JPWO2014017262A1 - 照明装置 - Google Patents

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Abstract

照明装置(100)は、面光源(1)と、第1の焦点(F1)を有し面光源の光出射面側に配置された第1レンズ(L1)と、第2の焦点(F2)を有し第1レンズの光出射面側に配置された第2レンズ(L2)とを備え、第1レンズによって第1の虚像(I1)が形成され、かつ、第2レンズによって第2の虚像(I2)が形成されるように、面光源、第1レンズおよび第2レンズが構成されており、第2の焦点(F2)と第1のレンズとの間に第1の虚像(I1)が形成され、第2の焦点(F2)が、所定焦点位置f’よりも光源側とは反対側に位置しており、第1レンズまたは第2レンズの光入射面または光出射面のうちの少なくともいずれかの面はレンズ面としての非回転面(SO)を含み、この非回転面において曲率が不連続に変化する複数の境界線(B1〜B4)が設けられている。

Description

本発明は、面発光素子を備える照明装置に関する。
一般的な照明装置として、例えば図54に示す照明装置900が知られている。
上記照明装置900は、図54に示すように、メニスカスレンズL1と非球面レンズL2とを含むコリメート光学系LCを有し、この光学系の焦点位置にLED光源10を配置した構成となっている。
ここで、LED光源10の光軸AX上に存在する一点から出射される光については、図54に示すように、上記光軸AXに平行なコリメート光として取り出される。一方、LED光源10は点光源ではなく面光源である為、光軸AXから外れた場所から出射される光も存在する。光軸AXから外れた場所から出射された光は、光軸AXと異なる方向に照射する為、前述の光軸AX上に存在する一点から出射された光と異なる場所に照射される。このため、照射面内での照度均一性が得られないという問題が生じる。
しかも、メニスカスレンズL1とLED光源10が離れている為、LED光源10から大きな角度で発光する光がメニスカスレンズL1に入射されないおそれがある。
特許文献1および2には、LED発光体から出射される光の殆ど全てを利用できる光源が開示されている。
特許文献1に記載の光源は、LED発光体と、LED発光体を内包する内部レンズと、これらを覆うメニスカスレンズとを有している。また、特許文献2に記載の光源は、LED発光体と、空隙を空けて発光体を覆うメニスカスレンズとを有している。これらの光源において、メニスカスレンズの内側面によって形成される虚像Vl1は、LED発光体よりもさらに外側(レンズの光出射面側)に生成される。
上記のように、メニスカスレンズ内側面によって形成される虚像Vl1が、LED発光体よりもさらに外側に生成される場合、LED発光体から出射される光の殆どがメニスカスレンズに入射されるようになる。このことによって、LED発光体から出射される光の利用効率を高めることができる。
米国特許第7,798,678号明細書 国際公開第2008/016908号 特開2009−4276号公報
しかしながら、特許文献1および2の光源では、上述のように、LED発光体から出射される光のほとんど全てを利用することができるものの、照射面の均一性を実現することは考慮されていない。例えば、レンズの光軸から外れた場所から発光する光は、光軸上から発光する光と異なる領域を照射してしまい、照射面の均一性は得られないという問題が生じ得る。
また、照明装置を用いて円形以外の形状の領域に光を照射するという用途があり、従来は、光源から出射された光を部分的に遮光することによって、照射領域の形状を調節することが多かった。具体的には、円形以外の形状(四角形など)の照射領域を得るために、例えば、アパーチャ(開口部)が設けられた遮光板や、照明装置の出光部近傍に設けられた羽部材が用いられていた。しかし、このような方式では、光の利用効率が低下するという問題がある。
例えば、特許文献3には、四角形や台形の面光源を用いて、照射領域の形状を円形以外のものとするスポットライトが開示されている。しかし、このスポットライトでは、光源においてスポット形状に適合した開口部を有する遮蔽板が設けられているので、光の利用効率が低下する。
従って、光利用効率をできるだけ低下させることなく、円形以外の照射領域を形成することが求められていた。このような照明装置は、例えば、舞台照明の分野で、四角形や三角形などの異形(円形以外)のスポットライトを照射するために好適に利用される。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、光の利用効率を向上させながら、異形の照射領域を形成することができる照明装置を提供することである。
本発明の実施形態による照明装置は、光出射面を有する面光源と、第1の焦点を有し、前記面光源の前記光出射面側に配置された第1レンズと、第2の焦点を有し、前記第1レンズの光出射面側に配置された第2レンズとを備え、前記第1レンズによって第1の虚像が形成され、かつ、前記第2レンズによって第2の虚像が形成されるように、前記面光源、前記第1レンズおよび前記第2レンズが構成されている照明装置であって、前記第2の焦点と、前記第1レンズとの間に、前記第1の虚像が形成され、前記第2の焦点は、前記第2レンズの主点から所定焦点距離f’だけ離れた位置よりも前記面光源とは反対の側に位置しており、前記第2レンズの主点と前記第1の虚像の位置との間の距離をl’とし、前記第2レンズの有効径をDとし、前記面光源の光出射面のサイズまたは前記面光源に含まれる複数の発光素子の配列ピッチのいずれか一方である光源サイズファクタをεとすると、前記所定焦点距離f’は、l’=(D/(ε+D))・f’を満たし、前記第1レンズまたは第2レンズの光入射面または光出射面のうちの少なくともいずれかの面は、レンズ面としての非回転面を含み、前記非回転面において、曲率が不連続に変化する非同心円状の複数の境界線が設けられている、照明装置である。
ある実施形態において、前記複数の境界線のうちの少なくとも1つの境界線は、前記非回転面の中心から外側に向かって延びている。
ある実施形態において、前記非回転面は、前記複数の境界線によって分割される3以上の単位面を有し、前記非回転面の中心を通る軸に対して前記3以上の単位面が回転対称性を有するように配置されている。
ある実施形態において、光軸方向と直交する平面内において互いに直交するx方向とy方向とが規定されており、前記3以上の単位面の少なくとも1つにおいて、前記x方向における曲率と前記y方向における曲率とが異なる。
ある実施形態において、前記3以上の単位面の少なくとも1つは自由曲面である。
ある実施形態において、前記非回転面が前記第1レンズまたは第2レンズの光出射面を構成しているとき、前記非回転面は、前記複数の境界線のうちの1つを介して隣接する2つの凸曲面を含み、かつ、前記2つの凸曲面の間に形成される前記境界線は谷線であり、前記非回転面が前記第1レンズまたは第2レンズの光入射面を構成しているとき、前記非回転面は、前記複数の境界線のうちの1つを介して隣接する2つの凹曲面を含み、前記2つの凹曲面の間に形成される前記境界線は稜線である。
ある実施形態において、前記εは、前記光出射面の面内強度ムラの最小ピッチ以上である。
ある実施形態において、前記第1の焦点と前記第1レンズとの間に前記第1の虚像が形成され、かつ、前記第2の焦点と前記第2レンズとの間に前記第2の虚像が形成される。
ある実施形態において、前記第1レンズと前記第2レンズとの合成焦点と、前記第1レンズとの間において、前記第1の虚像および前記第2の虚像が形成される。
ある実施形態において、前記第1レンズと前記第2レンズとを含む第1の光学系の光出射側に、第2の光学系がさらに設けられている。
ある実施形態において、前記第2の光学系は、前記第1の光学系に対して最も近接する凹レンズと、前記第1の光学系に対して前記凹レンズの次に近接する凸レンズとを含む。
前記非回転面は、前記第2レンズの光出射面に設けられており、前記第1レンズの光出射面と前記第2レンズの光入射面とが接合している。
ある実施形態において、前記第1レンズと前記第2レンズとは、樹脂により一体成型されている。
ある実施形態において、前記第1レンズの前記面光源に対向する側のレンズ面は凹曲面であり、光軸上における前記面光源の光出射面から前記第1レンズの凹曲面までの距離をd、前記第1レンズの前記凹曲面が有する曲率半径をRとしたとき、前記光出射面が配置可能な位置範囲hは、h≦2√(d(2R−d))で表される。
ある実施形態において、前記第1レンズおよび第2レンズを含む光学レンズ部の主点から、前記光出射面までの距離をa、前記光学レンズ部の主点から焦点位置までの距離をfとしたとき、a<f/2を満たす。
また、ある実施形態による照明装置では、発光部の光取り出し側に複数の光学レンズからなる光学レンズ部を配置されており、上記光学レンズ部は、各光学レンズのそれぞれの焦点位置が、上記各光学レンズによって発生するそれぞれの虚像に対して、上記発光部に対向する面とは反対側に存在している。この構成によれば、各レンズによる虚像を、発光部に近い位置で発生させることができる。
これにより、光学レンズ部の光軸上に存在する発光部中心から射出される光と、発光部の中心から外れた位置から射出される光とを、ほぼ等しい角度分布で光学レンズ部から射出することが可能となる。従って、発光部中心から射出される光も発光部中心から外れた位置から射出される光も所定の照射領域の全域を同じように照射することができるので、照射領域の均一性を飛躍的に向上させることが可能となる。
しかも、発光部中心から射出される光と発光部中心から外れた位置から射出される光は、ほぼ等しい角度分布で光学レンズ部から射出することが可能となるので、当該光学レンズ部に射出されない光を殆ど無くすことができ、この結果、高い光利用効率を実現することが可能となる。
従って、発光部から射出される光のほぼ全ての光を利用することができ、高い光利用効率を実現するとともに、発光部の異なる場所から射出する光をほぼ等しい照射領域へ照射することが可能となり、照射領域の均一性を飛躍的に向上させることができるという顕著な効果を奏する。
上記同様の効果を奏するには、例えば、発光部の光照射面側に、複数の光学レンズからなるレンズ部を配置した照明装置において、上記光学レンズ部を構成する各光学レンズの焦点を合成した合成焦点位置が、上記各光学レンズによって発生するそれぞれの虚像に対して、当該全ての虚像の上記発光部に対向する面とは反対側に存在していてもよい。
上記構成によっても、各レンズによる虚像を発光部に近い位置で発生させることができるので、発光部から射出される光のほぼ全ての光を利用することができ、高い光利用効率を実現するとともに、発光部の異なる場所から射出する光をほぼ等しい照射領域へ照射することが可能となり、照射領域の均一性を飛躍的に向上させることができるという顕著な効果を奏する。
さらに上記構成によれば、光学レンズ部を構成する各光学レンズの焦点を合成した合成焦点位置が、上記各光学レンズによって発生するそれぞれの虚像に対して、当該全ての虚像の上記発光部に対向する面とは反対側に存在していることで、各レンズによる虚像を発光部に、さらに近い位置で発生させることができる。これにより、光学レンズ部から射出する光の角度を拡げることができるので、より広い照射領域の均一性を飛躍的に向上させることが可能となる。
上記光学レンズ部を第1光学レンズ部としたとき、上記第1光学レンズ部の光射出側に、第2光学レンズ部が設けられていてもよい。
上記構成によれば、第1光学レンズ部から射出された光の射出角を、第2光学レンズ部によって変更することが可能となる。つまり、第2光学レンズ部の光学特性を調整することにより、第1光学レンズ部から射出された光の射出角を狭めたり、あるいは拡げたりすることが可能となる。
これにより、第2光学レンズ部の設計の仕方によって、光の照射領域の面積を自由に変更させることができる。
上記第2光学レンズ部は、第1光学レンズ部に一番近いレンズを凹レンズ、次に近いレンズを凸レンズで構成されていてもよい。
このように、凹レンズと凸レンズとの組み合わせにより、各レンズで発生する収差を補正し合うことができるので、第1光学レンズ部から射出される光の特性を壊さないようにすることができる。
これにより、第1光学レンズ部から射出される光の射出角が調整可能で、且つ、発光部から射出される光のほぼ全ての光を利用することができ、高い光利用効率を実現するとともに、発光部の異なる場所から射出する光をほぼ等しい照射領域へ照射することが可能となり、照射領域の均一性を飛躍的に向上させることができるという顕著な効果を奏する。
上記光学レンズ部は、上記各レンズ界面の一部が一体的に形成されていてもよい。
このように、光学レンズ部を構成している各レンズの一部が一体的に形成されていることで、発光部の発光面と光学レンズ部との位置合わせを簡単にできる。
また、発光部と光学レンズ部との固定も簡単に行うことができる。
2枚レンズの一体的な形成方法としては、樹脂による一体成型、接着剤による接着が考えられる。上記2枚レンズが樹脂により一体成型されていてもよい。
この場合、2枚レンズが樹脂により一体成型されていることで、光学レンズ部を形成する際の成型回数を2回(レンズ2枚の場合)から1回に減らすことができるため、製造コストの低下を図ることができる。
上記光学レンズ部を構成するレンズのうち、上記発光部に最も近いレンズ面を、当該発光部に向かって窪んだ凹面とする第1光学レンズ、上記発光部の発光面から光軸上の第1光学レンズの界面までの距離をd、上記第1光学レンズの内側レンズ曲率半径をR、上記発光部の上記光軸上の配置範囲をhとしたとき、h≦2√(d(2R−d))であってよい。このように、発光部の配置範囲hが上記のように設定されていることで、当該発光部から射出される光が全て第1光学レンズに取り込まれるようになり、光利用効率を向上させることができる。
上記光学レンズ部の主点から、発光部の発光面までの距離をa、上記光学レンズ部の主点から焦点位置までの距離をfとしたとき、a<f/2を満たしていてもよい。
このように、光学レンズ部の主点から、発光部の発光面までの距離aを、光学レンズ部の主点から焦点位置までの距離fの半分より短くすることによって、常に、虚像位置を光学レンズ部の焦点位置よりも相対的に光学レンズ部へ近付けることが出来る。
上記発光部は、複数の発光体を含んでいてもよい。この場合、発光部の発光面には、複数の発光体が配置されることになるが、各発光体の発光量にバラツキがあっても、照射面では、これらのバラツキを吸収するようにして光が照射される。つまり、どの発光体においても、同じ照射領域に光を照射するようになっているので、発光体の発光量にバラツキがあっても、このバラツキが吸収されることになる。
本発明の実施形態による照明装置によれば、円形以外の形状を有する領域に照度の均一性を向上させながら光を照射することができる。
本発明の実施の形態に係る照明装置の概略構成図である。 本発明の実施の形態に係る照明装置の概略構成図である。 図2に示す照明装置における光線挙動を示す図である。 (a)は図2に示す照明装置の概略構成を示し、(b)は比較例の照明装置の概略構成を示す図である。 (a)は図4(a)に示す照明装置の光線挙動を示す図であり、(b)は図3(b)に示す照明装置の光線挙動を示す図である。 照明装置から1m離れた距離に評価面を設置した例を示す図である。 図6に示す評価面における照射強度分布を示す図である。 図7に示す照射強度分布における相対照度と照射位置との関係示すグラフである。 (a)は微小発光面を複数配置した例を示し、(b)は微小発光面の一部が暗い場合の例を示し、(c)は同図(b)のときの照射強度分布を示す図である。 照明装置と評価面との関係を示す図である。 (a)は図10に示す評価面aにおける2次元照度分布を示し、(b)は図10に示す評価面bにおける2次元照度分布を示す図である。 (a)は図1に示す照明装置を実際に製作した光学レンズ条件を示し、(b)は図1に示す照明装置を実際に製作した場合に得られた照射領域における照度状態を示す図である。 (a)は図2に示す照明装置を実際に製作した光学レンズ条件を示し、(b)は図2に示す照明装置を実際に製作した場合に得られた照射領域における照度状態を示す図である。 本発明の他の実施の形態に係る照明装置の概略構成図である。 図14に示す照明装置の要部Bの拡大図である。 図14に示す照明装置における照射強度分布を示す図である。 本発明のさらに他の実施の形態に係る照明装置の概略構成図である。 図17に示す照明装置の要部Bの拡大図である。 図17に示す照明装置における照射強度分布を示す図である。 本発明のさらに他の実施の形態に係る照明装置の概略構成図である。 本発明のさらに他の実施の形態に係る照明装置の概略構成図である。 照明装置と評価面との関係を示す図である。 図22に示す評価面における照射強度分布を示す図である。 照明装置と評価面との関係を示す図である。 図24に示す評価面における照射強度分布を示す図である。 本発明の照明装置における発光部の配置範囲を説明するための図である。 第1レンズおよび第2レンズの焦点と、各レンズが形成する虚像の位置との関係を示す図であり、(a)〜(e)はそれぞれ別の配置関係を示す。 面光源の光出射面に生じる照度ムラを示す図である。 基準焦点f’と第2レンズの焦点F2との位置関係を示す図である。 (a)はパンフォーカス状態を説明するための図であり、(b)は照明装置に適用した場合を説明するための図である。 光源サイズファクタ(許容錯乱円)εの大きさに応じて基準焦点f’の位置が変化することを説明するための図である。 面光源における繰り返しピッチを説明するための図であり、(a)は3色のLEDが用いられる場合を示し、(b)は特性の異なる2種類のLED列が設けられる場合を示す。 本発明のさらに他の実施形態の照明装置を示す図であり、(a)は照明装置の光源部近傍を示す斜視図であり、(b)は断面図(側面図)であり、(c)は第2レンズの斜視図である。 (a)は、図33に示す照明装置によって得られる照度分布を示し、(b)および(c)は照射領域の形状を示す。 本発明のさらに他の実施形態の照明装置を示す図であり、(a)は照明装置の光源部近傍を示す斜視図であり、(b)は断面図(側面図)であり、(c)は第2レンズの斜視図である。 (a)は、図35に示す照明装置によって得られる照度分布を示し、(b)および(c)は照射領域の形状を示す。 本発明のさらに他の実施形態の照明装置を示す図であり、(a)は照明装置の光源部近傍を示す斜視図であり、(b)は断面図(側面図)であり、(c)は第2レンズの斜視図である。 (a−1)および(b−1)は、図37に示す照明装置の具体的なレンズ形状を示す斜視図であり、(a−2)および(b−2)はそれぞれ(a−1)および(b−1)に示すレンズを用いた場合の照射領域の形状を示す。 本発明のさらに他の実施形態の照明装置を示す図であり、(a)は照明装置の光源部近傍を示す斜視図であり、(b)は断面図(側面図)であり、(c)は第2レンズの斜視図である。 (a)は、図39に示す照明装置によって得られる照度分布を示し、(b)は照射領域の形状を示す。 本発明のさらに他の実施形態の照明装置を示す図であり、(a)は照明装置の光源部近傍を示す斜視図であり、(b)は断面図(側面図)であり、(c)は第2レンズの斜視図である。 (a)は、図41に示す照明装置によって得られる照度分布を示し、(b)は照射領域の形状を示す。 本発明のさらに他の実施形態の照明装置を示す図であり、(a)は照明装置の光源部近傍を示す斜視図であり、(b)は断面図(側面図)である。 (a)は、図43に示す照明装置によって得られる照度分布を示し、(b)は照射領域の形状を示す。 図43に示す実施形態の変形例の照明装置を示す図であり、(a)は照明装置の光源部近傍を示す斜視図であり、(b)は断面図(側面図)である。 (a)は、図45に示す照明装置によって得られる照度分布を示し、(b)は照射領域の形状を示す。 本発明のさらに他の実施形態の照明装置を示す図であり、(a)は照明装置の光源部近傍を示す斜視図であり、(b)は断面図(側面図)である。 (a)は、図47に示す照明装置によって得られる照度分布を示し、(b)および(c)は照射領域の形状を示す。 図47に示す実施形態の変形例の照明装置を示す図であり、(a)は照明装置の光源部近傍を示す斜視図であり、(b)は断面図(側面図)であり、(c)は第2レンズを示す平面図である。 (a)は、図49に示す照明装置によって得られる照度分布を示し、(b)および(c)は照射領域の形状を示す。 本発明のさらに他の実施形態の照明装置を示す図であり、(a)は照明装置の光源部近傍を示す斜視図であり、(b)は断面図(側面図)であり、(c)は第2レンズの斜視図である。 図51に示す光学レンズの例示的な設計サイズを示す側面図であり、(a)はレンズ全体を示し、(b)は光源側に配置される第1レンズ部分を拡大して示す。 (a)は、図51に示す照明装置によって得られる照度分布を示し、(b)は照射領域の形状を示す。 従来の照明装置の概略構成図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明するが、本発明はこれらに限られるものではない。
<実施の形態1>
図1、および図2は、本実施の形態に係る照明装置11の概略構成を示す図である。
図3は、図2に示す照明装置11における光照射状態を示す図である。
(照明装置の構成)・・・図1、2、3
上記照明装置11は、図1に示すように、光源(発光部)1と、当該光源1の光取り出し側である、光出射面側の光軸AX上に配置された光学レンズ部2とを含み、上記光源1で発光された光を、光学レンズ部2を通して照射するように構成されている。
上記光源1は、面発光を行う面発光体であるLED発光体を含む。なお、面発光を行う面発光体であれば、LED発光体に限定されるものではない。
上記光学レンズ部2は、2枚の光学レンズL1、L2を備えており、上記光源1に近い側から順に、光学レンズL1(第1レンズL1と呼ぶことがある)、光学レンズL2(第2レンズL2と呼ぶことがある)が配置された構造となっている。なお、光学レンズL1、L2は、それぞれの中心が上記光軸AXを通るように配置されている。
上記光学レンズL1は、少なくとも上記光源1の発光面の最大幅よりも大きな直径を有しており、上記光源1側の面が凹面形状となった光学レンズからなる。
上記光学レンズL2は、少なくとも1枚目の光学レンズである光学レンズL1の最大径よりも大きな直径を有しており、光射出面側は凸形状となったレンズからなる。
ここで、上記光学レンズL1、L2の焦点位置、および各光学レンズL1、L2通過後に発生する虚像について説明する。
上記光学レンズL1の焦点位置をf1(焦点F1と呼ぶことがある)、光源1からの光が光学レンズL1を通過することによって発生する虚像をL1虚像(虚像I1と呼ぶことがある)とする。また、上記光学レンズL2の焦点位置をf2(焦点F2と呼ぶことがある)、光学レンズL1で発生したL1虚像からの光が光学レンズL2を通過することによって発生する虚像をL2虚像(虚像I2と呼ぶことがある)とする。さらに、上記光学レンズL1、L2の合成焦点位置をf1+f2(合成焦点F(1+2)と呼ぶことがある)とする。
図1に示す照明装置11では、光学レンズ部2を構成する光学レンズL1、L2の焦点f1、f2が、上記光学レンズL1、L2によって発生するそれぞれの虚像(L1虚像、L2虚像)に対して、それぞれの虚像(L1虚像、L2虚像)の上記光源1に対向する面とは反対側に存在するように、光学レンズ部2が設計されている。この構成において、焦点f1とレンズL1との間に第1の虚像I1が形成され、かつ、焦点f2とレンズL2との間に第2の虚像I2が形成されている。
また、本実施形態の他の設計による上記照明装置11は、図2に示すように、光源(発光部)1と、当該光源1の光出射面側の光軸AX上に配置された光学レンズ部2とを含み、上記光源1で発光された光を、光学レンズ部2を通して光照射するように構成されている。
上記光源1は、面発光を行う面発光体であるLED発光体を含む。なお、面発光を行う面発光体であれば、LED発光体に限定されるものではない。
上記光学レンズ部2は、2枚の光学レンズL1(第1光学レンズ)、L2を備えており、上記光源1に近い側から順に、光学レンズL1、光学レンズL2が配置された構造となっている。なお、光学レンズL1、L2は、それぞれの中心が上記光軸AXを通るように配置されている。
上記光学レンズL1は、少なくとも上記光源1の発光面の最大幅よりも大きな直径を有しており、上記光源1側の面が凹面形状となった光学レンズからなる。
上記光学レンズL2は、少なくとも1枚目の光学レンズである光学レンズL1の最大径よりも大きな直径を有しており、光射出面側は凸形状となったレンズからなる。
ここで、上記光学レンズL1、L2の焦点位置、および各光学レンズL1、L2通過後に発生する虚像について説明する。
上記光学レンズL1の焦点位置をf1、光源1からの光が光学レンズL1を通過することによって発生する虚像をL1虚像とする。また、上記光学レンズL2の焦点位置をf2、光学レンズL1で発生したL1虚像からの光が光学レンズL2を通過することによって発生する虚像をL2虚像とする。さらに、上記光学レンズL1、L2の合成焦点位置をf1+f2とする。
図2に示す照明装置11では、光学レンズ部2を構成する光学レンズL1、L2の焦点f1、f2を合成した合成焦点位置f1+f2が、上記光学レンズL1、L2によって発生するそれぞれの虚像(L1虚像、L2虚像)に対して、当該全ての虚像(L1虚像、L2虚像)の上記光源1に対向する面とは反対側に存在するように、光学レンズ部2が設計されている。この構成において、レンズL1とレンズL2との合成焦点位置f1+f2と、レンズL1との間において、L1虚像およびL2虚像が形成されている。
上記光学レンズL1、L2の焦点位置、および各光学レンズL1、L2通過後に発生する虚像が、図2に示すような関係にある照明装置11では、図3に示すように、光源1の発光面からの光線を全て光学レンズ部2に導き、照射面に対して効率よく光照射することが可能となる。つまり、上記構成の照明装置11によれば、高い光利用効率と照射面の均一性の向上との両立を図ることが可能となる。
以下に、上記構成の照明装置11による上記効果について詳細に説明する。
(本実施形態のポイント)・・・・図4、5
図4(a)は、図2の照明装置11のレンズ構成(2枚レンズ構成)における、各光学レンズL1、L2の焦点位置、および各光学レンズL1、L2通過後に発生するL1虚像、L2虚像についてのモデル図を示し、図4(b)は、別の形態における各光学レンズL1、L2の焦点位置、および各光学レンズL1、L2通過後に発生するL1虚像、L2虚像についてのモデル図を示している。
上記構成の照明装置11は、図4(a)に示すように、光源の位置に対して、各光学レンズL1、L2の焦点位置f1、f2、および合成焦点位置f1+f2が、各光学レンズL1、L2によって発生する虚像(L1虚像、L2虚像)の位置よりも光源側とは反対側に存在するように、光学レンズ部2が設計されている。
上記構成において、各光学レンズL1、L2での虚像(L1虚像、L2虚像)は、光源の比較的近傍に形成されることになる。ここで、複数レンズ(光学レンズL1、L2)通過後の光は最終レンズによって発生する虚像(図4(a)ではL2虚像)から光が出射するものと見なせる為、L2虚像が光源付近に発生することによって、図5(a)に示すような効果が期待できる。
図5(a)は、図4(a)に示すレンズ構成の場合における、光源中心から射出する光(図5(a)中の細線)と光源上端より発光する光(図5(a)中の太線)の経路を示している。ここで、光源の中心とは、光学レンズ部2の中心を通る光軸AXを通る部分をいう。
図5(a)に示すように、図4(a)に示すレンズ構成の場合、光源中心から出射する光と光源上端から出射する光とは、ほぼ等しい角度分布で光学レンズ部2を出射していることがわかる。これにより、図4(a)に示すレンズ構成によれば、光源中心から出射する光も、光源上端部から出射する光も、所定の照射領域の全域を同じように照射することができ、照射領域の均一性を向上させることが可能となる。
一方、別の形態のレンズ構成では、図4(b)に示すように、2枚目の光学レンズL2によってL2虚像が比較的離れた位置に形成されており、上記図4(a)に示した形態とは異なり、光学レンズL2とその焦点位置f2との間にL2虚像が配置されていない。また、光学レンズL2の焦点位置f2は、L1虚像に比較的近い場所に配置されている。この構成では、L2虚像が、光学レンズL2の焦点位置f2よりも光源から遠い場所に発生し、図5(b)に示すような結果となる場合がある。
ただし、後述するように、L2虚像が光源1から離れている場合であっても、少なくとも光学レンズL2の焦点位置f2よりも光源側にL1虚像が形成され、かつ、光学レンズL1が形成する虚像I1、および、光学レンズL2の焦点位置f2が、後述するように、光源1から所定の距離以上離れるように光学系が構成されている場合には、照射領域における照度の均一性を向上させ得る。
なお、図5(b)は、図4(b)のレンズ構成を採用した場合において、L1虚像が光源の近傍に形成される場合における、光源中心から出射する光(図5(b)中の細線)と、光源上端から出射する光(図5(b)中の太線)との経路の一例を示している。図5(b)に示す例では、図5(a)に示した場合と異なり、光源中心から出射する光と、光源上端から出射する光とが、それぞれ異なる角度分布で光学レンズL2を出射している。このような特性では、光源の異なる場所から出射した光が別々の範囲を照射することになり、照射領域の均一性が得られないおそれがある。
以上に説明したように、上記の図4(a)に示した実施形態では、光源の光出射面側に配置する光学レンズL1、L2の焦点位置f1、f2を、各光学レンズL1、L2が形成するL1虚像、L2虚像よりも後ろ側(レンズ射出側の反対方向)の遠くへ配置させている。これによって、光源、及び虚像位置を相対的に、光学レンズL1、L2へ近付けることができる。
このような構成では、光学レンズ部の光軸上に存在する光源中心から出射される光と、光源の中心から外れた位置から出射される光とを、ほぼ等しい角度分布で光学レンズ部2の特に光学レンズL1に出射することが可能となる。このことによって、光源中心から出射される光も光源中心から外れた位置から出射される光も所定の照射領域の全域を同じように照射することができるので、照射領域の照度均一性を向上させることが可能となる。
しかも、光源中心から出射される光と光源中心から外れた位置から出射される光とは、ほぼ等しい角度分布で光学レンズ部に出射することが可能となるので、当該光学レンズ部2に出射されない光を殆ど無くすことができ、その結果、高い光利用効率を実現することが可能となる。
従って、光源から出射される光のほぼ全ての光を利用することができ、高い光利用効率を実現するとともに、光源の異なる場所から出射する光をほぼ等しい照射領域へ照射することが可能となる。このことによって、照射領域の均一性を飛躍的に向上させることができる。
さらに、各光学レンズL1、L2の焦点位置f1、f2、および合成焦点位置f1+f2が、上記光学レンズL1、L2によって発生するそれぞれの虚像(L1虚像、L2虚像)に対して、当該全ての虚像(L1虚像、L2虚像)の上記光源1に対向する面とは反対側に存在していることで、各レンズによる虚像を発光部に更に近い位置で発生させることができる。これにより、光学レンズ部から射出する光の角度を拡げることができるので、より広い照射領域の均一性を飛躍的に向上させることが可能となる。
ただし、レンズL2によって形成される虚像I2の位置は、必ずしも光源1の近傍に形成される必要はなく、虚像I2が光源から比較的遠い位置に形成されていてもよい。この場合、照明装置は、比較的狭角に光を照射する。ただし、このように狭角に光を照射する形態においては、第2レンズL2の焦点F2が、L1虚像I1または光源から所定の距離以上離れた位置に設けられていることが、照射領域の照度均一性を向上させるために好適である。
図27(a)〜(e)は、各レンズL1、L2の焦点F1、F2の位置と、虚像I1、I2との様々な位置関係を示す。図27(a)〜(e)のいずれの形態においても、第1レンズL1とその焦点F1との間に光源1が配置されており、第1レンズL1によって光源の虚像I1が形成されている。また、この虚像I1は、第2レンズL2の焦点F2よりも内側(光源側)に存在している。これにより、第2レンズL2によって虚像I2が形成される。
ただし、虚像I1が、第2レンズの焦点F2の近傍に位置している場合、面光源1の発光面での強度および色度ムラや、発光面の形状自体が、スクリーン上の照射領域にも反映されるおそれがあることを本発明者らは見出した。
図28は、図27(a)に示すように、第1レンズL1によって形成される光源1の虚像I1が、第2レンズL2の焦点F2の近傍にある場合における、スクリーン上での照射領域の様子を示す。焦点F2と虚像I1とが近すぎると、第2レンズL2によって虚像I1がスクリーン上であたかも結像しているかのように、面光源1の発光面において複数の素子LEDによって形成される強度および色度ムラが、スクリーン上の照射領域においても観察されやすくなるおそれがある。
このようなあたかも結像している状態が生じることを避け、発光面での強度および色度ムラが照射領域に反映されにくくするためには、焦点F2が、虚像I1よりも、ある程度の距離以上だけ遠位側(光源側とは反対側)に存在することが好ましい。さらに、第2レンズL2の焦点F2の焦点距離は、所定の大きさ以上であることが好ましい。後述するように、第2レンズL2の焦点F2の位置は、例えば、面光源1のサイズによって応じて決定されていてよい。また、第2レンズL2の焦点F2の位置は、例えば、面光源1が複数の発光素子を含む場合には、発光素子の配列ピッチに応じて決定されてもよい。
図29は、第2レンズL2の焦点F2が、光軸上の所定の基準位置f’(基準焦点f’と呼ぶ場合がある)に対して遠位側にある場合(F2<f’)と、所定の基準位置f’に対して近位側にある場合(F2≧f’:焦点F2が基準位置f’にある場合を含む)とを示す。本発明の実施形態による照明装置では、焦点F2が基準位置f’よりも遠位側に存在するように、光学系が設計されている。
ここで、基準位置(または基準焦点)f’について説明する。基準位置f’は、第2レンズの焦点F2がこの位置f’よりも遠位側に存在する場合に、光照射領域において、面光源の形状や強度および色度ムラが視認されにくくなる位置である。
逆に、焦点F2が、基準位置f’と同じ位置、または、基準位置f’よりも手前の位置に存在すると、第2レンズL2は、虚像I1を概ねピントが合った状態で像面上に投射することになる。この結果、発光面の形状や、発光面の強度および色度ムラが、照射領域において反映される現象が生じる。
この現象は、カメラなどの撮像装置で広角レンズ(焦点距離が比較的短いレンズ)を用い、絞りの調節によりF値を大きく設定した場合などにおいて、後側被写界深度が無限遠まで深くなる現象(パンフォーカスまたはディープフォーカスと呼ばれる)と類似の原理によって生じるものと考えられる。
図30(a)は、上記のパンフォーカスを説明するための図である。ここでは、レンズの厚さを無視し、開口径Dを有し焦点f’を有するレンズ(F値は、Fno.=f’/Dで与えられる)が用いられているとする。また、被写体とレンズとの間の距離をsとし、レンズと像面との間の距離をs’とする。一般的に、ある被写体をあるレンズを用いて像面に結像させる場合、この像面にピントが合う被写体の位置は1つのみとなり、その前後に被写体がある場合はピントがずれてボケてしまうはずである。しかし、図30(a)に示すような場合において、平面上の被写体を光軸上である範囲内に前後に移動させても、像面上ではあたかもピントが合っているように見える。これは像面上では実際にはピントが合わずボケているのであるが、ある大きさ以下のボケはボケとして検出できず、あたかもピントが合っているように見えるからである。ここで、像面の位置において、ボケの許容限界の大きさを許容錯乱円εとして設定すると、許容錯乱円ε以下のサイズを有する点は、ピントのボケが生じていない点として見なしてよい。
また、ガウスの結像公式1/s’−1/s=1/f’から、s’=f’・s/(f’+s)が導かれる。ここで、パンフォーカスが実現される条件は、レンズから被写体までの距離s=f’2/εFno.(過焦点距離)にピントが合っているときである。
この過焦点距離sを、レンズと像面との間の距離s’について書き直すと、s’=(D/ε+D)・f’が得られ、この関係式を満たすときにパンフォーカスが実現される。このような撮像装置におけるパンフォーカスが、本実施形態の照明装置でも実現され得ることを本発明者らは見出した。
図30(b)は、本実施形態の照明装置において、上記パンフォーカスと同様の原理にて、面光源の像がボケずに、あたかもピントが合った状態で照射領域に形成される(すなわち、面光源の形状や、強度および色度ムラが照射領域に反映される)条件を説明するための図である。
照明装置においては、上記のs’=(D/ε+D)・f’を、第2レンズL2(レンズの厚みを考慮する場合には光源側主点)から虚像I1までの距離をl’を用いて、l’=(D/ε+D)・f’で表すことができる。この関係式においてl’、Dおよびεを決定することによって、第2レンズL2についての基準焦点f’を求めることができる。
ここで、有効径Dは第2レンズL2の有効径である。また、第2レンズL2から虚像I1までの距離l’は、光源1から第2レンズL2までの距離、および光源1から虚像l1までの距離から計算することができる。また、光源1から虚像l1までの距離は、光源1と第1レンズL1との位置関係、および、第1レンズL1の屈折率やレンズ面の形状などから計算することができる。
また、パンフォーカスにおける許容錯乱円εは、本実施形態の照明装置に適用した場合、面光源の発光面サイズに応じて設定されるファクタと見なすことができる。あるいは、許容錯乱円εは、面光源が間隔を空けて配列された複数の発光素子を含む場合、それらの配列ピッチ(強度および色度ムラのピッチ)によって設定されるファクタと見なすこともできる。このように、本実施形態の照明装置に適用する場合、パンフォーカスにおける許容錯乱円εは、発光面のサイズや発光素子の配列ピッチによって規定されるので、これらを「光源サイズファクタε」と称する場合がある。上記関係式から理解されるように、光源サイズファクタεをどのように設定するかによって、基準焦点f’の位置も変化する。
図31は、光源サイズファクタεの大きさに応じて、基準焦点f’が変化する様子を示す。パターン(A)に示すように、LEDチップのピッチを光源サイズファクタεとして考えた場合、ピッチのオーダーでの強度および色度ムラがスクリーン上で視認される条件としての基準焦点f’は、比較的光源に近い側に設定される。また、パターン(B)に示すように、LEDチップのピッチよりも大きく、光源全体のサイズよりも小さいサイズを光源サイズファクタεとして考えた場合、基準焦点f’は、パターン(A)の場合よりは遠位に設定される。さらに、パターン(C)に示すように、光源全体のサイズを光源サイズファクタεとして考えた場合、基準焦点f’は、パターンBの場合よりさらに遠位に設定される。
つまり、光源サイズファクタε(以下、ファクタεと呼ぶ)を大きく設定すれば、基準焦点f’は光源から遠ざかり、第2レンズL2の焦点F2は基準焦点よりもさらに光源から遠位に設定される。また、図において、2つの円によって示すように、発光面上におけるファクタεに対応する領域が、スクリーン上の所定の領域に集まる。
上記の構成において、第2焦点F2=f‘を満たす場合について形成される像について考察する。
パターン(A)に示すように、ファクタεがLED発光面の強度および色度ムラ(LED素子の配置の最小ピッチ)より小さい場合、その強度および色度ムラの像がスクリーン上に反映される。発光面上の2つの円のそれぞれで囲む領域で光出射特性が違うため、スクリーン上の2つの円にそれぞれ到達する特性も異なり、それがLEDチップの像として写ることになる。
また、好ましい例として、パターン(B)に示すように、ファクタεの範囲内に上記の強度および色度ムラが複数入る場合(LED素子の配置の最小ピッチ以上)、発光面上の2つの円で囲む領域の光出射特性は平均化され、スクリーン上でも強度および色度ムラの像が視認されない。しかし、LED発光面のサイズが、ファクタεの範囲を超えていると、LED発光面とその外側の領域との間の強度および色度の差(つまり、LED発光面の形状)が反映され、スクリーン上ではLED発光面の形状を有する像が写り、問題となる場合がある。
また、さらに好ましい例として、パターン(C)に示すように、ファクタεが発光面全体を包含する大きさである場合、発光面形状が反映されにくくなり、スクリーン上で良好な照射が実現される。
ただし、光源サイズファクタεは、他の形態によって設定されていても良い。光源サイズファクタεを他の形態によって設定する例を以下に説明する。
図32(a)には、赤色LEDと、青色LEDと、緑色LEDとが、所定のパターンで配列されている形態が示されている。この場合、図に示すように、異なる3色のLEDを1つのセットとして、繰り返し最小ピッチPaで、3色LEDが配列されている。この場合、光源サイズファクタεとして、繰り返しピッチ最小Paを選択することで、照射領域での上記3色LEDごとの配列によるムラが観察されることが防止される。
また、図32(b)には、蛍光体の種類、濃度、厚さなどが異なる2種類の縦に延びる領域が列ごとに繰り返されるパターンで発光面が形成されている場合を示す。それぞれの発光素子の特性は同じであって良いが、蛍光体の種類が異なる為、2種類の領域で発光面から射出する波長分光特性が異なっている。この場合、2列ごとの配列の繰り返しピッチ最小Pbを光源サイズファクタεとして設定しても良い。これによって、照射領域において波長分光特性の異なる2種類の領域が形成する縞状のムラの発生を防止することができる。なお、図32(a)(b)は配列の一例であり、面内に発光強度、波長分光特性の異なる領域がある他の配列においても、繰り返し最小ピッチを光源サイズファクタεとすることができる。
また、図27(a)〜(e)に示すように、第2レンズの焦点F2と、第1レンズL1による虚像I1との位置関係によって、照射される光の角度範囲(照射領域の広さ)が変わる。一般的に、光学レンズは発光源が焦点位置に存在する場合に最も射出角度を狭くすることができ、発光源が焦点位置よりもレンズ側に近付く程、射出角度は広がりを持つ。換言すると、第2レンズの焦点F2と、第1レンズL1による虚像I1との位置が近いほど、照射角度は狭くなり、虚像l1が遠いほど、照射角度は広くなる。
この照射角度は、例えば、配向角によって表すことができる。ここで、配向角とは、スクリーン上に形成された照射領域において、その中心における照度を100%としたときに、照射領域の中心での照度に対して50%以上の照度を有する領域の幅と、光源とスクリーンとの間の距離とによって算出される角度である。配向角が小さい場合、照明装置が狭角に光を照射することを意味し、配向角が大きい場合、照明装置が広角に光を照射することを意味する。
本実施形態の照明装置では、上記のように、第2レンズの焦点F2が、基準位置f’よりも遠位に設けられており、この場合において、例えば、8度以上の配向角を有する照射光を照射する照明装置が得られる。
なお、図27(a)〜(c)に示す形態では、第2レンズL2の焦点F2が、第1レンズL1による虚像I1と、第2レンズL2による虚像I2との間に存在している。ただし、焦点F2は、焦点F1よりも光源側に位置している。これらの形態においても、上記の基準位置f’よりも焦点F2が遠位に設けられている限りにおいて、均一な照度分布の照度領域を形成することができる。
一方、図27(d)および(e)に示すように、焦点F2よりも焦点F1が光源側に位置する場合であっても、均一な照度分布の照度領域を形成することができる。なお、図27(e)は、図1に示した実施形態における、各レンズの焦点f1、f2(F1、F2)、各虚像の位置(I1、I2)および合成焦点f1+f2(F(1+2))の位置関係をそれぞれ示している。図27(e)からわかるように、図1に示した形態では、大きい配向角で、発光面での強度及び色度ムラが目立たないように広角に光を照射することができる。
以上に説明したように、第2レンズの焦点を、上記発光面のサイズファクタεや第2レンズの有効径Dなどから求められる基準焦点f’よりも遠位に設定することによって、ムラの低減された、すなわち均一性の高い照明を実現することができる。
なお、第2レンズF2の有効口径Dを調節するための機構が設けられていてもよい。この場合、取り得る任意の有効口径Dに対して、発光面の形状や強度及び色度ムラが照射領域に反映されないように、第2レンズの焦点距離が設定されていることが好ましい。
以上、第1レンズと第2レンズとから構成されている場合の光学設計について説明したが、より多数のレンズを用いて光学系が構成されていてもよい。この場合、光源側からn個のレンズが並んでいると仮定すると、上記に説明した第1レンズを、1個目〜n−1個目までのレンズ群が全体として有する特性を持つレンズとして考えればよく、第2レンズを、n個目のレンズとして考えればよい。
(レンズ形状の設計について)
上記照明装置11における光学レンズ部2に含まれる光学レンズ形状は、光軸近傍では焦点位置や虚像位置の配置により決定されてよい。ただし、光軸外も含めたレンズ形状については、以下の設計方針によって決定することがより好ましい。
具体的には、有限の大きさを有する光源1から射出する光の利用効率を最大限に引き出し、照射領域面内の照度均一性を確保する為に、光源1を出来る限り光源1近傍の光学レンズに近付け、近軸理論的には概ね等倍系の虚像関係を維持しながら、面光源の大きさに対して軸外のコマ収差を補正するようにし、且つ、スポット径が軸上像点も軸外像点も同型になるようにレンズ系を形成する。
上記コマ収差とは、光軸から離れた1点から出た光が、像面で1点に集まらずに、尾を引いた彗星のような像になる現象のことをいい、像面での集光状態をスポット形状(スポットダイヤグラム)と称する。
上記の軸とは、レンズの光軸を示しており、軸上とはレンズの光軸を通る場所、軸外とは光軸から離れた場所を示す。
ここで、「近軸理論的に概ね等倍系の虚像関係」とは、図4(a)におけるL1虚像、L2虚像の大きさが光源に対して1〜数倍となり、かつ、光源付近にL1虚像、L2虚像を発生させる条件を示している。
また、「軸外のコマ収差を補正する」とは、光軸から離れた場所から出た光が像面で1点に集まるように軸外のレンズ形状を変化させて補正することである。
また、「スポット径が軸上像点も軸外像点も同型になる」とは、軸上から出た光と軸外から出た光の像面でのスポット形状の範囲を同等程度となるように、軸外のレンズ形状を変化させて補正することである。
(本実施形態の効果)・・・・図6〜11
上記構成の照明装置11における効果の詳細について、図6〜11を参照しながら以下に説明する。
図6に示すように、図2のような照明装置11から1m離れた距離に評価面を設置した場合、その評価面上での照度分布は図7に示す結果となった。図7では照度強度に応じてモノクロで面内分布を示しており、黒表示部は照度最小、白表示部は照度最大を示している。
また、図7に示すように、中心部での照度分布の断面プロファイルを確認した結果、図8に示すように、照射領域内がほぼ均一な照度となることが確認できた。
本実施形態の照明装置では、光源1の発光面全ての領域が均一に発光している場合だけでなく、図9(a)に示すように、たとえば、光源1の発光面上に複数の微小発光面を複数配置させた場合においても、所定の照明領域を均一に照明することが可能となる。例えば、光源1の発光面に複数のLED発光体を配置することが考えられる。
また、図9(b)に示すように、光源1の発光面上に配置する複数の微小発光面において、一部の発光面で発光量が少ない場合においても、所定の照明領域を均一に照明することが可能となる。これは、図5(a)を用いて説明した場合のように、光源1の発光面において、光軸から外れた場所からの光であっても、光軸上からの光と同じ照射領域に光を照射することができるためである。つまり、発光面のどの場所から光も同じ照射領域に光を照射することができるので、発光面の一部に発光光量の少ない場所があっても、照射領域における照射の均一性に影響を及ぼさないためである。
図9(c)は、図9(b)に示す光源1の発光面による照度分布を示す。この照度分布からも、照射領域における照射の均一性に影響を及ぼさないことがわかる。
また、図9(a)における複数の微小発光面が図32(a)や(b)に示すように、それぞれ異なる主波長の光を出射してもよいし、異なる主波長の光を出射する発光物を複数組合せてもよい。その場合において、それぞれ異なる色光が同一照明領域をほぼ均一に照射することにより、広い色再現性を持つ照明装置を実現することが可能となる。
このように、異なる主波長の光を出射する発光物を複数組合せることにより、広範囲の色度座標上の色を再現させることが可能となる。
ところで、LED光源は発光体の製造プロセスでの様々なバラツキにより、発光量、発光主波長や発光波長領域などの発光特性に大きなバラツキを持っている。現状、LED光源を用いる場合において、発光特性が似ているものを選別して使用しているが、この選別作業がコストアップ要因となっている。
ここで、図9(a)に示す光源1の一つの発光面を一つのLED光源で実現することを想定した場合、図9(b)に示すように、発光面を構成するLED光源の発光特性にバラツキがあっても、図9(c)に示すように、照射領域における照射の均一性に影響を及ぼさないので、LED光源のバラツキを照射領域内において平均化することが可能となる。これにより、LED光源の選別が不要となり、低コスト化が実現可能となる。
また、これらの結果より、複数の発光物を配置可能となる為、発光物が1つ故障により点灯不能となった場合においても、照射領域の均一性は変化しない。その為、照明機器全体を取りかえる必要が無く、照明機器の使用時間の延長化が見込まれる。
図10に示すように、照明装置11から1m離れた距離、5m離れた距離のそれぞれの断面照度分布は、図11(a)および(b)に示すようになる。
図11(a)は、照明装置11から1m離れた場所の断面照度分布を示し、図11(b)は、照明装置11から5m離れた場所の断面照度分布を示している。
なお、図示しないが、照明装置11から2m、3m、それ以外の任意の距離だけ離れた場所における断面照度分布においても、図11(a)および(b)と同様に、いずれも均一な照度分布を有している。
これらのことから、照明装置11から射出する光の断面照度分布は、ある距離以上離れていれば、どの位置においても均一な照度分布を有することがわかる。ここで、ある距離以上とは、照明装置11の光学レンズ部2を構成している光学レンズL1、L2の最大直径の2倍以上とする。
(実施例)・・・・・図12、図13
ここで、図1に示す照明装置11の試作例を図12の(a)に示す。
光源1として、約6mm×6mmの白色LEDパッケージを用いた。
光学レンズ部2の1枚目の光学レンズL1として、屈折率nd=約1.585のポリカーボネートを材料とし、光源側に配置される光入射面の曲率半径を9.2mm、光出射面の曲率半径を6.0mm、レンズ外形を12mm、レンズ厚みを5mmで製作した光学レンズを用いた。
2枚目の光学レンズL2として、屈折率nd=約1.49のPMMAを材料とし、光入射面を平面、光出射面の曲率半径を20.966mm、コーニック定数を0.28119、4次、6次、8次、10次、12次の高次の非球面係数をそれぞれ−5.2×10-7、−1.8914×10-8、3.4858×10-10、−9.7419×10-13、2.6235×10-16とし、レンズ外形を35mm、レンズ厚みを10.5mmで製作した光学レンズを用いた。
白色LEDパッケージ、1枚目の光学レンズL1、および2枚目の光学レンズL2の中心がそれぞれ光軸上と一致するように配置させ、かつ、光軸上における白色LEDパッケージの発光面と1枚目の光学レンズL1の光入射面との距離を1.5mm、また、光軸上における1枚目の光学レンズL1の光射出面と2枚目の光学レンズL2の入射面との距離を2.0mmとして配置させた。
このとき、光学レンズL2、L1の焦点距離はそれぞれ18.52mm、42.47mmであり、レンズL1、合成焦点距離は14.12mmであった。また、各光学レンズL1、L2の焦点位置f1、f2、および合成焦点位置f1+f2の位置は、光源部の発光面を0(原点)として、出射方向を+方向に軸を取った場合、それぞれ−11.30mm、−26.94mm、−5.14mmであった。
一方、各光学レンズL1、L2によって発生する虚像(L1虚像、L2虚像)の位置を計算により導出した結果、L1虚像は−1.61mm、L2虚像は−9.74mmであった。
これにより、上記構成の照明装置11は、各光学レンズ光学レンズ部2を構成する光学レンズL1、L2の焦点f1、f2が、上記光学レンズL1、L2によって発生するそれぞれの虚像(L1虚像、L2虚像)に対して、それぞれの虚像(L1虚像、L2虚像)の上記光源1に対向する面とは反対側に存在していることになり、図1に示すように設計されていることを確認した。
上記構成の照明装置11による照度実験を行った。
この実験結果を図12(b)に示す。図12(b)から、所定の照明領域が均一な照度で照らされていることが分かった。
また、図2に示す照明装置11の試作例について図13の(a)に示す。
光源1として、直径2mmの白色LEDパッケージを用いた。
光学レンズ部2の1枚目の光学レンズL1として、屈折率nd=約1.806のガラス材料SLAH53を材料とし、光源側に配置される光入射面の曲率半径を2.96mm、光出射面の曲率半径を2.69mm、レンズ外形を5mm、レンズ厚みを1.6mmで製作した光学レンズを用いた。
2枚目の光学レンズL2として、屈折率nd=約1.49のPMMAを材料とし、光源側に配置される光入射面の曲率半径を65.4mm、コーニック定数を‐5.0、4次、6次、8次の高次の非球面係数をそれぞれ−5.97×10-5、−7.927×10-6、−7.278×10-7とした。また、光出射面の曲率半径を8.0mm、コーニック定数を0.73、4次、6次、8次、10次、12次の高次の非球面係数をそれぞれ1.225×10-4、−3.777×10-6、−1.054×10-7、−1.83×10-9、4.2397×10-11とし、レンズ外形を10mm、レンズ厚さを3.0mmで製作した光学レンズを用いた。
白色LEDパッケージ、1枚目の光学レンズL1、および2枚目の光学レンズL2の中心がそれぞれ光軸上と一致するように配置させ、かつ、光軸上における白色LEDパッケージの発光面と1枚目の光学レンズL1の光入射面との距離を0.5mm、また、光軸上における1枚目の光学レンズL1の光射出面と2枚目の光学レンズL2の入射面との距離を0.1mmとして配置させた。
このとき、光学レンズL2、L1の焦点距離はそれぞれ9.899mm、14.69mmであり、レンズL1、合成焦点距離は5.81mmであった。また、各光学レンズL1、L2の焦点位置f1、f2、および合成焦点位置f1+f2の位置は、光源部の発光面を0(原点)として、射出方向を+方向に軸を取った場合、それぞれ−6.76mm、−10.68mm、−2.85mmであった。
一方、各光学レンズL1、L2によって発生する虚像(L1虚像、L2虚像)の位置を計算により導出した結果、L1虚像は−0.10mm、L2虚像は−0.75mmであった。
これにより、上記構成の照明装置11は、各光学レンズL1、L2の焦点位置f1、f2、および合成焦点位置f1+f2が、上記光学レンズL1、L2によって発生するそれぞれの虚像(L1虚像、L2虚像)に対して、当該全ての虚像(L1虚像、L2虚像)の上記光源1に対向する面とは反対側に存在していることになり、図2に示すように設計されていることを確認した。
上記構成の照明装置11を用いて行った照度実験の結果を図13(b)に示す。図13(b)からわかるように、照明装置11によれば、所定の照明領域が均一な照度で照らすことができる。
<実施の形態2>
本発明の他の実施の形態について説明すれば以下の通りである。なお、説明の便宜上、前記実施の形態1と同一の機能を有する部材には、同一の番号を付記し、詳細な説明を省略する。
(照明装置の構成)・・・図14、15
図14は、本実施の形態に係る照明装置12の概略構成を示す図である。
図15は、図14に示す要部Aの拡大図である。
上記照明装置12は、図14に示すように、前記実施の形態1の光学レンズ部2の出射側に、更に光学レンズ3、4が追加された構造を有している。
つまり、上記照明装置12は、上記光学レンズ部2を第1光学レンズ部としたとき、上記第1光学レンズ部の光射出側に、少なくとも2枚の光学レンズからなる第2光学レンズ部(光学レンズ3、4)が設けられている構造を有している。
上記光学レンズ3は、凹レンズであり、光学レンズ部2に一番近く、且つ、凹面側を光学レンズ部2に向けて配置されている。
上記光学レンズ4は、凸レンズであり、上記光学レンズ3よりも光学レンズ部2から遠い位置に配置されている。
このように、光学レンズ部2の外側にさらに光学レンズ3、4を配置することで、図15に示すように、照明装置12から照射される光の射出角度を狭くすることができる。
(本実施形態の効果)・・・図16〜19
上記構成の照明装置12において、追加する光学レンズ3、4のレンズ形状を最適化することにより、図16に示すように、照射領域内を均一に照明することが可能となる。
この場合、出射角度の狭角度化と照明領域の均一化を両立する為には、上記のように、凹レンズと凸レンズとを組合せて用いることがより好ましい。これは、凹レンズと凸レンズとを組合せて用いることにより、各レンズで発生する収差を補正し合い、照射領域の均一性を実現させることが可能となるためである。
また、追加するレンズの配置は、図14の配置位置に限定されるものではなく、他の位置であってもよい。
図17は、図14に示す光学レンズ3、4の配置とは異なる位置に、光学レンズ3、4を配置した場合の照明装置12の概略構成を示す図である。
図18は、図17に示す要部Bの拡大図である。
図17に示すように、図14において追加配置した光学レンズ3、4の一部を異なる場所へ配置させることで、この照明装置12から出射される光の角度分布を変化させることができる。
なお、角度分布を変化させた場合においても、図19に示すように、照射領域内をほぼ均一に照明することが可能となる。
以上のように、前記実施の形態1で説明した照明装置11に対して、光出射側にさらに光学レンズ3、4を追加することによって、出射角度を狭くすることが可能となる。また、追加する光学レンズの配置を変化させることにより、出射角度を調整(制御)することも可能となる。
このように、光学レンズ3、4を追加して、出射角度を制御しても、図16、図19に示すように、それぞれの場合においても、照射領域内の照度均一性を保つことが可能となる。
なお、第2光学レンズ部は、図14に示す光学レンズ3、4に限定されるものではなく、例えば、光学レンズ3の替わりに、光学レンズ3と同様の光学特性を持つように組合せられた複数の光学レンズを用いても良い。第2光学レンズ部を構成する光学レンズの枚数に特段の制限は設けない。
しかし、光学レンズの枚数が増加すると、面内均一性の向上、照射角度制御が容易になる一方、レンズ界面増加に伴う光透過率の低下、レンズ枚数増加に伴うコストアップなどの課題を考慮する必要がある。
<実施の形態3>
本発明のさらに他の実施の形態について説明すれば以下の通りである。なお、説明の便宜上、前記実施の形態1、2と同一の機能を有する部材には、同一の番号を付記し、詳細な説明を省略する。ここでは、光学レンズ部2の2枚構成の光学レンズを一体化した例について説明する。
(照明装置の構成)・・・図20、21
図20は、本実施の形態に係る照明装置13aの概略構成を示す図である。
図21は、本実施の形態に係る照明装置13bの概略構成を示す図である。
図20に示す照明装置13aでは、光学レンズL1、L2を一体成型して光学レンズ部22を構成する例を示している。
具体的には、アクリル材質等の樹脂を材料として用いて、金型によって光学レンズL1、L2を一体成型して光学レンズ部22としている。
一方、図21に示す照明装置13bでは、光学レンズL1、L2を接着して光学レンズ部23とした例を示している。
具体的には、光源1の発光面に近いレンズ(光学レンズL1)と発光面から遠いレンズ(光学レンズL2)とをそれぞれ成型した後、各レンズの中心付近で接着させて光学レンズ部23としている。
ここで、前記実施の形態1で示した光学レンズ部2(図1)と、図20に示す光学レンズ部22との光学レンズ形状を比較すると、光源1から広角に出射する光においては、どちらも同じ4つの空気界面での屈折によって、光の進行方向を大きく変化させている。
一方、図1における光源面に垂直な方向に出射する光は、光学レンズ部2の各空気界面において、概ね垂直に入射している。その為、図20のように、光学レンズ部22の中央付近の一部を接触または接合させても、射出角度分布に大きな影響を及ぼすことなく、照射領域の均一性が実現される。
(本実施形態の効果)・・・図22、23
図20に示すように、光学レンズを一体成型した場合の光学レンズ部22を用いた照明装置13aにおいて、図22に示すように、照明装置13aより1m離れた場所に発光面と平行となるように評価面を配置する場合、図23に示すように、照射領域の照度分布は概ね均一となる。
このように、光学レンズを構成する2枚のレンズを接着する場合のメリットとしては、発光面と光学レンズとの位置合わせの簡素化による低コスト化が挙げられる。また、使用中における発光面と光学レンズとの固定方法においても、簡素化することが可能となる。
更に、光学レンズを一体成型する場合のメリットとしては、前述した位置合わせ・固定方法の簡素化による低コスト化だけでなく、成型回数が2回から1回に減少することによる低コスト化も挙げられる。また、2枚のレンズを接着するプロセスも省略することが可能となり、低コスト化に寄与する。
<変形例>・・・図24、25
図24は、前記実施の形態1の照明装置11の光出射側に、六角形の開口(アパチャー)部5を設けた場合を示す。上記照明装置11から出射された光のうち、六角形の開口部5に向かう光のみがこれを透過し、それ以外の光は反射・吸収されることになる。
図25は、照明装置11から1m離れた場所に評価面を配置した場合の2次元照度分布を示しているが、概ね開口部5と同じ形状で照明され、かつ、照射領域内は均一な照度で照明されることが可能となる。さらに、評価面を面光源照明装置から離した場合においても、照射領域の形状、均一性は保たれたまま照明されることも可能である。
<補足説明>・・・図26
(1)図26を用いて、光源1の配置範囲の制限について説明する。
上記光源1の配置範囲は下記式を満たす範囲内に制限されることがより好ましい。
h≦2√(d(2R−d))
ここで、hは発光部の配置範囲の幅、dは光源から光軸上の光学レンズL1界面との距離、Rは光学レンズL1の内側レンズ曲率半径を示している。
上記範囲内に光源1を配置させることによって、光源1から射出する光を全て1枚目レンズである光学レンズL1に取込むことが可能となり、光利用効率を向上させることができる。
(2)光学レンズ部2の焦点位置と虚像位置、光源位置との関係について説明する。
上記構成のように、光源1の射出面側に配置する光学レンズ部2の焦点位置を各光学レンズL1、L2で発生するL1虚像、L2虚像の位置よりも後ろ側(レンズ射出側の反対方向)の遠くへ配置させることによって、光源1、及び虚像(L1虚像、L2虚像)位置を相対的に、光学レンズ部2へ近付けることができる。
このとき、光学レンズ部2のレンズ主点から焦点位置までの距離をf、レンズ主点から光源までの距離をa、レンズ主点から虚像までの距離をbと仮定すると、以下の関係式が成立する。ここでレンズ主点とは、レンズに入射する光線と出射する光線の振るまいだけを代表させて、レンズ厚さの無視できる薄肉レンズで置き換えた場合の薄肉レンズの位置を示す。
1/a ― 1/b = 1/f ・・・(1)
上記構成の照明装置11では、虚像位置を光学レンズL1、L2の焦点位置f1、f2よりも相対的に光学レンズ部2へ近付ける為、以下の関係式が成立する。
f>b ・・・(2)
ここで、上記式(1)より、以下の関係式が導かれる。
1/a = 1/b + 1/f = (b+f)/bf ・・・(3)
さらに式(3)を展開すると、以下の関係式となる。
a = bf/(b+f) = f/(1+f/b) ・・・(4)
ここで、式(2)より、以下の関係式が導かれる。
f/b>1 ・・・(5)
よって、式(4)に式(5)の関係式を代入すると、以下の関係式が成立する。
a<f/2
つまり、レンズ主点から光源までの距離aを、レンズ主点から焦点位置までの距離fの半分より短くすることによって、常に、虚像位置を光学レンズの焦点位置よりも相対的に光学レンズへ近付けることが出来る。
(3)光学レンズ部2のレンズ界面にて一部の光が反射される為、各光学レンズのレンズ表面に反射防止用の表面処理を行う方がより好ましい。一般的な反射防止用の表面処理として、複数の屈折率の異なる薄膜を成膜させて表面反射を低減させる反射防止膜が挙げられる。また、その他の方法として、各光学レンズのレンズ表面上に1ミクロン以下の微小凹凸形状(モスアイ構造)を形成させて界面反射を低減させる方法も挙げられる。
各光学レンズのレンズ表面での界面反射を低減させる方法については、上記に挙げた方法のみに限定されるものではない。
(4)光源部の発光波長は可視光に限定されるものではない。紫外域や赤外域の波長を発する発光素子を用いても良い。
(5)以上に説明した実施形態において、レンズ形状は全て回転対称系の形状としているがこれに限定されるものではなく、図面奥行き方向に一様な形状とするレンチキュラー形状であってもよい。これによれば、レンチキュラー形状のレンズ断面方向に平行な方向のみ効果が発せられる。例えば、冷陰極管や直列配置されたLEDランプを光源として用いる場合に適している。棒状の光源部とレンチキュラー形状の光学レンズを組み合わせることによって、均一照明領域を丸みを帯びた矩形とすることが可能となる。
[円形ではない照射領域を形成する照明装置(実施形態4−1〜4−7)]
以下、レンズ面において複数の単位面を含む光学レンズを用いて、円形以外の照射領域を形成する照明装置について説明する。
<実施の形態4−1>
図33(a)および(b)は、本実施形態4−1の照明装置100を示す斜視図および断面図である。また、図33(c)は、第2レンズL2の光出射側面の形状を示す斜視図である。
図33(b)に示すように、照明装置100は、面光源1と、面光源1の光出射側に配置された第1レンズL1と、第1レンズL1の光出射側に配置された第2レンズL2とを備えている。面光源1の中心と、各レンズL1、L2のレンズ面中心とは、1直線(光軸)上に沿って並んでいる。面光源1の光出射面と、第1レンズL1の主点との間の距離は、例えば、第1レンズL1の入射面を凹面とした場合の凹面の深さ〜第1レンズL1の厚み程度に設定される。また、第1レンズL1の主点と、第2レンズL2の主点との間の距離は、例えば、第1レンズL1と第2レンズL2とが接する場合の主点間距離〜第1レンズL1から出射する光線角度をαとし、第2レンズL2のレンズの開口径Dを用いて、D/(2・tan(α))にて計算される距離に設定される。
なお、照明装置100に設けられた光学系は、第1レンズL1および第2レンズL2以外の光学素子をさらに含むように構成されていても良いが、以下には、面光源1、第1レンズL1および第2レンズL2の構成について説明する。
面光源1は、上記の実施形態と同様に、発光面に並べられた複数の発光素子(例えば複数のLED)を含むように構成されていてよい。この場合、面光源1の発光面の平面形状は、複数の発光素子が配置されている領域の外周形状によって規定されてよく、例えば、四角形であるが、これに限られず円形などであってもよい。また、面光源1の発光面のサイズは、例えば、第1レンズL1の入射面を凹面とした場合の凹面の有効径を最大として設定される。
本実施形態において、第1レンズL1は、面光源1の全体を覆うように設けられた凸メニスカスレンズである。第1レンズL1の光入射面は凹曲面から構成されており、光出射面は凸曲面から構成されている。これらの光入射面および光出射面は、球面、非球面または自由曲面のいずれであってもよい。
また、第2レンズL2は、概ね平凸レンズの形状を有しており、その光入射面は平面である。また、第2レンズL2の光出射面S0は、概ね凸面形状を有している。ただし、本実施形態では、第2レンズL2の光出射面S0が、非回転面をレンズ面として含むように構成されている。
ここで、本明細書で用いる「非回転面」という語について説明する。本明細書において、「非回転面」とは、「回転面」ではない任意の曲面を意味する。また、「回転面」とは、母線となる線分(直線または曲線)を回転軸周りに回転させたときに形成される回転体の表面を意味する。一般に、光学系が備えるレンズの表面は、光軸を回転軸とする回転面をなすように形成されている。このような回転面(レンズ面)は、光軸対称回転面と呼ばれることもある。
「回転面」は、回転軸を含む任意の断面において常に同じ形状の線分(母線)を形成する。これに対して、「非回転面」は、回転軸を含む異なる断面において、異なる形状の線分を形成する場合がある。
また、本明細書では、「回転対称体」および「回転対称性」という語も用いられる。「回転対称体」は、所定の軸に対して回転対称な立体を意味し、例えば、立方体は、面心を通る軸について4回対称な回転対称体である。「回転対称体」の表面は、上記の所定の軸に対して「回転対称性」を有する。
以下に説明する種々の実施形態において、例えば、正方形状の照射領域を形成するために用いられるレンズは、そのレンズ面において「非回転面」が形成されている一方で、光軸に対して4回対称な「回転対称性」を有している。また、例えば、正三角形状の照射領域を形成するために用いられるレンズは、そのレンズ面において「非回転面」が形成されている一方で、光軸に対して3回対称な「回転対称性」を有している。
再び、本実施形態の第2レンズL2について説明する。第2レンズL2は、レンズ面の中心Oを通りレンズ面に垂直な軸(典型的には光軸に一致)に対して、4回対称な回転対称体として設けられている。この構成において、第2レンズL2の光出射面S0は、4つの単位面S1〜S4を有している。4つの単位面S1〜S4は、光軸上に配置されたレンズ面の中心Oから外側に向かって延びる4本の境界線B1〜B4によって分割されている。本実施形態の照明装置100では、このような4つの単位面S1〜S4を含む非回転面が形成されたレンズを用いて、照射領域が略正方形の形状の照射領域を実現する。
なお、第1レンズL1を通過した光は、第2レンズL2のレンズ面中心Oから所定範囲内の領域に入射され、典型的には、レンズ面SOの外周近傍には入射されない。このため、本実施形態において、レンズ面SOの外周形状は特に限定されるものではなく、必ずしも四角形状である必要はない。
4つの単位面S1〜S4のそれぞれは自由曲面である。各自由曲面は、図33(a)および(c)に示すx方向およびy方向(互いに直交)のそれぞれについて異なる曲率を有している。また、4つの単位面S1〜S4は、レンズ面の中心Oを通りz方向(x方向およびy方向に直交する方向)に平行な軸に対して対称的に配置されており、それぞれが、実質的に同じ曲率分布を有する面である。
上記のような4つの単位面S1〜S4の間に設けられる境界線B1〜B4は、曲率が不連続に変化する部分に対応する。なお、曲率が不連続に変化する境界線を有するレンズとしては、同心円状に境界線が形成されているフレネルレンズが知られている。しかし、本発明の実施形態の照明装置のレンズに形成される境界線B1〜B4は、フレネルレンズの表面に形成される境界線とは区別されるものであり、同心円状に配置された境界線ではない。
次に、単位面S1〜S4について、より具体的に説明する。以下には、図33(c)に示す4つのうちの1つの単位面S1についてのみ説明するが、他の単位面S2〜S4についても同様の説明が適応される。
単位面S1には、図33(c)に示すy方向に並ぶ3点P1、P2、P3が存在する。ここで、3点P1、P2、P3のそれぞれの箇所においてx方向に設定される曲率半径をそれぞれRx1、Rx2、Rx3とすると、単位面S1は次の関係式を満足するように形成されている。
Rx1≠Rx2≠Rx3
なお、図示する形態では、Rx1>Rx2>Rx3を満足するように曲面が決定されているが、この関係は例示的なものであり、これに限らず場合によっては、Rx1<Rx2<Rx3の関係を満たしていても良い。
また、3点P1、P2、P3は、y方向において同一曲率を有する曲線上に位置しており、各点でy方向の曲率はそれぞれ等しい。
一方、図33(c)に示すように、単位面S1には、x方向に並ぶ3点Q1、Q2、Q3が存在する。ここで、3点Q1、Q2、Q3のそれぞれの箇所においてy方向に設定される曲率半径をそれぞれRy1、Ry2、Ry3とすると、単位面S1は次の関係式を満たすように形成されている。
Ry1≠Ry2≠Ry3
図示する形態では、Ry1>Ry2>Ry3を満足するように曲面が決定されているが、この関係は例示的なものであり、これに限らず場合によってはRy1<Ry2<Ry3の関係を満たしていても良い。
また、3点Q1、Q2、Q3のそれぞれは、x方向において同一曲率を有する曲線上に位置しており、各点でx方向における曲率はそれぞれ等しい。
つまり、図に示すy方向に延びる太い曲線(例えば、P1、P2、P3を通る曲線)のそれぞれは、x方向については曲率が異なり、かつ、y方向については同じ曲率を有する点の集合を示している。また、図に示すx方向に延びる太い曲線(例えば、Q1、Q2、Q3を通る曲線)のそれぞれは、y方向については曲率が異なり、かつ、x方向については同じ曲率を有する点の集合を示している。
次に、上記のレンズ面の具体的な設計を記載する。
下記の表1は、図33(c)におけるx方向およびy方向を含むxy平面(光軸と直交する平面)において、単位面S1における各x、y座標でのz方向の高さ(各点でのレンズ厚さ)を示す。なお、各x、y座標におけるレンズ高さz=f(x、y)は、例えば、下記の式によって規定される。
f(x、y)=−cy2/(1+(1−(1+k)cy 221/2)−cx2/(1+(1−cx 221/2
ここで、cyは1/Ry、cxは1/Rxであり、kはコーニック定数(下記の表1ではコーニックCyとして示している)である。また、レンズ高さzは、レンズ中心Oでの高さを0として求められた値である。
Figure 2014017262
なお、以上に説明したレンズ設計は例示的なものであり、他の式を用いて自由曲面が規定されていても良いことは言うまでもない。例えば、単位面S1〜S4のそれぞれは、さらに高次の項を含む非球面関数や、これに対応する高次の非球面係数を含む非球面式を用いて、x方向およびy方向における曲率が決定された自由曲面であってもよい。
また、自由曲面の形状は、所望する照射領域の形状に応じて適切に決定されてよい。例えば、上記の曲率半径RxおよびRyの値を比較的小さく設定する(すなわち、曲率を大きく設定する)ことによって、照射領域の縦横のサイズを比較的小さくすることができる。
以上に説明したように構成された照明装置100において、面光源1から出射した光は、凸メニスカスレンズである第1レンズL1において集光され、さらに、4つの単位面S1〜S4をレンズ面に含む第2レンズL2で屈折されることによって、スクリーン上の略正方形の領域に照射される。
また、図27(b)〜(f)に示したように、第1レンズL1によって形成される虚像I1よりも遠位に、かつ、基準焦点f’よりも遠位に第2レンズL2の焦点F2が配置されるように光学系を設計することによって、照度ムラが目立ちにくい均質な照射領域を実現することができる。
図34(a)は、照明装置100によって光が照射された領域の照度分布を示し、図34(b)および(c)は、照射領域の平面形状(スポット形状LS)を示す。なお、図34(b)は、光学系の設計値から求められたスポット形状を示し、図34(c)は、実際に作製した光学系を用いて得られたスポット形状を示している。
図に示されるように、第2レンズL2の光出射面S0に、上記の4つの自由曲面からなる非回転面のレンズ面を設けることによって、略正方形のスポット形状LSを実現することができる。本実施形態では、遮光部材などで光源からの光の一部を遮断することなく、光源からの光をレンズ面で屈折させることによって四角形状に集光しているので、光の利用効率を向上させることができる。
シミュレーションによる計算の結果、本実施形態の照明装置100によれば、1m先の照射領域に到達する光利用効率は約80%であることが確認された。ここで、光利用効率とは、光源部から空気中へ射出した光量に対する、レンズを通過後1m先の照射面に到達した光量の比率を意味する。本実施形態の照明装置100は、光源部とレンズ2枚という必要最低限の基本要素から構成されており、かつ、それら基本要素の中で光を吸収・カットする要素が含まれていないので、このような高い光利用効率が達成されたものと考えられる。
また、図34(a)からわかるように、本実施形態の照明装置100を用いれば、照度の均一性を高くすることができる。したがって、均一な照度で照らすことができる異形のスポットライトとして好適に利用することができる。
第1レンズL1または第2レンズL2は、例えば、樹脂材料から形成されるが、これに限定されるものではない。第1レンズL1または第2レンズL2は、可視光を透過する透明屈折率媒体であることが望ましい。また、用途によっては紫外域、赤外域を透過する屈折率媒体を用いることもできる。レンズ材料の代表的な例としては、PMMA(ポリメタクリル酸メチル樹脂)、PC(ポリカーボネート)、PS(ポリスチレン)、COP(シクロオレフィンポリマー)、シリコーンなどの樹脂や、ガラスなどの無機材料が挙げられる。第1レンズL1または第2レンズL2の屈折率は、例えば、1.3〜2.0に設定される。
以上、第2レンズL2の射出面側SOに非回転面を配置する形態を説明したが、本発明の実施形態はこれに限定されることはない。レンズ面としての非回転面を第1レンズL1の射出面側のみに配置しても、概ね同様の照明分布を実現することができる。また、第1レンズL1の光源側レンズ面(光入射面)または第2レンズL2の光源側レンズ面(光入射面)において、上記の非回転面を配置するようにしても良い。なお、第1レンズL1および/または第2レンズL2の光入射面に、レンズ面としての非回転面を設ける場合、典型的には、非回転面は凹面を形成する。この場合、上記の境界線B1〜B4は、レンズ面における谷線として形成される。
このように、本発明の実施形態による照明装置100では、第1レンズL1または第2レンズL2の光入射面または光出射面のうちの少なくともいずれかのレンズ面において、非回転面が形成されていればよい。なお、全てのレンズ面を非回転面としてもよいが、コストの増大を招く懸念があるため、好適には、第1レンズL1または第2レンズL2の光射出面側のみに非回転面が設けられる。また、少なくとも第2レンズL2の光射出面に非回転面を配置することが、略四角形の照明分布を実現するために有利である。
<実施の形態4−2>
図35(a)および(b)は、本実施形態4−2の照明装置200を示す斜視図および断面図である。また、図35(c)は、第2レンズL2の光出射側面の形状を示す斜視図である。
照明装置200は、照明装置100と同様に、面光源1と、面光源1の光出射側に設けられた第1レンズL1と、第1レンズL1の光出射側に設けられた第2レンズL2とを備えている。面光源1の中心と、各レンズL1、L2のレンズ面中心とが光軸に沿って並んでいる。
照明装置200では、第2レンズL2の光出射面に形成された非回転面の形状が上記実施形態4−1の照明装置100とは異なっている。面光源1や、第1レンズL1の形態は照明装置100と同様であるので、ここでは説明を省略し、以下には第2レンズL2のレンズ面について説明する。
本実施形態においても、第2レンズL2は、概ね平凸レンズの形状を有しており、その光入射面は平面である。また、第2レンズL2の光出射面は、概ね凸面形状を有している。ただし、本実施形態では、第2レンズL2の光出射面が、実施形態4−1とは異なる非回転面をレンズ面として含むように構成されている。
第2レンズL2は、レンズ面の中心Oを通りレンズ面に垂直な軸(典型的には光軸に一致)に対して3回対称な回転対称体として形成されている。この構成において、第2レンズL2の光出射面SOは、3つの単位面S1〜S3を有している。3つの単位面S1〜S3は、光軸上に配置されたレンズ面の中心Oから外側に向かって延びる3本の境界線B1〜B3によって分割されている。本実施形態では、このような3つの単位面を含む非回転面を用いて、照射領域が略正三角形の形状のスポットライトを実現する。
3つの単位面S1〜S3のそれぞれは自由曲面であり、この自由曲面において図35(c)に示すx軸方向およびy軸方向のそれぞれについて曲率が異なっている。3つの単位面S1〜S3は、実質的に同じ曲率分布を有する面であり、レンズ面の中心Oを通り、図35(a)に示すz軸方向に平行な軸に対して、対称的に配置されている。
次に、単位面S1〜S3についてより具体的に説明する。以下には、図35(c)に示す1つの単位面S1についてのみ説明するが、他の単位面S2〜S3についても同様の説明が適用される。
単位面S1には、図35(c)に示すy方向に並ぶ3点P1、P2、P3が存在する。ここで、3点P1、P2、P3のそれぞれの箇所においてx方向に設定される曲率半径をそれぞれRx1、Rx2、Rx3とすると、単位面S1は次の関係式を満足するように形成されている。
Rx1≠Rx2≠Rx3
なお、図示する形態では、Rx1>Rx2>Rx3を満足するように曲面が決定されているが、この関係は例示的なものであり、これに限らず場合によっては、Rx1<Rx2<Rx3の関係を満たしていても良い。
また、3点P1、P2、P3は、y方向において同一曲率を有する曲線上に位置しており、各点でy方向における曲率はそれぞれ等しい。
一方、図35(c)において、単位面S1には、x方向に並ぶ3点Q1、Q2、Q3が存在する。ここで、3点Q1、Q2、Q3のそれぞれの箇所においてy方向に設定される曲率半径をそれぞれRy1、Ry2、Ry3とすると、単位面S1は次の関係式を満たすように形成されている。
Ry1≠Ry2≠Ry3
図示する形態では、Ry1>Ry2>Ry3を満足するように曲面が決定されているが、この関係は例示的なものであり、これに限らず場合によってはRy1<Ry2<Ry3の関係を満たしていても良い。
また、3点Q1、Q2、Q3のそれぞれは、x方向の曲率は同一曲率を有する曲線上に位置しており、x方向における曲率はそれぞれ等しい。
つまり、図に示すy方向に延びる太い曲線(例えば、P1、P2、P3を通る曲線)のそれぞれは、x方向については曲率が異なり、かつ、y方向については同じ曲率を有する点の集合を示している。また、図に示すx方向に延びる太い曲線(例えば、Q1、Q2、Q3を通る曲線)のそれぞれは、y方向については曲率が異なり、かつ、x方向については同じ曲率を有する点の集合を示している。
次に、上記のレンズ面のより具体的な設計を記載する。
下記の表2は、図35(c)におけるx方向およびy方向を含むxy平面(光軸と直交する平面)において、単位面S1における各x、y座標でのz方向の高さ(各点でのレンズ厚さ)を示す。なお、各x、y座標におけるレンズ高さz=f(x、y)は、例えば、下記の式によって規定される。
f(x、y)=−cy2/(1+(1−(1+k)cy 221/2)−cx2/(1+(1−cx 221/2
ここで、cyは1/Ry、cxは1/Rxであり、kはコーニック定数(下記の表ではコーニックとして示されている)である。なお、高さzは、レンズ中心Oでの高さを0として求められた値である。
Figure 2014017262
図36(a)は、照明装置200によって得られる照射領域における照度分布を示し、図36(b)および(c)は、照射された光の平面形状(スクリーン上に照射されたスポット形状)を示す。なお、図36(b)は、光学系の設計値から求められたスポット形状を示し、図36(c)は、実際に作製した光学系を用いて得られたスポット形状を示している。
図に示されるように、第2レンズL2の光出射面に、上記の3つの自由曲面からなる非回転面のレンズ面を設けることで、略正三角形のスポット形状を実現することができる。本実施形態では、遮光部材などで光源からの光の一部を遮断することなく、光源からの光をレンズ面で屈折させることによって正三角形状に集光しているので、光の利用効率を向上させることができる。
シミュレーションによる計算の結果、本実施形態の照明装置によれば、1m先の照明領域に到達する光利用効率は約80%であることが確認された。
本実施形態においても、上記の第1レンズL1または第2レンズL2は、実施形態1と同様の材料から形成されていてよい。また、上記には、第2レンズL2の射出面側SOに非回転面を配置した形態を説明したが、これに限定されることはない。第1レンズL1または第2レンズL2の光入射面または光出射面のうちの少なくともいずれかのレンズ面において、非回転面が形成されていればよい。
<実施の形態4−3>
図37(a)および(b)は、本実施形態4−3の照明装置300を示す斜視図および断面図である。また、図37(c)は、第2レンズL2の光出射側面の形状を示す斜視図である。
照明装置300は、照明装置100と同様に、面光源1と、面光源1の光出射側に設けられた第1レンズL1と、第1レンズL1の光出射側に設けられた第2レンズL2とを備えている。面光源1の中心と、各レンズL1、L2のレンズ面中心とが光軸に沿って並んでいる。
照明装置300では、第2レンズL2の光出射面に形成された非回転面の形状が上記実施形態4−1の照明装置100とは異なっている。面光源1や、第1レンズL1の形態は照明装置100と同様であるので、以下には、第2レンズL2のレンズ面についてのみ説明する。
本実施形態においても、第2レンズL2は、概ね平凸レンズの形状を有しており、その光入射面は平面である。また、第2レンズL2の光出射面は、概ね凸面形状を有している。
第2レンズL2は、レンズ面の中心Oを通りレンズ面に垂直な軸(典型的には光軸と整合)に対して、5回対称な回転対称体として形成されている。この構成において、第2レンズL2の光出射面SOは、レンズ面の中心Oから外側に向かって延びる5本の境界線(稜線)B1a〜B5aと、同様に別のレンズ面の中心Oから外側に向かって延びる5本の境界線(谷線)B1b〜B5bとによって分割される、10個の単位面を有している。5本の境界線(稜線)と5本の境界線(谷線)とは交互に配置されており、各単位面は、1本の境界線(稜線)と1本の境界線(谷線)との間に形成されている。本実施形態では、このような10個の単位面を含む非回転面を用いて、照射領域が略星型の形状のスポットライトを実現する。
10個の単位面のそれぞれは自由曲面であり、この自由曲面においてレンズ面と平行な面内において規定され、互いにの直交する2軸方向のそれぞれについて曲率が異なっている。10個の単位面のうち、境界線を挟んで隣接する2面(例えば、図37(c)において境界線B1aを挟んで隣接する2面S1およびS2)は、当該境界線を通りz方向に平行な面に対して対称的な形状を有している。これらの2面を1対の単位面として考えると、本実施形態では、5対の単位面が、レンズ面の中心Oを通りz方向に平行な軸に対して対称的に配置されている。
図38(a−1)および(b−1)は、10個の単位面(自由曲面)を有するが、単位面の曲面形状がそれぞれで異なる2種類の第2レンズL2をそれぞれ示す。また、図38(a−2)および(b−2)は、第2レンズL2を用いた場合における照射領域の形状をそれぞれ示す。図38(a−2)および(b−2)に示されるように、いずれのレンズの場合にも、略星型形のスポット形状を実現できる。なお、シミュレーションによる計算の結果、本実施形態の照明装置によれば、1m先の照明領域に到達する光利用効率は約77%であることが確認された。
また、図38(a−2)および(b−2)からわかるように、単位面を形成する自由曲面の形状を変えることによって、照射領域の形状(照射光の分布)を変えることができる。したがって、所望の照射領域の形状が得られるように、自由曲面の形状は適宜調節されてよい。
また、上記の実施形態4−1、4−2および本実施形態4−3に示したように、照射領域が略正方形、略正三角形および略星型のいずれの場合であっても、非回転面においてレンズ中心Oを中心に対称的に曲面を設けることによって、照射領域の形状も同様に対称性の高いものとすることができる。
なお、本実施形態においても、上記の第1レンズL1または第2レンズL2は、実施形態1と同様の材料から形成されていてよい。また、上記には、第2レンズL2の射出面側SOにレンズ面としての非回転面を配置した形態を説明したが、これに限定されることはない。第1レンズL1または第2レンズL2の光入射面または光出射面のうちの少なくともいずれかのレンズ面において、非回転面が形成されていればよい。
<実施の形態4−4>
図39(a)および(b)は、本実施形態4−4の照明装置400を示す斜視図および断面図である。また、図39(c)は、第2レンズL2の光出射側面の形状を示す斜視図である。
照明装置400は、照明装置100と同様に、面光源1と、面光源1の光出射側に設けられた第1レンズL1と、第1レンズL1の光出射側に設けられた第2レンズL2とを備えている。面光源1の中心と、各レンズL1、L2のレンズ面中心とが光軸に沿って並んでいる。
照明装置400では、第2レンズL2の光出射面に形成された非回転面の形状が上記実施形態4−1の照明装置100とは異なっている。面光源1や、第1レンズL1の形態は照明装置100と同様であるので、以下には、第2レンズL2のレンズ面についてのみ説明する。
本実施形態においても、第2レンズL2は、概ね平凸レンズの形状を有しており、その光入射面は平面である。また、第2レンズL2の光出射面は、概ね凸面形状を有している。
第2レンズL2は、レンズ面の中心Oを通りレンズ面に垂直な軸(典型的には光軸と整合)に対して、5回対称な回転対称体として形成されている。この構成において、第2レンズL2の光出射面SOは、光軸上に配置されたレンズ面の中心Oから外側に向かって延びる5本の主境界線(谷線)B1a〜B5aと、この主境界線B1a〜B5aの中途から外側に向かって延びる5本の副境界線(谷線)B1b〜B5bとによって分割される10個の単位面を有している。
隣接する2本の主境界線(例えば、図に示す主境界線B1aと主境界線B2a)によって挟まれる領域において、1本の副境界線(例えば、図に示す副境界線B1b)によって分割される2種類の単位面S1、S2が設けられている。この2種類の単位面S1、S2で、それぞれの面積および形状は異なっている。
また、この2種類の単位面を1つの対として、5対の単位面が、光軸を中心として回転対称性を有するように配置されている。
上記の実施形態4−1〜4−3では、隣り合う自由曲面(単位面)は、同一形状または境界線を含む断面に対して対称性を有していたが、本実施形態4−4では、上記2種類の単位面は全く異なる形状を有している。このような形状のレンズを用いる場合であっても、光利用効率を高いまま所望の領域に光を照射することができる。
図40(a)は、照明装置400によって得られる照射領域における照度分布を示し、図40(b)は、照射された光の平面形状を示す。なお、図40(a)には、図40(b)に示す横方向Xと縦方向Yとのそれぞれに沿った照度分布のグラフが別個に示されている。図からわかるように、本実施形態の照明装置では、渦巻き型のスポット形状を得ることができる。なお、シミュレーションによる計算の結果、本実施形態の照明装置によれば、1m先の照明領域に到達する光利用効率は約79%であることが確認された。
なお、本実施形態においても、上記の第1レンズL1または第2レンズL2は、実施形態1と同様の材料から形成されていてよい。また、上記には、第2レンズL2の射出面側SOにレンズ面としての非回転面を配置した形態を説明したが、これに限定されることはない。第1レンズL1または第2レンズL2の光入射面または光出射面のうちの少なくともいずれかのレンズ面において、非回転面が形成されていればよい。
<実施の形態4−5>
図41(a)および(b)は、本実施形態4−5の照明装置500を示す斜視図および断面図である。また、図41(c)は、第2レンズの光出射側面の形状を示す斜視図である。
照明装置500は、照明装置100と同様に、面光源1と、面光源1の光出射側に設けられた第1レンズL1と、第1レンズL1の光出射側に設けられた第2レンズL2とを備えている。面光源1の中心と、各レンズL1、L2のレンズ面中心とが光軸に沿って並んでいる。
照明装置500では、第2レンズL2の光出射面に形成された非回転面の形状が上記実施形態4−1の照明装置100とは異なっている。面光源1や、第1レンズL1の形態は照明装置100と同様であるので、以下には、第2レンズL2のレンズ面についてのみ説明する。
本実施形態においても、第2レンズL2は、概ね平凸レンズの形状を有しており、その光入射面は平面である。また、第2レンズL2の光出射面は、概ね凸面形状を有している。
第2レンズL2は、レンズ面の中心Oを通りレンズ面に垂直な軸(典型的には光軸と整合)に対して、2回対称な回転対称体として形成されている。
この構成において、第2レンズL2の光出射面SOは、光軸上に配置されたレンズ面の中心Oから外側に向かって延びる4本の境界線B1〜B4によって分割される4つの単位面S1〜S4を有している。
これらの単位面S1〜S4のうち、レンズ中心Oに対して向かい合う2面(単位面S1と単位面S3、または、単位面S2と単位面S4)は、曲率が同等の曲面である。しかし、隣り合うレンズ面(例えば、単位面S1と単位面S2)は、曲率の異なる曲面である。本実施形態では、このような2×2種類の4つの単位面を含む非回転面をレンズ面とするレンズを用いて、照射領域が略長方形の形状のスポットライトを実現する。
4つの単位面S1〜S4のそれぞれは自由曲面であり、この自由曲面において図41(a)に示すx軸方向およびy軸方向のそれぞれについて曲率が異なっている。上記のように、向かい合う単位面は同等の曲面であるので、軸方向の曲率は同様に設定される。また、隣単位面は異なる曲面であるので、別の曲率に設定される。以下、レンズ面のより具体的な設計を記載する。
以下の表3および表4は、単位面S1、S3に対して設定される曲率の設計(表3)と、単位面S2、S4に対して設定される曲率の設計(表4)とをそれぞれ示す。表に示すように、それぞれで設計のパラメータが異なっている。なお、表に記載の数字の意味(xy座標における高さz)は、表1および2に示した例と同じであるのでここでは説明を省略する。
Figure 2014017262
Figure 2014017262
図42(a)は、照明装置500によって得られる照射領域における照度分布を示し、図42(b)は、照射された光の平面形状を示す。なお、図42(a)には、図42(b)に示す横方向Xと縦方向Yとのそれぞれに沿った照度分布のグラフが別個に示されている。
図42(b)に示されるように、第2レンズL2の光出射面に、上記の2×2種類の4つの自由曲面からなる非回転面のレンズ面を設けることで、略長方形のスポット形状が実現できる。なお、シミュレーションによる計算の結果、本実施形態の照明装置500によれば、1m先の照明領域に到達する光利用効率は約80%であることが確認された。
なお、本実施形態においても、上記の第1レンズL1または第2レンズL2は、実施形態1と同様の材料から形成されていてよい。また、上記には、第2レンズL2の射出面側SOにレンズ面としての非回転面を配置した形態を説明したが、これに限定されることはない。第1レンズL1または第2レンズL2の光入射面または光出射面のうちの少なくともいずれかのレンズ面において、非回転面が形成されていればよい。
<実施の形態4−6>
図43(a)および(b)は、本実施形態4−6の照明装置600を示す斜視図および断面図である。また、図44(a)および(b)は、照明装置600によって得られる照射領域における照度分布を示し、図44(b)は、照射された光の平面形状を示す。なお、図44(a)には、図44(b)に示す横方向Xに沿った照度分布のグラフが示されている。
本実施形態の照明装置600は、照明装置100と同様に、面光源1と、面光源1の光出射側に設けられた第1レンズL1と、第1レンズL1の光出射側に設けられた第2レンズL2とを備えている。面光源1の中心と、各レンズL1、L2のレンズ面中心とが光軸に沿って並んでいる。
照明装置600では、第2レンズL2の光出射面に形成された非回転面の形状が上記実施形態4−1の照明装置100とは異なっている。面光源1や、第1レンズL1の形態は照明装置100と同様であるので、以下には、第2レンズL2のレンズ面についてのみ説明する。
本実施形態においても、第2レンズL2は、概ね平凸レンズの形状を有しており、その光入射面は平面である。また、第2レンズL2の光出射面は、概ね凸面形状を有している。また、第2レンズL2は、レンズ面の中心Oを通りレンズ面に垂直な軸(典型的には光軸と整合)に対して、4回対称な回転対称体として形成されている。この構成において、第2レンズL2の光出射面SOは、光軸上に配置されたレンズ面の中心Oから外側に向かって延びる4本の境界線B1〜B4によって分割される4つの単位面S1〜S4を有している。本実施形態では、このような4つの単位面を含む非回転面を用いて、照射領域が略正方形状のスポットライトを実現する。
4つの単位面S1〜S4のそれぞれは、実施形態4−1の照明装置100と異なり、トロイダル面から形成されている。このトロイダル面において図43(a)および(b)に示すx軸方向およびy軸方向のそれぞれについて曲率が異なっている。4つの単位面S1〜S4は、実質的に同じ曲率分布を有する面であり、レンズ面の中心Oを通り図に示すz軸方向に平行な軸に対して対称的に配置されている。
ここで、トロイダル面について説明する。トロイダル面とは図に示す単位面S1について説明すると、x方向およびy方向においてそれぞれ異なる曲率をもつ面のことを指す。
なお、実施形態1のレンズが有する自由曲面(単位面)もx方向およびy方向においてそれぞれ異なる曲率を持つが、本実施形態で用いられるトロイダル面は、x方向またはy方向に沿った断面のいずれかにおいて円弧が形成される点で上記の自由曲面とは異なる。また、トロイダル面の場合、x方向の曲率半径Rxおよびy方向の曲率半径Ryのみで曲面を規定することができる。
本実施形態において、x方向の曲率半径Rxは、例えば、第2レンズL2の有効径の2分の1〜第2レンズL2の有効径の3倍に設定され、y方向の曲率半径Ryは、例えば、Rx〜Rxの5倍に設定される。
図44(a)および(b)に示されるように、本実施形態の照明装置600を用いて、頂角が丸みを帯びた概ね正方形のスポット形状を実現できる。また、照射領域における照度分布を均一なものとすることができる。また、シミュレーションによる計算の結果、本実施形態の照明装置600によれば、1m先の照明領域に到達する光利用効率は約81%であることが確認された。
次に、本実施形態の変形例として、3つのトロイダル面からなる非回転面を有するレンズを用いて略正三角形の照射領域を形成する形態を説明する。
図45(a)および(b)は、本実施形態の照明装置650を示す斜視図および断面図である。また、図46(a)および(b)は、照明装置650によって得られる照射領域における照度分布を示し、図46(b)は、照射された光の平面形状を示す。なお、図46(a)には、図46(b)に示す横方向Xと縦方向Yとのそれぞれに沿った照度分布のグラフが別個に示されている。
照明装置650では、第2レンズL2は、レンズ面の中心Oを通りレンズ面に垂直な軸(典型的には光軸と整合)に対して、3回対称な回転対称体として形成されている。この構成において、第2レンズL2の光出射面SOは、光軸上に配置されたレンズ面の中心Oから外側に向かって延びる3本の境界線B1〜B3によって分割される3つの単位面S1〜S3を有している。
3つの単位面S1〜S3のそれぞれはトロイダル面から形成されている。3つの単位面S1〜S3は、実質的に同じレンズ面の中心Oを通り、図に示すz軸方向に平行な軸に対して対称的に配置されている。なお、トロイダル面を規定する曲率半径Rx、Ryは、上記と同様の範囲であってよい。
図46(b)に示されるように、本実施形態において、頂角が丸みを帯びた概ね正三角形のスポット形状を実現できる。なお、シミュレーションによる計算の結果、本実施形態の照明装置によれば、1m先の照明領域に到達する光利用効率は約81%であることが確認された。
本実施形態においても、上記の第1レンズL1または第2レンズL2は、実施形態1と同様の材料から形成されていてよい。また、上記には、第2レンズL2の射出面側SOにレンズ面としての非回転面を配置した形態を説明したが、これに限定されることはない。第1レンズL1または第2レンズL2の光入射面または光出射面のうちの少なくともいずれかのレンズ面において、非回転面が形成されていればよい。
<実施の形態4−7>
図47(a)および(b)は、本実施形態4−7の照明装置700を示す斜視図および断面図である。また、図48(a)は、照明装置700によって得られる照射領域における照度分布を示し、図48(b)は、照射された光の平面形状を示す。なお、図48(a)には、図48(b)に示す横方向Xに沿った照度分布のグラフが示されている。
本実施形態の照明装置700は、照明装置100と同様に、面光源1と、面光源1の光出射側に設けられた第1レンズL1と、第1レンズL1の光出射側に設けられた第2レンズL2とを備えている。面光源1の中心と、各レンズL1、L2のレンズ面中心とが光軸に沿って並んでいる。
照明装置700では、第2レンズL2の光出射面に形成されたレンズ面において、4つのシリンドリカル面を単位面として含む非回転面が設けられている。その他の構成については実施形態4−6の照明装置600などと同様であるので、ここでは詳細な説明を省略する。
ここで、シリンドリカル面について説明する。シリンドリカル面とは図に示す単位面S1について説明すると、x方向においてのみ曲率を有し、y方向において曲率を有しない円柱側面に対応する面である。なお、単位面S1と隣接する単位面S2についていうと、y方向においてのみ曲率を有し、x方向において曲率を有しない。シリンドリカル面の形状は、曲率半径Rによって規定することができ、曲率半径Rは、例えば、第2レンズL2の有効径の2分の1〜第2レンズL2の有効径の3倍に設定される。
図48(b)および(c)に示されるように、本実施形態において、頂角が丸みを帯びた概ね正方形のスポット形状を実現できる。なお、シミュレーションによる計算の結果、本実施形態の照明装置によれば、1m先の照明領域に到達する光利用効率は約81%であることが確認された。
また、特にシリンドリカル面を用いてレンズ面を構成した場合において、図48(b)および(c)に示すように、正方形の各頂点の近傍において、副次的な照射領域が形成されることが確認された。このように、複数の単位面を含む非回転面をレンズ面に形成すると、一般の光学系において光軸回転面を形成する場合とは異なり、照射領域において非同心円状に出現する特徴的な照射部分が観察されることがある。
次に、本実施形態の変形例として、3つのシリンドリカル面からなる非回転面を有するレンズを用いて略正三角形の照射領域を形成する形態を説明する。
図49(a)および(b)は、本実施形態の照明装置750を示す斜視図および断面図である。また、図49(c)は、第2レンズL2を示す平面図である。さらに、図50(a)および(b)は、照明装置750によって得られる照射領域における照度分布を示し、図50(b)は、照射された光の平面形状を示す。なお、図50(a)には、図50(b)に示す横方向Xと縦方向Yとのそれぞれに沿った照度分布のグラフが別個に示されている。
照明装置750では、第2レンズL2は、レンズ面の中心Oを通りレンズ面に垂直な軸(典型的には光軸と整合)に対して、3回対称な回転対称体として形成されている。この構成において、第2レンズL2の光出射面SOは、光軸上に配置されたレンズ面の中心Oから外側に向かって延びる3本の境界線B1〜B3によって分割される3つの単位面S1〜S3を有している。本実施形態では、このような3つの単位面を含む非回転面を用いて、照射領域が略正三角形の形状のスポット形状を実現する。
3つの単位面S1〜S3のそれぞれはシリンドリカル面から形成されている。3つの単位面S1〜S3は、実質的に同じレンズ面の中心Oを通り、図に示すz軸方向に平行な軸に対して対称的に配置されている。図49(c)には、シリンドリカル面を規定する円柱の軸方向が示されている。シリンドリカル面を規定する曲率半径Rは、上記と同様の範囲であってよい。
図50(b)および(c)に示されるように、本実施形態において、頂角が丸みを帯びた概ね正三角形のスポット形状を実現できる。なお、シミュレーションによる計算の結果、本実施形態の照明装置によれば、1m先の照明領域に到達する光利用効率は約81%であることが確認された。また、本変形例の場合にも、図50(b)および(c)に示すように、正三角形の各頂点の近傍において、副次的な照射領域が形成されることが確認された。
本実施形態においても、上記の第1レンズL1または第2レンズL2は、実施形態1と同様の材料から形成されていてよい。また、上記には、第2レンズL2の射出面側SOにレンズ面としての非回転面を配置した形態を説明したが、これに限定されることはない。第1レンズL1または第2レンズL2の光入射面または光出射面のうちの少なくともいずれかのレンズ面において、非回転面が形成されていればよい。
<実施の形態4−8>
図51(a)および(b)は、本実施形態4−8の照明装置800を示す斜視図および断面図である。本実施形態の照明装置800では、実施形態4−1で説明した第1レンズL1および第2レンズL2の代わりに、一体型レンズL12が用いられている。一体型レンズL12は、第1レンズL1と実質的に同じ機能を持つ第1レンズ部分L1’と、第2レンズL2と実施的に同じ機能を持つ第2レンズ部分L2’とを含んでいる。
一体型レンズL12は、第1レンズL1の光出射面と、第2レンズL2の光入射面とを、それぞれのレンズ中心の近傍において接合したような構造を有している。
一体型レンズL12の光出射面の形状は、第2レンズL2の光出射面の形状と同じであって良い。すなわち、一体型レンズL12の光出射面は、境界線によって分割された4つの自由曲面(単位面)を含み、これらは光軸に対して回転対称性を有するように配置されている。各自由曲面は、互いに直交するx方向およびy方向のそれぞれについて異なる曲率を有している。
このような一体型レンズL12は、樹脂などの材料を用いて、公知の方法で一体成型により作製されていてよい。あるいは、一体型レンズL12は、第1レンズL1および第2レンズL2を同じ材料で別個に作製した後、これらを接合することによって作製されてもよい。この場合、第1レンズL1および第2レンズL2と同じ材料を用いてこれらを接合すれば、屈折率差が生じないので界面での反射を抑制し得る。
ただし、第1レンズL1と第2レンズL2とを別の材料から形成した後に、これらを適切に接合することによって一体型レンズL12を作製してもよい。この場合、第1レンズと第2レンズとを屈折率の異なる材料で形成することができるので、設計の幅を広げることができる。
図52(a)は、例示的な一体型レンズL12の断面を示し、図52(b)には、第1レンズ部分L1’の近傍を拡大して示す。図52(a)および(b)に示すように、各サイズを設定することによって、光源1からの光を第1レンズ部分L1’によって効率的に集光し、かつ、第2レンズ部分L2’によって、略正方形状の領域に照射することができる。したがって、異形の照射領域を高い光利用効率で形成することができる。
また、第1レンズ部分L1’の光出射面と第2レンズ部分L2’の光入射面との接合幅は、図52(b)に示す形態では、10.0mmに設定されている。この大きさが、第1レンズ部の直径(24.0mm)に対して大きすぎると、第1レンズ部分の持つ集光特性が低下するおそれがある。また、上記の接合幅が小さすぎても一体型レンズL12が破損し易くなる。このため、接合幅は、例えば2mm以上に設定され、かつ、第1レンズ部分の直径に対する上記接合幅の比率が例えば30%以下になるように設定されることが好ましい。上記接合幅が2mmよりも狭い場合、第1レンズ部分L1‘に極端な応力がかかる場合に破損する恐れが高まる。
下記の表5は、各単位面S1〜S4に対して設定される曲率の設計を示す。なお、表5に記載の数字の意味(xy座標における高さz)は、表1〜表4に示した例と同じであるのでここでは説明を省略する。
Figure 2014017262
図53(a)および(b)に示されるように、本実施形態の照明装置800を用いて、概ね正方形のスポット形状を実現できる。また、照射領域における照度分布を均一なものとすることができる。また、シミュレーションによる計算の結果、本実施形態の照明装置800によれば、1m先の照明領域に到達する光利用効率は約80%であることが確認された。
このように、照明装置800では、第1レンズ部分L1’と第2レンズ部分L2’とが一体化されたレンズ12を用いているので、光源に対するレンズ12の位置合わせや固定をより容易に行うことができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、種々の改変が可能であるかとは言うまでもない。例えば、上記の四角形のスポット形状を得るためのレンズ形状と、三角形の形状を実現するためのレンズ形状とを含むように、第1レンズまたは第2レンズのレンズ面に非回転面を設けることによって、ホームベース(または矢印)型の領域に照度の均一性を高くして光を照射することができる。また、ハート形などの他の形状の照射領域を形成することも可能である。このように、本発明の実施形態による装置においては、曲率が変化する境界線によって隔てられた複数の単位面を含む非回転面をレンズ面に形成することによって、照度均一性を高くして円形以外のスポット形状を実現することができる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組合せて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明の実施形態による照明装置は、狭い範囲のみ照明するスポットライトや投光機、やや広範囲を均一に照らす街灯や読書灯、室内用間接照明や自動車の室内灯、より大光量タイプの自動車のヘッドライト等、多くの照明製品に利用することができる。また、舞台照明装置用として、円形以外の照射領域を形成するスポットライトとして好適に利用できる。
また、光源の発光波長は可視光だけではなく、赤外光を用いた赤外センサー用光源や、紫外光を用いたスポット露光照明、殺菌用照明などに利用できる。
1 光源(発光部)
2 光学レンズ部
3 光学レンズ
4 光学レンズ
5 開口部
11 照明装置
12 照明装置
13a 照明装置
13b 照明装置
22 光学レンズ部
23 光学レンズ部
AX 光軸
L1 光学レンズ (第1レンズ)
L2 光学レンズ (第2レンズ)
f1 第1の焦点位置
f2 第2の焦点位置
F1 第1レンズの焦点
F2 第2レンズの焦点
100〜800 照明装置

Claims (15)

  1. 光出射面を有する面光源と、
    第1の焦点を有し、前記面光源の前記光出射面側に配置された第1レンズと、
    第2の焦点を有し、前記第1レンズの光出射面側に配置された第2レンズと
    を備え、
    前記第1レンズによって第1の虚像が形成され、かつ、前記第2レンズによって第2の虚像が形成されるように、前記面光源、前記第1レンズおよび前記第2レンズが構成されている照明装置であって、
    前記第2の焦点と、前記第1レンズとの間に、前記第1の虚像が形成され、
    前記第2の焦点は、前記第2レンズの主点から所定焦点距離f’だけ離れた位置よりも前記面光源とは反対の側に位置しており、
    前記第2レンズの主点と前記第1の虚像の位置との間の距離をl’とし、前記第2レンズの有効径をDとし、前記面光源の光出射面のサイズまたは前記面光源に含まれる複数の発光素子の配列ピッチのいずれか一方である光源サイズファクタをεとすると、
    前記所定焦点距離f’は、l’=(D/(ε+D))・f’を満たし、
    前記第1レンズまたは第2レンズの光入射面または光出射面のうちの少なくともいずれかの面は、レンズ面としての非回転面を含み、前記非回転面において、曲率が不連続に変化する非同心円状の複数の境界線が設けられている、照明装置。
  2. 前記複数の境界線のうちの少なくとも1つの境界線は、前記非回転面の中心から外側に向かって延びている、請求項1に記載の照明装置。
  3. 前記非回転面は、前記複数の境界線によって分割される3以上の単位面を有し、前記非回転面の中心を通る軸に対して前記3以上の単位面が回転対称性を有するように配置されている、請求項2に記載の照明装置。
  4. 光軸方向と直交する平面内において互いに直交するx方向とy方向とが規定されており、前記3以上の単位面の少なくとも1つにおいて、前記x方向における曲率と前記y方向における曲率とが異なる、請求項3に記載の照明装置。
  5. 前記3以上の単位面の少なくとも1つは自由曲面である、請求項4に記載の照明装置。
  6. 前記非回転面が前記第1レンズまたは第2レンズの光出射面を構成しているとき、前記非回転面は、前記複数の境界線のうちの1つを介して隣接する2つの凸曲面を含み、かつ、前記2つの凸曲面の間に形成される前記境界線は谷線であり、
    前記非回転面が前記第1レンズまたは第2レンズの光入射面を構成しているとき、前記非回転面は、前記複数の境界線のうちの1つを介して隣接する2つの凹曲面を含み、前記2つの凹曲面の間に形成される前記境界線は稜線である、請求項1から5のいずれかに記載の照明装置。
  7. 前記εは、前記光出射面の面内強度ムラの最小ピッチ以上である、請求項1から6のいずれかに記載の照明装置。
  8. 前記第1の焦点と前記第1レンズとの間に前記第1の虚像が形成され、かつ、前記第2の焦点と前記第2レンズとの間に前記第2の虚像が形成される、請求項1から7のいずれかに記載の照明装置。
  9. 前記第1レンズと前記第2レンズとの合成焦点と、前記第1レンズとの間において、前記第1の虚像および前記第2の虚像が形成される、請求項8に記載の照明装置。
  10. 前記第1レンズと前記第2レンズとを含む第1の光学系の光出射側に、第2の光学系がさらに設けられている、請求項8または9に記載の照明装置。
  11. 前記第2の光学系は、前記第1の光学系に対して最も近接する凹レンズと、前記第1の光学系に対して前記凹レンズの次に近接する凸レンズとを含む、請求項10に記載の照明装置。
  12. 前記非回転面は、前記第2レンズの光出射面に設けられており、
    前記第1レンズの光出射面と前記第2レンズの光入射面とが接合している、請求項1から11のいずれかに記載の照明装置。
  13. 前記第1レンズと前記第2レンズとは、樹脂により一体成型されている請求項12に記載の照明装置。
  14. 前記第1レンズの前記面光源に対向する側のレンズ面は凹曲面であり、
    光軸上における前記面光源の光出射面から前記第1レンズの凹曲面までの距離をd、前記第1レンズの前記凹曲面が有する曲率半径をRとしたとき、
    前記光出射面を配置可能な位置の範囲幅hは、
    h≦2√(d(2R−d))
    で表される、請求項9から13のいずれかに記載の照明装置。
  15. 前記第1レンズおよび第2レンズを含む光学レンズ部の主点から、前記光出射面までの距離をa、前記光学レンズ部の主点から焦点位置までの距離をfとしたとき、
    a<f/2
    を満たす、請求項9から14のいずれかに記載の照明装置。
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