において、薬剤タンク330とチェックバルブ142との間に設けられている。
チェックバルブ142は、薬剤の流通方向を規制する弁である。チェックバルブ142は、薬剤タンク330から貯留部122に向けて薬剤W3が圧送されるときには、弁体が開き、貯留部122から逆流が起こったときには、弁体が閉じる。チェックバルブ142は、薬剤供給ラインL140と貯留部122との接続部分に設けられている。
次に、上述した薬剤供給装置300において、薬注処理及び補助薬注処理を実行するタイミングについて説明する。
まず、薬注処理(流量比例薬注)を実行する場合における薬注制御部311の動作について、図4を参照して説明する。図4(A)は、薬注処理(流量比例薬注)を実行する場合のタイムチャートである。図4(B)は、ブローダウン処理により薬注処理を待機させた場合のタイムチャートである。図4(C)は、待機させた薬注処理を実行中に次のブローダウン処理が実行された場合のタイムチャートである。
なお、図4及び図5(後述)おいて、「流量パルス」は、流量センサ135から出力されるパルス信号を示す。「薬注動作」は、薬剤供給ポンプ350(薬剤供給装置300)の運転時間を示す。「ブローダウン動作」は、ブローダウン処理中における補給水バルブ136の開時間を示す。また、図4及び図5に示す波形は、それぞれの時間間隔を概念的な長さで示しており、実際の時間間隔とは対応していない。また、薬注動作においては、循環水W2に供給される薬剤の投入量を、その投入量に比例したパルス幅で示す。
図4(A)に示すように、流量センサ135から出力されるパルス信号(流量パルス)が所定のパルス信号数(例えば、3パルス)に達する毎に、薬注制御部311は、薬剤供給ポンプ350へポンプ駆動信号を出力して、薬注処理(薬注動作)を実行させる。
次に、図4(B)に示すように、ブローダウン処理Aが実行された場合、薬注制御部311は、ブローダウン処理Aが終了するまで、薬剤供給ポンプ350へのポンプ駆動信号の出力を停止して、薬注処理の実行を待機させる。薬注制御部311は、ブローダウン処理Aの実行期間中に流量センサ135から出力されるパルス信号数Pをカウントする。そして、薬注制御部311は、ブローダウン処理Aの終了後に、カウントしたパルス信号数P(補給水量q)に比例した薬剤の投入量Qが循環水W2へ供給されるように、薬剤の投入量Qに対応したパルス幅を有するポンプ駆動信号を薬剤供給ポンプ350へ出力する。これにより、薬剤供給装置300において、薬注処理aが実行される。
なお、図4(B)に示すように、薬注制御部311は、薬注処理aの実行中に、流量センサ135からパルス信号が出力された場合、そのパルス信号数(補給水量q)に比例した薬剤の投入量Qが循環水W2へ供給されるように、薬剤の投入量Qに対応したパルス幅を有するポンプ駆動信号を薬剤供給ポンプ350へ出力する。このため、薬注処理aでは、薬剤の投入量Q+Qに対応したパルス幅を有するポンプ駆動信号が薬剤供給ポンプ350へ出力される。
次に、図4(C)に示すように、図4(B)で待機させた薬注処理aを実行させている間に、次のブローダウン処理Bが実行された場合、薬注制御部311は、ブローダウン処理Bが終了するまで、薬剤供給ポンプ350への駆動信号の出力を停止して、薬注処理aの実行を中断させる。薬注制御部311は、ブローダウン処理Bの実行期間中に流量センサ135から出力されるパルス信号数Pをカウントする。また、薬注制御部311は、中断させた薬注処理aにおいて循環水W2に供給されなかった薬剤の投入量Qをメモリ320に記憶させる。
そして、薬注制御部311は、ブローダウン処理Bの終了後に、メモリ320に記憶させていた、薬注処理aにおいて循環水W2に供給されなかった薬剤の投入量分Qと、ブローダウン処理Bの実行期間中に検出されたパルス信号数P(補給水量q)に比例した薬剤の投入量分Q(算出値)とを合計した量(及び薬剤の投入量Q)の薬剤W3が循環水W2に供給されるように、薬剤の投入量分Q+Q+Qに対応したパルス幅を有するポンプ駆動信号を薬剤供給ポンプ350へ出力する。これにより、薬剤供給装置300において、薬注処理a´が実行(再開)される。
次に、補助薬注処理を実行する場合における薬注制御部311の動作について、図5を参照して説明する。図5は、薬剤供給装置300において、補助薬注処理を実行するタイミングを示すタイムチャートである。図5では、流量センサ135から出力されるパルス信号(流量パルス)を省略する。
図5に示すように、冷却塔120の運転期間中において、ブローダウン処理Aの終了後、補給水W1が冷却塔120へ供給されない期間、すなわち流量センサ135からパルス信号が出力されない期間(滞留時間T)が予め設定された許容滞留時間Tを超過したとする。この場合、薬注制御部311は、薬剤供給ポンプ350にポンプ駆動信号を出力して、補助薬注処理bを実行させる。補助薬注処理では、予め設定された投入量Qの薬剤が循環水W2に供給されるように、薬注制御部311から薬剤供給ポンプ350にポンプ駆動信号が出力される。
また、補助薬注処理bの実行中に、ブローダウン処理Bが実行された場合、薬注制御部311は、投入量Qの薬剤供給の完了を待たずに、薬剤供給ポンプ350へのポンプ駆動信号の出力を停止して、補助薬注処理bの実行を終了させる。薬注制御部311は、ブローダウン処理Bの実行期間中に流量センサ135から出力されるパルス信号数Pをカウントする。そして、薬注制御部311は、ブローダウン処理Bの終了後に、ブローダウン処理Bの実行期間中に検出されたパルス信号数P(補給水量q)に比例した投入量Qの薬剤W3が循環水W2に供給されるように、薬剤W3の投入量Qに対応したパルス幅を有するポンプ駆動信号を薬剤供給ポンプ350に出力する。これにより、薬注処理(流量比例薬注)b´が実行される。
ここで、薬注制御部311は、終了させた補助薬注処理bにおいて循環水W2に供給されなかった薬剤の投入量分Qについては、薬注処理を実行させない。補助薬注処理は、循環水W2の長時間の滞留に伴う薬効の低下や喪失を補うものとして実行される。ブローダウン処理Bが実行されれば、その後の薬注処理b´により新規の薬剤が供給され、循環水W2中の薬剤が入れ替わる。そのため、ブローダウン処理Bの終了後に、薬注処理b´で必要となる投入量Qを超えて薬剤を投入しても無駄となる。従って、薬剤の投入量分Qについては、薬注処理を実行させない。
次に、本実施形態の冷却システム1において実行されるブローダウン処理及び薬注処理の動作を、図6〜図9に示すフローチャートを参照して説明する。
まず、ブローダウン処理について説明する。図6は、システム制御ユニット100においてブローダウン処理を実行する場合の処理手順を示すフローチャートである。図6に示すフローチャートの処理は、メモリ210に記憶された制御プログラムに基づいて、ブローダウン処理制御部200により実行される。また、図6に示すフローチャートの処理は、冷却システム1の運転中において、繰り返し実行される。
図6に示すステップST101において、ブローダウン処理制御部200は、第1ECセンサ133で測定された循環水W2の第1電気伝導率EC、及びブローダウン処理の開始点である上限閾値ECb1をメモリ210から取得する。
ステップST102において、ブローダウン処理制御部200は、第1電気伝導率ECが上限閾値ECb1以上か否かを判定する。このステップST102において、ブローダウン処理制御部200により、第1電気伝導率EC≧上限閾値ECb1である(YES)と判定された場合には、循環水W2の濃縮度が所定の濃縮度に達したため、処理はステップST103へ移行する。また、ステップST102において、ブローダウン処理制御部200により、第1電気伝導率EC<上限閾値ECb1である(NO)と判定された場合には、循環水W2の濃縮度が所定の濃縮度に達していないため、処理はステップST101へ戻る。
ステップST103(ステップST102:YES)において、ブローダウン処理制御部200は、補給水バルブ136を開状態として、ブローダウン処理を開始する。
ステップST103においてブローダウン処理が実行されることにより、補給水W1が貯留部122に強制的に補給される一方、貯留部122内の循環水W2の一部が排水ラインL130から外部に排出される。そのため、循環水W2の第1電気伝導率ECは、徐々に低下する。
ステップST104において、ブローダウン処理制御部200は、第1ECセンサ133で測定された循環水W2の第1電気伝導率EC、及びブローダウン処理の終了点である下限閾値ECb2をメモリ210から取得する。
ステップST105において、ブローダウン処理制御部200は、第1電気伝導率ECが下限閾値ECb2以下か否かを判定する。このステップST105において、ブローダウン処理制御部200により、第1電気伝導率EC≦下限閾値ECb2である(YES)と判定された場合には、循環水W2の濃縮度が十分に低下したと考えられるため、処理はステップST106へ移行する。また、ステップST105において、ブローダウン処理制御部200により、第1電気伝導率EC>下限閾値ECb2である(NO)と判定された場合には、循環水W2の濃縮度が未だ低下していないと考えられるため、処理はステップST104へ戻る。
ステップST106(ステップST105:YES)において、ブローダウン処理制御部200は、補給水バルブ136を閉状態として、ブローダウン処理を終了する。これにより、本フローチャートの処理は終了する(ステップST101へリターンする)。
次に、薬注処理(流量比例薬注)について説明する。図7は、薬剤供給装置300において薬注処理を実行する場合の処理手順を示すフローチャートである。図7に示すフローチャートの処理は、メモリ320に記憶された制御プログラムに基づいて、薬注制御部311により実行される。また、図7に示すフローチャートの処理は、冷却システム1の運転中において、繰り返し実行される。
図7に示すステップST201において、薬注制御部311は、流量センサ135から所定数のパルス信号を受信したか否か(カウントしたパルス信号が所定数になったか否か)を判定する。このステップST201において、薬注制御部311により、所定数のパルス信号を受信した(YES)と判定された場合に、処理はステップST202へ移行する。また、ステップST201において、薬注制御部311により、所定数のパルス信号を受信していない(NO)と判定された場合に、処理はステップST201へ戻る。
なお、薬注制御部311は、流量センサ135から出力されるパルス信号が所定数に達していない間にブローダウン処理が実行された場合には、それまでのカウント数をメモリ210に記憶する。そして、ブローダウン処理後の薬注処理において、そのパルス信号数(補給水量)に比例した薬剤の投入量分を、ステップST207(後述)で算出した投入量分に加算する(図7に示すフローチャートでは記載を省略)。
ステップST202(ステップST201:YES)において、薬注制御部311は、ブローダウン処理が開始(実行)されたか否かを判定する。薬注制御部311は、ブローダウン処理制御部200から出力される外部停止信号の有無により、ブローダウン処理が開始されたか否かを判定することができる。
このステップST202において、薬注制御部311により、ブローダウン処理が開始された(YES)と判定された場合に、処理はステップST204へ移行する。この場合に、薬注処理の実行は待機状態となる。また、ステップST202において、薬注制御部311により、ブローダウン処理が開始されていない(NO)と判定された場合に、処理はステップST203へ移行する。
ステップST203(ステップST202:NO)において、薬注制御部311は、ステップST201で取得したパルス信号に基づいて薬剤の投入量を算出し、その投入量に対応したパルス幅を有するポンプ駆動信号を薬剤供給ポンプ350に出力する。これにより、薬剤供給ポンプ350において、薬注処理が実行される。このステップST203における薬注処理が終了すると、本フローチャートの処理は終了する(ステップST201へリターンする)。
なお、ステップST203において薬注処理を実行している間に、ブローダウン処理が開始された場合には、後述するステップST204の処理へ移行する。その場合に、ステップST203において実行された薬注処理はキャンセルされる。
一方、ステップST204(ステップST202:YES)において、薬注制御部311は、流量センサ135から出力されたパルス信号数Pをカウントする(Pのカウントをスタート)。
ステップST205において、薬注制御部311は、ブローダウン処理が終了したか否かを判定する。このステップST205において、薬注制御部311により、ブローダウン処理が終了した(YES)と判定された場合に、処理はステップST206へ移行する。また、ステップST205において、薬注制御部311により、ブローダウン処理が終了していない(NO)と判定された場合に、処理はステップST205へ戻る。
ステップST206(ステップST205:YES)において、薬注制御部311は、カウントしたパルス信号数Pをメモリ320に記憶すると共に、パルス信号数Pのカウント値をリセットする。
ステップST207において、薬注制御部311は、カウントしたパルス信号数Pをメモリ320から読み出し、パルス信号数Pに比例した薬剤の投入量分を算出し、その投入量分に対応したパルス幅を有するポンプ駆動信号を薬剤供給ポンプ350に出力する。これにより、薬剤供給ポンプ350において、薬注処理が実行される。
ステップST208において、薬注制御部311は、薬注処理が終了したか否かを判定する。このステップST208において、薬注制御部311により、薬注処理が終了した(YES)と判定された場合に、本フローチャートの処理は終了する(ステップST201へリターンする)。また、ステップST208において、薬注処理が終了していない(NO)と判定された場合に、処理はステップST209へ移行する。
ステップST209(ステップST208:NO)において、薬注制御部311は、ブローダウン処理が開始(実行)されたか否かを判定する。薬注制御部311は、ブローダウン処理制御部200から出力される外部停止信号の有無により、ブローダウン処理が開始されたか否かを判定することができる。
このステップST209において、薬注制御部311により、ブローダウン処理が開始された(YES)と判定された場合に、処理はステップST210へ移行する。また、ステップST209において、薬注制御部311により、ブローダウン処理が開始されていない(NO)と判定された場合に、処理はステップST208へ戻る。
ステップST210(ステップST209:YES)において、薬注制御部311は、薬剤供給ポンプ350へのポンプ駆動信号の出力を停止して、薬注処理を中断させる。また、薬注制御部311は、中断させた薬注処理において循環水W2に供給されなかった薬剤の投入量分をメモリ320に記憶させる。
ステップST211において、薬注制御部311は、流量センサ135から出力されたパルス信号数Pをカウントする(Pのカウントをスタート)。
ステップST212において、薬注制御部311は、ブローダウン処理が終了したか否かを判定する。このステップST212において、薬注制御部311により、ブローダウン処理が終了した(YES)と判定された場合に、処理はステップST213へ移行する。また、ステップST212において、薬注制御部311により、ブローダウン処理が終了していない(NO)と判定された場合に、処理はステップST212へ戻る。
ステップST213(ステップST212:YES)において、薬注制御部311は、カウントしたパルス信号数Pをメモリ320に記憶すると共に、パルス信号数Pのカウント値をリセットする。
ステップST214において、薬注制御部311は、中断させた薬注処理において循環水W2に供給されなかった薬剤の投入量分をメモリ320から読み出す。また、薬注制御部311は、カウントしたパルス信号数Pをメモリ320から読み出し、パルス信号数Pに比例した薬剤の投入量分を算出する。そして、薬注制御部311は、中断させた薬注処理において循環水W2に供給されなかった薬剤の投入量分と、ブローダウン処理の実行期間中に検出されたパルス信号数Pに比例した薬剤の投入量分とを合計した量の薬剤W3が循環水W2に供給されるように、薬剤の合計量に対応したパルス幅を有するポンプ駆動信号を薬剤供給ポンプ350に出力する。これにより、薬剤供給ポンプ350において薬注処理が実行(再開)される。このステップST214における薬注処理が終了すると、本フローチャートの処理は終了する(ステップST201へリターンする)。
次に、補助薬注処理について説明する。図8及び図9は、薬剤供給装置300において補助薬注処理を実行する場合の処理手順を示すフローチャートである。図8及び図9に示すフローチャートの処理は、メモリ320に記憶された制御プログラムに基づいて、薬注制御部311及び計時部312により実行される。また、図8及び図9に示すフローチャートの処理は、冷却システム1の運転中において、繰り返し実行される。
図8に示すステップST301において、薬注制御部311は、循環水ポンプ132へのポンプ運転信号の出力があるか否か(冷却塔120の運転中か否か)を判定する。このステップST301において、薬注制御部311により、循環水ポンプ132へのポンプ運転信号の出力がある(YES)と判定された場合に、処理はステップST302へ移行する。また、ステップST301において、薬注制御部311により、循環水ポンプ132へのポンプ運転信号の出力がない(NO)と判定された場合に、処理はステップST301へ戻る。
ステップST302において、薬注制御部311は、流量センサ135からのパルス信号の出力がないか否かを判定する。このステップST302において、薬注制御部311により、流量センサ135からのパルス信号の出力がない(YES)と判定された場合に、処理はステップST303へ移行する。また、ステップST302において、薬注制御部311により、流量センサ135からのパルス信号の出力がある(NO)と判定された場合に、処理はステップST302へ戻る。
ステップST303(ステップST302:YES)において、計時部312は、滞留時間Tの計時をスタートする。滞留時間Tは、流量センサ135からパルス信号が出力されていない期間である。
ステップST303において、薬注制御部311は、計時部312で計時されている滞留時間Tが許容滞留時間Tを超過したか否かを判定する。なお、薬注制御部311は、許容滞留時間Tをメモリ320から取得する。このステップST304において、薬注制御部311により、滞留時間T>許容滞留時間Tである(YES)と判定された場合に、処理はステップST307へ移行する。また、ステップST304において、薬注制御部311により、滞留時間T≦許容滞留時間Tである(NO)と判定された場合に、処理はステップST305へ移行する。
ステップST305(ステップST304:NO)において、薬注制御部311は、流量センサ135からのパルス信号の出力があるか否かを判定する。このステップST305において、薬注制御部311により、流量センサ135からのパルス信号の出力がある(YES)と判定された場合に、処理はステップST306へ移行する。また、ステップST305において、薬注制御部311により、流量センサ135からのパルス信号の出力がない(NO)と判定された場合に、処理はステップST304へ戻る。
ステップST306(ステップST305:YES)において、薬注制御部311は、計時部312による滞留時間Tの計時をリセットさせる。これにより、本フローチャートの処理は終了する(ステップST301へリターンする)。滞留時間Tが許容滞留時間Tに達する前に流量センサ135からのパルス信号の出力があった場合(すなわち、補給水W1の供給があった場合)には、補助薬注処理を実行しないためである。
一方、ステップST307(ステップST304:YES)において、薬注制御部311は、予め設定された投入量の薬剤W3が循環水W2に供給されるように、薬剤供給ポンプ350にポンプ駆動信号を出力して、補助薬注処理を実行させる。
次に、図9に示すステップST308において、薬注制御部311は、ブローダウン処理が開始(実行)されたか否かを判定する。このステップST308において、薬注制御部311により、ブローダウン処理が開始された(YES)と判定された場合に、処理はステップST309へ移行する。また、ステップST308において、薬注制御部311により、ブローダウン処理が開始されていない(NO)と判定された場合に、処理はステップST314へ移行する。
ステップST309(ステップST308:YES)において、薬注制御部311は、薬剤供給ポンプ350へのポンプ駆動信号の出力を停止して、補助薬注処理を強制終了させる。これにより、本フローチャートの処理は終了する(ステップST306へ移行する)。
一方、ステップST310(ステップST308:NO)において、薬注制御部311は、補助薬注処理が終了したか否かを判定する。このステップST310において、薬注制御部311により、補助薬注処理が終了した(YES)と判定された場合に、本フローチャートの処理は終了する(ステップST306へ移行する)。このように、補助薬注処理の実行期間中にブローダウン処理が実行されなければ、補助薬注処理を途中で終了することなく、本フローチャートの処理は終了する。
また、ステップST310において、薬注制御部311により、補助薬注処理が終了していない(NO)と判定された場合に、処理はステップST308へ戻る。
上述した本実施形態の薬剤供給装置300によれば、例えば、以下のような効果を奏する。
薬剤供給装置300は、ブローダウン処理の実行中は薬注処理の実行を待機(停止)させ、その薬注処理の実行中に次のブローダウン処理が実行されたときには、薬注処理の実行を中断(停止)させる。そのため、ブローダウン処理と薬注処理とが同時期に実行されることが回避され、次のブローダウン処理の実行中に供給された薬剤が、直ちに循環水W2の一部と共に系外に排出されることがない。従って、薬剤供給装置300によれば、停止させた薬注処理の実行中に開始される次のブローダウン処理により、薬剤が無駄に消費されるのを抑制することができる。
また、薬剤供給装置300は、ブローダウン処理により薬注処理を中断させた場合には、そのブローダウン処理の終了後に薬注処理を再開させて、中断させた薬注処理により供給されなかった薬剤の投入量分と、ブローダウン処理の実行期間中における補給水量に比例した薬剤の投入量とを合計した量の薬剤を循環水W2に供給させる。従って、薬剤供給装置300によれば、停止させた薬注処理の実行中に次のブローダウン処理が実行された場合でも、そのブローダウン処理の終了後に、必要量の薬剤W3を速やかに循環水W2に供給することができる。
また、薬剤供給装置300は、冷却塔120の運転中であり、且つ補給水W1が冷却塔120へ供給されない滞留時間Tが許容滞留時間Tを超過した場合には、薬剤供給ポンプ350において補助薬注処理を実行させる。そのため、薬剤供給装置300は、被冷却装置131の負荷が低い場合等において、循環水系内での薬効を効果的に維持することができる。
また、薬剤供給装置300は、補助薬注処理において、薬剤供給装置300から循環水W2に殺菌剤が供給される。一般に、冷却塔120の運転中に補給水W1が冷却塔120へ供給されない時間が長く続いた場合、スケール防止剤や防食剤の消耗は少ないが、菌類の増殖により殺菌剤の消耗は多くなる。しかし、薬剤供給装置300においては、冷却塔120の運転中に補給水W1が冷却塔120へ供給されない時間が長く続いた場合には、補助薬注処理において循環水W2に殺菌剤が供給されるため、循環水系のスライム障害を効果的に抑制することができる。
また、薬剤供給装置300は、循環水W2の濃縮倍率の変化に追従して、薬剤の必要量を調整する。そのため、薬剤供給装置は、冷却塔120の運転中に補給水W1及び循環水W2の電気伝導率が変動しても、循環水W2中の薬剤濃度を適切な薬剤維持濃度に保ちながら、薬剤の無駄な消費を抑制することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、以下のように種々の形態で実施することができる。
本実施形態では、循環水系を有する産業用設備として、循環水ラインL110を有する冷却塔120を例に説明した。この例に限らず、循環水系を有する産業用設備は、例えば、ボイラ装置や逆浸透膜装置であってもよい。
ボイラ装置の場合、例えば、多管式の貫流ボイラでは、ボイラ本体で発生した気水混合物を上部ヘッダに連結された気水分離器で蒸気と飽和水とに分離し、飽和水を降水管(循環水系)により下部ヘッダに戻すように構成されている。従って、この種のボイラ装置において、循環水系を流通する水の一部を排出すると共に、外部から供給される補給水をボイラ本体に導入する処理を、ブローダウン処理と看做すことができる。
また、逆浸透膜装置の場合、一次側の膜表面での流速を確保するため、一般に、膜モジュールの外に排出される濃縮水の一部を、濃縮水返送ライン(循環水系)を介して加圧ポンプの原水吸込側に戻す、クロスフロー方式が採用されている。従って、クロスフロー方式の逆浸透膜装置において、循環水系を流通する濃縮水の一部を排出すると共に、外部から供給される原水を逆浸透膜装置に導入する処理を、ブローダウン処理と看做すことができる。
本実施形態では、薬剤を貯留部122に供給する例について説明した。しかし、薬剤を循環水系(塔本体121及び循環水ラインL110)に供給することができれば、薬剤を供給する位置はこの例に限定されない。例えば、薬剤を塔本体121の散水部(不図示)に供給してもよいし、循環水供給ラインL111又は循環水回収ラインL112に供給してもよい。また、薬剤を補給水W1に供給してもよいし、補給水W1及び循環水W2の両方に供給してもよい。
本実施形態では、第1ECセンサ133を貯留部122に配置する例について説明した。これに限らず、第1ECセンサ133を循環水回収ラインL112に配置してもよい。また、本実施形態では、第1ECセンサ133で検出された第1電気伝導率ECが上限閾値ECb1以上となった場合にブローダウン処理を実行する例について説明した。このほか、冷却塔120の蒸発損失量を検出し、検出した蒸発損失量に基づいて循環水W2の濃縮度を推定することにより、ブローダウン処理の実行の可否を判定するようにしてもよい。
本実施形態では、ブローダウン処理として、補給水W1を強制的に冷却塔120へ供給することにより、循環水W2の一部を冷却塔120から系外に排出する例(強制補給)について説明した。このほかのブローダウン処理として、例えば、排水ラインL130に排水バルブを設け、この排水バルブを開いて循環水W2を冷却塔120から強制的に系外に排出することにより、補給水W1を冷却塔120へ供給させてもよい(強制排水)。この場合、排水ラインL130の上流側の端部は、貯留部122(図1参照)の底部に接続される。
また、ブローダウン処理として、循環水W2の一部を循環水ラインL110から系外に排出してもよい。また、ブローダウン処理として、循環水W2の一部を冷却塔120及び循環水ラインL110の両方から系外に排出してもよい。
本実施形態では、薬剤供給装置300の薬剤供給ポンプ350として、電磁駆動ダイアフラム式の定量ポンプを用いる例について説明した。この例に限らず、薬剤供給ポンプ350として、プランジャーポンプ、ベローズポンプ等の定量吐出ポンプを用いてもよい。
本実施形態では、冷却塔120を開放式冷却塔として構成した例について示した。この例に限らず、冷却塔120を密閉式冷却塔として構成してもよい。
本発明は、その精神又は主要な特徴から逸脱することなく、他のいろいろな形で実施することができる。そのため、上記の実施形態若しくは実施例は、あらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は、請求の範囲によって示すものであって、明細書本文には何ら拘束されない。更に、請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
1 冷却システム
100 システム制御ユニット
120 冷却塔
122 貯留部
133 第1ECセンサ(第1電気伝導率センサ)
135 流量センサ(流量検出手段)
136 補給水バルブ
137 給水栓
138 オーバーフロー口
139 第2ECセンサ(第2電気伝導率センサ)
201 ブローダウン処理制御部
210 メモリ
300 薬剤供給装置
310 薬注制御ユニット
311 薬注制御部(薬剤供給制御部)
312 計時部
320 メモリ(記憶部)
330 薬剤タンク(薬剤供給手段)
350 薬剤供給ポンプ(薬剤供給手段)
L110 循環水ライン
L120 補給水ライン
L130 排水ライン
L140 薬剤供給ライン
W1 補給水
W2 循環水
W3 薬剤

Claims (5)

  1. 循環水が循環する循環水系に供給された補給水の水量を検出し、検出水量値として出力する流量検出手段と、
    前記循環水系に薬剤を供給する薬剤供給処理を実行可能な薬剤供給手段と、
    前記流量検出手段から出力された検出水量値に比例した投入量の薬剤が前記循環水系に供給されるように、前記薬剤供給手段において前記薬剤供給処理を実行させる薬剤供給制御部と、
    前記薬剤供給処理において前記薬剤供給手段から前記循環水系に供給されなかった薬剤の投入量分を記憶する記憶部と、を備え、
    前記薬剤供給制御部は、(i)補給水を前記循環水系に供給しながら、当該循環水系を流通する循環水の一部を外部に排出するブローダウン処理の実行期間中であれば、前記薬剤供給処理の実行を待機させ、前記ブローダウン処理の終了後に、当該ブローダウン処理の実行期間中に検出された検出水量値に比例した投入量の薬剤が前記循環水系に供給されるように、前記薬剤供給手段において前記薬剤供給処理を実行させ、(ii)当該薬剤供給処理の実行中に、次のブローダウン処理が実行された場合には、前記薬剤供給処理の実行を中断させ、当該薬剤供給処理において前記循環水系に供給されなかった薬剤の投入量分を前記記憶部に記憶させると共に、前記次のブローダウン処理の終了後に、前記記憶部に記憶させた薬剤の投入量分と、前記次のブローダウン処理の実行期間中に検出された検出水量値に比例した薬剤の投入量とを合計した量の薬剤が前記循環水系に供給されるように、前記薬剤供給手段において前記薬剤供給処理を実行させる、
    薬剤供給装置。
  2. 前記薬剤供給制御部は、薬剤の投入量を式(1)に基づいて算出する、
    請求項1に記載の薬剤供給装置。
    W=V×C÷N÷D (1)
    W:薬剤の投入量
    V:補給水の検出水量値
    C:循環水中の薬剤の維持濃度
    N:循環水の濃縮倍率
    D:薬剤の密度
  3. 前記循環水系は、
    供給された補給水を含む循環水を冷却し、冷却した循環水を被冷却装置へ供給する冷却塔に接続されると共に、
    循環水の電気伝導率を検出し、第1検出電気伝導率値として出力する第1電気伝導率検出手段と、
    補給水の電気伝導率を検出し、第2検出電気伝導率値として出力する第2電気伝導率検出手段と、を備えており、
    前記薬剤供給制御部は、前記第1電気伝導率検出手段から出力された第1検出電気伝導率及び前記第2電気伝導率検出手段から出力された第2検出電気伝導率を取得して、循環水の前記濃縮倍率を式(2)に基づいて算出する、
    請求項2に記載の薬剤供給装置。
    N=E1÷E2 (2)
    E1:第1検出電気伝導率値
    E2:第2検出電気伝導率値
  4. 前記薬剤供給制御部は、前記循環水系を循環水が循環し、且つ補給水が当該循環水系へ供給されない期間が予め設定された許容期間を超過した場合には、前記薬剤供給手段に、補給水の水量と関係なく、予め設定された投入量の前記薬剤供給処理を実行させる、
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の薬剤供給装置。
  5. 前記薬剤供給手段は、前記薬剤供給処理において、前記循環水系に供給される薬剤として殺菌剤を供給する、
    請求項4に記載の薬剤供給装置。
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