JPWO2014141369A1 - 歯科補綴物設計プログラム、歯科補綴物設計装置、及び歯科補綴物設計方法 - Google Patents

歯科補綴物設計プログラム、歯科補綴物設計装置、及び歯科補綴物設計方法 Download PDF

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Abstract

本発明の一側面では、歯科治療において、補綴物の設計、製作に係る作業をより効率化することを目的とする。実施形態によれば、天然歯を含む複数の歯の構造を含むデータを記憶したデータベースから、補綴物を装着する部位の周辺形状の情報を用いて、補綴物を装着する部位に対する複数の歯の候補を検索し、前記検索のマッチング度に所定の規則を適用して、前記複数の歯の候補に優先度を付与し、前記優先度に基づいて、前記複数の歯の候補に関する情報を出力する、処理をコンピュータに実行させる歯科補綴物設計プログラムが提供される。

Description

本発明は、歯科補綴物設計プログラム、歯科補綴物設計装置、及び歯科補綴物設計方法に関する。
歯科治療においては、CAD/CAMを利用して、インレーやクラウンなどの補綴物を製作する技術が利用されている。しかしながら、補綴物を装着する位置の歯は、既に失われている。このため、CAD/CAM技術においても、口腔内の周囲の歯との干渉又は離隔などを微調整する必要が発生し、オペレータがマニュアル作業により試行錯誤を繰り返すことが頻繁に行われている。
なお、CAD/CAM装置を用いて歯科補綴物用ブロックをインレーに加工する歯科補綴物の加工方法で、目的形状に対応する加工するための加工部を複数の加工範囲に分割し、加工範囲ごとに目的とする形状の近似、拡大した形状又はオフセットした形状までを粗加工を施し、それらを基に目的形状までを仕上げ加工し複製物を得る方法により、加工治具の大きさやその動作の影響を極力抑え、微小複製物の加工を可能とする技術が存在する(例えば、特許文献1参照)。
また、支台のような歯科補綴部品のデジタルモデルの生成方法であって、歯科補綴モデルの形状の少なくとも一部分を検知するためのスキャンデータを評価するステップと、前記歯科補綴部品を保持するためのデバイスの少なくとも位置を検知するためのスキャンデータを評価するステップと、を具備している生成方法に関する技術が存在する(例えば、特許文献2参照)。
また、歯牙の喪失した部位に配置した歯牙形状部と隣接する歯の側面又は歯肉の一方又は両方を覆いながら接触的に固定する固定部による組み合わせ構成であって、審美性を備えた歯牙喪失部位の保護、歯科用のインプラントの植設後の外乱の防止を行い、CAD/CAM手法を用いる場合、歯牙喪失部およびその周辺の形状をデータ化しこれに基づいて補綴代用物を形成することで、より正確な補綴代用物が形成でき、喪失部位に適合し、固定性を高めることを可能とする技術が存在する(例えば、特許文献3参照)。
部品間干渉のみならず、プリント基板周囲に存在する各種機構、あるいは装置と部品との間での干渉や、それらの機構、装置間干渉の有無をチェックする技術が存在する(例えば、特許文献4参照)。
特許第4464485号公報 特開2008−114079号公報 特開2010−269034号公報 特許第2609320号公報
上述のように、CAD/CAMを利用した場合においても、オペレータによる試行錯誤のマニュアル作業が必要とされている。
実施形態は、このような状況に鑑み、補綴物の設計、製作に係る作業をより効率化することを目的とする。
実施形態によれば、天然歯を含む複数の歯の構造を含むデータを記憶したデータベースから、補綴物を装着する部位の周辺形状の情報を用いて、補綴物を装着する部位に対する複数の歯の候補を検索し、前記検索のマッチング度に所定の規則を適用して、前記複数の歯の候補に優先度を付与し、前記優先度に基づいて、前記複数の歯の候補に関する情報を出力する、処理をコンピュータに実行させる歯科補綴物設計プログラムが提供される。
実施形態によれば、補綴物の設計、製作に係る作業をより効率化することができる。
一実施形態の概略を示すブロック図。 一実施形態の動作の概略を示すフローチャート。 検索された歯の候補に優先度付けを行う動作の例を示すフローチャート。 検索された歯の候補に優先度付けを行う動作の他の例を示すフローチャート。 データベースの更新の例を示すフローチャート。 優先順位の修正の例を示すフローチャート。 データベースに格納されるデータの構造の例を示す図。 治療された歯の構造に関する例を示す図。 データベースの検索の手法の一例を示す図。 支台歯と、検索された歯の軸ずれの検出の例を示す図。 患者の隣在歯及び支台歯等と、検索された歯の候補との干渉/離隔の検出の例を示す図。 患者の対合と、検索された歯の候補との干渉/離隔の検出の例を示す図。 一実施形態のハードウェア構成を示す図。
以下、図面を参照しながら、実施形態について説明を行う。
図1は、一実施形態の歯科補綴物設計装置100の概略を示すブロック図を示している。歯科補綴物設計装置100は、受取部110、検索部120、データベース130、優先度付与部140、出力部150、及びデータベース更新部170を含んでもよい。
受取部110は、例えば、歯科技工士、医師、オペレータ、口腔内の形状情報などを計測する計測器などから様々な入力112を受け取ることができる。受取部110には、様々な入力装置(例えば、キーボード、マウス、タッチパネル等)、又は口腔内の形状に関する計測器が接続され得る。口腔内の歯などの形状を計測する手法は、既存の口腔内の三次元計測の手法などを用いることができる。また、口腔内の三次元計測結果は、複数のポリゴンにより表現されてもよい。また、複数のポリゴンで構成された三次元データが、他の機器から受取部に直接入力されてもよい。
受取部110は、受け取った情報を、検索部120、データベース更新部170、優先度付与部140などに提供することができる。
受取部110が受け取るデータのうち、検索部120に送られる情報としては、上記のように患者の口腔内の形状情報が含まれ得る。例えば、受取部110は、患者の治療すべき歯の両側に存在する歯(以下、「隣在歯」という)の形状情報を検索部に送ることができる。なお、両側に隣在歯が存在しない場合には、隣在歯の情報は、治療する歯の片側の隣在歯(又は離れた歯)の情報だけでもよい。また、隣在歯の情報に代えて、或いは隣在歯の情報に加えて、他の口腔内の情報が検索部120に送られてもよい。例えば、他の情報としては、歯肉の情報などが挙げられる。データベース130に歯肉の情報を格納しておき、検索の際に入力された歯肉の情報を用いてもよい。
図8(A)は、複数の歯を示している。治療が完了した歯として歯804aが示されている。歯804aに対する隣在歯は、具体的には、歯802及び歯804である。
図8(B)は、治療した歯804aの断面図を示している。治療した歯804aは、例えば、歯冠804bと支台歯804cが含まれる。なお、図8(a)は、簡略化した断面図である点に留意すべきである。
本実施形態では、オペレータのマニュアル作業を極力排除して、たとえば歯冠804aを製作するために必要とされるデータ(例えばCAD/CAMデータ)を簡便に取得することができる。
なお、患者の口腔内の形状情報は、隣在歯の情報に限られるものではなく、治療する歯の周辺の歯の形状の情報、例えば歯肉、顎骨などを含む情報、或いはこれらのいずれかの情報であってもよい。
加えて、受取部110は、図8に示した支台歯804cの情報を受け取ってもよい。
図9(A)は、患者の口腔内の状況を模式的に示している。隣在歯902及び隣在歯906の間に支台歯904が示されている。支台歯904の形状及び位置情報についても、同様に口腔内の三次元計測結果として取得してもよい。計測されたデータは、例えばポリゴンを用いたデータであってもよい。
図1に戻る。検索部120は、患者の口腔内の形状情報として、例えば、隣在歯等の情報を用いて、データベース130を検索する。後述するように、データベース130には、天然歯を含む、歯の形状、それぞれの歯の口腔内での位置関係、傾きなどの情報が格納されている。また、データベース130に記憶される歯の形状は、歯の部分的形状であってもよい。たとえば、歯の上部の歯冠として用いることができる部分的な形状を記憶することとしてもよい。
検索部120は、たとえば、ICP(Iterative Closest Point)のアルゴリズムを用いてもよい。ICPアルゴリズムは、形状データの各点間の対応付けと、その対応付けに基づき反復計算し、距離を最小化することで位置合わせを行う。位置あわせを行った後に、例えば、隣在歯と、データベース130に格納された形状データと体積差が所定の閾値よりも小さい検索結果のデータを、体積差と共に取り出すことができる。なお、この体積差は、検索における「マッチング度」の指標として用いることができ、後述する優先度付与部140が、検索結果の優先度を求める際に利用することができる。体積差は、検索結果のマッチした度合いを示す情報の例である。したがって、検索結果のマッチした度合いを示す情報であれば、体積差以外の情報であってもよい。例えば、体積差に代えて、隣在歯と、データベース130に格納された形状データとの表面のずれの距離の最大値であってもよい。なお、実施形態は、体積差、表面のずれの距離の最大値に限定されるものではない。
図9(B)に、検索されたデータの一例が示されている。歯912及び歯916は、入力されたそれぞれの隣在歯902及び隣在歯906に類似した歯である。そして、歯912及び歯916に挟まれた歯914が、検索結果として取り出される。この検索された歯914は、患者の治療する歯の形状の候補となり得るものである。検索結果は、複数個取得され得る。
ここで得られた複数個の検索結果は、複数の歯の候補の一例である。なお、検索部120が用いる形状データの検索は、ICPアルゴリズムに限定されるものではない。
データベース130は、天然歯を含む、複数の歯の構造などの情報を記憶することができる。図7は、データベース130に格納されるデータの一例を示している。図7の詳細については、後述する。
図1に戻る。優先度付与部140は、軸ずれ検出部141、隣在歯等整合性検出部142、対合整合性検出部143、優先度算出部144、及び特定部145を含んでもよい。なお、優先度付与部140における処理において実行される規則は、所定の規則の一例である。
軸ずれ検出部141については、図10を用いて説明する。
図10(A)は支台歯904を示している。図10(B)は、検索部120を用いてデータベースから検索された歯の候補914を示している。ベクトルVaは、支台歯904の方向軸と、例えば両端の歯との相対位置を表している。ベクトルVaの決定は、例えば支台歯のマージンライン1012(歯冠との境目のライン)で形成される略円形の重心位置から、支台歯の最上部1011の重心を通るベクトルで表現してもよい。なお、ベクトルの決定は、上記に限られるものではない。また、支台歯が存在しない場合には、歯肉に存在する孔の中心から垂直に延びるベクトルを用いてもよい。
ベクトルVbは、検索された歯の候補914の方向軸と、例えばその両端に位置する歯との相対位置を表している。ベクトルVbの決定は、例えば、検索されたデータが歯冠のデータであれば、歯冠の底面1022の重心位置から、歯冠の最上部1021の重心を通るベクトルで表現してもよい。また、検索されたデータが、歯全体のデータである場合には、支台歯のマージンラインに相当するラインで形成される略円形1022の重心位置から、歯の最上部1021の重心を通るベクトルで表現してもよい。なお、ベクトルの決定は、上記に限られるものではない。
図10(C)は、ベクトルVaとベクトルVbとのずれを示している。VaとベクトルVbとは、位置ずれδと方向ずれθを持つ。なお、これらの2つの値を、1次元のスカラ値として、以下の式を用いて、軸ずれ量Gとして用いてもよい。
G=m|δ|+m|θ|
なお、m及びmは、重みであり、予め定められた値を用いてもよい。なお、δとθは、次元の異なる値であるが、上式を用いることにより、軸ずれ量Gとして、1次元のスカラ値として取り扱うことができる。
たとえば、Gが小さい値であればあるほど、支台歯904と、歯の候補914の軸は近似していることになる。したがって、近似した軸を持つ歯の候補914から、支台歯904にかぶせる歯冠を設計することで、患者の違和感を減少させることが期待できる。なお、軸ずれの取り扱いについては、上記に限定されるものではない。
図1の隣在歯等整合性検出部142については、図11を用いて説明する。
図11は、患者の隣在歯と、検索された歯の候補との干渉/離隔の検出の例を示す図である。図11(A)で、画像平面上で、隣在歯902と隣在歯906との間に、歯の候補914cを重ね合わせている。この場合、歯の候補914cが大きいため、隣在歯902に対して、干渉1111が発生し、隣在歯906に対して、干渉1112が発生している。このような場合には、干渉が発生しているために、歯の候補の形状をそのまま利用することができない。この干渉1111及び干渉1112を量的に表すために、例えば、干渉1111の干渉の深さと干渉1112の干渉の深さとを足した値を用いてもよい。或いは、2つの干渉の体積を合計してもよい。なお、実施形態は、これに限られるものではない。
図11(B)は、隣在歯902と隣在歯904との間に、歯の候補914dを重ね合わせている。この場合、歯の候補914dが小さいため、離隔(隙間)βが発生している。離隔の程度は、両側に存在する離隔の距離を合計してもよい。
また、図示していないが、離隔と干渉が同時に発生する場合も想定される。このように、歯の候補と隣在歯との間には、干渉と離隔が複数存在する。
図11(C)は、支台歯904eに、歯の候補を歯冠914eとして設置した場合をシミュレートした図である。この場合、支台歯904eが、歯冠914eの上部に距離βだけ出てしまっている。
図11(D)は、支台歯904fに、歯の候補を歯冠914fとして設置した場合をシミュレートした図である。この場合、支台歯904fが、歯冠914fの側部に距離βだけ出てしまっている。なお、支台歯が存在しない場合には、歯の候補と支台歯との干渉は算出しなくてもよい。
本明細書では、図11(A)ないし(D)の状況を、離隔が発生している場合も含め、総称して干渉と呼ぶ場合がある。干渉が起きている歯の候補は、採用しないことが望ましい。このため、これらの場合に相当する歯の候補の優先度は、干渉量が大きくなれば、より低い値に修正することが望ましい。或いは、干渉が発生している場合には、歯の候補から削除してもよい。
たとえば、これらの複数の干渉を、隣在歯等整合性の指標としてスカラ値Lで表すとすれば、以下のように表現することができる。
L=ak+bk+ck+dk
ここで、kは、図11(A)における両側の隣在歯と歯の候補との干渉の深さの距離の合計である。kは、図11(B)における両側の隣在歯と歯の候補との離隔(隙間)の距離の合計である。kは、図11(C)における支台歯904eの、上部への突出の距離βである。kは、図11(D)における支台歯904fの側部への突出の距離βである。また、a、b、c、及びdは、適切な重みである。なお、隣在歯等整合性の指標は、上記に限られるものではない。
図1の対合整合性検出部143については、図12を用いて説明する。
図12は、患者の治療する歯の対合歯と、検索された歯の候補との干渉/離隔の検出の例を示す図である。なお、図11と同様に、離隔についても、干渉の語で総称する場合がある。
図12(A)は、歯の候補914eと対合歯1210との間で、静的な離隔γが生じている場合を示している。ここで「静的」とは、顎を左右に動かさず、自然に歯を閉じたときの状態を意味する。また、対合とは、所定の歯に対して上下に反対側に存在する歯との対向状態を意味する。対合の歯を対合歯と呼ぶ。なお、1つの歯に対して、対合歯は複数存在する場合もある点に留意すべきである。
図12(B)では、歯の候補914fに対して、対合歯1210が、静的な干渉1215を起こしている場合を示している。干渉の量は、両者の歯の干渉する部分の最大の深さの距離γで代表させてもよい。或いは、両者の歯の干渉によって重なりが生じる体積を用いてもよい。 図12(C)では、対合歯914gと、対合歯の軌跡1220との間で、動的な離隔γが生じている場合を示している。ここで、「対合歯の軌跡」とは、歯を閉じて顎を左右に動かした場合に対合歯が描く軌跡を意味する。また、「動的」とは、顎を左右に動かした場合を意味する。対合歯の軌跡は、三次元的な形状を持っている。図11(C)では、側面図により、二次元的に描かれている点に留意すべきである。「対合歯の軌跡」は、患者にカム状の物質を噛ませて、顎を左右に動かして、軌跡の情報をガム状の物質の形状として取得する。取得された形状を、三次元計測して、外合資の軌跡のデータとして利用することができる。
図12(D)は、対合歯914hと、対合歯の軌跡1220との間で、動的な干渉γが生じている場合を示している。
たとえば、これらの干渉を、対合整合性の指標としてスカラ値Jで表すとすれば、以下のように表現することができる。
J=nγ+nγ+nγ+nγ
ここでγは、図12(A)の離隔の距離である。γは、図12(B)の干渉の深さの距離である。γは、図12(C)の対合歯の軌跡との離隔距離である。γは、図12(D)の対合歯の軌跡との干渉の深さの距離である。なお、離隔と干渉は同時に発生しないため、γとγとの一方が値を取るときは他方はゼロである。また、γとγとの一方が値を取るときは他方はゼロである。また、n、n、n、及びnは、適切な重みである。なお、対合整合性の指標は、上記に限られるものではない。
図1に戻る。優先度算出部144について説明する。優先度算出部144は、検索部で得られたマッチング度、軸ずれ検出部141で得られた軸ずれ量G、隣在歯等整合性検出部142で得られた隣在歯等整合性の指標L、対合整合性検出部143で得られた対合整合性の指標Jを基にして、複数の歯の候補に対応付けて優先度を算出してもよい。歯の候補t1の優先度をPt1とすれば、マッチング度をMとして(Mが大きいほど、よくマッチングしているとする)、例えば、次式を用いて優先度Pt1を計算することができる。
t1=M−(G+L+J)
この場合、Pt1の値が大きいほど、優先度が高くなることになる。なお、上式の各パラメータの各々に、所定の重みを掛けて計算してもよい。また、この計算式は例示であって、実施形態は、この式に限定されるものではない。
なお、優先度算出部144は、患者自身の歯であるか否か、ユーザが過去に選択した歯の候補であるか否か、歯の候補がユーザ又は患者が好む歯の形状特徴であるか否かに関する付随的情報を、更にデータベースから取得してもよい。そして、優先度算出部は、これらの付随的情報に基づいて、優先度Pt1に所定のバイアス値を加えることにより、優先度Pt1を修正してもよい。
また、優先度算出部144は、歯の候補が患者本人の過去の歯であるか否かの情報に基づいて、優先度Pt1を修正してもよい。あるいは、優先度算出部144は、患者本人の歯である場合には、後述する特定部145にその旨を知らせて、最優先の歯の候補として特定してもよい。
図1において、特定部145は、優先度算出部144から、優先度を付与された歯の候補の情報を受け取り、例えば、複数の歯の候補から1つを特定してもよい。たとえば、優先度が一番高い歯の候補を特定してもよい。或いは、複数の歯の候補のうち、優先度の高い歯の候補を、後述の出力部150で表示させ、出力部150は、ユーザに、歯の候補の選択を促してもよい。そして、特定部145は、ユーザが選択した歯の候補を特定した情報を受け取ってもよい。或いは、上述のように、特定部145は、患者自身の歯が、歯の候補に存在する場合には、その歯の候補を自動的に選択して特定してもよい。
特定部145は、特定された歯の候補の情報を出力部150及びデータベース更新部170に与えてもよい。
データベース更新部170は、特定された歯の候補の情報、オペレータの情報などを用いて、歯の候補の選択回数をインクリメントするなどして、データベースを更新してもよい。
また、データベース更新部170は、受取部110によって受け取られた、患者の口腔内の形状に関する情報を、データベース130に蓄積してもよい。この場合、データベース更新部170は、患者の口腔内の形状データのうち、健康な歯の部分に係る情報をオペレータの指示として取得し、健康な歯の部分が認識できる情報をデータに付加したデータ、又は健康な歯の部分のみを、データベース130に記憶することとしてもよい。このようにすることによって、データベース130のデータを充実させることができる。
なお、データベース130は、任意の外部プログラムにより又はオペレータの指示を受け付けることにより、任意の天然歯を含む歯の構造のデータが随時登録され得る。このように、検索部においてより高いマッチング度の結果が得られるよう、より多くのデータを登録し、随時データベースの充実を図ってゆくことが望ましい。
出力部150は、表示装置(不図示)に表示のためのデータ155を送ってもよい。また、出力部150は、形状データ生成部152を含んでもよい。
形状データ生成部152は、特定された歯の候補の情報と、支台歯の情報等から、支台歯に設置する補綴物(歯冠)の形状データを生成してもよい。形状データ生成部152は、補綴物形状データ157を、CAD/CAMの歯冠製造部(不図示)に送ってもよい。
以上のようにして、上記実施形態の歯科補綴物設計装置は、天然歯を含むデータベースの情報を有効に利用して、歯冠などの補綴物の形状データの生成を、飛躍的に簡略化させることができる。
<動作>
以下、実施形態の動作について、図面を参照しながら説明する
図2は、一実施形態の動作の概略を示すフローチャートである。
ステップS202で、検索部120は、補綴物を装着する歯の周辺形状(例えば隣在歯等)の情報を用いて、データベース130から、歯の候補を検索する。
なお、人の歯は、左右が略対象である。このため、データベースに保存されているデータを左右反転(ミラーリング)したデータに対しても検索対象とすることができる。
上記ミラーリングに関しては、図9(C1)及び(C2)に示されている。たとえば、データベースに、図9(C1)の歯の情報912a、914a、916aが格納されている場合には、このデータをミラーリングすることができる(901)。そして、ミラーリングされた歯の情報(912b、916b)を検索対象とすることができる。
そして、検索結果として、ミラーリングされた歯の候補914bが利用される。
ステップS204で、優先度付与部140は、複数の歯の候補に優先度を付与する。
ステップS206で、出力部150は、優先度に基づいて、複数の歯の候補に関する情報を出力してもよい。
検索された歯の候補に優先度付けを行う動作の例を示すフローチャートである。
なお、検索された歯(又は歯冠)の候補は、検索時のマッチング度により優先度が与えられている。以下のステップは、その優先度を更に修正する際に利用するデータを取得するために実行される。
ステップS302で、軸ずれ検出部141は、支台歯の軸と、候補の歯との軸ずれ量を検出してもよい。
ステップS304で、隣在歯等整合性検出部142は、歯の候補と、隣在歯等との整合性の検出を行ってもよい。
ステップS306で、対合整合性検出部143は、歯の候補と、対合との整合性を検出してもよい。
ステップS308で、優先度算出部144は、歯の候補に優先度を付与してもよい。また、必要に応じて、優先度の低い歯の候補は、抹消してもよい。
ステップS310で、特定部145は、優先度が付与された歯の候補から1つの歯を特定してもよい。
ステップS312で、出力部150の形状データ生成部152は、補綴物の形状データを生成し、出力してもよい。
図4は、検索された歯の候補に優先度付けを行う動作の他の例を示すフローチャートを示している。データベース130には、患者自身の過去の歯に関するデータが保存されている場合がある。この場合には、患者自身の過去の歯の情報を基に、現在欠損している歯を過去の歯の形状に再現できる。
ステップS402で、受取部110は、患者の識別情報の取得を行う。
ステップS404で、検索部120は、患者の歯の検索を行う。
ステップS406で、特定部145は、検索された患者の歯の情報を出力部に出力する。
図5は、データベースの更新の例を示すフローチャートである。
ステップS502で、受取部は、歯を選択したユーザの識別情報を受け取る。
ステップS504で、データベース更新部170は、データベースに記憶されている
ユーザが歯を選択した回数を更新する。
図6は、優先順位の修正の例を示すフローチャートである。
ステップS602で、優先度算出部144は、患者自身の過去の歯であるか否か、ユーザが過去に歯を選択した回数、ユーザ、ユーザのグループ又は患者が好む歯の形状特徴を、検索部120を通じてデータベースから取得する。なお、過去に歯を選択した回数は、ユーザ毎を限定せず、全てのユーザに選択された回数を取得し、利用してもよい。
ステップS604で、優先度算出部144は、これらの情報を用いて、優先順位の修正を行う。
図7は、データベース130に格納されるデータの例を示している。説明の便宜上、表形式に示してあるが、データの格納形式は、これに限られない。
欄702には、天然歯の所有者のIDが格納され得る。所有者のIDが不明な場合には、ユニークな歯のIDを格納してもよい。例えばエントリ1には、人IDとして、M501が格納されている。
欄704には、例えば歯の相対位置が格納されてもよい。エントリ1には、UL4が格納されている。「U」は上の歯を示し「L」は左側を示す。「4」は歯列番号を示している。この情報によって、歯の相対位置が特定できる。
欄706には、軸情報アドレスが格納される。エントリ1には、メモリアドレス「2100」が格納されている。メモリアドレス2100には、例えば、図10に示した歯のベクトルVbが格納され得る。
欄708には、形状情報アドレスが格納される。形状情報は、例えば歯の三次元モデルが格納されてもよい。エントリ1のアドレス3100には、三次元モデルとして、例えばポリゴンを利用した情報が格納されてもよい。
欄710には、配置情報アドレスを格納することができる。例えばエントリ1のアドレス4100には、歯列内での相対位置の情報が格納されてもよい。なお、配置情報は、口腔内全体の形状のデータにも内在さ得るため、歯毎に配置情報を持たなくてもよい。
なお、実施形態は、上記の点に限定されるものではない。
欄712は、形状特徴が格納することができる。例えば、丸い傾向の歯、尖った傾向の歯等、形状の特徴を記憶する。エントリ1には、Aが記憶されており、このAは、尖った傾向の歯の特徴を意味すると定義してもよい。優先度算出部144は、形状特徴と、ユーザの好みの歯の特徴とマッチングを取り、歯の候補の優先度を変更する際に用いてもよい。なお、ユーザとユーザの好みの形状特徴との対を、データベース又は、その他のメモリに記憶させておいてもよい。なお、このデータは存在しなくてもよい。
欄714は、利用履歴情報アドレスが格納される。エントリ1には、アドレス5100が格納されている。アドレス5100には、例えば、利用したユーザのIDと、歯を選択した回数が格納されてもよい(不図示)。優先度算出部144は、この利用履歴情報を利用して、ユーザごとに異なる優先順位を、歯の候補に与えることができる。これによって、ユーザ毎の好みを反映した、優先順位の付与を行うことができる。或いは、ユーザ毎ではなく、一般的に多くのユーザに選択される回数が多い歯の候補に、高い優先度を与えるよう、優先度を修正してもよい。
なお、図7に示す情報は、例であって、データベース130に保存することが必ずしも必要でないものも含まれている点に留意すべきである。また、データの格納形式は、他の格納形式が採用されてもよい。
図9は、データベースの検索の手法の一例を示す図である。図9(a)は、患者の歯の状況を示す図である。隣在歯902と隣在歯906との間に支台歯904が存在している。
図9(B)は、検索部120がデータベースから検索した結果の例を示している。患者の隣在歯902と隣在歯906にそれぞれ対応する隣在歯912と隣在歯916が示されている。類似した形状を検索するには、たとえば上述のICPの技術を用いてもよい。
図9(c)は、上述したように、図9(C1)に示されているデータベース130に格納されているデータをミラーリングし、図9(C2)のデータに対しても、検索を行うことができる点を示している。
図10は、支台歯と、検索された歯の軸ずれの検出の例を示す図である。支台歯904の軸方向ベクトルVaと、歯の候補914の軸方向ベクトルVbが示されている。軸方向ベクトルVaと軸方向ベクトルVbとを用いて、図9(C)に示されるように、軸ずれ検出部141は、軸の位置ずれδと軸の方向ずれθを計算する。これらの計算されたデータに基づいて、軸ずれ検出部141は、軸ずれ量を計算することができる。
図11は、患者の隣在歯及び支台歯と、検索された歯の候補との干渉/離隔の検出の例を示す図である。上述したように図11(A)では、干渉1111及び干渉1112が発生している。また、図11(B)では、離隔βが発生している。図11(C)では、支台歯904eと歯冠914eとの間に、干渉βが発生している。図11(D)では、支台歯904fと歯冠914fとの間に、干渉βが発生している。
隣在歯等整合性検出部142は、これらの情報を基に、上述のように候補の歯と隣在歯等との整合性を検出することができる。
図12は、患者の対合歯と、検索された歯の候補との干渉/離隔の検出の例を示す図である。歯の候補と対合歯との間には、静的な離隔γ又は静的な干渉γが発生している。また、歯の候補と対合歯の軌跡との間には、動的な離隔γ又は動的な干渉γが発生している。このような離隔又は干渉が起きる場合には、歯の候補は、適切な候補でない場合が多い。
既に説明したように、対合整合性検出部143は、対合歯との整合性を検出することができる。
図13は、一実施形態のハードウェアの構成例を示す図である。ハードウェアは、プロセッサ1302、メモリ1304、表示制御部1306、表示装置1308、入出力装置1310、通信制御部1312、ドライブ装置1314、ハードディスク1318が含まれてもよい。そして、それぞれの機器は、バス1320によって接続されている。また、ドライブ装置1314は、可搬記録媒体1316を読み書きすることができる。そして通信制御部1312には、ネットワーク(不図示)が接続され得る。ハードディスク1318及び/又はメモリ1304には、プログラムのソース及び、ソースに関連する世代等の管理情報が格納されてもよい。
一実施形態におけるプログラムの一部又は全部は、メモリ1304、ハードディスク1318等に格納され、プロセッサ1302によって動作してもよい。
なお、本実施形態の全部又は一部はプログラムによってインプリメントされ得る。このプログラムは、可搬記録媒体1316に格納することができる。可搬記録媒体1316とは、構造(structure)を有する1つ以上の非一時的(non−transitory)な記憶媒体を言う。例示として、可搬記録媒体1316としては、磁気記録媒体、光ディスク、光磁気記録媒体、不揮発性メモリなどがある。磁気記録媒体には、HDD、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ(MT)などがある。光ディスクには、DVD(Digital Versatile Disc)、DVD−RAM、CD−ROM(Compact Disc−Read Only Memory)、CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)などがある。また、光磁気記録媒体には、MO(Magneto−Optical disk)などがある。可搬型記録媒体に格納されたプログラムが読み込まれ、プロセッサによって実行されることにより、本発明の実施形態の全部又は一部が実施され得る。
以上、図面を用いて本発明の実施形態を詳細に説明した。なお、上述の実施形態は、発明を理解するためのものであり、本発明の範囲を限定するためのものではない点に留意すべきである。また、上述の複数の実施形態は、相互に排他的なものではない。したがって、矛盾が生じない限り、異なる実施形態の各要素を組み合わせることも意図されていることに留意すべきである。また、請求項に記載された方法、及びプログラムに係る発明は、矛盾のない限り処理の順番を入れ替え、或いはスキップしてもよい。あるいは、複数の処理を同時に実行してもよい。そして、これらの実施形態も、請求項に記載された発明の技術的範囲に包含されることは言うまでもない。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上述の実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指令に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS、仮想マシンモニタVMM、ファームウエア、BIOSなどのプログラムが実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によって実施形態の機能が実現される場合も、本発明に含まれることは言うまでもない。
また、本発明の各種実施形態のそれぞれの構成要素は、物理的に分離された複数のハードウェアで実現されてもよい。また、本発明の各種実施形態のそれぞれの構成要素は、1つ以上のサーバ上で動作することによって実現されてもよい。また、本発明に係るプログラムを実行するCPUは複数であってもよく、また、各CPUは複数のコアを含んでいてもよい。
100 歯科補綴物設計装置
110 受取部
120 検索部
130 データベース
140 優先度付与部
141 軸ずれ検出部
142 隣在歯等整合性検出部
143 対合整合性検出部
144 優先度算出部
145 特定部
150 出力部
152 形状データ生成部
170 データベース更新部
L=ak+bk+ck+dk
ここで、kは、図11(A)における両側の隣在歯と歯の候補との干渉の深さの距離の合計である。kは、図11(B)における両側の隣在歯と歯の候補との離隔(隙間)の距離の合計である。kは、図11(C)における支台歯904eの、上部への突出の距離β である。kは、図11(D)における支台歯904fの側部への突出の距離β である。また、a、b、c、及びdは、適切な重みである。なお、隣在歯等整合性の指標は、上記に限られるものではない。

Claims (18)

  1. 天然歯を含む複数の歯の構造を含むデータを記憶したデータベースから、補綴物を装着する部位の周辺形状の情報を用いて、補綴物を装着する部位に対する複数の歯の候補を検索し、
    前記検索のマッチング度に所定の規則を適用して、前記複数の歯の候補に優先度を付与し、
    前記優先度に基づいて、前記複数の歯の候補に関する情報を出力する、
    処理をコンピュータに実行させる歯科補綴物設計プログラム。
  2. 前記検索する処理は、前記補綴物を装着する部位の周辺形状の左右反対側に対応する、前記データベースに蓄積された前記データを、左右反転させて、更に検索する、請求項1記載の歯科補綴物設計プログラム。
  3. 前記検索する処理は、前記補綴物を装着する部位に隣接する隣在歯を含む情報に基づいて、検索する、請求項2記載の歯科補綴物設計プログラム。
  4. 前記優先度を付与する処理は、
    補綴物を装着する部位の支台歯の軸と、前記複数の歯の候補のそれぞれの歯の軸とのずれ量を検出し、
    前記補綴物を装着する部位の隣在歯及び支台歯の情報を用いて、前記複数の歯の候補のそれぞれの歯について、前記隣在歯及び支台歯との干渉量及び/又は離隔距離に基づき前記隣在歯及び支台歯との整合性を検出し、
    前記補綴物を装着する部位の対合の情報を用いて、前記複数の歯の候補のそれぞれの歯について、前記対合との干渉量及び/又は離隔距離に基づき前記対合との整合性を検出し、
    前記軸ずれ量、前記隣在歯及び支台歯との整合性、及び前記対合との整合性の少なくとも1つに基づき、前記複数の歯の候補のそれぞれの歯の優先度を算出し、
    前記優先度、又はユーザからの指示に基づき、前記複数の歯の候補から所定の歯を特定する、
    処理を更に有する請求項3記載の歯科補綴物設計プログラム。
  5. 記憶されたそれぞれの歯に対応付けて、歯を選択したユーザの識別と歯を選択した回数を用いて、前記データベースを更新する、
    処理を更にコンピュータに実行させ、
    前記優先度を算出する処理は、患者自身の過去の歯であるか否か、ユーザが過去に歯を選択した回数、ユーザ又は患者が好む歯の形状特徴、のうち少なくとも1つに基づき、前記優先度を修正する、
    請求項4記載の歯科補綴物設計プログラム。
  6. 前記出力する処理は、前記特定する処理によって特定された歯の情報に基づいて、前記補綴物の形状データを生成する処理、を含む請求項5記載の歯科補綴物設計プログラム。
  7. 天然歯を含む複数の歯の構造を含むデータを記憶したデータベースと、
    補綴物を装着する部位の周辺形状の情報を用いて、前記データベースから、補綴物を装着する部位に対する複数の歯の候補を検索する検索部と、
    前記検索のマッチング度に所定の規則を適用して、前記複数の歯の候補に優先度を付与する、優先度付与部と、
    前記優先度に基づいて、前記複数の歯の候補に関する情報を出力する出力部と、
    を有する歯科補綴物設計装置。
  8. 前記検索部は、前記補綴物を装着する部位の周辺形状の左右反対側に対応する、前記データベースに蓄積された前記データを、左右反転させて、更に検索する、請求項7記載の歯科補綴物設計装置。
  9. 前記検索部は、前記補綴物を装着する部位に隣接する隣在歯を含む情報に基づいて、検索する、請求項8記載の歯科補綴物設計装置。
  10. 前記優先度付与部は、
    補綴物を装着する部位の支台歯の軸と、前記複数の歯の候補のそれぞれの歯の軸とのずれ量を検出する、軸ずれ量検出部と、
    前記補綴物を装着する部位の隣在歯及び支台歯の情報を用いて、前記複数の歯の候補のそれぞれの歯について、前記隣在歯及び支台歯との干渉量及び/又は離隔距離に基づき前記隣在歯及び支台歯との整合性を検出する隣在歯等整合性検出部と、
    前記補綴物を装着する部位の対合の情報を用いて、前記複数の歯の候補のそれぞれの歯について、前記対合との干渉量及び/又は離隔距離に基づき前記対合との整合性を検出する、対合整合性検出部と、
    前記軸ずれ量、前記隣在歯及び支台歯との整合性、及び前記対合との整合性の少なくとも1つに基づき、前記複数の歯の候補のそれぞれの歯の優先度を算出する、優先度算出部と、
    前記優先度、又はユーザからの指示に基づき、前記複数の歯の候補から所定の歯を特定する、特定部と、
    を更に有する請求項9記載の歯科補綴物設計装置。
  11. 記憶されたそれぞれの歯に対応付けて、歯を選択したユーザの識別と歯を選択した回数を用いて、前記データベースを更新する、データベース更新部、
    を更に有し、
    前記優先度算出部は、患者自身の過去の歯であるか否か、ユーザが過去に歯を選択した回数、ユーザ又は患者が好む歯の形状特徴、のうち少なくとも1つに基づき、前記優先度を修正する、
    請求項10記載の歯科補綴物設計装置。
  12. 前記出力部は、前記特定部によって特定された歯の情報に基づいて、前記補綴物の形状データを生成する、形状データ生成部、を含む請求項11記載の歯科補綴物設計装置。
  13. 天然歯を含む複数の歯の構造を含むデータを記憶したデータベースから、補綴物を装着する部位の周辺形状の情報を用いて、補綴物を装着する部位に対する複数の歯の候補を検索する段階と、
    前記検索のマッチング度に所定の規則を適用して、前記複数の歯の候補に優先度を付与する段階と、
    前記優先度に基づいて、前記複数の歯の候補に関する情報を出力する段階と、
    を有する歯科補綴物設計方法。
  14. 前記検索する段階は、前記補綴物を装着する部位の周辺形状の左右反対側に対応する、前記データベースに蓄積された前記データを、左右反転させて、更に検索する、請求項13記載の歯科補綴物設計方法。
  15. 前記検索する段階は、前記補綴物を装着する部位に隣接する隣在歯を含む情報に基づいて、検索する、請求項14記載の歯科補綴物設計方法。
  16. 前記優先度を付与する段階は、
    補綴物を装着する部位の支台歯の軸と、前記複数の歯の候補のそれぞれの歯の軸とのずれ量を検出する段階と、
    前記補綴物を装着する部位の隣在歯及び支台歯の情報を用いて、前記複数の歯の候補のそれぞれの歯について、前記隣在歯及び支台歯との干渉量及び/又は離隔距離に基づき前記隣在歯及び支台歯との整合性を検出する段階と、
    前記補綴物を装着する部位の対合の情報を用いて、前記複数の歯の候補のそれぞれの歯について、前記対合との干渉量及び/又は離隔距離に基づき前記対合との整合性を検出する段階と、
    前記軸ずれ量、前記隣在歯及び支台歯との整合性、及び前記対合との整合性の少なくとも1つに基づき、前記複数の歯の候補のそれぞれの歯の優先度を算出する段階と、
    前記優先度、又はユーザからの指示に基づき、前記複数の歯の候補から所定の歯を特定する段階と、
    を更に有する請求項15記載の歯科補綴物設計方法。
  17. 記憶されたそれぞれの歯に対応付けて、歯を選択したユーザの識別と歯を選択した回数を用いて、前記データベースを更新する段階、
    を更に有し、
    前記優先度を算出する段階は、患者自身の過去の歯であるか否か、ユーザが過去に歯を選択した回数、ユーザ又は患者が好む歯の形状特徴、のうち少なくとも1つに基づき、前記優先度を修正する、
    請求項16記載の歯科補綴物設計方法。
  18. 前記出力する段階は、前記特定する段階によって特定された歯の情報に基づいて、前記補綴物の形状データを生成する段階、を含む請求項17記載の歯科補綴物設計方法。
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