JPWO2013145295A1 - カラーチャート検出装置、カラーチャート検出方法及びカラーチャート検出用コンピュータプログラム - Google Patents
カラーチャート検出装置、カラーチャート検出方法及びカラーチャート検出用コンピュータプログラム Download PDFInfo
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Abstract
所定の配列に従って配置された複数のパレットを有するカラーチャートが写った画像からそのカラーチャートを検出するカラーチャート検出装置が提供される。このカラーチャート検出装置は、少なくとも3以上の所定数のパレットのそれぞれについて、そのパレットに相当する色成分を持つ画素を画像から抽出し、所定数のパレットのうち、少なくとも3個のパレットを第1のグループとし、その第1のグループに含まれるパレットのそれぞれについて抽出された画素の中から、パレットごとに選択した画素の組み合わせがパレットの所定の配列に従って並んでいる場合、その組み合わせに含まれる画素を第1のグループの対応するパレットが写っている可能性がある候補画素として検出し、候補画素に基づいて、その候補画素に対応するパレットの画像上での色を表す色情報及びそのパレットの画像上での位置を表す位置情報を求める。
Description
本発明は、例えば、画像に写ったカラーチャートを検出するカラーチャート検出装置、カラーチャート検出方法及びカラーチャート検出用コンピュータプログラムに関する。
従来より、画像の色補正を行うためにカラーチャートが利用されている。カラーチャートは、パレットを複数有し、各パレットには、互いに異なる色が付されている。パレットごとに、カラーチャートが写った画像においてそのパレットが写っている領域の色と、実際のパレットの色とを比較することで、画像生成の際に生じる色合いの変化が測定される。そして、その色合いの変化を打ち消すように画像を色補正することで、画像に写った被写体の色合いが自然な色合いとなる。
適切な色補正を行うためには、画像上の各パレットの位置が特定される必要がある。従来、ユーザがディスプレイに表示された画像を視認して、画像上でカラーチャートの各パレットが写っている領域を特定し、個々のパレットが写っている位置及び範囲を指定する情報を色補正を実行する装置に入力していた。しかし、ユーザ自身がパレットの位置及び範囲を指定することは、ユーザにとって煩雑である。そこで、画像に写っているカラーチャートを検出するための様々な技術が提案されている(例えば、特許文献1〜3を参照)。
例えば、特許文献1には、カラーチャートが写っている画像に対してパターンマッチングを行ってカラーチャートの位置を検出することが開示されている。
また、特許文献2には、サンプリングされた画像信号を色度信号に変換し、その色度信号の分布形状を調べることでカラーチャート画像か否かを判定する技術が開示されている。
さらに、特許文献3には、色参照パターンが配置された二次元コードを撮影した画像からその色参照パターンを特定し、その色情報を抽出して色補正に利用する技術が提案されている。
しかしながら、パターンマッチングは演算量が多い。特に、カラーチャートの位置を特定する情報がなければ、カラーチャートを検出する装置は、画像全体を走査するように、画像に対するカラーチャートに対応するテンプレートの位置を変えつつ一致度合いを調べることになる。そのため、カラーチャートの位置を特定するための演算量は膨大になる。一方、携帯電話機といった携帯端末またはデジタルカメラがカラーチャートを検出する場合には、消費電力などの制約により、極力演算量は少ないことが好ましい。また携帯端末またはデジタルカメラでは、カラーチャートの検出に利用可能なハードウェアリソースも限られているので、演算量が多いほど、カラーチャートの検出に要する時間も長くなり、ユーザの利便性が低下する。
また、特許文献2に開示されている技術は、色分布の統計量に基づいてカラーチャートが写っているか否かを判定するものであり、画像上のカラーチャートの位置を特定するものではない。さらに、カラーチャートは、他の被写体とともに撮影されることがあり、このような場合、画像上でカラーチャートが占める領域は、他の被写体または背景が占める領域よりも小さくなる。このような画像から求めた色分布の形状は、カラーチャートよりもむしろ他の被写体あるいは背景の色分布に左右されるので、特許文献2に開示されている技術は、カラーチャートが写っているか否かを正確に判定できないおそれがあった。
さらに、特許文献3に開示されている技術では、画像上のカラーチャートの位置を特定するために、予め形状が分かっている二次元コードが検出される。しかし、この技術では、二次元コードにカラーチャートを設けることが必要となり、カラーチャートそのものだけでは、画像上のカラーチャートの位置は検出できない。また、カラーチャートが有する個々のパレットは矩形といった一般的な形状を有しており、パレットそのものは一様である。そのため、カラーチャートが有する特徴的な形状としては、各パレットのコーナー程度しかなく、そのようなコーナーは、カラーチャートと一緒に撮影される被写体にも含まれることがある。そのため、カラーチャートをその形状の特徴に基づいて画像から検出しようとすると、十分な検出精度が得られないおそれがあった。
そこで本明細書は、演算量を抑制しつつ、画像に写ったカラーチャートを検出可能なカラーチャート検出装置を提供することを目的とする。
一つの実施形態によれば、所定の配列に従って配置された複数のパレットを有するカラーチャートが写った画像からそのカラーチャートを検出するカラーチャート検出装置が提供される。このカラーチャート検出装置は、複数のパレットのうちの少なくとも3以上の所定数のパレットのそれぞれについて、そのパレットに相当する色成分を持つ画素を画像から抽出するパレット色画素抽出部と、所定数のパレットのうち、少なくとも3個のパレットを第1のグループとし、その第1のグループに含まれるパレットのそれぞれについて抽出された画素の中から、パレットごとに選択した画素の組み合わせがパレットの所定の配列に従って並んでいる場合、その組み合わせに含まれる画素を第1のグループの対応するパレットが写っている可能性がある候補画素として検出する組み合わせ検出部と、候補画素に基づいて、その候補画素に対応するパレットの画像上での色を表す色情報及びそのパレットの画像上での位置を表す位置情報を求めるパレット情報算出部とを有する。
本発明の目的及び利点は、請求項において特に指摘されたエレメント及び組み合わせにより実現され、かつ達成される。
上記の一般的な記述及び下記の詳細な記述の何れも、例示的かつ説明的なものであり、請求項のように、本発明を限定するものではないことを理解されたい。
上記の一般的な記述及び下記の詳細な記述の何れも、例示的かつ説明的なものであり、請求項のように、本発明を限定するものではないことを理解されたい。
本明細書に開示されたカラーチャート検出装置は、演算量を抑制しつつ、画像に写ったカラーチャートを検出できる。
以下、図を参照しつつ、幾つかの実施形態によるカラーチャート検出装置について説明する。
このカラーチャート検出装置は、カラーチャートが写った画像から、カラーチャートに含まれる複数のパレットのうちの特定のパレットを含む幾つかのパレットに相当する色を持つ領域をそれぞれ抽出する。そしてこのカラーチャート検出装置は、特定のパレットを含むパレットの組み合わせのそれぞれのパレットの色に相当する領域のうち、パレットの配列と一致する領域を実際にパレットが写っている可能性がある領域として検出する。そしてこのカラーチャート検出装置は、特定のパレットを含む複数の組み合わせについて同様の処理を行って、全ての組み合わせについてその特定のパレットが写っている可能性があるとして検出された領域を、その特定のパレットが写っている領域と判定する。
このカラーチャート検出装置は、カラーチャートが写った画像から、カラーチャートに含まれる複数のパレットのうちの特定のパレットを含む幾つかのパレットに相当する色を持つ領域をそれぞれ抽出する。そしてこのカラーチャート検出装置は、特定のパレットを含むパレットの組み合わせのそれぞれのパレットの色に相当する領域のうち、パレットの配列と一致する領域を実際にパレットが写っている可能性がある領域として検出する。そしてこのカラーチャート検出装置は、特定のパレットを含む複数の組み合わせについて同様の処理を行って、全ての組み合わせについてその特定のパレットが写っている可能性があるとして検出された領域を、その特定のパレットが写っている領域と判定する。
図1は、各実施形態またはその変形例によるカラーチャート検出装置が組み込まれた撮像装置の概略構成図である。撮像装置1は、例えば、カメラを搭載した携帯電話機、あるいはデジタルカメラである。図1に示すように、撮像装置1は、カメラモジュール2と、操作部3と、表示部4と、記憶部5と、カラーチャート検出装置6と、制御部7とを有する。さらに撮像装置1は、撮像装置1をコンピュータ、またはテレビといった他の機器と接続するために、ユニバーサルシリアルバスなどのシリアルバス規格に従ったインターフェース回路(図示せず)を有していてもよい。また制御部7と、撮像装置1のその他の各部とは、例えば、バスにより接続されている。
カメラモジュール2は、2次元状に配置された固体撮像素子のアレイを有するイメージセンサと、そのイメージセンサ上に被写体の像を結像する撮像光学系とを有する。そしてカメラモジュール2は、制御部7から通知された絞り径及びシャッター速度により被写体を撮影して、その被写体の像が写った画像を生成する。そしてカメラモジュール2は、その画像を記憶部5に記憶させる。本実施形態では、被写体にカラーチャートが含まれる。
また、本実施形態では、生成される画像は、RGB表色系で表され、各色ごとに8ビットの階調を持つカラー画像である。
なお、各色成分の階調を表すビット数は8ビットに限られず、例えば、4ビットあるいは10ビットでもよい。またカラーチャート検出の対象となる画像は、他の表色系で表されるカラー画像であってもよい。
なお、各色成分の階調を表すビット数は8ビットに限られず、例えば、4ビットあるいは10ビットでもよい。またカラーチャート検出の対象となる画像は、他の表色系で表されるカラー画像であってもよい。
図2は、カラーチャートの一例を示す図である。図2に示したカラーチャート200では、横6列×縦4列に、合計24個のパレット201が配列されている。個々のパレット201は、それぞれ、矩形形状を有し、互いに異なる色が付されている。そして、縦方向に隣接する二つのパレットの中心間の距離はaであり、一方、横方向に隣接する二つのパレットの中心間の距離はbである。
操作部3は、例えば、撮像装置1をユーザが操作するための各種の操作ボタンまたはダイヤルスイッチを有する。そして操作部3は、ユーザの操作に応じて、撮影または合焦の開始などの制御信号またはシャッター速度、絞り径などを設定するための設定信号を制御部7へ送信する。
表示部4は、例えば、液晶ディスプレイ装置といった表示装置を有し、制御部7から受け取った各種の情報、またはカメラモジュール2により生成された画像を表示する。なお、操作部3と表示部4とは、例えば、タッチパネルディスプレイを用いて一体的に形成されてもよい。
記憶部5は、例えば、読み書き可能な揮発性または不揮発性の半導体メモリ回路を有する。そして記憶部5は、カメラモジュール2から受け取った画像を記憶する。また記憶部5は、カラーチャート検出装置6からの読み出し要求によって画像をカラーチャート検出装置6へ渡し、また、記憶部5は、カラーチャート検出装置6から受け取った各パレットの色情報及び位置情報を記憶してもよい。さらに、カラーチャート検出装置6が有する各機能が、制御部7が有するプロセッサ上で実行されるコンピュータプログラムにより実現される場合、そのコンピュータプログラム及びカラーチャート検出処理で利用される各種のデータを記憶してもよい。
カラーチャート検出装置6は、カメラモジュール2により生成された画像から、カラーチャートを検出する。そしてカラーチャート検出装置6は、その画像上でのカラーチャートの各パレットの位置情報及び色情報を制御部7へ通知する。なお、カラーチャート検出装置6の詳細については後述する。
制御部7は、少なくとも一つのプロセッサ及びその周辺回路を有し、撮像装置1全体を制御する。例えば、制御部7は、操作部3から受け取った設定信号及び被写体の露光量に応じて、シャッタースピードまたは絞り径を設定する。また制御部7は、カメラモジュール2により生成された画像に対して、エッジ強調またはコントラスト強調といった処理を実行してもよい。あるいは、制御部7は、その画像に対して、カラーチャート検出装置6から受け取った特定のパレットが写っている領域の色情報に基づいて色補正処理を調整してもよい。
以下、カラーチャート検出装置6の各構成要素について説明する。図3に、カラーチャート検出装置6の構成図を示す。カラーチャート検出装置6は、メモリ10と、色変換部11と、パレット色画素抽出部12と、組み合わせ検出部13と、統合判定部14と、パレット情報算出部15とを有する。
カラーチャート検出装置6が有するこれらの各部は、その各部に対応する回路が集積された一つの集積回路として形成される。また、カラーチャート検出装置6が有するこれらの各部は、それぞれ、別個の回路として形成されてもよい。
カラーチャート検出装置6が有するこれらの各部は、その各部に対応する回路が集積された一つの集積回路として形成される。また、カラーチャート検出装置6が有するこれらの各部は、それぞれ、別個の回路として形成されてもよい。
メモリ10は、例えば、読み出し専用の不揮発性の半導体メモリ回路及び読み書き可能な揮発性の半導体メモリ回路を有する。そしてメモリ10は、カラーチャート検出装置6が画像からカラーチャートを検出するために使用する様々なデータ、例えば、検出対象となるカラーチャートについての情報及びパレットの検出に用いるパレットの組み合わせを表す情報などを記憶する。またメモリ10は、カラーチャート検出処理の実行中に得られる様々な中間計算結果、例えば、個々のパレットに相当する色を持つ画素の集合であるパレット候補領域を表すパレット候補領域画像を記憶する。なお、上記の各種情報及びパレット候補領域画像の詳細については後述する。
色変換部11は、カメラモジュール2により生成された画像の表色系をRGB表色系からHSV表色系に変換する。そのために、色変換部11は、次式に従って画像の各画素の値を変換する。
ここで、R、G、Bは、それぞれ、変換前の画素の赤色成分、緑色成分、青色成分を表す。またMAX、MINは、それぞれ、変換前の画素の赤色成分、緑色成分、青色成分のうちの最大値及び最小値を表す。そしてH、S、Vは、それぞれ、変換後の画素の色相、彩度、明度を表す。
色変換部11は、HSV表色系で表された画像をパレット色画素抽出部12へ出力する。
なお、カラーチャート検出装置6が読み込む画像が最初からHSV表色系で表されている場合、色変換部11は省略されてもよい。
色変換部11は、HSV表色系で表された画像をパレット色画素抽出部12へ出力する。
なお、カラーチャート検出装置6が読み込む画像が最初からHSV表色系で表されている場合、色変換部11は省略されてもよい。
パレット色画素抽出部12は、パレットごとに、HSV表色系で表され、カラーチャートが写った画像からそのパレットの色に相当する色成分を持つ画素を抽出して、その抽出された画素の集合であるパレット候補領域を表すパレット候補領域画像を生成する。
そのために、パレット色画素抽出部12は、メモリ10に記憶されているカラーチャート情報を参照し、そのカラーチャート情報に示される、検出対象パレットのH、S、Vそれぞれの成分の代表値を特定する。
そのために、パレット色画素抽出部12は、メモリ10に記憶されているカラーチャート情報を参照し、そのカラーチャート情報に示される、検出対象パレットのH、S、Vそれぞれの成分の代表値を特定する。
図4は、カラーチャート情報の一例を表す図である。この例では、カラーチャート情報400は、1次元のベクトルとして表される。そして先頭の要素401には、縦方向に隣接する二つのパレットの中心間の距離aに対する横方向に隣接する二つのパレットの中心間の距離bの比、すなわちパレットの縦横比(b/a)が格納される。要素401の次から、5個の要素を一組として、例えば、ラスタスキャン順に各パレットの情報が格納される。例えば、要素401に後続する5個の要素には、それぞれ、左上端のパレット1のH成分、S成分、V成分の代表値H(1)、S(1)、V(1)と、カラーチャート上の左端からのパレットの配置順及び上端からのパレットの配置順が格納されている。
パレット色画素抽出部12は、各成分の代表値を中心として検出範囲を設定する。例えば、パレット色画素抽出部12は、H成分について、H成分の代表値から±10度の範囲を検出範囲とする。同様に、パレット色画素抽出部12は、S成分について、S成分の代表値から±50の範囲を検出範囲とし、V成分について、V成分の代表値から±80の範囲を検出範囲とする。なお、検出範囲は、カメラモジュール2の特性に応じて、画像上でパレットが写った画素の各成分がその検出範囲内に含まれるように適宜設定されればよく、各成分の代表値に対して対称でなくてもよい。
パレット色画素抽出部12は、検出対象とするパレットについて、画像の各画素ごとに、その画素の各成分がそのパレットについて設定された検出範囲に含まれるか否か判定する。そして画素の何れの成分も検出範囲に含まれる場合、パレット色画素抽出部12は、検出対象とするパレットについてその画素を抽出する。
パレット色画素抽出部12は、検出対象とするパレットについて抽出された各画素を示すために、パレット候補領域画像を生成する。パレット候補領域画像は、例えば、カラーチャートが写った画像と同じサイズのグレー画像または2値画像であり、抽出された画素と同位置の画素の値を'1'とし、その他の画素の値を'0'とする。
パレット色画素抽出部12は、検出対象とするパレットについて抽出された各画素を示すために、パレット候補領域画像を生成する。パレット候補領域画像は、例えば、カラーチャートが写った画像と同じサイズのグレー画像または2値画像であり、抽出された画素と同位置の画素の値を'1'とし、その他の画素の値を'0'とする。
図5(A)は、カラーチャートが写った画像の一例を示す図である。図5(A)において、画像500には、検出対象となるカラーチャート501が写っている。カラーチャート501には、緑色が付されたパレット502と、赤色が付されたパレット503と、黄色が付されたパレット504とが含まれている。
図5(B)は、図5(A)に示された画像500から抽出された、緑色が付されたパレット502に相当する色成分を持つ画素の集合を表すパレット候補領域画像510を示す。同様に、図5(C)は、図5(A)に示された画像500から抽出された、赤色が付されたパレット503に相当する色成分を持つ画素の集合を表すパレット候補領域画像520を示す。また図5(D)は、図5(A)に示された画像500から抽出された、黄色が付されたパレット504に相当する色成分を持つ画素の集合を表すパレット候補領域画像530を示す。各パレット候補領域画像510〜530において、白で示されている画素が抽出された画素を表す。図5(B)〜図5(D)に示されるように、各パレット候補領域画像では、検出対象となるパレット502〜504が写っている画素が抽出されている。また、各パレット候補領域画像では、検出対象となるパレットに付された色と近い色を持つ背景が写った画素も抽出されていることが分かる。
図5(B)は、図5(A)に示された画像500から抽出された、緑色が付されたパレット502に相当する色成分を持つ画素の集合を表すパレット候補領域画像510を示す。同様に、図5(C)は、図5(A)に示された画像500から抽出された、赤色が付されたパレット503に相当する色成分を持つ画素の集合を表すパレット候補領域画像520を示す。また図5(D)は、図5(A)に示された画像500から抽出された、黄色が付されたパレット504に相当する色成分を持つ画素の集合を表すパレット候補領域画像530を示す。各パレット候補領域画像510〜530において、白で示されている画素が抽出された画素を表す。図5(B)〜図5(D)に示されるように、各パレット候補領域画像では、検出対象となるパレット502〜504が写っている画素が抽出されている。また、各パレット候補領域画像では、検出対象となるパレットに付された色と近い色を持つ背景が写った画素も抽出されていることが分かる。
パレット色画素抽出部12は、各パレットについて生成したパレット候補領域画像をメモリ10に記憶する。
カラーチャートが有するパレットの配列は予め決まっているので、画像上でも、各パレットが写っている画素は、その配列に従っているはずである。一方、カラーチャート以外に画像に写っているものも、何れかのパレットの色と似た色を有していることがある。すると、そのパレットの色と似た色を有しているものが写っている画素も抽出される。しかし、これらの画素は、パレットの配列とは無関係に並んでいる。
この様子を図6(A)〜図6(D)を参照しつつ説明する。図6(A)〜図6(C)は、それぞれ、左から順にパレットk1、k2、k3の順に並んでいるカラーチャートを撮影した画像からパレットk1〜k3について抽出された画素の集合を表すパレット候補領域画像610〜630の模式図である。パレット候補領域画像610において、パレットk1が写っている領域611と、パレットk1の色に似た色を持つ背景部分が写っている領域612が抽出されている。同様に、パレット候補領域画像620において、パレットk2が写っている領域621と、パレットk2の色に似た色を持つ背景部分が写っている領域622が抽出されている。またパレット候補領域画像630において、パレットk3が写っている領域631と、パレットk3の色に似た色を持つ背景部分が写っている領域632が抽出されている。
図6(D)は、パレット候補領域画像610〜630にて抽出されている画素を一つの画像640に表した模式図である。パレットk1〜k3が写っている領域611、621及び631のそれぞれから取り出された任意の画素615、625、635は、そのパレットk1〜k3の配列に従って、左から順に並んでいる。一方、背景部分が写っている領域612、622及び632のそれぞれから取り出された任意の画素616、626、636は、パレットk1〜k3の配列とは異なる順序で並んでいる。そのため、領域612、622及び632には、パレットk1〜k3が写っていないことが分かる。
そこで組み合わせ検出部13は、3個以上のパレットを含むパレットの組み合わせ、すなわちパレットのグループについて、パレットごとに抽出された画素からそれぞれ一画素ずつ選択し、選択した画素がそれらパレットの配列に従っているか否かを調べる。これにより、組み合わせ検出部13は、その組み合わせに含まれる各パレットについて抽出された画素のうち、実際にパレットが写っている可能性のある画素を検出する。
なお、撮像装置1からカラーチャートまでの距離は未知であるため、画像上でのカラーチャートのサイズ及びパレット間の距離は不明である。ただし、ある二つのパレット間の距離と、他の二つのパレット間の距離の比は、撮像装置1からカラーチャートまでの距離によらず、不変である。
そこで、組み合わせ検出部13は、注目するパレットの組み合わせに含まれるパレットのうちの二つのパレットに対応するパレット候補領域からそれぞれ選択した画素間の距離とパレット間の距離の比に基づいて、他のパレットが写っている画素の位置を推定する。そして組み合わせ検出部13は、推定した位置の画素が、他のパレットのパレット候補領域に含まれる場合、その選択した画素及び推定した位置の画素は、パレットが写っている可能性が高いと判定する。
図7は、組み合わせ検出部13により実行される組み合わせ検出処理の動作フローチャートである。
組み合わせ検出部13は、3個以上のパレットを含むパレットの組み合わせについて、それぞれのパレット候補領域画像の中から、パレット候補領域に含まれる画素数が少ない方から順に二つのパレット候補領域画像を選択する(ステップS101)。例えば、図6(A)〜図6(C)に示された各パレット候補領域画像では、パレットk1に対応するパレット候補領域画像610とパレットk3に対応するパレット候補領域画像630に含まれる画素の数が少ない。したがって、パレット候補領域画像610とパレット候補領域画像630が選択される。これにより、選択する画素の組の数が最小となるので、組み合わせ検出部13は、演算量の増加を抑制できる。
組み合わせ検出部13は、選択した二つのパレット候補領域画像のパレット候補領域のそれぞれから一画素ずつ、未選択の画素の組を選択する(ステップS102)。そして組み合わせ検出部13は、選択された二つの画素の位置関係と、それらが含まれる領域に対応するパレットの配列に従って、組み合わせに含まれる残りのパレットの画像上での位置を推定する(ステップS103)。
ここで、選択された二つの画素から、画像上での残りのパレットが写っている画素の推定位置を算出する方法について説明する。
先ず、組み合わせ検出部13は、画像上でパレット一つ分だけ横方向にシフトする量を表すベクトル(x1,y1)及び画像上でパレット一つ分だけ縦方向にシフトする量を表すベクトル(x2,y2)を求める。なお、ベクトルの各要素x1、x2、y1、y2は、それぞれ、画素単位で表される。
先ず、組み合わせ検出部13は、画像上でパレット一つ分だけ横方向にシフトする量を表すベクトル(x1,y1)及び画像上でパレット一つ分だけ縦方向にシフトする量を表すベクトル(x2,y2)を求める。なお、ベクトルの各要素x1、x2、y1、y2は、それぞれ、画素単位で表される。
カラーチャートの横方向が画像の横方向と平行となるようにカラーチャートが配置されている場合、選択された二つの画素から、次式に従って(x1,y1)及び(x2,y2)は算出される。
ただし、(j1,i1)は、それぞれ、パレットk1について選択された画素の横方向の座標と縦方向の座標を表す。また(j2,i2)は、それぞれ、パレットk2について選択された画素の横方向の座標と縦方向の座標を表す。またPh(k1)、Ph(k2)は、それぞれ、パレットk1、k2のカラーチャート上の左端からのパレット数を表す。そしてPv(k1)、Pv(k2)は、それぞれ、パレットk1、k2のカラーチャート上の上端からのパレット数を表す。
次に、カラーチャートの横方向と画像の横方向が平行でない場合について図を参照しつつ説明する。
図8(A)は、カラーチャート800から選択されるパレットの組み合わせの一例を示す図であり、図8(B)は、カラーチャート800が写った画像810の模式図である。この例では、カラーチャート800の左端から2列目かつ上端から2行目のパレットk1{Ph(k1)=1,Pv(k1)=1}と、左端から6列目かつ上端から3行目のパレットk2{Ph(k2)=5,Pv(k2)=2}と、左端から4列目かつ上端から4行目のパレットk3{Ph(k3)=3,Pv(k3)=3}が選択される。そして、パレットk1についてのパレット候補領域に含まれる画素とパレットk2についてのパレット候補領域に含まれる画素とから、パレットk3が写っている画素の位置が推定される。
図8(A)は、カラーチャート800から選択されるパレットの組み合わせの一例を示す図であり、図8(B)は、カラーチャート800が写った画像810の模式図である。この例では、カラーチャート800の左端から2列目かつ上端から2行目のパレットk1{Ph(k1)=1,Pv(k1)=1}と、左端から6列目かつ上端から3行目のパレットk2{Ph(k2)=5,Pv(k2)=2}と、左端から4列目かつ上端から4行目のパレットk3{Ph(k3)=3,Pv(k3)=3}が選択される。そして、パレットk1についてのパレット候補領域に含まれる画素とパレットk2についてのパレット候補領域に含まれる画素とから、パレットk3が写っている画素の位置が推定される。
ここで、ベクトル(x1,y1)と、パレットk1、k2間の位置ずれ量を表すベクトル(j2-j1,i2-i1)とのなす角θは、次式で表される。
(3)式で表されるベクトル(x1,y1)及び(j2-j1,i2-i1)と角度θとの関係は、図8(B)に示されるようにカラーチャート800が傾いた状態で写った画像810上でも成り立つ。また、パレットk1とk2間の距離をLとすれば、k1、k2間の横方向の距離、縦方向の距離は、それぞれ、
L×cos(atan(q×a/b))
L×sin(atan(q×a/b))
となる。したがって、パレット一つ分だけ横方向、縦方向にシフトする距離は、上記の横方向の距離及び縦方向の距離を、それぞれ、k1、k2間の横方向のパレット数及び縦方向のパレット数で除した値となる。また画像810上では、Lは、画素(j1,i1)と画素(j2,i2)間の距離に相当する。したがって次式が成立する。
L×cos(atan(q×a/b))
L×sin(atan(q×a/b))
となる。したがって、パレット一つ分だけ横方向、縦方向にシフトする距離は、上記の横方向の距離及び縦方向の距離を、それぞれ、k1、k2間の横方向のパレット数及び縦方向のパレット数で除した値となる。また画像810上では、Lは、画素(j1,i1)と画素(j2,i2)間の距離に相当する。したがって次式が成立する。
したがって、{Ph(k2)-Ph(k1)}が0でない場合、ベクトル(x1,y1)は次式で算出される。
また、{Ph(k2)-Ph(k1)}が0である場合、ベクトル(x1,y1)は次式で算出される。
また、{Pv(k2)-Pv(k1)}が0でない場合、ベクトル(x2,y2)は次式で算出される。
また、{Pv(k2)-Pv(k1)}が0である場合、ベクトル(x2,y2)は次式で算出される。
したがって、パレットk3が写っている画素の推定位置(j,i)は、次式で算出される。
なお、組み合わせに4個以上のパレットが含まれる場合も同様に、組み合わせ検出部13は、(9)式にしたがって、選択された二つの画素に対応するパレット以外の残りのパレットごとに、そのパレットが写っている画素の推定位置を求めればよい。
再度図7を参照すると、組み合わせ検出部13は、推定された位置(j,i)の画素が、組み合わせの残りのパレットについてのパレット候補領域に含まれるか否か判定する(ステップS104)。なお、組み合わせに4個以上のパレットが含まれる場合には、組み合わせ検出部13は、残りのパレットごとに、そのパレットに対応する推定位置の画素がそのパレット候補領域に含まれるか否か判定する。推定された位置(j,i)の画素全てがパレット候補領域に含まれれば(ステップS104−Yes)、選択された2個の画素及び推定された位置の画素は、それぞれ、パレットが写っている可能性がある候補画素となる。そこで組み合わせ検出部13は、パレットに対応する可能性がある候補画素を表す出力画像において、その選択した二つの画素及び推定された位置の画素の値を、パレットが写っている可能性があることを表す値(例えば'1')に書き換える(ステップS105)。なお、出力画像は、例えば、パレットが写っている画像と同サイズの2値画像であり、初期状態では、全ての画素がパレットが写っていないことを表す値(例えば'0')に設定されている。出力画像は、パレットごとに一つ生成される。
一方、推定された位置の画素の何れか一つでもパレット候補領域に含まれなければ(ステップS104−No)、選択された二つの画素及び推定された位置の画素のうちの少なくとも何れかにはパレットが写っていない可能性が高い。この場合には、組み合わせ検出部13は、出力画像を書き換えない。
その後、組み合わせ検出部13は、選択された二つのパレット候補領域画像について、未選択の画素の組があるか否か判定する(ステップS106)。未選択の画素の組があれば(ステップS106−Yes)、組み合わせ検出部13は、ステップS101以降の処理を繰り返す。
一方、未選択の画素の組がなければ(ステップS106−No)、組み合わせ検出部13は、各パレットの出力画像をメモリ10に書き込む(ステップS107)。
一方、未選択の画素の組がなければ(ステップS106−No)、組み合わせ検出部13は、各パレットの出力画像をメモリ10に書き込む(ステップS107)。
組み合わせ検出部13は、パレットの組み合わせを変えて、上記の組み合わせ検出処理を複数回実行してもよい。その際、少なくとも二つの組み合わせが同一のパレットを含むことが好ましい。例えば、3種類の組み合わせが設定され、一番目の組み合わせG(1)は、パレットk(a)、k(b)、k(c)を含み、二番目の組み合わせG(2)は、パレットk(a)、k(d)、k(e)を含み、三番目の組み合わせG(3)は、パレットk(b)、k(f)、k(g)を含むものとする。この場合には、組み合わせG(1)とG(2)により、パレットk(a)が写っている可能性のある候補画素が調べられ、組み合わせG(1)とG(3)により、パレットk(b)が写っている可能性のある候補画素が調べられる。
また、本実施形態では、組み合わせ検出部13は、画像上での色及び位置を検出するパレットを何れかの組み合わせに含める。
また、本実施形態では、組み合わせ検出部13は、画像上での色及び位置を検出するパレットを何れかの組み合わせに含める。
一方、一つの組み合わせに含まれるパレットの数が多いほど、パレット以外のものが写っている画素を候補画素として検出する可能性が低くなる。そのため、組み合わせ検出処理が実行される組み合わせの数は、一つの組み合わせに含まれるパレットの数が多いほど、少なくすることができる。例えば、一つの組み合わせに含まれるパレットの数がカラーチャートが有するパレットの総数の1/2以上であれば、組み合わせ検出部13は、一つの組み合わせについてのみ組み合わせ検出処理を実行すればよい。
組み合わせ検出部13は、組み合わせ検出処理が実行された組み合わせごとに、その組み合わせに含まれるパレットごとの出力画像を生成し、その出力画像をメモリ10に記憶する。
統合判定部14は、パレットごとに、そのパレットについて生成された複数の出力画像の同位置の画素の積を求める。そして統合判定部14は、その積が'1'となる画素をそのパレットが写っている画素と判定する。
再度図6(A)〜図6(D)を参照する。図6(B)に示されたパレット候補領域画像620において、点線で囲まれた位置にもパレットk2の色に似た色を持つ背景部分が写っている領域623があるとする。この場合には、背景部分が写っている領域612、623及び632のそれぞれから取り出された任意の画素616、627、636も、パレットk1〜k3の配列と同じ順序で並んでいる。そのため、パレットk1〜k3のみを含む組み合わせについて組み合わせ検出処理を実行すると、領域612、623及び632も、パレットk1〜k3が写っている可能性があると判定されることになる。
図9(A)は、パレットk1〜k3を含むパレットの組み合わせに対する組み合わせ検出処理の結果として生成されたパレットk2について生成される出力画像の一例を示す。また図9(B)は、パレットk2を含む、他のパレットの組み合わせに対する組み合わせ検出処理の結果として生成されたパレットk2について生成される出力画像の他の一例を示す。そして図9(C)は、図9(A)に示された出力画像と図9(B)に示された出力画像の積画像を示す。
この場合、図9(A)に示されるように、例えば、パレットk2に対する出力画像900では、領域621だけでなく、領域623もパレットが写っている可能性がある画素の集合として抽出される。しかし、パレットk2を含む他のパレットの組み合わせについて組み合わせ検出処理が行われると、例えば図9(B)に示される出力画像910のように、領域621は抽出されるものの、領域623は抽出されない可能性が高くなる。
したがって、出力画像900と出力画像910とで同位置の画素間の積を求めることにより、図9(C)に示した積画像920のように、実際にパレットk2が写っている領域621のみが抽出される可能性が高くなる。その結果、パレットの検出精度が向上する。
この場合、図9(A)に示されるように、例えば、パレットk2に対する出力画像900では、領域621だけでなく、領域623もパレットが写っている可能性がある画素の集合として抽出される。しかし、パレットk2を含む他のパレットの組み合わせについて組み合わせ検出処理が行われると、例えば図9(B)に示される出力画像910のように、領域621は抽出されるものの、領域623は抽出されない可能性が高くなる。
したがって、出力画像900と出力画像910とで同位置の画素間の積を求めることにより、図9(C)に示した積画像920のように、実際にパレットk2が写っている領域621のみが抽出される可能性が高くなる。その結果、パレットの検出精度が向上する。
統合判定部14は、パレットごとに、そのパレットについて生成された複数の出力画像の積を表す積画像を、そのパレットが写っている画素を表すパレット検出情報としてパレット情報算出部15へ出力する。なお、一つの出力画像しか生成されていないパレットについては、統合判定部14は、その一つの出力画像をそのままパレット検出情報としてパレット情報算出部15へ出力する。
なお、組み合わせ検出部13が一つの組み合わせについてのみ組み合わせ検出処理を実行する場合には、統合判定部14は省略されてもよい。
なお、組み合わせ検出部13が一つの組み合わせについてのみ組み合わせ検出処理を実行する場合には、統合判定部14は省略されてもよい。
パレット情報算出部15は、パレットごとに、統合判定部14から受け取ったパレット検出情報を参照して、画像上でそのパレットの色を表す色情報及び画像上での位置を表す位置情報を求める。そのために、パレット情報算出部15は、パレット検出情報に示された、パレットが写っている画素のH成分、S成分、V成分のそれぞれについて、平均値または中央値をそのパレットの色情報として算出する。またパレット情報算出部15は、パレットごとに、パレット検出情報に示される、パレットが写っている画素の重心を求め、その重心をパレットの位置情報とする。
パレット情報算出部15は、パレットごとに、パレットの識別情報とともに色情報及び位置情報を制御部7へ出力する。なお、パレットの識別情報は、例えば、カラーチャート上で左上端のパレットからのラスタスキャン順のパレットの番号とすることができる。
図10は、カラーチャート検出装置6により実行されるカラーチャート検出処理の動作フローチャートである。
カラーチャート検出装置6は、記憶部5からカラーチャートが写った画像を読み込む(ステップS201)。そして色変換部11は、その画像をRGB表色系からHSV表色系に変換する(ステップS202)。
カラーチャート検出装置6は、記憶部5からカラーチャートが写った画像を読み込む(ステップS201)。そして色変換部11は、その画像をRGB表色系からHSV表色系に変換する(ステップS202)。
パレット色画素抽出部12は、表色系が変換された画像から、カラーチャートが含む複数のパレットのうちの3以上の所定数のパレットのそれぞれについて、そのパレットに相当する色を持つ画素を抽出する(ステップS203)。そしてパレット色画素抽出部12は、パレットごとに、そのパレットの色を持つ画素の集合であるパレット候補領域を表すパレット候補領域画像を生成する。
組み合わせ検出部13は、3以上のパレットを含む少なくとも一つのパレットの組み合わせに対して組み合わせ検出処理を実行する(ステップS204)。そして組み合わせ検出部13は、その組み合わせに含まれるパレットごとに出力画像を生成する。
統合判定部14は、パレットごとに、そのパレットに対して生成された複数の出力画像間の画素ごとの積を求めることで、そのパレットを含む全ての組み合わせにおいて、そのパレットが写っていると判定された画素を抽出する(ステップS205)。そして統合判定部14は、パレットごとに、抽出した画素の位置を表すパレット検出情報をパレット情報算出部15へ通知する。
パレット情報算出部15は、パレットごとに、そのパレットが写っている画素のH成分、S成分、V成分のそれぞれについて、平均値または中央値をそのパレットの色情報として算出する。またパレット情報算出部15は、パレットが写っている画素の重心の座標をパレットの位置情報として算出する(ステップS206)。そしてパレット情報算出部15は、各パレットの識別情報とともに、色情報及び位置情報を制御部7へ出力する。その後、カラーチャート検出装置6は、カラーチャート検出処理を終了する。
以上に説明してきたように、このカラーチャート検出装置は、パレットの配列に関する情報を利用して、各パレットに相当する色を持つ画素のうち、パレットの配列と一致する画素を検出する。そのため、このカラーチャート検出装置は、カラーチャートの位置が不明でもカラーチャートの個々のパレットを正確に検出できる。またこのカラーチャート検出装置は、パターンマッチングのような演算量の多い処理を画像全体に対して行わなくてもよいので、演算量を削減できる。
次に、第2の実施形態によるカラーチャート検出装置について説明する。第2の実施形態によるカラーチャート検出装置は、組み合わせ検出の対象とならなかった未検出パレットの位置を、パレットの配列に従って、組み合わせ検出によって特定されたパレットの位置から特定することで、その未検出パレットを検出する。
図11に、第2の実施形態によるカラーチャート検出装置61の構成図を示す。カラーチャート検出装置61は、メモリ10と、色変換部11と、パレット色画素抽出部12と、組み合わせ検出部13と、統合判定部14と、パレット情報算出部15と、外挿部16とを有する。
カラーチャート検出装置61が有するこれらの各部は、その各部に対応する回路が集積された一つの集積回路として形成される。また、カラーチャート検出装置61が有するこれらの各部は、それぞれ、別個の回路として形成されてもよい。
カラーチャート検出装置61が有するこれらの各部は、その各部に対応する回路が集積された一つの集積回路として形成される。また、カラーチャート検出装置61が有するこれらの各部は、それぞれ、別個の回路として形成されてもよい。
図11において、カラーチャート検出装置61が有する各構成要素には、図3に示された第1の実施形態によるカラーチャート検出装置6が有する対応する構成要素の参照番号と同じ参照番号を付した。第2の実施形態によるカラーチャート検出装置61は、第1の実施形態によるカラーチャート検出装置6と比較して、外挿部16を有する点で異なる。そこで以下では、外挿部16及び関連部分について説明する。
外挿部16は、パレット情報算出部15によって重心が求められた複数のパレットのうち、二つのパレットの重心位置の座標をそれぞれ(j1,i1)、(j2,i2)として、(5)式または(6)式に入力する。これにより、外挿部16は、画像上での横方向のパレット一つ分のシフト量(x1,y1)を算出する。同様に、外挿部16は、その二つのパレットの重心位置の座標(j1,i1)、(j2,i2)を、(7)式または(8)式に入力することで、画像上での縦方向のパレット一つ分のシフト量(x2,y2)を算出する。
次に、外挿部16は、未検出の任意のパレットkの検出範囲の中心位置の座標(j,i)を、(9)式に従って算出する。ただしこの場合、(9)式におけるPh(k3)、Pv(k3)は、その未検出のパレットkのカラーチャート上での左端からのパレット数及び上端からのパレット数となる。
外挿部16は、(9)式に従って算出された検出対象のパレットkの検出範囲の中心位置の座標(j,i)に基づいて、次式に従って、画像上でのパレットkの検出範囲を設定する。
ただし、関数min(a,b,c,d)は、パラメータa,b,c,dのうちの最小値を出力する関数である。また関数max(a,b,c,d)は、パラメータa,b,c,dのうちの最大値を出力する関数である。そしてXl、Xrは、それぞれ、検出範囲の左端及び右端の座標であり、Yt、Ybは、それぞれ、検出範囲の上端及び下端の座標である。
外挿部16は、検出対象となるパレットについてのパレット候補領域に含まれる画素のうちで、検出範囲に含まれる画素をそのパレットが写っている画素として検出する。そして外挿部16は、検出した画素の重心を求め、その重心をパレットの位置情報とする。さらに外挿部16は、検出した画素のH成分、S成分、V成分のそれぞれについての平均値または中央値をそのパレットの色情報として算出する。そして外挿部16は、パレットの識別情報とともに、そのパレットの位置情報及び色情報を制御部7へ出力する。
図12は、外挿部16により実行される外挿処理の動作フローチャートである。この外挿処理は、例えば、図10に示されたカラーチャート検出処理のステップS206に後続して実行される。
外挿部16は、ステップS206にて検出されたパレットのうちの二つのパレットの重心に基づいて、横方向のパレット一つ分のシフト量(x1,y1)及び縦方向のパレット一つ分のシフト量(x2,y2)を算出する(ステップS301)。そして外挿部16は、未検出のパレットの何れかを注目するパレットに設定する(ステップS302)。
外挿部16は、シフト量(x1,y1)及び(x2,y2)と、注目するパレットと検出済みのパレットとの配列に基づいて、画像上での注目するパレットの検出範囲の中心を決定する(ステップS303)。そして外挿部16は、検出範囲の中心に基づいて、注目するパレット全体が検出範囲に含まれるように、その検出範囲を設定する(ステップS304)。
外挿部16は、注目するパレットについてのパレット候補領域に含まれる画素のうち、検出範囲に含まれる画素を、その注目するパレットが写っている画素として検出する(ステップS305)。外挿部16は、検出された画素の重心及び各色成分に基づいてその注目するパレットの位置情報及び色情報を求める(ステップS306)。そして外挿部16は、そのパレットの識別情報とともに、位置情報及び色情報を制御部7へ出力する。
その後、外挿部16は、未検出のパレットがあるか否か判定する(ステップS307)。未検出のパレットがあれば(ステップS307−Yes)、外挿部16は、ステップS302以降の処理を繰り返す。一方、未検出のパレットがなければ(ステップS307−No)、外挿部16は、外挿処理を終了する。
この実施形態によれば、カラーチャート検出装置は、組み合わせ検出処理で検出されていないパレットの位置情報及び色情報を組み合わせ検出処理よりも少ない演算量で求めることができる。
なお、変形例によれば、外挿部16は、検出範囲内で検出された画素に対してラベリング処理を実行することにより、互いに隣接する検出された画素の集合の中から最大の集合を検出してもよい。そして外挿部16は、その最大の集合に含まれる画素のみに基づいて、色情報及び位置情報を求めてもよい。これにより、外挿部16は、検出対象となるパレットの色と近い色のもの(検出対象のパレットに隣接する他のパレットを含む)がそのパレットの近くにある場合でも、検出対象となるパレットが写っている画素のみをより適切に検出できる。
次に、第3の実施形態によるカラーチャート検出装置について説明する。第3の実施形態によるカラーチャート検出装置は、パレット候補領域画像の縮小画像を生成して、その縮小画像に対して組み合わせ検出処理を行うことで、演算量の削減を図る。
図13に、第3の実施形態によるカラーチャート検出装置62の構成図を示す。カラーチャート検出装置62は、メモリ10と、色変換部11と、パレット色画素抽出部12と、組み合わせ検出部13と、統合判定部14と、パレット情報算出部15と、領域サイズ計数部17と、領域サイズ設定部18と、縮小画像生成部19と、補間部20とを有する。
カラーチャート検出装置62が有するこれらの各部は、その各部に対応する回路が集積された一つの集積回路として形成される。また、カラーチャート検出装置62が有するこれらの各部は、それぞれ、別個の回路として形成されてもよい。
カラーチャート検出装置62が有するこれらの各部は、その各部に対応する回路が集積された一つの集積回路として形成される。また、カラーチャート検出装置62が有するこれらの各部は、それぞれ、別個の回路として形成されてもよい。
図13において、カラーチャート検出装置62が有する各構成要素には、図3に示された第1の実施形態によるカラーチャート検出装置6が有する対応する構成要素の参照番号と同じ参照番号を付した。第3の実施形態によるカラーチャート検出装置62は、第1の実施形態によるカラーチャート検出装置6と比較して、領域サイズ計数部17、領域サイズ設定部18、縮小画像生成部19及び補間部20を有する点で異なる。そこで以下では、領域サイズ計数部17、領域サイズ設定部18、縮小画像生成部19、補間部20及びその関連部分について説明する。
領域サイズ計数部17は、各パレット候補領域画像について、対応するパレットに相当する色を持つ画素に対してラベリング処理を行って、独立したパレット候補領域ごとに異なるラベルを付す。そして領域サイズ計数部17は、それぞれのラベルが付されたパレット候補領域ごとに、そのパレット候補領域に属する画素数を、そのパレット候補領域のサイズとして求める。そして領域サイズ計数部17は、パレット候補領域ごとに、ラベルとその領域のサイズを対応付けるサイズテーブルを生成し、そのサイズテーブルをメモリ10に格納する。例えば、再度図6(A)を参照すると、パレット候補領域画像610では、領域611と領域612に対してそれぞれ異なるラベルが付される。そして領域611に含まれる画素数が領域611のサイズとなり、領域612に含まれる画素数が領域612のサイズとなる。
領域サイズ設定部18は、縮小画像ごとに、その縮小画像で検出対象とするパレット候補領域のサイズの上限値と下限値とを設定する。例えば、縮小率1/8(長さ単位)となる第1の縮小画像、縮小率1/4(長さ単位)となる第2の縮小画像、縮小率1/2(長さ単位)となる第3の縮小画像、及び縮小率1/1となる第4の縮小画像が用いられる。カラーチャート検出装置62は、各縮小画像を用いて、カラーチャートが写った元の画像の画素数に対して最大Cmax%からCmin%までの幅を持つカラーチャートを検出する。このとき、縮小率1/8の第1の縮小画像では、一つのパレットについて検出対象サイズの上限値は、{Cmax/100×Total/N}で与えられ、一方、検出対象サイズの下限値は、{Cmax/100×Total/N}/4で与えられる。ただしNは、カラーチャートに含まれるパレットの総数である。またTotalは、カラーチャートが写った元の画像の画素数である。また、縮小率1/4の第2の縮小画像では、一つのパレットについての検出対象サイズの上限値は{Cmax/100×Total/N}/4で与えられ、検出対象サイズの下限値は{Cmax/100×Total/N}/16で与えられる。さらに、縮小率1/2の第3の縮小画像では、一つのパレットについて検出対象サイズの上限値は、{Cmax/100×Total/N}/16で与えられ、検出対象サイズの下限値は{Cmax/100×Total/N}/64で与えられる。最後に、縮小率1/1の第4の縮小画像、すなわち元の画像では、一つのパレットについて検出対象サイズの上限値は{Cmax/100×Total/N}/64で与えられ、検出対象サイズの下限値は{Cmin/100×Total/N}で与えられる。
例えば、Cmaxを100%、Cminを0%とした場合、第1の縮小画像では、検出対象となるサイズは(元の画像の画素数/N)から(元の画像の画素数/N)/4である。また第2の縮小画像では、検出対象となるサイズは(元の画像の画素数/N)/4から(元の画像の画素数/N)/16までである。同様に、第3の縮小画像では、検出対象となるサイズは(元の画像の画素数/N)/16から(元の画像の画素数/N)/64までである。そして第4の縮小画像では、検出対象となるサイズは(元の画像の画素数/N)/64より少ない画素数を持つパレット候補領域が検出対象となる。
縮小画像生成部19は、それぞれのパレット候補領域画像の縮小画像を生成する。例えば、縮小画像生成部19は、最初に第1の縮小画像を生成する。その際、縮小画像生成部19は、パレット候補領域ごとの任意の画素のラベルとサイズテーブルを参照し、このラベルが領域サイズ設定部18で設定された検出対象サイズを持つパレット候補領域に相当する場合には、縮小画像の対応する画素に'1'を格納する。そして縮小画像生成部19は、各パレット候補領域画像についての第1の縮小画像をそれぞれメモリ10に記憶する。
カラーチャート検出装置62は、第1の縮小画像に対して組み合わせ検出部13及び統合判定部14の処理を実行する。これにより、カラーチャートのサイズが画像全体のサイズから、面積比で画像の1/4のサイズまでの範囲に含まれる場合、カラーチャートの各パレットが検出される。またこの場合、各パレットの出力画像のサイズも、第1の縮小画像と同じサイズである。この場合、縮小画像生成部19にて検出対象サイズの上限または下限から外れるサイズを持つパレット候補領域が削除されており、かつ扱う画素数が1/8×1/8=1/64と小さくなる。そのため、図7に示した組み合わせ検出処理におけるステップS102〜S106の処理の実行回数が削減される。
補間部20は、第1の縮小画像に基づいて検出された画素の数が、検出対象サイズの下限値に縮小率(1/8)を乗じた数以上であれば、その各画素の縦方向座標及び横方向座標を、それぞれ、8倍することで、元のサイズの画像における座標を求める。そして補間部20は、検出された各画素の座標をパレット情報算出部15へ通知する。パレット情報算出部15は、パレットごとに、検出された画素から位置情報及び色情報を求める。そしてカラーチャート検出装置62は、カラーチャート検出処理を終了する。
一方、検出された画素の数が検出対象サイズの下限値に縮小率(1/8)を乗じた数未満の場合には、検出対象サイズを持つパレット候補領域には、実際にはパレットが写っていないと判断される。そこでカラーチャート検出装置62は、縮小率(1/M)(長さ単位)の分母Mを1/2倍する。
一方、検出された画素の数が検出対象サイズの下限値に縮小率(1/8)を乗じた数未満の場合には、検出対象サイズを持つパレット候補領域には、実際にはパレットが写っていないと判断される。そこでカラーチャート検出装置62は、縮小率(1/M)(長さ単位)の分母Mを1/2倍する。
領域サイズ設定部18は、第2の縮小画像で使用する画像サイズ、検出対象サイズの上限値{Cmax/100×(元の画像の画素数)/N}/4、及び下限値{Cmax/100×(元の画像の画素数)/N}/16を設定する。
その後、縮小画像生成部19は、各パレット候補領域画像について、縮小率が1/4(長さ単位)となり、領域サイズ設定部18で設定された検出対象サイズを持つパレット候補領域のみを表す第2の縮小画像を生成する。そして縮小画像生成部19は、各パレット候補領域画像についての第2の縮小画像をメモリ10に記憶する。
カラーチャート検出装置62は、第2の縮小画像に対しても、同様に、組み合わせ検出部13、統合判定部14及び補間部20の処理を実行する。これにより、カラーチャートのサイズが画像全体の1/4から、面積比で画像の1/16のサイズまでの範囲に含まれる場合、カラーチャートの各パレットが検出される。この場合、縮小画像生成部19にて検出対象サイズの上限または下限から外れるサイズを持つパレット候補領域が削除されており、かつ扱う画素数が元の画像の1/4×1/4=1/16と小さくなっている。そのため、図7に示した組み合わせ検出処理におけるステップS102〜S106の処理の実行回数が削減される。
補間部20は、第2の縮小画像に基づいて検出された画素の数が、検出対象サイズの下限値に縮小率(1/4)を乗じた数以上であれば、その各画素の縦方向座標及び横方向座標を、それぞれ、4倍することで、元のサイズの画像における座標を求める。そして補間部20は、検出された各画素の座標をパレット情報算出部15へ通知する。パレット情報算出部15は、パレットごとに、検出された画素から位置情報及び色情報を求める。そしてカラーチャート検出装置62は、カラーチャート検出処理を終了する。
一方、検出された画素の数が検出対象サイズの下限値に縮小率(1/4)を乗じた数未満の場合には、検出対象サイズを持つパレット候補領域には、実際にはパレットが写っていないと判断される。そこでカラーチャート検出装置62は、縮小率(1/M)(長さ単位)の分母Mを1/2倍する。その後、縮小画像生成部19は、各パレット候補領域画像について、縮小率が1/2(長さ単位)となり、領域サイズ設定部18にて第3の縮小画像に対して設定された検出対象サイズを持つパレット候補領域のみを表す第3の縮小画像を生成する。そして縮小画像生成部19は、各パレット候補領域画像についての第3の縮小画像をメモリ10に記憶する。
カラーチャート検出装置62は、第3の縮小画像に対しても、組み合わせ検出部13、統合判定部14及び補間部20の処理を実行する。これにより、カラーチャートのサイズが画像全体の1/16から、面積比で画像の1/64のサイズまでの範囲に含まれる場合、カラーチャートの各パレットが検出される。
補間部20は、第3の縮小画像に基づいて検出された画素の数が、検出対象サイズの下限に縮小率(1/2)を乗じた数以上であれば、その各画素の縦方向座標及び横方向座標を、それぞれ、2倍することで、元のサイズの画像における座標を求める。そして補間部20は、検出された各画素の座標をパレット情報算出部15へ通知する。パレット情報算出部15は、パレットごとに、検出された画素から位置情報及び色情報を求める。そしてカラーチャート検出装置62は、カラーチャート検出処理を終了する。
一方、検出された画素の数が検出対象サイズの下限値に縮小率(1/2)を乗じた数未満の場合には、検出対象サイズを持つパレット候補領域には、実際にはパレットが写っていないと判断される。そこでカラーチャート検出装置62は、縮小率(1/M)(長さ単位)の分母Mを1/2倍する。その後、カラーチャート検出装置62は、実画像サイズの第4の縮小画像を用い、かつ、領域設定部18にて第4の縮小画像に対して設定された検出対象サイズを持つパレット候補領域のみを対象として、組み合わせ検出部13、統合判定部14及び補間部20の処理を実行する。これにより、画像全体の1/64のサイズよりも小さいカラーチャートの各パレットが検出される。
図14は、第3の実施形態によるカラーチャート検出装置62により実行されるカラーチャート検出処理の動作フローチャートである。
カラーチャート検出装置62は、記憶部5からカラーチャートが写った画像を読み込む(ステップS401)。そして色変換部11は、その画像をRGB表色系からHSV表色系に変換する(ステップS402)。
カラーチャート検出装置62は、記憶部5からカラーチャートが写った画像を読み込む(ステップS401)。そして色変換部11は、その画像をRGB表色系からHSV表色系に変換する(ステップS402)。
パレット色画素抽出部12は、表色系が変換された画像から、カラーチャートが含む複数のパレットのうちの3以上の所定数のパレットのそれぞれについて、そのパレットに相当する色を持つ画素を抽出する(ステップS403)。そしてパレット色画素抽出部12は、パレットごとに、そのパレットの色を持つ画素の集合であるパレット候補領域を表すパレット候補領域画像を生成する。
領域サイズ計数部17は、各パレット候補領域画像について、対応するパレットに相当する色を持つ画素に対してラベリング処理を行って、独立したパレット候補領域ごとに異なるラベルを付す。そして領域サイズ計数部17は、それぞれのラベルが付されたパレット候補領域ごとに、そのパレット候補領域に属する画素数を、そのパレット候補領域のサイズとして求める(ステップS404)。そして領域サイズ計数部17は、パレット候補領域ごとに、ラベルとその領域のサイズを対応付けるサイズテーブルを生成し、そのサイズテーブルをメモリ10に格納する。
領域サイズ設定部18は、縮小画像で検出対象とするパレット候補領域のサイズの上限値と下限値とを設定する(ステップS405)。
縮小画像生成部19は、各パレット候補領域画像に対して、それぞれ、検出対象サイズの上限値と下限値の範囲内に含まれるサイズを持つパレット候補領域のみを表す縮小率(1/M)の縮小画像を生成する(ステップ406)。
組み合わせ検出部13は、縮小画像を用いて、少なくとも一つのパレットの組み合わせに対して組み合わせ検出処理を実行する(ステップS407)。そして組み合わせ検出部13は、その組み合わせに含まれるパレットごとに出力画像を生成する。
統合判定部14は、パレットごとに、そのパレットに対して生成された複数の出力画像間の画素ごとの積を求めることで、そのパレットを含む全ての組み合わせにおいて、そのパレットが写っていると判定された画素を抽出する(ステップS408)。そして統合判定部14は、パレットごとに、抽出した画素の位置を表すパレット検出情報を補間部20へ通知する。
補間部20は、検出対象サイズの下限に縮小率(1/M)を乗じた数以上の画素がパレット検出情報に含まれているか、または縮小率(1/M)が1か否か判定する(ステップS409)。検出対象となるサイズの下限値に相当する数の画素がパレット位置情報に含まれておらず、かつ、縮小率(1/M)が1でなければ(ステップS409−No)、カラーチャート検出装置62は、Mを1/2に低下させる(ステップS410)。その後、カラーチャート検出装置62は、ステップS405以降の処理を繰り返す。
一方、検出対象となるサイズの下限値に相当する数の画素がパレット位置情報に含まれているか、縮小率(1/M)が1であれば(ステップS409−Yes)、補間部20はパレット位置情報に含まれる各画素の縦方向及び横方向の座標をM倍する(ステップS411)。そして補間部20は、それら画素の座標をパレット情報算出部15へ通知する。
パレット情報算出部15は、パレットごとに、通知された画素のH成分、S成分、V成分のそれぞれについての平均値または中央値をそのパレットの色情報として算出する。またパレット情報算出部15は、パレットが写っている画素の重心の座標をパレットの位置情報として算出する(ステップS412)。そしてパレット情報算出部15は、各パレットの色情報及び位置情報を制御部7へ出力する。その後、カラーチャート検出装置62は、カラーチャート検出処理を終了する。
第3の実施形態によるカラーチャート検出装置は、縮小画像に対して組み合わせ検出処理などを実行するので、パレットの配列と一致しているか否かを調べる画素の組み合わせの数を削減できる。その結果として、このカラーチャート検出装置は、演算量を削減できる。
なお、第3の実施形態の変形例によれば、縮小画像生成部19は、色変換部11により作成されたHSV表色系の画像に対して、第1の縮小画像を生成してもよい。この場合には、第1の縮小画像に対して、パレット色画素抽出部12、組み合わせ検出部13及び統合判定部14の処理が実行される。そしてパレットが写っている画素が検出されるまで、縮小画像生成部19は、縮小率を順次低下させて、第2、第3の縮小画像を生成し、その縮小画像に対して上記の各部の処理が実行される。
また他の変形例によれば、第3の実施形態によるカラーチャート検出装置も、第2の実施形態による外挿部を有してもよい。
また、上記の各実施形態の変形例によれば、組み合わせ検出部13は、図7に示された組み合わせ検出処理のステップS105において、パレット候補領域画像の選択された二つの画素及び推定された位置の画素の値を'2'にしてもよい。これにより、パレット候補領域画像と別個に出力画像を生成しなくても、組み合わせ検出部13は、パレットが写っている可能性がある画素と可能性が無い画素とを区別できる。そしてステップS106にて未選択の画素の組がなくなると、組み合わせ検出部13は、注目するパレットの組み合わせに含まれる各パレットに対応するそれぞれのパレット候補領域画像の画素のうち、正の値を持つ画素の値から1を減じる。これにより、出力画像と同様に、パレット候補領域画像も、パレットの配列を考慮してパレットが写っている可能性のある画素だけが、'1'の値を持つことになる。
このような処理を行うことにより、カラーチャート検出装置は、パレット候補領域画像と別個に出力画像を生成しなくてもよくなるので、メモリ10のメモリ容量を削減することが可能となる。
このような処理を行うことにより、カラーチャート検出装置は、パレット候補領域画像と別個に出力画像を生成しなくてもよくなるので、メモリ10のメモリ容量を削減することが可能となる。
さらに、組み合わせ検出部13は、一つのパレットの組み合わせに対して組み合わせ検出処理が行われたパレット候補領域画像を、他のパレットの組み合わせに対して利用してもよい。これにより、2回目以降の組み合わせ検出処理では、パレット候補領域から、パレットの配列を考慮することでパレットが写っていないと判断された画素が削除されているので、組み合わせ検出処理で調べられる画素の組の数が削減できる。
またこの場合、統合判定部で行われる処理も併せて実行していることになるので、パレットの組み合わせの全てについて組み合わせ検出処理が終了したときのパレット候補領域画像は、統合判定部が出力する積画像と同等のものとなっている。そのため、統合判定部も省略されてよい。その結果としてカラーチャート検出処理全体の演算量も削減される。
さらに他の変形例によれば、組み合わせ検出部13は、全てのパレット候補領域画像の中から、パレット候補領域に含まれる画素の数が少ない方から順に二つのパレット候補領域画像を選択してもよい。そして組み合わせ検出部13は、その二つのパレット候補領域画像に対応する二つのパレットを含む組み合わせに対して組み合わせ検出処理を行ってもよい。これにより、組み合わせ検出部13は、パレットの配列と一致しているか否かを調べる画素の組の数を最小にできるので、演算量をより削減できる。
上記の実施形態またはその変形例によるカラーチャート検出装置の各部の機能は、プロセッサ上で実行されるコンピュータプログラムにより実現されてもよい。そのようなコンピュータプログラムは、磁気記録媒体、光記録媒体といったコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録された形で提供されてもよい。
図15は、上記の実施形態またはその変形例によるカラーチャート検出装置の各部の機能を実現するコンピュータプログラムが動作することにより、カラーチャート検出装置として動作するコンピュータの構成図である。
コンピュータ100は、ユーザインターフェース部101と、通信インターフェース部102と、記憶部103と、記憶媒体アクセス装置104と、プロセッサ105とを有する。プロセッサ105は、ユーザインターフェース部101、通信インターフェース部102、記憶部103及び記憶媒体アクセス装置104と、例えば、バスを介して接続される。
コンピュータ100は、ユーザインターフェース部101と、通信インターフェース部102と、記憶部103と、記憶媒体アクセス装置104と、プロセッサ105とを有する。プロセッサ105は、ユーザインターフェース部101、通信インターフェース部102、記憶部103及び記憶媒体アクセス装置104と、例えば、バスを介して接続される。
ユーザインターフェース部101は、例えば、キーボードとマウスなどの入力装置と、液晶ディスプレイといった表示装置とを有する。または、ユーザインターフェース部101は、タッチパネルディスプレイといった、入力装置と表示装置とが一体化された装置を有してもよい。そしてユーザインターフェース部101は、例えば、ユーザの操作に応じて、カラーチャートを検出する対象となる画像を選択する信号、及びカラーチャート検出処理を開始させる操作信号をプロセッサ105へ出力する。
通信インターフェース部102は、コンピュータ100を撮像装置(図示せず)と接続するための通信インターフェース及びその制御回路を有してもよい。そのような通信インターフェースは、例えば、Universal Serial Bus(ユニバーサル・シリアル・バス、USB)とすることができる。
さらに、通信インターフェース部102は、イーサネット(登録商標)などの通信規格に従った通信ネットワークに接続するための通信インターフェース及びその制御回路を有してもよい。
この場合には、通信インターフェース部102は、通信ネットワークに接続された他の機器から、カラーチャートが写った画像を取得し、その画像を記憶部103に記憶させる。また通信インターフェース部102は、プロセッサ105から受け取ったカラーチャートの各パレットの識別情報、位置情報及び色情報を通信ネットワークを介して他の機器へ出力してもよい。
さらに、通信インターフェース部102は、イーサネット(登録商標)などの通信規格に従った通信ネットワークに接続するための通信インターフェース及びその制御回路を有してもよい。
この場合には、通信インターフェース部102は、通信ネットワークに接続された他の機器から、カラーチャートが写った画像を取得し、その画像を記憶部103に記憶させる。また通信インターフェース部102は、プロセッサ105から受け取ったカラーチャートの各パレットの識別情報、位置情報及び色情報を通信ネットワークを介して他の機器へ出力してもよい。
記憶部103は、例えば、読み書き可能な半導体メモリと読み出し専用の半導体メモリとを有する。そして記憶部103は、プロセッサ105上で実行されるカラーチャート検出処理を実行するためのコンピュータプログラム、及びそのカラーチャート検出処理の途中で得られる中間計算結果などを記憶する。また記憶部103は、通信インターフェース部102から受け取った画像、またはプロセッサ105により検出されたカラーチャートの各パレットの識別情報、位置情報及び色情報などを記憶する。
記憶媒体アクセス装置104は、例えば、磁気ディスク、半導体メモリカード及び光記憶媒体といった記憶媒体106にアクセスする装置である。記憶媒体アクセス装置104は、例えば、記憶媒体106に記憶されたプロセッサ105上で実行される、カラーチャート検出処理用のコンピュータプログラムを読み込み、プロセッサ105に渡す。
プロセッサ105は、上記の実施形態または変形例によるカラーチャート検出処理用コンピュータプログラムを実行することにより、画像上のカラーチャートの各パレットの位置情報及び色情報を求める。そしてプロセッサ105は、各パレットの識別情報、位置情報及び色情報を記憶部103に保存し、または通信インターフェース部102を介して他の機器へ出力する。
ここに挙げられた全ての例及び特定の用語は、読者が、本発明及び当該技術の促進に対する本発明者により寄与された概念を理解することを助ける、教示的な目的において意図されたものであり、本発明の優位性及び劣等性を示すことに関する、本明細書の如何なる例の構成、そのような特定の挙げられた例及び条件に限定しないように解釈されるべきものである。本発明の実施形態は詳細に説明されているが、本発明の精神及び範囲から外れることなく、様々な変更、置換及び修正をこれに加えることが可能であることを理解されたい。
1 撮像装置
2 カメラモジュール
3 操作部
4 表示部
5 記憶部
6、61、62 カラーチャート検出装置
7 制御部
10 メモリ
11 色変換部
12 パレット色画素抽出部
13 組み合わせ検出部
14 統合判定部
15 パレット情報算出部
16 外挿部
17 領域サイズ計数部
18 領域サイズ設定部
19 縮小画像生成部
20 補間部
100 コンピュータ
101 ユーザインターフェース部
102 通信インターフェース部
103 記憶部
104 記憶媒体アクセス装置
105 プロセッサ
106 記憶媒体
2 カメラモジュール
3 操作部
4 表示部
5 記憶部
6、61、62 カラーチャート検出装置
7 制御部
10 メモリ
11 色変換部
12 パレット色画素抽出部
13 組み合わせ検出部
14 統合判定部
15 パレット情報算出部
16 外挿部
17 領域サイズ計数部
18 領域サイズ設定部
19 縮小画像生成部
20 補間部
100 コンピュータ
101 ユーザインターフェース部
102 通信インターフェース部
103 記憶部
104 記憶媒体アクセス装置
105 プロセッサ
106 記憶媒体
Claims (8)
- 所定の配列に従って配置された複数のパレットを有するカラーチャートが写った画像から、該カラーチャートを検出するカラーチャート検出装置であって、
前記複数のパレットのうちの少なくとも3以上の所定数のパレットのそれぞれについて、当該パレットに相当する色成分を持つ画素を前記画像から抽出するパレット色画素抽出部と、
前記所定数のパレットのうち、少なくとも3個のパレットを第1のグループとし、該第1のグループに含まれるパレットのそれぞれについて抽出された画素の中から、パレットごとに選択した画素の組み合わせが前記所定の配列に従って並んでいる場合、当該組み合わせに含まれる画素を前記第1のグループの対応するパレットが写っている可能性がある候補画素として検出する組み合わせ検出部と、
前記候補画素に基づいて、該候補画素に対応するパレットの前記画像上での色を表す色情報及び当該パレットの前記画像上での位置を表す位置情報を求めるパレット情報算出部と、
を有するカラーチャート検出装置。 - 前記所定数のパレットのうち、少なくとも3個のパレットを第2のグループとするとともに、前記第1のグループ及び前記第2のグループの何れも第1のパレットを含み、
前記組み合わせ検出部は、前記第2のグループに含まれるパレットのそれぞれについて抽出された画素の中から、パレットごとに選択した画素の組み合わせが前記所定の配列に従って並んでいる場合、当該組み合わせに含まれる画素を前記第2のグループの対応するパレットが写っている可能性がある候補画素として検出し、
前記第1のグループに関して検出された前記第1のパレットの候補画素のうち、前記第2のグループに関して前記第1のパレットの候補画素として検出された画素を前記第1のパレットが写っている画素と判定する統合判定部をさらに有する、請求項1に記載のカラーチャート検出装置。 - 前記組み合わせ検出部は、前記第1のグループに含まれる前記少なくとも3個のパレットのうちの抽出された画素の数が少ない方から順に二つのパレットについて抽出された画素からそれぞれ選択された第1の画素及び第2の画素と前記所定の配列に従って前記第1のグループ内の他のパレットの前記画像上の位置を推定し、該推定した位置の画素が当該他のパレットについて抽出された第3の画素である場合、前記第1、第2及び第3の画素をそれぞれ前記第1のグループに含まれる各パレットの前記候補画素とする、請求項1または2に記載のカラーチャート検出装置。
- 前記複数のパレットのうち、前記第1のグループに含まれない未検出パレットの前記画像上の位置及び範囲を、前記第1のグループに含まれる第2及び第3のパレットの前記画像上の位置と前記所定の配列に従って推定し、該推定された位置及び範囲に含まれる前記未検出パレットに相当する色を持つ画素に基づいて当該未検出パレットの前記画像上での色を表す色情報を求める外挿部をさらに有する、請求項1〜3の何れか一項に記載のカラーチャート検出装置。
- 前記画像及び前記パレット色画素抽出部により前記所定数のパレットのそれぞれについて抽出された画素の集合を表すパレット候補領域画像の何れかを所定の縮小率で縮小した縮小画像を生成する縮小画像生成部をさらに有し、
前記組み合わせ検出部は、前記縮小画像に基づいて前記第1のグループに含まれるパレットのそれぞれについて前記候補画素を検出し、
前記第1のグループに含まれるパレットのそれぞれについて所定画素数以上の候補画素が検出されない場合、前記縮小画像生成部は、前記縮小率を低下させてさらに前記縮小画像を生成し、前記組み合わせ検出部は、当該低下した縮小率で生成された縮小画像に基づいて前記第1のグループに含まれるパレットのそれぞれについて前記候補画素を検出する、請求項1〜4の何れか一項に記載のカラーチャート検出装置。 - 前記組み合わせ検出部は、前記所定数のパレットのうち、前記パレット色画素抽出部により抽出された画素の数が少ない方から順に二つのパレットを前記第1のグループに含める、請求項1〜5の何れか一項に記載のカラーチャート検出装置。
- 所定の配列に従って配置された複数のパレットを有するカラーチャートが写った画像から、該カラーチャートを検出するカラーチャート検出方法であって、
前記複数のパレットのうちの少なくとも3以上の所定数のパレットのそれぞれについて、当該パレットに相当する色成分を持つ画素を前記画像から抽出し、
前記所定数のパレットのうち、少なくとも3個のパレットを第1のグループとし、該第1のグループに含まれるパレットのそれぞれについて抽出された画素の中から、パレットごとに選択した画素の組み合わせが前記所定の配列に従って並んでいる場合、当該組み合わせに含まれる画素を前記第1のグループの対応するパレットが写っている可能性がある候補画素として検出し、
前記候補画素に基づいて、該候補画素に対応するパレットの前記画像上での色を表す色情報及び当該パレットの前記画像上での位置を表す位置情報を求める、
ことを含むカラーチャート検出方法。 - 所定の配列に従って配置された複数のパレットを有するカラーチャートが写った画像から、前記複数のパレットのうちの少なくとも3以上の所定数のパレットのそれぞれについて、当該パレットに相当する色成分を持つ画素を抽出し、
前記所定数のパレットのうち、少なくとも3個のパレットを第1のグループとし、該第1のグループに含まれるパレットのそれぞれについて抽出された画素の中から、パレットごとに選択した画素の組み合わせが前記所定の配列に従って並んでいる場合、当該組み合わせに含まれる画素を前記第1のグループの対応するパレットが写っている可能性がある候補画素として検出し、
前記候補画素に基づいて、該候補画素に対応するパレットの前記画像上での色を表す色情報及び当該パレットの前記画像上での位置を表す位置情報を求める、
ことをコンピュータに実行させるためのカラーチャート検出用コンピュータプログラム。
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PCT/JP2012/058689 WO2013145295A1 (ja) | 2012-03-30 | 2012-03-30 | カラーチャート検出装置、カラーチャート検出方法及びカラーチャート検出用コンピュータプログラム |
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