JPWO2013128517A1 - ランプ - Google Patents

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Abstract

放熱性が高く且つ感電のおそれが少ないランプを提供することを目的とし、筒状の本体部61を有する金属製の筐体60と、前記本体部61の筒軸方向一端側に配置された光源としての半導体発光素子12と、前記本体部61の筒軸方向他端側に配置された口金70と、前記本体部61の内部に少なくとも一部が収容されており、前記口金70を介して受電して前記半導体発光素子12を発光させる回路ユニット40と、前記本体部61の外周面65を覆う筒状の外殻部81を有し、電気絶縁材料からなるカバー80とを備えたランプ1において、前記本体部61の外周面65と前記外殻部81の内周面との間には、前記本体部61および外殻部81の少なくとも一方の熱変形により前記外殻部81に応力が加わるのを抑制する応力抑制領域3が設けられている構成とする。

Description

本発明は、LED(Light Emitting Diode)などの半導体発光素子を光源として用いたランプに関する。
近年、白熱電球の代替品として、LEDを光源として用いた電球形のLEDランプが普及しつつある。一般的な電球形のLEDランプは、筒状の筐体と、前記筐体の一端側に配置された基台と、前記筐体の他端側に配置された口金と、前記筐体の内部に収容された回路ユニットと、前記基台に実装された半導体発光素子とを備え、前記筐体および基台は金属製である。このように筐体および基台を金属製にするのは、ランプ点灯時に半導体発光素子で発生した熱を効率良くランプの外部に放出し、良好な放熱性を得るためである。
具体的に説明すると、基台を金属製にすることにより、半導体発光素子で発生した熱を効率良く筐体に伝導させることができる。さらに、筐体も金属製にすることで、筐体の熱を効率良く口金側に伝導させることができ、これによって口金から照明器具側に効率良く熱を放出することができる。また、筐体が金属製であれば、筐体全体に熱が行き渡り易いため、筐体の外表面全体から大気中に効率良く熱を放出することもできる。このように放熱性を高めることで、半導体発光素子や回路ユニットへの熱負荷を軽減し、ランプの長寿命化を図っている。
特開2008−244165号公報
しかしながら、筐体を金属製にすると、半導体発光モジュールと回路ユニットとの間に配線不良があった場合や、半導体発光モジュールと基台との間で絶縁破壊が起こった場合等に、半導体発光モジュールや回路ユニットから電流が基台を介して筐体に漏れるおそれがある。そうすると、ユーザーが筐体に触れてしまった場合に感電するおそれがある。
本発明は、上記の課題に鑑み、放熱性が高く且つ感電のおそれが少ないランプを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係るランプは、筒状の本体部を有する金属製の筐体と、前記本体部の筒軸方向一端側に配置された光源としての半導体発光素子と、前記本体部の筒軸方向他端側に配置された口金と、前記本体部の内部に少なくとも一部が収容されており、前記口金を介して受電して前記半導体発光素子を発光させる回路ユニットと、前記本体部の外周面を覆う筒状の外殻部を有し、電気絶縁材料からなるカバーと、を備え、前記本体部の外周面と前記外殻部の内周面との間には、前記本体部および外殻部の少なくとも一方の熱変形により前記外殻部に応力が加わるのを抑制する応力抑制領域が設けられていることを特徴とする。
本発明の一態様に係るランプは、筐体が金属製であるため、点灯時に半導体発光モジュールで発生した熱を効率良くランプの外部に放出することができる。したがって、放熱性が高い。
また、筐体の本体部の外周面をカバーが覆っているため、ユーザーが筐体に直接触れてしまう心配がなく、しかも、そのカバーが電気絶縁材料からなるため、例え筐体に電流が漏れたとしても感電のおそれが少ない。
さらに、筐体の本体部の外周面とカバーの外殻部の内周面との間には、前記本体部および外殻部の少なくとも一方の熱変形により前記外殻部に応力が加わるのを抑制する応力抑制領域が設けられている。そのため、ランプの点灯・消灯による温度変化によって前記本体部および外殻部がそれぞれ膨張或いは収縮したとしても、互いに接触して干渉し合うおそれが少ない。すなわち、本体部および外殻部は、互いに自由に膨張・収縮することができるため、前記外殻部の熱変形が前記本体部によって規制され難く、その規制による応力も発生し難いために、外殻部がその応力によって破損するおそれも少ない。
第1の実施形態に係るランプを示す縦断面図 第1の実施形態に係るランプを示す分解斜視図 図1において二点鎖線Aで囲んだ部分を示す拡大縦断面図 第1の実施形態に係るランプを示す横断面模式図 第2の実施形態に係るランプを示す縦断面図 第2の実施形態に係るランプを示す横断面模式図 第3の実施形態に係るランプを示す縦断面図 図7において二点鎖線Aで囲んだ部分を示す拡大縦断面図 第4の実施形態に係るランプを示す分解斜視図 第4の実施形態に係るランプを示す横断面模式図 第4の実施形態の変形例1に係るランプを示す横断面模式図 第4の実施形態の変形例2に係るランプを示す横断面模式図 第4の実施形態の変形例3に係るランプを示す横断面模式図 第4の実施形態の変形例4に係るランプを示す横断面模式図 第4の実施形態の変形例5に係るランプを示す分解斜視図 第4の実施形態の変形例5に係るランプを示す横断面模式図 第4の実施形態の変形例6に係るランプを示す分解斜視図 第4の実施形態の変形例6に係るランプを示す横断面模式図 第5の実施形態に係るランプを示す縦断面図 第6の実施形態に係るランプを示す縦断面図
以下、本発明の実施形態に係るランプについて、図面を参照しながら説明する。なお、各図面における部材の縮尺は実際のものとは異なる。また、本願において、数値範囲を示す際に用いる符号「〜」は、その両端の数値を含む。
<第1の実施形態>
[概略構成]
図1は、第1の実施形態に係るランプを示す縦断面図である。図1に示すように、第1の実施形態に係るランプ1は、白熱電球の代替品となるLEDランプであって、半導体発光モジュール10、基台20、グローブ30、回路ユニット40、回路ホルダ50、筐体60、口金70、および、カバー80を備える。ランプ1の外囲器は、グローブ30と口金70とカバー80とで構成される。なお、図1において紙面上下方向に沿って描かれた一点鎖線は、ランプ1のランプ軸Jを示している。ランプ軸Jとは、ランプ1を照明装置(不図示)のソケットに取り付ける際の回転中心となる軸であり、口金70の回転軸と一致している。
[各部構成]
(1)半導体発光モジュール
半導体発光モジュール10は、実装基板11と、実装基板11に実装された光源としての複数の半導体発光素子12と、それら半導体発光素子12を被覆するように実装基板11上に設けられた封止部材13とを備える。なお、本実施の形態では、半導体発光素子12はLEDであり、半導体発光モジュール10はLEDモジュールであるが、半導体発光素子12は、例えば、LD(レーザダイオード)であっても良く、EL素子(エレクトリックルミネッセンス素子)であっても良い。また、半導体発光素子12は、実装基板11の上面にCOB(Chip on Board)技術を用いて実装されたものであっても、SMD(Surface Mount Device)型のものを用いて実装されたものであっても良い。
実装基板11としては、樹脂基板、セラミック基板、或いは、樹脂板と金属板とからなる金属ベース基板等の既存の実装基板を利用することができる。各半導体発光素子12は、例えば、青色発光するGaN系のLEDであって、25個が5列5行でマトリックス状に配置されている。各封止部材13は、例えば、青色光を黄色光に変換する波長変換材料が混入された透光性材料で形成されており、25個の半導体発光素子12が1つの封止部材13によってまとめて封止されている。封止部材13の透光性材料には、例えばシリコーン樹脂を利用することができる。また、封止部材13の波長変換材料には、例えば蛍光体粒子を利用することができる。
なお、本実施の形態では、青色発光の半導体発光素子12と、青色光を黄色光に変換する封止部材13とを利用しているが、他の発光色のLEDおよび他の波長変換を行なう封止部材を用いても良い。また、波長変換材料は必ずしも透光性材料に混入されている必要はなく、例えば、白色発光のLEDを利用する場合や、青色発光、赤色発光、緑色発光の3種類のLEDを用いてこれらの発光色を混色して白色光を得る場合は、波長変換材料の混入は不要である。
封止部材は、全てのLEDを1つの封止部材で封止する構成に限定されず、例えば、1つのLEDを1つの封止部材で封止する構成であっても良いし、複数のLEDを素子列ごとに1つの封止部材で封止する構成であっても良い。また、本実施の形態では、波長変換材料を透光性材料内に混入させていたが、例えば、波長変換材料を含む波長変換層を透光性材料の表面に形成しても良く、さらには、LEDモジュールの外部に、例えばグローブ30の内面32に、波長変換材料を含む波長変換層を設けても良い。
(2)基台
基台20は、例えば、略円板状であって、上面21の略中央には実装基板11の形状に合わせた略方形の凹部22が形成されている。凹部22に実装基板11を嵌め込み、実装基板11の下面を凹部22の底面に密着させた状態で、接着あるいはねじ止め等をすることで、半導体発光モジュール10が基台20に固定されている。
基台20は、例えば金属製である。金属材料としては、例えばAl、Ag、Au、Ni、Rh、Pd等の単一の金属元素からなる純金属、さらには、複数の金属元素あるいは金属元素と非金属元素とからなる合金等が挙げられる。金属材料は、熱伝導性が良好であるため、半導体発光モジュール10で発生した熱を筐体60に効率良く伝導させることができる。なお、基台20は、金属製に限定されず、樹脂製やセラミック製であっても良い。
(3)グローブ
グローブ30は、略ドーム状であって、半導体発光モジュール10の上方を覆っており、グローブ30の開口側端部31を筐体60の本体部61の上側端部63内に挿入した状態で、接着剤2により筐体60および基台20に固定されている。なお、グローブ30の形状は、どのような形状であっても良い。また、グローブ30の内面32には、半導体発光モジュール10から発せられた光を拡散させる拡散処理、例えば、シリカや白色顔料等による拡散処理が施されていても良い。さらに、ランプはグローブを備えない構成でも良い。
(4)回路ユニット
回路ユニット40は、口金70を介して受電して半導体発光素子12を発光させるためのものであって、回路基板41と、回路基板41に実装された各種の電子部品42,43とを有する。なお、図面では一部の電子部品にのみに符号を付している。回路ユニット40は、回路ホルダ50内にその全体が収容されており、例えば、ネジ止め、接着、係合などにより回路ホルダ50に固定されている。
回路ユニット40と半導体発光モジュール10とは、一対のリード線44,45によって電気的に接続されている。一対のリード線44,45は、それぞれ基台20の挿通孔23,24を介して基台20の上方に導出されており、半導体発光モジュール10に接続されている。
回路ユニット40と口金70とは、別の一対のリード線46,47によって電気的に接続されている。電気配線46は、回路ホルダ50の回路収容部51の小径部分54に設けられた貫通孔55を通って、口金70のシェル部71と接続されている。また、電気配線47は、回路ホルダ50の回路収容部51の小径部分54の下側開口56を通って、口金70のアイレット部72と接続されている。
なお、回路ユニット40は、必ずしもその全部が回路ホルダ50の内部に収容されている必要はなく、回路ユニット40の少なくとも一部が収容されていれば良い。また、本実施の形態では、回路基板41がその実装面とランプ軸Jとが垂直になるように配置されているが、回路基板41は、その実装面がランプ軸Jと平行する姿勢で配置されても良い。
(5)回路ホルダ
回路ホルダ50は、両側が開口した略円筒形状の回路収容部51と、回路収容部51の上方側開口を塞ぐ蓋部52とからなる。
回路収容部51は、上側(筒軸方向一端側)の大径部分53と、下側(筒軸方向他端側)の小径部分54とで構成される。大径部分53には、筐体60の本体部61が外嵌されており、大径部分53の内部には、回路ユニット40の大部分が収容されている。小径部分54には、口金70が外嵌されており、これによって回路収容部51の下側開口56が塞がっている。
蓋部52は、略円板状であり、回路収容部51の上側の開口を塞くようにして、回路収容部51の上側端部57に取り付けられている。具体的には、蓋部52の外周縁には係合爪58が設けられており、この係合爪58を大径部分53の上側端部57に形成された係合孔59に係合させることにより、蓋部52が回路収容部51に取り付けられている。
回路ホルダ50は、例えば、電気絶縁材料で構成されていることが好ましい。回路ホルダ50が電気絶縁材料で構成されていれば、回路ユニット40と筐体60との電気的絶縁を確保することができる。なお、電気絶縁材料としては、樹脂材料や無機材料が挙げられる。
樹脂材料としては、熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂が挙げられる。具体的には、ポリブチレンテレフタレート、ポリオキシメチル、ポリアミド、ポリフェニルサルフィド、ポリカーボネート、アクリル、フッ素系アクリル、シリコーン系アクリル、エポキシアクリレート、ポリスチレン、アクリロニトリルスチレン、シクロオレフィンポリマー、メチルスチレン、フルオレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、フェノール樹脂、メラミン樹脂、などが挙げられる。
また、無機材料としては、ガラス、セラミック、シリカ、チタニア、アルミナ、シリカアルミナ、ジルコニア、酸化亜鉛、酸化バリウム、酸化ストロンチウム、酸化ジルコニウム等が挙げられる。
(6)筐体
筐体60は、筒状の本体部61と、本体部61の下端に延設された円環状の係止部62とを有する。本体部61は、例えば、両端が開口し上方から下方へ向けて縮径した円筒形状であって、その筒軸はランプ軸Jと一致している。また、本体部61は、回路ホルダ50の大径部分53に外嵌されており、本体部61の上側(筒軸方向一端側)には半導体発光モジュール10が搭載された基台20が配置され、本体部61の下側(筒軸方向他端側)には回路ホルダ50の小径部分54に外嵌された口金70が配置されている。なお、基台20と筐体60とは接着剤2で固定されているが、かしめによって固定されていても良い。
基台20の下方側端部の周縁部25は、筐体60の本体部61の内周面64の形状にあわせてテーパ形状となっている。したがって、基台20が筐体60の内周面64と面接触しているため、半導体発光モジュール10から基台20へ伝搬した熱が、さらに筐体60へ伝導し易くなっている。半導体発光素子12で発生した熱は、主に、基台20および筐体60を介し、さらに回路ホルダ50の小径部分54を介して口金70へ伝導し、口金70から照明器具(不図示)側へ放熱される。
筐体60は、金属製であって、半導体発光モジュール10からの熱を放散させる放熱部材(ヒートシンク)として機能する。このような金属材料は、熱伝導性が良好であるため、筐体60に伝搬した熱を効率良く口金70側に伝搬させることができる。金属材料としては、例えばAl、Ag、Au、Ni、Rh、Pd等の単一の金属元素からなる純金属、さらには、複数の金属元素あるいは金属元素と非金属元素とからなる合金等が挙げられる。また、金属材料として、金属または合金のフィラーが混入された熱伝導性が良好な材料であっても良い。
(7)口金
口金70は、ランプ1が照明器具に取り付けられ点灯された際に、照明器具のソケットから電力を受けるための部材である。口金70の種類は、特に限定されるものではないが、本実施の形態ではエジソンタイプであるE26口金が使用されている。口金70は、略円筒形状であって外周面が雄ネジとなっているシェル部71と、シェル部71に絶縁部73を介して装着されたアイレット部72とを備える。
(8)カバー
図2は、第1の実施形態に係るランプを示す分解斜視図である。図2に示すように、カバー80は、筐体60の本体部61の外周面65を覆う筒状の外殻部81と、外殻部81の下端からランプ軸Jに近づく方向に延出した円環部82と、円環部82の内周縁から下方に延出した筒状の絶縁部83とを有する。
外殻部81は、外径が下方から上方へ向けて漸次拡径している略円筒状であって、その筒軸はランプ軸Jと一致している。外殻部81の内部には、回路ホルダ50の回路収容部51の大径部分53が収容されている。円環部82は、筐体60の係止部62を回路ホルダ50の回路収容部51に押し付けることによって、筐体60を回路ホルダ50に固定している。絶縁部83は、回路ユニット40の小径部分54の根元部分に外嵌されており、筐体60の本体部61と口金70との間に介在することでそれらの電気的絶縁を確保している。
カバー80は、電気絶縁材料からなる。電気絶縁材料としては、樹脂材料や無機材料が挙げられる。
樹脂材料としては、熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂が挙げられる。具体的には、ポリブチレンテレフタレート、ポリオキシメチル、ポリアミド、ポリフェニルサルフィド、ポリカーボネート、アクリル、フッ素系アクリル、シリコーン系アクリル、エポキシアクリレート、ポリスチレン、アクリロニトリルスチレン、シクロオレフィンポリマー、メチルスチレン、フルオレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、フェノール樹脂、メラミン樹脂、などが挙げられる。
また、無機材料としては、ガラス、セラミック、シリカ、チタニア、アルミナ、シリカアルミナ、ジルコニア、酸化亜鉛、酸化バリウム、酸化ストロンチウム、酸化ジルコニウム等が挙げられる。
図3は、図1において二点鎖線Aで囲んだ部分を示す拡大縦断面図である。図3に示すように、筐体60の本体部61の外周面65と、カバー80の外殻部81の内周面84との間には、筐体60およびカバー80の少なくとも一方の熱変形により外殻部81に応力が加わるのを抑制する応力抑制領域3が設けられている。本実施の形態では、応力抑制領域3が、本体部61の外周面65と外殻部81の内周面84との間に介在する筒状の領域である。したがって、本体部61は、外周面65の周方向全周に亘って外殻部81と接触しておらず、また、その筒軸方向の全長に亘っても外殻部81と接触していない。
このような応力抑制領域が設けられているため、本体部61および外殻部81が、ランプの点灯・消灯による温度変化によってそれぞれ膨張或いは収縮したとしても、互いに干渉し合うことがない。すなわち、本体部61と外殻部81とは、互いに自由に膨張・収縮することができるため、外殻部81の熱による変形(熱変形)が本体部61により規制され難く、その規制による応力も発生し難いために、外殻部81がその応力によって破損するおそれも少ない。
さらに、本実施の形態では応力抑制領域3は空洞である。言い換えれば本体部61と外殻部81との間には空気が存在している。すなわち、筐体60の本体部61とカバー80の外殻部81との間には部材は介在していない。仮に、本体部61と外殻部81との間に何らかの部材が介在していると、その部材によって外殻部81の変形が規制されるおそれがある。しかしながら、応力抑制領域3が空洞であるため、本体部61の熱変形はどのような部材にも規制されない。
図4は、第1の実施形態に係るランプを示す横断面模式図であって、図1に示すB−B仮想線の位置でランプを切断した場合における回路ホルダ、筐体およびカバーのみの断面を表している。図3および図4に示すように、応力抑制領域3のランプ軸Jと直交する方向の平均幅W1は、0.05mm以上である。平均幅W1を0.05mm以上にすれば本体部61と外殻部81とが接触し難く、外殻部81に応力が発生し難い。なお、本実施の形態に係る応力抑制領域3は、ランプ軸J方向、および、外殻部81の内周に沿った周方向において幅W1が均一であるが、幅W1は必ずしも均一でなくても良い。例えば、ランプ軸Jに沿って下方から上方へ向けて幅W1が漸次拡大しているなど、幅W1が部位によって変動するような構成であっても良い。
さらに、本体部61の内周面64と大径部分53の外周面53aとのランプ軸Jと直交する方向の平均幅W2は、0.05mm以上が好ましい。このように、平均幅W2を0.05mm以上にすれば金属製の本体部61と樹脂製の大径部分53とが接触し難く、樹脂製の大径部分53に応力が発生して大径部分53が破損するようなことが起こり難い。
なお、カバー80の外殻部81の厚みT1(ランプ軸Jと直交する方向の平均幅)は、0.5mm以上2.0mm以下が好ましい。筐体60の本体部61の厚みT2(ランプ軸Jと直交する方向の平均幅)は、0.4mm以上1.0mm以下が好ましい。回路ホルダ50の回路収容部51の大径部分53の厚みT3(ランプ軸Jと直交する方向の平均幅)は、0.5mm以上2.0mm以下が好ましい。
[第2の実施形態]
図5は、第2の実施形態に係るランプを示す縦断面図である。図6は、第2の実施形態に係るランプを示す横断面模式図である。
図5に示すように、第2の実施形態に係るランプ100は、応力抑制領域3に、応力緩衝材190が充填されている点において、第1の実施形態に係るランプ1と相違する。その他の構成については基本的に第1の実施形態に係るランプ1と略同様である。したがって、上記相違点についてのみ詳細に説明し、その他の構成については説明を簡略若しくは省略する。なお、既に説明した実施形態と同じ部材が使用されている場合は、その実施形態と同じ符号を用いている。
応力緩衝材190は、例えば円筒状であって、応力抑制領域3の全体に充填されている。図6に示すように、応力緩衝材190の内周面191と筐体60の本体部61の外周面65との間には隙間がなく、内周面191と外周面65とは面接触している。また、応力緩衝材190の外周面192とカバー80の外殻部81の内周面64との間にも隙間がなく、外周面192と内周面64も面接触している。このように応力抑制領域3に応力緩衝材190が充填されているため、応力抑制領域3に埃などが溜まり難い。なお、応力緩衝材190は、必ずしも応力抑制領域3の全体に充填されている必要はなく、応力抑制領域3の一部に充填されていても良い。
応力緩衝材190は、静的せん断弾性率の小さい材料で形成されており、本体部61と応力緩衝材190との間、および、応力緩衝材190と外殻部81との間に隙間がない場合でも、外殻部81の熱変形が本体部61により規制されない。静的せん断弾性率の小さい材料として、本実施の形態では、シリコーン樹脂が用いられている。
なお、応力緩衝材190は、シリコーン樹脂で形成されたものに限定されず、例えばゴム等で形成された粘弾性体であっても良い。また、応力緩衝材190の熱伝導率を高めるために、応力緩衝材190をシリコーングリスで形成しても良い。応力緩衝材190の熱伝導率が高ければ、半導体発光素子12で生じた熱を応力緩衝材190によっても口金70側に効率良く伝導させることができる。特に、筐体60の本体部61の外周面65と応力緩衝材190の内周面191とが面接触している場合は、本体部61の全体に熱を効率良く伝導させることができる。
[第3の実施形態]
図7は、第3の実施形態に係るランプを示す縦断面図である。図8は、図7において二点鎖線Aで囲んだ部分を示す拡大縦断面図である。
図7および図8に示すように、第3の実施形態に係るランプ200は、応力抑制領域3のグローブ30側の端部に充填剤290が充填されている点において、第1の実施形態に係るランプ1と相違する。その他の構成については基本的に第1の実施形態に係るランプ1と略同様であるため、同様の点については説明を省略している。
充填剤290は、例えば接着剤であって、応力抑制領域3のグローブ側端部に、外殻部81の内周に沿った周方向全体に充填されている。このような態様で応力抑制領域3に充填剤290を充填することによって、カバー80と筐体60とを接着することができると共に、応力抑制領域3に埃などが入り込むのを防止することができる。なお、充填剤290は、必ずしも外殻部81の内周に沿った周方向全体に充填されている必要はなく、周方向における一部の箇所にのみに充填されていても良い。例えば、カバー80と筐体60とを接着する目的のみであれば、外殻部81の内周に沿って間隔を空けながら数箇所に充填しても良い。
なお、充填剤290は、応力抑制領域3のグローブ側端部に充填する場合に限定されず、応力抑制領域のどのような箇所に部分的に充填されていても良い。また、応力抑制領域3の全体に充填されていても良い。ただし、外殻部81の熱変形が本体部61により大きく規制されないように、充填剤290は弾性率の小さい材料からなることが好ましい。
[第4の実施形態]
図9は、第4の実施形態に係るランプを示す分解斜視図である。図10は、第4の実施形態に係るランプを示す横断面模式図であって、図1に示すB−B仮想線の位置でランプを切断した場合における回路ホルダ、筐体およびカバーのみの断面を表している。
図9に示すように、第4の実施形態に係るランプ300は、筐体360の本体部361の外周面365に凹凸が設けられている点において、第1の実施形態に係るランプ1と相違する。その他の構成については基本的に第1の実施形態に係るランプ1と略同様であるので、同様の点については説明を省略している。
図9に示すように、筐体360は、筒状の本体部361と、本体部361の下端に延設された円環状の係止部(第1の実施形態に係る係止部62と同様であるため説明を省略する)とを有する。本体部361は、例えば、両端が開口し上方から下方へ向けて縮径した円筒形状であって、回路ホルダ50の大径部分353に外嵌されている。
筐体360は、金属製であって、半導体発光モジュール10からの熱を放散させる放熱部材として機能する。このような金属材料は、熱伝導性が良好であるため、筐体360に伝搬した熱を効率良く口金70側に伝搬させることができる。筐体360を構成する金属材料としては、第1の実施形態に係る筐体60と同様のものが挙げられる。
本体部361の外周面365には凹凸が設けられている。凹凸の態様として、例えば本実施の形態では、外周面365に、ランプ軸Jに沿って延びる長尺状であって断面形状が略台形の凸部366が、間隔を空けながら複数条設けられている。これによって、隣り合う凸部366間には、ランプ軸Jに沿って延びる溝部367が間隔を空けて複数条の形成されている。外周面365は、凸部366の頂面で構成される凸出領域365aと、溝部367の底面で構成される凹入領域365bとを有する。このように、本体部361の外周面365に凹凸が設けられているため、凹凸を設けない場合と比べて外周面365の面積が大きくなっている。したがって、筐体360がランプ1の外部へ熱を放出し易くなっている。
図10に示すように、本体部361の各凸部366は、いずれも外殻部81の内周面84と接触していない。すなわち、凸出領域365aと外殻部81の内周面84とは接触していない。したがって、筐体360の本体部361の外周面365と、カバー80の外殻部81の内周面84との間には、応力抑制領域303が存在し、外殻部81の熱変形が本体部361により規制され難くなっている。
なお、複数の凸部366は、それらのいくつか若しくは全部が、外殻部81の熱変形を大きく規制しない範囲で、外殻部81の内周面84と接触していても良い。また、凸部366が外殻部81に接触する態様についても、凸部366の長手方向全体に亘るものでも良いし、長手方向の一部のみで接触するものでも良い。長手方向の一部のみで接触するとは、例えば、長手方向の口金側端部のみや、長手方向のグローブ側端部のみ、長手方向の中間部のみ等で接触することである。
図11は、第4の実施形態の変形例1に係るランプを示す横断面模式図である。筐体の本体部の外周面に設けられている凸部の断面形状は略台形に限定されず、例えば、図11に示す第4の実施形態の変形例1に係るランプのように、筐体360Aの本体部361Aの外周面365Aに、断面形状が略三角形の凸部366Aが複数設けられていても良い。凸部366Aは、ランプ軸Jに沿って延びる長尺状であって、間隔を空けながら複数条設けられており、隣り合う凸部366A間には、ランプ軸Jに沿って延びる溝部367Aがそれぞれ形成されている。そして、外周面365Aは、凸部366Aの表面で構成される凸出領域365Aaと、溝部367Aの底面で構成される凹入領域365Abとを有する。筐体360Aの本体部361Aの外周面365Aと、カバー80の外殻部81の内周面84との間には、応力抑制領域303Aが存在する。なお、凸部366Aの断面形状は略三角形以外に、例えば略半円形などが考えられる。
図12は、第4の実施形態の変形例2に係るランプを示す横断面模式図である。凹凸は、筐体の本体部の外周面ではなく、例えば、図12に示す第4の実施形態の変形例2に係るランプのように、カバー380Bの外殻部381Bの内周面384Bに設けられていても良い。内周面384Bには、ランプ軸Jに沿って延びる長尺状であって断面形状が略台形の凸部385Bが、間隔を空けながら複数条設けられており、隣り合う凸部385B間には、ランプ軸Jに沿って延びる溝部386Bが間隔を空けて複数条の形成されている。そして、内周面384Bは、凸部385Bの表面で構成される凸出領域384Baと、溝部386Bの底面で構成される凹入領域384Bbとを有する。一方、筐体360Bの本体部361Bの外周面365Bには、凹凸が設けられていない。そして、筐体360Bの本体部361Bの外周面365Bと、カバー380Bの外殻部381Bの内周面384Bとの間には、応力抑制領域303Bが存在する。
図13は、第4の実施形態の変形例3に係るランプを示す横断面模式図である。例えば、図13に示す第4の実施形態の変形例3に係るランプのように、凹凸は、筐体360Cの本体部361Cの外周面365Cと、カバー380Cの外殻部381Cの内周面384Cとの両方に設けられていても良い。
筐体360Cの本体部361Cの外周面365Cには、ランプ軸Jに沿って延びる長尺状であって断面形状が略台形の凸部366Cが、間隔を空けながら複数条設けられており、隣り合う凸部366C間には、ランプ軸Jに沿って延びる溝部367Cが間隔を空けて複数条の形成されている。外周面365Cは、凸部366Cの頂面で構成される凸出領域365Caと、溝部367Cの底面で構成される凹入領域365Cbとを有する。
また、カバー380Cの外殻部381Cの内周面384Cに、ランプ軸Jに沿って延びる長尺状であって断面形状が略台形の凸部385Cが、筐体360Cの凸部366Cと噛み合う位置に複数条設けられており、隣り合う凸部385C間に形成されている溝部386Cには、筐体360Cの凸部366Cが嵌り込んでいる。内周面384Cは、凸部385Cの頂面で構成される凸出領域384Caと、溝部386Cの底面で構成される凹入領域384Cbとを有する。
そして、筐体360Cの本体部361Cの外周面365Cと、カバー380Cの外殻部381Cの内周面384Cとの間には、応力抑制領域303Cが存在する。
図14は、第4の実施形態の変形例4に係るランプを示す横断面模式図である。例えば、図14に示す第4の実施形態の変形例4に係るランプのように、カバー380Dの外殻部381Dの外周面387Dの凹凸が設けられていても良い。筐体360Dの本体部361Dの外周面365Dには、凸部366Dと溝部367Dが形成されており、外周面365Dは凸出領域365Daと凹入領域365Dbとを有する。また、カバー380Dの外殻部381Dは、筐体360Dの本体部361Dの外周面365Dの凹凸形状に沿って櫛形状に波打った断面形状を有し、その内周面384Dは凸出領域384Daと凹入領域384Dbとを有し、その外周面387Dも凸出領域387Daと凹入領域387Dbとを有する。そして、筐体360Dの本体部361Dの外周面365Dと、カバー380Dの外殻部381Dの内周面384Dとの間には、応力抑制領域303Dが存在する。
以上の変形例1〜4のような態様の場合も、応力抑制領域303A,303B,303C,303Dが存在するため、外殻部81,381B,381C,381Dの熱変形が、本体部361A,361B,361C,361Dにより規制され難くなっている。
次に、本体部の外周面に設けられる凹凸の態様は、上記ランプ軸Jに沿って延びる長尺状の凸部366を形成ものに限定されない。例えば、以下の変形例5で説明するように本体部の外周面の周方向に沿って延びる環状の凸部であっても良いし、その環状の凸部は1つであっても複数であっても良い。
図15は、第4の実施形態の変形例5に係るランプを示す分解斜視図である。図16は、第4の実施形態の変形例5に係るランプを示す横断面模式図である。図15に示すように、第4の実施形態の変形例5に係るランプ400では、本体部460の外周面465の周方向に沿って延びる環状の凸部466が、本体部461のランプ軸J方向における中間位置に1つだけ設けられている。そして、図16に示すように、凸部466は、外周面465の周方向全体に亘って外殻部81の内周面84と接触している。このような、凸部466を設けた場合は、本体部461と外殻部81との距離、すなわち本体部461の外周面465と外殻部81の内周面84との間に介在する応力抑制領域の平均幅W1を、外周面465の周方向に亘って均一に保つことができる。
なお、本体部の外周面に設けた凸部が外殻部の内周面と接触する場合は、凸部が外殻部の熱変形を大きく規制するものでないことが好ましい。熱変形を大きく規制するものでなければ本体部の外周面に設ける凸部の形状、位置、範囲、大きさなどはどのようなものであっても良い。すなわち、凸部の形状は上記のような長尺状や環状に限定されない。
また、カバーの外殻部の内周面に、その内周面の周方向に沿って延びる環状の凸部が1または複数設けられていても良い。環状の凸部は、筐体の本体部の外周面と接触していても接触していなくても良いが、接触していない方が、カバーの外殻部の熱変形が筐体の本体部により規制され難いためより好ましい。
図17は、第4の実施形態の変形例6に係るランプを示す分解斜視図である。図18は、第4の実施形態の変形例6に係るランプを示す横断面模式図である。図17に示すように、第4の実施形態の変形例6に係るランプ500では、本体部560の外周面565に、その周方向に沿って間隔を空けながら4つの略半球状の凸部566が設けられている。図18に示すように、各凸部566は、それぞれの頂点部分が外殻部81の内周面84と接触している。凸部566がこのような略半球状であれば、外殻部81との接触面積が小さいため、外殻部81の熱変形が凸部566によって規制され難い。
このような、凸部566を設けた場合は、本体部561と外殻部81との距離、すなわち本体部561の外周面565と外殻部81の内周面84との間に介在する応力抑制領域の平均幅W1を、外周面565の周方向に亘って均一に保つことができる。
なお、カバーの外殻部の内周面に、略半球状の凸部が1または複数設けられていても良い。略半球状の凸部は、筐体の本体部の外周面と接触していても接触していなくても良いが、接触していない方が、カバーの外殻部の熱変形が筐体の本体部により規制され難いためより好ましい。
[第5の実施形態]
図19は、第5の実施形態に係るランプを示す縦断面図である。図19に示すように、第5の実施形態に係るランプ600は、第1の実施形態に係る基台20および筐体60に対応する構成要素が一体となって第5の実施形態に係る筐体660を構成していると共に、第1の実施形態に係る回路ホルダ50およびカバー80に対応する構成要素が一体となって第5の実施形態に係るカバー680を構成している点において、第1の実施形態に係るランプ1と大きく相違する。また、回路ユニット640の回路基板641が、その実装面がランプ軸Jと平行する姿勢で配置されている点も相違している。その他の構成については基本的に第1の実施形態に係るランプ1と略同様であるので、同様の点については説明を省略している。
筐体660は、基台部620と本体部661とを有する。基台部620は、例えば、略円板状であって、上面621の略中央には実装基板11の形状に合わせた略方形の凹部622が形成されている。凹部622に実装基板11を嵌め込み、実装基板11の下面を凹部622の底面に密着させた状態で、接着あるいはねじ止め等をすることで、半導体発光モジュール10が基台部620に固定されている。
また、基台部620の上面621の周縁部には円環状の溝部625が形成されており、その溝部625にグローブ30の開口側端部31を嵌め込んだ状態で、その溝部625に接着剤602を充填することで、筐体660にグローブ30が固定されている。本体部661は、例えば、両端が開口し上方から下方へ向けて縮径した円筒形状であって、カバー680の回路収容部651の大径部分653に外嵌されており、その上側開口は基台部620によって塞がれている。
筐体660は金属製であり、半導体発光素子12で発生した熱は、筐体660並びにカバー680の円環部682および絶縁部683を介して口金70へ伝導し、口金70から照明器具(不図示)側へ放熱される。筐体660を構成する金属材料としては、第1の実施形態に係る筐体60と同様のものが挙げられる。このような金属材料は、熱伝導性が良好であるため、筐体660に伝搬した熱を効率良く口金70側に伝搬させることができる。
回路ユニット640は、回路基板641と、回路基板641に実装された各種の電子部品642,643とを有する。回路ユニット640は、カバー680の回路収容部651の大径部分653内、すなわち筐体360の本体部661内に、その大部分が収容されており、例えば、ネジ止め、接着、係合などにより回路収容部651に固定されている。
回路ユニット640と半導体発光モジュール10とは、一対のリード線644,645によって電気的に接続されている。一対のリード線644,645は、それぞれ筐体660の基台部620の挿通孔623,624を介して基台部620の上方に導出されており、半導体発光モジュール10に接続されている。回路ユニット640と口金70とは、別の一対のリード線646,647によって電気的に接続されている。電気配線646は、回路収容部651の小径部分654に設けられた貫通孔655を通って、口金70のシェル部71と接続されている。また、電気配線647は、回路収容部651の小径部分654の下側開口656を通って、口金70のアイレット部72と接続されている。
カバー680は、両側が開口した略円筒形状の回路収容部651と、回路収容部651の上方側開口を塞ぐ蓋部652を有する。さらに、カバー680は、筐体660の本体部661の外周面665を覆う筒状の外殻部681と、外殻部681の下端からランプ軸J方向に延出した円環部682と、円環部682の内周縁から下方に延出した筒状の絶縁部683とを有する。
回路収容部651は、上側(筒軸方向一端側)の大径部分653と、下側(筒軸方向他端側)の小径部分654とで構成される。大径部分653には、筐体660の本体部661が外嵌されている。小径部分654には、口金70が外嵌されており、これによって回路収容部651の下側開口656が塞がれている。
蓋部652は、略円板状であり、回路収容部651の大径部分側の開口を塞くようにして、回路収容部651の上側端部657に取り付けられている。具体的には、蓋部652の外周縁には係合爪658が設けられており、この係合爪658を大径部分653に形成された係合孔659に係合させることにより、蓋部652が回路収容部651に取り付けられている。
外殻部681は、外径が下方から上方へ向けて漸次拡径している略円筒状であって、その筒軸はランプ軸Jと一致している。絶縁部683は、回路ユニット640の小径部分654の根元に外嵌され、筐体660の本体部661と口金70との間に介在している。
カバー680は、電気絶縁材料で構成されている。カバー680が電気絶縁材料で構成されているため、回路収容部651によって回路ユニット640と筐体660との電気的絶縁が確保されている。また、電気絶縁材料で構成された外殻部681によって筐体660の外周面665が覆われているため、筐体660に電流が漏れた場合であってもユーザーが感電するおそれは少ない。さらに、筐体660の本体部661と口金70との間に電気絶縁材料で構成された絶縁部683が介在することで、それら本体部661と口金70との電気的絶縁も確保されている。なお、カバー380を構成する電気絶縁材料としては、樹脂材料や無機材料が挙げられる。樹脂材料や無機材料については、第1の実施形態に係るカバー80と同様のものが挙げられる。
筐体660の本体部661の外周面665と、カバー680の外殻部681の内周面684との間には、筐体660およびカバー680の少なくとも一方の熱変形により外殻部681に応力が加わるのを抑制する応力抑制領域603が設けられている。本実施の形態では、応力抑制領域603が、本体部661の外周面665と外殻部681の内周面684との間に介在する筒状の領域である。さらに、本実施の形態では応力抑制領域603は空洞であり、言い換えれば本体部661と外殻部681との間には空気が存在している。
したがって、本体部661は、外周面665の周方向全周に亘って外殻部681と接触しておらず、また、その筒軸方向の全長に亘っても外殻部681と接触していない。そのため、カバー680の外殻部681の熱変形が筐体660の本体部661によって規制され難く、その規制による応力も発生し難いため、外殻部681がその応力によって破損するおそれが少ない。なお、応力抑制領域603のランプ軸Jと直交する方向の平均幅W1の好適範囲については、第1の実施形態に係る平均幅W1と同様である。
[第6の実施形態]
図20は、第6の実施形態に係るランプを示す縦断面図である。図20に示すように、第6の実施形態に係るランプ700は、筐体760の本体部761のランプ軸J方向の長さが短く、本体部761の下端が口金770付近まで延びていない点において、第1の実施形態に係るランプ1と大きく相違する。また、第1の実施形態に係るランプ1と同じ白熱電球の代替品となるLEDランプでありながら、半導体発光モジュール710がグローブ730の略中央に配置されている異なるタイプのLEDランプである点も相違している。
第6の実施形態に係るランプ700は、半導体発光モジュール710、グローブ730、回路ユニット740、回路ホルダ750、筐体760、口金770、カバー780、および、ステム790を備える。ランプ700の外囲器は、グローブ370と口金770とカバー780とで構成される。
半導体発光モジュール710は、実装基板711と、実装基板711に実装された光源としての複数の半導体発光素子712と、それら半導体発光素子712を被覆するように実装基板711上に設けられた封止部材713を備える。実装基板711の両端部には給電端子(不図示)が設けられており、それら給電端子が回路ユニット740の一対のリード線744,745と、導電性接合部材714,715によって電気的に接続されている。
ステム790は、金属により略棒状に形成されてなり、基端部791が筐体760により支持され、先端部792に半導体発光モジュール710が載置されている。
グローブ730は、一般的な白熱電球と同様のA形(JIS C7710)であり、シリカガラスや樹脂等の透光性材料により構成されている。グローブ730は、その開口側端部731が接着剤702によって筐体760の基台部762の側周面に固定されており、その内部の略中央部に半導体発光モジュール710が配置されている。
回路ユニット740は、口金770を介して受電して半導体発光素子712を発光させるためのものであって、回路基板741と、回路基板741に実装された各種の電子部品742,743とを有する。回路ユニット740と口金770とは、一対のリード線746,747によって電気的に接続されている。電気配線746は、カバー780の口金取付部783に設けられた貫通孔785を通って、口金770のシェル部771と接続されている。また、電気配線747は、カバー780の口金取付部783の下側開口786を通って、口金770のアイレット部772と接続されている。
回路ホルダ750は、上端部側が閉塞した円筒状であって、その上端部は筐体760に固定され、その下端部はカバー780に固定され、その内部において回路ユニット740の一部を収容した状態でその回路ユニット740を保持している。また、回路ホルダ750には、リード線744,745を筐体760の基台部762側に導出するための孔751,752が設けられている。
筐体760は、略円筒状の本体部761と、本体部761の上側開口を閉塞する基台部762とを有し、基台部762の上面763の中央にステム790が立設されている。本体部761の内径は、回路ホルダ750の上端部の外径と略同じであり、本体部761の内部に回路ホルダ750の上端部を圧入することで、筐体760の内周面764によって回路ホルダ750が固定されている。筐体760の基台部762には、リード線744,745を挿通させるための孔765,766が設けられている。
筐体760は金属製であって、ステム790を介して半導体発光モジュール10から伝わる熱を、回路ホルダ750、カバー780を介して口金770に伝える役割を果たす。筐体760を構成する金属材料としては、第1の実施形態に係る筐体60と同様のものが挙げられる。さらに、筐体760には、その外周面767を覆うように、金属製の筒体768が外嵌されている。
口金770は、例えば、略円筒形状であって外周面が雄ネジとなっているシェル部771と、シェル部771に絶縁部773を介して装着されたアイレット部772とを備えたエジソンタイプのE26口金である。
カバー780は、筒状であって、上方から下方へ向けて縮径した円筒形状の外殻部781と、外殻部781の下端から下方に延出した絶縁部782と、絶縁部782の下端から下方に延出した口金取付部783とで構成される。外殻部781は、筐体760の本体部761に外嵌されており、本体部761の外周面767および筒体768の全体を覆っている。絶縁部782は、筐体760と口金770とのランプ軸J方向の距離を保つことでそれらの電気的絶縁を確保している。口金取付部783には、口金770が外嵌されており、これによってカバー780の下側開口786が塞がれている。
筐体760の本体部761の外周面767と、カバー780の外殻部781の内周面784との間には、筐体760およびカバー780の少なくとも一方の熱変形により外殻部781に応力が加わるのを抑制する応力抑制領域703が設けられている。本実施の形態では、応力抑制領域703が、筒体768と外殻部781の内周面784との間に介在する筒状の領域である。さらに、本実施の形態では応力抑制領域703は空洞であり、言い換えれば筒体768と外殻部681との間には空気が存在している。
したがって、本体部761および筒体768は、外周面767の周方向全周に亘って外殻部781と接触しておらず、また、その筒軸方向の全長に亘っても外殻部781と接触していない。そのため、カバー780の外殻部781の熱変形が筐体760および筒体768の本体部761によって規制され難く、その規制による応力も発生し難いため、外殻部781がその応力によって破損するおそれが少ない。なお、応力抑制領域703のランプ軸Jと直交する方向の平均幅W1の好適範囲については、第1の実施形態に係る平均幅W1と同様である。
[変形例]
以上、本発明の構成を、第1〜第6の実施形態およびそれらの変形例に基づいて説明したが、本発明は上記実施の形態およびそれら変形例に限られない。例えば、第1〜第6の実施形態およびそれらの変形例に係るランプの部分的な構成を、適宜組み合わせてなる照明用光源であっても良い。また、上記実施の形態に記載した材料、数値等は好ましいものを例示しているだけであり、それに限定されることはない。さらに、本発明の技術的思想の範囲を逸脱しない範囲で、ランプの構成に適宜変更を加えることは可能である。本発明に係るランプは、照明用途全般に広く利用可能である。
1,100,200,300,400,500,600,700 ランプ
3,303,303A,303B,303C,303D,603,703 応力抑制領域
12 半導体発光素子
40,640, 回路ユニット
51,651 回路収容部
60,360,360A,360B,360C,360D,460,560,660,760 筐体
61,361,361A,361B,361C,361D,461,561,661,761 本体部
65,365,365A,365B,365C,365D,465,565,665,765 外周面
70 口金
80,380B,380C,380D,680,780 カバー
81,381B,381C,381D,681,781 外殻部
84,384B,384C,384D,684,784 内周面
83,683 絶縁部

Claims (7)

  1. 筒状の本体部を有する金属製の筐体と、
    前記本体部の筒軸方向一端側に配置された光源としての半導体発光素子と、
    前記本体部の筒軸方向他端側に配置された口金と、
    前記本体部の内部に少なくとも一部が収容されており、前記口金を介して受電して前記半導体発光素子を発光させる回路ユニットと、
    前記本体部の外周面を覆う筒状の外殻部を有し、電気絶縁材料からなるカバーと、を備え、
    前記本体部の外周面と前記外殻部の内周面との間には、前記本体部および外殻部の少なくとも一方の熱変形により前記外殻部に応力が加わるのを抑制する応力抑制領域が設けられていることを特徴とするランプ。
  2. 前記応力抑制領域は、前記本体部の外周面と前記外殻部の内周面との間に介在する筒状の領域であることを特徴とする請求項1記載のランプ。
  3. 前記応力抑制領域は空洞であることを特徴とする請求項2に記載のランプ。
  4. 前記応力抑制領域のランプ軸と直交する方向の平均幅は0.05mm以上であることを特徴とする請求項3に記載のランプ。
  5. 前記電気絶縁材料は、樹脂材料であることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のランプ。
  6. 前記外殻部の口金側端部から延出した筒状であって、前記本体部と前記口金との間に介在することでそれらを電気的に絶縁する絶縁部を、前記カバーがさらに有することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のランプ。
  7. 筒状であって、筒軸方向一端側が前記本体部に外嵌され、筒軸方向他端側が前記口金に外嵌され、内部に前記回路ユニットの少なくとも一部が収容された回路収容部を、前記カバーがさらに有することを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載のランプ。
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