JPWO2014024337A1 - バッテリー装置およびバッテリー制御装置 - Google Patents

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Abstract

2次電池(Vbat)と、充電器(Vchg)と、2次電池(Vbat)と負荷(RL)との間の導通制御を行うトランジスタ(T1)と、充電器(Vchg)と2次電池(Vbat)との間の導通制御を行うトランジスタ(T2)と、カソード同士が接続され、かつ2次電池(Vbat)と充電器(Vchg)との間に接続されダイオード(D1,D2)と、トランジスタ(T1)のゲートに転送される電荷を蓄積する容量(CP1)と、トランジスタ(T2)のゲートに転送される電荷を蓄積する容量(CP2)と、2次電池(Vbat)の充放電を制御するバッテリー制御装置(100)とを備えている。

Description

本発明は、2次電池を備えたバッテリー装置の制御にかかる発明であり、特に2次電池の充電、及び放電を制御する際の省電力化技術、及び生産性、拡張性技術に関するものである。
近年、リチウムイオン電池等の2次電池のバッテリー・パックを内蔵したバッテリー装置は、携帯機器から電気自動車のバッテリーや電動式自転車にも広がっている。
このような充電可能な2次電池を組み込んだバッテリー装置に求められる性能の一つとして、バッテリーの充放電時の低消費電力化があげられる。また、このようなバッテリー装置の開発においては、低消費電力化だけでなく、個々の構成部品の簡素化や拡張性も要求される。
バッテリー・パック内の制御装置の低消費電力化では、例えば特許文献2の図1などに開示されるように、バッテリー制御装置内のアナログ回路やロジック回路で使用される電源電圧を、外部の2次電池バッテリーや充電器から供給される電圧を降圧することによって、低減する技術が知られている。
特許文献1にかかるバッテリー充電器では、高耐圧PMOSトランジスタを充放電の制御スイッチとして使用し、このPMOSトランジスタを駆動する電圧をバッテリー・パックや充電器から供給している。しかし、バッテリー装置内の回路素子はバッテリー電圧ほど高い電圧を必要としないため、当該バッテリー装置内にチャージポンプ動作の降圧回路を設けて内部回路の低消費電力化を図っている。
一方、高耐圧のNMOSトランジスタを充放電の制御スイッチとして使用する場合、特許文献2の図1などのようなチャージポンプ回路によってNMOSトランジスタのゲート電圧を昇圧する必要がある。
特開2002−233134号公報 特開2006−275687号公報
特許文献1に開示されたバッテリー充電装置では、充放電スイッチに高耐圧PMOSトランジスタを用いているが、高耐圧PMOSトランジスタは高耐圧NMOSトランジスタよりも特性が劣っている。特に、トランジスタのオン抵抗とスイッチング速度はNMOSトランジスタの方が優れており、コスト的にもNMOSトランジスタの方が有利である。
しかしながら、充放電スイッチとして高耐圧NMOSトランジスタを用いると、特許文献2に開示されたようなチャージポンプ回路でゲート電圧を昇圧する必要があり、パルスに応じた動作による消費電力の増加が問題となる。
一方、充放電スイッチとしてNMOSトランジスタを使用する場合には、充放電電圧から閾値電圧Vthの電圧降下が発生するが、充放電スイッチとして高耐圧PMOSトランジスタを使用する場合には、この電圧降下が発生しないため、高耐圧PMOSトランジスタを用いる場合の利点といえる。したがって、内部の制御構成を変更せずにNMOSおよびPMOSトランジスタに適用できれば、生産性及び拡張性において有利になる。しかし、特許文献1にかかる充電装置の内部回路を変更せずに充放電用の高耐圧NMOSトランジスタに適用することは困難である。
かかる点に鑑みて、本発明は、バッテリー装置について、低消費電力化、及び制御装置のシステムの生産性と拡張性の改善を目的とする。
上記課題を解決するため本発明によって次のような解決手段を講じた。すなわち、バッテリー装置は、負荷に電流を供給する2次電池と、前記2次電池を充電する充電器と、前記充電器から前記2次電池への電流経路の導通制御を行う第1のNMOSトランジスタと、前記2次電池から前記負荷への電流経路の導通制御を行う第2のNMOSトランジスタと、アノードが前記2次電池の一端に接続された第1のダイオードと、アノードが前記充電器の一端に接続され、カソードが前記第1のダイオードのカソードに接続された第2のダイオードと、前記第1のNMOSトランジスタのゲートに転送される電荷を蓄積する第1の容量と、前記第2のNMOSトランジスタのゲートに転送される電荷を蓄積する第2の容量と、前記第1および第2の容量への電荷の蓄積、ならびに前記第1および第2のNMOSトランジスタのゲートへの電荷の転送をそれぞれ制御することによって、前記2次電池の充放電を制御するバッテリー制御装置とを備えている。
あるいは、バッテリー装置は、負荷に電流を供給する2次電池と、前記2次電池を充電する充電器と、前記2次電池から前記負荷への電流経路の導通制御を行う第1のPMOSトランジスタと、前記充電器から前記2次電池への電流経路の導通制御を行う第2のPMOSトランジスタと、アノードが前記2次電池の一端に接続された第1のダイオードと、アノードが前記充電器の一端に接続され、カソードが前記第1のダイオードのカソードに接続された第2のダイオードと、前記第1および第2のPMOSトランジスタのゲートに供給する電圧を制御することによって、前記2次電池の充放電を制御するバッテリー制御装置とを備えている。
本発明によると、従来のバッテリー装置に比べて消費電力、生産性、及び拡張性を改善することができる。
図1は、実施例1に係るバッテリー装置の構成を示すブロック図である。 図2は、実施例2に係るバッテリー装置の構成を示すブロック図である。 図3は、実施例3に係るバッテリー装置の構成を示すブロック図である。 図4は、スイッチ部の一例を示す構成図である。
<実施例1>
図1は、実施例1に係るバッテリー装置の構成を示すブロック図である。図1に示すバッテリー装置10は、充電器Vchgによって2次電池Vbatを充電し、2次電池Vbatから駆動負荷RLに電流を供給する。バッテリー装置10は、第1の高耐圧NMOSトランジスタT1(以下、トランジスタT1と記載する。)と、第2の高耐圧NMOSトランジスタT2(以下、トランジスタT2と記載する。)と、電圧値がVB1である2次電池Vbatと、第1および第2の容量CP1,CP2と、電圧値がVB2である充電器Vchgと、バッテリー制御装置100とを備えている。
トランジスタT1は、2次電池Vbatと充電器Vchgとの間に接続され、充電器Vchgから2次電池Vbatへの電流経路の導通制御を行う。トランジスタT2は、2次電池Vbatと充電器Vchgとの間に接続され、2次電池Vbatから駆動負荷RLへの電流経路の導通制御を行う。
トランジスタT1のゲート・ソース間には、ゲート電圧を放電するための抵抗素子R3が接続される。トランジスタT2のゲート・ソース間には、ゲート電圧を放電するための抵抗素子R4が接続される。トランジスタT1のゲート・ソース間には寄生容量Cgs1が存在し、トランジスタT2のゲート・ソース間には寄生容量Cgs2が存在している。また、トランジスタT1,T2のそれぞれのゲートを過渡的な大電流から保護するために、ダイオードD3,D4がそれぞれ設けられる。
容量CP1には、チャージポンプ動作によってトランジスタT1のゲート電圧を昇圧するための電荷が蓄積される。容量CP2には、チャージポンプ動作によってトランジスタT2のゲート電圧を昇圧するための電荷が蓄積される。
バッテリー制御装置100は、2次電池Vbatに接続される端子Nvbatと、充電器Vchg及びバッテリー装置10によって駆動される駆動負荷RLがそれぞれ接続される端子Nvchgと、2次電池Vbatによって駆動負荷RLが駆動する際に動作するトランジスタT1に接続される端子N_CHGと、2次電池Vbatを充電する際に動作するトランジスタT2に接続される端子N_DISと、容量CP1に接続される端子N1a,N1bと、容量CP2に接続される端子N2a,N2bとを有する。
バッテリー制御装置100は、端子Nvbatと端子Nvchgとの間に、アノードが端子Nvbatに接続された第1のダイオードD1と、アノードが端子Nvchgに接続された第2のダイオードD2とを有する。第1および第2のダイオードD1,D2のカソードは接続されており、端子Nvbatと端子Nvchgとの間の電流の逆流を防止する。
また、バッテリー制御装置100は、後述するパルスφ1,φ1d,φ2,φ2dを生成するパルス発生器120を有する。
また、バッテリー制御装置100は、第1のスイッチ部101、第2のスイッチ部102、ダイオードD1とダイオードD2のカソード間に接続された第3のスイッチ部103、第4のスイッチ部104と、端子N2bと接地電位との間に接続されるスイッチSW14と、第1のレベルシフト部105とを有する。
スイッチ部101は、スイッチSW1,SW4,SW5,SW6,SW7を有する。スイッチ部101は、充電器Vchgによって2次電池Vbatを充電するときに、トランジスタT1のゲート電圧を昇圧するためにスイッチング動作を行う。
スイッチ部102は、スイッチSW2,SW10,SW11,SW12,SW13を有する。スイッチ部102は、2次電池Vbatから駆動負荷RLに放電電流が供給されて駆動負荷RLが駆動するときに、トランジスタT2のゲート電圧を昇圧するためにスイッチング動作を行う。
スイッチ部103は、スイッチSW8,SW9を有する。スイッチ部103は、2次電池Vbat、もしくは充電器Vchgから動作電圧をレベルシフト部105に与える際にスイッチング動作をする。
スイッチ部104は、スイッチSW3を有する。スイッチ部104は、端子N_CHGと端子Nvchgとを、ダイオードD1,D2を介さずに短絡するためのスイッチである。
第1のレベルシフト部105は、チャージポンプ容量である容量CP1,CP2に、トランジスタT1,T2のゲート電圧を昇圧するための昇圧電圧Vo1,Vo2を与えるものである。つまり、容量CP1,CP2は、レベルシフト部105から供給される電圧によって充電される。
レベルシフト部105は、スイッチ部103のスイッチSW8を通じて電源端子に接続される第1のレベルシフト回路AMP1を有する。レベルシフト回路AMP1の非反転入力は、抵抗素子R1を介してスイッチSW8、および電流源I1(電流値I)の一端に接続される。電流源I1の他端は接地電位に接続される。レベルシフト回路AMP1の反転入力には、レベルシフト回路AMP1の出力がフィードバックするように接続される。
レベルシフト回路AMP1の電源端子はスイッチ部101のスイッチSW6に接続され、出力端子はスイッチ部101のスイッチSW7に接続される。
また、レベルシフト部105は、スイッチ部103のスイッチSW9を通じて電源端子に接続される第2のレベルシフト回路AMP2を有する。レベルシフト回路AMP2の非反転入力は、抵抗素子R2を介してスイッチSW9、および電流源I1の一端に接続される。レベルシフト回路AMP2の反転入力には、レベルシフト回路AMP2の出力端子がフィードバックするように接続される。
レベルシフト回路AMP2の電源端子はスイッチ部102のスイッチSW12に接続され、出力端子はスイッチ部102のスイッチSW13に接続される。
パルス発生器120は、図1に示す波形のパルスφ1,φ1d,φ2,φ2dを生成して出力する。パルスφ1,φ1d,φ2,φ2dは、それぞれ、図1に示すように各スイッチに入力される
以上のような構成において、駆動負荷RLが2次電池Vbatで駆動しているとき、充電器Vchgは端子Nvchgから切り離される。また、充電器Vchgで2次電池Vbatを充電するときは、駆動負荷RLは端子Nvchgに接続されたままであるが、これによって駆動負荷RLは駆動しないようになっている。
本実施例において、チャージポンプ容量CP1,CP2を用いてトランジスタT1,T2のゲート電圧を昇圧するためには、容量CP1が充電されているとき、つまり容量CP1に電荷が蓄積されているときは容量CP2の電荷をトランジスタT2のゲート端子に転送する。一方、容量CP2が充電されているとき、つまり容量CP2に電荷が蓄積されてているときは容量CP1の電荷をトランジスタT1のゲート端子に転送する。このように、トランジスタT1,T2および容量CP1,CP2において、電荷の蓄積と電荷の転送とを交互に行うことで、トランジスタT1,T2のゲート電圧を昇圧することができる。
以下、本実施例に係るバッテリー装置10の動作を説明する。
(1)容量CP1に電荷を蓄積し、かつ容量CP2からトランジスタT2のゲートに電荷を転送する期間の動作
充電器Vchgからの充電電流Ichによって2次電池Vbatを充電する場合や、2次電池からの放電電流Idchによって駆動負荷RLを駆動する場合、スイッチ部101,102,104の全てのスイッチはスイッチング動作をする。2次電池Vbatを充電するためには、トランジスタT1をONにしなければならない。トランジスタT1のソース端子は2次電池Vbatに接続され、ドレイン端子はトランジスタT2のドレイン端子に接続される。さらに、トランジスタT1のバックゲート端子はソース端子に接続される。
また、トランジスタT1,T2のゲート端子に昇圧電圧を供給するためのレベルシフト部105に駆動電圧を供給するスイッチSW8,SW9は常時オン状態にする。
このような接続においてトランジスタT1のゲートをオンするためには、ソース電圧を基準にして、トランジスタT1の閾値電圧Vth1以上の電圧をゲートに与えなければならない。つまり、ゲート電圧をVB1+Vth1に昇圧する必要がある。
例えばVB1>VB2の場合、ダイオードD1がオンして、レベルシフト部105にはVB1が供給される。ここで、レベルシフト部105は、トランジスタT1のゲート電圧をチャージポンプ動作により昇圧するレベルシフト回路AMP1と、トランジスタT2のゲート電圧をチャージポンプ動作により昇圧するレベルシフト回路AMP2とを有している。レベルシフト回路AMP1の電源端子は、スイッチSW8を通じてダイオードD1,D2のカソード間に接続され、非反転入力端子は、抵抗素子R1を通じて当該電源端子、および一端が接地電位に接続された電流源I1の他端に接続される。レベルシフト回路AMP1の反転入力端子は、その出力端子をフィードバックするように接続される。このような構成において、レベルシフト回路AMP1の電圧増幅率をAv1とすると、レベルシフト回路AMP1の出力電圧Vo1は、Vo1=(VB1−R1×I)×Av1/(1+Av1)で表すことができる。出力電圧Vo1を、容量CP1とスイッチ部101とを用いてチャージポンプ動作をすることによって、容量CP1はVB1−Vo1(=Vout1)に充電される。
また、VB1<VB2の場合、ダイオードD2がオンし、レベルシフト部105にはVB2が供給される。したがって、レベルシフト回路AMP1の出力電圧Vo1はVo1=(VB2−R1×I)×Av1/(1+Av1)で表すことができる。容量CP1はチャージポンプ動作によって、VB2−Vo1(=Vout1)に充電される。
チャージポンプ動作は、パルス発生器120からスイッチ部101,102にパルスが入力されることで行われる。
パルス発生器120は、図1に示すタイミングチャートのように、4パターンのパルスφ1,φ1d,φ2,φ2dを発生する。なお、パルスφ1,φ1d、ならびにパルスφ2,φ2dがオンオフするとき、これらが同時にオンオフすることで突入電流等が発生するのを防止するために、パルスφ1,φ1d,φ2,φ2dのそれぞれが論理遷移するタイミングを遅延させている。
容量CP1が充電される期間では、パルスφ1,φ1dによってスイッチSW6,SW7がオン状態となり、パルスφ2,φ2dによってスイッチSW4,SW5がオフ状態となる。このとき、スイッチSW1,SW3をオフ状態、スイッチSW8,SW9をオン状態にしておく。これにより、レベルシフト部105の出力電圧Vo1によって容量CP1が充電される。
一方、この期間では容量CP2に蓄積された電圧はスイッチ部102のスイッチング動作によりトランジスタT2のゲート端子に転送される。つまり、パルスφ2,φ2dによりスイッチSW12,SW13はオフ状態、パルスφ1,φ1dによりスイッチSW10,SW11はオン状態になり、容量CP2に蓄積された電圧がトランジスタT2のゲート端子に転送される。
このとき、容量CP2に電圧を供給するレベルシフト回路AMP2はバッテリー装置10内のレジスタ部(図示せず)から低消費電力モードの信号を受けてその動作を停止する。
つまり、上述した期間において、レベルシフト回路AMP1は動作する一方、レベルシフト回路AMP2は動作を停止することで、レベルシフト回路AMP2で消費される電力を低減することができる。これにより、バッテリー装置10の消費電力を低減することができる。
(2)容量CP2に電荷を蓄積し、トランジスタT1のゲート端子に電荷を転送する期間の動作
充電器Vbatからの充電電流Ichによって2次電池Vbatを充電する場合や、2次電池Vbatからの放電電流Idchによって駆動負荷RLを駆動する場合、スイッチ部101,102,104の全てのスイッチはスイッチング動作をする。2次電池Vbatで駆動負荷RLを駆動するためには、トランジスタT2をONにしなければならない。トランジスタT2のソース端子は駆動負荷RLに接続され、ドレイン端子はトランジスタT1のドレイン端子に接続される。さらに、トランジスタT2のバックゲート端子はソース端子に接続される。
また、トランジスタT1,T2のゲート端子に昇圧電圧を供給するレベルシフト部105に駆動電圧を供給するスイッチSW8,SW9は常時オン状態にする。
このような接続においてトランジスタT2のゲートをオンするためには、ソース端子の電圧を基準にして、トランジスタT2の閾値電圧Vth2以上の電圧をゲートに与えなければならない。つまり、ゲート電圧をVB2+Vth2に昇圧する必要がある。
例えばVB1>VB2の場合、ダイオードD1がオンして、レベルシフト部105にはVB1が供給される。ここで、レベルシフト部105は、トランジスタT1のゲート電圧をチャージポンプ動作により昇圧するレベルシフト回路AMP1と、トランジスタT2のゲート電圧をチャージポンプ動作により昇圧するレベルシフト回路AMP2とを有している。レベルシフト回路AMP2の電源端子は、スイッチSW9を通じてダイオードD1,D2のカソード間に接続され、非反転入力端子は、抵抗素子R2を通じて当該電源端子、および一端が接地電位に接続された電流源I1の他端に接続される。レベルシフト回路AMP2の反転入力端子は、その出力端子をフィードバックするように接続される。このような構成において、レベルシフト回路AMP2の電圧増幅率をAv2とすると、レベルシフト回路AMP2の出力電圧Vo2は、Vo2=(VB1−R2×I)×Av2/(1+Av2)で表すことができる。出力電圧Vo2をチャージポンプ容量CP2とスイッチ部102とを用いてチャージポンプ動作をすることによって、容量CP2の電圧はVB1−Vo2(=Vout2)に充電される。
また、VB1<VB2の場合、ダイオードD2がオンし、レベルシフト部105にはVB2が供給される。したがって、レベルシフト回路AMP2の出力電圧Vo2はVo2=(VB2−R1×I)×Av2/(1+Av2)で表すことができる。容量CP2はチャージポンプ動作によって、VB2−Vo2(=Vout2)に充電される。
容量CP2が充電される期間では、パルスφ2,φ2dによってスイッチSW12,SW13がオン状態となり、パルスφ1d,φ1によってスイッチSW10,SW11がオフ状態となる。このとき、スイッチSW2,SW3はオフ状態、スイッチSW8,SW9はオン状態にしておく。これにより、レベルシフト部105の出力電圧Vo2によって容量CP2が充電される。
一方、この期間では容量CP1に蓄積された電圧はスイッチ部101のスイッチング動作によりトランジスタT1のゲート端子に転送される。つまり、パルスφ2d,φ2によりスイッチSW4,SW5はオン状態、パルスφ1,φ1dのパルスによりスイッチSW6,SW7はオフ状態になり、容量CP1に蓄積された電圧がトランジスタT1のゲート端子に転送される。
このとき、容量CP1に電圧を供給するレベルシフト回路AMP1はバッテリー装置10内のレジスタ部(図示せず)から低消費電力モードの信号を受けてその動作を停止する。
つまり、上述した期間において、レベルシフト回路AMP2は動作する一方、レベルシフト回路AMP1は動作を停止することで、レベルシフト回路AMP1で消費される電力を低減することができる。これにより、バッテリー装置10の消費電力を低減することができる。
以上のように、(1),(2)の一連の動作において、バッテリー制御装置10の動作中は、トランジスタT1,T2はオン状態となっている。
(3)プリチャージ期間の動作
充電器Vchgの電圧がバッテリー制御装置100の最小動作電圧未満の時、例えば2次電池Vbatの電圧VB1がほぼ0Vになったとき、スイッチSW3をオン状態にする。これにより、トランジスタT1のゲートと充電器Vchgとが接続され、トランジスタT1をオンさせることができる。オンしたトランジスタT1と、トランジスタT2のボディダイオードを経由して、2次電池Vbatの電圧VB1は充電器Vchgの電圧VB2により徐々に充電される。
(4)トランジスタT1,T2がオフする期間の動作(バッテリー装置10の動作が停止している期間)
例えば、充電器Vchgから2次電池Vbatを充電して2次電池Vbatが満充電状態になった場合や、バッテリー装置10が駆動負荷RLを駆動していたときに、2次電池Vbatが駆動負荷RLを駆動するには十分な電圧がなくなった場合など、充電器Vchgを駆動しないときは、スイッチ部101のスイッチSW1、およびスイッチ部102のスイッチSW2をオン状態にしてトランジスタT1,T2をオフにする。
以上の一連の動作により、バッテリー装置10が動作中、レベルシフト回路AMP1,AMP2で消費される電力を低減することができ、バッテリー装置10の消費電力を低減することができる。
<実施例2>
図2は、実施例2に係るバッテリー装置の構成を示すブロック図である。図1および図2における共通の符号は同一の構成要素を示す。
図2の示すバッテリー装置10は、図1に示すバッテリー装置10とバッテリー制御装置100の構成が異なる。
具体的に、バッテリー制御装置100において、第3のスイッチ部103は、スイッチSW8を有する。また、バッテリー制御装置100は、第2のレベルシフト部106を備えている。
スイッチSW8は、一端がダイオードD1,D2のカソード間に接続され、他端がレベルシフト部106に接続される。
レベルシフト部106は、スイッチSW8を通じて電源端子に接続される第3のレベルシフト回路AMP3を有する。レベルシフト回路AMP3の非反転入力は、抵抗素子R1を介してスイッチSW8に接続されるともに、電流源I1(電流値I)を介して接地電位に接続される。レベルシフト回路AMP3の反転入力は、レベルシフト回路AMP3の出力端子をフィードバックするように接続される。レベルシフト回路AMP3の電源端子はスイッチ部101のスイッチSW6およびスイッチ部102のスイッチSW12に接続され、出力端子はスイッチ部101のスイッチSW7およびスイッチ部102のスイッチSW13に接続される。
以下、本実施例に係るバッテリー装置10の動作を説明する。
(1)容量CP1に電荷を蓄積し、かつ容量CP2からトランジスタT2のゲートに電荷を転送する期間の動作
充電器Vchgからの充電電流Ichによって2次電池Vbatを充電する場合や、2次電池Vbatからの放電電流Idchによって駆動負荷RLを駆動する場合、スイッチ部101,102,104の全てのスイッチはスイッチング動作をする。また、トランジスタT1,T2のゲート端子に昇圧電圧を供給するためのレベルシフト部106に電源電圧を供給するスイッチSW8は常時オン状態にする。
このような接続においてトランジスタT1のゲートをオンさせるためには、ソース端子の電圧を基準にすると、トランジスタT1の閾値電圧Vth1以上の電圧をゲートに与えなければならない。つまり、ゲート端子をVB1+Vth1に昇圧する必要がある。
例えばVB1>VB2の場合、ダイオードD1がオンして、レベルシフト部106にはVB1が供給される。ここで、レベルシフト回路AMP3の電圧増幅率をAv3とすると、レベルシフト回路AMP3の出力電圧Vo3は、Vo3=(VB1−R1×I)×Av3/(1+Av3)と表すことができる。レベルシフト回路AMP3の出力電圧Vo3をチャージポンプ容量CP1とスイッチ部101とを用いてチャージポンプ動作をすることによって、容量CP1はVB1−Vo1(=Vout3)に充電される。
また、VB1<VB2の場合、ダイオードD2がオンし、レベルシフト部106にはVB2が供給される。したがって、レベルシフト回路AMP3の出力電圧Vo3はVo3=(VB2−R1×I)×Av3/(1+Av3)で表すことができる。容量CP1はチャージポンプ動作によって、VB2−Vo1(=Vout3)に充電される。
チャージポンプ動作は、パルス発生器120からスイッチ部101,102にパルスが入力されることで行われる。
一方、この期間ではチャージポンプ容量CP2に蓄積された電圧はスイッチ部102のスイッチング動作によりトランジスタT2のゲート端子に転送される。つまり、パルスφ2,φ2dによりスイッチSW12、SW13はオフ状態、パルスφ1d,φ1によりスイッチSW10,SW11はオン状態となり、容量CP2に蓄積された電圧がトランジスタT2のゲート端子に転送される。このとき、スイッチSW2はオフ状態とする。
(2)容量CP2に電荷を蓄積、トランジスタT1のゲート端子に電荷を転送する期間の動作
バッテリー装置10の2次電池Vbatを充電器Vchgからの充電電流Ichによって充電する場合や、2次電池Vbatからの放電電流Idchによって駆動負荷RLを駆動する場合、スイッチ部101,102,104の全てのスイッチはスイッチング動作をする。2次電池Vbatで駆動負荷RLを駆動するためには、トランジスタT2をONにする。ここで、トランジスタT2のソース端子の電圧を基準にすると、トランジスタT2の閾値電圧Vth2以上の電圧をゲートに与えなければならない。つまり、VB2+Vth2に昇圧する必要がある。
例えばVB1>VB2の場合、ダイオードD1がオンして、レベルシフト部106にはVB1が供給される。ここで、レベルシフト回路AMP3の電圧増幅率をAv3とすると、レベルシフト回路AMP3の出力電圧Vo3は、Vo3=(VB1−R1×I)×Av3/(1+Av3)で表すことができる。レベルシフト回路AMP3の出力電圧Vo3をチャージポンプ容量CP2とスイッチ部102とを用いてチャージポンプ動作をすることによって、容量CP2はVB1−Vo3(Vout3)に充電される。
また、VB1<VB2の場合、ダイオードD2がオンし、レベルシフト部106にはVB2が供給される。したがって、レベルシフト回路AMP3の出力電圧Vo3はVo3=(VB2−R1×I)×Av3/(1+Av3)で表すことができる。容量CP2はチャージポンプ動作によって、VB2−Vo3(=Vout3)に充電される。
一方、この期間ではチャージポンプ容量CP1に蓄積された電圧はスイッチ部101のスイッチング動作によりトランジスタT1のゲート端子に転送される。つまり、パルスφ2d,φ2によりスイッチSW4,SW5はオン状態、パルスφ1,φ1dによりスイッチSW6,SW7はオフ状態になり、容量CP1に蓄積された電圧がトランジスタT1のゲート端子に転送される。このとき、スイッチSW1はオフ状態とする。
以上のように、(1),(2)の一連の動作において、バッテリー制御装置10の動作中は、トランジスタT1,T2はオン状態となっている。
(3)プリチャージ期間の動作
充電器Vchgの電圧がバッテリー制御装置100の最小動作電圧未満の時、例えば2次電池Vbatの電圧VB1がほぼ0Vになったとき、スイッチSW3をオン状態にする。これにより、トランジスタT1のゲートと充電器Vvhgとが接続され、トランジスタT1をオンさせることができる。オンしたトランジスタT1と、トランジスタT2のボディダイオードを経由して、2次電池Vbatの電圧VB1は充電器Vchgの電圧VB2により徐々に充電される。
(4)トランジスタT1,T2がオフする期間の動作(バッテリー装置10の動作が停止している期間)
例えば、充電器Vchgから2次電池Vbatを充電して2次電池Vbatが満充電状態になった場合や、バッテリー装置10が駆動負荷RLを駆動していたときに、2次電池Vbatが駆動負荷RLを駆動するには十分な電圧がなくなった場合など、充電器Vchgを駆動しないときは、スイッチ部101のスイッチSW1、およびスイッチ部102のスイッチSW2をオン状態にしてトランジスタT1,T2をオフにする。
以上の一連の動作において、レベルシフト部106ではレベルシフト回路AMP3のみが動作するので、バッテリー装置10のさらなる低消費電力化を図ることができる。また、レベルシフト部106の回路面積を小さくすることができる。
<実施例3>
図3は、実施例3に係るバッテリー装置の構成を示すブロック図である。図1および図3における共通の符号は同一の構成要素を示す。
バッテリー装置10は、第1の高耐圧PMOSトランジスタT3(以下、トランジスタT3と記載する。)と、第2の高耐圧PMOSトランジスタT4(以下、トランジスタT4と記載する。)と、電圧値がVB1である2次電池Vbatと、電圧値がVB2である充電器Vchgと、バッテリー制御装置100とを備えている。
トランジスタT3は、2次電池Vbatと充電器Vchgとの間に接続され、駆動負荷RLを駆動する際に動作し、2次電池Vbatから駆動負荷RLへの電流経路の導通制御を行う。トランジスタT4は、2次電池Vbatと充電器Vchgとの間に接続され、2次電池を充電する際に動作し、充電器Vchgから2次電池Vbatへの電流経路の導通制御を行う。
トランジスタT3のゲート・ソース間には、ゲート電圧を放電するための抵抗素子R3が接続される。トランジスタT4のゲート・ソース間には、ゲート電圧を放電するための抵抗素子R4が接続される。トランジスタT3のゲート・ソース間には寄生容量Cgs3が存在し、トランジスタT4のゲート・ソース間には寄生容量Cgs4が存在している。また、トランジスタT3,T4のそれぞれのゲートを過渡的な大電流から保護するために、ダイオードD3,D4がそれぞれ設けられる。
バッテリー制御装置100において、端子N1aは、端子Nvbatと接続される端子Nvbat2を介して2次電池に接続される。端子N1bは、トランジスタT3のゲートに接続される。端子N2aは、端子Nvchgと接続される端子Nvpackを介して充電器Vchgおよび駆動負荷RLに接続される。端子N2bは、トランジスタT4のゲートに接続される。なお、端子N_CHG,N_DISはオープンとなっている。
スイッチ部101は、2次電池Vbatから駆動負荷RLに放電電流が供給されて駆動負荷RLが駆動するときに、トランジスタT3のゲート電圧を昇圧するためにスイッチング動作を行う。
スイッチ部102は、充電器Vchgによって2次電池Vbatを充電するときに、トランジスタT4のゲート電圧を昇圧するためにスイッチング動作を行う。
スイッチ部103は、トランジスタT3,T4のゲート端子に所定の電圧を与えるために必要な電圧を発生させるレベルシフト部105に電源電圧を供給する。
スイッチ部104は、端子Nvbatと端子Nvchgとを、ダイオードD1,D2を介さずに短絡するためのスイッチである。
なお、スイッチSW14は、バッテリー装置10が後述するプリチャージ期間の動作を行うときに、トランジスタT4のゲート端子を接地電位にするように導通制御される。
このように、図3のバッテリー制御装置100の内部構成は、図1に示すバッテリー制御装置100からパルス発生回路120およびパルスφ1,φ1d,φ2,φ2dを省略したものである。
以下、2次バッテリー装置10を高耐圧PMOSスイッチトランジスタに適用した場合の動作を説明する。
(1)トランジスタT3,T4のゲートに所定の電圧を供給する期間の動作
充電器Vchgからの充電電流Ichによって2次電池Vbatを充電する場合や、2次電池Vbatからの放電電流Idchによって駆動負荷RLを駆動する場合、スイッチ部101のスイッチSW4,SW6,SW7、スイッチ部102のSW10,SW12,SW13はスイッチング動作をするが、スイッチSW1,SW5,SW2,SW11,SW3は常時オフ状態にする。
トランジスタT3,T4をONにするためには、ソース端子の電圧を基準にして、トランジスタT3,T4のゲート電圧を、それぞれ、閾値電圧Vtp3,Vtp4分だけ低くしなければならない。ここで、トランジスタT3のソース端子を2次電池Vbat、トランジスタT4のソース端子を充電器Vchgに接続するために、スイッチSW1,SW5,SW2,SW11は常時オフ状態、スイッチSW4,SW10をオフ状態に設定する。
一方、レベルシフト部105の、レベルシフト回路AMP1およびレベルシフト回路AMP2にはそれぞれ、2次電池Vbat、もしくは充電器Vchgから電源電圧が供給される。このとき、レベルシフト回路AMP1の出力電圧Vo1、およびレベルシフト回路AMP2の出力電圧Vo2は、2次電池Vbatおよび充電器Vchgの電圧VB1,VB2を基準とすると、
Vo1=−(VB1−R1×I)×Av1/(1+Av1)
Vo2=−(VB2−R2×I)×Av1/(1+Av1)
と表すことができる。
なお、Av1は、レベルシフト回路AMP1,AMP2の電圧増幅率である。出力電圧Vo1はトランジスタT3のゲート端子、出力電圧Vo2はトランジスタT4のゲート端子に供給される。これにより、トランジスタT3のゲート・ソース間電圧はVo1−VB1となり、閾値電圧Vtp3以下であり、トランジスタT4のゲート・ソース間電圧はVo2−VB2となり、閾値電圧Vtp4以下であるため、トランジスタT3,T4はオン状態になる。
これにより、バッテリー装置10の2次電池Vbatを充電器Vchgからの充電電流Ichで充電する場合や、2次電池Vbatからの放電電流Idchによって駆動負荷RLを駆動することができる。
なお、レベルシフト回路AMP1から出力された出力電圧Vo1がトランジスタT3に供給されているとき、レベルシフト回路AMP2は動作を停止し、レベルシフト回路AMP2から出力された出力電圧Vo2がトランジスタT4に供給されているとき、レベルシフト回路AMP1は動作を停止する。
(2)トランジスタT3,T4のゲートをオフするとともに、駆動負荷RLの駆動を停止する期間の動作
この期間では、トランジスタT3,T4のゲート・ソース間電圧を、それぞれの閾値電圧Vtp3,Vtp4以上にすること、つまり、ゲートとソースの電圧を同電位にすることが必要である。
そのため、スイッチ部101のスイッチSW4、スイッチ部102のスイッチSW10をオン状態にする。これにより、トランジスタT3,T4のゲート・ソース間が短絡され、トランジスタT3,T4はそれぞれオフする。
また、トランジスタT3,T4のゲート端子に蓄積されている電圧が、それぞれのゲート端子に接続された抵抗素子R3,R4とゲート・ソース間の寄生容量Cgs3,Cgs4とによりソース端子に確実に放電される。
(3)プリチャージ期間の動作
充電器Vchgの電圧がバッテリー制御装置100の最小動作電圧未満の時、例えば2次電池Vbatの電圧VB1がほぼ0Vになったとき、スイッチSW14をオン状態にし、トランジスタT4をオンする。オンしたトランジスタT4と、トランジスタT3のボディダイオードを経由して、2次電池Vbatの電圧VB1は充電器Vchgの電圧VB2により徐々に充電される。
(4)トランジスタT3,T4をオフする期間の動作
例えば、充電器Vchgから2次電池Vbatを充電して2次電池Vbatが満充電状態になった場合や、バッテリー装置10が駆動負荷RLを駆動していたときに、2次電池Vbatが駆動負荷RLを駆動するのに十分な電圧がなくなった場合など、充電器Vchgを駆動しないときは、スイッチ部101のスイッチSW1、およびスイッチ部102のスイッチSW2をオン状態にしてトランジスタT3,T4をオフにする。
以上、本実施例に係るバッテリー制御装置100では、充放電用トランジスタをPMOSトランジスタに適用することができるため、バッテリー装置10は、従来例にない生産性及び拡張性を有する。また、本実施例では、PMOSトランジスタT3,T4を昇圧するためのチャージポンプ容量が不要であり、チャージポンプ動作も不要であるため、さらなる低消費電力化を図るとともに、回路面積の縮小化を図ることができる。
なお、上述した各実施例において、スイッチSW1〜SW13は一例であり、スイッチSW4〜SW7、およびスイッチSW10〜SW13は好適には、図4に示すようなP型MOSトランジスタで構成されていてもよい。
また、実施例1,2におけるトランジスタT1,T2、および実施例3におけるトランジスタT3,T4はバッテリー制御装置100内に内蔵されてもよいし、バッテリー装置10の外部に設けられていてもよい。また、上記各実施例におけるバッテリー制御装置100は、好適には半導体集積回路で構成されてもよい。
また、上記各実施例において、2次電池Vbatは、例えば、複数個のリチウムイオン2次電池などを直列接続されて構成されるバッテリー・セルでもよい。また、充電器Vchgは、例えば2次電池Vbatを充電するための充電器であって、好適にはAC−DC変換されたスイッチング電源で構成されてもよい。
また、上記実施例1,2において、パルス発生器120はバッテリー制御装置100内に内蔵されてもよいし、バッテリー制御装置100の外部にあってもよい。また、パルス発生器120は、バッテリー装置10の外部に設けられていてもよい。つまり、チャージポンプ動作に必要なパルスがスイッチ部101,102に入力されればよい。
本発明に係るバッテリー装置は、リチウム電池等で構成される2次電池を内蔵するバッテリー装置の省電力化、及び生産性と拡張性の改善に有用である。
10 バッテリー装置
100 バッテリー制御装置
101 第1のスイッチ部
102 第2のスイッチ部
103 第3のスイッチ部
105 第1のレベルシフト部
106 第2のレベルシフト部
AMP1 第1のレベルシフト回路
AMP2 第2のレベルシフト回路
AMP3 第3のレベルシフト回路
Vbat 2次電池
Vchg 充電器
CP1 第1の容量
CP2 第2の容量
D1 第1のダイオード
D2 第2のダイオード
RL 駆動負荷(負荷)
T1 第1の高耐圧NMOSトランジスタ(第1のNMOSトランジスタ)
T2 第2の高耐圧NMOSトランジスタ(第2のNMOSトランジスタ)
T3 第1の高耐圧PMOSトランジスタ(第1のPMOSトランジスタ)
T4 第2の高耐圧PMOSトランジスタ(第2のPMOSトランジスタ)
本発明は、2次電池を備えたバッテリー装置の制御にかかる発明であり、特に2次電池の充電、及び放電を制御する際の省電力化技術、及び生産性、拡張性技術に関するものである。
近年、リチウムイオン電池等の2次電池のバッテリー・パックを内蔵したバッテリー装置は、携帯機器から電気自動車のバッテリーや電動式自転車にも広がっている。
このような充電可能な2次電池を組み込んだバッテリー装置に求められる性能の一つとして、バッテリーの充放電時の低消費電力化があげられる。また、このようなバッテリー装置の開発においては、低消費電力化だけでなく、個々の構成部品の簡素化や拡張性も要求される。
バッテリー・パック内の制御装置の低消費電力化では、例えば特許文献2の図1などに開示されるように、バッテリー制御装置内のアナログ回路やロジック回路で使用される電源電圧を、外部の2次電池バッテリーや充電器から供給される電圧を降圧することによって、低減する技術が知られている。
特許文献1にかかるバッテリー充電器では、高耐圧PMOSトランジスタを充放電の制御スイッチとして使用し、このPMOSトランジスタを駆動する電圧をバッテリー・パックや充電器から供給している。しかし、バッテリー装置内の回路素子はバッテリー電圧ほど高い電圧を必要としないため、当該バッテリー装置内にチャージポンプ動作の降圧回路を設けて内部回路の低消費電力化を図っている。
一方、高耐圧のNMOSトランジスタを充放電の制御スイッチとして使用する場合、特許文献2の図1などのようなチャージポンプ回路によってNMOSトランジスタのゲート電圧を昇圧する必要がある。
特開2002−233134号公報 特開2008−99370号公報
特許文献1に開示されたバッテリー充電装置では、充放電スイッチに高耐圧PMOSトランジスタを用いているが、高耐圧PMOSトランジスタは高耐圧NMOSトランジスタよりも特性が劣っている。特に、トランジスタのオン抵抗とスイッチング速度はNMOSトランジスタの方が優れており、コスト的にもNMOSトランジスタの方が有利である。
しかしながら、充放電スイッチとして高耐圧NMOSトランジスタを用いると、特許文献2に開示されたようなチャージポンプ回路でゲート電圧を昇圧する必要があり、パルスに応じた動作による消費電力の増加が問題となる。
一方、充放電スイッチとしてNMOSトランジスタを使用する場合には、充放電電圧から閾値電圧Vthの電圧降下が発生するが、充放電スイッチとして高耐圧PMOSトランジスタを使用する場合には、この電圧降下が発生しないため、高耐圧PMOSトランジスタを用いる場合の利点といえる。したがって、内部の制御構成を変更せずにNMOSおよびPMOSトランジスタに適用できれば、生産性及び拡張性において有利になる。しかし、特許文献1にかかる充電装置の内部回路を変更せずに充放電用の高耐圧NMOSトランジスタに適用することは困難である。
かかる点に鑑みて、本発明は、バッテリー装置について、低消費電力化、及び制御装置のシステムの生産性と拡張性の改善を目的とする。
上記課題を解決するため本発明によって次のような解決手段を講じた。すなわち、バッテリー装置は、負荷に電流を供給する2次電池と、前記2次電池を充電する充電器と、前記充電器から前記2次電池への電流経路の導通制御を行う第1のNMOSトランジスタと、前記2次電池から前記負荷への電流経路の導通制御を行う第2のNMOSトランジスタと、アノードが前記2次電池の一端に接続された第1のダイオードと、アノードが前記充電器の一端に接続され、カソードが前記第1のダイオードのカソードに接続された第2のダイオードと、前記第1のNMOSトランジスタのゲートに転送される電荷を蓄積する第1の容量と、前記第2のNMOSトランジスタのゲートに転送される電荷を蓄積する第2の容量と、前記第1および第2の容量への電荷の蓄積、ならびに前記第1および第2のNMOSトランジスタのゲートへの電荷の転送をそれぞれ制御することによって、前記2次電池の充放電を制御するバッテリー制御装置とを備えている。
あるいは、バッテリー装置は、負荷に電流を供給する2次電池と、前記2次電池を充電する充電器と、前記2次電池から前記負荷への電流経路の導通制御を行う第1のPMOSトランジスタと、前記充電器から前記2次電池への電流経路の導通制御を行う第2のPMOSトランジスタと、アノードが前記2次電池の一端に接続された第1のダイオードと、アノードが前記充電器の一端に接続され、カソードが前記第1のダイオードのカソードに接続された第2のダイオードと、前記第1および第2のPMOSトランジスタのゲートに供給する電圧を制御することによって、前記2次電池の充放電を制御するバッテリー制御装置とを備えている。
本発明によると、従来のバッテリー装置に比べて消費電力、生産性、及び拡張性を改善することができる。
図1は、実施例1に係るバッテリー装置の構成を示すブロック図である。 図2は、実施例2に係るバッテリー装置の構成を示すブロック図である。 図3は、実施例3に係るバッテリー装置の構成を示すブロック図である。 図4は、スイッチ部の一例を示す構成図である。
<実施例1>
図1は、実施例1に係るバッテリー装置の構成を示すブロック図である。図1に示すバッテリー装置10は、充電器Vchgによって2次電池Vbatを充電し、2次電池Vbatから駆動負荷RLに電流を供給する。バッテリー装置10は、第1の高耐圧NMOSトランジスタT1(以下、トランジスタT1と記載する。)と、第2の高耐圧NMOSトランジスタT2(以下、トランジスタT2と記載する。)と、電圧値がVB1である2次電池Vbatと、第1および第2の容量CP1,CP2と、電圧値がVB2である充電器Vchgと、バッテリー制御装置100とを備えている。
トランジスタT1は、2次電池Vbatと充電器Vchgとの間に接続され、充電器Vchgから2次電池Vbatへの電流経路の導通制御を行う。トランジスタT2は、2次電池Vbatと充電器Vchgとの間に接続され、2次電池Vbatから駆動負荷RLへの電流経路の導通制御を行う。
トランジスタT1のゲート・ソース間には、ゲート電圧を放電するための抵抗素子R3が接続される。トランジスタT2のゲート・ソース間には、ゲート電圧を放電するための抵抗素子R4が接続される。トランジスタT1のゲート・ソース間には寄生容量Cgs1が存在し、トランジスタT2のゲート・ソース間には寄生容量Cgs2が存在している。また、トランジスタT1,T2のそれぞれのゲートを過渡的な大電流から保護するために、ダイオードD3,D4がそれぞれ設けられる。
容量CP1には、チャージポンプ動作によってトランジスタT1のゲート電圧を昇圧するための電荷が蓄積される。容量CP2には、チャージポンプ動作によってトランジスタT2のゲート電圧を昇圧するための電荷が蓄積される。
バッテリー制御装置100は、2次電池Vbatに接続される端子Nvbatと、充電器Vchg及びバッテリー装置10によって駆動される駆動負荷RLがそれぞれ接続される端子Nvchgと、2次電池Vbatによって駆動負荷RLが駆動する際に動作するトランジスタT1に接続される端子N_CHGと、2次電池Vbatを充電する際に動作するトランジスタT2に接続される端子N_DISと、容量CP1に接続される端子N1a,N1bと、容量CP2に接続される端子N2a,N2bとを有する。
バッテリー制御装置100は、端子Nvbatと端子Nvchgとの間に、アノードが端子Nvbatに接続された第1のダイオードD1と、アノードが端子Nvchgに接続された第2のダイオードD2とを有する。第1および第2のダイオードD1,D2のカソードは接続されており、端子Nvbatと端子Nvchgとの間の電流の逆流を防止する。
また、バッテリー制御装置100は、後述するパルスφ1,φ1d,φ2,φ2dを生成するパルス発生器120を有する。
また、バッテリー制御装置100は、第1のスイッチ部101、第2のスイッチ部102、ダイオードD1とダイオードD2のカソード間に接続された第3のスイッチ部103、第4のスイッチ部104と、端子N2bと接地電位との間に接続されるスイッチSW14と、第1のレベルシフト部105とを有する。
スイッチ部101は、スイッチSW1,SW4,SW5,SW6,SW7を有する。スイッチ部101は、充電器Vchgによって2次電池Vbatを充電するときに、トランジスタT1のゲート電圧を昇圧するためにスイッチング動作を行う。
スイッチ部102は、スイッチSW2,SW10,SW11,SW12,SW13を有する。スイッチ部102は、2次電池Vbatから駆動負荷RLに放電電流が供給されて駆動負荷RLが駆動するときに、トランジスタT2のゲート電圧を昇圧するためにスイッチング動作を行う。
スイッチ部103は、スイッチSW8,SW9を有する。スイッチ部103は、2次電池Vbat、もしくは充電器Vchgから動作電圧をレベルシフト部105に与える際にスイッチング動作をする。
スイッチ部104は、スイッチSW3を有する。スイッチ部104は、端子N_CHGと端子Nvchgとを、ダイオードD1,D2を介さずに短絡するためのスイッチである。
第1のレベルシフト部105は、チャージポンプ容量である容量CP1,CP2に、トランジスタT1,T2のゲート電圧を昇圧するための昇圧電圧Vo1,Vo2を与えるものである。つまり、容量CP1,CP2は、レベルシフト部105から供給される電圧によって充電される。
レベルシフト部105は、スイッチ部103のスイッチSW8を通じて電源端子に接続される第1のレベルシフト回路AMP1を有する。レベルシフト回路AMP1の非反転入力は、抵抗素子R1を介してスイッチSW8、および電流源I1(電流値I)の一端に接続される。電流源I1の他端は接地電位に接続される。レベルシフト回路AMP1の反転入力には、レベルシフト回路AMP1の出力がフィードバックするように接続される。
レベルシフト回路AMP1の電源端子はスイッチ部101のスイッチSW6に接続され、出力端子はスイッチ部101のスイッチSW7に接続される。
また、レベルシフト部105は、スイッチ部103のスイッチSW9を通じて電源端子に接続される第2のレベルシフト回路AMP2を有する。レベルシフト回路AMP2の非反転入力は、抵抗素子R2を介してスイッチSW9、および電流源I1の一端に接続される。レベルシフト回路AMP2の反転入力には、レベルシフト回路AMP2の出力端子がフィードバックするように接続される。
レベルシフト回路AMP2の電源端子はスイッチ部102のスイッチSW12に接続され、出力端子はスイッチ部102のスイッチSW13に接続される。
パルス発生器120は、図1に示す波形のパルスφ1,φ1d,φ2,φ2dを生成して出力する。パルスφ1,φ1d,φ2,φ2dは、それぞれ、図1に示すように各スイッチに入力される
以上のような構成において、駆動負荷RLが2次電池Vbatで駆動しているとき、充電器Vchgは端子Nvchgから切り離される。また、充電器Vchgで2次電池Vbatを充電するときは、駆動負荷RLは端子Nvchgに接続されたままであるが、これによって駆動負荷RLは駆動しないようになっている。
本実施例において、チャージポンプ容量CP1,CP2を用いてトランジスタT1,T2のゲート電圧を昇圧するためには、容量CP1が充電されているとき、つまり容量CP1に電荷が蓄積されているときは容量CP2の電荷をトランジスタT2のゲート端子に転送する。一方、容量CP2が充電されているとき、つまり容量CP2に電荷が蓄積されてているときは容量CP1の電荷をトランジスタT1のゲート端子に転送する。このように、トランジスタT1,T2および容量CP1,CP2において、電荷の蓄積と電荷の転送とを交互に行うことで、トランジスタT1,T2のゲート電圧を昇圧することができる。
以下、本実施例に係るバッテリー装置10の動作を説明する。
(1)容量CP1に電荷を蓄積し、かつ容量CP2からトランジスタT2のゲートに電荷を転送する期間の動作
充電器Vchgからの充電電流Ichによって2次電池Vbatを充電する場合や、2次電池からの放電電流Idchによって駆動負荷RLを駆動する場合、スイッチ部101,102,104の全てのスイッチはスイッチング動作をする。2次電池Vbatを充電するためには、トランジスタT1をONにしなければならない。トランジスタT1のソース端子は2次電池Vbatに接続され、ドレイン端子はトランジスタT2のドレイン端子に接続される。さらに、トランジスタT1のバックゲート端子はソース端子に接続される。
また、トランジスタT1,T2のゲート端子に昇圧電圧を供給するためのレベルシフト部105に駆動電圧を供給するスイッチSW8,SW9は常時オン状態にする。
このような接続においてトランジスタT1のゲートをオンするためには、ソース電圧を基準にして、トランジスタT1の閾値電圧Vth1以上の電圧をゲートに与えなければならない。つまり、ゲート電圧をVB1+Vth1に昇圧する必要がある。
例えばVB1>VB2の場合、ダイオードD1がオンして、レベルシフト部105にはVB1が供給される。ここで、レベルシフト部105は、トランジスタT1のゲート電圧をチャージポンプ動作により昇圧するレベルシフト回路AMP1と、トランジスタT2のゲート電圧をチャージポンプ動作により昇圧するレベルシフト回路AMP2とを有している。レベルシフト回路AMP1の電源端子は、スイッチSW8を通じてダイオードD1,D2のカソード間に接続され、非反転入力端子は、抵抗素子R1を通じて当該電源端子、および一端が接地電位に接続された電流源I1の他端に接続される。レベルシフト回路AMP1の反転入力端子は、その出力端子をフィードバックするように接続される。このような構成において、レベルシフト回路AMP1の電圧増幅率をAv1とすると、レベルシフト回路AMP1の出力電圧Vo1は、Vo1=(VB1−R1×I)×Av1/(1+Av1)で表すことができる。出力電圧Vo1を、容量CP1とスイッチ部101とを用いてチャージポンプ動作をすることによって、容量CP1はVB1−Vo1(=Vout1)に充電される。
また、VB1<VB2の場合、ダイオードD2がオンし、レベルシフト部105にはVB2が供給される。したがって、レベルシフト回路AMP1の出力電圧Vo1はVo1=(VB2−R1×I)×Av1/(1+Av1)で表すことができる。容量CP1はチャージポンプ動作によって、VB2−Vo1(=Vout1)に充電される。
チャージポンプ動作は、パルス発生器120からスイッチ部101,102にパルスが入力されることで行われる。
パルス発生器120は、図1に示すタイミングチャートのように、4パターンのパルスφ1,φ1d,φ2,φ2dを発生する。なお、パルスφ1,φ1d、ならびにパルスφ2,φ2dがオンオフするとき、これらが同時にオンオフすることで突入電流等が発生するのを防止するために、パルスφ1,φ1d,φ2,φ2dのそれぞれが論理遷移するタイミングを遅延させている。
容量CP1が充電される期間では、パルスφ1,φ1dによってスイッチSW6,SW7がオン状態となり、パルスφ2,φ2dによってスイッチSW4,SW5がオフ状態となる。このとき、スイッチSW1,SW3をオフ状態、スイッチSW8,SW9をオン状態にしておく。これにより、レベルシフト部105の出力電圧Vo1によって容量CP1が充電される。
一方、この期間では容量CP2に蓄積された電圧はスイッチ部102のスイッチング動作によりトランジスタT2のゲート端子に転送される。つまり、パルスφ2,φ2dによりスイッチSW12,SW13はオフ状態、パルスφ1,φ1dによりスイッチSW10,SW11はオン状態になり、容量CP2に蓄積された電圧がトランジスタT2のゲート端子に転送される。
このとき、容量CP2に電圧を供給するレベルシフト回路AMP2はバッテリー装置10内のレジスタ部(図示せず)から低消費電力モードの信号を受けてその動作を停止する。
つまり、上述した期間において、レベルシフト回路AMP1は動作する一方、レベルシフト回路AMP2は動作を停止することで、レベルシフト回路AMP2で消費される電力を低減することができる。これにより、バッテリー装置10の消費電力を低減することができる。
(2)容量CP2に電荷を蓄積し、トランジスタT1のゲート端子に電荷を転送する期間の動作
充電器Vchgからの充電電流Ichによって2次電池Vbatを充電する場合や、2次電池Vbatからの放電電流Idchによって駆動負荷RLを駆動する場合、スイッチ部101,102,104の全てのスイッチはスイッチング動作をする。2次電池Vbatで駆動負荷RLを駆動するためには、トランジスタT2をONにしなければならない。トランジスタT2のソース端子は駆動負荷RLに接続され、ドレイン端子はトランジスタT1のドレイン端子に接続される。さらに、トランジスタT2のバックゲート端子はソース端子に接続される。
また、トランジスタT1,T2のゲート端子に昇圧電圧を供給するレベルシフト部105に駆動電圧を供給するスイッチSW8,SW9は常時オン状態にする。
このような接続においてトランジスタT2のゲートをオンするためには、ソース端子の電圧を基準にして、トランジスタT2の閾値電圧Vth2以上の電圧をゲートに与えなければならない。つまり、ゲート電圧をVB2+Vth2に昇圧する必要がある。
例えばVB1>VB2の場合、ダイオードD1がオンして、レベルシフト部105にはVB1が供給される。ここで、レベルシフト部105は、トランジスタT1のゲート電圧をチャージポンプ動作により昇圧するレベルシフト回路AMP1と、トランジスタT2のゲート電圧をチャージポンプ動作により昇圧するレベルシフト回路AMP2とを有している。レベルシフト回路AMP2の電源端子は、スイッチSW9を通じてダイオードD1,D2のカソード間に接続され、非反転入力端子は、抵抗素子R2を通じて当該電源端子、および一端が接地電位に接続された電流源I1の他端に接続される。レベルシフト回路AMP2の反転入力端子は、その出力端子をフィードバックするように接続される。このような構成において、レベルシフト回路AMP2の電圧増幅率をAv2とすると、レベルシフト回路AMP2の出力電圧Vo2は、Vo2=(VB1−R2×I)×Av2/(1+Av2)で表すことができる。出力電圧Vo2をチャージポンプ容量CP2とスイッチ部102とを用いてチャージポンプ動作をすることによって、容量CP2の電圧はVB1−Vo2(=Vout2)に充電される。
また、VB1<VB2の場合、ダイオードD2がオンし、レベルシフト部105にはVB2が供給される。したがって、レベルシフト回路AMP2の出力電圧Vo2はVo2=(VB2−R2×I)×Av2/(1+Av2)で表すことができる。容量CP2はチャージポンプ動作によって、VB2−Vo2(=Vout2)に充電される。
容量CP2が充電される期間では、パルスφ2,φ2dによってスイッチSW12,SW13がオン状態となり、パルスφ1d,φ1によってスイッチSW10,SW11がオフ状態となる。このとき、スイッチSW2,SW3はオフ状態、スイッチSW8,SW9はオン状態にしておく。これにより、レベルシフト部105の出力電圧Vo2によって容量CP2が充電される。
一方、この期間では容量CP1に蓄積された電圧はスイッチ部101のスイッチング動作によりトランジスタT1のゲート端子に転送される。つまり、パルスφ2d,φ2によりスイッチSW4,SW5はオン状態、パルスφ1,φ1dのパルスによりスイッチSW6,SW7はオフ状態になり、容量CP1に蓄積された電圧がトランジスタT1のゲート端子に転送される。
このとき、容量CP1に電圧を供給するレベルシフト回路AMP1はバッテリー装置10内のレジスタ部(図示せず)から低消費電力モードの信号を受けてその動作を停止する。
つまり、上述した期間において、レベルシフト回路AMP2は動作する一方、レベルシフト回路AMP1は動作を停止することで、レベルシフト回路AMP1で消費される電力を低減することができる。これにより、バッテリー装置10の消費電力を低減することができる。
以上のように、(1),(2)の一連の動作において、バッテリー装置10の動作中は、トランジスタT1,T2はオン状態となっている。
(3)プリチャージ期間の動作
充電器Vchgの電圧がバッテリー制御装置100の最小動作電圧未満の時、例えば2次電池Vbatの電圧VB1がほぼ0Vになったとき、スイッチSW3をオン状態にする。これにより、トランジスタT1のゲートと充電器Vchgとが接続され、トランジスタT1をオンさせることができる。オンしたトランジスタT1と、トランジスタT2のボディダイオードを経由して、2次電池Vbatの電圧VB1は充電器Vchgの電圧VB2により徐々に充電される。
(4)トランジスタT1,T2がオフする期間の動作(バッテリー装置10の動作が停止している期間)
例えば、充電器Vchgから2次電池Vbatを充電して2次電池Vbatが満充電状態になった場合や、バッテリー装置10が駆動負荷RLを駆動していたときに、2次電池Vbatが駆動負荷RLを駆動するには十分な電圧がなくなった場合など、充電器Vchgを駆動しないときは、スイッチ部101のスイッチSW1、およびスイッチ部102のスイッチSW2をオン状態にしてトランジスタT1,T2をオフにする。
以上の一連の動作により、バッテリー装置10が動作中、レベルシフト回路AMP1,AMP2で消費される電力を低減することができ、バッテリー装置10の消費電力を低減することができる。
<実施例2>
図2は、実施例2に係るバッテリー装置の構成を示すブロック図である。図1および図2における共通の符号は同一の構成要素を示す。
図2の示すバッテリー装置10は、図1に示すバッテリー装置10とバッテリー制御装置100の構成が異なる。
具体的に、バッテリー制御装置100において、第3のスイッチ部103は、スイッチSW8を有する。また、バッテリー制御装置100は、第2のレベルシフト部106を備えている。
スイッチSW8は、一端がダイオードD1,D2のカソード間に接続され、他端がレベルシフト部106に接続される。
レベルシフト部106は、スイッチSW8を通じて電源端子に接続される第3のレベルシフト回路AMP3を有する。レベルシフト回路AMP3の非反転入力は、抵抗素子R1を介してスイッチSW8に接続されるともに、電流源I1(電流値I)を介して接地電位に接続される。レベルシフト回路AMP3の反転入力は、レベルシフト回路AMP3の出力端子をフィードバックするように接続される。レベルシフト回路AMP3の電源端子はスイッチ部101のスイッチSW6およびスイッチ部102のスイッチSW12に接続され、出力端子はスイッチ部101のスイッチSW7およびスイッチ部102のスイッチSW13に接続される。
以下、本実施例に係るバッテリー装置10の動作を説明する。
(1)容量CP1に電荷を蓄積し、かつ容量CP2からトランジスタT2のゲートに電荷を転送する期間の動作
充電器Vchgからの充電電流Ichによって2次電池Vbatを充電する場合や、2次電池Vbatからの放電電流Idchによって駆動負荷RLを駆動する場合、スイッチ部101,102,104の全てのスイッチはスイッチング動作をする。また、トランジスタT1,T2のゲート端子に昇圧電圧を供給するためのレベルシフト部106に電源電圧を供給するスイッチSW8は常時オン状態にする。
このような接続においてトランジスタT1のゲートをオンさせるためには、ソース端子の電圧を基準にすると、トランジスタT1の閾値電圧Vth1以上の電圧をゲートに与えなければならない。つまり、ゲート端子をVB1+Vth1に昇圧する必要がある。
例えばVB1>VB2の場合、ダイオードD1がオンして、レベルシフト部106にはVB1が供給される。ここで、レベルシフト回路AMP3の電圧増幅率をAv3とすると、レベルシフト回路AMP3の出力電圧Vo3は、Vo3=(VB1−R1×I)×Av3/(1+Av3)と表すことができる。レベルシフト回路AMP3の出力電圧Vo3をチャージポンプ容量CP1とスイッチ部101とを用いてチャージポンプ動作をすることによって、容量CP1はVB1−Vo3(=Vout3)に充電される。
また、VB1<VB2の場合、ダイオードD2がオンし、レベルシフト部106にはVB2が供給される。したがって、レベルシフト回路AMP3の出力電圧Vo3はVo3=(VB2−R1×I)×Av3/(1+Av3)で表すことができる。容量CP1はチャージポンプ動作によって、VB2−Vo3(=Vout3)に充電される。
チャージポンプ動作は、パルス発生器120からスイッチ部101,102にパルスが入力されることで行われる。
一方、この期間ではチャージポンプ容量CP2に蓄積された電圧はスイッチ部102のスイッチング動作によりトランジスタT2のゲート端子に転送される。つまり、パルスφ2,φ2dによりスイッチSW12、SW13はオフ状態、パルスφ1d,φ1によりスイッチSW10,SW11はオン状態となり、容量CP2に蓄積された電圧がトランジスタT2のゲート端子に転送される。このとき、スイッチSW2はオフ状態とする。
(2)容量CP2に電荷を蓄積、トランジスタT1のゲート端子に電荷を転送する期間の動作
バッテリー装置10の2次電池Vbatを充電器Vchgからの充電電流Ichによって充電する場合や、2次電池Vbatからの放電電流Idchによって駆動負荷RLを駆動する場合、スイッチ部101,102,104の全てのスイッチはスイッチング動作をする。2次電池Vbatで駆動負荷RLを駆動するためには、トランジスタT2をONにする。ここで、トランジスタT2のソース端子の電圧を基準にすると、トランジスタT2の閾値電圧Vth2以上の電圧をゲートに与えなければならない。つまり、VB2+Vth2に昇圧する必要がある。
例えばVB1>VB2の場合、ダイオードD1がオンして、レベルシフト部106にはVB1が供給される。ここで、レベルシフト回路AMP3の電圧増幅率をAv3とすると、レベルシフト回路AMP3の出力電圧Vo3は、Vo3=(VB1−R1×I)×Av3/(1+Av3)で表すことができる。レベルシフト回路AMP3の出力電圧Vo3をチャージポンプ容量CP2とスイッチ部102とを用いてチャージポンプ動作をすることによって、容量CP2はVB1−Vo3(Vout3)に充電される。
また、VB1<VB2の場合、ダイオードD2がオンし、レベルシフト部106にはVB2が供給される。したがって、レベルシフト回路AMP3の出力電圧Vo3はVo3=(VB2−R1×I)×Av3/(1+Av3)で表すことができる。容量CP2はチャージポンプ動作によって、VB2−Vo3(=Vout3)に充電される。
一方、この期間ではチャージポンプ容量CP1に蓄積された電圧はスイッチ部101のスイッチング動作によりトランジスタT1のゲート端子に転送される。つまり、パルスφ2d,φ2によりスイッチSW4,SW5はオン状態、パルスφ1,φ1dによりスイッチSW6,SW7はオフ状態になり、容量CP1に蓄積された電圧がトランジスタT1のゲート端子に転送される。このとき、スイッチSW1はオフ状態とする。
以上のように、(1),(2)の一連の動作において、バッテリー装置10の動作中は、トランジスタT1,T2はオン状態となっている。
(3)プリチャージ期間の動作
充電器Vchgの電圧がバッテリー制御装置100の最小動作電圧未満の時、例えば2次電池Vbatの電圧VB1がほぼ0Vになったとき、スイッチSW3をオン状態にする。これにより、トランジスタT1のゲートと充電器Vvhgとが接続され、トランジスタT1をオンさせることができる。オンしたトランジスタT1と、トランジスタT2のボディダイオードを経由して、2次電池Vbatの電圧VB1は充電器Vchgの電圧VB2により徐々に充電される。
(4)トランジスタT1,T2がオフする期間の動作(バッテリー装置10の動作が停止している期間)
例えば、充電器Vchgから2次電池Vbatを充電して2次電池Vbatが満充電状態になった場合や、バッテリー装置10が駆動負荷RLを駆動していたときに、2次電池Vbatが駆動負荷RLを駆動するには十分な電圧がなくなった場合など、充電器Vchgを駆動しないときは、スイッチ部101のスイッチSW1、およびスイッチ部102のスイッチSW2をオン状態にしてトランジスタT1,T2をオフにする。
以上の一連の動作において、レベルシフト部106ではレベルシフト回路AMP3のみが動作するので、バッテリー装置10のさらなる低消費電力化を図ることができる。また、レベルシフト部106の回路面積を小さくすることができる。
<実施例3>
図3は、実施例3に係るバッテリー装置の構成を示すブロック図である。図1および図3における共通の符号は同一の構成要素を示す。
バッテリー装置10は、第1の高耐圧PMOSトランジスタT3(以下、トランジスタT3と記載する。)と、第2の高耐圧PMOSトランジスタT4(以下、トランジスタT4と記載する。)と、電圧値がVB1である2次電池Vbatと、電圧値がVB2である充電器Vchgと、バッテリー制御装置100とを備えている。
トランジスタT3は、2次電池Vbatと充電器Vchgとの間に接続され、駆動負荷RLを駆動する際に動作し、2次電池Vbatから駆動負荷RLへの電流経路の導通制御を行う。トランジスタT4は、2次電池Vbatと充電器Vchgとの間に接続され、2次電池を充電する際に動作し、充電器Vchgから2次電池Vbatへの電流経路の導通制御を行う。
トランジスタT3のゲート・ソース間には、ゲート電圧を放電するための抵抗素子R3が接続される。トランジスタT4のゲート・ソース間には、ゲート電圧を放電するための抵抗素子R4が接続される。トランジスタT3のゲート・ソース間には寄生容量Cgs3が存在し、トランジスタT4のゲート・ソース間には寄生容量Cgs4が存在している。また、トランジスタT3,T4のそれぞれのゲートを過渡的な大電流から保護するために、ダイオードD3,D4がそれぞれ設けられる。
バッテリー制御装置100において、端子N1aは、端子Nvbatと接続される端子Nvbat2を介して2次電池に接続される。端子N1bは、トランジスタT3のゲートに接続される。端子N2aは、端子Nvchgと接続される端子Nvpackを介して充電器Vchgおよび駆動負荷RLに接続される。端子N2bは、トランジスタT4のゲートに接続される。なお、端子N_CHG,N_DISはオープンとなっている。
スイッチ部101は、2次電池Vbatから駆動負荷RLに放電電流が供給されて駆動負荷RLが駆動するときに、トランジスタT3のゲート電圧を昇圧するためにスイッチング動作を行う。
スイッチ部102は、充電器Vchgによって2次電池Vbatを充電するときに、トランジスタT4のゲート電圧を昇圧するためにスイッチング動作を行う。
スイッチ部103は、トランジスタT3,T4のゲート端子に所定の電圧を与えるために必要な電圧を発生させるレベルシフト部105に電源電圧を供給する。
スイッチ部104は、端子Nvbatと端子Nvchgとを、ダイオードD1,D2を介さずに短絡するためのスイッチである。
なお、スイッチSW14は、バッテリー装置10が後述するプリチャージ期間の動作を行うときに、トランジスタT4のゲート端子を接地電位にするように導通制御される。
このように、図3のバッテリー制御装置100の内部構成は、図1に示すバッテリー制御装置100からパルス発生回路120およびパルスφ1,φ1d,φ2,φ2dを省略したものである。
以下、2次バッテリー装置10を高耐圧PMOSスイッチトランジスタに適用した場合の動作を説明する。
(1)トランジスタT3,T4のゲートに所定の電圧を供給する期間の動作
充電器Vchgからの充電電流Ichによって2次電池Vbatを充電する場合や、2次電池Vbatからの放電電流Idchによって駆動負荷RLを駆動する場合、スイッチ部101のスイッチSW4,SW6,SW7、スイッチ部102のSW10,SW12,SW13はスイッチング動作をするが、スイッチSW1,SW5,SW2,SW11,SW3は常時オフ状態にする。
トランジスタT3,T4をONにするためには、ソース端子の電圧を基準にして、トランジスタT3,T4のゲート電圧を、それぞれ、閾値電圧Vtp3,Vtp4分だけ低くしなければならない。ここで、トランジスタT3のソース端子を2次電池Vbat、トランジスタT4のソース端子を充電器Vchgに接続するために、スイッチSW1,SW5,SW2,SW11は常時オフ状態、スイッチSW4,SW10をオフ状態に設定する。
一方、レベルシフト部105の、レベルシフト回路AMP1およびレベルシフト回路AMP2にはそれぞれ、2次電池Vbat、もしくは充電器Vchgから電源電圧が供給される。このとき、レベルシフト回路AMP1の出力電圧Vo1、およびレベルシフト回路AMP2の出力電圧Vo2は、2次電池Vbatおよび充電器Vchgの電圧VB1,VB2を基準とすると、
Vo1=−(VB1−R1×I)×Av1/(1+Av1)
Vo2=−(VB2−R2×I)×Av1/(1+Av1)
と表すことができる。
なお、Av1は、レベルシフト回路AMP1,AMP2の電圧増幅率である。出力電圧Vo1はトランジスタT3のゲート端子、出力電圧Vo2はトランジスタT4のゲート端子に供給される。これにより、トランジスタT3のゲート・ソース間電圧はVo1−VB1となり、閾値電圧Vtp3以下であり、トランジスタT4のゲート・ソース間電圧はVo2−VB2となり、閾値電圧Vtp4以下であるため、トランジスタT3,T4はオン状態になる。
これにより、バッテリー装置10の2次電池Vbatを充電器Vchgからの充電電流Ichで充電する場合や、2次電池Vbatからの放電電流Idchによって駆動負荷RLを駆動することができる。
なお、レベルシフト回路AMP1から出力された出力電圧Vo1がトランジスタT3に供給されているとき、レベルシフト回路AMP2は動作を停止し、レベルシフト回路AMP2から出力された出力電圧Vo2がトランジスタT4に供給されているとき、レベルシフト回路AMP1は動作を停止する。
(2)トランジスタT3,T4のゲートをオフするとともに、駆動負荷RLの駆動を停止する期間の動作
この期間では、トランジスタT3,T4のゲート・ソース間電圧を、それぞれの閾値電圧Vtp3,Vtp4以上にすること、つまり、ゲートとソースの電圧を同電位にすることが必要である。
そのため、スイッチ部101のスイッチSW4、スイッチ部102のスイッチSW10をオン状態にする。これにより、トランジスタT3,T4のゲート・ソース間が短絡され、トランジスタT3,T4はそれぞれオフする。
また、トランジスタT3,T4のゲート端子に蓄積されている電圧が、それぞれのゲート端子に接続された抵抗素子R3,R4とゲート・ソース間の寄生容量Cgs3,Cgs4とによりソース端子に確実に放電される。
(3)プリチャージ期間の動作
充電器Vchgの電圧がバッテリー制御装置100の最小動作電圧未満の時、例えば2次電池Vbatの電圧VB1がほぼ0Vになったとき、スイッチSW14をオン状態にし、トランジスタT4をオンする。オンしたトランジスタT4と、トランジスタT3のボディダイオードを経由して、2次電池Vbatの電圧VB1は充電器Vchgの電圧VB2により徐々に充電される。
(4)トランジスタT3,T4をオフする期間の動作
例えば、充電器Vchgから2次電池Vbatを充電して2次電池Vbatが満充電状態になった場合や、バッテリー装置10が駆動負荷RLを駆動していたときに、2次電池Vbatが駆動負荷RLを駆動するのに十分な電圧がなくなった場合など、充電器Vchgを駆動しないときは、スイッチ部101のスイッチSW1、およびスイッチ部102のスイッチSW2をオン状態にしてトランジスタT3,T4をオフにする。
以上、本実施例に係るバッテリー制御装置100では、充放電用トランジスタをPMOSトランジスタに適用することができるため、バッテリー装置10は、従来例にない生産性及び拡張性を有する。また、本実施例では、PMOSトランジスタT3,T4を昇圧するためのチャージポンプ容量が不要であり、チャージポンプ動作も不要であるため、さらなる低消費電力化を図るとともに、回路面積の縮小化を図ることができる。
なお、上述した各実施例において、スイッチSW1〜SW13は一例であり、スイッチSW4〜SW7、およびスイッチSW10〜SW13は好適には、図4に示すようなP型MOSトランジスタで構成されていてもよい。
また、実施例1,2におけるトランジスタT1,T2、および実施例3におけるトランジスタT3,T4はバッテリー制御装置100内に内蔵されてもよいし、バッテリー装置10の外部に設けられていてもよい。また、上記各実施例におけるバッテリー制御装置100は、好適には半導体集積回路で構成されてもよい。
また、上記各実施例において、2次電池Vbatは、例えば、複数個のリチウムイオン2次電池などを直列接続されて構成されるバッテリー・セルでもよい。また、充電器Vchgは、例えば2次電池Vbatを充電するための充電器であって、好適にはAC−DC変換されたスイッチング電源で構成されてもよい。
また、上記実施例1,2において、パルス発生器120はバッテリー制御装置100内に内蔵されてもよいし、バッテリー制御装置100の外部にあってもよい。また、パルス発生器120は、バッテリー装置10の外部に設けられていてもよい。つまり、チャージポンプ動作に必要なパルスがスイッチ部101,102に入力されればよい。
本発明に係るバッテリー装置は、リチウム電池等で構成される2次電池を内蔵するバッテリー装置の省電力化、及び生産性と拡張性の改善に有用である。
10 バッテリー装置
100 バッテリー制御装置
101 第1のスイッチ部
102 第2のスイッチ部
103 第3のスイッチ部
105 第1のレベルシフト部
106 第2のレベルシフト部
AMP1 第1のレベルシフト回路
AMP2 第2のレベルシフト回路
AMP3 第3のレベルシフト回路
Vbat 2次電池
Vchg 充電器
CP1 第1の容量
CP2 第2の容量
D1 第1のダイオード
D2 第2のダイオード
RL 駆動負荷(負荷)
T1 第1の高耐圧NMOSトランジスタ(第1のNMOSトランジスタ)
T2 第2の高耐圧NMOSトランジスタ(第2のNMOSトランジスタ)
T3 第1の高耐圧PMOSトランジスタ(第1のPMOSトランジスタ)
T4 第2の高耐圧PMOSトランジスタ(第2のPMOSトランジスタ)

Claims (13)

  1. 負荷に電流を供給する2次電池と、
    前記2次電池を充電する充電器と、
    前記充電器から前記2次電池への電流経路の導通制御を行う第1のNMOSトランジスタと、
    前記2次電池から前記負荷への電流経路の導通制御を行う第2のNMOSトランジスタと、
    アノードが前記2次電池の一端に接続された第1のダイオードと、
    アノードが前記充電器の一端に接続され、カソードが前記第1のダイオードのカソードに接続された第2のダイオードと、
    前記第1のNMOSトランジスタのゲートに転送される電荷を蓄積する第1の容量と、
    前記第2のNMOSトランジスタのゲートに転送される電荷を蓄積する第2の容量と、
    前記第1および第2の容量への電荷の蓄積、ならびに前記第1および第2のNMOSトランジスタのゲートへの電荷の転送をそれぞれ制御することによって、前記2次電池の充放電を制御するバッテリー制御装置とを備えている
    ことを特徴とするバッテリー装置。
  2. 前記バッテリー制御装置は、
    前記第1の容量に蓄積された電荷を前記第1のNMOSトランジスタのゲートに転送するか否かを制御する第1のスイッチ部と、
    前記第2の容量に蓄積された電荷を前記第2のNMOSトランジスタのゲートに転送するか否かを制御する第2のスイッチ部と、
    一端が前記第1および第2のダイオードのカソード間に接続された第3のスイッチ部と、
    前記第3のスイッチ部の他端に接続され、前記第1の容量に蓄積するための電荷を出力する第1のレベルシフト回路と、前記第3のスイッチ部の他端に接続され、前記第2の容量に蓄積するための電荷を出力する第2のレベルシフト回路とを有する第1のレベルシフト部とを備えている
    ことを特徴とする請求項1のバッテリー装置。
  3. 前記第1のレベルシフト部は、
    前記第1のレベルシフト回路が前記第1の容量を充電し、かつ前記第2のスイッチ部が前記第2の容量に蓄積された電荷を前記第2のNMOSトランジスタのゲートに転送しているとき、前記第2のレベルシフト回路の動作を停止する一方、
    前記第2のレベルシフト回路が前記第2の容量を充電し、かつ前記第1のスイッチ部が前記第1の容量に蓄積された電荷を前記第1のNMOSトランジスタのゲートに転送しているとき、前記第1のレベルシフト回路の動作を停止する
    ことを特徴とする請求項2のバッテリー装置。
  4. 前記第1乃至第3のスイッチ部は、PMOSトランジスタで構成される
    ことを特徴とする請求項2のバッテリー装置。
  5. 前記バッテリー制御装置は、
    前記第1の容量に蓄積された電荷を前記第1のNMOSトランジスタのゲートに転送するか否かを制御する第1のスイッチ部と、
    前記第2の容量に蓄積された電荷を前記第2のNMOSトランジスタのゲートに転送するか否かを制御する第2のスイッチ部と、
    一端が前記第1および第2のダイオードのカソード間に接続された第3のスイッチ部と、
    前記第3のスイッチ部の他端に接続され、前記第1および第2の容量に蓄積するための電荷を出力する第3のレベルシフト回路を有する第2のレベルシフト部とを備えている
    ことを特徴とする請求項1のバッテリー装置。
  6. 前記バッテリー制御装置は、
    前記第3のレベルシフト回路が前記第1の容量を充電しているとき、前記第2の容量に蓄積された電荷を第2のNMOSトランジスタに転送する一方、
    前記第3のレベルシフト回路が前記第2の容量を充電しているとき、前記第1の容量に蓄積された電荷を第1のNMOSトランジスタに転送する
    ことを特徴とする請求項5のバッテリー装置。
  7. 前記第1乃至第3のスイッチ部は、PMOSトランジスタで構成される
    ことを特徴とする請求項5のバッテリー装置。
  8. 負荷に電流を供給する2次電池と、
    前記2次電池を充電する充電器と、
    前記2次電池から前記負荷への電流経路の導通制御を行う第1のPMOSトランジスタと、
    前記充電器から前記2次電池への電流経路の導通制御を行う第2のPMOSトランジスタと、
    アノードが前記2次電池の一端に接続された第1のダイオードと、
    アノードが前記充電器の一端に接続され、カソードが前記第1のダイオードのカソードに接続された第2のダイオードと、
    前記第1および第2のPMOSトランジスタのゲートに供給する電圧を制御することによって、前記2次電池の充放電を制御するバッテリー制御装置とを備えている
    ことを特徴とするバッテリー装置。
  9. 前記バッテリー制御装置は、
    前記第1のPMOSトランジスタのゲートに電圧を供給するか否かを制御する第1のスイッチ部と、
    前記第2のPMOSトランジスタのゲートに電圧を供給するか否かを制御する第2のスイッチ部と、
    一端が前記第1および第2のダイオードのカソード間に接続された第3のスイッチ部と、
    前記第3のスイッチ部の他端に接続され、前記第1のPMOSトランジスタのゲートに電圧を出力する第1のレベルシフト回路と、前記第3のスイッチ部の他端に接続され、前記第2のPMOSトランジスタのゲートに電圧を出力する第2のレベルシフト回路とを有する第1のレベルシフト部とを備えている
    ことを特徴とする請求項8のバッテリー装置。
  10. 前記第1のレベルシフト部は、
    前記第1のレベルシフト回路から出力された電圧が前記第1のPMOSトランジスタのゲートに供給されているとき、前記第2のレベルシフト回路の動作を停止する一方、
    前記第2のレベルシフト回路から出力された電圧が前記第1のPMOSトランジスタのゲートに供給されているとき、前記第1のレベルシフト回路の動作を停止する
    ことを特徴とする請求項9のバッテリー装置。
  11. 前記第1乃至第3のスイッチ部は、PMOSトランジスタで構成される
    ことを特徴とする請求項9のバッテリー装置。
  12. 充電器から2次電池への電流経路の導通制御を行う第1のNMOSトランジスタと、
    前記2次電池から負荷への電流経路の導通制御を行う第2のNMOSトランジスタと、
    前記第1のNMOSトランジスタのゲートに転送される電荷を蓄積する第1の容量と、
    前記第2のNMOSトランジスタのゲートに転送される電荷を蓄積する第2の容量とともに用いられ、
    アノードが前記2次電池の一端に接続された第1のダイオードと、
    アノードが前記充電器の一端に接続され、カソードが前記第1のダイオードのカソードに接続された第2のダイオードとを備え、
    前記第1および第2の容量への電荷の蓄積、ならびに前記第1および第2のNMOSトランジスタのゲートへの電荷の転送をそれぞれ制御することによって、前記2次電池の充放電を制御する
    ことを特徴とするバッテリー制御装置。
  13. 2次電池から負荷への電流経路の導通制御を行う第1のPMOSトランジスタと、
    充電器から前記2次電池への電流経路の導通制御を行う第2のPMOSトランジスタとともに用いられ、
    アノードが前記2次電池の一端に接続された第1のダイオードと、
    アノードが前記充電器の一端に接続され、カソードが前記第1のダイオードのカソードに接続された第2のダイオードとを備え、
    前記第1および第2のPMOSトランジスタのゲートに供給する電圧を制御することによって、前記2次電池の充放電を制御する
    ことを特徴とするバッテリー制御装置。
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