JPWO2013145329A1 - 発情報知方法、発情報知装置および発情報知プログラム - Google Patents
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Abstract
発情報知装置(104)は、農場(F)で飼育された複数の家畜(A)のそれぞれに装着された通信機(101)から、中継機(102)を介して、それぞれの家畜(A)の歩数の計測結果を表す計測結果情報を受信する。発情報知装置(104)は、計測結果情報に基づいて、複数の家畜(A)のそれぞれが発情しているかを判定する。複数の家畜(A)の中の特定の家畜(A1)が発情していると判定した場合、現時点が作業者(W)の作業時間帯であるかを判定する。現時点が作業時間帯であれば、特定の家畜(A1)の周囲に発情の可能性がある他の家畜(A)が存在しているかを判定する。発情報知装置(104)は、発情の可能性がある他の家畜(A2)が存在していれば、特定の家畜(A1)、および、特定の家畜(A1)の周囲にいる発情の可能性がある他の家畜(A2)の識別情報を作業者(W)に通知する。
Description
本発明は、発情報知方法、発情報知装置および発情報知プログラムに関する。
放牧されている牛などの家畜に歩数計を装着し、家畜が歩行した歩数を計測することにより、家畜の状態の変化、例えば発情や疾病などが生じていることを検知する技術が知られている。作業者は、歩数計による家畜の状態変化の検知に応じ、例えば種付けや治療などの検討を行っている。
しかしながら、従来技術では、家畜の歩数から状態変化を検知しても誤報となることが少なくないため、作業者が実際に該当の家畜を見に行って発情しているかどうかを判断することが多い。また、家畜の状態変化が検知されたときに、作業者が休憩中や他の作業中であれば、状態変化の通知を受けてもすぐに対応することができない場合がある。
本発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、発情の兆候を示す家畜を効率的に把握することができる発情報知方法、発情報知装置および発情報知プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明の一側面によれば、複数の家畜にそれぞれ装着された歩数計測手段からの歩数計測結果に基づき、発情の報知を行う発情報知方法、発情報知装置、発情報知プログラムであって、前記複数の家畜それぞれの前記歩数計測結果、および、前記複数の家畜それぞれの位置情報を収集し、前記歩数計測結果に基づいて、前記複数の家畜それぞれについて第1の条件で発情を判定し、特定の家畜を発情と判定した場合、作業者の作業時間帯を保持する記憶部を参照して、現時点が前記作業時間帯に含まれるか否かを判定し、前記現時点が前記作業時間帯に含まれるとき、前記歩数計測結果に基づいて、前記第1の条件より緩い第2の条件で、前記特定の家畜の周囲の前記複数の家畜について、発情の兆候を判定し、発情を判定した前記特定の家畜の識別情報と、発情の兆候を判定した前記複数の家畜の識別情報を出力する発情報知方法、発情報知装置、発情報知プログラムが提案される。
本発明の一側面によれば、発情の兆候を示す家畜を効率的に把握することができるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、本発明にかかる発情報知方法、発情報知装置および発情報知プログラムの実施の形態を詳細に説明する。
図1は、本実施の形態の発情報知方法の一実施例を示す説明図である。図1において、作業者Wが管理する農場Fの敷地内では複数頭の家畜Aが飼育されている。ここで、作業者Wとは、畜産業に従事する者である。農場Fとは、家畜Aを放牧する放牧地などを有する施設である。家畜Aとは、農場Fの敷地内、例えば農場Fの放牧地内を移動できる動物である。例えば、家畜Aとしては、牛や豚や馬など、歩行により移動する動物を挙げることができる。
家畜Aには、通信機101が装着されている。ここで、通信機101は、家畜Aの歩数を計測する可搬型のコンピュータである。例えば、家畜Aは、歩行の際に、まず、右前足を移動方向の地面に向けて送り出す。右前足が地面に着地すると、今度は左前足を移動方向の地面に向けて送り出す。左前足が地面に着地すると、再び、右前足を送り出すといったような動作を繰り返す。すなわち、家畜Aの歩数は、家畜Aが右前足または左前足を移動方向の地面に向けて送り出した回数とすることができる。
例えば、家畜Aの状態変化、例えば、発情、疾病、出産、天敵の出現などにより、通常状態とは異なる異常状態になると、家畜Aの単位時間当たりの歩数は、通常状態に比べて、増加したり減少したりする。ここで、発情とは、家畜Aが生殖活動にともなう興奮状態であることをいう。疾病とは、家畜Aの身体または精神に不調または不都合が生じた状態をいう。
家畜Aに異常状態が生じた場合には家畜Aの歩数が変化するということを利用し、家畜Aの歩数を計測しておくことにより、作業者Wは、歩数の計測結果から家畜Aに変化が生じていることを知ることができる。
通信機101は、農場Fの敷地内に設けられた複数の中継機102と通信可能になっている。ここで、中継機102は、通信機101および後述の発情報知装置104と通信可能なコンピュータである。複数の中継機102は、農場F内の、それぞれ異なる位置に設置されている。通信機101は、通信可能な中継機102に、計測結果を表す計測結果情報を発情報知装置104に送信する。
例えば、通信機101は、図1において符号102aで例示する中継機102aの通信エリア103a内に位置していれば、中継機102aと通信可能である。また、通信機101は、図1において符号102bで例示する中継機102bの通信エリア103b内に位置していれば、中継機102bと通信可能である。図1において符号102cで例示する中継機102cの通信エリア103c内に位置していれば、中継機102cと通信可能である。通信エリアは、例えばそれぞれの中継機102を中心とした半径150mの範囲である。中継機102は、通信機101から計測結果情報を受信した場合、受信した計測結果情報を発情報知装置104に送信する。中継機102は、計測結果情報を発情報知装置104へ送信する際、自機の中継機識別情報もあわせて送信する。
発情報知装置104は、複数の中継機102と接続され、いずれかの中継機102を介して、通信機101の計測結果情報を受信可能なコンピュータである。また、例えば、発情報知装置104は、クライアント装置105と所定の回線を介して通信接続することが可能になっている。
クライアント装置105は、ディスプレイ106を有し、発情報知装置104と通信可能な可搬型のコンピュータである。クライアント装置105は、発情報知装置104から情報を受信した場合、受信した情報に基づく画像などをディスプレイ106に表示する。
ここで、放牧中の家畜Aの異常状態を見つける手法として、例えばメス牛の発情を見つける手法について例示する。例えば、作業者Wが、定期的に放牧地に赴いて、発情しているメス牛の有無を実際に目視によって確かめる手法がある。この手法では、例えば、一辺が数百メートルから数キロにおよぶような広大な農場F内を作業者Wが探し回ることになるため、時間がかかるだけでなく、作業者Wの手間となり、結果として人件費が高くなってしまう。そのため、作業者Wによっては、放牧中には種付けをあきらめることがあるが、発情したメス牛に種付けを行わないことは、すなわち、受胎する可能性が高いときに種付けしないことは、経済的な損失となってしまう。
また、作業者Wによっては、メス牛を放牧する際に種牛も放牧し、自然交配を行わせることもある。ところが、種牛による自然交配は、より良い子孫を残すという現在の畜産経営の観点から好ましいものではなく、また、オス牛は獰猛であるため、慣れた作業者Wしかオス牛を扱うことができず有効なものではない。
また、発情したメス牛では歩数が増加するという性質を利用し、メス牛に歩数を計測する歩数計を装着するシステムがある。このシステムでは、メス牛に装着された歩数計が所定の送信間隔で計測結果を、放牧地内に設置された中継機を介して、サーバへ送信する。このため、計測結果を中継した中継機を作業者Wに通知することにより、作業者Wは発情したメス牛の位置の目星をつけることができるようになる。
しかしながら、上記のシステムでは、システム本来の目的がメス牛の発情を検知することとなっている。このため、歩数計は、例えば1時間間隔で計測結果を送信するように設定されている。ところが、作業者Wが牛舎の清掃など、他の作業を行っており、すぐには通知された中継機(すなわち、発情牛)の付近へ赴けないこともある。このような場合、作業者Wが通知された中継機付近に赴いたときには、刻々と移動する発情牛がすでにその付近を離れており、結局、作業者Wが放牧地内を探し回る必要があり、作業者Wの手間となる。
また、発情したメス牛の位置を把握するために、各メス牛にGPS機能を有した通信装置を装着する手法が考えられるが、各メス牛にGPS機能を有した通信装置を装着するにはコストがかかる。また、GPS機能は常時電気信号を発信するものであるため、駆動電源となる電池の消耗が早く、頻繁に電池交換またはGPS機能を有した通信装置自体の交換が必要となる。したがって、この手法は、初期費用がかかるだけでなく、電池または装置の交換において作業者Wの手間となるため、実際の運用には適していない。
そこで、本実施の形態の発情報知方法では、家畜が発情したとしても作業時間外であるなどして、作業者がすぐに家畜の元へ赴けない場合は、必要最低限の情報を通知して、誤判定による悪影響を極力防止して、作業者Wの煩わしさを抑えたり、作業者Wが消耗してしまうことを抑えたりする。また、本実施の形態の発情報知方法では、作業者の作業時間帯であり、発情した家畜の元へ赴くことができる場合には、発情した家畜の確認作業と合わせて確認できる他の家畜に対しても、作業者の確認作業を促す。
以下、実施の形態の発情報知方法の一実施例について説明する。なお、本実施の形態では一例として、家畜Aの異常状態として発情を例にして説明する。また、本実施の形態において、家畜Aをメス牛として説明する。メス牛は発情すると、発情していないときに比べて、単位時間あたりの歩数が増加する性質があり、このようなメス牛の性質を利用している。
(1)通信機101は、家畜Aの歩数を計測して、所定の送信間隔でいずれかの中継機102を介して、発情報知装置104に家畜Aの歩数の計測結果を表す計測結果情報を送信する。例えば、ここで、所定の送信間隔とは、1時間間隔である。中継機102は、通信機101から計測結果情報を受信すると、受信した計測結果情報と自機の中継機識別情報を発情報知装置104に送信する。ここで、中継機識別情報は、複数の中継機102の中から1つの中継機102を特定可能な情報である。例えば、中継機識別情報は、各々の中継機102固有の中継機IDを表す情報である。
(2)発情報知装置104は、中継機102を介して、計測結果情報を受信すると、受信した計測結果情報に基づいて、家畜Aの歩数が所定条件(第1の判定条件)を満たすか否かを判定する。例えば、発情報知装置104は、図1中符号A1で示す家畜Aが第1の判定条件を満たす歩数が計測された家畜Aと判定したとする。
つぎに、発情報知装置104は、現時点が作業者Wの作業時間帯に含まれるか否かを判定する。ここで、作業時間帯とは、作業者Wが作業に従事している時間帯として予め定められた時間帯である。例えば、発情報知装置104は、作業時間帯を表す情報を後述の作業時間帯DB206により記憶している。
発情報知装置104は、現時点が作業時間帯であると判定すると、第1の判定条件を満たした歩数が計測された家畜A1の周囲の他の家畜Aの中に、上記の第1の判定条件より緩い第2の判定条件を満たす家畜が存在するかを判定する。例えば、発情報知装置104は、家畜A1と同じ中継機102aの通信エリア103aに位置する図1中符号A2で示す家畜Aが第2の判定条件を満たす歩数が計測された家畜Aと判定したとする。
この場合、発情報知装置104は、第1の判定条件を満たした家畜A1と、この家畜Aの周囲に位置して第2の判定条件を満たした家畜A2とを、作業者Wに通知する(図1(3))。一方、発情報知装置104は、現時点が作業時間帯でないと判定すると、第1の判定条件を満たした家畜A1のみを作業者Wに通知する。なお、発情報知装置104は、現時点が作業時間帯でないと判定すると、第1の判定条件を満たした家畜A1について作業者Wに通知しないようにしてもよい。
以上に説明したように、発情報知装置104は、家畜Aが発情したとしても作業時間外であるなどして、作業者Wがすぐに発情した家畜Aの元へ赴けない場合は、必要最低限の情報を通知して、誤判定による悪影響を極力防止して、作業者Wの煩わしさを抑えたり、作業者Wが消耗してしまうことを抑えたりする。一方、発情報知装置104は、作業者Wの作業時間帯であり、作業者Wが発情した家畜Aの元へ赴くことができる場合には、発情した家畜Aの確認作業と合わせて確認できる他の家畜Aに対しても、作業者の確認作業を促し、作業者Wに他の家畜Aの発情の兆候を早く気づかせることができる。
(発情報知システムのシステム構成例)
つぎに、本実施の形態の発情報知システムのシステム構成例について説明する。図2は、発情報知システム200のシステム構成例を示す説明図である。図2において、発情報知システム200は、単数または複数の通信機101と、複数の中継機102と、発情報知装置104と、を含む。
つぎに、本実施の形態の発情報知システムのシステム構成例について説明する。図2は、発情報知システム200のシステム構成例を示す説明図である。図2において、発情報知システム200は、単数または複数の通信機101と、複数の中継機102と、発情報知装置104と、を含む。
なお、図2に示すように、複数の通信機101を有する発情報知システムの場合、各々の通信機101は、計測結果情報を送信する際に、自装置の通信機識別情報も送信する。ここで、通信機識別情報は、複数の通信機101の中から1つの通信機101を特定可能な情報である。例えば、通信機識別情報は、各々の通信機101固有の通信機IDを表す情報である。
発情報知システム200において、通信機101および中継機102は、無線通信ネットワーク210を介して接続されている。通信機101および中継機102は、自装置を中心とした所定範囲(例えば自装置を中心とした半径150mの範囲)を、無線通信ネットワーク210による通信が可能な通信エリアとして有している。通信機101および中継機102は、通信可能な位置関係であった場合に無線通信ネットワーク210により接続される。例えば、無線通信ネットワーク210には、RFID(Radio Frequency IDentification)などの近距離無線通信を適用することができる。
また、中継機102、発情報知装置104およびクライアント装置105は、ネットワーク220を介して接続されている。例えば、ネットワーク220は、インターネット、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)などである。
通信機101は、計測結果情報テーブル201などを有しており、農場Fで飼育された各々の家畜Aに装着された可搬型のコンピュータである。通信機101は、自装置が装着された家畜Aの歩数を計測する計測機能、無線通信ネットワーク210による通信機能を有している。例えば、通信機101は、無線通信ネットワーク210による通信機能が付加された歩数計などを適用することができる。なお、計測結果情報テーブル201の記憶内容については図6を用いて後述する。
中継機102は、農場Fの敷地内に設置され、無線通信ネットワーク210による通信機能およびネットワーク220による通信機能を有するコンピュータである。複数の中継機102は、それぞれ異なる設置位置に設置されている。
発情報知装置104は、歩数DB202、送信元DB203、中継機DB204、閾値DB205などを有しており、ネットワーク220による通信機能を有するコンピュータである。例えば、発情報知装置104には、クラウドコンピューティングシステムに含まれるサーバや、農場Fの経営者や作業者Wによって使用されるPC(パーソナル・コンピュータ)、ノートPCなどを適用することができる。なお、歩数DB202、送信元DB203、中継機DB204、閾値DB205の記憶内容については図7〜図10を用いて後述する。
クライアント装置105は、各種情報に基づく画像などを表示するディスプレイ106や、ネットワーク220による通信機能を有するコンピュータである。例えば、クライアント装置105には、農場Fの作業者Wによって使用されるPCやノートPC、携帯電話、スマートフォンなどを適用することができる。
(通信機のハードウェア構成例)
つぎに、通信機101のハードウェア構成例について説明する。図3は、本実施の形態の通信機のハードウェア構成例を示すブロック図である。図3において、通信機101は、CPU(Central Processing Unit)301と、メモリ302と、I/F(Interface)303と、センサ304と、タイマ305とを有する。また、各構成部はバス300によってそれぞれ接続されている。
つぎに、通信機101のハードウェア構成例について説明する。図3は、本実施の形態の通信機のハードウェア構成例を示すブロック図である。図3において、通信機101は、CPU(Central Processing Unit)301と、メモリ302と、I/F(Interface)303と、センサ304と、タイマ305とを有する。また、各構成部はバス300によってそれぞれ接続されている。
ここで、CPU301は、通信機101の全体の制御を司る。メモリ302は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)およびフラッシュROMなどを含む。ROMおよびフラッシュROMは、例えば、ブートプログラムなどの各種プログラムを記憶する。RAMは、CPU301のワークエリアとして使用される。
I/F303は、通信回線を通じて無線通信ネットワーク210に接続され、無線通信ネットワーク210を介して中継機102などの他の装置に接続される。そして、I/F303は、無線通信ネットワーク210と内部のインターフェースを司り、外部装置からのデータの入出力を制御する。
センサ304は、通信機101の挙動を検出するための情報を出力する。例えば、センサ304は、ジャイロセンサや3軸加速度センサなどによって実現され、通信機101に加速度が生じた場合に、生じた加速度に応じた情報を出力する。タイマ305は、計時機能を有する。例えば、タイマ305は、RTC(Real Time Clock)などによって実現され、実時間を計時する。また、タイマ305は、所定のタイミングからの経過時間を計時してもよい。また、タイマ305は、通信機101の外部に設けられ、通信機101は無線通信ネットワーク210を介して、タイマ305の計時結果を取得するようにしてもよい。
(中継機のハードウェア構成例)
つぎに、中継機102のハードウェア構成例について説明する。図4は、中継機102のハードウェア構成例を示すブロック図である。図4において、中継機102は、CPU401と、メモリ402と、I/F403と、を有する。また、各構成部はバス400によってそれぞれ接続されている。
つぎに、中継機102のハードウェア構成例について説明する。図4は、中継機102のハードウェア構成例を示すブロック図である。図4において、中継機102は、CPU401と、メモリ402と、I/F403と、を有する。また、各構成部はバス400によってそれぞれ接続されている。
ここで、CPU401は、中継機102の全体の制御を司る。メモリ402は、ROM、RAMおよびフラッシュROMなどを含む。ROMおよびフラッシュROMは、例えば、ブートプログラムなどの各種プログラムを記憶する。RAMは、CPU401のワークエリアとして使用される。
I/F403は、通信回線を通じて無線通信ネットワーク210に接続され、無線通信ネットワーク210を介して通信機101などの他の装置に接続される。また、I/F403は、通信回線を通じてネットワーク220に接続され、ネットワーク220を介して、例えば発情報知装置104などの他の装置に接続される。そして、I/F403は、無線通信ネットワーク210およびネットワーク220と内部のインターフェースを司り、外部装置からのデータの入出力を制御する。
(発情報知装置およびクライアント装置のハードウェア構成例)
つぎに、発情報知装置104およびクライアント装置105のハードウェア構成例について説明する。ここでは、発情報知装置104およびクライアント装置105を、単に「発情報知装置104等」と表記する。
つぎに、発情報知装置104およびクライアント装置105のハードウェア構成例について説明する。ここでは、発情報知装置104およびクライアント装置105を、単に「発情報知装置104等」と表記する。
図5は、発情報知装置104等のハードウェア構成例を示すブロック図である。図4において、発情報知装置104等は、CPU501と、ROM502と、RAM503と、磁気ディスクドライブ504と、磁気ディスク505と、光ディスクドライブ506と、光ディスク507と、ディスプレイ508と、I/F509と、キーボード510と、マウス511と、スキャナ512と、プリンタ513と、を有している。また、各構成部はバス500によってそれぞれ接続されている。
ここで、CPU501は、発情報知装置104等の全体の制御を司る。ROM502は、ブートプログラムなどのプログラムを記憶している。RAM503は、CPU501のワークエリアとして使用される。磁気ディスクドライブ504は、CPU501の制御にしたがって磁気ディスク505に対するデータのリード/ライトを制御する。磁気ディスク505は、磁気ディスクドライブ504の制御で書き込まれたデータを記憶する。
光ディスクドライブ506は、CPU501の制御にしたがって光ディスク507に対するデータのリード/ライトを制御する。光ディスク507は、光ディスクドライブ506の制御で書き込まれたデータを記憶したり、光ディスク507に記憶されたデータをコンピュータに読み取らせたりする。
ディスプレイ508は、カーソル、アイコンあるいはツールボックスをはじめ、文書、画像、機能情報などのデータを表示する。ディスプレイ508としては、例えば、CRT、TFT液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイなどを採用することができる。
I/F509は、通信回線を通じてネットワーク220に接続され、ネットワーク220を介して、例えば中継機102やクライアント装置105などの他の装置に接続される。そして、I/F509は、ネットワーク220と内部のインターフェースを司り、外部装置からのデータの入出力を制御する。I/F509には、例えば、モデムやLANアダプタなどを採用することができる。
キーボード510は、文字、数字、各種指示などの入力のためのキーを有し、データの入力を行う。また、タッチパネル式の入力パッドやテンキーなどであってもよい。マウス511は、カーソルの移動や範囲選択、あるいはウィンドウの移動やサイズの変更などを行う。ポインティングデバイスとして同様に機能を有するものであれば、トラックボールやジョイスティックなどであってもよい。
スキャナ512は、画像を光学的に読み取り、発情報知装置104内に画像データを取り込む。なお、スキャナ512は、OCR(Optical Character Reader)機能を持たせてもよい。また、プリンタ513は、画像データや文書データを印刷する。プリンタ513には、例えば、レーザプリンタやインクジェットプリンタを採用することができる。
なお、例えば、発情報知装置104は、上述した構成部のうち、光ディスクドライブ506や光ディスク507やディスプレイ508やマウス511やスキャナ512やプリンタ513を有していなくてもよい。また、クライアント装置105は、光ディスクドライブ506や光ディスク507やマウス511やスキャナ512やプリンタ513を有していなくてもよい。
(通信機が記憶している情報の一例)
つぎに、通信機101が記憶している情報の一例について説明する。上述したように、通信機101は計測結果情報テーブル201を記憶している。例えば、計測結果情報テーブル201は通信機101のメモリ302によって実現される。
つぎに、通信機101が記憶している情報の一例について説明する。上述したように、通信機101は計測結果情報テーブル201を記憶している。例えば、計測結果情報テーブル201は通信機101のメモリ302によって実現される。
<計測結果情報テーブルの記憶内容の一例>
図6は、計測結果情報テーブル201の記憶内容の一例を示す説明図である。図6において、計測結果情報テーブル201は、計測日時、計測値のフィールドを有する。これらのフィールドに情報が設定されることで、計測結果情報テーブル201には計測日時と計測値との組み合わせごとの計測結果情報がレコードとして記憶される。例えば、図6に示す例では、計測結果情報テーブル201に計測結果情報600−1〜600−6が記憶されている。
図6は、計測結果情報テーブル201の記憶内容の一例を示す説明図である。図6において、計測結果情報テーブル201は、計測日時、計測値のフィールドを有する。これらのフィールドに情報が設定されることで、計測結果情報テーブル201には計測日時と計測値との組み合わせごとの計測結果情報がレコードとして記憶される。例えば、図6に示す例では、計測結果情報テーブル201に計測結果情報600−1〜600−6が記憶されている。
ここで、計測日時は、過去の計測結果情報の送信タイミングの日時を表す。本実施の形態の場合、一例として、計測日時は、直近の6回分の計測結果情報の送信タイミングの日時を表している。また、計測値は、過去の計測結果情報の送信タイミングの時点における家畜Aの歩数の計測値を表す。本実施の形態の場合、一例として、計測値は、直近の6回分の計測結果情報の送信タイミングの時点における家畜Aの歩数の計測値を表している。
例えば、通信機101は、計測値を「0」に設定したタイミングから現在に至るまでの家畜Aの歩数を、現在の計測値として累積したものである。家畜Aが1歩歩行するごとに、通信機101に瞬間的に加速度が生じる。通信機101は、この加速度をセンサ304により検出すると、現在の計測値を「+1」カウントアップする。
そして、通信機101は、タイマ305の計時結果に基づいて、計測結果情報の送信タイミングとなると、この送信タイミングに対応する計測日時に、現在の計測値を関連づけた計測結果情報を記憶する。送信タイミングは、計測結果情報の送信間隔が1時間間隔である場合、例えば毎時00分としている。
例えば、図6において、計測結果情報600−1は、「2012年2月20日2時00分」の時点での計測値が「C6」であったことを表している。なお、ここで、「C6」は正の整数である。計測結果情報テーブル201に計測結果情報を記憶すると、通信機101は、計測結果情報テーブル201に記憶された各計測結果情報を、中継機102を介して、発情報知装置104に送信する。図6に示す例の場合、通信機101は、計測結果情報600−1〜600−6を送信する。
これによって、通信機101は、各計測結果情報を複数回送信することができる。例えば、計測結果情報600−1は、「2012年2月19日21時00分」から「2012年2月20日2時00分」まで、1時間間隔で計6回送信されることになる。したがって、通信機101は、今回の計測結果情報の送信タイミングでいずれの中継機102とも通信できず、計測結果情報の送信に失敗しても、その後の送信タイミングとなったときに、送信に失敗した計測結果情報を送信することができる。
なお、ここでは、通信機101は直近の6回分の計測結果情報を記憶している例を説明したが、これに限らない。通信機101は、過去の計測結果情報を記憶していなくてもよい。例えば、この場合、通信機101は、計測結果情報の送信タイミングとなると、現在の計測値を計測結果情報として送信し、当該計測結果情報を削除してもよい。このような構成にすることにより、計測結果情報の記憶にあたって、通信機101が記憶するデータ量を削減することができる。
また、ここでは、通信機101が計測結果情報テーブル201に記憶された各計測結果情報を送信するが、これに限らない。例えば、通信機101は、直近の1回分の計測結果情報のみを送信するようにしてもよい。具体的に、図6で示す例の場合、通信機101は、計測結果情報600−1のみを送信するようにしてもよい。この場合、計測結果情報の送信にあたって、通信機101が送信するデータ量を削減することができる。
さらに、通信機101は、直近の1回分の計測結果情報と、過去の送信タイミングで送信に失敗した計測結果情報とを送信するようにしてもよい。例えば、この場合、中継機102は、通信機101から計測結果情報を受信すると、計測結果情報を受信したことを表す受信成功情報を通信機101に送信する。通信機101は、計測結果情報を送信してから所定期間内に受信成功情報を受信しなければ、この計測結果情報の送信に失敗したと判定する。
そして、この場合、通信機101は、送信に失敗したと判定した計測結果情報に、送信が失敗したことを表す情報を関連づけて記憶しておく。その後、計測結果情報の送信タイミングとなると、通信機101は、直近の1回分の計測結果情報と、送信に失敗した計測結果情報とを送信する。このような構成にすることにより、計測結果情報の送信にあたって、通信機101が送信するデータ量を削減しながら、計測結果情報を確実に中継機102に送信することができる。
(発情報知装置が記憶している情報の一例)
つぎに、発情報知装置104が記憶している情報の一例について説明する。まず、発情報知装置104が記憶している各種DB202,203,204,205の記憶内容の一例について説明する。例えば、以下で説明する各種DB202,203,204,205は、発情報知装置104のROM502、RAM503、磁気ディスク505、光ディスク507などの記憶装置によって実現される。
つぎに、発情報知装置104が記憶している情報の一例について説明する。まず、発情報知装置104が記憶している各種DB202,203,204,205の記憶内容の一例について説明する。例えば、以下で説明する各種DB202,203,204,205は、発情報知装置104のROM502、RAM503、磁気ディスク505、光ディスク507などの記憶装置によって実現される。
<歩数DBの記憶内容の一例>
図7は、歩数DB202の記憶内容の一例を示す説明図である。図7において、歩数DB202は、日付、歩数、発情予兆フラグ、発情兆候フラグのフィールドを有する。これらの各フィールドに情報が設定されることで、歩数DB202には日付と歩数と発情予兆フラグと発情兆候フラグとの組み合わせごとの歩数情報がレコードとして記憶される。図7に示す例では、歩数DB202に歩数情報700−1〜700−3などが記憶されている。
図7は、歩数DB202の記憶内容の一例を示す説明図である。図7において、歩数DB202は、日付、歩数、発情予兆フラグ、発情兆候フラグのフィールドを有する。これらの各フィールドに情報が設定されることで、歩数DB202には日付と歩数と発情予兆フラグと発情兆候フラグとの組み合わせごとの歩数情報がレコードとして記憶される。図7に示す例では、歩数DB202に歩数情報700−1〜700−3などが記憶されている。
ここで、日付は、歩数を計測された日付、例えば年月日を表す。歩数は、計数結果情報に基づく家畜Aの歩数を表す。歩数のフィールドには、例えば、「0〜1時」、「1〜2時」、「2〜3時」、…、「22〜23時」、「23〜24時」といったように、時間帯フィールドが設けられている。各々の時間帯フィールドには、その時間帯における家畜Aの歩数を表す情報が記憶される。例えば、発情報知装置104は、各々の時間帯フィールドの、末尾の時刻における計測値から先頭の時刻における計測値を減算した値を、家畜Aの歩数として各々の時間帯フィールドに記憶する。
具体的に、例えば、「2012年2月20日2時00分」の時点における計測値が「C6」であり、「2012年2月20日1時00分」の時点における計測値が「C5」であったとする。なお、上述したように、「C6」は正の整数であり、「C5」は正の整数である。この場合、発情報知装置104は、日付が「2012年2月20日」、「1〜2時」の時間帯フィールドに、「C6」から「C5」を減算した「N302(N302=C6−C5)」を家畜Aの歩数として記憶する。
発情予兆フラグおよび発情兆候フラグには、それぞれのフラグがONかOFFかを表す、ON/OFFフィールドが設けられている。本実施の形態の場合、一例として、それぞれのフラグがONであれば、このフラグのON/OFFフィールドには「1」が設定される。それぞれのフラグがOFFであれば、ON/OFFフィールドには「0」が設定される。また、発情予兆フラグおよび発情兆候フラグには、例えば、それぞれのフラグがONに設定された際の日時が記憶される、フラグON日時フィールドも設けられている。
例えば、発情報知装置104は、所定条件を満たした場合に、発情予兆フラグや発情兆候フラグのON/OFFフィールドに「1」を記憶する。一方、発情報知装置104は、ON/OFFフィールドに「1」を記憶していないときには「0」を記憶しておく。なお、発情予兆フラグや発情兆候フラグの設定については図15や図16などを用いて後述する。
なお、歩数DB202では、各々の通信機101に対して上述した各フィールドが設けられている。例えば、図6には、「G01」の通信機IDを有する通信機101に対する歩数DB202の各フィールドを示している。発情報知装置104は、歩数DB202において、それぞれの通信機101ごとに、歩数情報を記憶したり、記憶された歩数情報に基づいて歩数が所定条件を満たしているかを判定したりする。
具体的に、例えば、通信機101は、計測結果情報の送信時に自機の通信機識別情報を送信する。発情報知装置104は、計測結果情報と通信機識別情報とを受信して、受信した通信機識別情報によりいずれの通信機IDを有する通信機101から送信された計測結果情報であるかを特定する。発情報知装置104は、特定した通信機IDに対する歩数DB202の各フィールドに、特定した通信機IDと合わせて受信した計測結果情報に基づく歩数を算出して記憶する。そして、発情報知装置104は記憶した歩数が所定条件を満たすかを判定する。
また、図7に示すように、歩数DB202には、通信機IDと各々の家畜Aの識別情報である家畜IDとを対応付けて記憶しておいてもよい。
<送信元DBの記憶内容の一例>
つぎに、送信元DB203の記憶内容の一例について説明する。図8は、送信元DB203の記憶内容の一例を示す説明図である。図8において、送信元DB203は、通信機ID、送信元中継機IDのフィールドを有する。これらのフィールドに情報が設定されることで、送信元DB203には通信機IDと送信元中継機IDとの組み合わせごとの送信元中継機情報がレコードとして記憶される。例えば、図8に示す例では、送信元DB203に送信元中継機情報800−1〜800−mなどが記憶されている。
つぎに、送信元DB203の記憶内容の一例について説明する。図8は、送信元DB203の記憶内容の一例を示す説明図である。図8において、送信元DB203は、通信機ID、送信元中継機IDのフィールドを有する。これらのフィールドに情報が設定されることで、送信元DB203には通信機IDと送信元中継機IDとの組み合わせごとの送信元中継機情報がレコードとして記憶される。例えば、図8に示す例では、送信元DB203に送信元中継機情報800−1〜800−mなどが記憶されている。
通信機IDは、それぞれの通信機101の識別子を表す。送信元中継機IDは、通信機101により直近に送信された計測結果情報を、発情報知装置104に送信した送信元の中継機102の識別子を表す。例えば、図8において、送信元中継機情報800−1は、通信機ID「G01」の通信機101が直近に送信した計測結果情報が、中継機ID「B1」の中継機102を介して、発情報知装置104に送信されてきたことを表している。
本実施の形態の場合、送信元DB203によって、発情報知装置104は、各々の通信機101により直近に送信された計測結果情報が、いずれの中継機102を介して送信されてきたかを記憶している。このため、発情報知装置104は、例えば、作業者Wによって或る通信機101に対する送信元中継機情報の出力要求があった場合に、この送信元中継機情報をクライアント装置105などへ出力することができる。これによって、作業者Wは、所望の通信機101が直近の計測結果情報を送信した際にいずれの中継機102の通信エリア内に位置していたかを知ることができる。
<中継機DBの記憶内容>
つぎに、中継機DB204の記憶内容の一例について説明する。図9は、中継機DB204の記憶内容の一例を示す説明図である。図9において、中継機DB204は、中継機ID、設置位置のフィールドを有する。これらのフィールドに情報が設定されることで、中継機DB204には中継機IDと設置位置との組み合わせごとの設置位置情報がレコードとして記憶される。例えば、図9に示す例では、中継機DB204に設置位置情報900−1〜900−nが記憶されている。
つぎに、中継機DB204の記憶内容の一例について説明する。図9は、中継機DB204の記憶内容の一例を示す説明図である。図9において、中継機DB204は、中継機ID、設置位置のフィールドを有する。これらのフィールドに情報が設定されることで、中継機DB204には中継機IDと設置位置との組み合わせごとの設置位置情報がレコードとして記憶される。例えば、図9に示す例では、中継機DB204に設置位置情報900−1〜900−nが記憶されている。
ここで、中継機IDは、それぞれの中継機102の識別子を表す。設置位置は、それぞれの中継機102の設置位置を表す設置位置情報である。設置位置情報は、地図上の一地点を特定可能な情報であり、例えば、緯度や経度を表す情報や、座標を表す情報などである。例えば、図9において、設置位置情報900−1は、中継機ID「B1」の中継機102が「北緯x1度、経度y1度」で表される地点に設置されていることを表している。
<閾値DBの記憶内容>
つぎに、閾値DB205の記憶内容の一例について説明する。図10は、閾値DB205の記憶内容の一例を示す説明図である。図10において、閾値DB205は、判定対象時間帯、閾値のフィールドを有する。これらのフィールドに情報が設定されることで、閾値DB205には判定対象時間帯と閾値との組み合わせごとの閾値情報がレコードとして記憶される。例えば、図10に示す例では、閾値DB205に閾値情報1000−1〜1000−24が記憶されている。
つぎに、閾値DB205の記憶内容の一例について説明する。図10は、閾値DB205の記憶内容の一例を示す説明図である。図10において、閾値DB205は、判定対象時間帯、閾値のフィールドを有する。これらのフィールドに情報が設定されることで、閾値DB205には判定対象時間帯と閾値との組み合わせごとの閾値情報がレコードとして記憶される。例えば、図10に示す例では、閾値DB205に閾値情報1000−1〜1000−24が記憶されている。
判定対象時間帯は、歩数DB202の各々の時間帯フィールドに記憶された歩数に対して、いずれの閾値を用いるかを特定するための情報である。判定対象時間帯は、歩数DB202の各々の時間帯フィールドに対応して設けられている。閾値は、通信機101が装着された家畜Aが発情しているか否かを判定するための閾値を表す。例えば、発情報知装置104は、歩数DB202において時間帯フィールド「0〜1時」に記憶された歩数が、判定対象時間帯が「0〜1時」の閾値「Th1」以上であるかを判定する。
例えば、それぞれの閾値Th1〜Th24は異なる値であってもよいし、共通の値であってもよい。例えば、家畜Aの生態を考慮した閾値Th1〜Th24を定めた場合には、家畜Aの生態による影響を低減でき、家畜Aの発情の検出精度を高めることができる。具体的に、例えば、家畜Aが夜行性の動物である場合、例えば22時〜3時の閾値は他の時間帯の閾値よりも高くなるように設定する。
また、閾値Th1〜Th24は、各々の家畜Aによって異なる値としてもよいし、各々の家畜Aで共通の値としてもよい。例えば、それぞれの家畜Aごとに、過去に取得した歩数の履歴に基づいた閾値Th1〜Th24を設定することで、各々の家畜Aの個体差の影響を低減でき、各々の家畜Aの発情の検出精度を高めることができる。具体的に、例えば、日頃から活発に歩行する家畜Aに対しては、他の家畜Aよりも閾値が高くなるように設定する。
上述したように、本実施の形態の場合、閾値DB205の閾値Th1〜Th24は、1時間当たりの歩数に対して定めたものである。そこで、発情報知装置104は、計測結果情報が10分間間隔で送信されてくる場合、10分間当たりの歩数を6回分積算することで1時間当たりの歩数を算出する。そして、算出した1時間当たりの歩数と閾値DB205の閾値とを比較する。
<歩数積算テーブルの記憶内容の一例>
図11は、歩数積算テーブル1100の記憶内容の一例を示す説明図である。発情報知装置104は、図11に示す歩数積算テーブル1100を記憶している。例えば、歩数積算テーブル1100は、発情報知装置104のRAM503、磁気ディスク505、光ディスク507などの記憶装置に記憶されている。
図11は、歩数積算テーブル1100の記憶内容の一例を示す説明図である。発情報知装置104は、図11に示す歩数積算テーブル1100を記憶している。例えば、歩数積算テーブル1100は、発情報知装置104のRAM503、磁気ディスク505、光ディスク507などの記憶装置に記憶されている。
図11において、歩数積算テーブル1100は、計測日時、計測値、積算対象歩数のフィールドを有している。これらの各フィールドに情報が設定され、歩数積算テーブル1100には計測日時、計測値、積算対象歩数の組み合わせごとの積算対象歩数情報が記憶される。図11に示す例では、積算対象歩数情報1100−1〜1100−6が記憶されている。
ここで、計測日時は、受信した計測結果情報が表す日時を表す。計測値は、受信した計測結果情報が表す計測値を表す。積算対象歩数は、10分間当たりの家畜Aの歩数を表す。積算対象歩数は、歩数積算テーブル1100において、連続する2つの計測値の後の計測値から、前の計測値を減算して求めることができる。
例えば、図11に示すように、発情報知装置104は、計測日時が「1時10分」、「1時20分」、…、「1時50分」、「2時00分」となっている計測結果情報を受信したとする。なお、ここで各計測結果情報の日付は同日であり、図11に示す例では「2012年2月20日」となっている。また、各計測結果情報が表す計測値は、「C11」、「C12」、…、「C15」、「C16」となっている。
この場合、例えば、「2時00分」の計測日時に対する積算対象歩数は、「C16」から、この一つ前の計測日時である「1時50分」の計測値「C15」を減算した「H6」となる。具体的に、H6=C16−C15である。「1時50分」の計測日時に対する積算対象歩数は、「C15」から、この一つ前の計測日時である「1時40分」の計測値「C14」を減算した「H5」となる。具体的に、H5=C15−C14である。
そして、発情報知装置104は、H1からH6までを積算して求めた値を、日付「2012年2月20日」の時間帯フィールド「1〜2時」に記憶する。図7で示した例では、日付「2012年2月20日」の時間帯フィールド「1〜2時」には「N302」が記憶されている例を示した。例えば、図7における「N302」の値は、図11における「H1〜H6」を積算した値である。
<作業時間帯DBの記憶内容の一例>
図12は、作業時間帯DB206の記憶内容の一例を示す説明図である。図12において、作業時間帯DB206は、属性、作業時間帯のフィールドを有する。これらの各フィールドに情報が設定されることで、作業時間帯DB206には属性と作業時間帯ごとの作業時間帯情報がレコードとして記憶される。例えば、図12に示す例では、作業時間帯DB206に作業時間帯情報1200−1,1200−2が記憶されている。
図12は、作業時間帯DB206の記憶内容の一例を示す説明図である。図12において、作業時間帯DB206は、属性、作業時間帯のフィールドを有する。これらの各フィールドに情報が設定されることで、作業時間帯DB206には属性と作業時間帯ごとの作業時間帯情報がレコードとして記憶される。例えば、図12に示す例では、作業時間帯DB206に作業時間帯情報1200−1,1200−2が記憶されている。
作業時間帯DB206において、属性は、作業日を特定するための情報である。例えば、図12に示すように、属性として曜日などを用いることができる。作業時間帯情報1200−1の属性は「月曜日〜金曜日」となっている。これは、作業時間帯情報1200−1が、作業日が「月曜日〜金曜日」であるときの作業時間帯情報であることを表している。また、作業時間帯情報1200−2の属性は「土曜日〜日曜日」となっている。これは、作業時間帯情報1200−2が、作業日が「土曜日〜日曜日」であるときの作業時間帯情報であることを表している。なお、属性は、曜日に限らず、例えば、祝日や日付などであってもよい。
作業時間帯のフィールドには、関連づけられた作業日における作業時間帯を表す情報が記憶されている。例えば、「月曜日〜金曜日」の属性を有する作業時間帯情報1200−1では、「5時00分〜7時00分」、「8時00分〜12時00分」、「13時00分〜15時00分」、「16時00分〜18時00分」、「19時00分〜21時00分」が作業者Wの作業時間帯であることを表している。また、例えば、「土曜日〜日曜日」の属性を有する作業時間帯情報1200−2では、「5時00分〜7時00分」、「8時00分〜12時00分」、「13時00分〜15時00分」、「16時00分〜18時00分」が作業者Wの作業時間帯であることを表している。
発情報知装置104は、現時点が作業者Wの作業時間帯に含まれるか否かの判定を行う際に、現在の日時および曜日を取得する。そして、発情報知装置104は、取得した曜日が「月曜日〜金曜日」であった場合には、作業時間帯情報1200−1の作業時間帯フィールドに記憶された情報と、取得した現在の日時とから、現時点が作業時間帯に含まれているか否かを判定する。
また、作業時間帯のフィールドには、各々の作業時間帯において、作業余裕時間があるか否かを表す情報が記憶される。図12に示す例では、「月曜日〜金曜日」の「5時00分〜7時00分」の作業時間帯には作業余裕時間はなく、「月曜日〜金曜日」の「8時00分〜12時00分」の作業時間帯には作業余裕時間があることを表している。例えば、作業者Wは、作業量が比較的少ない作業時間帯に対しては作業余裕時間があると予め設定しておく。逆に、作業者Wは、作業量が比較的多い作業時間帯に対しては作業余裕時間がないと予め設定しておく。
また、作業時間帯DB206には、複数の作業者Wに対して、それぞれの作業者Wごとに作業時間帯情報を記憶するようにしてもよい。例えば、複数の作業者Wは、それぞれ異なる家畜Aを管理している。そこで、作業時間帯DB206において、通信機IDと作業者Wの識別子である作業者IDとを関連づけておくことにより、発情報知装置104は、それぞれの通信機101を管理する作業者Wの作業時間帯であるか否かを判定することが可能となる。
具体的に、例えば、図12で示す例では、通信機ID「G01」の通信機101が装着された家畜Aを管理する作業者Wの作業時間帯情報を示している。例えば、発情報知装置104は、計測結果情報と通信機識別情報とを受信した場合に、受信した通信機識別情報から、いずれの作業者Wが管理する家畜Aに装着された通信機101からの計測結果情報であるかを特定する。つぎに、発情報知装置104は、特定した通信機101から、この通信機101を管理する作業者Wの作業時間帯DB206から作業時間帯情報を取得し、現時点が作業時間帯であるかを判定する。
これによって、発情報知装置104は、例えば、各々の作業時間帯が異なる作業者Wに対して、各々が管理する通信機101の計測結果情報の送信間隔を短縮したり、短縮させなかったりすることができる。したがって、発情報知装置104は、各々の作業者Wに応じて、家畜Aの追跡を支援することができるとともに、通信機101の電池消耗を抑えることができる。
(発情報知装置の機能的構成例)
図13は、発情報知装置104の機能的構成例を示すブロック図である。図13において、発情報知装置104は、取得部1301と、第1判定部1302と、第2判定部1303と、第3判定部1304と、出力部1305とを含む構成である。この制御部となる機能、すなわち、取得部1301〜出力部1305は、例えば、図5に示した磁気ディスク505などに記憶されたプログラムをCPU501に実行させることにより、または、I/F509や磁気ディスク505などにより、その機能を実現する。各機能部の処理結果は、例えば、RAM503に記憶される。
図13は、発情報知装置104の機能的構成例を示すブロック図である。図13において、発情報知装置104は、取得部1301と、第1判定部1302と、第2判定部1303と、第3判定部1304と、出力部1305とを含む構成である。この制御部となる機能、すなわち、取得部1301〜出力部1305は、例えば、図5に示した磁気ディスク505などに記憶されたプログラムをCPU501に実行させることにより、または、I/F509や磁気ディスク505などにより、その機能を実現する。各機能部の処理結果は、例えば、RAM503に記憶される。
取得部1301は、複数の家畜Aそれぞれの歩数の計測結果、および、複数の家畜Aそれぞれの位置情報を取得する機能を有する。例えば、取得部1301は、ネットワーク220を介して、それぞれの家畜Aに装着された通信機101から計測結果情報を受信することにより、それぞれの家畜Aの歩数の計測結果を取得する。また、取得部1301は、計測結果情報の受信時に、計測結果情報を中継した中継機102の中継機識別情報を受信し、受信した中継機識別情報を家畜Aの位置情報として取得する。
第1判定部1302は、取得部1301によって取得された歩数の計測結果に基づいて、複数の家畜Aそれぞれについて第1の条件により発情しているかを判定する機能を有する。例えば、第1の判定条件で判定する場合、第1判定部1302は、歩数DB202に記憶された直近に計測された1時間ごとの歩数が3つ連続して、閾値DB205により定めた閾値以上となるか否かを判定し、3つ連続して閾値以上であれば発情したと判定する。
第2判定部1303は、第1判定部1302により発情と判定された場合、作業者Wの作業時間帯を保持する記憶部を参照して、現時点が作業時間帯に含まれるか否かを判定する機能を有する。例えば、第2判定部1303は、第1判定部1302により発情と判定された際に、現在の日時を取得し、取得した現在の日時と作業時間帯DB206とを用いることにより現時点が作業時間帯に含まれるか否かを判定する。
第3判定部1304は、第2判定部1303により現時点が作業時間帯に含まれると判定された場合、第1判定部1302により発情と判定された特定の家畜Aの周囲に位置している他の家畜Aについて、第2の判定条件により発情の兆候を示すか否かを判定する。例えば、第3判定部1304は、同一の中継機102を介して計測結果情報を送信してきた各々の通信機101を装着した各々の家畜Aを同じ群れの家畜Aとして特定する。つぎに、第3判定部1304は、歩数DB202を参照して、同じ群れのそれぞれの家畜Aの歩数情報を取得し、取得した歩数情報が所定条件を満たすかを判定する。
第3判定部1304は、第1判定部1302よりも緩い判定基準で発情の兆候を示す家畜Aを判定する。例えば、第3判定部1304は、他の家畜Aについて、歩数DB202に記憶された直近に計測された1時間ごとの歩数が2つ連続して、閾値DB205により定めた閾値以上となるか否かを判定し、2つ連続して閾値以上であれば発情の兆候を示すと判定する。また、例えば、第3判定部1304は、他の家畜Aについて、第1判定部1302が判定の際に用いる閾値よりも低く定められた閾値を用いて、発情の兆候を示す家畜Aを判定するようにしてもよい。
出力部1305は、第1判定部1302により発情と判定された家畜Aの識別情報と、第3判定部1304により発情の兆候を判定した複数の家畜Aの識別情報を出力する機能を有する。例えば、出力部1305は、ネットワーク220を介し、第1判定部1302により発情と判定された家畜Aに装着された通信機101の通信機識別情報、第3判定部1304により発情の兆候を示すと判定された家畜Aに装着された通信機101の通信機識別情報をクライアント装置105に送信する。また、出力部1305は、第2判定部1303により現時点が作業時間帯に含まれないと判定された場合、第1判定部1302により発情と判定された家畜Aに装着された通信機101の通信機識別情報のみをクライアント装置105に送信することにしてもよい。
(クライアント装置の表示例)
つぎに、クライアント装置105による表示例について説明する。以下に説明する表示例は、例えば、クライアント装置105が発情報知装置104から通信機識別情報や中継機識別情報や設置位置情報を受信した場合に、ディスプレイ106に表示される。
つぎに、クライアント装置105による表示例について説明する。以下に説明する表示例は、例えば、クライアント装置105が発情報知装置104から通信機識別情報や中継機識別情報や設置位置情報を受信した場合に、ディスプレイ106に表示される。
図14は、クライアント装置105による表示例を示す説明図である。図14において、ディスプレイ106には、例えば、発情報知装置104から受信した通信機識別情報を装着した家畜Aが発情したことを作業者Wに示唆するメッセージ1401が表示される。また、メッセージ1401には、受信した中継機識別情報に対応する中継機102が、発情した家畜Aの付近に位置する中継機102であることを作業者Wに示唆する内容が含まれている。例えば、発情したと判定された家畜Aに装着された通信機101の通信機IDが「G01」で、この通信機101から直近に送信された計測結果情報を中継した中継機102の中継機IDが「B1」であったとする。この場合、図14に示すように、クライアント装置105は、「中継機ID「B1」の中継機付近にいる通信機「G01」を装着した家畜が発情しています」といったメッセージ1401をディスプレイ106に表示する。
メッセージ1401によって、作業者Wは、発情した家畜Aがどこにいるのかの目星をつけることができる。したがって、作業者Wは、発情した家畜Aを探すにあたり、探すべき範囲を絞り込むことができ、発情した家畜Aを探す際の作業負荷や要する時間を低減することができる。
また、発情報知装置104は、クライアント装置105に、発情した家畜Aの周囲にいて発情の兆候を示している他の家畜Aに装着された通信機101の通信機識別情報も送信する。クライアント装置105は、発情の兆候を示している他の家畜Aに装着された通信機101の通信機識別情報を受信すると、この通信機識別情報を示唆する内容が含まれたメッセージ1401を表示してもよい。例えば、通信機ID「G01」の通信機101を装着して発情した家畜Aの周囲に、通信機ID「G03」の通信機101を装着して発情の兆候を示している家畜Aがいたとする。この場合、クライアント装置105は、「中継機ID「B1」の中継機付近にいる通信機「G03」を装着した家畜も、発情する可能性があります。」といったメッセージ1401をディスプレイ106に表示する。これにより、発情した家畜Aの確認作業と合わせて確認できる、発情する可能性がある他の家畜Aについての作業者Wの確認作業を促すことができる。
また、ディスプレイ106には、設置位置情報により特定される地点を作業者Wに示唆する設置位置画像1402が表示される。例えば、ここで、設置位置画像1402は、地図画像Mpと、地点画像Pとを有する。ここで、地図画像Mpは、設置位置情報により特定される地点を含む所定範囲の地図を表す画像である。地点画像Pは、地図画像Mp上において、設置位置情報により特定される地点を表す画像である。図14に示すように、設置位置画像1402は、地図画像Mp上に地点画像Pを重層表示した画像となっている。
さらに、クライアント装置105は、中継機102の通信エリアを表す通信エリア画像Eを表示してもよい。例えば、ここで、通信エリア画像Eは、設置位置情報により特定される地点を含む所定範囲を表す画像である。通信エリア画像Eは、中継機102の通信エリアを厳密に表している必要はない。例えば、通信エリア画像Eは、設置位置情報により特定される地点を中心に半径150mの範囲を表す画像などであってよい。
例えば、クライアント装置105が地図データを記憶している場合、クライアント装置105は記憶している地図データと受信した設置位置情報とに基づいて、設置位置画像1402を表示するための画像データを生成する。また、発情報知装置104が地図データを記憶している場合、発情報知装置104は記憶している地図データと設置位置情報とに基づいて、設置位置画像1402を表示するための画像データを生成して、生成した画像データをクライアント装置105に送信するようにしてもよい。
設置位置画像1402によって、中継機IDから中継機102の位置がわからないような熟練度の低い作業者Wであっても、作業者Wは追跡対象の通信機101を装着した家畜Aがどこにいるのかの目星をつけることができる。したがって、作業者Wは、追跡対象の通信機101を装着した家畜Aを探すにあたり、探すべき範囲を絞り込むことができ、家畜Aを探す際の作業負荷や要する時間を低減することができる。
また、クライアント装置105は、家畜Aの発情兆候フラグをOFFに設定するためのフラグ解除ボタンをディスプレイ106に表示することにしてもよい。例えば、クライアント装置105は、作業者Wによりフラグ解除ボタンが押下されると、家畜Aの発情兆候フラグをOFFに設定するためのフラグ解除要求を発情報知装置104に送信する。発情報知装置104は、フラグ解除要求を受信することにより、フラグ解除操作を受け付けたと判断して家畜Aの発情兆候フラグをOFFに設定することができる。
(通信機の処理手順)
つぎに、通信機101の処理手順について説明する。図15は、通信機101の処理手順の一例を示すフローチャートである。図15のフローチャートにおいて、まず、通信機101は、センサ304により通信機101に所定値以上の加速度が生じたかを判定する(ステップS1501)。通信機101は、所定値以上の加速度が生じていないと判定した場合(ステップS1501:No)、ステップS1503の処理へ移行する。
つぎに、通信機101の処理手順について説明する。図15は、通信機101の処理手順の一例を示すフローチャートである。図15のフローチャートにおいて、まず、通信機101は、センサ304により通信機101に所定値以上の加速度が生じたかを判定する(ステップS1501)。通信機101は、所定値以上の加速度が生じていないと判定した場合(ステップS1501:No)、ステップS1503の処理へ移行する。
また、通信機101は、所定値以上の加速度が生じたと判定した場合(ステップS1501:Yes)、現在の計測値を「+1」カウントアップする(ステップS1502)。これにより、通信機101は、家畜Aが歩行することにより通信機101に加速度が生じるたびに、現在の計測値を+1ずつ累積していくことができる。つぎに、通信機101は、計測結果情報の送信タイミングになったかを判定する(ステップS1503)。例えば、上述したように、通信機101は、タイマ305により計時された時刻が所定時刻となったときに計測結果情報の送信タイミングになったと判定する。
また、ステップS1503において、通信機101は設定している送信間隔ごとに異なる条件を用いて、計測結果情報の送信タイミングと判定する。具体的に、通信機101は、送信間隔を1時間間隔に設定している場合、タイマ305により計時された時刻が「0時00分」、「1時00分」…といったように、1時間間隔の所定時刻となったときに送信タイミングになったと判定する。
一方、通信機101は、送信間隔を10分間間隔に設定している場合、タイマ305により計時された時刻が「0時10分」、「0時20分」…といったように、10分間間隔の所定時刻となったときに計測結果情報の送信タイミングになったと判定する。さらに、通信機101は、送信間隔を1分間間隔に設定している場合、タイマ305により計時された時刻が「0時01分」、「0時02分」…といったように、1分間間隔の所定時刻となったときに計測結果情報の送信タイミングになったと判定する。
通信機101は、計測結果情報の送信タイミングになったと判定した場合(ステップS1503:Yes)、今回の計測結果情報の送信タイミングにおける日時と、現在の計測値とを関連づけた計測結果情報を計測結果情報テーブル201に記憶する(ステップS1504)。これにより、通信機101は、計測結果情報の送信タイミングとなるたびに、その時点における計測値を記憶することができる。
そして、通信機101は、計測結果情報テーブル201に記憶された各計測結果情報および自機の通信機識別情報を中継機102に送信して(ステップS1505)、ステップS1506の処理へ移行する。これにより、通信機101は、所定の送信間隔で計測結果情報を送信することができる。
なお、上述したように、中継機102は通信機101から計測結果情報および通信機識別情報を受信すると、受信した計測結果情報および通信機識別情報と、自装置の中継機識別情報とを、ネットワーク220を介して、発情報知装置104へ送信する。
また、ステップS1503において、通信機101は、計測結果情報の送信タイミングになっていないと判定した場合(ステップS1503:No)、そのままステップS1506へ移行する。つぎに、通信機101は、中継機102から計測結果情報の送信間隔の変更指示を受信したかを判定する(ステップS1506)。送信間隔の変更指示を受信していない場合には(ステップS1506:No)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
通信機101は、送信間隔の変更指示を受信した場合(ステップS1506:Yes)、受信した変更指示に応じた送信間隔に設定して(ステップS1507)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。これにより、通信機101は、受信した変更指示に応じた送信間隔に変更することができる。
また、通信機101は、所定のタイミングで計測値を「0」にリセットするようにしてもよい。例えば、通信機101は、所定時刻になったとき、例えば、毎日「0時00分」となったときに、計測値を「0」にリセットする。さらに、通信機101は、中継機102を介して、発情報知装置104から計測値を「0」にリセットする指示を受信した場合に、計測値を「0」にリセットしてもよい。
(発情報知装置の処理手順)
つぎに、発情報知装置104の処理手順について説明する。図16は、発情報知装置104の処理手順の一例を示すフローチャート(その1)である。例えば、発情報知装置104は、歩数DB202において「1」、すなわちONに設定された発情予兆フラグおよび発情兆候フラグがないときに、図16のフローチャートで示す処理を行う。
つぎに、発情報知装置104の処理手順について説明する。図16は、発情報知装置104の処理手順の一例を示すフローチャート(その1)である。例えば、発情報知装置104は、歩数DB202において「1」、すなわちONに設定された発情予兆フラグおよび発情兆候フラグがないときに、図16のフローチャートで示す処理を行う。
図16のフローチャートにおいて、まず、発情報知装置104は、計測結果情報、通信機識別情報および中継機識別情報を中継機102から受信したかを判定する(ステップS1601)。そして、発情報知装置104は、計測結果情報、通信機識別情報および中継機識別情報を受信するまで待つ(ステップS1601:No)。
発情報知装置104は、計測結果情報、通信機識別情報および中継機識別情報を受信すると(ステップS1601:Yes)、受信した通信機識別情報および中継機識別情報に基づいて、送信元DB203の記憶内容を更新する(ステップS1602)。例えば、ステップS1602において、発情報知装置104は、受信した通信機識別情報が表す通信機IDと、受信した中継機識別情報が表す中継機IDとを関連づけた送信元中継機情報を送信元DB203に記憶する。
つぎに、発情報知装置104は、ステップS1601で受信した通信機識別情報と計測結果情報とに基づいて、家畜Aの歩数を算出し、算出した歩数を歩数DB202に記憶する(ステップS1603)。上述したように、ステップS1603において、発情報知装置104は、受信した通信機識別情報と計測結果情報とに基づいて、通信機101ごとに歩数を算出して、算出した歩数を記憶する。なお、受信した計測結果情報に基づく家畜Aの歩数の算出については図6などを用いて説明したため、ここでの説明は省略する。
つぎに、発情報知装置104は、ステップS1601で受信した通信機識別情報に対して歩数DB202に記憶された歩数のうち、直近に計測された2つの時間帯における歩数のそれぞれが、閾値DB205により定めた閾値以上であるかを判定する(ステップS1604)。
発情報知装置104は、直近に計測された2つの時間帯における歩数のそれぞれが閾値以上であると判定した場合(ステップS1604:Yes)、現在の日時および曜日を取得する(ステップS1605)。例えば、発情報知装置104は、現在の日時および曜日を、自装置が有する時計機能により取得してもよいし、ネットワーク220を介して、例えばNTP(Network Time Protocol)などにより取得してもよい。さらに、発情報知装置104は、受信した計測結果情報に含まれた計測日時のうち、最後の計測日時を現在の日時として取得してもよい。
発情報知装置104は、現在の日時および曜日を取得すると、作業時間帯DB206から、取得した曜日により特定される作業時間帯情報を取得する(ステップS1606)。また、上述したように、発情報知装置104は、取得する作業時間帯情報を特定する際に受信した通信機識別情報を用いてもよい。これにより、発情報知装置104は、通信機101ごとに、通信機101を管理する作業者Wに応じた作業時間帯情報を取得することができる。
つぎに、発情報知装置104は、取得した現在の日時および作業時間帯情報から、現時点が作業時間帯に含まれるか否かを判定する(ステップS1607)。また、上述したように、発情報知装置104は、ステップS1601で受信した通信機識別情報に基づいて、今回の計測結果情報を送信した作業者Wに応じて作業時間帯であるかを判定してもよい。現時点が作業時間帯でなければ(ステップS1607:No)、発情報知装置104は、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
一方、発情報知装置104は、現時点が作業時間帯であれば(ステップS1607:Yes)、発情予兆フラグを「1」に設定し、発情予兆フラグのフラグON日時を記憶する(ステップS1608)。例えば、発情報知装置104は、受信した計測結果情報の中で現在に直近の計測日時をフラグON日時として記憶する。また、例えば、発情報知装置104は、現在の日時を取得して、取得した現在の日時をフラグON日時として記憶してもよい。
つぎに、発情報知装置104は、1時間間隔から10分間間隔へ変更させる変更指示を中継機102に送信し(ステップS1609)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。また、ステップS1604において閾値以上でないと判定した場合(ステップS1604:No)、発情報知装置104は、そのまま本フローチャートによる一連の処理を終了する。
図17は、発情報知装置104の処理手順の一例を示すフローチャート(その2)である。例えば、発情報知装置104は、歩数DB202において「1」、すなわちONに設定された発情予兆フラグがある場合に、図17のフローチャートで示す処理を行う。
図17のフローチャートにおいて、まず、発情報知装置104は、計測結果情報、通信機識別情報および中継機識別情報を中継機102から受信したかを判定する(ステップS1701)。そして、発情報知装置104は、計測結果情報、通信機識別情報および中継機識別情報を受信するまで待つ(ステップS1701:No)。
発情報知装置104は、計測結果情報、通信機識別情報および中継機識別情報を受信すると(ステップS1701:Yes)、受信した通信機識別情報および中継機識別情報に基づいて、ステップS1602と同様に、送信元DB203の記憶内容を更新する(ステップS1702)。
つぎに、発情報知装置104は、受信した中継機識別情報と中継機DB204とに基づいて、今回受信した計測結果情報の送信元の中継機102の設置位置情報を取得する(ステップS1703)。ステップS1703において、発情報知装置104は、中継機DB204の中から、受信した中継機識別情報の中継機IDと関連づけられた設置位置情報を取得する。
つぎに、発情報知装置104は、ステップS1701で受信した中継機識別情報およびステップS1703で取得した設置位置情報をクライアント装置105へ送信する(ステップS1704)。そして、発情報知装置104は、受信した計測結果情報に基づいて、この計測結果情報を送信した通信機101が装着された家畜Aの歩数を算出し、算出した歩数を歩数積算テーブル1100に記憶する(ステップS1705)。
つぎに、発情報知装置104は、10分間間隔で送信された計測結果情報に基づいて、1時間あたりの歩数が算出可能かを判定する(ステップS1706)。例えば、ステップS1706において、発情報知装置104は、歩数積算テーブル1100に6つの積算対象歩数が記憶されているかを判定する。6つの積算対象歩数が記憶されている場合、発情報知装置104は、1時間あたりの歩数が算出可能であると判定する。1時間あたりの歩数が算出可能でなければ(ステップS1706:No)、発情報知装置104は、ステップS1701の処理へ移行する。
発情報知装置104は、1時間あたりの歩数が算出可能と判定した場合(ステップS1706:Yes)、歩数積算テーブル1100に記憶された6つの積算対象歩数を積算して1時間あたりの歩数を算出し、算出した歩数を歩数DB202に記憶する(ステップS1707)。これによって、発情報知装置104は、10分間の送信間隔で送信される計測結果情報から、1時間あたりの歩数を算出して、この歩数を歩数DB202に記憶することができる。
つぎに、発情報知装置104は、ステップS1607で算出した1時間あたりの歩数が閾値DB205で定めた閾値以上であるかを判定する(ステップS1708)。閾値以上であると判定した場合(ステップS1708:Yes)、発情報知装置104は、発情兆候フラグを「1」、すなわちONに設定して、フラグON日時を記憶する(ステップS1709)。そして、発情報知装置104は、送信間隔を10分間間隔から1分間間隔に変更するよう指示する変更指示を、中継機102を介して通信機101に送信し(ステップS1710)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
一方、ステップS1707で算出した1時間あたりの歩数が閾値以上でないと判定した場合(ステップS1708:No)、発情報知装置104は、発情予兆フラグを「0」、すなわちOFFに設定する(ステップS1711)。そして、発情報知装置104は、送信間隔を10分間間隔から1時間間隔に変更するよう指示する変更指示を、中継機102を介して通信機101に送信し(ステップS1712)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。なお、例えば、発情報知装置104は、ステップS1711で発情予兆フラグをOFFに設定すると、歩数積算テーブル1100の記憶内容をクリアする。
図18は、発情報知装置104の処理手順の一例を示すフローチャート(その3)である。例えば、発情報知装置104は、歩数DB202において「1」、すなわちONに設定された発情兆候フラグがある場合、図18のフローチャートで示す処理を行う。
図18のフローチャートにおいて、まず、発情報知装置104は、計測結果情報、通信機識別情報および中継機識別情報を中継機102から受信したかを判定する(ステップS1801)。そして、発情報知装置104は、計測結果情報、通信機識別情報および中継機識別情報を受信するまで待つ(ステップS1801:No)。
発情報知装置104は、計測結果情報、通信機識別情報および中継機識別情報を受信したら(ステップS1801:Yes)、ステップS1605と同様に現在の日時および曜日を取得して、現在の日時が、作業時間帯DB206において作業余裕時間ありと設定された時間帯であるかを判定する(ステップS1802)。
発情報知装置104は、作業余裕時間がないと設定された時間帯であれば(ステップS1802:No)、受信した通信機識別情報および中継機識別情報に基づいて、ステップS1702などと同様に、送信元DB203の記憶内容を更新する(ステップS1803)。つぎに、発情報知装置104は、受信した中継機識別情報と中継機DB204とに基づいて、ステップS1703と同様に、今回受信した計測結果情報の送信元の中継機102の設置位置情報を取得する(ステップS1804)。
つぎに、発情報知装置104は、ステップS1801で受信した通信機識別情報や中継機識別情報、ステップS1804で取得した設置位置情報を、ネットワーク220を介して、クライアント装置105へ送信する(ステップS1805)。なお、ステップS1805では、発情報知装置104は、歩数DB202などを参照して、通信機識別情報の通信機IDから家畜IDを特定し、家畜IDを作業者Wに送信するようにしてもよい。
つぎに、発情報知装置104は、作業者Wによる発情兆候フラグをOFFに設定するためのフラグ解除操作を受け付けたかを判定する(ステップS1806)。発情報知装置104は、フラグ解除操作を受け付けていなければ(ステップS1806:No)、ステップS1801の処理へ移行して、上述した各ステップの処理を繰り返す。
フラグ解除操作を受け付けたら(ステップS1806:Yes)、発情報知装置104は、ONに設定している発情兆候フラグをOFFに設定して(ステップS1807)、送信間隔を1分間間隔から1時間間隔に変更するよう指示する変更指示を、中継機102を介して通信機101に送信し(ステップS1808)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。これによって、発情報知装置104は、作業者Wの操作に応じて、通信機101の送信間隔を1時間間隔に戻すことができ、通信機101の電池消耗を抑えることができる。
また、発情報知装置104は、ステップS1707と同様に、1分間間隔で送信される計測結果情報に基づいて、1時間あたりの歩数を算出し、算出した1時間あたりの歩数を歩数DB202に記憶してもよい。これにより、発情報知装置104は、通信機101に1分間間隔で計測結果情報を送信させている場合も、10分間間隔で計測結果情報を送信させている場合と同様に歩数を算出して歩数DB202に記憶することができる。
一方、発情報知装置104は、作業余裕時間ありと設定された時間帯であれば(ステップS1802:Yes)、発情兆候フラグがONに設定された家畜Aと同じ群れの家畜Aの中で、発情予兆フラグがONの他の家畜Aがいるかを判定する(ステップS1809)。例えば、ステップS1809において、発情報知装置104は、送信元DB203を参照して、ステップS1801で受信した中継機識別情報が表す中継機IDと、同一の中継機IDが送信元中継機IDとして対応付けられた通信機IDを特定する。発情報知装置104は、通信機IDを特定したら、歩数DB202を参照し、特定した各々の通信機IDに対して発情予兆フラグがONに設定されているかを判定する。ステップS1809の処理によって、発情報知装置104は、発情兆候フラグがONに設定された家畜A、すなわち、発情したと判定した家畜Aの周囲に、近々発情する可能性のある他の家畜Aがいるか否かを判定することができる。他の家畜Aがいなければ(ステップS1809:No)、発情報知装置104は、ステップS1803の処理へ移行する。
他の家畜Aがいれば(ステップS1809:Yes)、発情報知装置104は、受信した通信機識別情報および中継機識別情報に基づいて、ステップS1803などと同様に、送信元DB203の記憶内容を更新する(ステップS1810)。つぎに、発情報知装置104は、受信した家畜番号と中継機識別情報と中継機DB204とに基づいて、ステップS1804と同様に、今回受信した計測結果情報の送信元の中継機102の設置位置情報を取得する(ステップS1811)。
つぎに、発情報知装置104は、ステップS1801で受信した通信機識別情報や中継機識別情報、ステップS1811で取得した設置位置情報を、ネットワーク220を介して、クライアント装置105へ送信し(ステップS1812)、ステップS1806の処理へ移行する。なお、ステップS1812において、発情報知装置104は、ステップS1809で特定した他の家畜Aに装着された通信機101の通信機識別情報もクライアント装置105へ送信する。ステップS1812の処理によって、発情報知装置104は、作業余裕時間において、発情した家畜Aとともに、発情した家畜Aの周囲にいる近々発情する可能性がある家畜Aを作業者Wに通知することができる。
なお、ステップS1812では、ステップS1805と同様に、発情報知装置104は、歩数DB202などを参照して、各通信機IDから各家畜IDを特定し、各家畜IDを作業者Wに送信するようにしてもよい。
また、上述した例では、家畜Aの歩数が所定条件を満たさなくなった場合や、フラグ解除操作を受け付けた場合に、発情予兆フラグや発情兆候フラグをOFFに設定し、送信間隔を1時間間隔に変更するよう指示する変更指示を送信したがこれに限らない。例えば、発情報知装置104は、発情予兆フラグや発情兆候フラグをONに設定しているときに図19に示すフローチャートの処理を行ってもよい。
図19は、発情報知装置104の処理手順の一例を示すフローチャート(その4)である。図19に示すフローチャートにおいて、発情報知装置104は、まず、発情予兆フラグまたは発情兆候フラグがONであるかを判定する(ステップS1901)。そして、発情報知装置104は、発情予兆フラグまたは発情兆候フラグがONとなるまで待つ(ステップS1901:No)。
発情予兆フラグまたは発情兆候フラグがONとなれば(ステップS1901:Yes)、発情報知装置104は、現在の日時および曜日を取得する(ステップS1902)。つぎに、発情報知装置104は、作業時間帯DB206から、取得した曜日により特定される作業時間帯情報を取得する(ステップS1903)。
つぎに、発情報知装置104は、取得した現在の日時および作業時間帯情報から、現時点が作業時間帯に含まれるか否かを判定する(ステップS1904)。現時点が作業時間帯に含まれる場合(ステップS1904:Yes)、発情報知装置104は、本フローチャートによる一連の処理を終了する。現時点が作業時間帯に含まれない場合(ステップS1904:No)、発情報知装置104は、発情予兆フラグおよび発情兆候フラグがOFFに設定する(ステップS1905)。
つぎに、発情報知装置104は、送信間隔を1分間間隔に変更するよう指示する変更指示を、中継機102を介して通信機101に送信し(ステップS1906)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。例えば、ステップS1906において、発情報知装置104は、すべての通信機101に対して変更指示を送信する。また、ステップS1906において、発情報知装置104は、歩数DB202から発情予兆フラグまたは発情兆候フラグがONに設定された通信機101を特定し、特定した通信機101に対して変更指示を送信してもよい。
これによって、発情報知装置104は、通信機101の送信間隔を短縮させた際には作業時間帯であったものの、その後、送信間隔を短縮させている間に作業者Wの作業時間帯外になってしまった場合に、通信機101の送信間隔を1時間間隔に戻すことができる。したがって、発情報知装置104は、通信機101の電池消耗を抑えることができる。例えば、図19に示す処理は、現時点が夜間であるなどして、今後、しばらく作業者Wが作業に従事できない場合に特に有効である。このため、例えば、発情報知装置104は、1日の最後の作業時間帯の終了時に、図19のフローチャートに示す処理を行ってもよい。
また、図19のフローチャートにより示した処理で、発情報知装置104は、発情予兆フラグおよび発情兆候フラグをOFFに設定する前に、現在の発情予兆フラグおよび発情兆候フラグの設定をRAM503や磁気ディスク505などにバックアップしてもよい。そして、発情報知装置104は、上記によりバックアップした情報に基づいて、作業時間帯に復帰した際に発情予兆フラグおよび発情兆候フラグをONに設定し、フラグに応じた変更指示を通信機101に送信してもよい。これによって、発情報知装置104は、再度、作業時間帯となった場合に、作業者Wによる家畜Aの追跡を支援することができ、作業者Wの作業負担を低減することができる。
以上に説明したように、本実施の形態にかかる発情報知装置104は、発情した家畜Aを検知した際に、作業者Wの作業時間帯であれば発情した家畜Aの周囲に近々発情する可能性のある他の家畜Aがいるかを判定する。そして、発情した家畜Aの周囲に近々発情する可能性のある他の家畜Aがいれば、発情報知装置104は、発情した家畜Aおよび近々発情する可能性のある他の家畜Aの識別情報を作業者Wに通知する。
これにより、発情報知装置104によれば、家畜Aが発情したとしても作業時間外であるなどして、作業者Wがすぐに発情した家畜Aの元へ赴けない場合は、必要最低限の情報を通知して、誤判定による悪影響を極力防止することができる。そして、発情報知装置104は、作業者Wの煩わしさを抑えたり、作業者Wが消耗してしまうことを抑えたりすることができる。
また、発情報知装置104は、作業者Wの作業時間帯であり、作業者Wが発情した家畜Aの元へ赴くことができる場合には、発情した家畜Aの確認作業と合わせて確認できる他の家畜Aに対しても、作業者の確認作業を促すことができる。これにより、発情した家畜Aだけでなく、発情の可能性がある他の家畜Aの状態を作業者Wに確認させて、他の家畜Aの発情の兆候を早く気づかせることができる。
また、発情報知装置104によれば、家畜Aの異常状態を検知し、且つ、現時点が作業時間帯に含まれる場合に、通信機101の計測結果情報の送信間隔を短縮させることができる。そして、発情報知装置104によれば、短縮された送信間隔で計測結果情報を受信するたびに、受信した計測結果情報を中継した中継機102の中継機IDを作業者Wに通知することができる。
これにより、発情報知装置104は、家畜Aの異常状態を検知していない場合や現時点が作業時間帯でない場合、通信機101の計測結果情報の送信頻度を少なくすることができ、通信機101の電池消耗を抑え、作業者Wの作業負担を低減させることができる。
また、発情報知装置104は、家畜Aの異常状態を検知し、且つ、作業時間帯である場合、家畜Aがいる位置の目安となる中継機識別情報を作業者Wに通知する間隔を短縮することができる。これによって、発情報知装置104は、作業者Wによる異常状態の家畜Aの追跡を支援して、作業者Wの作業負担を低減させることができる。
また、発情報知装置104によれば、家畜Aの発情を検知し、且つ、作業者Wの作業時間帯である場合に、通信機101の計測結果情報の送信間隔を短縮させることができる。そして、発情報知装置104によれば、短縮された送信間隔で計測結果情報を受信するたびに、受信した計測結果情報を中継した中継機102の中継機IDを作業者Wに通知することができる。これにより、発情報知装置104は、通信機101の電池消耗を抑えつつ、作業者Wによる発情した家畜Aの追跡を支援することができる。
さらに、発情報知装置104によれば、順次計測された異なる時間帯におけるそれぞれの歩数に基づいて、家畜Aが発情しているかを判定することができる。これにより、発情報知装置104は、家畜Aの発情の検知精度を高めることができ、誤判定により作業者Wに生じる作業負担を低減することができる。
そして、発情報知装置104によれば、家畜Aが発情していると検知した場合に、さらに通信機101の計測結果情報の送信間隔を短縮させることができる。これにより、発情報知装置104は、計測結果情報の送信間隔内で家畜Aが移動可能な距離を短くすることができ、作業者Wによる発情した家畜Aの追跡を支援することができる。
また、発情報知装置104によれば、家畜Aの発情が誤判定であると判定した場合に、通信機101の送信間隔を短縮された送信間隔から通常時の送信間隔に復帰させることができる。これにより、発情報知装置104は、通信機101の電池消耗を抑えて、作業者Wの作業負担を低減させることができる。
さらに、発情報知装置104によれば、中継機102の設置位置を表す設置位置情報を作業者Wに通知することができる。これにより、発情報知装置104は、作業者Wによる家畜Aの位置把握を容易にすることができ、家畜Aの追跡の支援を図ることができる。
なお、本実施の形態で説明した発情報知方法は、予め用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することにより実現することができる。本発情報知プログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。また、本発情報知プログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布してもよい。
101 通信機
102 中継機
104 発情報知装置
105 クライアント装置
102 中継機
104 発情報知装置
105 クライアント装置
なお、歩数DB202では、各々の通信機101に対して上述した各フィールドが設けられている。例えば、図7には、「G01」の通信機IDを有する通信機101に対する歩数DB202の各フィールドを示している。発情報知装置104は、歩数DB202において、それぞれの通信機101ごとに、歩数情報を記憶したり、記憶された歩数情報に基づいて歩数が所定条件を満たしているかを判定したりする。
つぎに、発情報知装置104は、送信間隔を1時間間隔に変更するよう指示する変更指示を、中継機102を介して通信機101に送信し(ステップS1906)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。例えば、ステップS1906において、発情報知装置104は、すべての通信機101に対して変更指示を送信する。また、ステップS1906において、発情報知装置104は、歩数DB202から発情予兆フラグまたは発情兆候フラグがONに設定された通信機101を特定し、特定した通信機101に対して変更指示を送信してもよい。
Claims (6)
- 複数の家畜にそれぞれ装着された歩数計測手段からの歩数計測結果に基づき、発情の報知を行うコンピュータが実行する発情報知方法であって、
前記複数の家畜それぞれの前記歩数計測結果、および、前記複数の家畜それぞれの位置情報を収集し、
前記歩数計測結果に基づいて、前記複数の家畜それぞれについて第1の条件で発情を判定し、
特定の家畜を発情と判定した場合、作業者の作業時間帯を保持する記憶部を参照して、現時点が前記作業時間帯に含まれるか否かを判定し、
前記現時点が前記作業時間帯に含まれるとき、前記歩数計測結果に基づいて、前記第1の条件より緩い第2の条件で、前記特定の家畜の周囲の前記複数の家畜について、発情の兆候を判定し、
発情を判定した前記特定の家畜の識別情報と、発情の兆候を判定した前記複数の家畜の識別情報を出力する、
処理を実行することを特徴とする発情報知方法。 - 請求項1に記載の発情報知方法であって、
前記発情の兆候を判定する処理は、前記複数の家畜の群れの情報を保持する前記記憶部を参照して、前記特定の家畜と同じ群れに属する前記複数の家畜について、発情の兆候を判定することを特徴とする発情報知方法。 - 複数の家畜にそれぞれ装着された歩数計測手段からの歩数計測結果に基づき、発情の報知を行う発情報知装置であって、
前記複数の家畜それぞれの前記歩数計測結果、および、前記複数の家畜それぞれの位置情報を収集する取得部と、
作業者の作業時間帯を保持する記憶部と、
前記歩数計測結果に基づいて、前記複数の家畜それぞれについて第1の条件で発情を判定する第1判定部と、
前記第1判定部によって特定の家畜が発情と判定された場合、現時点が前記作業時間帯に含まれるか否かを判定し、前記現時点が前記作業時間帯に含まれるとき、前記歩数計測結果に基づいて、前記第1の条件より緩い第2の条件で、前記特定の家畜の周囲の前記複数の家畜について、発情の兆候を判定する第2判定部と、
前記第1判定部により発情を判定された前記特定の家畜の識別情報と、前記第2判定部により発情の兆候を判定された前記複数の家畜の識別情報を出力する出力部と、
を有することを特徴とする発情報知装置。 - 請求項3に記載の発情報知装置であって、
前記第2判定部は、前記複数の家畜の群れの情報を有しており、前記特定の家畜と同じ群れに属する前記複数の家畜について、発情の兆候を判定することを特徴とする発情報知装置。 - 複数の家畜にそれぞれ装着された歩数計測手段からの歩数計測結果に基づき、発情の報知を行うコンピュータに実行させる発情報知プログラムであって、
前記複数の家畜それぞれの前記歩数計測結果、および、前記複数の家畜それぞれの位置情報を収集し、
前記歩数計測結果に基づいて、前記複数の家畜それぞれについて第1の条件で発情を判定し、
特定の家畜を発情と判定した場合、作業者の作業時間帯を保持する記憶部を参照して、現時点が前記作業時間帯に含まれるか否かを判定し、
前記現時点が前記作業時間帯に含まれるとき、前記歩数計測結果に基づいて、前記第1の条件より緩い第2の条件で、前記特定の家畜の周囲の前記複数の家畜について、発情の兆候を判定し、
発情を判定した前記特定の家畜の識別情報と、発情の兆候を判定した前記複数の家畜の識別情報を出力する、
処理を実行させることを特徴とする発情報知プログラム。 - 請求項5に記載の発情報知プログラムであって、
前記発情の兆候を判定する処理は、前記複数の家畜の群れの情報を保持する前記記憶部を参照して、前記特定の家畜と同じ群れに属する前記複数の家畜について、発情の兆候を判定することを特徴とする発情報知プログラム。
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