JPWO2014007108A1 - 固体撮像素子、固体撮像装置、およびカメラ装置 - Google Patents

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Abstract

本技術は、セルサイズを微細化させても、白キズが目立たないようにすることができる固体撮像素子、固体撮像装置、およびカメラ装置に関する。第1の方向に延在するn型不純物領域として形成されるレジスタ部と、レジスタ部に光電変換部から電荷を読み出し、レジスタ部と同じ方向に延在するp型不純物領域として形成される読み出し部と、光電変換部からの電荷の漏れ出しを抑止し、レジスタ部と同じ方向に延在するp型不純物領域として形成される水平素子分離部と、レジスタ部のポテンシャル分布を変化させるための電圧を印加する複数の転送電極とを有し、複数の転送電極のうち、待機電圧が所定の低電圧であるローレベル電極の下におけるレジスタ部を構成するn型不純物の総量が、待機電圧が所定の低電圧より高い電圧であるミドルレベル電極の下におけるレジスタ部を構成するn型不純物の総量より少ない。

Description

本技術は、固体撮像素子、固体撮像装置、およびカメラ装置に関し、特に、セルサイズを微細化させても、白キズが目立たないようにすることができるようにする固体撮像素子、固体撮像装置、およびカメラ装置に関する。
固体撮像装置として、電荷結合素子(CCD)による固体撮像装置が知られている。
CCD型の固体撮像素子は、受光量に応じた信号電荷を生成、蓄積する光電変換素子、すなわちフォトダイオード(PD;Photo Diode)による受光センサ部が、複数個2次元マトリクス状に配列されて構成されている。この複数の受光センサ部のフォトダーオードに入射する被写体の光信号に基づいて信号電荷が発生し、蓄積される。蓄積された信号電荷は、受光センサ部の列毎に配置した垂直転送レジスタにより垂直方向に転送されると共に、CCD構造の水平転送レジスタによって水平方向に転送される。そして、水平方向に転送された信号電荷は、電荷−電圧変換部を有する出力部から被写体の画像情報として出力される。
固体撮像素子は、例えば、水平、及び垂直方向に配置されたフォトダイオードからなる複数の受光センサ部、読み出し部、および、垂直転送チャネルから構成される複数の画素を有する。
受光センサ部は、n型半導体からなる基板の、p型半導体ウェル領域に形成された信号電荷蓄積部と、正孔蓄積領域によって構成される。
信号電荷蓄積部は、n型の不純物領域により形成される。正孔蓄積領域は、p型の不純物領域(p+)により形成され、信号電荷蓄積部の表面に形成される。
垂直転送チャネルは、受光センサ部に対して、所定間隔を空けてn型の不純物領域により形成されている。また、垂直転送チャネルと、読み出し対象となる一方側の受光センサ部との間に、p型の不純物領域(p)が形成されて読み出し部とされる。また、垂直転送チャネルと、読み出し対象でない他方側の受光センサ部との間には、p型の不純物領域(p+)からなる水平素子分離部が形成される。そして、受光センサ部の垂直方向の両端部には、p型の不純物領域(p+)からなる垂直素子分離部が形成される。
水平素子分離部は、水平方向において、それぞれの受光センサ部を分離するものであり、垂直素子分離部は、垂直方向において、それぞれの受光センサ部を分離するものである。そして、垂直素子分離部、水平素子分離部、読み出し部は、それぞれ垂直転送チャネルに接触して形成される。
読み出し部、および垂直転送チャネル上には、絶縁膜を介して第1転送電極及び第2転送電極が交互に形成される。そして、垂直転送チャネル、第1転送電極、および第2転送電極により垂直転送レジスタが構成される。
また、微細セルにおける垂直転送レジスタの形成方法として、垂直転送チャネルの細線化を可能にし、かつ、垂直転送チャネルのポテンシャル分布において、ポテンシャルバリアの発生が抑制されることにより、信号電荷の転送効率を向上させる技術も提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2010−80791号公報
ところで、従来より、CCD型の固体撮像素子においては、垂直転送レジスタで発生する白線(白キズ)が画質に与える影響が懸念されている。この白キズは、垂直転送レジスタとして注入されるn型不純物の結晶欠陥に起因して発生する。つまり、白キズの影響を低減させるようにするには、垂直転送レジスタとして注入されるn型不純物の注入量を低く抑えることが望ましい。
しかしながら、近年のセルサイズの微細化に伴い、垂直転送レジスタや素子分離部は細線化され、転送チャネルおよび各素子分離部を形成するために高濃度の不純物が注入される。このため、基板への欠陥形成により白線はより悪化する傾向にある。また、高濃度のPN接合部で強電界により、欠陥からの暗電流成分が強調される傾向にある。その結果、微細セルにおいては、白線がより顕著に発生する。
特許文献1などの従来の技術においては、垂直転送レジスタ全体に対する総不純物注入量を低減させることは難しく、その結果、十分な白線改善効果を得る事が出来なかった。
本技術はこのような状況に鑑みて開示するものであり、セルサイズを微細化させても、白キズが目立たないようにすることができるようにするものである。
本技術の第1の側面は、光電変換部に蓄積された電荷を転送し、第1の方向に延在するn型不純物領域として形成されるレジスタ部と、前記レジスタ部に前記光電変換部から電荷を読み出し、前記レジスタ部と同じ方向に延在するp型不純物領域として形成される読み出し部と、前記光電変換部からの電荷の漏れ出しを抑止し、前記レジスタ部と同じ方向に延在するp型不純物領域として形成される水平素子分離部と、前記レジスタ部のポテンシャル分布を変化させるための電圧を印加する複数の転送電極とを有し、前記複数の転送電極のうち、待機電圧が所定の低電圧であるローレベル電極の下における前記レジスタ部を構成するn型不純物の総量が、待機電圧が前記所定の低電圧より高い電圧であるミドルレベル電極の下における前記レジスタ部を構成するn型不純物の総量より少ない固体撮像素子である。
前記第1の方向と直交する前記第2の方向において、前記ローレベル電極の下における前記レジスタ部を構成するn型不純物の幅が、前記ミドルレベル電極の下における前記レジスタ部を構成するn型不純物の幅よりも狭いようにすることができる。
前記ローレベル電極の下における前記レジスタ部を構成するn型不純物濃度が、前記ミドルレベル電極の下における前記レジスタ部を構成するn型不純物濃度よりも低いようにすることができる。
前記第1の方向と直交する前記第2の方向において、前記読み出し部または前記水平素子分離部を形成する前記p型不純物領域の不純物濃度が最も高い位置である最高濃度位置について、前記ローレベル電極の下での前記最高濃度位置が、前記ミドルレベル電極の下での前記最高濃度位置より、前記光電変換部に近いようにすることができる。
前記最高濃度位置のうち、前記読み出し部を形成する前記p型不純物領域の最高濃度位置のみについて、前記ローレベル電極の下での前記最高濃度位置が、前記ミドルレベル電極の下での前記最高濃度位置より、前記光電変換部に近いようにすることができる。
前記最高濃度位置のうち、前記水平素子分離部を形成する前記p型不純物領域の最高濃度位置のみについて、前記ローレベル電極の下での前記最高濃度位置が、前記ミドルレベル電極の下での前記最高濃度位置より、前記光電変換部に近いようにすることができる。
前記ローレベル電極に対応する位置のセンサ部のn型不純物濃度が、前記ミドルレベル電極に対応する位置のセンサ部のn型不純物濃度に比べ高いようにすることができる。
前記ローレベル電極に対応する位置のセンサ部表面のp型不純物濃度が、前記ミドルレベル電極に対応する位置のセンサ部表面のp型不純物濃度に比べ低いようにすることができる。
本発明の第2の側面は、光電変換部に蓄積された電荷を転送し、第1の方向に延在するn型不純物領域として形成されるレジスタ部と、前記レジスタ部に前記光電変換部から電荷を読み出し、前記レジスタ部と同じ方向に延在するp型不純物領域として形成される読み出し部と、前記光電変換部からの電荷の漏れ出しを抑止し、前記レジスタ部と同じ方向に延在するp型不純物領域として形成される水平素子分離部と、前記レジスタ部に電圧を印加する複数の転送電極と、前記レジスタ部のポテンシャル分布を変化させるために電圧を前記転送電極に供給するタイミング発生回路とを有し、前記複数の転送電極のうち、待機電圧が所定の低電圧であるローレベル電極の下における前記レジスタ部を構成するn型不純物の総量が、待機電圧が前記所定の低電圧より高い電圧であるミドルレベル電極の下における前記レジスタ部を構成するn型不純物の総量より少ない固体撮像装置である。
本発明の第3の側面は、光電変換部に蓄積された電荷を転送し、第1の方向に延在するn型不純物領域として形成されるレジスタ部と、前記レジスタ部に前記光電変換部から電荷を読み出し、前記レジスタ部と同じ方向に延在するp型不純物領域として形成される読み出し部と、前記光電変換部からの電荷の漏れ出しを抑止し、前記レジスタ部と同じ方向に延在するp型不純物領域として形成される水平素子分離部と、前記レジスタ部のポテンシャル分布を変化させるための電圧を印加する複数の転送電極とを有し、前記複数の転送電極のうち、待機電圧が所定の低電圧であるローレベル電極の下における前記レジスタ部を構成するn型不純物の総量が、待機電圧が前記所定の低電圧より高い電圧であるミドルレベル電極の下における前記レジスタ部を構成するn型不純物の総量より少ない固体撮像素子と、前記固体撮像素子に対して入射光を導く光学系と、固体撮像素子から出力される撮像信号を処理する信号処理回路とを備えるカメラ装置である。
本技術の第1の側面乃至第3の側面においては、光電変換部に蓄積された電荷を転送し、第1の方向に延在するn型不純物領域として形成されるレジスタ部と、前記レジスタ部に前記光電変換部から電荷を読み出し、前記レジスタ部と同じ方向に延在するp型不純物領域として形成される読み出し部と、前記光電変換部からの電荷の漏れ出しを抑止し、前記レジスタ部と同じ方向に延在するp型不純物領域として形成される水平素子分離部と、前記レジスタ部のポテンシャル分布を変化させるための電圧を印加する複数の転送電極とを有し、前記複数の転送電極のうち、待機電圧が所定の低電圧であるローレベル電極の下における前記レジスタ部を構成するn型不純物の総量が、待機電圧が前記所定の低電圧より高い電圧であるミドルレベル電極の下における前記レジスタ部を構成するn型不純物の総量より少ない。
本技術によれば、セルサイズを微細化させても、白キズが目立たないようにすることができる。
本技術を適用した固体撮像装置の一実施の形態に係る概略構成を示すブロック図である。 従来の撮像部の構成例を示す平面図である。 図2における一点鎖線A−A´、B−B´、C−C´、またはD−D´における断面図である。 固体撮像装置による動画像撮影時の電荷転送に係るタイミングチャートである。 図4の転送クロック信号の波形を拡大した図である。 図5における各時刻の各転送電極のポテンシャルを示す図である。 白線とローレベル電圧の関係を示す図である。 白線とミドルレベル電圧の関係を示す図である。 本技術の一実施の形態に係る撮像部の構成例を示す平面図である。 図9における一点鎖線A−A´、B−B´、C−C´、またはD−D´における断面図である。 完成した基板上の撮像部の構成を説明する断面図である。 不純物の濃度の変化を説明する図である。 本技術の一実施の形態に係る撮像部の別の構成例を示す平面図である。 図13における一点鎖線A−A´、B−B´、C−C´、またはD−D´における断面図である。 本技術の一実施の形態に係る撮像部のさらに別の構成例を示す平面図である。 図15における一点鎖線A−A´、B−B´、C−C´、またはD−D´における断面図である。 本技術の一実施の形態に係る撮像部のさらに別の構成例を示す平面図である。 図17における一点鎖線A−A´、B−B´、C−C´、またはD−D´における断面図である。 本技術の一実施の形態に係る撮像部のさらに別の構成例を示す平面図である。 図19における一点鎖線A−A´、B−B´、C−C´、またはD−D´における断面図である。 本技術の一実施の形態に係る撮像部のさらに別の構成例を示す平面図である。 図21における一点鎖線A−A´、B−B´、C−C´、またはD−D´における断面図である。 本技術の一実施の形態に係る撮像部のさらに別の構成例を示す平面図である。 図23における一点鎖線A−A´、B−B´、C−C´、またはD−D´における断面図である。 図23の一点鎖線E−E´における断面図である。 完成した基板上の撮像部の構成を説明する断面図である。 不純物の濃度の変化を説明する図である。 完成した基板上の撮像部の別の構成を説明する断面図である。 本技術の一実施の形態に係る撮像部のさらに別の構成例を示す平面図である。 固体撮像装置による静止画撮影時の電荷転送に係るタイミングチャートである。 図30の転送クロック信号の波形を拡大した図である。 図31における各時刻の各転送電極のポテンシャルを示す図である。 本技術を適用した電子機器としての、カメラ装置の構成例を示すブロック図である。
図1は、本技術を適用した固体撮像装置の一実施の形態に係る概略構成を示すブロック図である。同図に示される固体撮像装置10は、CCD撮像素子11、および、タイミング発生回路12により構成されている。
CCD撮像素子11は、撮像部22、水平転送レジスタ23、および、出力部24により構成されている。出力部24は、例えばフローティングゲートにて構成された電荷−電圧変換部を有する。
撮像部22は、光電変換を行なうセンサ部、図中センサ部の左に示されている垂直転送レジスタ、および、センサ部(受光部)に蓄積された信号電荷を垂直転送レジスタに読み出す読み出し部からなる画素を、平面マトリックス状に多数配置させて構成されている。
各画素間は、図示せぬ水平素子分離部(チャネルストッパ)で電気的に干渉しないように分離されている。垂直転送レジスタは、センサ部の列ごとに共通化され、行方向に所定の本数配置されている。また、図中縦方向に並べられた個々のセンサ部の間にも図示せぬ垂直素子分離部が設けられ、電気的に干渉しないように分離される。
撮像部22には、垂直転送レジスタを駆動する垂直転送クロック信号φV1乃至φV8が入力される。水平転送レジスタには、これを駆動する水平転送クロック信号φH1、およびφH2が入力される。垂直転送クロック信号φV1乃至φV8、並びに、水平転送クロック信号φH1、およびφH2は、タイミング発生回路12により生成される。
垂直転送レジスタおよび水平転送レジスタは、半導体基板内の表面側に不純物が導入されて形成されたマイノリティ・キャリアの電位井戸と、絶縁膜を介して基板上に繰り返し分離して形成された複数の電極(転送電極)とから構成されている。上述したマイノリティ・キャリアの電位井戸は、「転送チャネル」とも称される。
垂直転送レジスタおよび水平転送レジスタには、その転送電極に対して上述の転送クロック信号(φV1乃至φV8、または、φH1およびφH2)がそれぞれ周期的に位相をずらして印加される。垂直転送レジスタおよび水平転送レジスタは、転送電極に印加される転送クロック信号に制御されて前記電位井戸のポテンシャル分布が順次変化し、この電位井戸内の電荷を転送クロック信号の位相ずれ方向に転送する、いわゆるシフトレジスタとして機能する。
なお、転送電極は、センサ部および垂直素子分離部のそれぞれに対応して設けられるようになされている。
次に、撮像部22の詳細な構成について説明する。
図2は、図1の撮像部22の一部を拡大した図であり、従来の撮像部の構成例を示す平面図である。なお、実際には、図2は、基板上に不純物を付着させる製造工程において用いられるマスクの形状を表すものであり、完成した基板上の撮像部の構成は、基板の製造プロセスに応じて若干異なるものとなる。
図2の例では、n型不純物領域として構成されるセンサ部108が図中縦方向に並べられている。この例では、左右に2列のセンサ部108が並べられている。なお、センサ部108の表面(受光側)には、p型不純物領域が形成され、センサ部108の底面(基板側)にもp型不純物領域(p型ウェル)が形成される。
図中縦方向に隣接するセンサ部とセンサ部の間には、p型不純物領域として構成される垂直素子分離部102が設けられている。
また、センサ部108の図中左側には、p型不純物領域として構成される読み出し部103が設けられている。
さらに、読み出し部103の図中左側には、n型不純物領域として構成される垂直転送レジスタ101が設けられている。
垂直転送レジスタ101の図中左側には、p型不純物領域として構成される水平素子分離部104が設けられている。
つまり、n型不純物領域であるセンサ108は、左右がp型不純物領域である読み出し部103および水平素子分離部104、上下がp型不純物領域である垂直素子分離部102によって囲まれる。このように、p型不純物領域で囲まれたn型不純物領域であるセンサ108のそれぞれが、撮像部22に配置される画素を構成することになる。
また、図2の図中最も左側には、上述した転送電極が設けられている。上述したように、転送電極105−1乃至転送電極105−8は、センサ部および垂直素子分離部のそれぞれに対応して設けられる。すなわち、各センサ部108、および、各垂直素子分離部102のそれぞれと垂直方向の位置が同じ位置になるように、転送電極105−1乃至転送電極105−8が設けられている。
なお、転送電極105−1乃至転送電極105−8を個々に区別する必要がない場合は、単に転送電極105と称する。
なお、図2においては、図中最も左側にのみ転送電極105が示されているが、実際には、転送電極105は、図中横方向に向かって延在するように構成される。
図3は、図2における一点鎖線A−A´、またはB−B´における断面図である。図3のAは、図2における一点鎖線A−A´における断面図とされ、図3のBは、図2における一点鎖線B−B´における断面図とされる。
図3のAに示されるように、各垂直素子分離部102の上には、転送電極105−2が延在している。一方、図3のBに示されるように、センサ部108の上部には、転送電極105−3が配置されないようになされている。
また、図3のBに示されるように、センサ部108の表面(受光側)には、p型不純物領域107が形成されており、センサ部108の底面(基板側)には、p型ウェル109が形成されている。
また、図3のAおよび図3のBに示されるように、転送電極105、垂直転送レジスタ101、読み出し部103、水平素子分離部104などは、基板110の上に形成され、転送電極105の直下には、絶縁膜106が配置される。
図4は、固体撮像装置10による動画像撮影時の電荷転送に係るタイミングチャートである。同図の例では、転送クロック信号φV1乃至転送クロック信号φV8の波形が示されている。同図では、図中垂直方向の線とされている部分が、実際には各信号のパルスとされる。
転送クロック信号φV1乃至転送クロック信号φV8の波形は、H(ハイレベル電圧)、M(ミドルレベル電圧)、またはL(ローレベル電圧)のいずれかの電圧値に変化するようになされている。各信号において、水平方向の線として記載されている部分が待機電圧とされる。
ここで、ミドルレベル電圧は、ほぼ0Vとなる電圧とされ、ハイレベル電圧は正の電圧とされ、ローレベル電圧は負の電圧とされる。すなわち、電圧の絶対値に注目した場合、ミドルレベル電圧の値は小さく、ハイレベル電圧およびローレベル電圧の値は大きいことになる。
図4に示されるように、各転送電極に対して転送クロック信号φV1乃至転送クロック信号φV8がそれぞれ周期的に位相をずらして印加される。垂直転送レジスタは、転送電極に印加される転送クロック信号に制御されて電位井戸のポテンシャル分布が順次変化し、この電位井戸内の電荷を転送クロック信号の位相ずれ方向に転送する、いわゆるシフトレジスタとして機能する。
図5は、例えば、図4において、転送クロック信号φV1がHとなり、センサ部108から垂直転送レジスタ101に電荷が読み出された直後の転送クロック信号φV1乃至転送クロック信号φV8の波形を拡大した図である。この例では、時刻t0乃至時刻t8における転送クロック信号φV1乃至転送クロック信号φV8の波形が示されている。同図に示されるように、転送クロック信号φV1乃至転送クロック信号φV8では、位相をずらしてパルスが形成されている。
図6は、図5における時刻t0乃至時刻t8の各転送電極のポテンシャルを示す図である。なお、転送クロック信号φV1乃至転送クロック信号φV8のそれぞれが印加される転送電極が、転送電極V1乃至転送電極V8として記載されている。同図において、黒色の太い横線として示される部分がポテンシャルの井戸となり、白い突起のように示される部分がポテンシャルバリアとなる。
このように、転送電極V1乃至転送電極V8にそれぞれ印加される転送クロック信号φV1乃至転送クロック信号φV8に制御されて電位井戸のポテンシャル分布が順次変化する。そして、この電位井戸内の電荷が転送クロック信号の位相ずれ方向に転送されることになる。
転送電極V1乃至転送電極V8のうち、自分に印加される転送クロック信号の待機電圧がLであるものを、VL電極と称することとし、待機電圧がMであるものを、VM電極と称することとする。図4に示される例では、転送クロック信号φV1および転送クロック信号φV8の待機電圧がLとなっている。従って、転送電極V1および転送電極V8がVL電極とされ、転送電極V2乃至転送電極V7は、VM電極とされる。
図2の例では、図中上から2番目の転送電極105−2と、図中上から3番目の転送電極105−3がVL電極とされており、その他の転送電極はVM電極とされている。
ところで、CCDイメージセンサなどの固体撮像素子においては、垂直転送レジスタで発生する白線(白キズ)が画質に与える影響が懸念される。この白キズは、垂直転送レジスタとして注入されるn型不純物の結晶欠陥に起因して発生する。つまり、白キズの影響を低減させるようにするには、垂直転送レジスタとして注入されるn型不純物の注入量を低く抑えることが望ましい。
しかし、垂直転送レジスタで取り扱うことができる電荷量に対応してn型領域(垂直転送レジスタ)のポテンシャルを充分に深くする必要がある。このため、単純にn型不純物注入量を減らすだけでは、垂直転送レジスタの取り扱い電荷量に対応するポテンシャルの大きさを得ることができない。
そこで、例えば、n型領域の幅(すなわち、垂直転送レジスタの線幅)を広げることで、取り扱い電荷量に対応するポテンシャルの大きさを得るという方式も考えられる。垂直転送レジスタの線幅を広くすれば、ポテンシャルが浅くても十分な取り扱い電荷量を確保でき、垂直転送レジスタの不純物量を低減させることができる。さらに、垂直転送レジスタの線幅を広く形成することで、隣接する読み出し部および垂直素子分離部のp型不純物領域からの不純物の拡散の影響を受けにくくなり、所望のポテンシャルを得るために必要となるn型不純物注入量を抑えることも可能となる。
しかしながら、近年、CCDイメージセンサなどの固体撮像素子においては、画素サイズの微細化が進んでおり、このような状況の中で今まで以上に垂直転送レジスタの幅を広げるように設計変更などすることは難しい。さらに、垂直転送レジスタの線幅を広く形成した分、センサ部の受光面の面積が小さくなることも考えられ、感度の低下や飽和信号量の低下など、画質に与える影響が懸念される。
また、白線(白キズ)は、ローレベル電圧との相関性が高いことが実験により明らかとなった。図7は、白線とローレベル電圧の関係を示す図である。同図は、横軸がローレベル電圧値とされ、縦軸が白線出力レベルとされ、ローレベル電圧の変化に伴う白線の出力レベルの変化が線201および線202により示されている。
なお、線201は、あまり画質に影響を与えない良質な白線(白線良品)の場合のローレベル電圧の変化に伴う白線の出力レベルの変化を示すものとされる。線202は、画質に影響を与える白線(白線不良品)の場合のローレベル電圧の変化に伴う白線の出力レベルの変化を示すものとされる。
図7の線202に示されるように、ローレベル電圧値が低いほど、白線の出力レベルが大きくなっている。すなわち、ローレベル電圧値が低いほど、白キズにより画質が悪化することになる。なお、線201の場合、ローレベル電圧の変化に関わらず、白線の出力レベルはほぼ一定である。
図8は、白線とミドルレベル電圧の関係を示す図である。同図は、横軸がミドルレベル電圧値とされ、縦軸が白線出力レベルとされ、ミドルレベル電圧の変化に伴う白線の出力レベルの変化が線203および線204により示されている。
なお、線203は、あまり画質に影響を与えない良質な白線(白線良品)の場合のミドルレベル電圧の変化に伴う白線の出力レベルの変化を示すものとされる。線204は、画質に影響を与える白線(白線不良品)の場合のミドルレベル電圧の変化に伴う白線の出力レベルの変化を示すものとされる。
図7の場合と異なり、線203および線204の場合とも、ミドルレベル電圧の変化に関わらず、白線の出力レベルはほぼ一定である。
図7と図8から分かるように、画質に影響を与える白キズの発生は、ローレベル電圧の変化との相関性が高い。これは、ローレベル電圧印加時に電界強度が大きくなり、暗電流の発生を助長するためと考えられる。
本技術では、固体撮像素子の画素サイズの微細化を妨げることなく、白キズの影響を低減できるようにする。
図9は、図1の撮像部22の一部を拡大した図であり、本技術の一実施の形態に係る撮像部の構成例を示す平面図である。図10は、図9における一点鎖線A−A´、B−B´、C−C´、またはD−D´における断面図である。図10のAは、図2における一点鎖線A−A´における断面図とされ、図10のBは、図9における一点鎖線B−B´における断面図とされる。また、図10のCは、図9における一点鎖線C−C´における断面図とされ、図10のDは、図9における一点鎖線D−D´における断面図とされる。
なお、実際には、図9は、基板上に不純物を付着させる製造工程において用いられるマスクの形状を表すものであり、完成した基板上の撮像部の構成は、基板の製造プロセスに応じて若干異なるものとなる。
図9において、図2と対応する部位には同一の符号が付されている。また、図10において、図3と対応する部位には同一の符号が付されている。
図9および図10の例では、図2および図3の場合と異なり、VL電極である転送電極105−2および転送電極105−3の下に配置される垂直転送レジスタ101の線幅が細く構成されている。
例えば、図9において、垂直転送レジスタ101の図中水平方向の幅が、図中最も上の部分や図中最も下の部分では、同一の幅W11となっているが、図中の垂直方向の位置が転送電極105−2の図中上側端部とほぼ同じとなる部分において細く変形し、幅W12となっている。そして、垂直転送レジスタ101は、幅W12を維持したまま延在し、図中の垂直方向の位置が転送電極105−3の図中下側端部とほぼ同じとなる部分において元の幅W11となるように太く変形している。
また、例えば、図10のAにおける垂直転送レジスタ101の図中水平方向の幅W12は、図10のCにおける垂直転送レジスタ101の図中水平方向の幅W11より狭くなっている。そして、図10のBにおける垂直転送レジスタ101の図中水平方向の幅W12は、図10のDにおける垂直転送レジスタ101の図中水平方向の幅W11より狭くなっている。一方で、垂直転送レジスタ101の図中垂直方向の幅(厚み)は、図10のA乃至図10のDのいずれも同じとされている。
さらに、図9および図10の例では、図2および図3の場合と異なり、VL電極である転送電極105−2および転送電極105−3の下に配置される読み出し部103および水平素子分離部104がセンサ部108の中心に近づくように湾曲して構成されている。
例えば、図9において、読み出し部103の中心部の図中水平方向の位置は、図中の上側端部や下側端部においては、一点鎖線151で示される位置とされている。しかし、読み出し部103の中心部は、図中の垂直方向の位置が転送電極105−2の図中上側端部とほぼ同じとなる部分において図中右方向に曲がって、一点鎖線152で示される位置となっている。そして、読み出し部103の中心部は、一点鎖線152で示される位置のまま延在し、図中の垂直方向の位置が転送電極105−3の図中下側端部とほぼ同じとなる部分において元の位置(一点鎖線151で示される位置)となるように図中左方向に曲がっている。
また、例えば、図9において、水平素子分離部104の中心部の図中水平方向の位置は、図中の上側端部や下側端部においては、一点鎖線153で示される位置とされている。しかし、水平素子分離部104の中心部は、図中の垂直方向の位置が転送電極105−2の図中上側端部とほぼ同じとなる部分において図中左方向に曲がって、一点鎖線154で示される位置となっている。そして、水平素子分離部104の中心部は、一点鎖線154で示される位置のまま延在し、図中の垂直方向の位置が転送電極105−3の図中下側端部とほぼ同じとなる部分において元の位置(一点鎖線153で示される位置)となるように図中右方向に曲がっている。
また、例えば、図10のAにおける垂直素子分離部102の図中水平方向の幅W21は、図10のCにおける垂直素子分離部102の図中水平方向の幅W22より狭くなっている。すなわち、図9において上述したように、読み出し部103および水平素子分離部104がセンサ部108の中心に近づくように湾曲したことにより、一点鎖線A−A´の位置では、垂直素子分離部102の図中水平方向の幅が狭くなる。
さらに、図10のBにおける読み出し部103の中心部の図中水平方向の位置は、図10のDにおける読み出し部103の中心部の図中水平方向の位置より右にずれている。図10のBにおける水平素子分離部104の中心部の図中水平方向の位置は、図10のDにおける水平素子分離部104の中心部の図中水平方向の位置より左にずれている。一方で、読み出し部103および水平素子分離部104の図中水平方向の幅は、図10のBと図10のDのいずれも同じとされている。
また、上述したように、実際には、図9は、基板上に不純物を付着させる製造工程において用いられるマスクの形状を表すものであり、完成した基板上の撮像部の構成は、基板の製造プロセスに応じて若干異なるものとなる。すなわち、基板の製造プロセスにおいて、垂直転送レジスタ101を形成するn型不純物と、読み出し部103、垂直素子分離部102および水平素子分離部104を形成するp型不純物が拡散する。図10に示した断面図は、簡単のため、この製造プロセスにおける不純物の拡散を無視して記載されているが、不純物の拡散を考慮した場合、完成した基板上の撮像部の断面図は、図10に示されるものとはやや異なるものとなる。
図11は、完成した基板上の撮像部の構成を説明する断面図であり、製造プロセスにおける不純物の拡散を考慮した断面図である。図11のAは、図9における一点鎖線B−B´における断面図であり、図10のBに対応する断面図とされる。また、図11のBは、図9における一点鎖線D−D´における断面図であり、図10のDに対応する断面図とされる。
図10のBおよび図10のDにおいては、垂直転送レジスタ101と読み出し部103とが隔離されて配置されているように描画されているが、図11のAと図11のBにおいては、垂直転送レジスタ101と読み出し部103とが接触して配置されているように描画されている。また、図10のBおよび図10のDにおいては、垂直転送レジスタ101と水平素子分離部104とが隔離されて配置されているように描画されているが、図11のAと図11のBにおいては、垂直転送レジスタ101と水平素子分離部104とが接触して配置されているように描画されている。
すなわち、製造プロセスにおいて不純物が拡散することにより、n型不純物領域(垂直転送レジスタ101)とp型不純物領域(読み出し部103および水平素子分離部104)が拡散したのである。しかし、図9に示されるようなマスクを用いて不純物を付着させた場合、例えば、n型不純物の濃度は、垂直転送レジスタ101の線の中心において濃くなり、両端に向かって薄くなる。また、例えば、p型不純物の濃度は、読み出し部103または水平素子分離部104の線の中心において濃くなり、両端に向かって薄くなる。
図11においては、n型不純物の濃度が垂直転送レジスタ101の線の中心において濃くなり、両端に向かって薄くなる態様が、グラデーションによって表現されている。また、同様に、p型不純物の濃度が読み出し部103または水平素子分離部104の線の中心において濃くなり、両端に向かって薄くなる態様がグラデーションによって表現されている。
図12は、上述した不純物の濃度の変化を説明するグラフである。同図は、横軸が図11における水平方向の位置とされ、縦軸が不純物の濃度とされる。
図12において、実線211は、図11のAの一点鎖線F−F´におけるn型不純物の濃度の変化を表しており、点線212は、図11のBの一点鎖線G−G´におけるn型不純物の濃度の変化を表している。
実線211は、点線212と比較してより急峻に変化している。すなわち、実線211および点線212は、ともに図中中央において、ピークが形成され、図中の左右に向かって傾斜しているが、実線211の傾斜の方がより急峻なものとなっている。
なお、図中の中央付近のn型不純物の濃度は、垂直転送レジスタ101のn型不純物の濃度を表すものであるが、図中の左右両端付近のn型不純物の濃度は、センサ部108のn型不純物の濃度を表すものである。
また、図12において、実線213は、図11のAの一点鎖線F−F´におけるp型不純物の濃度の変化を表しており、点線214は、図11のBの一点鎖線G−G´におけるp型不純物の濃度の変化を表している。なお、実線213と点線214は、水平素子分離部104のp型不純物の濃度を表すものである。
実線213は、点線214と比較してより急峻に変化している。すなわち、実線213および点線214は、ともに図中左側の一点において、ピークが形成され、ピークの左右に緩やかに傾斜しているが、実線213の傾斜の方がより急峻に傾斜している。
また、図12において、実線215は、図11のAの一点鎖線F−F´におけるp型不純物の濃度の変化を表しており、点線216は、図11のBの一点鎖線G−G´におけるp型不純物の濃度の変化を表している。なお、実線215と点線216は、読み出し部103のp型不純物の濃度を表すものである。
実線215は、点線216と比較してより急峻に変化している。すなわち、実線215および点線216は、ともに図中右側の一点において、ピークが形成され、ピークの左右に向かって傾斜しているが、実線215の傾斜の方がより急峻に傾斜している。
図9乃至図11を参照して上述したように、撮像部22を構成することで、固体撮像素子の画素サイズの微細化を妨げることなく、白キズの影響を低減できる。
すなわち、本技術では、画質に影響を与える白キズの発生が顕著となるVL電極下において、垂直転送レジスタの線幅を狭くする。これにより、VL電極下でのn型不純物の注入量が減少し、完成した基板上での単位面積あたりのn型不純物の量がVL電極下で少なくなるので、画質に影響を与える白キズの発生を抑制することができる。すなわち、VL電極下でのn型不純物の総量が少なくなる。
その一方で、本技術では、VL電極下において、読み出し部103および水平素子分離部104の線の中心を、垂直転送レジスタから遠ざける。これにより、垂直転送レジスタ101は、隣接する読み出し部103および水平素子分離部104のp型不純物の拡散の影響を受けにくくなり、n型不純物の注入量を減らしても、ポテンシャルを充分深くすることができる。すなわち、垂直転送レジスタ101の線幅を狭くしても所望のポテンシャルを得ることができる。
また、本技術では、読み出し部103および水平素子分離部104の線の中心を、垂直転送レジスタから遠ざけたことにより、センサ部108の受光面の面積が一部縮小する。しかし、受光面の面積が縮小するのは、VL電極下に配置されるセンサ部108のみであり、その他のセンサ部の受光面の面積は変わらない。従って、感度の低下や飽和信号量の低下など、画質に与える影響は極限定されたものとなる。
図13は、図1の撮像部22の一部を拡大した図であり、本技術の別の実施の形態に係る撮像部の構成例を示す平面図である。図14は、図13における一点鎖線A−A´、B−B´、C−C´、またはD−D´における断面図である。図14のAは、図13における一点鎖線A−A´における断面図とされ、図14のBは、図13における一点鎖線B−B´における断面図とされる。また、図14のCは、図13における一点鎖線C−C´における断面図とされ、図14のDは、図13における一点鎖線D−D´における断面図とされる。
なお、実際には、図14は、基板上に不純物を付着させる製造工程において用いられるマスクの形状を表すものであり、完成した基板上の撮像部の構成は、基板の製造プロセスに応じて若干異なるものとなる。
図13において、図9と対応する部位には同一の符号が付されている。また、図14において、図10と対応する部位には同一の符号が付されている。
図13および図14に示される構成の場合、図9および図10を参照して上述した構成と異なり、VL電極である転送電極105−2および転送電極105−3の下に配置される垂直転送レジスタ101の線幅が図中左側のみを削ったように細く構成されている。
例えば、図13において、垂直転送レジスタ101の図中水平方向の幅が、図中最も上の部分や図中最も下の部分では、同一の幅W11となっているが、図中の垂直方向の位置が転送電極105−2の図中上側端部とほぼ同じとなる部分において左側のみ細く変形し、幅W13となっている。そして、垂直転送レジスタ101は、幅W13を維持したまま延在し、図中の垂直方向の位置が転送電極105−3の図中下側端部とほぼ同じとなる部分において元の幅W11となるように太く変形している。
また、例えば、図14のAにおける垂直転送レジスタ101の図中水平方向の幅W13は、図14のCにおける垂直転送レジスタ101の図中水平方向の幅W11より狭くなっている。そして、図14のBにおける垂直転送レジスタ101の図中水平方向の幅W13は、図14のDにおける垂直転送レジスタ101の図中水平方向の幅W11より狭くなっている。一方で、垂直転送レジスタ101の図中垂直方向の幅(厚み)は、図14のA乃至図14のDのいずれも同じとされている。
さらに、図13および図14の例では、図9および図10の場合と異なり、VL電極である転送電極105−2および転送電極105−3の下に配置される水平素子分離部104のみがセンサ部108の中心に近づくように湾曲して構成されている。
例えば、図13において、水平素子分離部104の中心部の図中水平方向の位置は、図中の上側端部や下側端部においては、一点鎖線153で示される位置とされている。しかし、水平素子分離部104の中心部は、図中の垂直方向の位置が転送電極105−2の図中上側端部とほぼ同じとなる部分において図中左方向に曲がって、一点鎖線154で示される位置となっている。そして、水平素子分離部104の中心部は、一点鎖線154で示される位置のまま延在し、図中の垂直方向の位置が転送電極105−3の図中下側端部とほぼ同じとなる部分において元の位置(一点鎖線153で示される位置)となるように図中右方向に曲がっている。
また、例えば、図14のAにおける垂直素子分離部102の図中水平方向の幅W23は、図14のCにおける垂直素子分離部102の図中水平方向の幅W22より狭くなっている。すなわち、図13において上述したように、水平素子分離部104がセンサ部108の中心に近づくように湾曲したことにより、一点鎖線A−A´の位置では、垂直素子分離部102の図中水平方向の幅が狭くなる。
さらに、図14のBにおける水平素子分離部104の中心部の図中水平方向の位置は、図14のDにおける水平素子分離部104の中心部の図中水平方向の位置より左にずれている。一方で、読み出し部103および水平素子分離部104の図中水平方向の幅は、図14のBと図14のDのいずれも同じとされている。
また、上述したように、実際には、図13は、基板上に不純物を付着させる製造工程において用いられるマスクの形状を表すものであり、完成した基板上の撮像部の構成は、基板の製造プロセスに応じて若干異なるものとなる。すなわち、基板の製造プロセスにおいて、垂直転送レジスタ101を形成するn型不純物と、読み出し部103、垂直素子分離部102および水平素子分離部104を形成するp型不純物が拡散する。図14に示した断面図は、簡単のため、この製造プロセスにおける不純物の拡散を無視して記載されているが、不純物の拡散を考慮した場合、完成した基板上の撮像部の断面図は、図14に示されるものとはやや異なるものとなる。
つまり、完成した基板上では、図11、図12などを参照して上述した場合と同様に、n型不純物の濃度およびp型不純物の濃度を変化させながら、垂直転送レジスタ101と水平素子分離部104とが接触した状態で構成される。
図13および図14を参照して上述したように、撮像部22を構成することで、やはり固体撮像素子の画素サイズの微細化を妨げることなく、白キズの影響を低減できる。
すなわち、図13および図14の構成の場合、画質に影響を与える白キズの発生が顕著となるVL電極下において、垂直転送レジスタの線幅を狭くする。これにより、VL電極下でのn型不純物の注入量が減少し、完成した基板上での単位面積当たりのn型不純物の量がVL電極下で少なくなるので、画質に影響を与える白キズの発生を抑制することができる。すなわち、VL電極下でのn型不純物の総量が少なくなる。
その一方で、VL電極下において、水平素子分離部104の線の中心を、垂直転送レジスタから遠ざける。これにより、垂直転送レジスタ101は、隣接する水平素子分離部104のp型不純物の拡散の影響を受けにくくなり、n型不純物の注入量を減らしても、ポテンシャルを充分深くすることができる。すなわち、垂直転送レジスタ101の線幅を狭くしても所望のポテンシャルを得ることができる。
ただし、図13および図14の構成におけるVL電極下の垂直転送レジスタ101の線幅W13は、図9および図10の構成におけるVL電極下の垂直転送レジスタ101の線幅W12よりも太い。このため、図9および図10の構成と比較すると、図13および図14の構成では、n型不純物の注入量はやや増え、画質に影響を与える白キズの発生の抑制効果はやや減少する。
一方で、図13および図14の構成は、図9および図10の構成と比較すると、VL電極下のセンサ部108の受光面の面積の縮小の度合が小さい。従って、感度の低下や飽和信号量の低下など、画質に与える影響はさらに限定されたものとなる。
図13と図14では、垂直転送レジスタ101の線幅が図中左側のみを削ったように細く構成され、水平素子分離部104のみがセンサ部108の中心に近づくように湾曲して構成される例について説明した。
しかし、垂直転送レジスタ101の線幅が図中右側のみを削ったように細く構成され、読み出し部103のみがセンサ部108の中心に近づくように湾曲して構成されるようにしてもよい。図15および図16に、この場合の構成を示す。
図15は、図1の撮像部22の一部を拡大した図であり、本技術の別の実施の形態に係る撮像部の構成例を示す平面図である。図16は、図15における一点鎖線A−A´、B−B´、C−C´、またはD−D´における断面図である。図16のAは、図15における一点鎖線A−A´における断面図とされ、図16のBは、図15における一点鎖線B−B´における断面図とされる。また、図16のCは、図15における一点鎖線C−C´における断面図とされ、図16のDは、図15における一点鎖線D−D´における断面図とされる。
なお、実際には、図15は、基板上に不純物を付着させる製造工程において用いられるマスクの形状を表すものであり、完成した基板上の撮像部の構成は、基板の製造プロセスに応じて若干異なるものとなる。つまり、完成した基板上では、図11、図12などを参照して上述した場合と同様に、n型不純物の濃度およびp型不純物の濃度を変化させながら、垂直転送レジスタ101と読み出し部103とが接触した状態で構成される。
上述したように、図15と図16に示される構成は、垂直転送レジスタ101の線幅が図中右側のみを削ったように細く構成され、読み出し部103のみがセンサ部108の中心に近づくように湾曲して構成されている。これにより、やはり、図13および図14の構成の場合と同様の効果を得ることができる。
ところで、図9と図10を参照して上述した例では、VL電極下において、垂直転送レジスタの線幅を細くし、読み出し部103および水平素子分離部104の線の中心を、垂直転送レジスタから遠ざける例について説明した。しかし、この場合、上述したように、VL電極下において、センサ部108の受光面の面積が縮小する。
例えば、VL電極下において、垂直転送レジスタの線幅を細くするとともに、読み出し部103および水平素子分離部104の線幅も細くすれば、センサ部108の受光面の面積を維持することもできる。図17および図18に、この場合の構成を示す。
図17は、図1の撮像部22の一部を拡大した図であり、本技術のさらに別の実施の形態に係る撮像部の構成例を示す平面図である。図18は、図17における一点鎖線A−A´、B−B´、C−C´、またはD−D´における断面図である。図18のAは、図17における一点鎖線A−A´における断面図とされ、図18のBは、図17における一点鎖線B−B´における断面図とされる。また、図18のCは、図17における一点鎖線C−C´における断面図とされ、図18のDは、図17における一点鎖線D−D´における断面図とされる。
なお、実際には、図17は、基板上に不純物を付着させる製造工程において用いられるマスクの形状を表すものであり、完成した基板上の撮像部の構成は、基板の製造プロセスに応じて若干異なるものとなる。つまり、完成した基板上では、図11、図12などを参照して上述した場合と同様に、n型不純物の濃度およびp型不純物の濃度を変化させながら、垂直転送レジスタ101と、読み出し部103および水平素子分離部104のそれぞれとが接触した状態で構成される。
図17において、図9と対応する部位には同一の符号が付されている。また、図18において、図10と対応する部位には同一の符号が付されている。
図17および図18の構成においては、図9および図10の場合と同様に、VL電極である転送電極105−2および転送電極105−3の下に配置される垂直転送レジスタ101の線幅が細く構成されている。
また、図17および図18の構成においては、図9および図10の場合と異なり、VL電極である転送電極105−2および転送電極105−3の下に配置される読み出し部103および水平素子分離部104の線幅が細く構成されている。
例えば、図17において、読み出し部103の図中水平方向の幅が、図中最も上の部分や図中最も下の部分では、同一の幅W31となっているが、図中の垂直方向の位置が転送電極105−2の図中上側端部とほぼ同じとなる部分において左側のみ細く変形し、幅W32となっている。そして、読み出し部103は、幅W32を維持したまま延在し、図中の垂直方向の位置が転送電極105−3の図中下側端部とほぼ同じとなる部分において元の幅W31となるように太く変形している。
また、例えば、図18のBにおける読み出し部103の図中水平方向の幅W32は、図18のDにおける読み出し部103の図中水平方向の幅W31より狭くなっている。一方で、読み出し部103の図中垂直方向の幅(厚み)は、図18のBと図18のDのいずれも同じとされている。
さらに、例えば、図17において、水平素子分離部104の図中水平方向の幅が、図中最も上の部分や図中最も下の部分では、同一の幅W31となっているが、図中の垂直方向の位置が転送電極105−2の図中上側端部とほぼ同じとなる部分において右側のみ細く変形し、幅W32となっている。そして、水平素子分離部104は、幅W32を維持したまま延在し、図中の垂直方向の位置が転送電極105−3の図中下側端部とほぼ同じとなる部分において元の幅W31となるように太く変形している。
また、例えば、図18のBにおける水平素子分離部104の図中水平方向の幅W32は、図18のDにおける水平素子分離部104の図中水平方向の幅W31より狭くなっている。一方で、水平素子分離部104の図中垂直方向の幅(厚み)は、図18のBと図18のDのいずれも同じとされている。
さらに、例えば、図18のAにおける垂直素子分離部102図中水平方向の幅W21は、図18のCにおける垂直素子分離部102の図中水平方向の幅W22より狭くなっている。すなわち、図17において上述したように、読み出し部103および水平素子分離部104の線幅が細くなったことにより、一点鎖線A−A´の位置では、垂直素子分離部102の図中水平方向の幅が狭くなる。
このように、VL電極下において、垂直転送レジスタの線幅を細くするとともに、読み出し部103および水平素子分離部104の線幅も細くすれば、センサ部108の受光面の面積を維持することもできる。図17の例の場合、VL電極下のセンサ部108の受光面の面積は、図2の場合と同様になっている。
図17と図18に示される構成により、やはり図9と図10に示される構成の場合と同様の効果を得ることができ、さらに、感度の低下や飽和信号量の低下など、画質に与える影響を回避することも可能となる。
ただし、図17と図18に示される構成の場合、読み出し部103および水平素子分離部104の線幅が細くなったことにより、センサ部108に蓄積された電荷が垂直転送レジスタ101に漏れ出すブルーミングが発生する可能性が高まることになる。
図19は、図1の撮像部22の一部を拡大した図であり、本技術のさらに別の実施の形態に係る撮像部の構成例を示す平面図である。図20は、図19における一点鎖線A−A´、B−B´、C−C´、またはD−D´における断面図である。図20のAは、図19における一点鎖線A−A´における断面図とされ、図20のBは、図19における一点鎖線B−B´における断面図とされる。また、図20のCは、図19における一点鎖線C−C´における断面図とされ、図20のDは、図19における一点鎖線D−D´における断面図とされる。
なお、実際には、図19は、基板上に不純物を付着させる製造工程において用いられるマスクの形状を表すものであり、完成した基板上の撮像部の構成は、基板の製造プロセスに応じて若干異なるものとなる。つまり、完成した基板上では、図11、図12などを参照して上述した場合と同様に、n型不純物の濃度およびp型不純物の濃度を変化させながら、垂直転送レジスタ101と、読み出し部103および水平素子分離部104のそれぞれとが接触した状態で構成される。
図19において、図17と対応する部位には同一の符号が付されている。また、図20において、図18と対応する部位には同一の符号が付されている。
図19および図20に示される構成の場合、図13および図14を参照して上述した構成と同様に、VL電極である転送電極105−2および転送電極105−3の下に配置される垂直転送レジスタ101の線幅が図中左側のみを削ったように細く構成されている。
例えば、図19において、垂直転送レジスタ101の図中水平方向の幅が、図中最も上の部分や図中最も下の部分では、同一の幅W11となっているが、図中の垂直方向の位置が転送電極105−2の図中上側端部とほぼ同じとなる部分において左側のみを削ったように細く変形し、幅W13となっている。そして、垂直転送レジスタ101は、幅W13を維持したまま延在し、図中の垂直方向の位置が転送電極105−3の図中下側端部とほぼ同じとなる部分において元の幅W11となるように太く変形している。
また、例えば、図20のAにおける垂直転送レジスタ101の図中水平方向の幅W13は、図20のCにおける垂直転送レジスタ101の図中水平方向の幅W11より狭くなっている。そして、図20のBにおける垂直転送レジスタ101の図中水平方向の幅W13は、図20のDにおける垂直転送レジスタ101の図中水平方向の幅W11より狭くなっている。一方で、垂直転送レジスタ101の図中垂直方向の幅(厚み)は、図20のA乃至図20のDのいずれも同じとされている。
さらに、図19および図20の構成の場合、VL電極である転送電極105−2および転送電極105−3の下に配置される水平素子分離部104の線幅が図中右側のみ細くを削ったように構成されている。
例えば、図19において、水平素子分離部104の図中水平方向の幅が、図中最も上の部分や図中最も下の部分では、同一の幅W31となっているが、図中の垂直方向の位置が転送電極105−2の図中上側端部とほぼ同じとなる部分において右側のみを削ったように細く変形し、幅W32となっている。そして、水平素子分離部104は、幅W32を維持したまま延在し、図中の垂直方向の位置が転送電極105−3の図中下側端部とほぼ同じとなる部分において元の幅W31となるように太く変形している。
また、例えば、図20のBにおける水平素子分離部104の図中水平方向の幅W32は、図20のDにおける水平素子分離部104の図中水平方向の幅W31より狭くなっている。一方で、水平素子分離部104の図中垂直方向の幅(厚み)は、図20のBと図20のDのいずれも同じとされている。
さらに、例えば、図20のAにおける垂直素子分離部102図中水平方向の幅W23は、図20のCにおける垂直素子分離部102の図中水平方向の幅W22より狭くなっている。すなわち、図19において上述したように、水平素子分離部104の線幅が細くなったことにより、一点鎖線A−A´の位置では、垂直素子分離部102の図中水平方向の幅が狭くなる。
このように、VL電極下において、垂直転送レジスタの線幅を細くするとともに、水平素子分離部104の線幅も細くすれば、センサ部108の受光面の面積を維持することもできる。図19の例の場合、VL電極下のセンサ部108の受光面の面積は、図2の場合と同様になっている。
図19と図20に示される構成により、図13と図14に示される構成の場合と同様の効果を得ることができ、さらに、感度の低下や飽和信号量の低下など、画質に与える影響を回避することも可能となる。
ただし、図19と図20に示される構成の場合、水平素子分離部104の線幅が細くなったことにより、センサ部108に蓄積された電荷が垂直転送レジスタ101に漏れ出すブルーミングが発生する可能性が高まることになる。しかしながら、図19と図20に示される構成の場合、読み出し部103の線幅は細くなっていないので、図17と図18に示される構成の場合と比較すると、ブルーミングが発生する可能性は低いといえる。
図19と図20においては、VL電極下において、垂直転送レジスタの線幅を細くするとともに、水平素子分離部104のみ線幅も細くする構成について説明したが、垂直転送レジスタの線幅を細くするとともに、読み出し部103のみ線幅も細くするようにしてもよい。この場合の構成を、図21および図22に示す。ここでは、詳細な説明は省略する。
以上においては、VL電極下において、垂直転送レジスタ101の線幅を細く構成することで、n型不純物の注入量を低減し、白キズの発生を抑制する方式について説明した。しかし、例えば、VL電極下において、垂直転送レジスタ101を構成するn型不純物の濃度を低くすることにより、n型不純物の注入量を低減するようにしてもよい。この場合の構成を、図23および図24に示す。
図23は、図1の撮像部22の一部を拡大した図であり、本技術のさらに別の実施の形態に係る撮像部の構成例を示す平面図である。図24は、図23における一点鎖線A−A´、B−B´、C−C´、またはD−D´における断面図である。図24のAは、図23における一点鎖線A−A´における断面図とされ、図24のBは、図23における一点鎖線B−B´における断面図とされる。また、図24のCは、図23における一点鎖線C−C´における断面図とされ、図24のDは、図23における一点鎖線D−D´における断面図とされる。
なお、実際には、図23は、基板上に不純物を付着させる製造工程において用いられるマスクの形状を表すものであり、完成した基板上の撮像部の構成は、基板の製造プロセスに応じて若干異なるものとなる。つまり、完成した基板上では、図11、図12などを参照して上述した場合と同様に、n型不純物の濃度およびp型不純物の濃度を変化させながら、垂直転送レジスタ101と、読み出し部103および水平素子分離部104のそれぞれとが接触した状態で構成される。
図23において、図9と対応する部位には同一の符号が付されている。また、図24において、図10と対応する部位には同一の符号が付されている。
図23および図24に示される構成の場合、図9および図10を参照して上述した構成と異なり、VL電極である転送電極105−2および転送電極105−3の下に配置される垂直転送レジスタ101の線幅が細くされていない。その代り、転送電極105−2および転送電極105−3の下に配置される垂直転送レジスタ101を構成するn型不純物の濃度が低くされている。なお、図23と図24では、垂直転送レジスタ101のハッチングパターンを変えることによりn型不純物の濃度の違いを表現している。
図23および図24に示される構成において、上記以外の構成については、図9および図10を参照して上述した場合と同様なので詳細な説明は省略する。
図25は、図23の一点鎖線E−E´における断面図であり、垂直転送レジスタ101の長手方向の断面図である。同図に示されるように、VL電極である転送電極105−2および転送電極105−3の下のn型不純物領域101bは、他のn型不純物領域101aよりn型不純物の濃度が低くされている。すなわち、基板製造時に、n型不純物領域101aを形成するためのn型不純物と、n型不純物領域101bを形成するためのn型不純物の濃度を変えるのである。
図26は、図11と同様に、完成した基板上の撮像部の構成を説明する断面図であり、製造プロセスにおける不純物の拡散を考慮した断面図である。図26のAは、図23における一点鎖線B−B´における断面図であり、図24のBに対応する断面図とされる。また、図26のBは、図23における一点鎖線D−D´における断面図であり、図24のDに対応する断面図とされる。
図24のBおよび図24のDにおいては、垂直転送レジスタ101と読み出し部103とが隔離されて配置されているように描画されているが、図26のAと図26のBにおいては、垂直転送レジスタ101と読み出し部103とが接触して配置されているように描画されている。また、図24のBおよび図24のDにおいては、垂直転送レジスタ101と水平素子分離部104とが隔離されて配置されているように描画されているが、図26のAと図26のBにおいては、垂直転送レジスタ101と水平素子分離部104とが接触して配置されているように描画されている。
すなわち、製造プロセスにおいて不純物が拡散することにより、n型不純物領域(垂直転送レジスタ101)とp型不純物領域(読み出し部103および水平素子分離部104)が拡散したのである。しかし、図23に示されるようなマスクを用いて不純物を付着させた場合、例えば、n型不純物の濃度は、垂直転送レジスタ101の線の中心において濃くなり、両端に向かって薄くなる。また、例えば、p型不純物の濃度は、読み出し部103または水平素子分離部104の線の中心において濃くなり、両端に向かって薄くなる。
図26においては、n型不純物の濃度が垂直転送レジスタ101の線の中心において濃くなり、両端に向かって薄くなる態様が、グラデーションによって表現されている。また、同様に、p型不純物の濃度が読み出し部103または水平素子分離部104の線の中心において濃くなり、両端に向かって薄くなる態様がグラデーションによって表現されている。
図27は、上述した不純物の濃度の変化を説明するグラフである。同図は、横軸が図26における水平方向の位置とされ、縦軸が不純物の濃度とされる。
図27において、実線221は、図26のAの一点鎖線F−F´におけるn型不純物の濃度の変化を表しており、点線222は、図26のBの一点鎖線G−G´におけるn型不純物の濃度の変化を表している。なお、図中の中央付近のn型不純物の濃度は、垂直転送レジスタ101のn型不純物の濃度を表すものであるが、図中の左右両端付近のn型不純物の濃度は、センサ部108のn型不純物の濃度を表すものである。
また、図27において、実線223は、図26のAの一点鎖線F−F´におけるp型不純物の濃度の変化を表しており、点線224は、図26のBの一点鎖線G−G´におけるp型不純物の濃度の変化を表している。なお、実線223と点線224は、水平素子分離部104のp型不純物の濃度を表すものである。
実線223は、点線224と比較してより急峻に変化している。すなわち、実線223および点線224は、ともに図中左側の一点において、ピークが形成され、ピークの左右に向かって傾斜しているが、実線223の傾斜の方がより急峻なものとなっている。
また、図27において、実線225は、図26のAの一点鎖線F−F´におけるp型不純物の濃度の変化を表しており、点線226は、図26のBの一点鎖線G−G´におけるp型不純物の濃度の変化を表している。なお、実線225と点線226は、読み出し部103のp型不純物の濃度を表すものである。
実線225は、点線226と比較してより急峻に変化している。すなわち、実線225および点線226は、ともに図中右側の一点において、ピークが形成され、ピークの左右に向かって傾斜しているが、実線225の傾斜の方がより急峻なものとなっている。
図23乃至図27を参照して上述したように、撮像部22を構成することで、やはり固体撮像素子の画素サイズの微細化を妨げることなく、白キズの影響を低減できる。
すなわち、図23および図24の構成では、画質に影響を与える白キズの発生が顕著となるVL電極下において、垂直転送レジスタのn型不純物濃度を低くする。これにより、VL電極下でのn型不純物の注入量が減少し、完成した基板上での単位面積あたりのn型不純物の量がVL電極下で少なくなるので、画質に影響を与える白キズの発生を抑制することができる。すなわち、VL電極下でのn型不純物の総量が少なくなる。
その一方で、本技術では、VL電極下において、読み出し部103および水平素子分離部104の線の中心を、垂直転送レジスタから遠ざける。これにより、垂直転送レジスタ101は、隣接する読み出し部103および水平素子分離部104のp型不純物の拡散の影響を受けにくくなり、n型不純物の注入量を減らしても、ポテンシャルを充分深くすることができる。すなわち、垂直転送レジスタ101のn型不純物濃度を低くしても所望のポテンシャルを得ることができる。
ところで、図25においては、基板製造時に、n型不純物領域101aを形成するためのn型不純物と、n型不純物領域101bを形成するためのn型不純物の濃度を変えると説明したが、これとは異なる製造方式を採用してもよい。図28を参照して、図25の場合とは異なる製造方式について説明する。
図28は、図23の一点鎖線E−E´における断面図であり、垂直転送レジスタ101の長手方向の断面図である。この例では、比較的濃度が低いn型不純物領域101dが転送電極105の下全体に渡って形成されており、その上に比較的濃度が高いn型不純物領域101cが形成されている。ただし、VL電極である転送電極105−2および転送電極105−3の下には、n型不純物領域101cが形成されていない。
すなわち、図28の場合、垂直転送レジスタ101を構成するn型不純物領域を2層で構成し、VL電極の下においてはn型不純物領域を1層とする。
図28を参照して上述した製造方式を採用することにより、例えば、図25の場合と比較してより簡単に基板を製造できるようになる。すなわち、図25の場合、n型不純物領域101bが形成される位置を高い精度で再現できるようにするために、かなり高い技術水準が求められるが、図28のように製造する場合、それほど高い技術水準は求められない。
ところで、図9および図10を参照して上述した構成の場合、VL電極の下のセンサ部108の受光面の面積が縮小する。このため、固体撮像素子全体に対する影響は軽微と考えられるものの、飽和信号量の低下などの影響が懸念される。例えば、VL電極の下のセンサ部に対応するn型不純物領域にn型不純物を追加注入することにより、飽和信号量の低下を抑止することができる。
例えば、図29に示されるように、VL電極の下のセンサ部に対応するn型不純物領域にn型不純物を追加注入するようにすればよい。図29において、図9と対応する部位には同一の符号が付されている。
図29の例では、複数のセンサ部のうち、VL電極である転送電極105−2および転送電極105−3の下に配置されるセンサ部108−11およびセンサ部108−21にn型不純物が追加注入されている。なお、同図では、センサ部108−11およびセンサ部108−21のハッチングによりn型不純物が追加注入されたことを表現している。図29のその他の部分の構成は、図9の場合と同様なので詳細な説明は省略する。
図29に示されるように構成することで、センサ部108−11およびセンサ部108−21のポテンシャルを充分に深くすることができ、飽和信号量の低下を抑止することができる。
図13、図15、および図23を参照して上述した構成においても同様に、VL電極の下のセンサ部に対応するn型不純物領域にn型不純物を追加注入することで、飽和信号量の低下を抑止することができる。
なお、ここでは、n型不純物の追加注入により飽和信号量の低下を抑止する例について説明したが、センサ部108−11およびセンサ部108−21の表面のp型不純物の注入量を変化させることにより、飽和信号量の低下を抑止することも可能である。
以上においては、図4乃至図6を参照して上述した動画像撮像時の電荷転送に適した撮像部22の構成について説明したが、例えば、本技術を適用し、静止画撮像時の電荷転送に適した撮像部22が構成されるようにしてもよい。
図30は、固体撮像装置10による静止画撮影時の電荷転送に係るタイミングチャートである。図30には、図4と同様に、転送クロック信号φV1乃至転送クロック信号φV8の波形が示されている。同図では、図中垂直方向の線とされている部分が、実際には各信号のパルスとされる。
転送クロック信号φV1乃至転送クロック信号φV8の波形は、H(ハイレベル電圧)、M(ミドルレベル電圧)、またはL(ローレベル電圧)のいずれかの電圧値に変化するようになされている。各信号において、水平方向の線として記載されている部分が待機電圧とされる。
図30に示されるように、各転送電極に対して転送クロック信号φV1乃至転送クロック信号φV8がそれぞれ周期的に位相をずらして印加される。垂直転送レジスタは、転送電極に印加される転送クロック信号に制御されて電位井戸のポテンシャル分布が順次変化し、この電位井戸内の電荷を転送クロック信号の位相ずれ方向に転送する、いわゆるシフトレジスタとして機能する。
図31は、図5に対応する図であり、図30の転送クロック信号φV1乃至転送クロック信号φV8の波形を拡大した図である。この例では、時刻t0乃至時刻t8における転送クロック信号φV1乃至転送クロック信号φV8の波形が示されている。同図に示されるように、転送クロック信号φV1乃至転送クロック信号φV8では、位相をずらしてパルスが形成されている。
図32は、図6に対応する図であり、図31における時刻t0乃至時刻t8の各転送電極のポテンシャルを示す図である。なお、転送クロック信号φV1乃至転送クロック信号φV8のそれぞれが印加される転送電極が、転送電極V1乃至転送電極V8として記載されている。同図において、黒色の太い横線として示される部分がポテンシャルの井戸となり、白い突起のように示される部分がポテンシャルバリアとなる。
図30乃至図32に示されるように、静止画撮影時の電荷転送では、転送電極V1、転送電極V7、および転送電極V8がVL電極とされ、転送電極V2乃至転送電極V6は、VM電極とされる。
従って、本技術を適用し、静止画撮像時の電荷転送に適した撮像部22が構成される場合、図9などを参照して上述した構成において、VL電極を3つとする必要がある。そして、それら3つのVL電極の下の垂直転送レジスタ101、読み出し部103、水平素子分離部104の構成を上述した各実施の形態に応じて構成するようにすればよい。
その他、装置の設計に応じてVL電極の数が変わる場合もあるが、そのような場合でも、やはり本技術を適用することが可能である。
なお、本技術は、例えば、CCDイメージセンサのような固体撮像素子への適用に限られるものではない。即ち、本技術は、デジタルスチルカメラやビデオカメラ等の撮像装置や、撮像機能を有する携帯端末装置や、画像読取部に固体撮像素子を用いる複写機など、画像取込部(光電変換部)に固体撮像素子を用いる電子機器全般に対して適用可能である。固体撮像素子は、ワンチップとして形成された形態であってもよいし、複数チップを積層したり隣接させた形態であってもよいし、撮像部と信号処理部または光学系とがまとめてパッケージングされた撮像機能を有するモジュール状の形態であってもよい。
図33は、本技術を適用した電子機器としての、カメラ装置の構成例を示すブロック図である。
図33のカメラ装置600は、レンズ群などからなる光学部601、上述した画素2の各構成が採用される固体撮像装置(撮像デバイス)602、およびカメラ信号処理回路であるDSP回路603を備える。また、カメラ装置600は、フレームメモリ604、表示部605、記録部606、操作部607、および電源部608も備える。DSP回路603、フレームメモリ604、表示部605、記録部606、操作部607および電源部608は、バスライン609を介して相互に接続されている。
光学部601は、被写体からの入射光(像光)を取り込んで固体撮像装置602の撮像面上に結像する。固体撮像装置602は、光学部601によって撮像面上に結像された入射光の光量を画素単位で電気信号に変換して画素信号として出力する。この固体撮像装置602として、上述した実施の形態に係る単位画素が複数配置されたCCDイメージセンサ等の固体撮像素子を用いることができる。
表示部605は、例えば、液晶パネルや有機EL(Electro Luminescence)パネル等のパネル型表示装置からなり、固体撮像装置602で撮像された動画または静止画を表示する。記録部606は、固体撮像装置602で撮像された動画または静止画を、ビデオテープやDVD(Digital Versatile Disk)等の記録媒体に記録する。
操作部607は、ユーザによる操作の下に、カメラ装置600が有する様々な機能について操作指令を発する。電源部608は、DSP回路603、フレームメモリ604、表示部605、記録部606および操作部607の動作電源となる各種の電源を、これら供給対象に対して適宜供給する。
上述したように、固体撮像装置602として、上述した実施の形態に係る固体撮像装置10を用いることで、セルサイズを微細化させても、白キズが目立たないようにすることができるので、ビデオカメラやデジタルスチルカメラ、さらには携帯電話機等のモバイル機器向けカメラモジュールなどのカメラ装置600において、撮像画像の高画質化を図ることができる。
また、本技術は、可視光の入射光量の分布を検知して画像として撮像する固体撮像素子への適用に限らず、赤外線やX線、あるいは粒子等の入射量の分布を画像として撮像する固体撮像素子や、広義の意味として、圧力や静電容量など、他の物理量の分布を検知して画像として撮像する指紋検出センサ等の固体撮像素子(物理量分布検知装置)全般に対して適用可能である。
また、本技術の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
なお、本技術は以下のような構成も取ることができる。
(1)
光電変換部に蓄積された電荷を転送し、第1の方向に延在するn型不純物領域として形成されるレジスタ部と、
前記レジスタ部に前記光電変換部から電荷を読み出し、前記レジスタ部と同じ方向に延在するp型不純物領域として形成される読み出し部と、
前記光電変換部からの電荷の漏れ出しを抑止し、前記レジスタ部と同じ方向に延在するp型不純物領域として形成される水平素子分離部と、
前記レジスタ部のポテンシャル分布を変化させるための電圧を印加する複数の転送電極とを有し、
前記複数の転送電極のうち、待機電圧が所定の低電圧であるローレベル電極の下における前記レジスタ部を構成するn型不純物の総量が、待機電圧が前記所定の低電圧より高い電圧であるミドルレベル電極の下における前記レジスタ部を構成するn型不純物の総量より少ない
固体撮像素子。
(2)
前記第1の方向と直交する前記第2の方向において、前記ローレベル電極の下における前記レジスタ部を構成するn型不純物の幅が、前記ミドルレベル電極の下における前記レジスタ部を構成するn型不純物の幅よりも狭い
(1)に記載の固体撮像素子。
(3)
前記ローレベル電極の下における前記レジスタ部を構成するn型不純物濃度が、前記ミドルレベル電極の下における前記レジスタ部を構成するn型不純物濃度よりも低い
(1)に記載の固体撮像素子。
(4)
前記第1の方向と直交する前記第2の方向において、前記読み出し部または前記水平素子分離部を形成する前記p型不純物領域の不純物濃度が最も高い位置である最高濃度位置について、
前記ローレベル電極の下での前記最高濃度位置が、前記ミドルレベル電極の下での前記最高濃度位置より、前記光電変換部に近い
(1)乃至(3)のいずれかに記載の固体撮像素子。
(5)
前記最高濃度位置のうち、前記読み出し部を形成する前記p型不純物領域の最高濃度位置のみについて、
前記ローレベル電極の下での前記最高濃度位置が、前記ミドルレベル電極の下での前記最高濃度位置より、前記光電変換部に近い
(4)に記載の固体撮像素子。
(6)
前記最高濃度位置のうち、前記水平素子分離部を形成する前記p型不純物領域の最高濃度位置のみについて、
前記ローレベル電極の下での前記最高濃度位置が、前記ミドルレベル電極の下での前記最高濃度位置より、前記光電変換部に近い
(4)に記載の固体撮像素子。
(7)
前記ローレベル電極に対応する位置のセンサ部のn型不純物濃度が、前記ミドルレベル電極に対応する位置のセンサ部のn型不純物濃度に比べ高い
(1)乃至(6)のいずれかに記載の固体撮像素子。
(8)
前記ローレベル電極に対応する位置のセンサ部表面のp型不純物濃度が、前記ミドルレベル電極に対応する位置のセンサ部表面のp型不純物濃度に比べ低い
(1)乃至(6)のいずれかに記載の固体撮像素子。
(9)
光電変換部に蓄積された電荷を転送し、第1の方向に延在するn型不純物領域として形成されるレジスタ部と、
前記レジスタ部に前記光電変換部から電荷を読み出し、前記レジスタ部と同じ方向に延在するp型不純物領域として形成される読み出し部と、
前記光電変換部からの電荷の漏れ出しを抑止し、前記レジスタ部と同じ方向に延在するp型不純物領域として形成される水平素子分離部と、
前記レジスタ部に電圧を印加する複数の転送電極と、
前記レジスタ部のポテンシャル分布を変化させるために電圧を前記転送電極に供給するタイミング発生回路とを有し、
前記複数の転送電極のうち、待機電圧が所定の低電圧であるローレベル電極の下における前記レジスタ部を構成するn型不純物の総量が、待機電圧が前記所定の低電圧より高い電圧であるミドルレベル電極の下における前記レジスタ部を構成するn型不純物の総量より少ない
固体撮像装置。
(10)
光電変換部に蓄積された電荷を転送し、第1の方向に延在するn型不純物領域として形成されるレジスタ部と、
前記レジスタ部に前記光電変換部から電荷を読み出し、前記レジスタ部と同じ方向に延在するp型不純物領域として形成される読み出し部と、
前記光電変換部からの電荷の漏れ出しを抑止し、前記レジスタ部と同じ方向に延在するp型不純物領域として形成される水平素子分離部と、
前記レジスタ部のポテンシャル分布を変化させるための電圧を印加する複数の転送電極とを有し、
前記複数の転送電極のうち、待機電圧が所定の低電圧であるローレベル電極の下における前記レジスタ部を構成するn型不純物の総量が、待機電圧が前記所定の低電圧より高い電圧であるミドルレベル電極の下における前記レジスタ部を構成するn型不純物の総量より少ない固体撮像素子と、
前記固体撮像素子に対して入射光を導く光学系と、
固体撮像素子から出力される撮像信号を処理する信号処理回路と
を備えるカメラ装置。
(11)
前記固体撮像装置により撮像された画像を表示する表示部をさらに備える
(10)に記載のカメラ装置。
(12)
前記固体撮像装置により撮像された画像のデータを記録する記録部をさらに備える
(10)または(11)に記載のカメラ装置。
(13)
ユーザによる操作の下に操作指令に対応する信号を発生する操作部をさらに備える
(10)乃至(12)のいずれかに記載のカメラ装置。
10 固体撮像装置, 11 CCD撮像素子, 12 タイミング発生回路, 22 撮像部22, 23 水平転送レジスタ, 24 出力部, 101 垂直転送レジスタ, 102 垂直素子分離部, 103 読み出し部, 104 水平素子分離部, 105 転送電極, 108 センサ部, 110 基板

Claims (13)

  1. 光電変換部に蓄積された電荷を転送し、第1の方向に延在するn型不純物領域として形成されるレジスタ部と、
    前記レジスタ部に前記光電変換部から電荷を読み出し、前記レジスタ部と同じ方向に延在するp型不純物領域として形成される読み出し部と、
    前記光電変換部からの電荷の漏れ出しを抑止し、前記レジスタ部と同じ方向に延在するp型不純物領域として形成される水平素子分離部と、
    前記レジスタ部のポテンシャル分布を変化させるための電圧を印加する複数の転送電極とを有し、
    前記複数の転送電極のうち、待機電圧が所定の低電圧であるローレベル電極の下における前記レジスタ部を構成するn型不純物の総量が、待機電圧が前記所定の低電圧より高い電圧であるミドルレベル電極の下における前記レジスタ部を構成するn型不純物の総量より少ない
    固体撮像素子。
  2. 前記第1の方向と直交する前記第2の方向において、前記ローレベル電極の下における前記レジスタ部を構成するn型不純物の幅が、前記ミドルレベル電極の下における前記レジスタ部を構成するn型不純物の幅よりも狭い
    請求項1に記載の固体撮像素子。
  3. 前記ローレベル電極の下における前記レジスタ部を構成するn型不純物濃度が、前記ミドルレベル電極の下における前記レジスタ部を構成するn型不純物濃度よりも低い
    請求項1に記載の固体撮像素子。
  4. 前記第1の方向と直交する前記第2の方向において、前記読み出し部または前記水平素子分離部を形成する前記p型不純物領域の不純物濃度が最も高い位置である最高濃度位置について、
    前記ローレベル電極の下での前記最高濃度位置が、前記ミドルレベル電極の下での前記最高濃度位置より、前記光電変換部に近い
    請求項1に記載の固体撮像素子。
  5. 前記最高濃度位置のうち、前記読み出し部を形成する前記p型不純物領域の最高濃度位置のみについて、
    前記ローレベル電極の下での前記最高濃度位置が、前記ミドルレベル電極の下での前記最高濃度位置より、前記光電変換部に近い
    請求項4に記載の固体撮像素子。
  6. 前記最高濃度位置のうち、前記水平素子分離部を形成する前記p型不純物領域の最高濃度位置のみについて、
    前記ローレベル電極の下での前記最高濃度位置が、前記ミドルレベル電極の下での前記最高濃度位置より、前記光電変換部に近い
    請求項4に記載の固体撮像素子。
  7. 前記ローレベル電極に対応する位置のセンサ部のn型不純物濃度が、前記ミドルレベル電極に対応する位置のセンサ部のn型不純物濃度に比べ高い
    請求項1に記載の固体撮像素子。
  8. 前記ローレベル電極に対応する位置のセンサ部表面のp型不純物濃度が、前記ミドルレベル電極に対応する位置のセンサ部表面のp型不純物濃度に比べ低い
    請求項1に記載の固体撮像素子。
  9. 光電変換部に蓄積された電荷を転送し、第1の方向に延在するn型不純物領域として形成されるレジスタ部と、
    前記レジスタ部に前記光電変換部から電荷を読み出し、前記レジスタ部と同じ方向に延在するp型不純物領域として形成される読み出し部と、
    前記光電変換部からの電荷の漏れ出しを抑止し、前記レジスタ部と同じ方向に延在するp型不純物領域として形成される水平素子分離部と、
    前記レジスタ部に電圧を印加する複数の転送電極と、
    前記レジスタ部のポテンシャル分布を変化させるために電圧を前記転送電極に供給するタイミング発生回路とを有し、
    前記複数の転送電極のうち、待機電圧が所定の低電圧であるローレベル電極の下における前記レジスタ部を構成するn型不純物の総量が、待機電圧が前記所定の低電圧より高い電圧であるミドルレベル電極の下における前記レジスタ部を構成するn型不純物の総量より少ない
    固体撮像装置。
  10. 光電変換部に蓄積された電荷を転送し、第1の方向に延在するn型不純物領域として形成されるレジスタ部と、
    前記レジスタ部に前記光電変換部から電荷を読み出し、前記レジスタ部と同じ方向に延在するp型不純物領域として形成される読み出し部と、
    前記光電変換部からの電荷の漏れ出しを抑止し、前記レジスタ部と同じ方向に延在するp型不純物領域として形成される水平素子分離部と、
    前記レジスタ部のポテンシャル分布を変化させるための電圧を印加する複数の転送電極とを有し、
    前記複数の転送電極のうち、待機電圧が所定の低電圧であるローレベル電極の下における前記レジスタ部を構成するn型不純物の総量が、待機電圧が前記所定の低電圧より高い電圧であるミドルレベル電極の下における前記レジスタ部を構成するn型不純物の総量より少ない固体撮像素子と、
    前記固体撮像素子に対して入射光を導く光学系と、
    固体撮像素子から出力される撮像信号を処理する信号処理回路と
    を備えるカメラ装置。
  11. 前記固体撮像装置により撮像された画像を表示する表示部をさらに備える
    請求項10に記載のカメラ装置。
  12. 前記固体撮像装置により撮像された画像のデータを記録する記録部をさらに備える
    請求項10に記載のカメラ装置。
  13. ユーザによる操作の下に操作指令に対応する信号を発生する操作部をさらに備える
    請求項10に記載のカメラ装置。
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