JPWO2013161009A1 - ワイヤハーネス用プロテクタ - Google Patents

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Abstract

ワイヤハーネス用プロテクタは樹脂製の板材(10)を備える。板材(10)の板面には、X軸方向及びそのX軸方向と直交するY軸方向に間隔をあけて複数並び、X軸方向にはそのX軸方向に沿って直線状に配列され、Y軸方向にはX軸方向で隣り合う者同士の間に位置するように位相をずらして千鳥状に配列され、且つY軸方向で隣り合う者同士がそのY軸方向で互いに重なり合う部分を有するように配列された平面視円形の肉盗み部(31)が凹設されている。

Description

本発明は、ワイヤハーネス用プロテクタに関する。
特許文献1に記載のワイヤハーネス用プロテクタは、ワイヤハーネスを構成する複数の電線を覆う樹脂製の板材を備えている。板材の板面には、複数の肉盗み部が凹設されている。各肉盗み部は、各電線の延出方向に対して傾斜する方向に切れ目なく連続して延びる筋状溝とされ、互いに平行に配置されている。
特開2006−25515号公報
上記構成によれば、プロテクタの軽量化と強度確保を実現することが可能となる。しかし、軽量化を重視する設計では強度が低下し、強度を重視する設計では軽量化が図れず、軽量化と強度確保の相反する課題を両立するには上記構成でも未だ十分とは言えず、さらなる改良の余地を残していた。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、プロテクタの軽量化と強度確保を確実に実現することを目的とする。
本発明は、ワイヤハーネスを保護する樹脂製の板状のプロテクタであって、板面に、X軸方向及びそのX軸方向と直交するY軸方向に間隔をあけて複数並び、前記X軸方向にはそのX軸方向に沿って直線状に配列され、前記Y軸方向には前記X軸方向で隣り合う者同士の間に位置するように位相をずらして千鳥状に配列され、且つ前記Y軸方向で隣り合う者同士がそのY軸方向で互いに重なり合う部分を有するように配列された平面視円形の肉盗み部が凹設されてなる板材を備えている構成としたところに特徴を有する。
プロテクタがこのような構成であれば、板材の板面における各肉盗み部間に、X軸方向とY軸方向に対する位相のずれ方向とに交差して延びる全体として格子状のリブが形成されるため、プロテクタの強度を十分に確保することができる。また、各肉盗み部が平面視円形であるため、衝撃等によって板材に加わる応力が各肉盗み部の周囲に均等に分散され、特定箇所への応力集中に起因する板材の破損が回避される。さらに、各肉盗み部が、板材の板面にX軸方向及びY軸方向に複数並んで凹設され、Y軸方向では隣接する者同士が互いに重なり合う部分を有しているから、プロテクタを十分に軽量化することができる。したがって、本発明によれば、プロテクタの軽量化と強度確保を確実に実現することが可能となる。
本発明の実施形態1に係るワイヤハーネス用プロテクタの斜視図である。 本体部材の平面図である。 図2のA−A断面図である。 蓋部材の底面図である。 側板部の内面の拡大斜視図である。 試験用の側板の平面図である。 側板の拡大断面図である。 円直径と質量との関係を示すグラフである。 円直径と強度との関係を示すグラフである。 板厚と質量との関係を示すグラフである。 板厚と強度との関係を示すグラフである。 リブ幅と質量との関係を示すグラフである。 リブ幅と強度との関係を示すグラフである。 リブ高さと質量との関係を示すグラフである。 リブ高さと強度との関係を示すグラフである。 実施形態2における副肉盗み部の各形状の拡大平面図である。
本発明は、次のように具体化することができる。
板材を構成する樹脂が、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリアミド、ポリブチレンテレフタレート、ポリプロピレン/ポリエチレンのいずれかである。このような樹脂であれば、板材が衝撃等に耐え得る強度を確保することができるのに加え、板材を軽量に仕上げることができる。特に、ポリプロピレンは軽量化を図る上で好ましい材料である。
板材における肉盗み部によって薄肉となる部分の板厚が0.5〜1.0mmであり、互いに隣り合う肉盗み部間のリブの高さが1.0〜1.6mmであり、互いに隣り合う肉盗み部間のリブの最小幅が1.2〜1.5mmであり、肉盗み部の直径が5〜22mmである。本発明者等が長期に亘って鋭意研究を重ねた結果、上記数値範囲の板材がプロテクタの軽量化と強度確保を両立する上で望ましいとの知見を得た。
肉盗み部の直径が12〜22mmである。こうすると、板材が所定の強度を確保した上で、板材を非常に有意に軽量化することができる。
肉盗み部の直径が5〜10mmである。こうすると、板材が所定の軽量化を実現した上で、板材の強度を極めて良好に確保することができる。
互いに隣り合う3つの肉盗み部間のリブにおける平面視略三角形をなす領域には、肉盗み部より小さい開口径を有する副肉盗み部が凹設されている。各肉盗み部によって軽量化を実現することができるものの、リブの前記三角形領域に副肉盗み部が凹設されていれば、さらなる軽量化の要請にも応えることができる。特に、肉盗み部の直径が大きくなると、リブの三角形領域も大きくなり、その分、板材の質量が増加するため、その三角形領域に副肉盗み部が凹設されていれば、板材を効率良く軽量化することができる。なお、この場合の副肉盗み部は、平面視円形に限定されるものではない。
板材は、肉盗み部が凹設されてなる主板部と、主板部の外縁から立ち上がる側板部とからなり、側板部には、主板部からの立ち上がり方向に延びる溝部が複数並んで設けられている。これにより、側板部も軽量化することができるのに加え、板材を成形するための金型の抜き方向に沿って溝部が設けられることになるため、金型構造が複雑になることもない。
<実施形態1>
実施形態1を図1〜図15によって説明する。実施形態1に係るプロテクタは、ワイヤハーネスを保護するためのものであって、板材10で構成されている。板材10は、樹脂製であって、好ましくは、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリアミド、ポリブチレンテレフタレート、ポリプロピレン/ポリエチレン(ポリプロピレンとポリエチレンを混合したもの)の中から選択される。このうち、ポリプロピレンは、強度が高く、且つ上記樹脂の中では最も比重が小さいため、より好適に用いられる。
図示する板材10は、図1に示すように、本体部材11と蓋部材12とで構成されている。本体部材11は、図3に示すように、断面角U字形をなし、平板状の主板部13と、主板部13の外側両縁から立ち上がる平板状の一対の側板部14とを有している。主板部13の内面には図示しない複数本の電線が支持され、各電線は側板部14の内面に沿って配索される。
側板部14の上端縁には、図1に示すように、複数のロック受け部15が間隔をあけて設けられている。また、側板部14の内面には、図5に示すように、複数の溝部16が凹設されている。各溝部16は、上下方向(側板部14の立ち上がり方向)に延びて側板部14の上端に開口する帯溝状の形態とされ、側板部14の長さ方向に沿って一定ピッチで並列に配置されている。そして、各溝部16は、後述する肉盗み部31とともに、側板10の軽量化に寄与している。この場合に、各溝部16の形成方向となる上下方向は板材10を成形する際の図示しない金型の抜き方向と一致するため、金型構造が複雑になるのを回避することが可能となっている。側板部14の内面における各溝部16間には、溝部16よりも幅狭となる角柱状の縦リブ17が設けられている。
また、本体部材11は、図2に示すように、ほぼ前後方向に延びる第1本体部18と、第1本体部18の前端と鈍角に交差して斜めに延びる第2本体部19と、第2本体部19の前端と鈍角に交差してほぼ前後方向に延びる第3本体部21とからなる。第1本体部18の前後両端及び第3本体部21の前端は各電線が引き出される開口部22、23、24として開口されている。各電線は、第1本体部18の後端の開口部22及び第3本体部21の開口部24を通る配索経路と、第1本体部18の前端の開口部23及び第3本体部21の開口部24を通る配索経路とに、選択可能となっている。
蓋部材12は、本体部材11を覆うように側板部14の上端に取り付けられ、主板部13と対向する平板状の形態とされている。そして、蓋部材12は、図4に示すように、前後方向に延びる第1蓋板部25と、第1蓋板部25の前端と鈍角に交差して斜めに延びる第2蓋板部26と、第2蓋板部26の前端と鈍角に交差して前後方向に延びる第3蓋板部27とからなる。第1蓋板部25は第1本体部18に取り付けられ、第2蓋板部26は第2本体部19に取り付けられ、第3蓋板部27は第3本体部21に取り付けられる。
また、蓋部材12の外側縁には、複数のロック部28が下方に突出して形成されている。図1に示すように、本体部材11に蓋部材12が取り付けられると、各ロック部28が各ロック受け部15を弾性的に係止し、これによって蓋部材12が本体部材11に固定されるようになっている。
さて、主板部13の内面及び蓋部材12の内面(以下、板材10の板面という)には、図2及び図4に示すように、複数の肉盗み部31が凹設されている。各肉盗み部31は、平面視円形、詳細には平面視真円形をなし、且つ板材10の内面に対して断面円柱状に凹む形態をなしている。より具体的には、各肉盗み部31は、図3に示すように、フラットな底面32とその底面32に対してほぼ直角に配置される周面33とにより画成されている。
また、各肉盗み部31は、互いに同形同大とされている。実施形態1の場合、肉盗み部31の深さは、板材10の板厚の半分よりも深くされている。
そして、図6に示すように、各肉盗み部31は、板材10の板面において、X軸方向及びそのX軸方向に直交するY軸方向に規則性をもって並列に配列されている。すなわち、各肉盗み部31は、X軸方向にはそのX軸方向に沿って一直線上に一定ピッチで配列され、Y軸方向にはX軸方向で互いに隣り合う肉盗み部31間に位置するように半ピッチ(X軸方向で互いに隣り合う肉盗み部31間の距離の半分)ずつ位相をずらして千鳥状に配列されている。さらに、Y軸方向で互いに隣り合う肉盗み部31同士は、そのY軸方向で互いに重なり合う部分を有するように配列されている。このため、各肉盗み部31は板材10の板面に狭ピッチで効率良く整列され、これによって板材10が充分に軽量化されるようになっている。
なお、実施形態1の場合、X軸方向は前後方向に設定され、Y軸方向は前後方向と直交する幅方向に設定されている。また、板材10の外周縁には外周リブ34が周回して設けられている。板材10の外周縁に沿って配置された各肉盗み部31は、外周リブ34によって部分的に切欠されることにより、平面視円弧状の形態になっている。
また、各肉盗み部31が上記のように配列されると、図6に示すように、Y軸方向で隣接する肉盗み部31間には、X軸方向に沿ってほぼ直線状に延びる複数の第1リブ35が形成され、X軸方向で隣接する肉盗み部31間には、Y軸方向に対して前記位相のずれ方向にほぼ沿う方向に傾いて延びる複数の第2リブ36が形成されることになる。このため、板材10の板面には各第1リブ35及び各第2リブ36が格子状に交差してなるリブ構造が形成され、これによって板材10の強度が充分に確保されるようになっている。しかも、実施形態1の場合、各肉盗み部31が平面視円形をなすため、板材10に外部から衝撃が加わった場合に板材10に発生する応力が各肉盗み部31の周囲に均等に分散され、衝撃に対する耐性に優れた構造となる。
本発明者等は、プロテクタの軽量化と強度確保を実現する上で最適な条件を見出すべくさらに詳細な検討を行った。なお、符号は上記と同様である。
(1)肉盗み部31の直径に関する検討
試験用の板材10はポリプロピレン製の平板であり、サイズとして、100×70mmのものと100×45mmのものを用いた。板材10における肉盗み部31によって薄肉となる部分の板厚(以下、板厚tという)を0.7mmとし、互いに隣り合う肉盗み部31間のリブの高さ(以下、リブ高さhという)を1.4mmとし、互いに隣り合う肉盗み部31間のリブの最小幅(以下、リブ幅wという)を1.4mmとし(図7を参照)、これら板厚t、リブ高さh、リブ幅wを一定とした上で、肉盗み部31の直径(以下、円直径φという)を細かく変化させていった。なお、板厚tは、肉盗み部31の底面32と板材10の外面との間の距離に等しく、リブ高さhは、肉盗み部31の深さに等しい。
図8は、円直径φが変化するのに伴って板材10の質量が減少する割合をあらわす。この場合、0%が、板材10の板面に肉盗み部31が設けられていない平坦な板厚1.5mmのブランク材である。図8によれば、円直径φが大きくなるに従って板材10の質量が減少するものの、円直径φがある程度大きくなると、その減少傾向も鈍化することがわかる。
図9は、円直径φが変化するのに伴って板材10の強度が変化する割合をあらわす。この場合、100%が、板材10の板面に肉盗み部31が設けられていない平坦な板厚1.5mmのブランク材である。なお、この場合、CATIA(Dassault Systems社の商標)のCAE解析(線形)に基づく、たわみ、ねじり強度の解析ソフトによって強度の検証評価を行った。図9によれば、円直径φが大きくなるに従って板材10の強度が低下するものの、円直径φが5〜22mmでは強度がブランク材に対して少なくとも70%確保され、実用的に充分合格範囲に入っていることがわかる。また、円直径φが12〜22mmでは強度低下が有意に抑えられて16mmを超えるとほぼ横ばいとなり、且つ図8において円直径φが12〜22mmの範囲では板材10の質量がブランク材に対してほぼ20%以上減少していることから、同範囲のものが板材10の軽量化と強度確保を実現する上で極めて有用である。また、円直径が5〜10mmでは強度がブランク材と同程度に保持されており、実質的に強度低下が認められず、現行同等の強度を保つことが可能となる。したがって、強度確保の観点からすると、円直径が5〜10mmのものが有用である。
(2)板厚tに関する検討
板材10の材質、サイズを上記と同一とし、リブ高さhを1.4mmとし、リブ幅wを1.4mmとし、円直径φを17mmとし、板厚tを細かく変化させていった。
図10は、板厚tが増加するのに伴って板材10の質量も増加する状態をあらわす。一方、図11は、板厚tが増加するのに伴って板材10の強度が増加する状態をあらわす。板厚tは、通常使用範囲となる0.5〜1.00mmが好ましい。また、板厚tが0.6〜0.8mmであれば、板材10の質量が少なくとも20%程度減少し、且つ強度が少なくとも70%程度確保されるため、より好ましい。
(3)リブ幅wに関する検討
板材10の材質、サイズを上記と同一とし、板厚tを0.7mmとし、リブ高さhを1.4mmとし、円直径φを17mmとし、リブ幅wを細かく変化させていった。
図12は、リブ幅wが増加するのに伴って板材10の質量が増加する状態をあらわす。一方、図13は、リブ幅wが増加するのに伴って板材10の強度が増加する状態をあらわす。リブ幅wは、通常使用範囲であって、板材10の質量が20%以上減少し、且つ強度が少なくとも70%程度確保される1.2〜1.5mmが好ましい。
(4)リブ高さhに関する検討
板材10の材料、サイズは上記と同一とし、板厚を0.7mmとし、リブ幅wを1.4mmとし、円直径φを17mmとし、リブ高さhを細かく変化させていった。
図14は、リブ高さhが増加するのに伴って板材10の強度が増加する状態をあらわす。一方、図15は、リブ高さhが増加するのに伴って板材10の強度が増加する状態をあらわす。リブ高さhは、通常使用範囲となる1.0〜1.6mmが好ましい。
以上の詳細な検討により、板材10の軽量化と強度確保を両立する上で好ましい条件は、板厚tが0.5〜1.0mmであり、リブ高さhが1.0〜1.6mmであり、リブ幅wが1.2〜1.5mmであり、円直径φが5〜22mmであることがわかる。この場合に、円直径φが12〜22mmであれば、板材10の強度を所定以上に確保した上で、板材10を非常に有意に軽量化することができる。一方、円直径φが5〜10mmであれば、板材10の質量を所定以上に減少した上で、板材10の強度を極めて良好に確保することができる。
<実施形態2>
図16は、実施形態2をあらわす。実施形態2は、互いに隣り合う3つの肉盗み部31間のリブにおける平面視略三角をなす領域(以下、三角形領域39という)に肉盗み部31よりも小径の副肉盗み部38が凹設されている点に特徴を有する。その他は、実施形態1と同様である。
例えば、図16(A)に示す副肉盗み部38Aは、互いに隣り合う3つの肉盗み部31のそれぞれの円弧に沿った平面視湾曲三角形状をなす。また、図16(B)に示す副肉盗み部38Bは、平面視円形をなし、さらに図16(C)に示す副肉盗み部38Cは、平面視四角形をなす。その他、副肉盗み部38は、平面視六角形等の多角形であっても構わない。また、副肉盗み部38は、板材10の板面における全ての三角形領域39に設けられている必要はなく、一部の三角形領域39に設けられるだけでもよい。
実施形態2によれば、板材10の板面に肉盗み部31に加えて副肉盗み部38が設けられているため、板材10をより軽量に仕上げることができる。特に、各肉盗み部31の直径が大きくなるに従って三角形領域39も大きくなり、その分、板材10の質量が増加する傾向にあるため、三角形領域39に副肉盗み部38を設けて、板材10の軽量化を実現するのは効果的である。
本発明は、上記記述及び図面に限定されるものでなく、以下のような態様であってもよい。
(1)X軸方向及びY軸方向は、互いに直交する関係にあればよく、それぞれ任意の方向に設定され得る。
(2)各肉盗み部は、板材の外面に設けられていてもよく、あるいは板材の内外両面に設けられていてもよい。
(3)側板部の内面には、溝部が設けられていなくてもよく、あるいは溝部の代わりに肉盗み部が設けられていてもよい。
(4)板材の板面は、湾曲していても構わない。
(5)肉盗み部は、板材の板面に断面U字形又はV字形に凹む形態であってもよい。
(6)板材のサイズ(板面方向の大きさ)は任意である。
(7)蓋部材はヒンジを介して本体部材に一体に連結されていてもよい。
10…板材
13…主板部
14…側板部
16…溝部
31…肉盗み部
35…第1リブ
36…第2リブ
38…副肉盗み部
39…三角形領域(互いに隣り合う3つの肉盗み部間のリブにおける平面視略三角形をなす領域)
【0002】
で互いに重なり合う部分を有するように配列された平面視円形の肉盗み部が凹設されてなる板材を備え、前記板材を構成する樹脂が、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリアミド、ポリブチレンテレフタレート、ポリプロピレン/ポリエチレンのいずれかであり、前記板材における前記肉盗み部によって薄肉となる部分の板厚が0.5〜1.0mmであり、互いに隣り合う前記肉盗み部間のリブの高さが1.0〜1.6mmであり、互いに隣り合う前記肉盗み部間のリブの最小幅が1.2〜1.5mmであり、前記肉盗み部の直径が5〜22mmである構成としたところに特徴を有する。
また、本発明は、ワイヤハーネスを保護する樹脂製の板状のプロテクタであって、板面に、X軸方向及びそのX軸方向と直交するY軸方向に間隔をあけて複数並び、前記X軸方向にはそのX軸方向に沿って直線状に配列され、前記Y軸方向には前記X軸方向で隣り合う者同士の間に位置するように位相をずらして千鳥状に配列され、且つ前記Y軸方向で隣り合う者同士がそのY軸方向で互いに重なり合う部分を有するように配列された平面視円形の肉盗み部が凹設されてなる板材を備え、互いに隣り合う3つの前記肉盗み部間のリブにおける平面視略三角形をなす領域には、前記肉盗み部より小さい開口径を有する副肉盗み部が凹設されている構成としたところに特徴を有する。
[0007]
プロテクタがこのような構成であれば、板材の板面における各肉盗み部間に、X軸方向とY軸方向に対する位相のずれ方向とに交差して延びる全体として格子状のリブが形成されるため、プロテクタの強度を十分に確保することができる。また、各肉盗み部が平面視円形であるため、衝撃等によって板材に加わる応力が各肉盗み部の周囲に均等に分散され、特定箇所への応力集中に起因する板材の破損が回避される。さらに、各肉盗み部が、板材の板面にX軸方向及びY軸方向に複数並んで凹設され、Y軸方向では隣接する者同士が互いに重なり合う部分を有しているから、プロテクタを十分に軽量化することができる。したがって、本発明によれば、プロテクタの軽量化と強度確保を確実に実現することが可能となる。
図面の簡単な説明
[0008]
[図1]本発明の実施形態1に係るワイヤハーネス用プロテクタの斜視図である。
[図2]本体部材の平面図である。
[図3]図2のA−A断面図である。
[図4]蓋部材の底面図である。
[図5]側板部の内面の拡大斜視図である。
[図6]試験用の側板の平面図である。
[図7]側板の拡大断面図である。
[図8]円直径と質量との関係を示すグラフである。
[図9]円直径と強度との関係を示すグラフである。
[図10]板厚と質量との関係を示すグラフである。
[図11]板厚と強度との関係を示すグラフである。
[図12]リブ幅と質量との関係を示すグラフである。
[図13]リブ幅と強度との関係を示すグラフである。
[図14]リブ高さと質量との関係を示すグラフである。
【0003】
[図15]リブ高さと強度との関係を示すグラフである。
[図16]実施形態2における副肉盗み部の各形状の拡大平面図である。
発明を実施するための形態
[0009]
本発明の具体的構成及び付随的構成を以下に示す。
板材を構成する樹脂が、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリアミド、ポリブチレンテレフタレート、ポリプロピレン/ポリエチレンのいずれかである。このような樹脂であれば、板材が衝撃等に耐え得る強度を確保することができるのに加え、板材を軽量に仕上げることができる。特に、ポリプロピレンは軽量化を図る上で好ましい材料である。
[0010]
板材における肉盗み部によって薄肉となる部分の板厚が0.5〜1.0mmであり、互いに隣り合う肉盗み部間のリブの高さが1.0〜1.6mmであり、互いに隣り合う肉盗み部間のリブの最小幅が1.2〜1.5mmであり、肉盗み部の直径が5〜22mmである。本発明者等が長期に亘って鋭意研究を重ねた結果、上記数値範囲の板材がプロテクタの軽量化と強度確保を両立する上で望ましいとの知見を得た。
[0011]
肉盗み部の直径が12〜22mmである。こうすると、板材が所定の強度を確保した上で、板材を非常に有意に軽量化することができる。
[0012]
肉盗み部の直径が5〜10mmである。こうすると、板材が所定の軽量化を実現した上で、板材の強度を極めて良好に確保することができる。
[0013]
互いに隣り合う3つの肉盗み部間のリブにおける平面視略三角形をなす領域には、肉盗み部より小さい開口径を有する副肉盗み部が凹設されている。各肉盗み部によって軽量化を実現することができるものの、リブの前記三角形領域に副肉盗み部が凹設されていれば、さらなる軽量化の要請にも応えることができる。特に、肉盗み部の直径が大きくなると、リブの三角形領域も大きくなり、その分、板材の質量が増加するため、その三角形領域に副肉盗み部が凹設されていれば、板材を効率良く軽量化することができる。なお、この場合の副肉盗み部は、平面視円形に限定されるものではない。
[0014]
板材は、肉盗み部が凹設されてなる主板部と、主板部の外縁から立ち上が

Claims (7)

  1. ワイヤハーネスを保護する樹脂製の板状のプロテクタであって、
    板面に、X軸方向及びそのX軸方向と直交するY軸方向に間隔をあけて複数並び、前記X軸方向にはそのX軸方向に沿って直線状に配列され、前記Y軸方向には前記X軸方向で隣り合う者同士の間に位置するように位相をずらして千鳥状に配列され、且つ前記Y軸方向で隣り合う者同士がそのY軸方向で互いに重なり合う部分を有するように配列された平面視円形の肉盗み部が凹設されてなる板材を備えていることを特徴とするワイヤハーネス用プロテクタ。
  2. 前記板材を構成する樹脂が、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリアミド、ポリブチレンテレフタレート、ポリプロピレン/ポリエチレンのいずれかであることを特徴とする請求項1記載のワイヤハーネス用プロテクタ。
  3. 前記板材における前記肉盗み部によって薄肉となる部分の板厚が0.5〜1.0mmであり、互いに隣り合う前記肉盗み部間のリブの高さが1.0〜1.6mmであり、互いに隣り合う前記肉盗み部間のリブの最小幅が1.2〜1.5mmであり、前記肉盗み部の直径が5〜22mmであることを特徴とする請求項2記載のワイヤハーネス用プロテクタ。
  4. 前記肉盗み部の直径が12〜22mmであることを特徴とする請求項3記載のワイヤハーネス用プロテクタ。
  5. 前記肉盗み部の直径が5〜10mmであることを特徴とする請求項3記載のワイヤハーネス用プロテクタ。
  6. 互いに隣り合う3つの前記肉盗み部間のリブにおける平面視略三角形をなす領域には、前記肉盗み部より小さい開口径を有する副肉盗み部が凹設されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項記載のワイヤハーネス用プロテクタ。
  7. 前記板材は、前記肉盗み部が凹設されてなる主板部と、前記主板部の外縁から立ち上がる側板部とからなり、前記側板部には、前記主板部からの立ち上がり方向に延びる溝部が複数並んで設けられていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項記載のワイヤハーネス用プロテクタ。
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