JP2012043744A - 励磁突入電流抑制装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 三相交流電圧を単相交流電圧に変換する変圧器を電源投入する際に生じる励磁突入電流を抑制することのできる励磁突入電流抑制装置を提供することにある。
【解決手段】 電車線1とスコット結線変圧器3との接続を開閉する遮断器2の励磁突入電流を抑制する励磁突入電流抑制装置6であって、変圧器2を遮断したときの遮断位相を検出し、電車線1の各相の相電圧を計測し、計測した電車線1の各相の相電圧に基づいて、検出した遮断位相で、遮断器2を投入する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、遮断器を投入する際に生じる励磁突入電流を抑制する励磁突入電流抑制装置に関する。
一般に、変圧器鉄心に残留磁束がある状態で電源投入により無負荷励磁を行うと、大きな励磁突入電流が流れることが知られている。この励磁突入電流の大きさは変圧器の定格負荷電流の数倍になる。このように大きな励磁突入電流が流れると、系統電圧が変動し、その電圧変動が大きい場合、需要者に影響を与えることがある。
このため、励磁突入電流を抑制する方法として、投入抵抗と接点とが直列に接続された抵抗体付き遮断器を用いることが知られている。抵抗体付き遮断器は、遮断器主接点と並列に接続する。この抵抗体付き遮断器は、遮断器主接点に先行して投入する。これにより、励磁突入電流が抑制される。
また、他の抑制方法として、直接接地系の三相変圧器を3台の単相型遮断器で投入する際、任意の1相を先行投入し、その後に残りの2相を投入させるようにして励磁突入電流を抑制する方法が知られている。
さらに、非有効接地系の三相変圧器を三相一括操作型遮断器で投入する際の励磁突入電流を抑制する方法として、変圧器が遮断された時の鉄心に残留する磁束の値を計測し、変圧器投入時の励磁突入電流を遮断器の投入位相を制御することが知られている。
一方、三相交流電圧を単相交流電圧に変換する方法として、スコット結線、ウッドブリッジ結線変圧器、又は変形ウッドブリッジ結線等が知られている。これらの結線の変圧器は、例えば、単相電気炉又は単相交流電気車などに給電する場合に用いられる。
特開2002−75145号公報 特開2008−160100号公報
John H.Brunke、外1名,"Elimination of Transformer Inrush Currents by Controlled Switching -Part I: Theoretical Considerations", IEEE TRANSACTIONS ON POWER DELIVERY, IEEE,2001年4月,Vol.16,No.2,p.276−280
しかしながら、上述のような励磁突入電流を抑制する方法では、以下のような問題がある。
抵抗体付き遮断器による励磁突入電流抑制方法では、通常の遮断器に対して抵抗体付き遮断器を付加する必要があるため、遮断器全体としてみた場合、大型化してしまう。
また、いずれの励磁突入電流を抑制する方法も、上述のような三相交流電圧を単相交流電圧に変換する変圧器を投入することは想定されていない。
例えば、残留磁束を計測し、遮断器の投入位相を制御する方法では、電力系統に用いられる三相変圧器に対する制御方法を、三相交流電圧を単相交流電圧に変換する変圧器にそのまま適用することはできない。これらの結線の変圧器の場合は、1次側又は2次側の電圧を計測しても、変圧器鉄心の磁束をそのまま算出することができないからである。
本発明の実施形態の目的は、三相交流電圧を単相交流電圧に変換する変圧器を電源投入する際に生じる励磁突入電流を抑制することのできる励磁突入電流抑制装置を提供することにある。
本発明の実施形態の観点に従った励磁突入電流抑制装置は、単相交流の電力系統と三相交流電圧を単相交流電圧に変換する変圧器との接続を開閉する遮断器を投入する際に生じる励磁突入電流を抑制する励磁突入電流抑制装置であって、前記遮断器により前記変圧器を遮断したときの位相を検出する遮断位相検出手段と、前記遮断器の前記電力系統側の単相交流電圧を計測する単相交流電圧計測手段と、前記単相交流電圧計測手段により計測された単相交流電圧に基づいて、前記遮断位相検出手段により検出された位相で、前記遮断器を投入する投入手段とを備えている。
本発明の第1の実施形態に係る励磁突入電流抑制装置の適用された電力系統システムの構成を示す構成図。 第1の実施形態に係るスコット結線変圧器の構成を示す構成図。 第1の実施形態に係るスコット結線変圧器における電圧ベクトルの位置を示す回路図。 第1の実施形態に係るスコット結線変圧器の1次側の電圧ベクトルを示すベクトル図。 第1の実施形態に係るスコット結線変圧器の2次側の電圧ベクトルを示すベクトル図。 第1の実施形態に係るスコット結線変圧器の1次線間電圧の電圧波形を示す波形図。 第1の実施形態に係るスコット結線変圧器の中点を基準とする1次巻線電圧の電圧波形を示す波形図。 第1の実施形態に係るスコット結線変圧器の1次巻線電圧の電圧波形を示す波形図。 第1の実施形態に係るスコット結線変圧器の2次巻線電圧の電圧波形を示す波形図。 第1の実施形態に係る遮断器によるスコット結線変圧器を遮断したときの2次側の残留磁束を示す波形図。 第1の実施形態に係る変圧器電圧計測部により計測されるスコット結線変圧器の定常状態における2次電圧を示す波形図。 第1の実施形態に係るスコット結線変圧器の0度の遮断位相と投入位相との関係による遮断器に流れる励磁突入電流を表すグラフ図。 第1の実施形態に係るスコット結線変圧器の60度の遮断位相と投入位相との関係による遮断器に流れる励磁突入電流を表すグラフ図。 第1の実施形態に係るスコット結線変圧器の90度の遮断位相と投入位相との関係による遮断器に流れる励磁突入電流を表すグラフ図。 第1の実施形態に係るスコット結線変圧器の150度の遮断位相と投入位相との関係による遮断器に流れる励磁突入電流を表すグラフ図。 本発明の第2の実施形態に係る励磁突入電流抑制装置の適用された電力系統システムの構成を示す構成図。 第2の実施形態に係る定常磁束算出部により演算される電車線の相電圧の各電圧波形を示す波形図。 第2の実施形態に係る励磁突入電流抑制装置による投入目標位相範囲を説明するための磁束波形を示す波形図。 第2の実施形態に係るスコット結線変圧器の投入前後の2次電圧を示す波形図。 第2の実施形態に係るスコット結線変圧器の投入前後の2次巻線磁束を示す波形図。 第2の実施形態に係るスコット結線変圧器の投入前後の励磁突入電流を示す波形図。 本発明の第3の実施形態に係る励磁突入電流抑制装置の適用された電力系統システムの構成を示す構成図。 第3の実施形態に係る変圧器電圧変換部により演算された各線間電圧の電圧波形を示す波形図。 第3の実施形態に係る変圧器電圧変換部による変換後のスコット結線変圧器の1次巻線電圧の電圧波形を示す波形図。 第3の実施形態に係るスコット結線変圧器の2次電圧の電圧波形を示す波形図。 本発明の第4の実施形態に係る励磁突入電流抑制装置の適用された電力系統システムの構成を示す構成図。 第4の実施形態に係るスコット結線変圧器の投入前後の2次電圧を示す波形図。 第4の実施形態に係るスコット結線変圧器の投入前後の2次巻線磁束を示す波形図。 第4の実施形態に係るスコット結線変圧器の投入前後の励磁突入電流を示す波形図。 本発明の第5の実施形態に係る励磁突入電流抑制装置の適用された電力系統システムの構成を示す構成図。 本発明の第6の実施形態に係る励磁突入電流抑制装置の適用された電力系統システムの構成を示す構成図。 本発明の第7の実施形態に係る励磁突入電流抑制装置の適用された電力系統システムの構成を示す構成図。 本発明の第8の実施形態に係る励磁突入電流抑制装置の適用された電力系統システムの構成を示す構成図。
以下図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る励磁突入電流抑制装置6の適用された電力系統システムの構成を示す構成図である。なお、以降の図における同一部分には同一符号を付してその詳しい説明を省略し、異なる部分について主に述べる。以降の実施形態も同様にして重複する説明を省略する。
本実施形態に係る電力系統システムは、電車線1と、遮断器2と、スコット結線変圧器3と、電車線1に設けられた2相分の電車線電圧検出器4A,4Bと、スコット結線変圧器3の2次側(電車線1側)に設けられた2相分の変圧器2次側電圧検出器5M,5Tと、励磁突入電流抑制装置6とを備えている。
電車線1は、A相及びB相からなる単相交流の電力系統である。電車線1は、例えばトロリー線である。電車線1は、スコット結線変圧器3又は他の変電所の変圧器により単相交流電力が供給される。スコット結線変圧器3又は他の変電所の変圧器は、三相交流電力系統の母線(電源母線)から供給される三相交流電力を単相交流電力に変換する。
スコット結線変圧器3は、遮断器2を介して、電車線1に接続されている。スコット結線変圧器3は、有効接地系又は非有効接地系に設置されている。スコット結線変圧器3は、電源母線から供給される三相交流電圧を2組の単相交流電圧に変換する。スコット結線変圧器3は、変換した2組の単相交流電圧を遮断器2を介してそれぞれ電車線1のA相及びB相に供給する。スコット結線変圧器3は、三相交流側を1次側とし、単相交流側を2次側とする。
遮断器2は、電車線1とスコット結線変圧器3との間に設けられている。遮断器2は、A相及びB相を個別に操作する各相操作型の遮断器である。電車線1が充電されている場合、遮断器2が投入されることにより、スコット結線変圧器3は、電車線1に電源投入される。遮断器2が開放されることにより、スコット結線変圧器3は、電車線1から遮断される。
2つの電車線電圧検出器4A,4Bは、遮断器2の2次側(電車線1側)の電圧を計測するための計測用機器である。電車線電圧検出器4A,4Bは、それぞれ電車線1のA相及びB相のそれぞれの相電圧(対地電圧)を計測する。電車線電圧検出器4A,4Bは、例えば、計器用変圧器(VT, Voltage Transformer)である。電車線電圧検出器4A,4Bは、検出値を検出信号として、励磁突入電流抑制装置6に出力する。
2つの変圧器2次側電圧検出器5M,5Tは、遮断器2の1次側(スコット結線変圧器3側)の電圧を計測するための計測用機器である。変圧器2次側電圧検出器5M,5Tは、スコット結線変圧器3の各2次電圧(2次側の各相(主座、T座)の対地電圧)を計測する。変圧器2次側電圧検出器5M,5Tは、例えば、計器用変圧器(VT, Voltage Transformer)である。変圧器2次側電圧検出器5M,5Tは、検出値を検出信号として、励磁突入電流抑制装置6に出力する。
励磁突入電流抑制装置6は、電車線電圧検出器4A,4B及び変圧器2次側電圧検出器5M,5Tのそれぞれから受信した検出信号に基づいて、遮断器2の各相の主接点に対して投入指令を出力する。これにより、遮断器2の各相は、投入される。
図2は、本実施形態に係るスコット結線変圧器3の構成を示す構成図である。
スコット結線変圧器3は、M座変圧器(主座変圧器)302とT座変圧器301との2つの単相変圧器により構成されている。M座変圧器302の1次巻線の両端子は、U相とV相のそれぞれが接続されている。M座変圧器302は、1次巻線の1/2(0.5)の部分(中点O)をT座変圧器301の1次巻線の一端に接続する。T座変圧器301は、M座変圧器302の1次巻線の両端子に、電源母線1のU相及びV相が接続されたときに、電圧が0.866(√3/2)p.u.となるタップを電源母線1のW相に接続する。
図3〜図5は、本実施形態に係るスコット結線変圧器3における電圧ベクトルを説明するための図である。図3は、スコット結線変圧器3における電圧ベクトルの位置を示す回路図である。図4は、スコット結線変圧器3の1次側の電圧ベクトルを示すベクトル図である。図5は、スコット結線変圧器3の2次側の電圧ベクトルを示すベクトル図である。
スコット結線変圧器3は、1次定格電圧3300ボルト、2次定格電圧415ボルトの2つの単相変圧器をスコット結線で接続したものとする。
図6〜図9は、本実施形態に係るスコット結線変圧器3における電圧波形を示す波形図である。図6は、1次線間電圧Vuv,Vvw,Vwuの電圧波形を示している。図7は、中点Oを基準とする1次巻線電圧Vuo,Vvo,Vwoの電圧波形を示している。図8は、1次巻線電圧EM,ETの電圧波形を示している。図9は、2次巻線電圧Em,Etの電圧波形を示している。
図中において、電圧Vuvは、スコット結線変圧器3の1次側のUV相間の線間電圧を、電圧Vvwは、スコット結線変圧器3の1次側のVW相間の線間電圧を、電圧Vwuは、スコット結線変圧器3の1次側のWU相間の線間電圧を、電圧ETは、T座変圧器301の1次巻線電圧を、電圧EMは、M座変圧器302の1次巻線電圧を、電圧Etは、T座変圧器301の2次巻線電圧を、電圧Emは、M座変圧器302の2次巻線電圧を、電圧Vuoは、中点OとU相との間の1次巻線電圧を、電圧Vvoは、中点OとV相との間の1次巻線電圧を、電圧Vwoは、中点OとW相との間の1次巻線電圧をそれぞれ示している。
UV相間の線間電圧VuvとM座変圧器302の1次巻線電圧EMは、同じ位相になる。T座変圧器301の1次巻線電圧ETは、M座変圧器302の1次巻線電圧EMよりも90度位相が進む。これにより、T座変圧器301の2次巻線電圧Etは、M座変圧器302の2次巻線電圧Emよりも90度位相が進む。
スコット結線変圧器3の2組の単相交流電圧Em,Etは、a−o端子間及びb−o端子間に印加される。M座変圧器302の2次巻線電圧Emは、a−o端子間(A相)から出力される。T座変圧器301の2次巻線電圧Etは、b−o端子間(B相)から出力される。
図1を参照して、励磁突入電流抑制装置6の構成について説明する。
励磁突入電流抑制装置6は、電車線電圧計測部601と、変圧器電圧計測部603と、位相検出部605と、投入指令出力部606とを備えている。
電車線電圧計測部601は、電車線電圧検出器4A,4Bにより検出された検出信号に基づいて、電車線1の各相電圧を計測する。電車線電圧計測部601は、計測した電車線1の相電圧を位相検出部605に出力する。
変圧器電圧計測部603は、変圧器2次側電圧検出器5M,5Tにより検出された検出信号に基づいて、スコット結線変圧器3の各2次電圧を計測する。変圧器電圧計測部603は、計測した2次電圧を位相検出部605に出力する。
位相検出部605は、電車線電圧計測部601により計測された電車線1の各相電圧及び変圧器電圧計測部603により計測されたスコット結線変圧器3の各2次電圧を監視することにより、遮断器2が最後に開放されたときの遮断位相が記憶されている。位相検出部605は、電車線電圧計測部601により計測された電車線1の各相電圧に基づいて、記憶されている遮断位相と同一の位相を検出する。位相検出部605は、検出した位相を投入指令出力部606に出力する。
投入指令出力部606は、位相検出部605により検出された位相を投入位相として、遮断器2の各相の主接点を駆動する操作機構に対して投入指令を出力する。これにより、遮断器2が投入される。
図10〜図15を参照して、突入電流抑制装置6による投入位相について説明する。
図10は、本実施形態に係る遮断器2によるスコット結線変圧器3を遮断したときの2次側の残留磁束φm,φtを示す波形図である。残留磁束φmは、主座変圧器302の2次巻線の残留磁束である。残留磁束φtは、T座変圧器301の2次巻線の残留磁束である。
図11は、本実施形態に係る変圧器電圧計測部603により計測されるスコット結線変圧器3の定常状態における2次電圧Vm,Vtを示す波形図である。2次電圧Vmは、主座変圧器302の2次電圧である。2次電圧Vtは、T座変圧器301の2次電圧である。
図10に示す残留磁束φm,φtは、図11に示す定常状態の単相交流電圧Vm,Vtが印加されている場合に、図11に示す位相θ0を基準(0度)として30度毎に180度まで遮断位相を変化させた場合の残留磁束を示している。図10に示すように、遮断位相によって、スコット結線変圧器3の2次巻線の残留磁束φm,φtは異なる。
図12〜図15は、本実施形態に係るスコット結線変圧器3の遮断位相と投入位相との関係による遮断器2に流れる励磁突入電流Im,Itを表すグラフ図である。励磁突入電流Imは、M座の2次電流(電車線1のA相)を示している。励磁突入電流Itは、T座の2次電流(電車線1のB相)を示している。図12は、遮断位相(図11の位相θ0)を基準(0度)とし、投入位相を0度から180度まで30度毎に変化させている。図13〜図15は、それぞれ遮断位相を60度、90度、150度とし、図12と同様に投入位相を変化させている。
図12〜15に示すように、遮断位相がいずれの場合でも、励磁突入電流抑制装置6による投入位相のように、遮断位相と投入位相が同じ位相の場合が最も励磁突入電流が抑制されている。
本実施形態によれば、スコット結線変圧器3の最後(最新)の遮断位相を記憶し、この遮断位相と同一の投入位相で、遮断器2によりスコット結線変圧器3を電源投入することで、励磁突入電流を抑制することができる。
(第2の実施形態)
図16は、本発明の第2の実施形態に係る励磁突入電流抑制装置6Aの適用された電力系統システムの構成を示す構成図である。
本実施形態に係る電力系統システムは、図1に示す第1の実施形態に係る電力系統システムにおいて、励磁突入電流抑制装置6の代わりに励磁突入電流抑制装置6Aを設けた構成である。励磁突入電流抑制装置6Aは、第1の実施形態に係る励磁突入電流抑制装置6において、位相検出部605を位相検出部605Aに代え、定常磁束算出部602及び残留磁束算出部604を追加した構成である。その他の構成は、第1の実施形態と同様である。
図16〜図18を参照して、励磁突入電流抑制装置6Aの構成について説明する。
図17は、本実施形態に係る定常磁束算出部602により演算される電車線1の相電圧Va,Vb(スコット結線変圧器3の2次電圧Vm,Vt)の各電圧波形を示す波形図である。図18は、本実施形態に係る励磁突入電流抑制装置6Aによる投入目標位相範囲Tcを説明するための磁束波形を示す波形図である。
電車線電圧計測部601は、電車線電圧検出器4A,4Bにより検出された検出信号に基づいて、電車線1の各相電圧Va,Vbを計測する。電圧Vaは、電車線1のA相電圧である。電圧Vbは、電車線1のB相電圧である。電車線電圧計測部601は、計測した電車線1の各相電圧Va,Vbを定常磁束算出部602に出力する。
定常磁束算出部602は、電車線電圧計測部601により計測された各電車線1の相電圧Va,Vbをそれぞれ積分する。定常磁束算出部602は、この積分された値を、スコット結線変圧器3の鉄心の定常時の2次巻線磁束(定常磁束)φTm,φTtとする。即ち、電車線1のA相電圧Va及びB相電圧Vbは、それぞれ主座の2次電圧Vm及びT座の2次電圧Vtとみなしている。定常磁束算出部602は、遮断器2が投入されるまで、定常磁束φTm,φTtを演算する。定常磁束算出部602は、演算した定常磁束φTm,φTtを位相検出部605Aに出力する。
変圧器電圧計測部603は、変圧器2次側電圧検出器5M,5Tにより検出された検出信号に基づいて、スコット結線変圧器3の各2次電圧Vm,Vtを計測する。変圧器電圧計測部603は、計測した各2次電圧Vm,Vtを残留磁束算出部604に出力する。
残留磁束算出部604は、遮断器2によるスコット結線変圧器3の遮断直後の変圧器電圧計測部603により計測された各2次電圧Vm,Vtをそれぞれ積分する。残留磁束算出部604は、この積分された値を、スコット結線変圧器3の鉄心の残留磁束(2次巻線磁束)φZm,φZtとする。残留磁束φZmは、主座変圧器302の2次巻線の残留磁束である。残留磁束φZtは、主座変圧器301の2次巻線の残留磁束である。残留磁束算出部604は、演算した残留磁束φZm,φZtを位相検出部605Aに出力する。
位相検出部605Aには、定常磁束算出部602により演算された定常磁束φTm,φTt及び残留磁束算出部604により演算された残留磁束φZm,φZtが入力される。位相検出部605Aは、2次巻線磁束毎に、定常磁束算出部602により演算された定常磁束φTm,φTtと残留磁束算出部604により演算された残留磁束φZm,φZtとの極性がそれぞれ一致する位相区間Tm,Ttを同定する。位相検出部605Aは、検出したそれぞれの位相区間Tm,Ttに基づいて、投入目標位相範囲Tcを同定する。位相検出部605Aは、同定した投入目標位相範囲Tcを投入指令出力部606に出力する。
位相検出部605Aは、遮断器2を相別に投入する場合は、投入目標位相範囲Tcをそれぞれ相毎に投入指令出力部606に出力する。位相検出部605Aは、遮断器2を同時に投入する場合は、各相に同じ投入目標位相範囲Tcを投入指令出力部606に出力する。このとき、投入目標位相範囲Tcは、図18に示すように、2次巻線磁束毎に定常磁束φTm,φTtと残留磁束φZm,φZtのそれぞれの極性が一致する位相区間Tm,Ttが重なる位相区間とする。
投入指令出力部606は、位相検出部605Aにより検出された投入目標位相範囲Tc内で、遮断器2の各相の主接点を駆動する操作機構に対して投入指令を出力する。これにより、遮断器2は、投入される。
次に、図19〜図21を参照して、励磁突入電流抑制装置6Aによる励磁突入電流の抑制について説明する。ここでは、遮断器2の各相を同時に投入した場合を示している。
図19〜図21は、遮断器2によるスコット結線変圧器3の投入Tc前後の状態の一例を示している。図19は、2次電圧Vm,Vtを示す波形図である。図20は、2次巻線磁束(定常磁束φTm,φTt及び残留磁束φZm,φZt)を示す波形図である。図21は、励磁突入電流Im,Itを示す波形図である。
定常時のスコット結線変圧器3の2次側に図19に示す2次電圧Vm,Vtが印加されている場合、遮断器2による投入Tc前は、図20に示す残留磁束φZm,φZtがある。
励磁突入電流抑制装置6Aにより、遮断器2を投入すると、図21に示す励磁突入電流Im,Itは、最大で約300アンペアに抑制される。
本実施形態によれば、電車線1の相電圧Va,Vbからスコット結線変圧器3の2次巻線磁束の定常磁束φTm,φTtを求めることができる。よって、スコット結線変圧器3の2次電圧を計測して、残留磁束φZm,φZtを求めることで、遮断器2を投入するための投入目標位相範囲Tcを同定することができる。
(第3の実施形態)
図22は、本発明の第3の実施形態に係る励磁突入電流抑制装置6Bの適用された電力系統システムの構成を示す構成図である。
本実施形態に係る電力系統システムは、図16に示す第2の実施形態に係る電力系統システムにおいて、変圧器2次側電圧検出器5T,5Mの代わりに変圧器1次側電圧検出器5U,5V,5Wを設け、励磁突入電流抑制装置6Aを励磁突入電流抑制装置6Bに代えた構成である。励磁突入電流抑制装置6Bは、第2の実施形態に係る励磁突入電流抑制装置6Aにおいて、変圧器電圧計測部603及び残留磁束算出部604をそれぞれ変圧器電圧計測部603B及び残留磁束算出部604Bに代え、変圧器電圧変換部610を追加した構成である。その他の構成については、第2の実施形態と同様である。
3つの変圧器1次側電圧検出器5U,5V,5Wは、それぞれスコット結線変圧器3の1次側の各端子(U相、V相、W相)のそれぞれの端子電圧を計測するための計測用機器である。変圧器1次側電圧検出器5U,5V,5Wは、例えば、計器用変圧器である。変圧器1次側電圧検出器5U,5V,5Wは、検出値を検出信号として、励磁突入電流抑制装置6Bに出力する。
変圧器電圧計測部603Bは、変圧器1次側電圧検出器5U,5V,5Wにより検出された検出信号に基づいて、スコット結線変圧器3の1次側の各相電圧を計測する。変圧器電圧計測部603Bは、計測した各相電圧を変圧器電圧変換部610に出力する。
図23〜図25を参照して、本実施形態に係る変圧器電圧変換部610による演算処理について説明する。
図23は、変圧器電圧変換部610により演算された各線間電圧Vuv,Vvw,Vwuの電圧波形を示す波形図である。図24は、変圧器電圧変換部610による変換後のスコット結線変圧器3の1次巻線電圧VDm,VDtの電圧波形を示す波形図である。図25は、スコット結線変圧器3の2次電圧Vm,Vtの電圧波形を示す波形図である。
変圧器電圧変換部610は、変圧器電圧計測部603Bにより計測された各相電圧に基づいて、各線間電圧Vuv,Vvw,Vwuを演算する。変圧器電圧変換部610は、演算した各線間電圧Vuv,Vvw,Vwuを、次式により、スコット結線変圧器3の1次巻線電圧VDm,VDtに変換する。1次巻線電圧VDmは、変換後の主座変圧器302の1次巻線電圧である。1次巻線電圧VDtは、変換後のT座変圧器301の1次巻線電圧である。変圧器電圧変換部610は、変換したスコット結線変圧器3の1次巻線電圧VDm,VDtを残留磁束算出部604Bに出力する。
VDm=(√3/2)Vuv …式(4)
VDt=(Vwu−Vvw)/2 …式(5)
変圧器電圧変換部610は、図23に示す各線間電圧Vuv,Vvw,Vwuを、図24に示すスコット結線変圧器3の1次巻線電圧VDm,VDtに変換する。この変換された1次巻線電圧VDm,VDtは、図25に示すスコット結線変圧器3の2次電圧Vm,Vtの電圧波形と、周期及び位相がそれぞれ同一の波形である。従って、変圧器電圧変換部610により変換された1次巻線電圧VDm,VDtは、スコット結線変圧器3の2次側の各巻線の残留磁束φZm,φZtを演算するための2次電圧とみなして用いる。
残留磁束算出部604Bは、遮断器2によるスコット結線変圧器3の遮断直後に、変圧器電圧変換部610により変換された各1次巻線電圧VDm,VDtをそれぞれ積分する。残留磁束算出部604Bは、この積分された値を、スコット結線変圧器3の鉄心の残留磁束(2次巻線磁束)φZm,φZtとする。その他の点は、第2の実施形態に係る残留磁束算出部604と同様である。
本実施形態によれば、変圧器2次側電圧検出器5T,5Mの代わりに変圧器1次側電圧検出器5U,5V,5Wを設けることで、第2の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
(第4の実施形態)
図26は、本発明の第4の実施形態に係る励磁突入電流抑制装置6Cの適用された電力系統システムの構成を示す構成図である。
本実施形態に係る電力系統システムは、図16に示す第2の実施形態に係る電力系統システムにおいて、変圧器2次側電圧検出器5T,5Mの代わりに変圧器2次側電圧検出器5T1,5M1を設け、励磁突入電流抑制装置6Aを励磁突入電流抑制装置6Cに代えた構成である。励磁突入電流抑制装置6Cは、第2の実施形態に係る励磁突入電流抑制装置6Aにおいて、変圧器電圧計測部603及び変圧器電圧計測部603Cに代えた構成である。その他の構成については、第2の実施形態と同様である。
2つの変圧器2次側電圧検出器5M1,5T1は、スコット結線変圧器3の2次電圧(2次側の各相の対地電圧)及び主座変圧器302とT座変圧器301との接続点(中点)Oの対地電圧を計測する。変圧器2次側電圧検出器5M1は、主座の2次電圧から中点の対地電圧を引いた電圧を検出する。即ち、変圧器2次側電圧検出器5M1は、主座変圧器302の2次巻線電圧を検出する。変圧器2次側電圧検出器5T1は、T座の2次電圧から中点の対地電圧を引いた電圧を検出する。即ち、変圧器2次側電圧検出器5T1は、T座変圧器301の2次巻線電圧を検出する。その他の点は、第2の実施形態に係る変圧器2次側電圧検出器5T,5Mと同様である。
変圧器電圧計測部603Cは、変圧器2次側電圧検出器5M1,5T1により検出された検出信号に基づいて、スコット結線変圧器3の各2次巻線電圧Vm,Vtを計測する。その他の点は、第2の実施形態に係る変圧器電圧計測部603と同様である。
次に、図27〜図29を参照して、励磁突入電流抑制装置6Cによる励磁突入電流の抑制について説明する。ここでは、遮断器2の各相を略同時に投入した場合を示している。
図27〜図29は、遮断器2によるスコット結線変圧器3の投入Tcm,Tct前後の状態の一例を示している。図27は、2次電圧Vm,Vtを示す波形図である。図28は、2次巻線磁束(定常磁束φTm,φTt及び残留磁束φZm,φZt)を示す波形図である。図29は、励磁突入電流Im,Itを示す波形図である。
投入Tcmは、主座の投入時点を示している。投入Tctは、T座の投入時点を示している。主座の投入時点Tcm及びT座の投入時点Tctは、励磁突入電流抑制装置6Cによる投入目標位相範囲Tc内の投入である。
定常時のスコット結線変圧器3の2次側に図27に示す2次電圧Vm,Vtが印加されている場合、遮断器2による投入Tcm,Tct前は、図20に示す残留磁束φZm,φZtがある。
励磁突入電流抑制装置6Cにより、遮断器2を投入すると、図21に示す励磁突入電流Im,Itは、最大で約70アンペアに抑制される。
本実施形態によれば、主座変圧器302とT座変圧器301との接続点Oの対地電圧を計測することで、スコット結線変圧器3の各2次巻線電圧Vm,Vtの測定精度を高めることができる。よって、残留磁束φZm,ΦZtの測定精度も高めることができる。これにより、第2の実施形態よりも励磁突入電流を抑制する精度を高めることができる。
(第5の実施形態)
図30は、本発明の第5の実施形態に係る励磁突入電流抑制装置6Dの適用された電力系統システムの構成を示す構成図である。
本実施形態に係る電力系統システムは、図1に示す第1の実施形態に係る電力系統システムにおいて、励磁突入電流抑制装置6の代わりに励磁突入電流抑制装置6Dを設けた構成である。励磁突入電流抑制装置6Dは、第1の実施形態に係る励磁突入電流抑制装置6において、位相検出部605を位相検出部605Dに代え、開極指令出力部609を追加した構成である。その他の構成は、第1の実施形態と同様である。
位相検出部605Dには、所定の位相(又は位相区間)が保持されている。なお、この所定の位相は予め設定されていてもよいし、遮断器2の過去に開閉された条件によって保持されるものでもよい。位相検出部605Dは、電車線電圧計測部601により計測された電車線1の各相電圧及び変圧器電圧計測部603により計測されたスコット結線変圧器3の各2次電圧に基づいて、保持されている位相を検出する。位相検出部605Dは、遮断器2を開極する場合には、検出した位相を開極指令出力部609に出力する。位相検出部605Dは、遮断器2を投入する場合には、検出した位相を投入指令出力部606に出力する。
開極指令出力部609は、位相検出部605Dにより検出された位相を開極位相として、遮断器2の各相の主接点を駆動する操作機構に対して開極指令を出力する。これにより、遮断器2は、開放される。
投入指令出力部606は、位相検出部605Dにより検出された位相を投入位相として、遮断器2の各相の主接点を駆動する操作機構に対して投入指令を出力する。これにより、遮断器2は、投入される。
本実施形態によれば、スコット結線変圧器3の遮断位相は、常に予め設定されている位相になる。また、スコット結線変圧器3の電源投入される投入位相も常に予め設定されている位相になる。これにより、遮断位相と投入位相が常に同じになるため、第1の実施形態と同様に、スコット結線変圧器3の電源投入よる励磁突入電流を抑制することができる。
(第6の実施形態)
図31は、本発明の第6の実施形態に係る励磁突入電流抑制装置6Eの適用された電力系統システムの構成を示す構成図である。
励磁突入電流抑制装置6Eは、図16に示す第2の実施形態に係る励磁突入電流抑制装置6Aにおいて、位相検出部605Aを位相検出部605Eに代え、計測情報保持部607、開極位相制御部608、及び開極指令出力部609を追加した構成である。その他の構成は、第2の実施形態に係る励磁突入電流抑制装置6Aと同様である。
励磁突入電流抑制装置6Eの運用前に、計測情報保持部607は、遮断器2を複数回遮断したときにおける、変圧器電圧計測部603により計測された電圧遮断位相と、残留磁束算出部604により算出された磁束信号とを計測する。計測情報保持部607は、計測された電圧遮断位相及び磁束信号に基づいて、遮断位相と残留磁束との関係などの残留磁束の特性に関する情報を計測情報として保持する。
開極位相制御部608には、計測情報保持部607に保持された計測情報及び電車線電圧計測部601により計測された電車線1の各相電圧Va,Vbが入力される。開極位相制御部608は、計測情報から各2次巻線の残留磁束φZm,φZtを推定する。開極位相制御部608は、推定した残留磁束φZm,φZt及び各相電圧Va,Vbに基づいて、遮断位相が常に同じになるように、遮断器2の主接点の開極位相を制御する。開極位相制御部608は、制御した開極位相を開極指令出力部609に出力する。
開極指令出力部609は、開極位相制御部608から受信した開極位相に基づいて、遮断器2を開放する。
位相検出部605Eには、計測情報保持部607に保持されている計測情報及び定常磁束算出部602により算出された定常磁束φTm,φTtが入力される。位相検出部605Eは、計測情報保持部607に保持されている計測情報から、残留磁束φZm,φZtを推定する。位相検出部605Eは、残留磁束φZm,φZt及び定常磁束φTm,φTtに基づいて、遮断器2を投入する投入目標位相範囲Tcを同定する。投入目標位相範囲Tcを同定する方法については、第1の実施形態と同様である。
ここで、開極位相制御部608は、常に遮断位相が同じになるように、位相制御をしている。従って、位相検出部605Eは、計測情報保持部607に保持されている情報に変更がなければ(計測情報を更新していなければ)、常に投入目標位相範囲Tcは同じでよい。
本実施形態によれば、第2の実施形態による作用効果に加え、以下の作用効果を得ることができる。
電力系統に遮断器2及びスコット結線変圧器3などを一旦設置した後は、この電力系統の回路条件は、常に同じである。このため、遮断器2が遮断するときの位相を常に同じにしておけば、スコット結線変圧器3の各相の残留磁束の値も常に同じになるはずである。
励磁突入電流抑制装置6Eは、遮断器2でスコット結線変圧器3を遮断する際、遮断位相が常に同じになるように遮断器2の開極位相を制御して遮断する。即ち、励磁突入電流抑制装置6Aは、残留磁束を常に同じ値とすることができる。従って、励磁突入電流抑制装置6Eは、遮断器2を投入させてスコット結線変圧器3を励磁させるときも常に同じ位相にすることができる。これにより、励磁突入電流抑制装置6Eは、常に励磁突入電流の抑制をすることができる。
従って、変圧器2次側電圧検出器5M,5Tが常時接続していない場合でも、励磁突入電流抑制装置6Eは、計測情報保持部607に保持されている計測情報に基づいて、遮断器2が遮断した後のスコット結線変圧器3の残留磁束の情報を常に得ることができる。従って、変圧器2次側電圧検出器5M,5Tは、計測情報保持部607による計測時のみ接続し、通常の運用状態では取り外すこともできる。もちろん、変圧器2次側電圧検出器5M,5Tは、恒久的に設置されていても良い。
(第7の実施形態)
図32は、本発明の第7の実施形態に係る励磁突入電流抑制装置6Fの適用された電力系統システムの構成を示す構成図である。
励磁突入電流抑制装置6Fは、図22に示す第3の実施形態に係る励磁突入電流抑制装置6Bにおいて、位相検出部605Aを第6の実施形態に係る位相検出部605Eに代え、計測情報保持部607F、第6の実施形態に係る開極位相制御部608、及び第6の実施形態に係る開極指令出力部609を追加した構成である。その他の構成は、第3の実施形態に係る励磁突入電流抑制装置6Bと同様である。
励磁突入電流抑制装置6Fの運用前に、計測情報保持部607Fは、遮断器2を複数回遮断したときにおける、電圧変換部610により演算された電圧遮断位相と、残留磁束算出部604Bにより算出された磁束信号とを計測する。計測情報保持部607Fは、計測された電圧遮断位相及び磁束信号に基づいて、遮断位相と残留磁束との関係などの残留磁束の特性に関する情報を計測情報として保持する。
開極位相制御部608は、第6の実施形態と同様に、計測情報保持部607Fに保持された計測情報及び電車線電圧計測部601により計測された電車線1の各相電圧Va,Vbに基づいて、遮断位相が常に同じになるように開極位相を制御する。開極位相制御部608は、制御した開極位相を開極指令出力部609に出力する。
開極指令出力部609は、開極位相制御部608から受信した開極位相に基づいて、遮断器2を開放する。
位相検出部605Eは、第6の実施形態と同様に、計測情報保持部607に保持されている計測情報及び定常磁束算出部602により算出された定常磁束φTm,φTtに基づいて、遮断器2を投入する投入目標位相範囲Tcを同定する。
本実施形態によれば、第3実施形態及び第6の実施形態のそれぞれの作用効果と同様の作用効果を得ることができる。
(第8の実施形態)
図33は、本発明の第8の実施形態に係る励磁突入電流抑制装置6Gの適用された電力系統システムの構成を示す構成図である。
本実施形態に係る電力系統システムは、図31に示す第6の実施形態に係る電力系統システムにおいて、変圧器2次側電圧検出器5T,5Mの代わりに第4の実施形態に係る変圧器2次側電圧検出器5T1,5M1を設け、励磁突入電流抑制装置6Eを励磁突入電流抑制装置6Gに代えた構成である。励磁突入電流抑制装置6Gは、第6の実施形態に係る励磁突入電流抑制装置6Eにおいて、変圧器電圧計測部603及び第4の実施形態に係る変圧器電圧計測部603Cに代えた構成である。その他の構成については、第6の実施形態と同様である。
変圧器2次側電圧検出器5M1,5T1は、第4の実施形態と同様に、スコット結線変圧器3の中点Oの対地電圧を計測することにより、それぞれ主座変圧器301の2次巻線電圧及びT座変圧器301の2次巻線電圧を検出する。
変圧器電圧計測部603Cは、第4の実施形態と同様に、変圧器2次側電圧検出器5M1,5T1により検出された検出信号に基づいて、スコット結線変圧器3の各2次巻線電圧Vm,Vtを計測する。
本実施形態によれば、第4実施形態及び第6の実施形態のそれぞれの作用効果と同様の作用効果を得ることができる。
なお、第1の実施形態において、遮断位相は、電車線電圧計測部601により計測された電車線1の電圧又は変圧器電圧計測部603により計測されたスコット結線変圧器3の2次電圧のいずれの電圧によるものでもよい。同様に、第5の実施形態において、設定される位相(開極位相及び投入位相)も、電車線1の電圧又は変圧器電圧計測部603により計測されたスコット結線変圧器3の2次電圧のいずれの電圧によるものでもよい。
第3の実施形態において、変圧器1次側電圧検出器5U,5V,5Wは、それぞれスコット結線変圧器3の1次側の各相電圧を計測したが、スコット結線変圧器3の1次側の各線間電圧を計測してもよい。これにより、変圧器電圧変換部610における相電圧を線間電圧に変換する演算処理を省略することができる。
さらに、各実施形態において、励磁突入電流抑制装置6等での位相制御における各種パラメータは、より精度を高めるため等により補正をしてもよい。例えば、遮断器2の投入において、主接点間に発生するプレアークと呼ばれる先行放電や、操作機構の動作ばらつきなどに起因する投入時間のばらつきが存在する。このプレアークによる投入ばらつきや、遮断器投入時のばらつきは、あらかじめその特性を取得しておくことにより、位相制御を行う際にこの特性による補正をする。このような補正をすることで、これらのばらつきがあっても、励磁突入電流をより確実に抑制することができる。
また、第3実施形態及び第7の実施形態において、残留磁束を演算する場合に、相電圧、線間電圧、及び1次巻線電圧と順次に電圧を変換してから磁束を求めたが、磁束を求めた後に、磁束を変換してもよい。例えば、各相電圧から各2次巻線の残留磁束を求める場合、先に各相の磁束を求めた後に、各2次巻線の残留磁束を求めてもよい。また、その他の演算においても、結果が同じになるのであれば、演算の順序や演算をさせる場所(励磁突入電流抑制装置の内部や外部を問わず、コンピュータや各種検出器等)は、適宜変更することができる。他の実施形態も同様である。
さらに、各実施形態において、遮断器2は、相毎に操作する各相操作型の遮断器としたが、二相を一括に操作する一括操作型の遮断器でもよい。
なお、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…電車線、2…遮断器、3…スコット結線変圧器、4A,4B…電車線電圧検出器、5M,5T…変圧器2次側電圧検出器、6…励磁突入電流抑制装置、601…電車線電圧計測部、603…変圧器電圧計測部、605…位相検出部、606…投入指令出力部。

Claims (12)

  1. 単相交流の電力系統と三相交流電圧を単相交流電圧に変換する変圧器との接続を開閉する遮断器を投入する際に生じる励磁突入電流を抑制する励磁突入電流抑制装置であって、
    前記遮断器により前記変圧器を遮断したときの位相を検出する遮断位相検出手段と、
    前記遮断器の前記電力系統側の単相交流電圧を計測する単相交流電圧計測手段と、
    前記単相交流電圧計測手段により計測された単相交流電圧に基づいて、前記遮断位相検出手段により検出された位相で、前記遮断器を投入する投入手段と
    を備えたことを特徴とする励磁突入電流抑制装置。
  2. 単相交流の電力系統と三相交流電圧を単相交流電圧に変換する変圧器との接続を開閉する遮断器を投入する際に生じる励磁突入電流を抑制する励磁突入電流抑制装置であって、
    前記遮断器を保持された位相で開極する開極手段と、
    前記遮断器の前記電力系統側の単相交流電圧に基づいて、前記保持された位相で、前記遮断器を投入する投入手段と
    を備えたことを特徴とする励磁突入電流抑制装置。
  3. 単相交流の電力系統と三相交流電圧を単相交流電圧に変換する変圧器との接続を開閉する遮断器を投入する際に生じる励磁突入電流を抑制する励磁突入電流抑制装置であって、
    前記遮断器の前記変圧器側の単相交流電圧を計測する変圧器側単相交流電圧計測手段と、
    前記変圧器側単相交流電圧計測手段により計測された単相交流電圧に基づいて、前記遮断器による前記変圧器の遮断後の前記変圧器の各相の残留磁束を演算する残留磁束演算手段と、
    前記遮断器の前記電力系統側の単相交流電圧を計測する電力系統側単相交流電圧計測手段と、
    前記電力系統側単相交流電圧計測手段により計測された単相交流電圧に基づいて、前記変圧器の各相の定常磁束を演算する定常磁束演算手段と、
    前記残留磁束演算手段により演算された残留磁束と前記定常磁束演算手段により演算された定常磁束とが相毎に極性が一致する位相を判断する位相判断手段と、
    前記位相判断手段により判断された位相で、前記遮断器を投入する投入手段と
    を備えたことを特徴とする励磁突入電流抑制装置。
  4. 前記変圧器は、主座変圧器とT座変圧器とが中点で接続されたスコット結線変圧器であり、
    前記中点の対地電圧を計測する中点電圧計測手段を備え、
    前記変圧器側単相交流電圧計測手段は、前記中点電圧計測手段により計測された前記中点の対地電圧に基づいて、単相交流電圧を計測すること
    を特徴とする請求項3に記載の励磁突入電流抑制装置。
  5. 単相交流の電力系統と三相交流電圧を単相交流電圧に変換する変圧器との接続を開閉する遮断器を投入する際に生じる励磁突入電流を抑制する励磁突入電流抑制装置であって、
    前記変圧器の三相交流電圧を計測する変圧器側三相交流電圧計測手段と、
    前記変圧器側三相交流電圧計測手段により計測された前記変圧器の三相交流電圧を、前記変圧器の単相交流電圧に変換する変圧器側電圧変換手段と、
    前記変圧器側電圧変換手段により変換された単相交流電圧に基づいて、前記遮断器による前記変圧器の遮断後の前記変圧器の各相の残留磁束を演算する残留磁束演算手段と、
    前記遮断器の前記電力系統側の単相交流電圧を計測する電力系統側単相交流電圧計測手段と、
    前記電力系統側単相交流電圧計測手段により計測された単相交流電圧に基づいて、前記変圧器の各相の定常磁束を演算する定常磁束演算手段と、
    前記残留磁束演算手段により演算された残留磁束と前記定常磁束演算手段により演算された定常磁束とが相毎に極性が一致する位相を判断する位相判断手段と、
    前記位相判断手段により判断された位相で、前記遮断器を投入する投入手段と
    を備えたことを特徴とする励磁突入電流抑制装置。
  6. 前記遮断器を少なくとも1回開放操作したときの前記変圧器の残留磁束及び前記遮断器の遮断位相を計測した情報を保持する計測情報保持手段と、
    前記計測情報保持手段に保持された情報に基づいて、同一の遮断位相で前記遮断器を開放するための開放手段とを備え、
    前記投入手段は、前記開放手段による前記遮断位相に基づいて、前記遮断器を投入すること
    を特徴とする請求項3から請求項5のいずれか1項に記載の励磁突入電流抑制装置。
  7. 単相交流の電力系統と三相交流電圧を単相交流電圧に変換する変圧器との接続を開閉する遮断器を投入する際に生じる励磁突入電流を抑制する励磁突入電流抑制方法であって、
    前記遮断器により前記変圧器を遮断したときの位相を検出し、
    前記遮断器の前記電力系統側の単相交流電圧を計測し、
    計測した単相交流電圧に基づいて、検出した位相で、前記遮断器を投入すること
    を含むことを特徴とする励磁突入電流抑制方法。
  8. 単相交流の電力系統と三相交流電圧を単相交流電圧に変換する変圧器との接続を開閉する遮断器を投入する際に生じる励磁突入電流を抑制する励磁突入電流抑制方法であって、
    前記遮断器を保持された位相で開極し、
    前記遮断器の前記電力系統側の単相交流電圧に基づいて、前記保持された位相で、前記遮断器を投入すること
    を含むことを特徴とする励磁突入電流抑制方法。
  9. 単相交流の電力系統と三相交流電圧を単相交流電圧に変換する変圧器との接続を開閉する遮断器を投入する際に生じる励磁突入電流を抑制する励磁突入電流抑制方法であって、
    前記遮断器の前記変圧器側の単相交流電圧を計測し、
    計測した前記変圧器側の単相交流電圧に基づいて、前記遮断器による前記変圧器の遮断後の前記変圧器の各相の残留磁束を演算し、
    前記遮断器の前記電力系統側の単相交流電圧を計測し、
    計測した前記電力系統側の単相交流電圧に基づいて、前記変圧器の各相の定常磁束を演算し、
    演算した残留磁束と演算した定常磁束とが相毎に極性が一致する位相を判断し、
    判断した位相で、前記遮断器を投入すること
    を含むことを特徴とする励磁突入電流抑制方法。
  10. 前記変圧器は、主座変圧器とT座変圧器とが中点で接続されたスコット結線変圧器であり、
    前記中点の対地電圧を計測し、
    前記電力系統側の単相交流電圧は、計測した前記中点の対地電圧に基づいて、計測すること
    を含むことを特徴とする請求項9に記載の励磁突入電流抑制方法。
  11. 単相交流の電力系統と三相交流電圧を単相交流電圧に変換する変圧器との接続を開閉する遮断器を投入する際に生じる励磁突入電流を抑制する励磁突入電流抑制方法であって、
    前記変圧器の三相交流電圧を計測し、
    計測した前記変圧器の三相交流電圧を、前記変圧器の単相交流電圧に変換し、
    変換した単相交流電圧に基づいて、前記遮断器による前記変圧器の遮断後の前記変圧器の各相の残留磁束を演算し、
    前記遮断器の前記電力系統側の単相交流電圧を計測し、
    計測した前記電力系統側の単相交流電圧に基づいて、前記変圧器の各相の定常磁束を演算し、
    演算した残留磁束と演算した定常磁束とが相毎に極性が一致する位相を判断し、
    判断した位相で、前記遮断器を投入すること
    を含むことを特徴とする励磁突入電流抑制方法。
  12. 前記遮断器を少なくとも1回開放操作したときの前記変圧器の残留磁束及び前記遮断器の遮断位相を計測した情報を保持し、
    保持した情報に基づいて、同一の遮断位相で前記遮断器を開放し、
    前記遮断位相に基づいて、前記遮断器を投入すること
    を含むことを特徴とする請求項7から請求項11のいずれか1項に記載の励磁突入電流抑制方法。
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