JPWO2014049961A1 - 撮像レンズ駆動用アクチュエータユニットおよび撮像装置 - Google Patents

撮像レンズ駆動用アクチュエータユニットおよび撮像装置 Download PDF

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Abstract

本発明にかかる撮像レンズ駆動用アクチュエータユニットおよび撮像装置では、ユニット本体に固定されたアクチュエータは、伸縮する機械エネルギーに電気エネルギーを変換する電気機械変換素子、前記電気機械変換素子における伸縮方向の一方端に固定されて前記機械エネルギーが伝達される駆動摩擦部材および前記駆動摩擦部材に接触面で所定の摩擦力で係合される移動体を有し、前記移動体を前記ユニット本体側の無限撮影位置に移動させた場合に前記接触面の一部を前記駆動摩擦部材より前記ユニット本体側に突出させることによって光軸方向の長さ寸法が小さくなるように構成される。

Description

本発明は、例えば携帯電話の撮像装置等に好適に用いられ、撮像レンズを駆動する撮像レンズ駆動用アクチュエータユニットおよびこれを用いた撮像装置に関する。
従来から、特許文献1に、撮像レンズを駆動するアクチュエータユニットが開示されている。
このアクチュエータユニットは、図11に示すように、アクチュエータ201と、筐体(ユニット本体)202とを備え、当該ユニット200の背面側(図11における紙面右側)に配置される撮像素子203に対して撮像レンズ204を光軸Oに沿って移動させる。
アクチュエータ201は、アクチュエータ本体205と移動体230とを備え、このアクチュエータ本体205は、駆動摩擦部材(駆動軸)210と電気機械変換素子(圧電素子)211とを備える。駆動摩擦部材210は、光軸方向(図11における紙面左右方向)に延びる円柱状の軸部材である。電気機械変換素子211は、所定の波形の電力が供給されることにより、光軸方向に伸縮を繰り返す(すなわち、光軸方向に振動する)。この電気機械変換素子211の光軸方向の一端(図11における左端)213に、その中心軸と光軸方向とが一致するように駆動摩擦部材210が接続されている。
筐体202は、アクチュエータ本体205を収納する内部空間を有する。この筐体202は、電気機械変換素子211が伸縮した場合にその他端(駆動摩擦部材210と接続される一方端部と反対側の端部:図11における紙面右端)214における筐体202内での位置が変わらないように電気機械変換素子211をその内部で保持する。また、筐体202は、アクチュエータ本体205の先端(駆動摩擦部材210の先端)215を光軸方向に往復動可能に支持している。より詳しくは、筐体202の前壁220に設けられた穴221に駆動摩擦部材210の先端215が光軸方向に往復動できるように挿入されている。これにより、駆動摩擦部材210の先端215側に対して径方向(光軸方向と直交する方向)に力が加わっても、穴221を規定する内周面によって駆動摩擦部材210が支持される。
移動体230は、撮像レンズ(被駆動部材)204を保持する移動体本体231と、移動体本体231から光軸方向と直交する方向(図11における上方)に延びる係合部232と、を有する。この移動体230は、係合部232が筐体202に設けられた開口222からその内部に差し込まれ、筐体202に対して光軸方向に相対移動する。係合部232は、アクチュエータ本体205の一部(駆動摩擦部材210)を所定の力で挟み込む。これにより、移動体230は、駆動摩擦部材210と所定の摩擦力によって係合する(すなわち、移動体230とアクチュエータ本体205とが摩擦係合する)。
このようなアクチュエータユニット200では、所定の波形の電力が供給されることで電気機械変換素子211が光軸方向に振動する(伸縮を繰り返す)と、この電気機械変換素子211に接続された駆動摩擦部材210が光軸方向に振動(往復動)する。この場合において、移動体230の係合部232が駆動摩擦部材210と所定の摩擦力で係合していることによって移動体230が光軸方向に移動する。これにより、移動体230に保持された撮像レンズ204が光軸方向に移動して(駆動されて)当該撮像レンズ204と撮像素子203との距離が調整(すなわち、ピントが調整)される。
この移動の際に、係合部232と駆動摩擦部材210との接触部位の面積は、変わらない。すなわち、このアクチュエータユニット200では、駆動摩擦部材210が移動体230(撮像レンズ204)の光軸方向の移動範囲(ストローク)より大きな長さ寸法(光軸方向の長さ寸法)を有しているため、移動体230が前記ストローク内のいずれの位置に移動しても、係合部232における駆動摩擦部材210との接触面積は、一定である。これにより、前記ストローク内の各位置における駆動摩擦部材210(アクチュエータ本体205が固定された筐体202)に対する移動体230の姿勢が安定し、光軸方向に移動した場合における移動体230(移動体230に保持される撮像レンズ204)の傾きに起因するピントのぼけが抑えられる。
上記アクチュエータユニット200では、移動体230(撮像レンズ204)を駆動するアクチュエータ201(少なくとも駆動摩擦部材210を有するアクチュエータ本体205)を配置するスペースをその内部に確保する必要がある。すなわち、アクチュエータ201は、移動体203(撮像レンズ204)の光軸方向の移動範囲(ストローク)より大きな長さ寸法(光軸方向の長さ寸法)を有する駆動摩擦部材210を備えており、アクチュエータユニット200は、このアクチュエータ201を配置するためのスペースをその内部に確保できる光軸方向の長さ寸法を有する。
近年、このようなアクチュエータ201を備えたアクチュエータユニット200において低背化(光軸方向の長さ寸法の小型化)が求められている。
特開2007―274777号公報
本発明は、上述の事情に鑑みて為された発明であり、その目的は、低背化を図ることが可能な撮像レンズ駆動用アクチュエータユニットおよびこれを用いた撮像装置を提供することである。
本発明にかかる撮像レンズ駆動用アクチュエータユニットおよび撮像装置では、ユニット本体に固定されたアクチュエータは、伸縮する機械エネルギーに電気エネルギーを変換する電気機械変換素子、前記電気機械変換素子における伸縮方向の一方端に固定されて前記機械エネルギーが伝達される駆動摩擦部材および前記駆動摩擦部材に接触面で所定の摩擦力で係合される移動体を有し、前記移動体を前記ユニット本体側の無限撮影位置に移動させた場合に前記接触面の一部を前記駆動摩擦部材より前記ユニット本体側に突出させることによって光軸方向の長さ寸法が小さくなるように構成される。
上記並びにその他の本発明の目的、特徴および利点は、以下の詳細な記載と添付図面から明らかになるであろう。
本実施形態にかかる撮像レンズ駆動用アクチュエータユニットの斜視図である。 前記撮像レンズ駆動用アクチュエータユニットの分解斜視図である。 前記撮像レンズ駆動用アクチュエータのユニット本体の斜視図である。 アクチュエータ本体を配置した状態の前記ユニット本体の平面図である。 アクチュエータを配置した状態の前記ユニット本体の平面図である。 前記アクチュエータ本体の拡大斜視図である。 移動体の斜視図である。 前記移動体の分解斜視図である。 レンズバレルが保持された状態の前記撮像レンズ駆動用アクチュエータユニットを説明するための模式図である。 前記移動体の離撮影位置を説明するための図である。 従来のアクチュエータユニットの断面図である。
以下、本発明にかかる実施の一形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において同一の符号を付した構成は、同一の構成であることを示し、適宜、その説明を省略する。本明細書において、総称する場合には添え字を省略した参照符号で示し、個別の構成を指す場合には添え字を付した参照符号で示す。図1は、本実施形態にかかる撮像レンズ駆動用アクチュエータユニットの斜視図であり、図2は、前記撮像レンズ駆動用アクチュエータユニットの分解斜視図である。図3は、前記撮像レンズ駆動用アクチュエータのユニット本体の斜視図であり、図4は、アクチュエータ本体を配置した状態のユニット本体の平面図であり、図5は、アクチュエータを配置した状態のユニット本体の平面図である。図6は、アクチュエータ本体の拡大斜視図である。
なお、以下の説明において、図1、図2、図6〜図10におけるX方向を上側とし、Y方向を下側として説明する。本実施形態のアクチュエータユニットは、撮像装置に用いられており、この場合、上側は、物体側であり、下側は、像側になる。
本実施形態にかかる撮像レンズ駆動用アクチュエータユニット(以下、単に「アクチュエータユニット」とも称する。)は、例えば携帯電話などに搭載可能なカメラモジュール(撮像装置)に用いられ、撮像素子に対して、例えば合焦や変倍等のために用いられる撮像レンズを移動させる(駆動する)ものである。図1および図2に示すように、このアクチュエータユニット1は、ユニット本体2と、アクチュエータ3と、カバー8とを備える。
ユニット本体2は、アクチュエータ3を保持して支持するベース部材であり、例えば、基部20と、複数(本実施形態の例では4つ)の支柱部(第1〜第4の支柱部120a、120b、120c、120d)とを有する。このユニット本体2は、例えば、LCP(液晶ポリマー)等の樹脂材料によって形成されている。本実施形態のユニット本体2は、電極端子(第1電極端子22および第2電極端子23)をインサートした形で射出成形によって形成されている。
基部20は、図3〜図5に示すように、平面視において矩形状の輪郭を有すると共に、中心部に上下方向に貫通する円形状の貫通孔21を有する。この貫通孔21は、光路となり、以下の説明では、貫通孔21の中心を上下に貫通する軸が中心軸(光軸)Cとされる。
この基部20は、4つの角隅部(第1〜第4の角隅部20a、20b、20c、20d)を有する。本実施形態では、特定の角隅部(図3における左下の角隅部)を第1の角隅部20aとし、図3において反時計回りに第2の角隅部20b、第3の角隅部20c、第4の角隅部20dとする。
基部20の第1〜第4の角隅部20a、20b、20c、20dには、第1〜第4の支柱部120a、120b、120c、120dが設けられている。具体的には、第1の角隅部20aから上方に向かって第1の支柱部120aが延び、第2の角隅部20bから上方に向かって第2の支柱部120bが延び、第3の角隅部20cから上方に向かって第3の支柱部120cが延び、第4の角隅部20dから上方に向かって第4の支柱部120dが延びている。第1の支柱部120a、第3の支柱部120cおよび第4の支柱部120dの各上端には、カバー8の天壁81の内側面(裏面)と当接する載置台120eが突設されている。第2の支柱部120bは、上端面全体がカバー8の天壁81の内側面と当接するように構成されている。これら各支柱部120a、120b、120c、120dと、カバー8の対応する各角部内側面とがそれぞれ接することにより、ユニット本体2とカバー8とで構成される筐体における剛性(強度)が向上する。
第1の支柱部120aは、アクチュエータ3(詳しくはアクチュエータ本体30)と接している。この第1の支柱部120aは、その表面に外側面121aと内側面122aとを含む。平面視において、外側面121aは基部20の第1の角隅部20aの外側面と面一であり、内側面122aは、アクチュエータ本体30(詳しくは駆動軸33)の外周面に沿って湾曲し、当該アクチュエータ本体30(詳しくは駆動軸33)と接触する。
外側面121aは、図5に示すように、上下に延びる浅溝123aを有する。この浅溝123aは、第1の支柱部120aの外側面121aと、この外側面121aに対向する周壁83(側壁83a)との間に製造誤差等によって隙間が生じた場合に、接着剤が塗布されて前記隙間を埋めるときに用いられる。
内側面122aは、アクチュエータ本体30(駆動軸33)と複数個所(本実施形態の例では2ヶ所)で接する。すなわち、本実施形態の内側面122aは、第1の柱側摺動面125aと、第2の柱側摺動面126aとを含む。このように、周方向に間隔を空けて複数箇所で内側面122aが駆動軸33の外周面と接触することによって、アクチュエータユニットは、往復動(振動)したときの駆動軸33と内側面122aとの間の摩擦を抑えつつ、駆動軸33に加わった力やアクチュエータ本体30に生じた応力の一部を効果的に受け止めることができる。すなわち、駆動軸33と対向する内側面122a全体が駆動軸33と接触する場合に比べ、周方向に間隔を空けて複数箇所で内側面122aと駆動軸33とが接触する場合の方が、駆動軸33が往復動(振動)したときの摩擦が抑えられる。また、周方向に間隔を空けて複数箇所で内側面122aと駆動軸33の外周面とが接触することで、前記周方向の色々な方向から駆動軸33に加わる力に対する耐衝撃性等が向上する。
第1の柱側摺動面125aは、駆動軸33を挟んで移動体4の第1の移動体側摺動面55と略対向する位置に設けられている。また、第2の柱側摺動面126aは、駆動軸33を挟んで移動体4の第2の移動体側摺動面62aと略対向する位置に設けられている。このように、各柱側摺動面125a、126aが、移動体4と駆動軸33との接触部位と駆動軸33を挟んで略対向する位置に設けられることにより、駆動軸33が前記接触部位を通じて移動体4から力が加わったときに、駆動軸33の略反対側の柱側摺動面125a、126aが前記加わった力を効果的に受け止めることができるため、耐衝撃性が向上する。
第2の支柱部120bは、基部の第2の角隅部の外側面よりも内側に設けられている。具体的には、第2の支柱b120bは、移動体4の移動体本体5とガイドスプリング6との間に設けられている。第3の支柱部120cは、移動体4の一部(具体的には、回転規制部61a)が上下動可能に嵌め込まれる規制部用溝29が形成されている。この規制部用溝29は、第3の支柱部120cの内側面(中心軸C側面)122cに設けられ、上下方向に延びている。また、第3の支柱部120cの外側面121cは、平面視において、基部20の第3の角隅部20cの外側面と面一となっている。第4の支柱部120dは、平面視において、外側面121dが基部20の第4の角隅部20dの外側面と面一となり、内側面122dが移動体4に沿って湾曲するように構成されている。
基部20の側面は、基部20(ユニット本体2)にカバー8を係止するための係止用突起20fを有する。本実施形態の係止用突起20fは、基部20における一対の対向する側面にそれぞれ設けられている。
基部20は、第1の角隅部20aにおける第1の支柱部120aの内側(中心軸C側)に、アクチュエータ3(アクチュエータ本体30)を保持するアクチュエータ保持部25を備える。このアクチュエータ保持部25は、基部20の上面20eから所定の深さとなるように円柱状に窪んでいる。
また、基部20は、第1の角隅部20aに、上述の第1電極端子22と第2電極端子23とを有する。これら第1電極端子22および第2電極端子23は、それぞれ、その中間部が基部20(ユニット本体2)に埋設されている。そして、第1電極端子22および第2電極端子23の先端22a、23aが上面20eのアクチュエータ保持部25を挟んでその両側から各側面を互いに向かい合わせて突出(露出)し、基端側が基部20の外側面から突出(露出)して外部接続端子22b、23bを構成している。これら外部接続端子22b、23bは、当該アクチュエータユニット1が例えば携帯電話(図示省略)に搭載されたときに、この携帯電話の回路基板やコネクタ等と接続される。本実施形態の外部接続端子22b、23bは、各外部接続端子22b、22bの下面同士が同一平面上に位置するように、段部を介して折り曲げ成形されている。
アクチュエータ3は、アクチュエータ本体30と、移動体4と、を備える。このアクチュエータ本体30は、図6に示すように、下方から順に、錘31と、中心軸C方向に伸縮(振動)可能な圧電素子(電気機械変換素子)32と、圧電素子32の伸縮(振動)によって中心軸C方向に往復動(振動)する駆動軸(駆動摩擦部材)33と、を備える。このアクチュエータ本体30は、その一部(駆動軸33)が移動体4と第1の支柱部120aとに接触するようにユニット本体2に固定される(図5の101、102と図4の103、104とを参照)。
錘31は、圧電素子32の一端側(本実施形態では下端側)の慣性質量を大きくすることによって、圧電素子32の伸縮による変位を他端側(本実施形態では上端側)に優位に、好ましくは他端側にのみに、発生させる。本実施形態の錘31は、例えば、タングステン、タングステン合金等の比重の高い材料によって形成されている。この錘31は、圧電素子32の外周から全周に亘って径方向外側に突出する円板形状または円柱形状を有している。なお、錘31は、圧電素子32の他端(下端)が錘31の機能と同様の機能を発揮するもの(例えば、ユニット本体2(基部20)等)に取り付けられる場合には、省略されてもよい。
圧電素子32は、電気機械変換素子の一例であり、所定の波形の電力が供給されることによって、中心軸C方向に伸縮を繰り返す(振動する)。本実施形態の圧電素子32は、圧電材料を薄く伸ばした矩形状の層が層間に内部電極を挟むようにして中心軸C方向に積層された四角柱状の積層型圧電素子によって構成されている。圧電材料は、例えば、チタン酸ジルコン酸鉛(いわゆるPZT)、水晶、ニオブ酸リチウム(LiNbO)、ニオブ酸タンタル酸カリウム(K(Ta,Nb)O)、チタン酸バリウム(BaTiO)、タンタル酸リチウム(LiTaO)およびチタン酸ストロンチウム(SrTiO)等の無機圧電材料である。
複数の内部電極は、これら複数の内部電極のうちの複数の陽極層が積層型圧電素子における外周側面の一方側に、そして、これら複数の陰極層が積層型圧電素子における外周側面の他方側に、達するまでそれぞれ延設されることによって、それら各層の先端が互いに対向する一対の外周側面で外部に臨むように、それぞれ構成される。一対の外部電極32a、32aは、前記電気エネルギーを積層体に供給するものであり、積層型圧電素子における前記一対の外周側面上に積層方向に沿って例えば銀等のスパッタ法によって形成され、各圧電層間の前記複数の内部電極を並列に接続するように、前記複数の内部電極と順次交互に接続される。
この圧電素子32の下端面が錘31の上端面とエポキシ接着剤等の接着剤によって接着されている。本実施形態のエポキシ接着剤では、錘31との短絡防止および接着層厚の安定化のために、直径5um程度の樹脂性のビーズが混入されている。
駆動軸33は、中心軸C方向に延びる円柱状の部材である。この駆動軸33は、その外周面の一部が移動体4と第1の支柱部120aとに接触するよう配置される(図5の101、102と図4の103、104とを参照)。すなわち、駆動軸33の外周面は、移動体4との接触面(接触部位)と第1の支柱部120aとの接触面(接触部位)とを含む。本実施形態の駆動軸33は、例えば、中心軸C方向にカーボン繊維が配列するように円柱状に成形された炭素繊維強化プラスチック(CFRP、carbon−fiber−reinforced plastic)によって構成されている。このようにカーボン繊維が配列することにより、駆動軸33が移動体4や第1の支柱部120aと摺接状態で中心軸C方向に往復動(振動)したときに、滑らかに摺動すると共に駆動軸33表面(摺接部位)におけるカーボン繊維の毛羽立ち等を抑えることができる。
この駆動軸33は、圧電素子32の外周から全周に亘って径方向外側に突出するように形成されている。すなわち、中心軸C方向視において、駆動軸33の輪郭で囲まれた領域の内部に圧電素子32の輪郭が含まれた状態となっている。
駆動軸33の下端面が圧電素子32の上端面と接着剤によって接着されている。この接着剤は、錘31と圧電素子32とを接着した接着剤と同じである。
この駆動軸33と圧電素子32とを接着した場合にこれら駆動軸33と圧電素子32と接合面からはみ出た接着剤によって形成されるフィレット35(図6参照)は、駆動軸33が圧電素子32の外周から全周に亘って径方向外側に突出する形状を有しているため、圧電素子32側に形成される。すなわち、フィレット35は、駆動軸33の外周面には形成されない。これにより、駆動軸33の外周面の中心軸C方向全域を移動体4との摺動に使うことが可能となり、短い駆動軸33によって大きなストローク(移動体4の中心軸C方向の移動範囲)を実現できる。
以上のように構成されるアクチュエータ本体30は、ユニット本体2(基部20)のアクチュエータ保持部25に錘31側から嵌挿される。そして、アクチュエータ保持部25の底面と錘31とが接着剤によって接着され、これにより、アクチュエータ本体30がユニット本体2に固定される。このとき、アクチュエータ本体30の駆動軸33の中心軸と、ユニット本体2の中心軸Cとが平行になっている。
アクチュエータ本体30は、第1電極連結バネ26aと第2電極連結バネ26bとによって、第1電極端子22および第2電極端子23に通電可能に接続されている。より具体的には、圧電素子32の一方の外部電極32aと第1電極端子22の先端22aとが第1電極連結バネ26aを介して通電可能に接続され、圧電素子32の他方の外部電極32aと第2電極端子23の先端23aとが第2電極連結バネ26bを介して通電可能に接続されている。これら第1電極連結バネ26aと第2電極連結バネ26bとは、金や白金などでメッキが施されたねじりコイルバネである。
次に、移動体4について、図7〜図9も参照しつつ説明する。図7は、移動体の斜視図であり、図8は、移動体の分解斜視図である。図9は、レンズバレルが保持された状態の撮像レンズ駆動用アクチュエータユニットを説明するための模式図である。
移動体4は、レンズバレル(被駆動部材)7(図9参照)を保持可能で且つユニット本体2に対して中心軸C方向に相対移動可能である。より具体的に、移動体4は、金属製の円筒状の移動体本体(保持部)5と、ガイドスプリング6とを備える。
移動体本体5は、内周側にレンズ保持部54を備え、このレンズ保持部54によってレンズバレル7を保持する。このレンズバレル7は、当該アクチュエータユニット1の被駆動部材であり、1または複数のレンズ(撮像レンズ)群71を保持する。
移動体本体5は、筒状部51と、第1フランジ52と、第2フランジ53と、を備える。本実施形態の移動体本体5は、例えば、0.05mm〜0.3mmの厚さのステンレス材によって形成されている。ステンレス材は、金属材料の中でも、安価で成形性がよく、また耐久性もよく、駆動性能も良好な材料である。この移動体本体5は、例えば、絞り加工によって形成されている。
このように、筒状の移動体本体5が金属製であるため強度や摩耗に対する耐久性が高く、これにより、筒状の移動体本体5の薄肉化を図って当該移動体本体5に保持される(詳しくは、レンズバレル7を介して保持される)レンズ群71の大口径化を図ることが可能となる。さらに、駆動軸33がレンズ群71を保持する移動体本体5を直接駆動するため、駆動軸33と摩擦係合する部位を、レンズ群71を保持する部位と別に設ける構成に比べ、レンズ群71の大口径化を図ることができる。
筒状部51では、外周面の一部が駆動軸33と摺接する第1の移動体側摺動面55を構成する。すなわち、筒状部51(移動体本体5)は、その外周面に第1の移動体側摺動面55を含んでいる。本実施形態の第1の移動体側摺動面55は、移動体本体5の成形加工に際し、移動体本体5の一部を(より詳しくは、周方向に所定の幅で且つ中心軸C方向の全体に亘って)平板状にすることによって形成される平面である。
第1フランジ52は、筒状部51の下端から径方向内側に突出している。この第1フランジ52の上面は、レンズバレル載置部52aを構成する。このレンズバレル載置部52aは、レンズ保持部54にレンズバレル7を保持させる際にレンズバレル7が載置される(図9参照)。これにより、移動体本体5の中心軸とレンズバレル7のレンズ群71の光軸とが互いに傾くことなく揃うようになっている。また、第2フランジ53は、筒状部51の上端から径方向外側に突出している。これら第1フランジ52および第2フランジ53によって移動体本体5の強度が確保される。
ガイドスプリング6は、円弧部61と、円弧部61の一端側に形成されたガイド部62と、円弧部61の他端側に形成された押圧片63とを備える。本実施形態のガイドスプリング6は、例えば、0.1mm〜0.3mmの厚さのステンレス材によって形成されている。
円弧部61は、ガイド部62から周方向に略180°隔てた位置に、回転規制部61aを備える。この回転規制部61aは、駆動軸33を回転中心にした移動体4の回転を規制するための部位である。この回転規制部61aは、規制枠部61bと、規制枠部61bに形成された半球状の突起61cとを備える。
規制枠部61bは、円弧部61の一部を径方向外側に矩形状に突出させることにより形成されている。また、突起61cは、規制枠部61bの両外側面のそれぞれから外側に向かって突出するように形成されている。これら突起61c同士の外幅W1(図5参照)は、規制枠部61bが第3の支柱部120cに設けられた規制部用溝29内に嵌るように、規制部用溝29の内幅W2(図5参照)よりも若干狭く設定されている。
ガイド部62は、円弧部61の一端から径方向外側に延びている。ガイド部62の一方面(第2摺動面)62aは、ガイドスプリング6が移動体本体5に取り付けられた状態で移動体本体5の第1の移動体側摺動面55に対して略90°となっている。
押圧片63は、円弧部61の他端から直線状に延設されている。この押圧片63は、アクチュエータユニット1に組み込まれた状態で第2の支柱部120bから第1の支柱部120aに向かって直線状に延びている。押圧片63は、その先端部に、駆動軸33を押圧する押圧部63aを備える。
以上のように構成されるガイドスプリング6と移動体本体5とは、溶接によって連結されている。より具体的には、移動体本体5の第1の移動体側摺動面55とガイドスプリング6の第2の移動体側摺動面62aとが隣接するように、ガイドスプリング6が移動体本体5の外周に沿って配設される。この状態で、複数個所が溶接(例えば、抵抗溶接(スポット溶接)、レーザ溶接等)されることにより、ガイドスプリング6と移動体本体5とが連結される。
このようにして移動体本体5とガイドスプリング6とを金属によって構成し、溶接によって結合することにより、互いを強固に固定することができると共に、接着などと異なって瞬時に固定できるために製造上のタクトタイムを大幅に短縮することができる。
そして、移動体本体5とガイドスプリング6とが連結された移動体4は、回転規制部61aをユニット本体2(第3の支柱部120c)の規制部用溝29内に嵌め込むと共に、第1の移動体側摺動面55と第2の移動体側摺動面62aと押圧部63aとによって駆動軸33を囲むように配置される。この状態で、押圧片63は、ユニット本体2の第2の支柱部120bの外側を通って第1の角隅部20aの第1の支柱部120aまで延びた状態になっている。このとき、押圧片63の押圧部63aは、初期位置(第1の移動体側摺動面55と第2の移動体側摺動面62aと押圧部63aとによって駆動軸33を囲んでいない状態での位置)に対して移動体本体5の外周面から離れる方向に弾性変形しているため、その弾性復帰力(弾性力)によって駆動軸33が第1の移動体側摺動面55および第2の移動体側摺動面62aに押し付けられた状態となっている。すなわち、押圧片63の弾性力によって駆動軸33が第1の移動体側摺動面55と第2の移動体側摺動面62aとに押し付けられて移動体4と駆動軸33とが摩擦係合している。
また、駆動軸33と移動体4の第1の移動体側摺動面55および第2の移動体側摺動面62aとの接触部分、並びに、移動体4の回転規制部61aと規制部用溝29との接触部分には、オイルやグリース、テフロン(登録商標)フレークを混入させたオイル等の潤滑剤が塗布される。これにより、摺動部の耐久性向上や放置時の固着に対する信頼性を確保することができる。
次に、図1および図2に戻ってカバー8について説明する。
カバー8は、ユニット本体2と共同して移動体4を囲む部材である。このカバー8は、天壁81と、天壁81の周縁から垂下する周壁83とを備える。
天壁81は、平面視において矩形状の輪郭を有すると共に、その中央部に中心軸C方向に貫通する貫通孔82を有する。この貫通孔82は、光路となる。本実施形態のカバー8は、例えば、0.1mm〜0.2mmのステンレス製の薄板を絞り加工、プレス加工等によって形成されている。
周壁83は、天壁81の各片に対応する4つの側壁83aによって構成されている。各側壁83aは、ユニット本体2(基部20)の側面に設けられた係止用突起20fに係止される係止用孔84を備えている。なお、本実施形態の係止用突起20fは、2個であり、対向する側壁83aの各係止用孔84に係止されるようになっている。
ユニット本体2の第1の支柱部120a、第3の支柱部120cおよび第4の支柱部120dの上端に設けられた載置台120e、並びに、第2の支柱部120bの上端面と、カバー8の天壁81の内側面とが当接した状態で、係止用孔84が係止用突起20fに係止されることにより、ユニット本体2にカバー8が係止される。このとき、各載置台120eおよび第2の支柱部120bの上端面と、カバー8の天壁81の内側面とが接着剤によって接着(結合)されている。
以上のように構成されたアクチュエータユニット1は、カメラモジュール(撮像装置)に用いられてよい。このようなカメラモジュールは、上述のアクチュエータユニット1と、光学像を電気的な信号に変換する撮像素子(撮像センサ)と、1または複数の撮像レンズを備え、物体の光学像を前記撮像素子の受光面上に結像する撮像光学系とを備え、前記撮像光学系における前記1または複数の撮像レンズのうちの光軸方向に沿って移動する撮像レンズは、アクチュエータユニット1の移動体4に取り付けられる。例えば、図9に示すように、移動体4のレンズ保持部54によってレンズバレル7を保持すると共に、ユニット本体2の下面側に、IRカットフィルタ102および撮像センサ(撮像素子)103を有するセンサ基板104が配置される。より具体的には、レンズバレル7に設けられた接着溝72に充填された接着剤73によってレンズバレル7がレンズ保持部54に接着固定される。これにより、カメラモジュール(撮像装置)が構成される。
そして、例えば、携帯電話機の回路基板に、第1電極端子22の外部接続端子22bおよび第2電極端子23の外部接続端子23b(図1等参照)が置かれるようにして、前記カメラモジュールが携帯電話機の筐体内に設置される。
そして、駆動回路から第1電極端子22の外部接続端子22bおよび第2電極端子23の外部接続端子23bに所定の波形の電力が供給されると、アクチュエータ本体30の圧電素子32が中心軸C方向に振動する(伸縮を繰り返す)。この圧電素子32の振動によって駆動軸33が往復動し、その往復動によって移動体4が駆動軸33の軸方向(中心軸C方向)に移動する。より詳しくは、以下の通りである。
圧電素子32に所定のデューティ比の矩形波が付与されることによって圧電素子32の変位が三角波状となり、その矩形波のデューティ比を変えることによって振幅の上昇時と下降時とで傾き(速さ)の異なる三角波が発生する。アクチュエータ3の駆動メカニズムは、これを利用するものである。
より具体的には、移動体4が、近距離撮影位置から無限撮影位置に向かう場合について説明する。図10は、移動体4の撮影位置を説明するための図であり、図10Aは、移動体4の近距離撮影位置を説明するための図であり、図10Bは、移動体4の無限撮影位置を説明するための図である。ここで、近距離撮影位置とは、図10Aに示されるように、移動体4の中心軸C方向の移動範囲において基部20(撮像センサ103)から最も遠い位置(物体側端位置)であり、無限撮影位置とは、図10Bに示されるように、前記移動範囲において基部20(撮像センサ103)から最も近い位置(像側端位置)である。
まず、圧電素子32の収縮によって駆動軸33をゆっくりと下方に移動させると、この駆動軸33に摩擦係合している移動体4も駆動軸33の下方への移動に伴って同方向(下方)に移動する。そして、摩擦係合した摩擦力を超える程の瞬時の圧電素子32の伸長によって駆動軸33を上方に移動させると、移動体4がその位置(前記の下方への移動後の位置)に取り残される。このような駆動軸33の中心軸C方向の往復動を繰返すことにより、移動体4が下方に移動する。
上記の駆動軸33の往復動が繰り返され移動体4が下方に移動し続けると、駆動軸33と接触している移動体4の接触面(第1の移動体側摺動面55および第2の移動体側摺動面62a)の下端部が駆動軸33からユニット本体側に突出する(はみ出す)。すなわち、駆動軸33の外周面(第1の移動体側摺動面55および第2の移動体側摺動面62aに摺接する面)の下端より下方側に移動体4の下端がはみ出す。
これは、本実施形態のアクチュエータユニット1では、駆動軸33の中心軸C方向の長さ寸法を抑えて(小さくして)、当該ユニット1の低背化(中心軸C方向の長さ寸法の小型化)を図っているためである。より具体的には、移動体4を無限撮影位置に移動させたときに移動体4(より詳しくは、第1の移動体側摺動面55および第2の移動体側摺動面62a)の下部(一部)を駆動軸33の下端からユニット本体2側に突出させるような構成とすることで、移動体4の中心軸C方向の位置に関わらず接触面(第1の移動体側摺動面55および第2の移動体側摺動面62a)の中心軸C方向全体が駆動軸33に接触する構成に比べ、前記各摺動面55、62aの下部をユニット本体2側に突出させた分の駆動軸33の中心軸C方向の長さ寸法を小さくすることができる。これにより、駆動軸33を備えるアクチュエータ3の中心軸C方向の長さ寸法を小さくすることができ、その結果、当該アクチュエータ3が配置されるユニット(アクチュエータユニット)1の中心軸C方向の長さ寸法の小型化(低背化)を図ることが可能となる。
この場合、駆動軸33と各移動体側摺動面55、62aとの接触部位の中心軸C方向の長さ寸法(図10Aおよび図10Bのα1、α2参照)が小さくなると、駆動軸33に対して移動体4が若干傾き易くなる(すなわち、駆動軸33を含むアクチュエータ本体30が固定されたユニット本体2に対し、移動体4に保持されるレンズ群71の光軸が若干傾き易くなる)が、移動体4(レンズ群71)が無限撮影位置では被写界深度が深く合焦しているように見えるため、無限位置での前記接触部位の長さ寸法が短くなっても、撮像センサ103によって得られる画像の画質の低下を抑えることができる。一方、移動体4(レンズ群71)が被写界深度の浅くなる近距離撮影位置のときには前記接触部位の中心軸C方向の長さ寸法が十分に確保されるため、駆動軸33に対する移動体4の傾き(すなわち、ユニット本体2に対するレンズ群71の光軸の傾き)が抑えられ、撮像センサ103によって得られる画像の画質が確保される。
また、駆動軸33の外周が、圧電素子32の外周から全周に亘って径方向外側に突出しているため、移動体4が近距離撮影位置から無限撮影位置に向けて移動した場合に、移動体4の第1の移動体側摺動面55および第2の移動体側摺動面62aの下部(筒状の移動体4の下部)が駆動軸33よりユニット本体2側に突出しても圧電素子32と接触しない。すなわち、圧電素子32が移動体4の中心軸C方向の移動を邪魔しない。
次に、移動体4が、無限撮影位置から近距離撮影位置に向かう場合について説明する。この場合、上記の移動体4が下方に移動する動作と逆の動作が行なわれる。
より具体的には、圧電素子32の伸長によって駆動軸33をゆっくりと上方に移動させ、これにより駆動軸33に摩擦係合している移動体4を上方へ移動させる。そして、摩擦係合した摩擦力を超える程の瞬時の圧電素子32の収縮によって駆動軸33を下方に移動させ、移動体4がその位置(前記の上方への移動後の位置)に取り残されるようにする。このような駆動軸33の中心軸C方向の往復動を繰返すことで、移動体4が上方に移動する。
なお、本発明の撮像レンズ駆動用アクチュエータユニットは、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
上記実施形態の撮像レンズ駆動用アクチュエータユニット1では、レンズ群71を保持するレンズバレル7を、アクチュエータ本体30(駆動軸33)によって駆動される移動体4が保持する構成であるが、この構成に限定されない。例えば、移動体自体が1または複数の撮像レンズを保持し、この撮像レンズを直接保持する移動体をアクチュエータ本体30(駆動軸33)が駆動する構成でもよい。
上記実施形態の撮像レンズ駆動用アクチュエータユニット1では、ガイドスプリング6の押圧片63の弾性復帰力(弾性力)によって駆動軸33を第1の移動体側摺動面55および第2の移動体側摺動面62aに押し付けることにより、移動体4と駆動軸33とを摩擦係合させているが、この構成に限定されない。例えば、駆動軸が磁石によって構成され、移動体(具体的には第1摺動面55および第2摺動面62a)が金属によって構成されていてもよい。すなわち、所定の摩擦力が生じるように駆動軸の外周面を第1摺動面55および第2摺動面62aに押し付ける力は、弾性力等の付勢力に限定されず、磁力等であってもよい。
本明細書は、上記のように様々な態様の技術を開示しているが、そのうち主な技術を以下に纏める。
一態様にかかる撮像レンズ駆動用アクチュエータユニットは、撮像素子に対して撮像レンズを移動させる撮像レンズ駆動用アクチュエータユニットであって、前記撮像レンズより前記撮像素子側に配置されるユニット本体と、伸縮する機械エネルギーに電気エネルギーを変換する電気機械変換素子、前記電気機械変換素子における伸縮方向の一方端に固定されて前記機械エネルギーが伝達される駆動摩擦部材、および前記駆動摩擦部材に所定の摩擦力で係合される移動体を有するアクチュエータと、を備え、前記移動体は、前記駆動摩擦部材が接触する接触面を含み、前記撮像レンズを保持可能で且つ前記ユニット本体に対して前記撮像レンズの光軸方向に相対移動可能であり、前記アクチュエータは、前記ユニット本体に固定され、前記移動体を前記ユニット本体から最も遠い近距離撮影位置に移動させた場合における前記駆動摩擦部材と前記接触面との接触部位の前記光軸方向の長さ寸法に比べ、前記移動体を前記近距離撮影位置よりも前記ユニット本体側の無限撮影位置に移動させた場合に前記接触面の一部を前記駆動摩擦部材よりユニット本体側に突出させることによって前記接触部位の前記光軸方向の長さ寸法が小さくなるように構成される。
このような撮像レンズ駆動用アクチュエータユニットでは、移動体を無限撮影位置に移動させた場合に移動体(接触面)の一部を駆動摩擦部材よりユニット本体側に突出させる構成とすることによって、移動体の光軸方向の位置に関わらず前記接触面の光軸方向全体が駆動摩擦部材に接触する構成に比べ、駆動摩擦部材の光軸方向の長さ寸法を小さくすることが可能となる。これにより、駆動摩擦部材を備えるアクチュエータの光軸方向の長さ寸法を小さくすることができ、その結果、当該アクチュエータが配置される撮像レンズ駆動用アクチュエータユニットにおける光軸方向の長さ寸法の小型化(短小化、低背化)を図ることが可能となる。
この場合、前記接触部位の光軸方向の長さ寸法が小さくなると、駆動摩擦部材に対して移動体が若干傾き易くなる(すなわち、アクチュエータが固定されたユニット本体に対し、移動体に保持される撮像レンズの光軸が若干傾き易くなる)が、移動体(撮像レンズ)が無限撮影位置では被写界深度が深く合焦しているように見えるため、上記構成のように無限位置での接触部位の長さ寸法が短くなっても、撮像素子によって得られる画像の画質の低下を抑えることができる。一方、上記構成では、移動体(撮像レンズ)が被写界深度の浅くなる近距離撮影位置の場合には接触部位における光軸方向の長さ寸法が十分に確保されるため、駆動摩擦部材に対する移動体の傾き(すなわち、当該アクチュエータが取り付けられたユニット本体に対する撮像レンズの光軸の傾き)が抑えられ、撮像素子によって得られる画像の画質が確保される。
他の一態様では、上述の撮像レンズ駆動用アクチュエータユニットにおいて、好ましくは、前記電気機械変換素子は、前記駆動摩擦部材のユニット本体側端部に接続され、前記駆動摩擦部材は、少なくとも前記接触面と接触する部位が前記電気機械変換素子より前記移動体側に突出した形状を有してもよい。
このような撮像レンズ駆動用アクチュエータユニットでは、駆動摩擦部材において少なくとも移動体の接触面と接触する部位が電気機械変換素子より移動体側に突出しているため、移動体が無限撮影位置に向けて移動した場合に、接触面の一部が駆動摩擦部材からユニット本体側に突出しても電気機械変換と接触しない。すなわち、電気機械変換素子が移動体の光軸方向の移動を邪魔しない。
他の一態様では、上述の撮像レンズ駆動用アクチュエータユニットにおいて、好ましくは、前記移動体は、前記撮像レンズをその径方向の外側から囲む金属製の筒状の保持部を有し、前記保持部は、前記接触面をその外周面に含んでいてもよい。
このような撮像レンズ駆動用アクチュエータユニットでは、筒状の保持部が金属製であるため強度や摩耗に対する耐久性が高く、これにより、筒状の保持部の薄肉化を図って当該保持部に保持される撮像レンズの大口径化を図ることが可能となる。さらに、駆動摩擦部材が、撮像レンズを保持する保持部を直接駆動するため、駆動摩擦部材と摩擦係合する部位を、撮像レンズを保持する部位と別に設ける構成に比べ、撮像レンズの大口径化を図ることができる。
そして、他の一態様にかかる撮像装置は、これら上述のいずれかの撮像レンズ駆動用アクチュエータユニットと、光学像を電気的な信号に変換する撮像素子と、1または複数の撮像レンズを備え、物体の光学像を前記撮像素子の受光面上に結像する撮像光学系とを備え、前記撮像光学系における前記1または複数の撮像レンズのうちの光軸方向に沿って移動する撮像レンズは、前記撮像レンズ駆動用アクチュエータユニットの前記移動体に取り付けられている。
このような撮像装置は、これら上述のいずれかの撮像レンズ駆動用アクチュエータユニットを備えるので、低背化、小型化を図ることが可能となる。
この出願は、2012年9月28日に出願された日本国特許出願特願2012−215679を基礎とするものであり、その内容は、本願に含まれるものである。
本発明を表現するために、上述において図面を参照しながら実施形態を通して本発明を適切且つ十分に説明したが、当業者であれば上述の実施形態を変更および/または改良することは容易に為し得ることであると認識すべきである。したがって、当業者が実施する変更形態または改良形態が、請求の範囲に記載された請求項の権利範囲を離脱するレベルのものでない限り、当該変更形態または当該改良形態は、当該請求項の権利範囲に包括されると解釈される。
本発明によれば、撮像レンズ駆動用アクチュエータユニットおよび撮像装置を提供することができる。

Claims (4)

  1. 撮像素子に対して撮像レンズを移動させる撮像レンズ駆動用アクチュエータユニットであって、
    前記撮像レンズより前記撮像素子側に配置されるユニット本体と、
    電気エネルギーを、伸縮する機械エネルギーに変換する電気機械変換素子、前記電気機械変換素子における伸縮方向の一方端に固定されて前記機械エネルギーが伝達される駆動摩擦部材、および前記駆動摩擦部材に所定の摩擦力で係合される移動体を有するアクチュエータと、を備え、
    前記移動体は、前記駆動摩擦部材が接触する接触面を含み、前記撮像レンズを保持可能で且つ前記ユニット本体に対して前記撮像レンズの光軸方向に相対移動可能であり、
    前記アクチュエータは、前記ユニット本体に固定され、前記移動体を前記ユニット本体から最も遠い近距離撮影位置に移動させた場合における前記駆動摩擦部材と前記接触面との接触部位の前記光軸方向の長さ寸法に比べ、前記移動体を前記近距離撮影位置よりも前記ユニット本体側の無限撮影位置に移動させた場合に前記接触面の一部を前記駆動摩擦部材よりユニット本体側に突出させることによって前記接触部位の前記光軸方向の長さ寸法が小さくなるように構成される、
    撮像レンズ駆動用アクチュエータユニット。
  2. 前記電気機械変換素子は、前記駆動摩擦部材のユニット本体側端部に接続され、
    前記駆動摩擦部材は、少なくとも前記接触面と接触する部位が前記電気機械変換素子より前記移動体側に突出した形状を有する、
    請求項1に記載の撮像レンズ駆動用アクチュエータユニット。
  3. 前記移動体は、前記撮像レンズをその径方向の外側から囲む金属製の筒状の保持部を有し、
    前記保持部は前記接触面をその外周面に含んでいる、
    請求項1または請求項2に記載の撮像レンズ駆動用アクチュエータユニット。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の撮像レンズ駆動用アクチュエータユニットと、
    光学像を電気的な信号に変換する撮像素子と、
    1または複数の撮像レンズを備え、物体の光学像を前記撮像素子の受光面上に結像する撮像光学系とを備え、
    前記撮像光学系における前記1または複数の撮像レンズのうちの光軸方向に沿って移動する撮像レンズは、前記撮像レンズ駆動用アクチュエータユニットの前記移動体に取り付けられている、
    撮像装置。
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