JPWO2014027598A1 - シリンダヘッドの焼入れ方法とこれに用いる保温部材 - Google Patents

シリンダヘッドの焼入れ方法とこれに用いる保温部材 Download PDF

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Abstract

本発明は、冷却用気体をシリンダヘッドに流接させることにより焼き入れを行うシリンダヘッドの焼入れ方法において、上記シリンダヘッドの熱容量の小さい部分を中子を用いて鋳造を行い、その中子を保温部材として残したまま、上記焼き入れを行うようにしている。

Description

本発明は、レシプロエンジン等のシリンダヘッドの焼入れ方法とこれに用いる保温部材に関する。
この種の従来技術として、「金属鋳物の製造方法」とした名称において特許文献1に開示されたものがある。
上記特許文献1に開示された金属鋳物の製造方法は、熱処理可能な液体アルミニウム銅合金から形成され、溶体熱処理の利点を享受し得るものであり、前記液体合金で型を充填し該合金固化金属鋳物を形成する段階と、前記型から取り出す段階とを350℃ 以上から直接焼き入れし、前記型からの鋳物の取り出しと前記焼き入れとの間に熱処理を一切しない段階と、前記焼入れ金属鋳物を時効硬化させる段階とを有する内容のものである。
日本国特許4035664号公報
上記特許文献1に記載のものは、型内に溶湯を充填して350℃以上まで冷却し、型から取り出した後、350℃以上から焼き入れして人工時効を行うものであるが、シリンダヘッドは複雑な形状をしているために、焼き入れ時の冷却の仕方により残留応力が発生する。
上記の残留応力を小さくするには、均一に冷却すること若しくはゆっくりと冷却することが必要であり、従ってまた、水による焼き入れよりも空気焼き入れの方が効果的であることが知られている。
しかしながら、空気焼き入れの場合、金型から鋳物を取り出した後、焼き入れ開始までの搬送工程において、鋳物の温度が低下してしまうと材料特性の向上を望むことができない。
特にシリンダヘッドは、部分毎の肉厚の違い若しくは中子成形部と金型成形部といった抜熱の違いから金型内での凝固中の段階において温度分布が存在するうえ、金型から取り出した後は、外壁部と内部といった違いにより、温度低下速度の大きな部位、小さな部位が存在する。
そこで本発明は、焼き入れに至るまでの熱容量の小さい部分の温度低下速度を低くし、従ってまた、熱容量の大きい部分との温度差を小さくすることにより材料特性の向上を図ることができるシリンダヘッドの焼入れ方法とこれに用いる保温部材の提供を目的としている。
上記課題を解決するための本発明に係るシリンダヘッドの焼入れ方法は、冷却用気体をシリンダヘッドに流接させることにより焼き入れを行うものであり、上記シリンダヘッドの熱容量の大きさに応じて区分けをし、熱容量が相対的に小さい部分を中子を用いて鋳造を行い、その中子を保温部材として残存させたまま、上記焼き入れを行うことを内容としている。
この構成によれば、熱容量が相対的に小さい部分を保温部材としての中子によって被覆したまま焼き入れしているので、焼き入れに至るまでの熱容量が相対的に小さい部分の温度低下速度を低くし、従ってまた、熱容量が相対的に大きい部分との温度差を小さくしている。
同上の課題を解決するための本発明に係るシリンダヘッドの焼入れに用いる保温部材は、上記したシリンダヘッドの熱容量が相対的に小さい部分を被覆するための被覆材を設けたものである。
この構成によれば、熱容量が相対的に小さい部分を保温部材の被覆材によって被覆したまま焼き入れしているので、焼き入れに至るまでの熱容量が相対的に小さい部分の温度低下速度を低くし、従ってまた、熱容量が相対的に大きい部分との温度差を小さくできる。
本発明によれば、焼き入れに至るまでの熱容量が相対的に小さい部分の温度低下速度を低くし、従ってまた、熱容量が相対的に大きい部分との温度差を小さくすることにより材料特性の向上を図ることができる。
一例に係るシリンダヘッドの斜視図である。 図1に示すI‐I線に沿う断面図である。 同上のシリンダヘッドの鋳造に用いる中子を示す斜視図である。 同上のシリンダヘッドを鋳造するための鋳造装置の概略断面図である。 同上のシリンダヘッドに保温部材を装着した様子を示す斜視図である。 一例に係る焼入れ装置の断面図である。 (A)は、従来の焼入れ方法における代表部位の冷却速度を示すグラフ、(B)は、本発明に係る焼入れ方法における代表部位の冷却速度を示すグラフである。 (A)は、他例に係る保温部材の外観斜視図、(B)は、その他例に係る保温部材をシリンダヘッドに装着した様子を示す外観斜視図である。
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を参照して説明する。図1は、一例に係るシリンダヘッドの斜視図、図2は、図1に示すI‐I線に沿う断面図である。また、図3は、そのシリンダヘッドの鋳造に用いる中子を示す斜視図、図4は、鋳造装置の概略断面図である。
本発明の一例に係るシリンダヘッドAは、シリンダヘッド形状部(ヘッドボルト)10内にアッパーデッキ11を形成しているとともに、下部に4つの湯口12…(2つは図示していない)を配設したものであり、例えばアルミ合金を材質として低圧鋳造法により平面視において略直方体形にして一体に鋳造されている。
シリンダヘッド形状部10は、両側壁13,14、前壁15及び後壁16により形成されており、そのうちの両側壁13,14には、気筒数に応じた吸気ポート(図示しない)と、これと同数の排気ポート18とが互いに対向して形成されている。なお、19はキャビティである。
上記アッパーデッキ11、前壁15、及び後壁16は比較的薄肉にし、また、湯口12、12、燃焼室及び両側壁13,14を厚肉にして形成している。
本実施形態においては、比較的薄肉にして形成した部分及び熱源から遠い部分を熱容量が相対的に小さい部分aとする一方、熱容量が相対的に大きい部分とは、体積と熱源からの距離が近いというそれぞれ2つの要素を勘案した部分をいう。
本実施形態において示す熱容量の小さい部分aは、前壁15、後壁16及びアッパーデッキ11である。
熱容量の大きい部分bは、アッパーデッキ11下方の燃焼室及び両側壁13,14及び湯口12としている。
燃焼室を有する下面も肉厚ではないが、保持炉に近い下型で形成され、かつ、常に湯口からの熱供給を受けるため熱容量が大きい。
上記の構成からなるシリンダヘッドAの鋳造に用いる中子20は、図3に示すように、ウォータージャケット中子21の両側辺縁にポート中子22,23を一体に列設したものである。
鋳造装置30は、図4に示すように、アルミ溶湯mを貯留する保持炉31の上部開口に、金型32を配設したものである。
金型32は、上記した二つのシリンダヘッドA,Aを同時に成形するためのものであり、下側金型33、上側金型34及びセンター型35とからなる。
下側金型33には、二つのシリンダヘッドA,Aに対する位置に湯口33a,33aが形成されている。
図5は、シリンダヘッドに保温部材を装着した様子を示す斜視図である。
本発明に係るシリンダヘッドAの焼入れ方法は、冷却用気体をシリンダヘッドAに流接させることにより焼き入れを行う内容のものであり、上記シリンダヘッドAの熱容量の小さい部分aを上記した中子20及び後記する中子40を用いた鋳造を行い、その中子20,40を保温部材として残存させたまま、上記焼き入れを行うことを内容としている。
以下、中子20,40を「保温部材20,40」という。
本実施形態において示す「冷却用気体」は空気であるが、その他アルゴン等を採用することができる。以下、「冷却用気体」として空気を例として説明する。
また、本実施形態における「流接」は、後述する冷却ノズル60〜62によって空気を各部分に吹き付けるものの他、例えば単一のファンによってシリンダヘッドA全体に空気を吹き付ける態様のものを含む。
本実施形態において示す保温部材40は、焼き入れに至るまでの熱容量の小さい部分の温度低下速度を低くする機能を有するものであり、本実施形態においては中子材により形成している。
この保温部材40は、図5に示すように、互いに独立して形成したフロント被覆材41、サイド被覆材42,43、リア被覆材44及び上記したアッパー被覆材45からなり、そのうち、フロント被覆材41とリア被覆材44とは、上記した中子20と一体に形成されている。
フロント被覆材41は、上記した前壁15全面を被覆する形状,大きさに形成した中子である。
サイド被覆材42,43は、前壁15,後壁16間に細長く延出した横長の中空体として形成したものであり、並列して突出形成されているポート中子22,23間に連成させたものである。
リア被覆材44は、後壁16全面を被覆する形状,大きさに形成したものである。
アッパー被覆材45は、アッパーデッキ11を被覆する大きさ,形状にした板状体である。
次に、一例に係る焼入れ装置Bについて、上記した図5とともに図6を参照して説明する。図6は、一例に係る焼入れ装置の断面図である。
一例に係る焼入れ装置Bは、図6に示すように、冷却ブース本体50内に、複数の冷却ノズル60〜62と排気ファン65とを適宜配設したものである。
冷却ブース本体50は、上記した図5に示す保温部材40(41〜45)を装着したシリンダヘッドAを収容する容積に形成されており、平面視正方形にした底壁51の辺縁に側璧52〜55を立設するとともに、それら側璧52〜55(55は図示していない)上に上壁56を配設したものである。
上壁56の中央部分には、円筒形の排気筒57が突設されており、その排気筒57内に上記した排気ファン65が配設されている。
底壁51上には、保温部材40を装着した上記シリンダヘッドAを底壁51から離間させて載置するための載置台58が配設されている。
載置台58の下部には、これに載置されたシリンダヘッドAの湯口12,12に向けて空気を吹き付けるための冷却ノズル62が配置されている。
載置台58の側方には、これに載置されたシリンダヘッドAの側面に向けて空気を吹き付けるための冷却ノズル60,61が配置されている。
上記冷却ノズル60〜62には、それぞれ空気を送給するための空気送給装置70が送給パイプ70a〜70cを介して接続され、また、排気ファン65には、給電装置(図示しない)が接続されて適宜回転駆動されるようになっている。
また、空気送給装置70や排気ファン65は、図示しないコントローラの出力側に接続されて、適宜制御されるようになっている。
すなわち、本発明に係るシリンダヘッドAの焼入れ方法は、上記シリンダヘッドAの熱容量が小さい部分aを、保温部材20とともに保温部材40をなすフロント被覆材41、サイド被覆材42,43、リア被覆材44及び上記したアッパー被覆材45を用いて鋳造を行い、それら保温部材20及び被覆材41〜45をシリンダヘッドAに装着したまま、焼入れ装置Bによって空気焼き入れしている。
上記したシリンダヘッドAの焼入れ方法によれば、次の効果を得ることができる。
・シリンダヘッドAの熱容量の小さい部分と外壁部位における金型から取り出した後の温度低下が、金型成形時よりも小さくなる。
・焼き入れ開始時におけるシリンダヘッドAの温度を高温に保ちやすくなり、材料特性の向上を図ることができる。
・シリンダヘッドAの部位毎の特性バラツキを小さくすることができる。
・鋳造装置廻りのラインレイアウトの自由度を高めることができる。
・全て砂型で鋳造するよりも操間材費用を安くすることができる。
上記の構成からなる焼入れ装置Bによれば、次の効果を得ることができる。
冷却ノズル60〜62から吹き出された空気は、熱容量の大きな部分bのみに吹き付けることができる一方、熱容量の小さな部分aは保温部材40によって被覆されているので、空気の流接をも防ぐことができる。
また、シリンダヘッドAに流接して昇温した空気は、排気ファン65によって外部に排出され、冷却ブース本体B内の空気の温度上昇を防いでいる。
図7(A)は、従来の焼き入れ方法におけるシリンダヘッドAの各部分における温度と時間の関係を示すグラフ、(B)は、本実施形態に係る焼き入れ方法におけるシリンダヘッドAの各部分における温度と時間の関係を示すグラフである。
同図(A)に示す従来の焼き入れ方法におけるシリンダヘッドAの各部分における温度と時間の関係と、同図(B)に示す本実施形態に係る焼き入れ方法におけるシリンダヘッドAの各部分における温度と時間の関係を比較して明らかなように、シリンダヘッドAの各部位における温度低下速度が低下していることが確認できた。
次に、図8(A),(B)を参照して他例に係る保温部材について説明する。図8(A)は、他例に係る保温部材の外観斜視図、(B)は、その他例に係る保温部材をシリンダヘッドに装着した様子を示す外観斜視図である。
他例に係る保温部材80は、上記したものと同じく、焼き入れに至るまでの熱容量の小さい部分の温度低下速度を低くする機能を有するものであり、それは、アッパー被覆材81、サイド被覆材83(一方は図示していない)、フロント被覆材84及びリア被覆材85を一体的に形成したものであり、シリンダヘッドAとの対向面にイビウール(登録商標)を貼着している。
アッパー被覆材81は、上記したシリンダヘッドAのアッパーデッキ11全面を覆う面積にした平面視長方形のものである。
フロント被覆材84は、上記したシリンダヘッドAの前壁15の全面に対向する面積にした正面視横長方形のものであり、これの上辺縁84aをアッパー被覆材81の前辺縁81aに連結している。
リア被覆材85は、上記したシリンダヘッドAの後壁16の全面に対向する面積にした正面視横長方形のものであり、これの上辺縁85aをアッパー板81の後辺縁81bに連結している。
サイド被覆材83は、上記したシリンダヘッドAのポートに対向被覆する面積にした側面視横長方形のものであり、これの前後辺縁83a,83bをフロント板84の側辺縁84bと、リア板85の側辺縁85bに架設している。なお、図示しないサイド板も同様に構成されている。
上記した他例に係る保温部材80によれば、上記した一例に係る保温部材40によって得られる効果に加え、砂落としの後にシリンダヘッドAの溶接手直しを行った後や、上記した焼入れ装置Bのトラブルにより、再熱処理するときの焼入れ時にも使用することができる。
なお、本発明は上述した実施形態に限るものではなく、次のような変形実施が可能である。
・上述した実施形態においては、熱容量の小さい部分の全部を、保温部材によって被覆している例について説明したが、必要に応じてその一部だけを被覆する構成にしてもよいことは勿論である。
20,40,80 保温部材
A シリンダヘッド
a 熱容量の小さい部分
b 熱容量の大きい部分
【0002】
[0006]
しかしながら、空気焼き入れの場合、金型から鋳物を取り出した後、焼き入れ開始までの搬送工程において、鋳物の温度が低下してしまうと材料特性の向上を望むことができない。
特にシリンダヘッドは、部分毎の肉厚の違い若しくは中子成形部と金型成形部といった抜熱の違いから金型内での凝固中の段階において温度分布が存在するうえ、金型から取り出した後は、外壁部と内部といった違いにより、温度低下速度の大きな部位、小さな部位が存在する。
[0007]
そこで本発明は、焼き入れに至るまでの熱容量の小さい部分の温度低下速度を低くし、従ってまた、熱容量の大きい部分との温度差を小さくすることにより材料特性の向上を図ることができるシリンダヘッドの焼入れ方法とこれに用いる保温部材の提供を目的としている。
課題を解決するための手段
[0008]
上記課題を解決するための本発明に係るシリンダヘッドの焼入れ方法は、冷却用気体をシリンダヘッドに流接させることにより焼き入れを行うものであり、上記シリンダヘッドの熱容量の大きさに応じて区分けをし、熱容量が相対的に小さい部分に保温部材を用いて鋳造を行い、鋳造後のシリンダヘッドに保温部材を残存させたまま、上記焼き入れを行うことを内容としている。
[0009]
この構成によれば、熱容量が相対的に小さい部分を保温部材によって被覆したまま焼き入れしているので、焼き入れに至るまでの熱容量が相対的に小さい部分の温度低下速度を低くし、従ってまた、熱容量が相対的に大きい部分との温度差を小さくしている。
[0010]
同上の課題を解決するための本発明に係るシリンダヘッドの焼入れに用いる保温部材は、上記したシリンダヘッドの熱容量が相対的に小さい部分を被覆するための被覆材を設けたものである。
[0011]
この構成によれば、熱容量が相対的に小さい部分を保温部材の被覆材によって被覆したまま焼き入れしているので、焼き入れに至るまでの熱容量が相対的に小さい部分の温度低下速度を低くし、従ってまた、熱容量が相対的に大きい部分との温度差を小さくできる。
上記課題を解決するための本発明に係るシリンダヘッドの焼入れ方法は、冷却用気体をシリンダヘッドに流接させることにより焼き入れを行うものであり、上記シリンダヘッドの熱容量の大きさに応じて区分けをし、熱容量が相対的に小さい部分に保温部材を用いて金型による鋳造を行い、鋳造後、金型から取り出したシリンダヘッドに保温部材を残存させたまま、上記焼き入れを行うこととし、前記保温部材が、シリンダヘッドの熱容量が相対的に小さい部分であるアッパーデッキ、前壁及び後壁をそれぞれ被覆するアッパー被覆材、フロント被覆材及びリア被覆材であることを内容としている。
この構成によれば、シリンダヘッドの熱容量が相対的に小さい部分であるアッパーデッキ、前壁及び後壁を、保温部材としてのアッパー被覆材、フロント被覆材及びリア被覆材によって被覆したまま焼き入れしているので、焼き入れに至るまでの熱容量が相対的に小さい部分の温度低下速度を低くし、従ってまた、熱容量が相対的に大きい部分との温度差を小さくしている。
同上の課題を解決するための本発明に係るシリンダヘッドの焼入れに用いる保温部材は、上記したシリンダヘッドの熱容量が相対的に小さい部分であるアッパーデッキ、前壁及び後壁をそれぞれ被覆するためのアッパー被覆材、フロント被覆材及びリア被覆材を設けたものである。
この構成によれば、シリンダヘッドの熱容量が相対的に小さい部分であるアッパーデッキ、前壁及び後壁を、保温部材としてのアッパー被覆材、フロント被覆材及びリア被覆材によって被覆したまま焼き入れしているので、焼き入れに至るまでの熱容量が相対的に小さい部分の温度低下速度を低くし、従ってまた、熱容量が相対的に大きい部分との温度差を小さくできる。
本発明によれば、焼き入れに至るまでの熱容量が相対的に小さい部分であるアッパーデッキ、前壁及び後壁の温度低下速度を低くし、従ってまた、熱容量が相対的に大きい部分との温度差を小さくすることにより材料特性の向上を図ることができる。

Claims (4)

  1. 冷却用気体をシリンダヘッドに流接させることにより焼き入れを行うシリンダヘッドの焼入れ方法において、
    上記シリンダヘッドの熱容量の大きさに応じて区分けをし、熱容量が相対的に小さい部分を中子を用いて鋳造を行い、その中子を保温部材として残存させたまま、上記焼き入れを行うことを特徴とするシリンダヘッドの焼入れ方法。
  2. 熱容量が相対的に小さい部分は相対的に肉薄部分である請求項1に記載のシリンダヘッドの焼入れ方法。
  3. 肉薄部分は、アッパーデッキ、前壁及び後壁である請求項2に記載のシリンダヘッドの焼入れ方法。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の焼き入れ方法に用いる保温部材であって、上記シリンダヘッドの熱容量が相対的に小さい部分を被覆するための被覆材を有することを特徴とする保温部材。
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