JPWO2013150716A1 - 可視光受信装置および可視光受信方法 - Google Patents

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Abstract

受信装置(10)は、第1変換部(11)と、増幅部(12)と、マイクロコンピュータ(13)とを具備し、マイクロコンピュータ(13)は、サンプリング時間毎に電圧信号をAD変換値にAD変換する第2変換部(14)と、差分演算により差分デジタル値を算出する第1演算部(15)と、+側基準値と−側基準値とを算出する第2演算部(16)と、差分デジタル値が+側基準値よりも大きくなる立上ポイントと差分デジタル値が−側基準値よりも小さくなる立下ポイントとを検出する検出部(17)と、第1サンプル期間と第2サンプル期間とを算出する第3演算部(18)と、第1サンプル期間と第2サンプル期間とに基づいてシンボル時間毎の復調信号を算出する第4演算部(19)と、を有する。

Description

本発明は、可視光照明の変化に基づいて識別ID情報を検出する可視光受信装置および可視光受信方法に関する。
GPS(Global Positioning System)は、携帯端末の位置を計測する目的で利用されている。GPSは、複数個の衛星からの電波を受信することで、携帯端末の位置を測位する。そのため、衛星からの電波が遮られる地下街や建物内においては、GPSを利用することが難しい。
そこで、地下街や建物内における携帯端末の位置を検出するために、照明器具を用いた可視光通信システムが検討されている(例えば、特許文献1、2参照)。
特許文献1には、照明器具として利用可能な可視光通信システムが記載されている。図9に、特許文献1にかかる可視光通信システムの構成を示す。
この可視光を用いた通信システム100は、送信装置110と受信装置130から構成される。この通信システム100は、送信装置110の発光素子117から出力される可視光を、高周波の搬送波を用いたQAM(Quadrature Amplitude Modulation)信号に応じて変調させた後、受信装置130の受光素子133によって受信したQAM変調信号を、復調する構成である。ここで、QAM変調信号は、QAM変調された可視光の信号である。この通信システム100は、受信信号のレベルを、AGC(Automatic Gain Control)136を用いて一定に保つ機能を有する。AGC136は、強いレベルの信号が入力されたときは利得(Gain)を下げて信号飽和を防ぎ、弱いレベルの信号が入力されたときは利得(Gain)を上げて信号を増強することで、信号のレベルを一定に保つ機能を有する。
また、特許文献2にかかる通信システムは、副搬送波を変調する変調部と、変調信号に基づいて可視光を点滅させる点滅制御部と、発光時間の比率を変化させて可視光を発光させる比率制御部を有する。
特許文献1または特許文献2に記載された可視光通信システムでは、高周波の搬送波を用いた変調信号を使用することで、安定したデータ通信を行うことができる。具体的には、特許文献1では、搬送波を用いて周波数を多重化したQAM変調信号を使用し、特許文献2では、副搬送波を用いた変調信号により可視光を点滅させることで、安定したデータ通信を可能としている。
これらの通信システムを用いて、地下街に設置された照明器具(送信装置)からの識別ID情報を含む可視光を、携帯端末(受信装置)により受信すれば、地下街においても携帯端末の位置を計測することが可能である。
ここで、照明器具と携帯端末の間の通信距離は、携帯端末の使用者の位置によって変化し、使用者の歩行時には時々刻々と変化する。可視光通信では、送信装置と受信装置の間の通信距離が長くなるにつれて、受信信号のレベルが急激に減衰する。例えば、通信距離0.5mの場合の受信信号のレベルに比べて、通信距離4mの場合の受信信号のレベルは、およそ1/64に減衰する。このような大幅な受信信号のレベルの変化に対して、特許文献1では、AGC136により出力信号のレベルを一定に自動調整し、その後にAGC回路の出力信号を使って可視光信号の復調を行っている。
特開2010−239350号公報 特開2007−97071号公報
しかしながら、このような従来の通信システムでは、AGCの回路構成が複雑である。例えば、信号のレベルが1から1/64まで変化する受信信号に対して、安定に動作するAGCを実現することは、非常に難しい。また、高周波の搬送波を用いた場合、AGCの構成は簡易になるが、発信器や受信器の回路構成が複雑になる。
また、AGCを用いて利得の自動調整を行った場合、回路応答に遅れが生じて、AGCの出力信号に歪みを生じさせることがある。例えば、送信装置から受信装置への通信路(可視光路)が遮蔽から接続に切り替わった場合は、AGCの過渡応答遅れによって数秒間にわたって復調不能になり、受信装置が動作するまでの待ち時間が長くなることがある。
すなわち、従来の可視光受信装置は、回路構成が複雑で応答が遅い場合があるという課題を有していた。
本発明は、上記従来の課題を解決するためのものであり、AGCを用いずに、可視光の信号のレベルの大きな変化に対応でき、かつ、短時間に可視光の信号を受信し復調することができる可視光受信装置および可視光受信方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の可視光受信装置は、シンボル時間毎に位置変調した変調信号に応じて強弱変化する可視光を受光し、前記可視光の受光光量に応じた電圧信号を出力する第1変換部と、前記電圧信号に含まれる直流分をカットすると共に交流分を増幅して出力する増幅部と、前記増幅部から出力された電圧信号を処理して、前記変調信号に対応する復調信号を出力する処理部と、を具備し、前記処理部は、サンプリング時間毎に、前記増幅部から出力された前記電圧信号をAD変換値にAD変換する第2変換部と、複数の前記AD変換値を用いた差分演算により、差分デジタル値を算出する第1演算部と、複数個の前記差分デジタル値のピーク値に応じた+側基準値と−側基準値とを算出する第2演算部と、前記差分デジタル値が前記+側基準値よりも大きくなる立上ポイントと、前記差分デジタル値が前記−側基準値よりも小さくなる立下ポイントとを検出する検出部と、前記立上ポイントと該立上ポイントの直後に検出される前記立下ポイントとの間の第1サンプル期間と、前記立下ポイントと該立下ポイントの直後に検出される立上ポイントとの間の第2サンプル期間と、を算出する第3演算部と、時系列的に交互に生じる前記第1サンプル期間と前記第2サンプル期間とに基づいて、前記シンボル時間毎の前記復調信号を算出する第4演算部と、を有することを特徴とする。
また、上記課題を解決するために、本発明の可視光受信方法は、可視光に含まれる情報を取得する可視光受信方法であって、前記可視光受信方法は、受光した可視光に応じた電圧信号を、第1変換部によりサンプリング時間毎にAD変換値にAD変換する第1ステップと、複数の前記AD変換値を用いた差分演算により、差分デジタル値を算出する第2ステップと、複数の前記差分デジタル値のピーク値に応じた+側基準値と−側基準値とを算出する第3ステップと、前記差分デジタル値が前記+側基準値よりも大きくなる立上ポイントと、前記差分デジタル値が前記−側基準値よりも小さくなる立下ポイントと、を検出する第4ステップと、前記立上ポイントと該立上ポイントの直後に検出される前記立下ポイントとの間の第1サンプル期間と、前記立下ポイントと該立下ポイントの直後に検出される立上ポイントとの間の第2サンプル期間と、を算出する第5ステップと、時系列的に交互に生じる前記第1サンプル期間と前記第2サンプル期間とに基づいて、シンボル時間毎の前記電圧信号に対応する復調信号を算出する第6ステップと、を含むことを特徴とする。
本発明によれば、AGCを用いずに、可視光の信号のレベルの大きな変化に対応でき、かつ、短時間に可視光の信号を受信し復調することができる可視光受信装置および可視光受信方法を提供することができる。
図1は、実施の形態1にかかる受信装置を含む可視光通信システムの構成図である。 図2Aは、実施の形態1にかかるマイクロコンピュータの構成図である。 図2Bは、実施の形態1にかかるマイクロコンピュータの処理ステップを示すフローチャートである。 図3は、実施の形態1にかかる受信装置の動作を説明するための波形図であって、(a)は照明光Lmと外乱光Dtを示す図であり、(b)は電圧信号Jmを示す図であり、(c)は増幅信号Kmを示す図であり、(d)は立上ポイントRmと立下ポイントFmを示す図である。 図4は、実施の形態1の変形例にかかる受信装置の動作を説明するための波形図であって、(a)は照明光Lmと外乱光Dtを示す図であり、(b)は電圧信号Jmを示す図であり、(c)は増幅信号Kmを示す図であり、(d)は立上ポイントRmと立下ポイントFmを示す図である。 図5は、実施の形態2にかかる受信装置を含む可視光通信システムの構成図である。 図6は、実施の形態2にかかるマイクロコンピュータ部の処理ステップを示すフローチャートである。 図7は、実施の形態2にかかる受信装置の動作を説明するための波形図であって、(a)は照明光Lmと外乱光Dtを示す図であり、(b)は電圧信号Jmを示す図であり、(c)は増幅信号Kmを示す図であり、(d)は立上ポイントRmと立下ポイントFmを示す図である。 図8は、実施の形態3にかかる受信装置を接続した携帯端末を含む位置情報提供システムの構成図である。 図9は、従来の通信システムの構成図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、同じ構成要素には同じ符号を付しており、説明を省略する場合もある。また、図面は理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示している。
なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも本発明の一具体例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1にかかる受信装置10を含む可視光通信システムの構成図である。受信装置10は、可視光受信装置の一例である。図2Aは、実施の形態1にかかるマイクロコンピュータ13の構成図である。マイクロコンピュータ13は、処理部の一例である。図2Bは、マイクロコンピュータ13の処理ステップを示すフローチャートである。図3の(a)〜(d)は、受信装置10の動作を説明するための波形図である。
図1に示すように、本実施の形態にかかる可視光通信システムは、受信装置10と、照明装置20とから構成される。照明装置20は、可視光照明装置(可視光送信装置)の一例である。
受信装置10は、第1変換部11と、増幅部12と、マイクロコンピュータ13とにより構成されている。第1変換部11は、光を電圧(電気信号)に変換する光電圧変換部の一例である。増幅部12は、電圧信号の直流成分をカットして交流成分を増幅する直流カット増幅部の一例である。
第1変換部11は、受光素子(図示せず)を有している。受光素子は、受光した照明光を電気信号に変換する。本実施の形態1における照明光は、照明装置20から照射された可視光である。また、本実施の形態1において、照明光は、副搬送波を使用しない光であり、所定のシンボル時間毎に位置変調した変調信号に応動して強弱する光である。第1変換部11は、受光した照明光の強弱に応じた電圧信号Jmを、増幅部12に出力する。なお、本実施の形態1では、変調信号を構成する単位パルスの幅を、スロット時間と定義し、4スロット時間分の期間を、1シンボル時間と定義している。
また、第1変換部11から出力された電圧信号Jmの直流成分を増幅部12でカットすることにより、電圧信号Jmに含まれる電圧信号のうち、一定強度を有する外乱光に応じた直流成分がカットされる。このように、増幅部12を用いて直流成分をカットすることで、電圧信号からノイズ成分を除去することができる。また、増幅部12は、電圧信号Jmの直流成分をカットすると共に、電圧信号Jmの交流成分を所定の利得(Gain)で増幅する。このように、増幅部12を用いて電圧信号Jmの交流成分を増幅することで、識別ID情報に応じた電圧信号が、より検出し易くなる。増幅された電圧信号Jmの交流成分は、出力信号Kmとして、マイクロコンピュータ13に出力される。
マイクロコンピュータ13は、第2変換部14と、第1演算部15と、第2演算部16と、検出部17と、第3演算部18と、第4演算部19とを有している。ここで、第2変換部14はAD変換部の一例である。また、第1演算部15は差分演算部の一例であり、第2演算部16は基準演算部の一例であり、検出部17はポイント検出部の一例であり、第3演算部18は間隔演算部の一例であり、第4演算部19は復調演算部の一例である。
AD変換部の一例である第2変換部14は、所定のサンプリング時間Ts毎に、増幅部12から出力された出力信号KmをAD変換値にAD変換し、変換されたAD変換値を第1演算部15に出力する。ここで、出力信号Kmはアナログ信号であり、AD変換値はデジタル信号である。
第1演算部15は、複数のサンプリング時点それぞれにおける複数のAD変換値を用いて、これら複数のAD変換値の差分を演算する。そして、第1演算部15は、この差分の演算により得られた差分デジタル値を、第2演算部16に出力する。
第2演算部16は、4シンボル時間以上連続する差分デジタル値を抽出し、抽出した差分デジタル値のピーク値(もしくは、絶対ピーク値)を算出する。そして、+側のピーク値(もしくは、+側の絶対ピーク値)に応じた+側基準値と、−側のピーク値(もしくは、−側の絶対ピーク値)に応じた−側基準値とを、検出部17に出力する。
なお、ピーク値とは、抽出した差分デジタル値の極値(部分的に突出した値)を意味し、絶対ピーク値とは、抽出した差分デジタル値の絶対値の極値を意味する。また、本実施の形態1における+側基準値とは、例えば、所定値とピーク値(もしくは、絶対ピーク値)の最大値のおよそ1/3とを加算した値である。また、−側基準値とは、例えば、+側基準値に−1を乗算した値である。なお、所定値とは、0を含む正の値であり、0であってもよい。
検出部17は、時系列における立上ポイントと立下ポイントの中から、時系列的に交互に生じる立上ポイントと立下ポイントとを、選出立上ポイントと選出立下ポイントとして検出する。ここで、本実施の形態1では、時系列において差分デジタル値が+側基準値よりも大きくなる時点を立上ポイントとし、時系列において差分デジタル値が−基準値よりも小さくなる時点を立下ポイントとしている。そして、検出した選出立上ポイントと選出立下ポイントとを、第3演算部18に出力する。
また、第3演算部18は、第1サンプル期間を、レベル1サンプル数として検出する。第1サンプル期間は、選出立上ポイントから直後の選出立下ポイントの間における差分デジタル値のサンプル数(第1サンプル期間)である。同様に、第3演算部18は、第2サンプル期間を、レベル0サンプル数として検出する。第2サンプル期間は、選出立下ポイントから直後の選出立上ポイントの間における差分デジタル値のサンプル数(第2サンプル期間)である。そして、検出されたレベル1サンプル数又はレベル0サンプル数を、第4演算部19に出力する。
第4演算部19は、時系列的に交互に生じる第1サンプル期間および第2サンプル期間、すなわち、レベル1サンプル数とレベル0サンプル数に基づいて、シンボル時間毎の復調コード(復調信号)を算出する。これにより、増幅部12から出力された出力信号Kmに応じた復調信号が、マイクロコンピュータ13から出力される。この復調信号に基づいて、受信装置10において、当該受信装置10の位置が検出される。
可視光送信装置である照明装置20は、駆動部21と、照明部22により構成されている。
駆動部21は、位置変調駆動部の一例であり、識別ID情報を有する変調信号を生成する。本実施の形態1に係る駆動部21は、例えば、副搬送波を使用しないものであり、識別ID情報をシンボル時間毎に4PPM(Pulse Position Modulation)方式で位置変調した変調信号を、作成する。
照明部22は、駆動部21の変調信号に応じて照明光の強弱を変化させる。照明部22は、白色LED(Light-Emitting Diode)を含んで構成され、変調信号に対応して白色可視光の発光光量を強弱させる。発光光量の強弱の周期は、例えば1kHz程度である。なお、照明部22は、赤色LEDや青色LEDなどの有色の可視光LEDにより構成されていてもよい。
また、一般的に、照明装置20の近くには、蛍光灯や表示ディスプレイ等、パルス的な外乱光を発生させる外乱光源25が存在していることが多い。
ここで、本実施の形態1の可視光通信システムを使用している状況について考える。
受信装置10は、使用されている場所における照明装置20からの照明光と、その近くの外乱光源25からの外乱光の両方を受光する。
照明光と外乱光を受光すると、受信装置10の第1変換部11は、電圧信号Jmを出力する。電圧信号Jmは、受光した照明光や外乱光などの可視光の受光光量に応じて変化する。
電圧信号Jmが入力された増幅部12は、増幅信号Kmを出力する。増幅信号Kmは、第1変換部11の電圧信号Jmの交流分を所定の利得(Gain)にて増幅した信号である。
マイクロコンピュータ13は、図2Bに示すように、後述するAD変換ステップである第1ステップS01と、差分演算ステップである第2ステップS02と、基準演算ステップである第3ステップS03と、ポイント検出ステップである第4ステップS04と、間隔演算ステップである第5ステップS05と、復調演算ステップである第6ステップS06とを含むID検出ステップ(後述する第12ステップ)を実行する。マイクロコンピュータ13は、これら第1ステップS01〜第6ステップS06を行うことで、増幅部12の増幅信号をAD変換入力して、信号の復調動作を行う。
本実施の形態1にかかる受信装置10は、このようにして、受信装置10と照明装置20との通信距離が変化した場合でも、照明装置20の識別ID情報を精度よく復調することができる。
識別ID情報を精度よく復調することができる理由は、本実施の形態1では、受信装置10と照明装置20との通信距離の変化に応じた受信信号である第1変換部11の電圧信号Jmが変化しても、識別ID情報の復調への影響が小さい構成としているためである。そのため、本実施の形態1にかかる受信装置10は、従来の可視光受信装置で必要であったAGC(Automatic Gain Control)を使用することなく、受光光量が大きく変化した場合でも対応できる構成となっている。
さらに、本実施の形態1にかかる受信装置10は、マイクロコンピュータ13の処理ステップの動作を工夫しているため、外乱光源25のパルス的な外乱光にも対応できる構成である。
以下、図3の(a)〜(d)を参照して、図1の受信装置10の構成と動作、およびその効果を説明する。
図3の(a)では、照明装置20による照明光Lmを実線で示し、パルス的な外乱光Dtを破線で示す。また、図3の(b)では、照明光Lmによる電圧信号Jmを実線で示し、外乱光Dtによる電圧信号Jmdを破線で示す。また、図3の(c)では、照明光Lmによる増幅信号Kmを実線で示し、外乱光Dtによる増幅信号Kmdを破線で示す。また、図3の(d)には、立上ポイントRmと立下ポイントFmを示す。なお、図3の(a)〜(d)において、横軸は時間を示し、縦軸は各信号の強度を示す。
可視光通信では、所定のコード長さの識別ID情報を、複数個のシンボル時間を時間的に連結させた変調信号により表す。そのために、可視光通信における照明装置20は、変調信号に対応して可視光の強弱を変化させて、発光する。
ここで、図1に示す照明装置20の駆動部21は、図3の(a)に示すように、1シンボル時間By毎に4PPM方式の変調信号を作り出し、照明部22に供給する。1シンボル時間Byは、4個のスロット時間(スロット時間C1,C2,C3,C4)により構成される。4PPMの変調信号は、パルス状の1つのスロット時間の時間的な位置が1シンボル時間By内で変調された信号である。
例えば、図3の(a)において、左から1番目のシンボル時間By1では、4つ目のスロット時間(スロット時間C4)が位置変調している。左から2番目のシンボル時間By2では、2つ目のスロット時間(スロット時間C2)が位置変調している。左から3番目のシンボル時間By3では、1つ目のスロット時間(スロット時間C1)が位置変調している。左から4番目のシンボル時間By4では、3つ目のスロット時間(スロット時間C3)が位置変調している。
図1に示す照明装置20の照明部22は、変調信号に対応して強弱が変化した可視光の照明光を、発光する。その結果、照明装置20からは、識別ID情報に基づいて、シンボル時間By毎に連続する4個のスロット時間C1,C2,C3,C4のいずれかのスロット時間における照明光が他のスロット時間における照明光より弱い照明光が、出力される。
例えば、識別ID情報がコード“00”の場合は、スロット時間C1が弱い照明光を出力する。識別ID情報がコード“01”の場合は、スロット時間C2が弱い照明光をする。識別ID情報がコード“10”の場合は、スロット時間C3が弱い照明光を出力する。識別ID情報がコード“11”の場合は、スロット時間C4が弱い照明光を出力する。
なお、本実施の形態1では、変調信号として、高周波の副搬送波を使用していない。
また、本実施の形態1の照明装置20の照明光は、強弱変化部分La(変調信号に対応して信号強度が強弱変化する部分)と一定部分Lb(信号強度が一定の部分)とを、合成した光になっている。つまり、図3の(a)に実線で示すように、受信装置10で受光(受信)する照明装置20の照明光Lmは、強弱変化部分Laと一定部分Lbとが合成されたものである。また、外乱光源25はパルス状の外乱光を発生させているため、図3の(a)に破線で示すように、受信装置10で受光する外乱光源25からの外乱光Dtは、パルス状である。
受信装置10の第1変換部11は、受光素子(図示せず)の受光光量に応じた電圧信号Jmを出力する。
図3の(b)に、第1変換部11から出力された電圧信号Jmを示す。第1変換部11の受光素子は、照明装置20の照明光Lmと外乱光源25の外乱光Dtを重畳して受光するため、両者の合成光量に対応した電圧信号Jmが得られる。そのため、図3の(b)に示す電圧信号Jmは、照明光Lmの影響分と外乱光Dtの影響分(図3の(b)に示すJmdの部分)を合成した信号になっている。
受信装置10の増幅部12は、第1変換部11から入力された電圧信号Jmに対して、電圧信号Jmの直流分をカット(削除)し、交流分を所定の固定利得(固定Gain)にて増幅する。そして、増幅部12は、増幅した増幅信号Kmを出力する。
図3の(c)に、増幅信号Kmを示す。図3の(c)に示す増幅信号Kmは、電圧信号Jmの交流分を、所定の固定利得にて反転かつ増幅した信号波形になっている。そのため、増幅信号Kmは、照明光Lmの影響分と外乱光Dtの影響分(図3の(c)に示すKmdの部分)を合成した信号になっている。増幅部12から出力された増幅信号Kmは、マイクロコンピュータ13に入力される。なお、増幅部12の構成は、第1変換部11の電圧信号Jmの直流分を完全にカットする構成以外に、電圧信号Jmの直流分の影響を大幅に低減する構成を採用することも可能である。すなわち、本実施の形態1におけるカットの意味は、大幅な低減も含んでいる。
マイクロコンピュータ13に入力された増幅信号Kmは、受信装置10のマイクロコンピュータ13において以下のように処理される。
マイクロコンピュータ13は、一定時間毎もしくは使用者によるトリガ毎に、図2Bのフローチャートに示す処理ステップを、繰り返し実行する。すなわち、マイクロコンピュータ13は、第1ステップ(AD変換ステップ)S01と、第2ステップ(差分演算ステップ)S02と、第3ステップ(基準演算ステップ)S03と、第4ステップ(ポイント検出ステップ)S04と、第5ステップ(間隔演算ステップ)S05と、第6ステップ(復調演算ステップ)S06と、を含み、これらのステップを順次または一部並行して実行する。
ここで、第1ステップS01は、AD変換ステップの一例である。第1ステップS01は、第2変換部14により、所定のサンプリング時間Ts毎に増幅部12から出力された増幅信号KmをAD変換し、AD変換値を得るステップである。
また、第2ステップS02は、差分演算ステップの一例である。第2ステップS02は、第1演算部15により、複数のサンプリング時点のAD変換値を用いて差分演算を行い、差分デジタル値を算出するステップである。
また、第3ステップS03は、基準演算ステップの一例である。第3ステップS03は、第2演算部16により、4シンボル時間以上の連続する差分デジタル値を抽出した後、抽出した差分デジタル値のピーク値(もしくは絶対ピーク値)に応じた+側基準値と−側基準値とを算出するステップである。
また、第4ステップS04は、ポイント検出ステップの一例である。第4ステップS04は、検出部17により、時系列の立上ポイントと立下ポイントの中から、時系列的に交互に生じる選出立上ポイントと選出立下ポイントとを検出するステップである。
また、第5ステップS05は、間隔演算ステップの一例である。第5ステップS05は、第3演算部18により、レベル1サンプル数とレベル0サンプル数とを検出するステップである。
また、第6ステップS06は、復調演算ステップの一例である。第6ステップS06は、第4演算部19により、時系列的に交互に生じるレベル1サンプル数とレベル0サンプル数とに基づいて、シンボル時間毎の復調コードを算出するステップである。
以下、前述の各ステップについて詳しく説明する。
まず、第1ステップS01について説明する。第1ステップS01において、第2変換部14は、入力されたアナログ信号である増幅信号Kmを所定のサンプリング時間Ts毎にAD変換し、デジタル化したAD変換値を所定の時間長分だけ取得する。ここで、本実施の形態1では、サンプリング時間Tsは、シンボル時間Byよりも十分に小さく選定されている。また、所定の時間長は、十分に長く設定され、照明装置20の識別ID情報を十分に含む時間長になっている。第2変換部14は、必要に応じて、第2変換部14で変換された時系列のAD変換値を記憶部の一例であるメモリ(図示せず)に記憶させる。
続いて、第2ステップS02について説明する。第2ステップS02において、第1演算部15は、複数個のサンプリング時点のAD変換値を用いて差分演算を行い、サンプリング時点毎に差分デジタル値を算出して、時系列の差分デジタル値をメモリに記憶させる。ここでは、サンプリング時点のAD変換値とその2つ前のサンプリング時点のAD変換値の差を演算し、演算結果をその時点の差分デジタル値としてメモリに記憶する。このように、順次、サンプリング時点を移動させてサンプリング時点毎に差分デジタル値を演算し、時系列の差分デジタル値を取得する。第1演算部15は、必要に応じて、時系列の差分デジタル値をメモリに記憶させる。第2ステップS02では、順次、サンプリング時点を移動させて、サンプリング時点毎に差分デジタル値を演算し、時系列の差分デジタル値を取得する。
続いて、第3ステップS03について説明する。第3ステップS03において、第2演算部16は、シンボル時間4つ以上の連続する差分デジタル値を抽出し、抽出した差分デジタル値のピーク値(もしくは絶対ピーク値)に応じた+側基準値と−側基準値を得る。なお、第3ステップS03では、所定値を大きな正の値にしておき、時系列の差分デジタル値が所定値よりも小さくなった時に識別ID情報の復調をできないようにしてもよい。また、第3ステップS03では、第2演算部16は、抽出した差分デジタル値のピーク値(もしくは絶対ピーク値)の平均値に応じた+側基準値と−側基準値を得ても良い。これにより、照明光Lmが小さく(または大きく)なっても、照明光Lmに含まれる変調信号の大きさに応動した基準値を簡単に得ることができる。その結果、第4ステップS04の立上ポイントや立下ポイントの検出動作を安定させることができる。すなわち、この第3ステップS03における動作により、照明光Lmの平均値が100倍変化しても、第4ステップS04を安定して動作させることができる。
続いて、第4ステップS04について説明する。第4ステップS04において、検出部17は、立上ポイントと立下ポイントとを検出する。ここで、立上ポイントは、時系列の差分デジタル値が+側基準値よりも大きくなる時点であり、立下ポイントは、時系列の差分デジタル値が−側基準値よりも小さくなる時点である。
図3の(d)に、立上ポイントRmと立下ポイントFmを示す。例えば、外乱光源25の外乱光Dtによって、立下ポイントFn+1と立上ポイントRn+1が発生している。検出部17は、時系列の立上ポイントと立下ポイントの中から、時系列的に交互に生じる選出立上ポイントと選出立下ポイントとを、選出する。例えば、立上ポイントが連続的に生じていた場合や立下ポイントが連続的に生じていた場合であっても、選出立上ポイントと選出立下ポイントとは、時系列的に交互に生じるように選出される。
ここで、第4ステップS04では、検出部17は、立下ポイントが時系列的に連続した場合に、2番目の立下ポイントおよびそれに後続する立上ポイントを、選出立下ポイントおよび選出立上ポイントに選出しない。すなわち、検出部17は、2番目の立下ポイントおよびそれに後続する立上ポイントを、検出対象から除外する。同様に、第4ステップS04では、検出部17は、立上ポイントが時系列的に連続した場合に、2番目の立上ポイントおよびそれに後続する立下ポイントを、選出立上ポイントおよび選出立下ポイントとして選出しない。すなわち、検出部17は、2番目の立上ポイントおよびそれに後続する立下ポイントを、検出対象から除外する。これにより、外乱光によって生じた立下ポイントFn+1と立上ポイントRn+1を、除去できる。なお、ここで、立上ポイントとは、時系列の差分デジタル値が+側基準値よりも大きくなる最初のサンプリング時点を意味する。また、立下ポイントとは、時系列の差分デジタル値が−側基準値よりも小さくなる最初のサンプリング時点を意味する。
続いて、第5ステップS05について説明する。第5ステップS05において、第3演算部18は、レベル1サンプル数として検出し、レベル0サンプル数として検出する。ここで、第5ステップS05では、選出立上ポイントから直後の選出立下ポイントの間の差分デジタル値のサンプル数をレベル1サンプル数とし、選出立下ポイントから直後の選出立上ポイントの間の差分デジタル値のサンプル数をレベル0サンプル数としている。
続いて、第6ステップS06について説明する。第6ステップS06において、第4演算部19は、時系列的に交互に生じるレベル1サンプル数とレベル0サンプル数とに基づいて、シンボル時間毎の復調コードを得る。第4演算部19は、複数個のシンボル時間にわたる復調コードに基づいて識別ID情報を検出する。これにより、受信装置10がいずれの照明装置20の識別ID情報を取得したのかがわかる。したがって、受信装置10の位置を検出することができる。なお、第4演算部19は、第6ステップS06において、識別ID情報に付加されたスタートブロックコードを検出して、識別ID情報のコード復調を始める最初のシンボル時間を見つけてもよい。
以上、本実施の形態にかかる受信装置10は、AGC(Automatic Gain Control)などの複雑な回路を使用しない簡素な構成で、可視光送信装置である照明装置20の識別ID情報を安定して検出することができる。これにより、受信装置10をモジュール化して小形軽量の携帯端末(例えば、スマートフォンなど)に内蔵して一体化することや、スマートフォンなどの携帯端末へアタッチメント接続することができる。
ここで、例えば、その携帯端末が、使用者により常時携帯されている状態を考える。この状態で、増幅部12の増幅信号Kmの振幅は、使用者の保持する受信装置10と照明装置20との通信距離に応じて、例えば、50〜5000mVと大幅に変化する。だが、本実施の形態1では、マイクロコンピュータ13による第1ステップS01〜第6ステップS06までの一連の動作を行うことにより、受信装置10において精度よく照明装置20の識別ID情報を受信して復調することができる。すなわち、本実施の形態1にかかる受信装置10は、受信した可視光信号のレベルが大幅に変化しても、正常な復調動作を行うことができる。例えば、受信信号のレベルが100倍に変化した場合、通信距離に換算すると、距離が約10倍に変化する。本実施の形態1にかかる受信装置10は、この特性を利用しているため、可視光通信の通信距離が大幅に変化する用途、例えば、照明装置20の可視光照明を受信する携帯端末等で使用する用途に適した構成になっている。
また、本実施の形態1にかかる増幅部12は、単に電圧信号Jmの直流分をカット(大幅な低減)しているだけなので、電圧信号Jmの交流分に対する応答遅れは、ほとんど生じない。そのため、例えば、受信装置10は、受信装置10と照明装置20の間の可視光の通信路が遮断されても、その通信路が回復すれば、時間遅延なく速やかに可視光信号を受信し復調することができる。その結果、本実施の形態1にかかる受信装置10は、可視光の通信路の遮断と回復とが頻繁に行われる用途、例えば、照明装置20の可視光照明を受信する携帯端末等で使用する用途に適した構成になっている。
なお、本実施の形態1にかかる受信装置10は、照明装置20などの可視光照明器具の識別ID情報の検出に適した構成であるが、そのような場合に限定されない。例えば、本実施の形態1にかかる受信装置10を用いて、空間的な信号伝送の可視光通信システムを構成しても良い。
また、受信装置10や照明装置20は、1シンボル時間内に4スロット時間を有する変調信号に限らず、1シンボル時間内に3スロット時間または5スロット時間を有する変調信号に対応させても良い。
また、本実施の形態1では、マイクロコンピュータ13において第1ステップS01〜第6ステップS06が順次処理されるように説明したが、マイクロコンピュータ13の処理はそのような場合に限定されない。すなわち、本実施の形態1のマイクロコンピュータ13は、これらのステップの処理を部分的に並列に行ってもよいし、必要な演算処理に限定して行ってもよい。例えば、第2ステップS02と第3ステップS03と第4ステップS04を混在させて処理し、時系列の差分デジタル値を記憶せずに立上ポイントと立下ポイントを得てもよい。
また、検出部17は、第4ステップS04において、連続する2個の立上ポイント(または立下ポイント)を検出した場合に、いずれか一方の立上ポイント(または立下ポイント)を出力するようにしたが、このような構成に限定されない。例えば、検出部17は、連続する2個の立上ポイント(または立下ポイント)を検出した場合に、マイクロコンピュータ13におけるその後の復調処理を行わないようにしてもよい。
また、本実施の形態1にかかるマイクロコンピュータ13は、第4ステップS04において、時系列的に交互に生じる選出立上ポイントと選出立下ポイントを選出しているので、パルス的な外乱光ノイズが発生している場合でも精度よく復調コードと識別ID情報とを検出できる。
なお、上述の第4ステップS04では、外乱光ノイズによる立上ポイントと立下ポイントをペアで除去する方法を説明したが、そのような構成に限定されない。以下、検出部17の変形例について説明する。
(実施の形態1の変形例)
以下に、実施の形態1の変形例について説明する。図4の(a)〜(d)は、本変形例にかかる可視光受信装置の動作を説明する波形図である。
本変形例にかかる第4ステップS04における検出部17の動作について説明する。検出部17は、2個の立下ポイントを時系列的に連続して検出した場合に、直前または直後の立上ポイントから1番目の立下ポイントまでの第1サンプル数を計測し、該立上ポイントから2番目の立下ポイントまでの第2のサンプル数を計測する。そして、検出部17は、第1サンプル数と第2サンプル数とに基づいて、一方の立下ポイントを選出立下ポイントとして選出する。また、検出部17は、2個の立上ポイントを時系列的に連続して検出した場合に、直前または直後の立下ポイントから1番目の立上ポイントまでの第1サンプル数を計測し、該立下ポイントから2番目の立上ポイントまでの第2サンプル数を計測し、第1サンプル数と第2サンプル数に基づいて、一方の立上ポイントを選出立上ポイントとして選出する。
これについて、図4の(a)〜(d)を参照して説明する。図4の(a)は、照明装置20による照明光Lmを実線で示し、パルス的な外乱光Dtを破線で示す。また、図4の(b)は、照明光Lmによる電圧信号Jmを実線で示し、外乱光Dtによる電圧信号Jmdを破線で示す。また、図4の(c)は、照明光Lmによる増幅信号Kmを実線で示し、外乱光Dtによる増幅信号Kmdを破線で示す。また、図4(d)は、立上ポイントRmと立下ポイントFmを示す。なお、図4の(a)〜(d)において、横軸は時間、縦軸は各信号の強度を示す。
図4の(a)に示す外乱光源25の外乱光Dtが混入すると、増幅信号Kmには、図4の(c)に示した外乱光の影響分Kmdが生じる。そのため、立上ポイントRmや立下ポイントFmは、図4の(d)に示すようになる。
この例では、図4の(d)に示すように、2個の立上ポイントRnとRn+1は、時系列的に連続して生じている。立上ポイントRnの直前の立下ポイントFnを基準にとり、立下ポイントFnから1番目の立上ポイントRn+1までの間隔をスロット時間(サンプリングポイント)の数で計測し、第1サンプル数H1を得る。同様に、立下ポイントFnから2番目の立上ポイントRn+1までの間隔をスロット時間(サンプリングポイント)の数で計測し、第2サンプル数H2を得る。
ここで、第1サンプル数H1よりも第2サンプル数H2の方が、スロット時間の整数倍に近い。また、第1サンプル数H1は、1スロット時間よりも短い。したがって、検出部17は、第1サンプル数H1に対応した立上ポイントRnは外乱光の影響によるものと判断して、選定立上ポイントとしては選出しない。すなわち、検出部17は、立上ポイントRnを、検出対象から除外する。検出部17は、第2サンプル数H2に対応した立上ポイントRn+1を選定立上ポイントとして選出する。このようにすることで、第4ステップS04において外乱光の影響による信号変化分が取り除かれ、その後の第5ステップS05および第6ステップS06を経て、照明装置20の識別ID情報を精度よく得ることが可能となる。なお、この方法は、立上ポイントが3個以上連続して検出された場合にも、利用可能である。
本実施の形態1では、このようにして、直前の立下ポイントを信頼性の高い選出ポイントとして基準にして、後続の選出ポイントを選んでいる。しかし、本発明は、そのような場合に限定されず、例えば、立上ポイントRn+1の直後の立下ポイントFn+1を基準のポイントとしてもよい。
なお、本実施の形態1にかかる第1演算部15は、第2ステップS02において、一のサンプリング時点のAD変換値と、該一のサンプリング時点から2サンプリング間隔離れた他のサンプリング時点のAD変換値との差分演算を行い、その時点の差分デジタル値を得ている。すなわち、1個飛ばしのAD変換値の差分を取ってその時点の差分デジタル値を演算し、順次サンプリング時点を移動させて時系列の差分デジタル値を得ている。このように処理することにより、検出部17は、増幅部12の出力信号Jmに波形鈍り(なまり)が生じている場合でも、第4ステップS04において、立上ポイントや立下ポイントの検出を安定かつ確実に行うことができる。なお、一のサンプリング時点と他のサンプリング時点は、2サンプリング間隔に限らず、3サンプリング間隔以上離れていてもよい。
ここで、1個飛ばしのAD変換値の差分を取ってその時点の差分デジタル値を演算する第2ステップS02を用いた場合に、第5ステップS05および第6ステップS06において、第3演算部18および第4演算部19をそれぞれ安定に動作させるためには、第1ステップS01のサンプリング時間に制約があることが、発明者らの考察によりわかった。具体的には、発明者らの考察により、第1演算部15が、一のサンプリング時点のAD変換値とそれより2サンプリング間隔以上離れた他のサンプリング時点のAD変換値の差を演算し、演算結果をその時点の差分デジタル値とする場合には、サンプリング時間Tsはシンボル時間Byの1/12以下にすることが効果的であることがわかった。例えば、発明者らの実験においては、可視光信号にノイズが含まれないと仮定した場合、受光した可視光信号から識別ID情報を取得できる確率は、サンプリング時間Tsがシンボル時間Byの1/12以下の場合にはほぼ100%であったが、サンプリング時間Tsがシンボル時間Byの1/12より大きい場合には50〜60%程度であった。なお、本実施の形態1および本変形例では、サンプリング時間Tsをシンボル時間Byのおよそ1/20にしている。これにより、第5ステップS05および第6ステップS06において、第3演算部18および第4演算部19は、より安定した処理を行うことができると共に、識別ID情報の復調をより安定して行うことができる。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2について説明する。
図5は、本実施の形態2にかかる受信装置50を含む可視光通信システムの構成図である。図6は、マイクロコンピュータ53の処理ステップを示すフローチャートである。図7の(a)〜(d)は、受信装置50の動作を説明するための波形図である。
本実施の形態2にかかる受信装置50は、太陽光や蛍光灯などの外乱光源55による影響を回避して、大きな光量の外乱光源55に比べて微弱な光量の照明装置20を用いた場合であっても、精度よく識別ID情報を検出できるようにしたものである。
図5に示すように、本実施の形態2にかかる可視光通信システムは、照明装置20と、受信装置50とから構成される。照明装置20は、可視光通信装置(可視光送信装置)の一例であり、前述の実施の形態1に示した照明装置20と同様であるため、詳細な説明は省略する。
受信装置50は、第1変換部51と、増幅部52と、マイクロコンピュータ53とにより構成される。マイクロコンピュータ53は、前述の実施の形態1に示したマイクロコンピュータ13と同様であるため、詳細な説明は省略する。
第1変換部51は、照明光や外乱光などの可視光を電気信号に変換する受光素子61と、抵抗62、オペアンプ63および直流電源64により構成された増幅器と、電流注入回路81とを有している。第1変換部51は、増幅器(抵抗62、オペアンプ63および直流電源64)によって、受光素子61の吸収電流に比例した電圧信号Jmを作り出す。
受光素子61で受光された可視光は、電気信号に変換される。ここで、可視光とは、識別ID情報を所定シンボル時間毎に位置変調した変調信号に応動して強弱する照明光や、外乱光である。受光素子61から出力された電気信号は、増幅器(抵抗62、オペアンプ63および直流電源64)により増幅される。第1変換部51は、受光素子61で受光した照明光の強弱に応じた電圧信号Jmを増幅部52に出力する。
電流注入回路81は、スイッチ82と抵抗83とを備え、スイッチ82を閉じることにより、電源Vccからオペアンプ63へ直流電流を出力する。具体的には、電流注入回路81は、マイクロコンピュータ53からのシフト指示信号Pmに応動してスイッチ82をオンにし、抵抗83を介して受光素子61に所定の直流電流を供給する。すなわち、電流注入回路81は、マイクロコンピュータ53のシフト指示信号Pmがオンの時に受光素子61に直流電流を注入する。外乱光が太陽光の場合、電源Vccは、一例として3V程度である。電流注入回路81のスイッチ82は、アナログスイッチ回路やトランジスタ回路によって構成されている。
増幅部52は、コンデンサ71によって第1変換部51から増幅部12に出力された電圧信号Jmの直流分をカットし、抵抗72と抵抗73とオペアンプ74によって電圧信号Jmの交流分を所定の固定利得(固定Gain)にて増幅する。これにより、増幅部52の出力信号Kmは、第1変換部51の電圧信号Jmの交流分を所定利得(所定Gain)にて増幅した信号になる。ここでは、直流カット増幅部として、ハイパスフィルタ型の増幅部52を図示しているが、バンドパス型の増幅部であってもよい。また、増幅部52は、電圧信号Jmの直流分を完全にカットする構成に限らず、直流分を大幅に低減する構成であっても良い。すなわち、本実施の形態2におけるカットの意味は、大幅な低減も含んでいる。増幅した電圧信号Jmの交流分は、出力信号Kmとしてマイクロコンピュータ53に出力される。
マイクロコンピュータ53には、増幅部52から出力された出力信号Kmと第1変換部51から出力された電圧信号Jmが入力される。
照明装置20は、駆動部21と照明部22により構成される。駆動部21は、副搬送波を使用せずに、識別ID情報を所定シンボル時間毎に位置変調した変調信号を作成する。照明部22は、駆動部21の変調信号に応じて照明光の強弱を変化させる。
また、一般に、照明装置20の近くには、太陽光や白熱電球などのような強力な光量の外乱光を発生させる外乱光源55が存在している場合がある。
図7の(a)は、受信装置50の第1変換部51の受光素子61の場所における照明装置20による照明光Lmを実線で示し、外乱光源55による外乱光Dtを一点鎖線で示す。また、図7の(b)は、照明光Lmによる電圧信号Jmpを破線で示し、外乱光Dtによる電圧信号Jmを実線で示す。また、図7の(c)は、照明光Lmによる増幅信号Kmpを破線で示し、外乱光Dtによる増幅信号Kmを実線で示す。また、図7の(d)は、立上ポイントRmと立下ポイントFmを示す。なお、図7の(a)〜(d)の横軸は、時間、縦軸は各信号の強度を示す。
照明装置20の照明光Lmは、前述の実施の形態1に示した照明装置20と同様に、強弱変化部分Laと一定部分Lbとが合成されている。また、外乱光源55は、変動の少ない強力な外乱光Dtを発生させている。そのため、外乱光Dtは、照明装置20の微弱な照明光Lmよりもかなり大きな光量となっている。ここでは、外乱光源55の外乱光Dtは照明光Lmよりも5倍程度大きいものとする。
受信装置50の第1変換部51は、受光素子61の受光光量に応じた電圧信号Jmを出力する。図7の(b)に電圧信号Jmを示す。
第1変換部51の受光素子61は、照明装置20の照明光Lmと外乱光源55の外乱光Dtを重畳して受光するので、両者の合成光量に応動した電圧信号Jmが得られる。外乱光Dtの光量が非常に大きい場合、従来の可視光受信装置では、第1変換部51は回路的な飽和を起こし、図7の(b)に実線で示すように、電圧信号Jmが上限電圧に張り付いた状態、つまり、電圧信号Jmとして一定値(上限電圧)が出力され続ける状態になっている。そのため、増幅部52の出力信号Kmは、図7の(c)に実線で示すように、一定になる。この場合、マイクロコンピュータ53が増幅部52から一定値の出力信号Kmを入力しても、立上ポイントおよび立下ポイントを検出できないため、照明装置20の識別ID情報を受信して復調することはできない。
そこで、本実施の形態2にかかる受信装置50のマイクロコンピュータ53は、図6のフローチャートに示す処理ステップを実行している。この処理ステップについて説明する。
マイクロコンピュータ53は、第1変換部51の電圧信号Jmを入力し、第1変換部51の出力電圧Jmに応じてシフト指示信号Pmをオンまたはオフにする電圧モニタステップである第11ステップS11と、ID検出ステップである第12ステップS12と、少なくとも第1ステップS01(図2B参照)の動作の完了後にシフト指示信号Pmをオフにするシフト解除ステップである第13ステップS13と、を順次または一部並行しながら実行する。
第12ステップS12は、ID検出ステップの一例であり、第11ステップS11の動作後に実施する。第12ステップS12は、前述の実施の形態1に示したID検出ステップと同様であり、第1ステップS01〜第6ステップS06(それぞれ、図2B参照)からなる。
マイクロコンピュータ53は、まず、第11ステップS11を実行し、第1変換部51の電圧信号Jmが所定レベル以上である場合に、シフト指示信号Pmをオンにする。シフト指示信号Pmがオンになると、第1変換部51の電流注入回路81のスイッチ82がオン(導通)に変化し、直流電源Vccから抵抗83を介して受光素子61に所定の直流電流が注入される。その結果、第1変換部51から出力される電圧信号Jmの直流分のレベルが変化し、図7の(b)に破線で示した電圧信号Jmpになる。すなわち、外乱光Dtに対応する直流電圧が電流注入回路81から出力される直流電流により打ち消され、第1変換部51は、照明光Lmに応動して変化する交流分を含んだ電圧信号Jmpを出力する。これに伴って、増幅部52は、照明光Lmに応動して変化する交流の増幅信号Kmpを、マイクロコンピュータ53に出力する。
マイクロコンピュータ53は、増幅部52の出力信号Kmpが入力されることで、第12ステップS12によって照明装置20の識別ID情報を検出する。
第12ステップS12を実施した後に、第13ステップS13において、マイクロコンピュータ53は、シフト指示信号Pmをオフにする。これにより、電流注入回路81は、シフト指示信号Pmに応動してスイッチ82をオフ(非導通)にし、受光素子61への電流注入を解除する。これにより、次回の識別ID情報検出時に、外乱光が低減または消滅していても、照明装置20の識別ID情報を精度よく検出することができる。
なお、第13ステップS13は、第1ステップS01の動作後にシフト指示信号Pmをオフにすればよく、第12ステップS12内の第2ステップS02〜第6ステップS06(それぞれ、図2B参照)と順序を入れ替えることが可能である。
以上、本実施の形態2にかかる受信装置50は、外乱光源55から発光される外乱光Dtが大きい場合であっても、電流注入回路81を設けることにより、外乱光Dtに対応する直流電圧が電流注入回路81から出力される直流電流により打ち消すことができる。これにより、第1変換部51は、照明光Lmに応動して変化する交流分を含んだ電圧信号Jmpを出力することができる。
(実施の形態3)
次に、本発明の実施の形態3について説明する。本実施の形態3にかかる可視光受信装置を用いた位置情報システムについて、図8を参照して説明する。図8は、本実施の形態3にかかる可視光受信装置を接続した携帯端末を含む位置情報提供システムの構成図である。本実施の形態3では、可視光受信装置として実施の形態2にかかる受信装置50を用いた場合について説明する。なお、可視光受信装置は、前述の実施の形態2にかかる受信装置50に限らず、前述の実施の形態1にかかる受信装置10であってもよい。
図8に示すように、モジュール化された受信装置50は、通信接続部92を介して携帯端末95にアタッチメント接続される。このようにして、携帯端末95は、受信装置50と一体化される。受信装置50の受光素子(図示せず)は、レンズ91により集光された可視光照明を受光し、所定の立体角内の可視光照明装置を検出するようにしている。
通信接続部92は、例えば、USB(Universal Serial Bus)通信を行うUSB部である。受信装置50は、照明装置20の識別ID情報を、通信接続部92を通じて携帯端末95に伝送する。
携帯端末95は、例えば、スマートフォンなどの携帯電話やタブレットPCであり、伝送された照明装置20の識別ID情報を位置情報サーバ96に無線で問い合わせる。
位置情報サーバの一例であるサーバ96は、問い合わせのあった識別ID情報に対応する位置情報を、携帯端末95に返信する。携帯端末95は、サーバ96の返信情報に基づいて、識別ID情報に対応した地図上の位置を、画面上に表示する。
このようにして、使用者は、携帯端末95にアタッチメント接続可能した受信装置50を用いることで、地下街や建物内における自分の位置を簡易に知ることができる。特に、本実施の形態3にかかる受信装置50は、安定かつ迅速に照明装置20の識別ID情報を検出できるため、使用者が歩行時であっても利用することができる。
なお、このような目的を実現するために、本実施の形態3では、識別ID情報の異なる複数個の照明装置20を地下街や建物内の所要の場所に設置することを想定している。また、受信装置50と携帯端末95を接続する通信接続部92は、USB部に限らず、シリアル通信部(RS−232C)や無線通信部(Bluetooth(登録商標)やWi−Fi)などを用いてもよい。
以上、本実施の形態3によれば、上記した受信装置を備えた可視光通信システムについて携帯端末95を例として説明をした。本実施の形態3の構成により、受信装置は、安定かつ迅速かつ容易に照明装置20の識別ID情報を検出できる。よって、使用者が歩行時であっても利用することができる。
以上、本発明にかかる可視光受信装置および可視光受信方法について、上記した実施の形態に基づいて説明した。だが、本発明は、これらの実施の形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施したものや、異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、本発明の範囲内に含まれる。
本発明の可視光受信装置および可視光受信方法は、可視光照明器具の識別ID情報の検出が可能であり、地下街や建物内での携帯端末の位置検出等に有用である。
10、50 受信装置
11、51 第1変換部
12、52 増幅部
13、53 マイクロコンピュータ
14 第2変換部
15 第1演算部
16 第2演算部
17 検出部
18 第3演算部
19 第4演算部
20 照明装置
21 駆動部
22 照明部
25、55 外乱光源
61、133 受光素子
62、72、73、83 抵抗
63、74 オペアンプ
64 直流電源
71 コンデンサ
81 電流注入回路
82 スイッチ
95 携帯端末
96 位置情報サーバ
100 可視光通信システム
110 送信装置
130 受信装置
136 AGC

Claims (12)

  1. シンボル時間毎に位置変調した変調信号に応じて強弱変化する可視光を受光し、前記可視光の受光光量に応じた電圧信号を出力する第1変換部と、
    前記電圧信号に含まれる直流分をカットすると共に交流分を増幅して出力する増幅部と、
    前記増幅部から出力された電圧信号を処理して、前記変調信号に対応する復調信号を出力する処理部と、を具備し、
    前記処理部は、
    サンプリング時間毎に、前記増幅部から出力された前記電圧信号をAD変換値にAD変換する第2変換部と、
    複数の前記AD変換値を用いた差分演算により、差分デジタル値を算出する第1演算部と、
    複数個の前記差分デジタル値のピーク値に応じた+側基準値と−側基準値とを算出する第2演算部と、
    前記差分デジタル値が前記+側基準値よりも大きくなる立上ポイントと、前記差分デジタル値が前記−側基準値よりも小さくなる立下ポイントとを検出する検出部と、
    前記立上ポイントと該立上ポイントの直後に検出される前記立下ポイントとの間の第1サンプル期間と、前記立下ポイントと該立下ポイントの直後に検出される立上ポイントとの間の第2サンプル期間と、を算出する第3演算部と、
    時系列的に交互に生じる前記第1サンプル期間と前記第2サンプル期間とに基づいて、前記シンボル時間毎の前記復調信号を算出する第4演算部と、を有する、
    可視光受信装置。
  2. 前記第1変換部は、さらに、
    前記処理部から出力されるシフト指示信号に基づいてオン又はオフとなる回路を備え、
    前記処理部は、
    前記第2変換部によるAD変換を実行する前に、前記回路をオンにするシフト指示信号を出力し、
    少なくとも前記AD変換を実行した後に、前記回路をオフにするシフト指示信号を出力する、
    請求項1に記載の可視光受信装置。
  3. 前記第2演算部は、前記差分デジタル値のピーク値の最大値または平均値に比例した+側基準値および−側基準値を算出する、
    請求項1または2に記載の可視光受信装置。
  4. 前記検出部は、2個の立下ポイントが時系列的に連続した場合に、連続する2個の前記立下ポイントのうちの2番目の立下ポイントおよび前記2番目の立下ポイントに後続する立上ポイントを、検出対象から除外する、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の可視光受信装置。
  5. 前記検出部は、2個の立上ポイントが時系列的に連続した場合に、連続する2個の前記立上ポイントのうちの2番目の立上ポイントおよび前記2番目の立上ポイントに後続する立下ポイントを、検出対象から除外する、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の可視光受信装置。
  6. 前記検出部は、
    2個の立下ポイントが時系列的に連続した場合に、連続する2個の前記立下ポイントのうちの1番目の立下ポイントの直前または2番目の立下ポイントの直後の立上ポイントから、前記1番目の立下ポイントまでの前記第1サンプル期間および該立上ポイントから前記2番目の立下ポイントまでの前記第2サンプル期間を計測し、
    前記第1サンプル期間および前記第2サンプル期間のうちスロット時間の整数倍の長さの時間に近い側の一方の立下ポイントを検出すると共に、他方の立下ポイントを検出対象から除外する、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の可視光受信装置。
  7. 前記検出部は、2個の立上ポイントが時系列的に連続した場合に、連続する2個の前記立上ポイントのうちの1番目の立上ポイントの直前または2番目の立上ポイントの直後の立下ポイントから、前記1番目の立上ポイントまでの前記第1サンプル期間および該立下ポイントから前記2番目の立上ポイントまでの前記第2サンプル期間を計測し、
    前記第1サンプル期間および前記第2サンプル期間のうちスロット時間の整数倍の長さの時間に近い側の一方の立上ポイントを検出すると共に、他方の立上ポイントを検出対象から除外する、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の可視光受信装置。
  8. 前記第1演算部は、一のサンプリング時点の前記AD変換値と該一のサンプリング時点から2サンプリング間隔以上離れた他のサンプリング時点の前記AD変換値とを差分演算して前記差分デジタル値を算出し、
    前記サンプリング時間を前記シンボル時間の1/12以下にする、
    請求項1から7のいずれか1項に記載の可視光受信装置。
  9. 請求項1から8のいずれか1項に記載の可視光受信装置と、
    可視光送信装置と、から構成された、
    可視光通信システム。
  10. 請求項1から8のいずれか1項に記載の可視光受信装置を内蔵した、
    携帯端末。
  11. 可視光に含まれる情報を取得する可視光受信方法であって、
    前記可視光受信方法は、
    受光した可視光に応じた電圧信号を、第1変換部によりサンプリング時間毎にAD変換値にAD変換する第1ステップと、
    複数の前記AD変換値を用いた差分演算により、差分デジタル値を算出する第2ステップと、
    複数の前記差分デジタル値のピーク値に応じた+側基準値と−側基準値とを算出する第3ステップと、
    前記差分デジタル値が前記+側基準値よりも大きくなる立上ポイントと、前記差分デジタル値が前記−側基準値よりも小さくなる立下ポイントと、を検出する第4ステップと、
    前記立上ポイントと該立上ポイントの直後に検出される前記立下ポイントとの間の第1サンプル期間と、前記立下ポイントと該立下ポイントの直後に検出される立上ポイントとの間の第2サンプル期間と、を算出する第5ステップと、
    時系列的に交互に生じる前記第1サンプル期間と前記第2サンプル期間とに基づいて、シンボル時間毎の前記電圧信号に対応する復調信号を算出する第6ステップと、を含む、
    可視光受信方法。
  12. 前記可視光受信方法は、さらに、
    前記第1ステップを実行する前に、回路をオンにするシフト指示信号を出力する第11モニタステップを含み、
    少なくとも前記第11を実行した後に、前記回路をオフ支持にするシフト指示信号を出力する第13ステップを含む、
    請求項11に記載の可視光受信方法。
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