JP2004305682A - 白内障超音波乳化吸引手術装置用平板状超音波チップ - Google Patents
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Abstract
【目的】眼科の白内障超音波乳化吸引術において、従来の超音波チップや各分割フックで分割することが困難である硬い水晶体核も、あるいは従来の円形の超音波チップで可能である硬さの核も、本発明により、短時間かつ簡易な手技で分割、乳化吸引を可能にすることを目的とする。
【構成】従来の超音波チップの先端から１０ｍｍの間を平板状にする。この形状は短辺側の内径の長さが０．１ｍｍから０．７ｍｍであり、長辺側の長さは短辺のそれに必然的に従う。
【選択図】 図３
【構成】従来の超音波チップの先端から１０ｍｍの間を平板状にする。この形状は短辺側の内径の長さが０．１ｍｍから０．７ｍｍであり、長辺側の長さは短辺のそれに必然的に従う。
【選択図】 図３
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、眼科の白内障手術における超音波乳化吸引手術装置の附属品である超音波チップ（ニードル）に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、すべての超音波チップチュはチタンあるいはステンレス製の円形のカニューラである。但し、１９９０年前後に緩やかな楕円形のカニューラの超音波チップが存在したが、楕円形状の目的は創口からの挿入のし易さや破砕核の吸引のし易さであり、本発明が解決しようとする核の分割など全く意図していない。したがって、本発明の形状に至らず、短期間で消滅した。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
硬い水晶体核を従来の円形の超音波チップで分割することは困難である。強行すれば、角膜の熱傷、破砕核片による超音波チップやチューブの閉塞、超音波の長時間化の障害が発生する。本発明により、硬い水晶体核に超音波チップを瞬時に、簡易に打ち込み、亀裂を生じさせ、一瞬にして分割させようとするものである。分割した核をさらに本チップで破砕し、乳化吸引する。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
従来の超音波チップの先端から１０ｍｍ以内の任意の間を平板状にする。この形状は、内径の短径側の長さが０．１ｍｍから０．７ｍｍの任意の長さであり、長径側の長さは、チタン等のカニューラの内径と上記の短径の長さに、必然的に従う。
【０００５】
【作用】本発明の超音波チップの先端の長径方向を上下にして、水晶体に触れ、超音波振動を与えると、水晶体核の内部に打ち込まれて行く。つまり、この時、本超音波チップは水晶体の層構造の全層を縦断的に切除するが、テーパー状になった形状のチップを前進させることで、分断された切除面の空間を押し広げ、赤道部の方向へ亀裂が発生し、核が割れる。
【０００６】
【実施例】本発明の超音波チップの先端の長径方向を上下にして、水晶体に触れ、超音波振動を与えると、水晶体核の内部に打ち込まれて行く。するとチップ打ち込んだ方向の赤道部を目指して亀裂が発生し、チップを前進すると核が割れてゆく。分割した核片を、本チップの長径方向を水平に持ち直して、さらに破砕し、乳化し、吸引排出する。
【０００７】
【発明の効果】本発明により、従来不適用であった硬い水晶体核も、あるいは従来の円形の超音波チップで可能である硬さの核も、超音波チップだけで分割し、乳化し、吸引できるようになる。白内障超音波乳化吸引術の適用範囲が広がる。従来より短い超音波使用時間、かつ、従来より弱い超音波出力で核分割が起こる。つまり角膜の熱傷が減少する。さらに超音波チップの吸引口が狭いから、細かい核片になりチップやチューブの閉塞が減少する。
【図面の簡単な説明】
【図１】超音波チップの全体図である。
【図２】実施例の正面図である。
【図３】実施例の側面図である。
【図４】実施例の上面図である。
【符号の説明】
１ カニューラの内径
２ カニューラの外径
３ 平板状カニューラ内側の短径
４ 平板状カニューラ内側の長径
【産業上の利用分野】この発明は、眼科の白内障手術における超音波乳化吸引手術装置の附属品である超音波チップ（ニードル）に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、すべての超音波チップチュはチタンあるいはステンレス製の円形のカニューラである。但し、１９９０年前後に緩やかな楕円形のカニューラの超音波チップが存在したが、楕円形状の目的は創口からの挿入のし易さや破砕核の吸引のし易さであり、本発明が解決しようとする核の分割など全く意図していない。したがって、本発明の形状に至らず、短期間で消滅した。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
硬い水晶体核を従来の円形の超音波チップで分割することは困難である。強行すれば、角膜の熱傷、破砕核片による超音波チップやチューブの閉塞、超音波の長時間化の障害が発生する。本発明により、硬い水晶体核に超音波チップを瞬時に、簡易に打ち込み、亀裂を生じさせ、一瞬にして分割させようとするものである。分割した核をさらに本チップで破砕し、乳化吸引する。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
従来の超音波チップの先端から１０ｍｍ以内の任意の間を平板状にする。この形状は、内径の短径側の長さが０．１ｍｍから０．７ｍｍの任意の長さであり、長径側の長さは、チタン等のカニューラの内径と上記の短径の長さに、必然的に従う。
【０００５】
【作用】本発明の超音波チップの先端の長径方向を上下にして、水晶体に触れ、超音波振動を与えると、水晶体核の内部に打ち込まれて行く。つまり、この時、本超音波チップは水晶体の層構造の全層を縦断的に切除するが、テーパー状になった形状のチップを前進させることで、分断された切除面の空間を押し広げ、赤道部の方向へ亀裂が発生し、核が割れる。
【０００６】
【実施例】本発明の超音波チップの先端の長径方向を上下にして、水晶体に触れ、超音波振動を与えると、水晶体核の内部に打ち込まれて行く。するとチップ打ち込んだ方向の赤道部を目指して亀裂が発生し、チップを前進すると核が割れてゆく。分割した核片を、本チップの長径方向を水平に持ち直して、さらに破砕し、乳化し、吸引排出する。
【０００７】
【発明の効果】本発明により、従来不適用であった硬い水晶体核も、あるいは従来の円形の超音波チップで可能である硬さの核も、超音波チップだけで分割し、乳化し、吸引できるようになる。白内障超音波乳化吸引術の適用範囲が広がる。従来より短い超音波使用時間、かつ、従来より弱い超音波出力で核分割が起こる。つまり角膜の熱傷が減少する。さらに超音波チップの吸引口が狭いから、細かい核片になりチップやチューブの閉塞が減少する。
【図面の簡単な説明】
【図１】超音波チップの全体図である。
【図２】実施例の正面図である。
【図３】実施例の側面図である。
【図４】実施例の上面図である。
【符号の説明】
１ カニューラの内径
２ カニューラの外径
３ 平板状カニューラ内側の短径
４ 平板状カニューラ内側の長径
Claims (1)
- カニューラ内側の短径の長さが０．１ｍｍから０．７ｍｍである平たい形状の超音波チップ（ニードル）
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2003137983A JP2004305682A (ja) | 2003-04-09 | 2003-04-09 | 白内障超音波乳化吸引手術装置用平板状超音波チップ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2003137983A JP2004305682A (ja) | 2003-04-09 | 2003-04-09 | 白内障超音波乳化吸引手術装置用平板状超音波チップ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2004305682A true JP2004305682A (ja) | 2004-11-04 |
Family
ID=33474919
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2003137983A Pending JP2004305682A (ja) | 2003-04-09 | 2003-04-09 | 白内障超音波乳化吸引手術装置用平板状超音波チップ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2004305682A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006247392A (ja) * | 2005-03-08 | 2006-09-21 | Alcon Inc | 水晶体超音波乳化吸引術用のチップ |
| WO2013125056A1 (ja) | 2012-02-20 | 2013-08-29 | 千寿製薬株式会社 | 破砕チップ、これを備える眼内手術装置、キャビテーションの発生抑制方法、及び白内障の手術方法 |
| US10231869B2 (en) | 2014-04-23 | 2019-03-19 | Senju Pharmaceutical Co., Ltd. | Intraocular surgery system |
-
2003
- 2003-04-09 JP JP2003137983A patent/JP2004305682A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006247392A (ja) * | 2005-03-08 | 2006-09-21 | Alcon Inc | 水晶体超音波乳化吸引術用のチップ |
| WO2013125056A1 (ja) | 2012-02-20 | 2013-08-29 | 千寿製薬株式会社 | 破砕チップ、これを備える眼内手術装置、キャビテーションの発生抑制方法、及び白内障の手術方法 |
| JPWO2013125056A1 (ja) * | 2012-02-20 | 2015-07-30 | 千寿製薬株式会社 | 破砕チップ、これを備える眼内手術装置、キャビテーションの発生抑制方法、及び白内障の手術方法 |
| US9962289B2 (en) | 2012-02-20 | 2018-05-08 | Senju Pharmaceutical Co., Ltd. | Fragmentation tip, intraocular surgery device provided with same, method for suppressing occurrence of cavitation, and cataract surgery method |
| US10231869B2 (en) | 2014-04-23 | 2019-03-19 | Senju Pharmaceutical Co., Ltd. | Intraocular surgery system |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060125 |
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| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060207 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20061003 |