JPWO2014115384A1 - ベルト式無段変速機 - Google Patents
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Abstract
軸線方向の長さを短縮させるベルト式無段変速機を提供する。回転軸4,6Aと一体化された固定シーブ11,21と、回転軸4,6Aに軸線方向で移動可能に取り付けられた可動シーブ12,22とをそれぞれに有する一対のプーリ10,20と、回転軸6Aおよび可動シーブ22に形成されたキー溝61,15に嵌め込まれたキー71と、回転軸6Aの外周面と可動シーブ22の内周面との間に設けられ、かつ可動シーブ22を回転軸6Aに摺動可能に支持させるブッシュ81とを備えたベルト式無段変速機5において、キー71とブッシュ81とが同一円周上に並んで配置されている。
Description
この発明は、ベルトが巻き掛けられた一対のプーリと一体回転する回転軸を備えたベルト式無段変速機に関し、特にプーリと回転軸とを一体回転させるための構造に関するものである。
例えば、特開2000−104801号公報には、駆動プーリにおける駆動軸の外周に筒状の駆動ハウジングが軸線方向に前後動できるように嵌合させられるとともに、これら駆動軸と駆動ハウジングとの間にスライドキーが設けられた構成のベルト式の無段変速装置が記載されている。また、駆動ハウジングの内周面に、その駆動ハウジングを支持する駆動側の軸受が軸線方向で異なる2箇所に取り付けられた軸受構造が記載されている。さらに、従動プーリにおいても、従動軸と一体運動する従動ハウジングに取り付けられた従動側の軸受は、軸線方向で異なる2箇所に配置されている構成が記載されている。
また、特開平10−213198号公報には、一対の割りプーリに伝動ベルトを巻回したベルト式無段変速装置を備え、入力側の割りプーリの可動シーブと入力軸とを一体に回転させるように係合するキーが、可動シーブのボス部と入力軸との間に周方向での複数箇所に設けられたベルト式無段変速装置のプーリ取付け部構造が記載されている。そのボス部の内周面側に形成された複数のキー溝は、キーを摺動自在に収容し、かつキー溝よりも浅く形成されたグリース溜まり溝によって互いに連通されているとともに、ボス部と入力軸との間に設けられたシール材によってシールされている。
さらに、特開2011−69486号公報には、縦割り形成され、かつ鉄系焼結合金によって形成された複数の分割部材から成るとともに、それら分割部材が周方向に等間隔に配置されたすべり軸受を備える軸受装置が記載されている。その軸受装置では、強い外力が分割部材に衝撃的に作用し歪応力を生じても他の分割部材には歪応力が伝わらないようにするため、隣り合う分割部材の間に周方向の隙間を設けて配置されている。
しかしながら、特開2000−104801号公報に記載された軸受構造では、駆動ハウジングとスライドキーとが軸線方向で摺動できるようにするために、駆動ハウジングの内周面に軸線方向で異なる2箇所に軸受を配置する必要があった。すなわち、軸線方向で軸受がスライドキーを挟んで配置されており、駆動ハウジングが軸線方向で移動する分だけの軸線方向の間隔を設けてそれらの軸受を配置することになる。そのため、駆動ハウジングおよび駆動軸が軸線方向に長くなり、ベルト式の無段変速装置が軸線方向に長くなってしまう。
また、特開平10−213198号公報に記載されたベルト式無段変速装置のプーリ取付け部構造は、可動シーブと入力軸との間に設けられたシール材によって可動シーブを支持する構造であって、トルクを伝達する際に可動シーブにかかる荷重をシール材で受けるように構成されていた。
さらに、特開2011−69486号公報に記載された軸受装置では、すべり軸受がハウジングあるいはホルダに形成された軸線方向で直線形状の突起と当接しても、軸線方向に摺動するものではなかった。また、金属同士が摩擦する構成であって、その摩擦面における摩擦係数が高くなり摩耗してしまうので、その摩擦や摩耗粉の発生を抑制するためには、金属製のすべり軸受と軸との間にグリスが注入されて潤滑する必要があった。
この発明は、上記の技術的課題に着目してなされたものであって、回転軸とその回転軸に嵌合させられた可動シーブとの間に、キーおよび摺動用のブッシュとが設けられ、しかも軸線方向の長さを短縮することのできるベルト式無段変速機を提供することを目的とするものである。
上記の目的を達成するためにこの発明は、回転軸と一体化された固定シーブと、前記回転軸に軸線方向で移動可能かつ一体回転するように取り付けられた可動シーブとをそれぞれに有し、かつ前記固定シーブと前記可動シーブとが軸線方向で対向する傾斜面により形成されたV溝をそれぞれに有する一対のプーリと、前記一対のプーリのV溝に巻き掛けられたベルトと、前記回転軸の外周面に形成されたキー溝および前記可動シーブの内周面に形成されたキー溝に嵌め込まれたキーと、前記回転軸の外周面と前記可動シーブの内周面との間に設けられ、かつ前記可動シーブを前記回転軸に摺動可能に支持するブッシュとを備え、前記V溝の幅を変化させベルト巻き掛け径を変化させることにより変速比を連続的に変化させるように構成されたベルト式無段変速機において、前記キーと前記ブッシュとが、同一円周上に並んでいることを特徴とするものである。
また、この発明は、上記の発明において、前記キーと前記ブッシュとが、同一円周上に並んでかつ交互に配置されていることを特徴とするベルト式無段変速機である。
さらに、この発明は、上記の発明において、前記ブッシュは、樹脂製であり、前記キーは、金属製であり、前記ブッシュにおける円周方向の端面は、前記可動シーブ側のキー溝を構成するとともに、前記回転軸の外周面からの前記端面の高さが、前記キーのうち前記回転軸から前記可動シーブ側に突出している部分の高さ以上となっていることを特徴とするベルト式無段変速機である。
さらにまた、この発明は、上記いずれかの発明において、前記ブッシュは、前記回転軸と当接している円弧部と、前記円弧部とは反対方向に湾曲する湾曲部とを含む樹脂製であり、前記円弧部における円周方向の端部は、前記湾曲部と接するように形成されていることを特徴とするベルト式無段変速機である。
したがって、この発明によれば、可動シーブと回転軸とを回転方向で一体化させるキーと、可動シーブを回転軸に支持させるブッシュとが、同一円周上に並んでいるので、軸線方向に直列に配列する部品数が少なくなってベルト式無段変速機の軸線方向長さを短縮することができる。つまり、キーとブッシュとは、それぞれ軸線方向に所定の長さを有する形状であり、キーとブッシュとが軸線方向で並列に配置されているので、可動シーブが軸線方向で移動する距離に拘わらずブッシュを配置することができ、可動シーブおよび回転軸においてその距離分の軸線方向長さを短縮することができる。そのため、ベルト式無段変速機を小型化できるようになる。さらに、キーとブッシュとを同一円周上に並んでかつ交互に配置させることができるので、軸線方向長さを短縮することができる。
また、この発明によれば、上記効果に加え、可動シーブ側のキー溝を樹脂製のブッシュによって構成することで、樹脂による自己潤滑性により、そのブッシュに対して摺動するキーを金属製に構成することができる。そのため、この発明では安価な金属製のキーを採用することができ、コスト削減を図ることができる。さらに、可動シーブが軸線方向に移動する際の摺動面が、樹脂製のブッシュと金属製のキーとにより形成されているため、潤滑オイルなどの潤滑剤による潤滑が不要で、いわゆる乾式のベルト式無段変速機に好適に採用することができる。また、樹脂は金属に比べて強度が低下するが、この発明では、樹脂製のブッシュとキーとが軸線方向で少なくともその一部が並列に配置されているので、ラジアル荷重による接触面圧を抑えるためにブッシュの軸線方向長さを伸長させなくてよくなる。要するに、プーリのトルク容量を拡大させた場合であっても、その接触面圧を抑えるためにプーリの軸線方向長さを伸長させなくてもよくなり、ベルト式無段変速機を小型化できる。
さらに、この発明によれば、上記効果に加え、可動シーブを回転軸に支持させるブッシュは、樹脂からなり、回転軸と当接している円弧部と、その円弧部とは反対方向に湾曲する湾曲部とを備え、その湾曲部が、円弧部における円周方向の端部と接するとともに、回転軸と当接していないように構成されている。そのため、樹脂製のブッシュにラジアル荷重が作用する場合、その湾曲部が回転軸と当接することができ、接触面積を拡大させることができるので、局部的に接触面圧が高くなることを抑制できる。つまり、ブッシュと回転軸との当たりを和らげることができる。したがって、ベルト式無段変速機の軸線方向長さを短縮することができる。
以下、この発明を具体例に基づいて説明する。図17は、この発明で対象とするベルト式無段変速機を搭載した車両の動力伝達経路の一例を示している。その動力伝達経路の起点となる動力源1は、ガソリンエンジンやディーゼルエンジンなどの内燃機関あるいはモータを主体とするものであって、アクセル操作などの出力操作に基づいて出力が制御されるように構成されている。その動力源1から出力された動力は、動力源1の出力軸2を介して、トルクコンバータや前後進切換機構などの伝動装置3に伝達される。例えば、伝動装置3が前後進切換機構である場合には、前後進切換機構における回転要素の回転方向を正逆に切り換えることにより、動力の回転方向の正逆を切り換える。その伝動装置3の出力側には、ベルト式無段変速機5の入力側の回転軸である入力軸4が連結されており、伝動装置3から入力軸4を介してベルト式無段変速機5に動力が伝達される。
そのベルト式無段変速機5は、変速比を連続的に変化させてトルクを増減し、かつ動力を伝達するものである。具体的には、ベルト式無段変速機5は、互いに平行な一対の入力軸4と出力軸6とを備えるとともに、その入力軸4に設けられたプライマリプーリ10と、出力軸6に設けられたセカンダリプーリ20とからなる一対のプーリを備え、そのプライマリプーリ10およびセカンダリプーリ20に無端状のベルト9が巻き掛けられている。
プライマリプーリ10は、入力軸4と一体化された固定シーブ11と、入力軸4と嵌合しかつ一体的に回転するように形成された可動シーブ12とを備え、その可動シーブ12が固定シーブ11と接近もしくは離隔するように軸線方向で移動できるように構成されている。また、固定シーブ11における半径方向に突出する部分の傾斜面と可動シーブ12における半径方向に突出する部分の傾斜面とが互いに対向するようにして形成された断面V字状の溝(V溝)に、動力を伝達するベルト9が巻き掛けられている。さらに、プライマリプーリ10には、可動シーブ12が軸線方向で固定シーブ11側に移動するための推力を発生させる推力付与装置30が設けられている。その推力付与装置30は、可動シーブ12を傾斜面とは反対側となる背面側から固定シーブ11側へ向けて押圧するように構成されている。すなわち、推力付与装置30から推力を付与された可動シーブ12が軸線方向で前後動することよりプライマリプーリ10の溝幅は変化し、プライマリプーリ10のベルト巻き掛かり径は変化する。
また、セカンダリプーリ20は、出力軸6と一体化された固定シーブ21と、出力軸6と嵌合しかつ一体的に回転するように形成された可動シーブ22とを備え、その可動シーブ22が固定シーブ21に接近もしくは離隔するように軸線方向で移動できるように構成されている。また、固定シーブ21における半径方向に突出する部分の傾斜面と可動シーブ22における半径方向に突出する部分の傾斜面とが互いに対向するようにして形成されたV溝にベルト9が巻き掛けられている。さらに、セカンダリプーリ20には、可動シーブ22が軸線方向で固定シーブ21側に移動するための推力を発生させる推力付与装置40が設けられている。その推力付与装置40は、可動シーブ22を傾斜面とは反対側となる背面側から固定シーブ21側へ向けて押圧するように構成されている。すなわち、可動シーブ22を固定シーブ21側へ移動させるための推力が増大すると、可動シーブ22は固定シーブ21側に押されて、セカンダリプーリ20がベルト9を挟み付ける力(ベルト挟圧力)を増大させる。
また、ベルト9は、いわゆる乾式ベルトや乾式複合ベルトや金属ベルトや樹脂製のゴムベルトなどである。例えば、複数のエレメントと積層リングとにより構成された金属ベルトや、樹脂製の動力伝達部材(張力部材)である芯線を有する張力帯とエレメントとにより構成された乾式複合ベルトや、樹脂製の動力伝達部である芯線を有するゴムベルトなどである。したがって、ベルト式無段変速機5では、プライマリプーリ10とベルト9とが摩擦係合し、かつセカンダリプーリ20とベルト9とが摩擦係合している摩擦力によりベルト9を介して動力を伝達するように構成されている。
さらに、ベルト式無段変速機5は、プライマリプーリ10の溝幅を変化させ、プライマリプーリ10のベルト巻き掛かり径を変化させて、そのベルト巻き掛かり径とセカンダリプーリ20のベルト巻き掛かり径との比を変化させることにより変速比を連続的に変化させる。したがって、入力側の回転軸である入力軸4から動力を伝達されたベルト式無段変速機5は、トルクの増減を行い、その増減したトルクを出力側の回転軸である出力軸6に伝達する。
その出力軸6は、図示しないディファレンシャルギヤを介して、ドライブシャフト7に連結されるとともに駆動輪8に連結されている。すなわち、ベルト式無段変速機5から出力された伝達トルクは、出力軸6およびドライブシャフト7を介して駆動輪8に伝達され、その駆動輪8において駆動力を発生させる。なお、セカンダリプーリ20における推力付与装置40として、例えば、動力源1からセカンダリプーリ20に伝達されたトルクに基づいてカム部材が相対回転することによって軸線方向の推力を生じるトルクカム機構や、軸線方向で弾性変形してその弾性力を可動シーブ22に作用させることで推力を生じさせる予圧機構などを用いることができる。また、出力軸6からディファレンシャルギヤに到る動力伝達経路中に、図示しない減速ギヤ機構を設けてもよい。
また車両Veには、ベルト式無段変速機5の変速動作を制御するコントローラとして図示しない電子制御装置(ECU)が設けられている。この電子制御装置は、演算処理装置(CPU)および記憶装置(RAMおよびROM)ならびに入出力インターフェースを主体とするマイクロコンピュータにより構成されている。その電子制御装置に対して、動力源1の回転数、車速、車両Veの加速度、アクセルペダルの操作状態、ブレーキペダルの操作状態、入力軸4の回転数、出力軸6の回転数、ドライブシャフト7の回転数、駆動輪8の回転数などを検出する信号が入力される。さらに、電子制御装置の記憶装置には、各種の制御プログラムとともに各種データが記憶されている。そのため、電子制御装置に入力される信号および記憶されているデータに基づいて、電子制御装置からベルト式無段変速機5の変速動作を制御する信号が出力される。
このように、ベルト式無段変速機5は、プーリ10,20の溝幅を変化させるために推力付与装置30,40から推力を付与された可動シーブ12,22が軸線方向に移動するとともに、トルクを伝達させるためにプライマリプーリ10が入力軸4と一体回転し、かつセカンダリプーリ20が出力軸6と一体回転するように構成されている。したがって、この発明に係るベルト式無段変速機は、可動シーブと回転軸とを一体的に回転させる構造を備えているとともに、そのベルト式無段変速機の軸線方向の長さを従来に比べて短縮させるために、可動シーブと回転軸との間に介在させる複数の構成部材を円周方向に並べて配置させた構造を備えている。なお、複数の構成部材が円周方向で並ぶとは、複数の構成部材が円周方向で直列、かつ軸線方向に並列に配置されていると表現することもできる。つまり、その複数の構成部材を軸線方向でオーバーラップさせている。
図1には、この発明の第一実施形態におけるベルト式無段変速機を示し、特にセカンダリプーリの構造を示してある。図1に示す第一実施形態では、セカンダリプーリ20における可動シーブ22は、中空に形成されセカンダリシャフト6Aに嵌合する円筒部23と、その円筒部23から半径方向外方に突出しV溝を形成する傾斜面を形成する部分とを備えている。その可動シーブ22の内周面とセカンダリシャフト6Aの外周面との間に、可動シーブ22とセカンダリシャフト6Aとを回転方向で一体化させるキー71と、可動シーブ22をセカンダリシャフト6Aに支持させるブッシュ81とが、軸線方向で並列に配置されている。したがって、可動シーブ22とセカンダリシャフト6Aとはキー71を介してトルク伝達するように構成されている。
キー71は、トルクを受け渡すための部材であり、軸線方向が長手方向となるように所定の軸線方向長さを有し、セカンダリシャフト6Aに形成されたキー溝61に埋め込まれてセカンダリシャフト6Aと一体化されている。そのキー71は、金属製のもの、あるいは金属を樹脂で被膜したものを含む。さらに、キー71は、可動シーブ22に形成されたキー溝15に嵌まり込み、その可動シーブ22がキー71に対して軸線方向で摺動できるように構成されている。したがって、キー71が樹脂被膜されている場合には、そのキー71における樹脂の自己潤滑性を可動シーブ22との摺動面に用いることができる。
また、ブッシュ81は、金属製のもの、あるいは樹脂製のものを含み、円筒状のブッシュを軸線方向へ割った形状に形成されている。そのブッシュ81は、摺動用の部材でもあり、可動シーブ22をセカンダリシャフト6Aに摺動可能に支持させる部材である。さらに、ブッシュ81の軸線方向長さは、キー71の軸線方向長さよりも長く形成されている。すなわち、セカンダリプーリ20の溝幅が最大あるいは最小となる場合であっても、軸線方向でキー71の両側にはブッシュ81が配置されるように構成されている。したがって、ブッシュ81の軸線方向長さは、可動シーブ22が軸線方向に移動する距離(変速ストローク量)よりも長く形成されている。言い換えれば、軸線方向において、ブッシュ81は、可動シーブ22とキー71とが軸線方向に摺動する範囲を含むように配置されている。要は、その軸線方向における摺動範囲内に、キー71とブッシュ81とが重なるように配置されている。このように構成すれば、一つのブッシュ81により軸線方向でキー71の両側から可動シーブ22をセカンダリシャフト6Aに支持させることができる。
ここで、図2を参照して、第一実施形態におけるキー71とブッシュ81との円周方向での配置について説明する。図2には、図1に示すA−A断面を示してある。その図2に示すように、ブッシュ81は、円筒状のブッシュを軸線方向へ割った形状に形成された部材を三つ有し、それらのブッシュ81が同一円周上に配置されている。すなわち、そのブッシュ81は、セカンダリシャフト6Aの軸心を中心とする円周上の一部を形成しているすべり軸受である。さらに、円周方向で隣り合うブッシュ81同士に挟まれるようにしてキー71が配置されている。すなわち、ブッシュ81を構成する部材数に対応して三つのキー71が設けられ、それらキー71とブッシュ81とが同一円周上に並んでかつ交互に配置されている。言い換えれば、所定の円周上では、キー71とブッシュ81とが円周方向で直列に配置されている。また、ブッシュ81は、セカンダリシャフト6Aの外周面(円弧面)6aと当接する内周面(円弧面)81aと、断面円弧状の外周面(円弧面)81bと、円周方向における端面81eとを備えている。キー71は、断面形状が四角形に形成されている。さらに、ブッシュ81とキー71とが当接しておらず、円周方向でブッシュ81とキー71との間に所定の間隔が設けられている。この第一実施形態では、その間隔に可動シーブ22の一部が介在するように構成されている。なお、図2に示す複数のブッシュ81およびキー71は、それらブッシュ81同士が円周方向で等間隔に配置され、それらキー71同士が円周方向で等間隔に配置されているとともに、ブッシュ81とキー71とが円周方向で等間隔に配置されている。
そのキー71が嵌まり込むキー溝として、可動シーブ22に形成されたキー溝15と、セカンダリシャフト6Aに形成されたキー溝61とを備えている。セカンダリシャフト6A側のキー溝61は、図3(a)に示すように、円弧面の外周面6aから半径方向内方に窪んだ形状に形成され、外周面6aより半径方向内方に形成された底面61aと、外周面6aと底面61aとの間に形成された側面61bとにより形成されている。そのキー溝61に埋め込まれたキー71は、図3(b)に示すように、その埋め込まれた部分において、半径方向内方側に形成された下面71cが底面61aと当接し、円周方向における端面を形成する側面71bが側面61bと当接している。さらに、そのキー71は、そのキー溝61から突出している部分71d、すなわち外周面6aよりも半径方向外方に突出している部分71dを有し、その部分71dにおける半径方向外方側に上面71aが形成されている。そして、キー71において、キー溝61から半径方向外方へ突出する部分71dが、可動シーブ22側のキー溝15に嵌まり込む。また、このキー溝61から突出する部分71dの高さ、すなわちセカンダリシャフト6Aの外周面6aから半径方向外方に突出する部分71dの高さを高さHとし、この第一実施形態では、その高さを高さH1として説明する。
その可動シーブ22側のキー溝15は、図4に示すように、円弧面である内周面14から半径方向外方に窪んだ形状に形成され、円周方向でいずれか二つのブッシュ溝16に挟まれるように配置されている。具体的には、キー溝15は、内周面14より半径方向外方に形成された底面15aと、内周面14と底面15aとの間に形成された側面15bとにより形成されている。したがって、セカンダリシャフト6Aのキー溝61に埋め込まれたキー71は、図5に示すように、その半径方向外方に突出する部分71dが、可動シーブ22側のキー溝15に嵌まり込む。その可動シーブ22側のキー溝15は所定の深さDに形成され、キー71のうち、セカンダリシャフト6A側のキー溝61から半径方向外方に高さH1だけ突出する部分71dが、そのキー溝15に接触高さΔhだけ嵌まり込んだ状態となる。この接触高さΔhは、所定の高さに設定され、例えばキー71を介したトルク伝達がされる際に、可動シーブ22側のキー溝15からキー71が回転方向で外れず、かつ接触面圧が所定の値以下となるような高さに設定される。接触面圧とは、二つの構成部材における曲面同士の接触面にかかる集中応力である。また、接触高さΔhは、キー溝15の深さDより小さい値に設定される。言い換えれば、そのキー溝15は、接触高さΔhを有する深さに形成されている。したがって、半径方向でキー溝15の底面15aとキー71の上面71aとの間には、所定の隙間G1が設けられている。なお、図5に示す可動シーブ22の内周面14およびセカンダリシャフト6Aの外周面6aは、説明の便宜上、断面直線状に図示してあるが、前述した通り、内周面14および外周面6aは断面円弧状の円弧面である。さらに、後述する説明で参照する図11および図13(b)についても、図5と同様である。
さらに、可動シーブ22の内周側には、図4に示すように、ブッシュ81が埋め込まれるブッシュ溝16が形成されている。そのブッシュ溝16は、可動シーブ22の内周面14より半径方向外方に窪んだ溝状に形成され、内周面14より半径方向外方に形成された断面円弧状の底面(円弧面)16aと、内周面14と底面16aとの間に形成された側面16bとにより形成されている。したがって、ブッシュ溝16に埋め込まれたブッシュ81は、外周面81bが底面16aと当接し、円周方向における端部を形成する両側の端面81eが側面16bと当接するとともに、そのブッシュ81の一部が可動シーブ22の内周面14よりも半径方向内方に突出している。すなわち、ブッシュ81の内周面81aは、可動シーブ22の内周面14より内周側に配置されて、セカンダリシャフト6Aの外周面6aと当接する。言い換えれば、可動シーブ22の内周面14とセカンダリシャフト6Aの外周面6aとの間には、図5等に示すように、半径方向で所定の隙間G2が設けられている。なお、ブッシュ溝16に埋め込まれたブッシュ81は、図示しないピンやねじ等で可動シーブ22に組み付けられている。
また、セカンダリプーリ20におけるトルク伝達の際に、可動シーブ22を支持しているブッシュ81はラジアル荷重を受ける。この第一実施形態では、可動シーブ22の底面15aとキー71の上面71aとの間に半径方向の隙間G1が形成されているとともに、可動シーブ22の内周面14とセカンダシャフト6の外周面6aとの間に半径方向の隙間G2が形成されている。そのため、ブッシュ81の内周面81aとセカンダリシャフト6Aの外周面6aとが接触しているので、そのラジアル荷重を受けることにより内周面81aには接触面圧がかかる。そのため、可動シーブ22の内周側では、ブッシュ81の内周面81aが広範囲に亘って設けられており、セカンダリシャフト6Aの外周面6aとの接触面積が大きくなるように構成されている。
さらに、セカンダリプーリ20の溝幅を変化させるために可動シーブ22が軸線方向で移動する場合、その可動シーブ22はキー71に対して摺動する。具体的には、キー溝15の側面15bとキー71の側面71bとは、軸線方向で摺動する面(摺動面)を構成する。したがって、第一実施形態では、キー71が金属を樹脂で被覆したものであり、そのキー71とキー溝15(可動シーブ22)との摺動面が樹脂と金属との接触面により構成されているので、樹脂の自己潤滑性を摺動面に用いることができる。さらに、その側面15bと側面71bとからなる摺動面は、前述したトルク伝達の際の回転方向の荷重を受ける面である。
また、ベルト式無段変速機5は、いわゆる乾式のベルト式段変速機である。そのため、セカンダリプーリ20における推力付与装置40として、セカンダリプーリ20に伝達されたトルクに基づいてカム部材同士が相対回転することにより少なくともいずれか一方のカム部材が軸線方向に移動し、そのトルクを軸線方向の推力に変換するトルクカム機構を採用することができる。したがって、図1に示す推力付与装置40は、トルクカム機構41を含む構成である。トルクカム機構41は、可動シーブ22が円筒部23にカム面を備え、中空円筒状に形成されシャフト部材6Bがカム面を備え、その可動シーブ22とシャフト部材6Bとがカム部材を構成する。つまり、トルクカム機構41において、可動シーブ22が入力側カム部材を構成し、シャフト部材6Bが出力側カム部材を構成している。
それらカム面は、円周方向から所定の角度に傾斜するように形成され、かつ円周方向および軸線方向で対向するように形成されている。さらに、それらカム面同士が摩擦係合し、もしくはカム面同士の間にカムボールなどの転動体が介在するように構成されている。したがって、カム面は摩擦面であり、セカンダリプーリ20に伝達されたトルクにより可動シーブ22とシャフト部材6Bとが相対回転することによりトルクが推力に変換され、その推力により可動シーブ22が軸線方向へ移動するように構成されている。そのため、シャフト部材6Bは、セカンダリシャフト6Aと相対回転可能に嵌合するとともに軸線方向に移動しないように構成されている。図1に示すように、シャフト部材6Bは、シャフト部材6Bの内周面とセカンダリシャフト6Aの外周面との間に介在された軸受41bによって回転自在に支持されているとともに、ナットなどの図示しないストッパー部材により軸線方向で固定されている。
さらに、入力側カム部材である可動シーブ22では、ベルト9と可動シーブ22との摩擦係合によりベルト9から可動シーブ22に伝達されたトルクと、ベルト9から固定シーブ21に伝達されかつキー71を介してセカンダリシャフト6Aから可動シーブ22に伝達されたトルクとが合成され、その合成トルクがトルクカム機構41に入力される。そして、出力側カム部材のシャフト部材6Bに伝達されたトルクは、駆動輪8へ到るように構成されている。したがって、動力伝達経路中にトルクカム機構41が配置され、シャフト部材6Bは、セカンダリプーリ20における出力軸として機能するように構成されている。すなわち、第一実施形態のセカンダリプーリ20では、セカンダリシャフト6Aからキー71を介して可動シーブ22にトルクが伝達されるように構成され、そのトルク伝達の際に、キー71の側面71bに回転方向の荷重が作用する。そのため、キー71の側面71bのうち接触高さΔhを形成する部分は、そのトルク伝達の際に可動シーブ22側のキー溝15がキー71から外れず、かつ接触面圧が所定の値以下となるような高さに設定されている。
また、可動シーブ22とセカンダリシャフト6Aとが回転方向で一体化するように構成され、かつ可動シーブ22とシャフト部材6Bとが一体回転することができるように構成されている。そのため、シャフト部材6Bが前述した出力軸6に相当することに加え、セカンダリシャフト6Aとシャフト部材6Bとが一体回転する場合にはセカンダリシャフト6Aおよびシャフト部材6Bが出力軸6に相当する。その一例として、動力伝達経路におけるシャフト部材6Bの出力側には、シャフト部材6Bと一体的に回転するように構成された出力ギヤ(図示せず)が設けられ、シャフト部材6Bのトルクが出力ギヤを介して駆動輪8に向けて伝達されるように構成されている。具体的には、シャフト部材6Bの外周面と中空に形成された出力ギヤの内周面とがスプライン嵌合するように構成されている。
なお、推力付与装置40には、セカンダリプーリ20にトルクが伝達されていない場合であっても可動シーブ22に推力を付与する予圧機構が含まれてもよい。その予圧機構の一例として、スプリングなどの弾性体を軸線方向で弾性変形させることにより生じる弾性力を推力として用いる機構が知られている。例えば、図1に示すように、可動シーブ22の背面側に、軸線方向で可動シーブ22の背面とシャフト部材6Bにおけるボス部との間に挟まれるようにして軸線方向で弾性変形させられたスプリングを有する予圧機構42が設けられてもよい。
つぎに、図6を参照して、この発明の第二実施形態について説明する。第二実施形態におけるベルト式無段変速機では、前述した第一実施形態とは異なり、ブッシュ81における内周側の面が、セカンダリシャフト6Aの外周面6aと当接する円弧面と、その外周面6aとは当接しない状態でその円弧面とは反対側に曲がる曲面とを含むように形成されている。なお、第二実施形態の説明において、前述した第一実施形態と同様の構成については説明を省略するとともに、その参照符号を引用する。
図6には、第二実施形態におけるベルト式無段変速機の一例を示し、図2と同様にセカンダリプーリ20の断面を模式的に示してある。図6に示すように、ブッシュ81における内周側の面は、円弧面である内周面81aにより形成された円弧部81cと、円周方向で円弧部81cの両端側に形成され、かつ円弧部81cとは反対側に湾曲した形状を有する湾曲部81fとを含むように構成されている。すなわち、ブッシュ81における内周側の面では、円弧部81cと湾曲部81fとが一連に形成され、円弧部81cがセカンダリシャフト6Aの外周面6aと当接するものの、湾曲部81fは外周面6aと当接していない状態となるように構成されている。したがって、ブッシュ81は、その円周方向における両端部分に、セカンダリシャフト6Aと当接しない端部81dが形成されている。
ここで、図7を参照して、曲率中心を用いてブッシュ81における内周側の面の形状について説明すると、円弧部81cの内周面81aが、セカンダリシャフト6Aの軸心を曲率中心O1とする円弧面R1であるのに対して、円周方向で円弧部81cの両端側に設けられた湾曲部81fにおける内周側の面は、円弧面R1とは反対側に曲率中心O2を有する曲面R2に形成されている。言い換えれば、ブッシュ81における内周側の面は、セカンダリシャフト6Aの外周面6aと当接する内周面81aとは反対側に曲がった湾曲部81f(曲面R2)が、円周方向で内周面81aの両側に設けられている。なお、ブッシュ81における内周側の面において、湾曲部81fが、円弧部81cの内周面81aに連なるように構成されていればよく、端部81dにおける内周側の面の全域に亘って形成されていなくてもよい。すなわち、端部81dにおける内周側の面は、断面直線状の面を含んでよく、その直線状の面と内周面81aとの間に湾曲部81fが形成されてもよい。さらに、湾曲部81fは、内周面81aとは反対側に曲がる曲面であればよく、その曲面を形成する曲率半径が一定でなくてもよい。
また、可動シーブ22の内周側には、図8に示すように、キー71が嵌まり込むキー溝15が形成されている。そのキー溝15の側面15bと、ブッシュ81の外周面81bが当接する底面16aとの間に、内面16cが形成されている。その内面16cは、底面16aよりも半径方向外方に形成されており、図8等に示す例では、曲面に形成されている。その内面16cには、ブッシュ81の端部81dにおける外周側の面が当接するように構成され、要するに、ブッシュ81における外周側の面が底面16aおよび内面16cと当接するように構成されている。また、可動シーブ22の内周側の面では、底面16aが相対的に最も半径方向内方側に形成されている。なお、第二実施形態では、円周方向においてブッシュ81とキー71との間には、構成部材が介在しておらず、円周方向で隙間が形成されている。すなわち、ブッシュ81とキー71とが当接しないように構成されている。
さらに、第二実施形態におけるキー溝15は、前述した接触高さΔhを有する深さに形成されている。したがって、第二実施形態では、キー溝15の側面15bが、底面16aより外周側に形成された内面16cから外周側へ向けて形成されているため、その接触高さΔhを確保するためには、図11に示すように、前述した第一実施形態におけるキー71の突出部分71dの高さH1よりも高くキー71が突出している必要がある。すなわち、第二実施形態では、キー71の側面71bとキー溝15の側面15bとが当接するように構成されているので、第二実施形態におけるキー71には金属を樹脂で被膜したものが含まれる。なお、図11(a)には第一実施形態におけるキー71が突出する高さH1を示し、図11(b)には第二実施形態におけるキー71の突出部分71dの高さH2を示してある。さらに、図11(b)に示す内面16cは、前述した内周面14および外周面6aと同様に、断面直線状に図示してある。
つぎに、この発明の第三実施形態について説明する。第三実施形態におけるベルト式無段変速機では、前述した各実施形態とは異なり、ブッシュ81における内周側の面が、可動シーブ22と当接する面を含むように形成されている。なお、第三実施形態の説明において、前述した各実施形態のいずれかと同様の構成については説明を省略するとともに、その参照符号を引用する。図9には、第三実施形態におけるベルト式無段変速機の一例を示し、図6と同様にセカンダリプーリ20の断面を模式的に示してある。図9に示すように、可動シーブ22に設けられたブッシュ溝16は、ブッシュ81の端部81dが嵌まり込むための溝部16fが形成されている。さらに、その端部81dと溝部16fとが当接するように構成されている。要するに、第三実施形態では、ブッシュ81の端部81dと、セカンダリシャフト6Aとは、当接しないように構成されているとともに、内周面81aの円周方向両端側に湾曲部81fが形成されている。
その可動シーブ22の内周側に設けられたブッシュ溝16は、図10に示すように、可動シーブ22の内周面14より半径方向外方に窪んだ溝状に形成され、内周面14より外周側に形成された底面16aと、その底面16aよりも半径方向外方に形成された第二底面16dと、底面16aと第二底面16dとの間に形成された側面16eと、内周面14と第二底面16dとの間に形成された側面16bとにより形成されている。すなわち、溝部16fは、側面16bと第二底面16dと側面16eとにより形成され、その側面16bがブッシュ81の端部81dにおける内周側の面と当接し、側面16eがその端部81dにおける外周側の面と当接する。また、溝部16fの第二底面16dと、ブッシュ81の端面81eとは、当接せず、その間に所定の隙間が設けられる。
したがって、第三実施形態におけるブッシュ81の内周面81aは、可動シーブ22の内周面14より内周側に配置されて、セカンダリシャフト6Aの外周面6aと当接する。言い換えれば、可動シーブ22の内周面14とセカンダリシャフト6Aの外周面6aとの間には、前述した半径方向での所定の隙間G2が設けられている。
さらに、可動シーブ22の内周側には、キー溝15が設けられており、そのキー溝15を形成する側面15bが、底面16aより内周側に形成された内周面14から半径方向外方に向けて形成されている。そのため、第三実施形態におけるキー溝15は、前述した接触高さΔhを有する深さに形成された場合であっても、図11(c)に示すように、第三実施形態におけるキー71の突出部分71dの高さH3は、前述したキー71の高さH2より低く設定でき、前述した高さH1と同じ高さに構成することができる。また、第三実施形態では、キー71の側面71bとキー溝15の側面15bとが当接するように構成されているので、第三実施形態におけるキー71には金属を樹脂で被膜したものが含まれる。
つぎに、この発明の第四実施形態について説明する。第四実施形態におけるベルト式無段変速機では、前述した各実施形態とは異なり、ブッシュ81とキー71とが当接するように構成され、かつブッシュ81がキー溝の一部を形成するように構成されている。なお、第四実施形態の説明において、前述した各実施形態のいずれかと同様の構成については説明を省略するとともに、その参照符号を引用する。図12には、第四実施形態におけるベルト式無段変速機の一例を示し、図2,6,9と同様にセカンダリプーリ20の断面を模式的に示してある。図12に示すように、第四実施形態では、ブッシュ81における内周側の面は、湾曲部81fを含むように形成され、そのブッシュ81の円周方向における端面81eが、キー71の側面71bと当接し、キー71が嵌まり込むためのキー溝17を形成している。したがって、ブッシュ81において、円弧部81cから円周方向で両端側に向けて延設された端部81dは、セカンダリシャフト6Aから離れるようにして半径方向外方へ向けて形成されている。
そのブッシュ81により形成されるキー溝17の一例を図13(a)に示してある。図13(a)に示すように、可動シーブ22側のキー溝を構成するキー溝17は、可動シーブ22の内周側の面により形成された底面15aを有し、ブッシュ81の端部81dのうちブッシュ81における円周方向の端面81eが、キー溝における側面に相当する構成となる。さらに、第四実施形態におけるブッシュ81は、樹脂製である。また、キー溝17は、そのブッシュ81の端面81eが、前述した接触高さΔhを形成するように構成されている。したがって、ブッシュ81の円周方向における端面81eは、可動シーブ22が軸線方向に移動する際に、キー71の側面71bと摺動する摺動面を構成する。また、第四実施形態では、樹脂製のブッシュ81を用いるため、キー71には樹脂が被膜されていない金属製のものを用いることができる。さらに、図13(b)には、キー71がキー溝17に嵌まり込んだ状態を示してあり、そのキー71のうちセカンダリシャフト6Aから突出する部分71dの高さH4となるように構成されている。したがって端面81eの高さ、すなわちセカンダリシャフト6Aの外周面6aからの高さは、キー71の高さH4以上となるように構成されている。言い換えれば、ブッシュ81の端面81eにより形成されたキー溝17の接触高さΔhは、キー71の高さH4以上となるように構成されている。なお、その高さH4は、前述した第一実施形態における高さH1と同じ高さに設定することができる。
前述した各実施形態はいずれも、可動シーブと回転軸との間に介在されたブッシュおよびキーが、セカンダリプーリ20に設けられている構成について説明したが、この発明に係るベルト式無段変速機では、それらのブッシュおよびキーがプライマリプーリ10に設けられてもよい。ここでは、この発明の第五実施形態について説明する。第五実施形態におけるベルト式無段変速機では、図1に例示するプライマリプーリ10における可動シーブ12と入力軸4との間に、そのブッシュとキーとが介在され、かつブッシュとキーとが同一円周上に並んでかつ交互に配置されている。なお、以下の説明において、入力軸4をプライマリシャフト4と記載して説明する場合がある。
具体的には、第五実施形態では、図14に示すように、プライマリプーリ10における可動シーブ12は、中空に形成され、プライマリシャフト4に嵌合する円筒部13と、その円筒部13から半径方向外方に突出しV溝を形成する傾斜面を形成する部分とを備えている。その可動シーブ12の内周面とプライマリシャフト4の外周面との間に、可動シーブ12をプライマリシャフト4と一体的に回転させるキー71と、可動シーブ12をプライマリシャフト4に支持させるブッシュ81とが、軸線方向で並列に配置されている。
第五実施形態におけるキー71は、プライマリシャフト4に伝達されたトルクを可動シーブ12に受け渡すための部材であり、軸線方向が長手方向となるように所定の軸線方向長さを有し、プライマリシャフト4に形成されたキー溝61に埋め込まれてプライマリシャフト4と一体化されている。さらに、キー71は、可動シーブ12に形成されたキー溝15に嵌まり込み、その可動シーブ12がキー71に対して軸線方向で摺動できるように構成されている。
また、ブッシュ81は、円筒状のブッシュを軸線方向へ割った形状に形成されている。そのブッシュ81の軸線方向長さは、キー71の軸線方向長さよりも長く形成され、ブッシュ81における軸線方向の両端部が、軸線方向でキー71を挟むように構成されている。すなわち、プライマリプーリ10の溝幅が最大あるいは最小となる場合であっても、軸線方向でキー71の両側にはブッシュ81が配置されるように構成されている。したがって、ブッシュ81の軸線方向長さは、可動シーブ12が軸線方向に移動する距離(変速ストローク量)よりも長く形成されている。言い換えれば、軸線方向において、ブッシュ81は、可動シーブ12とキー71とが軸線方向に摺動する範囲を含むように配置されている。要は、その軸線方向における摺動範囲内に、キー71とブッシュ81とが重なるように配置されている。このように構成すれば、一つのブッシュ81により軸線方向でキー71の両側から可動シーブ12をプライマリシャフト4に支持させることができる。
なお、図14に示す例では、推力付与装置30が、送りねじ機構を備え、電動制御によりプライマリプーリ10の溝幅を変化させるように構成されている。したがって、推力付与装置30の構成は周知の構成であって、例えば動力源として電動モータを設け、減速ギヤ機構および送りねじ機構を含む動力伝達経路に備えている。具体的には、推力付与装置30は、プライマリプーリ10の溝幅を変化させるための動力源である変速用モータ(図示せず)と、その変速用モータが出力したトルクに基づいて回転運動し、かつ軸線方向で直線運動するスライダーギヤ31とを備えている。スライダーギヤ31は、可動シーブ12の傾斜面とは反対側すなわち背面側に設けられ、回転運動するとともに軸線方向で直線運動することによりトルクを軸線方向の推力に変換する。したがって、スライダーギヤ31による推力が可動シーブ12に付与されるように構成されている。また、推力付与装置30の動力源となる変速用モータは、プライマリシャフト4の軸中心とは異なる軸中心に設けられているとともに、図示しないバッテリから電力を供給され、同じく図示しない電子制御装置(ECU)により駆動制御される。なお、推力付与装置30における変速用モータからスライダーギヤ31に到る動力伝達経路中には、変速用モータの出力トルクを増大させ、かつ回転数を減少させる周知の減速ギヤ機構が設けられていてもよい。したがって、変速用モータから出力されたトルクは、減速ギヤ機構によって増幅されてスライダーギヤ31に伝達されるように構成されている。
そのスライダーギヤ31は、送りねじ機構の一部を構成し、内周側にねじ部31cが設けられた中空の円筒部31bを備え、従動ギヤ31aが円筒部31bの外周側から半径方向外方に突出するように形成されている。また、スライダーギヤ31は、プライマリプーリ10に対して相対回転自在かつ軸線方向で一体的に移動するように軸受33に支持されている。さらに、スライダーギヤ31のねじ部31cは、送りねじ32のねじ部32bと螺合している。その送りねじ32は、可動シーブ12の背面側に設けられ、プライマリプーリ10を収容しているケースに固定されている。具体的には、送りねじ32は、軸線方向で可動シーブ12側へ突出する中空の円筒部32aと、その円筒部32aの外周側に形成されたねじ部32bとを備えている。また、送りねじ32の内周側はプライマリシャフト4を支持する軸受34に嵌合している。すなわち、スライダーギヤ31および送りねじ32は、プライマリプーリ10に対して相対回転する。したがって、スライダーギヤ31と送りねじ32とが相対回転することにより、スライダーギヤ31が軸線方向で移動する。
以上説明してきた通り、この発明に係るベルト式無段変速機によれば、可動シーブと回転軸とを回転方向で一体化させるキーと、可動シーブを回転軸に支持させるブッシュとが、同一円周上に並んでかつ交互に配置されている、すなわち軸線方向でキーとブッシュとを並列に配置させているため、ベルト式無段変速機の軸線方向長さを短縮できる。つまり、可動シーブが軸線方向で移動する距離に拘わらずブッシュを配置することができるため、可動シーブおよび回転軸においてその距離分の軸線方向長さを短縮することができる。
また、樹脂製のブッシュによる自己潤滑性により、潤滑が不要となるため、乾式のベルト式無段変速機に好適に採用することができる。つまり、ブッシュと摺動する相手の部材を金属製の部材で構成することができる。そのため、金属製のキーを用いても、その摺動面において摩擦係数が低くなり摩耗が生じ難くなるため、従来で樹脂被膜が形成されたキーを用いていた構造であっても、金属製のキーを採用することができるようになる。したがって、樹脂被膜が施された高価なキーを用いなくてもよく、製造コストを削減できる。
さらに、ブッシュとキーとが軸線方向で並列に配置されているので、可動シーブが軸線方向に移動した場合であっても、キーの軸線方向両側にはブッシュを配置させることができる。そのため、可動シーブの姿勢が安定するとともに、軸線方向の長さを短縮することができる。つまり、キーが摺動する範囲内にブッシュが配置されていることにより、可動シーブが軸線方向に移動する距離分の軸線方向長さを短縮することができる。また、樹脂は金属に比べて強度が低下するが、この発明では、樹脂製のブッシュとキーとが軸線方向で並列に配置されているので、ラジアル荷重による接触面圧を抑えるためにブッシュの軸線方向長さを伸長させなくてよくなる。要するに、プーリのトルク容量を拡大させた場合であっても、その接触面圧を抑えるためにプーリの軸線方向長さを伸長させなくてもよくなり、ベルト式無段変速機を小型化できる。
また、可動シーブを回転軸に支持させるブッシュは、回転軸と当接している円弧部と、その円弧部とは反対方向に湾曲する湾曲部とを備えているので、その湾曲部が、円弧部における円周方向の端部と接するとともに、回転軸と当接していないように構成されている。そのため、樹脂製のブッシュにラジアル荷重が作用する場合、その湾曲部が回転軸と当接することができ、接触面積を拡大させることができるので、局部的に接触面圧が高くなることを抑制できる。つまり、ブッシュと回転軸との当たりを和らげることができる。
なお、この発明に係るベルト式無段変速機は、前述した各実施形態に限定されるものではなく、この発明の目的を逸脱しない範囲内において適宜変更が可能である。例えば、前述した各実施形態では、可動シーブを回転軸に支持されるブッシュと、可動シーブと回転軸とを回転方向で一体化させるためのキーとが、同一円周上でそれぞれ三つ配置されている構成について説明したが、それらブッシュの個数とキーの個数は特に限定されない。その一例として、図15(a)には、二つのブッシュおよびキーが同一円周上に並んでかつ交互に配置される例を示し、図15(b)には、四つのブッシュおよびキーが同一円周上に並んでかつ交互に配置される例を示してある。
また、他の変形例におけるベルト式無段変速機として、ブッシュとキーとが同一円周上に並んで配置されていればよく、同一円周上で交互に配置されていない構成とすることができる。そのブッシュとキーとが交互に配置されていない構成例を図16に示してある。図16(a)には、図2に示す第一実施形態の変形例を示し、図16(b)には、図15(b)に示す構成例の変形例を示してある。
図16(a)に示すように、同一円周上に三つのキー71と二つブッシュ81とを配置することができる。この場合、円周方向で時計回りに、第一のキー71A,第一のブッシュ81A,第二のキー71B,第三のキー71C,第二のブッシュ81Bの順に配置されている。つまり、同一円周上において第二のキー71Bと第三のキー71Cとの間には、ブッシュが設けられていない。また、図16(b)に示すように、同一円周上に四つのキー71と二つのブッシュ81とを配置することができる。この場合、円周方向で時計回りに、第一のキー71A,第二のキー71B,第一のブッシュ81A,第三のキー71C,第四のキー71D,第二のブッシュ81Bの順に配置されている。すなわち、同一円周上において、第一のキー71Aと第二のキー71Bとの間、および第三のキー71Cと第四のキー71Dとの間には、ブッシュが設けられていない。なお、図16(b)に示す例の変形例として、第一のブッシュ81Aの配置は、図示された第二のキー71Bと第三のキー71Cとの間に代えて、第一のキー71Aと第二のキー71Bとの間、あるいは第三のキー71Cと第四のキー71Dとの間であってもよい。要は、円周方向において、ブッシュ81同士が等間隔に配置されていなくてもよい。さらに、キー71同士が等間隔に配置されていなくてもよい。また、ブッシュとキーとが交互に配置されていない構成例においても、ブッシュの個数とキーの個数とは特に限定されない。
また、前述した説明では、セカンダリプーリにおける可動シーブと回転軸との間にブッシュおよびキーを介在させた場合、そのセカンダリプーリにおける推力付与装置がトルクカム機構を含む構成について説明したが、この発明はこれに限定されない。つまり、そのキーが動力伝達経路中に設けられていればよく、キーを介して可動シーブと回転軸とのトルクの受け渡す際の伝達方向は限定されない。したがって、セカンダリプーリの推力付与装置が、送りねじ機構を含み電動制御できる装置により構成されてもよく、この場合には、可動シーブからキーを介してセカンダリシャフトにトルクが伝達され、そのセカンダリシャフトがベルト式無段変速機における出力軸として機能し、セカンダリシャフトと一体的に回転するように構成された出力ギヤが設けられてもよい。
さらに、前述した実施形態では、プライマリプーリあるいはセカンダリプーリのそれぞれにキーおよびブッシュを備えた構成について説明したが、この発明はその組み合わせを限定されない。要するに、少なくともいずれか一方のプーリの可動シーブと回転軸との間に、前述したキーおよびブッシュが設けられていればよい。
4…入力軸、 5…ベルト式無段変速機、 6…出力軸、 6A…セカンダリシャフト、 6B…シャフト部材、 6a…外周面、 9…ベルト、 10…プライマリプーリ、 11…固定シーブ、 12…可動シーブ、 13…円筒部、 14…内周面、 15…キー溝、 15a…底面、 15b…側面、 16…ブッシュ溝、 16a…底面、 16b…側面、 16c…内面、 16d…第二底面、 16e…側面、 16f…溝部、 17…キー溝、 30…推力付与装置、 20…セカンダリプーリ、 21…固定シーブ、 22…可動シーブ、 23…円筒部、 40…推力付与装置、 41…トルクカム機構、 61…キー溝、 61a…底面、 61b…側面、 71,71A,71B,71C,71D…キー、 71a…上面、 71b…側面、 81,81A,81B…ブッシュ、 81a…内周面、 81b…外周面、 81c…円弧部、 81d…端部、 81e…端面、 81f…湾曲部、 Ve…車両。
Claims (4)
- 回転軸と一体化された固定シーブと、前記回転軸に軸線方向で移動可能かつ一体回転するように取り付けられた可動シーブとをそれぞれに有し、かつ前記固定シーブと前記可動シーブとが軸線方向で対向する傾斜面により形成されたV溝をそれぞれに有する一対のプーリと、
前記一対のプーリのV溝に巻き掛けられたベルトと、
前記回転軸の外周面に形成されたキー溝および前記可動シーブの内周面に形成されたキー溝に嵌め込まれたキーと、
前記回転軸の外周面と前記可動シーブの内周面との間に設けられ、かつ前記可動シーブを前記回転軸に摺動可能に支持するブッシュとを備え、
前記V溝の幅を変化させベルト巻き掛け径を変化させることにより変速比を連続的に変化させるように構成されたベルト式無段変速機において、
前記キーと前記ブッシュとが、同一円周上に並んでいることを特徴とするベルト式無段変速機。 - 前記キーと前記ブッシュとが、同一円周上に並んでかつ交互に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のベルト式無段変速機。
- 前記ブッシュは、樹脂製であり、前記キーは、金属製であり、
前記ブッシュにおける円周方向の端面は、前記可動シーブ側のキー溝を構成するとともに、前記回転軸の外周面からの前記端面の高さが、前記キーのうち前記回転軸から前記可動シーブ側に突出している部分の高さ以上となっていることを特徴とする請求項1または2に記載のベルト式無段変速機。 - 前記ブッシュは、前記回転軸と当接している円弧部と、前記円弧部とは反対方向に湾曲する湾曲部とを含む樹脂製であり、前記円弧部における円周方向の端部は、前記湾曲部と接するように形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のベルト式無段変速機。
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