JPWO2013145304A1 - 発情報知方法、発情報知装置、および発情報知プログラム - Google Patents

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Abstract

時間帯(t2〜t3)の家畜(A1)の歩数(N13)が閾値以上であったとする。発情報知装置(102)は、その前の時間帯における同一群れ内の他の家畜(A2〜An)の歩数の減少度合いを算出する。減少度合いとは、家畜(A2〜An)の、前々回の時間帯(t0〜t1)の計測値(N)から、前回の時間帯(t1〜t2)の計測値(N)がどの程度減少したかを示す値であり、例えば減少割合である。時間帯(t0〜t1)に対して時間帯(t1〜t2)では、家畜(A2〜An)の歩数が例えば半分以下になっているとする。発情報知装置(102)は、時間帯(t1〜t2)では、家畜(A1)が発情しているにもかかわらず食事中のため計測値が閾値未満となったものとみなし、時間帯(t1〜t2)に家畜(A1)が発情していたものと判定する。そして、発情報知装置(102)は、時間帯(t1〜t2)に家畜(A1)が発情したという情報を出力する。

Description

本発明は、発情報知方法、発情報知装置、および発情報知プログラムに関する。
牛などの家畜を放牧して飼育する場合、畜産農家の作業者が定期的に放牧地に赴いて、家畜に異常がないかをチェックしている。例えば、放牧中のメス牛の発情の管理は、作業者がほぼ毎日、放牧地に赴き、発情行動を行っているメス牛の有無を実際に目視で確認する。また、メス牛に歩数計を装着し、歩数計の計測数が所定量増加した場合にメス牛が発情したものと判定し、作業者に通知することが行われている。
特開2002−139775号公報 特開2007−167024号公報
家畜の歩数は、発情以外の他の要因によっても変動するため、家畜の歩数のみにより発情を検出する場合、発情検出の検出精度の低下を招く可能性がある。例えば、食事により牛の歩数が減少すると、発情状態であっても歩数増加が抑えられ、発情状態にある牛を歩数より検出できない場合がある。また、例えば、野犬などの他の動物の出現によって牛の歩数が増加すると、発情牛の誤検出を招くという問題がある。
本発明は、上述した従来技術による問題点を解消するものであり、発情した家畜の検出精度の向上を図ることができる発情報知方法、発情報知装置、および発情報知プログラムを提供することを目的とする。
本発明の一側面によれば、複数の家畜にそれぞれ装着された歩数計測手段からの歩数計測結果に基づき、発情の判定を行う発情報知方法、発情報知装置、および発情報知プログラムであって、前記複数の家畜それぞれの前記歩数計測結果を特定の間隔で収集し、所定割合以上の前記複数の家畜の前記歩数計測結果の直前時間帯に対する変化割合が所定値以上である変化時間帯を検出し、前記複数の家畜それぞれについて、前記変化時間帯に対応した前記歩数計測結果を除いた複数の前記歩数計測結果に基づき、発情の有無を判定し、前記発情と判定した前記家畜の識別情報を出力する発情報知方法、発情報知装置、および発情報知プログラムが提案される。
本発明の一側面によれば、発情した家畜の検出精度の向上を図ることができるという効果を奏する。
図1は、実施の形態1にかかる発情報知方法の一実施例を示す説明図である。 図2は、発情報知システム200のシステム構成例を示す説明図である。 図3は、通信機101のハードウェア構成例を示すブロック図である。 図4は、中継機211のハードウェア構成例を示すブロック図である。 図5は、発情報知装置102等のハードウェア構成例を示すブロック図である。 図6は、計測結果情報テーブル201の記憶内容の一例を示す説明図である。 図7は、歩数情報DB202の記憶内容の一例を示す説明図である。 図8は、群れ管理DB203の記憶内容の一例を示す説明図である。 図9は、発情報知装置102の機能的構成例を示すブロック図である。 図10は、クライアント装置230に表示される画面例を示す説明図である。 図11は、発情判定の一例(その1)を示す説明図である。 図12は、発情判定の一例(その2)を示す説明図である。 図13は、発情判定の一例(その3)を示す説明図である。 図14は、発情判定の一例(その4)を示す説明図である。 図15は、中継機211の通信処理手順の一例を示すフローチャートである。 図16は、発情報知装置102の発情報知処理手順の一例を示すフローチャート(その1)である。 図17は、発情報知装置102の発情判定処理手順の一例を示すフローチャート(その1)である。 図18は、発情報知装置102の発情判定処理手順の一例を示すフローチャート(その2)である。 図19は、クライアント装置230の発情報知処理手順の一例を示すフローチャートである。 図20は、実施の形態2にかかる発情報知装置2000の機能的構成を示すブロック図である。 図21は、発情報知装置2000の発情判定処理手順の一例を示すフローチャートである。
以下に添付図面を参照して、本発明にかかる発情報知方法、発情報知装置、および発情報知プログラムの実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1にかかる発情報知方法の一実施例を示す説明図である。図1において、作業者が管理する農場Fの敷地内では家畜Aが飼育されている。各家畜Aは群れを成している。ここで、作業者とは、畜産業に従事する者である。農場Fとは、家畜Aを放牧する放牧地などを有する施設である。家畜Aとは、農場Fの敷地内、例えば農場Fの放牧地内を移動可能に飼育された動物である。例えば、家畜Aとしては、牛や豚や馬など、歩行により移動する動物を挙げることができる。
家畜A1〜Anには、それぞれ通信機101が装着されている。ここで、通信機101は、家畜Aの歩数を計測する可搬型のコンピュータである。例えば、家畜Aは、歩行の際に、まず、右足を移動方向の地面に向けて送り出す。右足が地面に着地すると、今度は左足を移動方向の地面に向けて送り出す。そして、家畜Aは、左足が地面に着地すると、再び、右足を送り出すといったような動作を繰り返す。すなわち、家畜Aの歩数は、家畜Aが右足または左足を移動方向の地面に向けて送り出した回数とすることができる。
例えば、家畜Aが発情すると、家畜Aの単位時間あたりの歩数は、通常時に比べて、増加する。発情とは、家畜Aが生殖活動にともなう興奮状態をいう。
通信機101は、農場Fの敷地内に設けられた複数の中継機と通信可能になっており、当該中継機を介して、発情報知装置102と通信可能なコンピュータである。なお、複数の中継機は、農場F内に、それぞれ異なる位置に設置されており、それぞれ、例えば半径150mの通信エリアを形成する。通信機101は、通信可能ないずれかの中継機に、計測結果を表す計測結果情報と、通信機101固有の通信機IDを送信する。
発情報知装置102は、中継機を介して通信機101から、通信機101の計測結果情報および通信機IDを受信可能なコンピュータである。発情報知装置102は、1時間ごとの計測結果情報を通信機IDごとに所定期間分記憶する。発情報知装置102は、通信機IDごとの計測結果情報を用いて、家畜Aに発情しているものがいないかを判定するものである。
ここで、家畜Aが発情した場合には家畜Aの歩数が増加するということを利用し、時間帯ごとに取得した計測結果が連続して閾値以上となった場合に発情しているものと判定したとする。ところが、このような判定では、発情している場合であっても、歩数が減少する食事中には、発情しているものと判定できないおそれがある。例えば、t0〜t1の時間帯に発情しているにもかかわらず、食事により歩数が閾値未満となり、t1〜t2の時間帯で再度閾値以上となった場合、発情を開始した時間帯をt1〜t2と判定することになる。
発情の検出にあたっては、受胎の確率を上げるという観点や、オスメスの産み分けという観点から、発情を開始した時間帯を把握することが重要になっている。例えば、牛の場合、受胎の確率を上げるには、発情してから24時間以内に種付けをすることが望ましく、この期間に種付けをできない場合や受胎しなかった場合、1ヶ月後の次回の発情時期まで種付けを待たなければならず、結果的に経済的な損失となってしまう。
また、産み分けに関しては、牛の場合、発情を開始してから8時間〜16時間に種付けするとメス牛が産まれやすく、16時間から24時間に種付けをするとオス牛が産まれやすい。例えば、白黒の斑点模様のあるホルスタイン種の場合、メス牛は乳牛として飼育され、オス牛は肉牛として飼育されるため、性別によって餌や飼育の仕方が異なり、畜産農家にとって産み分けは重要なものとなっている。
そこで、実施の形態1では、ある家畜Aの今回の歩数が閾値以上で前回の歩数が閾値未満の時、他の家畜Aの歩数が前々回から前回で所定量減少している場合、前回が食事中の歩数減少とみなして家畜Aが発情中と判定する。これにより、発情牛の検出精度を高めるようにした。
以下、実施の形態1の発情報知方法の一実施例について説明する。
通信機101は、中継機を介して所定の送信間隔で、家畜Aを識別する通信機IDおよび家畜Aの歩数を表す計測結果情報を送信する。所定の送信間隔とは、例えば1時間である。
発情報知装置102は、通信機101から通信機IDおよび計測結果情報を受信すると、通信機IDごとに各時間帯の計測結果情報を記憶する。発情報知装置102は、各時間帯の歩数が閾値H以上であるか否かを判定する。発情報知装置102は、連続して各時間帯の歩数が閾値H以上の場合に、発情しているものと判定する。ここで、符号110に示すように、時間帯t2〜t3の家畜A1の歩数N13が閾値以上であったとする。
時間帯t2〜t3の家畜A1の歩数N13が閾値以上であると判定すると、発情報知装置102は、その前の時間帯における同一群れ内の他の家畜A2〜Anの歩数の減少度合いを算出する。減少度合いとは、例えば、家畜A2〜Anの、前々回の時間帯である時間帯t0〜t1の計測値Nを基準にし、前回の時間帯t1〜t2の計測値Nがどの程度減少したかを示す値である。ここでは、減少度合いを、時間帯t0〜t1の計測結果に対する時間帯t1〜t2の計測結果の割合とし、すなわち、減少割合として説明する。
例えば、家畜A2〜Anの減少割合が、それぞれ50%以上であったとする。つまり、時間帯t0〜t1に対して時間帯t1〜t2では、家畜A2〜Anの歩数が半分以下になっているとする。この場合、家畜A2〜Anは、時間帯t1〜t2では食事中であったものとみなすことができる。また、同じ群れに属する家畜A1についても、時間帯t1〜t2では、食事中であったものとみなすことができる。
発情報知装置102は、時間帯t1〜t2では、家畜A1が発情しているにもかかわらず食事中のため計測値が閾値未満となったものとみなし、時間帯t1〜t2に家畜A1が発情していたものと判定する。そして、発情報知装置102は、時間帯t1〜t2に家畜A1が発情したという情報を出力する。
以上説明した、実施の形態1の発情報知方法によれば、家畜Aの検出精度を向上させ、発情した家畜Aの把握にかかる作業負荷を軽減することができる。
(発情報知システム200のシステム構成例)
つぎに、発情報知システム200のシステム構成例について説明する。図2は、発情報知システム200のシステム構成例を示す説明図である。図2において、発情報知システム200は、複数の通信機101と、発情報知装置102と、複数の中継機211と、クライアント装置230とを含む。
発情報知システム200において、通信機101および中継機211は、無線通信ネットワーク210を介して接続されている。通信機101および中継機211は、自機を中心とした所定範囲、例えば自機を中心とした半径100mの範囲を、無線通信ネットワーク210による通信が可能な通信エリアとして有している。通信機101および中継機211は、通信可能な位置関係であった場合に無線通信ネットワーク210により接続される。例えば、無線通信ネットワーク210には、RFID(Radio Frequency IDentification)などの近距離無線通信を適用することができる。
また、中継機211、発情報知装置102およびクライアント装置230は、ネットワーク220を介して接続されている。例えば、ネットワーク220は、インターネット、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)などである。
通信機101は、計測結果情報テーブル201などを有しており、農場Fで飼育された各々の家畜Aに装着された可搬型のコンピュータである。通信機101は、自機が装着された家畜Aの歩数を計測する計測機能、および無線通信ネットワーク210による通信機能を有している。例えば、通信機101は、無線通信ネットワーク210による通信機能が付加された歩数計などを適用することができる。なお、計測結果情報テーブル201の記憶内容については図6を用いて後述する。
中継機211は、農場Fの敷地内に設置され、無線通信ネットワーク210による通信機能およびネットワーク220による通信機能を有するコンピュータである。複数の中継機211は、それぞれ異なる設置位置に設置されている。
発情報知装置102は、歩数情報DB202、群れ管理DB203などを有しており、ネットワーク220による通信機能を有するコンピュータである。例えば、発情報知装置102には、クラウドコンピューティングシステムに含まれるサーバや、農場Fの経営者や作業者によって使用されるPC(パーソナル・コンピュータ)、ノートPCなどを適用することができる。なお、歩数情報DB202、群れ管理DB203の記憶内容については図7および図8を用いて後述する。
クライアント装置230は、ネットワーク220による通信機能を有するコンピュータである。例えば、クライアント装置230には、農場Fの作業者によって使用されるPCやノートPC、携帯電話、スマートフォンなどを適用することができる。
(通信機101のハードウェア構成例)
つぎに、通信機101のハードウェア構成例について説明する。図3は、通信機101のハードウェア構成例を示すブロック図である。図3において、通信機101は、CPU(Central Processing Unit)301と、メモリ302と、I/F(Interface)303と、センサ304と、タイマ305とを有する。また、各構成部はバス300によってそれぞれ接続されている。
ここで、CPU301は、通信機101の全体の制御を司る。メモリ302は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)およびフラッシュROMなどを含む。ROMおよびフラッシュROMは、例えば、ブートプログラムなどの各種プログラムを記憶する。RAMは、CPU301のワークエリアとして使用される。
I/F303は、通信回線を通じて無線通信ネットワーク210に接続され、無線通信ネットワーク210を介して他の装置(例えば中継機211)に接続される。そして、I/F303は、無線通信ネットワーク210と内部のインターフェースを司り、外部装置からのデータの入出力を制御する。
センサ304は、通信機101の挙動を検出するための情報を出力する。例えば、センサ304は、ジャイロセンサや3軸加速度センサなどによって実現され、通信機101に加速度が生じた場合に、生じた加速度に応じた情報を出力する。センサ304により、通信機101は歩数計の機能を有している。
タイマ305は、計時機能を有する。例えば、タイマ305は実時間を計時する。また、タイマ305は所定のタイミングからの経過時間を計時してもよい。
(中継機211のハードウェア構成例)
つぎに、中継機211のハードウェア構成例について説明する。図4は、中継機211のハードウェア構成例を示すブロック図である。図4において、中継機211は、CPU401と、メモリ402と、I/F403と、I/F404と、を有する。また、各構成部はバス400によってそれぞれ接続されている。
ここで、CPU401は、中継機211の全体の制御を司る。メモリ402は、ROM、RAMおよびフラッシュROMなどを含む。ROMおよびフラッシュROMは、例えば、ブートプログラムなどの各種プログラムを記憶する。RAMは、CPU401のワークエリアとして使用される。
I/F403は、通信回線を通じて無線通信ネットワーク210に接続され、無線通信ネットワーク210を介して、例えば通信機101などの他の装置に接続される。また、I/F404は、通信回線を通じてネットワーク220に接続され、ネットワーク220を介して、例えば発情報知装置102などの他の装置に接続される。そして、I/F403およびI/F404は、無線通信ネットワーク210およびネットワーク220と内部のインターフェースを司り、外部装置からのデータの入出力を制御する。
(発情報知装置102等のハードウェア構成例)
つぎに、発情報知装置102およびクライアント装置230のハードウェア構成例について説明する。ここでは、発情報知装置102およびクライアント装置230を、単に「発情報知装置102等」と表記する。
図5は、発情報知装置102等のハードウェア構成例を示すブロック図である。図5において、発情報知装置102等は、CPU501と、ROM502と、RAM503と、磁気ディスクドライブ504と、磁気ディスク505と、光ディスクドライブ506と、光ディスク507と、ディスプレイ508(103)と、I/F509と、キーボード510と、マウス511と、スキャナ512と、プリンタ513と、を有している。また、各構成部はバス500によってそれぞれ接続されている。
ここで、CPU501は、発情報知装置102等の全体の制御を司る。ROM502は、ブートプログラムなどのプログラムを記憶している。RAM503は、CPU501のワークエリアとして使用される。磁気ディスクドライブ504は、CPU501の制御に従って磁気ディスク505に対するデータのリード/ライトを制御する。磁気ディスク505は、磁気ディスクドライブ504の制御で書き込まれたデータを記憶する。
光ディスクドライブ506は、CPU501の制御に従って光ディスク507に対するデータのリード/ライトを制御する。光ディスク507は、光ディスクドライブ506の制御で書き込まれたデータを記憶したり、光ディスク507に記憶されたデータをコンピュータに読み取らせたりする。
ディスプレイ508(103)は、カーソル、アイコンあるいはツールボックスをはじめ、文書、画像、機能情報などのデータを表示する。ディスプレイ508(103)としては、例えば、CRT、TFT液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイなどを採用することができる。
I/F509は、通信回線を通じてネットワーク220に接続され、ネットワーク220を介して他の装置(例えば、中継機211やクライアント装置230)に接続される。そして、I/F509は、ネットワーク220と内部のインターフェースを司り、外部装置からのデータの入出力を制御する。I/F509には、例えば、モデムやLANアダプタなどを採用することができる。
キーボード510は、文字、数字、各種指示などの入力のためのキーを有し、データの入力を行う。また、タッチパネル式の入力パッドやテンキーなどであってもよい。マウス511は、カーソルの移動や範囲選択、あるいはウィンドウの移動やサイズの変更などを行う。ポインティングデバイスとして同様に機能を有するものであれば、トラックボールやジョイスティックなどであってもよい。
スキャナ512は、画像を光学的に読み取り、発情報知装置102内に画像データを取り込む。なお、スキャナ512は、OCR(Optical Character Reader)機能をもたせてもよい。また、プリンタ513は、画像データや文書データを印刷する。プリンタ513には、例えば、レーザプリンタやインクジェットプリンタを採用することができる。
なお、例えば、発情報知装置102は、上述した構成部のうち、光ディスクドライブ506や光ディスク507やディスプレイ508やマウス511やスキャナ512やプリンタ513を有していなくてもよい。また、クライアント装置230は、光ディスクドライブ506や光ディスク507やマウス511やスキャナ512やプリンタ513を有していなくてもよい。
(通信機101が記憶している情報の一例)
つぎに、通信機101が記憶している情報の一例について説明する。上述したように、通信機101は計測結果情報テーブル201を記憶している。例えば、計測結果情報テーブル201は、通信機101のメモリ302によって実現される。
<計測結果情報テーブル201の記憶内容の一例>
図6は、計測結果情報テーブル201の記憶内容の一例を示す説明図である。図6において、計測結果情報テーブル201は、計測日時、計測値のフィールドを有する。これらのフィールドに情報を設定することにより、計測結果情報テーブル201には計測日時と計測値との組み合わせごとの計測結果情報600−1〜600−6がレコードとして記憶される。
ここで、計測日時は、過去の計測結果情報の送信タイミングの日時を表す。実施の形態1の場合、一例として、計測日時は、直近の6回分の計測結果情報の送信タイミングの日時を表している。また、計測値は、過去の計測結果情報の送信タイミングの時点における家畜Aの歩数の計測値を表す。ここでは、一例として、計測値は、直近の6回分の計測結果情報の送信タイミングの時点における家畜Aの歩数の計測値を表している。
例えば、通信機101は、計測値を「0」に設定したタイミングなど、所定のタイミングから現在に至るまでの家畜Aの歩数を、現在の計測値として累積したものである。家畜Aが1歩歩行するごとに、通信機101に瞬間的に加速度が生じる。通信機101は、この加速度をセンサ304により検出すると、現在の計測値を「+1」カウントアップする。
そして、通信機101は、タイマ305の計時結果に基づいて、計測結果情報の送信タイミングとなると、この送信タイミングに対応する計測日時に、現在の計測値を関連付けた計測結果情報を記憶する。送信タイミングは、例えば毎時00分としている。
図6において、計測結果情報600−1は、「2012年2月20日6時00分」の時点での計測値が「C6(C6は正の整数)」であったことを表している。計測結果情報を記憶すると、通信機101は、計測結果情報テーブル201に記憶された各計測結果情報を、中継機211を介して、発情報知装置102に送信する。
なお、ここでは、通信機101は直近の6回分の計測結果情報を記憶している例を説明したが、これに限らない。通信機101は、過去の計測結果情報を記憶していなくてもよい。例えば、この場合、通信機101は、計測結果情報の送信タイミングとなると、現在の計測値を計測結果情報として送信し、当該計測結果情報を削除してもよい。このような構成にすることにより、計測結果情報の記憶にあたって、通信機101が記憶するデータ量を削減することができる。
また、ここでは、通信機101が計測結果情報テーブル201に記憶された各計測結果情報を送信するようにしたが、これに限らない。例えば、通信機101は、直近の1回分の計測結果情報のみ、具体的には、図6の例では計測結果情報600−1のみ、を送信するようにしてもよい。このような構成にすることにより、計測結果情報の送信にあたって、通信機101が送信するデータ量を削減することができる。
さらに、通信機101は、直近の1回分の計測結果情報と、過去の送信タイミングで送信に失敗した計測結果情報とを送信するようにしてもよい。例えば、この場合、中継機211は、通信機101から計測結果情報を受信すると、計測結果情報を受信したことを表す受信成功情報を通信機101に送信する。通信機101は、計測結果情報を送信してから所定期間内に受信成功情報を受信しなければ、この計測結果情報の送信に失敗したと判定する。
そして、この場合、通信機101は、送信に失敗したと判定した計測結果情報に、送信が失敗したことを表す情報を関連付けて記憶しておく。その後、計測結果情報の送信タイミングとなると、通信機101は、直近の1回分の計測結果情報と、送信に失敗した計測結果情報とを送信する。このような構成にすることにより、計測結果情報の送信にあたって、通信機101が送信するデータ量を削減しながら、計測結果情報を確実に中継機211に送信することができる。
(発情報知装置102が記憶している情報の一例)
つぎに、発情報知装置102が記憶している情報の一例について説明する。上述したように、発情報知装置102は歩数情報DB202および群れ管理DB203を記憶している。各種DB202,203は、発情報知装置102のROM502、RAM503、磁気ディスク505、光ディスク507などの記憶部によって実現される。
<歩数情報DB202の記憶内容の一例>
図7は、歩数情報DB202の記憶内容の一例を示す説明図である。図7において、歩数情報DB202は、通信機IDごとに記憶されている。歩数情報DB202は、日付フィールドと、時間帯ごとの歩数フィールドと、発情予兆フラグフィールドとを有する。これらの各フィールドに情報を設定することにより、歩数情報DB202には日付と歩数履歴と発情予兆フラグとの組み合わせごとの歩数情報700−1〜700−3等がレコードとして記憶される。
ここで、日付は、歩数を計測された日付、例えば年月日を表す。歩数は、計測結果情報に基づく家畜Aの歩数を表す。歩数フィールドは、例えば、「0〜1時」、「1〜2時」、「2〜3時」、…、「22〜23時」、「23〜24時」といったように、時間帯ごとのフィールドが設けられている。歩数フィールドには、各時間帯における家畜Aの歩数を表す情報が記憶される。例えば、発情報知装置102は、各時間の末尾の時刻における計測値から先頭の時刻における計測値を減算した値を、家畜Aの歩数として歩数フィールドに記憶する。
例えば、発情報知装置102は、「2012年2月20日2時00分」における計測値が「C2」であり、一つ前の「2012年2月20日1時00分」における計測値が「C1」であることを表す情報を含む計測結果情報を取得したとする。この場合、発情報知装置102は、日付が「2012年2月20日」、時刻が「2時」で特定される歩数フィールドに、「C2」から「C1」を減算した「N302(=C2−C1)」を記憶する。
発情予兆フラグフィールドには、それぞれの発情予兆フラグが、例えばOFFを表す「0」またはONを表す「1」に記憶される。例えば、発情報知装置102は、計測結果である歩数が所定の閾値以上の場合に、発情予兆フラグフィールドに「1」を記憶する。発情予兆フラグの設定については、図18を用いて後述する。
例えば、歩数情報700−1は、「0〜1時」のフィールドに「N301」が、記憶され「1〜2時」のフィールドに「N302」が記憶されており、また、例えば「N302」が閾値以上であり発情予兆フラグフィールドに「1」が記憶されている。各歩数情報は、例えば3ヶ月といった所定期間、歩数情報DB202に記憶される。
なお、歩数フィールドに、各時刻において中継機211から計測結果情報を受信した際の、送信元の中継機211を識別するための中継機IDが記憶される中継機IDフィールドを設けるようにしてもよい。例えば、中継機IDフィールドに、「2012年2月20日2時00分」に計測結果情報を受信した際、当該計測結果情報の送信元となる中継機211の中継機IDを記憶するようにしてもよい。このようにすれば、各家畜Aが時間帯ごとに、どの通信エリアに位置しているのかを把握することができる。歩数情報DB202は、通信機IDごとに、それぞれ上述した情報を記憶する。
<群れ管理DB203の記憶内容の一例>
図8は、群れ管理DB203の記憶内容の一例を示す説明図である。図8において、群れ管理DB203は、群れIDフィールド、通信機IDフィールドを有する。これらのフィールドに情報が予め設定されることにより、群れ管理DB203には群れIDと通信機IDとの組み合わせごとの群れ情報800−1〜800−lがレコードとして記憶されている。
群れIDは、それぞれの群れを識別するための情報を表している。通信機IDは、それぞれの通信機101を識別するための情報を表している。例えば、図8において、群れ情報800−1は、群れID「M1」が通信機ID「G101〜G189」の90個の通信機101を含むことを表している。
(発情報知装置102の機能的構成例)
図9は、発情報知装置102の機能的構成例を示すブロック図である。図9において、発情報知装置102は、第1記憶部901と、取得部902と、変化検出部903と、判定部904と、特定部905と、出力部906と、第2記憶部907とを含む構成である。取得部902〜出力部906は制御部となる機能であり、具体的には、例えば、図5に示した磁気ディスク505などに記憶されたプログラムをCPU501に実行させることにより、または、磁気ディスク505、I/F509などにより、その機能を実現する。各機能部の処理結果は、例えば、RAM503に記憶される。
第1記憶部901は、複数の家畜Aにそれぞれ装着された通信機101からの計測結果を記憶する機能を有する。具体的には、例えば、第1記憶部901は、後述する取得部902によって取得された時間帯ごとの家畜群の各々の家畜の歩数の計測結果を記憶する。時間帯とは、時間幅をもった期間である。第1記憶部901は、例えば、図7に示した歩数情報DB202に相当する。
取得部902は、複数の家畜Aそれぞれの計測結果を特定の間隔で収集する機能を有する。特定の間隔は、予め定めた間隔とすればよく、例えば、計測結果情報を受信するタイミングとが挙げられる。計測結果情報を受信するタイミングは、1時間である。
変化検出部903は、所定割合以上の複数の家畜Aの計測結果の直前時間帯に対する変化割合が所定値以上である変化時間帯を検出する機能を有する。言い換えれば、変化検出部903は、複数の家畜Aの計測結果の直前時間帯に対する変化割合が所定値以上となる家畜Aが所定割合以上となる変化時間帯を検出する。所定割合とは、例えば、7割、8割といった任意に定めることができ、ここでは、説明の便宜上、10割(全頭)として説明する。
直前時間帯に対する変化割合とは、前回の時間帯における歩数と今回の時間帯における歩数との変化割合である。変化割合は、例えば、減少度合いを示す減少率や、増加度合いを示す増加率などで表すことができる。所定値以上とは、例えば、50%といった値である。つまり、変化検出部903は、具体的には、例えば、家畜Aの歩数が、前回に比べて50%以上減少とした時間帯や、前回に比べて50%以上増加した時間帯を検出する。家畜Aの歩数が減少する場合とは、例えば食事中が挙げられる。家畜Aの歩数が増加する場合とは、例えば、野犬などの出現や雷の発生など急迫時が挙げられる。つまり、変化時間帯とは、食事中や急迫時の時間帯である。
判定部904は、複数の家畜Aそれぞれについて、変化時間帯に対応した計測結果を除いた複数の歩数計測結果に基づき、発情の有無を判定する機能を有する。判定部904は、例えば、判定対象となる家畜Aの今回の時間帯の計測結果が所定の閾値以上の場合に、発情したものと判定する。判定部904は、家畜Aの歩数が、前回に比べて50%以上減少とした時間帯や、前回に比べて50%以上増加した時間帯に対応した計測結果を除いて、発情の有無を判定する。言い換えれば、判定部904は、食事中とみなせる場合の時間帯や、急迫時と見なせる場合の時間帯については、発情の判定をおこなわない。
出力部906は、判定部904によって発情と判定された家畜Aの識別情報を出力する機能を有する。識別情報とは、例えば通信機IDである。
特定部905は、判定部904によって発情と判定された場合、変化時間帯においても発情の兆候が継続したと見なして、発情開始時刻を特定する機能を有する。具体的には、特定部905は、前回の時間帯が食事中や急迫時と見なせる時間帯であった場合、今回の時間帯に判定部904によって発情と判定された場合、前回の時間帯を発情開始時刻として特定する。つまり、前回の時間帯に発情していたものの、食事や急迫状態により、発情の有無が判定できなかった場合に、前回の時間帯に発情していたものとし、特定部905は、家畜Aの発情開始時刻を特定する。発情開始時刻とは、各時間帯の起点となる時刻であり、例えば1時〜2時の時間帯であれば、1時である。
出力部906は、発情と判定された家畜Aの識別情報と特定部905によって特定された発情開始時刻とを出力する。
第2記憶部907は、家畜群のうち群れを形成している複数の家畜A1〜Anを記憶する機能を有する。変化検出部903は、第2記憶部907を参照して、所定割合以上の同じ群れに属する複数の家畜の計測結果の直前時間帯に対する変化割合が所定値以上である変化時間帯を検出する。言い換えれば、変化検出部903は、変化割合が所定値以上となる同一群れ内の家畜A1〜Aが所定割合以上となる変化時間帯を検出する。
例えば、変化検出部903は、同じ群れ内の家畜A1〜Anのうち8割のものが、食事中や急迫時と見なすことができる変化時間帯を検出する。同じ群れ内の家畜A1〜Anは、行動パターンが似通っているため、同じ群れ内の家畜A1〜Anについて変化時間帯を検出することにより、食事中や急迫時と見なせる変化時間帯の検出精度を高めることができる。
ここで、家畜A1の各時間帯の計測結果が2回連続して閾値以上の場合に発情と判定する場合について、具体的に説明する。
第1記憶部901は、時間の経過に従って連続する第1、第2および第3の時間帯の家畜群の各々の家畜の歩数の計測結果を記憶する。例えば、第1記憶部901は、家畜Aごとに、第1の時間として0時〜1時、第2の時間として1時〜2時、第3の時間として2時〜3時の連続する各時間帯の計測結果を記憶する。
取得部902は、第1記憶部901の中から、第3の時間帯の家畜群のいずれかの家畜Aの歩数の計測結果を取得する。例えば、取得部902は、例えば今回の判定対照である家畜A1の計測結果として、群れIDが「M1」の通信機ID「G101」の2時〜3時の計測結果を取得する。
判定部904は、取得部902によって取得された第3の時間帯の家畜A1の歩数の計測結果が閾値以上の場合、第2の時間帯の家畜A1の歩数の計測結果が閾値未満か否かを判定する。具体的には、判定部904は、今回の2時〜3時の計測結果が閾値以上の場合、前回の1時〜2時の計測結果が閾値以上であるか否かを判定する。
取得部902は、判定部904によって第2の時間帯の家畜A1の歩数の計測結果が閾値未満であると判定された場合、第1記憶部901の中から第1および第2の時間帯の家畜群のうちの家畜A1とは異なる他の家畜A2〜Anの歩数の計測結果を取得する。具体的には、取得部902は、前々回の0時〜1時、前回の1時〜2時、の家畜A2〜Anの歩数の計測結果を取得する。
変化検出部903は、取得部902によって取得された第1および第2の時間帯の他の家畜A2〜Anの歩数の計測結果に基づいて、第1の時間帯から第2の時間帯の他の家畜A2〜Anの歩数の減少度合いを算出する。減少度合いとは、家畜Aの属する群れ全体が食事によって歩数が減少しているか否かを判定するための変化割合であり、具体的には、第1の時間帯の歩数を基準に、第2の時間帯の歩数がどの程度減少したかを示す値である。減少度合いは、例えば、家畜A2〜Anごとに差や比率で表すことが可能である。また、減少度合いは、家畜A2〜Anごとに算出したそれぞれの差や比率を、さらに家畜A2〜Anの全体で平均化したものや、家畜A2〜Anの全体の割合として表したものでもよい。
ここでは、減少度合いを、家畜A2〜Anごとの比率とする。例えば、第1の時間帯における計測結果が「100歩」、第2の時間帯における計測結果が「25歩」であるとすると、第2の時間帯は第1の時間帯の25%となる。この場合、減少度合いは、減少率75%として表せる。例えば、家畜A2〜Anのうち、減少率が50%となったものが8割以上存在する場合に、食事中であったものとみなすことができる。なお、ここでは、家畜A2〜Anの全頭の減少率が50%となった場合に、食事中であったものとみなすものとする。家畜A2〜Anの全頭の減少度合いの平均値を変化検出部903が算出しておき、この平均値を減少度合いとして用いてもよい。
判定部904は、変化検出部903によって算出された減少度合いが所定値以上の場合に、家畜Aが発情したものと判定する。特定部905は、家畜A1の発情開始時刻として、第2の時間帯の起点となる時刻を特定する。出力部906は、判定部904によって家畜Aが発情しているものと判定された場合、家畜A1の識別情報および発情開始時刻を出力する。
減少度合いが所定値以上とは、例えば、減少率が50%以上の場合である。減少率が50%以上の場合に、判定部904は、家畜A1の属する群れが第2の時間帯に食事中であるものと判定する。また、減少率が50%未満の場合に、判定部904は、第2の時間帯に家畜A1の属する群れが食事中ではないものとみなし、つまり、単に家畜A1が発情していないものと判定する。この場合、出力部906は、家畜A1の識別情報を出力しない。
なお、出力部906は、判定部904によって第2の時間帯の家畜A1の歩数の計測結果が閾値以上であると判定された場合、つまり、1時〜2時が食事中ではなく、1時〜2時、2時〜3時と連続して閾値以上であると判定された場合、家畜A1の識別情報を出力する。また、この場合、特定部905は、1時〜2時の間に家畜A1が発情したため、発情開始時刻を1時に特定する。
これにより、家畜A1の今回の計測結果が閾値以上であり、前回の計測結果が閾値未満であった場合、前回の他の家畜A2〜Anの計測結果により家畜A1が食事中とみなせる場合には、家畜A1が前回の時間帯から発情したものとすることができる。したがって、家畜A1の発情の時期、特に発情の開始時期を精度よく検出することができる。なお、発情開始の時期をより正確に検出するには、例えば、第1記憶部901が記憶する計測結果の時間帯を1時間よりも短い、45分、30分といった時間幅の時間帯にすればよい。
また、各家畜Aの通信機IDと作業者のクライアント装置230のアドレスとを対応付けたDBを記憶しておき、家畜Aに発情が検出された場合、出力部906は、対応するアドレスに、家畜Aが発情した旨の情報を出力するようにしてもよい。これにより、家畜Aを管理する作業者に、家畜Aが発情した旨を通知することができる。
つぎに、家畜A1の各時間帯の計測結果が3回連続して閾値以上の場合に発情しているものと判定する場合について説明する。
判定部904は、第3の時間帯の家畜A1の歩数の計測結果が閾値以上の場合、第2の時間帯の家畜A1の歩数の計測結果が閾値未満かつ第1の時間帯の家畜A1の歩数の計測結果が閾値以上か否かを判定する。つまり、判定部904は、今回の計測結果が閾値以上の場合、前回の計測結果が閾値未満かつ前々回の計測結果が閾値以上であるか否かを判定する。
取得部902は、第2の時間帯の家畜A1の歩数の計測結果が閾値未満かつ第1の時間帯の家畜A1の歩数の計測結果が閾値以上の場合、第1記憶部901の中から第1および第2の時間帯の他の家畜A2〜Anの歩数の計測結果を取得する。つまり、取得部902は、今回のA1計測結果が閾値以上であり、前回の計測結果が閾値未満であり、前々回の計測結果が閾値以上である場合に、第1および第2の時間帯の他の家畜A2〜Anの歩数の計測結果を取得する。
変化検出部903は、上述したように、他の家畜A2〜Anの歩数の減少度合いを算出する。判定部904は、変化検出部903によって算出された減少度合いが所定値以上の場合、家畜A1が発情しているものと判定する。
これにより、家畜A1の、今回と前々回の計測結果が閾値以上であり、前回の計測結果が閾値未満となった場合に、食事によるものとみなすことができ、つまり、3回連続で閾値以上とみなすことができる。したがって、前々回の時間帯から発情したものとすることができる。これにより、家畜A1の発情の開始時期を正確に検出することができる。
ここで、野犬などの他の動物の出現といった急迫状態において、家畜Aの歩数が増加することがあるという点を考慮した場合について説明する。まず、家畜A1の計測結果が1度だけ閾値以上となった際に発情と判定する場合について説明する。
取得部902は、第3の時間帯の家畜A1の歩数の計測結果が閾値以上の場合、第1記憶部901の中から、第2および第3の時間帯の他の家畜A2〜Anの歩数の計測結果を取得する。変化検出部903は、取得部902によって取得された第2および第3の時間帯の他の家畜A2〜Anの歩数の計測結果に基づいて、第2の時間帯から第3の時間帯の他の家畜A2〜Anの歩数の増加度合いを算出する。
増加度合いとは、家畜Aの属する群れ全体が急迫状態によって歩数が増加しているか否かを判定するための変化割合であり、具体的には、第2の時間帯の歩数を基準に、第3の時間帯の歩数がどの程度増加したかを示す値である。増加度合いは、例えば、家畜A2〜Anごとに差や比率で表すことが可能である。また、増加度合いは、家畜A2〜Anごとに算出したそれぞれの差や比率を、さらに家畜A2〜Anの全体で平均化したものや、家畜A2〜Anの全体の割合として表したものでもよい。
ここでは、増加度合いを、家畜A2〜Anごとの比率とする。例えば、第2の時間帯における計測結果が「100歩」、第3の時間帯における計測結果が「150歩」であるとすると、第2の時間帯は第1の時間帯の150%となる。この場合、減少度合いは、増加率50%として表せる。例えば、家畜A2〜Anのうち、増加率が50%となったものが8割以上存在する場合に、急迫状態であったものとみなすことができる。なお、ここでは、家畜A2〜Anの全頭の増加率が50%となった場合に、急迫状態であったものとみなすものとする。なお、家畜A2〜Anの全頭の増加減少度合いの平均値を変化検出部903が算出しておき、この平均値を減少度合いとして用いてもよい。
判定部904は、変化検出部903によって算出された増加度合いが所定値未満の場合、家畜Aが発情したものと判定する。減少度合いが所定値未満とは、例えば、増加率が50%未満の場合である。増加率が50%未満の場合に、判定部904は、家畜A1の属する群れが第3の時間帯に急迫状態にないものとみなし、つまり、単に家畜A1が発情していないものと判定する。また、増加率が50%以上の場合に、家畜A1の属する群れが急迫状態にあるものとみなし、つまり、判定部904は、家畜A1が発情していないものと判定する。
これにより、家畜A1の今回の計測結果が閾値以上の場合であっても、今回の他の家畜A2〜Anの計測結果により急迫状態であるとみなせる場合には、発情していないものとみなすことができる。したがって、誤報を防止することができる。
つぎに、家畜A1の各時間帯の計測結果が3回連続して閾値以上の場合に、急迫状態であるか否かを加味して発情と判定する場合について説明する。なお、家畜A1の各時間帯の計測結果が2回連続して閾値以上の場合に、急迫状態であるか否かを加味して発情と判定する場合も同様である。
判定部904は、取得部902によって取得された第3の時間帯の家畜A1の歩数の計測結果が閾値以上の場合、第1および第2の時間帯の家畜A1の歩数の計測結果が閾値以上か否かを判定する。つまり、判定部904は、3回連続して家畜A1の計測結果が閾値以上であるか否かを判定する。
取得部902は、判定部904によって第1および第2の時間帯の家畜A1の歩数の計測結果が閾値以上の場合、つまり、3回連続して閾値以上の場合、第1記憶部901の中から第2および第3の時間帯の他の家畜A2〜Anの歩数の計測結果を取得する。
変化検出部903は、第2の時間帯から第3の時間帯の他の家畜A2〜Anの歩数の増加度合いを算出する。判定部904は、変化検出部903によって算出された増加度合いが所定値未満の場合、家畜A1が発情したものと判定する。急迫状態にない場合、出力部906は、第1の時間に家畜A1が発情したものとして家畜A1の識別情報を出力する。
また、変化検出部903によって算出された増加度合いが所定値以上の場合、急迫状態にあったものとみなすことができるが、次回、増加度合いが所定値以上となった場合には、判定部904は、家畜A1が発情したものと判定する。そして、特定部905は、第1の時間に家畜A1が発情したものと発情開始時刻を特定する。さらに、出力部906が家畜A1の識別情報と発情開始時刻とを出力する。
これにより、家畜A1の計測結果が3回連続して閾値以上の場合であっても、3回目の計測結果を急迫状態であるとみなすことができる。したがって、3回連続して家畜A1の計測結果が閾値以上である場合であっても、急迫状態である場合には発情していないものとみなすことができ、誤報を防止することができる。
なお、4回目の家畜A1の計測結果が閾値以上である場合には、発情しているものとみなして、1回目に相当する第1の時間帯に発情があったものとして家畜A1の識別情報を出力することができる。これにより、誤報を防止しつつ、発情の開始時期を精度よく検出することができる。
ここで、取得部902による他の家畜A2〜Anの歩数の計測結果の取得について説明する。まず、第2記憶部907は、家畜群のうち群れを形成している複数の家畜A1〜Anを記憶する機能を有する。具体的には、第2記憶部907は、例えば、図8に示した群れ管理DB203を記憶する。変化検出部903は、第2記憶部907を参照して、家畜A1と群れを形成している他の家畜A2〜Anを抽出する機能を有する。取得部902は、変化検出部903によって抽出された他の家畜A2〜Anの歩数の計測結果を取得する。このようにして、取得部902は、他の家畜A2〜Anの歩数の計測結果を取得することができる。
なお、群れについては、群れ情報800−lとして第2記憶部907に予め記憶しておく必要はなく、例えば、中継機211の通信エリアごとに位置している複数の家畜Aを一つの群れとして設定することも可能である。また、例えば、二つの通信エリアが近くに存在し、一つの群れが二つの通信エリアに跨って位置しているときには、群れを設定しないようにすればよい。
この場合、一つの群れが二つの通信エリアに跨って存在しない程度に離間する遠くの通信エリアに位置したときに、群れを設定するようにすればよい。なお、一頭目の設定として通信エリアにいる群れが未設定の家畜Aについては、同一通信エリアの他の家畜Aに群れが未設定の場合であり、かつ、群れが跨る程度に近い別の通信エリアが存在しない場合に、新たな群れを設定すればよい。
(クライアント装置230に表示される画面例)
つぎに、クライアント装置230に表示される画面例について説明する。
図10は、クライアント装置230に表示される画面例を示す説明図である。図10において、ディスプレイ508には、通知情報1001と、現在時刻1002とが表示されている。通知情報1001は、発情した家畜Aを識別する情報としての通信機IDと、発情した時間帯「13時〜14時」とが表示されている。
また、現在時刻1002は16:00を示しており、発情の開始時間との時間差が最大3時間となっている。つまり、13:00に発情していた場合には、時間差が最大の3時間であり、14:00に発情していた場合には、時間差が最小の2時間となる。このような表示画面により、家畜Aが発情した場合に、発情の開始時期の時間差を抑えつつ、発情の開始時期を通知することができる。したがって、受胎の確率を上げることができるとともに、オスメスの産み分けを効果的に行うことができる。なお、通知情報1001には、発情した時間帯「13時〜14時」が表示されているが、これに限らず、例えば、時間幅の中間点として、「発情した時間:13時半」という表示を行ってもよい。
(発情判定の一例)
つぎに、図11〜図14を用いて、発情判定の一例について説明する。図11は、発情判定の一例(その1)を示す説明図である。図11において、説明図1100は、横軸に時間、縦軸に計測結果である歩数を示しており、ある群れに属する判定対象の家畜A1の時間帯と歩数の関係を表している。歩数には、所定の閾値が設定されている。発情報知装置102が各時間帯の歩数の情報を取得する時刻は、各時間帯の後ろの時間とし、具体的には、4時〜5時の時間帯であれば、歩数の情報を取得する時刻は5時とする。また、原則として、各時間帯の歩数が連続して3回閾値以上となった場合に、判定対象の家畜A1が発情していると判定するものとする。
説明図1100は、食事により歩数が減少した場合、食事の前後の時間帯で歩数が閾値以上となっている場合に家畜A1が発情しているものと判定するようにした一例を示す。説明図1100は、ある群れに属する家畜A1の時間帯と歩数の関係を表しており、4時〜5時の歩数が閾値以上となっている。5時〜6時の歩数は、閾値未満となっている。6時〜7時の歩数は閾値以上となっている。
6時〜7時の歩数を今回の計測結果とする。4時〜5時の歩数が閾値以上であるため、5時〜6時の計測結果が食事をしていたことによって歩数が減少している可能性がある。そのため、発情報知装置102は、同一群れ内の他の家畜A2〜Anについて、5時〜6時の歩数の減少度合いを算出する。なお、5時〜6時の歩数の減少度合いは、4時〜5時の歩数を基準に5時〜6時の歩数がどの程度減少したかを示す値である。減少度合いが、所定値以上の場合、つまり、他の家畜A2〜Anの歩数が減少している場合、発情報知装置102は、5時〜6時の時間帯が食事中であると判定する。
そして、発情報知装置102は、食事中の5時〜6時の歩数については、食事の前後の時間帯で閾値以上となっているため、判定対象の家畜A1が発情しているものと判定する。発情報知装置102は、7時の時刻に、家畜A1が4時〜5時に発情したという情報を出力する。なお、減少度合いが、所定値未満の場合、つまり、他の家畜A2〜Anについて歩数が減少していない場合、発情報知装置102は、家畜A1が発情していないものと判定する。
ここで、食事中であることを考慮せずに発情の判定を行った場合について補足しておく。5時〜6時の時間帯の歩数が閾値未満となったことにより、例えば、歩数が閾値以上となった際の時間帯の連続性をリセットしたとする。すなわち、連続性については6時〜7時の時間帯を始点にして以降連続して3回の時間帯で歩数が閾値以上になるか否かを判定したとする。この場合、2回後の時間帯である9時の時刻に、6〜7時に家畜A1が発情したという情報を出力することになる。したがって、発情の開始時刻を2時間遅い時間として検出し、また、報知する時刻も1時間遅い時刻となる。
説明図1100に示した判定例では、食事の前後の時間帯で歩数が閾値以上となっている場合に、最初に閾値以上となった時間帯で、家畜A1が発情したものと判定するようにした。これにより、発情の開始時期を正確に検出できるとともに、発情開始時期との時間差を抑えた早い時刻に報知することができる。したがって、受胎の確率を上げることができるとともに、オスメスの産み分けを効果的に行うことができる。
なお、より正確性を高めるという観点からすると、時間帯6時〜7時のつぎの時間帯である7時〜8時に歩数が閾値以上となった場合に、家畜A1が発情しているものと判定するようにしてもよい。すなわち、食事を挟んで、実際に3回連続して閾値以上となった場合に、家畜A1が発情しているものと判定してもよい。
また、ここでは、各時間帯の歩数が連続して3回閾値以上となった場合に、判定対象の家畜A1が発情していると判定するものとしたが、各時間帯の歩数が連続して2回閾値以上となった場合に、判定対象の家畜A1が発情していると判定するものとしてもよい。この場合、今回の歩数が閾値以上となった場合、前回の時間帯が食事中であると判定したときに、家畜A1が発情していると判定するようにすればよい。
図12は、発情判定の一例(その2)を示す説明図である。図12において、説明図1200は、食事により歩数が減少し、かつ、食事の前後の時間帯で歩数が閾値以上となっている場合に、家畜A1が発情しているものと判定するようにした他の一例を示す。説明図1200において、4時〜5時、5時〜6時、7時〜8時の歩数が閾値以上となっている。6時〜7時の歩数は、閾値未満となっている。
7時〜8時の歩数を今回の計測結果とする。4時〜5時の3回前の歩数と5時〜6時の2回前の歩数とが閾値以上であるため、6時〜7時の前回の計測結果が食事をしていたことによって、6時〜7時には既に発情しているものの歩数が減少している可能性がある。そのため、発情報知装置102は、同一群れ内の他の家畜A2〜Anについて、6時〜7時の歩数の減少度合いを算出する。減少度合いが、所定値以上の場合、つまり、他の家畜A2〜Anの歩数が減少している場合、発情報知装置102は、6時〜7時の時間帯が食事中であると判定する。
そして、発情報知装置102は、食事の前後の時間帯で閾値以上となっているため、判定対象の家畜A1が発情しているものと判定する。発情報知装置102は、8時の時刻に、家畜A1が4時〜5時に発情したという情報を出力する。なお、6時〜7時において、減少度合いが、所定値未満の場合、つまり、他の家畜A2〜Anについて歩数が減少していない場合、発情報知装置102は、家畜A1が発情していないものと判定する。
ここで、食事中であることを考慮せずに発情の判定を行った場合について補足しておく。6時〜7時の時間帯の歩数が閾値未満となったことにより、例えば、歩数が閾値以上となった際の時間帯の連続性をリセットしたとする。すなわち、連続性については7時〜8時の時間帯を始点にして次回以降の時間帯である8時〜9時の時間帯と、9時〜10時の時間帯とで3回連続して歩数が閾値以上となったと判定したとする。この場合、10時の時刻に、7〜8時に家畜A1が発情したという情報を出力することになる。したがって、発情の開始時刻を3時間遅い時間として検出し、また、報知する時刻も2時間遅い時刻となる。
図13は、発情判定の一例(その3)を示す説明図である。図13において、説明図1300は、2回連続で閾値以上となり、かつ、閾値以上となる前の時間帯において食事により歩数が減少している場合に、発情しているものと判定するようにした一例を示す。説明図1300において、5時〜6時、6時〜7時の歩数が閾値以上となっている。
6時〜7時の歩数を今回の計測結果とする。5時〜6時の前回の歩数が閾値以上であるため、4時〜5時の前々回の計測結果が食事をしていたことによって、4時〜5時には既に発情しているものの、歩数が減少している可能性がある。そのため、発情報知装置102は、同一群れ内の他の家畜A2〜Anについて、4時〜5時の歩数の減少度合いを算出する。減少度合いが、所定値以上の場合、つまり、他の家畜A2〜Anの歩数が減少している場合、発情報知装置102は、4時〜5時の時間帯が食事中であると判定する。
そして、発情報知装置102は、3回連続ではなく2回連続で閾値以上となっているものの、閾値以上となる前の時間帯において食事により歩数が減少しているため、家畜A1が発情しているものと判定する。
図14は、発情判定の一例(その4)を示す説明図である。図14において、説明図1400は、3回連続して歩数が閾値以上となった場合でも、急迫時には発情と判定しないようにした一例を示す。説明図1400において、4時〜5時、5時〜6時、6時〜7時の歩数が閾値以上となっている。つまり、3回連続で各時間帯の家畜A1の歩数が閾値以上となっている。
説明図1400では、6時〜7時の歩数が閾値以上となっていることについて、野犬などの他の動物の出現により急迫状態となっていないかを考慮する。具体的には、発情報知装置102は、同一群れ内の他の家畜A2〜Anについて、6時〜7時の歩数の増加度合いを算出する。増加度合いが、所定値以上の場合、つまり、他の家畜A2〜Anの歩数が増加している場合、発情報知装置102は、6時〜7時に急迫状態にあったと判定する。
そして、発情報知装置102は、つぎの時間帯である7時〜8時の歩数が閾値未満であれば、家畜A1が発情していないものと判定する。一方、発情報知装置102は、つぎの時間帯である7時〜8時の歩数が閾値以上であれば、家畜A1が発情しているものと判定する。具体的には、発情報知装置102は、急迫状態の6時〜7時の時間帯については、連続性の回数に含ませず、4時〜5時、5時〜6時、7時〜8時の3つの時間帯で3回連続して歩数が閾値以上となったものとし、家畜A1が発情しているものと判定する。
なお、7時〜8時以降の時間帯についても、他の家畜A2〜Anの増加度合いを算出し、増加度合いを考慮して、発情の判定を行ってもよい。つまり、7時〜8時以降の時間帯において歩数が閾値以上であり、かつ、増加度合いが所定値以上の場合には、その都度、次回以降に発情の判定がシフトされるようにしてもよい。
家畜A1が発情しているものと判定した場合、発情報知装置102は、8時の時刻に、家畜A1が4時〜5時に発情したという情報を出力する。なお、6時〜7時における増加度合いが、所定値未満の場合、つまり、他の家畜A2〜Anの歩数が増加していない場合、発情報知装置102は、6時〜7時に急迫状態がないと判定し、家畜A1が発情しているものと判定する。具体的には、発情報知装置102は、7時の時刻に、家畜A1が4時〜5時に発情したという情報を出力する。
説明図1400に示した判定例では、家畜A1の発情を検出する際の誤検出を防止することができる。したがって、誤検出によって作業者が放牧地に赴く、という無駄な作業を低減させることができる。なお、説明図1400では、家畜A1の歩数が連続して3回閾値以上となった際に、3回目の増加度合いのみを考慮し、すなわち、発情しているか否かを判定するときにのみ、増加度合いを考慮するようにした。これは、食事に比べて急迫状態となる頻度が少ないためであり、少なくとも発情の判定を行うときにのみ増加度合いを考慮するようにしたものである。なお、1回目や2回目についても、それぞれ増加度合いを考慮してもよい。
(中継機211の通信処理手順)
つぎに、中継機211の通信処理手順について説明する。図15は、中継機211の通信処理手順の一例を示すフローチャートである。図15のフローチャートにおいて、中継機211は、通信機101から計測結果情報および通信機IDを受信したか否かを判断する(ステップS1501)。なお、計測結果情報および通信機IDは、例えば1時間おきに通信機101から送信される。
中継機211は、計測結果情報および通信機IDを受信するまで待機する(ステップS1501:No)。計測結果情報および通信機IDを受信した場合(ステップS1501:Yes)、中継機211は、受信した計測結果情報および通信機IDを発情報知装置102に送信し(ステップS1502)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
このように、中継機211は、計測結果情報および通信機IDを受信した場合、これらの情報を発情報知装置102に送信することができる。
(発情報知装置102の発情報知処理手順)
つぎに、発情報知装置102の発情報知処理手順について説明する。図16は、発情報知装置102の発情報知処理手順の一例を示すフローチャート(その1)である。図16のフローチャートにおいて、発情報知装置102は、まず、中継機211から、通信機101の計測結果情報および通信機IDを受信したか否かを判断する(ステップS1601)。発情報知装置102は、計測結果情報および通信機IDを受信するまで待機する(ステップS1601:No)。計測結果情報および通信機IDは、例えば1時間おきに中継機211から送信される。
計測結果情報および通信機IDを受信すると(ステップS1601:Yes)、発情報知装置102は、計測結果情報および通信機IDを歩数情報DB202(図7参照)に記憶する(ステップS1602)。そして、発情報知装置102は、群れID「M1」〜「Ml」のうち「1〜l」の値を示す「i」に「1」を設定する(ステップS1603)。そして、発情報知装置102は、群れID「Mi」の群れ情報800−iを選択する(ステップS1604)。群れ情報800−iには、群れIDと、通信機IDとが含まれる。発情報知装置102は、群れID「Mi」の群れ情報800−iから通信機IDを選択する(ステップS1605)。
そして、発情報知装置102は、歩数情報DB202(図7参照)から、通信機IDに対応する歩数情報700である計測結果情報を取得する(ステップS1606)。そして、発情報知装置102は、発情判定処理を実行する(ステップS1607)。発情判定処理の詳細については、図17および図18を用いて後述する。つぎに、発情報知装置102は、未選択の通信機IDがあるか否かを判断する(ステップS1608)。未選択の通信機IDがある場合(ステップS1608:Yes)、発情報知装置102は、ステップS1605の処理に移行させる。未選択の通信機IDがない場合(ステップS1608:No)、発情報知装置102は、「i」に「1」を加算する(ステップS1609)。
そして、発情報知装置102は、「i」が「l」より大きいか否かを判断する(ステップS1610)。「i」が「l」以下の場合(ステップS1610:No)、発情報知装置102は、ステップS1604の処理に移行させる。「i」が「l」より大きい場合(ステップS1610:Yes)、発情報知装置102は、本フローチャートによる一連の処理を終了する。これにより、発情報知装置102は、通信機IDを発情判定の対象とすることができる。
つぎに、図17を用いて、図16のステップS1607に示した発情判定処理手順について説明する。図17は、発情報知装置102の発情判定処理手順の一例を示すフローチャート(その1)である。図17のフローチャートにおいて、発情報知装置102は、歩数情報DB202を参照し、発情予兆フラグがONを示す「1」であるか否かを判定する(ステップS1701)。発情予兆フラグは、発情の兆候がある場合に「1」に設定されるフラグであり、詳細については後述するが、ステップS1713および図18のステップS1804において「1」に設定される。
発情予兆フラグが「0」である場合(ステップS1701:No)、発情報知装置102は、今回の計測値が閾値以上であるか否かを判断する(ステップS1702)。今回の計測値が閾値未満である場合(ステップS1702:No)、発情報知装置102は、本フローチャートによる一連の処理を終了する。今回の計測値が閾値以上である場合(ステップS1702:Yes)、発情報知装置102は、2回連続で閾値以上であるか否かを判断する(ステップS1703)。
2回連続で閾値以上ではない場合(ステップS1703:No)、つまり、今回初めて閾値以上となった場合、発情報知装置102は、図18のステップS1801の処理に移行させる。2回連続で閾値以上である場合(ステップS1703:Yes)、発情報知装置102は、3回連続で閾値以上であるか否かを判定する(ステップS1704)。3回連続で閾値以上ではない場合(ステップS1704:No)、つまり、2回連続で閾値以上である場合、発情報知装置102は、図18のステップS1801の処理に移行させる。
3回連続で閾値以上である場合(ステップS1704:Yes)、発情報知装置102は、歩数情報DB202(図7参照)から同一群れ内の他の家畜Aの計測結果を取得し、同一群れ内の他の家畜Aの増加度合いを算出する(ステップS1705)。増加度合いは、急迫時に群れ全体の家畜Aの歩数が増加したことを示す値であり、具体的には、前回の時間帯から今回の時間帯にかけてどれほど他の家畜Aの歩数が増加したかを示す値である。そして、発情報知装置102は、算出した増加度合いが所定値β未満であるか否かを判断する(ステップS1706)。
増加度合いが所定値β以上の場合(ステップS1706:No)、つまり、他の家畜Aの歩数が増加する急迫状態である場合、発情報知装置102は、発情予兆フラグを「1」に設定し(ステップS1713)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。具体的に補足しておくと、図14に示した6時〜7時の時間帯における判定において発情フラグが「1」に設定される。増加度合いが所定値β未満の場合(ステップS1706:Yes)、つまり、他の家畜Aについては歩数が増加していない場合、発情報知装置102は、3つ前の時間帯を発情開始と判定する(ステップS1707)。なお、ステップS1707に至る発情開始の判定は、図14に示した発情判定に相当する。
そして、発情報知装置102は、通信機IDと発情した時間帯の情報をクライアント装置230に送信し(ステップS1708)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。ステップS1701において、発情予兆フラグが「1」である場合(ステップS1701:Yes)、発情報知装置102は、今回の計測値が閾値以上であるか否かを判断する(ステップS1709)。今回の計測値が閾値未満である場合(ステップS1709:No)、発情報知装置102は、発情予兆フラグを「0」に設定し(ステップS1711)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
今回の計測値が閾値以上である場合(ステップS1709:Yes)、発情報知装置102は、発情開始の時間帯を判定する。(ステップS1710)。具体的には、発情フラグが「1」に設定されたタイミングが、ステップS1713であれば、4つ前の時間帯を発情開始の時間帯であると判定し、図18のステップS1804であれば、2つ前の時間帯を発情開始であると判定する。
4つ前の時間帯が発情開始の時間帯であるという判定は、図14に示した発情判定に相当する。2つ前の時間帯が発情開始の時間帯であるという判定は、図13に示した発情判定に相当する。なお、発情フラグを「1」に設定する際には、設定したタイミングも記憶しておくようにしたり、または、それぞれ異なるフラグを設定したりしておけばよい。そして、発情報知装置102は、発情予兆フラグを「0」に設定し(ステップS1712)、ステップS1708に移行させる。
図18は、発情報知装置102の発情判定処理手順の一例を示すフローチャート(その2)である。図18のフローチャートにおいて、発情報知装置102は、歩数情報DB202(図7参照)から同一群れ内の他の家畜Aの計測結果を取得し、同一群れ内の他の家畜Aの減少度合いを算出する(ステップS1801)。なお、減少度合いとは、食事によって群れ全体の家畜Aの歩数が減少したことを示す値であり、具体的には、前々回の時間帯から前回の時間帯にかけてどれほど歩数が減少したかを示す値である。そして、発情報知装置102は、算出した減少度合いが所定値α以上であるか否かを判断する(ステップS1802)。つまり、ステップS1802では、発情報知装置102は、前回の時間帯が食事中であるか否かを判定する。
減少度合いが所定値α未満の場合(ステップS1802:No)、つまり、前回の時間帯が食事中ではない場合、発情報知装置102は、本フローチャートによる一連の処理を終了する。減少度合いが所定値α以上の場合(ステップS1802:Yes)、発情報知装置102は、2つ前の時間帯も閾値以上であるか否かを判断する(ステップS1803)。
2つ前の時間帯が閾値以上ではない場合(ステップS1803:No)、発情報知装置102は、発情予兆フラグを「1」に設定し(ステップS1804)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。具体的に補足しておくと、図13に示した5時〜6時の時間帯における判定において発情フラグが「1」に設定される。2つ前の時間帯も閾値以上である場合(ステップS1803:Yes)、発情報知装置102は、3つ前の時間帯も閾値以上であるか否かを判断する(ステップS1805)。
3つ前の時間帯が閾値以上ではない場合(ステップS1805:No)、発情報知装置102は、2つ前の時間帯を発情開始と判定し(ステップS1806)、図17のステップS1708の処理に移行させる。なお、ステップS1806に至る発情開始の判定は、図11に示した発情判定に相当する。
3つ前の時間帯も閾値以上である場合(ステップS1803:Yes)、発情報知装置102は、3つ前の時間帯を発情開始と判定し(ステップS1807)、図17のステップS1708の処理に移行させる。なお、ステップS1807に至る発情開始の判定は、図12に示した発情判定に相当する。
図17および図18に示した発情判定処理により、食事中を考慮して、家畜Aの発情を検出することができ、家畜Aの検出精度を向上させることができる。具体的には、発情の開始時期を食事後であると判定してしまうことによる受胎の確率の低下等を抑止することができる。したがって、受胎の確率を上げることができるとともに、オスメスの産み分けを効果的に行うことができる。
また、図17および図18に示した発情判定処理により、急迫状態であるか否かを考慮して家畜Aの発情を検出することができる。これにより、家畜Aの発情を検出する際の誤検出を防止することができる。したがって、誤検出によって作業者が放牧地に赴く、という無駄な作業を低減させることができる。
(クライアント装置230の発情報知処理手順)
つぎに、クライアント装置230の発情報知処理手順について説明する。図19は、クライアント装置230の発情報知処理手順の一例を示すフローチャートである。図19のフローチャートにおいて、クライアント装置230は、発情報知装置102から通信機IDと時間帯の情報を受信したか否かを判断する(ステップS1901)。
通信機IDと発情した時間帯の情報を受信するまで、クライアント装置230は、待機する(ステップS1901:No)。通信機IDと時間帯の発情した情報を受信した場合(ステップS1901:Yes)、クライアント装置230は、通信機IDと発情した時間帯の情報を出力し(ステップS1902)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。これにより、家畜Aが発情した場合に、家畜Aを管理する作業者に、家畜Aの発情を通知することができる。
以上説明したように、実施の形態1にかかる発情報知装置102では、ある家畜Aの今回の歩数が閾値以上で前回の歩数が閾値未満の時、他の家畜Aの歩数が前々回から前回で所定量減少している際、家畜Aが発情中と判定するようにした。これにより、食事中の歩数減少を考慮して、家畜Aの発情判定を行うことができ、発情した家畜Aの検出精度を向上させることができる。
具体的には、発情の開始時期を食事後であると判定してしまうことによる受胎の確率の低下等を抑止することができる。したがって、受胎の確率を上げることができるとともに、オスメスの産み分けを効果的に行うことができる。この結果、発情した家畜Aの把握にかかる作業負荷を軽減することができる。
また、実施の形態1にかかる発情報知装置102によれば、食事中であると判定した時間帯の前後の時間帯で歩数が閾値以上となっている場合に家畜Aが発情しているものと判定することができる。したがって、家畜Aの検出精度をより向上させることができる。
また、実施の形態1にかかる発情報知装置102によれば、歩数が閾値以上である場合であっても、急迫状態であるか否かを考慮して、家畜Aが発情しているものと判定することができる。これにより、家畜Aの発情を検出する際の誤検出を防止することができる。したがって、誤検出によって作業者が放牧地に赴く、という無駄な作業を低減させることができる。
さらに、実施の形態1にかかる発情報知装置102によれば、各時間帯の歩数が連続して3回閾値以上である場合、3回目の時間帯に各家畜Aが急迫状態となっているか否かを考慮して、家畜Aが発情しているものと判定することができる。これにより、家畜Aの発情を検出する際の誤検出をより防止することができる。
(実施の形態2)
つぎに、実施の形態2にかかる発情報知装置について説明する。なお、実施の形態1では、時間帯ごとに計測した歩数が連続して閾値以上となった場合に、食事および急迫状態を考慮して発情を判定するようにした。実施の形態2は、時間帯ごとに計測した歩数が連続して閾値場となった場合ではなく、単一の時間帯で閾値以上となった場合に、急迫状態のみを考慮して発情を判定するようにする。なお、実施の形態1で説明した箇所と同一箇所については、同一符号を付して説明を省略する。
(発情報知装置2000の機能的構成)
図20は、実施の形態2にかかる発情報知装置2000の機能的構成を示すブロック図である。図20において、発情報知装置2000は、第1記憶部2001と、取得部2002と、変化検出部2003と、判定部2004と、特定部2005と、出力部2006とを含む構成である。取得部2002〜出力部2006は制御部となる機能であり、具体的には、例えば、図5に示した磁気ディスク505などに記憶されたプログラムをCPU501に実行させることにより、または、磁気ディスク505、I/F509などにより、その機能を実現する。各機能部の処理結果は、例えば、RAM503に記憶される。
第1記憶部2001は、時間の経過に従って連続する第1および第2の時間帯の家畜群の各々の家畜の歩数の計測結果を記憶する。具体的には、第1記憶部2001は、家畜Aごとに、第1の時間として0時〜1時、第2の時間として1時〜2時の連続する各時間帯の計測結果を記憶する。第1記憶部2001は、例えば、図7に示した歩数情報DB202に相当する。
取得部2002は、第1記憶部2001の中から、第2の時間帯の家畜群のいずれかの家畜Aの歩数の計測結果を取得する。例えば、取得部2002は、例えば今回の判定対照である家畜A1の計測結果として、群れIDが「M1」の通信機ID「G101」の1時〜2時の計測結果を取得する。
取得部2002は、判定部2004によって第2の時間帯の家畜A1の歩数の計測結果が閾値以上であると判定された場合、第1記憶部2001から第1および第2の時間帯の家畜群のうちの家畜A1とは異なる他の家畜A2〜Anの歩数の計測結果を取得する。具体的には、取得部2002は、前回の0時〜1時、今回の1時〜2時の家畜A2〜Anの歩数の計測結果を取得する。
変化検出部2003は、取得部2002によって取得された第1および第2の時間帯の他の家畜A2〜Anの歩数の計測結果に基づいて、第1の時間帯から第2の時間帯の他の家畜A2〜Anの歩数の増加度合いを算出する。増加度合いとは、家畜Aの属する群れ全体が急迫状態によって歩数が増加しているか否かを判定するための変化割合であり、具体的には、第1の時間帯の歩数を基準に、第2の時間帯の歩数がどの程度増加したかを示す値である。
判定部2004は、変化検出部2003によって算出された増加度合いが所定値未満の場合、つまり、急迫状態ではないとみなすことができる場合、家畜A1が発情しているものと判定する。特定部2005は、家畜A1が発情した時間帯として第2の時間帯を特定する。出力部2006は、家畜A1の識別情報とともに、第2の時間帯に家畜A1が発情したという情報を出力する。
(発情報知装置2000の発情判定処理手順)
つぎに、発情報知装置2000の発情判定処理手順について説明する。図21は、発情報知装置2000の発情判定処理手順の一例を示すフローチャートである。図21のフローチャートにおいて、発情報知装置2000は、まず、今回の計測値が閾値以上であるか否かを判断する(ステップS2101)。今回の計測値が閾値未満である場合(ステップS2101:No)、発情報知装置2000は、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
今回の計測値が閾値以上である場合(ステップS2101:Yes)、歩数情報DB202(図7参照)から同一群れ内の他の家畜Aの計測結果を取得し、発情報知装置2000は、同一群れ内の他の家畜Aの増加度合いを算出する(ステップS2102)。増加度合いは、急迫時に群れ全体の家畜Aの歩数が増加したことを示す値であり、具体的には、前回の時間帯から今回の時間帯にかけてどれほど他の家畜Aの歩数が増加したかを示す値である。そして、発情報知装置2000は、算出した増加度合いが所定値β未満であるか否かを判断する(ステップS2103)。
増加度合いが所定値β以上の場合(ステップS2103:No)、つまり、他の家畜Aの歩数が増加する急迫状態である場合、発情報知装置2000は、家畜Aが発情していないものとみなし、本フローチャートによる一連の処理を終了する。増加度合いが所定値β未満の場合(ステップS2103:Yes)、つまり、他の家畜Aについては歩数が増加していない場合、発情報知装置2000は、今回の時間帯を発情開始と判定する(ステップS2104)。そして、発情報知装置2000は、通信機IDと発情した時間帯の情報をクライアント装置230に送信し(ステップS2105)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
以上説明したように、実施の形態2にかかる発情報知装置2000によれば、一時的に動き回った場合や、野犬などの出現により歩数が増加した場合に、発情していないにもかかわらず発情と判定しまうことを抑止することができる。すなわち、家畜Aの発情を検出する際の誤検出を防止することができる。したがって、誤検出によって作業者が放牧地に赴く、という無駄な作業を低減させることができる。
なお、実施の形態2においても、実施の形態1と同様に、時間帯ごとに計測した歩数の計測結果が連続して3回閾値以上となった場合に、発情しているものと判定するようにしてもよい。また、急迫状態であるか否かを考慮する場合には、実施の形態1と同様に、例えば3回目の判定時のみ増加度合いを用いるようにすればよい。
なお、実施の形態で説明した発情報知方法は、予め用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーション等のコンピュータで実行することにより実現することができる。本発情報知プログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。また、本発情報知プログラムは、インターネット等のネットワークを介して配布してもよい。
101 通信機
102 発情報知装置
211 中継機
202 歩数情報DB
203 疾病情報DB
230 クライアント装置
901 第1記憶部
902 取得部
903 変化検出部
904 判定部
905 特定部
906 出力部
907 第2記憶部
2000 発情報知装置
2001 第1記憶部
2002 取得部
2003 変化検出部
2004 判定部
2005 特定部
2006 出力部

Claims (7)

  1. 複数の家畜にそれぞれ装着された歩数計測手段からの歩数計測結果に基づき、発情の判定を行うコンピュータが実行する発情報知方法であって、
    前記複数の家畜それぞれの前記歩数計測結果を特定の間隔で収集し、
    所定割合以上の前記複数の家畜の前記歩数計測結果の直前時間帯に対する変化割合が所定値以上である変化時間帯を検出し、
    前記複数の家畜それぞれについて、前記変化時間帯に対応した前記歩数計測結果を除いた複数の前記歩数計測結果に基づき、発情の有無を判定し、
    前記発情と判定した前記家畜の識別情報を出力する、
    処理を前記コンピュータが実行することを特徴とする発情報知方法。
  2. 請求項1に記載の発情報知方法であって、
    前記コンピュータが、
    前記発情と判定した場合、前記変化時間帯においても前記発情の兆候が継続したと見なして、前記発情と判定した前記家畜の発情開始時刻を特定する処理を実行し、
    前記出力する処理は、前記発情と判定した前記家畜の識別情報と、特定した前記発情開始時刻とを出力することを特徴とする発情報知装置。
  3. 請求項1に記載の発情報知方法であって、
    前記検出する処理は、前記複数の家畜の群れの情報を有する記憶部を参照して、所定割合以上の同じ群れに属する前記複数の家畜の前記歩数計測結果の直前時間帯に対する変化割合が所定値以上である変化時間帯を検出することを特徴とする発情報知方法。
  4. 複数の家畜にそれぞれ装着された歩数計測手段からの歩数計測結果に基づき、発情の判定を行う発情報知装置であって、
    前記複数の家畜それぞれの前記歩数計測結果を特定の間隔で収集する取得部と、
    所定割合以上の前記複数の家畜の前記歩数計測結果の直前時間帯に対する変化割合が所定値以上である変化時間帯を検出する変化検出部と、
    前記複数の家畜それぞれについて、前記変化時間帯に対応した前記歩数計測結果を除いた複数の前記歩数計測結果に基づき、発情の有無を判定する判定部と、
    前記発情と判定された前記家畜の識別情報を出力する出力部と、
    を有する発情報知装置。
  5. 請求項4に記載の発情報知装置であって、
    前記判定部で発情と判定された場合、前記変化時間帯においても前記発情の兆候が継続したと見なして、発情開始時刻を特定する特定部を有し、
    前記出力部は、前記発情と判定された前記家畜の識別情報と前記特定部によって特定された前記発情開始時刻とを出力することを特徴とする発情報知装置。
  6. 請求項4に記載の発情報知装置であって、
    前記変化検出部は、前記複数の家畜の群れの情報を有する記憶部を参照して、所定割合以上の同じ群れに属する前記複数の家畜の前記歩数計測結果の直前時間帯に対する変化割合が所定値以上である変化時間帯を検出することを特徴とする発情報知装置。
  7. 複数の家畜にそれぞれ装着された歩数計測手段からの歩数計測結果に基づき、発情の判定を行うコンピュータに実行させる発情報知プログラムであって、
    前記複数の家畜それぞれの前記歩数計測結果を特定の間隔で収集し、
    所定割合以上の前記複数の家畜の前記歩数計測結果の直前時間帯に対する変化割合が所定値以上である変化時間帯を検出し、
    前記複数の家畜それぞれについて、前記変化時間帯に対応した前記歩数計測結果を除いた複数の前記歩数計測結果に基づき、発情の有無を判定し、
    前記発情と判定した前記家畜の識別情報を出力する、
    処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とする発情報知プログラム。
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