JPWO2014091618A1 - 電力開閉制御装置 - Google Patents

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Abstract

目標閉極時刻決定部(9)は、後続投入相の遮断器特性補正信号を、先行投入相の投入時の極間電圧の絶対値に比例する補正量(Cv)と、先行投入相の目標閉極時刻からの経過時間に比例する補正量(Ct)とを用いて補正して後続相極間電圧信号を発生し、後続投入相の目標閉極時刻を、後続相極間電圧信号がしきい値(Vth)以下である時刻に決定する。

Description

本発明は、遮断器の開閉タイミングを制御するための電力開閉制御装置及びその制御方法に関する。特に、本発明は、遮断器を投入するときに発生する過渡的な電圧及び電流を抑制する電力開閉制御装置及びその制御方法に関する。
遮断器などの電力開閉装置において、開路操作に引き続き、例えば1秒以内の短時間内に自動的に閉路操作を行うように制御することを、高速度再閉路という。例えば、大部分が雷による碍子のフラッシオーバー事故である送電線事故の場合は、電源と送電線との間の遮断器を開路することによりいったん事故区間を電源から切り離せば、事故に起因する二次アーク電流は自動的に消滅する。従って、高速度再閉路を行うことにより再び遮断器を閉路しても事故が再発せず、異常なく運転できる。ここで、再閉路時には、遮断器の投入時の過渡的な電圧及び電流の発生を抑制するために、遮断器の閉極時刻を適切に制御する必要がある。
例えば、特許文献1記載の電力開閉制御装置は、遮断器の電源側電圧と遮断器の負荷側電圧の各計測波形を関数近似し、近似関数を用いて現在時刻以降の極間電圧を推定する。そして、推定された極間電圧を、遮断器のプレアーク特性及び遮断器の機械的動作バラツキ特性に基づいて補正し、補正後の極間電圧を用いて目標閉極時刻を決定し、決定された目標閉極時刻において遮断器を閉極する。
特許文献1において、三相遮断器を各相毎に順次投入するときの各相の目標閉極時刻の決定方法については記載がない。しかしながら、電源と三相平衡の送電線との間の遮断器を各相毎に順次閉極する場合、第2及び第3の投入相の負荷側電圧は、先に投入された相(以下、先行投入相という。)の投入の影響を受けて変動する可能性がある。このため、遮断器の開路による電流遮断直後に推定した第2及び第3の投入相の極間電圧を用いて第2及び第3の投入相の目標閉極時刻をそれぞれ決定し、当該目標閉極時刻に第2及び第3の投入相を閉極すると、遮断器投入時の過渡的な電圧及び電流を抑制できなかった。
この問題を解決するために、特許文献2記載の電力開閉制御装置は、第2の投入相以降の後続投入相の閉極時刻領域を算出する際に、先行投入相の投入による遮断器極間電圧の変動を見込み、閉極時刻領域の開始タイミングである閉極制御可能時刻を予め設定した所定の遅延時間分遅らせる。また、特許文献2記載の電力開閉制御装置は、後続投入相の遮断器極間電圧を推定するとき、先行投入相の投入による遮断器極間電圧の変動を見込んで予め設定した遮断器極間電圧最大変動値を適用する。
特開2003−168335号公報 特許第4799712号公報 特表2008−529227号公報
特許文献2記載の電力開閉制御装置では、閉極制御可能時刻を遅らせるための遅延時間及び遮断器極間電圧に適用される遮断器極間電圧最大変動値は、あらかじめ先行投入相の投入に起因する遮断器極間電圧の変動量を最大限度に見込んで設定された。このため、上述した遅延時間及び遮断器極間電圧最大変動値が実際に必要とされる値より大きい可能性があり、遮断器投入時の過渡的な電圧及び電流の発生を抑制できない可能性があった。
本発明の目的は以上の問題点を解決し、遮断器投入時の過渡的な電圧及び電流の発生を従来技術に比較して確実に抑制できる電力開閉制御装置及びその制御方法を提供することにある。
本発明に係る電力開閉制御装置は、少なくとも二相の交流電源と負荷との間に接続された遮断器の第1の接触子の電源側電圧であるの第1の電圧と、上記遮断器の第2の接触子の電源側電圧である第2の電圧とを計測する第1の電圧計測部と、上記第1の接触子の負荷側電圧である第3の電圧と、上記第2の接触子の負荷側電圧であるの第4の電圧とを計測する第2の電圧計測部と、上記第1乃至第4の電圧を用いて、上記第1の接触子の第1の目標閉極時刻及び上記第2の接触子の第2の目標閉極時刻を決定する目標閉極時刻決定部と、上記第1及び第2の接触子を、上記第1及び第2の目標閉極時刻においてそれぞれ閉極するように制御する閉極制御部とを備えた電力開閉制御装置において、上記目標閉極時刻決定部は、上記第1及び第3の電圧を用いて、現在時刻以降の上記第1の接触子の極間電圧の絶対値を推定するとともに、上記第2及び第4の電圧を用いて、現在時刻以降の上記第2の接触子の極間電圧の絶対値を推定し、上記第1の目標閉極時刻を、上記第1の接触子の極間電圧の絶対値が所定の第1のしきい値以下である時刻に設定し、上記第2の接触子の極間電圧の絶対値を、上記第1の目標閉極時刻における上記第1の接触子の極間電圧の絶対値及び上記第1の目標閉極時刻からの経過時間のうちの少なくとも一方に基づいて補正し、上記第2の目標閉極時刻を、上記補正された第2の接触子の極間電圧の絶対値が上記第1のしきい値以下である時刻に設定することを特徴とする。
本発明に係る電力開閉制御装置及びその制御方法によれば、第2の接触子の極間電圧の絶対値を、第1の目標閉極時刻における第1の接触子の極間電圧の絶対値及び第1の目標閉極時刻からの経過時間のうちの少なくとも一方に基づいて補正し、第2の目標閉極時刻を、補正された第2の接触子の極間電圧の絶対値が第1のしきい値以下である時刻に設定するので、遮断器投入時の過渡的な電圧及び電流の発生を従来技術に比較して確実に抑制できる。
本発明の実施の形態1に係る電力開閉制御装置100の構成を示すブロック図である。 図1の目標閉極時刻決定部9によって実行される目標閉極時刻決定処理の第1の部分を示すフローチャートである。 図1の目標閉極時刻決定部9によって実行される目標閉極時刻決定処理の第2の部分を示すフローチャートである。 図2のステップS20において実行される目標閉極時刻候補信号発生処理を示すフローチャートである。 図4のステップS41において算出される推定電圧信号S91a及びS92aと、ステップS42において推定される極間電圧信号S93aとの一例を示すグラフである。 図4のステップS43において、極間電圧信号S93aを接触子2aのプレアーク特性に基づいて補正する方法を説明するためのグラフである。 図4のステップS43において発生される遮断器特性補正信号S94aと、ステップS44において発生される目標閉極時刻候補信号S95aとの一例を示すグラフである。 図1の送電線3bにおいて地絡事故が発生したときに、図4のステップS43において発生される遮断器特性補正信号S94aと、ステップS44において発生される目標閉極時刻候補信号S95aとの一例を示すグラフである。 図1の送電線3bにおいて地絡事故が発生したときに、図4のステップS43において発生される遮断器特性補正信号S94bと、ステップS44において発生される目標閉極時刻候補信号S95bとの一例を示すグラフである。 図1の送電線3bにおいて地絡事故が発生したときに、図4のステップS43において発生される遮断器特性補正信号S94cと、ステップS44において発生される目標閉極時刻候補信号S95cとの一例を示すグラフである。 図2のステップS23において用いられる先行投入相の目標閉極時刻における極間電圧の絶対値と、後続投入相の極間電圧絶対値の補正量Cvとの間の関係を示すグラフである。 図2のステップS23において用いられる先行投入相の目標閉極時刻からの経過時間と、後続投入相の極間電圧絶対値の補正量Ctとの間の関係を示すグラフである。 図2及び図3の目標閉極時刻決定処理を実行することによって得られた第2の投入相の遮断器特性補正信号及び後続相極間電圧信号の一例を示すグラフと、目標閉極時刻T2に第2の投入相が投入されたときの第2の投入相の送電線電圧及び目標閉極時刻T2pに第2の投入相が投入されたときの第2の投入相の送電線電圧を示すグラフである。 図2及び図3の目標閉極時刻決定処理を実行することによって得られた第2の投入相の遮断器特性補正信号及び後続相極間電圧信号の別の一例を示すグラフである。 本発明の実施の形態2に係る目標閉極時刻決定処理を示すフローチャートである。 図15のステップS51において実行される、A相を第1の投入相に設定する過電圧抑制効果評価値算出処理の第1の部分を示すフローチャートである。 図15のステップS51において実行される、A相を第1の投入相に設定する過電圧抑制効果評価値算出処理の第2の部分を示すフローチャートである。 図15のステップS52において実行される、B相を第1の投入相に設定する過電圧抑制効果評価値算出処理の第1の部分を示すフローチャートである。 図15のステップS52において実行される、B相を第1の投入相に設定する過電圧抑制効果評価値算出処理の第2の部分を示すフローチャートである。 図15のステップS53において実行される、C相を第1の投入相に設定する過電圧抑制効果評価値算出処理の第1の部分を示すフローチャートである。 図15のステップS53において実行される、C相を第1の投入相に設定する過電圧抑制効果評価値算出処理の第2の部分を示すフローチャートである。
以下、本発明に係る実施の形態について図面を参照して説明する。なお、同様の構成要素については同一の符号を付している。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る電力開閉制御装置100の構成を示すブロック図である。図1において、電力開閉制御装置100は、A/D変換器6及び7と、メモリ8と、目標閉極時刻決定部9と、閉極時間予測部10と、閉極制御部11とを備えて構成される。
図1において、三相交流電源である電源1(以下、電源1という。)からのA相、B相及びC相の電源電圧はそれぞれ、遮断器2の接触子2a,2b及び2cと、三相平衡の分路リアクトル補償付き送電線3a,3b及び3cとを介して、負荷20に出力される。接触子2a,2b及び2cはそれぞれ、閉極制御部11からの閉極制御信号S11a,S11b及びS11cに応答して閉極する。また、電力開閉制御装置100の上位層の装置によって、送電線3a,3b及び3cのうちの少なくとも1つにおいて地絡などの故障が検出されると、接触子2a,2b及び2cは上位層の装置によって開極される。送電線3aは分路リアクトル補償付き送電線であるので、接触子2aが開極されると、接触子2aの負荷側に遮断器2のリアクトルと送電線2aの静電容量とによって一定周波数の交流電圧が発生する。この交流電圧の周波数は、接触子2aの電源側の電圧の周波数とは異なる。また、接触子2b及び2cの負荷側にも、同様に一定周波数の交流電圧が発生する。
電圧計測部4は、遮断器2の各接触子2a,2b及び2cの電源側電圧V1a,V1b及びV1cを計測し、計測結果をそれぞれ示す計測電圧信号S4a,S4b及びS4cを発生してA/D変換器6に出力する。また、電圧計測部5は、遮断器2の各接触子2a,2b及び2cの負荷側電圧V2a,V2b及びV2cを計測し、計測結果をそれぞれ示す計測電圧信号S5a,S5b及びS5cを発生してA/D変換器7に出力する。なお、電圧計測部4及び5はそれぞれ、高電圧回路において一般的に用いられる交流電圧計測用センサを備えて構成される。
A/D変換器6は、計測電圧信号S4a,S4b及びS4cを所定のサンプリング間隔Δtで離散化してメモリ8に出力する。また、A/D変換器7は、計測電圧信号S5a,S5b及びS5cを所定のサンプリング間隔Δtで離散化してメモリ8に出力する。メモリ8は、最新の所定期間(例えば、電源電圧の7周期分に対応する期間である。)の計測電圧信号S4a,S4b,S4c,S5a,S5b及びS5cを格納する。さらに、目標閉極時刻決定部9は、電力開閉制御装置100の上位層の装置から、送電線3a,3b及び3cのうちの少なくとも1つにおいて地絡などの故障が検出されたことを示す故障検出信号Sfを受信すると、図2を参照して後述する目標閉極時刻決定処理を実行する。これにより、目標閉極時刻決定部9は、メモリ8に格納された計測電圧信号S4a,S4b,S4c,S5a,S5b及びS5cを用いて、遮断器2を高速度再閉路するための接触子2a,2b及び2cの目標閉極時刻Ta,Tb及びTcを決定して、閉極制御部11に出力する。
閉極時間予測部10は、閉極制御部11が閉極制御信号S11aを接触子2aに出力してから接触子2aが機械的に接触するまでの時間である予測閉極時間T10を、公知技術(例えば、特許文献1及び2参照。)を用いて予測し、閉極制御部11に出力する。なお、接触子2b及び2cの予測閉極時間は接触子2aの予測閉極時間T10と同一である。
閉極制御部11は、電力開閉制御装置100の上位層の装置からの閉極指令信号Scに応答して、接触子2a,2b及び2cを、目標閉極時刻Ta,Tb及びTcにおいてそれぞれ閉極するように、閉極制御信号S11a,S11b及びS11cを発生して、接触子2a,2b及び2cに出力する。具体的には、閉極制御部11は、目標閉極時刻Ta,Tb及びTcより予測閉極時間T10だけ前の時刻Ta−T10,Tb−T10及びTc−T10において、閉極制御信号S11a,S11b及びS11cを接触子2a,2b及び2cにそれぞれ出力する。これにより、接触子2a,2b及び2cは、目標閉極時刻Ta,Tb及びTcにおいてそれぞれ閉極される。
図2は、図1の目標閉極時刻決定部9によって実行される目標閉極時刻決定処理の第1の部分を示すフローチャートであり、図3は、図1の目標閉極時刻決定部9によって実行される目標閉極時刻決定処理の第2の部分を示すフローチャートである。図2において、始めに、ステップS20において、目標閉極時刻決定部9は目標閉極時刻候補信号発生処理を実行する。図4は、図2のステップS20において実行される目標閉極時刻候補信号発生処理を示すフローチャートである。
図4のステップS41において、目標閉極時刻決定部9は、メモリ8に格納された計測電圧信号S4a,S4b,S4c,S5a,S5b,S5cに基づいて、故障検出信号Sfの受信時刻tf(電流遮断時刻)より後の現在時刻tc以降の推定電圧信号S91a,S91b,S91c,S92a,S92b,S92cをそれぞれ推定する。
ステップS41における推定電圧信号S91aの算出方法の一例を説明する。目標閉極時刻決定部9は、計測電圧信号S4aの複数の零点時刻間隔の平均値を算出し、この零点時刻間隔の平均値の逆数を1/2倍することにより、推定電圧信号S91aの周波数を推定する。また、目標閉極時刻決定部9は、計測電圧信号S4aのレベルが負から正に変化する零点のうち最も新しい時刻を位相が0度の時刻t0としてメモリ8に記憶し、計測電圧信号S4aのレベルが正から負に変化する零点のうち最も新しい時刻の位相が180度の時刻t180としてメモリ8に記憶する。さらに、目標閉極時刻決定部9は、計測電圧信号S4aの極大値の絶対値及び極小値の絶対値の平均値を算出することにより、推定電圧信号S91aの振幅を推定する。そして、目標閉極時刻決定部9は、推定電圧信号S91aを、(算出された振幅)×sin(2π×算出された周波数×t0)と近似する。
目標閉極時刻決定部9は、推定電圧信号S91aと同様に、計測電圧信号S4b,S4c,S5a,S5b,S5cに基づいて、推定電圧信号S91b,S91c,S92a,S92b,S92cをそれぞれ推定する。なお、推定電圧信号S91a,S91b,S91c,S92a,S92b,S92cを、系統条件に応じて50Hz又は60Hzと推定してもよい。また、計測電圧信号S4b,S4c,S5a,S5b,S5cをそれぞれ周期積分して振幅の実効値を算出し、算出された実効値を√2倍することにより推定電圧信号S91a,S91b,S91c,S92a,S92b,S92cの振幅を推定してもよい。さらに、行列演算によって推定電圧信号S91a,S91b,S91c,S92a,S92b,S92cの周波数、振幅、位相及び減衰率を直接算出するプロニー(Prony)法(例えば、特許文献3参照。)を用いて推定電圧信号S91a,S91b,S91c,S92a,S92b,S92cを推定してもよい。
図4に戻り参照すると、ステップS41に続いて、ステップS42において、目標閉極時刻決定部9は、推定電圧信号S91a及びS92aに基づいて極間電圧信号S93aを算出し、推定電圧信号S91b及びS92bに基づいて極間電圧信号S93bを算出し、推定電圧信号S91c及びS92cに基づいて極間電圧信号S93cを算出する。具体的には、目標閉極時刻決定部9は、推定電圧信号S91aとS92aとの間の差の信号の絶対値信号を、極間電圧信号S93aとして算出する。また、目標閉極時刻決定部9は、極間電圧信号S93aと同様に、極間電圧信号S93b及びS93cを算出する。
図5は、図4のステップS41において算出される推定電圧信号S91a及びS92aと、ステップS42において推定される極間電圧信号S93aとの一例を示すグラフである。図5に示すように、計測電圧信号S4a及びS5aに基づいて、現在時刻tc以降の極間電圧信号S93aが算出される。
図4に戻り参照すると、ステップS42に続いて、ステップS43において、目標閉極時刻決定部9は、遮断器2のプレアーク特性及び動作バラツキ特性に基づいて極間電圧信号S93a,S93b,S93cをそれぞれ補正して、遮断器特性補正信号S94a,S94b,S94cを発生する。
図6は、図4のステップS43において、極間電圧信号S93aを接触子2aのプレアーク特性に基づいて補正する方法を説明するためのグラフである。一般に、遮断器の接触子は、当該接触子を閉極するための閉極制御信号が入力されてから機械的な動作時間が経過した後に、機械的に接触する。接触子が機械的に接触するタイミングを閉極といい、機械的な動作時間を閉極時間という。また、閉極前に、先行放電によって接触子と電源との間の主回路に、主回路電流が流れ始めることが知られている。この先行放電はプレアークと呼ばれており、主回路電流が流れ始めるタイミングを投入という。ここで、投入のタイミングは、接触子の極間に印加される極間電圧の絶対値に依存している。本実施の形態及び以下の実施の形態において、接触子が投入されるタイミングの特性をプレアーク特性という。同型の遮断器間ではプレアーク特性は実質的に同一であり、遮断器内の接触子間でもプレアーク特性は実質的に同一である。
図6において、耐電圧直線Lは、目標閉極時刻t1に接触子2aを閉極させたときの接触子2aの耐電圧値を示す。耐電圧直線Lの傾きの大きさをkと表記する。接触子2aにおいて、極間電圧の絶対値が耐電圧値より低いとき、接触子2aは投入されない。耐電圧直線Lと接触子2aの極間電圧の絶対値との交点である投入点Pxでは、接触子2aの耐電圧値が極間電圧の絶対値と等しくなるのでプレアークが発生して接触子2aは投入される。最適な投入タイミングは、投入時の極間電圧の絶対値が最も低くなるタイミングであるため、以上説明したプレアーク特性を考慮した上で目標閉極時刻を決定する必要がある。
図6の目標閉極時刻t1における極間電圧信号S93aを遮断器2のプレアーク特性に基づいて補正する方法を説明する。図6において、目標閉極時刻t1から1サンプリング間隔Δtずつ時刻をさかのぼり、各時刻t2,t3,t4において耐電圧直線Lの値を極間電圧信号S93aの値と比較する。そして、耐電圧直線Lの値が極間電圧信号S93aの値を超えた時刻t4における極間電圧信号S93aの値と、その前の時刻t3における極間電圧信号S93aの値とを内挿することにより、投入点Pxの極間電圧信号S93aの電圧値Vxを算出する。電圧値Vxは、目標閉極時刻t1において接触子2aを閉極したときの投入時刻における接触子2a間の極間電圧の絶対値である。本実施の形態において、電圧値Vxを、時刻t1におけるプレアーク特性を補正後の極間電圧信号S93aの値として採用する。以上説明した処理を全てのサンプリング時刻で実行することにより、プレアーク特性補正後の極間電圧信号S93aを算出する。目標閉極時刻決定部9は、極間電圧信号S93aと同様に、遮断器2のプレアーク特性に基づいて極間電圧信号S93b及びS93cを補正する。
次に、図4のステップS43において、遮断器2の動作バラツキ特性に基づいて極間電圧信号S93a,S93b,S93cを補正する方法を説明する。遮断器2の接触子2a,2b,2cは、遮断器2に固有の機械的な動作バラツキを有している。また、接触子2a,2b,2cは同一の動作バラツキ特性を有している。本実施の形態において、あらかめ、遮断器2の動作バラツキ時間±E(ミリ秒)を計測する。そして、プレアーク特性補正後の極間電圧信号S93a,S93b,S93cに対して、幅2E(ミリ秒)の最大値フィルタを適用する。具体的には、各サンプリング時刻において、サンプリング時刻の前後2Eミリ秒の時間ウィンドウを設定し、当該時間ウィンドウ内のプレアーク特性補正後の極間電圧信号S93a,S93b,S93cの最大値を抽出して、遮断器特性補正信号S94a,S94b,S94cを発生する。
図7は、図4のステップS43において発生される遮断器特性補正信号S94aと、ステップS44において発生される目標閉極時刻候補信号S95aとの一例を示すグラフである。図7に示すように、目標閉極時刻決定部9は、極間電圧信号S93aを遮断器2のプレアーク特性に基づいて補正した後に、遮断器2の動作バラツキ特性に基づいてさらに補正して、遮断器特性補正信号S94aを算出する。
図4に戻り参照すると、ステップS43に続いてステップS44において、目標閉極時刻決定部9は、遮断器特性補正信号S94a,S94b,S94cをそれぞれ所定のしきい値Vthと比較して、当該比較結果を示す目標閉極時刻候補信号S95a,S95b,S95cを発生して図2の目標時刻決定処理に戻る。具体的には、目標閉極時刻決定部9は、遮断器特性補正信号S94aがしきい値Vthより大きいときはローレベルの目標閉極時刻候補信号S95aを発生する一方、目標閉極時刻候補信号S95aがしきい値Vth以下であるときはハイレベルの目標閉極時刻候補信号S95aを発生する。また、目標閉極時刻決定部9は、目標閉極時刻候補信号S95aと同様に、目標閉極時刻候補信号S95b及びS95cを発生する。
図8は、図1の送電線3bにおいて地絡事故が発生したときに、図4のステップS43において発生される遮断器特性補正信号S94aと、ステップS44において発生される目標閉極時刻候補信号S95aとの一例を示すグラフである。また、図9は、図1の送電線3bにおいて地絡事故が発生したときに、図4のステップS43において発生される遮断器特性補正信号S94bと、ステップS44において発生される目標閉極時刻候補信号S95bとの一例を示すグラフである。さらに、図10は、図1の送電線3bにおいて地絡事故が発生したときに、図4のステップS43において発生される遮断器特性補正信号S94cと、ステップS44において発生される目標閉極時刻候補信号S95cとの一例を示すグラフである。以下、各目標閉極時刻候補信号S95a,S95b,S95cにおいて、電圧レベルがハイレベルである期間を閉極時刻領域という。
図2に戻り参照すると、ステップS20に続いてステップS21において、目標閉極時刻決定部9は、目標閉極時刻候補信号S95a,S95b,S95cに基づいて、最も早い閉極時刻領域を抽出し、抽出された閉極時刻領域を含む目標閉極時刻候補信号に対応する相を第1の投入相に設定し、抽出された閉極時刻領域内の中点を第1の投入相の目標閉極時刻T1に設定する。ここで、第1の投入相は、A相、B相及びC相のうち最初に投入される相である。次に、ステップS22において、目標閉極時刻決定部9は、目標閉極時刻T1における第1の投入相の遮断器特性補正信号の振幅A1を検出する。振幅A1は、第1の投入相の投入時の極間電圧の絶対値である。
さらに、ステップS23において、目標閉極時刻決定部9は、第1の投入相以外の2つの相の各遮断器特性補正信号をそれぞれ、目標閉極時刻T1からの経過時間と、振幅A1とに基づいて補正して、2つの後続相極間電圧信号を発生する。本願の発明者らは、後続投入相の極間電圧の絶対値は、先行投入相の投入時の極間電圧の絶対値の増加に伴って大きくなるという新たな知見を得た。さらに、本願の発明者らは、後続投入相の極間電圧の絶対値は、先行投入相の目標閉極時刻からの経過時間の増加に伴って大きくなるという新たな知見を得た。これは、先行投入相の投入に伴って、後続相の負荷側電圧の周波数及び位相が変動するためである。
図11は、図2のステップS23において用いられる先行投入相の目標閉極時刻における極間電圧の絶対値と、後続投入相の極間電圧絶対値の補正量Cvとの間の関係を示すグラフである。ここで、先行投入相の目標閉極時刻における極間電圧の絶対値は、先行投入相の投入時の極間電圧の絶対値である。図11において、補正量Cvは次式で表される。
Cv=αv×先行投入相の目標閉極時刻における極間電圧の絶対値
本実施形態において、補正量Cvの傾きαvは、あらかじめ実験又はシミュレーションによって決定される。例えば、傾きαvが1であり、先行投入相の目標閉極時刻における極間電圧の絶対値が0.3(PU)であるとき、補正量Cvは0.3(PU)となる。
図12は、図2のステップS23において用いられる先行投入相の目標閉極時刻からの経過時間と、後続投入相の極間電圧絶対値の補正量Ctとの間の関係を示すグラフである。図12において、補正量Ctは次式で表される。
Ct=αt×先行投入相の目標閉極時刻からの経過時間
本実施形態において、補正量Ctの傾きαtは、あらかじめ実験又はシミュレーションによって決定される。例えば、Ctが0.01(PU/ミリ秒)であり、先行投入相の目標閉極時刻からの経過時間が10(ミリ秒)であるとき、補正量Ctは0.1(PU)となる。
図2のステップS23において、目標閉極時刻決定部9は、第1の投入相以外の2つの相の各遮断器特性補正信号に、目標閉極時刻T1からの経過時間に依存する補正量Ctと、振幅A1に対応する補正量Cvとを加算することにより、各遮断器特性補正信号を補正して、2つの後続相極間電圧信号を発生する。
次に、図2のステップS24において、目標閉極時刻決定部9は、2つの後続相極間電圧信号をそれぞれしきい値Vthと比較して、2つの後続相目標閉極時刻候補信号を発生する。ステップS24における処理は、ステップS44における処理と同様である。さらに、ステップS25において、目標閉極時刻決定部9は、2つの後続相目標閉極時刻候補信号に基づいて、目標閉極時刻T1より後の最も早い閉極時刻領域を抽出し、抽出された閉極時刻領域を含む後続相目標閉極時刻候補信号に対応する相を第2の投入相に設定し、抽出された閉極時刻領域内の中点を第2の投入相の目標閉極時刻T2に設定し、残りの相を第3の投入相に設定する。なお、ステップS25において、2つの後続相目標閉極時刻候補信号に基づいて、目標閉極時刻T1より後の最も早い閉極時刻領域を抽出できなかったときは、ステップS21に戻り、目標閉極時刻候補信号S95a,S95b,S95cに基づいて、次に早い閉極時刻領域を抽出して、ステップS21以降の処理を実行する。
ステップS25に続いて、図3のステップS26において、目標閉極時刻決定部9は、目標閉極時刻T2における第2の投入相の後続相極間電圧信号の振幅A2を検出する。次に、ステップS27において、目標閉極時刻決定部9は、第3の投入相の後続相極間電圧信号を、目標閉極時刻T2からの経過時間と、振幅A2とに基づいて補正する。ステップS27における処理は、ステップS23における処理と同様である。ステップS27に続いてステップS28において、目標閉極時刻決定部9は、補正後の第3の投入相の後続相極間電圧信号をしきい値Vthと比較して、第3の投入相の後続相目標閉極時刻候補信号を発生する。
さらに、ステップS29において、目標閉極時刻決定部9は、第3の投入相の後続相目標閉極時刻候補信号に基づいて、目標閉極時刻T2より後の最も早い閉極時刻領域を抽出し、抽出された閉極時刻領域内の中点を第3の投入相の目標閉極時刻T3に設定する。なお、ステップS29において、目標閉極時刻決定部9は、第3の投入相の後続相目標閉極時刻候補信号に基づいて、目標閉極時刻T2より後の最も早い閉極時刻領域を抽出できなかったときは、ステップS21に戻り、目標閉極時刻候補信号S95a,S95b,S95cに基づいて、次に早い閉極時刻領域を抽出して、ステップS21以降の処理を実行する。最後に、ステップS30において、目標閉極時刻決定部9は、目標閉極時刻T1,T2,T3を、A相、B相、C相の各目標閉極時刻Ta,Tb,Tcに置き換えて、閉極制御部11に出力し、目標閉極時刻決定処理を終了する。
従って、第1の投入相がA相であり、第2の投入相がB相であるとき、目標閉極時刻決定部9は以下のように目標閉極時刻Ta及びTbを決定する。まず始めに、目標閉極時刻決定部9は、計測電圧信号S4a及びS5aを用いて、現在時刻tc以降の接触子2aの極間電圧の絶対値(推定電圧信号S91a)を推定し、計測電圧信号S4b及びS5bを用いて、現在時刻tc以降の接触子2bの極間電圧の絶対値(推定電圧信号S91b)を推定する。そして、接触子2aの目標閉極時刻Taを、接触子2aの極間電圧の絶対値(遮断器特性補正信号S94a)がしきい値Vth以下である時刻に設定する。さらに、接触子2bの極間電圧の絶対値(遮断器特性補正信号S94b)を、目標閉極時刻Taにおける接触子2aの極間電圧の絶対値A1及び目標閉極時刻Taからの経過時間に基づいて補正し、接触子2bの目標閉極時刻Tbを、補正された接触子2bの極間電圧の絶対値(後続相極間電圧信号)がしきい値Vth以下である時刻に設定する。
ここで、目標閉極時刻決定部9は、目標閉極時刻Taにおける接触子2aの極間電圧の絶対値(遮断器特性補正信号S94a)に基づいて補正量Cvを設定し、目標閉極時刻Taからの経過時間に基づいて補正量Ctを設定し、補正量Cv及びCtを接触子2bの極間電圧の絶対値(遮断器特性補正信号S94a)に加算することにより、接触子3bの極間電圧の絶対値を補正する。また、補正量Cvは、目標閉極時刻Taにおける接触子2aの極間電圧の絶対値(遮断器特性補正信号S94a)の増加に伴って大きくなるように設定される。さらに、補正量Ctは、目標閉極時刻Taからの経過時間の増加に伴って大きくなるように設定される。
図13は、図2及び図3の目標閉極時刻決定処理を実行することによって得られた第2の投入相の遮断器特性補正信号及び後続相極間電圧信号の一例を示すグラフと、目標閉極時刻T2に第2の投入相が投入されたときの第2の投入相の送電線電圧及び目標閉極時刻T2pに第2の投入相が投入されたときの第2の投入相の送電線電圧を示すグラフである。
従来技術に係る電力開閉制御装置は、例えば、図13の第2の投入相の遮断器特性補正信号のレベルが最初にしきい値Vth以下になる期間Wpの中点を、第2の投入相の目標閉極時刻T2pとして採用した。一方、本実施の形態によれば、目標閉極時刻決定部9は、図2のステップS23において、図13の第2の投入相の遮断器特性補正信号を、目標閉極時刻T1からの経過時間と、振幅A1とに基づいて補正して第2の投入相の後続相極間電圧信号を発生し、後続補正信号のレベルが最初にしきい値Vth以下になる期間Wの中点を、第2の投入相の目標閉極時刻T2として採用する。
図13において、第2の投入相の遮断器特性補正信号の期間Wp内の極小値は、第2の投入相の後続相極間電圧信号においてしきい値Vthより大きくなるので、目標閉極時刻T2pにおいて第2の投入相を閉極すると、第1の投入相の投入に伴う第2の投入相の極間電圧の絶対値の増加に伴って、過電圧が発生する。ここで、所定の過電圧抑制しきい値より高い送電線電圧を、過電圧という。過電圧抑制しきい値は、定格電源電圧より低い。本実施形態によれば、目標閉極時刻T2pに代えて、後続相極間電圧信号のレベルがしきい値Vth以下になる目標閉極時刻T2において第2の投入相を閉極するので、従来技術に比較して三相不平衡となる期間を短くし、投入時の極間電圧が小さい時刻に閉極でき、確実に過電圧を抑制できる。
特許文献2記載の電力開閉制御装置では、投入順序が第2の投入相以降の後続投入相である場合に、目標閉極時刻領域(例えば、図13の期間Wである。)の開始時刻を、先行投入相の投入による遮断器極間電圧の変動を見込み、所定の最大変動量から算出して予め設定する所定の遅延時間だけ遅らせて、目標閉極時刻領域を狭めた。そして、狭められた目標閉極時刻領域内の所定の時刻において後続投入相を閉極した。すなわち、先行投入相の投入時の極間電圧の絶対値に依存せずに、固定の最大の遅延時間を用いた。従って、後続投入相の閉極機会を逸する可能性があった。また、目標閉極時刻領域の期間長が上述した所定の遅延時間より短い場合は、目標閉極時刻領域自体を設定できなくなり、第2の投入相の目標閉極時刻を決定できなかった。これに対して、本実施の形態によれば、先行投入相の目標閉極時刻における極間電圧の絶対値に基づいて後続投入相の極間電圧絶対値の補正量Cvを設定するので、従来技術に比較して、後続投入相の目標閉極時刻を適切に決定できる。
さらに、特許文献2記載の電力開閉制御装置では、先行投入相の目標閉極時刻からの経過時間に依存せずに、固定の遮断器極間電圧最大変動値を用いた。しかしながら、実際は、先行投入相の投入に伴って後続相の極間電圧の周波数及び位相が変動すると、先行投入相の目標閉極時刻からの経過時間の増加に伴って、後続投入相の極間電圧の変動量は大きくなる。従って、特許文献2記載の電力開閉制御装置によれば、先行投入相の目標閉極時刻からの経過時間によっては、後続投入相の投入時の過電圧及び過電流を抑制できない可能性があった。これに対して、本実施の形態によれば、先行投入相の目標閉極時刻における極間電圧の絶対値に基づいて、後続投入相の極間電圧絶対値の補正量Cvを設定するので、先行投入相の閉極に伴って後続相の極間電圧の周波数及び位相が変動しても、先行投入相の目標閉極時刻からの経過時間によらずに、過電圧及び過電流を抑制できる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、先行投入相の閉極後の後続投入相の負荷側電圧の変動を含む遮断器特性補正信号を、先行投入相の閉極時の極間電圧の絶対値及び先行投入相の目標閉極時刻からの経過時間に基づいて補正し、補正後の後続相極間電圧信号を用いて後続相の目標閉極時刻を決定する。従って、先行投入相の閉極に伴って、後続投入相の負荷側電圧の電圧値及び周波数が変動しても、後続投入相の閉極時に発生する過電圧を抑制できる。また、本実施の形態によれば、先行投入相の閉極時刻からの経過時間が小さく、かつ、閉極時の極間電圧がしきい値電圧Vthより小さい目標閉極時刻において後続投入相を投入できるので、送電線投入時に発生する過電圧を抑制できる。
なお、本実施の形態において、ステップS21、S25及びS29において、閉極時刻領域内の中点を目標閉極時刻に設定したが、本発明はこれに限られない。例えば、閉極時刻領域内の極間電圧の絶対値が最小になる時刻を目標閉極時刻に設定してもよい。また、第1の投入相の遮断器特性補正信号及び後続投入相の後続相極間電圧信号において、しきい値Vth以下の極小値を検出し、検出された極小値を与える時刻を目標閉極時刻に設定してもよい。この場合は、第1の投入相の遮断器特性補正信号及び後続投入相の後続相極間電圧信号各サンプリング時刻において、当該サンプリング時刻における極間電圧の絶対値から、1つ前のサンプリング時刻における極間電圧の絶対値を引いた差分値を算出する。そして、算出された差分値が負の値から正の値に変化する時刻を検出することにより、上述した極小値を検出すればよい。
図14は、図2及び図3の目標閉極時刻決定処理を実行することによって得られた第2の投入相の遮断器特性補正信号及び後続相極間電圧信号の別の一例を示すグラフである。図14において、遮断器特性補正信号が最小になる時刻を後続投入相の目標閉極時刻として採用する従来技術に係る電力開閉制御装置によって決定された第2の投入相の目標閉極時刻T2pを示す。図14に示すように、目標閉極時刻T2pにおける第2の投入相の後続相極間電圧信号の電圧値はしきい値Vthより大きくなるので、目標閉極時刻T2pにおいて第2の投入相を閉極すると、過電圧が発生する。これに対して、本実施の形態によれば、第2の投入相は、第2の投入相の後続相極間電圧信号の電圧値がしきい値Vth以下である目標閉極時刻T2において閉極されるので、過電圧は発生しない。
実施の形態2.
図15は、本発明の実施の形態2に係る目標閉極時刻決定処理を示すフローチャートである。図15において、始めに、ステップS20において目標閉極時刻決定部9は、図4の目標時刻候補信号発生処理を実行する。次に、ステップS51において、目標閉極時刻決定部9は、A相を第1の投入相に設定する過電圧抑制効果評価値算出処理を実行する。図16は、図15のステップS51において実行される、A相を第1の投入相に設定する過電圧抑制効果評価値算出処理の第1の部分を示すフローチャートであり、図17は、図15のステップS51において実行される、A相を第1の投入相に設定する過電圧抑制効果評価値算出処理の第2の部分を示すフローチャートである。
図16のステップS60において、目標閉極時刻決定部9は、A相を第1の投入相に設定し、目標閉極時刻候補信号S95aに基づいて閉極時刻領域を抽出し、抽出された閉極時刻領域のうちの1つの閉極時刻領域を選択し、選択された閉極時刻領域内の中点をA相の目標閉極時刻Taに設定する。次に、ステップS61において、目標閉極時刻決定部9は、目標閉極時刻TaにおけるA相の遮断器特性補正信号S94aの振幅A1を検出する。
さらに、ステップS62において、目標閉極時刻決定部9は、B相及びC相の各遮断器特性補正信号S94b,S94cをそれぞれ、目標閉極時刻Taからの経過時間と、振幅A1とに基づいて補正して、2つの後続相極間電圧信号を発生する。次に、ステップS63において、目標閉極時刻決定部9は、2つの後続相極間電圧信号をそれぞれしきい値Vthと比較して、2つの後続相目標閉極時刻候補信号を発生する。さらに、ステップS64において、目標閉極時刻決定部9は、B相を第2の投入相に設定し、B相の後続相目標閉極時刻候補信号に基づいて目標閉極時刻Taより後の閉極時刻領域を抽出し、抽出された閉極時刻領域のうちの1つの閉極時刻領域を選択し、選択された閉極時刻領域内の中点をB相の目標閉極時刻Tbに設定する。続いて、目標閉極時刻決定部9は、ステップS65において、目標閉極時刻TbにおけるB相の後続相極間電圧信号の振幅A2を検出し、ステップS66において、C相の後続相極間電圧信号を、目標閉極時刻Tbからの経過時間と、振幅A2とに基づいて補正する。
ステップS66に続いてステップS67において、目標閉極時刻決定部9は、補正後のC相の後続相極間電圧信号をしきい値Vthと比較して、C相の後続相目標閉極時刻候補信号を発生する。次に、図17のステップS68において、目標閉極時刻決定部9は、C相の後続相目標閉極時刻候補信号に基づいて、目標閉極時刻Tbより後の閉極時刻領域を抽出し、抽出された閉極時刻領域のうちの1つの閉極時刻領域を選択し、選択された閉極時刻領域内の中点をC相の目標閉極時刻Tcに設定する。さらに、ステップS69において、目標閉極時刻決定部9は、目標閉極時刻Tcにおける補正後のC相の後続相極間電圧信号の振幅A3を検出する。
次に、目標閉極時刻決定部9は、ステップS70において、振幅A1,A2及びA3の総和である過電圧抑制効果評価値を算出し、ステップS71において、目標閉極時刻Ta,Tb,Tc及び過電圧抑制効果評価値をメモリ8に格納する。さらに、ステップS72において、選択されているC相の閉極時刻領域がC相の後続相目標閉極時刻候補信号における最後の閉極時刻領域であるか否かを判断し、YESのときはステップS73に進む一方、NOのときはステップS68に戻る。ステップS73において、目標閉極時刻決定部9は、選択されているB相の閉極時刻領域が、B相の後続相目標閉極時刻候補信号における最後の閉極時刻領域であるか否かを判断し、YESのときはステップS74に進む一方、NOのときはステップS64に戻る。また、ステップS74において、目標閉極時刻決定部9は、選択されているA相の閉極時刻領域が、A相の遮断器特性補正信号S94aにおける最後の閉極時刻領域であるか否かを判断し、YESのときは図15の目標閉極時刻決定処理に戻る一方、NOのときはステップS60に戻る。
なお、ステップS60,S64,S68における各処理は、図2のステップS21における処理と同様である。また、ステップS62,S66における各処理は、図2のステップS23における処理と同様である。さらに、ステップS63,S67における処理は、図2のステップS24における処理と同様である。図16及び図17の過電圧抑制効果評価値算出処理によれば、目標閉極時刻決定部9は、A相が第1の投入相であるときの全ての投入順序及び目標閉極時刻Ta,Tb,Tcの組み合わせにおいて、過電圧抑制効果評価値を算出し、メモリ8に格納する。
図15に戻り参照すると、ステップS51に続いてステップS52において、目標閉極時刻決定部9は、B相を第1の投入相に設定する過電圧抑制効果評価値算出処理を実行する。図18は、図15のステップS52において実行される、B相を第1の投入相に設定する過電圧抑制効果評価値算出処理の第1の部分を示すフローチャートであり、図19は、図15のステップS52において実行される、B相を第1の投入相に設定する過電圧抑制効果評価値算出処理の第2の部分を示すフローチャートである。図18及び図19の処理は、図16及び図17の処理において、A相、B相及びC相を、B相、C相及びA相にそれぞれ置き換えたものである。図18及び図19の処理は、図16及び図17の処理と同様であるので説明を省略する。目標閉極時刻決定部9は、図18及び図19の処理を実行することにより、B相が第1の投入相であるときの全ての投入順序及び目標閉極時刻Ta,Tb,Tcの組み合わせにおいて、過電圧抑制効果評価値を算出し、メモリ8に格納する。
図15に戻り参照すると、ステップS52に続いてステップS53において、目標閉極時刻決定部9は、C相を第1の投入相に設定する過電圧抑制効果評価値算出処理を実行する。図20は、図15のステップS53において実行される、C相を第1の投入相に設定する過電圧抑制効果評価値算出処理の第1の部分を示すフローチャートであり、図21は、図15のステップS53において実行される、C相を第1の投入相に設定する過電圧抑制効果評価値算出処理の第2の部分を示すフローチャートである。図20及び図21の処理は、図16及び図17の処理において、A相、B相及びC相を、C相、A相及びB相にそれぞれ置き換えたものである。図20及び図21の処理は、図16及び図17の処理と同様であるので説明を省略する。目標閉極時刻決定部9は、図20及び図21の処理を実行することにより、C相が第1の投入相であるときの全ての投入順序及び目標閉極時刻Ta,Tb,Tcの組み合わせにおいて、過電圧抑制効果評価値を算出し、メモリ8に格納する。最後に、図15のステップS54において、目標閉極時刻決定部9は、メモリ8に格納された目標閉極時刻Ta,Tb,Tcの組み合わせのうち、過電圧抑制効果評価値が最小になる組み合わせを、閉極制御部11に出力して、目標閉極時刻決定処理を終了する。
以上説明したように、本実施の形態によれば、目標閉極時刻決定部9は、先行投入相の投入に伴って後続投入相の負荷側電圧が変動することに起因する後続投入相の極間電圧の絶対値の変動を、先行投入相の目標閉極時刻からの経過時間と、先行投入相の目標閉極時刻における極間電圧値の絶対値とに基づいて補正する。さらに、目標閉極時刻決定部9は、各相の目標閉極時刻の全ての組み合わせにおいて過電圧抑制効果評価値を算出して、過電圧抑制効果評価値が最小になるときの目標閉極時刻の組み合わせを閉極制御部11に出力する。従って、先行投入相の閉極から後続相の閉極までの経過時間ができるだけ小さく、かつ、投入時の極間電圧の絶対値の総和が最小になる目標閉極時刻Ta,Tb,Tcにおいて各相を閉極できるので、送電線投入時に発生する過電圧を抑制できる。
また、先行投入相の投入時の極間電圧の絶対値に比例する補正量Cvを用いて後続投入相の遮断器特性補正信号を補正するので、先行投入相の投入時の極間電圧の絶対値が小さいほど過電圧抑制効果評価値は小さくなる。このため、従来技術に比較して、各後続投入相の投入時の極間電圧の絶対値を小さくできる。
なお、本実施の形態において、目標閉極時刻決定部9は、全ての投入順序及び目標閉極時刻Ta,Tb,Tcの組み合わせにおいて、過電圧抑制効果評価値を算出したが、本発明はこれに限られない。図15の目標閉極時刻決定処理において、目標閉極時刻決定部9は、最初に所定のしきい値以下の過電圧抑制効果評価値が得られた目標閉極時刻Ta,Tb,Tcの組み合わせを、閉極制御部11に出力してもよい。
また、本実施の形態において、振幅A1,A2及びA3の総和を過電圧抑制効果評価値として用いたが、本発明はこれに限られない。振幅A1,A2及びA3の総和の逆数を過電圧抑制効果評価値として用いてもよい。この場合、目標閉極時刻決定部9は、過電圧抑制効果評価値が最大になる目標閉極時刻Ta,Tb,Tcの組み合わせを、閉極制御部11に出力する。
また、上記各実施の形態において、補正量Cvは、先行投入相の目標閉極時刻における極間電圧の絶対値に比例したが、本発明はこれに限られない。あらかじめ、実験又はシミュレーションによって、先行投入相の目標閉極時刻における極間電圧の絶対値に関する補正量Cvの関数を推定し、推定された関数を用いて補正量Cvを決定してもよい。なお、後続投入相の極間電圧の絶対値は、先行投入相の投入時の極間電圧の絶対値の増加に伴って大きくなるので、好ましくは、補正量Cvは、先行投入相の目標閉極時刻における極間電圧の絶対値に関する単調増加関数である。
さらに、上記各実施の形態において、補正量Ctは、先行投入相の目標閉極時刻からの経過時間に比例したが、本発明はこれに限られない。あらかじめ、実験又はシミュレーションによって、先行投入相の目標閉極時刻からの経過時間に関する補正量Ctの関数を推定し、推定された関数を用いて補正量Ctを決定してもよい。なお、後続投入相の極間電圧の絶対値は、先行投入相の目標閉極時刻からの経過時間の増加に伴って大きくなるので、好ましくは、補正量Ctは、先行投入相の目標閉極時刻からの経過時間に関する単調増加関数である。
またさらに、上記各実施の形態において、補正量Cv及びCtを用いたが、本発明はこれに限られない。補正量Cv及びCtのうちの一方のみを用いてもよい。
また、上記各実施の形態において、目標閉極時刻決定部9は、補正量Cv及びCtを後続投入相の極間電圧の絶対値に加算したが、本発明はこれに限られない。目標閉極時刻決定部9は、先行投入相の投入時の極間電圧の絶対値に対する後続投入相の極間電圧の絶対値の増加率Mvを算出し、算出された増加率を後続投入相の極間電圧の絶対値に乗算してもよい。なお、後続投入相の極間電圧の絶対値は、先行投入相の投入時の極間電圧の絶対値の増加に伴って大きくなるので、好ましくは、増加率Mvは、先行投入相の目標閉極時刻における極間電圧の絶対値に関する単調増加関数である。
さらに、目標閉極時刻決定部9は、先行投入相の目標閉極時刻からの経過時間に対する後続投入相の極間電圧の絶対値の増加率Mtを算出し、算出された増加率を後続投入相の極間電圧の絶対値に乗算してもよい。なお、後続投入相の極間電圧の絶対値は、先行投入相の目標閉極時刻からの経過時間の増加に伴って大きくなるので、好ましくは、増加率Mtは、先行投入相の目標閉極時刻からの経過時間に関する単調増加関数である。また、目標閉極時刻決定部9は、増加率Mv及びMtのうちの少なくとも一方を、投入相の極間電圧の絶対値に乗算してもよい。
なお、増加率Mv及びMtを用いる場合、第1の投入相がA相であり、第2の投入相がB相であるとき、目標閉極時刻決定部9は以下のように目標閉極時刻Ta及びTbを決定する。目標閉極時刻決定部9は、目標閉極時刻Taにおける接触子2aの極間電圧の絶対値(遮断器特性補正信号S94a)に基づいて増加率Mvを設定し、目標閉極時刻Taからの経過時間に基づいて増加率Mtを設定し、増加率Mv及びMtを接触子2bの極間電圧の絶対値(遮断器特性補正信号S94a)に乗算することにより、接触子3bの極間電圧の絶対値を補正する。ここで、増加率Mvは、目標閉極時刻Taにおける接触子2aの極間電圧の絶対値(遮断器特性補正信号S94a)の増加に伴って大きくなるように設定される。さらに、増加率Mtは、目標閉極時刻Taからの経過時間の増加に伴って大きくなるように設定される。
またさらに、上記各実施の形態において、送電線3a,3b及び3cは、分路リアクトル補償付き送電線であったが、本発明はこれに限られず、分路リアクトル非補償送電線であってもよい。この場合、遮断器2の遮断後の負荷側電圧V2a,V2b及びV2cは、遮断時の電源側電圧V1a,V1b及びV1cに依存する直流電圧になる。また、遮断後の負荷側電圧V2a,V2b及びV2cは、遮断前の電源側電圧V1a,V1b及びV1cに基づいて、公知技術を用いて推定できる。
また、上記各実施の形態において、三相交流電源である電源1を例に挙げて本発明を説明したが、本発明はこれに限られず、少なくとも二相の多相交流電源に適用できる。
以上説明したように、本発明に係る電力開閉制御装置及びその制御方法によれば、第2の接触子の極間電圧の絶対値を、第1の目標閉極時刻における第1の接触子の極間電圧の絶対値及び第1の目標閉極時刻からの経過時間のうちの少なくとも一方に基づいて補正し、第2の目標閉極時刻を、補正された第2の接触子の極間電圧の絶対値が第1のしきい値以下である時刻に設定するので、遮断器投入時の過渡的な電圧及び電流の発生を従来技術に比較して確実に抑制できる。
1 電源、2 遮断器、2a,2b,2c 接触子、3a,3b,3c 送電線、4,5 電圧計測部、6,7 A/D変換器、8 メモリ、9 目標閉極時刻決定部、10 閉極時間予測部、11 閉極制御部。
本発明に係る電力開閉制御装置は、少なくとも二相の交流電源と負荷との間に接続された遮断器の第1の接触子の電源側電圧であ第1の電圧と、上記遮断器の第2の接触子の電源側電圧である第2の電圧とを計測する第1の電圧計測部と、上記第1の接触子の負荷側電圧である第3の電圧と、上記第2の接触子の負荷側電圧であ第4の電圧とを計測する第2の電圧計測部と、上記第1乃至第4の電圧を用いて、上記第1の接触子の第1の目標閉極時刻及び上記第2の接触子の第2の目標閉極時刻を決定する目標閉極時刻決定部と、上記第1及び第2の接触子を、上記第1及び第2の目標閉極時刻においてそれぞれ閉極するように制御する閉極制御部とを備えた電力開閉制御装置において、上記目標閉極時刻決定部は、上記第1及び第3の電圧を用いて、現在時刻以降の上記第1の接触子の極間電圧の絶対値を推定するとともに、上記第2及び第4の電圧を用いて、現在時刻以降の上記第2の接触子の極間電圧の絶対値を推定し、上記第1の目標閉極時刻を、上記第1の接触子の極間電圧の絶対値が所定の第1のしきい値以下である時刻に設定し、上記第2の接触子の極間電圧の絶対値を、上記第1の目標閉極時刻における上記第1の接触子の極間電圧の絶対値及び上記第1の目標閉極時刻からの経過時間のうちの少なくとも一方に基づいて補正し、上記第2の目標閉極時刻を、上記補正された第2の接触子の極間電圧の絶対値が上記第1のしきい値以下である時刻に設定することを特徴とする。
図1において、三相交流電源である電源1(以下、電源1という。)からのA相、B相及びC相の電源電圧はそれぞれ、遮断器2の接触子2a,2b及び2cと、三相平衡の分路リアクトル補償付き送電線3a,3b及び3cとを介して、負荷20に出力される。接触子2a,2b及び2cはそれぞれ、閉極制御部11からの閉極制御信号S11a,S11b及びS11cに応答して閉極する。また、電力開閉制御装置100の上位層の装置によって、送電線3a,3b及び3cのうちの少なくとも1つにおいて地絡などの故障が検出されると、接触子2a,2b及び2cは上位層の装置によって開極される。送電線3aは分路リアクトル補償付き送電線であるので、接触子2aが開極されると、接触子2aの負荷側に遮断器2のリアクトルと送電線aの静電容量とによって一定周波数の交流電圧が発生する。この交流電圧の周波数は、接触子2aの電源側の電圧の周波数とは異なる。また、接触子2b及び2cの負荷側にも、同様に一定周波数の交流電圧が発生する。
ここで、目標閉極時刻決定部9は、目標閉極時刻Taにおける接触子2aの極間電圧の絶対値(遮断器特性補正信号S94a)に基づいて補正量Cvを設定し、目標閉極時刻Taからの経過時間に基づいて補正量Ctを設定し、補正量Cv及びCtを接触子2bの極間電圧の絶対値(遮断器特性補正信号S94a)に加算することにより、接触子bの極間電圧の絶対値を補正する。また、補正量Cvは、目標閉極時刻Taにおける接触子2aの極間電圧の絶対値(遮断器特性補正信号S94a)の増加に伴って大きくなるように設定される。さらに、補正量Ctは、目標閉極時刻Taからの経過時間の増加に伴って大きくなるように設定される。
なお、増加率Mv及びMtを用いる場合、第1の投入相がA相であり、第2の投入相がB相であるとき、目標閉極時刻決定部9は以下のように目標閉極時刻Ta及びTbを決定する。目標閉極時刻決定部9は、目標閉極時刻Taにおける接触子2aの極間電圧の絶対値(遮断器特性補正信号S94a)に基づいて増加率Mvを設定し、目標閉極時刻Taからの経過時間に基づいて増加率Mtを設定し、増加率Mv及びMtを接触子2bの極間電圧の絶対値(遮断器特性補正信号S94a)に乗算することにより、接触子bの極間電圧の絶対値を補正する。ここで、増加率Mvは、目標閉極時刻Taにおける接触子2aの極間電圧の絶対値(遮断器特性補正信号S94a)の増加に伴って大きくなるように設定される。さらに、増加率Mtは、目標閉極時刻Taからの経過時間の増加に伴って大きくなるように設定される。
本発明に係る電力開閉制御装置は、少なくとも二相の交流電源と負荷との間に接続された遮断器の第1の接触子の電源側電圧である第1の電圧と、上記遮断器の第2の接触子の電源側電圧である第2の電圧とを計測する第1の電圧計測部と、上記第1の接触子の負荷側電圧である第3の電圧と、上記第2の接触子の負荷側電圧である第4の電圧とを計測する第2の電圧計測部と、上記第1乃至第4の電圧を用いて、上記第1の接触子の第1の目標閉極時刻及び上記第2の接触子の第2の目標閉極時刻を決定する目標閉極時刻決定部と、上記第1及び第2の接触子を、上記第1及び第2の目標閉極時刻においてそれぞれ閉極するように制御する閉極制御部とを備えた電力開閉制御装置において、上記目標閉極時刻決定部は、上記第1及び第3の電圧を用いて、上記第1の接触子の極間電圧の絶対値及び上記第2の接触子の極間電圧の絶対値の推定を開始する現在時刻以降の上記第1の接触子の極間電圧の絶対値を推定するとともに、上記第2及び第4の電圧を用いて、上記現在時刻以降の上記第2の接触子の極間電圧の絶対値を推定し、上記第1の目標閉極時刻を、上記第1の接触子の極間電圧の絶対値が所定の第1のしきい値以下である時刻に設定し、上記第2の接触子の極間電圧の絶対値を、上記第1の目標閉極時刻における上記第1の接触子の極間電圧の絶対値及び上記第1の目標閉極時刻からの経過時間のうちの少なくとも一方に基づいて補正し、上記第2の目標閉極時刻を、上記補正された第2の接触子の極間電圧の絶対値が上記第1のしきい値以下である時刻に設定することを特徴とする。

Claims (17)

  1. 少なくとも二相の交流電源と負荷との間に接続された遮断器の第1の接触子の電源側電圧であるの第1の電圧と、上記遮断器の第2の接触子の電源側電圧である第2の電圧とを計測する第1の電圧計測部と、
    上記第1の接触子の負荷側電圧である第3の電圧と、上記第2の接触子の負荷側電圧であるの第4の電圧とを計測する第2の電圧計測部と、
    上記第1乃至第4の電圧を用いて、上記第1の接触子の第1の目標閉極時刻及び上記第2の接触子の第2の目標閉極時刻を決定する目標閉極時刻決定部と、
    上記第1及び第2の接触子を、上記第1及び第2の目標閉極時刻においてそれぞれ閉極するように制御する閉極制御部とを備えた電力開閉制御装置において、
    上記目標閉極時刻決定部は、
    上記第1及び第3の電圧を用いて、現在時刻以降の上記第1の接触子の極間電圧の絶対値を推定するとともに、上記第2及び第4の電圧を用いて、現在時刻以降の上記第2の接触子の極間電圧の絶対値を推定し、
    上記第1の目標閉極時刻を、上記第1の接触子の極間電圧の絶対値が所定の第1のしきい値以下である時刻に設定し、
    上記第2の接触子の極間電圧の絶対値を、上記第1の目標閉極時刻における上記第1の接触子の極間電圧の絶対値及び上記第1の目標閉極時刻からの経過時間のうちの少なくとも一方に基づいて補正し、上記第2の目標閉極時刻を、上記補正された第2の接触子の極間電圧の絶対値が上記第1のしきい値以下である時刻に設定することを特徴とする電力開閉制御装置。
  2. 上記目標閉極時刻決定部は、上記第1の目標閉極時刻における上記第1の接触子の極間電圧の絶対値に基づいて第1の補正量を設定し、上記第1の補正量を上記第2の接触子の極間電圧の絶対値に加算することにより、上記第2の接触子の極間電圧の絶対値を、上記第1の目標閉極時刻における上記第1の接触子の極間電圧の絶対値に基づいて補正することを特徴とする請求項1記載の電力開閉制御装置。
  3. 上記第1の補正量は、上記第1の目標閉極時刻における上記第1の接触子の極間電圧の絶対値の増加に伴って大きくなるように設定されることを特徴とする請求項2記載の電力開閉制御装置。
  4. 上記目標閉極時刻決定部は、上記第1の目標閉極時刻からの経過時間に基づいて第2の補正量を設定し、上記第2の補正量を上記第2の接触子の極間電圧の絶対値に加算することにより、上記第2の接触子の極間電圧の絶対値を、上記第1の目標閉極時刻からの経過時間に基づいて補正することを特徴とする請求項1乃至3のうちのいずれか1つに記載の電力開閉制御装置。
  5. 上記第2の補正量は、上記第1の目標閉極時刻からの経過時間の増加に伴って大きくなるように設定されることを特徴とする請求項4記載の電力開閉制御装置。
  6. 上記目標閉極時刻決定部は、上記第1の目標閉極時刻における上記第1の接触子の極間電圧の絶対値に基づいて第1の増加率を設定し、上記第1の増加率を上記第2の接触子の極間電圧の絶対値に乗算することにより、上記第2の接触子の極間電圧の絶対値を、上記第1の目標閉極時刻における上記第1の接触子の極間電圧の絶対値に基づいて補正することを特徴とする請求項1記載の電力開閉制御装置。
  7. 上記第1の増加率は、上記第1の目標閉極時刻における上記第1の接触子の極間電圧の絶対値の増加に伴って大きくなるように設定されることを特徴とする請求項6記載の電力開閉制御装置。
  8. 上記目標閉極時刻決定部は、上記第1の目標閉極時刻からの経過時間に基づいて第2の増加率を設定し、上記第2の増加率を上記第2の接触子の極間電圧の絶対値に乗算することにより、上記第2の接触子の極間電圧の絶対値を、上記第1の目標閉極時刻からの経過時間に基づいて補正することを特徴とする請求項1、6又は7記載の電力開閉制御装置。
  9. 上記第2の増加率は、上記第1の目標閉極時刻からの経過時間の増加に伴って大きくなるように設定されることを特徴とする請求項8記載の電力開閉制御装置。
  10. 上記目標閉極時刻決定部は、上記補正された第2の接触子の極間電圧の絶対値が上記第1のしきい値以下である各時刻において、上記第1の目標閉極時刻における上記第1の接触子の極間電圧の絶対値と、上記補正された第2の接触子の極間電圧の絶対値とに基づいて過電圧抑制効果評価値を算出し、上記第2の目標閉極時刻を、上記各時刻のうち上記過電圧抑制効果評価値が所定のしきい値条件を満たす時刻に決定することを特徴とする請求項1乃至9のうちのいずれか1つに記載の電力開閉制御装置。
  11. 上記各時刻における上記過電圧抑制効果評価値は、上記第1の目標閉極時刻における上記第1の接触子の極間電圧の絶対値と、上記補正された第2の接触子の極間電圧の絶対値との和であり、
    上記しきい値条件は、上記過電圧抑制効果評価値が所定の第2のしきい値以下であることであることを特徴とする請求項10記載の電力開閉制御装置。
  12. 上記目標閉極時刻決定部は、上記第2の目標閉極時刻を、上記各時刻のうち上記過電圧抑制効果評価値が最大である時刻に決定することを特徴とする請求項10記載の電力開閉制御装置。
  13. 上記各時刻における上記過電圧抑制効果評価値は、上記第1の目標閉極時刻における上記第1の接触子の極間電圧の絶対値と、上記補正された第2の接触子の極間電圧の絶対値との和の逆数であることを特徴とする請求項12記載の電力開閉制御装置。
  14. 上記閉極制御部は、上記第1の目標閉極時刻から所定の予測閉極時間だけ前の時刻において、上記第1の接触子を閉極するための第1の閉極制御信号を上記第1の接触子に出力し、上記第2の目標閉極時刻から上記予測閉極時間だけ前の時刻において、上記第2の接触子を閉極するための第2の閉極制御信号を上記第2の接触子に出力することを特徴とする請求項1乃至13のうちのいずれか1つに記載の電力開閉制御装置。
  15. 上記閉極時刻決定部は、上記第1の接触子の極間電圧の絶対値及び上記第2の接触子の極間電圧の絶対値を、上記遮断器のプレアーク特性及び動作バラツキ特性に基づいて補正することを特徴とする請求項1乃至14のうちのいずれか1つに記載の電力開閉制御装置。
  16. 上記交流電源は三相交流電源であり、
    上記第1の電圧計測部は、上記遮断器の第3の接触子の電源側電圧である第5の電圧をさらに計測し、
    上記第2の電圧計測部は、上記第3の接触子の負荷側電圧である第6の電圧をさらに計測し、
    上記目標閉極時刻決定部は、上記第5及び第6の電圧を用いて、現在時刻以降の上記第3の接触子の極間電圧の絶対値を推定し、上記第3の接触子の極間電圧の絶対値を、上記第1の目標閉極時刻における上記第1の接触子の極間電圧の絶対値及び上記第1の目標閉極時刻からの経過時間のうちの少なくとも一方に基づいて補正した後、上記補正された第3の接触子の極間電圧の絶対値を、上記第2の目標閉極時刻における上記補正された第2の接触子の極間電圧の絶対値及び上記第2の目標閉極時刻からの経過時間のうちの少なくとも一方に基づいてさらに補正し、上記第3の接触子の第3の目標閉極時刻を、上記さらに補正された第3の接触子の極間電圧の絶対値が上記第1のしきい値以下である時刻に設定し、
    上記閉極制御部は、上記第3の接触子を、上記第3の目標閉極時刻において閉極するように制御することを特徴とする請求項1乃至15のうちのいずれか1つに記載の電力開閉制御装置。
  17. 少なくとも二相の交流電源と負荷との間に接続された遮断器の第1の接触子の電源側電圧であるの第1の電圧と、上記遮断器の第2の接触子の電源側電圧である第2の電圧とを計測する第1の電圧計測部と、
    上記第1の接触子の負荷側電圧である第3の電圧と、上記第2の接触子の負荷側電圧であるの第4の電圧とを計測する第2の電圧計測部と、
    上記第1乃至第4の電圧を用いて、上記第1の接触子の第1の目標閉極時刻及び上記第2の接触子の第2の目標閉極時刻を決定する目標閉極時刻決定部と、
    上記第1及び第2の接触子を、上記第1及び第2の目標閉極時刻においてそれぞれ閉極するように制御する閉極制御部とを備えた電力開閉制御装置の制御方法において、
    上記目標閉極時刻決定部が、上記第1及び第3の電圧を用いて、現在時刻以降の上記第1の接触子の極間電圧の絶対値を推定するとともに、上記第2及び第4の電圧を用いて、現在時刻以降の上記第2の接触子の極間電圧の絶対値を推定するステップと、
    上記目標閉極時刻決定部が、上記第1の目標閉極時刻を、上記第1の接触子の極間電圧の絶対値が所定の第1のしきい値以下である時刻に設定するステップと、
    上記目標閉極時刻決定部が、上記第2の接触子の極間電圧の絶対値を、上記第1の目標閉極時刻における上記第1の接触子の極間電圧の絶対値及び上記第1の目標閉極時刻からの経過時間のうちの少なくとも一方に基づいて補正し、上記第2の目標閉極時刻を、上記補正された第2の接触子の極間電圧の絶対値が上記第1のしきい値以下である時刻に設定するステップとを含むことを特徴とする電力開閉制御装置の制御方法。
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