JPWO2014076843A1 - デジタル放送受信装置およびデジタル放送受信方法 - Google Patents
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Abstract
Description
なお、特許文献1では、MPEG2−PSからMPEG2−TSへの変換を簡易に行うことを目的として、MPEG2−PSの時間情報を、MPEG2−TSへの変換を考慮した時間情報に置き換えて光ディスクに記録している。
このような受信装置において、従来では、フォーマット種別ごとにデジタルデータストリームを処理していたため、デジタル放送の受信信号からデジタルデータストリームを復調する放送波復調LSIと、デジタルデータストリームに圧縮された映像や音声のコンテンツデータを伸長する映像音声伸長LSIの間のインタフェースが、デジタルデータストリームのフォーマットごとに必要であった。
例えば、放送波復調LSIと映像音声伸長LSIのインタフェースとして、MPEG2−TSフォーマット用の端子と、GSEなどのフォーマット用にシリアル通信端子が必要である。このため、受信装置の回路が複雑化しかつコストアップにも繋がっていた。
また、デジタル放送受信装置では、上述したように放送元のストリームを変換できないので、特許文献1のように元のストリームを変更する技術は適用できず、上記課題を解決できない。
実施の形態1.
デジタル放送受信装置は、一般的に、デジタル放送の受信信号に変調されているデジタルデータストリームを復調する放送波復調LSIと、デジタルデータストリームに圧縮された映像や音声のコンテンツデータを伸長する映像音声伸長LSIとを備えて構成されている。
また、欧州DVB−T2では、MPEG2−TSに加え、MPEG2−TSとは異なるフォーマットであるGSEまたはGCSなどのデータも同時に伝送する場合がある。
一方、MPEG2−TSは主に複数の番組を伝送するデジタル放送に利用されており、MPEG2−TS方式の入力インタフェースは、一般的なデジタル放送受信装置に常設されている。
このため、従来では、MPEG2−TSフォーマットとそれ以外のフォーマットを扱う場合、放送波復調LSIと映像音声伸長LSIとのインタフェースとして、SPIなどのシリアル通信インタフェースを搭載する必要があり、MPEG2−TSのインタフェースのみを有する安価なLSIを使用できなかった。
このようにすることで、特定のフォーマットのインタフェースのみを有する簡易で安価なLSIを使用することが可能となる。以下、実施の形態1に係るデジタル放送受信装置について説明する。
チューナ部2は、アンテナ1を介してチューニング周波数のデジタル放送波を受信して中間周波数信号に変換する。
放送波復調LSI3は、チューナ部2で中間周波数信号に変換されたデジタル放送波の受信信号からデジタルデータストリームを復調するLSIであり、その機能構成として、放送波復調部30、ストリーム種別判定部31、出力選択部32およびMPEG2−TSヘッダ情報付加部33を備える。
ストリーム種別判定部31は、放送波復調部30が復調したデジタルデータストリームのデータ出力形式、すなわちフォーマットを判定する判定部である。このストリーム種別判定部31が、受信信号から復調されたデジタルデータストリームがMPEG2−TSフォーマットであるのか、それ以外のフォーマットであるのかを判定する。
また、出力選択部32は、MPEG2−TSフォーマット以外のデジタルデータストリームを出力する場合、上記ヘッダ情報が付加されたデジタルデータストリームを選択してMPEG2−TSフォーマットのストリームとして出力する。
このようにすることで、この発明では、放送波復調LSI3と映像音声伸長LSI4との間のインタフェースをMPEG2−TS端子34のみとすることができる。
また、映像音声伸長LSI4は、MPEG2−TSフォーマット以外のデジタルデータストリームを入力した場合に、上記ヘッダ情報に基づいてMPEG2−TSフォーマットとみなして当該デジタルデータストリームに圧縮されたコンテンツデータを伸長する。
図2は、実施の形態1に係るデジタル放送受信方法を示すフローチャートであり、この図に沿ってMPEG2−TSフォーマットとGSEフォーマットのストリームを扱う処理を説明する。また、デジタル放送受信装置の構成については図1を参照する。
まず、アンテナ1で受信されたデジタル放送波の受信信号は、チューナ部2で中間周波数信号に変換される。この中間周波数信号は、放送波復調LSI3へ入力される。
放送波復調LSI3において、放送波復調部30は、中間周波数信号からデジタルデータストリームを復調する。
復調されたデジタルデータストリームがMPEG2−TSフォーマットである場合(ステップST1;YES)、ストリーム種別判定部31は、このデジタルデータストリームを出力選択部32に出力する。
一方、MPEG2−TSフォーマットでない場合(ステップST1;NO)、ストリーム種別判定部31は、このデジタルデータストリームをMPEG2−TSヘッダ情報付加部33に出力する。
図3(a)は、DVB−T2のフレーム構造を示している。図3(a)に示すように、GSEストリームは、ベースバンド(BB)フレームのデータフィールドにGSEヘッダとGSEデータフィールドが多重されている。
MPEG2−TSヘッダ情報付加部33は、図3(b)に示すようにMPEG2−TSのヘッダ情報(TSヘッダ)と追加情報(Additonal Info)とを、GSEストリームの先頭(GSEヘッダの前)に挿入することで、188バイト単位の擬似的なMPEG2−TSパケットを再構築する。これにより、MPEG2−TSフォーマット以外のストリームもMPEG2−TSとして扱えるようになる。
また、追加情報は、元のデータのフォーマットを示す情報や元のデータを分割した位置を示す情報を含んだ情報である。
なお、図3(b)の例では、TSヘッダおよび追加情報を付加情報として付加する場合を示したが、TSヘッダを解析すればデータストリームをMPEG2−TSとして扱えるため、TSヘッダのみを追加してもよい。
出力選択部32は、MPEG2−TSフォーマット以外のデジタルデータストリームを出力対象として選択した場合(入力=MPEG2−TS以外)、MPEG2−TSヘッダ情報付加部33によってヘッダ情報が付加されたデジタルデータストリームを、MPEG2−TS端子34から出力する(ステップST3)。
また、出力選択部32は、MPEG2−TSフォーマットのデジタルデータストリームを出力対象として選択した場合(入力=MPEG2−TS)、このデジタルデータストリームをそのままMPEG2−TS端子34から出力する(ステップST4)。
なお、例えば、MPEG2−TS以外にGSEストリームを扱う場合に、映像音声伸長LSI4が、MPEG2−TS端子34を介して入力されたデジタルデータストリームのヘッダ情報に基づいて、このストリームがMPEG2−TSフォーマットであるとみなすが、GSEのヘッダ情報を解析した後はGSEのストリームとして伸長処理を行う。
このように構成することで、MPEG2−TSフォーマット以外のデジタルデータストリームを簡易な構成でMPEG2−TSフォーマットとみなして扱うことができる。
従って、MPEG2−TS方式の入力インタフェースしか持たない安価な映像音声伸長LSIを使用でき、受信装置のコストを低減することが可能である。
図4は、この発明の実施の形態2に係るデジタル放送受信装置の構成を示すブロック図である。図4に示すデジタル放送受信装置は、実施の形態1と同様に、特定のフォーマットとしてMPEG2−TSフォーマットの放送を受信可能であって、さらに、CMMB(China Mobile Multimedia Broadcasting)のように、上記特定のフォーマット以外のフォーマットでサービス情報が時分割多重された放送方式のデジタル放送も受信可能な受信装置である。
放送波復調LSI3Aには、実施の形態1で示した放送波復調LSI3の構成に対してサービス選択部35、サービス多重化部36および入力部37が追加されている。
なお、ストリーム種別判定部31、出力選択部32およびMPEG2−TSヘッダ情報付加部33は実施の形態1と同様に動作するので説明を省略する。
図5は、実施の形態2に係るデジタル放送受信方法を示すフローチャートであり、この図に沿ってMPEG2−TSフォーマットとCMMBストリームを扱う処理を説明する。また、デジタル放送受信装置の構成については図4を参照する。
まず、アンテナ1で受信されたデジタル放送波の受信信号は、チューナ部2で中間周波数信号に変換される。この中間周波数信号は、放送波復調LSI3Aへ入力される。
放送波復調LSI3Aにおいて、放送波復調部30は、中間周波数信号からデジタルデータストリームを復調する。
復調されたデジタルデータストリームがMPEG2−TSフォーマットである場合(ステップST1a;YES)、ストリーム種別判定部31は、このデジタルデータストリームをそのまま出力選択部32に出力する。
一方、MPEG2−TSフォーマットでない場合(ステップST1a;NO)、ストリーム種別判定部31は、デジタルデータストリームに時分割多重されているサービス情報をサービス選択部35に出力する。
このとき、サービス選択部35は、選択したサービス情報が複数であるか否かを判定する(ステップST4a)。選択したサービス情報が1つである場合(ステップST4a;NO)、サービス選択部35は、その旨をサービス多重化部36に通知する。
複数のサービス情報を選択した場合(ステップST4a;YES)は、サービス選択部35は、選択したサービス情報の数などをサービス多重化部36に通知する。
図6(a)は、CMMBのフレーム構造を示している。実施の形態2では、MPEG2−TSヘッダ情報付加部33が、図6(b)に示すようにMPEG2−TSのヘッダ情報(TSヘッダ)と追加情報(Additonal Info)を、CMMBのストリームの先頭に挿入することで、擬似的なMPEG2−TSパケットを再構築する。
これにより、実施の形態1と同様に、MPEG2−TSフォーマット以外のストリームもMPEG2−TSとして扱えるようになる。
また、追加情報は、元のデータのフォーマットを示す情報や元のデータを分割した位置を示す情報を含んだ情報である。
なお、図6(b)の例では、TSヘッダおよび追加情報を付加情報として付加する場合を示したが、TSヘッダを解析すればデータストリームをMPEG2−TSとして扱えるため、TSヘッダのみを追加してもよい。
出力選択部32は、実施の形態1と同様に、MPEG2−TSフォーマット以外のデジタルデータストリームを出力対象として選択した場合(入力=MPEG2−TS以外)、MPEG2−TSヘッダ情報付加部33によってヘッダ情報が付加されたデジタルデータストリームを、MPEG2−TS端子34から出力する(ステップST7a)。
また、出力選択部32は、MPEG2−TSフォーマットのデジタルデータストリームを出力対象として選択した場合(入力=MPEG2−TS)、このデジタルデータストリームをそのままMPEG2−TS端子34から出力する(ステップST8a)。
この後、映像音声伸長LSI4による処理は、実施の形態1と同様である。
Claims (6)
- 特定のフォーマットとそれ以外のフォーマットのいずれかのデジタルデータストリームが変調されたデジタル放送を受信するデジタル放送受信装置において、
前記デジタル放送の受信信号から前記デジタルデータストリームを復調する復調部と、
前記復調部が復調したデジタルデータストリームのフォーマットを判定する判定部と、
前記判定部が前記特定のフォーマット以外であると判定した場合に、当該フォーマットのデジタルデータストリームに対して前記特定のフォーマットを示す付加情報を付加する情報付加部と、
前記特定のフォーマット以外のデジタルデータストリームを入力した場合に、前記付加情報に基づいて前記特定のフォーマットとみなして、当該デジタルデータストリームに圧縮されたコンテンツデータを伸長する伸長部とを備えたことを特徴とするデジタル放送受信装置。 - 前記特定のフォーマットは、MPEG2−TSフォーマットであることを特徴とする請求項1記載のデジタル放送受信装置。
- 前記付加情報は、前記特定のフォーマットのヘッダ情報であることを特徴とする請求項1記載のデジタル放送受信装置。
- 特定のフォーマットのデジタルデータストリームが変調されたデジタル放送とそれ以外のフォーマットでサービス情報が多重されたデジタルデータストリームが変調されたデジタル放送とのいずれかを受信するデジタル放送受信装置において、
前記デジタル放送の受信信号から前記デジタルデータストリームを復調する復調部と、
前記復調部が復調したデジタルデータストリームのフォーマットを判定する判定部と、
外部からの指定入力が可能な入力部と、
前記判定部が前記特定のフォーマット以外であると判定した場合、当該デジタルデータストリームに多重されている前記サービス情報のうち、前記入力部で指定されたサービス情報を選択するサービス選択部と、
前記サービス選択部が選択した前記サービス情報からデジタルデータストリームを生成するとともに、複数のサービス情報が選択された場合には、これらを多重化してデジタルデータストリームを生成する多重化部と、
前記多重化部が生成したデジタルデータストリームに対して前記特定のフォーマットを示す付加情報を付加する情報付加部と、
前記特定のフォーマット以外のデジタルデータストリームを入力した場合に、前記付加情報に基づいて前記特定のフォーマットとみなして、当該デジタルデータストリームに圧縮されたコンテンツデータを伸長する伸長部とを備えたことを特徴とするデジタル放送受信装置。 - 特定のフォーマットとそれ以外のフォーマットのいずれかのデジタルデータストリームが変調されたデジタル放送を受信するデジタル放送受信方法において、
前記デジタル放送の受信信号からデジタルデータストリームを復調するステップと、
復調された前記デジタルデータストリームのフォーマットを判定するステップと、
前記特定のフォーマット以外と判定されたデジタルデータストリームに対して前記特定のフォーマットを示す付加情報を付加するステップと、
前記特定のフォーマット以外のデジタルデータストリームを入力した場合は、前記付加情報に基づいて前記特定のフォーマットとみなして、当該デジタルデータストリームに圧縮されたコンテンツデータを伸長するステップとを備えたことを特徴とするデジタル放送受信方法。 - 特定のフォーマットのデジタルデータストリームが変調されたデジタル放送とそれ以外のフォーマットでサービス情報が多重されたデジタルデータストリームが変調されたデジタル放送とのいずれかを受信するデジタル放送受信方法において、
前記デジタル放送の受信信号からデジタルデータストリームを復調するステップと、
復調された前記デジタルデータストリームのフォーマットを判定するステップと、
前記特定のフォーマット以外であると判定された場合に、当該デジタルデータストリームに多重されている前記サービス情報のうち、指定されたサービス情報を選択するステップと、
選択された前記サービス情報からデジタルデータストリームを生成するとともに、複数のサービス情報が選択された場合には、これらを多重化してデジタルデータストリームを生成するステップと、
生成された前記デジタルデータストリームに対して前記特定のフォーマットを示す付加情報を付加するステップと、
前記特定のフォーマット以外のデジタルデータストリームを入力した場合に、前記付加情報に基づいて前記特定のフォーマットとみなして、当該デジタルデータストリームに圧縮されたコンテンツデータを伸長するステップとを備えたことを特徴とするデジタル放送受信方法。
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