JPWO2014061200A1 - 栽培容器、および、栽培システム - Google Patents

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Abstract

植物(101)を栽培するための栽培床(103)を収容し、栽培システム(10)内で搬送される栽培容器(102)であって、管軸が水平に沿うように栽培容器(102)の内方に配置され、周壁に貫通孔が複数設けられる管状の流出体(191)と、流出体(191)の内部空洞と連通状に接続され、鉛直方向に延び貫通孔から流出させる液体を受領する管状の受領体(192)とを備える。

Description

本願発明は、植物が植えられた栽培容器を搬送手段により移動させながら植物を栽培する栽培システムに関する。
従来、植物を大地に直接植えるのではなく、プランターなどの栽培容器に土や水などの栽培床を入れ、栽培床に植物を植えて(浸して)育てることがある。このような栽培容器に植えられた植物に対し水や肥料などの液体を与えるには植物の上方から液体を注ぐ方法が一般的である。しかしこの方法を採用した場合、植物の一部に液体が付着するだけで、多くの液体が大きく育った葉などをつたって栽培容器の外に出てしまうことがある。このような状態になると、植物に必要な液体の量を与えることができず、植物の育成に支障を来すことがある。
そこで、例えば特許文献1に記載のプランターが提案されている。このプランターは、プランターの内方に配置され、水を放射状に放出することのできる管であって、前記管の一端がプランターの側壁を貫通して外方に突出するように配置される管を備えている。このような構成によって、プランターから突出している管にホースを取り付けることで植物の生育度合いや葉の大きさに関係無く植物の根元に効率よく水を与えることができる。
しかも、プランターにはキャスターが設けられており、プランターを移動させることが前提となっているため、管とホースとの接続部分は自動カップリングが設けられている。これにより、作業者などにより容易に管に対してホースを着脱できるため、プランターの移動作業が容易になるという効果を奏することができる。
特開平11−318241号公報
しかしながら、上述した液体の植物への供給作業に用いられる管付きの栽培容器は、駅前広場のような場所に恒常的に配置するには適していると考えられるが、多数の栽培容器を頻繁に移動させながら植物を生育させる植物工場においては、適しているとは言えない。つまり、頻繁に栽培容器を移動させる場合、栽培容器に接続されるホースが移動の邪魔になると考えられる。また、管とホースとの着脱が自在な自動カップリングがあったとしても、着脱作業は人手で行われるものであり、仮に着脱動作を自動で実行させる機構を設けたとしても、当該機構は栽培容器毎に必要になり植物工場全体の構成が複雑になるおそれがある。また、ホースから供給される水の圧力が低い場合、均等に灌水することができない場合が発生する。
本願発明は、上述した課題を解決するものであり、頻繁に移動させる栽培容器に効率的に液体を供給することができ、液体の供給圧力に依存することなく安定して栽培容器に栽培される植物の根元に液体を供給することができる、栽培容器、および、栽培システムの提供を目的としている。
上記目的を達成するために、本願発明にかかる栽培容器は、植物を栽培するための栽培床を収容し、栽培システム内で搬送される栽培容器であって、管軸が水平に沿うように当該栽培容器の内方に配置され、周壁に貫通孔が複数設けられる管状の流出体と、前記流出体の内部空洞と連通状に接続され、鉛直方向に延び前記貫通孔から流出させる液体を受領する管状の受領体とを備えることを特徴としている。
これによれば、開口端部から受領体に水などの液体を落とし入れるだけで、受領体と連通状態で接続される流出体の貫通孔から前記液体を栽培容器内部に流出させることができる。従って、植物の種類や生育状況に大きく左右されることなく安定して植物の根元に液体を供給することができ、また、供給される液体の圧力の強さに左右されること無く液体を栽培容器内の植物の根元に流出させることができる。
また、前記受領体の開口端部は、平面視において当該栽培容器の内方に配置されてもよい。
これによれば、受領体の開口端部から液体があふれ出たりした場合でも、栽培容器があふれた液体を受け取ることができ、栽培容器の外に液体が流出することを抑制できる。従って、栽培容器を移動させる機構などの汚染を回避することができる。
また、前記受領体の開口端部の開口面積は、前記流出体の内部空洞の管軸に垂直な断面積よりも大きくてもよい。
これによれば、開口端部に液体を注入するノズルの位置と開口端部を含む栽培容器の位置との間の位置合わせを厳密に行うことなく液体の注入処理を行うことができ、開口端部から液体を容易に注入することができる。
また、前記受領体は、前記流出体の内部空洞の管軸に垂直な断面積よりも大きな断面積を有する貯留部を備えてもよい。
これによれば、貯留部に液体を貯留すれば、受領体の液体の貯留機能を強化することができ、液体の注入速度を早めることができる。従って、多数の栽培容器に対して液体を供給する効率を高めることが可能となる。また、貯留部に貯留された液体は、栽培容器を移動中であっても液体を流出体から流出させることができるため、植物の生育にとって無駄な時間である栽培容器の移動時間を有効に活用することが可能となる。
また、前記受領体は、当該受領体を着脱自在に分割する継手を備えてもよい。
これによれば、栽培容器に植える植物の種類や植物の生育状況に応じて、受領体の継手よりも先の部分を簡単に取り替えることができるようになる。従って、例えば植物の背丈が高く生育したため、植物の葉により受領体が閉塞される可能性が生じた場合などにおいては、植物よりも開口端部が高くなるように受領体を取り替えることができ、植物の状況に応じて灌水方法を容易に選択することができるようになる。
また、上記目的を達成するために、本願発明に係る栽培システムは、植物を栽培するための栽培床を収容する複数の栽培容器を移動可能に保持する栽培システムであって、前記栽培容器は、管軸が水平に沿うように前記栽培容器の内方に配置され、周壁に貫通孔が複数設けられる管状の流出体と、前記流出体の内部空洞と連通状に接続され、前記貫通孔から流出させる液体を受領する管状の受領体とを備え、当該栽培システムはさらに、前記栽培容器を生育領域と処理領域との間で搬送する搬送手段と、前記処理領域に搬送された前記栽培容器に配置される前記受領体に液体を吐出する吐出体と、前記吐出体から前記受領体へ液体の注入ができる近接状態、または、当接状態となるように前記受領体と前記吐出体とを相対的に移動させる移動手段とを備えることを特徴とする。
これによれば、処理領域に搬送された栽培容器に対し、吐出体から前記栽培容器の受領体の開口端部に液体を供給するだけで、受領体の下部と連通状態で接続される流出体から前記液体を栽培容器内部に植物の葉などに邪魔されることなく根元に必要な量の液体を流出させることができる。また、吐出体からの液体の供給を終了した後は、生育領域に栽培容器を搬送させることができ、多くの栽培容器に対して効率よく液体を供給することが可能となる。
また、前記処理領域に搬送された前記栽培容器の上方から前記栽培容器に液体を散布する散布体と、前記吐出体に液体を供給する第一供給管と前記散布体に液体を供給する第二供給管とに液体経路を切り替える切替手段とを備えてもよい。
これによれば、栽培容器に植えられた植物の根の近傍に液体を供給できるばかりでなく、植物の葉などに農薬などの液体を選択的に散布することが可能となる。
本願発明によれば、栽培容器に植えられた植物の生育状態にかかわらず、また、供給される液体の圧力の強さにかかわらず、植物の根元に効率よく液体を供給することができる。
図1は、栽培システムを示す平面図である。 図2は、処理領域、および、観察領域を一部断面で示す側面図である。 図3は、吐出装置及び栽培容器を示す斜視図である。 図4は、受領体192のバリエーションを示す図である。
次に、本願発明に係る栽培容器、および、栽培システムの実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、以下の実施の形態は、本願発明に係る栽培容器、および、栽培システムの一例を示したものに過ぎない。従って本願発明は、以下の実施の形態を参考に請求の範囲の文言によって範囲が画定されるものであり、以下の実施の形態のみに限定されるものではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本願発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、本発明の目的を達成するのに必ずしも必要ではないが、より好ましい形態を構成する任意の構成要素として説明される。なお、各図は模式図であり、必ずしも厳密に図示したものではない。
図1は、本発明の実施の形態に係る栽培システムを示す平面図である。
図2は、処理領域、および、観察領域を一部断面で示す側面図である。
本実施の形態の栽培システム10は、例えば野菜、果物及び草花等の植物101を栽培するためのシステムである。栽培システム10によって栽培される植物101は、栽培容器102に植えられている。この栽培容器102は、上端部が開口された断面矩形状のコンテナで構成されている。栽培容器102の内部には、植物101を植えるための栽培床103が収容されている。なお、栽培床103は、例えば、土耕用の土や培養土等で構成される。
以下、本実施の形態の栽培システム10の構成について説明する。図1及び図2に示すように、本実施の形態の栽培システム10は、建屋104と、建屋104の内部に配設された搬送手段105及び吐出装置106とを備えている。
建屋104は、搬送手段105及び吐出装置106等の設備を雨風等の外部環境から保護するための構造物である。建屋104の内部の温度及び湿度は、建屋104に設置された空調設備(図示せず)によって任意に調節することができる。
搬送手段105は、植物101が植えられた栽培容器102を搬送経路に沿って平面的に搬送するためのコンベアである。本実施の形態では、搬送手段105は、ローラーコンベアで構成されている。搬送手段105は、フレーム(図示せず)に複数の搬送ローラー108が回転自在に支持されることにより構成されている。複数の搬送ローラー108の各々の両端部にはプーリー109が取り付けられ、これらのプーリー109には無端状ベルト110が架け渡されている。また、この無端状ベルト110は、電動モーター等の駆動源(図示せず)にも架け渡されている。駆動源によって無端状ベルト110を走行させることにより、複数の搬送ローラー108の各々が回転され、搬送ローラー108に載置された栽培容器102が搬送される。なお、駆動源は、制御装置(図示せず)に内蔵された制御プログラムに基づいて駆動又は停止される。制御装置は、例えば建屋104の内部に配設されている。
本実施の形態では、搬送手段105によって規定される搬送経路は、長方形状に延びる循環経路である。搬送経路は、生育領域112、待機領域113、処理領域115及び観察領域116に任意に栽培容器102を搬送することができるように構成されている。
生育領域112は、栽培容器102に植えられた植物101を育成するための領域である。生育領域112の上方には、例えば発光ダイオードを光源とする照明器具(図示せず)や太陽光を導入する機構(図示せず)が設置されている。生育領域112に栽培容器102が配置されている状態で、光を植物101に照射することにより、植物101を育成することができる。生育領域112には、複数個の栽培容器102を配置することができる。
待機領域113は、栽培容器102が搬送経路に沿って搬送される際に、栽培容器102を一時的に待機させておくための領域である。
処理領域115は、植物101に液体(例えば、水又は液体肥料や成長促進剤等を含んだ水溶液等)を供給するための領域である。図2に示すように、処理領域115の上方には、吐出装置106が設置されている。吐出装置106の構成については後述する。また、処理領域115の下方には、重量測定装置117が設置されている。重量測定装置117は、植物101が植えられた栽培容器102の重量を測定するためのものである。この重量測定装置117による重量の測定により、例えば、規定量の液体が植物101に供給されたか否かを確認することができる。重量の測定を行う際には、重量測定装置117は、重量計昇降装置118によって搬送手段105よりも上側に上昇される。重量の測定が完了した際には、重量測定装置117は、重量計昇降装置118によって搬送手段105よりも下側に下降される。なお、処理領域115には、1個の栽培容器102を配置することができる。
観察領域116は、植物101の生育状態及び栽培床103の状態等を観察するための領域である。図2に示すように、観察領域116の上方には、カメラ119及び照明器具120が設置されている。観察領域116に栽培容器102が配置されている状態で、照明器具120により植物101が照明され、カメラ119により植物101が撮影される。カメラ119により撮影された植物101の画像は、例えば別室に設置されたモニタ(図示せず)に表示される。なお、観察領域116には、1個の栽培容器102を配置することができる。
生育領域112における搬送手段105の搬送方向はそれぞれ、図1のY軸方向である。待機領域113、処理領域115及び観察領域116における搬送手段105の搬送方向はそれぞれ、図1のX軸方向である。生育領域112における搬送手段105のレベル(以下、「第1のレベル」という)は、待機領域113、処理領域115及び観察領域116における搬送手段105のレベル(以下、「第2のレベル」という)よりも高く構成されている。なお、レベルとは、高さ方向(図1のZ軸方向)における位置を言う。
待機領域113、処理領域115及び観察領域116にはそれぞれ、搬送方向が互いに異なる搬送手段105の間で栽培容器102を移載するための移載装置121が設けられている。移載装置121は、昇降装置122と、昇降装置122の上端部に設けられた移送装置123と、を有している。昇降装置122は、例えばシリンダで構成されている。昇降装置122は、第1のレベルと第2のレベルとの間で栽培容器102を昇降させるためのものである。移送装置123は、例えばチェーンコンベアで構成されている。移送装置123は、昇降装置122により持ち上げられた栽培容器102を生育領域112における搬送手段105の搬送方向(図1のY軸方向)に移動させるためのものである。移送装置123は、隣接する一対の搬送ローラー108の間を通過可能に構成されている。なお、移載装置121は、上述した制御装置(図示せず)に内蔵された制御プログラムに基づいて駆動又は停止される。
例えば、生育領域112から処理領域115に栽培容器102を搬送する際には、処理領域115に配置された移送装置123は、昇降装置122によって第1のレベルまで上昇される。この状態で、移送装置123が駆動されることにより、移送装置123に載置された栽培容器102が生育領域112から処理領域115に搬送される。搬送が完了すると、処理領域115に配置された移送装置123の駆動が停止され、この移送装置123は、昇降装置122によって第2のレベルよりも下側まで下降される。これにより、栽培容器102は、第1のレベルから第2のレベルまで下降され、処理領域115における搬送手段105に載置される。
観察領域116から生育領域112に栽培容器102を搬送する際には、観察領域116に配置された移送装置123は、昇降装置122によって第1のレベルまで上昇される。これにより、観察領域116に配置された栽培容器102は、第2のレベルから第1のレベルまで持ち上げられる。この状態で、移送装置123が駆動されることにより、栽培容器102が観察領域116から生育領域112に搬送される。搬送が完了した際には、観察領域116に配置された移送装置123の駆動が停止され、この移送装置123は、昇降装置122によって第2のレベルよりも下側まで下降される。
生育領域112から待機領域113に栽培容器102を搬送する際、及び、待機領域113から生育領域112に栽培容器102を搬送する際には、移載装置121は、上述と同様の手順で駆動される。
次に、栽培容器102を詳細に説明する。
図3は、吐出装置及び栽培容器を示す斜視図である。
同図に示すように、栽培容器102は、植物を栽培するための栽培床103を収容し、栽培システム10内で搬送される容器であって、流出体191と、受領体192とを備えている。
流出体191は、管軸が水平に沿うように(水平、または、水平に近い状態を意味する)栽培容器102の内方に配置される管状の部材であり、流出体191の周壁には貫通孔(図示せず)が複数設けられている。流出体191は、流出体191の内方に水などの液体が在る場合、周壁に設けられた貫通孔を通して外部に液体が流出するものとなっている。なお、貫通孔の数や径、穿設される位置は特に限定されるものではない。
本実施の形態の場合、流出体191は、平行に並べられた4本のパイプと、前記4本のパイプの端部をそれぞれ連通する2本のパイプとで構成されており、流出体191の内部に液体を入れることで、栽培容器102に広く液体を散布できるものとなっている。
なお、流出体191は、栽培床103に載置されてもよく、また、栽培床103中に配置されてもよい。また、流出体191の形状も、栽培する植物の配置や栽培容器102の形状などによって任意に設定される。
受領体192は、管状の流出体191の内部空洞と連通状に接続され、開口端部195が栽培容器102の側壁199の上端よりも高い位置に配置されるように鉛直方向(鉛直方向に近い状態も含む)に延び、流出体191に設けられた貫通孔から流出させる液体を後述の吐出装置106から受領する管状の部材である。本実施の形態の場合、受領体192は流出体191の複数箇所(2箇所)に接続されている。このように、一つの流出体191に対し、複数の受領体192を設けることにより、流出体191に液体を早く注入することができる様になる。
さらに、受領体192は、図2に示すように、開口端部195が平面視において栽培容器102の内方に配置されている。これによって、開口端部195から液体が溢れ出た場合でも、液体が栽培容器102の外方に流れ出ることを可及的に抑制できる。従って、搬送手段105に液体が付着することを防止でき、搬送手段105の寿命向上に寄与することができる。
また、受領体192は、開口端部195の開口面積が流出体191の内部空洞の管軸に垂直な断面積よりも大きいものとなっている。これによって、搬送手段105によって搬送され、処理領域115内の所定の位置に停止した栽培容器102と吐出装置106との位置関係に多少のずれが生じても、当該ずれを許容することができる。
本実施の形態の場合、受領体192はさらに、流出体191の内部空洞の管軸に垂直な断面積よりも大きな断面積を有し、液体を貯留することのできる貯留部193を備えている。貯留部193は、吐出装置106から吐出される液体を一旦受領体192で貯留し、液体を徐々に流出体191に供給する機能を有する部分である。貯留部193を受領体192に設けることで、栽培に必要な液体の量を吐出装置106から貯留部193に高速に注入することができ、注入後は受領体192と吐出装置106との関係を解除することができる。つまり、流出体191から液体の必要量が流出したことを待つことなく、栽培容器102を移動させることが可能となる。従って、多数の栽培容器102に液体を注入する効率を向上させることが可能となる。
受領体192は、受領体192を着脱自在に分割する継手194を備えている。当該構成にすることにより、継手194から先の受領体192を容易に取り替えることができ、例えば図4に示すように、栽培容器102に栽培する植物101の高さに容易に対応することができる。
次に、吐出装置106の構成について説明する。
吐出装置106は、栽培容器102の内方に液体を供給するための装置であり、吐出体161と、移動手段(図示せず)とを備えている。本実施の形態の場合、吐出装置106には、液体供給装置125及び圧縮空気供給装置126が接続されている。液体供給装置125は、例えば液体が貯められたタンクで構成されている。圧縮空気供給装置126は、例えば圧縮空気を供給するためのコンプレッサで構成されている。液体供給装置125及び圧縮空気供給装置126はそれぞれ、制御装置(図示せず)に基づいて駆動又は停止が制御されるものとなっている。
吐出体161は、処理領域115に搬送された栽培容器102に配置される受領体192に液体を吐出するノズルである。本実施の形態の場合、吐出装置106は、受領体192の数に対応して複数(二つ)の吐出体161を備えている。吐出体161は、第一供給管181の先端に設けられており、第一供給管181を介して供給される液体を下方に流出させることができるものとなっている。また、吐出体161の外形は円錐形となっており、受領体192の開口に挿入された状態で受領体192の開口を閉塞できるものとなっている。これにより、液体を受領体192に注入する際に液体が飛び散ることを抑制している。
移動手段(図示せず)は、吐出体161から受領体192へ液体の注入ができる近接状態、または、当接状態となるように受領体192と吐出体161とを相対的に移動させることができる装置である。本実施の形態の場合、昇降装置122も移動手段に含まれ、さらに、吐出装置106全体を昇降させる移動機構(図示せず)も移動手段に含まれる。
本実施の形態の場合、吐出装置106はさらに、散布体124と、切替手段183とを備えている。
散布体124は、処理領域115における搬送手段105の上方に支持されており、処理領域115に搬送された栽培容器102の上方から栽培容器102の内方に液体を散布するためのノズルである。本実施の形態の場合、散布体124は、第二供給管182の先端に設けられており、第二供給管182を介して供給される液体を栽培容器102全体に散布できるものとなっている。
切替手段183は、吐出体161に液体を供給する第一供給管181と散布体124に液体を供給する第二供給管182とに液体経路を切り替える装置であり、制御装置により切替を制御できるものとなっている。
次に、栽培システム10による植物101の栽培方法について説明する。
栽培システム10では、植物101を生育領域112で育成させる育成期間と、植物101に液体の供給等を行う処理期間とが交互に繰り返される。例えば、育成期間の長さは約4時間であり、処理期間の長さは約30分である。
育成期間では、搬送手段105は停止されており、全ての栽培容器102が生育領域112における搬送手段105に載置されている。生育領域112に設置された照明器具からの光が植物101に照射されることによって、植物101が育成される。
処理期間では、搬送手段105が駆動され、生育領域112に配置されている複数の栽培容器102が、処理領域115に順次搬送される。
処理領域115では、植物101が植えられた一つの栽培容器102の重量が重量測定装置117によって計測された後に、吐出装置106が下降し、受領体192の開口端部195に吐出体161が挿入される。そして吐出体161から受領体192に液体が注入され、流出体191を介して植物101に液体が供給される。なお、必要に応じて、散布体124から液体を散布してもよい。
本実施の形態の場合、吐出装置106は、植物の育成に必要な量の液体を貯留部193に急速に注入し、注入が終了するとすぐに上昇する。
そして、搬送手段105は、処理領域115から栽培容器102を搬出すると共に、次の栽培容器102を搬入する。
これにより、栽培容器102に液体を吐出する時間を短縮することができ、多くの栽培容器102に対して短時間に液体を供給することができる。
なお、受領体192への液体の注入が完了した際には、液体供給装置125から吐出体161への液体の供給が停止されるとともに、圧縮空気供給装置126から吐出体161に圧縮空気が供給される。これにより、吐出体161および第一供給管181の内部に残存する液体が排出されるので、栽培容器102を搬送中に吐出体161から液体が液だれして液体が搬送手段105等に付着することを抑止することができる。
処理領域115における液体の注入処理(灌水処理)が完了すると、栽培容器102は、搬送手段105によって観察領域116に搬送される。観察領域116では、照明器具120により植物101が照明され、カメラ119により植物101が撮影される。
栽培容器102の植物101について、処理領域115における液体の注入処理及び観察領域116における画像撮影が行われた後に、栽培容器102は生育領域112に戻され、搬送手段105が停止される。以上のようにして処理期間が終了し、その後、再び育成期間が開始される。
以上説明した栽培システム10では、次のような効果を得ることができる。つまり、栽培容器102に栽培される植物の生育状況によっては、植物の上方にある散布体124から液体を散布すると、ほとんどの液体が栽培容器102の外に流れる場合も想定されるが、植物の根元に配置される流出体191を介して液体を流出することで、植物の生育状況に関わりなく、必要な量の液体を栽培容器102内部に供給することができる。
さらに、液体を受領して流出体191に液体を供給する受領体192が栽培容器102の上方に突出するのみであり、側方、および、下方には突出していないため、栽培容器102を密に配置する場合でも受領体192が邪魔になることはない。
また、受領体192が液体のバッファとして機能し、貯留部193によってバッファとしての機能を強化することができるため、液体の栽培容器102への高速注入を実現でき、栽培システム10全体として効率よく液体を栽培容器102に供給できる。
なお、本願発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。例えば、本明細書において記載した構成要素を任意に組み合わせて、また、構成要素のいくつかを除外して実現される別の実施の形態を本願発明の実施の形態としてもよい。また、上記実施の形態に対して本願発明の主旨、すなわち、請求の範囲に記載される文言が示す意味を逸脱しない範囲で当業者が思いつく各種変形を施して得られる変形例も本願発明に含まれる。
例えば、吐出装置106は、散布体124から液体を散布する際に液体の飛散を防止するカバー部材を設けてもかまわない。
また、搬送手段105は、ローラーコンベアに限定されるものではなく、例えばベルトコンベアなどで構成することもできる。
また、流出体191は、パイプであれば特に形状は限定されるものでは無く、一つの流出体191に接続される受領体192は単数でもかまわない。
また、栽培容器102は、複数の流出体191を備えてもかまわない。
本願発明は、植物が植えられた栽培容器を搬送手段により移動させながら植物を栽培する栽培システムとして適用することができる。
101 植物
102 栽培容器
103 栽培床
104 建屋
105 搬送手段
106 吐出装置
108 搬送ローラー
109 プーリー
110 無端状ベルト
112 生育領域
113 待機領域
115 処理領域
116 観察領域
117 重量測定装置
118 重量計昇降装置
119 カメラ
120 照明器具
121 移載装置
122 昇降装置
123 移送装置
124 散布体
125 液体供給装置
126 圧縮空気供給装置
161 吐出体
181 第一供給管
182 第二供給管
183 切替手段
191 流出体
192 受領体
193 貯留部
194 継手
195 開口端部
199 側壁

Claims (7)

  1. 植物を栽培するための栽培床を収容し、栽培システム内で搬送される栽培容器であって、
    管軸が水平に沿うように当該栽培容器の内方に配置され、周壁に貫通孔が複数設けられる管状の流出体と、
    前記流出体の内部空洞と連通状に接続され、鉛直方向に延び前記貫通孔から流出させる液体を受領する管状の受領体と
    を備える栽培容器。
  2. 前記受領体の開口端部は、平面視において当該栽培容器の内方に配置される請求項1に記載の栽培容器。
  3. 前記受領体の開口端部の開口面積は、前記流出体の内部空洞の管軸に垂直な断面積よりも大きい請求項1に記載の栽培容器。
  4. 前記受領体は、前記流出体の内部空洞の管軸に垂直な断面積よりも大きな断面積を有する貯留部を備える請求項1に記載の栽培容器。
  5. 前記受領体は、当該受領体を着脱自在に分割する継手を備える請求項1に記載の栽培容器。
  6. 植物を栽培するための栽培床を収容する複数の栽培容器を移動可能に保持する栽培システムであって、
    前記栽培容器は、
    管軸が水平に沿うように前記栽培容器の内方に配置され、周壁に貫通孔が複数設けられる管状の流出体と、
    前記流出体の内部空洞と連通状に接続され、前記貫通孔から流出させる液体を受領する管状の受領体とを備え、
    当該栽培システムはさらに、
    前記栽培容器を生育領域と処理領域との間で搬送する搬送手段と、
    前記処理領域に搬送された前記栽培容器に配置される前記受領体に液体を吐出する吐出体と、
    前記吐出体から前記受領体へ液体の注入ができる近接状態、または、当接状態となるように前記受領体と前記吐出体とを相対的に移動させる移動手段と
    を備える栽培システム。
  7. 前記処理領域に搬送された前記栽培容器の上方から前記栽培容器に液体を散布する散布体と、
    前記吐出体に液体を供給する第一供給管と前記散布体に液体を供給する第二供給管とに液体経路を切り替える切替手段と
    を備える請求項6に記載の栽培システム。
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