JPWO2013125056A1 - 破砕チップ、これを備える眼内手術装置、キャビテーションの発生抑制方法、及び白内障の手術方法 - Google Patents

破砕チップ、これを備える眼内手術装置、キャビテーションの発生抑制方法、及び白内障の手術方法 Download PDF

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Abstract

【課題】キャビテーションの発生を抑制することができる破砕チップ、眼内手術装置、キャビテーションの発生抑制方法、及び白内障の手術方法を提供する。【解決手段】本発明に係る破砕チップは、超音波振動を付与する眼内手術装置に取り付けられる破砕チップであって、前記眼内手術装置に装着される筒状の支持部と、前記支持部の先端に設けられ、当該支持部の内部空間と連通する筒状のチップ本体と、を備え、前記チップ本体は、第1方向の長さが、これと直交する第2方向の長さよりも長い形状を断面として有し、前記支持部には、前記チップ本体が前記第1方向及び第2方向の中心を通る当該チップ本体の軸線周りに往復回転するように振動が付与される。【選択図】図2

Description

本発明は、破砕チップ、これを備える眼内手術装置、キャビテーションの発生抑制方法、及び白内障の手術方法に関する。
近年、白内障のような眼病に対しては、眼内の水晶体を眼内レンズ(人工水晶体)に交換する手術が多く採用されている。このような手術の一つとして、患部の水晶体を超音波振動により破砕し、乳化した水晶体を吸引する超音波乳化吸引手術(PEA:Phacoemulsification and aspiration)が普及している。この手術では、超音波乳化吸引装置である超音波ハンドピース(以下、単に「ハンドピース」ということもある)を用いる。ハンドピースは、術者の手で支持される棒状の本体部を備え、この本体部に、超音波振動を発生する振動子と、この振動子によって発生した超音波振動を増幅するホーンとが内蔵されている。そして、本体部の先端には、水晶体を破砕乳化するための破砕チップが装着されている。管状の破砕チップはホーンと連結されており、手術対象となる水晶体に超音波振動を付与することができる。手術時には、灌流液を眼の前房内に供給しつつ超音波振動により水晶体を破砕し、乳化する。乳化された水晶体は、灌流液とともにハンドピースに設けられた吸引流路を介して、排出される。水晶体を破砕するための破砕チップは、種々の形状のものが提案されており、例えば、特許文献1のような偏平型のものがある。
特開2004−305682号公報
ところで、一般的な破砕チップは、図14(a)に示すように、筒状に形成されており、この破砕チップ100を超音波振動を利用して進退させることで、水晶体の破砕を行っている。このとき、破砕チップ100は灌流液の中で往復動をするのであるが、図14(b)に示すように、破砕チップ100が後退したときには、灌流液から破砕チップが離れるため、破砕チップの先端近傍が陰圧になる。このような陰圧が生じると、破砕チップの先端近傍において灌流液の沸点が下がり、灌流液が沸騰して気泡が発生するという現象、いわゆるキャビテーションが発生する。このようなキャビテーションは、水晶体を乳化するほどの力はないものの、虹彩や内皮細胞にダメージを与えるおそれがある。また、このようなキャビテーションは、直線的に往復動を行う破砕チップのみならず、往復回転を行う破砕チップにおいても生じ得る問題である。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、キャビテーションの発生を抑制することができる破砕チップ、眼内手術装置、キャビテーションの発生抑制方法、及び白内障の手術方法を提供することを目的とする。
本発明に係る破砕チップは、超音波振動を付与する眼内手術装置に取り付けられる破砕チップであって、前記眼内手術装置に装着される筒状の支持部と、前記支持部の先端に設けられ、当該支持部の内部空間と連通する筒状のチップ本体と、を備え、前記チップ本体は、第1方向の長さが、これと直交する第2方向の長さよりも長い形状を断面として有し、前記支持部には、前記チップ本体が前記第1方向及び第2方向の中心を通る当該チップ本体の軸線周りに往復回転するように振動が付与される。
この構成によれば、例えば、白内障手術時の水晶体の破砕時において、次の効果を得ることができる。ここでは、チップ本体の往復回転について、一方の方向への回転を正方向の回転、反対方向の回転を逆方向への回転と称して説明する。まず、本発明に係るチップ本体は、第1方向の長さが第2方向より長い断面を有しているため、破砕チップが正方向に回転すると、第1方向に沿う面の周方向の一端部は灌流液を押すように回転するため、この領域では陽圧が生じる。一方、第1方向に沿う面の周方向の他端部は灌流液から離れるように回転するため、この領域では陰圧が生じる。しかしながら、チップ本体の回転に伴って、上記一端部で押された灌流液は他端部側へ流れるため、他端部側で生じた陰圧が解消される。その結果、キャビテーションの発生が抑制される。一方、破砕チップが逆方向へ回転する場合も同様の現象が生じる。すなわち、逆方向への回転時には、第1方向に沿う面の一端部に陰圧が生じるが、上述したのと同様に、他端部から一端部側に灌流液が流れるため、陰圧が解消される。したがって、本発明に係る破砕チップでは、往復回転を繰り返しても、キャビテーションの発生を抑制することができる。なお、上記往復回転の回転中心は、厳密に、チップ本体における第1方向及び第2方向の中心である必要はなく、上記キャビテーションの発生が抑制される限りにおいては、多少のずれは許容される。
また、上記のようにチップ本体が第1方向に長い断面形状を有することで、水晶体への破砕チップの挿入を容易に行うことができる。すなわち、水晶体の核線維は所定の方向に延びているところ、その核線維に沿って破砕チップを挿入すると、抵抗が少なく挿入が容易になる。そこで、本発明では、チップ本体を上記のように形成することで、正方形状などに比べ、水晶体への挿入を容易に行うことができる。このような観点から、チップ本体の第1方向の長さは、例えば、第2方向の長さの2倍以上であることが好ましい。
上記チップ本体の断面は、第1方向の長さが、これと直交する第2方向の長さよりも長い、種々の形状にすることができるが、例えば、線対称の断面形状であることが好ましく、点対称の断面形状であることがさらに好ましい。具体的には、例えば、長方形状、楕円状、菱形などにすることができる。
本発明に係る破砕チップの断面を長方形状にするとき、当該チップ本体は、第1方向に沿って延びる第1面及び第2面が対向し、第2方向に沿って延びる第3面及び第4面が対向するように形成することができる。
このように構成すると、第1面及び第2面の両端部には、それぞれ径方向外方に突出する突出部(角部)が形成される。したがって、例えば、破砕チップが正方向に回転するときには、第1面及び第2面の一端部側の突出部が灌流液を押すように回転するため、この部分において水晶体に衝撃を加えることができる。一方、逆方向に回転する場合には、第1面と第2面の他端部側の突出部が灌流液を押すように回転するため、この部分において衝撃が加えられる。すなわち、一回の往復回転で4箇所において水晶体に衝撃を加えることができるため、効率的に水晶体の破砕を行うことができる。
上記第1面及び第2面には、凹部を形成することができる。このようにすると、例えば、第1面の周方向の一端部で押された灌流液が、回転に伴って凹部に流れ込み、この凹部を介して他端部側へ流れるため、灌流液を一端部側から他端部側へ流しやすくなる。その結果、他端部側の陰圧を解消しやすくなる。逆方向への回転時にも同様に、凹部を形成することで、灌流液を他端部側から一端部側へ流れやすくすることができる。したがって、陰圧の発生をさらに防止でき、キャビテーションの発生を確実に抑制することができる。
第1面及び第2面の凹部は、円弧状に形成することができる。このようにすると、上述した陰圧を解消するために、例えば、第1面及び第2面の一端部側から他端部側へスムーズに灌流液を流すことができる。
また、上記第3面及び第4面に、円弧状の凸部を設けることができる。このように構成すると、破砕チップの回転時に、円弧状の凸部の外形が回転方向に沿うため、この部分において灌流液との抵抗が増大するのを防止することができる。
上記したいずれかの破砕チップにおいて、凹部を形成する場合には、各凹部の深さは、チップ本体の第2方向の長さの1〜40%とすることが好ましく、2〜40%であることがさらに好ましい。
また、上記したいずれかの破砕チップにおいては、凹部の長辺方向の長さを、チップ本体の第1方向の長さの10〜60%とすることができる。
本発明に係る眼内手術装置は、手術者の手で支持される本体部と、前記本体部に内蔵され、超音波振動を発生する振動発生部と、前記本体部の先端に連結され前記振動発生部により振動される、上述したいずれかの破砕チップと、を備え、前記破砕チップは、前記点対称の中心周りに往復回転するように前記振動発生部から振動を付与される。
本発明に係るキャビテーションの発生抑制方法は、上述したいずれかの破砕チップを準備するステップと、前記チップ本体が、前記第1方向及び第2方向の中心を通る当該チップ本体の軸線周りに往復回転するように、前記破砕チップに超音波振動を付与するステップと、を備えている。
本発明に係る白内障の手術方法は、上述したいずれかの破砕チップを、超音波振動を付与する眼内手術装置に取り付けるステップと、前記チップ本体が、前記第1方向及び第2方向の中心を通る当該チップ本体の軸線周りに往復回転するように、前記破砕チップに超音波振動を付与するステップと、白内障患者の眼に灌流液を供給しつつ、前記破砕チップにより、当該患者の眼の水晶体に衝撃を付与し破砕を行うステップと、を備えている。
本発明によれば、キャビテーションの発生を抑制することができる。
本発明の一実施形態のハンドピースの側面図である。 図1のハンドピースに装着される破砕チップの第1実施形態を示す斜視図である。 図2の破砕チップの側面図である。 図3のA−A線矢視図である。 図2の破砕チップの動作説明図である。 図1のハンドピースに装着される破砕チップの第2実施形態を示す斜視図である。 図6の破砕チップの側面図である。 図7のB−B線矢視図である。 図6の破砕チップの動作説明図である。 図6の破砕チップの他の例を示す正面図である。 図2及び図6の破砕チップの他の例を示す側面図である。 比較例を用い、キャビテーションの発生を確認する試験を示した写真である。 実施例1を用い、キャビテーションの発生を確認する試験を示した写真である。 従来の破砕チップを示す側面図である。
以下、本発明に係る破砕チップ及びこれが装着されたハンドピース(眼内手術装置)の一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。まず、ハンドピースの実施形態について説明した後、破砕チップの2つの実施形態について説明する。
<ハンドピース>
図1は、ハンドピースの側面図である。同図に示すように、本実施形態に係るハンドピースは、円筒状に形成され、手術者の手で持たれる本体部1を備えており、この本体部1に、超音波振動を発生する振動子(図示省略)と、この振動子によって発生した超音波振動を増幅するホーン(図示省略)とが内蔵されている。そして、本体部1の先端には、水晶体を破砕して乳化するための管状の破砕チップ2が装着されるとともに、シリコンなどの柔軟な材料で形成された筒状のスリーブ5が破砕チップ2の周囲を覆うように配置されている。スリーブ5は、破砕チップ2の先端以外の部分が患部に接触するのを防止するために設けられるものであり、スリーブ5の先端からは、破砕チップ2がわずかに突出するようになっている。なお、以下の説明、図面では、スリーブ5を省略して説明することがある。破砕チップ2は本体部1内のホーンと連結されており、手術対象となる水晶体に超音波振動を付与することができる。この破砕チップ2は、管の軸周り(後述する軸線X周り)に往復回転するように振動が付与される。例えば、2〜4度の回転角度で、1分間に3万〜4万回の往復回転を行うように振動を付与することができる。そして、本体部1の外周面には、先端側へ延びる灌流液の供給流路12が設けられており、破砕チップ2の近傍から眼内の前房へ灌流液を供給できるようになっている。また、破砕チップ2は、管状に形成されているため、破砕した水晶体を灌流液とともに吸引できるようになっている。吸引された水晶体は、本体部1に内蔵された吸引流路を通過し、本体部1の後端のポート11から外部へ排出される。
<破砕チップ 第1実施形態>
次に、破砕チップ2の第1実施形態について図2〜図4を参照しつつ詳細に説明する。図2は破砕チップの斜視図、図3は図2の側面図、図4は図3のA−A線矢視図である。以下では、本体部1から破砕チップ2の延びる方向を軸方向X、この軸線から放射状に延びる方向を径方向と称することとする。
図2に示すように、この破砕チップ2は、金属などで形成されており、本体部11の先端に取り付けられ円筒状に延びる支持部21と、この支持部21の先端に一体的に取り付けられ水晶体を破砕するためのチップ本体22と、で構成されている。支持部21及びチップ本体22は、上記のように全体として管状に形成されており、破砕された水晶体の核や灌流液が通過するようになっている。すなわち、チップ本体22の先端の開口から、チップ本体22及び支持部21を通過する流路が形成されている。
チップ本体22は、断面が点対称である長方形状の概ね直方体状に形成されており、この長方形の断面の中心(点対称の中心)を貫くように上記軸線Xが延びている。ここでは、長方形の長辺に相当する対向する面を第1面221、第2面222と称し、短辺に相当する対向する面を第3面223、第4面224と称することとする。また、図3及び図4に示すように、長辺の長さ(第1方向の長さ)L1は支持部21の径D1よりも大きく形成されており、短辺の長さ(第2方向の長さ)L2は支持部21の径D1よりも小さく形成されている。また、チップ本体22及び支持部21の肉厚tは、ほぼ一定とすることができるが、変化させることもできる。チップ本体22の大きさは手術の態様などによって適宜決定されるが、例えば、長辺の長さL1は、0.9〜1.727mmとすることができ、短辺の長さL2は0.24〜1.1mmとすることができる。また、チップ本体22の軸方向の長さLxは、例えば、1〜5mmとすることができる。
次に、図4を参照しつつ、チップ本体22の断面形状について、さらに詳細に説明する。まず、同図に示すように、長辺の長さL1は、短辺の長さL2の概ね1〜7倍であることが好ましく、2〜5倍であることがさらに好ましい。これは、チップ本体22の断面が、正方形のようになると、水晶体の核線維に対してチップ本体22を挿入しがたくなるからである。一方、細すぎると、加工がしづらく、また、灌流液等の吸引が難しくなるからである。そして、第3面223及び第4面224には、それぞれ径方向外方に突出する円弧状の凸部2230,2240が形成されている。また、隣接する各面の連結部分は、径方向外方に突出する角部(突出部)を構成している。ここでは、第1面221と第3面223の連結部分を第1角部201、第3面223と第2面222の連結部分を第2角部202、第2面222と第4面224の連結部分を第3角部203、第4面224と第1面221の連結部分を第4角部204と称することとする。
次に、上記のように構成されたハンドピースを用いた白内障の手術方法について説明する。白内障手術は主として次の4つの工程からなる。すなわち、(1)前嚢切開、(2)水晶体乳化吸引、(3)皮質吸引および(4)眼内レンズ挿入の工程であるが、ここでは主として、工程(1)(2)について説明する。まず、工程(1)においては、粘弾性物質などで前房の形状を維持しながら前嚢を切開する。そして、工程(2)において、角膜や強膜に切開層をつくり前房内に破砕チップ2を挿入し、破砕チップ2の振動によって水晶体を破砕して乳化する。乳化された水晶体は、灌流液とともに破砕チップ2の先端開口から吸引され、ハンドピース内の排出流路を経てポート11から外部へ排出される。そして、このときの灌流液の流入量と吸引量とのバランスにより前房が安定に保たれる。
続いて、破砕チップ2の動作について、図5を参照しつつ説明する。以下では、図5における時計回りを正方向R1、反時計回りを逆方向R2と称して説明する。上記のように、破砕チップ2に超音波振動を付与すると、軸線Xを中心として、破砕チップが往復回転する。具体的には、破砕チップが上述した角度を正方向R1に回転することで、図4の状態から図5(a)の状態に遷移し、同じ角度だけ逆方向R2に回転することで、図5(a)の状態から図5(b)の状態へ遷移し、これが繰り返される。まず、図4の状態から図5(a)の状態に破砕チップ2が正方向R1に回転すると、第1面221の一端部、つまり第1角部201が灌流液を押すように回転し、これによってこの領域には陽圧が生じる。一方、第1面221の他端部、つまり第2角部202は、灌流液から離れる方向に移動するため、この領域には陰圧が生じる。このとき、第1角部201に押された灌流液は、破砕チップ2の回転に伴い第1面221に沿って第2角部202側へ移動する。これにより、第2角部202の近傍で生じた陰圧が解消される。同様の現象が第2面222においても発生し、第4角部204近傍で生じた陰圧は、第3角部203から第2面222に沿って流れる灌流液によって解消される。この正方向R1の回転においては、第1角部201及び第3角部203が水晶体に対して衝撃を付与し、破砕を行う。
続いて、図5(a)の状態から図5(b)の状態へ破砕チップ2が逆方向R2に回転をすると、第1面221の一端部である第1角部201は、灌流液から離れる方向に回転するため、その近傍は陰圧になるが、陽圧となる第2角部202近傍から第1角部201へ向かって灌流液が流れてくるため、第1角部201近傍の陰圧は解消される。一方、第2面222の一端部である第3角部203は、灌流液から離れる方向に回転するため、その近傍は陰圧になるが、陽圧となる第4角部204から第3角部203へ向かって灌流液が流れてくるため、第3角部203近傍の陰圧は解消される。なお、この逆方向R2の回転がなされるときには、第2角部202及び第4角部204が水晶体に対して衝撃を付与し、破砕を行う。以上を繰り返しながら、各角部201〜204が水晶体に衝撃を与えて破砕を行っていく。
以上のように、本実施形態によれば、チップ本体22が断面長方形状に形成されているため、第1面221の一端部で形成された陽圧領域から、第1面221の他端部で形成される陰圧領域に対して、灌流液を流すことができる。すなわち、陽圧領域の灌流液は、回転に伴って第1面221に沿って流れ、陰圧領域に移動する。これにより、陰圧が解消される。このような現象が第2面222においても生じるため、破砕チップ2の回転中、周囲の灌流液に陰圧領域が形成されるのを防止することができる。その結果、キャビテーションを抑制することができ、虹彩など眼球への損傷を防止することができる。
また、破砕チップ2が一往復回転する間に、各角部201〜204がそれぞれ水晶体に対して衝撃を付与することができるため、効率的に水晶体の破砕を行うことができる。さらに、チップ本体22が断面長方形状に細長く形成されているため、水晶体の核線維への挿入が容易になる。また、第3面223及び第4面224には、円弧状の凸部2230,2240が形成されているが、この凸部2230,2240のカーブは、破砕チップ2の回転方向に沿っているため、この領域で陰圧が生じることはない。また、灌流液に対する抵抗が少ないため、破砕チップ2の回転に対する抵抗が増大するのを防止することができる。
上記実施形態では、チップ本体22の断面を長方形状にしているが、これには限定されない。すなわち、長手方向(第1方向)の長さが、これと直交する幅方向(第2方向)の長さよりも長い点対称の形状を断面として有していれば、上述した効果を得ることができる。したがって、例えば、第3面223及び第4面224には凸部が形成されない長方形状のほか、楕円状、菱形状など種々の形状にすることができる。
<破砕チップ 第2実施形態>
次に、破砕チップの第2実施形態について図6〜図8を参照しつつ詳細に説明する。図6は第2実施形態に係る破砕チップの斜視図、図7は図6の側面図、図8は図7のB−B線矢視図である。以下では、本体部1から破砕チップの延びる方向を軸方向X、この軸線から放射状に延びる方向を径方向と称することとする。
図6に示すように、この破砕チップ3は、金属などで形成されており、本体部11の先端に取り付けられ円筒状に延びる支持部31と、この支持部31の先端に一体的に取り付けられ水晶体を破砕するためのチップ本体32と、で構成されている。支持部31及びチップ本体32は、上記のように全体として管状に形成されており、破砕された水晶体の核や灌流液が通過するようになっている。すなわち、チップ本体32の先端の開口から、チップ本体32及び支持部31を通過する流路が形成されている。
チップ本体32は、断面が点対称の長方形状の概ね直方体状に形成されており、この長方形の断面の点対称の中心を貫くように上記軸線Xが延びている。ここでは、長方形の長辺に相当する対向する面を第1面321、第2面322と称し、短辺に相当する対向する面を第3面323、第4面324と称することとする。また、図7及び図8に示すように、長辺の長さL1は支持部31の径D1よりも大きく形成されており、短辺の長さL2は支持部31の径D1よりも小さく形成されている。また、チップ本体32及び支持部31の肉厚tは、ほぼ一定とすることができるが、変化させることもできる。チップ本体32の大きさは手術の態様などによって適宜決定されるが、例えば、長辺の長さL1は、0.9〜1.727mmとすることができ、短辺の長さL2は0.24〜1.1mmとすることができる。また、チップ本体32の軸方向の長さLxは、例えば、1〜5mmとすることができる。
次に、図8を参照しつつ、チップ本体32の断面形状について、さらに詳細に説明する。まず、同図に示すように、長辺の長さL1は、短辺の長さL2の概ね1〜7倍であることが好ましく、2〜5倍であることがさらに好ましい。これは、チップ本体32の断面が、正方形のようになると、水晶体の核線維に対してチップ本体32を挿入しがたくなるからである。一方、細すぎると、加工がしづらく、また、灌流液等の吸引が難しくなるからである。そして、上述した第1面321及び第2面322には、それぞれ径方向内方に凹む円弧状の凹部3210,3220が形成されており、第3面323及び第4面324には、それぞれ径方向外方に突出する円弧状の凸部3230,3240が形成されている。また、隣接する各面の連結部分は、径方向外方に突出する角部(突出部)を構成している。ここでは、第1面321と第3面323の連結部分を第1角部301、第3面323と第2面322の連結部分を第2角部302、第2面322と第4面324の連結部分を第3角部303、第4面324と第1面321の連結部分を第4角部304と称することとする。
次に、上記のように構成されたハンドピースを用いた白内障の手術方法について説明する。白内障手術は主として次の4つの工程からなる。すなわち、(1)前嚢切開、(2)水晶体乳化吸引、(3)皮質吸引および(4)眼内レンズ挿入の工程であるが、ここでは主として、工程(1)(2)について説明する。まず、工程(1)においては、粘弾性物質などで前房の形状を維持しながら前嚢を切開する。そして、工程(2)において、角膜や強膜に切開層をつくり前房内に破砕チップ2を挿入し、破砕チップ3の振動によって水晶体を破砕して乳化する。乳化された水晶体は、灌流液とともに破砕チップ3の先端開口から吸引され、ハンドピース内の排出流路を経てポート11から外部へ排出される。そして、このときの灌流液の流入量と吸引量とのバランスにより前房が安定に保たれる。
続いて、破砕チップ3の動作について、図9を参照しつつ説明する。なお、白内障手術に関しては、第1実施形態で説明したとおりである。以下では、図9における時計回りを正方向R1、反時計回りを逆方向R2と称して説明する。上記のように、破砕チップ2に超音波振動を付与すると、軸線Xを中心として、破砕チップが往復回転する。具体的には、破砕チップが上述した角度を正方向R1に回転することで、図8の状態から図9(a)の状態に遷移し、同じ角度だけ逆方向R2に回転することで、図9(a)の状態から図9(b)の状態へ遷移し、これが繰り返される。まず、図8の状態から図9(a)の状態に破砕チップ2が正方向R1に回転すると、第1面321の一端部、つまり第1突出部301が灌流液を押すように回転し、これによってこの領域には陽圧が生じる。一方、第1面321の他端部、つまり第2突出部302は、灌流液から離れる方向に移動するため、この領域には陰圧が生じる。しかしながら、第1面321には円弧状の凹部3210が形成されているため、第1角部301に押された灌流液は、破砕チップ3の回転に伴い凹部3210に流れて第2角部302側へ移動する。これにより、第2突出部302の近傍で生じた陰圧が解消される。同様の現象が第2面322においても発生し、第4角部304近傍で生じた陰圧は、第3角部303から第2面322の凹部3220に流れる灌流液によって解消される。この正方向R1の回転においては、第1角部301及び第3角部303が水晶体に対して衝撃を付与し、破砕を行う。
続いて、図9(a)の状態から図9(b)の状態へ破砕チップ3が逆方向R2に回転をすると、第1面321の一端部である第1角部301は、灌流液から離れる方向に回転するため、その近傍は陰圧になるが、陽圧となる第2角部302近傍から第1角部301へ向かって、凹部3210に沿って灌流液が流れてくるため、第1角部301近傍の陰圧は解消される。一方、第2面322の一端部である第3角部303は、灌流液から離れる方向に回転するため、その近傍は陰圧になるが、陽圧となる第4角部304から第3角部303へ向かって、凹部3220に沿って灌流液が流れてくるため、第3角部303近傍の陰圧は解消される。なお、この逆方向R2の回転がなされるときには、第2角部302及び第4角部304が水晶体に対して衝撃を付与し、破砕を行う。以上を繰り返しながら、各角部301〜304が水晶体に衝撃を与えて破砕を行っていく。
以上のように、本実施形態によれば、チップ本体32が断面長方形状に形成され、長辺を構成する第1面321及び第2面322に凹部3210,3220がそれぞれ形成されているため、凹部3210,3220の一端部で形成された陽圧領域から、凹部3210,3220の他端部で形成される陰圧領域に対して、灌流液を流すことができる。すなわち、陽圧領域の灌流液は、回転に伴って凹部3210,3220に流れ、陰圧領域に移動する。これにより、陰圧が解消され、破砕チップ3の回転中、周囲の灌流液に陰圧領域が形成されるのを防止することができる。その結果、キャビテーションの発生を抑制することができ、虹彩など眼球への損傷を防止することができる。
ところで、このようなキャビテーションの発生を抑制するには、上記のように灌流液を凹部3210,3220に沿って陽圧側から陰圧側に流すことが必要であるが、凹部3210,3220の深さ(短辺方向の最外部からの距離)L3が大きすぎると、灌流液がスムーズに流れにくくなるおそれがあり、小さすぎると、灌流液が流れないおそれがある。このような観点から、凹部3210,3220の深さL3は、短辺の長さL2の2〜40%程度とすることが好ましく、2〜20%とすることがさらに好ましい。また、凹部3210,3220の長さL4が短すぎると、灌流液を陰圧側に十分に流すことができず、長すぎると、第3面323及び第4面324の凸部3230,3240を形成することができない。この観点から、チップ本体32の長辺方向における凹部3210,3220の長さL4は、長辺の長さL1に対して10〜60%にすることが好ましく、40〜60%にすることがさらに好ましい。なお、凹部3210,3220の長さL2とは、概ね上記のような突出部301〜304を両端部として長さが規定される。
また、破砕チップ3が一往復回転する間に、各角部301〜304がそれぞれ水晶体に対して衝撃を付与することができるため、効率的に水晶体の破砕を行うことができる。さらに、チップ本体32が断面長方形状に細長く形成されているため、水晶体の核線維への挿入が容易になる。また、第3面323及び第4面324には、円弧状の凸部3230,3240が形成されているが、この凸部3230,3240のカーブは、破砕チップ3の回転方向に沿っているため、この領域で陰圧が生じることはない。また、灌流液に対する抵抗が少ないため、破砕チップ3の回転に対する抵抗が増大するのを防止することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、種々の変更が可能である。例えば、上記第2実施形態では、図8に示したように、チップ本体の各角部301〜304が曲面によって形成されているが、例えば、図10に示すように、鋭い角によって形成することもできる。また、図3及び図7に示す例では、チップ本体の先端開口が、軸線Xに対して、直角になっているが、例えば、図11に示すように、開口328が傾いていてもよい。支持部21、31の形状は円筒以外でも角筒であってもよい。また、上記各実施形態では、支持部21、31の軸線Xが、チップ本体22、32の断面の中心を通過しているが、必ずしも中心を通過していなくてもよく、中心からずれたり、あるいは軸線Xがチップ本体22、32の延びる方向に対して若干傾斜してもよい。
上記各チップ本体22、32は、長辺と短辺を有する断面を有しているが、チップ本体の形状は、一方向(第1方向)の長さが、これと直交する幅方向(第2方向)の長さよりも長い断面を有する形状であれば、種々の形状にすることができる。特に、線対称の断面形状であることが好ましく、点対称の断面形状であることがさらに好ましく、具体的には、上述した長方形状、ひょうたん型のほかに、例えば、楕円状、菱形などにすることもできる。
以下、本発明の実施例について説明する。但し、本発明は以下の実施例に限定されない。ここでは、3種類の実施例、及び1種類の比較例に係る破砕チップを作製し、キャビテーションの発生を確認した。各実施例は、上述した図8の断面を有し、図11のような先端が30度に傾斜した破砕チップを作製した。一方、比較例は、図12に示すように、ハンドピースに接続される円筒状の支持部と、その先端で屈曲した先端部とで構成された破砕チップである。以下は、各実施例に係る破砕チップの形状である。
また、比較例は、直径が0.9mm、先端の角度が30度であり、屈曲している先端部の屈曲角度は、20度である。
以上の実施例及び比較例に係る破砕チップをハンドピースに装着し、水中で振動させることで、キャビテーションの発生の有無を確認した。実施例の破砕チップは、回転角度を約4(2+2)度で、一分間に約32000往復回転させた。一方、比較例は、支持部を軸回りに回転角度を約4(2+2)度で、一分間に約32000往復回転させた。これにより、屈曲している先端部を軸回りに往復旋回させた。その結果、いずれの実施例もキャビテーションは発生しなかったが、比較例でキャビテーションが発生した。図12は比較例を用いた試験の様子を示した写真であり、図13は実施例1を用いた試験の様子を示した写真である。この写真によると、比較例では、先端部が往復旋回することで、連続的に陰圧が生じるため、破砕チップの先端に気泡が発生していることが分かる。すなわち、キャビテーションが発生していた。一方、実施例1では気泡は一切発生していないことが分かる。すなわち、キャビテーションは発生しなかった。
1 本体部
2、3 破砕チップ
21、31 支持部
22、32 チップ本体
221、321 第1面
2210、3210 凹部
222、322 第2面
2220、3220 凹部
223、323 第3面
2230、3230 凸部
224、324 第4面
2240、3240 凸部

Claims (7)

  1. 超音波振動を付与する眼内手術装置に取り付けられる破砕チップであって、
    前記眼内手術装置に装着される筒状の支持部と、
    前記支持部の先端に設けられ、当該支持部の内部空間と連通する筒状のチップ本体と、を備え、
    前記チップ本体は、第1方向の長さが、これと直交する第2方向の長さよりも長い形状を断面として有し、
    前記支持部には、前記チップ本体が前記第1方向及び第2方向の中心を通る当該チップ本体の軸線周りに往復回転するように振動が付与される、破砕チップ。
  2. 前記チップ本体は、長方形状の断面を有している、請求項1に記載の破砕チップ。
  3. 前記チップ本体は、楕円状の断面を有している、請求項1に記載の破砕チップ。
  4. 前記チップ本体の第1方向の長さが、前記第2方向の長さの2倍以上である、請求項1から3のいずれかに記載の破砕チップ。
  5. 手術者の手で支持される本体部と、
    前記本体部に内蔵され、超音波振動を発生する振動発生部と、
    前記本体部の先端に連結され前記振動発生部により振動される、請求項1から4のいずれかに記載の破砕チップと、を備え、
    前記破砕チップは、前記第1方向及び第2方向の中心を通る当該チップ本体の軸線周りに往復回転するように前記振動発生部から振動を付与される、眼内手術装置。
  6. 請求項1から4のいずれかに記載の破砕チップを準備するステップと、
    前記チップ本体が、前記第1方向及び第2方向の中心を通る当該チップ本体の軸線周りに往復回転するように、前記破砕チップに超音波振動を付与するステップと、
    を備えている、キャビテーションの発生抑制方法。
  7. 請求項1から4のいずれかに記載の破砕チップを、超音波振動を付与する眼内手術装置に取り付けるステップと、
    前記チップ本体が、前記第1方向及び第2方向の中心を通る当該チップ本体の軸線周りに往復回転するように、前記破砕チップに超音波振動を付与するステップと、
    白内障患者の眼に灌流液を供給しつつ、前記破砕チップにより、当該患者の眼の水晶体に衝撃を付与し破砕を行うステップと、
    を備えている、白内障の手術方法。

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