JP5503886B2 - グランド型ピアノの消音機構 - Google Patents

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本発明は、ハンマーによる弦の打弦を、通常演奏モード時に許容するとともに、消音演奏モード時に阻止するためのグランド型ピアノの消音機構に関する。
従来、この種のグランド型ピアノの消音機構として、例えば特許文献1に開示されたものが知られている。このグランド型ピアノは、複数の鍵や、弦を打弦する複数のハンマー、各鍵の回動に伴って作動し、ハンマーを回動させるアクション、消音機構などを備えている。この消音機構は、複数の支持部材や、ハンマーの回動を阻止するためのストッパレール、複数の支持部材を介してストッパレールを駆動するための駆動ロッド、この駆動ロッドを回動させるための駆動機構などを備えている。以下、このピアノを演奏者から見た手前側を「前」、奥側を「後」として説明する。
上記の複数の支持部材は、筬上のハンマーシャンクレールおよびウイッペンレールに取り付けられた複数の連結部材に、それぞれ回動自在に取り付けられている。また、1つの支持部材は、アクション横木との間に掛け止めされたばねによって、上方に付勢されている。ストッパレールは、弦とハンマーの間に配置され、複数の支持部材にねじ止めされている。
駆動ロッドは、1本の丸棒で構成されており、ハンマーヘッドとピアノ本体の間に高音域部を除いて配置され、複数の鍵の並び方向に延びるとともに、その両端部においてピアノ本体の打ち廻しに回動自在に支持されている。なお、駆動ロッドが高音域部に設けられていないのは、高音域部では、響板などが他の音域よりも前方に突出しており、駆動ロッドを配置できるスペースが存在しないためである。また、駆動ロッドは、ハンマー側に突出する複数の押圧部を一体に有しており、これらの押圧部は、各支持部材に上方から対向している。また、駆動ロッドは、ピアノ本体に設けられたワイヤやモータなどを有する駆動機構に連結されている。
以上の構成により、通常演奏モード時には、ストッパレールは、ばねの付勢によって上方の打弦許容位置に位置している。この状態で鍵が押鍵されると、アクションが作動することによって、ハンマーが上方に回動し、弦を打弦する。一方、消音演奏モード時には、駆動機構による駆動によって、駆動ロッドの各押圧部が各支持部材を上方から押圧することにより、ストッパレールは下方に移動し、打弦阻止位置に保持される。そして、鍵が押鍵されると、ハンマーの回動の途中、弦を打弦する直前で、ハンマーシャンクがストッパレールに当接することによって、ハンマーのそれ以上の回動が阻止され、弦の打弦が阻止される。
特開2006−227542号公報
しかし、従来の消音機構では、複数の支持部材やストッパレールなどは筬側に取り付けられるのに対し、ストッパレールを駆動する駆動ロッドは、ピアノ本体側に取り付けられる。このため、ピアノ本体の寸法精度および組立精度のずれや、筬とピアノ本体との両者の位置関係のずれの影響が現れやすく、消音機構を容易に精度良く組み立てることができない。その結果、ストッパレールを所定の打弦許容位置および打弦阻止位置に精度良くセットできないことにより、ストッパレールによる打弦許容動作および打弦阻止動作を適正に行うことができないおそれがある。
また、消音機構の調整やメンテナンスを行うために、支持部材やストッパレールなどを取り付けた筬全体を棚板から引き出すと、駆動ロッドや駆動機構は、ピアノ本体側に残され、支持部材やストッパレールと分離されるため、消音機構全体の調整やメンテナンスが行いにくい。例えば、ピアノ本体側の駆動ロッドなどへのアクセスが容易でなく、また、筬側およびピアノ本体側でそれぞれ調整を行った後に、筬を棚板にセットした状態で消音機構全体の調整具合を確認する必要があり、所望の調整具合が得られない場合には、上記のような調整作業を繰り返し、行うことが必要になる。
また、上述したように、この消音機構では、駆動ロッドが高音域部に設けられていないため、駆動ロッドによってストッパレールの高音域部を直接、押圧することができない。このため、駆動ロッドにより、複数の支持部材を介してストッパレール全体をバランス良く回動させることができず、ストッパレール全体を打弦許容位置および打弦阻止位置に精度良く移動させることができない。また、ストッパレールは、消音演奏モード時に衝突するハンマーシャンクをしっかりと支持できず、打弦阻止動作を適正に行うことができないおそれがある。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、消音機構を精度良く容易に組み立てることができ、ストッパレールの安定した適正な動作を確保できるとともに、調整やメンテナンスを容易に行うことができるグランド型ピアノの消音機構を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、請求項1に係る発明は、棚板を有するピアノ本体と、棚板に沿って引出し自在に構成され、かつ、複数の鍵の押鍵に伴って回動する複数のハンマーを載置したアクションが設けられた筬と、を有するとともに、回動するハンマーによる弦の打弦を許容する通常演奏モードと、弦の打弦を阻止する消音演奏モードとに切り替えて演奏されるグランド型ピアノの消音機構であって、筬に、複数の鍵の並び方向に互いに間隔を隔てて回動自在に設けられた複数のレール支持部材と、複数のレール支持部材に支持され、複数の鍵の並び方向に延びるとともに、ハンマーの通過を許容することによって、ハンマーによる打弦を許容する打弦許容位置と、ハンマーが当接することによって、ハンマーによる打弦を阻止する打弦阻止位置とに移動可能なストッパレールと、筬に、複数の鍵の並び方向に互いに間隔を隔てて設けられた複数のロッド支持部材と、複数の鍵の並び方向に延び、複数のロッド支持部材に回動自在に支持されるとともに、複数のレール支持部材をそれぞれ押圧するための複数の押圧部を有する駆動ロッドと、駆動ロッドを駆動することにより、複数の押圧部で複数のレール支持部材を押圧し、回動させることによって、ストッパレールを、通常演奏モード時に打弦許容位置に移動させるとともに、消音演奏モード時に打弦阻止位置に移動させる駆動機構と、を備え、駆動機構は、操作レバーと、駆動ロッドと一体に回動可能な駆動レバーと、ピアノ本体に回動自在に設けられ、駆動レバーに後方から接触するとともに、操作レバーの操作に伴って回動することにより、駆動レバーを押圧し、回動させることによって、駆動ロッドを駆動する押圧レバーと、を有することを特徴とする。
このグランド型ピアノの消音機構によれば、通常演奏モード時には、駆動機構の操作レバーの操作に伴い、押圧レバーが回動し、これに接触する駆動レバーを押圧し、回動させることによって、駆動ロッドを駆動する。これにより、駆動ロッドの複数の押圧部が、複数のレール支持部材を押圧し、回動させることによって、複数のレール支持部材に支持されたストッパレールを打弦許容位置に移動させる。この状態で鍵が押鍵されると、ハンマーが回動し、ストッパレールがハンマーの通過を許容することによって、ハンマーが弦を打弦し、通常演奏が行われる。一方、消音演奏モード時には、駆動機構が駆動ロッドを上記と逆方向に駆動することにより、ストッパレールを打弦阻止位置に移動させる。この状態で鍵が押鍵されると、ハンマーが回動し、その途中でストッパレールと当接することによって、ハンマーによる打弦が阻止され、消音演奏が行われる。
また、この消音機構によれば、複数のレール支持部材および複数のロッド支持部材は、棚板に沿って引出し自在に構成され、複数のハンマーを載置したアクションが設けられた筬に設けられている。ストッパレールは複数のレール支持部材に、駆動ロッドは複数のロッド支持部材に、それぞれ支持されている。このように、複数のレール支持部材、複数のロッド支持部材、ストッパレールおよび駆動ロッドがいずれも、筬側に設けられているので、ピアノ本体の寸法精度および組立精度のずれや、筬とピアノ本体との位置関係のずれに影響されることなく、消音機構を容易に精度良く組み立てることができる。その結果、ストッパレールを所定の打弦許容位置および打弦阻止位置に精度良く移動させることにより、ストッパレールの安定した適正な打弦許容動作および打弦阻止動作を確保することができる。
また、上記と同じ理由から、アクションを筬とともに棚板から引き出した状態で、消音機構を分離することなく、その調整やメンテナンスを一括して容易に行うことができる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載のグランド型ピアノの消音機構において、複数のレール支持部材はそれぞれ、複数のロッド支持部材に回動自在に取り付けられていることを特徴とする。
この構成によれば、ストッパレールを支持する各レール支持部材と駆動ロッドがいずれも、共通のロッド支持部材に取り付けられている。このため、駆動ロッドとレール支持部材を別個の部材に取り付ける場合と比較して、駆動ロッドとストッパレールとの位置関係のずれを抑制でき、その結果、駆動ロッドによる、ストッパレールの打弦許容位置および打弦阻止位置への移動を、さらに精度良く行うことができる。
請求項3に係る発明は、請求項1または2に記載のグランド型ピアノの消音機構において、複数のレール支持部材は、駆動ロッドの複数の押圧部に係合するU字状の係合部をそれぞれ有し、係合部を介して押圧部により押圧されることを特徴とする。
この構成によれば、複数のレール支持部材のそれぞれのU字状の係合部は、駆動ロッドの各押圧部に係合している。このような係合状態で、駆動ロッドが、押圧部および係合部を介して複数のレール支持部材を駆動することにより、ストッパレールが打弦許容位置および打弦阻止位置に駆動される。
また、各レール支持部材の係合部は、U字状であることにより、アクションを棚板から引き出した状態で、U字状の開口を介して係合部と押圧部との係合状態を解除することによって、複数のレール支持部材を、駆動ロッドに対して容易に着脱することができる。このため、アクションの調整やメンテナンスを行う際に、複数のレール支持部材を、これに支持されたストッパレールと一緒に大きく回動させることにより、アクションを開放することが可能になり、それにより、アクションの調整やメンテナンスをさらに容易に行うことができる。
請求項4に係る発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載のグランド型ピアノの消音機構において、駆動ロッドは、複数の鍵の全体にわたって延びる単一のロッドで構成されていることを特徴とする。
この構成によれば、駆動ロッドは、複数の鍵の全体にわたって延びる単一のロッドで構成されている。このため、駆動ロッドにより、複数のレール支持部材を介してストッパレール全体をバランス良く回動させることができ、ストッパレール全体を打弦許容位置および打弦阻止位置に精度良く移動させることができる。また、消音演奏モード時に衝突するハンマーを、ストッパレール全体でしっかりと支持することができ、適正な打弦阻止動作をさらに適切に行うことができる。
本発明の実施形態による消音機構、およびこれを適用したグランド型の消音ピアノの鍵盤装置を、通常演奏モードの離鍵状態において示す側断面図である。 図1の消音機構やハンマーなどを、離鍵状態において示す側面図である。 図1の消音機構やハンマーなどを、離鍵状態において示す斜視図である。 レール支持部材、駆動ロッドおよびロッド支持部材を拡大して示す側面図である。 駆動ロッドを示す斜視図である。 通常演奏モード中の消音機構の動作を説明するための図である。 消音演奏モード中の消音機構の動作を説明するための図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態による消音機構1を適用したグランド型の消音ピアノ2の鍵盤装置を、離鍵状態において示している。なお、以下の説明では、消音ピアノ2を演奏者から見た場合の手前側(同図の右側)を「前」、奥側(同図の左側)を「後」とし、さらに左側および右側をそれぞれ「左」および「右」として、説明を行うものとする。
この消音ピアノ2は、側板(図示せず)、棚板3およびフレーム(図示せず)などを組み立てたピアノ本体(図示せず)を備えている。
また、図1に示すように、消音ピアノ2は、棚板3に引出し自在に載置された筬4と、筬4に載置された複数の鍵5と、鍵5ごとに設けられ、弦Sを打弦するハンマー6(いずれも1つのみ図示)と、鍵5の押鍵に伴ってハンマー6を回動させるためのアクション11と、本発明に係る消音機構1などを備えている。この消音ピアノ2では、演奏モードが、ハンマー6による弦Sの打弦を許容し、アコースティックな演奏音を発生させる通常演奏モードと、ハンマー6による打弦を阻止するとともに、鍵5の押鍵情報に応じ、楽音発生装置(図示せず)によって電子的な演奏音を発生させる消音演奏モードに、切り替えられる。
鍵5は、その中央に形成されたバランスピン孔(図示せず)を介して、筬4に立設されたバランスピン(図示せず)に回動自在に支持されている。また、弦Sは、ピアノ本体のフレームの前端部に打ち込まれた複数のチューニングピン(図示せず)と、これらのチューニングピンよりも後方に埋め込まれた複数のヒッチピン(図示せず)との間に水平に張られ、鍵5の上方において前後方向に延びている。
アクション11は、ウィッペンレール7に取り付けられており、鍵5の後部上方に配置されている。ウィッペンレール7は、複数の鍵5の全体にわたって左右方向に延びており、筬4の左右の端部とその中間の所定の3つの位置に、互いに間隔を隔てて設けられた5つのブラケット9(1つのみ図示)に渡されている。また、アクション11は、鍵5ごとに設けられたウィッペン12、レペティションレバー13およびジャック14を有している。各ウィッペン12は、その後端部において、ウィッペンレール7に回動自在に取り付けられており、鍵5の後部に載置されている。また、レペティションレバー13およびジャック14は、ウィッペン12に回動自在に取り付けられている。
ハンマー6は、前後方向に延びるハンマーシャンク6aと、ハンマーシャンク6aの後端部に取り付けられたハンマーヘッド6bを有している。また、ハンマー6は、ハンマーシャンク6aの前端部において、ハンマーシャンクフレンジ6cを介してハンマーシャンクレール8に回動自在に支持されており、図1に示す離鍵状態では、上述したレペティションレバー13に載置されている。ハンマーシャンクレール8は、複数の鍵5の全体にわたって左右方向に延びており、上述した5つのブラケット9に渡されている。
図1〜図3に示すように、消音機構1は、ハンマー6による弦Sの打弦を阻止するためのストッパレール21と、ストッパレール21を支持する複数のレール支持部材22(1つのみ図示)と、ストッパレール21を駆動するための駆動ロッド25と、駆動ロッド25を支持する複数のロッド支持部材27(1つのみ図示)と、駆動ロッド25を駆動するための駆動機構31を有している。なお、図2および図3では、便宜上、アクション11などの一部の部品を省略している。
ストッパレール21は、金属製の板材で構成され、複数の鍵5の全体にわたって、左右方向に延びており、弦Sとハンマー6の間に、ハンマーシャンク6aの後部付近に対向するように配置されている。また、ストッパレール21は、高中音域レールおよび低音域レールに区分されており、これらの高中音域レールおよび低音域レールは、高中音域および低音域の全体にわたって、それぞれ延びている。
さらに、ストッパレール21には、各レール支持部材22に対応する所定の位置に、上下方向に貫通する前後2つの孔(図示せず)がそれぞれ形成されている。ストッパレール21は、ねじ21aを、これらの孔のそれぞれに上方から挿入し、ロックナット21bを介して、レール支持部材22の後述するねじ孔にねじ込むことにより、レール支持部材22に固定されている。また、ねじ21aには、保持部材21cが設けられている。この保持部材21cはねじ21aにねじ込まれており、ストッパレール21は、保持部材21cとねじ21aの頭部に挟持されることによって、上下方向に動かないように保持されている。また、ストッパレール21の高さ位置は、レール支持部材22に対するねじ21aのねじ込み量を調整することによって、調整される。さらに、ストッパレール21の下面には、レール支持部材22に対応する部分を除いて、ゴムまたは発泡ウレタンなどの弾性材料で構成されたクッション材21dが取り付けられている。
複数のレール支持部材22は、ブラケット9に対応する位置に配置されている。図1〜4に示すように、各レール支持部材22は、曲げ加工された金属板で構成されており、本体部22aと、この本体部22aから前方に延びるアーム部22bを一体に有している。本体部22aの上端部は、左方または右方に若干、延びる取付部22cになっており、この取付部22cには、上述したねじ21aをねじ込むためのねじ孔(図示せず)が形成されている。また、本体部22aの下端部には、上壁、下壁および背壁を有する、側断面がU字状の係合部22dが設けられている。さらに、レール支持部材22は、アーム部22bの前端部において、ピン状の支点22eを介して上記のロッド支持部材27に回動自在に取り付けられている。以上の構成により、レール支持部材22は、ストッパレール21とともに、支点22eを中心として回動自在になっている。
図5に示すように、駆動ロッド25は、1本の丸棒で構成されており、すべての鍵5にわたって左右方向に延びている。駆動ロッド25には、レール支持部材22に対応する位置に、5つの押圧部26が設けられている。各押圧部26は、駆動ロッド25から径方向の外方に突出する本体部26aと、本体部26aの先端から右方または左方に屈曲する屈曲部26bとからL字状に形成されており、この屈曲部26bには、ゴムなどの弾性材料で構成されたキャップ26cが取り付けられている。図4などに示すように、この屈曲部26bは、レール支持部材22の係合部22dに係合している。
複数のロッド支持部材27は、レール支持部材22と同様、ブラケット9に対応する位置に配置されている。図1〜図4に示すように、各ロッド支持部材27は、例えば曲げ加工された金属板で構成されており、その前端部が左方または右方に若干、延びる第1被取付部27aになっており、この第1被取付部27aにおいて、前述したハンマーシャンクレール8にねじ止めされている。また、ロッド支持部材27の後側の下端部は、左方または右方に若干、延びる第2被取付部27bになっており、ロッド支持部材27は、第2被取付部27bにおいて、前述したウィッペンレール7にねじ止めされている。さらに、ロッド支持部材27の前部には、左右一対の側壁から成る第1取付部27cが設けられており、第1取付部27cには、取付孔が左右方向に貫通するように形成されている。レール支持部材22は、これらの取付孔に上述した支点22eを通すことによって、ロッド支持部材27に回動自在に取り付けられている。
さらに、ロッド支持部材27の後端部は、左方または右方に若干、延びる第2取付部27dになっており、この第2取付部27dには、駆動ロッド25を取り付けるための金具28が設けられている。この金具28は、側断面が半円状の本体部28aと、この本体部28aの前端から上下に延びる被取付部28b,28bで構成されており、各被取付部28bには、前後方向に貫通する孔が形成されている。金具28は、駆動ロッド25を本体部28aに通した状態で、ねじ28cを、各被取付部28bの孔を介して第2取付部27dにねじ込むことにより、取り付けられている。これにより、駆動ロッド25は、その軸線を中心として、ロッド支持部材27に回動自在に支持されている。また、複数のロッド支持部材27のうち、最も左側(低音側)に配置されたものの下部には、左方に突出する突起27eが設けられている(図2および図4参照)。
図2に示すように、前述した駆動機構31は、演奏モードを切り替えるための操作レバー(図示せず)と、この操作レバーの操作に伴って連動することにより、駆動ロッド25を駆動する駆動レバー32および押圧レバー37を有している。
同図に示すように、駆動レバー32は、押圧レバー37の前側に配置されている。また、駆動レバー32は、駆動ロッド25に固定されたレバー本体33と、このレバー本体33に設けられ、押圧レバー37に接触する接触部材34などで構成されている。
レバー本体33は、曲げ加工された金属板で構成されており、互いに間隔を隔てて配置された左右の側壁33a,33aと、両側壁33a,33aの前端を互いに連結する前壁33cを一体に有している。また、両側壁33a,33aには、互いに対向する位置に、左右方向に貫通する被取付孔33d,33dがそれぞれ形成されている。さらに、前壁33cには、これらの被取付孔33d,33dに対応する位置に、前後方向に貫通する孔(図示せず)が形成されている。以上の構成のレバー本体33は、被取付孔33d,33dに駆動ロッド25を挿入した状態で、ねじ(図示せず)を、前壁33cの孔を介して、駆動ロッド25にねじ込むことにより、駆動ロッド25の左端部に一体に固定されている。これにより、レバー本体33は、駆動ロッド25の軸線を中心として、駆動ロッド25と一体に回動自在になっている。
また、左側壁33aの前側の上端部には、取付孔33hが形成されている。この取付孔33hには、引張コイルばねで構成された第1ばね36の一端部が掛け止めされており、第1ばね36の他端部は、前述したロッド支持部材27の突起27eに掛け止めされている。この第1ばね36によって、レバー本体33は、駆動ロッド25とともに、図2の時計回りに付勢されている。
接触部材34は、曲げ加工された金属板で構成され、側壁34aと、側壁34aの後端から右方に延びる後壁(図示せず)とから、上下方向に直交する断面がL字状に形成されている。また、接触部材34は、レバー本体33の左側壁33aに回動自在に取り付けられている。
図2に示すように、押圧レバー37は、本体部38と、本体部38に設けられたローラ39を有している。本体部38は、上下方向に延びる基部38aと、基部38aの途中から後方に若干、延びる被支持部38bを一体に有しており、金属板を曲げ加工することによって、上下方向に直交する断面がU字状に形成されている。被支持部38bには、左右方向に貫通する孔が形成されており、押圧レバー37は、駆動ロッド25と平行に左右方向に延びるピン状のレバー支点41に、この孔を通すことによって、レバー支点41を中心として回動自在に支持されている。レバー支点41は、消音ピアノ2のピアノ本体に固定された金具(いずれも図示せず)に設けられている。
また、基部38aの上端部には、左右の両外側に突出するピン38cが設けられており、このピン38cに、上記のローラ39が回動自在に取り付けられている。ローラ39は、本体部38よりも前側に突出しており、駆動レバー32の接触部材34に、後方から接触している。さらに、基部38aの上端部には、ピン38cよりも後ろ側に、取付孔38dが形成されている。この取付孔38dには、引張コイルばねで構成された第2ばね42の一端部が掛け止めされており、第2ばね42の他端部は、ピアノ本体に固定された上記の金具に掛け止めされている。この第2ばね42によって、押圧レバー37は、図2の反時計回りに付勢されている。また、基部38aの下端部には、接続部材38eが、左右方向に延びる軸線を中心として回動自在に設けられている。この接続部材38eには、ワイヤ51の一端部が接続されており、ワイヤ51の他端部は、前述した操作レバーに接続されている。このワイヤ51には、消音演奏モード中、操作レバーの操作に伴って引張力が作用し、ワイヤ51をそのように引張力が作用した状態に保持するための保持機構が設けられている。
次に、図6および図7を参照しながら、各演奏モードにおける消音機構1の動作について、アクション11やハンマー6の動作とともに説明する。通常演奏モードで演奏を行う場合には、操作レバーは非操作状態に保持される。この状態では、押圧レバー37は、第2ばね42の付勢力によって、図6の反時計回りに回動した位置にあり、駆動レバー32は、第1ばね36の付勢力によって、駆動ロッド25とともに、同図の時計回りに回動した位置にある。これにより、通常演奏モード中、駆動ロッド25の押圧部26が、レール支持部材22を介してストッパレール21を上方に押圧することによって、ストッパレール21は、図6に示す上方の打弦許容位置に保持される。
この状態で、鍵5が押鍵されると、鍵5がバランスピンを中心として、図1の時計回りに回動するのに伴い、アクション11の前述したウィッペン12が、鍵5によって突き上げられる。これにより、ウィッペン12は、レペティションレバー13およびジャック14と一緒に上方に回動し、この回動に伴い、ジャック14がハンマー6を突き上げることによって、ハンマー6が図6の時計回りに回動する。その結果、図6に示すように、ハンマー6のハンマーヘッド6bが、弦Sを打弦し、通常演奏モードによる演奏が行われる。
この通常演奏モードから、演奏モードを消音演奏モードに設定するために、操作レバーが操作されると、それにより、ワイヤ51が操作レバー側に引っ張られることによって、押圧レバー37の接続部材38eが後方に移動する結果、押圧レバー37は、第2ばね42の付勢力に抗して、図6の時計回りに回動した後、ストッパ(図示せず)に当接する。この押圧レバー37の回動に伴い、ローラ39が、接触部材34に沿って下方に摺動しながらこれを前方に押圧し、それにより、駆動レバー32が、駆動ロッド25とともに、第1ばね36の付勢力に抗して図6の反時計回りに回動する。これにより、駆動ロッド25の押圧部26が、レール支持部材22を介してストッパレール21を下方に押圧することによって、ストッパレール21は、図7に示す下方の打弦阻止位置に移動し、保持される。
この状態で、鍵5が押鍵されると、上述した通常演奏モードの場合と同様、ハンマー6が図7の時計回りに回動する。この回動の途中、図7に示すように、ハンマーヘッド6bが弦Sを打弦する直前で、ハンマーシャンク6aの後部が、打弦阻止位置に位置するストッパレール21に、クッション材21dを介して当接することにより、ハンマー6のそれ以上の回動が阻止される結果、打弦が阻止される。これに伴い、前述した楽音発生装置から演奏音が発生し、消音演奏モードによる演奏が行われる。
以上のように、本実施形態によれば、各ロッド支持部材27は、ウイッペンレール7やハンマーシャンクレール8、ブラケット9などを介して、アクション11を配置した筬4に設けられるとともに、各レール支持部材22は、各ロッド支持部材27に回動自在に取り付けられている。また、ストッパレール21は、各レール支持部材22にねじ止めされるとともに、駆動ロッド25は、ロッド支持部材27に回動自在に支持されている。このように、ロッド支持部材27、レール支持部材22、ストッパレール21および駆動ロッド25がいずれも、アクション11を配置した筬4側に設けられているので、ピアノ本体の寸法精度および組立精度のずれや、筬4とピアノ本体との位置関係のずれに影響されることなく、消音機構1を容易に精度良く組み立てることができる。その結果、ストッパレール21を所定の打弦許容位置および打弦阻止位置に精度良くセットできることにより、ストッパレール21の安定して適正な打弦許容動作および打弦阻止動作を確保することができる。
また、ロッド支持部材27、レール支持部材22、ストッパレール21および駆動ロッド25がいずれも、棚板3に沿って引出し自在の筬4側に設けられていることにより、アクション11を筬4とともに棚板3から引き出した状態で、消音機構1を分離することなく、その調整やメンテナンスを一括して容易に行うことができる。
また、ストッパレール21を支持する各レール支持部材22と駆動ロッド25がいずれも、共通のロッド支持部材27に取り付けられている。このため、駆動ロッド25とレール支持部材22を別個の部材に取り付ける場合と比較して、駆動ロッド25とストッパレール21との位置関係のずれを抑制でき、その結果、駆動ロッド25による、ストッパレール21の打弦許容位置および打弦阻止位置への移動を、さらに精度良く行うことができる。
また、各レール支持部材22の係合部22dは、U字状であることにより、筬4を棚板3から引き出した状態で、U字状の開口を介して係合部22dと押圧部26の係合状態を解除することによって、レール支持部材22を駆動ロッド25に対して容易に着脱することができる。このため、アクション11の調整やメンテナンスを行う際に、レール支持部材22を、これに支持されたストッパレール21と一緒に上方に大きく回動させることにより、ストッパレール21をアクション11から退避させるとともに、アクション11を開放することが可能になり、それにより、アクション11の調整やメンテナンスをさらに容易に行うことができる。
また、駆動ロッド25は、複数の鍵5の全体にわたって延びる単一のロッドで構成されている。このため、駆動ロッド25により、レール支持部材22を介してストッパレール21全体をバランス良く回動させることができ、ストッパレール21全体を打弦許容位置および打弦阻止位置に精度良く移動させることができる。また、消音演奏モード時に衝突するハンマー6のハンマーシャンク6aを、ストッパレール21全体でしっかりと支持することができ、適正な打弦阻止動作をさらに適切に行うことができる。
なお、本発明は、説明した実施形態に限定されることなく、種々の態様で実施することができる。例えば、実施形態では、ストッパレール21を、高中音域レールと低音域レールに区分しているが、複数の鍵5の全体にわたって延びる1つのストッパレールにしてもよい。また、実施形態では、レール支持部材22を、ロッド支持部材27に回動自在に取り付けているが、ロッド支持部材27と別個の部材に取り付けてもよい。さらに、実施形態では、レール支持部材22の係合部22dはU字状であるが、他の形状にすることも可能である。その他、本発明の趣旨の範囲内で、細部を適宜、変更することが可能である。
1 消音機構
2 消音ピアノ
3 棚板
4 筬
5 鍵
6 ハンマー
11 アクション
21 ストッパレール
22 レール支持部材
22b 係合部
25 駆動ロッド
26 押圧部
27 ロッド支持部材
31 駆動機構
S 弦

Claims (4)

  1. 棚板を有するピアノ本体と、前記棚板に沿って引出し自在に構成され、かつ、複数の鍵の押鍵に伴って回動する複数のハンマーを載置したアクションが設けられた筬と、を有するとともに、前記回動するハンマーによる弦の打弦を許容する通常演奏モードと、前記弦の打弦を阻止する消音演奏モードとに切り替えて演奏されるグランド型ピアノの消音機構であって、
    前記筬に、前記複数の鍵の並び方向に互いに間隔を隔てて回動自在に設けられた複数のレール支持部材と、
    当該複数のレール支持部材に支持され、前記複数の鍵の並び方向に延びるとともに、前記ハンマーの通過を許容することによって、前記ハンマーによる打弦を許容する打弦許容位置と、前記ハンマーが当接することによって、前記ハンマーによる打弦を阻止する打弦阻止位置とに移動可能なストッパレールと、
    前記筬に、前記複数の鍵の並び方向に互いに間隔を隔てて設けられた複数のロッド支持部材と、
    前記複数の鍵の並び方向に延び、前記複数のロッド支持部材に回動自在に支持されるとともに、前記複数のレール支持部材をそれぞれ押圧するための複数の押圧部を有する駆動ロッドと、
    当該駆動ロッドを駆動することにより、前記複数の押圧部で前記複数のレール支持部材を押圧し、回動させることによって、前記ストッパレールを、前記通常演奏モード時に前記打弦許容位置に移動させるとともに、前記消音演奏モード時に前記打弦阻止位置に移動させる駆動機構と、を備え
    当該駆動機構は、
    操作レバーと、
    前記駆動ロッドと一体に回動可能な駆動レバーと、
    前記ピアノ本体に回動自在に設けられ、前記駆動レバーに後方から接触するとともに、前記操作レバーの操作に伴って回動することにより、前記駆動レバーを押圧し、回動させることによって、前記駆動ロッドを駆動する押圧レバーと、を有することを特徴とするグランド型ピアノの消音機構。
  2. 前記複数のレール支持部材はそれぞれ、前記複数のロッド支持部材に回動自在に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載のグランド型ピアノの消音機構。
  3. 前記複数のレール支持部材は、前記駆動ロッドの前記複数の押圧部に係合するU字状の係合部をそれぞれ有し、当該係合部を介して前記押圧部により押圧されることを特徴とする請求項1または2に記載のグランド型ピアノの消音機構。
  4. 前記駆動ロッドは、前記複数の鍵の全体にわたって延びる単一のロッドで構成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のグランド型ピアノの消音機構。
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