JPWO2014013897A1 - 核酸クロマトグラフィー検査具及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

捕捉核酸固相中の核酸プローブの含有量が少なく、捕捉核酸固相の表面部分である表示部の視認性が良好な核酸クロマトグラフィー検査具を提供する。標的核酸を含む試料を展開することができる一方向に長い多孔性シートを備え、多孔性シートは、一方の面を表示部形成面とするシート状の多孔性基材を有し、多孔性基材は、標的核酸を捕獲するための核酸プローブが表示部形成面から浸透して表示部形成面に一部が露出するように形成された捕捉核酸固相を有し、捕捉核酸固相の、多孔性基材の表示部形成面に露出した部分が表示部であり、表示部は、多孔性シートの長手方向に交わる角度に延びる帯状であり、捕捉核酸固相は、厚さ方向において、表示部に近いほど核酸プローブの濃度が高くなっている核酸クロマトグラフィー検査具。

Description

本発明は、核酸クロマトグラフィー検査具に関する。更に詳しくは、捕捉核酸固相中の核酸プローブの含有量が少なく、捕捉核酸固相の表面部分である表示部の視認性が良好な核酸クロマトグラフィー検査具及びその製造方法に関する。
ウィルスや細菌に由来する核酸(DNA、RNA)の有無、特定の疾患や体質に関連した変異遺伝子に由来する核酸の有無などを調べることにより、感染症、腫瘍などの遺伝性疾患、体質などを的確に診断することが可能である。例えば、ウィルス感染の有無を診断する場合には、患者から粘膜などを採取し、PCR法を用いてウィルスに由来する核酸のみを増幅する処理を行う。この処理で得られた試料において、ウィルスに由来する核酸が検出されると、患者がウィルスに感染しているものと判定することができる。今日では、ゲノム解析の発展によって核酸の塩基配列に関する情報が蓄積されているのに加え、PCR法の改良によって、ウィルスや細菌に由来する核酸や特定の変異遺伝子に由来する核酸を選択的に増幅することはたやすくなっている。そこで、上述した核酸を対象とした診断法の適用をさらに一般的に広めるため、特定の核酸の有無を簡便に判定する技術が求められている。
特定の核酸(以下、「標的核酸」という)の有無を簡便に判定する技術として、核酸クロマトグラフィー検査具が提案されている(特許文献1、2)。この核酸クロマトグラフィー検査具を用いて標的核酸を検出する方法は以下の通りである。まず、ペーパークロマトグラフィーと同様の仕組みで、液体の試料を、核酸クロマトグラフィー検査具を構成する多孔性シート内に展開する。そして、試料中に含まれる標的核酸を、多孔性シートの表面に固定した核酸プローブによって捕獲する。そして、捕獲した標的核酸を発色させることにより、多孔性シートの表面に標的核酸の検出を表示する。つまり、核酸クロマトグラフィー検査具では、試料中に標的核酸が含まれている場合には多孔性シートの表面に表示が現れる一方、試料中に標的核酸が含まれていない場合には多孔性シートの表面に表示が現れない。核酸クロマトグラフィー検査具は、このような、極めて単純な仕組みで標的核酸の有無を判定することが可能である。
一般的に、核酸クロマトグラフィー検査具は、細長い長方形の多孔性シートを、細長い長方形の台紙(バッキング部材)に貼り付けて作られた試験片(これを通常「ストリップ」と呼ぶ)の形で広く用いられている(特許文献3、4)。例えば、試料を調製する際に標的核酸を予め色素で標識しておいた場合には、上述のストリップの先端部を試料の入ったテストチューブに挿し込んでおくと、この後は何の操作を行わなくても、毛細管現象によって多孔性シート内を試料が展開していく。そして、核酸プローブを固定した部分(表示部)で試料中の標的核酸が多孔性シートに捕獲され、蓄積されていくことで、多孔性シート表面(表示部)を発色させることが可能となる。このように、ストリップの先端部を試料の入ったテストチューブに挿し込むだけという非常に簡便なハンドリングで標的核酸の有無の判定をすることができる。そのため、核酸クロマトグラフィー検査具を用いると、多数の試料を同時に検査することが可能になるという利点もある。
特開2001−157598号公報 特表2005−503556号公報 特開2006−201062号公報 特開2010−14507号公報
上述の核酸クロマトグラフィー検査具(クロマトグラフィーストリップ)は、検査面に表示部を有する多孔性シートを備えるものである。多孔性シートは、核酸プローブが固定されたシート状の多孔性基材を有するものであり、多孔性基材に固定された核酸プローブ(捕捉核酸固相)の表面(検査面に露出した部分)が表示部となる。
核酸プローブの固定は、核酸プローブを含有する溶液(核酸プローブ含有溶液)を多孔性基材に塗布して乾燥させることにより行うことができる。核酸プローブを含有する溶液を多孔性基材に塗布すると、当該核酸プローブ含有溶液が多孔性基材内に浸入し、核酸プローブを含有する相(層)が多孔性基材内に形成される。このとき、核酸プローブ含有溶液は多孔性基材の深くまで浸透する。そして、核酸プローブ含有溶液が多孔性基材に浸入し、核酸プローブが多孔性基材内で固定されて、捕捉核酸固相が形成される。これにより、捕捉核酸固相の表面(検査面に露出する部分)が表示部になる。
このように、核酸プローブ含有溶液が多孔性基材の深い位置まで浸透し、多孔性基材の深い位置まで捕捉核酸固相が形成されると、深く浸透した部分は、表示部が発色した際の視認性には寄与しない。そのため、深く浸透した分だけ、核酸プローブを無駄に使用したことになる、という問題があった。そして、核酸プローブを多量に使用したにもかかわらず、表示部の視認性は向上しないという問題があった。
また、一般に、発色は、核酸プローブや標的核酸に比べて大きな粒子からなる発色材を標的核酸に結合させ、標的核酸が多孔性シート中の核酸プローブによって捕獲され、結果として発色材が凝集することにより生じ、これが視認される。従って発色した核酸プローブ固相は、その後の標的核酸、特に当該核酸プローブよりも下流側の核酸プローブで捕獲されるべき標的核酸の流れを妨げることになる。そして、結果としてマルチ(複数種)の核酸を検出する場合は、試料液が展開する方向の下流側で、検出感度が劣化し、検出時間が延びるといった問題があった。
本発明はこのような課題を解決するためになされたものである。本発明は、捕捉核酸固相中の核酸プローブの含有量が少ない核酸クロマトグラフィー検査具及びその製造方法を提供することを主目的とする。更に、本発明は、捕捉核酸固相の表面部分(検査面に露出する部分)である表示部の視認性が良好な、核酸クロマトグラフィー検査具及びその製造方法を提供することを主目的とする。更に、本発明は、マルチな(複数種の)核酸の検出においても当該複数種の核酸を効率的に検出可能な核酸クロマトグラフィー検査具及びその製造方法を提供することを主目的とする。
上述の課題を解決するため、本発明は、以下の核酸クロマトグラフィー検査具及びその製造方法を提供する。
[1] 標的核酸を含む試料を展開することができる一方向に長い多孔性シートを備え、前記多孔性シートは、一方の面を表示部形成面とするシート状の多孔性基材を有し、前記多孔性基材は、標的核酸を捕獲するための核酸プローブが前記表示部形成面から浸透して前記表示部形成面に一部が露出するように形成された捕捉核酸固相を有し、前記捕捉核酸固相の、前記多孔性基材の前記表示部形成面に露出した部分が表示部であり、前記表示部は、前記多孔性シートの長手方向に交わる角度に延びる帯状であり、前記捕捉核酸固相は、厚さ方向において、前記表示部に近いほど核酸プローブの濃度が高くなっている核酸クロマトグラフィー検査具。
[2] 前記捕捉核酸固相の厚さは、不均一で、前記多孔性シートの厚さの1倍未満である[1]に記載の核酸クロマトグラフィー検査具。
[3] 前記多孔性基材の他方の面に配設されたシート状のバッキング部材を更に備える[1]又は[2]に記載の核酸クロマトグラフィー検査具。
[4] 前記多孔性シートが、複数層のシートである[1]〜[3]のいずれかに記載の核酸クロマトグラフィー検査具。
[5] 一方向に長いシート状の多孔性基材の表示部形成面である一方の面に、捕捉核酸溶液を帯状に塗布して前記多孔性基材内に浸透させる塗布工程と、前記捕捉核酸溶液を、20〜50℃で、0.5〜5時間乾燥させて、捕捉核酸固相を形成する乾燥工程を有する核酸クロマトグラフィー検査具の製造方法。
[6] 前記塗布工程が、前記捕捉核酸溶液が充填されるキャビティが形成された1個以上の基体と、前記キャビティを形成する前記基体の少なくとも一の壁面に配設された圧電/電歪素子とを備え、前記圧電/電歪素子の動作によって前記キャビティ内の前記捕捉核酸溶液が吐出されるように構成されたマイクロピペットによって、前記多孔性基材の前記検出面に前記捕捉核酸溶液を帯状に塗布し前記多孔性基材内に浸透させる工程である、[5]に記載の核酸クロマトグラフィー検査具の製造方法。
本発明の核酸クロマトグラフィー検査具は、捕捉核酸固相中の核酸プローブの濃度が、厚さ方向において、表示部に近いほど高くなっている。このように、捕捉核酸固相中の核酸プローブの濃度が、厚さ方向において、表示部に近いほど高くなっているため、捕捉核酸固相中の核酸プローブの含有量が少なくても、捕捉核酸固相の表面部分である表示部の視認性が良好である。更に、捕捉核酸固相中の核酸プローブの濃度が、表示部に近いほど高いため、捕捉核酸固相の、厚さ方向(多孔性シートの厚さ方向)における深い位置の核酸プローブの濃度が、低いことになり、その分だけ、核酸プローブの含有量が少なくなっている。また、深い位置の核酸プローブ濃度が低いため、上流側の捕捉核酸固相で標的核酸が捕獲された場合においても、下流側の捕捉核酸固相の核酸プローブで捕獲されるべき標的核酸は、核酸プローブ濃度が低い箇所(深い位置)を優先的に通過することが出来る。それにより、標的核酸の流れが妨げられず、結果としてマルチ(複数種)の核酸を検出する場合において、試料液が展開する方向の下流側で、検出感度が劣化したり、検出時間が延びたりする問題が回避できる。
本発明の核酸クロマトグラフィー検査具の一の実施形態を模式的に示す平面図である。 本発明の核酸クロマトグラフィー検査具の一の実施形態を模式的に示す側面図である。 本発明の核酸クロマトグラフィー検査具の一の実施形態の、長手方向に平行であるとともに検出面に垂直な断面の一部を示す模式図である。 本発明の核酸クロマトグラフィー検査具の製造方法の一の実施形態に用いるマイクロピペットの断面を示す模式図である。 本発明の核酸クロマトグラフィー検査具の製造方法の一の実施形態に用いる、マイクロピペットが複数個配列されて形成された分注装置の断面を示す模式図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。本発明は以下の実施の形態に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、当業者の通常の知識に基づいて、以下の実施の形態に対し適宜変更、改良等が加えられたものも本発明の範囲に入ることが理解されるべきである。
(1)核酸クロマトグラフィー検査具:
図1〜図3に示されるように、本発明の核酸クロマトグラフィー検査具の一実施形態(核酸クロマトグラフィー検査具1)は、「標的核酸を含む試料」を展開することができる、一方向に長い多孔性シート10を備えるものである。多孔性シート10は、一方の面を表示部形成面12とするシート状の多孔性基材11を有するものである。多孔性基材11は、標的核酸を捕獲するための核酸プローブが表示部形成面12から浸透して「表示部形成面12に一部が露出する」ように形成された、捕捉核酸固相16(16a,16b)を有するものである。捕捉核酸固相16(16a,16b)の、多孔性基材11の表示部形成面12に露出した部分が表示部15(15a,15b)である。そして、表示部15(15a,15b)は、多孔性シート10の長手方向に交わる角度に延びる帯状である。更に、捕捉核酸固相16(16a,16b)の厚さは、不均一である。更に、捕捉核酸固相16(16a,16b)の厚さは、多孔性シート10の厚さの1倍未満である。更に、捕捉核酸固相16(16a,16b)は、厚さ方向において、表示部15(15a,15b)に近いほど核酸プローブの濃度が高くなっている。標的核酸を含む試料は、液体試料である。また、多孔性基材11の表示部形成面12を、多孔性シート10における検出面13とする。
図1は、本発明の核酸クロマトグラフィー検査具の一の実施形態を模式的に示す平面図である。図2は、本発明の核酸クロマトグラフィー検査具の一の実施形態を模式的に示す側面図である。図3は、本発明の核酸クロマトグラフィー検査具の一の実施形態の、長手方向に平行であるとともに検出面に垂直な断面の一部を示す模式図である。
このように、本実施形態の核酸クロマトグラフィー検査具1は、捕捉核酸固相16の核酸プローブの濃度が、厚さ方向において、表示部15に近いほど高いため、捕捉核酸固相16の、厚さ方向における深い位置の核酸プローブの濃度が、低いことになる。そのため、その分だけ、捕捉核酸固相16中の核酸プローブの含有量が少なくなっている。更に、捕捉核酸固相16が、厚さ方向において、表示部15に近いほど核酸プローブの濃度が高くなっているため、捕捉核酸固相16中の核酸プローブの含有量が少なくても、捕捉核酸固相16の表面部分である表示部15の視認性が良好である。
本実施形態の核酸クロマトグラフィー検査具1において、多孔性シート10は、一方向に長い多孔性のシートである。多孔性シート10は、長手方向における一方の端部(試料採取部45)を、標的核酸を含む試料(液体試料)に浸漬し、液体試料を展開するものである。本実施形態の核酸クロマトグラフィー検査具1においては、多孔性シート10は、長手方向における一方の端部(試料採取部45)がテーパー状に細く形成され、少ない試料でも展開し易いように形成されている。尚、多孔性シート10の形状は、一方向に長い形状であること以外は、特に限定されない。例えば、多孔性シート10の検出面側から見た形状(検出面の形状)が、長方形、「長方形の角部が曲線状に形成された形状」、「長方形の角部が直線状に面取りされた形状」等となっていてもよい。
多孔性シート10の長手方向長さは、15〜100mmが好ましく、40〜50mmが特に好ましい。15mmより短いと、多孔性シート内で標的核酸を検出し難くなることがある。100mmより長いと、標的核酸を検出するために必要な長さを大幅に超えて、無駄に長いことがある。また、多孔性シート10の、長手方向に直交するとともに検出面13に平行な方向(幅方向)における長さは、2〜8mmが好ましく、3〜5mmが特に好ましい。2mmより短いと、多孔性シート内で標的核酸を検出し難くなることがある。8mmより長いと、標的核酸を検出するために必要な幅を大幅に超えて、無駄に長い(太い)ことがある。また、多孔性シート10の、長手方向及び検出面13に直交する方向(厚さ方向)における長さ(厚さ)は、0.05〜0.5mmが好ましく、0.2〜0.3mmが特に好ましい。尚、多孔性シートには、膜のように薄いものも含まれる。
本実施形態の核酸クロマトグラフィー検査具1において、多孔性シート10は、「一方の面を表示部形成面12とする」シート状の多孔性基材11を、有するものである。本実施形態の核酸クロマトグラフィー検査具1においては、多孔性シート10は、多孔性基材11に、表示部15(捕捉核酸固相16)及び位置マーカー14が形成されたものである。そのため、多孔性シート10の形状と多孔性基材11の形状とは、同じ形状となる。
また、多孔性シート10は、複数層のシートであることも好ましい態様である。多孔性シート10が複数層のシートである場合、多孔性基材11が複数層の基材である。多孔性基材11が複数層の基材である場合、多孔性基材11は、2〜4層であることが好ましい。
多孔性基材11の材質としては、ニトロセルロース、PET(ポリエチレンテレフタレエート)、セルロース、ナイロン、PVDF(ポリフッ化ビニリデン)、ポリエーテルスルホン等をあげることができる。また、多孔性基材11の平均細孔径は、0.15〜0.9μmが好ましく、0.25〜0.65μmが特に好ましい。0.15μmより小さいと、標的核酸を含む試料を展開し難くなることがある。0.9μmより大きいと、標的核酸と他の核酸とを分離し難くなることがある。多孔性基材11が複数層の基材である場合、各層が、上記材質であることが好ましい。
また、多孔性基材11は、標的核酸を捕獲するための核酸プローブが表示部形成面12から浸透して「表示部形成面12に一部が露出する」ように形成された、捕捉核酸固相16(16a,16b)を有するものである。そして、捕捉核酸固相16(16a,16b)の、多孔性基材11の表示部形成面12に露出した部分(一部)が表示部15(15a,15b)である。多孔性基材11の表示部形成面12は、多孔性シート10における検出面13であるため、多孔性シート10は、検出面13に、表示部15を有することになる。つまり、「多孔性シート10の表示部15は、「標的核酸を捕獲するための核酸プローブが、検出面13から浸透して形成された」捕捉核酸固相16の、「検出面13に露出した部分」である」ということもできる。
標的核酸を含有する試料を多孔性シート10で展開した際には、試料中の標的核酸が、捕捉核酸固相16中の核酸プローブで捕獲されて、補足核酸固相16が発色等することにより標的核酸が検出される。そして、補足核酸固相16が発色等したときに、「補足核酸固相16の、検出面13に露出した部分」である表示部15も、発色等することになるため、表示部15の発色等の表示によって標的核酸を検出することが可能になる。つまり、表示部15は、標的核酸を検出して表示する部分である。
本実施形態の核酸クロマトグラフィー検査具1において、表示部15(15a,15b)は、多孔性シート10の長手方向に交わる角度に延びる帯状である。図1に示されるように、表示部15の延びる方向と多孔性シート10の長手方向との交わる角度は、直角(90°)であることが好ましい。表示部15の幅(表示部15の延びる方向と多孔性シート10の長手方向との交わる角度が直角の場合、「多孔性シート10の長手方向」における長さ)は、2〜8mmが好ましく、3〜5mmが特に好ましい。表示部15は、一本であってもよいし、複数本であってもよい。表示部15の本数は、捕捉しようとする標的核酸の数等によって適宜決定することができる。また、表示部15の多孔性シート10上における配置は、特に限定されず、標的核酸の種類等によって適宜決定することができる。
本実施形態の核酸クロマトグラフィー検査具1において、捕捉核酸固相16は、厚さT方向において、表示部15に近いほど核酸プローブの濃度が高くなっている。そのため、捕捉核酸固相16中の深い位置の核酸プローブの含有量が少なくなっており、それにより、捕捉核酸固相16全体における核酸プローブの含有量が少なくなっている。更に、捕捉核酸固相16中の核酸プローブの含有量が少なくても、捕捉核酸固相16の表面部分である表示部15の視認性が良好である。捕捉核酸固相16の深い位置(「多孔性シート10の厚さ方向」において、表示部15から離れた位置)の核酸プローブは、標的核酸を捕獲して発色等しても、表示部15において視認することはできない。そのため、表示部15において視認することが可能な「捕捉核酸固相16の浅い位置」の核酸プローブの濃度が高いほど、表示部15の視認性は高くなる。また、捕捉核酸固相16の深い位置(「多孔性シート10の厚さ方向」において、表示部15から離れた位置)の核酸プローブが少ないほど、無駄に多くの核酸プローブを使用しなくてもよくなる。そのため、捕捉核酸固相16の核酸プローブの濃度を、厚さT方向において、表示部15に近いほど高くすることにより、核酸プローブの使用量を少なくしながら、表示部15の視認性を向上させることが可能となる。
「捕捉核酸固相16が、厚さT方向において、表示部15に近いほど核酸プローブの濃度が高くなっている」ことは、以下のようにして確認することができる。つまり、顕微鏡で撮像した補足核酸固相断面(20〜50倍に拡大)の発色の濃さと、捕捉核酸濃度別発色見本とを比較して、濃度を特定し、濃度分布を確認する。そして、このような方法で得られた濃度分布から、「捕捉核酸固相16が、厚さT方向において、表示部15に近いほど核酸プローブの濃度が高くなっている」ことを確認する。顕微鏡としては、例えば、「Nikon社製、NikonMEASURING MICROSCOPE MM−40」を用いることができる。
捕捉核酸固相16の厚さTは、多孔性シート10の厚さtの1倍未満であってもよい。厚さTは、多孔性シート10の厚さtの1/10〜4/5倍が好ましく、1/5〜3/5倍が更に好ましい。捕捉核酸固相16の厚さTがこのような厚さであると、捕捉核酸固相中の核酸プローブの含有量をより少なくすることができる。多孔性シート10と同一の厚さだと、核酸プローブを無駄に多く使用することがある。また、捕捉核酸固相の厚さは、不均一であってもよい。これは、捕捉核酸溶液を多孔性基材に浸透させる際に、厚さが不均一になることがあるからである。そして、多孔性シート10の厚さtと対比する際の、捕捉核酸固相16の厚さTは、不均一な捕捉核酸固相16の厚さにおける最も厚い部分(深い部分)における厚さのことである。
捕捉核酸固相16の「「多孔性シート10の長手方向」に平行であるとともに検出面13に垂直な断面」の形状(捕捉核酸固相の断面形状)は、特に限定されないが、例えば、以下のような形状とすることができる。つまり、捕捉核酸固相の断面形状は、図3に示されるように、「長方形において、「検出面13に平行な、多孔性シート10の内部に位置する辺」が外側に凸の曲線状に形成された形状」、であることが好ましい。また、捕捉核酸固相の断面形状は、長方形であってもよい。
本実施形態の核酸クロマトグラフィー検査具1において、多孔性シート10は、検出面13に、長手方向に垂直に延びる帯状の位置マーカー14(14a,14b)を有することが好ましい。位置マーカーの本数は、特に限定されない。位置マーカーは、表示部15に対して外側(端部に近い側)の位置に配置されることが好ましい。位置マーカー14(14a,14b)は、表示部15が発色等したときに、発色等した表示部15を特定するための指標となるものである。つまり、発色等した表示部15と、位置マーカー14(14a,14b)との位置関係(例えば、距離、等)により、発色等した表示部15に対応する標的核酸を特定することができる。位置マーカー14(14a,14b)は、多孔性基材11に、顔料系インクを含んだ液体等を塗布して、乾燥することにより形成されたものであることが好ましい。
本実施形態の核酸クロマトグラフィー検査具1は、図2に示されるように、多孔性シート10の他方の面(検出面13に対して反対側の面)に配設されたシート状のバッキング部材20を備えるものであることが好ましい。バッキング部材20を備えることにより、核酸クロマトグラフィー検査具1の形状を保持し易くなる。バッキング部材20としては、公知のバッキング部材が用いられ、例えば、ラミネート加工メンブレンカードを用いることが出来る。更に、ラミネート加工メンブレンカードとしては、メルクミリポア社製のものが、好適に用いられる。
本実施形態の核酸クロマトグラフィー検査具1は、図1,図2に示されるように、試料採取部45(一方の端部)に対して反対側の端部(他方の端部)に、吸収パッド40が配設されていることが好ましい。本実施形態の核酸クロマトグラフィー検査具1において、吸収パッド40は、多孔性シート10の表面に配設されている。本実施形態の核酸クロマトグラフィー検査具1は、吸収パッド40を有することにより、以下の効果を得ることが可能になる。つまり、核酸クロマトグラフィー検査具1の試料採取部45を試料に浸漬し、多孔性シート10に試料を展開し、多孔性シート10の「試料採取部45に対して反対側の端部」まで試料が展開されると、試料採取部45から吸収する試料の量が少なくなることがある。そこで、核酸クロマトグラフィー検査具1の「試料採取部45に対して反対側の端部」に、吸収パッド40を配設すると、吸収パッド40が試料を吸収するため、試料採取部45から吸収する試料の量(試料の吸収速度)の低下を抑制することが可能となる。
吸収パッド40の材質としては、セルロース等を挙げることができる。吸収パッド40は、試料を吸収することができるように、多孔質であることが好ましい。吸収パッド40の厚さは、特に限定されないが、0.3〜1.0mmが好ましい。また、吸収パッド40の「多孔性シートの長手方向」における長さは、特に限定されないが、5〜50mmが好ましい。また、吸収パッド40の「多孔性シートの長手方向に直交する方向」における長さは、特に限定されないが、2〜8mmが好ましい。また、吸収パッド40の「多孔性シートの長手方向に直交する方向」における長さは、多孔性シートの「長手方向に直交する方向」における長さと、同じであることも好ましい態様である。
(2)核酸クロマトグラフィー検査具の製造方法:
本発明の核酸クロマトグラフィー検査具の製造方法の一の実施形態は、塗布工程と、乾燥工程とを有するものである。塗布工程は、一方向に長いシート状の多孔性基材の表示部形成面である一方の面に、捕捉核酸溶液を帯状に塗布し多孔性基材内に浸透させる工程である。そして、乾燥工程は、捕捉核酸溶液を、20〜50℃で、0.5〜5時間乾燥させて、捕捉核酸固相を形成する工程である。捕捉核酸固相は、表示部形成面に「一部が露出するように」形成される。そして、本実施形態の核酸クロマトグラフィー検査具の製造方法によって、上述した本発明の核酸クロマトグラフィー検査具を製造することができる。尚、シート状の多孔性基材に表示部を配設したもの(位置マーカーを有さない場合)、又は多孔性基材に表示部及び位置マーカーを配設したものが、多孔性シートである。従って、多孔性シートが位置マーカーを有さない場合には、乾燥工程において表示部を形成することによって多孔性シートを得ることができる。また、多孔性シートが位置マーカーを有する場合には、乾燥工程の前に多孔性基材に「乾燥前位置マーカー」を形成し、乾燥工程において表示部及び位置マーカーを形成することによって多孔性シートを得ることができる。尚、多孔性基材に「乾燥前位置マーカー」を形成する際には、多孔性基材に、顔料系インクを含んだ液体等を塗布することが好ましい。また、捕捉核酸溶液の塗布と、顔料系インクを含んだ液体等の塗布とは、どちらが先でもよい。
本実施形態の核酸クロマトグラフィー検査具の製造方法は、乾燥工程において、多孔性基材に塗布された捕捉核酸溶液を、20〜50℃で、0.5〜5時間乾燥させる。このとき、捕捉核酸溶液の溶媒の多くは、塗布面(表示部形成面における、表示部となる部分)から蒸発する。そのため、乾燥中に、「多孔性基材の内部に浸入した捕捉核酸溶液」中の核酸プローブが、少しずつ表示部形成面(検出面)側に移動する。それにより、核酸プローブを含有する補足核酸固相の厚さが、捕捉核酸溶液を塗布した直後の厚さと比較して、薄くなる。更に、核酸プローブが少しずつ表示部形成面(検出面)側に移動することにより、補足核酸固相中の核酸プローブの濃度が、厚さ方向において、表示部に近いほど濃くなる。
(2−1)塗布工程;
本実施形態の核酸クロマトグラフィー検査具の製造方法において、塗布工程は、シート状の多孔性基材の表示部形成面に捕捉核酸溶液を帯状に塗布し、核酸プローブを含有する捕捉核酸溶液を表示部形成面から多孔性基材内に浸透させる工程である。尚、多孔性基材の表示部形成面は、多孔性シートの検出面になる。また、多孔性基材の条件としては、上述した本発明の核酸クロマトグラフィー検査具において好ましいとされた多孔性基材の条件と同様であることが好ましい。
塗布工程は、図4に示すようなマイクロピペット61によって多孔性基材の検出面に捕捉核酸溶液を帯状に塗布し多孔性シート内に浸透させる工程であることが好ましい。ここで、マイクロピペット61は、図4に示すように、捕捉核酸溶液が充填されるキャビティ62が形成された1個以上の基体63と、キャビティ62を形成する基体63の少なくとも一の壁面64に配設された圧電/電歪素子65とを備えるものである。そして、マイクロピペット61は、圧電/電歪素子65の動作によってキャビティ62内の捕捉核酸溶液が吐出されるように構成されたものである。また、マイクロピペット61は、捕捉核酸溶液をキャビティ62内に注入するための注入口67、及びキャビティ62内に注入された捕捉核酸溶液を外部に吐出するための吐出口68が形成されている。図4は、本発明の核酸クロマトグラフィー検査具の製造方法の一の実施形態に用いるマイクロピペットの断面を示す模式図である。
圧電/電歪素子65は、両面に電極部66が配設されている。そして、電極部66に電圧が印加されると、圧電/電歪素子65は、「白抜きの矢印」で示された振動方向Xに振動する(変形する)。それにより、圧電/電歪素子65が配設された「基体63の一の壁」である振動部69が振動し(変形し)、キャビティ62の容積が変化する。この動作(振動)により(振動部69の変形を繰り返すことにより)、注入口67を通じてキャビティ62内に捕捉核酸溶液が注入されるとともに、注入された捕捉核酸溶液が吐出口68を通じて吐出される。図4において、捕捉核酸溶液の流れYを矢印で示している。
マイクロピペット61の、一回の吐出動作(一回の振動部の変形)による捕捉核酸溶液の吐出量は、0.02〜0.4μl(マイクロリットル)であることが好ましい。このように、マイクロピペット61によって少量ずつ捕捉核酸溶液を吐出して、捕捉核酸溶液を多孔性基材の表示部形成面に塗布することにより、所望の薄い捕捉核酸固相を形成することが、より容易になる。マイクロピペット61の、一回の吐出動作による捕捉核酸溶液の吐出量が0.02μl(マイクロリットル)より少ないと、必要量の捕捉核酸溶液を吐出するための吐出回数が多くなり、塗布時間が長くなることがある。0.4μl(マイクロリットル)より多いと、捕捉核酸固相の厚さが厚くなり、無駄に多くの核酸プローブを使用することになることがある。
圧電/電歪素子65の材質としては、ジルコン酸鉛、チタン酸鉛、マグネシウムニオブ酸鉛、マグネシウムタンタル酸鉛、ニッケルニオブ酸鉛、亜鉛ニオブ酸鉛、マンガンニオブ酸鉛、アンチモンスズ酸鉛、マンガンタングステン酸鉛、コバルトニオブ酸鉛及びチタン酸バリウムからなる群から選択される少なくとも一種を含むセラミックスであることが好ましい。
マイクロピペット61の基体63の材質としては、安定化ジルコニア、部分安定化ジルコニア、アルミナ、マグネシア、窒化珪素等が好ましい。
更に、図5に示されるような、マイクロピペット61を固定板72上に複数個配列して形成された分注装置71を用いて、捕捉核酸溶液の塗布を行うことが好ましい。これにより、効率的に捕捉核酸溶液を多孔性基材の表示部形成面に塗布することができる。固定板72の材質は、特に限定されず、例えば、マイクロピペット61の基体63の材質として好ましいとされた材質とすることができる。図5は、本発明の核酸クロマトグラフィー検査具の製造方法の一の実施形態に用いる、マイクロピペット61が複数個配列されて形成された分注装置71の断面を示す模式図である。
分注装置71に備えられるマイクロピペット61の個数や配置は、特に限定されず、製造しようとする核酸クロマトグラフィー検査具に合わせて、適宜決定することができる。
(2−2)「乾燥前位置マーカー」形成工程;
位置マーカーを有する核酸クロマトグラフィー検査具を作製する際には、乾燥前に、シート状の多孔性基材の表示部形成面に「乾燥前位置マーカー」を形成することが好ましい。尚、「乾燥前位置マーカー」は、乾燥工程において乾燥した後に「位置マーカー」になるものである。
「乾燥前位置マーカー」の形成方法は、上記塗布工程における「多孔性基材の表示部形成面に捕捉核酸溶液を帯状に塗布する方法」において、「顔料系インクを含んだ液体等」を塗布する方法であることが好ましい。乾燥前位置マーカーは、多孔性基材に、顔料系インクを含んだ液体等が含浸されて形成されたもの(顔料系インクを含んだ液体等が含浸された部分)であることが好ましい。
(2−3)乾燥工程;
本実施形態の核酸クロマトグラフィー検査具の製造方法において、乾燥工程は、捕捉核酸溶液を、20〜50℃で、0.5〜5時間乾燥させて、「表示部形成面に一部が露出するように」捕捉核酸固相を形成する工程である。位置マーカーを形成しない場合には、これによって多孔性シートが形成される。また、バッキング部材及び吸収パッドを形成しない場合には、これにより、核酸クロマトグラフィー検査具が得られる。
このように、本実施形態の核酸クロマトグラフィー検査具の製造方法においては、多孔性基材に塗布された捕捉核酸溶液を、乾燥時間を長めにして、低い温度で乾燥させることが好ましい。これにより、多孔性基材に塗布された捕捉核酸溶液を、多孔性基材の表示部形成面側に移動させることが可能になる。そして、捕捉核酸溶液(核酸プローブ)を、多孔性基材の表示部形成面側に移動させることにより、補足核酸固相の厚さを薄くすることができる。更に、上記乾燥条件(20〜50℃で、0.5〜5時間乾燥させる)により、捕捉核酸溶液を「多孔性基材の表示部形成面」側に移動する時間を十分に取ることができるとともに、製造時間が長くなり過ぎないようにすることができる。更に、上記乾燥条件により、捕捉核酸溶液(核酸プローブ)を少しずつ表示部形成面(検出面)側に移動させることができるため、捕捉核酸固相中の核酸プローブの濃度を、厚さ方向において、表示部に近いほど濃くすることができる。
乾燥温度は、20〜50℃が好ましい。乾燥温度が20℃より低いと、捕捉核酸溶液の乾燥に長時間を要し、製造時間が長くなるため好ましくない。乾燥温度が50℃より高いと、濃度分布形成前に固相が形成されるため好ましくない。また、乾燥時間は、0.5〜5時間が好ましい。乾燥時間が0.5時間より短いと、捕捉核酸溶液の乾燥が不十分になるため好ましくない。乾燥時間が5時間より長いと、製造時間が長くなるため好ましくない。
乾燥方法は、特に限定されないが、恒温器等を用いた乾燥方法を挙げることができる。
(2−4)バッキング部材形成工程;
多孔性シートの「検出面13に対して反対側の面」に、シート状のバッキング部材を貼り付けることが好ましい。バッキング部材についての各条件は、上記本発明の核酸クロマトグラフィー検査具に備えられるバッキング部材の好ましいとされる条件と、同様の条件が好ましい。吸収パッドを形成しない場合には、これにより、核酸クロマトグラフィー検査具が得られる。
(2−5)吸収パッド形成工程;
試料採取部(一方の端部)に対して反対側の端部(他方の端部)における、多孔性シートの表面に、吸収パッドを貼り付けて、核酸クロマトグラフィー検査具を得ることが好ましい。吸収パッドについての各条件は、上記本発明の核酸クロマトグラフィー検査具に備えられる吸収パッドの好ましいとされる条件と、同様の条件が好ましい。
以下、本発明を実施例によって更に具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例によって何ら限定されるものではない。
(実施例1)
一方向に長いシート状の多孔性基材の表示部形成面である一方の面に、捕捉核酸溶液を帯状に塗布した。
多孔性基材としては、メルクミリポア社製、「Hi−Flow Plus メンブレンシート HF180 4mil Mylar バッキング」(30.5cm×25cm)を用いた。多孔性基材は、厚さ135μm(±19μm)のニトロセルロール層と、厚さ100μmのMylarバッキング(PET)層との2層によって構成されて居り、ニトロセルロース層の表面を、表示部形成面とした。
溶媒である「Tris−EDTA buffer」、SSC緩衝液(Saline−sodium citrate solution)およびブロモフェノールブルーに、核酸プローブである合成オリゴDNAを溶解させたものを2種類作製した。得られたものは、捕捉核酸溶液A,Bであり、これらは、それぞれ合成オリゴDNAの種類が異なるものである。捕捉核酸溶液Aにおける合成オリゴDNAは、配列が「GTCCGAAATTACAACGAAGCGAA」であり、捕捉核酸溶液Bにおける合成オリゴDNAは、配列が「TGCTCTACGAGTTGATAGGTGTA」であった。
捕捉核酸溶液はマイクロピペットによる方法(GENESHOT(登録商標)スポッターを用いたGENESHOT(登録商標)スポット方式)で多孔性基材に塗布した。なお、GENESHOT(登録商標)スポッターは、特開2003−75305号公報に記載されている吐出ユニット(インクジェット法)を用いた装置である。捕捉核酸溶液A,Bの、塗布頻度(「塗布した部分の長さ方向」における単位長さ(cm)当たりの塗布量)は、それぞれ0.15μl(マイクロリットル)/cmであった。捕捉核酸溶液A,Bの濃度は、捕捉核酸溶液の濃度の標準を「1」としたときに、それぞれ「6」であった。なお、後述する比較例2における捕捉核酸溶液の濃度を、捕捉核酸溶液の濃度の標準(「1」)とした。
多孔性基材の表示部形成面上において、多孔性基材の一方の端部(試料採取部)から、16mmの位置に捕捉核酸溶液Aを塗布し、19mmの位置に捕捉核酸溶液Bを塗布した。捕捉核酸溶液は、多孔性基材の長手方向に直交する方向に延びるように塗布した。捕捉核酸溶液の長さ(塗布した部分の、長さ方向における長さ)は、多孔性基材の幅(3.5mm)と同じ長さとした。尚、捕捉核酸溶液の「塗布した部分」の長さ方向は、多孔性基材の幅方向であった。また、捕捉核酸溶液の幅(「多孔性基材の長手方向」における長さ)は、0.5mmとした。
次に、多孔性基材に、顔料系マゼンダインクを多孔性基材に塗布して、乾燥前位置マーカーを形成した。顔料系マゼンダインクの塗布には、上記マイクロピペットによる方法(GENESHOT(登録商標)スポット方式)を用いた。
次に、捕捉核酸溶液及び顔料系マゼンダインクを塗布した多孔性基材を、恒温器(ヤマト科学社製 DK600)を用いて乾燥させて、多孔性シートを得た。乾燥条件は、50℃、0.5時間とした。捕捉核酸溶液Aによって捕捉核酸固相Aが形成され、捕捉核酸溶液Bによって捕捉核酸固相Bが形成された。
次に、得られた多孔性シートの、検出面に対して反対側の面に、バッキング部材を配設した。バッキング部材としては、メルクミリポア社製、「ラミネート加工メンブレンカード」(60mm×300mm)を用いた。
次に、多孔性シートに、「メルクミリポア社製、吸収パッド(20mm×300mm)」を、粘着テープ(25mm×300mm)を用いて、接着面として5mm程度被るように装着し、複合シートを得た。得られた複合シートについて、裁断機を用いて切断を行い、幅3.5mm、長さ60mmの核酸クロマトグラフィー検査具を85個得た。
得られた核酸クロマトグラフィー検査具は、捕捉核酸固相の厚さが、多孔性シートの厚さの1/2倍であった。捕捉核酸固相の厚さは、「Nikon社製、NikonMEASURING MICROSCOPE MM−40」を用いて、顕微鏡画像を撮像し、厚さ測定を行うことにより得た値である。
また、得られた核酸クロマトグラフィー検査具は、捕捉核酸固相の厚さ方向における核酸プローブの濃度が、検出面(表示部)に近いほど高かった。捕捉核酸固相の厚さ方向における核酸プローブの濃度(濃度分布)は、顕微鏡で撮像した補足核酸固相断面(20倍に拡大)の発色の濃さと、捕捉核酸濃度別発色見本とを比較して、濃度を特定することにより求めた。顕微鏡としては、「Nikon社製、NikonMEASURING MICROSCOPE MM−40」を用いた。
得られた核酸クロマトグラフィー検査具を用いて、以下に示される方法で、「標的核酸検出試験1」及び「標的核酸検出試験2」を行った。結果を表1に示す。
表1において、「捕捉核酸」の欄は、捕捉核酸溶液A,Bの濃度(標準を1とする)と塗布密度が示されている(尚、捕捉核酸溶液A,Bの濃度は同じであった。)。また、「捕捉核酸固相の厚さ」の欄は、捕捉核酸固相の厚さが、多孔性シートの厚さの何倍の厚さであるかが示されている。また、「核酸プローブの濃度」の欄は、捕捉核酸固相A,B中の核酸プローブの濃度分布を示す(尚、捕捉核酸固相A,Bの濃度分布は同じであった。)。「核酸プローブの濃度」の欄において、「A」は、捕捉核酸固相中の核酸プローブの濃度が表示部に近いほど高くなっていることを示し、「B」は、捕捉核酸固相中の核酸プローブの濃度が表示部に近いほど高くなった状態ではないことを示す。
(標的核酸検出試験1)
「捕捉核酸溶液Aの塩基配列に相補的な塩基配列を有するサンプルDNA(なお、アミノ基で修飾)」を、カルボキシル化ラテックス粒子に固定する。このサンプルDNAを固定したカルボキシル化ラテックス粒子を滅菌水で分散し、試料(試料A)とする。試料Aをテストチューブに入れ、核酸クロマトグラフィー検査具の試料採取部を、テストチューブ中の試料Aに浸漬する。5分後に、核酸クロマトグラフィー検査具の検出面を観察する。評価結果としては、発色が確認された場合を「C」、明確な発色が確認された場合を「B」、「B」よりも濃い発色が確認された場合を「A」とする。評価結果「A」を合格とする。
(標的核酸検出試験2)
「捕捉核酸溶液Aの塩基配列に相補的な塩基配列を有するサンプルDNA(なお、アミノ基で修飾)」と「捕捉核酸溶液Bの塩基配列に相補的な塩基配列を有するサンプルDNA(なお、アミノ基で修飾)」を、カルボキシル化ラテックス粒子に固定する。このサンプルDNAを固定したカルボキシル化ラテックス粒子を滅菌水で分散し、試料(試料B)とする。試料Bをテストチューブに入れ、核酸クロマトグラフィー検査具の試料採取部を、テストチューブ中の試料Bに浸漬する。捕捉核酸固相Aが発色されてから捕捉核酸固相Bが発色されるまでの時間(発色時間間隔)が、1分未満を「A」、1分〜3分以内を「B」、3分以上を「C」とする。また、5分後に核酸クロマトグラフィー検査具の捕捉核酸固相Bの検出面を観察する。評価結果(捕捉核酸固相Bの発色評価)としては、発色が確認された場合を「C」、明確な発色が確認された場合を「B」、「B」よりも濃い発色が確認された場合を「A」とする。評価結果「A」を合格とする。
Figure 2014013897
(実施例2,比較例1〜3)
各条件を表1に示すものとした以外は実施例1と同様にして核酸クロマトグラフィー検査具を作製した。実施例1の場合と同様にして、標的核酸検出試験1及び標的核酸検出試験2を行った。結果を表1に示す。また、「捕捉核酸固相の厚さ」及び「核酸プローブの濃度」について、表1に示す。また、実施例1,2及び比較例1の核酸クロマトグラフィー検査具において、捕捉核酸溶液A,Bのそれぞれについてのトータルの塗布量は、同じ量であった。また、比較例2の核酸クロマトグラフィー検査具においては、捕捉核酸溶液A,Bのそれぞれについてのトータルの塗布量を、実施例1,2及び比較例1における塗布量と、同じとした。
表1より、実施例1,2の核酸クロマトグラフィー検査具は、低温で長時間の乾燥を行ったため、「捕捉核酸固相中の核酸プローブの濃度が表示部に近いほど高くなった状態」であった。一方、比較例1の核酸クロマトグラフィー検査具は、高温で短時間の乾燥を行ったため、「捕捉核酸固相中の核酸プローブの濃度が表示部に近いほど高くなった状態」ではなかった。また、比較例2の核酸クロマトグラフィー検査具は、トータルの捕捉核酸塗布量は実施例1,2と同等だが、高温で短時間の乾燥を行ったため、「捕捉核酸固相中の核酸プローブの濃度が表示部に近いほど高くなった状態」ではなかった。比較例3の核酸クロマトグラフィー検査具は、塗布濃度が実施例1,2と同一で、塗布頻度を1.00μl/cmと捕捉核酸を多く投入した。しかし、高温で短時間の乾燥を行ったため、「捕捉核酸固相中の核酸プローブの濃度が表示部に近いほど高くなった状態」ではなかった。
また、表1の標的核酸検出試験1の結果より、実施例1,2の核酸クロマトグラフィー検査具は、表示部が濃く発色し、表示部の視認性に優れていることがわかる。これは、「捕捉核酸固相中の核酸プローブの濃度が表示部に近いほど高くなった状態」であったためである。比較例1の核酸クロマトグラフィー検査具は、明確な発色は確認されたが、十分な発色ではなかった。これは、「捕捉核酸固相中の核酸プローブの濃度が表示部に近いほど高くなった状態」ではなかったためである。比較例2の核酸クロマトグラフィー検査具は、捕捉核酸の塗布濃度が低いため、発色は確認されたが、十分な発色ではなかった。比較例3の核酸クロマトグラフィー検査具は、発色は確認されたが、実施例1,2と比較すると劣る結果となった。これは、「捕捉核酸固相中の核酸プローブの濃度が表示部に近いほど高くなった状態」ではなかったためである。
また、表1の標的核酸検出試験2の結果より、実施例1,2の核酸クロマトグラフィー検査具は、複数の核酸を検出する場合、表示部が早く発色し、表示部(特に、捕捉核酸固相Bの表示部)の視認性に優れていることがわかる。比較例1の核酸クロマトグラフィー検査具は、高温で短時間の乾燥を行ったため、「捕捉核酸固相中の核酸プローブの濃度が深い位置で低くなった状態」ではなく、そのため、発色時間間隔が長くなった。また、捕捉核酸固相Bについては、明確な発色は確認されたが、十分な発色ではなかった。比較例2の核酸クロマトグラフィー検査具は、「捕捉核酸固相中の核酸プローブの濃度が深い位置で低くなった状態」ではなかったため、発色時間間隔が非常に長くなった。更に、捕捉核酸溶液の塗布濃度が低いため、捕捉核酸固相Bについては、発色は確認されたが、十分な発色ではなかった。比較例3の核酸クロマトグラフィー検査具は、上記のように、塗布濃度が実施例1,2と同一で、塗布頻度を1.00μl/cmと捕捉核酸を多く投入した。しかし、高温で短時間の乾燥を行ったため、「捕捉核酸固相中の核酸プローブの濃度が深い位置で低くなった状態」ではなかった。そのため、発色時間間隔が非常に長くなった。更に、比較例3の核酸クロマトグラフィー検査具は、「捕捉核酸固相中の核酸プローブの濃度が深い位置で低くなった状態」ではなかったため、捕捉核酸固相Bについての発色は確認されたが、実施例1,2と比較すると劣る結果となった。
本発明の核酸クロマトグラフィー検査具は、感染症やアレルギーなどに関する診断や、細菌やウィルスなどの検出に利用することができる。また、本発明の核酸クロマトグラフィー検査具の製造方法は、そのような、本発明の核酸クロマトグラフィー検査具の製造に利用することができる。
1:核酸クロマトグラフィー検査具、10:多孔性シート、11:多孔性基材、12:表示部形成面、13:検出面、14,14a,14b:位置マーカー、15,15a,15b:表示部、16,16a,16b:捕捉核酸固相、20:バッキング部材、40:吸収パッド、45:試料採取部、61:マイクロピペット、62:キャビティ、63:基体、64:壁面、65:圧電/電歪素子、66:電極部、67:注入口、68:吐出口、69:振動部、71:分注装置、72:固定板、X:振動方向、Y:捕捉核酸溶液の流れ、T:捕捉核酸固相の厚さ、t:多孔性シートの厚さ。

Claims (6)

  1. 標的核酸を含む試料を展開することができる一方向に長い多孔性シートを備え、
    前記多孔性シートは、一方の面を表示部形成面とするシート状の多孔性基材を有し、
    前記多孔性基材は、標的核酸を捕獲するための核酸プローブが前記表示部形成面から浸透して前記表示部形成面に一部が露出するように形成された捕捉核酸固相を有し、
    前記捕捉核酸固相の、前記多孔性基材の前記表示部形成面に露出した部分が表示部であり、
    前記表示部は、前記多孔性シートの長手方向に交わる角度に延びる帯状であり、
    前記捕捉核酸固相は、厚さ方向において、前記表示部に近いほど核酸プローブの濃度が高くなっている核酸クロマトグラフィー検査具。
  2. 前記捕捉核酸固相の厚さは、不均一で、前記多孔性シートの厚さの1倍未満である請求項1に記載の核酸クロマトグラフィー検査具。
  3. 前記多孔性基材の他方の面に配設されたシート状のバッキング部材を更に備える請求項1又は2に記載の核酸クロマトグラフィー検査具。
  4. 前記多孔性シートが、複数層のシートである請求項1〜3のいずれかに記載の核酸クロマトグラフィー検査具。
  5. 一方向に長いシート状の多孔性基材の表示部形成面である一方の面に、捕捉核酸溶液を帯状に塗布して前記多孔性基材内に浸透させる塗布工程と、
    前記捕捉核酸溶液を、20〜50℃で、0.5〜5時間乾燥させて、捕捉核酸固相を形成する乾燥工程を有する核酸クロマトグラフィー検査具の製造方法。
  6. 前記塗布工程が、前記捕捉核酸溶液が充填されるキャビティが形成された1個以上の基体と、前記キャビティを形成する前記基体の少なくとも一の壁面に配設された圧電/電歪素子とを備え、前記圧電/電歪素子の動作によって前記キャビティ内の前記捕捉核酸溶液が吐出されるように構成されたマイクロピペットによって、前記多孔性基材の前記検出面に前記捕捉核酸溶液を帯状に塗布し前記多孔性基材内に浸透させる工程である、請求項5に記載の核酸クロマトグラフィー検査具の製造方法。
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