JP2020010608A - 細胞解析方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】コストを増大させずに細胞情報を高効率に解析する。【解決手段】細胞解析方法は、解析用チップと解析用チップに積層された膜フィルタとを備える単一細胞解析装置11を用いる細胞解析方法であって、解析用チップに細胞を含む第1の液体を導入するステップと、解析用チップに第1の液体よりも表面張力が小さい第2の液体を導入するステップと、第1の液体と第2の液体とを膜フィルタ側の流路と接続された送液用ポンプによって吸引するステップと、解析用チップに細胞と反応する反応試薬を導入し、細胞から抽出される分子を固相に反応させるステップと、反応試薬を送液用ポンプによって吸引するステップと、解析用チップの中から固相を取り出して解析するステップと、を含む。【選択図】図4

Description

本開示は、細胞解析方法に関する。
近年、多数の細胞から構成される生体組織のゲノム解析、遺伝子発現解析または蛋白解析を行うときに、個々の細胞のゲノム、遺伝子発現または蛋白質の違いに注目して解析する単一細胞解析の重要性が認識され始めている。従来の解析では生体組織から採取した多数の細胞を1種類のサンプルとし、それら細胞からDNAおよび/またはRNAを抽出して解析を行う。しかし、この方法では全細胞の平均データしか得ることができず、個々の細胞に含まれるDNAおよび/またはRNAの存在量が平均値から乖離していたとしても評価することができない。
そこで特許文献1で用いられているようなアレイデバイスを用いることで、細胞一つずつの遺伝子解析を行うことが近年すすめられている。特許文献1では細胞を一つずつ捕捉可能な孔を複数持つアレイデバイスを用いて、細胞一つずつの遺伝子解析(単一細胞解析)を可能にしている。また当該アレイデバイスでは、遺伝子解析を行うにあたって、アレイデバイス中に複数の試薬を連続的に投与することによって遺伝子解析を行うための反応をデバイス中で行うことが可能である。細胞情報を持つ生体分子は反応槽内に充填されている生体分子捕捉用ビーズによって捕捉され、複数の試薬を投与することで、解析に必要な反応が生じる。
国際公開第2016/038670号
上述のとおり、特許文献1では、単一細胞解析を行う際に、細胞内の生体分子を反応槽内の生体分子捕捉用ビーズに捕捉させて反応を生じさせている。ここで、高効率な反応を行うためには、生体分子捕捉用ビーズの粒径が小さいことが望ましく、そのためには生体捕捉用ビーズを保持するために設置されている多孔質膜の孔径を小さくしなければいけない。
しかしながら、多孔質膜の孔径が小さくなればなるほど、複数の試薬を順番に投与および送液する際に、気体が多孔質膜に詰まり、送液が困難になる。これは親水性である多孔質膜が液体を保持した状態になると、濡れた多孔質膜を気体が通過するために必要な圧力が高くなるためである。単一細胞解析では複数の試薬を混ぜずに順番に投与および送液する。そのため、一つの試薬を送液し終えてから次の試薬を投与するまでの間に存在する気体は除去することが難しい。したがって、必然的に、液体の送液時に気体も併せて多孔質膜を通過させる必要がある。その場合、液体を吸引する能力が高い送液ポンプが必要となりコストが増大する。
本開示は、上記の点に鑑みてなされたものであり、コストを増大させずに細胞情報を高効率に解析できる技術を提供する。
上記課題を解決するために、解析用チップと前記解析用チップに積層された膜フィルタとを備える単一細胞解析装置を用いる細胞解析方法であって、前記解析用チップに細胞を含む第1の液体を導入するステップと、前記解析用チップに前記第1の液体よりも表面張力が小さい第2の液体を導入するステップと、前記第1の液体と前記第2の液体とを前記膜フィルタ側の流路と接続された送液用ポンプによって吸引するステップと、前記解析用チップに前記細胞と反応する反応試薬を導入し、前記細胞から抽出される分子を固相に反応させるステップと、前記反応試薬を前記送液用ポンプによって吸引するステップと、前記解析用チップの中から前記固相を取り出して解析するステップと、を含む細胞解析方法を提供する。
また、解析用チップと前記解析用チップに積層された膜フィルタとを備える単一細胞解析装置を用いる細胞解析方法であって、細胞を含む第1の液体と表面張力が前記第1の液体の表面張力よりも小さく前記細胞を破壊しない目安となる所定の値よりも大きい第2の液体とを混合して混合液体を調製するステップと、前記解析用チップに前記混合液体を導入するステップと、前記混合液体を前記膜フィルタ側の流路と接続された送液用ポンプによって吸引するステップと、前記解析用チップに前記細胞と反応する反応試薬を導入するステップと、前記反応試薬を前記送液用ポンプによって吸引するステップと、前記解析用チップの中から前記固相を取り出して解析するステップと、を含む細胞解析方法を提供する。
本開示によれば、コストを増大させずに細胞情報を高効率に解析できる。上記以外の課題、構成および効果は、以下の実施の形態の説明により明らかにされる。
本開示の単一細胞解析システムを表す模式図である。 細胞捕捉孔と核酸捕捉ビーズの拡大図およびDNAプローブの拡大図である。 単一細胞解析システムの全体外略図である。 分注装置を用いた単一細胞解析システムの操作フローを示すフローチャートである。 図4のフローチャートと対応する単一細胞解析システムの各状態を表した概略図である。 図4のフローチャートと対応する単一細胞解析システムの各状態を表した概略図である。 図4のフローチャートと対応する単一細胞解析システムの各状態を表した概略図である。 図4のフローチャートと対応する単一細胞解析システムの各状態を表した概略図である。 図4のフローチャートと対応する単一細胞解析システムの各状態を表した概略図である。 解析用チップのPCR増幅反応を実施する例を示す概略図である。
以下、図面に基づいて、本開示の実施例を説明する。なお、本開示の実施例は、後述する実施例に限定されるものではなく、その技術思想の範囲において、種々の変形が可能である。また、後述する各実施例の説明に使用する各図の対応部分には同一の符号を付して示し、重複する説明を省略する。まず、本明細書において使用されるいくつかの用語について説明し、続いて実施例に係る単一細胞解析システムについて説明する。
本明細書において「細胞解析」とは、細胞の情報を持った生体分子(例えば、核酸や蛋白質など)を解析することを意味する。ここでいう「細胞」とは一般的な真核細胞由来の細胞のみに限らず、原核細胞に含まれるような真菌、細菌およびウイルスなども含まれる。また、ここでいう「解析」とは、生体分子を細胞内から反応用の固相へと抽出し、任意の反応を行い、細胞の情報、例えば種類や機能といったものを得ることを指す。細胞解析の例として、遺伝子発現解析、ゲノム解析および蛋白質解析などが挙げられる。
本明細書において「遺伝子発現解析」とは、細胞における遺伝子、すなわちターゲットになる被検核酸の発現を定量的に分析すること、サンプルにおける遺伝子(被検核酸)の発現分布を分析すること、サンプルにおける特定の細胞と遺伝子(被検核酸)発現量との相関データを得ることを意味する。
サンプルは、遺伝子発現を解析しようとする生体由来サンプルであれば特に限定されるものではなく、細胞サンプル、組織サンプルおよび液体サンプルなどの任意のサンプルを用いることができる。
また、サンプルの由来となる生体も特に限定されるものではなく、脊椎動物(例えば、哺乳類、鳥類、爬虫類、魚類、両生類)、無脊椎動物(例えば、昆虫、線虫、甲殻類)、原生生物、植物、真菌、細菌およびウイルスなどの任意の生体に由来するサンプルを用いることができる。
本明細書においてターゲットとなる被検核酸としてはメッセンジャーRNA(mRNA)、非コードRNA(ncRNA)、microRNAおよびDNAならびにそれらの断片を用いることができる。
本明細書において「界面活性剤」とは、以下に示す式1において、γ(解析用チップに導入する液体の表面張力)およびθ(解析用チップに導入された液体と膜フィルタとの接触角)の二つを変更するための化学物質の総称であり、一般的な界面活性剤の総称である、イオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤など以外にも、水に混合することで上記二つのパラメータを変更することが可能な物質(例えばアルコールおよび有機溶媒)も含む。なお、上記界面活性剤の表面張力は、例えば、純水の表面張力よりも小さい。
Figure 2020010608
ここで、
P:送液用ポンプが解析用チップ側の液体と膜フィルタ側の液体との間に生じさせる圧力差
k:膜フィルタの形状に関する固有係数
γ:解析用チップに導入する液体の表面張力
θ:解析用チップに導入する液体と膜フィルタとの接触角
D:膜フィルタに設けられた孔の孔径
<実施例1>
図1は、本開示の単一細胞解析システムを表す模式図である。単一細胞解析システムは、単一細胞解析装置11、分注装置9および送液用ポンプ10を備える。
単一細胞解析装置11は、解析用チップ7と、解析用チップ7と密着して設置する膜フィルタ8と、それら二部品を上下から挟み込んで固定する流路壁6で構成される。解析用チップ7には、細胞1を個別に捕捉するための細胞捕捉孔2が設けられ、細胞捕捉孔2の下部には細胞内の核酸22を捕捉するための核酸捕捉ビーズ3が充填されている。また、解析用チップ7の上部は、大気圧開放されている。膜フィルタ8は、図2に示されるような円筒上の孔が設けられた多孔質膜を例にとって説明するが、網目状のフィルタを用いてもよい。
分注装置9には、細胞懸濁液5、界面活性剤4入り反応試薬および界面活性剤4が設置されている。送液用ポンプ10は、単一細胞解析装置11の流路を通して、解析用チップ7の下部に引圧を印加し、大気圧開放されている上部の溶液を解析用チップ7の下部へと送液する。図1には、細胞1を含む細胞懸濁液5および界面活性剤4が二層をなすように分注された様子が示されている。
図2は、細胞捕捉孔2と核酸捕捉ビーズ3の拡大図およびDNAプローブ21の拡大図である。核酸捕捉ビーズ3の表面には細胞1から放出された被検核酸22を捕捉するためのDNAプローブ21が固定されている。核酸捕捉ビーズ3の表面にDNAプローブ21を固定させる方法は、例えば、DNAプローブ21の5’末端にビオチン修飾を行い、予め核酸捕捉ビーズ3の表面に固定させたストレプトアビジンと結合させることにより行うことができる。
DNAプローブ21は、3’末端にポリT配列を有し、被検核酸22(例えば、mRNAなど)の3’末端のポリA配列とハイブリダイズすることにより被検核酸22を捕捉する。なお、mRNAに代えてmicroRNAなどを解析したい場合には、DNAプローブ21内のポリT配列を解析対象とハイブリダイズする既知配列に変更しても良い。
DNAプローブ21は、核酸捕捉ビーズ3に固定されている5’末端にPCR増幅用プライマー配列を有する。PCR増幅用プライマー配列は、核酸増幅を行うために適切な長さの既知配列であれば特に限定されるものではなく、当業者であればそのような配列を適宜設計することが可能である。PCR増幅用プライマー配列は、例えば、10〜50塩基、15〜40塩基、15〜30塩基または15〜20塩基とすることができる。共通のプライマー配列をプローブに含めることによって、後の核酸増幅工程における増幅反応を簡便に実施することが可能になる。
核酸捕捉ビーズ3には、細胞捕捉孔2ごとに異なる細胞認識配列を有するDNAプローブ21が固定されており、それ故、後に分析した配列がいずれの細胞由来であるかを判別することが可能となる。例えば、細胞認識配列を5塩基のランダム配列にした場合には4の5乗、すなわち1024の細胞を識別することが可能となる。したがって細胞認識配列は細胞捕捉孔2の数に応じて任意に設定でき、具体的には5〜30塩基、5〜20塩基、5〜15塩基または5〜10塩基の範囲とすることができる。
図3は、単一細胞解析システムの全体外略図である。単一細胞解析システムには、図1に示された単一細胞解析装置11の他に、単一細胞解析装置11に導入された液体の様子や残量をリアルタイムでモニタリングするカメラ31および制御用PC32が付属している。
解析用チップ7は2.0ミリメートル四方のポリジメチルシロキサン(PDMS)を成型して厚さ100マイクロメートルで作製した。ただし解析用チップ7の素材はポリプロピレン、ポリスチレンなどの樹脂でもよい。また、解析用チップ7は、シリコンウェハ等の微細加工によって作製することが可能である。
細胞捕捉孔2は、直径3マイクロメートル、125マイクロメートル間隔のピッチで、解析用チップ7の上面側に百個設置した。細胞捕捉孔2の下部に存在する空間に核酸捕捉ビーズ3をインクジェットプリンタで分注した。核酸捕捉ビーズ3のサイズは直径1マイクロメートルである。膜フィルタ8は、直径約800ナノメートルの細孔を有し、親水性処理がなされている。膜フィルタ8に設ける細孔の径は、例えば、0.5〜3.0マイクロメートルとする。膜フィルタ8の素材は、ポリカーボネート、ポリフッ化ビニリデン、ナイロンおよびポリエチレン等が使用可能である。流路壁6はアクリルによって作製し、上下のアクリル製流路壁6によって解析用チップ7と膜フィルタ8とを挟み込んでネジで固定した。流路壁6の素材はアクリルの他にも、ポリプロピレン、ポリスチレンまたはポリテトラフルオロエチレン等でも作製可能である。また、核酸捕捉ビーズ3には予めストレプトアビジンが固定化されており、そこに5’末端がビオチン修飾されたDNAプローブ21を固定した。DNAプローブ21は5’末端から30塩基のPCR増幅用共通配列、5塩基の細胞認識配列、7塩基のランダム配列からなる分子認識配列、18塩基のオリゴ配列および2塩基のVN配列を有するようにした。
図4は、分注装置9を用いた単一細胞解析システムの操作フローを示すフローチャートである。図5は、図4のフローチャートと対応する単一細胞解析システムの各状態を表した概略図である。例えば、図4の操作フローの(a)の状態は、図5−(a)図と一致している。以下に、図4に示された単一細胞解析システムの操作フローの各ステップについて説明する。
(a)細胞懸濁液分注(S401)
被検対象である細胞1を含んだ細胞懸濁液5を分注装置9にセットし、制御用PC32によって制御しながら単一細胞解析装置11の解析用チップ7の上部に分注する。細胞懸濁液5の分注量は5マイクロリットルほどとし、細胞懸濁液5の内部に存在する細胞数は八十個ほどを目安にする。また、解析用チップ7の上部の様子はカメラ31でモニタリングし、細胞捕捉孔2に細胞が捕捉される様子および解析チップ7の上部の溶液の残量を確認する。必要な量の細胞懸濁液5が分注された後、フロー(a)を終了する。
(b)界面活性剤分注(S402)
フロー(a)終了後、以下の式2を満たすような界面活性剤4を準備し、分注装置9にセットする。
Figure 2020010608
ここで、
P:送液用ポンプ10が解析用チップ7側の液体と膜フィルタ8側の液体との間に生じさせる圧力差
k:膜フィルタ8の形状に関する固有係数
γ1:界面活性剤4の表面張力
θ:界面活性剤4と膜フィルタ8との接触角
D:膜フィルタ8に設けられた孔の孔径
続いて、分注装置9にセットした界面活性剤4を、カメラ31で確認しながら制御用PC32によって制御し、解析用チップ7の上部の細胞懸濁液5の液面上に追加分注する。この際、できる限り二液(細胞懸濁液5および界面活性剤4)が混ざらないように静かに分注し、撹拌を行わない。
例えば、細胞懸濁液5からなる第1の液層の上方に界面活性剤4からなる第2の液層が形成されるよう静かに分注を行う。界面活性剤4を分注する際は、細胞懸濁液5に分注ピペットの先端が付着した状態で界面活性剤4を導入すると、細胞懸濁液5中の細胞1に界面活性剤4が触れ、細胞1が破壊されるのを防ぐことができる。界面活性剤4を導入する理由は、表面張力が小さい(例えば、純水よりも小さい)液体を流すことにより解析用チップ7内に気泡による目詰まりが生じるのを防ぐためである。必要量の界面活性剤4が分注されればフロー(b)を終了する。
(c)細胞懸濁液および界面活性剤の送液(S403)
フロー(b)の終了後、送液用ポンプ10を起動する。送液用ポンプ10によって解析用チップ7の上方に存在する細胞懸濁液5は解析用チップ7の下部の流路を介して排出され始め、それに伴い細胞懸濁液5中の細胞1は細胞捕捉孔2に捕捉される。細胞懸濁液5の送液完了後、細胞懸濁液5の上方に存在していた界面活性剤4が解析用チップ7の上方に存在しなくなるまで完全に送液される。解析チップ7の上方の溶液の残量はカメラ31で確認することが可能で、界面活性剤4が完全に送液されたことを確認されれば、送液用ポンプ10を停止してフロー(c)を終了する。
上述のとおり、細胞懸濁液5と界面活性剤4とはできるだけ混合しないように分注されているため、細胞1に界面活性剤4が接触するのは送液ポンプ10によって細胞懸濁液5の大部分が送液し終わった後である。そして、短い時間で界面活性剤4を送液するため細胞1に界面活性剤4が接触する時間が短い。それ故、細胞1の細胞膜を破壊することなく界面活性剤4を流路に流すことができ、解析用チップ7内に気泡による目詰まりが生じるのを防ぐことができる。また、仮に細胞1の細胞膜が破壊されて中の分子が出てしまったとしても、細胞懸濁液5の送液により個々の細胞1が細胞捕捉孔2に既に捕捉されているため、核酸捕捉ビーズ3に細胞1内の分子を捕捉させることができる。
(d)反応試薬分注(S404)
フロー(c)の終了後、解析用チップ7上には細胞捕捉孔2に捕捉された被検細胞1が残っている状態となる。フロー(d)では遺伝子発現解析を行うための試薬を分注し、解析用チップ中で反応を行う。実施例1では細胞膜を破壊するLysisバッファを第1試薬として分注した。試薬の種類はこれに限ったものではなくユーザの任意で選択して構わない。単一細胞解析装置11に導入する全ての反応試薬には、以下の式3を満たすような界面活性剤4を混合し、予め分注装置9にセットしておく。
Figure 2020010608
ここで、
P:送液用ポンプ10が解析用チップ7側の液体と膜フィルタ8側の液体との間に生じさせる圧力差
k:膜フィルタ8の形状に関する固有係数
γ2:界面活性剤4と反応試薬との混合液体の表面張力
θ:混合液体と膜フィルタ8との接触角
D:膜フィルタ8に設けられた孔の孔径
反応試薬に表面張力が小さい界面活性剤4を混合しておくことにより、送液完了時に解析用チップ7内に気泡による目詰まりが生じることを防ぐことができる。カメラ31でフロー(c)の終了を確認後、制御用PC32を通して、分注装置9からLysisバッファ(界面活性剤4を含む)を解析用チップ7上に分注する。必要量のLysisバッファが分注されればフロー(d)を終了する。なお、反応試薬に混合させる界面活性剤4は、フロー(b)において分注した界面活性剤4と同一種類の界面活性剤であってもよく、異なる種類の界面活性剤であってもよい。
(e)反応試薬の送液(S405)
フロー(d)の終了後、送液用ポンプ10を起動する。フロー(d)で分注したLysisバッファによって細胞捕捉孔2に捕捉した細胞1の細胞膜を破壊し、細胞1内の被検核酸22を細胞捕捉孔2の下部へ吸引する。被検核酸22は、核酸捕捉ビーズ3の表面に固定されているDNAプライマー21に捕捉される。細胞1の細胞膜が破壊されたかどうかをカメラ31でモニタリングし、細胞膜の破壊が不十分な場合は、制御用PC32が分注装置9を制御してLysisバッファの追加分注を行う。捕捉された全ての細胞1が破壊されたのを確認し、全てのLysisバッファの送液が完了したら、送液用ポンプ10を停止し、フロー(e)を終了する。フロー(e)を終了した後、解析用チップ7の上方には何もない状態となる。
(d’)反応試薬分注(2工程目)
実施例1では、反応手順が全2工程存在する例を説明するため、操作フローにしたがってもう一度、フロー(d)を行う。実施例1では第2試薬として逆転写反応を行うためのRT試薬を分注する。以下に示す式4の条件を満たすように界面活性剤4を混合したRT試薬を分注装置9によって分注する。
Figure 2020010608
ここで、
P:送液用ポンプ10が解析用チップ7側の液体と膜フィルタ8側の液体との間に生じさせる圧力差
k:膜フィルタ8の形状に関する固有係数
γ22:界面活性剤4と第2試薬との混合液体の表面張力
θ:混合液体と膜フィルタ8との接触角
D:膜フィルタ8に設けられた孔の孔径
任意の分量(例えば、数マイクロリットル)を分注後、フロー(d’)を終了する。なお、第2試薬に混合させる界面活性剤4は、フロー(b)および1回目のフロー(d)において分注した界面活性剤4と同一種類の界面活性剤であってもよく、異なる種類の界面活性剤であってもよい。
(e’)反応試薬の送液(2工程目)
フロー(d’)の終了後、送液用ポンプ10を起動し、界面活性剤4入りのRT試薬を送液する。解析チップ7の上方のRT試薬の残量をカメラ31で確認しながら送液を行い、全ての溶液を送液するまでに、一度、送液用ポンプ10を停止し、逆転写反応が十分行われる時間(例えば50分)静置する。逆転写反応の終了後、再度、送液用ポンプ10を起動し、残りのRT試薬を全て送液する。全ての溶液の送液が完了した後、送液用ポンプ10を停止し、フロー(e’)を終了する。
以上で分注装置9を備える単一細胞解析システムを用いての操作は全て終了する。続いて、単一細胞解析装置11から解析用チップ7を取り出し、PCR増幅に必要な反応をチューブ41中で行う。
図6は、解析用チップ7のPCR増幅反応を実施する例を示す概略図である。チューブ41中にはPCR反応に必要なPCR用試薬42が入っている。PCR増幅反応終了後、DNA配列シーケンシングを行い、細胞捕捉孔2で捕捉した一細胞ごとの遺伝子発現量を解析することが可能になる。
上記のとおり、本開示の単一細胞解析システムは、表面張力が小さい界面活性剤4を単一細胞解析装置11に導入することにより、送液用ポンプ10で解析用チップ7の上方に存在する液体を送液し終えた際に、解析用チップ7内に気泡の目詰まりが生じることを防ぐことができる。
なお、上記の説明では、反応工程が二回必要な例を説明したが、反応工程は一回でもそれ以上でもよい。本開示は、解析用チップ7内に気泡の目詰まりを防ぐ方法として反応試薬に界面活性剤4を導入する方法を説明したが、次の送液を控えてない最後の反応試薬に対しては、必ずしも界面活性剤4を混入する必要はない。例えば、反応工程が一回しかない操作フローの場合は、反応試薬に界面活性剤4を混入しなくともよい。また、反応工程が三回存在する操作フローの場合は、三回目の反応試薬に対して界面活性剤4を混入しなくともよい。
<実施例2>
実施例2では、実施例1に示した方法よりも細胞1が界面活性剤4から受けるダメージをさらに減少させることができる方法を説明する。実施例2の細胞解析方法は、上で説明した操作フローのうち、フロー(b)(S402)が実施例1とは異なる。以下に、実施例2のフロー(b)について説明する。
(b)界面活性剤分注(S402)
フロー(a)の終了後、上記式2を満たすような界面活性剤4を準備し、分注装置9にセットする。フロー(a)の終了後、解析チップ7の上方には細胞懸濁液5のみが分注されている状態である。続いて、界面活性剤4を分注する前に送液用ポンプ10を起動し、送液を開始する。分注装置9は、細胞懸濁液5の液面のレベルが解析用チップ7の上方にあるうちに、界面活性剤4の分注を開始する。界面活性剤4を分注し終え、且つ分注した界面活性剤4の送液を終えた後、送液用ポンプ10を停止する。この際、制御用PC32には、細胞懸濁液5が送液し終わる前のタイミングで準備した界面活性剤4の分注を開始するようにプログラムが記録されるか、または、ユーザによって設定される。または、カメラ31によって細胞懸濁液5の残量を観察しながら制御用PC32を操作し、界面活性剤4を分注してもよい。界面活性剤4の送液が完了後、実施例1と同様にフロー(d)以降を行う。
上記のように細胞懸濁液5の送液を界面活性剤4の追加分注よりも先に開始し、細胞懸濁液5の送液が完了する直前に界面活性剤4を追加分注することで、細胞1が界面活性剤4と接触する時間をできる限り短くすることが可能である。
<実施例3>
実施例1および2では、細胞懸濁液5を分注し終えてから界面活性剤4を分注した。実施例3では、細胞懸濁液5に界面活性剤4を混合した混合液体を分注することによって、実施例1において説明したフロー(a)および(b)を代替する。この際、界面活性剤4は、以下の式5の条件式を満たすように選ばれる。
Figure 2020010608
ここで、
P:送液用ポンプ10が解析用チップ7側の液体と膜フィルタ8側の液体との間に生じさせる圧力差
k:膜フィルタ8の形状に関する固有係数
γ3:界面活性剤4と細胞懸濁液5との混合液体の表面張力
θ:混合液体と膜フィルタ8との接触角
D:膜フィルタ8に設けられた孔の孔径
実施例3では、界面活性剤4の表面張力は、上記フローにおいて細胞1を壊さない程度の所定の値よりも大きい表面張力であることが要求される。このγ3は、例えば、実験によって決定される。また、界面活性剤4と細胞懸濁液5との混合液体は、分注してからなるべく早急に送液すると細胞1へのダメージを軽減することができる。
上で説明した実施例1〜3では、界面活性剤4を追加分注または細胞懸濁液5もしくは反応試薬に予め混合することによって、単一細胞解析装置11に導入する溶液の表面張力を小さくすることができた。これにより、解析用チップ7内に気体の目詰まりが生じることを防ぐことができ、高い能力の送液用ポンプ10を必要とせずに済む。また、膜フィルタ8に設ける孔および細胞捕捉孔2の孔径を小さくすることができるため、小さい核酸捕捉用ビーズ3を使用することができ、高効率な反応が実施できる。また、上述の操作フローを実行することにより、溶液の表面張力を小さくした場合であっても、細胞膜が破壊されることを防ぐことができる。
なお、本開示は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本開示を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
例えば、上記の実施例1および2では、分注装置9を使用して細胞懸濁液5、界面活性剤4および反応試薬等の各種液体を単一細胞解析デバイス11に分注する例を説明したが、液体の分注はピペット等を使用して手技によって実行されてもよい。その場合、実施例2では、例えば、カメラ31で解析用チップ7上の細胞懸濁液5の残量を確認しながら、送液用ポンプ10を稼働させ、細胞懸濁液5の残量が少なくなった時点で、界面活性剤4を細胞懸濁液5の液面上に追加分注してもよい。
1…細胞、2…細胞捕捉用孔、3…核酸捕捉用ビーズ、4…界面活性剤、5…細胞懸濁液、6…流路壁、7…解析用チップ、8…多孔質膜、9…分注装置、10…送液用ポンプ、21…DNAプローブ、22…被検核酸、31…カメラ、32…制御用PC、41…チューブ、42…PCR用試薬

Claims (15)

  1. 解析用チップと前記解析用チップに積層された膜フィルタとを備える単一細胞解析装置を用いる細胞解析方法であって、
    前記解析用チップに細胞を含む第1の液体を導入するステップと、
    前記解析用チップに前記第1の液体よりも表面張力が小さい第2の液体を導入するステップと、
    前記第1の液体と前記第2の液体とを前記膜フィルタ側の流路と接続された送液用ポンプによって吸引するステップと、
    前記解析用チップに前記細胞と反応する反応試薬を導入し、前記細胞から抽出される分子を固相に反応させるステップと、
    前記反応試薬を前記送液用ポンプによって吸引するステップと、
    前記解析用チップの中から前記固相を取り出して解析するステップと、
    を含む細胞解析方法。
  2. 請求項1に記載の細胞解析方法であって、
    前記第2の液体を導入するステップにおいて、前記第1の液体からなる第1の液層と前記第2の液体からなる第2の液層とが形成されるように前記第2の液体を導入する、
    細胞解析方法。
  3. 請求項1に記載の細胞解析方法であって、
    前記第2の液体を導入するステップにおいて、前記第2の液体として界面活性剤を導入する、
    細胞解析方法。
  4. 請求項1に記載の細胞解析方法であって、
    前記膜フィルタは多孔質膜または網目状のフィルタである、
    細胞解析方法。
  5. 請求項1に記載の細胞解析方法であって、
    前記第2の液体を導入するステップにおいて、前記第1の液体を吸引しながら前記第2の液体を導入する、
    細胞解析方法。
  6. 請求項1に記載の細胞解析方法であって、
    前記第2の液体を導入するステップにおいて、前記第2の液体の表面張力は純水の表面張力よりも小さい、
    細胞解析方法。
  7. 請求項1に記載の細胞解析方法であって、
    前記膜フィルタは多孔質膜であり、
    前記第2の液体、前記多孔質膜および前記送液用ポンプは、以下の数式を満たすパラメータで特徴づけられる、
    細胞解析方法。
    Figure 2020010608
    P:前記送液用ポンプが前記解析用チップ側の液体と前記多孔質膜側の液体との間に生じさせる圧力差
    k:前記多孔質膜の形状に関する固有係数
    γ1:前記第2の液体の表面張力
    θ:前記第2の液体と前記多孔質膜との接触角
    D:前記多孔質膜に設けられた孔の孔径
  8. 請求項1に記載の細胞解析方法であって、
    前記第2の液体を導入するステップにおいて、前記解析用チップの映像をモニタに表示しながら前記第2の液体を導入する、
    細胞解析方法。
  9. 請求項1に記載の細胞解析方法であって、
    前記膜フィルタは0.5〜3.0マイクロメートルの孔径が設けられた多孔質膜である、
    細胞解析方法。
  10. 請求項1に記載の細胞解析方法であって、
    前記第2の液体を導入するステップにおいて、前記第1の液体に分注ピペットの先端が付着した状態で前記第2の液体を導入する、
    細胞解析方法。
  11. 請求項1に記載の細胞解析方法であって、
    前記解析用チップは大気圧下に置かれる、
    細胞解析方法。
  12. 請求項7に記載の細胞解析方法であって、
    前記細胞から抽出される分子を固相に反応させるステップにおいて、前記反応試薬に前記反応試薬よりも表面張力が小さい第3の液体を導入し、
    前記第3の液体、前記多孔質膜および前記送液用ポンプは、以下の数式を満たすパラメータで特徴づけられる、
    細胞解析方法。
    Figure 2020010608
    P:前記送液用ポンプが前記解析用チップ側の液体と前記多孔質膜側の液体との間に生じさせる圧力差
    k:前記多孔質膜の形状に関する固有係数
    γ2:前記反応試薬と前記第3の液体との混合液体の表面張力
    θ:前記混合液体と前記多孔質膜との接触角
    D:前記多孔質膜に設けられた孔の孔径
  13. 解析用チップと前記解析用チップに積層された膜フィルタとを備える単一細胞解析装置を用いる細胞解析方法であって、
    細胞を含む第1の液体と表面張力が前記第1の液体の表面張力よりも小さく前記細胞を破壊しない目安となる所定の値よりも大きい第2の液体とを混合して混合液体を調製するステップと、
    前記解析用チップに前記混合液体を導入するステップと、
    前記混合液体を前記膜フィルタ側の流路と接続された送液用ポンプによって吸引するステップと、
    前記解析用チップに前記細胞と反応する反応試薬を導入するステップと、
    前記反応試薬を前記送液用ポンプによって吸引するステップと、
    前記解析用チップの中から前記固相を取り出して解析するステップと、
    を含む細胞解析方法。
  14. 請求項13に記載の細胞解析方法であって、
    前記第2の液体は界面活性剤である、
    細胞解析方法。
  15. 請求項13に記載の細胞解析方法であって、
    前記膜フィルタは多孔質膜であり、
    前記混合液体、前記膜フィルタおよび前記送液用ポンプは、以下の数式を満たすパラメータで特徴づけられる、
    細胞解析方法。
    Figure 2020010608
    P:前記送液用ポンプが前記解析用チップ側の液体と前記多孔質膜側の液体との間に生じさせる圧力差
    k:前記多孔質膜の形状に関する固有係数
    γ3:前記混合液体の表面張力
    θ:前記混合液体と前記多孔質膜との接触角
    D:前記多孔質膜に設けられた孔の孔径
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