JPWO2014045929A1 - 基準信号発生装置、gnssモジュール及び基準信号発生方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】適切なリファレンス信号が受信できない場合であっても自走制御を行うことができる基準信号発生装置を非常に安価に実現する。【解決手段】基準信号発生装置10は、入力部51と、発振部21と、温度センサ25と、記憶部26と、補正値算出部33と、補正部40と、出力部52,53,54と、を備える。入力部51は、測位信号をリファレンス信号として受信する。発振部21は、所定の周波数の信号を生成する。温度センサ25は、発振部21の周囲の温度を取得する。記憶部26は、発振部21の温度特性を記憶する。補正値算出部33は、リファレンス信号又は記憶部26が記憶する温度特性に基づいて補正値を算出する。補正部40は、この補正値に基づいて出力信号を補正する。出力部52,53,54は、補正部40によって補正された出力信号を出力する。【選択図】図1

Description

本発明は、主要には、リファレンス信号に基づいて基準信号を生成する基準信号発生装置又はGNSSモジュールに関する。
GNSSモジュールは、GNSS衛星からの測位信号を受信するアンテナ等と接続される。また、GNSSモジュールは、発振器を備えており、この発振器の出力する信号と、アンテナから受信した測位信号と、を用いて測位演算及び1PPS信号等の生成を行う。
また、発振器は、周囲の温度に応じて発振周波数が変化する特性(温度特性)を有することが知られている。この温度特性の影響を打ち消すため、GNSSモジュールは、発振器が出力した信号を補正して、1PPS信号等を生成する。特許文献1は、この種の構成を開示する。
特許文献1のGPS受信機は、TCXO(温度補償型水晶発振器)を備えている。また、GPS受信機は温度センサを備えている。GPS受信機は、温度センサが検出した温度と、発振周波数と、に基づいて、TCXOの温度特性を表す近似式を作成する。なお、この近似式の係数は、新たに検出した温度及び発振周波数により更新される。
特許文献2は、GNSSモジュール等を備える基準信号発生装置を開示する。この基準信号発生装置は、与える制御電圧によって発振周波数を調整可能なVCO(電圧制御発振器)を備える。基準信号発生装置は、GNSSモジュールが生成した基準タイミング信号をリファレンス信号として用い、当該リファレンス信号と、VCOが出力した信号と、を比較する。そして、基準信号発生装置は、比較結果に基づいてVCOに供給する制御電圧を調整することで、高精度な基準信号を生成して出力することができる。
また、特許文献2には、基準信号発生装置が自走制御を行う点についても記載されている。自走制御とは、GNSSモジュールから適切なリファレンス信号が取得できない場合に行われ、リファレンス信号を利用せずに高精度な基準信号を出力する制御である。具体的には、基準信号発生装置は、リファレンス信号を受信できている間にVCOの特性(温度特性、経時変化特性等)を求めて記憶しておく。そして、基準信号発生装置は、適切なリファレンス信号が取得できなくなった場合、記憶した特性に基づいてVCOへ与える制御電圧を調整する。これにより、高精度な基準信号を出力し続けることができる。
特許第4513742号公報 特開平11−271476号公報
特許文献2に基づいて説明したように、従来では、障害物や妨害電波等によりGNSSモジュールが適切なリファレンス信号を生成できなくなった場合、GNSSモジュール側ではなく、その後段に配置されるVCO及びその制御器で対処(自走制御)を行う。これは、従来では、GNSSモジュールは基準信号発生装置を構成する要素の1つであり、VCO等で対処が行うことができれば、GNSSモジュール側で対処を行う必要はないからである。
しかし、近年では、測位信号が受信できなくなった場合に、GNSSモジュール側において対処を行うことが要求されつつある。この点、上記特許文献1及び2では、測位信号が受信できない場合の対処をGNSSモジュール側で行う構成については開示されていない。
なお、特許文献1では、発振器の温度特性をGNSSモジュール側で求める構成が開示されている。しかし、特許文献1の目的は、衛星からの測位信号をサーチする周波数の範囲を定めることでリファレンス信号の生成とは関係がない。
また、近年では、携帯電話等の通信データ量の増加に対応するために、基地局を増設することが行われている。従って、この基地局に設置する基準信号発生装置に掛かるコストを一層低減させたいという強い要望が存在する。この点、上記特許文献2では、比較的高価なVCOを利用しているため、基準信号発生装置に掛かるコストを低減させるにも限界があった。
本発明は以上の事情に鑑みてされたものであり、その主要な目的は、適切なリファレンス信号が受信できない場合であっても自走制御を行うことができる基準信号発生装置及びGNSSモジュールを非常に安価に実現することにある。
課題を解決するための手段及び効果
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段とその効果を説明する。
本発明の第1の観点によれば、以下の構成の基準信号発生装置が提供される。即ち、この基準信号発生装置は、受信部と、発振部と、取得部と、記憶部と、補正値算出部と、補正部と、出力部と、を備える。前記受信部は、リファレンス信号を受信する。前記発振部は、所定の周波数の信号を生成し、出力信号として出力する。前記取得部は、前記発振部が使用される環境を示す環境値を取得する。前記記憶部は、前記発振部が生成する信号と前記環境値との関連性を記憶する。前記補正部は、前記リファレンス信号に基づいて、前記発振部が出力した前記出力信号を補正するための補正値を算出する通常補正処理と、前記記憶部の記憶内容に基づいて、前記発振部が出力した前記出力信号を補正するための補正値を算出する自走補正処理と、を行う。補正部は、前記補正値算出部が算出した補正値に基づいて、前記発振部が出力した前記出力信号を補正する。前記出力部は、前記補正部によって補正された前記出力信号を出力する。
これにより、適切なリファレンス信号が受信できなくなった場合でも、高精度な基準信号を出力し続けることができる。また、通常の基準信号発生装置と比較すると、PLL回路を構成する比較器及びVCO等が不要となるので、コストを低減することができる。
前記の基準信号発生装置においては、前記補正値算出部は、前記発振部が出力した前記出力信号のタイミングのズレを補正するための補正値を算出するタイミング補正部を備えることが好ましい。
これにより、例えばUTCに同期するようにタイミングが正確に補正された基準タイミング信号(1PPS信号)を出力することができる。
前記の基準信号発生装置においては、前記補正値算出部は、前記発振部が出力した前記出力信号の周波数のズレを補正するための補正値を算出する周波数補正部を備えることが好ましい。
これにより、要求される周波数に近づくように正確に補正された基準周波数信号を出力することができる。
前記の基準信号発生装置においては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、前記記憶部は、時間経過による前記発振部が生成する信号の変化である経時変化特性を記憶する。前記補正値算出部は、前記記憶部が記憶する経時変化特性に基づいて補正値を算出する。
これにより、適切なリファレンス信号が受信できなくなった場合でも、記憶部が記憶する経時変化特性等から現時点において生じている誤差を予測し、当該誤差を補正することで、経時変化の影響を軽減又はなくすことができる。
前記の基準信号発生装置においては、前記発振部は、発振する信号の周波数を制御できず、略一定の周波数の信号を生成することが好ましい。
これにより、この種の発振部は周波数が制御可能なVCO等と比較して非常に安価なので、コストを低減することができる。
前記の基準信号発生装置においては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、この基準信号発生装置は、恒温槽と、加熱部と、温度センサと、加熱制御部と、を備える。前記恒温槽は、前記発振部を覆う。前記加熱部は、前記恒温槽内を加熱する。前記温度センサは、前記恒温槽内の温度を検出する。前記加熱制御部は、前記温度センサが検出した温度に基づいて前記加熱部を制御する。
これにより、発振部の周囲の温度変化を小さくすることができるので、適切なリファレンス信号が受信できなくなった場合であっても、高精度な周波数の信号を出力することができる。
本発明の第2の観点によれば、以下の構成のGNSSモジュールが提供される。即ち、このGNSSモジュールは、受信部と、発振部と、取得部と、記憶部と、補正値算出部と、補正部と、出力部と、を備える。前記受信部は、GNSS衛星からの測位信号を受信する。前記発振部は、所定の周波数の信号を生成し、出力信号として出力する。前記取得部は、前記発振部が使用される環境を示す環境値を取得する。前記記憶部は、前記発振部が生成する信号と前記環境値との関連性を記憶する。前記補正部は、前記測位信号に基づいて、前記発振部が出力した前記出力信号を補正するための補正値を算出する通常補正処理と、前記記憶部の記憶内容に基づいて、前記発振部が出力した前記出力信号を補正するための補正値を算出する自走補正処理と、を行う。前記補正部では、前記補正値算出部が算出した補正値に基づいて、前記発振部が出力した出力信号を補正する。前記出力部は、前記補正部によって補正された前記出力信号を出力する。
これにより、障害物や妨害電波によりGNSS衛星からの測位信号が受信できなくなった場合でも、高精度な1PPS信号を出力し続けることができる。
本発明の第3の観点によれば、以下の基準信号発生方法が提供される。即ち、この基準信号発生方法は、受信工程と、発振工程と、取得工程と、記憶工程と、補正値算出工程と、補正工程と、出力工程と、を含む。前記受信工程では、リファレンス信号を受信する。前記発振工程では、発振部を用いて所定の周波数の信号を生成し、出力信号として出力する。前記取得工程では、前記発振部が使用される環境を示す環境値を取得する。前記記憶工程は、前記発振工程で生成された信号と前記環境値との関連性を記憶する。前記補正値算出工程では、前記リファレンス信号に基づいて、前記発振部が出力した前記出力信号を補正するための補正値を算出する通常補正処理、又は、前記記憶工程で記憶した内容に基づいて、前記発振部が出力した前記出力信号を補正するための補正値を算出する自走補正処理の何れかを行う。前記補正工程では、前記補正値算出工程で算出した補正値に基づいて、前記発振部が出力した前記出力信号を補正する前記出力工程では、前記補正工程によって補正された前記出力信号を出力する。
これにより、リファレンス信号が受信できなくなった場合でも、高精度な1PPS信号を出力し続けることができる。
本発明の一実施形態に係る基準信号発生装置の構成を示すブロック図。 第1変形例に係る基準信号発生装置を示すブロック図。 第2変形例に係る基準信号発生装置を示すブロック図。
次に、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る基準信号発生装置10の構成を示すブロック図である。
本実施形態の基準信号発生装置(GNSSモジュール)10は、携帯電話の基地局、地上デジタル放送の送信局及びWiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)の通信設備等に設置される。
基準信号発生装置10の入力部51には、GNSSアンテナ11が接続されている。GNSSアンテナ11は、GNSS衛星(GPS衛星等)から測位信号(リファレンス信号)を受信し、この測位信号を基準信号発生装置10へ出力する。基準信号発生装置10は、この測位信号に基づいて、基準信号(基準周波数信号及び基準タイミング信号等)を生成する。基準信号は、上記の基地局や放送局のシステムに提供される。
以下、基準信号発生装置10の具体的な構成について説明する。図1に示すように、基準信号発生装置10は、この測位信号を処理するための構成として、発振部21と、シンセサイザ22と、ダウンコンバータ部23と、ベースバンド処理部24と、を備える。
発振部21は、例えば温度補償型水晶発振器(TCXO)で構成されている。発振部21は、所定の周波数の信号を生成し、出力信号として出力する。本実施形態の発振部21は、発振周波数が調整可能でなくても良いため、電圧制御ができない発振器(所定の周波数のみを出力可能な発振器)を用いることが好ましい。これにより、VCO等を用いる構成と比較して、コストを低減することができる。なお、発振部21が出力した出力信号は、シンセサイザ22により適宜変換された後に、ダウンコンバータ部23、ベースバンド処理部24、及び制御部30等へ出力される。
ダウンコンバータ部23には、測位信号と、シンセサイザ22が出力した出力信号と、が入力される。ダウンコンバータ部23は、この出力信号を復調用信号として使用して、測位信号をダウンコンバートしてIF信号へ変換する。ダウンコンバータ部23が変換したIF信号は、ベースバンド処理部24へ出力される。
ベースバンド処理部24には、このIF信号と、シンセサイザ22が出力した出力信号と、が入力される。ベースバンド処理部24は、この出力信号を復調用信号として使用して、IF信号からベースバンド信号を復調して測位演算部31へ出力する。
また、基準信号発生装置10は、ベースバンド信号に基づいて基準信号を生成するための構成として、制御部30と、補正部40と、分周部43と、波形復調部44と、を備える。また、制御部30は、測位演算部31と、特性算出部32と、補正値算出部33と、を備える。
測位演算部31は、ベースバンド処理部24が出力したベースバンド信号に基づいて、航法メッセージを読み取って衛星の軌道を取得し、自機の位置と、自機側の時計の誤差を公知の方法で計算する。測位演算部31は、この測位演算によって、GNSS衛星に搭載されている高精度な時計に同期した正確な時刻を得ることができる。
特性算出部32は、発振部21の温度特性及び経時変化特性を算出する。なお、特性算出部32は、発振部21が使用される環境と、発振部21が生成する信号と、の関係性を算出する構成であれば、上記以外の特性を算出する構成であっても良い。上記以外の特性としては、例えば、発振部21の電源電圧特性、及び、発振部21の湿度特性等が考えられる。
基準信号発生装置10は、温度特性を算出するために、発振部21の周囲の温度を取得する温度センサ(取得部)25を備えている。温度センサ25が検出した温度は、特性算出部32へ出力される。特性算出部32は、入力された温度と、シンセサイザ22が出力した出力信号の周波数と、に基づいて温度特性を算出する。
具体的には、特性算出部32は、発振部21の周囲の温度と、その温度における周波数のズレ量(又は必要な補正量等)と、の対応関係を示すテーブルを作成して、記憶部26に記憶する。特性算出部32は、新たに検出した温度と周波数の対応関係に基づいて、このテーブルを刻々と更新することもできる。このテーブルは、後述の自走制御(自走補正処理)を行う際に使用される。
次に、特性算出部32が経時変化特性を算出するときの流れについて説明する。特性算出部32は、上記で求めた温度特性等を考慮しつつ、シンセサイザ22が出力した出力信号の周波数の時間変化に基づいて、経時変化特性を示す関数(経時変化推定関数)を求める。経時変化推定関数は、例えば2次関数や対数関数等の適宜の関数(発振部21の動作開始からの経過時間の関数)として表現することができる。
特性算出部32は、シンセサイザ22が出力した出力信号の周波数の時間変化に基づいて、この経時変化推定関数の係数を求める。特性算出部32は、求めた係数(又は求めた係数を代入した経時変化推定関数)を記憶部26に記憶する。特性算出部32は、新たに検出した周波数の時間変化に基づいて、この係数(又は経時変化推定関数)を刻々と更新することもできる。この経時変化推定関数は、後述の自走制御(自走補正処理)を行う際に使用される。
なお、上述の電源電圧特性を算出する場合は、発振部21に供給する電源電圧を検出する検出部を備える必要がある。また、発振部21の湿度特性を算出する場合は、発振部21の周囲の湿度を検出する検出部を備える必要がある。
また、測位演算部31の演算結果からは、シンセサイザ22が出力した出力信号の周波数のズレ及びタイミングのズレを求めることができる。補正値算出部33は、これらのズレを打ち消すための補正値を算出する。補正部40は、補正値算出部33が算出した補正値に基づいてシンセサイザ22が出力した出力信号を補正する。具体的には、補正値算出部33は、周波数補正部34と、タイミング補正部35と、を備える。補正部40は、可変分周部41と、分周部42と、を備える。
周波数補正部34は、この出力信号の周波数のズレ等を補正するための補正値を算出する。具体的には、周波数補正部34は、出力信号の周波数のズレ量に基づいて適用する補正値(詳細には分周比)を決定し、可変分周部41へ出力する。可変分周部41には、出力信号が入力されている。可変分周部41は、周波数補正部34によって指定された分周比で出力信号を分周することで、出力信号を補正する。
これにより、出力信号の周波数のズレ量に応じて、所望の周波数が出力されるように分周比を指定することで、高精度な周波数の信号を出力することができる。例えば、温度変化等により出力信号の周波数が上昇した場合、分周比を1/1000から1/1001のように変更することで、周波数の精度を維持することができる。
可変分周部41が出力する信号は、分周部42で再び分周されることで、1PPS信号(基準タイミング信号)に変換される。例えば、可変分周部41が出力する信号の周波数が1MHzであった場合は、分周部42の分周比を1/1000000とすることで、1PPS信号を生成することができる。
タイミング補正部35は、測位演算部31の演算結果から求められるタイミングのズレに基づいて、1PPS信号のパルスの立ち上がり又は立ち下がりのタイミングをオフセットするための補正値を算出して分周部42へ出力する。分周部42は、タイミング補正部35から入力された補正値に基づいて、1PPS信号が協定世界時(UTC)に同期するように補正を行う。これにより、基準信号発生装置10は、UTCに同期した1PPS信号を基準タイミング信号として出力部52から外部へ出力することができる。
また、可変分周部41が出力する信号は、分周部43で適宜の周波数となるように分周された後に、パルス波の基準周波数信号として出力部53から外部へ出力される。更には、可変分周部41が出力する信号は、波形復調部44によって正弦波に変換された後に正弦波の基準周波数信号として出力部54から外部へ出力される。
このように、適切な測位信号(リファレンス信号)を受信できている場合は、測位演算の結果等に基づいて周波数及びタイミングのズレを検出し、これらのズレを打ち消すように補正を行うことで、高精度な基準周波数信号及び基準タイミング信号を出力することができる。
次に、適切なリファレンス信号を受信できない場合に、基準信号発生装置10が行う処理について説明する。
測位演算部31は、ベースバンド信号に基づいて、適切な測位信号が受信できなかったことを検出することができる。適切な測位信号が受信できない場合としては、例えば、障害物等により所定数以上のGNSS衛星から測位信号が受信できない場合、測位信号の信号レベルが弱い場合、妨害電波を受信した場合等が考えられる。測位演算部31は、適切な測位信号を受信できていないと判断した場合、自走制御を行うように特性算出部32へ指示する。
特性算出部32は、この指示を受けて、自走制御を行う。自走制御では、環境値を取得する取得部(本実施形態では温度センサ25)と、記憶部26が記憶する発振部21の特性と、に基づいて補正量を算出する自走補正処理を行う。
具体的には、特性算出部32は、温度特性の影響を打ち消すために、温度センサ25が検出した温度に対応するテーブルの値を読み出すことで、補正量を算出する。また、特性算出部32は、経時変化特性の影響を打ち消すために、記憶部26に記憶した経時変化推定関数に発振部21の稼働時間等を代入して補正量を算出する。
周波数補正部34は、特性算出部32が算出したこれらの補正量に基づいて、上記と同様に、周波数のズレ等を補正するための補正値(分周比)を算出し、可変分周部41に出力する。可変分周部41は、周波数補正部34によって指定された分周比で出力信号を分周することで、出力信号を補正する。また、タイミング補正部35は、特性算出部32が算出したこれらの補正量に基づいて、上記と同様に、タイミングのズレを補正するための補正値(パルスの立ち上がり又は立ち下がりのタイミングのオフセット量)を算出する。分周部42は、タイミング補正部35から入力された補正値に基づいて、1PPS信号が協定世界時(UTC)に同期するように補正を行う。
以上により、自走制御時に発振部21の周囲の温度が変化したり、比較的長い間リファレンス信号を受信できなかったりしても、基準信号の精度を維持することができる。
このように、本実施形態では、適切なリファレンス信号が受信できなくなった場合でも、環境値の変化を考慮して補正を行い、基準信号の精度を維持することができる。なお、本実施形態の基準信号発生装置10は、VCOやPLL回路等を用いていないため、安価かつコンパクトに構成することができる。
また、従来の基準信号発生装置は、リファレンス信号としての1PPS信号と、VCOの出力信号を分周した1PPS信号と、を比較するため、1秒に1回しか比較を行うことができない。また、VCOの前段に配置されるループフィルタの帯域等によっては、VCOを細やかに制御できない場合がある。従って、従来の基準信号発生装置は、出力信号をリファレンス信号に同期させるまでに時間が掛かってしまうことがあった。この点、本実施形態の基準信号発生装置10は、上記のような制限がないため、基準信号のズレを素早く補正することができる。
以上に説明したように、基準信号発生装置10は、入力部51と、発振部21と、温度センサ25と、記憶部26と、補正値算出部33と、補正部40と、出力部52,53,54と、を備える。入力部51は、測位信号をリファレンス信号として受信する。発振部21は、所定の周波数の信号を生成する。温度センサ25は、発振部21の周囲の温度を取得する。記憶部26は、発振部21の温度特性を記憶する。補正値算出部33は、リファレンス信号に基づいて、発振部21が出力した出力信号を補正するための補正値を算出する通常補正処理と、記憶部26が記憶する温度特性に基づいて、発振部21が出力した出力信号を補正するための補正値を算出する自走補正処理と、を行う。補正部40は、補正値算出部33が算出した補正値に基づいて、この出力信号を補正する。出力部52,53,54は、補正値算出部33によって補正された出力信号を出力する。
これにより、リファレンス信号が受信できなくなった場合でも、高精度な基準信号を出力し続けることができる。また、通常の基準信号発生装置と比較すると、PLL回路を構成する比較器及びVCO等が不要となるので、コストを低減することができる。
以上に本発明の好適な実施の形態を説明したが、上記の構成は例えば以下のように変更することができる。
上記実施形態では、発振部としてTCXOを用いた例を説明したが、発振部はTCXOに限られず、ルビジウム発振器等の原子発振器であっても良いし、図2に示すようにOCXO(恒温槽付水晶発振器)60であっても良い。これらの発振器についても、VCOである必要はない。OCXO60は、図2に示すように、温度センサ61と、ヒータ制御部(加熱制御部)62と、ヒータ(加熱部)63と、を備える。
温度センサ61は、恒温槽内の温度を検出する。ヒータ63は、電熱線等で構成されており、恒温槽内を加熱する。ヒータ制御部62は、予め設定された目標温度と、温度センサ61が検出した温度と、の差分を算出し、恒温槽内を目標温度に近づけるようにヒータ63を制御する。
この構成により、恒温槽内の温度変化を小さくすることができるので、温度変化が大きい場所に設置される場合であっても、基準信号の周波数の変化等を抑えることができる。なお、発振器としてOCXO60を用いる場合であっても、環境値を取得する取得部として、温度、電源電圧、湿度等を検出する環境値取得部28を利用することもできる。
また、上記実施形態では、周波数補正部34が可変分周部41の分周比を指定することで、周波数のズレを補正する構成であるが、分周比を指定する以外の方法を用いることもできる。
上記実施形態では、基準タイミング信号、パルス波の基準周波数信号、及び正弦波の基準周波数信号を出力する構成だが、基準信号発生装置は少なくとも1つを出力する構成であれば良い。また、分周部43を備えることなく、可変分周部41の出力をパルス波の基準周波数信号として出力しても良い。
また、正弦波を生成する方法は任意であり、図3に示すように、NCO71、DAC(D/Aコンバータ)72、及びBPF73を備え、NCO71が出力したノコギリ波に含まれる正弦波をBPF73で抽出する方法を用いることができる。また、NCO71の後段に三角波変換ROMを配置しても良い。三角波変換ROMは、NCO71の出力値(ノコギリ波の位相)と、この出力値に対応付けて設定された正弦波の振幅と、をテーブルとして記憶している。正弦波変換ROMは、このテーブルに基づいて信号の変換を行うことにより、ノコギリ波を正弦波に変換することができる。
上記実施形態では、温度特性をテーブル形式で記憶する構成を説明したが、例えば、適宜の関数によって、温度特性を記憶することもできる。また、経時変化特性を記憶する方法についても適宜変更することができる。
上記実施形態は、GNSS衛星からの測位信号をリファレンス信号として基準信号を生成する構成であるが、GNSS衛星としては、GPS衛星、GLONASS衛星及びGALILEO衛星等を利用することができる。また、リファレンス信号として、他の機器が出力した信号を利用することもできる。
基準信号発生装置10は、1PPSに代えて、PP2S等の1Hz以外の信号を基準タイミング信号として出力部52から出力する構成に変更することができる。
基準信号発生装置10が備える各部は、ハードウェアとして構成することに代えて、ソフトウェアにより構成することもできる。
上記実施形態では本発明を基準信号発生装置に適用する例を説明したが、基準信号発生装置にリファレンス信号を供給するGNSSモジュールに適用することもできる。
10 基準信号発生装置
11 GNSSアンテナ
21 発振部
25 温度センサ(取得部)
26 記憶部
30 制御部
33 補正値算出部
34 周波数補正部
35 タイミング補正部
40 補正部
51 入力部(受信部)

Claims (8)

  1. リファレンス信号を受信する受信部と、
    所定の周波数の信号を生成し、出力信号として出力する発振部と、
    前記発振部が使用される環境を示す環境値を取得する取得部と、
    前記発振部が生成する信号と前記環境値との関連性を記憶する記憶部と、
    前記リファレンス信号に基づいて、前記発振部が出力した前記出力信号を補正するための補正値を算出する通常補正処理と、前記記憶部の記憶内容に基づいて、前記発振部が出力した前記出力信号を補正するための補正値を算出する自走補正処理と、を行う補正値算出部と、
    前記補正値算出部が算出した補正値に基づいて、前記発振部が出力した前記出力信号を補正する補正部と、
    前記補正部によって補正された前記出力信号を出力する出力部と、
    を備えることを特徴とする基準信号発生装置。
  2. 請求項1に記載の基準信号発生装置であって、
    前記補正値算出部は、前記発振部が出力した前記出力信号のタイミングのズレを補正するための補正値を算出するタイミング補正部を備えることを特徴とする基準信号発生装置。
  3. 請求項1又は2に記載の基準信号発生装置であって、
    前記補正値算出部は、前記発振部が出力した前記出力信号の周波数のズレを補正するための補正値を算出する周波数補正部を備えることを特徴とする基準信号発生装置。
  4. 請求項1から3までの何れか一項に記載の基準信号発生装置であって、
    前記記憶部は、時間経過による前記発振部が生成する信号の変化である経時変化特性を記憶し、
    前記補正値算出部は、前記記憶部が記憶する経時変化特性に基づいて補正値を算出することを特徴とする基準信号発生装置。
  5. 請求項1から4までの何れか一項に記載の基準信号発生装置であって、
    前記発振部は、発振する信号の周波数を制御できず、略一定の周波数の信号を生成することを特徴とする基準信号発生装置。
  6. 請求項1から5までの何れか一項に記載の基準信号発生装置であって、
    前記発振部を覆う恒温槽と、
    前記恒温槽内を加熱する加熱部と、
    前記恒温槽内の温度を検出する温度センサと、
    前記温度センサが検出した温度に基づいて前記加熱部を制御する加熱制御部と、
    を備えることを特徴とする基準信号発生装置。
  7. GNSS衛星からの測位信号を受信する受信部と、
    所定の周波数の信号を生成し、出力信号として出力する発振部と、
    前記発振部が使用される環境を示す環境値を取得する取得部と、
    前記発振部が生成する信号と前記環境値との関連性を記憶する記憶部と、
    前記測位信号に基づいて、前記発振部が出力した前記出力信号を補正するための補正値を算出する通常補正処理と、前記記憶部の記憶内容に基づいて、前記発振部が出力した前記出力信号を補正するための補正値を算出する自走補正処理と、を行う補正値算出部と、
    前記補正値算出部が算出した補正値に基づいて、前記発振部が出力した出力信号を補正する補正部と、
    前記補正部によって補正された前記出力信号を出力する出力部と、
    を備えることを特徴とするGNSSモジュール。
  8. リファレンス信号を受信する受信工程と、
    発振部を用いて所定の周波数の信号を生成し、出力信号として出力する発振工程と、
    前記発振部が使用される環境を示す環境値を取得する取得工程と、
    前記発振工程で生成された信号と前記環境値との関連性を記憶する記憶工程と、
    前記リファレンス信号に基づいて、前記発振部が出力した前記出力信号を補正するための補正値を算出する通常補正処理、又は、前記記憶工程で記憶した内容に基づいて、前記発振部が出力した前記出力信号を補正するための補正値を算出する自走補正処理の何れかを行う補正値算出工程と、
    前記補正値算出工程で算出した補正値に基づいて、前記発振部が出力した前記出力信号を補正する補正工程と、
    前記補正工程で補正された前記出力信号を出力する出力工程と、
    を含むことを特徴とする基準信号発生方法。
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