JPWO2014033887A1 - 移動端末装置、制御方法および制御プログラム - Google Patents

移動端末装置、制御方法および制御プログラム Download PDF

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Abstract

移動端末装置(101)は、画面(110)の表示状態が非表示から表示へ遷移したことを検出する。移動端末装置(101)は、基地局(102)のセル(C)において、画面(110)の表示状態が非表示から表示へ遷移したことを検出した場合、基地局(102)のセル(C)に含まれるアクセスポイント(103)のスキャン動作を開始する。移動端末装置(101)は、画面(110)の表示状態が非表示から表示へ遷移したことを検出した場合、所定時間(T)の経過後に、自装置が属する基地局(102)のエリア識別情報を含むエントリが接続履歴情報(120)から検索されたかを判定する。移動端末装置(101)は、所定時間(T)の経過後に、基地局(102)のエリア識別情報を含むエントリが接続履歴情報(120)から検索されたかを判定した判定結果に基づいて、アクセスポイント(103)のスキャン動作を制御する。

Description

本発明は、移動端末装置、制御方法および制御プログラムに関する。
従来、携帯電話網に接続する通信機能と、無線LAN(Local Area Network)に接続する通信機能とを有する移動端末装置がある。移動端末装置は、例えば、各地に設置されている携帯電話網の基地局や無線LANのアクセスポイントを介して、インターネットなどのネットワークに接続することができる。
関連する先行技術としては、例えば、セルラネットワークの基地局からの受信信号の電界強度に基づき端末の位置を検出し、基地局のセルIDおよび受信信号電界強度に基づき、無線LANへの接続ポイントの位置を検出する技術がある。
特開2009−44659号公報
しかしながら、従来技術によれば、無線LANなどのアクセスポイントを探索する移動端末装置のスキャン動作により、移動端末装置の消費電力の増大化を招くという問題がある。例えば、ハンドオーバーが行われた際に無線LANのアクセスポイントを探索するスキャン動作を開始する場合、ハンドオーバーが頻繁に行われることにより、アクセスポイントを探索するスキャン動作にかかる移動端末装置の消費電力が増大する。
1つの側面では、本発明は、電力の消費を抑制することができる移動端末装置、制御方法および制御プログラムを提供することを目的とする。
本発明の一側面によれば、基地局に接続を行う第1の通信部と、アクセスポイントを介してネットワークに接続を行う第2の通信部と、基地局の通信エリアを識別するエリア識別情報と前記通信エリアにおいて前記ネットワークに接続が行われたアクセスポイントを識別するアクセスポイント識別情報とを対応付けたエントリを複数含む接続履歴情報を記憶する記憶部を有する移動端末装置が有する検出部が、画面が表示されていない非表示状態から前記画面が表示された表示状態に遷移したことを検出し、前記移動端末装置が有する判定部が、第1の基地局の通信エリアにおいて、前記画面が前記非表示状態から前記表示状態に遷移したことを前記検出部が検出した場合、所定時間経過後に前記第1の基地局の通信エリアに含まれるアクセスポイントの探索を前記第2の通信部に開始させるとともに、前記第1の基地局の第1のエリア識別情報を含むエントリが前記接続履歴情報から検索されたかを判定し、前記移動端末装置が有する制御部が、前記所定時間経過後、前記判定部が判定した結果に基づき、前記第2の通信部を制御する移動端末装置、制御方法および制御プログラムが提案される。
本発明の一態様によれば、電力の消費を抑制することができるという効果を奏する。
図1は、実施の形態1にかかる制御方法の一実施例を示す説明図である。 図2は、通信システム200のシステム構成例を示す説明図である。 図3は、移動端末装置101のハードウェア構成例を示すブロック図である。 図4は、ESSIDテーブル400の記憶内容の一例を示す説明図である。 図5は、接続実績テーブル500の記憶内容の一例を示す説明図である。 図6は、実施の形態1にかかる移動端末装置101の機能的構成例を示すブロック図である。 図7は、実施の形態1にかかる移動端末装置101の動作例を示す説明図(その1)である。 図8は、実施の形態1にかかる移動端末装置101の動作例を示す説明図(その2)である。 図9は、実施の形態1にかかる移動端末装置101の動作例を示す説明図(その3)である。 図10は、実施の形態1にかかる移動端末装置101の動作例を示す説明図(その4)である。 図11は、実施の形態1にかかる移動端末装置101の第1の判定処理手順の一例を示すフローチャートである。 図12は、実施の形態1にかかる移動端末装置101の第2の判定処理手順の一例を示すフローチャートである。 図13は、テーブル更新処理の具体的処理手順の一例を示すフローチャートである。 図14は、実施の形態1にかかる移動端末装置101の第1の通信制御処理手順の一例を示すフローチャートである。 図15は、実施の形態1にかかる移動端末装置101の第2の通信制御処理手順の一例を示すフローチャートである。 図16は、実施の形態1にかかる移動端末装置101の第3の判定処理手順の一例を示すフローチャートである。 図17は、実施の形態1にかかる移動端末装置101の第3の通信制御処理手順の一例を示すフローチャートである。 図18は、アクセスポイントAPjのスキャン動作例を示す説明図である。 図19は、実施の形態2にかかる移動端末装置101の動作例を示す説明図である。 図20は、実施の形態2にかかる移動端末装置101の判定処理手順の一例を示すフローチャートである。 図21は、実施の形態2にかかる移動端末装置101の通信制御処理手順の一例を示すフローチャートである。 図22は、実施の形態3にかかる移動端末装置101の動作例を示す説明図(その1)である。 図23は、実施の形態3にかかる移動端末装置101の動作例を示す説明図(その2)である。 図24は、実施の形態3にかかる移動端末装置101の動作例を示す説明図(その3)である。 図25は、実施の形態3にかかる移動端末装置101の判定処理手順の一例を示すフローチャートである。 図26は、実施の形態3にかかる移動端末装置101の通信制御処理手順の一例を示すフローチャートである。 図27は、実施の形態3にかかる移動端末装置101の更新処理手順の一例を示すフローチャートである。
以下に添付図面を参照して、本発明にかかる移動端末装置、制御方法および制御プログラムの実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1にかかる制御方法の一実施例を示す説明図である。図1において、移動端末装置101は、各種情報を表示する画面110を有し、基地局102およびアクセスポイント103と無線通信可能なコンピュータである。具体的には、例えば、移動端末装置101は、スマートフォン、携帯電話機、タブレット型PC(Personal Computer)、PHS(Personal Handy−phone System)などである。
基地局102およびアクセスポイント103は、各々の通信エリアに存在する移動端末装置101と無線通信可能であり、例えば、移動端末装置101がネットワークに接続するための拠点となる無線局である。具体的には、例えば、基地局102は、各地に点在する移動体通信網(携帯電話網)の基地局である。また、アクセスポイント103は、例えば、各地に点在する無線LANのアクセスポイントである。
移動端末装置101は、基地局102およびアクセスポイント103をそれぞれ異なる検出動作により検出し、検出した基地局102やアクセスポイント103を介してネットワークに接続することができる。ネットワークは、例えば、移動体通信網、LAN、WAN(Wide Area Network)、インターネットなどである。
ここで、検出動作とは、各地に点在する基地局102およびアクセスポイント103の中から通信可能な基地局102やアクセスポイント103を探索するいわゆるスキャン動作である。基地局102およびアクセスポイント103を検出する検出動作は、例えば、無線通信の通信方式、通信規格、通信性能、通信サービスなどの違いによりそれぞれ異なる。
すなわち、移動端末装置101は、アクセスポイント103を検出するために、基地局102を検出する検出動作とは異なる別の検出動作を行う。このため、移動端末装置101は、基地局102を検出するための検出動作により電力を消費し、アクセスポイント103を検出するための検出動作により電力を消費する。
以下の説明では、基地局102の一例として、移動体通信網の基地局を例に挙げ、アクセスポイント103の一例として、無線LANのアクセスポイントを例に挙げて説明する。また、基地局102の通信エリアを「セルC」と表記する場合がある。
図1の例では、移動体通信網の基地局102として、基地局102−1〜102−3が示され、無線LANのアクセスポイント103として、アクセスポイント103−1〜103−12が示されている。また、基地局102−1〜102−3のセルC1〜C3と、アクセスポイント103−1〜103−12の通信エリアA1〜A12が示されている。
ここで、無線LANのアクセスポイント103は、例えば、移動体通信網の基地局102に比べて、最大通信速度が速く伝送効率が高い一方で、通信エリアが狭い傾向にある。また、無線LANのアクセスポイント103は、特定のサービスに加入しているユーザしか利用できないものも多い。
移動端末装置101の周辺に利用可能なアクセスポイント103が存在しない場合に、移動端末装置101がアクセスポイント103の検出動作を行うことは望ましくない。また、アクセスポイント103を利用する際に、アクセスポイント103の検出動作の開始をユーザが指示することが考えられるが、ユーザの操作入力が必要になるとともに、利用可能なアクセスポイント103の設置位置をユーザが把握していない場合がある。
そこで、実施の形態1では、移動端末装置101は、画面110が非表示状態から表示状態へ遷移したことを契機に、無線LANのアクセスポイント103のスキャン動作を開始する。また、移動端末装置101は、所定時間Tの経過後に、アクセスポイント103に非接続の場合、自装置が属するセルCにおけるアクセスポイント103への接続履歴の有無を判定する。そして、移動端末装置101は、アクセスポイント103への接続履歴がある場合にスキャン動作を継続させ、アクセスポイント103への接続履歴がない場合にスキャン動作を停止させる。
これにより、移動端末装置101は、ユーザビリティが損なわれることを防ぐとともに、アクセスポイント103のスキャン動作にかかる消費電力を抑制する。なお、移動体通信網の基地局102を検出する検出動作については、例えば、移動端末装置101により周期的に行われる場合を想定する。以下、実施の形態1にかかる移動端末装置101の通信制御処理の一実施例について説明する。
(1)移動端末装置101は、画面110が表示されていない非表示状態から画面110が表示された表示状態に遷移したことを検出する。ここで、非表示状態(画面OFF)とは、例えば、画面110に対する電力供給が停止された状態である。また、表示状態(画面ON)とは、例えば、画面110に対する電力供給が行われている状態である。
以下の説明では、画面110が表示されていない非表示状態を「画面110の表示状態が非表示」と表記し、画面110が表示された表示状態を「画面110の表示状態が表示」と表記する場合がある。
(2)移動端末装置101は、基地局102のセルCにおいて、画面110の表示状態が非表示から表示へ遷移したことを検出した場合、基地局102のセルCに含まれるアクセスポイント103のスキャン動作を開始する。アクセスポイント103が探索された場合、移動端末装置101は、探索されたアクセスポイント103を識別するアクセスポイント識別情報を含むエントリを接続情報120から検索する。そして、移動端末装置101は、探索されたアクセスポイント103を識別するアクセスポイント識別情報を含むエントリが接続情報120から検索されたかを判定する。
ここで、接続情報120は、インターネットなどのネットワークに接続が行われたアクセスポイント103、すなわち、利用可能なアクセスポイント103のアクセスポイント識別情報を特定する情報である。アクセスポイント識別情報は、例えば、アクセスポイント103のESSID(Extended Service Set Identifier)やBSSID(Basic Service Set Identifier)などである。
また、アクセスポイント識別情報は、複数のアクセスポイント103に同一のものが付与される場合がある。同一のアクセスポイント識別情報が付与されるアクセスポイント103の一例としては、例えば、利用可能な通信サービスが同一のアクセスポイントの集合や、ある企業が経営している複数の店舗の各々に設置されたアクセスポイントの集合などがある。このため、探索されたアクセスポイント103を移動端末装置101のユーザが利用したことがない場合であっても、探索されたアクセスポイント103を識別するアクセスポイント識別情報が接続情報120から検索されることがある。
接続情報120からエントリが検索された場合、移動端末装置101は、探索されたアクセスポイント103への接続動作を行う。アクセスポイント103への接続動作とは、アクセスポイント103を介してインターネットなどのネットワークに接続する接続処理である。この結果、移動端末装置101は、アクセスポイント103を介して、インターネットなどのネットワークに接続することができる。一方、アクセスポイント103が探索されなかった、または、接続情報120からエントリが検索されなかった場合、移動端末装置101は、アクセスポイント103のスキャン動作を繰り返す。
(3)移動端末装置101は、画面110の表示状態が非表示から表示へ遷移したことを検出した場合、所定時間Tの経過後に、自装置が属する基地局102のエリア識別情報を含むエントリが接続履歴情報130から検索されたかを判定する。ここで、接続履歴情報130は、基地局102のセルCを識別するエリア識別情報と、基地局102のセルCにおいてインターネットなどのネットワークに接続が行われたアクセスポイント103を識別するアクセスポイント識別情報と、を対応付けたエントリを含む。
具体的には、例えば、接続履歴情報130は、基地局102のセル群(例えば、セルC1〜C3)のうちアクセスポイント103への接続動作が行われたセルCを特定する情報である。アクセスポイント103への接続動作とは、アクセスポイント103を介してネットワークに接続する動作である。
また、アクセスポイント103への接続履歴とは、アクセスポイント103への移動端末装置101の接続処理が正常に完了した履歴である。アクセスポイント103への接続処理では、例えば、移動端末装置101のユーザの認証処理などが行われる。すなわち、アクセスポイント103への接続履歴があるセルCは、アクセスポイント103への接続履歴がないセルCに比べて、移動端末装置101のユーザが利用可能なアクセスポイント103が存在する可能性が高いセルCである。
また、所定時間Tは、例えば、アクセスポイント103のスキャン動作を複数回行える程度の時間に設定される。所定時間Tは、画面110の表示状態が非表示から表示へ遷移してからの経過時間であってもよく、また、アクセスポイント103のスキャン動作を開始してからの経過時間であってもよい。
具体的には、例えば、移動端末装置101は、画面110の表示状態が表示へ遷移してから所定時間Tの経過後にアクセスポイント103に非接続の場合に、自装置が属する基地局102のエリア識別情報を含むエントリを接続履歴情報130から検索してもよい。そして、移動端末装置101は、自装置が属する基地局102のエリア識別情報を含むエントリが接続履歴情報130から検索されたかを判定する。
なお、図1中、太線の丸で表すアクセスポイント103の通信エリアは、移動端末装置101の接続履歴があるアクセスポイント103の通信エリアを表している。また、図1中、点線の丸で表すアクセスポイント103の通信エリアは、移動端末装置101の接続履歴があるアクセスポイント103と同一のアクセスポイント識別情報が付与されたアクセスポイント103の通信エリアを表している。
(4)移動端末装置101は、所定時間Tの経過後に、基地局102のエリア識別情報を含むエントリが接続履歴情報130から検索されたかを判定した判定結果に基づいて、アクセスポイント103のスキャン動作を制御する。
具体的には、例えば、所定時間Tの経過後に基地局102のエリア識別情報を含むエントリが接続履歴情報130から検索された場合、移動端末装置101は、基地局102のセルCに含まれるアクセスポイント103の探索を継続する。すなわち、所定時間Tの経過後に、アクセスポイント103への接続履歴があるセルCに属する場合は、移動端末装置101は、アクセスポイント103のスキャン動作を継続して行う。
一方、所定時間Tの経過後に基地局102のエリア識別情報を含むエントリが接続履歴情報130から検索されなかった場合、移動端末装置101は、基地局102のセルに含まれるアクセスポイント103の探索を停止する。すなわち、所定時間Tの経過後に、アクセスポイント103への接続履歴がないセルCに属する場合は、移動端末装置101は、アクセスポイント103のスキャン動作を停止する。
以下、図1に示す各地点a,b,c,dにおいて、画面110の表示状態が非表示から表示へ遷移した場合を例に挙げて、移動端末装置101の制御処理例1,2,3,4について説明する。
<制御処理例1>
まず、移動端末装置101のユーザの自宅がある地点aにおいて、画面110の表示状態が非表示から表示へ遷移した場合を想定する。この場合、移動端末装置101は、基地局102−1のセルC1に含まれるアクセスポイント103のスキャン動作を開始する。この結果、画面110の表示状態が非表示から表示へ遷移してから所定時間Tが経過する前にアクセスポイント103−1が探索されたとする。
アクセスポイント103−1は、インターネットなどのネットワークに接続が行われたアクセスポイント103である。このため、移動端末装置101は、アクセスポイント103−1を識別するアクセスポイント識別情報を含むエントリが接続情報120から検索されたと判定する。
そして、接続情報120からエントリが検索された場合、移動端末装置101は、アクセスポイント103−1への接続動作を行う。この結果、移動端末装置101は、アクセスポイント103−1を介して、インターネットなどのネットワークに接続することができる。
<制御処理例2>
つぎに、コンビニエンスストアから店舗Bまでの移動中の地点bにおいて、画面110の表示状態が非表示から表示へ遷移した場合を想定する。この場合、移動端末装置101は、基地局102−2のセルC2に含まれるアクセスポイント103のスキャン動作を開始する。この結果、画面110の表示状態が非表示から表示へ遷移してから所定時間Tが経過する前にアクセスポイント103−5が探索されたとする。
アクセスポイント103−5は、移動端末装置101からインターネットなどのネットワークへの接続が行われたことがないアクセスポイント103である。このため、移動端末装置101は、アクセスポイント103−5を識別するアクセスポイント識別情報を含むエントリが接続情報120から検索されなかったと判定する。
接続情報120からエントリが検索されなかった場合、移動端末装置101は、アクセスポイント103−5への接続動作を行わない。この場合、移動端末装置101は、例えば、画面110の表示状態が非表示から表示へ遷移してから所定時間Tの経過後に、自装置が属する基地局102のエリア識別情報を含むエントリが接続履歴情報130から検索されたかを判定する。
図1の例では、基地局102−2のセルC2において接続履歴があるアクセスポイント103は存在しない。このため、移動端末装置101は、自装置が属する基地局102−2のエリア識別情報を含むエントリが接続履歴情報130から検索されなかったと判定する。この場合、移動端末装置101は、アクセスポイント103のスキャン動作を停止する。
<制御処理例3>
つぎに、コンビニエンスストアから店舗Bまでの移動中の地点cにおいて、画面110の表示状態が非表示から表示へ遷移した場合を想定する。この場合、移動端末装置101は、基地局102−2のセルC2に含まれるアクセスポイント103のスキャン動作を開始する。この結果、画面110の表示状態が非表示から表示へ遷移してから所定時間Tが経過する前にアクセスポイント103−7が探索されたとする。
アクセスポイント103−7は、店舗Aに設置されており、移動端末装置101からインターネットなどのネットワークへの接続が行われたことがないアクセスポイント103である。アクセスポイント103−7には、店舗Bに設置されたアクセスポイント103−8と同一のアクセスポイント識別情報(例えば、ESSID)が付与される。
ここで、店舗Bに設置されたアクセスポイント103−8は、インターネットなどのネットワークに接続が行われたアクセスポイント103である。すなわち、アクセスポイント103−7は、インターネットなどのネットワークに接続が行われたアクセスポイント103−8と同一のアクセスポイント識別情報(例えば、ESSID)が付与されたアクセスポイント103である。
このため、移動端末装置101は、アクセスポイント103−7を識別するアクセスポイント識別情報を含むエントリが接続情報120から検索されたと判定する。接続情報120からエントリが検索された場合、移動端末装置101は、アクセスポイント103−7への接続動作を行う。この結果、移動端末装置101は、アクセスポイント103−7を介して、インターネットなどのネットワークに接続することができる。
<制御処理例4>
つぎに、移動端末装置101のユーザの会社がある地点dにおいて、画面110の表示状態が非表示から表示へ遷移した場合を想定する。この場合、移動端末装置101は、基地局102−3のセルC3に含まれるアクセスポイント103のスキャン動作を開始する。この結果、画面110の表示状態が非表示から表示へ遷移してから所定時間Tが経過する前にアクセスポイント103−12が探索されたとする。
アクセスポイント103−12は、移動端末装置101からインターネットなどのネットワークへの接続が行われたことがないアクセスポイント103である。このため、移動端末装置101は、アクセスポイント103−12を識別するアクセスポイント識別情報を含むエントリが接続情報120から検索されなかったと判定する。
接続情報120からエントリが検索されなかった場合、移動端末装置101は、アクセスポイント103−12への接続動作を行わない。この場合、移動端末装置101は、例えば、画面110の表示状態が非表示から表示へ遷移してから所定時間Tの経過後に、自装置が属する基地局102のエリア識別情報を含むエントリが接続履歴情報130から検索されたかを判定する。
図1の例では、基地局102−3のセルC3において接続履歴があるアクセスポイント103−8が示されている。このため、移動端末装置101は、自装置が属する基地局102−3のエリア識別情報を含むエントリが接続履歴情報130から検索されたと判定する。この場合、移動端末装置101は、アクセスポイント103のスキャン動作を継続して行う。
このように、移動端末装置101によれば、画面110の表示状態が非表示から表示へ遷移した場合、基地局102のセルCに含まれるアクセスポイント103のスキャン動作を開始することができる。これにより、画面ONを契機に移動端末装置101の周辺に存在する利用可能なアクセスポイント103を探索してインターネットなどのネットワークに接続することができ、ユーザビリティを確保することができる。
また、移動端末装置101によれば、画面110の表示状態が非表示から表示へ遷移してから所定時間Tの経過後に、自装置が属する基地局102のセルCにおけるアクセスポイント103への接続履歴の有無を判定することができる。そして、移動端末装置101によれば、アクセスポイント103への接続履歴がある場合は、アクセスポイント103のスキャン動作を継続して行うことができる。
これにより、画面ONから所定時間Tの経過後に、アクセスポイント103への接続履歴がないセルCに比べて利用可能なアクセスポイント103が存在する可能性が高いセルCに属する場合はスキャン動作を継続して行うことができる。この結果、アクセスポイント103への再接続性を高めることができ、ユーザビリティが損なわれることを防ぐことができる。なお、アクセスポイント103への再接続性は、例えば、利用可能なアクセスポイント103に接続するまでの時間の短さを表している。
また、移動端末装置101によれば、アクセスポイント103への接続履歴がない場合は、アクセスポイント103のスキャン動作を停止することができる。これにより、画面ONから所定時間Tの経過後に、アクセスポイント103への接続履歴があるセルCに比べて利用可能なアクセスポイント103が存在する可能性が低いセルCに属している場合はスキャン動作を停止することができる。また、利用可能なアクセスポイント103が存在する可能性が低いセルCに属している場合にスキャン動作を停止することで、ユーザビリティが損なわれることを防ぎつつ、アクセスポイント103のスキャン動作にかかる消費電力を抑制することができる。
また、アクセスポイント103の通信範囲内に移動端末装置101が位置する場合であっても、1回のスキャン動作でアクセスポイント103を移動端末装置101が探索できない場合がある。移動端末装置101によれば、画面ONから所定時間Tが経過するまでに、アクセスポイント103のスキャン動作を複数回行うことができる。すなわち、移動端末装置101によれば、画面ONを契機に開始したアクセスポイント103のスキャン動作を停止するまでにスキャン動作を複数回行える時間を確保することができ、アクセスポイント103への再接続性を高めることができる。
(通信システム200のシステム構成例)
実施の形態1にかかる通信システム200のシステム構成例について説明する。
図2は、通信システム200のシステム構成例を示す説明図である。図2において、通信システム200は、移動端末装置101と、基地局BS1〜BSnと、アクセスポイントAP1〜APmと、サーバ201と、を含む。通信システム200において、基地局BS1〜BSn、アクセスポイントAP1〜APmおよびサーバ201は、ネットワーク210を介して接続される。ネットワーク210は、例えば、移動体通信網、LAN、WAN、インターネットなどを含む。
ここで、基地局BS1〜BSnは、各地に点在する移動体通信網の基地局である。以下の説明では、基地局BS1〜BSnのうちの任意の基地局を「基地局BSi」と表記し、基地局BSiの通信可能範囲を表す通信エリアを「セルCi」と表記する場合がある(i=1,2,…,n)。なお、図1に示した基地局102は、基地局BSiに相当する。
また、アクセスポイントAP1〜APmは、各地に点在する無線LANの基地局である。アクセスポイントAP1〜APmの中には、可搬型のアクセスポイントや、電車やバス等の移動体に設置されたアクセスポイントが含まれていてもよい。以下の説明では、アクセスポイントAP1〜APmのうちの任意のアクセスポイントを「アクセスポイントAPj」と表記し、アクセスポイントAPjの通信可能範囲を表す通信エリアを「通信エリアAj」と表記する場合がある(j=1,2,…,m)。なお、図1に示したアクセスポイント103は、アクセスポイントAPjに相当する。
移動端末装置101は、セルCiにおいて基地局BSiと無線通信可能であり、基地局BSiを介してネットワーク210に接続することができる。また、移動端末装置101は、通信エリアAjにおいてアクセスポイントAPjと無線通信可能であり、アクセスポイントAPjを介してネットワーク210に接続することができる。
サーバ201は、ネットワーク210を介して、移動端末装置101にサービスを提供するコンピュータである。サービスとは、移動端末装置101に提供される情報処理であり、例えば、メールサービス、電話サービス、ウェブサービスなどがある。具体的には、例えば、サーバ201は、メールサーバ、ウェブサーバ、アプリケーションサーバ、データベースサーバなどを含む。
なお、図2では、移動端末装置101およびサーバ201をそれぞれ1台のみ表記したが、これに限らない。例えば、移動端末装置101は通信システム200を利用するユーザごとに設けられ、サーバ201はサービスの提供者ごとに設けられていてもよい。
(移動端末装置101のハードウェア構成例)
図3は、移動端末装置101のハードウェア構成例を示すブロック図である。図3において、移動端末装置101は、CPU301と、メモリ302と、ディスプレイ303と、キーパッド304と、公衆網I/F(Interface)305と、WLAN(Wireless LAN) I/F306と、音声信号処理部307と、スピーカ308と、マイクロフォン309と、を有する。また、各構成部はバス300によってそれぞれ接続される。
ここで、CPU301は、移動端末装置101の全体の制御を司る。メモリ302は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)およびフラッシュROMなどを有する。具体的には、例えば、フラッシュROMがOS(Operating System)のプログラムを記憶し、ROMがアプリケーションプログラムを記憶し、RAMがCPU301のワークエリアとして使用される。メモリ302に記憶されるプログラムは、CPU301にロードされることで、コーディングされている処理をCPU301に実行させることになる。
ディスプレイ303は、カーソル、アイコンあるいはツールボックスをはじめ、文書、画像、機能情報などのデータを表示する。ディスプレイ303は、例えば、液晶ディスプレイや有機EL(Electroluminescence)ディスプレイなどを採用することができる。なお、図1に示した画面110は、ディスプレイ303に相当する。
キーパッド304は、文字、数字、各種指示などの入力のためのキーを備え、データの入力を行う。キーパッド304は、例えば、タッチパネル式の入力パッドやテンキー、電源キーなどであってもよい。
公衆網I/F305は、移動体通信網の基地局BSiを介してネットワーク210に接続され、ネットワーク210を介して他のコンピュータ(例えば、サーバ201)に接続される。そして、公衆網I/F305は、ネットワーク210と内部のインターフェースを司り、他のコンピュータからのデータの入出力を制御する。
WLAN I/F306は、無線LANのアクセスポイントAPjを介してネットワーク210に接続され、ネットワーク210を介して他のコンピュータに接続される。そして、WLAN I/F306は、ネットワーク210と内部のインターフェースを司り、他のコンピュータからのデータの入出力を制御する。
音声信号処理部307は、スピーカ308およびマイクロフォン309に接続される。例えば、マイクロフォン309に受音された音声は、音声信号処理部307でA/D変換される。また、スピーカ308からは音声が出力される。
なお、図示は省略するが、移動端末装置101は、上述した構成部のほか、例えば、メモリ302に対するデータのリード/ライトを制御するメモリコントローラや各構成部に電源電圧を供給するPMU(Power Management Unit)、バッテリ、各種タイマ、GPS(Global Positioning System)ユニットなどを有する。また、基地局BSiおよびアクセスポイントAPjのハードウェア構成は、例えば、CPU、メモリ、I/F、補助記憶装置、バス等により実現される。
(ESSIDテーブル400の記憶内容)
つぎに、移動端末装置101が用いるESSIDテーブル400について説明する。ESSIDテーブル400は、例えば、図3に示したメモリ302により実現される。図1に示した接続情報120は、ESSIDテーブル400に相当する。
図4は、ESSIDテーブル400の記憶内容の一例を示す説明図である。図4において、ESSIDテーブル400は、移動端末装置101からネットワーク210に接続が行われたアクセスポイントAPjのESSIDを記憶する。
移動端末装置101は、ESSIDテーブル400を参照することにより、移動端末装置101のユーザが利用可能なアクセスポイントAPjのESSID(例えば、AP1、AP2、AP3)を特定することができる。
なお、ESSIDテーブル400の記憶内容は、例えば、アクセスポイントAPjへの初回接続時に更新される。具体的には、例えば、ユーザの操作入力によるアクセスポイントAPjへの初回接続時に、接続したアクセスポイントAPjのESSIDがESSIDテーブル400に新規登録される。
(接続実績テーブル500の記憶内容)
つぎに、移動端末装置101が用いる接続実績テーブル500について説明する。接続実績テーブル500は、例えば、図3に示したメモリ302により実現される。図1に示した接続履歴情報130は、接続実績テーブル500に相当する。
図5は、接続実績テーブル500の記憶内容の一例を示す説明図である。図5において、接続実績テーブル500は、Cell−ID、ESSIDおよび最終接続時間のフィールドを有する。各フィールドに情報を設定することにより、接続実績情報(例えば、接続実績情報500−1〜500−3)がレコードとして記憶される。
Cell−IDは、移動体通信網の基地局BSiのセルCiを識別するエリア識別情報である。ESSIDは、無線LANのアクセスポイントAPjを識別するアクセスポイント識別情報である。最終接続時間は、アクセスポイントAPjに最後に接続した日時を示す。
一例として、接続実績情報500−1を例に挙げると、Cell−ID「C1」とESSID「AP1」と最終接続時間「2011.03.02.09.00」とが対応付けて示されている。接続実績情報500−1によれば、基地局BS1のセルC1において、通信装置101がアクセスポイントAP1に最後に接続した日時「2011年3月2日9時0分」を特定することができる。
なお、上述した説明では、アクセスポイント識別情報として、アクセスポイントAPjのESSIDを用いる場合について説明したが、これに限らない。例えば、アクセスポイント識別情報として、アクセスポイントAPjのBSSIDを用いることにしてもよく、また、アクセスポイントAPjのESSIDとBSSIDの両方を用いることにしてもよい。
(移動端末装置101の機能的構成例)
図6は、実施の形態1にかかる移動端末装置101の機能的構成例を示すブロック図である。図6において、移動端末装置101は、第1の通信部601と、第2の通信部602と、検出部603と、取得部604と、判定部605と、通信制御部606と、更新部607と、を含む構成である。第1の通信部601〜更新部607は制御部となる機能であり、具体的には、例えば、図3に示したメモリ302に記憶されたプログラムをCPU301に実行させることにより、または、公衆網I/F305、WLAN I/F306などのハードウェアにより、その機能を実現する。各機能部の処理結果は、例えば、メモリ302に記憶される。
第1の通信部601は、基地局BSiと通信する機能を有する。具体的には、例えば、第1の通信部601は、基地局BS1〜BSnのうち通信可能な基地局BSiからセルCiのCell−IDを含む基地局情報を定期的(例えば、2.56[秒]ごと)に受信する。なお、移動端末装置101は、例えば、受信した基地局情報に含まれるCell−IDが、前回受信した基地局情報に含まれるCell−IDと異なる場合、基地局BSiと通信することにより、自装置の位置登録を行う。
第2の通信部602は、アクセスポイントAPjと通信する機能を有する。具体的には、例えば、第2の通信部602は、アクセスポイントAPjを介してネットワーク210に接続を行う。
検出部603は、ディスプレイ303(図3参照)の表示状態が非表示から表示へ遷移したことを検出する機能を有する。具体的には、例えば、検出部603が、キーパッド304を用いたユーザの操作入力により、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ切り替えられた場合に、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したことを検出する。
より具体的には、例えば、検出部603が、レジューム機能によりディスプレイ303の表示状態が非表示になる直前の状態から作業を再開する場合に、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したことを検出することにしてもよい。また、例えば、検出部603が、予め決められた時刻に起動するアラームなどのアプリケーションが起動された場合に、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したことを検出することにしてもよい。
また、検出部603は、ディスプレイ303の表示状態が表示から非表示へ遷移したことを検出する機能を有する。具体的には、例えば、検出部603が、キーパッド304を用いたユーザの操作入力により、ディスプレイ303の表示状態が表示から非表示へ切り替えられた場合に、ディスプレイ303の表示状態が表示から非表示へ遷移したことを検出する。
また、例えば、検出部603が、画面OFFタイマが規定値に達した場合に、ディスプレイ303の表示状態が表示から非表示へ遷移したことを検出することにしてもよい。画面OFFタイマとは、ディスプレイ303の表示状態が表示から非表示へ遷移するまでの時間を計測するタイマである。さらに、例えば、検出部603が、ディスプレイ303への電力供給を抑えて省電力モードに移行した場合に、ディスプレイ303の表示状態が表示から非表示へ遷移したことを検出することにしてもよい。
取得部604は、基地局BS1〜BSnのセルC1〜Cnのうち自装置が属するセルCiを識別するCell−IDを取得する機能を有する。具体的には、例えば、取得部604が、基地局BSiと通信する第1の通信部601によって受信された基地局情報に含まれるCell−IDを、自装置が属するセルCiのCell−IDとして取得する。
また、基地局BS1〜BSnのうち移動端末装置101が通信可能な基地局が複数存在する場合がある。この場合、例えば、取得部604が、通信可能な複数の基地局のうち電波強度が最大となる基地局の基地局情報に含まれるCell−IDを、自装置が属するセルCiを識別するCell−IDとして取得することにしてもよい。
判定部605は、自装置が属するセルCiにおいてアクセスポイントAPjへの接続実績があるか否かを判定する機能を有する。ここで、アクセスポイントAPjへの接続実績とは、アクセスポイントAPjへの接続動作が完了したことを示す接続履歴である。また、アクセスポイントAPjへの接続動作とは、アクセスポイントAPjを介してネットワーク210に接続する移動端末装置101の動作である。
具体的には、例えば、まず、判定部605が、検出部603によって表示状態が非表示から表示へ遷移したことが検出されてから所定時間Tが経過したか否かを判断する。そして、判定部605は、所定時間Tが経過した場合、図5に示した接続実績テーブル500を参照して、取得部604によって取得されたCell−IDと対応付けて記憶されるアクセスポイントAPjのESSIDがあるか否かを判定する。
ここで、アクセスポイントAPjのESSIDがある場合、判定部605が、自装置が属するセルCiにおいてアクセスポイントAPjへの接続実績があると判定する。一方、アクセスポイントAPjのESSIDがない場合、判定部605が、自装置が属するセルCiにおいてアクセスポイントAPjへの接続実績がないと判定する。
なお、移動端末装置101は、アクセスポイントAPjの通信範囲内に位置する場合であっても、1回のスキャン動作でアクセスポイントAPjを探索できない場合がある。具体的には、例えば、移動端末装置101は、無線LANに用いられる各CH(チャネル)に対してプローブリクエスト信号を送信した結果、ESSIDを含むプローブレスポンス信号を受信することにより、利用可能なアクセスポイントAPjを探索する。
この際、利用可能なアクセスポイントAPjからのプローブレスポンス信号を受信する直前に、他のアクセスポイントからのプローブレスポンス信号を受信する場合がある。この場合、他のアクセスポイントからのプローブレスポンス信号を処理中のために、利用可能なアクセスポイントAPjからのプローブレスポンス信号を受信できないことがある。
このため、所定時間Tは、例えば、アクセスポイントAPjのスキャン動作を複数回行える程度の時間(例えば、2[分])に設定される。所定時間Tは、例えば、メモリ302に記憶される。また、表示状態が非表示から表示へ遷移したことが検出されてからの経過時間は、例えば、タイマによって計測することができる。
以下の説明では、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したことが検出されてからの経過時間を計測するタイマを「スキャンタイマ」と表記する場合がある。
通信制御部606は、アクセスポイントAPjのスキャン動作を制御する機能を有する。ここで、アクセスポイントAPjの検出動作例について説明する。具体的には、例えば、通信制御部606が、第2の通信部602を制御して、無線LANに用いられる各CH(チャネル)に対してプローブリクエスト信号を送信する。この結果、通信制御部606が、ESSIDを含むプローブレスポンス信号を受信することにより、通信可能なアクセスポイントAPjを検出することができる。
具体的には、例えば、通信制御部606は、検出部603によって表示状態が非表示から表示へ遷移したことが検出された場合、第2の通信部602を制御して、アクセスポイントAPjの検出動作を開始する。より詳細に説明すると、通信制御部606がスキャン動作フラグをONに設定することにより、第2の通信部602が周期的なアクセスポイントAPjのスキャン動作を開始する。
スキャン動作フラグは、アクセスポイントAPjのスキャン動作を周期的に行うか否かを示すフラグである。スキャン動作フラグは、例えば、メモリ302やCPU301のレジスタに記憶される。これにより、スキャン動作フラグがONに設定されている間は、アクセスポイントAPjのスキャン動作を周期的に行うことができる。
なお、アクセスポイントAPjのスキャン動作の周期は任意に設定可能である。また、アクセスポイントAPjのスキャン動作を周期的に行う場合の開始タイミングは、例えば、タイマによって制御される。
また、通信制御部606は、判定部605によって判定された判定結果に基づいて、アクセスポイントAPjのスキャン動作を制御する。具体的には、例えば、通信制御部606は、所定時間Tの経過後に自装置が属するセルCiにおいてアクセスポイントAPjへの接続実績があると判定された場合、第2の通信部602を制御して、アクセスポイントAPjのスキャン動作を継続する。
一方、所定時間Tの経過後に自装置が属するセルCiにおいてアクセスポイントAPjへの接続実績がないと判定された場合、通信制御部606は、第2の通信部602を制御して、アクセスポイントAPjのスキャン動作を停止する。より詳細に説明すると、通信制御部606がスキャン動作フラグをOFFに設定することにより、第2の通信部602の周期的なアクセスポイントAPjのスキャン動作を停止させることができる。
また、通信制御部606は、第2の通信部602を制御して、アクセスポイントAPjへの接続動作を開始する機能を有する。具体的には、例えば、まず、通信制御部606は、図4に示したESSIDテーブル400を参照して、スキャン動作により探索されたアクセスポイントAPjのESSIDが登録されているか否かを判断する。
ここで、ESSIDが登録されている場合、通信制御部606が、第2の通信部602を制御して、アクセスポイントAPjへの接続動作を開始する。一方、ESSIDが未登録の場合、通信制御部606は、アクセスポイントAPjへの接続動作を開始しない。
また、通信制御部606は、ユーザの操作入力により、第2の通信部602を制御して、スキャン動作により探索されたアクセスポイントAPjへの接続動作を開始することにしてもよい。具体的には、例えば、アクセスポイントAPjへの初回接続時には、通信制御部606は、ユーザの操作入力により、第2の通信部602を制御して、アクセスポイントAPjへの接続動作を開始する。この場合、通信制御部606は、接続したアクセスポイントAPjのESSIDをESSIDテーブル400に新規登録することにしてもよい。
また、通信制御部606は、検出部603によってディスプレイ303の表示状態が表示から非表示へ遷移したことが検出された場合、第2の通信部602を制御して、アクセスポイントAPjのスキャン動作を停止することにしてもよい。これにより、ディスプレイ303の表示状態が非表示のときのアクセスポイントAPjのスキャン動作を抑制して、移動端末装置101の消費電力を抑制することができる。
また、通信制御部606は、ディスプレイ303の表示状態が表示から非表示へ遷移したことが検出された場合、表示状態が非表示へ遷移してから一定時間tが経過した場合に、第2の通信部602を制御して、アクセスポイントAPjのスキャン動作を停止することにしてもよい。これにより、ディスプレイ303の表示状態が表示から非表示へ遷移した後、すぐに表示状態が非表示から表示へ遷移する場合を想定して、スキャン動作フラグをONのままにすることができる。
更新部607は、アクセスポイントAPjへの接続が完了した場合、アクセスポイントAPjへの接続時間を更新する機能を有する。ここで、接続時間とは、例えば、アクセスポイントAPjに接続した最終時刻を表すものである。
具体的には、例えば、まず、更新部607が、接続実績テーブル500から、自装置が属するセルCiのCell−IDと接続が完了したアクセスポイントAPjのESSIDとの組み合わせに対応する接続実績情報を検索する。そして、更新部607が、検索した接続実績情報の最終接続時間フィールドに、アクセスポイントAPjへの接続時間を上書きする。
また、更新部607が、接続実績テーブル500から、自装置が属するセルCiのCell−IDに対応する接続実績情報を検索することにしてもよい。この場合、更新部607が、検索した接続実績情報のESSIDフィールドに、検出したアクセスポイントAPjのESSIDを上書きする。また、更新部607が、検索した接続実績情報の最終接続時間フィールドに、検出したアクセスポイントAPjへの接続時間を上書きする。
なお、自装置が属するセルCiにおいてアクセスポイントAPjへの接続実績がない場合は、自装置が属するセルCiのCell−IDに対応する接続実績情報は検索されない。この場合、更新部607は、接続実績テーブル500内の各フィールドに、自装置が属するセルCiのCell−ID、検出したアクセスポイントAPjのESSIDおよび接続時間を設定する。これにより、新たな接続実績情報がレコードとして接続実績テーブル500に新規登録される。
また、更新部607は、接続実績テーブル500に新たな接続実績情報を登録する場合、接続実績テーブル500に記憶された接続実績情報の総数Mを算出することにしてもよい。そして、更新部607は、算出した総数Mが閾値Mmax以上の場合、接続実績テーブル500に記憶された接続実績情報のうち最終接続時間が最古の接続実績情報を削除することにしてもよい。
ここで、閾値Mmaxは、接続実績テーブル500に登録可能な接続実績情報の上限値を表すものである。閾値Mmaxは、任意に設定可能であり、例えば、予め設定されてメモリ302に記憶される。このように、接続実績テーブル500に登録可能な接続実績情報の総数Mに上限値を設けることにより、接続実績テーブル500内のレコード数が上限値を超えて増加することを防ぐことができる。
なお、検出部603は、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移した後、ロック状態が解除されたことを検出することにしてもよい。ロック状態とは、ユーザの操作入力を制限する状態である。移動端末装置101は、例えば、ロック状態となると、ロック状態を解除する操作入力以外は受け付けない状態となる。具体的には、例えば、検出部603が、キーパッド304を用いて、ロック状態を解除するユーザの操作入力が行われた場合に、ディスプレイ303のロック状態が解除されたことを検出する。
この場合、通信制御部606は、検出部603によって表示状態が非表示から表示へ遷移し、かつ、ロック状態が解除されたことが検出された場合に、第2の通信部602を制御して、アクセスポイントAPjの検出動作を開始することにしてもよい。これにより、ディスプレイ303の表示状態を非表示から表示へ遷移させてしまった場合や、不正ユーザが使用しようとした場合のアクセスポイントAPjのスキャン動作を抑制して、移動端末装置101の電力消費を抑制することができる。
(移動端末装置101の動作例)
つぎに、図7〜図10を用いて、実施の形態1にかかる移動端末装置101の動作例について説明する。
図7は、実施の形態1にかかる移動端末装置101の動作例を示す説明図(その1)である。図7に示す移動端末装置101の動作例は、自装置が属するセルCiにおいてアクセスポイントAPjへの接続実績がない場合の動作例である。
(7−1)検出部603は、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したことを検出する。図7の例では、ユーザの操作入力によりディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ切り替えられた結果、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したことが検出される。
(7−2)検出部603は、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したことを検出した場合、画面ON通知を通信制御部606に通知するとともに、スキャンタイマをスタートする。画面ON通知は、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したことを示す通知である。
(7−3)通信制御部606は、画面ON通知を受け付けた場合、第2の通信部602を制御して、アクセスポイントAPjの検出動作を開始する。具体的には、例えば、通信制御部606がスキャン動作フラグをONに設定することにより、第2の通信部602が周期的なアクセスポイントAPjのスキャン動作を開始する。
また、通信制御部606は、ESSIDテーブル400を読み出して、第2の通信部602からのスキャン結果に含まれるESSIDがESSIDテーブル400に登録されているか否かを判断する。なお、スキャン結果は、スキャン動作により探索されたアクセスポイントAPjのESSIDを含む情報である。
ここで、ESSIDが登録されている場合、通信制御部606が、第2の通信部602を制御して、アクセスポイントAPjへの接続動作を開始する。一方、ESSIDが未登録の場合、通信制御部606は、アクセスポイントAPjへの接続動作を開始しない。図7の例では、スキャン動作により探索されたアクセスポイントAP100のESSID「AP100」がESSIDテーブル400に未登録のため、アクセスポイントAPjへの接続動作は開始されていない。
(7−4)判定部605は、スキャンタイマをスタートしてから所定時間Tの経過後に、取得部604に対して自装置が属するセルCiのCell−IDの取得要求を行うことにより、自装置が属するセルCiのCell−IDを取得する。図7の例では、自装置が属するセルC3のCell−ID「C3」が取得される。
(7−5)判定部605は、通信制御部606に対して接続中のアクセスポイントAPjのESSIDの取得要求を行うことにより、接続中のアクセスポイントAPjのESSIDを取得する。図7の例では、アクセスポイントAPjに接続していないことを示す「ESSIDなし」が、通信制御部606から判定部605に通知される。
(7−6)判定部605は、接続実績テーブル500を読み出して、自装置が属するセルCiにおいてアクセスポイントAPjへの接続実績があるか否かを判定する。図7の例では、取得されたCell−ID「C3」に対応する接続実績情報が未登録のため、アクセスポイントAPjへの接続実績がないと判定される。
(7−7)判定部605は、スキャン動作フラグのOFF設定要求を通信制御部606に送信する。OFF設定要求は、スキャン動作フラグをOFFにするよう要求するものである。
(7−8)通信制御部606は、スキャン動作フラグのOFF設定要求を受け付けた場合、判定部605に対してAckを返して、スキャン動作フラグがONの場合に、スキャン動作フラグをOFFに設定する。この結果、第2の通信部602による周期的なアクセスポイントAPjのスキャン動作が停止される。
このように、移動端末装置101によれば、画面ONを契機に周期的なアクセスポイントAPjのスキャン動作を開始することができる。また、画面ONから所定時間Tが経過してもアクセスポイントAPjに非接続の場合は、周期的なアクセスポイントAPjのスキャン動作を停止させることができる。
なお、上記(7−7)において、判定部605は、スキャン動作フラグを読み出して、スキャン動作フラグがONの場合に、スキャン動作フラグのOFF設定要求を通信制御部606に送信することにしてもよい。これにより、スキャン動作フラグがOFFの場合におけるOFF設定要求の通知を止めて、移動端末装置101の処理負荷を軽減することができる。
図8は、実施の形態1にかかる移動端末装置101の動作例を示す説明図(その2)である。図8に示す移動端末装置101の動作例は、自装置が属するセルCiにおいてアクセスポイントAPjへの接続実績がある場合の動作例である。
なお、図8に示す(8−1)〜(8−5)の動作については、図7に示した(7−1)〜(7−5)の動作と同様のため説明を省略する。
(8−6)判定部605は、接続実績テーブル500を読み出して、自装置が属するセルCiにおいてアクセスポイントAPjへの接続実績があるか否かを判定する。図8の例では、取得されたCell−ID「C1」に対応する接続実績情報が登録済みのため、アクセスポイントAPjへの接続実績があると判定される。
(8−7)判定部605は、スキャン動作フラグのON設定要求を通信制御部606に送信する。ON設定要求は、スキャン動作フラグをONにするよう要求するものである。
(8−8)通信制御部606は、スキャン動作フラグのON設定要求を受け付けた場合、判定部605に対してAckを返して、スキャン動作フラグがOFFの場合に、スキャン動作フラグをONに設定する。図8の例では、スキャン動作フラグがONのため、第2の通信部602による周期的なアクセスポイントAPjのスキャン動作が継続して行われる。
このように、移動端末装置101によれば、画面ONを契機に周期的なアクセスポイントAPjのスキャン動作を開始することができる。また、画面ONから所定時間Tの経過後にアクセスポイントAPjに非接続であっても、自装置が属するセルCiにおいてアクセスポイントAPjへの接続実績がある場合は、周期的なアクセスポイントAPjのスキャン動作を継続させることができる。
なお、上記(8−7)において、判定部605は、スキャン動作フラグを読み出して、スキャン動作フラグがOFFの場合に、スキャン動作フラグのON設定要求を通信制御部606に送信することにしてもよい。これにより、スキャン動作フラグがONの場合におけるON設定要求の通知を止めて、移動端末装置101の処理負荷を軽減することができる。
図9は、実施の形態1にかかる移動端末装置101の動作例を示す説明図(その3)である。図9に示す移動端末装置101の動作例は、周期的なアクセスポイントAPjのスキャン動作中にアクセスポイントAPjへの接続が完了した結果、更新部607が通信制御部606から接続完了通知(割込通知)を受け付けた場合の動作例である。
(9−1)検出部603は、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したことを検出する。図9の例では、ユーザの操作入力によりディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ切り替えられた結果、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したことが検出される。
(9−2)検出部603は、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したことを検出した場合、画面ON通知を通信制御部606に通知するとともに、スキャンタイマをスタートする。
(9−3)通信制御部606は、画面ON通知を受け付けた場合、第2の通信部602を制御して、アクセスポイントAPjの検出動作を開始する。また、通信制御部606は、第2の通信部602からのスキャン結果に含まれるESSIDがESSIDテーブル400に登録される場合、第2の通信部602を制御して、アクセスポイントAPjへの接続動作を開始する。
図9の例では、スキャン動作により探索されたアクセスポイントAP1のESSID「AP1」がESSIDテーブル400に登録済みのため、アクセスポイントAPjへの接続動作が開始される。
(9−4)通信制御部606は、第2の通信部602から接続完了通知を受け付けた場合、接続が完了したアクセスポイントAP1のESSIDをメモリ302に保存して、更新部607に接続完了通知を通知する。なお、接続完了通知には、接続が完了したアクセスポイントAP1のESSIDが含まれていてもよい。
(9−5)更新部607は、スキャンタイマをスタートしてから所定時間Tが経過する前に、通信制御部606から接続完了通知を受け付けた場合、接続実績テーブル500を読み出す。
(9−6)更新部607は、取得部604に対して自装置が属するセルCiのCell−IDの取得要求を行うことにより、自装置が属するセルCiのCell−IDを取得する。図9の例では、自装置が属するセルC3のCell−ID「C3」が取得される。
(9−7)更新部607は、通信制御部606に対して接続中のアクセスポイントAPjのESSIDの取得要求を行うことにより、接続中のアクセスポイントAPjのESSIDを取得する。図9の例では、接続中のアクセスポイントAP1のESSID「AP1」が、通信制御部606から更新部607に通知される。
なお、上記(9−5)において、通信制御部606から受け付けた接続完了通知に接続が完了したアクセスポイントAP1のESSIDが含まれる場合は、上記(9−7)の処理を省略することにしてもよい。
(9−8)更新部607は、接続実績テーブル500の記憶内容を更新する。図9の例では、接続実績テーブル500内の各フィールドに、移動端末装置101が属するセルC3のCell−ID「C3」、アクセスポイントAP1のESSID「AP1」が登録されていないため、Cell−ID「C3」、接続中のアクセスポイントAP1のESSID「AP1」および最終接続時間「2011.05.03.10.03」が追加設定される。この結果、新たな接続実績情報500−4がレコードとして接続実績テーブル500に新規登録される。
このように、移動端末装置101によれば、画面ONを契機に周期的なアクセスポイントAPjのスキャン動作を開始することができる。また、画面ONから所定時間Tが経過する前にアクセスポイントAPjへの接続が完了した場合は、接続実績テーブル500の記憶内容を更新することができる。
なお、上述した説明では、通信制御部606が第2の通信部602を制御して、アクセスポイントAPjへの接続動作を開始することにしたが、これに限らない。例えば、第2の通信部602が、ESSIDテーブル400と同様の情報を参照して、アクセスポイントAPjへの接続実績の有無を判断して、アクセスポイントAPjへの接続動作を開始することにしてもよい。この場合、通信制御部606は、第2の通信部602から接続完了通知を受け付けて、接続完了通知に含まれるESSIDをESSIDテーブル400に登録することにしてもよい。
図10は、実施の形態1にかかる移動端末装置101の動作例を示す説明図(その4)である。図10に示す移動端末装置101の動作例は、周期的なアクセスポイントAPjのスキャン動作中にアクセスポイントAPjへの接続が完了した結果、所定時間Tの経過後に接続実績テーブル500の記憶内容を更新する場合の動作例である。
(10−1)検出部603は、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したことを検出する。図10の例では、ユーザの操作入力によりディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ切り替えられた結果、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したことが検出される。
(10−2)検出部603は、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したことを検出した場合、画面ON通知を通信制御部606に通知するとともに、スキャンタイマをスタートする。
(10−3)通信制御部606は、画面ON通知を受け付けた場合、第2の通信部602を制御して、アクセスポイントAPjの検出動作を開始する。また、通信制御部606は、第2の通信部602からのスキャン結果に含まれるESSIDがESSIDテーブル400に登録されている場合、第2の通信部602を制御して、アクセスポイントAPjへの接続動作を開始する。
図10の例では、スキャン動作により探索されたアクセスポイントAP1のESSID「AP1」がESSIDテーブル400に登録済みのため、アクセスポイントAPjへの接続動作が開始される。
(10−4)通信制御部606は、第2の通信部602から接続完了通知を受け付けた場合、接続が完了したアクセスポイントAP1のESSIDをメモリ302に保存する。
(10−5)更新部607は、スキャンタイマをスタートしてから所定時間Tの経過後に、取得部604に対して自装置が属するセルCiのCell−IDの取得要求を行うことにより、自装置が属するセルCiのCell−IDを取得する。図10の例では、自装置が属するセルC3のCell−ID「C3」が取得される。
(10−6)更新部607は、通信制御部606に対して接続中のアクセスポイントAPjのESSIDの取得要求を行うことにより、接続中のアクセスポイントAPjのESSIDを取得する。図10の例では、接続中のアクセスポイントAP1のESSID「AP1」が、通信制御部606から更新部607に通知される。
なお、更新部607は、上記(10−4)において、通信制御部606によりメモリ302に保存されたESSIDを、接続中のアクセスポイントAPjのESSIDとして読み出すことにしてもよい。この場合、上記(10−4)の処理は省略することができる。
(10−7)更新部607は、接続実績テーブル500を読み出す。
(10−8)更新部607は、接続実績テーブル500の記憶内容を更新する。図10の例では、接続実績テーブル500内の各フィールドに情報が設定された結果、新たな接続実績情報500−4がレコードとして接続実績テーブル500に新規登録される。
このように、移動端末装置101によれば、画面ONを契機に周期的なアクセスポイントAPjのスキャン動作を開始することができる。また、アクセスポイントAPjへの接続が完了した場合は、画面ONから所定時間Tが経過後に接続実績テーブル500の記憶内容を更新することができる。
(移動端末装置101の各種処理手順)
つぎに、実施の形態1にかかる移動端末装置101の各種処理手順について説明する。まず、移動端末装置101が属するセルCiにおいてアクセスポイントAPjへの接続実績があるか否かを判定する移動端末装置101の判定処理手順について説明する。
<第1の判定処理手順>
図11は、実施の形態1にかかる移動端末装置101の第1の判定処理手順の一例を示すフローチャートである。図11のフローチャートにおいて、まず、検出部603は、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したか否かを判断する(ステップS1101)。
ここで、検出部603は、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移するのを待つ(ステップS1101:No)。そして、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移した場合(ステップS1101:Yes)、検出部603は、画面ON通知を通信制御部606に通知して(ステップS1102)、スキャンタイマをスタートする(ステップS1103)。
つぎに、更新部607は、通信制御部606から接続完了通知を受け付けたか否かを判断する(ステップS1104)。ここで、更新部607によって接続完了通知を受け付けていない場合(ステップS1104:No)、判定部605は、スキャンタイマをスタートしてから所定時間Tが経過したか否かを判断する(ステップS1105)。
ここで、所定時間Tが経過していない場合(ステップS1105:No)、移動端末装置101は、ステップS1104に戻る。一方、所定時間Tが経過した場合(ステップS1105:Yes)、判定部605は、取得部604に対して自装置が属するセルCiのCell−IDの取得要求を行うことにより、自装置が属するセルCiのCell−IDを取得する(ステップS1106)。
つぎに、判定部605は、通信制御部606に対して接続中のアクセスポイントAPjのESSIDの取得要求を行うことにより、接続中のアクセスポイントAPjのESSIDを取得する(ステップS1107)。そして、判定部605は、接続実績テーブル500を参照して、自装置が属するセルCiのCell−IDと対応付けて記憶されたESSIDがあるか否かを判定する(ステップS1108)。
ここで、ESSIDがある場合(ステップS1108:Yes)、判定部605は、スキャン動作フラグのON設定要求を通信制御部606に通知して(ステップS1109)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
一方、ESSIDがない場合(ステップS1108:No)、判定部605は、スキャン動作フラグのOFF設定要求を通信制御部606に通知して(ステップS1110)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
また、ステップS1104において、通信制御部606から接続完了通知を受け付けた場合(ステップS1104:Yes)、更新部607は、取得部604に対して自装置が属するセルCiのCell−IDの取得要求を行うことにより、自装置が属するセルCiのCell−IDを取得する(ステップS1111)。
つぎに、更新部607は、通信制御部606に対して接続中のアクセスポイントAPjのESSIDの取得要求を行うことにより、接続中のアクセスポイントAPjのESSIDを取得する(ステップS1112)。そして、更新部607は、テーブル更新処理を実行して(ステップS1113)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
テーブル更新処理は、接続実績テーブル500の記憶内容を更新する処理である。テーブル更新処理の具体的な処理内容については、図13を用いて後述する。
これにより、画面ONから所定時間Tが経過してもアクセスポイントAPjに非接続の場合は、自装置が属するセルCiにおけるアクセスポイントAPjへの接続実績の有無に応じて、周期的なアクセスポイントAPjのスキャン動作を制御することができる。また、所定時間Tが経過する前にアクセスポイントAPjとの接続が完了したことを示す接続完了通知の割り込みが発生した場合は、接続実績テーブル500の記憶内容を更新することができる。
なお、ステップS1109において、判定部605は、スキャン動作フラグを読み出して、スキャン動作フラグがOFFの場合に、スキャン動作フラグのON設定要求を通信制御部606に通知することにしてもよい。また、ステップS1110において、判定部605は、スキャン動作フラグを読み出して、スキャン動作フラグがONの場合に、スキャン動作フラグのOFF設定要求を通信制御部606に送信することにしてもよい。また、ステップS1107の処理は省略することにしてもよい。
<第2の判定処理手順>
つぎに、移動端末装置101の第2の判定処理手順について説明する。図11に示した第1の判定処理では、アクセスポイントAPjとの接続が完了した場合に接続完了通知の割り込みが発生する場合について説明したが、第2の判定処理では、接続完了通知の割り込みが発生しない場合について説明する。
図12は、実施の形態1にかかる移動端末装置101の第2の判定処理手順の一例を示すフローチャートである。図12のフローチャートにおいて、まず、検出部603は、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したか否かを判断する(ステップS1201)。
ここで、検出部603は、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移するのを待つ(ステップS1201:No)。そして、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移した場合(ステップS1201:Yes)、検出部603は、画面ON通知を通信制御部606に通知して(ステップS1202)、スキャンタイマをスタートする(ステップS1203)。
つぎに、判定部605は、スキャンタイマをスタートしてから所定時間Tが経過したか否かを判断する(ステップS1204)。ここで、判定部605は、スキャンタイマをスタートしてから所定時間Tが経過するのを待つ(ステップS1204:No)。
そして、所定時間Tが経過した場合(ステップS1204:Yes)、判定部605は、取得部604に対して自装置が属するセルCiのCell−IDの取得要求を行うことにより、自装置が属するセルCiのCell−IDを取得する(ステップS1205)。
つぎに、判定部605は、通信制御部606に対して接続中のアクセスポイントAPjのESSIDの取得要求を行うことにより、接続中のアクセスポイントAPjのESSIDを取得する(ステップS1206)。そして、判定部605は、接続中のアクセスポイントAPjのESSIDを取得したか否かを判断する(ステップS1207)。
ESSIDが取得されていない場合(ステップS1207:No)、判定部605は、接続実績テーブル500を参照して、自装置が属するセルCiのCell−IDと対応付けて記憶されたESSIDがあるか否かを判定する(ステップS1208)。
ここで、ESSIDがある場合(ステップS1208:Yes)、判定部605は、スキャン動作フラグのON設定要求を通信制御部606に通知して(ステップS1209)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
一方、ESSIDがない場合(ステップS1208:No)、判定部605は、スキャン動作フラグのOFF設定要求を通信制御部606に通知して(ステップS1210)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
また、ステップS1207において、ESSIDが取得された場合(ステップS1207:Yes)、更新部607は、テーブル更新処理を実行して(ステップS1211)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
これにより、画面ONから所定時間Tが経過してもアクセスポイントAPjに非接続の場合は、自装置が属するセルCiにおけるアクセスポイントAPjへの接続実績の有無に応じて、周期的なアクセスポイントAPjのスキャン動作を制御することができる。また、所定時間Tの経過後にアクセスポイントAPjとの接続が完了した場合は、接続実績テーブル500の記憶内容を更新することができる。
<テーブル更新処理手順>
つぎに、図11に示したステップS1113および図12に示したステップS1211のテーブル更新処理の具体的な処理手順について説明する。
図13は、テーブル更新処理の具体的処理手順の一例を示すフローチャートである。図13のフローチャートにおいて、まず、更新部607は、接続実績テーブル500を参照して、自装置が属するセルCiのCell−IDと対応付けて記憶されたESSIDがあるか否かを判定する(ステップS1301)。
ここで、ESSIDがある場合(ステップS1301:Yes)、更新部607は、現在日時を取得する(ステップS1302)。なお、現在日時は、例えば、移動端末装置101が有する不図示の計時部によって計時することができる。
つぎに、更新部607は、接続実績テーブル500内の自装置が属するセルCiのCell−IDと対応付けて記憶された最終接続時間を現在日時に更新して(ステップS1303)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。そして、移動端末装置101は、テーブル更新処理を呼び出したステップに戻る。
また、ステップS1301において、ESSIDがない場合(ステップS1301:No)、更新部607は、現在日時を取得する(ステップS1304)。つぎに、更新部607は、接続実績テーブル500の各フィールドにCell−ID、ESSIDおよび現在日時を追加して(ステップS1305)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。そして、移動端末装置101は、テーブル更新処理を呼び出したステップに戻る。
これにより、接続実績テーブル500の記憶内容を更新することができる。なお、ステップS1305において設定されるCell−IDは、自装置が属するセルCiのCell−IDである。また、ESSIDは、接続中のアクセスポイントAPjのESSIDである。
<第1の通信制御処理手順>
つぎに、実施の形態1にかかる移動端末装置101の第1の通信制御処理手順について説明する。
図14は、実施の形態1にかかる移動端末装置101の第1の通信制御処理手順の一例を示すフローチャートである。図14のフローチャートにおいて、まず、通信制御部606は、検出部603から画面ON通知を受け付けたか否かを判断する(ステップS1401)。
ここで、通信制御部606は、画面ON通知を受け付けるのを待つ(ステップS1401:No)。そして、通信制御部606は、画面ON通知を受け付けた場合(ステップS1401:Yes)、ESSIDテーブル400を読み出して(ステップS1402)、スキャン動作フラグをONに設定する(ステップS1403)。
つぎに、通信制御部606は、スキャン動作フラグがONの状態であるか否かを判断する(ステップS1404)。ここで、スキャン動作フラグがONの状態である場合(ステップS1404:Yes)、通信制御部606は、第2の通信部602からスキャン結果を取得する(ステップS1405)。
そして、通信制御部606は、スキャン結果に含まれるESSIDがESSIDテーブル400に登録されているか否かを判断する(ステップS1406)。ここで、ESSIDが登録されていない場合(ステップS1406:No)、通信制御部606は、ステップS1404に戻る。
一方、ESSIDが登録されている場合(ステップS1406:Yes)、通信制御部606は、第2の通信部602を制御して、アクセスポイントAPjへの接続処理を開始する(ステップS1407)。そして、通信制御部606は、スキャン動作フラグをOFFに設定する(ステップS1408)。
つぎに、通信制御部606は、接続処理を開始したアクセスポイントAPjのESSIDをメモリ302に保存して(ステップS1409)、アクセスポイントAPjへの接続処理が完了したか否かを判断する(ステップS1410)。
ここで、通信制御部606は、アクセスポイントAPjへの接続処理が完了するのを待つ(ステップS1410:No)。そして、アクセスポイントAPjへの接続処理が完了した場合(ステップS1410:Yes)、通信制御部606は、更新部607に接続完了通知を通知して(ステップS1411)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
また、ステップS1404において、スキャン動作フラグがOFFの場合(ステップS1404:No)、通信制御部606は、第2の通信部602を制御して、アクセスポイントAPjのスキャン動作を停止する(ステップS1412)。そして、通信制御部606は、第2の通信部602を停止する停止処理を実行して(ステップS1413)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
これにより、画面ONを契機にして周期的なアクセスポイントAPjのスキャン動作を開始させることができる。また、アクセスポイントAPjへの接続が完了した場合に接続完了通知の割り込みを発生させることができる。
<第2の通信制御処理手順>
つぎに、実施の形態1にかかる移動端末装置101の第2の通信制御処理手順について説明する。
図15は、実施の形態1にかかる移動端末装置101の第2の通信制御処理手順の一例を示すフローチャートである。図15のフローチャートにおいて、まず、通信制御部606は、判定部605からON設定要求を受け付けたか否かを判断する(ステップS1501)。
ここで、ON設定要求を受け付けた場合(ステップS1501:Yes)、通信制御部606は、スキャン動作フラグがOFFの状態であるか否かを判断する(ステップS1502)。そして、スキャン動作フラグがONの場合(ステップS1502:No)、通信制御部606は、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
一方、スキャン動作フラグがOFFの場合(ステップS1502:Yes)、通信制御部606は、スキャン動作フラグをONに設定して(ステップS1503)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
また、ステップS1501において、ON設定要求を受け付けていない場合(ステップS1501:No)、通信制御部606は、判定部605からOFF設定要求を受け付けたか否かを判断する(ステップS1504)。
ここで、OFF設定要求を受け付けた場合(ステップS1504:Yes)、通信制御部606は、スキャン動作フラグがONの状態であるか否かを判断する(ステップS1505)。そして、スキャン動作フラグがOFFの場合(ステップS1505:No)、通信制御部606は、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
一方、スキャン動作フラグがONの場合(ステップS1505:Yes)、通信制御部606は、スキャン動作フラグをOFFに設定して(ステップS1506)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
また、ステップS1504において、OFF設定要求を受け付けていない場合(ステップS1504:No)、通信制御部606は、ESSIDの取得要求を受け付けたか否かを判断する(ステップS1507)。ここで、ESSIDの取得要求を受け付けていない場合(ステップS1507:No)、通信制御部606は、ステップS1501に戻る。
一方、ESSID取得要求を受け付けた場合(ステップS1507:Yes)、通信制御部606は、アクセスポイントAPjと接続中であるか否かを判断する(ステップS1508)。ここで、アクセスポイントAPjと接続中の場合(ステップS1508:Yes)、通信制御部606は、メモリ302から接続中のアクセスポイントAPjのESSIDを読み出す(ステップS1509)。
そして、通信制御部606は、読み出したESSIDをESSIDの取得要求の要求元に通知して(ステップS1510)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。また、アクセスポイントAPjと接続中ではない場合(ステップS1508:No)、通信制御部606は、ESSIDなしをESSIDの取得要求の要求元に通知して(ステップS1511)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
これにより、自装置が属するセルCiにおけるアクセスポイントAPjへの接続実績の有無に応じて、周期的なアクセスポイントAPjのスキャン動作を制御することができる。
<第3の判定処理手順>
つぎに、ディスプレイ303の表示状態が表示から非表示へ遷移した際にスキャンタイマを停止させる場合の移動端末装置101の第3の判定処理手順について説明する。
図16は、実施の形態1にかかる移動端末装置101の第3の判定処理手順の一例を示すフローチャートである。図16のフローチャートにおいて、まず、検出部603は、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したか否かを判断する(ステップS1601)。
ここで、検出部603は、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移するのを待つ(ステップS1601:No)。そして、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移した場合(ステップS1601:Yes)、検出部603は、画面ON通知を通信制御部606に通知する(ステップS1602)。
つぎに、検出部603は、スキャンタイマをリセットして(ステップS1603)、スキャンタイマをスタートする(ステップS1604)。そして、検出部603は、ディスプレイ303の表示状態が表示から非表示へ遷移したか否かを判断する(ステップS1605)。
ここで、ディスプレイ303の表示状態が表示から非表示へ遷移した場合(ステップS1605:Yes)、検出部603は、画面OFF通知を通信制御部606に通知する(ステップS1606)。そして、検出部603は、スキャンタイマを停止して(ステップS1607)、ステップS1601に戻る。
また、ステップS1605において、ディスプレイ303の表示状態が表示から非表示へ遷移しなかった場合(ステップS1605:No)、更新部607は、通信制御部606から接続完了通知を受け付けたか否かを判断する(ステップS1608)。ここで、更新部607によって接続完了通知を受け付けていない場合(ステップS1608:No)、判定部605は、スキャンタイマをスタートしてから所定時間Tが経過したか否かを判断する(ステップS1609)。
ここで、所定時間Tが経過していない場合(ステップS1609:No)、移動端末装置101は、ステップS1605に戻る。一方、所定時間Tが経過した場合(ステップS1609:Yes)、判定部605は、取得部604に対して自装置が属するセルCiのCell−IDの取得要求を行うことにより、自装置が属するセルCiのCell−IDを取得する(ステップS1610)。
つぎに、判定部605は、通信制御部606に対して接続中のアクセスポイントAPjのESSIDの取得要求を行うことにより、接続中のアクセスポイントAPjのESSIDを取得する(ステップS1611)。そして、判定部605は、接続実績テーブル500を参照して、自装置が属するセルCiのCell−IDと対応付けて記憶されたESSIDがあるか否かを判定する(ステップS1612)。
ここで、ESSIDがある場合(ステップS1612:Yes)、判定部605は、スキャン動作フラグのON設定要求を通信制御部606に通知して(ステップS1613)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
一方、ESSIDがない場合(ステップS1612:No)、判定部605は、スキャン動作フラグのOFF設定要求を通信制御部606に通知して(ステップS1614)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
また、ステップS1608において、通信制御部606から接続完了通知を受け付けた場合(ステップS1608:Yes)、更新部607は、取得部604に対して自装置が属するセルCiのCell−IDの取得要求を行うことにより、自装置が属するセルCiのCell−IDを取得する(ステップS1615)。
つぎに、更新部607は、通信制御部606に対して接続中のアクセスポイントAPjのESSIDの取得要求を行うことにより、接続中のアクセスポイントAPjのESSIDを取得する(ステップS1616)。そして、更新部607は、テーブル更新処理を実行して(ステップS1617)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
これにより、画面OFFとなったらスキャンタイマを停止することができ、画面OFFの状態で、画面ONから所定時間Tの経過後にアクセスポイントAPjへの接続実績の有無の判定処理が行われることを防ぐことができる。
<第3の通信制御処理手順>
つぎに、ディスプレイ303の表示状態が表示から非表示へ遷移した場合の移動端末装置101の第3の通信制御処理手順について説明する。
図17は、実施の形態1にかかる移動端末装置101の第3の通信制御処理手順の一例を示すフローチャートである。図17のフローチャートにおいて、まず、通信制御部606は、検出部603から画面OFF通知を受け付けたか否かを判断する(ステップS1701)。
ここで、通信制御部606は、検出部603から画面OFF通知を受け付けるのを待つ(ステップS1701:No)。そして、画面OFF通知を受け付けた場合(ステップS1701:Yes)、通信制御部606は、アクセスポイントAPjと接続中か否かを判断する(ステップS1702)。
ここで、アクセスポイントAPjと接続中ではない場合(ステップS1702:No)、通信制御部606は、スキャン動作フラグがONの状態であるか否かを判断する(ステップS1703)。ここで、スキャン動作フラグがOFFの場合(ステップS1703:No)、通信制御部606は、ステップS1706に移行する。一方、スキャン動作フラグがONの場合(ステップS1703:Yes)、通信制御部606は、スキャン動作フラグをOFFに設定する(ステップS1704)。
つぎに、通信制御部606は、第2の通信部602を制御して、アクセスポイントAPjのスキャン動作を停止する(ステップS1705)。そして、通信制御部606は、第2の通信部602を停止する停止処理を実行して(ステップS1706)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
また、ステップS1702において、アクセスポイントAPjと接続中の場合(ステップS1702:Yes)、通信制御部606は、アクセスポイントAPjを介した通信が終了したか否かを判断する(ステップS1707)。ここで、通信制御部606は、アクセスポイントAPjを介した通信が終了するのを待つ(ステップS1707:No)。
そして、アクセスポイントAPjを介した通信が終了した場合(ステップS1707:Yes)、通信制御部606は、アクセスポイントAPjを介した通信が終了してから一定時間tが経過したか否かを判断する(ステップS1708)。ここで、通信制御部606は、一定時間tが経過するのを待つ(ステップS1708:No)。
そして、一定時間tが経過した場合(ステップS1707:Yes)、通信制御部606は、第2の通信部602を停止する停止処理を実行して(ステップS1706)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
これにより、画面OFFとなったら周期的なアクセスポイントAPjのスキャン動作を停止させることができる。なお、アクセスポイントAPjを介した通信が終了してからの経過時間は、例えば、タイマによって計測することができる。
以上説明したように、実施の形態1にかかる移動端末装置101によれば、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移した場合に、アクセスポイントAPjのスキャン動作を開始することができる。これにより、画面ONを契機にして、ユーザが操作入力を行うことなく、利用可能なアクセスポイントAPjを探索することができ、ユーザビリティが損なわれることを防ぐことができる。
また、移動端末装置101によれば、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移してから所定時間Tの経過後に、自装置が属するセルCiにおけるアクセスポイントAPjへの接続実績の有無を判定することができる。
また、移動端末装置101によれば、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移してから所定時間Tの経過後にアクセスポイントAPjへの接続実績があると判定した場合は、アクセスポイントAPjのスキャン動作を継続して行うことができる。これにより、所定時間Tの経過後にアクセスポイントAPjに非接続であっても、接続実績がないセルCiに比べて利用可能なアクセスポイントAPjが存在する可能性が高いセルCiに属する場合はスキャン動作を継続して行うことができる。この結果、アクセスポイントAPjへの再接続性を高めることができ、ユーザビリティが損なわれることを防ぐことができる。
また、移動端末装置101によれば、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移してから所定時間Tの経過後にアクセスポイントAPjへの接続実績がないと判定した場合は、アクセスポイントAPjのスキャン動作を停止することができる。これにより、所定時間Tの経過後に、接続実績があるセルCiに比べて利用可能なアクセスポイントAPjが存在する可能性が低いセルCiに属する場合はスキャン動作を停止することができる。この結果、アクセスポイントAPjのスキャン動作にかかる消費電力を抑制することができる。
また、移動端末装置101によれば、アクセスポイントAPjのスキャン動作を開始した結果、ディスプレイ303の表示状態が表示から非表示へ遷移した場合、アクセスポイントAPjのスキャン動作を停止することができる。これにより、ディスプレイ303の表示状態が非表示のときのアクセスポイントAPjのスキャン動作を抑制して、移動端末装置101の消費電力を抑制することができる。
また、移動端末装置101によれば、画面ON時にアクセスポイントAPjへの接続実績がないセルCiに属する場合であっても、画面ONを契機にスキャン動作を開始することができる。このため、利用可能なアクセスポイントAPと同一のESSIDが付与されたアクセスポイントAPjが移動端末装置101の周辺に存在する場合は、そのアクセスポイントAPjを介してネットワーク210に接続することができる。
また、移動端末装置101によれば、接続実績テーブル500に新たな接続実績情報を登録する場合に、接続実績テーブル500に登録された接続実績情報の総数Mが閾値Mmax以上か否かを判断することができる。また、移動端末装置101によれば、総数Mが閾値Mmax以上の場合は、接続実績テーブル500に登録された接続実績情報のうち最終接続時間が最古の接続実績情報を削除することができる。これにより、接続実績テーブル500内のレコード数の増加を抑制して、接続実績テーブル500を記憶するために使用される記憶領域の増大化を抑制することができる。
これらのことから、実施の形態1にかかる移動端末装置101によれば、アクセスポイントAPjのスキャン動作にかかる消費電力を抑制するとともに、ユーザビリティが損なわれることを防ぐことができる。
(実施の形態2)
つぎに、実施の形態2にかかる移動端末装置101について説明する。なお、実施の形態1で説明した箇所と同様の箇所については説明を省略する。
実施の形態1では、所定時間Tが経過したか否かをスキャンタイマを用いて判断する場合について説明したが、実施の形態2では、所定時間Tが経過したか否かをアクセスポイントAPjのスキャン動作の回数によって判断する場合について説明する。
(アクセスポイントAPjのスキャン動作)
まず、アクセスポイントAPjのスキャン動作の一般的な動作例について説明する。図18は、アクセスポイントAPjのスキャン動作例を示す説明図である。図18に示すように、スキャン動作には、アクティブスキャンとパッシブスキャンとがある。
ここで、アクティブスキャンは、無線LANに用いられる各チャネルに対してプローブリクエスト信号を送信して、プローブレスポンス信号を受信することにより、アクセスポイントAPjを検出するスキャン動作である。アクティブスキャンでは、例えば、2.4[GHz]の周波数帯域が使用される。
具体的には、例えば、アクティブスキャンに使用される無線LANのチャネルとしては、IEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers,Inc.)802.11の2.4[GHz]の周波数帯域の13チャネルがある。
また、パッシブスキャンは、アクセスポイントAPjからビーコンと呼ばれる信号(パケット)を受信することにより、アクセスポイントAPjを検出するスキャン動作である。パッシブスキャンでは、例えば、5[GHz]の周波数帯域が使用される。具体的には、例えば、パッシブスキャンに使用される無線LANのチャネルとしては、IEEE802.11のW52(タイプ)の4チャネルと、W53(タイプ)の4チャネルと、W56(タイプ)の11チャネルとがある。
1チャネルのアクティブスキャンにかかる時間は、例えば、15〜30[ms]程度である。また、1チャネルのパッシブスキャンにかかる時間は、例えば、220[ms]程度である。これは、アクセスポイントAPjからのビーコンの送信周期が約102.4[ms]のため、ビーコンを2回受信できる時間が確保される。
(移動端末装置101の機能的構成例)
つぎに、実施の形態2にかかる移動端末装置101の機能的構成例について説明する。なお、実施の形態2にかかる移動端末装置101の機能的構成は、実施の形態1にかかる移動端末装置101の機能的構成と同様のため図示を省略する。以下、実施の形態1で説明した移動端末装置101とは処理内容が異なる機能部について説明する。
判定部605は、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移してからアクセスポイントAPjのスキャン動作が所定回数F行われたか否かを判断する。そして、判定部605は、スキャン動作が所定回数F行われた場合、接続実績テーブル500を参照して、自装置が属するセルCiのCell−IDと対応付けて記憶されたアクセスポイントAPjのESSIDがあるか否かを判定する。
ここで、アクセスポイントAPjのESSIDがある場合、判定部605が、自装置が属するセルCiにおいてアクセスポイントAPjへの接続実績があると判定する。一方、アクセスポイントAPjのESSIDがない場合、判定部605が、自装置が属するセルCiにおいてアクセスポイントAPjへの接続実績がないと判定する。
所定回数Fは、任意に設定可能であり、例えば、移動端末装置101が1回のスキャン動作で周辺に存在するアクセスポイントAPjを探索することができない場合があることを想定して設定される。具体的には、例えば、所定回数Fは、例えば、3[回]や5[回]などであり、メモリ302に記憶される。
なお、アクセスポイントAPjのスキャン動作として、移動端末装置101は、アクティブスキャンとパッシブスキャンのいずれかの動作を行うことにしてもよく、また、アクティブスキャンとパッシブスキャンの両方の動作を行うことにしてもよい。
(移動端末装置101の動作例)
つぎに、図19を用いて、実施の形態2にかかる移動端末装置101の動作例について説明する。
図19は、実施の形態2にかかる移動端末装置101の動作例を示す説明図である。図19に示す移動端末装置101の動作例は、自装置が属するセルCiにおいてアクセスポイントAPjへの接続実績がない場合の動作例である。
(19−1)検出部603は、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したことを検出する。図19の例では、ユーザの操作入力によりディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ切り替えられた結果、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したことが検出される。
(19−2)検出部603は、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したことを検出した場合、画面ON通知を通信制御部606に通知する。
(19−3)通信制御部606は、画面ON通知を受け付けた場合、第2の通信部602を制御して、アクセスポイントAPjの検出動作を開始する。また、通信制御部606は、ESSIDテーブル400を読み出して、第2の通信部602からのスキャン結果に含まれるESSIDがESSIDテーブル400に登録されているか否かを判断する。
ここで、ESSIDが登録されている場合、通信制御部606が、第2の通信部602を制御して、アクセスポイントAPjへの接続動作を開始する。一方、ESSIDが未登録の場合、通信制御部606は、アクセスポイントAPjへの接続動作を開始しない。図19の例では、スキャン動作により探索されたアクセスポイントAPjのESSIDがESSIDテーブル400に未登録のため、アクセスポイントAPjへの接続動作は開始されていない。
(19−4)通信制御部606は、アクセスポイントAPjのスキャン動作が所定回数F行われた場合、判定部605にスキャン完了通知を通知する。スキャン完了通知は、アクセスポイントAPjのスキャン動作が所定回数F行われたことを示すものである。
(19−5)判定部605は、通信制御部606からスキャン完了通知を受け付けた場合、取得部604に対して自装置が属するセルCiのCell−IDの取得要求を行うことにより、自装置が属するセルCiのCell−IDを取得する。図19の例では、自装置が属するセルC3のCell−ID「C3」が取得される。
(19−6)判定部605は、通信制御部606に対して接続中のアクセスポイントAPjのESSIDの取得要求を行うことにより、接続中のアクセスポイントAPjのESSIDを取得する。図19の例では、アクセスポイントAPjに接続していないことを示す「ESSIDなし」が、通信制御部606から判定部605に通知される。
(19−7)判定部605は、接続実績テーブル500を読み出して、自装置が属するセルCiにおいてアクセスポイントAPjへの接続実績があるか否かを判定する。図19の例では、取得されたCell−ID「C3」に対応する接続実績情報が未登録のため、アクセスポイントAPjへの接続実績がないと判定される。
(19−8)判定部605は、スキャン動作フラグのOFF設定要求を通信制御部606に送信する。
(19−9)通信制御部606は、スキャン動作フラグのOFF設定要求を受け付けた場合、判定部605に対してAckを返して、スキャン動作フラグがONの場合に、スキャン動作フラグをOFFに設定する。この結果、第2の通信部602による周期的なアクセスポイントAPjのスキャン動作が停止される。
このように、移動端末装置101によれば、画面ONを契機に周期的なアクセスポイントAPjのスキャン動作を開始することができる。また、アクセスポイントAPjのスキャン動作が所定回数F行われてもアクセスポイントAPjに非接続の場合は、周期的なアクセスポイントAPjのスキャン動作を停止させることができる。
(移動端末装置101の各種処理手順)
つぎに、実施の形態2にかかる移動端末装置101の各種処理手順について説明する。まず、移動端末装置101が属するセルCiにおいてアクセスポイントAPjへの接続実績があるか否かを判定する移動端末装置101の判定処理手順について説明する。
<判定処理手順>
図20は、実施の形態2にかかる移動端末装置101の判定処理手順の一例を示すフローチャートである。図20のフローチャートにおいて、まず、検出部603は、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したか否かを判断する(ステップS2001)。
ここで、検出部603は、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移するのを待つ(ステップS2001:No)。そして、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移した場合(ステップS2001:Yes)、検出部603は、画面ON通知を通信制御部606に通知する(ステップS2002)。
つぎに、判定部605は、通信制御部606からスキャン完了通知を受け付けたか否かを判断する(ステップS2003)。ここで、判定部605は、通信制御部606からスキャン完了通知を受け付けるのを待つ(ステップS2003:No)。
そして、スキャン完了通知を受け付けた場合(ステップS2003:Yes)、判定部605は、取得部604に対して自装置が属するセルCiのCell−IDの取得要求を行うことにより、自装置が属するセルCiのCell−IDを取得する(ステップS2004)。
つぎに、判定部605は、通信制御部606に対して接続中のアクセスポイントAPjのESSIDの取得要求を行うことにより、接続中のアクセスポイントAPjのESSIDを取得する(ステップS2005)。そして、判定部605は、接続中のアクセスポイントAPjのESSIDを取得したか否かを判断する(ステップS2006)。
ESSIDが取得されていない場合(ステップS2006:No)、判定部605は、接続実績テーブル500を参照して、自装置が属するセルCiのCell−IDと対応付けて記憶されたESSIDがあるか否かを判定する(ステップS2007)。
ここで、ESSIDがある場合(ステップS2007:Yes)、判定部605は、スキャン動作フラグのON設定要求を通信制御部606に通知して(ステップS2008)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
一方、ESSIDがない場合(ステップS2007:No)、判定部605は、スキャン動作フラグのOFF設定要求を通信制御部606に通知して(ステップS2009)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
また、ステップS2006において、ESSIDが取得された場合(ステップS2006:Yes)、更新部607は、テーブル更新処理を実行して(ステップS2010)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
これにより、画面ONとなってからアクセスポイントAPjのスキャン動作が所定回数F行われた後に、自装置が属するセルCiにおけるアクセスポイントAPjへの接続実績の有無を判定することができる。また、スキャン動作が所定回数F行われてもアクセスポイントAPjに非接続の場合は、自装置が属するセルCiにおけるアクセスポイントAPjへの接続実績の有無に応じて、周期的なアクセスポイントAPjのスキャン動作を制御することができる。なお、ステップS2010のテーブル更新処理の具体的な処理手順については、図13に示したテーブル更新処理の具体的な処理手順と同様のため説明を省略する。
<通信制御処理手順>
つぎに、実施の形態2にかかる移動端末装置101の通信制御処理手順について説明する。
図21は、実施の形態2にかかる移動端末装置101の通信制御処理手順の一例を示すフローチャートである。図21のフローチャートにおいて、まず、通信制御部606は、検出部603から画面ON通知を受け付けたか否かを判断する(ステップS2101)。
ここで、通信制御部606は、画面ON通知を受け付けるのを待つ(ステップS2101:No)。そして、通信制御部606は、画面ON通知を受け付けた場合(ステップS2101:Yes)、ESSIDテーブル400を読み出す(ステップS2102)。
つぎに、通信制御部606は、スキャンカウンタfをリセットする(ステップS2103)。スキャンカウンタfは、アクセスポイントAPjのスキャン動作が行われた回数を計数するカウンタである。スキャンカウンタfは、例えば、メモリ302やCPU301のレジスタにより実現される。
そして、通信制御部606は、第2の通信部602を制御して、アクセスポイントAPjのスキャン動作を行う(ステップS2104)。つぎに、通信制御部606は、第2の通信部602からスキャン結果を取得する(ステップS2105)。
そして、通信制御部606は、スキャン結果に含まれるESSIDがESSIDテーブル400に登録されているか否かを判断する(ステップS2106)。ここで、ESSIDが登録されていない場合(ステップS2106:No)、通信制御部606は、スキャンカウンタfをインクリメントする(ステップS2107)。
そして、通信制御部606は、スキャンカウンタfの「f」が所定回数Fの「F」となったか否かを判断する(ステップS2108)。ここで、「f」が「F」となっていない場合(ステップS2108:No)、通信制御部606は、ステップS2104に戻る。
一方、「f」が「F」となった場合(ステップS2108:Yes)、通信制御部606は、判定部605にスキャン完了通知を通知して(ステップS2109)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
また、ステップS2106において、ESSIDが登録されている場合(ステップS2106:Yes)、通信制御部606は、アクセスポイントAPjへの接続処理を実行して(ステップS2110)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
これにより、画面ONを契機にしてアクセスポイントAPjのスキャン動作を所定回数F行うことができる。また、アクセスポイントAPjのスキャン動作が所定回数F行われた場合、判定部605に対してスキャン完了通知を通知することができる。
以上説明したように、実施の形態2にかかる移動端末装置101によれば、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移してから、アクセスポイントAPjのスキャン動作が所定回数F行われたか否かを判断することができる。また、移動端末装置101によれば、アクセスポイントAPjのスキャン動作が所定回数F行われた場合に、自装置が属するセルCiにおけるアクセスポイントAPjへの接続実績の有無を判定することができる。
これにより、移動端末装置101にスキャンタイマ等を設けることなく、画面ONから所定時間の経過後にアクセスポイントAPjへの接続実績の有無を判定して、アクセスポイントAPjのスキャン動作を制御することができる。
(実施の形態3)
つぎに、実施の形態3にかかる移動端末装置101について説明する。なお、実施の形態1,2で説明した箇所と同様の箇所については説明を省略する。
実施の形態1では、画面ONから所定時間Tの経過後にアクセスポイントAPjへの接続実績の有無を判定し、その判定結果に基づいて、アクセスポイントAPjのスキャン動作を制御する場合について説明した。実施の形態3では、画面ON時にアクセスポイントAPjへの接続実績の有無を判定し、所定時間Tの経過後に、その判定結果に基づいて、アクセスポイントAPjのスキャン動作を制御する場合について説明する。
(移動端末装置101の動作例)
つぎに、図22〜図24を用いて、実施の形態3にかかる移動端末装置101の動作例について説明する。
図22は、実施の形態3にかかる移動端末装置101の動作例を示す説明図(その1)である。図22に示す移動端末装置101の動作例は、自装置が属するセルCiにおいてアクセスポイントAPjへの接続実績がない場合の動作例である。
(22−1)検出部603は、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したことを検出する。図22の例では、ユーザの操作入力によりディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ切り替えられた結果、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したことが検出される。
(22−2)判定部605は、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したことが検出された場合、取得部604に対して自装置が属するセルCiのCell−IDの取得要求を行うことにより、自装置が属するセルCiのCell−IDを取得する。図22の例では、自装置が属するセルC3のCell−ID「C3」が取得される。
(22−3)判定部605は、接続実績テーブル500を読み出して、自装置が属するセルCiにおいてアクセスポイントAPjへの接続実績があるか否かを判定する。図22の例では、取得されたCell−ID「C3」に対応する接続実績情報が未登録のため、アクセスポイントAPjへの接続実績がないと判定される。
(22−4)判定部605は、接続実績がない場合、画面ON通知と、所定時間Tの経過後にスキャン動作フラグをOFFにするよう要求するOFF設定要求(所定時間T)とを通信制御部606に送信する。
(22−5)通信制御部606は、画面ON通知とOFF設定要求(所定時間T)とを受け付けた場合、スキャンタイマをスタートするとともに、第2の通信部602を制御して、アクセスポイントAPjの検出動作を開始する。
また、通信制御部606は、ESSIDテーブル400を読み出して、第2の通信部602からのスキャン結果に含まれるESSIDがESSIDテーブル400に登録されているか否かを判断する。ここで、ESSIDが登録されている場合、通信制御部606が、第2の通信部602を制御して、アクセスポイントAPjへの接続動作を開始する。一方、ESSIDが未登録の場合、通信制御部606は、アクセスポイントAPjへの接続動作を開始しない。図22の例では、スキャン動作により探索されたアクセスポイントAP101のESSID「AP101」がESSIDテーブル400に未登録のため、アクセスポイントAPjへの接続動作は開始されていない。
(22−6)通信制御部606は、スキャンタイマをスタートしてから所定時間Tの経過後に、スキャン動作フラグがONの場合に、スキャン動作フラグをOFFに設定する。この結果、第2の通信部602による周期的なアクセスポイントAPjのスキャン動作が停止される。
このように、移動端末装置101によれば、画面ONを契機に、自装置が属するセルCiにおいてアクセスポイントAPjへの接続実績の有無を判定するとともに、周期的なアクセスポイントAPjのスキャン動作を開始することができる。また、画面ONから所定時間Tが経過してもアクセスポイントAPjに非接続の場合は、周期的なアクセスポイントAPjのスキャン動作を停止させることができる。
図23は、実施の形態3にかかる移動端末装置101の動作例を示す説明図(その2)である。図23に示す移動端末装置101の動作例は、自装置が属するセルCiにおいてアクセスポイントAPjへの接続実績がある場合の動作例である。
(23−1)検出部603は、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したことを検出する。図23の例では、ユーザの操作入力によりディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ切り替えられた結果、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したことが検出される。
(23−2)判定部605は、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したことが検出された場合、取得部604に対して自装置が属するセルCiのCell−IDの取得要求を行うことにより、自装置が属するセルCiのCell−IDを取得する。図23の例では、自装置が属するセルC1のCell−ID「C1」が取得される。
(23−3)判定部605は、接続実績テーブル500を読み出して、自装置が属するセルCiにおいてアクセスポイントAPjへの接続実績があるか否かを判定する。図23の例では、取得されたCell−ID「C1」に対応する接続実績情報が登録済みのため、アクセスポイントAPjへの接続実績があると判定される。
(23−4)判定部605は、接続実績がある場合、画面ON通知を通信制御部606に送信する。
(23−5)通信制御部606は、画面ON通知を受け付けた場合、第2の通信部602を制御して、アクセスポイントAPjのスキャン動作を開始する。
また、通信制御部606は、ESSIDテーブル400を読み出して、第2の通信部602からのスキャン結果に含まれるESSIDがESSIDテーブル400に登録されているか否かを判断する。ここで、ESSIDが登録されている場合、通信制御部606が、第2の通信部602を制御して、アクセスポイントAPjへの接続動作を開始する。一方、ESSIDが未登録の場合、通信制御部606は、アクセスポイントAPjへの接続動作を開始しない。図23の例では、スキャン動作により探索されたアクセスポイントAP101のESSID「AP101」がESSIDテーブル400に未登録のため、アクセスポイントAPjへの接続動作は開始されていない。
このように、移動端末装置101によれば、画面ONを契機に、自装置が属するセルCiにおいてアクセスポイントAPjへの接続実績の有無を判定するとともに、周期的なアクセスポイントAPjのスキャン動作を開始することができる。また、画面ONから所定時間Tの経過後にアクセスポイントAPjに非接続であっても、自装置が属するセルCiにおいてアクセスポイントAPjへの接続実績がある場合は、周期的なアクセスポイントAPjのスキャン動作を継続させることができる。
図24は、実施の形態3にかかる移動端末装置101の動作例を示す説明図(その3)である。図24に示す移動端末装置101の動作例は、周期的なアクセスポイントAPjのスキャン動作中にアクセスポイントAPjへの接続が完了した結果、更新部607が通信制御部606から接続完了通知(割込通知)を受け付けた場合の動作例である。
(24−1)検出部603は、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したことを検出する。図24の例では、ユーザの操作入力によりディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ切り替えられた結果、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したことが検出される。
(24−2)判定部605は、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したことが検出された場合、取得部604に対して自装置が属するセルCiのCell−IDの取得要求を行うことにより、自装置が属するセルCiのCell−IDを取得する。図24の例では、自装置が属するセルC3のCell−ID「C3」が取得される。
(24−3)判定部605は、接続実績テーブル500を読み出して、自装置が属するセルCiにおいてアクセスポイントAPjへの接続実績があるか否かを判定する。図24の例では、取得されたCell−ID「C3」に対応する接続実績情報が未登録のため、アクセスポイントAPjへの接続実績がないと判定される。
(24−4)判定部605は、接続実績がない場合、画面ON通知と、所定時間Tの経過後にスキャン動作フラグをOFFにするよう要求するOFF設定要求(所定時間T)とを通信制御部606に送信する。
(24−5)通信制御部606は、画面ON通知とOFF設定要求(所定時間T)とを受け付けた場合、スキャンタイマをスタートするとともに、第2の通信部602を制御して、アクセスポイントAPjの検出動作を開始する。
また、通信制御部606は、第2の通信部602からのスキャン結果に含まれるESSIDがESSIDテーブル400に登録される場合、第2の通信部602を制御して、アクセスポイントAPjへの接続動作を開始する。
図24の例では、スキャン動作により探索されたアクセスポイントAP1のESSID「AP1」がESSIDテーブル400に登録済みのため、アクセスポイントAPjへの接続動作が開始される。
(24−6)通信制御部606は、第2の通信部602から接続完了通知を受け付けた場合、接続が完了したアクセスポイントAP1のESSIDをメモリ302に保存して、更新部607に接続完了通知を通知する。なお、接続完了通知には、接続が完了したアクセスポイントAP1のESSIDが含まれている。
(24−7)更新部607は、通信制御部606から接続完了通知を受け付けた場合、接続実績テーブル500を読み出す。
(24−8)更新部607は、取得部604に対して自装置が属するセルCiのCell−IDの取得要求を行うことにより、自装置が属するセルCiのCell−IDを取得する。図24の例では、自装置が属するセルC3のCell−ID「C3」が取得される。
(24−9)更新部607は、接続実績テーブル500の記憶内容を更新する。図24の例では、接続実績テーブル500内の各フィールドに、移動端末装置101が属するセルC3のCell−ID「C3」、アクセスポイントAP1のESSID「AP1」が登録されていないため、Cell−ID「C3」、接続中のアクセスポイントAP1のESSID「AP1」および最終接続時間「2011.05.03.10.03」が追加設定される。この結果、新たな接続実績情報500−4がレコードとして接続実績テーブル500に新規登録される。
このように、移動端末装置101によれば、画面ONを契機に周期的なアクセスポイントAPjのスキャン動作を開始することができる。また、画面ONから所定時間Tが経過する前にアクセスポイントAPjへの接続が完了した場合は、接続実績テーブル500の記憶内容を更新することができる。
(移動端末装置101の各種処理手順)
つぎに、実施の形態3にかかる移動端末装置101の各種処理手順について説明する。まず、移動端末装置101が属するセルCiにおいてアクセスポイントAPjへの接続実績があるか否かを判定する移動端末装置101の判定処理手順について説明する。
<判定処理手順>
図25は、実施の形態3にかかる移動端末装置101の判定処理手順の一例を示すフローチャートである。図25のフローチャートにおいて、まず、検出部603は、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したか否かを判断する(ステップS2501)。
ここで、検出部603は、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移するのを待つ(ステップS2501:No)。そして、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移した場合(ステップS2501:Yes)、判定部605は、取得部604に対して自装置が属するセルCiのCell−IDの取得要求を行うことにより、自装置が属するセルCiのCell−IDを取得する(ステップS2502)。
つぎに、判定部605は、接続実績テーブル500を参照して、自装置が属するセルCiのCell−IDと対応付けて記憶されたESSIDがあるか否かを判定する(ステップS2503)。
ここで、ESSIDがある場合(ステップS2503:Yes)、判定部605は、画面ON通知を通信制御部606に通知して(ステップS2504)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。なお、ステップS2504において、判定部605は、画面ON通知とともに、スキャン動作を継続して行うよう要求するスキャン動作継続要求を通信制御部606に通知することにしてもよい。
一方、ESSIDがない場合(ステップS2503:No)、判定部605は、画面ON通知とOFF設定要求(所定時間T)とを通信制御部606に通知して(ステップS2505)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。なお、OFF設定要求(所定時間T)は、所定時間Tの経過後にスキャン動作フラグをOFFにするよう要求するものである。
<通信制御処理手順>
つぎに、実施の形態3にかかる移動端末装置101の通信制御処理手順について説明する。
図26は、実施の形態3にかかる移動端末装置101の通信制御処理手順の一例を示すフローチャートである。図26のフローチャートにおいて、まず、通信制御部606は、判定部605から画面ON通知を受け付けたか否かを判断する(ステップS2601)。
ここで、通信制御部606は、画面ON通知を受け付けるのを待つ(ステップS2601:No)。そして、通信制御部606は、画面ON通知を受け付けた場合(ステップS2601:Yes)、判定部605からOFF設定要求(所定時間T)を受け付けたか否かを判断する(ステップS2602)。
ここで、通信制御部606は、OFF設定要求(所定時間T)を受け付けた場合(ステップS2602:Yes)、スキャンタイマをスタートして(ステップS2603)、スキャン動作フラグをONに設定する(ステップS2604)。
つぎに、通信制御部606は、スキャンタイマをスタートしてから所定時間Tが経過したか否かを判断する(ステップS2605)。ここで、所定時間Tが経過していない場合(ステップS2605:No)、通信制御部606は、第2の通信部602からスキャン結果を取得する(ステップS2606)。
そして、通信制御部606は、スキャン結果に含まれるESSIDがESSIDテーブル400に登録されているか否かを判断する(ステップS2607)。ここで、ESSIDが登録されていない場合(ステップS2607:No)、通信制御部606は、ステップS2605に戻る。
一方、ESSIDが登録されている場合(ステップS2607:Yes)、通信制御部606は、第2の通信部602を制御して、アクセスポイントAPjへの接続処理を開始する(ステップS2608)。そして、通信制御部606は、スキャン動作フラグをOFFに設定する(ステップS2609)。
つぎに、通信制御部606は、接続処理を開始したアクセスポイントAPjのESSIDをメモリ302に保存して(ステップS2610)、アクセスポイントAPjへの接続処理が完了したか否かを判断する(ステップS2611)。
ここで、通信制御部606は、アクセスポイントAPjへの接続処理が完了するのを待つ(ステップS2611:No)。そして、アクセスポイントAPjへの接続処理が完了した場合(ステップS2611:Yes)、通信制御部606は、更新部607に接続完了通知を通知して(ステップS2612)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
また、ステップS2605において、所定時間Tが経過した場合(ステップS2605:Yes)、通信制御部606は、スキャン動作フラグをOFFに設定し(ステップS2613)、第2の通信部602を停止する停止処理を実行して(ステップS2614)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
また、ステップS2602において、通信制御部606は、OFF設定要求(所定時間T)を受け付けていない場合(ステップS2602:No)、スキャン制御処理を実行して(ステップS2615)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。なお、スキャン制御処理の具体的な処理手順は、図14に示したステップS1403〜ステップS1413と同様のため説明を省略する。
これにより、画面ONとなったら、自装置が属するセルCiにおけるアクセスポイントAPjへの接続実績の有無を判定することができる。また、画面ONから所定時間Tが経過してもアクセスポイントAPjに非接続の場合は、自装置が属するセルCiにおけるアクセスポイントAPjへの接続実績の有無に応じて、周期的なアクセスポイントAPjのスキャン動作を制御することができる。
<更新処理手順>
つぎに、実施の形態3にかかる移動端末装置101の更新処理手順について説明する。
図27は、実施の形態3にかかる移動端末装置101の更新処理手順の一例を示すフローチャートである。図27のフローチャートにおいて、まず、更新部607は、通信制御部606から接続完了通知を受け付けたか否かを判断する(ステップS2701)。
ここで、更新部607は、通信制御部606から接続完了通知を受け付けるのを待つ(ステップS2701:No)。そして、更新部607は、通信制御部606から接続完了通知を受け付けた場合(ステップS2701:Yes)、取得部604に対して自装置が属するセルCiのCell−IDの取得要求を行うことにより、自装置が属するセルCiのCell−IDを取得する(ステップS2702)。
つぎに、更新部607は、通信制御部606に対して接続中のアクセスポイントAPjのESSIDの取得要求を行うことにより、接続中のアクセスポイントAPjのESSIDを取得する(ステップS2703)。そして、更新部607は、テーブル更新処理を実行して(ステップS2704)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
これにより、接続実績テーブル500の記憶内容を更新することができる。なお、テーブル更新処理の具体的な処理手順については、図13に示したテーブル更新処理の具体的処理手順と同様のため説明を省略する。
以上説明したように、実施の形態3にかかる移動端末装置101によれば、画面ON時にアクセスポイントAPjへの接続実績の有無を判定し、所定時間Tの経過後に、その判定結果に基づいて、アクセスポイントAPjのスキャン動作を制御することができる。
なお、本実施の形態で説明した制御方法は、予め用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーション等のコンピュータで実行することにより実現することができる。本制御プログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。また、本制御プログラムは、インターネット等のネットワークを介して配布してもよい。
また、本実施の形態で説明した移動端末装置101は、スタンダードセルやストラクチャードASIC(Application Specific Integrated Circuit)などの特定用途向けIC(以下、単に「ASIC」と称す。)やFPGAなどのPLD(Programmable Logic Device)によっても実現することができる。具体的には、例えば、上述した移動端末装置101の機能(第1の通信部601〜更新部607)をHDL記述によって機能定義し、そのHDL記述を論理合成してASICやPLDに与えることにより、移動端末装置101を製造することができる。
101 移動端末装置
601 第1の通信部
602 第2の通信部
603 検出部
604 取得部
605 判定部
606 通信制御部
607 更新部
本発明は、移動端末装置、制御方法および制御プログラムに関する。
従来、携帯電話網に接続する通信機能と、無線LAN(Local Area Network)に接続する通信機能とを有する移動端末装置がある。移動端末装置は、例えば、各地に設置されている携帯電話網の基地局や無線LANのアクセスポイントを介して、インターネットなどのネットワークに接続することができる。
関連する先行技術としては、例えば、セルラネットワークの基地局からの受信信号の電界強度に基づき端末の位置を検出し、基地局のセルIDおよび受信信号電界強度に基づき、無線LANへの接続ポイントの位置を検出する技術がある。
特開2009−44659号公報
しかしながら、従来技術によれば、無線LANなどのアクセスポイントを探索する移動端末装置のスキャン動作により、移動端末装置の消費電力の増大化を招くという問題がある。例えば、ハンドオーバーが行われた際に無線LANのアクセスポイントを探索するスキャン動作を開始する場合、ハンドオーバーが頻繁に行われることにより、アクセスポイントを探索するスキャン動作にかかる移動端末装置の消費電力が増大する。
1つの側面では、本発明は、電力の消費を抑制することができる移動端末装置、制御方法および制御プログラムを提供することを目的とする。
本発明の一側面によれば、基地局に接続を行う第1の通信部と、アクセスポイントを介してネットワークに接続を行う第2の通信部と、基地局の通信エリアを識別するエリア識別情報と前記通信エリアにおいて前記ネットワークに接続が行われたアクセスポイントを識別するアクセスポイント識別情報とを対応付けたエントリを複数含む接続履歴情報を記憶する記憶部を有する移動端末装置が有する検出部が、画面が表示されていない非表示状態から前記画面が表示された表示状態に遷移したことを検出し、前記移動端末装置が有する判定部が、第1の基地局の通信エリアにおいて、前記画面が前記非表示状態から前記表示状態に遷移したことを前記検出部が検出した場合、所定時間経過後に前記第1の基地局の通信エリアに含まれるアクセスポイントの探索を前記第2の通信部に開始させるとともに、前記第1の基地局の第1のエリア識別情報を含むエントリが前記接続履歴情報から検索されたかを判定し、前記移動端末装置が有する制御部が、前記所定時間経過後、前記判定部が判定した結果に基づき、前記第2の通信部を制御する移動端末装置、制御方法および制御プログラムが提案される。
本発明の一態様によれば、電力の消費を抑制することができるという効果を奏する。
図1は、実施の形態1にかかる制御方法の一実施例を示す説明図である。 図2は、通信システム200のシステム構成例を示す説明図である。 図3は、移動端末装置101のハードウェア構成例を示すブロック図である。 図4は、ESSIDテーブル400の記憶内容の一例を示す説明図である。 図5は、接続実績テーブル500の記憶内容の一例を示す説明図である。 図6は、実施の形態1にかかる移動端末装置101の機能的構成例を示すブロック図である。 図7は、実施の形態1にかかる移動端末装置101の動作例を示す説明図(その1)である。 図8は、実施の形態1にかかる移動端末装置101の動作例を示す説明図(その2)である。 図9は、実施の形態1にかかる移動端末装置101の動作例を示す説明図(その3)である。 図10は、実施の形態1にかかる移動端末装置101の動作例を示す説明図(その4)である。 図11は、実施の形態1にかかる移動端末装置101の第1の判定処理手順の一例を示すフローチャートである。 図12は、実施の形態1にかかる移動端末装置101の第2の判定処理手順の一例を示すフローチャートである。 図13は、テーブル更新処理の具体的処理手順の一例を示すフローチャートである。 図14は、実施の形態1にかかる移動端末装置101の第1の通信制御処理手順の一例を示すフローチャートである。 図15は、実施の形態1にかかる移動端末装置101の第2の通信制御処理手順の一例を示すフローチャートである。 図16は、実施の形態1にかかる移動端末装置101の第3の判定処理手順の一例を示すフローチャートである。 図17は、実施の形態1にかかる移動端末装置101の第3の通信制御処理手順の一例を示すフローチャートである。 図18は、アクセスポイントAPjのスキャン動作例を示す説明図である。 図19は、実施の形態2にかかる移動端末装置101の動作例を示す説明図である。 図20は、実施の形態2にかかる移動端末装置101の判定処理手順の一例を示すフローチャートである。 図21は、実施の形態2にかかる移動端末装置101の通信制御処理手順の一例を示すフローチャートである。 図22は、実施の形態3にかかる移動端末装置101の動作例を示す説明図(その1)である。 図23は、実施の形態3にかかる移動端末装置101の動作例を示す説明図(その2)である。 図24は、実施の形態3にかかる移動端末装置101の動作例を示す説明図(その3)である。 図25は、実施の形態3にかかる移動端末装置101の判定処理手順の一例を示すフローチャートである。 図26は、実施の形態3にかかる移動端末装置101の通信制御処理手順の一例を示すフローチャートである。 図27は、実施の形態3にかかる移動端末装置101の更新処理手順の一例を示すフローチャートである。
以下に添付図面を参照して、本発明にかかる移動端末装置、制御方法および制御プログラムの実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1にかかる制御方法の一実施例を示す説明図である。図1において、移動端末装置101は、各種情報を表示する画面110を有し、基地局102およびアクセスポイント103と無線通信可能なコンピュータである。具体的には、例えば、移動端末装置101は、スマートフォン、携帯電話機、タブレット型PC(Personal Computer)、PHS(Personal Handy−phone System)などである。
基地局102およびアクセスポイント103は、各々の通信エリアに存在する移動端末装置101と無線通信可能であり、例えば、移動端末装置101がネットワークに接続するための拠点となる無線局である。具体的には、例えば、基地局102は、各地に点在する移動体通信網(携帯電話網)の基地局である。また、アクセスポイント103は、例えば、各地に点在する無線LANのアクセスポイントである。
移動端末装置101は、基地局102およびアクセスポイント103をそれぞれ異なる検出動作により検出し、検出した基地局102やアクセスポイント103を介してネットワークに接続することができる。ネットワークは、例えば、移動体通信網、LAN、WAN(Wide Area Network)、インターネットなどである。
ここで、検出動作とは、各地に点在する基地局102およびアクセスポイント103の中から通信可能な基地局102やアクセスポイント103を探索するいわゆるスキャン動作である。基地局102およびアクセスポイント103を検出する検出動作は、例えば、無線通信の通信方式、通信規格、通信性能、通信サービスなどの違いによりそれぞれ異なる。
すなわち、移動端末装置101は、アクセスポイント103を検出するために、基地局102を検出する検出動作とは異なる別の検出動作を行う。このため、移動端末装置101は、基地局102を検出するための検出動作により電力を消費し、アクセスポイント103を検出するための検出動作により電力を消費する。
以下の説明では、基地局102の一例として、移動体通信網の基地局を例に挙げ、アクセスポイント103の一例として、無線LANのアクセスポイントを例に挙げて説明する。また、基地局102の通信エリアを「セルC」と表記する場合がある。
図1の例では、移動体通信網の基地局102として、基地局102−1〜102−3が示され、無線LANのアクセスポイント103として、アクセスポイント103−1〜103−12が示されている。また、基地局102−1〜102−3のセルC1〜C3と、アクセスポイント103−1〜103−12の通信エリアA1〜A12が示されている。
ここで、無線LANのアクセスポイント103は、例えば、移動体通信網の基地局102に比べて、最大通信速度が速く伝送効率が高い一方で、通信エリアが狭い傾向にある。また、無線LANのアクセスポイント103は、特定のサービスに加入しているユーザしか利用できないものも多い。
移動端末装置101の周辺に利用可能なアクセスポイント103が存在しない場合に、移動端末装置101がアクセスポイント103の検出動作を行うことは望ましくない。また、アクセスポイント103を利用する際に、アクセスポイント103の検出動作の開始をユーザが指示することが考えられるが、ユーザの操作入力が必要になるとともに、利用可能なアクセスポイント103の設置位置をユーザが把握していない場合がある。
そこで、実施の形態1では、移動端末装置101は、画面110が非表示状態から表示状態へ遷移したことを契機に、無線LANのアクセスポイント103のスキャン動作を開始する。また、移動端末装置101は、所定時間Tの経過後に、アクセスポイント103に非接続の場合、自装置が属するセルCにおけるアクセスポイント103への接続履歴の有無を判定する。そして、移動端末装置101は、アクセスポイント103への接続履歴がある場合にスキャン動作を継続させ、アクセスポイント103への接続履歴がない場合にスキャン動作を停止させる。
これにより、移動端末装置101は、ユーザビリティが損なわれることを防ぐとともに、アクセスポイント103のスキャン動作にかかる消費電力を抑制する。なお、移動体通信網の基地局102を検出する検出動作については、例えば、移動端末装置101により周期的に行われる場合を想定する。以下、実施の形態1にかかる移動端末装置101の通信制御処理の一実施例について説明する。
(1)移動端末装置101は、画面110が表示されていない非表示状態から画面110が表示された表示状態に遷移したことを検出する。ここで、非表示状態(画面OFF)とは、例えば、画面110に対する電力供給が停止された状態である。また、表示状態(画面ON)とは、例えば、画面110に対する電力供給が行われている状態である。
以下の説明では、画面110が表示されていない非表示状態を「画面110の表示状態が非表示」と表記し、画面110が表示された表示状態を「画面110の表示状態が表示」と表記する場合がある。
(2)移動端末装置101は、基地局102のセルCにおいて、画面110の表示状態が非表示から表示へ遷移したことを検出した場合、基地局102のセルCに含まれるアクセスポイント103のスキャン動作を開始する。アクセスポイント103が探索された場合、移動端末装置101は、探索されたアクセスポイント103を識別するアクセスポイント識別情報を含むエントリを接続情報120から検索する。そして、移動端末装置101は、探索されたアクセスポイント103を識別するアクセスポイント識別情報を含むエントリが接続情報120から検索されたかを判定する。
ここで、接続情報120は、インターネットなどのネットワークに接続が行われたアクセスポイント103、すなわち、利用可能なアクセスポイント103のアクセスポイント識別情報を特定する情報である。アクセスポイント識別情報は、例えば、アクセスポイント103のESSID(Extended Service Set Identifier)やBSSID(Basic Service Set Identifier)などである。
また、アクセスポイント識別情報は、複数のアクセスポイント103に同一のものが付与される場合がある。同一のアクセスポイント識別情報が付与されるアクセスポイント103の一例としては、例えば、利用可能な通信サービスが同一のアクセスポイントの集合や、ある企業が経営している複数の店舗の各々に設置されたアクセスポイントの集合などがある。このため、探索されたアクセスポイント103を移動端末装置101のユーザが利用したことがない場合であっても、探索されたアクセスポイント103を識別するアクセスポイント識別情報が接続情報120から検索されることがある。
接続情報120からエントリが検索された場合、移動端末装置101は、探索されたアクセスポイント103への接続動作を行う。アクセスポイント103への接続動作とは、アクセスポイント103を介してインターネットなどのネットワークに接続する接続処理である。この結果、移動端末装置101は、アクセスポイント103を介して、インターネットなどのネットワークに接続することができる。一方、アクセスポイント103が探索されなかった、または、接続情報120からエントリが検索されなかった場合、移動端末装置101は、アクセスポイント103のスキャン動作を繰り返す。
(3)移動端末装置101は、画面110の表示状態が非表示から表示へ遷移したことを検出した場合、所定時間Tの経過後に、自装置が属する基地局102のエリア識別情報を含むエントリが接続履歴情報130から検索されたかを判定する。ここで、接続履歴情報130は、基地局102のセルCを識別するエリア識別情報と、基地局102のセルCにおいてインターネットなどのネットワークに接続が行われたアクセスポイント103を識別するアクセスポイント識別情報と、を対応付けたエントリを含む。
具体的には、例えば、接続履歴情報130は、基地局102のセル群(例えば、セルC1〜C3)のうちアクセスポイント103への接続動作が行われたセルCを特定する情報である。アクセスポイント103への接続動作とは、アクセスポイント103を介してネットワークに接続する動作である。
また、アクセスポイント103への接続履歴とは、アクセスポイント103への移動端末装置101の接続処理が正常に完了した履歴である。アクセスポイント103への接続処理では、例えば、移動端末装置101のユーザの認証処理などが行われる。すなわち、アクセスポイント103への接続履歴があるセルCは、アクセスポイント103への接続履歴がないセルCに比べて、移動端末装置101のユーザが利用可能なアクセスポイント103が存在する可能性が高いセルCである。
また、所定時間Tは、例えば、アクセスポイント103のスキャン動作を複数回行える程度の時間に設定される。所定時間Tは、画面110の表示状態が非表示から表示へ遷移してからの経過時間であってもよく、また、アクセスポイント103のスキャン動作を開始してからの経過時間であってもよい。
具体的には、例えば、移動端末装置101は、画面110の表示状態が表示へ遷移してから所定時間Tの経過後にアクセスポイント103に非接続の場合に、自装置が属する基地局102のエリア識別情報を含むエントリを接続履歴情報130から検索してもよい。そして、移動端末装置101は、自装置が属する基地局102のエリア識別情報を含むエントリが接続履歴情報130から検索されたかを判定する。
なお、図1中、太線の丸で表すアクセスポイント103の通信エリアは、移動端末装置101の接続履歴があるアクセスポイント103の通信エリアを表している。また、図1中、点線の丸で表すアクセスポイント103の通信エリアは、移動端末装置101の接続履歴があるアクセスポイント103と同一のアクセスポイント識別情報が付与されたアクセスポイント103の通信エリアを表している。
(4)移動端末装置101は、所定時間Tの経過後に、基地局102のエリア識別情報を含むエントリが接続履歴情報130から検索されたかを判定した判定結果に基づいて、アクセスポイント103のスキャン動作を制御する。
具体的には、例えば、所定時間Tの経過後に基地局102のエリア識別情報を含むエントリが接続履歴情報130から検索された場合、移動端末装置101は、基地局102のセルCに含まれるアクセスポイント103の探索を継続する。すなわち、所定時間Tの経過後に、アクセスポイント103への接続履歴があるセルCに属する場合は、移動端末装置101は、アクセスポイント103のスキャン動作を継続して行う。
一方、所定時間Tの経過後に基地局102のエリア識別情報を含むエントリが接続履歴情報130から検索されなかった場合、移動端末装置101は、基地局102のセルに含まれるアクセスポイント103の探索を停止する。すなわち、所定時間Tの経過後に、アクセスポイント103への接続履歴がないセルCに属する場合は、移動端末装置101は、アクセスポイント103のスキャン動作を停止する。
以下、図1に示す各地点a,b,c,dにおいて、画面110の表示状態が非表示から表示へ遷移した場合を例に挙げて、移動端末装置101の制御処理例1,2,3,4について説明する。
<制御処理例1>
まず、移動端末装置101のユーザの自宅がある地点aにおいて、画面110の表示状態が非表示から表示へ遷移した場合を想定する。この場合、移動端末装置101は、基地局102−1のセルC1に含まれるアクセスポイント103のスキャン動作を開始する。この結果、画面110の表示状態が非表示から表示へ遷移してから所定時間Tが経過する前にアクセスポイント103−1が探索されたとする。
アクセスポイント103−1は、インターネットなどのネットワークに接続が行われたアクセスポイント103である。このため、移動端末装置101は、アクセスポイント103−1を識別するアクセスポイント識別情報を含むエントリが接続情報120から検索されたと判定する。
そして、接続情報120からエントリが検索された場合、移動端末装置101は、アクセスポイント103−1への接続動作を行う。この結果、移動端末装置101は、アクセスポイント103−1を介して、インターネットなどのネットワークに接続することができる。
<制御処理例2>
つぎに、コンビニエンスストアから店舗Bまでの移動中の地点bにおいて、画面110の表示状態が非表示から表示へ遷移した場合を想定する。この場合、移動端末装置101は、基地局102−2のセルC2に含まれるアクセスポイント103のスキャン動作を開始する。この結果、画面110の表示状態が非表示から表示へ遷移してから所定時間Tが経過する前にアクセスポイント103−5が探索されたとする。
アクセスポイント103−5は、移動端末装置101からインターネットなどのネットワークへの接続が行われたことがないアクセスポイント103である。このため、移動端末装置101は、アクセスポイント103−5を識別するアクセスポイント識別情報を含むエントリが接続情報120から検索されなかったと判定する。
接続情報120からエントリが検索されなかった場合、移動端末装置101は、アクセスポイント103−5への接続動作を行わない。この場合、移動端末装置101は、例えば、画面110の表示状態が非表示から表示へ遷移してから所定時間Tの経過後に、自装置が属する基地局102のエリア識別情報を含むエントリが接続履歴情報130から検索されたかを判定する。
図1の例では、基地局102−2のセルC2において接続履歴があるアクセスポイント103は存在しない。このため、移動端末装置101は、自装置が属する基地局102−2のエリア識別情報を含むエントリが接続履歴情報130から検索されなかったと判定する。この場合、移動端末装置101は、アクセスポイント103のスキャン動作を停止する。
<制御処理例3>
つぎに、コンビニエンスストアから店舗Bまでの移動中の地点cにおいて、画面110の表示状態が非表示から表示へ遷移した場合を想定する。この場合、移動端末装置101は、基地局102−2のセルC2に含まれるアクセスポイント103のスキャン動作を開始する。この結果、画面110の表示状態が非表示から表示へ遷移してから所定時間Tが経過する前にアクセスポイント103−7が探索されたとする。
アクセスポイント103−7は、店舗Aに設置されており、移動端末装置101からインターネットなどのネットワークへの接続が行われたことがないアクセスポイント103である。アクセスポイント103−7には、店舗Bに設置されたアクセスポイント103−8と同一のアクセスポイント識別情報(例えば、ESSID)が付与される。
ここで、店舗Bに設置されたアクセスポイント103−8は、インターネットなどのネットワークに接続が行われたアクセスポイント103である。すなわち、アクセスポイント103−7は、インターネットなどのネットワークに接続が行われたアクセスポイント103−8と同一のアクセスポイント識別情報(例えば、ESSID)が付与されたアクセスポイント103である。
このため、移動端末装置101は、アクセスポイント103−7を識別するアクセスポイント識別情報を含むエントリが接続情報120から検索されたと判定する。接続情報120からエントリが検索された場合、移動端末装置101は、アクセスポイント103−7への接続動作を行う。この結果、移動端末装置101は、アクセスポイント103−7を介して、インターネットなどのネットワークに接続することができる。
<制御処理例4>
つぎに、移動端末装置101のユーザの会社がある地点dにおいて、画面110の表示状態が非表示から表示へ遷移した場合を想定する。この場合、移動端末装置101は、基地局102−3のセルC3に含まれるアクセスポイント103のスキャン動作を開始する。この結果、画面110の表示状態が非表示から表示へ遷移してから所定時間Tが経過する前にアクセスポイント103−12が探索されたとする。
アクセスポイント103−12は、移動端末装置101からインターネットなどのネットワークへの接続が行われたことがないアクセスポイント103である。このため、移動端末装置101は、アクセスポイント103−12を識別するアクセスポイント識別情報を含むエントリが接続情報120から検索されなかったと判定する。
接続情報120からエントリが検索されなかった場合、移動端末装置101は、アクセスポイント103−12への接続動作を行わない。この場合、移動端末装置101は、例えば、画面110の表示状態が非表示から表示へ遷移してから所定時間Tの経過後に、自装置が属する基地局102のエリア識別情報を含むエントリが接続履歴情報130から検索されたかを判定する。
図1の例では、基地局102−3のセルC3において接続履歴があるアクセスポイント103−8が示されている。このため、移動端末装置101は、自装置が属する基地局102−3のエリア識別情報を含むエントリが接続履歴情報130から検索されたと判定する。この場合、移動端末装置101は、アクセスポイント103のスキャン動作を継続して行う。
このように、移動端末装置101によれば、画面110の表示状態が非表示から表示へ遷移した場合、基地局102のセルCに含まれるアクセスポイント103のスキャン動作を開始することができる。これにより、画面ONを契機に移動端末装置101の周辺に存在する利用可能なアクセスポイント103を探索してインターネットなどのネットワークに接続することができ、ユーザビリティを確保することができる。
また、移動端末装置101によれば、画面110の表示状態が非表示から表示へ遷移してから所定時間Tの経過後に、自装置が属する基地局102のセルCにおけるアクセスポイント103への接続履歴の有無を判定することができる。そして、移動端末装置101によれば、アクセスポイント103への接続履歴がある場合は、アクセスポイント103のスキャン動作を継続して行うことができる。
これにより、画面ONから所定時間Tの経過後に、アクセスポイント103への接続履歴がないセルCに比べて利用可能なアクセスポイント103が存在する可能性が高いセルCに属する場合はスキャン動作を継続して行うことができる。この結果、アクセスポイント103への再接続性を高めることができ、ユーザビリティが損なわれることを防ぐことができる。なお、アクセスポイント103への再接続性は、例えば、利用可能なアクセスポイント103に接続するまでの時間の短さを表している。
また、移動端末装置101によれば、アクセスポイント103への接続履歴がない場合は、アクセスポイント103のスキャン動作を停止することができる。これにより、画面ONから所定時間Tの経過後に、アクセスポイント103への接続履歴があるセルCに比べて利用可能なアクセスポイント103が存在する可能性が低いセルCに属している場合はスキャン動作を停止することができる。また、利用可能なアクセスポイント103が存在する可能性が低いセルCに属している場合にスキャン動作を停止することで、ユーザビリティが損なわれることを防ぎつつ、アクセスポイント103のスキャン動作にかかる消費電力を抑制することができる。
また、アクセスポイント103の通信範囲内に移動端末装置101が位置する場合であっても、1回のスキャン動作でアクセスポイント103を移動端末装置101が探索できない場合がある。移動端末装置101によれば、画面ONから所定時間Tが経過するまでに、アクセスポイント103のスキャン動作を複数回行うことができる。すなわち、移動端末装置101によれば、画面ONを契機に開始したアクセスポイント103のスキャン動作を停止するまでにスキャン動作を複数回行える時間を確保することができ、アクセスポイント103への再接続性を高めることができる。
(通信システム200のシステム構成例)
実施の形態1にかかる通信システム200のシステム構成例について説明する。
図2は、通信システム200のシステム構成例を示す説明図である。図2において、通信システム200は、移動端末装置101と、基地局BS1〜BSnと、アクセスポイントAP1〜APmと、サーバ201と、を含む。通信システム200において、基地局BS1〜BSn、アクセスポイントAP1〜APmおよびサーバ201は、ネットワーク210を介して接続される。ネットワーク210は、例えば、移動体通信網、LAN、WAN、インターネットなどを含む。
ここで、基地局BS1〜BSnは、各地に点在する移動体通信網の基地局である。以下の説明では、基地局BS1〜BSnのうちの任意の基地局を「基地局BSi」と表記し、基地局BSiの通信可能範囲を表す通信エリアを「セルCi」と表記する場合がある(i=1,2,…,n)。なお、図1に示した基地局102は、基地局BSiに相当する。
また、アクセスポイントAP1〜APmは、各地に点在する無線LANの基地局である。アクセスポイントAP1〜APmの中には、可搬型のアクセスポイントや、電車やバス等の移動体に設置されたアクセスポイントが含まれていてもよい。以下の説明では、アクセスポイントAP1〜APmのうちの任意のアクセスポイントを「アクセスポイントAPj」と表記し、アクセスポイントAPjの通信可能範囲を表す通信エリアを「通信エリアAj」と表記する場合がある(j=1,2,…,m)。なお、図1に示したアクセスポイント103は、アクセスポイントAPjに相当する。
移動端末装置101は、セルCiにおいて基地局BSiと無線通信可能であり、基地局BSiを介してネットワーク210に接続することができる。また、移動端末装置101は、通信エリアAjにおいてアクセスポイントAPjと無線通信可能であり、アクセスポイントAPjを介してネットワーク210に接続することができる。
サーバ201は、ネットワーク210を介して、移動端末装置101にサービスを提供するコンピュータである。サービスとは、移動端末装置101に提供される情報処理であり、例えば、メールサービス、電話サービス、ウェブサービスなどがある。具体的には、例えば、サーバ201は、メールサーバ、ウェブサーバ、アプリケーションサーバ、データベースサーバなどを含む。
なお、図2では、移動端末装置101およびサーバ201をそれぞれ1台のみ表記したが、これに限らない。例えば、移動端末装置101は通信システム200を利用するユーザごとに設けられ、サーバ201はサービスの提供者ごとに設けられていてもよい。
(移動端末装置101のハードウェア構成例)
図3は、移動端末装置101のハードウェア構成例を示すブロック図である。図3において、移動端末装置101は、CPU301と、メモリ302と、ディスプレイ303と、キーパッド304と、公衆網I/F(Interface)305と、WLAN(Wireless LAN) I/F306と、音声信号処理部307と、スピーカ308と、マイクロフォン309と、を有する。また、各構成部はバス300によってそれぞれ接続される。
ここで、CPU301は、移動端末装置101の全体の制御を司る。メモリ302は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)およびフラッシュROMなどを有する。具体的には、例えば、フラッシュROMがOS(Operating System)のプログラムを記憶し、ROMがアプリケーションプログラムを記憶し、RAMがCPU301のワークエリアとして使用される。メモリ302に記憶されるプログラムは、CPU301にロードされることで、コーディングされている処理をCPU301に実行させることになる。
ディスプレイ303は、カーソル、アイコンあるいはツールボックスをはじめ、文書、画像、機能情報などのデータを表示する。ディスプレイ303は、例えば、液晶ディスプレイや有機EL(Electroluminescence)ディスプレイなどを採用することができる。なお、図1に示した画面110は、ディスプレイ303に相当する。
キーパッド304は、文字、数字、各種指示などの入力のためのキーを備え、データの入力を行う。キーパッド304は、例えば、タッチパネル式の入力パッドやテンキー、電源キーなどであってもよい。
公衆網I/F305は、移動体通信網の基地局BSiを介してネットワーク210に接続され、ネットワーク210を介して他のコンピュータ(例えば、サーバ201)に接続される。そして、公衆網I/F305は、ネットワーク210と内部のインターフェースを司り、他のコンピュータからのデータの入出力を制御する。
WLAN I/F306は、無線LANのアクセスポイントAPjを介してネットワーク210に接続され、ネットワーク210を介して他のコンピュータに接続される。そして、WLAN I/F306は、ネットワーク210と内部のインターフェースを司り、他のコンピュータからのデータの入出力を制御する。
音声信号処理部307は、スピーカ308およびマイクロフォン309に接続される。例えば、マイクロフォン309に受音された音声は、音声信号処理部307でA/D変換される。また、スピーカ308からは音声が出力される。
なお、図示は省略するが、移動端末装置101は、上述した構成部のほか、例えば、メモリ302に対するデータのリード/ライトを制御するメモリコントローラや各構成部に電源電圧を供給するPMU(Power Management Unit)、バッテリ、各種タイマ、GPS(Global Positioning System)ユニットなどを有する。また、基地局BSiおよびアクセスポイントAPjのハードウェア構成は、例えば、CPU、メモリ、I/F、補助記憶装置、バス等により実現される。
(ESSIDテーブル400の記憶内容)
つぎに、移動端末装置101が用いるESSIDテーブル400について説明する。ESSIDテーブル400は、例えば、図3に示したメモリ302により実現される。図1に示した接続情報120は、ESSIDテーブル400に相当する。
図4は、ESSIDテーブル400の記憶内容の一例を示す説明図である。図4において、ESSIDテーブル400は、移動端末装置101からネットワーク210に接続が行われたアクセスポイントAPjのESSIDを記憶する。
移動端末装置101は、ESSIDテーブル400を参照することにより、移動端末装置101のユーザが利用可能なアクセスポイントAPjのESSID(例えば、AP1、AP2、AP3)を特定することができる。
なお、ESSIDテーブル400の記憶内容は、例えば、アクセスポイントAPjへの初回接続時に更新される。具体的には、例えば、ユーザの操作入力によるアクセスポイントAPjへの初回接続時に、接続したアクセスポイントAPjのESSIDがESSIDテーブル400に新規登録される。
(接続実績テーブル500の記憶内容)
つぎに、移動端末装置101が用いる接続実績テーブル500について説明する。接続実績テーブル500は、例えば、図3に示したメモリ302により実現される。図1に示した接続履歴情報130は、接続実績テーブル500に相当する。
図5は、接続実績テーブル500の記憶内容の一例を示す説明図である。図5において、接続実績テーブル500は、Cell−ID、ESSIDおよび最終接続時間のフィールドを有する。各フィールドに情報を設定することにより、接続実績情報(例えば、接続実績情報500−1〜500−3)がレコードとして記憶される。
Cell−IDは、移動体通信網の基地局BSiのセルCiを識別するエリア識別情報である。ESSIDは、無線LANのアクセスポイントAPjを識別するアクセスポイント識別情報である。最終接続時間は、アクセスポイントAPjに最後に接続した日時を示す。
一例として、接続実績情報500−1を例に挙げると、Cell−ID「C1」とESSID「AP1」と最終接続時間「2011.03.02.09.00」とが対応付けて示されている。接続実績情報500−1によれば、基地局BS1のセルC1において、通信装置101がアクセスポイントAP1に最後に接続した日時「2011年3月2日9時0分」を特定することができる。
なお、上述した説明では、アクセスポイント識別情報として、アクセスポイントAPjのESSIDを用いる場合について説明したが、これに限らない。例えば、アクセスポイント識別情報として、アクセスポイントAPjのBSSIDを用いることにしてもよく、また、アクセスポイントAPjのESSIDとBSSIDの両方を用いることにしてもよい。
(移動端末装置101の機能的構成例)
図6は、実施の形態1にかかる移動端末装置101の機能的構成例を示すブロック図である。図6において、移動端末装置101は、第1の通信部601と、第2の通信部602と、検出部603と、取得部604と、判定部605と、通信制御部606と、更新部607と、を含む構成である。第1の通信部601〜更新部607は制御部となる機能であり、具体的には、例えば、図3に示したメモリ302に記憶されたプログラムをCPU301に実行させることにより、または、公衆網I/F305、WLAN I/F306などのハードウェアにより、その機能を実現する。各機能部の処理結果は、例えば、メモリ302に記憶される。
第1の通信部601は、基地局BSiと通信する機能を有する。具体的には、例えば、第1の通信部601は、基地局BS1〜BSnのうち通信可能な基地局BSiからセルCiのCell−IDを含む基地局情報を定期的(例えば、2.56[秒]ごと)に受信する。なお、移動端末装置101は、例えば、受信した基地局情報に含まれるCell−IDが、前回受信した基地局情報に含まれるCell−IDと異なる場合、基地局BSiと通信することにより、自装置の位置登録を行う。
第2の通信部602は、アクセスポイントAPjと通信する機能を有する。具体的には、例えば、第2の通信部602は、アクセスポイントAPjを介してネットワーク210に接続を行う。
検出部603は、ディスプレイ303(図3参照)の表示状態が非表示から表示へ遷移したことを検出する機能を有する。具体的には、例えば、検出部603が、キーパッド304を用いたユーザの操作入力により、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ切り替えられた場合に、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したことを検出する。
より具体的には、例えば、検出部603が、レジューム機能によりディスプレイ303の表示状態が非表示になる直前の状態から作業を再開する場合に、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したことを検出することにしてもよい。また、例えば、検出部603が、予め決められた時刻に起動するアラームなどのアプリケーションが起動された場合に、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したことを検出することにしてもよい。
また、検出部603は、ディスプレイ303の表示状態が表示から非表示へ遷移したことを検出する機能を有する。具体的には、例えば、検出部603が、キーパッド304を用いたユーザの操作入力により、ディスプレイ303の表示状態が表示から非表示へ切り替えられた場合に、ディスプレイ303の表示状態が表示から非表示へ遷移したことを検出する。
また、例えば、検出部603が、画面OFFタイマが規定値に達した場合に、ディスプレイ303の表示状態が表示から非表示へ遷移したことを検出することにしてもよい。画面OFFタイマとは、ディスプレイ303の表示状態が表示から非表示へ遷移するまでの時間を計測するタイマである。さらに、例えば、検出部603が、ディスプレイ303への電力供給を抑えて省電力モードに移行した場合に、ディスプレイ303の表示状態が表示から非表示へ遷移したことを検出することにしてもよい。
取得部604は、基地局BS1〜BSnのセルC1〜Cnのうち自装置が属するセルCiを識別するCell−IDを取得する機能を有する。具体的には、例えば、取得部604が、基地局BSiと通信する第1の通信部601によって受信された基地局情報に含まれるCell−IDを、自装置が属するセルCiのCell−IDとして取得する。
また、基地局BS1〜BSnのうち移動端末装置101が通信可能な基地局が複数存在する場合がある。この場合、例えば、取得部604が、通信可能な複数の基地局のうち電波強度が最大となる基地局の基地局情報に含まれるCell−IDを、自装置が属するセルCiを識別するCell−IDとして取得することにしてもよい。
判定部605は、自装置が属するセルCiにおいてアクセスポイントAPjへの接続実績があるか否かを判定する機能を有する。ここで、アクセスポイントAPjへの接続実績とは、アクセスポイントAPjへの接続動作が完了したことを示す接続履歴である。また、アクセスポイントAPjへの接続動作とは、アクセスポイントAPjを介してネットワーク210に接続する移動端末装置101の動作である。
具体的には、例えば、まず、判定部605が、検出部603によって表示状態が非表示から表示へ遷移したことが検出されてから所定時間Tが経過したか否かを判断する。そして、判定部605は、所定時間Tが経過した場合、図5に示した接続実績テーブル500を参照して、取得部604によって取得されたCell−IDと対応付けて記憶されるアクセスポイントAPjのESSIDがあるか否かを判定する。
ここで、アクセスポイントAPjのESSIDがある場合、判定部605が、自装置が属するセルCiにおいてアクセスポイントAPjへの接続実績があると判定する。一方、アクセスポイントAPjのESSIDがない場合、判定部605が、自装置が属するセルCiにおいてアクセスポイントAPjへの接続実績がないと判定する。
なお、移動端末装置101は、アクセスポイントAPjの通信範囲内に位置する場合であっても、1回のスキャン動作でアクセスポイントAPjを探索できない場合がある。具体的には、例えば、移動端末装置101は、無線LANに用いられる各CH(チャネル)に対してプローブリクエスト信号を送信した結果、ESSIDを含むプローブレスポンス信号を受信することにより、利用可能なアクセスポイントAPjを探索する。
この際、利用可能なアクセスポイントAPjからのプローブレスポンス信号を受信する直前に、他のアクセスポイントからのプローブレスポンス信号を受信する場合がある。この場合、他のアクセスポイントからのプローブレスポンス信号を処理中のために、利用可能なアクセスポイントAPjからのプローブレスポンス信号を受信できないことがある。
このため、所定時間Tは、例えば、アクセスポイントAPjのスキャン動作を複数回行える程度の時間(例えば、2[分])に設定される。所定時間Tは、例えば、メモリ302に記憶される。また、表示状態が非表示から表示へ遷移したことが検出されてからの経過時間は、例えば、タイマによって計測することができる。
以下の説明では、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したことが検出されてからの経過時間を計測するタイマを「スキャンタイマ」と表記する場合がある。
通信制御部606は、アクセスポイントAPjのスキャン動作を制御する機能を有する。ここで、アクセスポイントAPjの検出動作例について説明する。具体的には、例えば、通信制御部606が、第2の通信部602を制御して、無線LANに用いられる各CH(チャネル)に対してプローブリクエスト信号を送信する。この結果、通信制御部606が、ESSIDを含むプローブレスポンス信号を受信することにより、通信可能なアクセスポイントAPjを検出することができる。
具体的には、例えば、通信制御部606は、検出部603によって表示状態が非表示から表示へ遷移したことが検出された場合、第2の通信部602を制御して、アクセスポイントAPjの検出動作を開始する。より詳細に説明すると、通信制御部606がスキャン動作フラグをONに設定することにより、第2の通信部602が周期的なアクセスポイントAPjのスキャン動作を開始する。
スキャン動作フラグは、アクセスポイントAPjのスキャン動作を周期的に行うか否かを示すフラグである。スキャン動作フラグは、例えば、メモリ302やCPU301のレジスタに記憶される。これにより、スキャン動作フラグがONに設定されている間は、アクセスポイントAPjのスキャン動作を周期的に行うことができる。
なお、アクセスポイントAPjのスキャン動作の周期は任意に設定可能である。また、アクセスポイントAPjのスキャン動作を周期的に行う場合の開始タイミングは、例えば、タイマによって制御される。
また、通信制御部606は、判定部605によって判定された判定結果に基づいて、アクセスポイントAPjのスキャン動作を制御する。具体的には、例えば、通信制御部606は、所定時間Tの経過後に自装置が属するセルCiにおいてアクセスポイントAPjへの接続実績があると判定された場合、第2の通信部602を制御して、アクセスポイントAPjのスキャン動作を継続する。
一方、所定時間Tの経過後に自装置が属するセルCiにおいてアクセスポイントAPjへの接続実績がないと判定された場合、通信制御部606は、第2の通信部602を制御して、アクセスポイントAPjのスキャン動作を停止する。より詳細に説明すると、通信制御部606がスキャン動作フラグをOFFに設定することにより、第2の通信部602の周期的なアクセスポイントAPjのスキャン動作を停止させることができる。
また、通信制御部606は、第2の通信部602を制御して、アクセスポイントAPjへの接続動作を開始する機能を有する。具体的には、例えば、まず、通信制御部606は、図4に示したESSIDテーブル400を参照して、スキャン動作により探索されたアクセスポイントAPjのESSIDが登録されているか否かを判断する。
ここで、ESSIDが登録されている場合、通信制御部606が、第2の通信部602を制御して、アクセスポイントAPjへの接続動作を開始する。一方、ESSIDが未登録の場合、通信制御部606は、アクセスポイントAPjへの接続動作を開始しない。
また、通信制御部606は、ユーザの操作入力により、第2の通信部602を制御して、スキャン動作により探索されたアクセスポイントAPjへの接続動作を開始することにしてもよい。具体的には、例えば、アクセスポイントAPjへの初回接続時には、通信制御部606は、ユーザの操作入力により、第2の通信部602を制御して、アクセスポイントAPjへの接続動作を開始する。この場合、通信制御部606は、接続したアクセスポイントAPjのESSIDをESSIDテーブル400に新規登録することにしてもよい。
また、通信制御部606は、検出部603によってディスプレイ303の表示状態が表示から非表示へ遷移したことが検出された場合、第2の通信部602を制御して、アクセスポイントAPjのスキャン動作を停止することにしてもよい。これにより、ディスプレイ303の表示状態が非表示のときのアクセスポイントAPjのスキャン動作を抑制して、移動端末装置101の消費電力を抑制することができる。
また、通信制御部606は、ディスプレイ303の表示状態が表示から非表示へ遷移したことが検出された場合、表示状態が非表示へ遷移してから一定時間tが経過した場合に、第2の通信部602を制御して、アクセスポイントAPjのスキャン動作を停止することにしてもよい。これにより、ディスプレイ303の表示状態が表示から非表示へ遷移した後、すぐに表示状態が非表示から表示へ遷移する場合を想定して、スキャン動作フラグをONのままにすることができる。
更新部607は、アクセスポイントAPjへの接続が完了した場合、アクセスポイントAPjへの接続時間を更新する機能を有する。ここで、接続時間とは、例えば、アクセスポイントAPjに接続した最終時刻を表すものである。
具体的には、例えば、まず、更新部607が、接続実績テーブル500から、自装置が属するセルCiのCell−IDと接続が完了したアクセスポイントAPjのESSIDとの組み合わせに対応する接続実績情報を検索する。そして、更新部607が、検索した接続実績情報の最終接続時間フィールドに、アクセスポイントAPjへの接続時間を上書きする。
また、更新部607が、接続実績テーブル500から、自装置が属するセルCiのCell−IDに対応する接続実績情報を検索することにしてもよい。この場合、更新部607が、検索した接続実績情報のESSIDフィールドに、検出したアクセスポイントAPjのESSIDを上書きする。また、更新部607が、検索した接続実績情報の最終接続時間フィールドに、検出したアクセスポイントAPjへの接続時間を上書きする。
なお、自装置が属するセルCiにおいてアクセスポイントAPjへの接続実績がない場合は、自装置が属するセルCiのCell−IDに対応する接続実績情報は検索されない。この場合、更新部607は、接続実績テーブル500内の各フィールドに、自装置が属するセルCiのCell−ID、検出したアクセスポイントAPjのESSIDおよび接続時間を設定する。これにより、新たな接続実績情報がレコードとして接続実績テーブル500に新規登録される。
また、更新部607は、接続実績テーブル500に新たな接続実績情報を登録する場合、接続実績テーブル500に記憶された接続実績情報の総数Mを算出することにしてもよい。そして、更新部607は、算出した総数Mが閾値Mmax以上の場合、接続実績テーブル500に記憶された接続実績情報のうち最終接続時間が最古の接続実績情報を削除することにしてもよい。
ここで、閾値Mmaxは、接続実績テーブル500に登録可能な接続実績情報の上限値を表すものである。閾値Mmaxは、任意に設定可能であり、例えば、予め設定されてメモリ302に記憶される。このように、接続実績テーブル500に登録可能な接続実績情報の総数Mに上限値を設けることにより、接続実績テーブル500内のレコード数が上限値を超えて増加することを防ぐことができる。
なお、検出部603は、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移した後、ロック状態が解除されたことを検出することにしてもよい。ロック状態とは、ユーザの操作入力を制限する状態である。移動端末装置101は、例えば、ロック状態となると、ロック状態を解除する操作入力以外は受け付けない状態となる。具体的には、例えば、検出部603が、キーパッド304を用いて、ロック状態を解除するユーザの操作入力が行われた場合に、ディスプレイ303のロック状態が解除されたことを検出する。
この場合、通信制御部606は、検出部603によって表示状態が非表示から表示へ遷移し、かつ、ロック状態が解除されたことが検出された場合に、第2の通信部602を制御して、アクセスポイントAPjの検出動作を開始することにしてもよい。これにより、ディスプレイ303の表示状態を非表示から表示へ遷移させてしまった場合や、不正ユーザが使用しようとした場合のアクセスポイントAPjのスキャン動作を抑制して、移動端末装置101の電力消費を抑制することができる。
(移動端末装置101の動作例)
つぎに、図7〜図10を用いて、実施の形態1にかかる移動端末装置101の動作例について説明する。
図7は、実施の形態1にかかる移動端末装置101の動作例を示す説明図(その1)である。図7に示す移動端末装置101の動作例は、自装置が属するセルCiにおいてアクセスポイントAPjへの接続実績がない場合の動作例である。
(7−1)検出部603は、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したことを検出する。図7の例では、ユーザの操作入力によりディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ切り替えられた結果、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したことが検出される。
(7−2)検出部603は、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したことを検出した場合、画面ON通知を通信制御部606に通知するとともに、スキャンタイマをスタートする。画面ON通知は、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したことを示す通知である。
(7−3)通信制御部606は、画面ON通知を受け付けた場合、第2の通信部602を制御して、アクセスポイントAPjの検出動作を開始する。具体的には、例えば、通信制御部606がスキャン動作フラグをONに設定することにより、第2の通信部602が周期的なアクセスポイントAPjのスキャン動作を開始する。
また、通信制御部606は、ESSIDテーブル400を読み出して、第2の通信部602からのスキャン結果に含まれるESSIDがESSIDテーブル400に登録されているか否かを判断する。なお、スキャン結果は、スキャン動作により探索されたアクセスポイントAPjのESSIDを含む情報である。
ここで、ESSIDが登録されている場合、通信制御部606が、第2の通信部602を制御して、アクセスポイントAPjへの接続動作を開始する。一方、ESSIDが未登録の場合、通信制御部606は、アクセスポイントAPjへの接続動作を開始しない。図7の例では、スキャン動作により探索されたアクセスポイントAP100のESSID「AP100」がESSIDテーブル400に未登録のため、アクセスポイントAPjへの接続動作は開始されていない。
(7−4)判定部605は、スキャンタイマをスタートしてから所定時間Tの経過後に、取得部604に対して自装置が属するセルCiのCell−IDの取得要求を行うことにより、自装置が属するセルCiのCell−IDを取得する。図7の例では、自装置が属するセルC3のCell−ID「C3」が取得される。
(7−5)判定部605は、通信制御部606に対して接続中のアクセスポイントAPjのESSIDの取得要求を行うことにより、接続中のアクセスポイントAPjのESSIDを取得する。図7の例では、アクセスポイントAPjに接続していないことを示す「ESSIDなし」が、通信制御部606から判定部605に通知される。
(7−6)判定部605は、接続実績テーブル500を読み出して、自装置が属するセルCiにおいてアクセスポイントAPjへの接続実績があるか否かを判定する。図7の例では、取得されたCell−ID「C3」に対応する接続実績情報が未登録のため、アクセスポイントAPjへの接続実績がないと判定される。
(7−7)判定部605は、スキャン動作フラグのOFF設定要求を通信制御部606に送信する。OFF設定要求は、スキャン動作フラグをOFFにするよう要求するものである。
(7−8)通信制御部606は、スキャン動作フラグのOFF設定要求を受け付けた場合、判定部605に対してAckを返して、スキャン動作フラグがONの場合に、スキャン動作フラグをOFFに設定する。この結果、第2の通信部602による周期的なアクセスポイントAPjのスキャン動作が停止される。
このように、移動端末装置101によれば、画面ONを契機に周期的なアクセスポイントAPjのスキャン動作を開始することができる。また、画面ONから所定時間Tが経過してもアクセスポイントAPjに非接続の場合は、周期的なアクセスポイントAPjのスキャン動作を停止させることができる。
なお、上記(7−7)において、判定部605は、スキャン動作フラグを読み出して、スキャン動作フラグがONの場合に、スキャン動作フラグのOFF設定要求を通信制御部606に送信することにしてもよい。これにより、スキャン動作フラグがOFFの場合におけるOFF設定要求の通知を止めて、移動端末装置101の処理負荷を軽減することができる。
図8は、実施の形態1にかかる移動端末装置101の動作例を示す説明図(その2)である。図8に示す移動端末装置101の動作例は、自装置が属するセルCiにおいてアクセスポイントAPjへの接続実績がある場合の動作例である。
なお、図8に示す(8−1)〜(8−5)の動作については、図7に示した(7−1)〜(7−5)の動作と同様のため説明を省略する。
(8−6)判定部605は、接続実績テーブル500を読み出して、自装置が属するセルCiにおいてアクセスポイントAPjへの接続実績があるか否かを判定する。図8の例では、取得されたCell−ID「C1」に対応する接続実績情報が登録済みのため、アクセスポイントAPjへの接続実績があると判定される。
(8−7)判定部605は、スキャン動作フラグのON設定要求を通信制御部606に送信する。ON設定要求は、スキャン動作フラグをONにするよう要求するものである。
(8−8)通信制御部606は、スキャン動作フラグのON設定要求を受け付けた場合、判定部605に対してAckを返して、スキャン動作フラグがOFFの場合に、スキャン動作フラグをONに設定する。図8の例では、スキャン動作フラグがONのため、第2の通信部602による周期的なアクセスポイントAPjのスキャン動作が継続して行われる。
このように、移動端末装置101によれば、画面ONを契機に周期的なアクセスポイントAPjのスキャン動作を開始することができる。また、画面ONから所定時間Tの経過後にアクセスポイントAPjに非接続であっても、自装置が属するセルCiにおいてアクセスポイントAPjへの接続実績がある場合は、周期的なアクセスポイントAPjのスキャン動作を継続させることができる。
なお、上記(8−7)において、判定部605は、スキャン動作フラグを読み出して、スキャン動作フラグがOFFの場合に、スキャン動作フラグのON設定要求を通信制御部606に送信することにしてもよい。これにより、スキャン動作フラグがONの場合におけるON設定要求の通知を止めて、移動端末装置101の処理負荷を軽減することができる。
図9は、実施の形態1にかかる移動端末装置101の動作例を示す説明図(その3)である。図9に示す移動端末装置101の動作例は、周期的なアクセスポイントAPjのスキャン動作中にアクセスポイントAPjへの接続が完了した結果、更新部607が通信制御部606から接続完了通知(割込通知)を受け付けた場合の動作例である。
(9−1)検出部603は、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したことを検出する。図9の例では、ユーザの操作入力によりディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ切り替えられた結果、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したことが検出される。
(9−2)検出部603は、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したことを検出した場合、画面ON通知を通信制御部606に通知するとともに、スキャンタイマをスタートする。
(9−3)通信制御部606は、画面ON通知を受け付けた場合、第2の通信部602を制御して、アクセスポイントAPjの検出動作を開始する。また、通信制御部606は、第2の通信部602からのスキャン結果に含まれるESSIDがESSIDテーブル400に登録される場合、第2の通信部602を制御して、アクセスポイントAPjへの接続動作を開始する。
図9の例では、スキャン動作により探索されたアクセスポイントAP1のESSID「AP1」がESSIDテーブル400に登録済みのため、アクセスポイントAPjへの接続動作が開始される。
(9−4)通信制御部606は、第2の通信部602から接続完了通知を受け付けた場合、接続が完了したアクセスポイントAP1のESSIDをメモリ302に保存して、更新部607に接続完了通知を通知する。なお、接続完了通知には、接続が完了したアクセスポイントAP1のESSIDが含まれていてもよい。
(9−5)更新部607は、スキャンタイマをスタートしてから所定時間Tが経過する前に、通信制御部606から接続完了通知を受け付けた場合、接続実績テーブル500を読み出す。
(9−6)更新部607は、取得部604に対して自装置が属するセルCiのCell−IDの取得要求を行うことにより、自装置が属するセルCiのCell−IDを取得する。図9の例では、自装置が属するセルC3のCell−ID「C3」が取得される。
(9−7)更新部607は、通信制御部606に対して接続中のアクセスポイントAPjのESSIDの取得要求を行うことにより、接続中のアクセスポイントAPjのESSIDを取得する。図9の例では、接続中のアクセスポイントAP1のESSID「AP1」が、通信制御部606から更新部607に通知される。
なお、上記(9−5)において、通信制御部606から受け付けた接続完了通知に接続が完了したアクセスポイントAP1のESSIDが含まれる場合は、上記(9−7)の処理を省略することにしてもよい。
(9−8)更新部607は、接続実績テーブル500の記憶内容を更新する。図9の例では、接続実績テーブル500内の各フィールドに、移動端末装置101が属するセルC3のCell−ID「C3」、アクセスポイントAP1のESSID「AP1」が登録されていないため、Cell−ID「C3」、接続中のアクセスポイントAP1のESSID「AP1」および最終接続時間「2011.05.03.10.03」が追加設定される。この結果、新たな接続実績情報500−4がレコードとして接続実績テーブル500に新規登録される。
このように、移動端末装置101によれば、画面ONを契機に周期的なアクセスポイントAPjのスキャン動作を開始することができる。また、画面ONから所定時間Tが経過する前にアクセスポイントAPjへの接続が完了した場合は、接続実績テーブル500の記憶内容を更新することができる。
なお、上述した説明では、通信制御部606が第2の通信部602を制御して、アクセスポイントAPjへの接続動作を開始することにしたが、これに限らない。例えば、第2の通信部602が、ESSIDテーブル400と同様の情報を参照して、アクセスポイントAPjへの接続実績の有無を判断して、アクセスポイントAPjへの接続動作を開始することにしてもよい。この場合、通信制御部606は、第2の通信部602から接続完了通知を受け付けて、接続完了通知に含まれるESSIDをESSIDテーブル400に登録することにしてもよい。
図10は、実施の形態1にかかる移動端末装置101の動作例を示す説明図(その4)である。図10に示す移動端末装置101の動作例は、周期的なアクセスポイントAPjのスキャン動作中にアクセスポイントAPjへの接続が完了した結果、所定時間Tの経過後に接続実績テーブル500の記憶内容を更新する場合の動作例である。
(10−1)検出部603は、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したことを検出する。図10の例では、ユーザの操作入力によりディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ切り替えられた結果、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したことが検出される。
(10−2)検出部603は、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したことを検出した場合、画面ON通知を通信制御部606に通知するとともに、スキャンタイマをスタートする。
(10−3)通信制御部606は、画面ON通知を受け付けた場合、第2の通信部602を制御して、アクセスポイントAPjの検出動作を開始する。また、通信制御部606は、第2の通信部602からのスキャン結果に含まれるESSIDがESSIDテーブル400に登録されている場合、第2の通信部602を制御して、アクセスポイントAPjへの接続動作を開始する。
図10の例では、スキャン動作により探索されたアクセスポイントAP1のESSID「AP1」がESSIDテーブル400に登録済みのため、アクセスポイントAPjへの接続動作が開始される。
(10−4)通信制御部606は、第2の通信部602から接続完了通知を受け付けた場合、接続が完了したアクセスポイントAP1のESSIDをメモリ302に保存する。
(10−5)更新部607は、スキャンタイマをスタートしてから所定時間Tの経過後に、取得部604に対して自装置が属するセルCiのCell−IDの取得要求を行うことにより、自装置が属するセルCiのCell−IDを取得する。図10の例では、自装置が属するセルC3のCell−ID「C3」が取得される。
(10−6)更新部607は、通信制御部606に対して接続中のアクセスポイントAPjのESSIDの取得要求を行うことにより、接続中のアクセスポイントAPjのESSIDを取得する。図10の例では、接続中のアクセスポイントAP1のESSID「AP1」が、通信制御部606から更新部607に通知される。
なお、更新部607は、上記(10−4)において、通信制御部606によりメモリ302に保存されたESSIDを、接続中のアクセスポイントAPjのESSIDとして読み出すことにしてもよい。この場合、上記(10−4)の処理は省略することができる。
(10−7)更新部607は、接続実績テーブル500を読み出す。
(10−8)更新部607は、接続実績テーブル500の記憶内容を更新する。図10の例では、接続実績テーブル500内の各フィールドに情報が設定された結果、新たな接続実績情報500−4がレコードとして接続実績テーブル500に新規登録される。
このように、移動端末装置101によれば、画面ONを契機に周期的なアクセスポイントAPjのスキャン動作を開始することができる。また、アクセスポイントAPjへの接続が完了した場合は、画面ONから所定時間Tが経過後に接続実績テーブル500の記憶内容を更新することができる。
(移動端末装置101の各種処理手順)
つぎに、実施の形態1にかかる移動端末装置101の各種処理手順について説明する。まず、移動端末装置101が属するセルCiにおいてアクセスポイントAPjへの接続実績があるか否かを判定する移動端末装置101の判定処理手順について説明する。
<第1の判定処理手順>
図11は、実施の形態1にかかる移動端末装置101の第1の判定処理手順の一例を示すフローチャートである。図11のフローチャートにおいて、まず、検出部603は、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したか否かを判断する(ステップS1101)。
ここで、検出部603は、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移するのを待つ(ステップS1101:No)。そして、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移した場合(ステップS1101:Yes)、検出部603は、画面ON通知を通信制御部606に通知して(ステップS1102)、スキャンタイマをスタートする(ステップS1103)。
つぎに、更新部607は、通信制御部606から接続完了通知を受け付けたか否かを判断する(ステップS1104)。ここで、更新部607によって接続完了通知を受け付けていない場合(ステップS1104:No)、判定部605は、スキャンタイマをスタートしてから所定時間Tが経過したか否かを判断する(ステップS1105)。
ここで、所定時間Tが経過していない場合(ステップS1105:No)、移動端末装置101は、ステップS1104に戻る。一方、所定時間Tが経過した場合(ステップS1105:Yes)、判定部605は、取得部604に対して自装置が属するセルCiのCell−IDの取得要求を行うことにより、自装置が属するセルCiのCell−IDを取得する(ステップS1106)。
つぎに、判定部605は、通信制御部606に対して接続中のアクセスポイントAPjのESSIDの取得要求を行うことにより、接続中のアクセスポイントAPjのESSIDを取得する(ステップS1107)。そして、判定部605は、接続実績テーブル500を参照して、自装置が属するセルCiのCell−IDと対応付けて記憶されたESSIDがあるか否かを判定する(ステップS1108)。
ここで、ESSIDがある場合(ステップS1108:Yes)、判定部605は、スキャン動作フラグのON設定要求を通信制御部606に通知して(ステップS1109)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
一方、ESSIDがない場合(ステップS1108:No)、判定部605は、スキャン動作フラグのOFF設定要求を通信制御部606に通知して(ステップS1110)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
また、ステップS1104において、通信制御部606から接続完了通知を受け付けた場合(ステップS1104:Yes)、更新部607は、取得部604に対して自装置が属するセルCiのCell−IDの取得要求を行うことにより、自装置が属するセルCiのCell−IDを取得する(ステップS1111)。
つぎに、更新部607は、通信制御部606に対して接続中のアクセスポイントAPjのESSIDの取得要求を行うことにより、接続中のアクセスポイントAPjのESSIDを取得する(ステップS1112)。そして、更新部607は、テーブル更新処理を実行して(ステップS1113)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
テーブル更新処理は、接続実績テーブル500の記憶内容を更新する処理である。テーブル更新処理の具体的な処理内容については、図13を用いて後述する。
これにより、画面ONから所定時間Tが経過してもアクセスポイントAPjに非接続の場合は、自装置が属するセルCiにおけるアクセスポイントAPjへの接続実績の有無に応じて、周期的なアクセスポイントAPjのスキャン動作を制御することができる。また、所定時間Tが経過する前にアクセスポイントAPjとの接続が完了したことを示す接続完了通知の割り込みが発生した場合は、接続実績テーブル500の記憶内容を更新することができる。
なお、ステップS1109において、判定部605は、スキャン動作フラグを読み出して、スキャン動作フラグがOFFの場合に、スキャン動作フラグのON設定要求を通信制御部606に通知することにしてもよい。また、ステップS1110において、判定部605は、スキャン動作フラグを読み出して、スキャン動作フラグがONの場合に、スキャン動作フラグのOFF設定要求を通信制御部606に送信することにしてもよい。また、ステップS1107の処理は省略することにしてもよい。
<第2の判定処理手順>
つぎに、移動端末装置101の第2の判定処理手順について説明する。図11に示した第1の判定処理では、アクセスポイントAPjとの接続が完了した場合に接続完了通知の割り込みが発生する場合について説明したが、第2の判定処理では、接続完了通知の割り込みが発生しない場合について説明する。
図12は、実施の形態1にかかる移動端末装置101の第2の判定処理手順の一例を示すフローチャートである。図12のフローチャートにおいて、まず、検出部603は、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したか否かを判断する(ステップS1201)。
ここで、検出部603は、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移するのを待つ(ステップS1201:No)。そして、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移した場合(ステップS1201:Yes)、検出部603は、画面ON通知を通信制御部606に通知して(ステップS1202)、スキャンタイマをスタートする(ステップS1203)。
つぎに、判定部605は、スキャンタイマをスタートしてから所定時間Tが経過したか否かを判断する(ステップS1204)。ここで、判定部605は、スキャンタイマをスタートしてから所定時間Tが経過するのを待つ(ステップS1204:No)。
そして、所定時間Tが経過した場合(ステップS1204:Yes)、判定部605は、取得部604に対して自装置が属するセルCiのCell−IDの取得要求を行うことにより、自装置が属するセルCiのCell−IDを取得する(ステップS1205)。
つぎに、判定部605は、通信制御部606に対して接続中のアクセスポイントAPjのESSIDの取得要求を行うことにより、接続中のアクセスポイントAPjのESSIDを取得する(ステップS1206)。そして、判定部605は、接続中のアクセスポイントAPjのESSIDを取得したか否かを判断する(ステップS1207)。
ESSIDが取得されていない場合(ステップS1207:No)、判定部605は、接続実績テーブル500を参照して、自装置が属するセルCiのCell−IDと対応付けて記憶されたESSIDがあるか否かを判定する(ステップS1208)。
ここで、ESSIDがある場合(ステップS1208:Yes)、判定部605は、スキャン動作フラグのON設定要求を通信制御部606に通知して(ステップS1209)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
一方、ESSIDがない場合(ステップS1208:No)、判定部605は、スキャン動作フラグのOFF設定要求を通信制御部606に通知して(ステップS1210)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
また、ステップS1207において、ESSIDが取得された場合(ステップS1207:Yes)、更新部607は、テーブル更新処理を実行して(ステップS1211)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
これにより、画面ONから所定時間Tが経過してもアクセスポイントAPjに非接続の場合は、自装置が属するセルCiにおけるアクセスポイントAPjへの接続実績の有無に応じて、周期的なアクセスポイントAPjのスキャン動作を制御することができる。また、所定時間Tの経過後にアクセスポイントAPjとの接続が完了した場合は、接続実績テーブル500の記憶内容を更新することができる。
<テーブル更新処理手順>
つぎに、図11に示したステップS1113および図12に示したステップS1211のテーブル更新処理の具体的な処理手順について説明する。
図13は、テーブル更新処理の具体的処理手順の一例を示すフローチャートである。図13のフローチャートにおいて、まず、更新部607は、接続実績テーブル500を参照して、自装置が属するセルCiのCell−IDと対応付けて記憶されたESSIDがあるか否かを判定する(ステップS1301)。
ここで、ESSIDがある場合(ステップS1301:Yes)、更新部607は、現在日時を取得する(ステップS1302)。なお、現在日時は、例えば、移動端末装置101が有する不図示の計時部によって計時することができる。
つぎに、更新部607は、接続実績テーブル500内の自装置が属するセルCiのCell−IDと対応付けて記憶された最終接続時間を現在日時に更新して(ステップS1303)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。そして、移動端末装置101は、テーブル更新処理を呼び出したステップに戻る。
また、ステップS1301において、ESSIDがない場合(ステップS1301:No)、更新部607は、現在日時を取得する(ステップS1304)。つぎに、更新部607は、接続実績テーブル500の各フィールドにCell−ID、ESSIDおよび現在日時を追加して(ステップS1305)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。そして、移動端末装置101は、テーブル更新処理を呼び出したステップに戻る。
これにより、接続実績テーブル500の記憶内容を更新することができる。なお、ステップS1305において設定されるCell−IDは、自装置が属するセルCiのCell−IDである。また、ESSIDは、接続中のアクセスポイントAPjのESSIDである。
<第1の通信制御処理手順>
つぎに、実施の形態1にかかる移動端末装置101の第1の通信制御処理手順について説明する。
図14は、実施の形態1にかかる移動端末装置101の第1の通信制御処理手順の一例を示すフローチャートである。図14のフローチャートにおいて、まず、通信制御部606は、検出部603から画面ON通知を受け付けたか否かを判断する(ステップS1401)。
ここで、通信制御部606は、画面ON通知を受け付けるのを待つ(ステップS1401:No)。そして、通信制御部606は、画面ON通知を受け付けた場合(ステップS1401:Yes)、ESSIDテーブル400を読み出して(ステップS1402)、スキャン動作フラグをONに設定する(ステップS1403)。
つぎに、通信制御部606は、スキャン動作フラグがONの状態であるか否かを判断する(ステップS1404)。ここで、スキャン動作フラグがONの状態である場合(ステップS1404:Yes)、通信制御部606は、第2の通信部602からスキャン結果を取得する(ステップS1405)。
そして、通信制御部606は、スキャン結果に含まれるESSIDがESSIDテーブル400に登録されているか否かを判断する(ステップS1406)。ここで、ESSIDが登録されていない場合(ステップS1406:No)、通信制御部606は、ステップS1404に戻る。
一方、ESSIDが登録されている場合(ステップS1406:Yes)、通信制御部606は、第2の通信部602を制御して、アクセスポイントAPjへの接続処理を開始する(ステップS1407)。そして、通信制御部606は、スキャン動作フラグをOFFに設定する(ステップS1408)。
つぎに、通信制御部606は、接続処理を開始したアクセスポイントAPjのESSIDをメモリ302に保存して(ステップS1409)、アクセスポイントAPjへの接続処理が完了したか否かを判断する(ステップS1410)。
ここで、通信制御部606は、アクセスポイントAPjへの接続処理が完了するのを待つ(ステップS1410:No)。そして、アクセスポイントAPjへの接続処理が完了した場合(ステップS1410:Yes)、通信制御部606は、更新部607に接続完了通知を通知して(ステップS1411)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
また、ステップS1404において、スキャン動作フラグがOFFの場合(ステップS1404:No)、通信制御部606は、第2の通信部602を制御して、アクセスポイントAPjのスキャン動作を停止する(ステップS1412)。そして、通信制御部606は、第2の通信部602を停止する停止処理を実行して(ステップS1413)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
これにより、画面ONを契機にして周期的なアクセスポイントAPjのスキャン動作を開始させることができる。また、アクセスポイントAPjへの接続が完了した場合に接続完了通知の割り込みを発生させることができる。
<第2の通信制御処理手順>
つぎに、実施の形態1にかかる移動端末装置101の第2の通信制御処理手順について説明する。
図15は、実施の形態1にかかる移動端末装置101の第2の通信制御処理手順の一例を示すフローチャートである。図15のフローチャートにおいて、まず、通信制御部606は、判定部605からON設定要求を受け付けたか否かを判断する(ステップS1501)。
ここで、ON設定要求を受け付けた場合(ステップS1501:Yes)、通信制御部606は、スキャン動作フラグがOFFの状態であるか否かを判断する(ステップS1502)。そして、スキャン動作フラグがONの場合(ステップS1502:No)、通信制御部606は、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
一方、スキャン動作フラグがOFFの場合(ステップS1502:Yes)、通信制御部606は、スキャン動作フラグをONに設定して(ステップS1503)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
また、ステップS1501において、ON設定要求を受け付けていない場合(ステップS1501:No)、通信制御部606は、判定部605からOFF設定要求を受け付けたか否かを判断する(ステップS1504)。
ここで、OFF設定要求を受け付けた場合(ステップS1504:Yes)、通信制御部606は、スキャン動作フラグがONの状態であるか否かを判断する(ステップS1505)。そして、スキャン動作フラグがOFFの場合(ステップS1505:No)、通信制御部606は、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
一方、スキャン動作フラグがONの場合(ステップS1505:Yes)、通信制御部606は、スキャン動作フラグをOFFに設定して(ステップS1506)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
また、ステップS1504において、OFF設定要求を受け付けていない場合(ステップS1504:No)、通信制御部606は、ESSIDの取得要求を受け付けたか否かを判断する(ステップS1507)。ここで、ESSIDの取得要求を受け付けていない場合(ステップS1507:No)、通信制御部606は、ステップS1501に戻る。
一方、ESSID取得要求を受け付けた場合(ステップS1507:Yes)、通信制御部606は、アクセスポイントAPjと接続中であるか否かを判断する(ステップS1508)。ここで、アクセスポイントAPjと接続中の場合(ステップS1508:Yes)、通信制御部606は、メモリ302から接続中のアクセスポイントAPjのESSIDを読み出す(ステップS1509)。
そして、通信制御部606は、読み出したESSIDをESSIDの取得要求の要求元に通知して(ステップS1510)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。また、アクセスポイントAPjと接続中ではない場合(ステップS1508:No)、通信制御部606は、ESSIDなしをESSIDの取得要求の要求元に通知して(ステップS1511)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
これにより、自装置が属するセルCiにおけるアクセスポイントAPjへの接続実績の有無に応じて、周期的なアクセスポイントAPjのスキャン動作を制御することができる。
<第3の判定処理手順>
つぎに、ディスプレイ303の表示状態が表示から非表示へ遷移した際にスキャンタイマを停止させる場合の移動端末装置101の第3の判定処理手順について説明する。
図16は、実施の形態1にかかる移動端末装置101の第3の判定処理手順の一例を示すフローチャートである。図16のフローチャートにおいて、まず、検出部603は、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したか否かを判断する(ステップS1601)。
ここで、検出部603は、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移するのを待つ(ステップS1601:No)。そして、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移した場合(ステップS1601:Yes)、検出部603は、画面ON通知を通信制御部606に通知する(ステップS1602)。
つぎに、検出部603は、スキャンタイマをリセットして(ステップS1603)、スキャンタイマをスタートする(ステップS1604)。そして、検出部603は、ディスプレイ303の表示状態が表示から非表示へ遷移したか否かを判断する(ステップS1605)。
ここで、ディスプレイ303の表示状態が表示から非表示へ遷移した場合(ステップS1605:Yes)、検出部603は、画面OFF通知を通信制御部606に通知する(ステップS1606)。そして、検出部603は、スキャンタイマを停止して(ステップS1607)、ステップS1601に戻る。
また、ステップS1605において、ディスプレイ303の表示状態が表示から非表示へ遷移しなかった場合(ステップS1605:No)、更新部607は、通信制御部606から接続完了通知を受け付けたか否かを判断する(ステップS1608)。ここで、更新部607によって接続完了通知を受け付けていない場合(ステップS1608:No)、判定部605は、スキャンタイマをスタートしてから所定時間Tが経過したか否かを判断する(ステップS1609)。
ここで、所定時間Tが経過していない場合(ステップS1609:No)、移動端末装置101は、ステップS1605に戻る。一方、所定時間Tが経過した場合(ステップS1609:Yes)、判定部605は、取得部604に対して自装置が属するセルCiのCell−IDの取得要求を行うことにより、自装置が属するセルCiのCell−IDを取得する(ステップS1610)。
つぎに、判定部605は、通信制御部606に対して接続中のアクセスポイントAPjのESSIDの取得要求を行うことにより、接続中のアクセスポイントAPjのESSIDを取得する(ステップS1611)。そして、判定部605は、接続実績テーブル500を参照して、自装置が属するセルCiのCell−IDと対応付けて記憶されたESSIDがあるか否かを判定する(ステップS1612)。
ここで、ESSIDがある場合(ステップS1612:Yes)、判定部605は、スキャン動作フラグのON設定要求を通信制御部606に通知して(ステップS1613)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
一方、ESSIDがない場合(ステップS1612:No)、判定部605は、スキャン動作フラグのOFF設定要求を通信制御部606に通知して(ステップS1614)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
また、ステップS1608において、通信制御部606から接続完了通知を受け付けた場合(ステップS1608:Yes)、更新部607は、取得部604に対して自装置が属するセルCiのCell−IDの取得要求を行うことにより、自装置が属するセルCiのCell−IDを取得する(ステップS1615)。
つぎに、更新部607は、通信制御部606に対して接続中のアクセスポイントAPjのESSIDの取得要求を行うことにより、接続中のアクセスポイントAPjのESSIDを取得する(ステップS1616)。そして、更新部607は、テーブル更新処理を実行して(ステップS1617)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
これにより、画面OFFとなったらスキャンタイマを停止することができ、画面OFFの状態で、画面ONから所定時間Tの経過後にアクセスポイントAPjへの接続実績の有無の判定処理が行われることを防ぐことができる。
<第3の通信制御処理手順>
つぎに、ディスプレイ303の表示状態が表示から非表示へ遷移した場合の移動端末装置101の第3の通信制御処理手順について説明する。
図17は、実施の形態1にかかる移動端末装置101の第3の通信制御処理手順の一例を示すフローチャートである。図17のフローチャートにおいて、まず、通信制御部606は、検出部603から画面OFF通知を受け付けたか否かを判断する(ステップS1701)。
ここで、通信制御部606は、検出部603から画面OFF通知を受け付けるのを待つ(ステップS1701:No)。そして、画面OFF通知を受け付けた場合(ステップS1701:Yes)、通信制御部606は、アクセスポイントAPjと接続中か否かを判断する(ステップS1702)。
ここで、アクセスポイントAPjと接続中ではない場合(ステップS1702:No)、通信制御部606は、スキャン動作フラグがONの状態であるか否かを判断する(ステップS1703)。ここで、スキャン動作フラグがOFFの場合(ステップS1703:No)、通信制御部606は、ステップS1706に移行する。一方、スキャン動作フラグがONの場合(ステップS1703:Yes)、通信制御部606は、スキャン動作フラグをOFFに設定する(ステップS1704)。
つぎに、通信制御部606は、第2の通信部602を制御して、アクセスポイントAPjのスキャン動作を停止する(ステップS1705)。そして、通信制御部606は、第2の通信部602を停止する停止処理を実行して(ステップS1706)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
また、ステップS1702において、アクセスポイントAPjと接続中の場合(ステップS1702:Yes)、通信制御部606は、アクセスポイントAPjを介した通信が終了したか否かを判断する(ステップS1707)。ここで、通信制御部606は、アクセスポイントAPjを介した通信が終了するのを待つ(ステップS1707:No)。
そして、アクセスポイントAPjを介した通信が終了した場合(ステップS1707:Yes)、通信制御部606は、アクセスポイントAPjを介した通信が終了してから一定時間tが経過したか否かを判断する(ステップS1708)。ここで、通信制御部606は、一定時間tが経過するのを待つ(ステップS1708:No)。
そして、一定時間tが経過した場合(ステップS1707:Yes)、通信制御部606は、第2の通信部602を停止する停止処理を実行して(ステップS1706)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
これにより、画面OFFとなったら周期的なアクセスポイントAPjのスキャン動作を停止させることができる。なお、アクセスポイントAPjを介した通信が終了してからの経過時間は、例えば、タイマによって計測することができる。
以上説明したように、実施の形態1にかかる移動端末装置101によれば、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移した場合に、アクセスポイントAPjのスキャン動作を開始することができる。これにより、画面ONを契機にして、ユーザが操作入力を行うことなく、利用可能なアクセスポイントAPjを探索することができ、ユーザビリティが損なわれることを防ぐことができる。
また、移動端末装置101によれば、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移してから所定時間Tの経過後に、自装置が属するセルCiにおけるアクセスポイントAPjへの接続実績の有無を判定することができる。
また、移動端末装置101によれば、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移してから所定時間Tの経過後にアクセスポイントAPjへの接続実績があると判定した場合は、アクセスポイントAPjのスキャン動作を継続して行うことができる。これにより、所定時間Tの経過後にアクセスポイントAPjに非接続であっても、接続実績がないセルCiに比べて利用可能なアクセスポイントAPjが存在する可能性が高いセルCiに属する場合はスキャン動作を継続して行うことができる。この結果、アクセスポイントAPjへの再接続性を高めることができ、ユーザビリティが損なわれることを防ぐことができる。
また、移動端末装置101によれば、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移してから所定時間Tの経過後にアクセスポイントAPjへの接続実績がないと判定した場合は、アクセスポイントAPjのスキャン動作を停止することができる。これにより、所定時間Tの経過後に、接続実績があるセルCiに比べて利用可能なアクセスポイントAPjが存在する可能性が低いセルCiに属する場合はスキャン動作を停止することができる。この結果、アクセスポイントAPjのスキャン動作にかかる消費電力を抑制することができる。
また、移動端末装置101によれば、アクセスポイントAPjのスキャン動作を開始した結果、ディスプレイ303の表示状態が表示から非表示へ遷移した場合、アクセスポイントAPjのスキャン動作を停止することができる。これにより、ディスプレイ303の表示状態が非表示のときのアクセスポイントAPjのスキャン動作を抑制して、移動端末装置101の消費電力を抑制することができる。
また、移動端末装置101によれば、画面ON時にアクセスポイントAPjへの接続実績がないセルCiに属する場合であっても、画面ONを契機にスキャン動作を開始することができる。このため、利用可能なアクセスポイントAPと同一のESSIDが付与されたアクセスポイントAPjが移動端末装置101の周辺に存在する場合は、そのアクセスポイントAPjを介してネットワーク210に接続することができる。
また、移動端末装置101によれば、接続実績テーブル500に新たな接続実績情報を登録する場合に、接続実績テーブル500に登録された接続実績情報の総数Mが閾値Mmax以上か否かを判断することができる。また、移動端末装置101によれば、総数Mが閾値Mmax以上の場合は、接続実績テーブル500に登録された接続実績情報のうち最終接続時間が最古の接続実績情報を削除することができる。これにより、接続実績テーブル500内のレコード数の増加を抑制して、接続実績テーブル500を記憶するために使用される記憶領域の増大化を抑制することができる。
これらのことから、実施の形態1にかかる移動端末装置101によれば、アクセスポイントAPjのスキャン動作にかかる消費電力を抑制するとともに、ユーザビリティが損なわれることを防ぐことができる。
(実施の形態2)
つぎに、実施の形態2にかかる移動端末装置101について説明する。なお、実施の形態1で説明した箇所と同様の箇所については説明を省略する。
実施の形態1では、所定時間Tが経過したか否かをスキャンタイマを用いて判断する場合について説明したが、実施の形態2では、所定時間Tが経過したか否かをアクセスポイントAPjのスキャン動作の回数によって判断する場合について説明する。
(アクセスポイントAPjのスキャン動作)
まず、アクセスポイントAPjのスキャン動作の一般的な動作例について説明する。図18は、アクセスポイントAPjのスキャン動作例を示す説明図である。図18に示すように、スキャン動作には、アクティブスキャンとパッシブスキャンとがある。
ここで、アクティブスキャンは、無線LANに用いられる各チャネルに対してプローブリクエスト信号を送信して、プローブレスポンス信号を受信することにより、アクセスポイントAPjを検出するスキャン動作である。アクティブスキャンでは、例えば、2.4[GHz]の周波数帯域が使用される。
具体的には、例えば、アクティブスキャンに使用される無線LANのチャネルとしては、IEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers,Inc.)802.11の2.4[GHz]の周波数帯域の13チャネルがある。
また、パッシブスキャンは、アクセスポイントAPjからビーコンと呼ばれる信号(パケット)を受信することにより、アクセスポイントAPjを検出するスキャン動作である。パッシブスキャンでは、例えば、5[GHz]の周波数帯域が使用される。具体的には、例えば、パッシブスキャンに使用される無線LANのチャネルとしては、IEEE802.11のW52(タイプ)の4チャネルと、W53(タイプ)の4チャネルと、W56(タイプ)の11チャネルとがある。
1チャネルのアクティブスキャンにかかる時間は、例えば、15〜30[ms]程度である。また、1チャネルのパッシブスキャンにかかる時間は、例えば、220[ms]程度である。これは、アクセスポイントAPjからのビーコンの送信周期が約102.4[ms]のため、ビーコンを2回受信できる時間が確保される。
(移動端末装置101の機能的構成例)
つぎに、実施の形態2にかかる移動端末装置101の機能的構成例について説明する。なお、実施の形態2にかかる移動端末装置101の機能的構成は、実施の形態1にかかる移動端末装置101の機能的構成と同様のため図示を省略する。以下、実施の形態1で説明した移動端末装置101とは処理内容が異なる機能部について説明する。
判定部605は、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移してからアクセスポイントAPjのスキャン動作が所定回数F行われたか否かを判断する。そして、判定部605は、スキャン動作が所定回数F行われた場合、接続実績テーブル500を参照して、自装置が属するセルCiのCell−IDと対応付けて記憶されたアクセスポイントAPjのESSIDがあるか否かを判定する。
ここで、アクセスポイントAPjのESSIDがある場合、判定部605が、自装置が属するセルCiにおいてアクセスポイントAPjへの接続実績があると判定する。一方、アクセスポイントAPjのESSIDがない場合、判定部605が、自装置が属するセルCiにおいてアクセスポイントAPjへの接続実績がないと判定する。
所定回数Fは、任意に設定可能であり、例えば、移動端末装置101が1回のスキャン動作で周辺に存在するアクセスポイントAPjを探索することができない場合があることを想定して設定される。具体的には、例えば、所定回数Fは、例えば、3[回]や5[回]などであり、メモリ302に記憶される。
なお、アクセスポイントAPjのスキャン動作として、移動端末装置101は、アクティブスキャンとパッシブスキャンのいずれかの動作を行うことにしてもよく、また、アクティブスキャンとパッシブスキャンの両方の動作を行うことにしてもよい。
(移動端末装置101の動作例)
つぎに、図19を用いて、実施の形態2にかかる移動端末装置101の動作例について説明する。
図19は、実施の形態2にかかる移動端末装置101の動作例を示す説明図である。図19に示す移動端末装置101の動作例は、自装置が属するセルCiにおいてアクセスポイントAPjへの接続実績がない場合の動作例である。
(19−1)検出部603は、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したことを検出する。図19の例では、ユーザの操作入力によりディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ切り替えられた結果、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したことが検出される。
(19−2)検出部603は、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したことを検出した場合、画面ON通知を通信制御部606に通知する。
(19−3)通信制御部606は、画面ON通知を受け付けた場合、第2の通信部602を制御して、アクセスポイントAPjの検出動作を開始する。また、通信制御部606は、ESSIDテーブル400を読み出して、第2の通信部602からのスキャン結果に含まれるESSIDがESSIDテーブル400に登録されているか否かを判断する。
ここで、ESSIDが登録されている場合、通信制御部606が、第2の通信部602を制御して、アクセスポイントAPjへの接続動作を開始する。一方、ESSIDが未登録の場合、通信制御部606は、アクセスポイントAPjへの接続動作を開始しない。図19の例では、スキャン動作により探索されたアクセスポイントAPjのESSIDがESSIDテーブル400に未登録のため、アクセスポイントAPjへの接続動作は開始されていない。
(19−4)通信制御部606は、アクセスポイントAPjのスキャン動作が所定回数F行われた場合、判定部605にスキャン完了通知を通知する。スキャン完了通知は、アクセスポイントAPjのスキャン動作が所定回数F行われたことを示すものである。
(19−5)判定部605は、通信制御部606からスキャン完了通知を受け付けた場合、取得部604に対して自装置が属するセルCiのCell−IDの取得要求を行うことにより、自装置が属するセルCiのCell−IDを取得する。図19の例では、自装置が属するセルC3のCell−ID「C3」が取得される。
(19−6)判定部605は、通信制御部606に対して接続中のアクセスポイントAPjのESSIDの取得要求を行うことにより、接続中のアクセスポイントAPjのESSIDを取得する。図19の例では、アクセスポイントAPjに接続していないことを示す「ESSIDなし」が、通信制御部606から判定部605に通知される。
(19−7)判定部605は、接続実績テーブル500を読み出して、自装置が属するセルCiにおいてアクセスポイントAPjへの接続実績があるか否かを判定する。図19の例では、取得されたCell−ID「C3」に対応する接続実績情報が未登録のため、アクセスポイントAPjへの接続実績がないと判定される。
(19−8)判定部605は、スキャン動作フラグのOFF設定要求を通信制御部606に送信する。
(19−9)通信制御部606は、スキャン動作フラグのOFF設定要求を受け付けた場合、判定部605に対してAckを返して、スキャン動作フラグがONの場合に、スキャン動作フラグをOFFに設定する。この結果、第2の通信部602による周期的なアクセスポイントAPjのスキャン動作が停止される。
このように、移動端末装置101によれば、画面ONを契機に周期的なアクセスポイントAPjのスキャン動作を開始することができる。また、アクセスポイントAPjのスキャン動作が所定回数F行われてもアクセスポイントAPjに非接続の場合は、周期的なアクセスポイントAPjのスキャン動作を停止させることができる。
(移動端末装置101の各種処理手順)
つぎに、実施の形態2にかかる移動端末装置101の各種処理手順について説明する。まず、移動端末装置101が属するセルCiにおいてアクセスポイントAPjへの接続実績があるか否かを判定する移動端末装置101の判定処理手順について説明する。
<判定処理手順>
図20は、実施の形態2にかかる移動端末装置101の判定処理手順の一例を示すフローチャートである。図20のフローチャートにおいて、まず、検出部603は、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したか否かを判断する(ステップS2001)。
ここで、検出部603は、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移するのを待つ(ステップS2001:No)。そして、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移した場合(ステップS2001:Yes)、検出部603は、画面ON通知を通信制御部606に通知する(ステップS2002)。
つぎに、判定部605は、通信制御部606からスキャン完了通知を受け付けたか否かを判断する(ステップS2003)。ここで、判定部605は、通信制御部606からスキャン完了通知を受け付けるのを待つ(ステップS2003:No)。
そして、スキャン完了通知を受け付けた場合(ステップS2003:Yes)、判定部605は、取得部604に対して自装置が属するセルCiのCell−IDの取得要求を行うことにより、自装置が属するセルCiのCell−IDを取得する(ステップS2004)。
つぎに、判定部605は、通信制御部606に対して接続中のアクセスポイントAPjのESSIDの取得要求を行うことにより、接続中のアクセスポイントAPjのESSIDを取得する(ステップS2005)。そして、判定部605は、接続中のアクセスポイントAPjのESSIDを取得したか否かを判断する(ステップS2006)。
ESSIDが取得されていない場合(ステップS2006:No)、判定部605は、接続実績テーブル500を参照して、自装置が属するセルCiのCell−IDと対応付けて記憶されたESSIDがあるか否かを判定する(ステップS2007)。
ここで、ESSIDがある場合(ステップS2007:Yes)、判定部605は、スキャン動作フラグのON設定要求を通信制御部606に通知して(ステップS2008)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
一方、ESSIDがない場合(ステップS2007:No)、判定部605は、スキャン動作フラグのOFF設定要求を通信制御部606に通知して(ステップS2009)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
また、ステップS2006において、ESSIDが取得された場合(ステップS2006:Yes)、更新部607は、テーブル更新処理を実行して(ステップS2010)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
これにより、画面ONとなってからアクセスポイントAPjのスキャン動作が所定回数F行われた後に、自装置が属するセルCiにおけるアクセスポイントAPjへの接続実績の有無を判定することができる。また、スキャン動作が所定回数F行われてもアクセスポイントAPjに非接続の場合は、自装置が属するセルCiにおけるアクセスポイントAPjへの接続実績の有無に応じて、周期的なアクセスポイントAPjのスキャン動作を制御することができる。なお、ステップS2010のテーブル更新処理の具体的な処理手順については、図13に示したテーブル更新処理の具体的な処理手順と同様のため説明を省略する。
<通信制御処理手順>
つぎに、実施の形態2にかかる移動端末装置101の通信制御処理手順について説明する。
図21は、実施の形態2にかかる移動端末装置101の通信制御処理手順の一例を示すフローチャートである。図21のフローチャートにおいて、まず、通信制御部606は、検出部603から画面ON通知を受け付けたか否かを判断する(ステップS2101)。
ここで、通信制御部606は、画面ON通知を受け付けるのを待つ(ステップS2101:No)。そして、通信制御部606は、画面ON通知を受け付けた場合(ステップS2101:Yes)、ESSIDテーブル400を読み出す(ステップS2102)。
つぎに、通信制御部606は、スキャンカウンタfをリセットする(ステップS2103)。スキャンカウンタfは、アクセスポイントAPjのスキャン動作が行われた回数を計数するカウンタである。スキャンカウンタfは、例えば、メモリ302やCPU301のレジスタにより実現される。
そして、通信制御部606は、第2の通信部602を制御して、アクセスポイントAPjのスキャン動作を行う(ステップS2104)。つぎに、通信制御部606は、第2の通信部602からスキャン結果を取得する(ステップS2105)。
そして、通信制御部606は、スキャン結果に含まれるESSIDがESSIDテーブル400に登録されているか否かを判断する(ステップS2106)。ここで、ESSIDが登録されていない場合(ステップS2106:No)、通信制御部606は、スキャンカウンタfをインクリメントする(ステップS2107)。
そして、通信制御部606は、スキャンカウンタfの「f」が所定回数Fの「F」となったか否かを判断する(ステップS2108)。ここで、「f」が「F」となっていない場合(ステップS2108:No)、通信制御部606は、ステップS2104に戻る。
一方、「f」が「F」となった場合(ステップS2108:Yes)、通信制御部606は、判定部605にスキャン完了通知を通知して(ステップS2109)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
また、ステップS2106において、ESSIDが登録されている場合(ステップS2106:Yes)、通信制御部606は、アクセスポイントAPjへの接続処理を実行して(ステップS2110)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
これにより、画面ONを契機にしてアクセスポイントAPjのスキャン動作を所定回数F行うことができる。また、アクセスポイントAPjのスキャン動作が所定回数F行われた場合、判定部605に対してスキャン完了通知を通知することができる。
以上説明したように、実施の形態2にかかる移動端末装置101によれば、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移してから、アクセスポイントAPjのスキャン動作が所定回数F行われたか否かを判断することができる。また、移動端末装置101によれば、アクセスポイントAPjのスキャン動作が所定回数F行われた場合に、自装置が属するセルCiにおけるアクセスポイントAPjへの接続実績の有無を判定することができる。
これにより、移動端末装置101にスキャンタイマ等を設けることなく、画面ONから所定時間の経過後にアクセスポイントAPjへの接続実績の有無を判定して、アクセスポイントAPjのスキャン動作を制御することができる。
(実施の形態3)
つぎに、実施の形態3にかかる移動端末装置101について説明する。なお、実施の形態1,2で説明した箇所と同様の箇所については説明を省略する。
実施の形態1では、画面ONから所定時間Tの経過後にアクセスポイントAPjへの接続実績の有無を判定し、その判定結果に基づいて、アクセスポイントAPjのスキャン動作を制御する場合について説明した。実施の形態3では、画面ON時にアクセスポイントAPjへの接続実績の有無を判定し、所定時間Tの経過後に、その判定結果に基づいて、アクセスポイントAPjのスキャン動作を制御する場合について説明する。
(移動端末装置101の動作例)
つぎに、図22〜図24を用いて、実施の形態3にかかる移動端末装置101の動作例について説明する。
図22は、実施の形態3にかかる移動端末装置101の動作例を示す説明図(その1)である。図22に示す移動端末装置101の動作例は、自装置が属するセルCiにおいてアクセスポイントAPjへの接続実績がない場合の動作例である。
(22−1)検出部603は、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したことを検出する。図22の例では、ユーザの操作入力によりディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ切り替えられた結果、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したことが検出される。
(22−2)判定部605は、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したことが検出された場合、取得部604に対して自装置が属するセルCiのCell−IDの取得要求を行うことにより、自装置が属するセルCiのCell−IDを取得する。図22の例では、自装置が属するセルC3のCell−ID「C3」が取得される。
(22−3)判定部605は、接続実績テーブル500を読み出して、自装置が属するセルCiにおいてアクセスポイントAPjへの接続実績があるか否かを判定する。図22の例では、取得されたCell−ID「C3」に対応する接続実績情報が未登録のため、アクセスポイントAPjへの接続実績がないと判定される。
(22−4)判定部605は、接続実績がない場合、画面ON通知と、所定時間Tの経過後にスキャン動作フラグをOFFにするよう要求するOFF設定要求(所定時間T)とを通信制御部606に送信する。
(22−5)通信制御部606は、画面ON通知とOFF設定要求(所定時間T)とを受け付けた場合、スキャンタイマをスタートするとともに、第2の通信部602を制御して、アクセスポイントAPjの検出動作を開始する。
また、通信制御部606は、ESSIDテーブル400を読み出して、第2の通信部602からのスキャン結果に含まれるESSIDがESSIDテーブル400に登録されているか否かを判断する。ここで、ESSIDが登録されている場合、通信制御部606が、第2の通信部602を制御して、アクセスポイントAPjへの接続動作を開始する。一方、ESSIDが未登録の場合、通信制御部606は、アクセスポイントAPjへの接続動作を開始しない。図22の例では、スキャン動作により探索されたアクセスポイントAP101のESSID「AP101」がESSIDテーブル400に未登録のため、アクセスポイントAPjへの接続動作は開始されていない。
(22−6)通信制御部606は、スキャンタイマをスタートしてから所定時間Tの経過後に、スキャン動作フラグがONの場合に、スキャン動作フラグをOFFに設定する。この結果、第2の通信部602による周期的なアクセスポイントAPjのスキャン動作が停止される。
このように、移動端末装置101によれば、画面ONを契機に、自装置が属するセルCiにおいてアクセスポイントAPjへの接続実績の有無を判定するとともに、周期的なアクセスポイントAPjのスキャン動作を開始することができる。また、画面ONから所定時間Tが経過してもアクセスポイントAPjに非接続の場合は、周期的なアクセスポイントAPjのスキャン動作を停止させることができる。
図23は、実施の形態3にかかる移動端末装置101の動作例を示す説明図(その2)である。図23に示す移動端末装置101の動作例は、自装置が属するセルCiにおいてアクセスポイントAPjへの接続実績がある場合の動作例である。
(23−1)検出部603は、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したことを検出する。図23の例では、ユーザの操作入力によりディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ切り替えられた結果、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したことが検出される。
(23−2)判定部605は、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したことが検出された場合、取得部604に対して自装置が属するセルCiのCell−IDの取得要求を行うことにより、自装置が属するセルCiのCell−IDを取得する。図23の例では、自装置が属するセルC1のCell−ID「C1」が取得される。
(23−3)判定部605は、接続実績テーブル500を読み出して、自装置が属するセルCiにおいてアクセスポイントAPjへの接続実績があるか否かを判定する。図23の例では、取得されたCell−ID「C1」に対応する接続実績情報が登録済みのため、アクセスポイントAPjへの接続実績があると判定される。
(23−4)判定部605は、接続実績がある場合、画面ON通知を通信制御部606に送信する。
(23−5)通信制御部606は、画面ON通知を受け付けた場合、第2の通信部602を制御して、アクセスポイントAPjのスキャン動作を開始する。
また、通信制御部606は、ESSIDテーブル400を読み出して、第2の通信部602からのスキャン結果に含まれるESSIDがESSIDテーブル400に登録されているか否かを判断する。ここで、ESSIDが登録されている場合、通信制御部606が、第2の通信部602を制御して、アクセスポイントAPjへの接続動作を開始する。一方、ESSIDが未登録の場合、通信制御部606は、アクセスポイントAPjへの接続動作を開始しない。図23の例では、スキャン動作により探索されたアクセスポイントAP101のESSID「AP101」がESSIDテーブル400に未登録のため、アクセスポイントAPjへの接続動作は開始されていない。
このように、移動端末装置101によれば、画面ONを契機に、自装置が属するセルCiにおいてアクセスポイントAPjへの接続実績の有無を判定するとともに、周期的なアクセスポイントAPjのスキャン動作を開始することができる。また、画面ONから所定時間Tの経過後にアクセスポイントAPjに非接続であっても、自装置が属するセルCiにおいてアクセスポイントAPjへの接続実績がある場合は、周期的なアクセスポイントAPjのスキャン動作を継続させることができる。
図24は、実施の形態3にかかる移動端末装置101の動作例を示す説明図(その3)である。図24に示す移動端末装置101の動作例は、周期的なアクセスポイントAPjのスキャン動作中にアクセスポイントAPjへの接続が完了した結果、更新部607が通信制御部606から接続完了通知(割込通知)を受け付けた場合の動作例である。
(24−1)検出部603は、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したことを検出する。図24の例では、ユーザの操作入力によりディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ切り替えられた結果、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したことが検出される。
(24−2)判定部605は、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したことが検出された場合、取得部604に対して自装置が属するセルCiのCell−IDの取得要求を行うことにより、自装置が属するセルCiのCell−IDを取得する。図24の例では、自装置が属するセルC3のCell−ID「C3」が取得される。
(24−3)判定部605は、接続実績テーブル500を読み出して、自装置が属するセルCiにおいてアクセスポイントAPjへの接続実績があるか否かを判定する。図24の例では、取得されたCell−ID「C3」に対応する接続実績情報が未登録のため、アクセスポイントAPjへの接続実績がないと判定される。
(24−4)判定部605は、接続実績がない場合、画面ON通知と、所定時間Tの経過後にスキャン動作フラグをOFFにするよう要求するOFF設定要求(所定時間T)とを通信制御部606に送信する。
(24−5)通信制御部606は、画面ON通知とOFF設定要求(所定時間T)とを受け付けた場合、スキャンタイマをスタートするとともに、第2の通信部602を制御して、アクセスポイントAPjの検出動作を開始する。
また、通信制御部606は、第2の通信部602からのスキャン結果に含まれるESSIDがESSIDテーブル400に登録される場合、第2の通信部602を制御して、アクセスポイントAPjへの接続動作を開始する。
図24の例では、スキャン動作により探索されたアクセスポイントAP1のESSID「AP1」がESSIDテーブル400に登録済みのため、アクセスポイントAPjへの接続動作が開始される。
(24−6)通信制御部606は、第2の通信部602から接続完了通知を受け付けた場合、接続が完了したアクセスポイントAP1のESSIDをメモリ302に保存して、更新部607に接続完了通知を通知する。なお、接続完了通知には、接続が完了したアクセスポイントAP1のESSIDが含まれている。
(24−7)更新部607は、通信制御部606から接続完了通知を受け付けた場合、接続実績テーブル500を読み出す。
(24−8)更新部607は、取得部604に対して自装置が属するセルCiのCell−IDの取得要求を行うことにより、自装置が属するセルCiのCell−IDを取得する。図24の例では、自装置が属するセルC3のCell−ID「C3」が取得される。
(24−9)更新部607は、接続実績テーブル500の記憶内容を更新する。図24の例では、接続実績テーブル500内の各フィールドに、移動端末装置101が属するセルC3のCell−ID「C3」、アクセスポイントAP1のESSID「AP1」が登録されていないため、Cell−ID「C3」、接続中のアクセスポイントAP1のESSID「AP1」および最終接続時間「2011.05.03.10.03」が追加設定される。この結果、新たな接続実績情報500−4がレコードとして接続実績テーブル500に新規登録される。
このように、移動端末装置101によれば、画面ONを契機に周期的なアクセスポイントAPjのスキャン動作を開始することができる。また、画面ONから所定時間Tが経過する前にアクセスポイントAPjへの接続が完了した場合は、接続実績テーブル500の記憶内容を更新することができる。
(移動端末装置101の各種処理手順)
つぎに、実施の形態3にかかる移動端末装置101の各種処理手順について説明する。まず、移動端末装置101が属するセルCiにおいてアクセスポイントAPjへの接続実績があるか否かを判定する移動端末装置101の判定処理手順について説明する。
<判定処理手順>
図25は、実施の形態3にかかる移動端末装置101の判定処理手順の一例を示すフローチャートである。図25のフローチャートにおいて、まず、検出部603は、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したか否かを判断する(ステップS2501)。
ここで、検出部603は、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移するのを待つ(ステップS2501:No)。そして、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移した場合(ステップS2501:Yes)、判定部605は、取得部604に対して自装置が属するセルCiのCell−IDの取得要求を行うことにより、自装置が属するセルCiのCell−IDを取得する(ステップS2502)。
つぎに、判定部605は、接続実績テーブル500を参照して、自装置が属するセルCiのCell−IDと対応付けて記憶されたESSIDがあるか否かを判定する(ステップS2503)。
ここで、ESSIDがある場合(ステップS2503:Yes)、判定部605は、画面ON通知を通信制御部606に通知して(ステップS2504)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。なお、ステップS2504において、判定部605は、画面ON通知とともに、スキャン動作を継続して行うよう要求するスキャン動作継続要求を通信制御部606に通知することにしてもよい。
一方、ESSIDがない場合(ステップS2503:No)、判定部605は、画面ON通知とOFF設定要求(所定時間T)とを通信制御部606に通知して(ステップS2505)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。なお、OFF設定要求(所定時間T)は、所定時間Tの経過後にスキャン動作フラグをOFFにするよう要求するものである。
<通信制御処理手順>
つぎに、実施の形態3にかかる移動端末装置101の通信制御処理手順について説明する。
図26は、実施の形態3にかかる移動端末装置101の通信制御処理手順の一例を示すフローチャートである。図26のフローチャートにおいて、まず、通信制御部606は、判定部605から画面ON通知を受け付けたか否かを判断する(ステップS2601)。
ここで、通信制御部606は、画面ON通知を受け付けるのを待つ(ステップS2601:No)。そして、通信制御部606は、画面ON通知を受け付けた場合(ステップS2601:Yes)、判定部605からOFF設定要求(所定時間T)を受け付けたか否かを判断する(ステップS2602)。
ここで、通信制御部606は、OFF設定要求(所定時間T)を受け付けた場合(ステップS2602:Yes)、スキャンタイマをスタートして(ステップS2603)、スキャン動作フラグをONに設定する(ステップS2604)。
つぎに、通信制御部606は、スキャンタイマをスタートしてから所定時間Tが経過したか否かを判断する(ステップS2605)。ここで、所定時間Tが経過していない場合(ステップS2605:No)、通信制御部606は、第2の通信部602からスキャン結果を取得する(ステップS2606)。
そして、通信制御部606は、スキャン結果に含まれるESSIDがESSIDテーブル400に登録されているか否かを判断する(ステップS2607)。ここで、ESSIDが登録されていない場合(ステップS2607:No)、通信制御部606は、ステップS2605に戻る。
一方、ESSIDが登録されている場合(ステップS2607:Yes)、通信制御部606は、第2の通信部602を制御して、アクセスポイントAPjへの接続処理を開始する(ステップS2608)。そして、通信制御部606は、スキャン動作フラグをOFFに設定する(ステップS2609)。
つぎに、通信制御部606は、接続処理を開始したアクセスポイントAPjのESSIDをメモリ302に保存して(ステップS2610)、アクセスポイントAPjへの接続処理が完了したか否かを判断する(ステップS2611)。
ここで、通信制御部606は、アクセスポイントAPjへの接続処理が完了するのを待つ(ステップS2611:No)。そして、アクセスポイントAPjへの接続処理が完了した場合(ステップS2611:Yes)、通信制御部606は、更新部607に接続完了通知を通知して(ステップS2612)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
また、ステップS2605において、所定時間Tが経過した場合(ステップS2605:Yes)、通信制御部606は、スキャン動作フラグをOFFに設定し(ステップS2613)、第2の通信部602を停止する停止処理を実行して(ステップS2614)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
また、ステップS2602において、通信制御部606は、OFF設定要求(所定時間T)を受け付けていない場合(ステップS2602:No)、スキャン制御処理を実行して(ステップS2615)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。なお、スキャン制御処理の具体的な処理手順は、図14に示したステップS1403〜ステップS1413と同様のため説明を省略する。
これにより、画面ONとなったら、自装置が属するセルCiにおけるアクセスポイントAPjへの接続実績の有無を判定することができる。また、画面ONから所定時間Tが経過してもアクセスポイントAPjに非接続の場合は、自装置が属するセルCiにおけるアクセスポイントAPjへの接続実績の有無に応じて、周期的なアクセスポイントAPjのスキャン動作を制御することができる。
<更新処理手順>
つぎに、実施の形態3にかかる移動端末装置101の更新処理手順について説明する。
図27は、実施の形態3にかかる移動端末装置101の更新処理手順の一例を示すフローチャートである。図27のフローチャートにおいて、まず、更新部607は、通信制御部606から接続完了通知を受け付けたか否かを判断する(ステップS2701)。
ここで、更新部607は、通信制御部606から接続完了通知を受け付けるのを待つ(ステップS2701:No)。そして、更新部607は、通信制御部606から接続完了通知を受け付けた場合(ステップS2701:Yes)、取得部604に対して自装置が属するセルCiのCell−IDの取得要求を行うことにより、自装置が属するセルCiのCell−IDを取得する(ステップS2702)。
つぎに、更新部607は、通信制御部606に対して接続中のアクセスポイントAPjのESSIDの取得要求を行うことにより、接続中のアクセスポイントAPjのESSIDを取得する(ステップS2703)。そして、更新部607は、テーブル更新処理を実行して(ステップS2704)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
これにより、接続実績テーブル500の記憶内容を更新することができる。なお、テーブル更新処理の具体的な処理手順については、図13に示したテーブル更新処理の具体的処理手順と同様のため説明を省略する。
以上説明したように、実施の形態3にかかる移動端末装置101によれば、画面ON時にアクセスポイントAPjへの接続実績の有無を判定し、所定時間Tの経過後に、その判定結果に基づいて、アクセスポイントAPjのスキャン動作を制御することができる。
なお、本実施の形態で説明した制御方法は、予め用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーション等のコンピュータで実行することにより実現することができる。本制御プログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。また、本制御プログラムは、インターネット等のネットワークを介して配布してもよい。
また、本実施の形態で説明した移動端末装置101は、スタンダードセルやストラクチャードASIC(Application Specific Integrated Circuit)などの特定用途向けIC(以下、単に「ASIC」と称す。)やFPGAなどのPLD(Programmable Logic Device)によっても実現することができる。具体的には、例えば、上述した移動端末装置101の機能(第1の通信部601〜更新部607)をHDL記述によって機能定義し、そのHDL記述を論理合成してASICやPLDに与えることにより、移動端末装置101を製造することができる。
上述した実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)基地局に接続を行う第1の通信部と、
アクセスポイントを介してネットワークに接続を行う第2の通信部と、
画面が表示されていない非表示状態から前記画面が表示された表示状態に遷移したことを検出する検出部と、
基地局の通信エリアを識別するエリア識別情報と前記通信エリアにおいて前記ネットワークに接続が行われたアクセスポイントを識別するアクセスポイント識別情報とを対応付けたエントリを複数含む接続履歴情報を記憶する記憶部と、
第1の基地局の通信エリアにおいて、前記画面が前記非表示状態から前記表示状態に遷移したことを前記検出部が検出した場合、所定時間経過後に前記第1の基地局の通信エリアに含まれるアクセスポイントの探索を前記第2の通信部に開始させるとともに、前記第1の基地局の第1のエリア識別情報を含むエントリが前記接続履歴情報から検索されたかを判定する判定部と、
前記所定時間経過後、前記判定部が判定した結果に基づき、前記第2の通信部を制御する制御部を有することを特徴とする移動端末装置。
(付記2)前記制御部は、
前記所定時間経過後に前記第1のエリア識別情報を含むエントリが前記接続履歴情報から検索されたと前記判定部が判定した場合、前記第2の通信部による前記第1の基地局の通信エリアに含まれるアクセスポイントの探索を継続させることを特徴とする付記1記載の移動端末装置。
(付記3)前記制御部は、
前記所定時間経過後に前記第1のエリア識別情報を含むエントリが前記接続履歴情報から検索されなかったと前記判定部が判定した場合、前記第2の通信部による前記第1の基地局の通信エリアに含まれるアクセスポイントの探索を停止させることを特徴とする付記1記載の移動端末装置。
(付記4)前記記憶部は、
基地局の通信エリアを識別するエリア識別情報と、前記通信エリアにおいて前記ネットワークに接続が行われたアクセスポイントを識別するアクセスポイント識別情報と、前記通信エリアにおいて前記ネットワークに接続が行われた最終接続時間とを対応付けたエントリを複数含む接続履歴情報を記憶しており、
前記判定部は、
前記所定時間経過前に前記第2の通信部がアクセスポイントに接続した旨の通知を受けた場合、前記第1の基地局の通信エリアに含まれるアクセスポイントの探索を前記第2の通信部に停止させるとともに、前記第1の基地局の第1のエリア識別情報を含むエントリが前記接続履歴情報から検索されたかを判定し、
前記制御部は、
前記第1のエリア識別情報を含むエントリが前記接続履歴情報から検索されたと前記判定部が判定した場合、前記接続履歴情報の、検索されたエントリの最終接続時間を更新することを特徴とする付記1記載の移動端末装置。
(付記5)前記判定部は、
前記所定時間経過前に前記第2の通信部がアクセスポイントに接続した旨の通知を受けた場合、前記第1の基地局の通信エリアに含まれるアクセスポイントの探索を前記第2の通信部に停止させるとともに、前記第1の基地局の第1のエリア識別情報を含むエントリが前記接続履歴情報から検索されたかを判定し、
前記制御部は、
前記第1のエリア識別情報を含むエントリが前記接続履歴情報から検索されなかったと前記判定部が判定した場合、前記第1の基地局の第1のエリア識別情報と、接続した前記アクセスポイントのアクセスポイント識別情報とを対応付けたエントリを前記接続履歴情報に登録することを特徴とする付記1記載の移動端末装置。
(付記6)前記検出部は、
前記画面が前記表示状態から前記非表示状態に遷移したことを検出し、
前記制御部は、
前記画面が前記表示状態から前記非表示状態に遷移したことを前記検出部が検出した場合、前記第2の通信部による前記第1の基地局の通信エリアに含まれるアクセスポイントの探索を停止させることを特徴とする付記1記載の移動端末装置。
(付記7)前記第1の基地局の通信エリアにおいて、前記画面が前記非表示状態から前記表示状態に遷移したことを前記検出部が検出した場合、前記第1の基地局の通信エリアに含まれるアクセスポイントの探索が所定回数行われたか否かを判断する判断部を有し、
前記判定部は、
前記判断部によって前記第1の基地局の通信エリアに含まれるアクセスポイントの探索が前記所定回数行われたと判断された場合、前記第1の基地局の第1のエリア識別情報を含むエントリが前記接続履歴情報から検索されたかを判定し、
前記制御部は、
前記判定部が判定した結果に基づき、前記第2の通信部を制御することを特徴とする付記1記載の移動端末装置。
(付記8)移動端末装置が有する通信部が、基地局に接続を行う第1の通信部と、アクセスポイントを介してネットワークに接続を行う第2の通信部と、基地局の通信エリアを識別するエリア識別情報と前記通信エリアにおいて前記ネットワークに接続が行われたアクセスポイントを識別するアクセスポイント識別情報とを対応付けたエントリを複数含む接続履歴情報を記憶する記憶部を有する移動端末装置の制御方法において、
前記移動端末装置が有する検出部が、画面が表示されていない非表示状態から前記画面が表示された表示状態に遷移したことを検出し、
前記移動端末装置が有する判定部が、第1の基地局の通信エリアにおいて、前記画面が前記非表示状態から前記表示状態に遷移したことを前記検出部が検出した場合、所定時間経過後に前記第1の基地局の通信エリアに含まれるアクセスポイントの探索を前記第2の通信部に開始させるとともに、前記第1の基地局の第1のエリア識別情報を含むエントリが前記接続履歴情報から検索されたかを判定し、
前記移動端末装置が有する制御部が、前記所定時間経過後、前記判定部が判定した結果に基づき、前記第2の通信部を制御することを特徴とする移動端末装置の制御方法。
(付記9)移動端末装置が有する通信部が、基地局に接続を行う第1の通信部と、アクセスポイントを介してネットワークに接続を行う第2の通信部と、基地局の通信エリアを識別するエリア識別情報と前記通信エリアにおいて前記ネットワークに接続が行われたアクセスポイントを識別するアクセスポイント識別情報とを対応付けたエントリを複数含む接続履歴情報を記憶する記憶部を有する移動端末装置の制御プログラムにおいて、
前記移動端末装置が有する検出部に、画面が表示されていない非表示状態から前記画面が表示された表示状態に遷移したことを検出させ、
前記移動端末装置が有する判定部に、第1の基地局の通信エリアにおいて、前記画面が前記非表示状態から前記表示状態に遷移したことを前記検出部が検出した場合、所定時間経過後に前記第1の基地局の通信エリアに含まれるアクセスポイントの探索を前記第2の通信部に開始させるとともに、前記第1の基地局の第1のエリア識別情報を含むエントリが前記接続履歴情報から検索されたかを判定させ、
前記移動端末装置が有する制御部が、前記所定時間経過後、前記判定部が判定した結果に基づき、前記第2の通信部を制御させることを特徴とする移動端末装置の制御プログラム。
101 移動端末装置
601 第1の通信部
602 第2の通信部
603 検出部
604 取得部
605 判定部
606 通信制御部
607 更新部

Claims (9)

  1. 基地局に接続を行う第1の通信部と、
    アクセスポイントを介してネットワークに接続を行う第2の通信部と、
    画面が表示されていない非表示状態から前記画面が表示された表示状態に遷移したことを検出する検出部と、
    基地局の通信エリアを識別するエリア識別情報と前記通信エリアにおいて前記ネットワークに接続が行われたアクセスポイントを識別するアクセスポイント識別情報とを対応付けたエントリを複数含む接続履歴情報を記憶する記憶部と、
    第1の基地局の通信エリアにおいて、前記画面が前記非表示状態から前記表示状態に遷移したことを前記検出部が検出した場合、所定時間経過後に前記第1の基地局の通信エリアに含まれるアクセスポイントの探索を前記第2の通信部に開始させるとともに、前記第1の基地局の第1のエリア識別情報を含むエントリが前記接続履歴情報から検索されたかを判定する判定部と、
    前記所定時間経過後、前記判定部が判定した結果に基づき、前記第2の通信部を制御する制御部を有することを特徴とする移動端末装置。
  2. 前記制御部は、
    前記所定時間経過後に前記第1のエリア識別情報を含むエントリが前記接続履歴情報から検索されたと前記判定部が判定した場合、前記第2の通信部による前記第1の基地局の通信エリアに含まれるアクセスポイントの探索を継続させることを特徴とする請求項1記載の移動端末装置。
  3. 前記制御部は、
    前記所定時間経過後に前記第1のエリア識別情報を含むエントリが前記接続履歴情報から検索されなかったと前記判定部が判定した場合、前記第2の通信部による前記第1の基地局の通信エリアに含まれるアクセスポイントの探索を停止させることを特徴とする請求項1記載の移動端末装置。
  4. 前記記憶部は、
    基地局の通信エリアを識別するエリア識別情報と、前記通信エリアにおいて前記ネットワークに接続が行われたアクセスポイントを識別するアクセスポイント識別情報と、前記通信エリアにおいて前記ネットワークに接続が行われた最終接続時間とを対応付けたエントリを複数含む接続履歴情報を記憶しており、
    前記判定部は、
    前記所定時間経過前に前記第2の通信部がアクセスポイントに接続した旨の通知を受けた場合、前記第1の基地局の通信エリアに含まれるアクセスポイントの探索を前記第2の通信部に停止させるとともに、前記第1の基地局の第1のエリア識別情報を含むエントリが前記接続履歴情報から検索されたかを判定し、
    前記制御部は、
    前記第1のエリア識別情報を含むエントリが前記接続履歴情報から検索されたと前記判定部が判定した場合、前記接続履歴情報の、検索されたエントリの最終接続時間を更新することを特徴とする請求項1記載の移動端末装置。
  5. 前記判定部は、
    前記所定時間経過前に前記第2の通信部がアクセスポイントに接続した旨の通知を受けた場合、前記第1の基地局の通信エリアに含まれるアクセスポイントの探索を前記第2の通信部に停止させるとともに、前記第1の基地局の第1のエリア識別情報を含むエントリが前記接続履歴情報から検索されたかを判定し、
    前記制御部は、
    前記第1のエリア識別情報を含むエントリが前記接続履歴情報から検索されなかったと前記判定部が判定した場合、前記第1の基地局の第1のエリア識別情報と、接続した前記アクセスポイントのアクセスポイント識別情報とを対応付けたエントリを前記接続履歴情報に登録することを特徴とする請求項1記載の移動端末装置。
  6. 前記検出部は、
    前記画面が前記表示状態から前記非表示状態に遷移したことを検出し、
    前記制御部は、
    前記画面が前記表示状態から前記非表示状態に遷移したことを前記検出部が検出した場合、前記第2の通信部による前記第1の基地局の通信エリアに含まれるアクセスポイントの探索を停止させることを特徴とする請求項1記載の移動端末装置。
  7. 前記第1の基地局の通信エリアにおいて、前記画面が前記非表示状態から前記表示状態に遷移したことを前記検出部が検出した場合、前記第1の基地局の通信エリアに含まれるアクセスポイントの探索が所定回数行われたか否かを判断する判断部を有し、
    前記判定部は、
    前記判断部によって前記第1の基地局の通信エリアに含まれるアクセスポイントの探索が前記所定回数行われたと判断された場合、前記第1の基地局の第1のエリア識別情報を含むエントリが前記接続履歴情報から検索されたかを判定し、
    前記制御部は、
    前記判定部が判定した結果に基づき、前記第2の通信部を制御することを特徴とする請求項1記載の移動端末装置。
  8. 移動端末装置が有する通信部が、基地局に接続を行う第1の通信部と、アクセスポイントを介してネットワークに接続を行う第2の通信部と、基地局の通信エリアを識別するエリア識別情報と前記通信エリアにおいて前記ネットワークに接続が行われたアクセスポイントを識別するアクセスポイント識別情報とを対応付けたエントリを複数含む接続履歴情報を記憶する記憶部を有する移動端末装置の制御方法において、
    前記移動端末装置が有する検出部が、画面が表示されていない非表示状態から前記画面が表示された表示状態に遷移したことを検出し、
    前記移動端末装置が有する判定部が、第1の基地局の通信エリアにおいて、前記画面が前記非表示状態から前記表示状態に遷移したことを前記検出部が検出した場合、所定時間経過後に前記第1の基地局の通信エリアに含まれるアクセスポイントの探索を前記第2の通信部に開始させるとともに、前記第1の基地局の第1のエリア識別情報を含むエントリが前記接続履歴情報から検索されたかを判定し、
    前記移動端末装置が有する制御部が、前記所定時間経過後、前記判定部が判定した結果に基づき、前記第2の通信部を制御することを特徴とする移動端末装置の制御方法。
  9. 移動端末装置が有する通信部が、基地局に接続を行う第1の通信部と、アクセスポイントを介してネットワークに接続を行う第2の通信部と、基地局の通信エリアを識別するエリア識別情報と前記通信エリアにおいて前記ネットワークに接続が行われたアクセスポイントを識別するアクセスポイント識別情報とを対応付けたエントリを複数含む接続履歴情報を記憶する記憶部を有する移動端末装置の制御プログラムにおいて、
    前記移動端末装置が有する検出部に、画面が表示されていない非表示状態から前記画面が表示された表示状態に遷移したことを検出させ、
    前記移動端末装置が有する判定部に、第1の基地局の通信エリアにおいて、前記画面が前記非表示状態から前記表示状態に遷移したことを前記検出部が検出した場合、所定時間経過後に前記第1の基地局の通信エリアに含まれるアクセスポイントの探索を前記第2の通信部に開始させるとともに、前記第1の基地局の第1のエリア識別情報を含むエントリが前記接続履歴情報から検索されたかを判定させ、
    前記移動端末装置が有する制御部が、前記所定時間経過後、前記判定部が判定した結果に基づき、前記第2の通信部を制御させることを特徴とする移動端末装置の制御プログラム。
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