JP2022108661A - 情報処理装置、システム、情報処理方法、およびプログラム - Google Patents

情報処理装置、システム、情報処理方法、およびプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2022108661A
JP2022108661A JP2021003784A JP2021003784A JP2022108661A JP 2022108661 A JP2022108661 A JP 2022108661A JP 2021003784 A JP2021003784 A JP 2021003784A JP 2021003784 A JP2021003784 A JP 2021003784A JP 2022108661 A JP2022108661 A JP 2022108661A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
cow
information
value
identification information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021003784A
Other languages
English (en)
Inventor
環樹 喜田
Kanki Kida
誠司 中尾
Seiji Nakao
茂樹 手島
Shigeki Tejima
清 平野
Kiyoshi Hirano
和政 進藤
Kazumasa Shindo
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
National Agriculture and Food Research Organization
Original Assignee
National Agriculture and Food Research Organization
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by National Agriculture and Food Research Organization filed Critical National Agriculture and Food Research Organization
Priority to JP2021003784A priority Critical patent/JP2022108661A/ja
Publication of JP2022108661A publication Critical patent/JP2022108661A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

【課題】家畜の体重情報を精度よく取得し、発育状況を正確に把握すること。【解決手段】電磁波を用いて識別情報を読み取り可能な識別タグを体に装着した牛が立ち寄り可能な場所に設置され、前記識別タグから前記識別情報を取得可能な体重測定器から、前記牛の体重値を前記識別情報に対応付けて取得する取得部と、同じ前記識別情報に対応付けられて時系列に取得された前記体重値の移動平均値に少なくとも基づいて、前記体重値の異常値を除外することによって、前記牛の体重変化情報を計算する体重情報計算部と、前記体重変化情報と、前記牛の標準発育情報とに基づいて、前記牛の発育状況を評価する発育状況評価部と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、情報処理装置、システム、情報処理方法、およびプログラムに関する。
家畜の体重を測定し、発育状況を管理する技術が知られている。例えば、特許文献1には、複数の家畜の個々の体重情報を取得し、当該体重情報と、複数の家畜の属性情報とを用いて、家畜の体重分布を推定する技術が開示されている。この技術は、推定した体重分布に基づいて、家畜の発育状況を評価し、出荷日を推定するものである。
特許第6736107号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術は、家畜の体重を測定する際に発生する異常値の存在を考慮していない。その結果、取得した体重情報の精度が低く、家畜の発育状況を正確に把握できない場合があった。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、家畜の体重情報を精度よく取得し、発育状況を正確に把握することができる情報処理装置、システム、情報処理方法、およびプログラムを提供することを目的の一つとする。
本発明の一態様である情報処理装置は、電磁波を用いて識別情報を読み取り可能な識別タグを体に装着した牛が立ち寄り可能な場所に設置され、前記識別タグから前記識別情報を取得可能な体重測定器から、前記牛の体重値を前記識別情報に対応付けて取得するデータ取得部と、同じ前記識別情報に対応付けられて時系列に取得された前記体重値の移動平均値に少なくとも基づいて、前記体重値の異常値を除外することによって、前記牛の体重変化情報を計算する体重情報計算部と、前記体重変化情報と、前記牛の標準発育情報とに基づいて、前記牛の発育状況を評価する発育状況評価部と、を備えるものである。
前記発育状況に基づいて、前記牛に給与する飼料の削減又は補助飼料の給与を提案する飼料提案部を更に備えてもよい。
前記体重情報計算部は、前記牛の標準発育情報に基づいて、前記体重値の異常値を除外してもよい。
前記牛は肉用牛であり、前記体重情報計算部は、前記牛の体重上限値と、前記牛の体重下限値とに基づいて、前記体重値の異常値を除外してもよい。
前記立ち寄り可能な場所は、牛の放牧地に設けられた水飲み場であってもよい。
本発明の他の態様であるシステムは、上記いずれか一つの情報処理装置と、前記体重測定器と、を備えるものである。
本発明の他の態様である情報処理方法は、情報処理装置が、電磁波を用いて識別情報を読み取り可能な識別タグを体に装着した牛が立ち寄り可能な場所に設置され、前記識別タグから前記識別情報を取得可能な体重測定器から、前記牛の体重値を前記識別情報に対応付けて取得し、同じ前記識別情報に対応付けられて時系列に取得された前記体重値の移動平均値に少なくとも基づいて、前記体重値の異常値を除外することによって、前記牛の体重変化情報を計算し、前記体重変化情報と、前記牛の標準発育情報とに基づいて、前記牛の発育状況を評価するものである。
本発明の他の態様である情報処理方法は、コンピュータに、電磁波を用いて識別情報を読み取り可能な識別タグを体に装着した牛が立ち寄り可能な場所に設置され、前記識別タグから前記識別情報を取得可能な体重測定器から、前記牛の体重値を前記識別情報に対応付けて取得させ、同じ前記識別情報に対応付けられて時系列に取得された前記体重値の移動平均値に少なくとも基づいて、前記体重値の異常値を除外することによって、前記牛の体重変化情報を計算させ、前記体重変化情報と、前記牛の標準発育情報とに基づいて、前記牛の発育状況を評価させるものである。
本発明によれば、家畜の体重情報を精度よく取得し、発育状況を正確に把握することができる。
情報処理装置100の使用環境の一例を示す図である。 水飲み場10と、柵12と、体重センサ30との間の例示的な位置関係を示す図である。 情報処理装置100の構成の一例を示す図である。 記憶部150に保存されるマスターデータ150Aの構成の一例を示す図である。 記憶部150に保存される体重データ150Bの構成の一例を示す図である。 体重情報計算部120によって計算される移動平均値の一例を示す図である。 体重情報計算部120によって用いられる牛の標準発育曲線の例を示す図である。 体重情報計算部120によって用いられる肉用牛の体重上限値と体重下限値の例を示す図である。 飼料提案部140が飼料に関する提案を提示する場面の一例を示す図である。 情報処理装置100によって実行される処理の流れの一例を示すフローチャートである。
<実施形態>
以下、図面を参照し、本発明の実施形態に係る情報処理装置100について説明する。図1は、情報処理装置100の使用環境の一例を示す図である。情報処理装置100は、放牧地1に設置された水飲み場10、牛に装着されるRFIDタグ20、体重センサ30、体重表示器50、IDリーダ40、マイコンボード60、及び端末装置70との協働によって動作する。以下の実施形態において、本発明は、放牧地1で飼育される牛に適用されるものとして説明するが、本発明はこの構成に限定されず、牛以外の家畜(豚や羊など)や放牧地1以外の飼育環境(牛舎など)に適用することもできる。
水飲み場10は、牛の飲料水を貯蔵する容器である。水飲み場10は、例えば、後述する図2に示す柵12によって包囲されているが、図1では図示を省略している。
RFIDタグ20は、放牧地1で飼育される個々の牛の首輪に装着される牛の識別タグである。RFIDタグ20は、無線通信部と記憶部とを備え、記憶部には、それぞれの牛の識別情報が記憶されている。RFIDタグ20に埋め込まれた識別情報は、後述するIDリーダ40からの無線信号に応じて、無線通信部が記憶部から読み出して送信することで、IDリーダ40によって読み取られる。
体重センサ30は、牛の体重を測定するためのセンサである。体重センサ30は、牛が体重センサ30に乗ると、当該牛の体重を示す信号を体重表示器50に送信する。なお、図1においては、体重センサ30と体重表示器50とが有線で接続されているように示しているが、体重センサ30と体重表示器50は無線通信を行ってもよい。
図2は、水飲み場10と、柵12と、体重センサ30との間の例示的な位置関係を示す図である。図2に示す通り、水飲み場10は、体重センサ30が設置されている方向を除いて、柵12によって周囲を囲まれている。これは、牛が水飲み場10で水を飲むときに、必ず体重センサ30に乗るように牛を誘導するためである。柵12を設置しない場合、牛は体重センサ30に乗ることなく、図2の上方向又は横方向から水を飲むことが想定され、その場合、この牛の体重を測定することができない。牛は、通常、一日に複数回水を飲むため、柵12を設置することにより、牛の体重を毎日複数回、自動的に測定することができる。なお、図2においては、六角形状の柵12が例示的に示されているが、柵12の構成はこれに限定されず、牛が必ず体重センサ30に乗るように誘導可能な柵12であれば、任意の形状を有してよい。さらに、本発明は、牛の放牧地に設けられた水飲み場10のみならず、一般的に、牛が立ち寄り可能な場所に適用することができる。
IDリーダ40は、無線通信部と制御部とを有する。IDリーダ40は、体重センサ30に乗った牛に取り付けられたRFIDタグ20と無線通信可能な位置に設置される。IDリーダ40は、体重センサ30に乗っていない牛に取り付けられたRFIDタグ20との無線通信が困難な位置に設置されると、体重センサ30に乗った牛に取り付けられたRFIDタグ20のみと選択的に通信可能になるため、好適である。IDリーダ40は、定期的に無線信号を発信し、RFIDタグ20から返信された識別情報を受信して体重表示器50に送信する。
体重表示器50は、体重センサ30によって送信された体重値を表示するための表示装置である。体重表示器50には、例えば、太陽光によって発電するソーラーパネルが搭載されており、動作のための電力がソーラーパネルから供給される。体重表示器50は、供給された電源をIDリーダ40及びマイコンボード60にも供給してよい。体重表示器50は、IDリーダ40から取得した識別情報に、略同じタイミングで体重センサ30から取得した体重値を対応付けてマイコンボード60に送信する。
マイコンボード60は、Wi-Fiなどの無線通信モジュールやネットワークカードなどの通信インターフェースが搭載されたマイコンボードである。マイコンボード60は、体重表示器50から牛の体重値及び識別情報を取得すると、これらの情報をネットワークNWを介して情報処理装置100に送信する。ネットワークNWは、例えば、LAN、WAN、インターネット回線などの任意のネットワークである。
情報処理装置100は、マイコンボード60からネットワークNWを介して牛の体重値及び識別情報を受信し、当該牛の発育状況を管理する。情報処理装置100は、複数のマイコンボード60と通信し、複数の放牧地1に関する処理を並行して行うものであってもよい。情報処理装置100は、マイコンボード60から受信した情報を時系列データとして保存し、後述する処理を実行して牛の発育状況を評価し、ネットワークNWを介して評価の結果を端末装置70に送信する。体重センサ30と体重表示器50を合わせたものは、「体重測定器」の一例であり、体重測定器と情報処理装置100を合わせたものは、「システム」の一例である。
端末装置70は、例えば、パーソナルコンピュータやスマートフォン、タブレット端末などのコンピュータ装置である。ユーザは、端末装置70を用いて情報処理装置100にアクセスし、牛の発育状況に関する評価の結果を閲覧することができる。例えば、端末装置70ではブラウザやアプリケーションプログラムが動作し、情報処理装置100から所望の画像などのコンテンツを取得して表示する。
図3は、情報処理装置100の構成の一例を示す図である。情報処理装置100は、端末装置70にコンテンツを提供するためのWebブラウザ機能を有してもよい。情報処理装置100は、例えば、データ取得部110と、体重情報計算部120と、発育状況評価部130と、飼料提案部140と、記憶部150と、を備える。データ取得部110と、体重情報計算部120と、発育状況評価部130と、飼料提案部140のそれぞれは、例えば、CPU(Central Processing Unit)などのハードウェアプロセッサがプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。これらの構成要素のうち一部または全部は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、GPU(Graphics Processing Unit)などのハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。プログラムは、予めHDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリなどの記憶装置(非一過性の記憶媒体を備える記憶装置)に格納されていてもよいし、DVDやCD-ROMなどの着脱可能な記憶媒体(非一過性の記憶媒体)に格納されており、記憶媒体がドライブ装置に装着されることでインストールされてもよい。記憶部150は、HDDやフラッシュメモリ、RAM(Random Access Memory)などの記憶装置により実現される。記憶部150は、例えば、マスターデータ150Aと、体重データ150Bと、牛の標準発育情報150Cとを記憶する。標準発育情報150Cは、例えば、後述する標準発育曲線NL、体重上限値UL、体重下限値LLなどの情報を含む。また、標準発育情報150Cは、肉用牛や乳用牛といった牛の種別ごとの情報を含んでもよい。
図4は、記憶部150に保存されるマスターデータ150Aの構成の一例を示す図である。図4に示す通り、マスターデータ150Aは、各牛のIDに対して、当該牛の種類および月齢などの情報が対応付けられたものである。
IDは、個別の牛を特定するための識別情報であり、RFIDタグ20が保存する識別情報と一致するものである。種類は、乳用牛、肉用牛、交雑牛などの牛の種別である。月齢は、牛の月単位での年齢である。これらの情報は、情報処理装置100の管理者が、牛にRFIDタグ20を取り付ける際に手動で入力するものである。月齢は、一旦、マスターデータ150Aに登録されると、その後は自動的にカウントされる。
図5は、記憶部150に保存される体重データ150Bの構成の一例を示す図である。マスターデータ150Aとは異なり、体重データ150Bは各牛について個別に用意されるものである。図5に示す通り、体重データ150Bは、日時に対して、体重値、移動平均値、発育状況、移動データフラグなどの情報が対応付けられたものである。
日時は、情報処理装置100がマイコンボード60から牛の体重値を取得した日時である。体重値は、マイコンボード60から送信された牛の体重値である。移動平均値は、所定個数の直近の体重値に基づいて計算された移動平均値である。発育状況は、各牛の発育状態の良好さであり、体重値と、当該牛と同種類の牛の標準発育情報150Cとの比較に基づいて、判定される。異常データフラグは、体重値が異常値であるか否かを示す情報である。異常データフラグが0のときは体重値が正常であることを示し、異常データフラグが1のときは体重値が異常であることを示す。本実施形態において、牛の体重は人間が直接的に測定するものではなく、牛が水を飲むために体重センサ30に乗ることによって自動的に測定するものであるため、例えば、後続の牛が体重センサ30に足をかけることによって、異常値が発生することがあり得る。異常データフラグは、そのようなデータを除外するためのフラグである。
データ取得部110は、マイコンボード60から、牛の体重値と識別情報とを取得し、当該識別情報に対応する体重データ150Bに体重値と取得日時とを保存する。前述した通り、牛は、通常、一日に複数回水を飲むため、データ取得部110は、各牛につき、一日に複数回、体重値を取得し、体重データ150Bに保存することになる。
体重情報計算部120は、データ取得部110が体重値を新たに体重データ150Bに保存すると、体重データ150Bに保存された所定個数の直近の体重値に基づいて、移動平均値を計算する。牛にRFIDタグ20が取り付けられた当初には、体重値のデータが存在せず、移動平均値を計算することができない。したがって、この場合、情報処理装置100の管理者が手動で当該牛の体重値を複数入力するか、又は標準発育情報150Cに基づいた情報を体重値として入力することによって移動平均値を計算してもよい。
体重情報計算部120は、さらに、前回までに計算された移動平均値と今回入力された体重値とを比較し、移動平均値と体重値との間の差が閾値以内である場合、入力された体重値が正常値であると判定し、異常データフラグを0にセットする。一方、体重情報計算部120は、移動平均値と新たに入力された体重値との間の差が閾値より大きい場合、新たに入力された体重値が異常値であると判定し、異常データフラグを1にセットする。
牛の体重は、日中において5%程度の範囲内で変動するため、閾値は、例えば、直近の移動平均値の5%程度の値に設定されればよい。体重情報計算部120は、異常データフラグを1にセットした体重値を以降の移動平均値の計算から除外する。また、体重情報計算部120は、移動平均値と合わせて移動平均値の標準偏差(σ)を計算し、入力された体重値を含めて計算した移動平均値が前回の移動平均値からプラスマイナス2σ~3σを超えた場合に異常と判定してもよい。この場合の閾値は、プラスマイナス2σやプラスマイナス3σといった値になる。
図6は、体重情報計算部120によって計算される移動平均値の一例を示す図である。図6において、APは計測された体重値を示し、AL1は体重値APを考慮して計算した移動平均曲線を示し、AL2は体重値APを除外して計算した移動平均曲線を示す。図6の場合、体重情報計算部120は、体重値APが入力される直前の移動平均値と新たに入力された体重値APとの間の差d1が閾値より大きいと判定し、体重値APに対応する異常データフラグを1にセットし、体重値APを以降の移動平均値の計算から除外する。この処理により、移動平均曲線AL1に代えて移動平均曲線AL2を採用することで、体重情報を精度よく取得することができる。異常値を除外した後に得られる移動平均曲線AL2は、「体重変化情報」の一例である。
本実施形態において、体重情報計算部120は、移動平均値を用いて体重情報の異常値を除外しているが、牛の標準発育情報150Cに基づいて異常値を除外してもよい。図7は、体重情報計算部120によって用いられる牛の標準発育曲線の例を示す図である。図6と同様に、APは計測された体重値を示し、NLは牛の標準発育曲線を示す。体重情報計算部120は、体重値APが取得されると、体重値APと、体重値APが取得された牛の種類に該当する標準発育曲線との差d2が閾値以内であるか否かを判定する。差d2が閾値以内であると判定された場合には、体重情報計算部120は異常データフラグを0にセットし、一方、差d2が閾値より大きいと判定された場合には、体重情報計算部120は異常データフラグを1にセットして、体重値APを異常値として除外する。このような処理によっても、体重情報を精度よく取得することができる。なお、体重情報の異常値を除外するために移動平均値を条件として用いる手法と、標準発育曲線を条件として用いる手法は、同時に用いられてもよい。すなわち、移動平均値と体重値との間の差が閾値以内であり、かつ差d2が閾値以内であると判定された場合に体重値APが正常値と判定され、それ以外の場合に異常値と判定されてもよいし、移動平均値と体重値との間の差が閾値以内であるか、又は差d2が閾値以内であると判定された場合に体重値APが正常値と判定され、それ以外の場合に異常値と判定されてもよい。
さらに、本実施形態において、体重情報計算部120は、移動平均値を用いて体重情報の異常値を除外しているが、体重値を取得する牛が肉用牛である場合には、肉用牛の体重上限値と体重下限値とに基づいて体重情報の異常値を除外してもよい。図8は、体重情報計算部120によって用いられる肉用牛の体重上限値と体重下限値の例を示す図である。図8において、ULは肉用牛の体重上限値を示し、LLは肉用牛の体重下限値を示す。体重情報計算部120は、体重値APが取得されると、体重値APと体重上限値ULとを比較すると共に、体重値APと体重下限値LLとを比較する。体重情報計算部120は、体重値APが体重下限値LL以上かつ体重上限値UL以下である場合には異常データフラグを0にセットし、一方、体重値APが体重上限値ULより大きいか又は体重下限値LLより小さい場合には異常データフラグを1にセットして、体重値APを異常値として除外する。このような処理によっても、体重情報を精度よく取得することができる。なお、体重情報の異常値を除外するために移動平均値を条件として用いる手法と、体重上限値UL及び体重下限値LLを条件として用いる手法は、同時に用いられてもよい。すなわち、移動平均値と体重値との間の差が閾値以内であり、かつ体重値APが体重下限値LL以上かつ体重上限値UL以下であると判定された場合に体重値APが正常値と判定され、それ以外の場合に異常値と判定されてもよいし、移動平均値と体重値との間の差が閾値以内であるか、又は体重値APが体重下限値LL以上かつ体重上限値UL以下であると判定された場合に体重値APが正常値と判定され、それ以外の場合に異常値と判定されてもよい。
発育状況評価部130は、記憶部150に保存されたマスターデータ150Aと体重データ150Bとに基づいて、各牛の発育状況を評価する。具体的には、発育状況評価部130は、牛の体重の移動平均値と、当該牛の種類及び月齢に対応する標準体重値とを比較して、移動平均値と標準体重値との間の差が閾値以内であるか否かを判定する。移動平均値と標準体重値との間の差が閾値以内であると判定された場合、これは牛の体重が標準と比較して適性範囲にあることを意味する。そこで、発育状況評価部130は、当該牛の発育状況と「良」評価する。一方、移動平均値と標準体重値との間の差が閾値より大きいと判定された場合、これは牛の体重が標準と比較して重すぎるか軽すぎることを意味する。そこで、発育状況評価部130は、当該牛の発育状況を「不良」と評価する。
例えば、図5の例では、2020年10月12日9時38分におけるID100の牛の移動平均値は252.7[kg]が得られている。そこで、発育状況評価部130は、マスターデータ150Aを参照し、ID100の牛が乳用牛であり、かつ1歳2ヶ月であると認識する。次に、発育状況評価部130は、標準発育情報150Cのうち乳用牛の標準発育情報を参照し、1歳2ヶ月の乳用牛の標準体重値を取得する。ここでは、標準体重値として250[kg]が得られたと仮定する。次に、発育状況評価部130は、移動平均値252.7[kg]と標準体重値250[kg]とを比較して、移動平均値と標準体重値との間の差が閾値(例えば、5[kg])以内であると判定し、発育状況を「良」と評価する。逆に、移動平均値と標準体重値との間の差が閾値より大きいと判定された場合には、発育状況評価部130は、発育状況を「良」と評価する。
なお、本実施形態においては、発育状況評価部130は、牛の発育状況を「良」と「不良」のいずれかに設定するものとして説明したが、発育状況評価部130は、移動平均値と標準体重値との間の差に応じて、発育状況を示すスコアを連続値として設定してもよい。例えば、発育状況評価部130は、標準体重値と移動平均値が一致する部分についてスコアを50(基準値)に設定して、移動平均値が標準体重値よりも大きければスコアを増加させ、移動平均値が標準体重値よりも小さければスコアを減少させるようにしてもよい。
さらに、本実施形態においては、移動平均値と標準体重値との間の差が閾値より大きいと判定された場合に、発育状況が「不良」と評価されるものとして説明したが、発育状況の評価方法はこの構成に限定されない。例えば、移動平均値が標準体重値よりも大きい場合に「良」と評価し、移動平均値が標準体重値よりも小さい場合に「不良」と評価するものであってもよい。さらに、情報処理装置100の管理者又は端末装置70のユーザが、各牛の目標体重範囲を設定し、移動平均値が目標体重範囲の内にある場合に「良」と評価し、移動平均値が目標体重範囲の外にある場合に「不良」と評価するものであってもよい。
飼料提案部140は、体重データ150Bに基づいて、牛に給与する飼料の削減又は補助飼料の給与を端末装置70に提案する。具体的には、飼料提案部140は、体重データ150Bの発育状況を参照し、発育状況が「良」の牛については飼料に関する提案は不要と判断する一方、発育状況が「不良」の牛については給与する飼料の削減又は補助飼料の給与が必要と判断し、端末装置70に飼料に関する提案を提示する。飼料提案部140は、移動平均値が標準体重値よりも大きい場合には、給与する飼料の削減を提案する一方、移動平均値が標準体重値よりも小さい場合には、補助飼料の給与を提案する。
図9は、飼料提案部140が飼料に関する提案を提示する場面の一例を示す図である。情報処理装置100は、記憶部150に保存されたマスターデータ150A及び体重データ150Bに基づいて、牛の発育状況を閲覧・管理するためのアプリケーション又はWebサイトを端末装置70に提供する。図9において、領域A1は牛の識別情報及び発育状況を示し、領域A2は当該牛の体重値の移動平均曲線と標準発育曲線とを示し、領域A3は情報を閲覧したい牛の識別情報を入力するためのインターフェースを示し、領域A4は飼料提案部140による補助飼料の給与の提案を示す。
図9に示される通り、ID100の牛は、移動平均値が標準体重値よりも20[kg]不足しており、発育状況評価部130は、当該牛の発育状況を「不良」と評価している。そのため、飼料提案部140は、領域A4上で、飼料を日量500[g]追加することを提案する。これにより、端末装置70のユーザは、自身が管理する牛の体重を正確に把握すると共に、飼料提案部140による提案に応じて、牛の体重を適切に管理することができる。
なお、本実施形態においては、移動平均値が標準体重値よりも大きいと判定された場合に、飼料提案部140が給与する飼料を削減する提案をするものとして説明したが、飼料に関する提案方法はこの構成に限定されない。例えば、移動平均値が標準体重値よりも小さいと判定された場合にのみ、飼料提案部140が補助飼料を給与する提案を行い、移動平均値が標準体重値よりも大きいと判定された場合には、飼料提案部140は何も提案をしなくともよい。
次に、図10を参照して、情報処理装置100による処理の流れを説明する。図10は、情報処理装置100によって実行される処理の流れの一例を示すフローチャートである。本フローチャートの処理は、牛が体重センサ30に乗り、当該牛の体重値がマイコンボード60から情報処理装置100に送信される都度、実行されるものである。
まず、データ取得部110は、マイコンボード60から、牛の体重値が識別情報に対応付けられた情報を取得し、当該識別情報に対応する体重データ150Bに体重値と取得日時とを記憶部150に記憶させる(S100)。次に、体重情報計算部120は、同じ識別情報に対応付けられて時系列に取得された体重値の移動平均値と取得された体重値とを比較して、移動平均値と体重値との間の差が第1閾値以内であるか否かを判定する(S101)。移動平均値と体重値との間の差が第1閾値以内であると判定された場合、体重情報計算部120は、取得された体重値を含めて移動平均値を計算する(S102)。一方、移動平均値と体重値との間の差が第1閾値より大きいと判定された場合、体重情報計算部120は、当該体重値を異常値として除外する(S103)。次に、発育状況評価部130は、計算された移動平均値と牛の標準体重値とを比較して、移動平均値と標準体重値との間の差が第2閾値以内であるか否かを判定する(S104)。移動平均値と標準体重値との間の差が第2閾値以内であると判定された場合、発育状況評価部130は、牛の発育状況を「良」と評価し、処理を終了する。一方、移動平均値と標準体重値との間の差が第2閾値より大きいと判定された場合、発育状況評価部130は、牛の発育状況を「不良」と評価し、飼料提案部140は、移動平均値が標準体重値よりも大きいか否かを判定する(S105)。移動平均値が標準体重値よりも大きいと判定された場合、飼料提案部140は、給与する飼料の削減を端末装置70に提案する(S106)。一方、移動平均値が標準体重値よりも小さいと判定された場合、飼料提案部140は、補助飼料の追加を提案する(S107)。これにより、本フローチャートの処理が終了する。
なお、上述した実施形態においては、体重センサ30によって牛の体重が測定される都度、当該牛の体重情報がマイコンボード60から情報処理装置100に送信され、情報処理装置100は受信した体重情報に基づいて、S100~S107までの処理を実行している。しかし、本発明はこの構成に限定されず、測定された体重情報は一旦、マイコンボード60に蓄積され、所定期間(例えば、一日)ごとにまとめて情報処理装置100に送信されてもよい。そして、情報処理装置100は、当該所定期間ごとに受信した体重情報に対してS100~S107までの処理を実行してもよい。
以上の通り説明した本実施形態によれば、情報処理装置100は、牛の体重値と識別情報とを体重センサ30から自動的に取得し、当該識別情報に対応付けて時系列に取得された体重値に基づいて計算された移動平均値と体重値とを比較することによって異常値を除外し、異常値を除外した体重変化情報と標準発育情報とに基づいて牛の発育状況を把握する。これにより、家畜の体重情報を精度よく取得し、発育状況を正確に把握することができる。
さらに、本実施形態によれば、移動平均値と体重値とを比較するのみならず、牛の標準発育曲線と体重値とを比較し、体重値と標準発育曲線との間の差が閾値以上であることを判定することによっても、異常な体重値を除外することができる。これにより、家畜の体重情報をさらに精度よく取得することができる。
さらに、本実施形態によれば、肉用牛について、移動平均値と体重値とを比較するのみならず、牛の体重上限値及び体重下限値と体重値とを比較し、体重値が体重上限値を超えているか又は体重下限値を下回っていることを判定することによっても、異常な体重値を除外することができる。これにより、家畜の体重情報をさらに精度よく取得することができる。
さらに、本実施形態によれば、情報処理装置100は、移動平均値と標準体重値とを比較し、比較情報を端末装置70に提供する。情報処理装置100は、さらに、移動平均値が標準体重値よりも閾値以上下回っている場合には、端末装置70に補助飼料の給与を提案する。これにより、端末装置70のユーザは、牛の発育状況を正確に把握するとともに、今後の飼料計画を策定するための参考情報を得ることができる。
以上、本発明を実施するための形態について実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
10 水飲み場
12 柵
20 RFIDタグ
30 体重センサ
40 IDリーダ
50 体重表示器
60 マイコンボード
70 端末装置
100 情報処理装置
110 データ取得部
120 体重情報計算部
130 発育状況評価部
140 飼料提案部
150 記憶部
150A マスターデータ
150B 体重データ
150C 標準発育情報

Claims (8)

  1. 電磁波を用いて識別情報を読み取り可能な識別タグを体に装着した牛が立ち寄り可能な場所に設置され、前記識別タグから前記識別情報を取得可能な体重測定器から、前記牛の体重値を前記識別情報に対応付けて取得するデータ取得部と、
    同じ前記識別情報に対応付けられて時系列に取得された前記体重値の移動平均値に少なくとも基づいて、前記体重値の異常値を除外することによって、前記牛の体重変化情報を計算する体重情報計算部と、
    前記体重変化情報と、前記牛の標準発育情報とに基づいて、前記牛の発育状況を評価する発育状況評価部と、を備える、
    情報処理装置。
  2. 前記発育状況に基づいて、前記牛に給与する飼料の削減又は補助飼料の給与を提案する飼料提案部を更に備える、
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記体重情報計算部は、前記牛の標準発育情報に基づいて、前記体重値の異常値を除外する、
    請求項1又は2に記載の情報処理装置。
  4. 前記牛は肉用牛であり、
    前記体重情報計算部は、前記牛の体重上限値と、前記牛の体重下限値とに基づいて、前記体重値の異常値を除外する、
    請求項1から3のうちいずれか1項に記載の情報処理装置。
  5. 前記立ち寄り可能な場所は、牛の放牧地に設けられた水飲み場である、
    請求項1から4のうちいずれか1項に記載の情報処理装置。
  6. 請求項1から5のうちいずれか1項に記載の情報処理装置と、
    前記体重測定器と、を備える、
    システム。
  7. 情報処理装置が、
    電磁波を用いて識別情報を読み取り可能な識別タグを体に装着した牛が立ち寄り可能な場所に設置され、前記識別タグから前記識別情報を取得可能な体重測定器から、前記牛の体重値を前記識別情報に対応付けて取得し、
    同じ前記識別情報に対応付けられて時系列に取得された前記体重値の移動平均値に少なくとも基づいて、前記体重値の異常値を除外することによって、前記牛の体重変化情報を計算し、
    前記体重変化情報と、前記牛の標準発育情報とに基づいて、前記牛の発育状況を評価する、
    情報処理方法。
  8. コンピュータに、
    電磁波を用いて識別情報を読み取り可能な識別タグを体に装着した牛が立ち寄り可能な場所に設置され、前記識別タグから前記識別情報を取得可能な体重測定器から、前記牛の体重値を前記識別情報に対応付けて取得させ、
    同じ前記識別情報に対応付けられて時系列に取得された前記体重値の移動平均値に少なくとも基づいて、前記体重値の異常値を除外することによって、前記牛の体重変化情報を計算させ、
    前記体重変化情報と、前記牛の標準発育情報とに基づいて、前記牛の発育状況を評価させる、
    プログラム。
JP2021003784A 2021-01-13 2021-01-13 情報処理装置、システム、情報処理方法、およびプログラム Pending JP2022108661A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021003784A JP2022108661A (ja) 2021-01-13 2021-01-13 情報処理装置、システム、情報処理方法、およびプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021003784A JP2022108661A (ja) 2021-01-13 2021-01-13 情報処理装置、システム、情報処理方法、およびプログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2022108661A true JP2022108661A (ja) 2022-07-26

Family

ID=82556472

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021003784A Pending JP2022108661A (ja) 2021-01-13 2021-01-13 情報処理装置、システム、情報処理方法、およびプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2022108661A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11574251B2 (en) Livestock and feedlot data collection and processing using UHF-band interrogation of radio frequency identification tags for feedlot arrival and risk assessment
Maselyne et al. Validation of a High Frequency Radio Frequency Identification (HF RFID) system for registering feeding patterns of growing-finishing pigs
US20190075756A1 (en) Systems, methods, and apparatuses for animal weight monitoring and management
JP6925638B2 (ja) 牛の健康状態管理システム及び管理方法並びに健康状態管理プログラム
JP3634308B2 (ja) 乳牛の歩行距離管理装置及び乳牛の繁殖管理方法,乳牛の繁殖管理システム並びにプログラム
US6405672B1 (en) System and a method for monitoring the physical condition of a herd of livestock
US20080147458A1 (en) Breeding support system
US11129361B2 (en) System and method for managing livestock using radio frequency device
KR20100011278A (ko) 전자이표를 이용한 돼지 개체 관리 시스템 및 방법
NL1031625C2 (nl) Diagnosewerkwijze alsmede diagnose-inrichting voor een dieridentificatiesysteem, in het bijzonder een dieridentificatiesysteem van een melkinstallatie en melkinstallatie met een dieridentificatiesysteem.
US20200137983A1 (en) Livestock management system
KR20190066403A (ko) 가축 무게 측정 방법 및 시스템
JP2006262848A (ja) 家畜監視システム
CN107980658B (zh) 一种提高野猪瘦肉率的装置
EP2832217A1 (en) Estrus notification method, estrus notification device, and estrus notification program
Rathod et al. Precision dairy farming: Opportunities and challenges for India
Singh et al. Application of radio frequency identification (RFID) technology in dairy herd management.
JP2022108661A (ja) 情報処理装置、システム、情報処理方法、およびプログラム
KR20210114750A (ko) Iot 기반의 반려동물 스마트 건강 관리 시스템 및 그 관리 방법
JP2012090604A (ja) 牛の発情検知方法
Gwaza et al. Application of radio frequency identification to selection for genetic improvement of rural livestock breeds in developing countries
JP2002233261A (ja) Cpuによる牛の飼養管理の高効率化システム
Sivamani et al. An Android-based feed behavior monitoring system for early disease detection in livestock
SE2251335A1 (en) Method for surveillance and analysis of farm animals and arrangements for such surveillance and analysis
WO2022271067A1 (en) Method and control device for surveying eating behaviour of animals

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20231101