JPWO2014024261A1 - アップライトピアノの弱音システム、グランドピアノの弱音システム、及び支持装置 - Google Patents

アップライトピアノの弱音システム、グランドピアノの弱音システム、及び支持装置 Download PDF

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Abstract

アップライトピアノの弱音装置(1)において、緩衝部材(112)は、弱音演奏モードにおいて、ハンマー(250)が弦(5)を打撃する際に、ハンマー(250)と弦(5)との間に位置し、通常演奏モードにおいて、ハンマー(250)が弦(5)を打撃する際に、ハンマー(250)と弦(5)との間に介在しない。帯状部材(121)は、弱音演奏モードにおいて、複数のアクション機構(2)のレギュレーティングボタン(230)とジャック(220)との間にまたがって位置し、通常演奏モードにおいて、レギュレーティングボタン(230)とジャック(220)との間に位置しない。また、帯状部材(121)は、緩衝部材(112)を支持するマフラーレール(111)と連結部材により連結され、緩衝部材(112)と連動して移動可能である。

Description

本発明は、アップライトピアノの弱音システム、グランドピアノの弱音システム、及び支持装置に関する。
従来より、アコースティックピアノにおいて、マンション・住宅密集地での演奏、または夜間の演奏等、通常の音量での演奏では騒音問題につながるため、ハンマーヘッドによりマフラーフェルト等を介して打弦して打弦時の音量を減少させ得るピアノの弱音装置が用いられている。
例えば、特許文献1に記載の弱音装置は、弱音演奏時において、マフラーレールに設けられた緩衝部材をハンマーヘッドと弦との間に介在させ、ハンマーヘッドにより緩衝部材を介して弦を打撃させることにより、打弦時の音量を減少させている。
特開平3−269576号公報
上記の特許文献1に記載されているような弱音装置において、十分な弱音効果を得ることが可能な厚さの緩衝部材がハンマーヘッドと弦との間に位置する場合、その緩衝部材の厚さの分だけ、ハンマーヘッドと弦との間の距離が短くなる。そのため、弱音演奏時において、ジャックが脱進する前にハンマーヘッドが緩衝部材を介して弦を打撃してしまい、連打ができなくなるといったようにピアノの演奏に支障が出る。
また、緩衝部材の厚さの分だけ、ジャックの脱進時における弦とハンマーヘッドとの距離を広げるための方法として、レギュレーティングボタンを下方へ移動させて、レギュレーティングボタンとジャックとの間の距離を短くする技術がある。しかし、緩衝部材がハンマーヘッドと弦との間に位置しない通常演奏時においては、ジャックの脱進時における弦とハンマーヘッドとの距離が広くなるため、鍵盤のタッチ感を損なう。
本発明は、上述のような事情に鑑みてなされたものであり、鍵盤のタッチ感を損なうことなく容易な構成でピアノの音量を弱めることが可能なアップライトピアノの弱音システム、グランドピアノの弱音システム、及び支持装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点に係るアップライトピアノの弱音システムは、
ハンマーが直接弦を打撃する通常演奏モードと、前記ハンマーが緩衝部材を介して打撃する弱音演奏モードと、に切替可能であり、弱音装置と、レットオフ切替装置と、から構成されるアップライトピアノの弱音システムであって、
前記弱音装置は、
前記弱音演奏モードにおいて、前記ハンマーが前記弦を打撃する際に、前記ハンマーと前記弦との間に介在する第1緩衝部材位置と、前記通常演奏モードにおいて、前記ハンマーが前記弦を打撃する際に、前記ハンマーと前記弦との間に介在しない第2緩衝部材位置と、の間を移動可能な緩衝部材と、
前記緩衝部材を支持し、前記緩衝部材とともに移動可能なレールと、
前記緩衝部材が前記第1緩衝部材位置と前記第2緩衝部材位置との間を移動するように、前記レールを駆動する駆動部と、を備え、
前記レットオフ切替装置は、
前記弱音演奏モードにおいて、前記ピアノに設けられた複数のアクション機構のレギュレーティングボタンとジャックとの間にまたがって位置する第1帯状部材位置と、前記通常演奏モードにおいて、前記ピアノに設けられた複数のアクション機構のレギュレーティングボタンとジャックとの間に位置しない第2帯状部材位置と、の間を移動可能な帯状部材と、
前記帯状部材の、前記複数のアクション機構の並列方向における両端部を支持し、前記帯状部材とともに移動可能な少なくとも1組の支持部材と、を備えることを特徴とする。
前記レールと前記1組の支持部材とが連動するように、前記レールと前記1組の支持部材とを連結する連結部材をさらに備えてもよい。
上記目的を達成するため、本発明の第2の観点に係るグランドピアノの弱音システムは、
ハンマーが直接弦を打撃する通常演奏モードと、前記ハンマーが緩衝部材を介して打撃する弱音演奏モードと、に切替可能であり、弱音装置と、レットオフ切替装置と、から構成されるグランドピアノの弱音システムであって、
前記弱音装置は、
前記弱音演奏モードにおいて、前記ハンマーが前記弦を打撃する際に、前記ハンマーと前記弦との間に介在する第1緩衝部材位置と、前記通常演奏モードにおいて、前記ハンマーが前記弦を打撃する際に、前記ハンマーと前記弦との間に介在しない第2緩衝部材位置と、の間を移動可能な緩衝部材と、
前記緩衝部材を支持し、前記緩衝部材とともに移動可能なレールと、
前記緩衝部材が前記第1緩衝部材位置と前記第2緩衝部材位置との間を移動するように、前記レールを駆動する駆動部と、を備え、
前記レットオフ切替装置は、
前記弱音演奏モードにおいて、前記ピアノに設けられた複数のアクション機構のレギュレーティングボタンとジャックとの間にまたがって位置する第1帯状部材位置と、前記通常演奏モードにおいて、前記複数のアクション機構のレギュレーティングボタンとジャックとの間に位置しない第2帯状部材位置と、の間を移動可能な第1帯状部材と、
前記弱音演奏モードにおいて、前記複数のアクション機構のドロップスクリューとレピティションレバーとの間にまたがって位置する第3帯状部材位置と、前記通常演奏モードにおいて、前記複数のアクション機構のドロップスクリューとレピティションレバーとの間に位置しない第4帯状部材位置と、の間を移動可能な第2帯状部材と、
前記第1帯状部材の、前記複数のアクション機構の並列方向における両端部を支持し、前記第1帯状部材とともに移動可能な少なくと1組の第1支持部材と、
前記第2帯状部材の、前記複数のアクション機構の並列方向における両端部を支持し、前記第2帯状部材とともに移動可能な少なくとも1組の第2支持部材と、を備えることを特徴とする。
前記レールと、前記1組の第1支持部材及び前記1組の第2支持部材とが連動するように、前記レールと、前記1組の第1支持部材及び前記1組の第2支持部材とを連結する連結部をさらに備えてもよい。
前記弱音装置及び前記レットオフ切替装置は、前記複数のアクション機構を支持するブラケットに固定されてもよい。
上記目的を達成するため、本発明の第3の観点に係る支持装置は、
ハンマーが直接弦を打撃する通常演奏モードと、前記ハンマーが緩衝部材を介して打撃する弱音演奏モードと、に切替可能なピアノに用いられる支持装置であって、
他の前記支持装置とともに、前記ピアノに設けられた複数のアクション機構の並列方向と略平行に延びる帯状部材の両端部を支持する支持部と、
前記複数のアクション機構の並列方向と略平行な回転軸を中心として前記支持部と回転させる回転部と、を備え、
前記帯状部材を、前記弱音演奏モードにおいて、前記ピアノに設けられた複数のアクション機構のレギュレーティングボタンとジャックとの間にまたがって位置する第1帯状部材位置と、前記通常演奏モードにおいて、前記ピアノに設けられた複数のアクション機構のレギュレーティングボタンとジャックとの間に位置しない第2帯状部材位置と、の間で移動させる、
ことを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明の第4の観点に係る支持装置は、
ハンマーが直接弦を打撃する通常演奏モードと、前記ハンマーが緩衝部材を介して打撃する弱音演奏モードと、に切替可能なグランドピアノに用いられる支持装置であって、
他の前記支持装置とともに、前記グランドピアノに設けられた複数のアクション機構の並列方向と略平行に延びる帯状部材の両端部を支持する支持部と、
前記複数のアクション機構の並列方向と略平行な回転軸を中心として前記支持部を回転させる回転部と、を備え、
前記帯状部材を、前記弱音演奏モードにおいて、前記複数のアクション機構のドロップスクリューとレピティションレバーとの間にまたがって位置する第1帯状部材位置と、前記通常演奏モードにおいて、前記複数のアクション機構のドロップスクリューとレピティションレバーとの間に位置しない第2帯状部材位置と、の間で移動させる、
ことを特徴とする。
本発明によれば、鍵盤のタッチ感を損なうことなく容易な構成でピアノの音量を弱めることができる。
実施形態1に係る弱音システムが設けられたアップライトピアノのアクション機構及びダンパー機構の鍵盤の並設方向から見た要部断面図である。 実施形態1に係る弱音装置の要部斜視図である。 前方から見た、隣接する3つの単音緩衝部と、弦との位置関係を表す図である。 弱音演奏モードにおいて、ハンマーヘッドが弦を打撃する前の状態での、弦と緩衝部材の位置関係を表す模式図である。 弱音演奏モードにおいて、ハンマーヘッドが弦を打撃している状態での、弦と緩衝部材の位置関係を表す模式図である。 実施形態1におけるレットオフ切替装置の前方から見た概略斜視図である。 鍵盤の並設方向から見た、実施形態1における弱音システムの動作を説明するための図である。 実施形態2における弱音システムが設けられたグランドピアノのアクション機構及びダンパー機構の鍵盤の並設方向から見た要部断面図である。 鍵盤の並設方向から見た、実施形態2における弱音システムの動作を説明するための図である。 鍵盤の並設方向から見た実施形態2に係る弱音システムのグランドピアノへの固定方法を説明するための図である。 後方から見た実施形態2に係るレットオフ切替装置の斜視図である。
以下、本発明の実施形態に係るピアノの弱音システムを、図面を参照して説明する。
(実施形態1)
以下、本発明の実施形態1について説明する。実施形態1に係る弱音システム1は、アップライトピアノにおいて、通常演奏モードと、通常演奏モードよりも音量が小さい弱音演奏モードとに、演奏モードを切替可能なシステムである。まず、弱音システム1が適用されるアップライトピアノの構成について説明する。図1は、実施形態1に係る弱音システム1が設けられたアップライトピアノのアクション機構2及びダンパー機構3の鍵盤4の並設方向から見た要部断面図である。
アクション機構2は、鍵盤4に連動して動作し、対応する弦5を打撃するものである。アクション機構2は、鍵盤4の並設方向に沿って延びるアクションレール6に設けられる。なお、以下の説明において、弦5からアクション機構2に向かう方向(図1において右方向)を前方、その反対方向(図1において左方向)を後方とする。
アクション機構2は、ウィペン210と、ジャック220と、レギュレーティングボタン230と、バット240と、ハンマー250と、とから主に構成されている。
ウィペン210は、アクションレール6の下端部に固定されたウィペンフレンジ211に、上下方向に回転可能に支持される。また、ウィペン210は、その下面に設けられたウィペンヒール212が鍵盤4の上面に設けられたキャプスタンボタン41の上に載置されることにより、通常、略水平に保持されている。
ジャック220は、鍵盤4の並設方向から見て、略L字型に形成されている。ジャック220は、その屈曲部において、ウィペン210の上面に設けられたジャックフレンジ213に、前後方向に回転可能に支持される。また、ジャック220は、ウィペン210の上面に設けられたジャックスプリング214により、図1において反時計回り方向に付勢されている。また、ジャック220の上方に延びる第1腕部221の端部は、バット240の下面と当接する。また、ジャック220の前方に延びる第2腕部222の端部は、レギュレーティングボタン230の下方に位置する。
レギュレーティングボタン230は、ピアノに設けられたアクション機構2を複数個毎にグループ化した各セクション毎に延設されたレギュレーティングレール231の下方に設けられる。レギュレーティングボタン230とジャック220の第2腕部222の端部との距離は、通常演奏モードにおいて、ハンマーヘッド251が弦5に2〜3mm程度まで接近した際にジャック220がバット240の下面から脱進する距離に、各アクション機構2毎に設定されている。また、弱音演奏モードにおいて、レギュレーティングボタン230とジャック220の第2腕部222の端部との間には、後述する帯状部材121が位置する。
バット240は、アクションレール6の前面に設けられたバットフレンジ241に、前後方向に回転可能に支持される。また、バット240は、バットスプリング242によって、図1において時計回り方向に付勢されている。
ハンマー250は、ハンマーヘッド251と、ハンマーシャンク252とから構成される。ハンマーヘッド251は、フェルト等の弾性部材から構成され、通常演奏モードにおいて直接弦を打撃し、弱音演奏時に後述する緩衝部材112を介して弦5を打撃する。ハンマーシャンク252は、バット240から上方に延び、その上端部にハンマーヘッド251が取り付けられている。また、ハンマーシャンク252は、鍵盤4が操作されていない状態において、ハンマーレール7に当接している。
以上のように構成されるアクション機構2の通常演奏モードにおける動作について説明する。鍵盤4が押し下げられると、ウィペン210がキャプスタンボタン41に突き上げられて反時計回り方向に回転する。そして、ジャック220の第1腕部221の端部がバット240を突き上げてハンマー250を反時計回り方向に回転させる。これにより、ハンマー250は、操作された鍵盤4に対応する弦5を打撃する。
また、ジャック220の上昇中において、ジャック220の第2腕部222の上端部がレギュレーティングボタン230に当接し、ジャック220はその上昇運動を阻止されることにより、ジャックスプリング214の付勢力に抗して時計回り方向に回転する。そして、ジャック220は、バット240の下部から一時的に脱進する。ハンマー250が弦5を打撃した後、鍵盤4の復帰動作に伴ってウィペン210が下降すると、ジャック220は反時計回り方向に回転し、第1腕部221の端部は、再度、バット240の下部に位置する。
ダンパー機構3は、ダンパーレバー31と、ダンパーワイヤー32と、ダンパーヘッド33と、から主に構成される。ダンパーレバー31は、その中間部において、ダンパーフレンジ34により、アクションレール6に回転可能に支持される。また、ダンパーレバー31は、ダンパースプリング35により反時計回り方向に付勢されているため、ダンパーヘッド33が弦5と当接し、弦5の自由な振動を抑制している。
以上のように構成されるダンパー機構3の通常演奏モード及び弱音演奏モードにおける動作について説明する。鍵盤4が押し下げられると、ウィペン210に設けられたダンパースプーン36がダンパーレバー31の下端部を押圧する。そして、ダンパーレバー31は、ダンパースプリング35の付勢力に抗して回動し、ダンパーヘッド33が弦5から一時的に離れる。ダンパーヘッド33が弦5から離れている間に、ハンマーヘッド25が弦5を打撃するため、弦5は自由な振動を抑制されることなく音を発することができる。
なお、上記のアクション機構2及びダンパー機構3は、従来のアップライトピアノのアクション機構及びダンパー機構と同様の構成である。
次に、本実施形態に係る弱音システム1について説明する。弱音システム1は、前述したとおり、通常演奏モードと、弱音演奏モードとに、演奏モードを切替可能なシステムである。ここで、具体的には、通常演奏モードは、ハンマー250により直接弦5を打撃する演奏モードであり、弱音演奏モードは、ハンマー250により後述する緩衝部材112を介して弦5を打撃する演奏モードである。弱音システム1は、弱音装置110と、レットオフ切替装置120と、から構成される。
まず、弱音装置110の構成について説明する。図1に示すように、弱音装置110は、マフラーレール111と、緩衝部材112と、レール駆動部(図示せず)とを備える。
マフラーレール111は、緩衝部材112を支持するためのレールであって、図1に一例として示すように、鍵盤4の並設方向に延びる断面L字形のレールである。マフラーレール111は、図示しないレール駆動部により、弱音演奏モードにおける第1レール位置(図1の実線で示される位置)と、通常演奏モードにおける第2レール位置(図1の二点鎖線で示される位置)との間を移動可能である。
緩衝部材112は、弱音演奏モードにおいて、ハンマー250が弦5を打撃する際に、ハンマー250と弦5との間に介在する第1緩衝部材位置(図1の実線で示される位置)と、通常演奏モードにおいて、ハンマー250が弦5を打撃する際に、ハンマー250と弦5との間に介在しない第2緩衝部材位置(図1の二点鎖線で示される位置)と、の間を移動可能な部材である。そして、緩衝部材112は、弱音演奏モードにおいて、ハンマー250と弦5との間に介在し、ハンマーヘッド251と弦5との衝突を緩和することにより弦5が発する音を弱める。緩衝部材112は、例えば、フェルト材料等のクッション性のあるシート材料から形成される。
図2に、弱音装置110の要部斜視図を示す。図2に示すように、緩衝部材112は、基部112aと、複数の単音緩衝部112bとから一体的に形成されている。なお、図2の例では、緩衝部材112の基部112aと、複数の単音緩衝部112bとが一体的に形成されているが、緩衝部材112の構成はこれに限られない。例えば、複数の単音緩衝部112bと同様に機能する複数の緩衝部材が、それぞれマフラーレール111に固定されるよう構成されてもよい。
基部112aは、マフラーレール111に沿って設けられ、マフラーレール111の弦5と対向する面に接着剤や両面テープ等により固定される。
単音緩衝部112bは、複数のハンマーヘッド25の夫々と一対一に対応して並列するように、それぞれ基部112aから下方に延びるように形成される。また、単音緩衝部112bは、弱音演奏モードにおいて、対応するハンマーヘッド251が弦5を打撃する際に、そのハンマーヘッド251と弦5との間に介在する。
図3に、前方から見た、隣接する3つの単音緩衝部112bと、弦5との位置関係を表す図を示す。図3に示すように単音緩衝部112bは、鍵盤4(図1参照)の並設方向に、互いに所定の幅d(例えば、1mm)の隙間を空けて設けられる。また、単音緩衝部112bはそれぞれ、前方から見て、対応するハンマーヘッド251が打撃する弦5と重なり、かつ対応するハンマーヘッド251が打撃する弦5と隣接する弦5と重ならない程度の幅を有する。
次に、緩衝部材112の厚さについて説明する。図4A及び図4Bに、図1において弱音演奏モードにおける弦5と緩衝部材112の位置関係を表す模式図を示す。図4Aは、ハンマーヘッド251が弦5を打撃する前の状態、図4Bは、ハンマーヘッド251が緩衝部材112を介して弦5を打撃している状態を表す。図4Aに示すように、緩衝部材112は、弱音演奏モードにおいて、弦5と所定の距離x(例えば、15mm)離れて位置する。そして、図4Bに示すように、ハンマーヘッド251が緩衝部材112を介して弦5を打撃している状態において、緩衝部材112はハンマーヘッド251に押圧されることにより弦5側に屈曲し、弦5と接触する。その後、ハンマーヘッド251が図1に示すように時計回りに回転して初期位置に戻ると、緩衝部材112は、図4Aに示す状態に戻る。
このように、単音緩衝部112bは、対応する鍵盤4が操作されるたびに、図4Aに示すように下方に垂れ下がっている状態から、図4Bに示すように屈曲して弦5と接触し、再び図4Aに示す状態に戻るという動作を繰り返す。従って、緩衝部材112は、このような繰り返しの屈曲動作に対する耐久性を備え、かつ屈曲した状態から屈曲前の状態にすぐに戻れる程度の柔軟性を備える厚さであることが好ましい。
レール駆動部は、ユーザの操作に応じて、マフラーレール111を第1レール位置(図1の実線で示される位置)と第2レール位置(図1の二点鎖線で示される位置)との間で上下方向に駆動するとともに、マフラーレール111をピアノ本体に固定するものである。具体的には、レール駆動部は、ペダルの操作によりマフラーレール111を上下方向に移動させる周知の機構により実現される。そして、例えば、ペダルが操作されていない状態、すなわち通常演奏モードにおいて、マフラーレール111は、第2レール位置に位置する。また、ペダルが操作された状態、すなわち弱音演奏モードにおいて、マフラーレール111は、下方へ移動し、第1レール位置に位置する。
次に、レットオフ切替装置120の構成について説明する。レットオフ切替装置120は、通常演奏モードにおけるレットオフと、弱音演奏モードにおけるレットオフとを切り替える装置である。ここで、本実施形態における「レットオフ」とは、ジャック220が、バット240から脱進した時のハンマーヘッド251と弦5との間の距離を表す。図5に本実施形態におけるレットオフ切替装置120の前方から見た概略斜視図、図6に鍵盤4の並設方向から見た、本実施形態における弱音システム1の動作を説明するための図を示す。図5及び図6に示すように、レットオフ切替装置120は、帯状部材121と、支持部材122と、重り123と、連結部材124と、から構成される。
帯状部材121は、図1に示すように、弱音演奏モードにおいて、複数のアクション機構2のレギュレーティングボタン230とジャック220との間にまたがって位置する第1帯状部材位置(実線で表される位置)と、通常演奏モードにおいて、複数のアクション機構2のレギュレーティングボタン230とジャック220との間に位置しない第2帯状部材位置(二点鎖線で表される位置)と、の間を移動可能な部材である。
図5に示すように、帯状部材121は、レギュレーティングレール231と略平行に、すなわちアクション機構2の並列方向に延びる帯状に形成される。帯状部材121のアクション機構2の並列方向の両端部は、それぞれ支持部材122に固定され、支持部材122とともにレギュレーティングレール231の延設方向に沿った回転軸Oを中心に回転可能である。具体的には、図6に示すように、帯状部材121は、支持部材122とともに、第1帯状部材位置(実線で表される位置)と第2の帯状部材位置(二点鎖線で表される位置)との間を移動可能である。
また、帯状部材121は、具体的には、布等の柔軟性のある素材から形成され、アクション機構2の並列方向において所定の張力がかかった状態で支持部材122に固定される。なお、帯状部材121は、両面テープや接着剤等の接着手段、またはネジ止め等の任意の固定手段により、支持部材122に固定される。
また、帯状部材121の厚さは、緩衝部材112の厚さに応じた厚さを有する。すなわち、弱音演奏モードにおいて、弦5とハンマー250との間に位置する緩衝部材112の厚みの分だけ、ジャック220が脱進する時のハンマーヘッド251の位置が前方に移動すれば(すなわち、レットオフが広がれば)、打弦するまでのハンマー250の移動距離は通常演奏モードと変わらないため、弱音演奏モードにおけるキータッチは、通常演奏モードにおけるキータッチと同様になる。また、レットオフは、レギュレーティングボタン230とジャック220との間のジャック220が移動可能な距離に依存する。また、レギュレーティングボタン230とジャック220との間でジャック220が移動可能な距離は、帯状部材121の厚さに依存し、帯状部材121が厚いほど、ジャック220が移動可能な距離は短くなる。従って、弦5とハンマー250との間に位置する緩衝部材112の厚さの分だけレットオフが広がるように帯状部材121の厚さを設定することにより、弱音演奏モードにおいても、通常演奏モードと同様のキータッチを得ることができる。
支持部材122は、帯状部材121の、複数のアクション機構2の並列方向における両端部を支持し、帯状部材121とともに移動可能に構成される。
具体的には、2つの支持部材122のそれぞれの下端部には、帯状部材121の各端部が固定される。また、支持部材122はそれぞれ、図5に示すように、レギュレーティングレール231の両端部に、アクション機構2の並列方向、すなわちレギュレーティングレール231の延設方向と略平行な回転軸Oを中心として回転可能に設けられる。
また、図6に示すように、弱音演奏モードにおいて、支持部材122は、帯状部材121が第1帯状部材位置にあるように位置する。このとき、帯状部材121が第1帯状部材位置に確実に位置するように、すなわち、支持部材122が重り123にかかる重力により回転して、帯状部材121が第1帯状部材位置よりも後方に移動しないように、支持部材121は、レギュレーティングレール231に設けられたストッパ232により、回動が規制されている。
また、図6に示すように、通常演奏モードにおいて、支持部材122は、重り123にかかる重力に抗して連結部材124により上方向に引っ張られることにより、帯状部材121が第2帯状部材位置にあるように位置する。
重り123は、支持部材122が連結部材124により上方に引っ張られていない状態で、帯状部材121が第1帯状部材位置に安定して位置するように、支持部材122に下方向(図6において時計回り)の力を負荷するものである。具体的には、重り123は、帯状部材121が固定されている位置よりも前方の支持部材122の下端部に固定される。
連結部材124は、マフラーレール111と支持部材122とが連動するように、マフラーレール111と支持部材122とを連結するものである。具体的には、連結部材124は、図6に示すように、マフラーレール111と支持部材122とを連結する紐状の部材から構成される。この紐状の部材は、ハンマーレール7の前面に形成された曲面にフィットする程度の柔軟性を備えていることが好ましい。連結部材124の一端部は、支持部材122の回転軸Oよりも前方側において支持部材122に固定される。また、連結部材124の他端部は、マフラーレール111に着脱可能に固定される。連結部材124は、図6に示すように、ハンマーレール7の前方を通ってマフラーレール111と支持部材122とを連結する。また、連結部材124は、その長さを調整可能に構成されていることが好ましい。これにより、支持部材122が上方へ引っ張られて移動する距離を調整することができる。
次に、上述のように構成される本実施形態における弱音システム1とアクション機構2の動作について説明する。
初めに、弱音演奏モードにおける弱音システム1の動作について説明する。弱音演奏モードになるようにレール駆動部が操作されることにより、ハンマーヘッド251が弦5を打撃する際に緩衝部材112がハンマーヘッド251と弦5との間に介在するように、マフラーレール111は第1レール位置に、緩衝部材112は第1緩衝部材位置に位置する(図1の実線の位置参照)。また、図6に示すように、マフラーレール111が第1レール位置に位置することにより、連結部材124を介して支持部材122にかかる上方への張力がなくなるため、支持部材122は、重り123にかかる重力により時計回りに回転し、ストッパ232により規制される位置で停止する。これにより、帯状部材121は、第1帯状部材位置に位置する。
そして、図1において、鍵盤4が押し下げられると、周知のアクション機構2により、押し下げられた鍵盤4に対応するハンマーヘッド251が弦5に向かって回動する。そして、ハンマーヘッド251は、対応する緩衝部材112を介して弦5を打撃する。従って、打撃された弦5が発する音は、緩衝部材112により弱められる。このとき、緩衝部材112のマフラーレール111に固定されていない端部は、ハンマーヘッド251に押されて後方へ移動するが、対応するハンマーヘッド251が打撃する弦5にのみ接触し、その弦5に隣接する弦5には接触しない。従って、押し下げられた鍵盤4に対応する弦5と隣接する弦5と緩衝部材112との接触による不協和音は発生しない。
また、帯状部材121の厚さの分だけ、ジャック220とレギュレーティングボタン230との間においてジャック220が移動可能な距離が短くなるため、ジャック220が脱進する時のハンマーヘッド251の位置は、通常演奏モード時よりも前方に移動する(すなわち、レットオフが広がる)。そして、この前方に移動した距離は、緩衝部材112の厚さと略同等かそれ以上であるから、ハンマーヘッド251は、打弦するまで通常演奏モードと略同等かそれ以上の距離を移動する。従って、ハンマー250と弦5との間に緩衝部材112が介在しても、ジャック220が脱進する働きが実現し、通常演奏モードと同様のキータッチが得られる。
次に、通常演奏モードにおける弱音システム1の動作について説明する。通常演奏モードになるようにレール駆動部が操作されることにより、ハンマーヘッド251が弦5を打撃する際に緩衝部材112がハンマーヘッド251と弦5との間に介在しないように、マフラーレール111は第2レール位置に、緩衝部材112は第2緩衝部材位置に位置する(図1の二点鎖線の位置参照)。また、図6に示すように、マフラーレール111が第2レール位置に位置することにより、連結部材124を介して支持部材122は上方へ引っ張られるため、支持部材122は、重り123にかかる重力に抗して反時計回りに回転し、マフラーレール111の停止とともに停止する。これにより、帯状部材121は、第2帯状部材位置に位置する。
そして、鍵盤4が押し下げられると、周知のアクション機構2により、押し下げられた鍵盤4に対応するハンマーヘッド25が弦5に向かって回動する。このとき、帯状部材121は、ジャック220とレギュレーティングボタン230との間に位置しないため、ジャック220はレギュレーティングボタン230と当接するまで移動する。そして、ジャック220がバット240から脱進すると、ハンマーヘッド251は、緩衝部材112を介さずに直接弦5を打撃する。従って、打撃された弦は、単音緩衝部材120により弱められることなく音を発する。
このように、本実施形態に係る弱音システム1において、弱音演奏モードでは、ハンマーヘッド251は、緩衝部材112を介して弦5を打撃する。このとき、マフラーレール111と連動して支持部材122が回転し、支持部材122に固定された帯状部材121がレギュレーティングボタン230とジャック220との間に位置する。従って、ジャック220が移動可能な距離が短くなり、ジャック220が脱進する時のハンマーヘッド251の位置が通常演奏モード時よりも緩衝部材112の厚さの分だけ前方に移動する。そのため、ハンマーヘッド251と弦5との間に緩衝部材112が介在しても、ジャック220が脱進する働きが実現し、通常演奏モードと同様のタッチを再現できる。
また、本実施形態に係る弱音システム1において、レギュレーティングレール231と略平行に延びる帯状部材121を、マフラーレール111と連動させて、第1帯状部材位置と、第2帯状部材位置との間で移動させることにより、レギュレーティングボタン230とジャック220との間のジャック220が移動可能な距離を切り替える。従って、簡易な構成で、キータッチを損なうことなく、選択的に弱音演奏モードと通常演奏モードとを切り替えることができる。
(実施形態2)
上記の実施形態1では、アップライトピアノの弱音システムについて説明した。しかし、本発明のピアノの弱音システムは、アップライトピアノに限らず、グランドピアノに適用してもよい。以下、本実施形態において、グランドピアノに適用される弱音システムについて説明する。
実施形態2に係る弱音システム1は、グランドピアノにおいて、通常演奏モードと、通常演奏モードよりも音量が小さい弱音演奏モードとに、演奏モードを切替可能なシステムである。まず、弱音システム1aが適用されるグランドピアノの構成について説明する。図7は、実施形態2に係る弱音システム1aが設けられたグランドピアノのアクション機構2a及びダンパー機構3aの鍵盤の並設方向から見た要部断面図である。
アクション機構2aは、鍵盤4に連動して動作し、対応する弦5を打撃するものである。アクション機構2aは、鍵盤4の並設方向に沿って延びるアクションレール6に設けられる。
アクション機構2aは、ウィペン210と、ジャック220と、レギュレーティングボタン230と、レピティションレバー260と、ハンマー250と、から主に構成されている。
ウィペン210は、ウィペンレール8に固定されたウィペンフレンジ211に、上下方向に回転可能に支持される。また、ウィペン210は、その下面に設けられたウィペンヒール212が鍵盤4の上面に設けられたキャプスタンボタン41の上に載置されることにより、通常、略水平に保持されている。
ジャック220は、鍵盤4の並設方向から見て、略L字型に形成されている。ジャック220は、その屈曲部において、ウィペン210の前端部に、前後方向に回転可能に支持される。また、ジャック220は、ウィペン210の上面に設けられたレピティションスプリング262により、図7において反時計回り方向に付勢されている。また、ジャック220の上方に延びる第1腕部221の端部は、ハンマーローラ253の下面と当接する。また、ジャック220の前方に延びる第2腕部222の端部は、レギュレーティングボタン230の下方に位置する。
レギュレーティングボタン230は、アクションレール6の下方に設けられる。レギュレーティングボタン230とジャック220の第2腕部222の端部との距離は、通常演奏モードにおいて、ハンマーヘッド251が弦5に2〜3mm程度まで接近した際にジャック220がハンマーローラ253の下面から脱進する距離に、各アクション機構2毎に設定されている。また、弱音演奏モードにおいて、レギュレーティングボタン230とジャック220の第2腕部222の上端部との間には、後述する第1帯状部材131が位置する。
レピティションレバー260は、ウィペン210の略中央部に設けられたレピティションフレンジ261の上端において、中央部が上下方向に回転可能に支持される。また、レピティションレバー260は、レピティションスプリング262によって、図7において反時計回り方向に付勢されている。また、レピティションレバー260の前端部上面には、レピティションレザー263が設けられている。
ハンマー250は、ハンマーヘッド251と、ハンマーシャンク252と、ハンマーローラ253と、から主に構成される。ハンマーヘッド251は、フェルト等の弾性部材から構成され、通常演奏モードにおいて直接弦5を打撃し、弱音演奏時モードにおいて後述する緩衝部材112を介して弦5を打撃する。ハンマーシャンク252の前端部は、アクションレール6に固定されたシャンクフレンジ254の後端部に回転可能に支持される。また、ハンマーローラ253は、ハンマーシャンク252の前端部下面に設けられ、初期状態において、レピティションレバー260の上面に載置される。また、シャンクフレンジ254の後端部下面には下方に突出するドロップスクリュー255が設けられている。また、弱音演奏モードにおいて、ドロップスクリュー255とレピティションレザー263との間には、後述する第2帯状部材141が位置する。
以上のように構成されるアクション機構2aの通常演奏モードにおける動作について説明する。鍵盤4が押し下げられると、ウィペン210とともにジャック220及びレピティションレバー260が上方に移動する。そして、レピティションレザー263がドロップスクリュー255に当接すると、レピティションレバー260は上方への移動が規制され、ジャック220の第1腕部221の上端部はハンマーローラ253を介してハンマーシャンク252を突き上げる。その後、ジャック220の第2腕部222が、レギュレーティングボタン230に当接し、ジャック220の上方への移動が規制されることによって、ジャック220がウィペン210に対して時計回りに回動し、ハンマーローラ253から脱進する。これにより、ハンマー250は、図7の時計回りに回動し、ハンマー250の後端部に設けられたハンマーヘッド251が押鍵操作された鍵盤4に対応する弦5を打撃する。また、ハンマー250が弦5を打撃した後、鍵盤4の復帰動作に伴ってウィペン210が下降すると、ジャック220は反時計回り方向に回転し、第1腕部221の端部は、再度、ハンマーローラ253の下部に位置する。
ダンパー機構3aは、ダンパーレバー31と、ダンパーブロック37と、ダンパーワイヤー32と、ダンパーヘッド33と、から主に構成される。ダンパーレバー31は、その後端部がダンパーレール9に配設されたダンパーフレンジ34に上下方向に回転可能に支持される。ダンパーヘッド33は、ダンパーブロック37及びダンパーワイヤー32を介して、ダンパーレバー31の前端部に設けられる。ダンパーヘッド33は、通常弦5を上方から押圧することにより、弦5の自由な振動を抑制している。
以上のように構成されるダンパー機構3aの通常演奏モード及び弱音演奏モードにおける動作について説明する。鍵盤4が押し下げられると、鍵盤4の後端部によりダンパースプーン36を介してダンパーレバー31が突き上げられて反時計回りに回動し、ダンパーヘッド33が上昇して弦5から一時的に離れる。ダンパーヘッド33が弦5から離れている間に、ハンマーヘッド251が弦5を打撃するため、弦5は自由な振動を抑制されることなく音を発することができる。
なお、上記のアクション機構2a及びダンパー機構3aは、従来のグランドピアノのアクション機構及びダンパー機構と同様の構成である。
次に、本実施形態に係る弱音システム1aについて説明する。弱音システム1aは、実施形態1と同様に、ハンマー251aにより直接弦5を打撃する通常演奏モードと、ハンマー251aにより後述する緩衝部材を介して弦5を打撃する弱音演奏モードとを選択的に切り替え可能なシステムである。図8に、鍵盤の並設方向から見た、実施形態2における弱音システムの動作を説明するための図を示す。図7及び図8に示すように、弱音システム1aは、弱音装置110aと、レットオフ切替装置120aと、から構成される。
まず、弱音装置110aの構成について説明する。図7及び図8に示すように、弱音装置110aは、マフラーレール111と、緩衝部材112と、レール支持装置113と、レール駆動部114とを備える。
マフラーレール111は、緩衝部材112を支持するためのレールであって、図7及び図8に一例として示すように、鍵盤4の並設方向に延びるように構成されるレールであって、例えば断面L字形のレールである。マフラーレール111は、鍵盤4の並設方向の両端部をレール支持装置113により支持される。そして、マフラーレール111は、レール支持装置113の回動に伴って、通常演奏モードにおける第1レール位置(図7及び図8の二点鎖線で示される位置)と、弱音演奏モードにおける第2レール位置(図7及び図8の実線で示される位置)とを移動可能である。
緩衝部材112は、弱音演奏モードにおいて、ハンマー250が弦5を打撃する際に、ハンマー250と弦5との間に介在する第1緩衝部材位置(図7及び図8の実線で示される位置)と、通常演奏モードにおいて、ハンマー250が弦5を打撃する際に、ハンマー250と弦5との間に介在しない第2緩衝部材位置(図1の二点鎖線で示される位置)と、の間を移動可能な部材である。そして、緩衝部材112は、弱音演奏モードにおいて、ハンマー250と弦5との間に介在し、ハンマーヘッド251と弦5との衝突を緩和することにより弦5が発する音を弱める。緩衝部材112は、第1緩衝部材位置と第2緩衝部材位置との間の移動経路を除き、実施形態1における緩衝部材112と同様に構成される。
レール支持装置113は、マフラーレール111が第1レール位置と第2レール位置との間を移動可能なように、マフラーレール111の両端部を支持するものである。レール支持装置113は、具体的には、第1柱部材115と、第2柱部材116と、連結部117と、基材118と、から構成される。第1柱部材115は、基材118から上方に立設し、その上端部は第2柱部材116と連結部117を介して連結されている。第2柱部材116の一端部は、連結部117と連結し、他端部はマフラーレール111の各端部と接続されている。連結部117は、第1柱部材115と第2柱部材116とを鍵盤4の並設方向と垂直な面内において相対的に回転可能に連結するものである。具体的には、連結部117は、第2柱部材116が、第1柱部材115との間の角度が略180°(すなわち、マフラーレール111が第1レール位置に位置する状態)と、略90°(すなわち、マフラーレール111が第2レール位置に位置する状態)との間を移動するように、第1柱部材115と第2柱部材116とを連結する。基材118は、ピアノ本体に固定される板状の部材である。
ここで、レール支持装置113のピアノ本体への固定方法について説明する。図9に、鍵盤4の並設方向から見た本実施形態に係る弱音システム1aのグランドピアノへの固定方法を説明するための図を示す。一般的なグランドピアノにおいて、図7に示すように、鍵盤4やアクション機構2aは筬10上に載置される。また、図9に示すようにアクションレール6、ウィペンレール8は、筬10上に鍵盤4の並設方向に複数個配設されたブラケット1100上に固定される。ブラケット1100は、筬10上に複数のネジ1110により固定されている。このネジ1110のうち、ブラケット1100の後端部を筬10に固定するネジ1110とブラケット1100との間にレール支持装置113の基材118を挟持した状態でネジ1110によりネジ止めすることにより、レール支持装置113が固定される。これにより、木製のピアノ本体にレール支持装置113を固定するための穴を別途開けることなく、レール支持装置113を固定することができる。
レール駆動部114は、ユーザの操作に応じて、マフラーレール111を図7及び図8に示す第1レール位置と第2レール位置との間で移動させるものである。具体的には、レール駆動部114は、ユーザが操作する操作部114aと、マフラーレール111と操作部114aとを連結する連結部114bと、マフラーレール111を第2レール位置に位置するように付勢する付勢部114cとから構成され、手動によりマフラーレール111の位置を移動させることができる。操作部114aは、一例として輪状に形成され、ユーザが、操作部114aを付勢部114cの付勢力に抗して引っ張った状態で、例えばチューニングピン(図示せず)に引っ掛けることにより、マフラーレール111を第1レール位置に保持することができる。また、ユーザが、操作部114aを引っ張らない状態(連結部114bに張力が働かない状態)では、連結部117が付勢部114cの付勢力に抗して第2支持部材116が第1支持部材115に対して略90°の角度を成すように保持するため、マフラーレール111を第2レール位置に保持することができる。連結部114bは、マフラーレール111と操作部114aとを連結する紐状の部材から構成される。付勢部114cは、一端部がマフラーレール111に固定され、他端部が基材118に固定され、マフラーレール111が第2レール位置に位置するように付勢するものであり、例えば、少なくとも一部にゴムやバネ等の付勢手段を有する紐状の部材から構成される。そして、例えば、操作部114aが引っ張られていない状態、すなわち通常演奏モードにおいて、マフラーレール111は、図7及び図8の二点鎖線で示される第2レール位置に位置する。また、操作部114aが引っ張られた状態、すなわち弱音演奏モードにおいて、マフラーレール111は、上方へ回動し、実線で示される第1レール位置に位置する。
次に、レットオフ切替装置120aの構成について説明する。本実施形態におけるレットオフ切替装置120aは、通常演奏モードにおけるレットオフと、弱音演奏モードにおけるレットオフとを切り換える装置である。ここで、本実施形態における「レットオフ」とは、ジャック220が、ハンマーローラ253から脱進した時のハンマーヘッド251と弦5との間の距離を表すものとする。本実施形態におけるレットオフ切替装置120aは、弱音演奏モードにおいて、レギュレーティングボタン230とジャック220との間だけでなく、ドロップスクリュー255とレピティションレバー260との間においても帯状部材が位置する点において、実施形態1に係るレットオフ切替装置120と異なる。
図10に後方から見た本実施形態に係るレットオフ切替装置120aの斜視図を示す。レットオフ切替装置120aは、図9及び図10に示すように、ブラケット1100と、そのブラケット1100に隣接するアクション機構2(図7参照)との間に位置する固定装置150により回転可能に支持される。固定装置150は、鍵盤4の並設方向と略垂直であり、レットオフ切替装置120aを支持する支持面151と、支持面151の上端部から鍵盤4の並設方向であって、ブラケット1100に向かう方向に延びる固定面152とから一体的に形成される。固定面152は、ブラケット1100の上面のアクションレール6から後方に延びる取付部材153にボルト154及びナット155により取り付けられる。これにより、レットオフ切替装置120aは、固定装置150を介してブラケット1100に固定される。
次に、レットオフ切替装置120aの構成について詳細に説明する。レットオフ切替装置120aは、第1帯状部材131と、第1支持部材132と、第1重り133と、第1連結部材134と、第2帯状部材141と、第2支持部材142と、第2重り143と、第2連結部材144と、から構成される。
第1帯状部材131は、図7及び図8に示すように、弱音演奏モードにおいて、複数のアクション機構2のレギュレーティングボタン230とジャック220との間にまたがって位置する第1帯状部材位置(実線で表される位置)と、通常演奏モードにおいて、複数のアクション機構2のレギュレーティングボタン230とジャック220との間に位置しない第2帯状部材位置(二点鎖線で表される位置)と、の間を移動可能に構成される。
また、第1帯状部材131は、アクション機構2の並列方向に延びる帯状に形成される。第1帯状部材131のアクション機構2の並列方向の両端部は、それぞれ第1支持部材132に固定される。そして、第1帯状部材131は、図8に示すように、第1支持部材132とともに回転軸O1を中心に回転することにより、第1帯状部材位置(実線で表される位置)と第2帯状部材位置(二点鎖線で表される位置)との間を移動する。
また、第1帯状部材131は、具体的には、布等の柔軟性のある素材から形成され、アクション機構2の並列方向において所定の張力がかかった状態で第1支持部材132に固定される。詳細には、第1帯状部材131は、ワッシャー(図示せず)を介してネジ(図示せず)により第1支持部材132の下端部に固定される。しかし、第1帯状部材131の固定方法はこれに限られず、両面テープや接着剤等の接着手段等の任意の固定手段により、第1支持部材132に固定されてもよい。
このような第1帯状部材131は、その他の点において、実施形態1の帯状部材121と同様に構成されうる。従って、第1帯状部材131は、実施形態1の帯状部材121と同様に機能する。
第1支持部材132は、第1帯状部材131の、複数のアクション機構2の並列方向における両端部を支持し、第1帯状部材131とともに移動可能に構成される。
具体的には、図10に示すように、第1支持部材132は、ベアリング135と、ケース136と、調整部材137,138とから構成される。ベアリング135は、ケース136を固定装置150の支持面151に対して複数のアクション機構2の並列方向に平行な回転軸O1を中心として回転可能に固定するためのものである。ケース136は、前側が開口するように断面コの字型に形成される。ケース136の中央部は、ベアリング135を収容するとともに、ケース136の上端部及び下端部は、調整部材137,138を挟持する。調整部材137は、第1支持部材132と第2支持部材142との間の第1連結部材134の長さを調整するためのものである。調整部材137が、ケース136の後面とともに第1連結部材134を挟持している状態では、第1連結部材134は移動が規制される。調整部材137を前方向に移動させ、調整部材137とケース136の後面との間にすき間が形成されることで、第1連結部材134は移動可能となる。従って、第1支持部材132と第2支持部材142との間の第1連結部材134の長さが適切な状態で、調整部材137を後方へ移動させ、調節部材137とケース136の後面とで第1連結部材134を挟持することにより、その長さを保持することができる。調整部材138は、第1帯状部材131の位置を調整するためのものである。調整部材138の下面に第1帯状部材131が固定される。また、調整部材138をケース136に挟持された状態で上下方向に移動させることにより、第1帯状部材131の上下位置を調整することができる。
また、弱音演奏モードにおいて、第1支持部材132は、第1帯状部材131が第1帯状部材位置にあるように位置する。このとき、第1帯状部材131が第1帯状部材位置に確実に位置するように、すなわち、第1支持部材132が重り133にかかる重力により回転して、第1帯状部材131が第1帯状部材位置よりも後方に移動しないように、第1支持部材131は、固定装置150に設けられた第1ストッパ156により、回動が規制されている。ここで、第1ストッパ156の下端部は、前後方向に折り曲げ可能に構成されている。従って、第1ストッパ156の下端部の折り曲げ角度を調整することにより、第1支持部材132が第1ストッパ156の下端部に接触したときの第1帯状部材131の前後位置を調整することができる。
また、通常演奏モードにおいて、第1支持部材132は、第1重り133にかかる重力に抗して第1連結部材134により反時計回りに引っ張られることにより回転し、第1帯状部材131が第2帯状部材位置にあるように位置する。
第1重り133は、第1支持部材132が連結部材134により引っ張られていない状態で、第1帯状部材131が第1帯状部材位置に安定して位置するように、第1支持部材122に下方向(図8において時計回り)の力を負荷するものである。具体的には、第1重り133は、第1帯状部材131が固定されている位置よりも前方の第1支持部材132の下端部に固定される。
第1連結部材134は、第2支持部材142と第1支持部材132とが連動するように、第2支持部材142と第1支持部材132とを連結するものである。具体的には、第1連結部材134は、1本の紐状の部材から構成され、一端部が第1支持部材132の後面と調整部材137との間で挟持され、他端部が第2支持部材142の前面と調整部材148との間で挟持される。これにより、第2支持部材142が回動すると、第1支持部材132は、第2支持部材142と反対方向に回動する。
第2帯状部材141は、図7及び図8に示すように、弱音演奏モードにおいて、複数のアクション機構2のドロップスクリュー255とレピティションレバー260の前端部(レピティションレザー263)との間にまたがって位置する第3帯状部材位置(実線で表される位置)と、通常演奏モードにおいて、複数のアクション機構2のレギュレーティングボタン230とジャック220との間に位置しない第4帯状部材位置(二点鎖線で表される位置)と、の間を移動可能に構成される。
また、第2帯状部材141は、アクション機構2の並列方向に延びる帯状に形成される。帯状部材141のアクション機構2の並列方向の両端部は、それぞれ第2支持部材142に固定される。そして、第2帯状部材141は、図8に示すように、第2支持部材142とともに回転軸O2を中心に回転することにより、第3帯状部材位置(実線で表される位置)と第4帯状部材位置(二点鎖線で表される位置)との間を移動する。
また、第2帯状部材141は、具体的には、布等の柔軟性のある素材から形成され、アクション機構2の並列方向において所定の張力がかかった状態で第2支持部材142に固定される。また、図10に示すように、第2帯状部材141は、ワッシャー161を介してネジ162により第2支持部材142の上端部に固定される。しかし、第2帯状部材141の固定方法はこれに限られず、両面テープや接着剤等の接着手段により、第2支持部材142に固定されてもよい。
第2支持部材142は、第2帯状部材141の、複数のアクション機構2の並列方向における両端部を支持し、第2帯状部材141とともに移動可能に構成される。
具体的には、図10に示すように、第2支持部材142は、ベアリング145と、ケース146と、調整部材147,148とから構成される。ベアリング145は、ケース146を固定装置150の支持面151に対して複数のアクション機構2の並列方向に平行な回転軸O2を中心として回転可能に固定するためのものである。ケース146は、後側が開口するように断面コの字型に形成される。ケース146の中央部は、ベアリング145を収容するとともに、ケース146の上端部及び下端部は調整部材147,148を挟持する。調整部材147は、第2帯状部材141の位置を調整するためのものである。調整部材147の上面に第2帯状部材141が固定される。また、調整部材147をケース146に挟持された状態で上下方向に移動させることにより、第2帯状部材141の上下位置を調整することができる。調整部材148は、第1支持部材132と第2支持部材142との間の第1連結部材134の長さ、及び第2支持部材142とマフラーレール111との間の第2連結部材144の長さを調節するためのものである。調整部材148が、ケース146の前面とともに挟持している状態では、第1連結部材134及び第2連結部材144は移動が規制される。調整部材148を後方に移動させ、調整部材148とケース146の前面との間にすき間が形成されることで、第1連結部材134及び第2連結部材144は移動可能となる。従って、第1支持部材132と第2支持部材142との間の第1連結部材134の長さ、及び第2支持部材142とマフラーレール111との間の第2連結部材144の長さが適切な状態で、調整部材148を前方へ移動させ、調整部材148とケース146の前面とで第1連結部材134及び第2連結部材144を挟持することにより、その長さを保持することができる。なお、本実施形態では、第1連結部材134の長さが、調整部材147,148の両方により調整できる例について説明したが、調整部材147,148のいずれか一方で調整できるように構成してもよい。例えば、第1連結部材134の一方の端部がケース136の上端部に固定され、第1連結部材134の他方の端部が、調整部材148とケース146との間に挟持されるように構成してもよい。または、第1連結部材134の一方の端部がケース146の下端部に固定され、第1連結部材134の他方の端部が、調整部材137とケース136との間に挟持されるように構成してもよい。このような構成においても、本実施形態と同様に、第1連結部材134の長さを調整することができる。
また、弱音演奏モードにおいて、第2支持部材142は、第2帯状部材141が第3帯状部材位置にあるように位置する。このとき、第2帯状部材141が第3帯状部材位置に確実に位置するように、すなわち、第2支持部材142が第2重り143にかかる重力により回転して、第2帯状部材141が第3帯状部材位置よりも前方に移動しないように、第2支持部材142は、固定装置150に設けられた第2ストッパ157により、回動が規制されている。ここで、第2ストッパ157の下端部は、前後方向に折り曲げ可能に構成されている。従って、第2ストッパ157の下端部の折り曲げ角度を調整することにより、第2支持部材142が第2ストッパ157の下端部に接触したときの第2帯状部材141の前後位置を調整することができる。
また、通常演奏モードにおいて、第2支持部材142は、第2重り143にかかる重力に抗し第2連結部材144により時計回りに引っ張られることにより回転し、第2帯状部材141が第4帯状部材位置にあるように位置する。
第2重り143は、第2支持部材142が第2連結部材144により引っ張られていない状態で、第2帯状部材141が第3帯状部材位置に安定して位置するように、第2支持部材142に下方向(図8において反時計回り)の力を負荷するものである。具体的には、第2重り143は、第2帯状部材141が固定されている位置よりも後方の第2支持部材142(調整部材148)の下端部に固定される。
第2連結部材144は、マフラーレール111と第2支持部材142とが連動するように、マフラーレール111と第2支持部材142とを連結するものである。具体的には、第2連結部材144は、1本の紐状の部材から構成され、一端部が第2支持部材142の前面と調整部材148との間で挟持され、他端部がマフラーレール111の端部に固定される。これにより、マフラーレール111が回動すると、第2支持部材142も反対方向に回動する。
次に、上述のように構成される実施形態2における弱音システム1aとアクション機構2aの動作について説明する。
初めに、弱音演奏モードにおける弱音システム1aの動作について説明する。弱音演奏モードになるようにレール駆動部が操作されることにより、ハンマーヘッド25が弦5を打撃する際に緩衝部材121がハンマーヘッド251と弦5との間に介在するように、マフラーレール111は第1レール位置に、緩衝部材121は第1緩衝部材位置に位置する(図7の実線の位置参照)。また、図8に示すように、マフラーレール111の移動に伴い、第2連結部材144を介して第2支持部材142にかかる後方への張力がなくなるため、第2支持部材144は、第2重り143にかかる重力により反時計回りに回転し、第2ストッパ157により規制される位置で停止する。また、第2支持部材142の回転に伴い、第1支持部材132は第1重り133にかかる重力により時計回りに回転し、第1ストッパ156により規制される位置で停止する。これにより、第1帯状部材131は、第2帯状部材位置に位置し、第2帯状部材141は、第4帯状部材位置に位置する。
そして、鍵盤4が押し下げられると、周知のアクション機構2aにより、押し下げられた鍵盤4に対応するハンマーヘッド25が弦5に向かって回動する。そして、ハンマーヘッド25は、対応する緩衝部材112を介して弦5を打撃する。従って、打撃された弦5が発する音は、緩衝部材112により弱められる。このとき、緩衝部材112のマフラーレール111に固定されていない端部は、ハンマーヘッド251に押されて上方へ移動するが、対応するハンマーヘッド251が打撃する弦5にのみ接触し、その弦5に隣接する弦5には接触しない。従って、押し下げられた鍵盤4に対応する弦5と隣接する弦5と緩衝部材112との接触による不協和音は発生しない。
また、第1帯状部材131の厚さの分だけ、ジャック220とレギュレーティングボタン230との間においてジャック220が移動可能な距離が短くなる。さらに、第2帯状部材141の厚さの分だけ、レピティションレバー260とドロップスクリュー255との間のレピティションレバー260の移動可能な距離が短くなる。そのため、ジャック220が脱進する時のハンマーヘッド251の位置は通常演奏モード時よりも下方に移動する(すなわち、レットオフが広がる)。そして、この下方に移動した距離は、緩衝部材の厚さと同等であるから、ハンマーヘッド251は、打弦するまで通常演奏モードと同様の距離を移動する。従って、ハンマー250と弦5との間に緩衝部材112が介在しても、ジャック220が脱進する働きが実現すると同時に、ドロップも適性に動作し、通常演奏モードと同様のキータッチが得られる。
次に、通常演奏モードにおける弱音システム1aの動作について説明する。通常演奏モードになるようにレール駆動部が操作されることにより、ハンマーヘッド251が弦5を打撃する際に緩衝部材112がハンマーヘッド251と弦5との間に介在しないように、マフラーレール111は第2レール位置に、緩衝部材112は第2緩衝部材位置に位置する(図7の二点鎖線の位置参照)。また、図8に示すように、マフラーレール111が第2レール位置に位置することにより、第2連結部材144を介して第2支持部材142の下端部は上方へ引っ張られるため、第2支持部材142は、第2重り143にかかる重力に抗して時計回りに回転し、マフラーレール111の停止とともに停止する。また、第2支持部材142に連動して、第1連結部材134を介して第1支持部材132の上端部は下方へ引っ張られるため、第1支持部材132は、第1重り133にかかる重力に抗して反時計回りに回転し、第2支持部材142の停止とともに停止する。これにより、第1帯状部材131は、第3帯状部材位置に位置し、第2帯状部材141は、第4帯状部材位置に位置する。
そして、鍵盤4が押し下げられると、周知のアクション機構2aにより、押し下げられた鍵盤4に対応するハンマーヘッド251が弦5に向かって回動する。このとき、第1帯状部材131は、ジャック220とレギュレーティングボタン230との間に位置しないため、ジャック220はレギュレーティングボタン230と当接するまで移動する。また、第2帯状部材141は、レピティションレバー260とドロップスクリュー255との間に位置しないため、レピティションレバー260はドロップスクリュー255と当接するまで移動する。そして、ジャック220がハンマーローラ253から脱進すると、ハンマーヘッド251は、緩衝部材112を介さずに直接弦5を打撃する。従って、打撃された弦5は、緩衝部材112により弱められることなく音を発する。
このように、本実施形態に係る弱音システム1aにおいて、弱音演奏モードでは、ハンマーヘッド251は、緩衝部材112を介して弦5を打撃する。このとき、マフラーレール111と連動して第2支持部材142が回転し、第2支持部材142に固定された第2帯状部材141がレピティションレバー260とドロップスクリュー255との間に位置する。さらに、第2支持部材142と連動して第1支持部材132が回転し、第1支持部材132に固定された第1帯状部材131がレギュレーティングボタン230とジャック220との間に位置する。従って、ジャック220が脱進する時のハンマーヘッド251の位置が通常演奏モード時よりも緩衝部材112の厚さの分だけ下方に移動する(すなわち、レットオフが広がる)。そのため、ハンマーヘッド251と弦5との間に緩衝部材112が介在しても、ジャック220が脱進する働きが実現すると同時に、ドロップも適性に動作し、通常演奏モードと同様のタッチを再現できる。
また、本実施形態に係る弱音システム1aにおいて、アクション機構2aの並列方向に延びる第1帯状部材131及び第2帯状部材141を、マフラーレール111と連動させて、第1帯状部材位置と第2帯状部材位置との間、及び、第3帯状部材位置と第4帯状部材位置との間で移動させることにより、レピティションレバー260とドロップスクリュー255との間のドロップスクリュー255が移動可能な距離、及び、レギュレーティングボタン230とジャック220との間のジャック220が移動可能な距離を切り替える。従って、簡易な構成で、キータッチを損なうことなく、選択的に弱音演奏モードと通常演奏モードとを切り替えることができる。
また、本実施形態に係る弱音システム1aにおいて、弱音装置110aは、ブラケット1100の後端部を筬10に固定するネジ1110とブラケット1100との間にレール支持装置113の基材118を挟持した状態でネジ1110によりネジ止めすることにより固定される。また、レットオフ切替装置120aが、ブラケット1100の上面に取り付けられる固定装置150を介してブラケット1100に固定される。従って、グランドピアノの木製部品に弱音システム1aを固定するための穴を別途開けることなく、弱音システム1aを固定することができる。
また、一般的なグランドピアノにおいて、筬はピアノの棚板上に載置されており、この筬を前方に引き出すことにより、筬上のアクション機構をピアノ内部から取り出し、調整することができる。本実施形態に係る弱音システム1aは、アクション機構2とともに筬10上のブラケット1100に固定されている。そのため、ピアノ内部から筬10を引き出すことにより、弱音システム1aの取り付けや調整を容易に行うことができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明を実施するにあたり、種々の形態による変形及び応用が可能であり、上記の実施形態1及び2に限られない。例えば、上述した弱音システム1,1aの構成は一例であり、本発明の技術的思想の範囲内において、任意に変更及び修正が可能である。
例えば、上記の実施形態において、緩衝部材112の材質をフェルト材料として説明したが、これに限られない。これらは、例えば、紙、樹脂、ゴム、ウレタン等、ハンマーヘッド251と弦5との間に介在してハンマーヘッド251と弦5との衝突を緩和することが可能な材質であればよい。
さらに、緩衝部材112の厚さは、対応するハンマーヘッド251が打撃する弦5の音域に応じて変えてもよい。具体的には、高音域側の弦5を打撃するハンマーヘッド251に対応する緩衝部材112の厚さが、低音域側の弦5を打撃するハンマーヘッド251に対応する緩衝部材112の厚さよりも薄い方が好ましい。また、緩衝部材112の厚さに応じて、帯状部材121、第1帯状部材131、及び第2帯状部材141の厚さを変えても良い。また、帯状部材121、第1帯状部材131のレギュレーティングボタン230とジャック220との間に位置する部分、及び、第2帯状部材141のレピティションレバー260とドロップスクリュー255との間に位置する部分に、厚紙等のシート状の部材を固定してもよい。これにより、1本の帯状部材が、対応する緩衝部材の厚さが異なる複数のハンマーヘッド251が設けられた複数のアクション機構2にまたがるように位置する場合でも、通常演奏モード時から弱音演奏モードに切り替えた際のレットオフの移動距離は、緩衝部材の厚さに対応させることができる。
また、上記の実施形態2において、第1支持部材132は、第1連結部材134、第2支持部材142、及び第2連結部材144を介してマフラーレール111と連結され、マフラーレール111と連動するように構成されているが、第1支持部材132とマフラーレール111とを連動させる方法はこれに限られない。例えば、第1連結部材134は、第2支持部材142の代わりに、マフラーレール111と第1支持部材132とを連結してもよい。また、他の方法として、第2連結部材144が、第2支持部材142の代わりに、マフラーレール111と第1支持部材132とを連結してもよい。
また、上記の実施形態1において、連結部材124が、マフラーレール111と支持部材122とを連結することにより、マフラーレール111と支持部材122とが連動するように構成されているが、マフラーレール111と支持部材122とは、連結されていなくてもよい。具体的には、弱音演奏モードにおいて、マフラーレール111が第1レール位置、帯状部材121が第1帯状部材位置に位置し、通常演奏モードにおいて、マフラーレール111が第2レール位置、帯状部材121が第2帯状部材位置に位置する限り、マフラーレール111、帯状部材121、及び支持部材122を移動させる構成は任意である。同様に、上記の実施形態2においても、第1支持部材132と、第2支持部材142とは連結されていなくてもよく、また、第2支持部材142と、マフラーレール111とは連結されていなくてもよい。
また、上記の実施形態2において、レットオフ切替装置120aは、ブラケット1100と、そのブラケット1100に隣接するアクション機構2との間に配置されているが、レットオフ切替装置120aの位置はこれに限られない。例えば、ブラケット1100と、そのブラケット1100に隣接するアクション機構2との間に、レットオフ切替装置120aを配置可能な十分なスペースがない場合、第1支持部材132をアクションレール6よりも前方に配置するとともに、第1帯状部材131が実施形態2の第1帯状部材位置と第2帯状部材位置(二点鎖線で表される位置)との間を移動可能なように第1支持部材132により支持することにより、実施形態2におけるレットオフ切替装置120aと同様の機能を達成することができる。
本発明は、アップライトピアノやグランドピアノ等のアコースティックピアノを弱音する用途に好適に適用される。
1,1a 弱音システム
110,110a 弱音装置
111 マフラーレール
112 緩衝部材
112a 基部
112b 単音緩衝部
113 レール支持装置
114 レール駆動部
114a 操作部
114b 連結部
114c 付勢部
115 第1柱部材
116 第2柱部材
117 連結部
118 基材
120,120a レットオフ切替装置
121 帯状部材
122 支持部材
123 重り
124 連結部材
131 第1帯状部材
132 第1支持部材
133 第1重り
134 第1連結部材
135 ベアリング
136 ケース136
137,138 調整部材
141 第2帯状部材
142 第2支持部材
143 第2重り
144 第2連結部材
145 ベアリング
146 ケース
147,148 調整部材
150 固定装置
151 支持面
152 固定面
153 取付部材
154 ボルト
155 ナット
156 第1ストッパ
157 第2ストッパ
161 ワッシャー
162 ネジ
2,2a アクション機構
210 ウィペン
211 ウィペンフレンジ
212 ウィペンヒール
213 ジャックフレンジ
214 ジャックスプリング
220 ジャック
221 第1腕部
222 第2腕部
230 レギュレーティングボタン
231 レギュレーティングレール
232 ストッパ
240 バット
250 ハンマー
251 ハンマーヘッド
252 ハンマーシャンク
253 ハンマーローラ
254 シャンクフレンジ
255 ドロップスクリュー
260 レピティションレバー
261 レピティションフレンジ
262 レピティションスプリング
263 レピティションレザー
3,3a ダンパー機構
31 ダンパーレバー
32 ダンパーワイヤー
33 ダンパーヘッド
34 ダンパーフレンジ
35 ダンパースプリング
36 ダンパースプーン
37 ダンパーブロック
4 鍵盤
41 キャプスタンボタン
5 弦
6 アクションレール
7 ハンマーレール
8 ウィペンレール
9 ダンパーレール
10 筬
1100 ブラケット
1110 ネジ

Claims (7)

  1. ハンマーが直接弦を打撃する通常演奏モードと、前記ハンマーが緩衝部材を介して打撃する弱音演奏モードと、に切替可能であり、弱音装置と、レットオフ切替装置と、から構成されるアップライトピアノの弱音システムであって、
    前記弱音装置は、
    前記弱音演奏モードにおいて、前記ハンマーが前記弦を打撃する際に、前記ハンマーと前記弦との間に介在する第1緩衝部材位置と、前記通常演奏モードにおいて、前記ハンマーが前記弦を打撃する際に、前記ハンマーと前記弦との間に介在しない第2緩衝部材位置と、の間を移動可能な緩衝部材と、
    前記緩衝部材を支持し、前記緩衝部材とともに移動可能なレールと、
    前記緩衝部材が前記第1緩衝部材位置と前記第2緩衝部材位置との間を移動するように、前記レールを駆動する駆動部と、を備え、
    前記レットオフ切替装置は、
    前記弱音演奏モードにおいて、前記ピアノに設けられた複数のアクション機構のレギュレーティングボタンとジャックとの間にまたがって位置する第1帯状部材位置と、前記通常演奏モードにおいて、前記ピアノに設けられた複数のアクション機構のレギュレーティングボタンとジャックとの間に位置しない第2帯状部材位置と、の間を移動可能な帯状部材と、
    前記帯状部材の、前記複数のアクション機構の並列方向における両端部を支持し、前記帯状部材とともに移動可能な少なくとも1組の支持部材と、を備える、
    ことを特徴とするアップライトピアノの弱音システム。
  2. 前記レールと前記1組の支持部材とが連動するように、前記レールと前記1組の支持部材とを連結する連結部材をさらに備える、
    ことを特徴とする請求項1に記載のアップライトピアノの弱音システム。
  3. ハンマーが直接弦を打撃する通常演奏モードと、前記ハンマーが緩衝部材を介して打撃する弱音演奏モードと、に切替可能であり、弱音装置と、レットオフ切替装置と、から構成されるグランドピアノの弱音システムであって、
    前記弱音装置は、
    前記弱音演奏モードにおいて、前記ハンマーが前記弦を打撃する際に、前記ハンマーと前記弦との間に介在する第1緩衝部材位置と、前記通常演奏モードにおいて、前記ハンマーが前記弦を打撃する際に、前記ハンマーと前記弦との間に介在しない第2緩衝部材位置と、の間を移動可能な緩衝部材と、
    前記緩衝部材を支持し、前記緩衝部材とともに移動可能なレールと、
    前記緩衝部材が前記第1緩衝部材位置と前記第2緩衝部材位置との間を移動するように、前記レールを駆動する駆動部と、を備え、
    前記レットオフ切替装置は、
    前記弱音演奏モードにおいて、前記ピアノに設けられた複数のアクション機構のレギュレーティングボタンとジャックとの間にまたがって位置する第1帯状部材位置と、前記通常演奏モードにおいて、前記複数のアクション機構のレギュレーティングボタンとジャックとの間に位置しない第2帯状部材位置と、の間を移動可能な第1帯状部材と、
    前記弱音演奏モードにおいて、前記複数のアクション機構のドロップスクリューとレピティションレバーとの間にまたがって位置する第3帯状部材位置と、前記通常演奏モードにおいて、前記複数のアクション機構のドロップスクリューとレピティションレバーとの間に位置しない第4帯状部材位置と、の間を移動可能な第2帯状部材と、
    前記第1帯状部材の、前記複数のアクション機構の並列方向における両端部を支持し、前記第1帯状部材とともに移動可能な少なくとも1組の第1支持部材と、
    前記第2帯状部材の、前記複数のアクション機構の並列方向における両端部を支持し、前記第2帯状部材とともに移動可能な少なくとも1組の第2支持部材と、を備える
    ことを特徴とするグランドピアノの弱音システム。
  4. 前記レールと、前記1組の第1支持部材及び前記1組の第2支持部材とが連動するように、前記レールと、前記1組の第1支持部材及び前記1組の第2支持部材とを連結する連結部をさらに備える、
    ことを特徴とする請求項3に記載のグランドピアノの弱音システム。
  5. 前記弱音装置及び前記レットオフ切替装置は、前記複数のアクション機構を支持するブラケットに固定される、
    ことを特徴とする請求項3または4に記載のグランドピアノの弱音システム。
  6. ハンマーが直接弦を打撃する通常演奏モードと、前記ハンマーが緩衝部材を介して打撃する弱音演奏モードと、に切替可能なピアノに用いられる支持装置であって、
    他の前記支持装置とともに、前記ピアノに設けられた複数のアクション機構の並列方向と略平行に延びる帯状部材の両端部を支持する支持部と、
    前記複数のアクション機構の並列方向と略平行な回転軸を中心として前記支持部と回転させる回転部と、を備え、
    前記帯状部材を、前記弱音演奏モードにおいて、前記ピアノに設けられた複数のアクション機構のレギュレーティングボタンとジャックとの間にまたがって位置する第1帯状部材位置と、前記通常演奏モードにおいて、前記ピアノに設けられた複数のアクション機構のレギュレーティングボタンとジャックとの間に位置しない第2帯状部材位置と、の間で移動させる、
    ことを特徴とする支持装置。
  7. ハンマーが直接弦を打撃する通常演奏モードと、前記ハンマーが緩衝部材を介して打撃する弱音演奏モードと、に切替可能なグランドピアノに用いられる支持装置であって、
    他の前記支持装置とともに、前記グランドピアノに設けられた複数のアクション機構の並列方向と略平行に延びる帯状部材の両端部を支持する支持部と、
    前記複数のアクション機構の並列方向と略平行な回転軸を中心として前記支持部を回転させる回転部と、を備え、
    前記帯状部材を、前記弱音演奏モードにおいて、前記複数のアクション機構のドロップスクリューとレピティションレバーとの間にまたがって位置する第1帯状部材位置と、前記通常演奏モードにおいて、前記複数のアクション機構のドロップスクリューとレピティションレバーとの間に位置しない第2帯状部材位置と、の間で移動させる、
    ことを特徴とする支持装置。
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