JPWO2013145117A1 - 粒子線治療装置および粒子線治療装置の運転方法 - Google Patents

粒子線治療装置および粒子線治療装置の運転方法 Download PDF

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Abstract

制御部(20)には、加速器(10)が周期的に繰り返す運転パターンとして、粒子線Bを出射できる時間(To)が異なり、ヒステリシスの存在下でも、加速器(10)の偏向電磁石(13)が所望の磁場強度になるようにそれぞれ操作条件が調整された複数の運転パターン (OP-S,OP-L)を保持する運転パターン保持部(25)と、照射対象を深さ方向に分割した複数のスライスに対して、スライス毎の照射条件を読み込む照射条件読込部(22)と、読み込んだ照射条件に基づいて、複数の運転パターンのうち、当該スライスに適した運転パターンを選択する運転パターン選択部(23)と、スライス毎に、選択した運転パターンに基づいて加速器(10)を制御するとともに、照射条件に基づいて照射装置(40)を制御する主制御部(21)と、が設けられているように構成した。

Description

本発明は、粒子線を患者の病変部に照射して治療する粒子線治療に関するものであり、とくに、深さの異なる層ごとに照射を行う粒子線治療装置およびその運転方法に関する。
粒子線治療は、患部組織に粒子線を照射してダメージを与えることで治療を行うものであり、広義の放射線治療のひとつである。しかし、γ線、X線といった他の放射線と異なり、陽子線や重イオン線等の粒子線が物質内を進む際は、速度の2乗に反比例する抵抗を受けて速度が低下するとともに、一定速度以下で急激に停止し、その際に最も線量付与が大きくなる。そのため、粒子線治療では、体内に進入する際の速度(エネルギー)を調節することにより、深さ方向における照射範囲を制御することができる。そこで、粒子線治療においては、患部を体内での深さ方向において分割し、分割した層(スライス)毎に、照射形状を成形することにより、患部の立体形状に対応した線量付与を行う積層原体照射と呼ばれる照射を行うことができる。
しかし、ブラッグカーブと呼ばれる深さと線量分布の関係から、あるスライスにピーク(ブラッグピーク)を合わせて照射した場合の、そのスライス以外の部分の線量付与については、そのスライスよりも浅い側の方が、深い側よりも大きくなる。そのため、積層原体照射を行う際、深いスライスで設定する照射時間よりも浅いスライスで設定する照射時間の方が短くなる(例えば、特許文献1参照)。一方、基本的に粒子線の線源である加速器の運転は、入射、加速、出射、減速からなる工程を周期的に繰り返すことで粒子線を出射しているが、一般的に運転周期は固定されている。そのため、浅いスライスに運転周期を合わせた場合、深いスライスを照射する際に複数の運転周期にまたがって照射することになり、運転周期中の待機時間が増えて治療時間が延びてしまう。あるいは、深いスライスに運転周期を合わせた場合、浅いスライスで照射する場合は照射を終えても運転周期が終わるまで待つ必要があり、いずれにせよ治療時間が延びてしまうことになる。
そこで、例えば、運転周期の途中でエネルギーを変更させる粒子加速器の運転方法(例えば、特許文献2参照。)や、加速器内の電荷量に応じて、運転中に運転パターン(運転周期に対応)を変更する技術(特許文献3参照。)を取り入れることも考えられる。
特開2010−201099号公報(段落0018、図5、図6) 特開2008−226740号公報(段落0041〜0043、図1、図2) 特開2010−238463号公報(段落0052〜0055、図10)
しかしながら、運転周期というものは、加速器が安定して粒子線を出射できるように、磁気余効等も考慮して各工程での細かな操作条件を調整することによって決定されるものである。そのため、運転途中で安易に周期やエネルギーを変えると、例えば偏向電磁石のヒステリシスが変化し、粒子線の軌道を設定通りに保つことが困難であった。したがって、例えば、走査によって照射野を成形するスキャニング法のように、正確な軌道の粒子線の供給が求められる照射法では、治療計画に即した正確な照射を行うことが困難になる。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、治療時間を短縮するとともに、正確な照射ができる粒子線治療装置を得ることを目的とする。
本発明の粒子線治療装置は、磁性体のコアを用いた偏向電磁石を有し、粒子線を所定エネルギーに調整して出射する加速器と、前記加速器から供給された粒子線を照射対象の形状に応じて照射する照射装置と、前記加速器と前記照射装置とを連携して制御する制御部と、を備え、前記加速器が周期的に繰り返す運転パターンとして、前記粒子線を出射できる時間が異なり、かつ前記磁性体のヒステリシスの存在下でも、前記加速器の偏向電磁石が所望の磁場強度になるようにそれぞれ操作条件が調整された複数の運転パターンを保持する運転パターン保持部と、前記照射対象を深さ方向に分割した複数のスライスに対して、スライス毎の照射条件を読み込む照射条件読込部と、前記照射条件読込部が読み込んだ照射条件に基づいて、前記複数の運転パターンのうち、当該スライスに適した運転パターンを選択する運転パターン選択部と、前記スライス毎に、前記選択した運転パターンに基づいて前記加速器を制御するとともに、前記照射条件に基づいて前記照射装置を制御する主制御部と、が設けられていることを特徴とする。
本発明の粒子線治療装置によれば、予め調整された粒子線を出射できる時間が異なる運転パターンをスライスの照射条件に応じて使い分けるようにしたので、治療時間を短縮するとともに、粒子線の軌道を正確に制御できる粒子線治療装置を得ることができる。
本発明の実施の形態1にかかる粒子線治療装置の構成を説明するための全体図と、加速器の2つの運転パターンを示す図である。 本発明の実施の形態1にかかる粒子線治療装置のうち、照射装置の構成を説明するための図である。 本発明の実施の形態1にかかる粒子線治療装置の加速器の運転パターンについて説明するための図と、その運転パターンで運転した際の加速器を構成する偏向電磁石のヒステリシスループを示す図である。 積層原体照射における、体表面からの深度と線量の関係を示す図である。 本発明の実施の形態1にかかる粒子線治療装置の運転方法を説明するためのフローチャートである。 スライスの深さに応じて運転パターンを選択したときの、運転周期中の照射状況について説明するための図である。 本発明の実施の形態1の応用例にかかる加速器の2つの運転パターンを示す図である。
実施の形態1.
以下、本発明の実施の形態1にかかる粒子線治療装置の構成および動作について説明する。図1〜図6は本発明の実施の形態1にかかる粒子線治療装置について説明するためのもので、図1(a)と(b)は、粒子線治療装置の全体構成を示す図(a)と、粒子線治療装置の線源である加速器に対してあらかじめ用意した2つの運転パターンを説明するための図(b)である。図2は照射装置の構成を説明するための図、図3(a)と(b)は加速器の周期的な運転パターンおよびその周期における磁性体コアのヒステリシスを説明するためのもので、図3(a)は偏向電磁石の磁場の変化を示す図、図3(b)は(a)の運転パターンで運転した際の加速器を構成する偏向電磁石のヒステリシスループを示す図である。図4は、積層原体照射を行った際の、スライスごとの照射による体表面からの深度と線量の関係、およびこれらを積算した体表面からの深度と線量の関係を示す図である。図5は粒子線治療装置の運転方法を説明するためのフローチャートである。また、図6(a)と(b)は、スライスの深さに応じて運転パターンを選択したときの、運転周期中の照射状況について説明するための図であり、図6(a)は短周期の運転パターンを選択する場合、図6(b)は長周期の運転パターンを選択する場合を示す。
図1(a)に示すように、本実施の形態1にかかる粒子線治療装置1は、粒子線Bの供給源として、シンクロトロンである円形加速器10(以降、単に加速器と称する)と、加速器10から供給された粒子線Bを輸送する輸送系30と、輸送系30によって運ばれた粒子線Bを患者に対して照射する照射装置40と、照射装置40を備えた治療室50と、これら各機器を制御する制御部20とを備えている。そして、制御部20には、図1(b)に示すように、運転周期が異なるとともに、予め各工程の操作パラメータが調整された少なくとも2つの運転パターンをデータとして保持されており、スライスに必要な照射時間に応じて運転パターンを選択して照射するようになっている。制御部20の詳細な構成および制御について述べる前に、粒子線治療装置を構成する主な機器について説明する、
<加速器>
加速器10は、粒子線Bが周回する軌道経路となる真空ダクト11、前段加速器19から供給された粒子線Bを周回軌道内に入射するための入射装置18A、粒子線Bが真空ダクト11内の周回軌道に沿って周回するよう粒子線Bの軌道を偏向させるための偏向電磁石13a〜13d(まとめて13と称する)、周回軌道上に形成された粒子線Bが発散しないように収束させる収束用電磁石14a〜14d(まとめて14と称する)、周回する粒子線Bに同期した高周波電圧を与えて加速する高周波加速空洞15、加速器10内で加速させた粒子線Bを加速器10外に取りだし、輸送系30に出射するための出射装置18B、出射装置18Bから粒子線Bを出射させるために粒子線Bの周回軌道に共鳴を励起する六極電磁石17を備えている。そして、後述するように、これら電磁石類は磁性体のコアを用いているので、磁場強度の履歴に応じたヒステリシスが顕れる。
偏向電磁石13には、偏向電磁石13の励磁電流を制御する偏向電磁石制御装置や、高周波加速空洞15には、高周波加速空洞15に高周波電圧を供給するための高周波源、高周波源を制御するための高周波制御装置というように、各部を制御するための図示しない装置が備えられており、偏向電磁石制御装置、高周波制御装置や収束用電磁石14などその他のコンポーネントを制御して加速器10全体を制御する加速器制御装置等も制御部20内に備えられている。
また、前段加速器19は、図では簡略化のためにひとつの機器のように記載しているが、実際には、陽子、炭素(重粒子)等の荷電粒子(イオン)を発生させるイオン源(イオンビーム発生装置)と、発生させた荷電粒子を初期加速する線形加速器系とを備えている。そして、前段加速器19から加速器10に入射した荷電粒子は、高周波数の電界で加速され、磁石で曲げられながら、光速の約70〜80%まで加速される。
<輸送系>
加速器10により加速された粒子線Bは、HEBT(高エネルギービーム輸送:High Energy Beam Transport)系と称される輸送系30へと出射される。輸送系30は、粒子線Bの輸送経路となる真空ダクト31と、粒子線Bのビーム軌道を切替える切替装置である切替電磁石32と、粒子線Bを所定角度に偏向する偏向電磁石33とを備えている。そして加速器10により所定のエネルギーが与えられ、出射装置18Bから出射されて真空ダクト31内を進む粒子線Bを、切替電磁石32で必要に応じて図示しない他の治療装置に向かう輸送経路に切替、指定された治療室50に設けられた照射装置40へと導く。
<照射装置>
照射装置40は、輸送系30から供給された粒子線Bを照射対象である患者Kの患部の大きさや深さに応じた照射野に成形して患部へ照射する装置である。照射野を成形する方法は複数あるが、本実施の形態では、粒子線Bを走査させて照射野を形成するスキャニング照射法を用いた例で説明する。なお、スキャニング照射法は、物理的な制限器で照射野を形成するブロード照射とくらべ、とくに入射した際の軌道精度が形成する照射野の精度に大きく影響する。したがって、供給される粒子線Bの軌道の正確さは、照射野を正確に形成して治療計画通りに線量付与できるか否かに大きな影響を与えることになる。
照射装置40は、図2に示すように、線源から供給された粒子線Bを走査することにより、照射野を形成する走査電磁石41と、鉛などで構成され、粒子線Bを散乱させる散乱体(Scatterer)42と、アルミニウムなどで構成され、照射対象の厚さに応じて、ブラッグピークの幅を拡大させるためのリッジフィルタ(Ridge Filter)43と、粒子線Bのエネルギーを所定量減衰させるレンジシフタ(Range Shifter)44とを備えている。
<治療室>
治療室50は、患者Kに対して実際に粒子線Bを照射して治療を行うための部屋であり、図示しないが、基本的には、例えば図1における切替装置32から分岐した先に設置された他の治療室50も同様に、治療室50ごとに上述した照射装置40を備えている。なお、図において、治療室50では、偏向電磁石33r部分から照射装置40全体が患者K(治療台51)を中心に回転し、患者Kへの粒子線Bの照射角度を自由に設定できる回転照射室(回転ガントリとも言われる)50の例を示している。通常、ひとつの加速器10に対して、例えば、角度や位置を自在に設定可能な治療台51に固定された患者Kに対して照射装置40から水平方向に粒子線Bを照射する水平照射室50や、その他タイプの異なる治療室50を複数備えている。
<制御部>
上記のような、複数の機器(加速器10、輸送系30、治療室50ごとの照射装置40等)を備えたシステムの制御系として、各機器(サブシステム)を専ら制御するサブ制御器と全体を指揮し制御するメイン制御器からなる階層型の制御系統を用いることが多い。本発明の実施の形態1にかかる粒子線B治療装置の制御部20においても、このメイン制御器とサブ制御器の構成を採用している。そして、サブシステム内で制御できる動作はサブ制御器で、複数のシステムを連携して制御する動作はメイン制御器が制御するというように、制御系統内での機能を分担している。しかし、本発明の実施の形態1にかかる粒子線治療装置の説明においては、運転パターンを選択する機能の説明に特化して、全体をひとつの制御部20で制御しているような形態で記載している。
制御部20は、図1に示すように、全体制御を行う主制御部21と、複数のスライスの照射形状・線量等の照射条件を保持する照射条件保持部24と、周期の異なる複数の加速器運転パターン(単に運転パターンと称する)を保持する運転パターン保持部25と、主制御部21の指示に従い、照射条件保持部24に保持された照射条件からスライス毎の照射条件を読み込む照射条件読込部22と、運転パターン保持部25が保持する運転パターンの中から、スライス毎に当該スライスの照射条件に適した運転パターンを選択する運転パターン選択部23とを有する。
運転パターン保持部25が保持する運転パターンは、図1(b)に示すように、少なくとも、エネルギーが小さく、照射時間(粒子線Bを出射できる時間)Toの短い短周期パターンOP−Sと、エネルギーが大きく、照射時間Toが長い長周期パターンOP−Lである。なお、図1(b)における横軸は時間、縦軸は加速器10の偏向電磁石13の磁場強度Imfを表している。これは、粒子線Bのエネルギーが大きい、つまり速度が速いと、同じ曲率で曲げるために、偏向電磁石13の磁場強度Imfを強くする必要があるため、磁場強度Imfによって周回軌道内を周回する粒子線Bのエネルギーを表現している。
ここで、粒子線治療装置1が選択する加速器10の運転パターンについて図3と図4を用いて説明する。加速器10の運転は、図3(a)に示すように、前段加速器19からの入射工程Piと、粒子線Bを所定速度(エネルギー)まで加速する加速工程Paと、粒子線Bを出射する出射工程Poと、粒子線Bの速度を落とす減速工程Pdを含む複数の工程を1周期Copとして、繰り返されるものである。この工程において、偏向電磁石13の磁場強度Imfの変更に伴い、磁性体のコアを用いた偏向電磁石13のヒステリシスは、図3(b)に示すように変化する。このとき、予め磁気余効の影響を測定することにより、ヒステリシスが存在しても所望の磁場強度を実現できるように、運転パターンが調整されている。
例えば、ヒステリシスの存在下では、偏向電磁石13に与える電流量が同じでも、偏向電磁石13によって形成される磁場強度が同じとは限らない。そのため、予め磁気余効を測定し、連続する2つの周期の周期長と磁場強度ごとに偏向電磁石13に与える電流量のテーブルを作成する。そして、加速運転時に、その周期とひとつ前の周期の周期長と磁場強度の関係から導かれる、その周期に必要な電流量を上記テーブルから選択する。なお、ここでは2つ以上前の周期のヒステリシスの影響は小さいとして、連続する2つの周期のテーブルを作成するようにしたが、2つ以上前の周期のヒステリシスの影響が無視できない場合もある。この場合は、連続する3つ以上の周期の周期長と磁場強度ごとに偏向電磁石13に与える電流量のテーブルを作成する。
このように、チューニングされた運転パターンを使用する限りにおいて、所望の磁場強度を与えることができるので、粒子線Bの軌道が一定し、正確な軌道で出射することができる。一方、背景技術で述べたように、単に線量が満了になったからといって不用意に工程の長さ(特許文献では照射工程Poの長さ)を変えたり、チューニングされていない運転パターンを用いたりすると、磁気余効の影響により、次の周期は、異なる磁場強度Imfの元で操作されるので、粒子線Bの軌道が変化し、正確な軌道で出射することが困難となる。
さらに、このように予めチューニングした運転パターンを使用する方法は、従来の固定周期の運転パターンを使用する方法に対して、準備する運転パターンの量を増やし、適切な運転パターンを選択する部分を追加することで実現できる。そのため、従来の制御システムと比べて変更点が少なく、単純で安価なものとなる。一方、たとえ磁気余効の影響も考慮して、任意に工程の長さを変えられる運転システムをつくったとしても、制御システムが複雑になったり、部品点数が上がることで高価になったりしてしまう。
一方、図4に示すのは、ブラッグカーブと呼ばれる深さと線量分布の関係である。図において、横軸は体表面からの深さに相当する水深Dwを、縦軸は線量Dを示す。そして、各線は、患部のうちの深い(ディスタル:Distal)層(スライス)の線量分布Ddtと、浅い(プロキシマル:Proximal)スライスの線量分布Dpr、および、各スライスの線量を積算した線量分布Dtである。図に示すように、全体として浅い部分から深い部分まで一様の線量分布Dtを得るためには、深いスライスで付与する線量よりも浅いスライスで付与する線量の方が少なくなる。つまり、深いスライスの照射時間よりも浅いスライスの照射時間の方が短くなる。
そこで、本実施の形態1にかかる粒子線治療装置1では、予めチューニングした運転パターンとして、図1(b)に示すように、浅部スライス用として、深部スライス用に対してエネルギーが小さく、1周期中の粒子線Bを出射できる時間(照射時間)Toの短い運転パターンOP−Sと、深部スライス用として、浅部スライス用に対してエネルギーが大きく、照射時間Toの長い運転パターンOP−Lとを運転パターン保持部25に備えるようにした。
そして、運転パターン選択部23は、スライス毎の照射条件(エネルギー、照射時間To)に応じて、2つの運転パターンのうち、適した運転パターンを選択するようにし、制御部20は、スライス毎に適した運転パターンで運転するように加速器10の運転パターンを制御する。
なお、粒子線治療装置1においては、制御部20には、ワークステーションやコンピュータを用いることが一般的である。そのため、制御部20を構成する各部は、ソフトウェア等により発現されることになり、必ずしも特定のハードウェアに収まるとは限らない。そのため、図ではそれらをまとめて制御部20として記載するが、それは、制御部20が物理的に一つのまとまったハードウェアとして存在するものであることを意味するものではない。
つぎに、このような制御で運転される粒子線治療装置1の動作について説明する。
制御部20によって選択された運転パターンによって運転制御される加速器10から照射装置40に供給された所定エネルギーの粒子線Bは、直径数mm以下のいわゆるペンシルビームの状態である。これが、走査電磁石41によって、ビーム軸に垂直な面内(例えば、ビーム軸をzとすると、xy面)方向に走査され、面の延在方向での照射野が形成される。また、散乱体42によって散乱されることによって、ビームの太さが調整される。面方向の照射野が形成された粒子線Bは、リッジフィルタ43を通過し、スライスの厚みに応じて、ブラッグピークが拡大され、所定幅に拡大されたブラッグピーク(SOBP:Spread-Out Bragg Peak)を有するようになる。
次に、粒子線Bは、レンジシフタ44を通過する。レンジシフタ44は、所定の厚みのアクリル等の板を入射範囲内に配置することにより、粒子線Bのエネルギーを減衰させることで調節する。粒子線Bのエネルギーは加速器10によって調整されるが、上述したように、加速器10の運転パターンをチューニングするのには手間がかかる。そのため、加速器10によるエネルギーの調整ピッチはスライスの厚みよりも大きくなるので、レンジシフタ44によって粒子線Bのエネルギーを微調整することより、所望のスライス(体内深さ)に照射(線量付与)することができる。
上記のような照射装置40を用い、積層原体照射法で照射する場合、深さ方向に空間的な線量付与を分割して投与することになる。照射開始時には最深部を含む層(スライス)の照射条件に合わせて、加速器10の運転パターンが選択され、その運転パターンに対して、そのスライスの照射野を形成できるように、走査電磁石41、レンジシフタ44が設定され、粒子線Bが患部Kに照射される。最深部の層(スライス)の照射が終了すると、自動的にSOBPに相当した深さ分、浅い位置(照射原から見た手前側)のスライスの照射条件に合わせて、加速器10の運転パターンが選択され、その運転パターンに対して、そのスライスの照射野を形成できるように、走査電磁石41、レンジシフタ44が設定され、患部Kへの粒子線Bの照射が行われる。以降、同様に順次スライスを移動させながら、全体として患部の立体形状に合わせて線量が付与される。
一連の照射における制御動作について、図5のフローチャートおよび図6の運転パターン図を用いて説明する。
まず、照射条件読込部22は、照射条件保持部24に保持された、照射角度、スライス数、スライス毎の照射形状・線量等の照射条件を読み込む(ステップS10)。なお、照射条件は、必ずしも制御部20内に保持している必要はなく、例えば、通信等により入手するようにしてもよい。そして、主制御部21は、例えば、最深部から始めた上の例のように、読み込んだ照射条件から、最初に照射するスライスを設定する(ステップS20)。つぎに、運転パターン選択部23は、運転パターン保持部25が保持する運転パターンの中から、そのスライスの照射条件に適した運転パターンを選択する(ステップS30)。そして、主制御部21は、選択した運転パターンで運転するよう加速器10を制御するとともに、その運転パターンによる加速器10からの粒子線Bの出射に対応して、輸送系30、照射装置40を制御して、そのスライスでの照射を行う(ステップS40).そして、これらの動作を最終スライスまで繰り返す(ステップS50で「Y」となるまで)。
なお、深部スライスから浅部スライスに向かってスライスを移動させる場合、最初のスライス(最深部)はデフォルトとして、図5(b)に示す長周期パターンOP−Lが選択される。基本的に長周期パターンOP−Lの照射時間ToLは、最深部のスライスが照射満了Edに至る照射時間Pe1よりも長くなるように設定するので、最深部のスライスの照射を1つの運転周期で完了させることができる。そして、次のスライスの照射時間Pe2は、通常最深部の照射時間Pe1よりも短いので、同様に1つの運転周期で照射を完了させることができる。
一方、スライスを浅い方へ進めていくと、例えばi番目のスライスにおける線量満了に必要な照射時間Peiが、短周期パターンOP−Sの照射時間ToSよりも短くなった場合、短周期パターンOP−Sを選択する。以降のスライス(i+1以降)で線量満了に必要な照射時間Pei+1は、基本的に短くなる一方なので、同様に短周期パターンOP−Sを選択する。
これにより、例えば、長周期パターンOP−Lを全てのスライスで選択した時と比べて、周期内における待ち時間が短縮され、全体として治療時間を短縮することができる。あるいは、短周期パターンOP−Sを全てのスライスで選択すると、深部スライスでは1回の周期で照射が満了せず、複数回に分けて照射する場合が生じて治療時間が長くなることになるが、本実施の形態では一つのスライスにおいて費やす周期回数を総じて減少させることにより、全体として治療時間を短縮することができる。この効果は、長周期パターンOP−Lの照射時間ToLを、最深部のスライスが照射満了Edに至る照射時間Pe1よりも短く設定した場合においても奏功するものである。
なお、上記例は簡単のため、運転パターンを2つ有する例について説明したが、これに限定されることはない。チューニング等の手間をかけることにより、さらに細分化した運転パターンを準備しておくようにしもよい。また、運転パターの選択は、上記のように周期と照射時間とを比較した結果に限ることはない。例えば、レンジシフタ44による減衰量では、エネルギーを調整できない場合に、運転パターンを切り替えるように、粒子線のエネルギーレンジによって選択するようにしてもよい。
実施の形態1の変形例.
なお、上記の例は、長周期パターンは短周期パターンよりもエネルギーを大きくした例、つまり、周期が異なるとエネルギーが異なる運転パターンを持つ例について説明した。一方、本変形例では、同じエネルギーに対して周期の異なる運転パターンを用意するようにした。
図7は、本変形例を適用する形態について説明するためのもので、例えば、同じ形状の患部が体表面から異なる深さに位置した場合の体内深度と付与線量との関係と、適用する運転パターンについて説明するものである。図において、上段は患部が体表面から浅い位置にある場合、下段は患部が体表面から深い位置にある場合の線量分布である。上段と下段をつなぐ破線は、体表面から同じ深さの位置、つまり同じエネルギーを必要とする位置であるが、上段では最深部のため必要な線量が多く、照射時間を長くする必要があるスライスに対応する運転パターンOP−1を、下段では、最浅部のため必要な線量が少なく、照射時間が短くて済むスライスに対応する運転パターンOP−2を保持している例を示す。
このような場合、例えば、同じエネルギー、あるいは近似のエネルギーに対して、長さの異なる複数の運転パターンを用意することで、スライスの照射条件により適した運転パターンを選択し、正確で治療時間の短い照射が行える。
以上のように、本実施の形態1にかかる粒子線治療装置1によれば、磁性体のコアを用いた電磁石(例えば、偏向電磁石13)を有し、粒子線Bを所定エネルギーに調整して出射する加速器10と、加速器10から供給された粒子線Bを照射対象の形状に応じて照射する照射装置40と、加速器10と照射装置40とを連携して制御する制御部20と、を備え、制御部20には、加速器10が周期的に繰り返す運転パターンOPとして、粒子線Bを出射できる時間(照射時間)Toが異なり、かつ磁性体のヒステリシスの存在下でも、加速器10の偏向電磁石13が所望の磁場強度になるようにそれぞれ操作条件が調整された複数の運転パターンOP−L、OP−Sを保持する運転パターン保持部25と、照射対象を深さ方向に分割した複数のスライスに対して、スライス毎の照射条件を読み込む照射条件読込部22と、照射条件読込部22が読み込んだ照射条件に基づいて、複数の運転パターンのうち、当該スライスに適した運転パターンを選択する運転パターン選択部23と、スライス毎に、選択した運転パターンに基づいて加速器10を制御するとともに、照射条件に基づいて照射装置40を制御する主制御部21と、が設けられているように構成したので、スライス毎に、所望の磁場強度を与えられる最適な運転パターンを選択することができるので、治療時間を短縮するとともに、正確な照射を行うことができる。
とくに、運転パターン選択部23は、複数の運転パターンOP−S、OP−Lのうちの、当該スライスでの線量付与に必要な周期数が少ない運転パターン(例えば、1周期で付与できる運転パターン)のなかで、粒子線Bを出射できる時間Toが最も短い運転パターンを選択するように構成したので、各スライスの照射を最短にすることができる。
さらに、複数の運転パターンのうち、少なくとも2つの運転パターンOP−S、OP−Lは、所定エネルギーが大きく設定された運転パターンOP−Lの方が、粒子線Bを出射できる時間Toの長さが長くなるように設定されているようにしたので、深部のスライスに対しては、出射に必要な線量を確保して少ない周期で線量を満了させることができる運転パターンを確保し、浅部のスライスに対しては、短い時間で照射を終わらせる運転パターンを確保して、全体として治療時間を短縮することができる。
またさらに、複数の運転パターンのうち、少なくとも2つの運転パターンOP−1、OP−2は、所定エネルギーが同じで、粒子線Bを出射できる時間Toが異なるように設定されているようにしたので、患部の体表面からの位置が同じでも、深部になるスライスに対しては、出射に必要な線量を確保して少ない周期で線量を満了させることができる運転パターンOP−1を確保し、同じ深さでも浅部となるスライスに対しては、短い時間で照射を終わらせる運転パターンOP−2を確保して、全体として治療時間を短縮することができる。
また、本実施の形態1にかかる粒子線治療装置1の運転方法は、磁性体のコアを用いた例えば偏向電磁石13のような電磁石を有し、粒子線Bを所定エネルギーに調整して出射する加速器10と、加速器10が周期的に繰り返す運転パターンOPとして、粒子線Bを出射できる時間(照射時間)Toが異なり、かつ前記磁性体のヒステリシスの存在下でも、加速器10の偏向電磁石13が所望の磁場強度になるようにそれぞれ操作条件が調整された複数の運転パターンOP−L、OP−Sを保持する運転パターン保持部25と、を備えた粒子線治療装置1を運転する方法であって、照射対象を深さ方向に分割した複数のスライスに対して、スライス毎の照射条件を読み込む照射条件読込工程S10と、照射条件読込工程S10で読み込んだ照射条件に基づいて、複数の運転パターンOP−S、OP−Lのうち、当該スライスに適した運転パターンを選択する運転パターン選択工程S30と、スライス毎に、選択した運転パターンに基づいて加速器10を制御する工程S40と、を含むように構成したので、スライス毎に、所望の磁場強度を与えられるので、治療時間を短縮するとともに、正確な照射を行うことができる。
1:粒子線治療装置、
10:加速器(13:偏向電磁石(磁性体のコアを有する電磁石))、
20:制御部(21:主制御部、22:照射条件読込部、
23:運転パターン選択部、24:照射条件保持部、
25:運転パターン保持部)、
40:照射装置、
OP:運転パターン(OP−L:長周期パターン、
OP−S:短周期パターン)、
To:1周期中の粒子線を出射(照射)できる時間。

Claims (5)

  1. 磁性体のコアを用いた偏向電磁石を有し、粒子線を所定エネルギーに調整して出射する加速器と、
    前記加速器から供給された粒子線を照射対象の形状に応じて照射する照射装置と、
    前記加速器と前記照射装置とを連携して制御する制御部と、を備え、
    前記制御部には、
    前記加速器が周期的に繰り返す運転パターンとして、前記粒子線を出射できる時間が異なり、かつ前記磁性体のヒステリシスの存在下でも、前記加速器の偏向電磁石が所望の磁場強度になるようにそれぞれ操作条件が調整された複数の運転パターンを保持する運転パターン保持部と、
    前記照射対象を深さ方向に分割した複数のスライスに対して、スライス毎の照射条件を読み込む照射条件読込部と、
    前記照射条件読込部が読み込んだ照射条件に基づいて、前記複数の運転パターンのうち、当該スライスに適した運転パターンを選択する運転パターン選択部と、
    前記スライス毎に、前記選択した運転パターンに基づいて前記加速器を制御するとともに、前記照射条件に基づいて前記照射装置を制御する主制御部と、が設けられていることを特徴とする粒子線治療装置。
  2. 前記運転パターン選択部は、前記複数の運転パターンのうちの、当該スライスでの線量付与に必要な周期数が少ない運転パターンのなかで前記粒子線を出射できる時間が最も短い運転パターンを選択することを特徴とする請求項1に記載の粒子線治療装置。
  3. 前記複数の運転パターンのうち、少なくとも2つの運転パターンは、前記所定エネルギーが大きく設定された運転パターンの方が、前記粒子線を出射できる時間が長くなるように設定されていることを特徴とする請求項1または2に記載の粒子線治療装置。
  4. 前記複数の運転パターンのうち、少なくとも2つの運転パターンは、前記所定エネルギーが同じで、前記前記粒子線を出射できる時間が異なるように設定されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の粒子線治療装置。
  5. 磁性体のコアを用いた偏向電磁石を有し、粒子線を所定エネルギーに調整して出射する加速器と、前記加速器が周期的に繰り返す運転パターンとして、前記粒子線を出射できる時間が異なり、かつ前記磁性体のヒステリシスの存在下でも、前記加速器の偏向電磁石が所望の磁場強度になるようにそれぞれ操作条件が調整された複数の運転パターンを保持する運転パターン保持部と、を備えた粒子線治療装置を運転する方法であって、
    照射対象を深さ方向に分割した複数のスライスに対して、スライス毎の照射条件を読み込む照射条件読込工程と、
    前記照射条件読込工程で読み込んだ照射条件に基づいて、前記複数の運転パターンのうち、当該スライスに適した運転パターンを選択する運転パターン選択工程と、
    前記スライス毎に、選択した運転パターンに基づいて前記加速器を制御する工程と、
    を含む粒子線治療装置の運転方法。
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