JPWO2014049920A1 - 電磁波伝播システム及び電磁波インターフェースコネクタ - Google Patents

電磁波伝播システム及び電磁波インターフェースコネクタ Download PDF

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聡人 野田
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Abstract

電磁波伝播システムは、電磁波インターフェース装置(300)と、電磁波伝播シート(100)と、電磁波インターフェース装置(300)を内含するとともに電磁波伝播シート100が挿入可能な開放部を有するシールド構造(600)を備えている。シールド構造(600)の開放部は、電磁波インターフェース装置(300)と電磁波伝播シート(100)の端部を前記電磁波伝播シートの厚み方向に挟む領域を有する。シールド構造(600)は、電磁波インターフェース装置(300)と電磁波伝播シート(100)の境界部分を覆い、電磁波の漏洩を遮蔽する遮蔽部材を有する。

Description

本発明は、電磁波伝播シートと電磁波伝播シートに対して電磁波を入力又は出力するための電磁波インターフェース装置からなる電磁波伝播システム及び電磁波インターフェースコネクタに関する。
シート状媒体を介して電子機器の間で通信を行うシステムとして、二次元通信システムが提案されている。二次元通信システムは、電磁波伝播シートと近接カプラから構成される。近接カプラは、電磁波伝播シートの表面から染み出す電磁界を利用してシート内部との間で電磁波の入出力を行う電磁結合デバイスである。この近接カプラを電子機器のアンテナ端子と接続してシート上に設置することによってシートの任意の位置において電子機器間の通信を実現できる。このような二次元通信システムは、電磁波伝播シートの表面上で通信が可能になることから、サーフェイス通信システムと呼ばれることもある。
この技術は、通信のみならず、電力伝送にも応用可能である。電力伝送に応用した場合には、高周波電源に接続された給電用のカプラからシート内に高周波の交流電力を注入する。そして、受電用の近接カプラは、シート表面から染み出した電磁界を吸上げて、整流回路で直流に変換し、電子機器に電力を供給する。
このような電磁波伝播シートに給電するための方法がいくつか提案されている。
例えば、特許文献1や特許文献2には、クリップ型の電磁波インターフェース装置が提案されている。このクリップ型の電磁波インターフェース装置は、電磁波伝播シートの辺縁部を上下方向から挟み込むクリップ部と、信号が入出力される給電部を有している。電磁波インターフェース装置は、このクリップ部により電磁波伝播シートの側面部に取り付けられ、そして、電磁波伝播シートの側面から、電磁波を電磁波伝播シートに給電する。
また特許文献3には、1つの電磁波伝播シートに対して複数の電磁波インターフェース装置が用いられ、複数の電磁波インターフェース装置に同数の高周波ケーブルが一対一対応で接続される構成が図示されている。
特開2010−16592号公報 特開2011―9801号公報 特開2010−63212号公報
特許文献1〜2に記載された電磁波伝播システムのように電磁波伝播シートを上下両面から導体板で挟み込むような仕様とした場合、電磁波伝播シート表面とクリップ部の間に間隙が生じてはいけない。この間隙からは電磁波が漏洩したり、給電または伝送効率が劣化したりするためである。
しかしながらシートの端面において突出した形状のクリップ部を間隙なく上下両面から挟み込むようにすることは容易でないことが多い。
またクリップ部が接触するシート表面だけでなく、電磁波インターフェース装置と電磁波伝播シートはそれぞれ側面の端部にて接触しなくてはならない。しかしながら側面における接触は、クリップ部のような弾性がないために、電磁波伝播システムを移動させるなどで衝撃や振動が加わると容易に間隙が生じて、電磁波の伝搬特性が変動してしまう問題があった。
さらに加えて、電磁波が漏洩するのは、クリップ部のようなインターフェース装置と電磁波伝播シートの境界だけではない。インターフェース装置の給電部近傍、給電部に接続される高周波ケーブル、高周波ケーブルと信号を入出力する信号処理装置といった部分も対策を施すことが求められる重大な漏洩箇所となっている。特許文献3のようにこれら漏洩箇所の数が増えれば、当然漏洩する可能性も増大してしまう問題がある。
本発明の目的は、電磁波の漏洩を抑制しつつ、電磁波伝播シートを動かしたときにも電磁波の伝搬特性を安定化できる電磁波伝播システム及び電磁波インターフェースコネクタを提供することにある。
本願発明の一態様にかかる電磁波伝播システムは、電磁波インターフェース装置と、電磁波伝播シートと、前記電磁波インターフェース装置を内含するとともに前記電磁波伝播シートが挿入可能な開口部を有するシールド構造を備える。前記シールド構造の前記開口部は、前記電磁波インターフェース装置と前記電磁波伝播シートの端部を前記電磁波伝播シートの厚み方向に挟む領域を有する。前記シールド構造は、前記電磁波インターフェース装置と前記電磁波伝播シートの境界部分を覆い、電磁波の漏洩を遮蔽する遮蔽部材を有するものである。
本願発明の一態様にかかる電磁波インターフェースコネクタは、電磁波インターフェース装置を内含し、かつ電磁波伝播シートが挿入可能な開口部を有するシールド構造を備える。前記シールド構造の前記開口部は、前記電磁波インターフェース装置と前記電磁波伝播シートの端部を前記電磁波伝播シートの厚み方向に挟む領域を有する。前記シールド構造は、前記電磁波インターフェース装置と前記電磁波伝播シートの境界部分を覆い、電磁波の漏洩を遮蔽する遮蔽部材を有するものである。
本発明によれば、電磁波の漏洩を抑制しつつ、電磁波伝播シートを動かしたときにも電磁波の伝搬特性を安定化できる電磁波伝播システム及び電磁波インターフェースコネクタを提供することができる。
発明の実施の形態1にかかる電磁波伝播システムの外観図である。 発明の実施の形態1にかかる電磁波伝播システムの特徴部分を示す外観図である。 発明の実施の形態1にかかる電磁波伝播システムの断面図である。 発明の実施の形態1にかかる電磁波伝播システムの分解図である。 発明の実施の形態1にかかる電磁波インターフェース装置を示す斜視図である。 発明の実施の形態1にかかる電磁波伝播システムにおけるシールド構造を示す斜視図である。 発明の実施の形態1にかかる電磁波伝播システムにおける高周波伝達特性を示す電磁界解析結果である。 発明の実施の形態2にかかる電磁波伝播システムの外観図である。
発明の実施の形態1.
発明の実施の形態1にかかる電磁波伝播システムについて図を用いて説明する。図1は、当該電磁波伝播システムの構成を示す図である。図に示されるように、電磁波伝播システムは、電磁波伝播シート100、近接カプラ200、電磁波インターフェース装置300、高周波ケーブル400及び信号処理装置500を備えている。
電磁波伝播シート100の基本的構造は、従来知られているものと同等である。電磁波伝播シート100は、メッシュ電極101、通信層102及び裏面導体層103を備えている。
図1に示すように、電磁波伝播シート100の表面は、ほぼ全面にわたってメッシュ電極101が構成されている。このメッシュ電極101の開口から電磁波が浸出する。
なお、メッシュ電極101とは、規則的な網目である状態の他、規則的又は不規則的な形状の複数の開口が形成されている状態を言う。メッシュ電極101としては、開口部の形状が矩形である格子パターンが典型的ではあるが、その他、開口部の形状としては亀甲形、菱形、円形、三角形など各種形状をとり得る。メッシュ電極101である部分は、電磁波を外部に浸出させてサーフェイス通信を実現する部分となるので、この部分をサーフェイス通信部と称する。
メッシュ電極101は、例えば、正方形のメッシュ形状の構造を有する導体層である。メッシュの繰り返し単位は、横に隣り合う正方形の中心同士の距離に等しい。メッシュの繰返しの単位寸法は、通信層102の電磁波長より十分に短い。
メッシュ電極101よりエバネッセント波と呼ばれる電磁波が滲み出すことで、メッシュ電極101の上方に電磁波の浸出領域が形成される。
通信層102は、誘電体より構成されている。この通信層102は、メッシュ電極101と裏面導体層103により挟まれている。通信層102は、電磁波伝播シート100の使用目的等に応じて材質が選択される。例えば、通信層102としては、樹脂、ゴム、ポリマーの発泡体、ゲル材、中空の構造体等を用いることができる。
裏面導体層103は、通信層102の下面全体に亘って一様に拡がって設けられたプレーン形状電極である。裏面導体層103は、例えば、銅やアルミニウム等の金属箔や金属板により構成される。
メッシュ電極101と裏面導体層103は、略平行な状態で配置され、メッシュ電極101及び裏面導体層103に挟まれる狭間領域を電磁波が進行する。ここでは、シート状の通信層102の両面にそれぞれメッシュ電極101と裏面導体層103が形成されるため、通信層102内を電磁波が進行する。同時に、メッシュ電極101から外部へはエバネッセント波を浸出させており、この浸出したエバネッセント波を介して近接カプラ200との通信を実現する。
近接カプラ200は、誘電体と、その両面に設けられた2層の導体層(プレーン形状導体、パッチ導体)を備えるカプラ型受電装置である。近接カプラ200は、電磁波伝播シート100に載置して使用されるインターフェース装置であり、電磁波伝播シート100との間で電磁波の送受を行う。
電磁波インターフェース装置300は、信号処理装置500から高周波ケーブル400を介して高周波信号を入力し、この高周波信号に応じた電磁波を発生し、電磁波伝播シート100に供給する。
電磁波インターフェース装置300が接続される箇所において電磁波伝播シート100の端部側面は、メッシュ電極101と裏面導体層103は絶縁されている。ただし電磁波インターフェース装置300が接続される箇所以外はメッシュ電極101と裏面導体層103がスルーホール、圧着、導電性ペースト塗布などの方法によって導通していてもよい。
図2は、発明の実施の形態1にかかる電磁波伝播システムを示す概略図を、図3は図2のIII−III断面を含む斜視図である。さらに、図4は、図3に示す部分の分解図である。
本実施の形態1にかかる電磁波伝播システムは、図2に示されるように、さらに、シールド構造600を備えている。ここで、電磁波伝播シート100と、電磁波インターフェース装置300と、シールド構造600の配置関係を説明する。シールド構造600は電磁波インターフェース装置300を略内含する。即ち、シールド構造600は電磁波インターフェース装置300の外面全体の殆どを取り囲み、実質的に収納する。
しかしながら、シールド構造600は、電磁波インターフェース装置300を外部と完全に閉鎖するものではなく、電磁波インターフェース装置300には開放部601(図6参照)が設けられ、その部分において外部に開放されている。言い換えれば、シールド構造600は、この開放部601を除く部分において、電磁波インターフェース装置300を外部から覆っている。開放部601は、シールド構造600において、長手方向と平行な一側面に設けられ、その側面の中央部が長手方向の全領域に亘って形成された凹部である。
開放部601には電磁波伝播シート100が挿入され、電磁波インターフェース装置300と電磁波伝播シート100の各端部側面が面するように配置される。開放部601に電磁波伝播シート100が挿入された状態においては、開放部601は電磁波伝播シート100によって塞がれることになるため、シールド構造600によって、電磁波インターフェース装置300は、実質的に外部と閉鎖される。
図3及び図4に示されるように、シールド構造600は、その略中央部に、電磁波インターフェース装置300が内蔵されている。より具体的には、シールド構造600は、板状の底面部602上に電磁波インターフェース装置300が設置されている。電磁波インターフェース装置300の上面は、当該シールド構造600の上面部603と離間しており、電気的に非接触状態にある。
シールド構造600の底面部602は、電磁波伝播シート100の一端領域を下側から裏面導体層103と当接して保持する。シールド構造600の底面部602と上面部603は、介在部604を介して互いに平行になるように支持されている。電磁波インターフェース装置300の一端部(後端部)は、介在部604の内側面と当接している。電磁波インターフェース装置300の他端部(前端部)は、電磁波伝播シート100の一側面と接触している。
シールド構造600の上面部603は、底面部602と主面において同じ形状を有する。シールド構造600の先端には、先端部605が設けられている。先端部605は、電磁波伝播シート100の一端領域を上側からメッシュ電極101と当接して保持する。
シールド構造600の側面部606は、シールド構造600において開放部601が設けられた側とは反対側の面から、開放部601において電磁波伝播シート100を受け入れる面(即ち、電磁波インターフェース装置300と電磁波伝播シート100との当接面)までの領域において、電磁波インターフェース装置300を覆う。
底面部602は、電磁波インターフェース装置300の下面を外部から遮蔽する。上面部603は、電磁波インターフェース装置300の上面を外部から遮蔽する。介在部604は、電磁波インターフェース装置300の後面を外部から遮蔽する。先端部605は、電磁波インターフェース装置300の上側の空間を外部から遮蔽する。側面部606は、電磁波インターフェース装置300の側面を外部から遮蔽する。
シールド構造600の底面部602、上面部603、介在部604、先端部605、側面部606のそれぞれは、一体的に構成されていてもよく、別々に構成され、機構的に、または接着剤等で固定されていてもよい。
ここで、図5を用いて、電磁波インターフェース装置300の詳細な構成について説明する。図5に示されるように、電磁波インターフェース装置300は、誘電体基板303の一面(図5における表面)に2分の1波長で共振する長方形開口のスロット共振器電極310と、スロット共振器結合線路302を有する。また、スロット共振器電極310とスロット共振器結合線路302が形成された面と対向する面である他面(図5における裏面)にはグランド電極304が設けられている。
スロット共振器電極310は、その1長辺が電磁波インターフェース装置300の端部となる1辺を共有するように形成される。さらにスロット共振器電極310の長辺方向と、電磁波インターフェース装置300に対して側面が面している電磁波伝播シート100の辺とは、互いに略平行かつ近接して配置される。
スロット共振器結合線路302は、スロット共振器電極310の開口311の中央を横断し、スロット共振器結合線路302の1端は電磁波伝播シート100がある側のスロット共振器電極310の開口311の長辺と接続されている。スロット共振器電極310の2短辺312と、スロット共振器結合線路302が信号を伝送する領域を除く電磁波伝播シート100の反対側長辺の各周囲は複数のスルーホール305が施される。スルーホール305は、スロット共振器電極310とグランド電極304を導電的に接続している。グランド電極304は、シールド構造600の底面部602と接触している。
また、スロット共振器結合線路302の他端側は、電磁波インターフェース装置300の給電部301をなし、給電部301は回路的に信号処理装置500と接続されている。信号処理装置500は、電磁波インターフェース装置300の基板上に実装するなどによってシールド構造600の内部に設置される。ただし、信号処理装置500は、シールド構造600の外部に設け、高周波ケーブル400を介して電磁波インターフェース装置300と接続するようにしてもよい。
図6にシールド構造600の外観を示す。電磁波インターフェース装置300を内含するシールド構造600は内部からの高周波信号の漏洩を遮蔽するように、全体が金属により構成される。また、シールド構造600は、樹脂筐体に金属膜を形成して構成するようにしてもよい。このとき、金属膜は、樹脂筐体の内側、外側、内部のいずれに形成されていてもよい。なお、電磁波の漏洩を遮蔽する遮蔽部材は、金属でなくても、同様の効果を奏する材料であればよい。
電磁波の漏洩を遮蔽する遮蔽部材は、電磁波インターフェース装置300と電磁波伝播シート100の境界部分を覆う位置に設けられていれば、電磁波インターフェース装置300と電磁波伝播シート100の境界部分で間隙が生じた場合に、信号伝達の劣化を抑制できる。
シールド構造600の一部には、上述のように、開放部601が設けられている。
シールド構造600は、電磁波インターフェース装置300のスロット共振器電極310の電磁波伝播シート100側長辺と、電磁波伝播シート100の各一部と上下に面するようにして、シールド構造600、電磁波インターフェース装置300、電磁波伝播シート100を固定する。
電磁波インターフェース装置300と電磁波伝播シート100は互いに面することが望ましい。即ち、電磁波インターフェース装置300における電磁波伝播シート100側の端面と、電磁波伝播シート100における電磁波インターフェース装置300側の端面とが互いに当接することが望ましいが、シールド構造600が上下から、当接領域を覆っている場合には、両者の間に間隙があってもよい。また、電磁波インターフェース装置300と電磁波伝播シート100の固定には、粘着テープやネジを用いて物理的に固着してもよい。
以上述べたような構成を有する電磁波伝播システムの処理動作について、信号処理装置500が信号を発生する状態を例に説明する。
信号処理装置500で発生させた高周波信号は、給電部301とスロット共振器結合線路302を介してスロット共振器電極310を励振する。スロット共振器電極310は、その電極開口311の長辺の長さが高周波信号の波長に対して略2分の1波長となる条件において共振動作する。共振動作に入ったスロット共振器電極310には、スロット共振器電極310の短辺方向の強い電界成分が発生する。
ここで、スロット共振器電極310の長辺313の長さは、厳密に高周波信号の波長の2分の1となる必然性はなく、長辺313が誘電体基板303の誘電体の効果によってより短い長さでも共振動作の条件を満たすこともあれば、共振器のQ値に応じた帯域内で共振動作の条件を満たすことも可能となる。
スロット共振器電極310に発生した短辺方向の電界成分は、続いて誘電体基板303内部に進行しつつ、スロット共振器電極310周辺に配置したスルーホール305に拘束されるために、次第にスロット共振器電極310のスルーホール305が無い長辺側に伝搬して、誘電体基板303の厚さ方向の電界成分へと変化してゆく。
この誘電体基板303の厚さ方向となった電界成分は、ちょうど電磁波伝播シート100の主たる伝搬モードの電界成分と同等である。また同時に、誘電体基板303の厚さ方向となった電界成分は、電磁波インターフェース装置300と電磁波伝播シート100を上下に挟んで固定するシールド構造600の上下金属間に発生しうる平行平板モードの電界成分とも同等である。すなわち、スロット共振器電極310の1長辺を共有する電磁波インターフェース装置300の1辺内に生じた誘電体基板303断面方向の電界成分は、シールド構造600の上下金属にはさまれた電磁波インターフェース装置300と電磁波伝播シート100の間隙では平行平板モードとして、さらに近接する電磁波伝播シート100内の伝搬モードとして、ともに効率よく結合してゆく。
こうして、スロット共振器電極310が2分の1波長の共振動作を生じる周波数帯において、信号処理装置500で発生した信号は給電部301、電磁波インターフェース装置300を介して電磁波伝播シート100内へと伝搬することが可能となる。
なお、信号処理装置500が信号を受信する状態は、相反性によってちょうど反対の動作をするとみなしてよい。電磁波伝播シート100内の高周波信号は、電磁波インターフェース装置300に達してスロット共振器電極310を共振動作させ、スロット共振器結合線路302から給電部301を介して信号処理装置500に入力されていく。
図7に、以上説明した構成を有する電磁波インターフェース装置300を図2のように方形の電磁波伝播シート100の対向する2箇所に配置した場合の、2箇所の電磁波インターフェース装置300間の高周波散乱特性を示す。
図7にS2,1として実線で示す高周波伝達特性は、例えば周波数2.463GHzにおける2箇所の電磁波インターフェース装置300間の高周波伝達特性として、2箇所の電磁波インターフェース装置300と電磁波伝播シート100の接続部、および電磁波伝播シート100内の伝播損失を含んでも−0.63dBと小さい。したがって電磁波インターフェース装置300から電磁波伝播シート100内に高周波信号が良好に入力可能な電磁波伝播システムが構成されていることがわかる。
このような第1の実施形態の構成を備える本実施形態によれば、次の効果を奏する。
第1に、電磁波インターフェース装置300と電磁波伝播シート100をスロット共振器電極310が共振する高周波帯域において効率よく接続することが可能となる。
第2に、各構成要素やそれらの境界部分の間隙において電磁界漏洩が生じても、電磁波インターフェース装置300から電磁波伝播シート100に達するまで、より好ましくは信号処理装置500から電磁波伝播シート100に達するまでの全ての構成要素はシールド構造600内部に配置されているために、電磁波伝播システムの外部に対して電磁波を漏洩することが抑制できる。例えば本発明において用いたようなスロット共振器電極をシールド無しに用いると、スロット共振器電極から一部の電力は空間へと放射され、電磁波を大幅に漏洩させる問題を生じる。
第3には、仮に電磁波伝播システム全体を移動させたり衝撃を受けたりして電磁波インターフェース装置300と電磁波伝播シート100の境界部分で間隙が生じても、この間隙部分が電磁波インターフェース装置300と電磁波伝播シート100を上下に挟むシールド構造600の内部にある限り信号伝達の劣化を抑制できる。また電磁波インターフェース装置300と電磁波伝播シート100の接続部の位置による特性バラつきを軽減できる。
第4には、電磁波インターフェース装置300の一面にスロット共振器電極310を設けることにより、電磁波インターフェース装置300は一般のプリント基板プロセスだけで製造できるため、電磁波インターフェース装置300の低コスト化に寄与する。さらに電磁波インターフェース装置300を一般的なプリント基板プロセスで製造すれば、信号処理装置500をはじめとする回路素子との親和性も高くなり、信号処理装置500だけでなくフィルタ回路、電源回路、マイコン制御回路なども電磁波インターフェース装置300に一体化することが容易となる。
発明の実施の形態2.
図8は、本実施形態2にかかる電磁波伝播システムを示す概略図である。図1に示される発明の実施の形態1では、シールド構造600が電磁波インターフェース装置300の周囲のみに対して構成されていることに対して、本実施の形態2では、図8に示されるように、シールド構造600が電磁波伝播シート100の周囲を全体に覆うように構成されている。シールド構造600の内部には、電磁波インターフェース装置300を1個だけでなく、複数内含してもよい。
このような第2の実施形態の構成を備える本実施形態によれば、次の効果を奏する。
第1に電磁波インターフェース装置300や信号処理装置500からの電磁波の漏洩のみならず、電磁波伝播シート100の端部側面からの電磁波漏洩を抑圧できる点にある。これは電磁波伝播シート300の全ての端部側面がシールド構造600によって遮蔽されていることによる。
第2に電磁波伝播シート100の端部側面に対して広範囲にシールド構造600を配置すれば、特許文献3に示すような複数の電磁波インターフェース装置を用いてアレー素子的な制御を加える場合に対応して複数の電磁波インターフェース装置300をシールド構造600に内含することが可能となる。さらに電磁波インターフェース装置300の増加とともに電磁波漏洩源が数的に増加するにもかかわらず電磁波漏洩が抑制される。
尚、上記実施の形態は、以下のように記載することができる。シールド構造600の解放部601は、電磁波インターフェース装置300と電磁波伝播シート100の端部(辺縁部)を挟む領域を備える。この領域は、電磁波インターフェース装置300と電磁波伝播シート100の端部を電磁波伝播シート100の厚み方向に挟む。この領域は、電磁波インターフェース装置300と電磁波伝播シート100の端部表面となる部分を上下に挟む。解放部601は開口部601と称される場合がある。
以上、実施の形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記によって限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
この出願は、2012年9月28日に出願された日本出願特願2012−217568を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
100 電磁波伝播シート
101 メッシュ電極
102 通信層
103 裏面導体層
200 近接カプラ
300 電磁波インターフェース装置
301 給電部
302 スロット共振器結合線路
303 誘電体基板
304 グランド電極
305 スルーホール
310 スロット共振器電極
311 開口
312 短辺
313 長辺
400 高周波ケーブル
500 信号処理装置
600 シールド構造
601 開放部

Claims (10)

  1. 電磁波インターフェース装置と、電磁波伝播シートと、前記電磁波インターフェース装置を内含するとともに前記電磁波伝播シートが挿入可能な開口部を有するシールド構造を備え、
    前記シールド構造の前記開口部は、前記電磁波インターフェース装置と前記電磁波伝播シートの端部を前記電磁波伝播シートの厚み方向に挟む領域を有し、
    前記シールド構造は、前記電磁波インターフェース装置と前記電磁波伝播シートの境界部分を覆い、電磁波の漏洩を遮蔽する遮蔽部材を有する、電磁波伝播システム。
  2. 前記シールド構造は、前記電磁波インターフェース装置と前記電磁波伝播シートの境界部分近傍に加えて、前記電磁波インターフェース装置を覆う領域に、前記遮蔽部材を有する請求項1記載の電磁波伝播システム。
  3. 前記遮蔽部材は、金属材料により構成されている請求項1又は2に記載の電磁波伝播システム。
  4. 前記電磁波インターフェース装置と前記電磁波伝播シートは、前記電磁波インターフェース装置の一面端部にあるスロット共振器電極が前記電磁波伝播シートの端部側面と略平行且つ近接するように配置されている請求項1〜3いずれかに記載の電磁波伝播システム。
  5. 前記電磁波インターフェース装置には信号処理装置が回路的に接続されており、前記信号処理装置が前記シールド構造に内含される請求項1〜4いずれかに記載の電磁波伝播システム。
  6. 前記シールド構造は、前記電磁波伝播シートの端部側面を略全体的に囲んで構成された請求項1〜5いずれかに記載の電磁波伝播システム。
  7. 前記シールド構造は、金属材料により構成されている請求項1〜6いずれかに記載の電磁波伝播システム。
  8. 電磁波インターフェース装置を内含し、かつ電磁波伝播シートが挿入可能な開口部を有するシールド構造を備え、
    前記シールド構造の前記開口部は、前記電磁波インターフェース装置と前記電磁波伝播シートの端部を前記電磁波伝播シートの厚み方向に挟む領域を有し、
    前記シールド構造は、前記電磁波インターフェース装置と前記電磁波伝播シートの境界部分を覆い、電磁波の漏洩を遮蔽する遮蔽部材を有する、電磁波インターフェースコネクタ。
  9. 前記シールド構造は、前記電磁波インターフェース装置と前記電磁波伝播シートの境界部分近傍に加えて、前記電磁波インターフェース装置を覆う領域に、前記遮蔽部材を有する請求項8記載の電磁波インターフェースコネクタ。
  10. 前記遮蔽部材は、金属材料により構成されている請求項8又は9に記載の電磁波インターフェースコネクタ。
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