JPWO2013108595A1 - 電子機器 - Google Patents

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Abstract

電子機器100は、ユーザがタッチするタッチパネル102と、タッチパネル102を振動させる振動部203と、振動部203の振動を制御する振動制御部301と、画像を表示する表示部101とを備える。振動制御部301は、ユーザがタッチパネル102をなぞる速度と、ユーザがなぞっている位置に表示されている画像のなぞり方向の空間周波数とに応じて、振動部203の振動を変更する。

Description

本開示は、ユーザによる操作が可能な電子機器に関する。
近年、入力手段としてタッチパネルを備えた電子機器が広く利用されている。このタッチパネルの動作原理の一つとして、静電容量方式が挙げられる。この方式では、ユーザの指先とタッチパネルの導電膜との間の静電容量の変化を捉えることで、ユーザの指先のタッチパネル上のタッチ位置を検出する。
一般に、タッチパネルを備えた電子機器は、ユーザがタッチパネル表面に直接触れることで入力操作を行う。タッチパネル操作に応じた感触を提供するために、タッチパネルに振動部を設け、ユーザに振動による触覚を提示する触覚機能付タッチパネルが提案されている。例えば、本体側面にズーム操作を行うためのスライドボタンが設けられているカメラがあるが、特許文献1は、細長いタッチパネルを本体側面に設けて、タッチパネルをそのようなスライドボタンとして使用するカメラを開示している。その細長いタッチパネルをユーザがなぞってズーム操作を行うとき、なぞり速度に応じて振動を変化させることにより、ユーザはメカニカルなスライドボタンの操作感に対応した触覚を得ることができる。
特開2005−284416号公報
本開示は、表示部に表示された画像をなぞったときに、その表示画像に応じた触覚をユーザに提示する電子機器を提供する。
本開示のある実施形態に係る電子機器は、ユーザがタッチするパネルと、パネルを振動させる振動部と、振動部の振動を制御する振動制御部と、画像を表示する表示部とを備える。振動制御部は、ユーザがパネルをなぞる速度と、ユーザがなぞっている位置に表示されている画像のなぞり方向の空間周波数とに応じて、振動部の振動を変更する。
本開示のある実施形態に係る電子機器によれば、表示部に表示された画像をなぞったときに、その表示画像に応じた触覚をユーザに提示することができる。
実施形態に係る電子機器の外観斜視図である。 実施形態に係る電子機器を示す分解斜視図である。 実施形態に係る電子機器を図2に示すA−A’線に沿って切断したときの断面図である。 (a)は実施形態に係る電子機器の表示部を示す平面図であり、(b)はある周波数で駆動したときの振動分布図であり、(c)は指を10mm/sの等速で動かしたときの駆動波形図であり、(d)はユーザの指の位置の振動波形図である。 実施形態に係る電子機器の表示部を示す平面図である。 実施形態に係る電子機器をある周波数で駆動したときのタッチパネルの振動分布図である。 実施形態に係る電子機器を別の周波数で駆動したときのタッチパネルの振動分布図である。 実施形態に係る電子機器の図5Aに示すB−B’線におけるタッチパネルの振動強度図である。 実施形態に係る電子機器においてタッチ位置によって駆動周波数を変更したときの振動分布図である。 実施形態に係る電子機器のタッチパネルをタッチしている指がタッチしたまま連続して動いた場合の連続駆動の駆動波形を表す図である。 (a)は実施形態に係る電子機器の表示部を示す平面図であり、(b)は高次モードで駆動したときの振動分布図であり、(c)は指を10mm/sの等速で動かしたときの駆動波形図であり、(d)はユーザの指の位置の振動波形図である。 実施形態に係る電子機器の外観斜視図である。
以下、適宜図面を参照しながら、実施形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、発明者らは、当業者が本開示を十分に理解するために添付図面および以下の説明を提供するのであって、これらによって請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。
[1.電子機器の構成]
図1は、実施形態に係る電子機器100の表示面側の外観を示す斜視図である。電子機器100は、表示部101と、それを覆うように配置されたタッチパネル102と、筐体103とを備える。説明の便宜上、以下ではタッチパネル102の長辺方向をX方向、短辺方向をY方向とする。
図2は、電子機器100を示す分解斜視図である。図2に示すように、電子機器100は、ベース部材201と、タッチパネル102と、支持部202と、振動部203とを備える。ベース部材201は、タッチパネル102を支えるベースとなる部材である。ベース部材201は、金属や樹脂など、タッチパネル102などを支えることができる剛性を備えている。ベース部材201には、図示しない表示パネルや回路基板が取り付けられる。
タッチパネル102は、ユーザのタッチ操作を受け付け、タッチ位置を検出する。タッチパネル102の位置検出方式としては、感圧方式、静電容量方式、光学式、表面弾性波方式などの公知の方式を用いることができる。タッチパネル102は、パネル部材の一例である。タッチパネル102は、その周縁部分が支持部202により支持されている。
支持部202は、タッチパネル102の周縁部のほぼ全周に亘って設けられており、タッチパネル102をベース部材201に対して支持する。支持部202は、樹脂、ゴム、ゲルなどの一定の強度と弾性力を備えた材料で構成される。支持部202は金属などで構成されてもよい。このような構成により、支持部202の強度を強くすることができる。また、支持部202は、バネ要素で構成されてもよい。このような構成により、支持部202は高い弾性力を有することができる。
支持部202は、4つの辺で構成されている。具体的には、電子機器100の形状に合わせて、2つの対向する長辺と、2つの対向する短辺とで構成される。支持部202の幅は、短辺よりも長辺の方を狭くしている。その結果として、支持部202の剛性は短辺よりも長辺の方が低い。
なお、本実施形態では、ベース部材201と支持部202とは別体として設けられているが、ベース部材201と支持部202とは一体に形成されてもよい。
また、本実施形態では、支持部202は全周に亘りベース部材201とタッチパネル102を接続しているが、一部であってもよい。
本実施形態の電子機器100は、2つの振動部203a、203bを有している。振動部203a、203bは、タッチパネル102の裏面の周縁部に取り付けられている。振動部203a、203bは、タッチパネル102の短辺の略中点付近に1つずつ配置されている。振動部203a、203bは、タッチパネル102を振動させることで、ユーザに触覚を与える。振動部203a、203bとしては、たとえば圧電素子や振動モータ、リニアアクチュエータ、ボイスコイルモータ、人工筋肉などが用いられる。要するに振動部203a、203bは、電気エネルギーなどを振動エネルギーに変換することができるものであればよい。
図3は、電子機器100を図2に示すA−A’線で切断したときのタッチパネル102と振動部203aの断面図である。図3に示すように、タッチパネル102に振動部203aは物理的に接続されている。振動部203aは振動制御部301に電気的に接続されている。この例では、振動部203aは圧電素子であり、その両面に電極が形成されている。タッチパネル102と接続されている側の電極は、圧電素子の端面を介して、振動制御部301に電気的に接続されている。振動制御部301より交流電圧を印加することで、振動部203aは伸縮し、それによりタッチパネル102にたわみ振動を引き起こす。
なお、振動部203としては、スパッタリング等の方法によりタッチパネル102に薄膜の透明圧電部材を形成して振動部203として用いてもよい。また、タッチパネル102上にカバー部材がある場合は、振動部203をカバー部材に貼り付けるなど、電子機器100のどの部分に配置してもよい。なお、タッチパネル102上にカバー部材がある場合は、タッチパネル102とカバー部材の両方を含めて、タッチ位置を検出するパネル部材とよぶ。
また、この例では、タッチパネル102と表示部101とが別々の構成要素になっているが、タッチパネル102と表示部101とは一体に形成されていてもよい。例えば、タッチパネル機能を液晶パネルの内部に一体化するインセル型タッチパネルや、タッチパネル機能を液晶パネルの表面に一体化するオンセル型タッチパネル等の方式であってもよい。
CPU302は、振動制御部301、タッチパネル102、表示制御部303と電気的に接続されている。CPU302は、マイクロコンピュータ、記憶部等を備えている。CPU302は、電子機器100の各構成要素の動作の制御、各種検出動作および各種判断動作を行なう。CPU302は、表示制御部303を介して表示部101に画像を表示する。また、CPU302は、タッチパネル102におけるユーザのタッチ位置を検出し、内部で演算を行い、振動制御部301に駆動波形を出力する。
振動制御部301は、ユーザがタッチパネル102をなぞる速度と、ユーザがなぞっている位置に表示されている画像のなぞり方向の空間周波数とに応じて、振動部203a、203bの振動を変更する。また、振動制御部301は、ユーザのタッチ位置に応じて、振動部の振動振幅や駆動波形の位相を変更する。以下、電子機器100の動作をより詳細に説明する。
[2.タッチパネルの振動(基本モード)]
図4(a)は、電子機器100の表示部101の平面図である。電子機器100の動作を分かりやすく説明するために、図4(a)に示す例では、白黒の縞々の画像が表示部101に表示されている。この例では、表示部101の表示画像中の白い部分は輝度が高く、黒い部分は輝度が低いとする。ユーザは、画像が表示されたタッチパネル102をなぞる。CPU302は、タッチパネル102より、一定間隔でユーザのタッチパネル102上のタッチ位置を得る。CPU302は、画像内容とタッチ位置情報に応じて、振動部203a、203bの振動波形を変更し、ユーザに画像に応じた触覚を提示する。この例では、空間周波数は、表示部101に表示された画像の輝度が変化する周期に対応する周波数である。この場合、振動制御部301は、例えば、輝度が高い領域と低い領域とで、振動の振幅や周波数を異ならせる。例えば、輝度が高い領域では低い領域よりも振幅を大きくしたり周波数を高くしたりする。また、空間周波数は、表示部101に表示された画像の色が変化する周期に対応する周波数であってもよい。この場合、振動制御部301は、例えば、画像の互いに色が異なる領域同士で振動の振幅や周波数を異ならせる。例えば、赤色の領域では青色の領域よりも振幅を大きくしたり周波数を高くしたりする。
図4(b)は、タッチパネル102をある一定の周波数で駆動したときのタッチパネル102の振動分布である。この条件では、タッチ位置によってユーザが感じる振動の大きさは異なり、タッチパネル102の中央部の振動振幅は大きく、端部は小さい振動分布になっている。
図4(c)は、ユーザがタッチパネル102の図面上の左端から右端まで、10mm/sの一定の速度でなぞったときの、振動部203への駆動波形である。基本周波数を搬送波にして、画像情報となぞり速度に応じて変調をかけている。搬送波はユーザが感じる周波数(例えば50〜500Hz)に設定される。なお、図には搬送波が正弦波であることが分かりやすいように、1Hzの波を記載しているが、実際の周波数は例えば50〜500Hzである。ユーザに画像情報に応じた触覚を提示するための駆動波形Volt(t)の演算式(1)を以下に示す。
Volt(t)=A・D(p(t))・(1+sin(2π・fm(t)・t+δm))/2・sin(2π・fc・t+δc) ・・・(1)
ここで、
A:振動の相対的な大きさを指定する定数、
D(p(t)):タッチ位置p(t)の振動分布を補正する補正項、
fm(t):変調波の周波数[Hz]
fm(t)=ν(t)*v(t)
ν(t):タッチ位置p(t)近傍の画像のなぞり方向の空間周波数[本/m]、
v(t):なぞり速度[m/s]
v(t)=(p(t)−p(t−tc))/tc
p(t):時刻tにおけるユーザのタッチ位置[m]、
tc:CPUがタッチ位置を得る時間間隔[s]、
δm:変調波の位相補正項、
fc:搬送波の周波数[Hz]、
δc:搬送波の位相補正項
である。
CPU302は、時刻tにユーザのタッチパネル102上のタッチ位置p(t)を取得する。次に、CPU302は、時刻t+tcまでの間に、時刻t+tcから時刻t+2tcまでの駆動波形を演算式(1)により計算し、振動制御部301にデータを送信する。振動制御部301は、時刻t+tcから時刻t+2tcまでの間、上記駆動波形により振動部203を振動させる。これにより、ユーザに画像に応じたざらざら感を提示することができる。
また、実際のタッチ位置p(t)と振動波形の間には2tc程度の遅れが生じる可能性があるため、tcの値はできるだけ小さくすることが考えられ、例えば100ms以下、あるいは20ms以下にする。
また、CPU302は、時刻tの情報を元に計算した時刻t+tcの波形と、時刻t+tcの情報を元に計算した時刻t+tcの波形とが、連続的につながるように、搬送波と変調波の位相補正項を調整してもよい。
変調波の位相補正項は、ユーザのなぞりの開始位置に応じて調整してもよい。例えば、表示部101に表示されている画像の輝度が高い位置からなぞりを開始した場合には位相差を小さく、輝度が低い位置からなぞりを開始した場合には位相差を大きくする。これにより、画像の輝度の高い位置と振動の振幅の大きい位置とを合わせることができるので、よりリアルな触覚を提示することができる。
D(x)は、タッチ位置xにおける振動分布の補正項である。規定の周波数、規定の電圧を印加したときの、タッチ位置xでの振幅をd(x)、タッチパネル102上の振幅がもっとも小さい位置p(min)の振幅をd(p(min))とすると、Dは、以下のように定義できる。
D(x)=d(p(min))/d(x) ・・・(2)
ただし、D(x)があまりにも小さくなってしまう場合には、一定値以下にはならないように下限値を設けてもよい。例えば、D(x)<0.3の場合には、0.3にしてもよい。
また、CPU302は、タッチ位置p(t)の周辺約1〜5cm程度の範囲のなぞり方向の画像内容から空間周波数λ(t)と駆動波形を演算してもよい。演算する画像は、タッチ位置p(t)を中心とするが、さらにそのなぞり方向を考慮して、p(t)+v(t)・tc、またはp(t)+v(t)・2・tcとしてもよい。
また、ユーザのなぞり速度に応じて、空間周波数を計算する画像の範囲を変更してもよい。例えば、ユーザのなぞり速度が遅いときよりも速いときの方の空間周波数を計算する画像の範囲を広くしてもよい。空間周波数を計算する範囲を広くする場合、例えば、v(t)・tck以上の範囲を計算してもよい。空間周波数は、例えば輝度または色情報により計算される。空間周波数を白と黒のペアで一本と計算してもよい。
ここでは単純な縞々の白黒の画像を例示したが、カラーでも、規則的でない図柄でも、写真でも絵画でも、そのつどタッチ位置周辺の画像情報を演算式(1)により駆動波形を計算すれば同様の効果が得られる。
また、画像として静止画を例示したが、画像は動画であってもよく、時刻t、または時間遅れの分だけ進んだ時刻の動画の画像情報を元に空間周波数を計算してもよい。
また、タッチ位置、なぞり速度など1次元で説明したが、2次元でも同様の効果が得られる。
また、ユーザのなぞり速度が一定速度以下の場合には、なぞっていないと判断して駆動波形の出力を停止してもよい。例えばユーザのタッチ位置が変化しない場合、振動制御部は振動部を振動させなくてもよい。
また、駆動波形にあわせて、音、熱、画面の輝度、画像などを連動させて変化させてもよい。
この例では、画像の中からコントラストが最も高い一つの空間周波数を抽出して駆動波形に反映したが、表現したい触覚によって特定の色や周波数範囲などで限定することで、最大コントラスト以外の空間周波数を用いてもよい。つまり、空間周波数ν(t)を計算するときに、色によるフィルタリングや、周波数の限定、振幅や方向の限定を入れてもよい。これにより、触覚のバリエーションが増加する。また、単一のν(t)だけでなく、複数のν(t)を合成してもよく、この場合はより複雑な触覚を提示することができる。
図4(d)は、ユーザの指がタッチパネル102を10mm/sでなぞった場合の、ユーザの指の周辺の振動波形である。ユーザのタッチ位置は、x秒後であれば、10xmmの位置にあるので、これによりユーザは画像信号に応じたざらざらした触覚を感じることができる。
[3.タッチパネルの振動(高次モード)]
図5Aは、電子機器100の表示部101の平面図である。支持部202は、X方向に延びる支持部202bとY方向に延びる支持部202aとを備える。X方向の支持部202bの剛性はY方向の支持部202aの剛性より低い。
図5Bは、振動部203a、203bの圧電素子に、振動制御部301を介して、電圧150Vpp、周波数220Hzの正弦波を同位相で印加した場合の、タッチパネル102上の振動分布を表した図である。振動の振幅の大きさが等高線で示してある。X方向には、3つの振幅の大きな場所(以下、振動の腹402)と、両端を除く2つの振幅の小さな場所(以下振動の節401)がある。Y方向には、両端部を除き振動の節401はない。このような振動モードをf20とよぶ(fの添え字の一桁目はX方向の節の数、二桁目はY方向の節の数を示す。)本実施形態では、全周にわたり支持部202が形成されているので、タッチパネル102は両端固定のたわみ振動となる。なお、両端固定のたわみ振動以外の振動を用いてもよい。
図5Cは、振動部203a、203bの圧電素子に、振動制御部301を介して、電圧150Vpp、周波数370Hzの正弦波を逆位相で印加した場合の、タッチパネル102上の振動振幅を表した図である。ここで逆位相とは、たとえば振動部203aが伸びているときに、振動部203bが縮むように、振動制御部301が制御することである。具体的には、圧電素子にかかる電圧が逆になる。この場合は、振動振幅がX方向には、4つの振動の腹402、3つの振動の節401ができる。このような振動モードをf30モードとよぶ。
図5Dは、図5AのB−B’線に沿った、振動振幅分布を示した図である。実線はf20モード、点線はf30モードを示している。ユーザのタッチ位置に応じて、振動制御部301は出力する振動波形を変化させる。具体的には、ユーザのタッチ位置が図5Dの領域Aの範囲の場合は、振動制御部301は振動部203に対してf20モードが誘起されるような振動波形を出力する。また、ユーザのタッチ位置が図5Dの領域Bの範囲の場合には、振動制御部301は振動部203に対してf30モードが誘起されるように振動波形を出力する。これにより、ユーザはタッチパネル102のどの位置をタッチしても振動を感じることができる。
図5Eは、ユーザのタッチ位置によって、駆動周波数を変更した場合の振動分布図である。f20モードとf30モードのうち、ユーザのタッチ位置の振動の大きな方が出力されるため、タッチパネル102の全域にわたって大きな振幅をユーザに提供することができる。
この例では、使用する振動モードは2つであったが、これに限定されるものではない。つまり、使用する振動モードは、2つ以上であってもよい。その場合は、例えば、複数の振動モードのうち、タッチ位置の振幅が一番大きなものを用いてもよい。
使用する振動モードの選択時には、振動の均一性だけでなく、人が感じやすく、音が聞こえにくい周波数を選んでもよい。人の触覚の感じやすい周波数は100〜500Hz、より詳細には200〜400Hzである。また、周波数が500Hzを超えると、パネルの振動により騒音が発生し得るので、500Hz以下、例えば400Hz以下の周波数を使用する。また複数の振動モードを使い分ける場合に、あまりに駆動周波数が違うと触覚に違和感を覚えてしまうので、近い駆動周波数を使用することが考えられる。なお、タッチパネル102上の振幅が約5〜50μmとなるように周波数および電圧を設定すると、人間の指に心地良い触覚(振動)を提示することができる。
振動部203のタッチパネル102上の配置位置は、例えば、タッチパネル102の使用する振動モードの振動振幅の大きな場所である。図5Bの場合、振動の腹である3箇所に設置することが考えられるが、通常、振動部203は透明ではないため、タッチパネルの中央部に配置するとその裏側の表示部101の表示が見えなくなる。そのために、振動部203をタッチパネル102の端部に配置する。例えば、表示部101の表示エリアよりも外側で、タッチパネル102の範囲に配置する。なお、振動部203はタッチパネル102の端部に配置すると説明したが、端部よりも若干内側に配置しても、表示エリアより外側であれば問題ない。その場合も、より振動の腹に近い端部に設置され得る。タッチパネル102のX方向端部におけるY方向の中央部に配置する(図5Aの配置)か、タッチパネル102のY方向端部におけるX方向の振動の腹に近い場所の3箇所に配置され得る。
f30モードに対する振動部203の配置位置も同じく、振動振幅の腹の位置の近くに配置され得る。したがって、タッチパネル102のX方向端部におけるY方向の中央部か、タッチパネル102のY方向端部におけるX方向の振動の腹に近い4箇所に配置され得る。
この例では、f20モードとf30モードを、タッチ位置によって使い分ける。コストの観点からはできるだけ少ない振動部203の数で振動を発生させたいので、この例では、両方の振動モードに適しているタッチパネル102のX方向端部におけるY方向の中央部に振動部203を配置した(図5Aの配置)。
上記の例は、振動部203が最も少ない構成で説明したが、振動部203は2箇所以上でもよい。また振動部203は、Y方向中央部とX方向中央部の両方に配置してもよい。また、対称な位置だけでなく、非対称な位置に配置しても、振動させるモードのできるだけ腹に近い部分に配置すればよい。
また、図5Cのように、逆位相の振幅を誘起させる場合は、振動部203を配置する場所により、駆動位相を変更する必要がある。具体的には、X方向の左右に振動部203を配置している場合は、振動部203への駆動を逆位相(片側が伸びるときにもう片側を縮める)にする。
表1は、タッチ位置に応じた駆動条件を示す。
Figure 2013108595
表と図を使って、実際の動作を詳しく説明する。ユーザは、タッチパネル102にタッチする。CPU(マイクロコンピュータ)302は、タッチ位置に応じて、図5B、5Cを基に表1に示す値を参照して、ユーザに均一な触覚が提示されるように、振動制御部301に駆動条件を送付する。駆動条件は、各々の振動部203a、203bに対する駆動電圧、駆動周波数、位相、波形、出力タイミングなどの少なくとも1つを含む。振動制御部301は、マイクロコンピュータからの振動情報をもとに、振動部203を駆動し、ユーザに触覚を提示する。具体的には、タッチ位置が図5Dの領域Aをタッチした場合には、条件A、領域Bをタッチした場合には、条件Bで駆動する。
この例では、電圧は一定であるが、さらに領域の中を細かく分けて電圧を調整することで、均一な触覚を提示してもよい。電圧は、条件Aと条件Bで振幅が同一になるように設定するのではなく、人間の触覚の周波数特性に応じて触覚が同じ強さになるように設定してもよい。また、バースト駆動でクリック感を表す場合などは、その振動時間が同じになるように、発数を調整してもよい。
図5Fは、タッチパネル102上を連続的にタッチしている指が動いた場合の連続駆動の駆動波形を表す図である。このとき、振動制御部301が実際に出力する駆動波形は、ユーザに違和感がないように駆動波形が連続的な変化になるように調整する。例えば、図5Dの領域Aから領域Bへ移動した際に、駆動条件を条件Aから条件Bに変える際には、出力電圧が0のときを目安に変更する。別の言い方をすると、駆動波形のゼロクロスポイントで、振幅、周波数、位相などのパラメータを変化させる。これにより、ユーザに違和感を覚えさせないと共に、騒音の発生も防ぐことができる。
図6(a)は、電子機器100の表示部101の平面図である。表示部101には、画像が表示されている。ユーザは、画像が表示された表示部101上のタッチパネル102をタッチしてなぞる。CPU302は、タッチパネル102より、一定間隔でユーザのタッチパネル102のタッチ位置を得る。CPU320は、画像とタッチ位置情報により、振動波形を制御し、ユーザに画像に応じた触覚を提示する。
図6(b)は、複数の高次モードを切り替えて振動部203を駆動した場合のタッチパネル102の振動分布を示す。本条件では、タッチ位置によってユーザが感じる振動の大きさは異なり、複雑な振動分布になっている。
図6(c)は、ユーザがタッチパネル102の図面上の左端から右端まで、10mm/sの一定の速度でなぞったときの、振動部203への駆動波形である。基本周波数を搬送波にして、画像情報となぞり速度に応じて変調をかけている。搬送波はユーザが感じる周波数に設定され、例えば50〜500Hzである。なお、図には搬送波が正弦波であることが分かりやすいように、1Hzの波を記載しているが、実際は例えば50〜500Hzである。CPU302は、ユーザのタッチ位置および画像情報を元に演算式(1)を用いて駆動波形を計算する。
図6(d)は、ユーザが10mm/sで指をなぞったときの、ユーザの指の周辺の振動波形である。ユーザのタッチ位置は、x秒後であれば、10xmmの位置にあるので、これによりユーザは画像に応じたざらざらした触覚を感じることができる。
図7は、電子機器100の別の構成例を示す平面図である。上述の例では、ユーザのタッチ位置に応じて振動を制御したが、図7の例ではタッチ位置とは別にカーソル801をさらに表示し、カーソル801の動きに変化をつけることにより、さらにユーザにざらざら感を提示する。図7は、表示部101とタッチパネル102が別体になった電子機器100を示している。この例では、表示部101に、タッチパネル102のタッチ操作に連動して移動するカーソル801を表示し、そのカーソル801の位置をタッチ位置に対応づけることで、上述の例と同様の効果が得られる。表示制御部303は、ユーザのタッチパネル102上のタッチ位置に応じて、表示部101に表示したカーソル801の動きを制御する。表示制御部303は、ユーザがタッチパネル102をなぞる速度と、カーソル801が移動している位置に表示された画像におけるカーソル移動方向の空間周波数とに応じて、カーソル801の移動速度を変更する。例えば、カーソル801の移動速度は、空間周波数が低いときよりも高いときの方を遅くする。また、画像の輝度の高低差が大きいときは小さいときよりも、カーソル801の移動速度を遅くしてもよい。カーソル位置の画像情報の空間周波数が高い場合や、コントラストが高い場合には、タッチ位置の移動に対するカーソルの移動の追従性を悪くし、意図的にカーソルが指に遅れてついてくるようにすることで、その位置のざらざら感の荒さを表現してもよい。
なお、図1に示すようにタッチパネル102が表示部101の表示面側に配置される構成においてカーソル801が表示されている場合は、上記と同様にカーソルの移動を制御することにより、同様の効果が得られる。
[4.その他の実施形態]
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施の形態を説明した。しかしながら、本開示における技術はこれらに限定されず、適宜、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態も可能である。また、上述の実施の形態で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。
以下、他の実施の形態を例示する。
上述の実施の形態では、各構成要素を制御する制御部がそれぞれ設けられているが、実施の形態はこれに限られない。表示制御部303、振動制御部301等の各種制御部は、CPU302が兼ねる構成であってもよい。
また、上述の実施の形態では、タブレット型の電子機器やノートパソコン型の電子機器を用いて説明したが、電子機器100はこれには限らない。例えば、携帯電話、PDA、ゲーム機、カーナビゲーション、ATMなど、タッチパネルを備える電子機器であってもよい。
また、上述の実施の形態で示した振動パターンの周波数、電圧、周期数に関しては一例であり、矩形波、のこぎり波などの別の波形や、間欠的な波形や、連続的に周波数や振幅が変化する波形などであってもよい。
また、上述の実施の形態では、タッチパネル102として、静電容量方式で説明したが、抵抗膜式、光学式、超音波方式、電磁式などのタッチパネルを用いてもよい。さらにユーザの指によるタッチ操作に限らず、スタイラスなどペンなどによる入力方法でもよい。
また、上述の実施形態では、振動を発生することで触覚を提示したが、実施の形態はこれに限られない。振動以外にも、例えば、静電気による摩擦の変化や、電流による皮膚の刺激、液体による画面形状の変化など、他の方法で触覚を提示してもよい。触覚の提示だけでなく、画面表示、音、光、熱などを適宜組み合わせてもよい。
なお、上述した電子機器の動作は、ハードウエアによって実現されてもよいしソフトウエアによって実現されてもよい。そのような制御動作を実行させるコンピュータプログラムは、例えばCPU302の内蔵メモリーに記憶される。また、そのようなコンピュータプログラムは、それが記録された記録媒体(光ディスク、半導体メモリー等)から電子機器100へインストールしてもよいし、インターネット等の電気通信回線を介してダウンロードしてもよい。
[5.まとめ]
実施形態に係る電子機器100は、ユーザがタッチするタッチパネル102と、タッチパネル102を振動させる振動部203と、振動部203の振動を制御する振動制御部301と、画像を表示する表示部101とを備える。振動制御部301は、ユーザがタッチパネル102をなぞる速度と、ユーザがなぞっている位置に表示されている画像のなぞり方向の空間周波数とに応じて、振動部203の振動を変更する。これにより、表示部101に表示された画像に応じた振動が発生できる。そのため、ユーザに対して画像に応じた触覚を提示することができる。
また、振動制御部301は、ユーザのタッチ位置に応じて、振動部203の振動振幅を変更してもよい。これにより、タッチパネル102内の振動ばらつきを補正することができる。そのため、ユーザによりリアルな触覚を提示することができる。
また、振動制御部301は、ユーザのタッチ位置に応じて、振動部203の駆動波形の位相を変更してもよい。これにより、タッチパネル102に高次モードの振動モードを発生させることができる。そのため、タッチパネル全域に亘って均一な振動を発生させることができる。
また、空間周波数は、例えば、表示部101に表示された画像の輝度が変化する周期に対応しており、振動制御部301は、画像の輝度の高い領域と低い領域とで振動を異ならせてもよい。また、空間周波数は、例えば、表示部101に表示された画像の色が変化する周期に対応していてもよく、この場合、振動制御部301は、画像の互いに色が異なる領域同士で振動を異ならせてもよい。これにより、表示部101に表示された画像に応じた振動が発生できる。そのため、ユーザに対して画像に応じた触覚を提示することができる。
また、ユーザのなぞり速度に応じて、空間周波数を計算する画像の範囲を変更してもよい。この場合、例えば、ユーザのなぞり速度が遅いときよりも速いときの方の空間周波数を計算する画像の範囲を広くしてもよい。これにより、なぞる範囲近傍の画像の情報を駆動波形に反映することができる。そのため、ユーザによりリアルな触覚を提示することができる。
また、振動制御部301は、ユーザのタッチ位置が変化しない場合、振動部203を振動させなくてもよい。これにより、なぞっていないときには振動を発生させないので、よりリアルな触覚を提示することができる。例えば、なぞっている指が停止したときには振動を停止することで、画像が表す物体の手触りをよりリアルにユーザに体験させることができる。
また、電子機器100は、ユーザのタッチ位置に応じて表示部101に表示したカーソル801の動きを制御する表示制御部303をさらに備えてもよい。表示制御部303は、ユーザがタッチパネル102をなぞる速度と、カーソル801が移動している位置に表示されている画像におけるカーソル801の移動方向の空間周波数とに応じて、カーソル801の移動速度を変更してもよい。これにより、画像のざらざら感をカーソル801の動きで表現できる。そのため、ユーザにリアルな触覚を感じさせることができる。
また、カーソル801の移動速度は、空間周波数が低いときよりも高いときの方が遅くてもよい。また、空間周波数は、表示部101に表示された画像の輝度が変化する周期に対応していてもよく、この場合、カーソル801の移動速度は、画像の輝度の高低差が小さいときよりも大きいときの方が遅くてもよい。これにより、画像のざらざら感をカーソル801の動きで表現できる。そのため、ユーザにリアルな触覚を感じさせることができる。
また、実施形態に係る電子機器100に振動動作を実行させるコンピュータプログラムは、ユーザのタッチパネル102へのタッチ操作を検出するステップと、ユーザがタッチパネル102をなぞる速度と、ユーザがなぞっている位置の表示画像のなぞり方向の空間周波数とに応じて、タッチパネル102の振動を変更するステップとを電子機器100のCPU302に実行させる。これにより、表示部101に表示された画像に応じた振動が発生できる。そのため、ユーザに対して画像に応じた触覚を提示することができる。
以上のように、本開示における技術の例示として、実施形態を説明した。そのために、添付図面および詳細な説明を提供した。したがって、添付図面および詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須な構成要素だけでなく、上記技術を例示するために、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。そのため、それらの必須ではない構成要素が添付図面や詳細な説明に記載されていることをもって、直ちに、それらの必須ではない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。
また、上述の実施形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
本開示の電子機器は、例えば、携帯型情報端末装置、コンピュータ用ディスプレイ、カーナビゲーション装置、ATM、券売機等の入力装置として好適に用いられる。
100 電子機器
101 表示部
102 タッチパネル
103 筐体
201 ベース部材
202 支持部
202a 第1支持部
202b 第2支持部
203 振動部
203a 振動部
203b 振動部
301 振動制御部
302 CPU
303 表示制御部
401 節
402 腹
801 カーソル
本開示は、ユーザによる操作が可能な電子機器に関する。
近年、入力手段としてタッチパネルを備えた電子機器が広く利用されている。このタッチパネルの動作原理の一つとして、静電容量方式が挙げられる。この方式では、ユーザの指先とタッチパネルの導電膜との間の静電容量の変化を捉えることで、ユーザの指先のタッチパネル上のタッチ位置を検出する。
一般に、タッチパネルを備えた電子機器は、ユーザがタッチパネル表面に直接触れることで入力操作を行う。タッチパネル操作に応じた感触を提供するために、タッチパネルに振動部を設け、ユーザに振動による触覚を提示する触覚機能付タッチパネルが提案されている。例えば、本体側面にズーム操作を行うためのスライドボタンが設けられているカメラがあるが、特許文献1は、細長いタッチパネルを本体側面に設けて、タッチパネルをそのようなスライドボタンとして使用するカメラを開示している。その細長いタッチパネルをユーザがなぞってズーム操作を行うとき、なぞり速度に応じて振動を変化させることにより、ユーザはメカニカルなスライドボタンの操作感に対応した触覚を得ることができる。
特開2005−284416号公報
本開示は、表示部に表示された画像をなぞったときに、その表示画像に応じた触覚をユーザに提示する電子機器を提供する。
本開示のある実施形態に係る電子機器は、ユーザがタッチするパネルと、パネルを振動させる振動部と、振動部の振動を制御する振動制御部と、画像を表示する表示部とを備える。振動制御部は、ユーザがパネルをなぞる速度と、ユーザがなぞっている位置に表示されている画像のなぞり方向の空間周波数とに応じて、振動部の振動を変更する。
本開示のある実施形態に係る電子機器によれば、表示部に表示された画像をなぞったときに、その表示画像に応じた触覚をユーザに提示することができる。
実施形態に係る電子機器の外観斜視図である。 実施形態に係る電子機器を示す分解斜視図である。 実施形態に係る電子機器を図2に示すA−A’線に沿って切断したときの断面図である。 (a)は実施形態に係る電子機器の表示部を示す平面図であり、(b)はある周波数で駆動したときの振動分布図であり、(c)は指を10mm/sの等速で動かしたときの駆動波形図であり、(d)はユーザの指の位置の振動波形図である。 実施形態に係る電子機器の表示部を示す平面図である。 実施形態に係る電子機器をある周波数で駆動したときのタッチパネルの振動分布図である。 実施形態に係る電子機器を別の周波数で駆動したときのタッチパネルの振動分布図である。 実施形態に係る電子機器の図5Aに示すB−B’線におけるタッチパネルの振動強度図である。 実施形態に係る電子機器においてタッチ位置によって駆動周波数を変更したときの振動分布図である。 実施形態に係る電子機器のタッチパネルをタッチしている指がタッチしたまま連続して動いた場合の連続駆動の駆動波形を表す図である。 (a)は実施形態に係る電子機器の表示部を示す平面図であり、(b)は高次モードで駆動したときの振動分布図であり、(c)は指を10mm/sの等速で動かしたときの駆動波形図であり、(d)はユーザの指の位置の振動波形図である。 実施形態に係る電子機器の外観斜視図である。
以下、適宜図面を参照しながら、実施形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、発明者らは、当業者が本開示を十分に理解するために添付図面および以下の説明を提供するのであって、これらによって請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。
[1.電子機器の構成]
図1は、実施形態に係る電子機器100の表示面側の外観を示す斜視図である。電子機器100は、表示部101と、それを覆うように配置されたタッチパネル102と、筐体103とを備える。説明の便宜上、以下ではタッチパネル102の長辺方向をX方向、短辺方向をY方向とする。
図2は、電子機器100を示す分解斜視図である。図2に示すように、電子機器100は、ベース部材201と、タッチパネル102と、支持部202と、振動部203とを備える。ベース部材201は、タッチパネル102を支えるベースとなる部材である。ベース部材201は、金属や樹脂など、タッチパネル102などを支えることができる剛性を備えている。ベース部材201には、図示しない表示パネルや回路基板が取り付けられる。
タッチパネル102は、ユーザのタッチ操作を受け付け、タッチ位置を検出する。タッチパネル102の位置検出方式としては、感圧方式、静電容量方式、光学式、表面弾性波方式などの公知の方式を用いることができる。タッチパネル102は、パネル部材の一例である。タッチパネル102は、その周縁部分が支持部202により支持されている。
支持部202は、タッチパネル102の周縁部のほぼ全周に亘って設けられており、タッチパネル102をベース部材201に対して支持する。支持部202は、樹脂、ゴム、ゲルなどの一定の強度と弾性力を備えた材料で構成される。支持部202は金属などで構成されてもよい。このような構成により、支持部202の強度を強くすることができる。また、支持部202は、バネ要素で構成されてもよい。このような構成により、支持部202は高い弾性力を有することができる。
支持部202は、4つの辺で構成されている。具体的には、電子機器100の形状に合わせて、2つの対向する長辺と、2つの対向する短辺とで構成される。支持部202の幅は、短辺よりも長辺の方を狭くしている。その結果として、支持部202の剛性は短辺よりも長辺の方が低い。
なお、本実施形態では、ベース部材201と支持部202とは別体として設けられているが、ベース部材201と支持部202とは一体に形成されてもよい。
また、本実施形態では、支持部202は全周に亘りベース部材201とタッチパネル102を接続しているが、一部であってもよい。
本実施形態の電子機器100は、2つの振動部203a、203bを有している。振動部203a、203bは、タッチパネル102の裏面の周縁部に取り付けられている。振動部203a、203bは、タッチパネル102の短辺の略中点付近に1つずつ配置されている。振動部203a、203bは、タッチパネル102を振動させることで、ユーザに触覚を与える。振動部203a、203bとしては、たとえば圧電素子や振動モータ、リニアアクチュエータ、ボイスコイルモータ、人工筋肉などが用いられる。要するに振動部203a、203bは、電気エネルギーなどを振動エネルギーに変換することができるものであればよい。
図3は、電子機器100を図2に示すA−A’線で切断したときのタッチパネル102と振動部203aの断面図である。図3に示すように、タッチパネル102に振動部203aは物理的に接続されている。振動部203aは振動制御部301に電気的に接続されている。この例では、振動部203aは圧電素子であり、その両面に電極が形成されている。タッチパネル102と接続されている側の電極は、圧電素子の端面を介して、振動制御部301に電気的に接続されている。振動制御部301より交流電圧を印加することで、振動部203aは伸縮し、それによりタッチパネル102にたわみ振動を引き起こす。
なお、振動部203としては、スパッタリング等の方法によりタッチパネル102に薄膜の透明圧電部材を形成して振動部203として用いてもよい。また、タッチパネル102上にカバー部材がある場合は、振動部203をカバー部材に貼り付けるなど、電子機器100のどの部分に配置してもよい。なお、タッチパネル102上にカバー部材がある場合は、タッチパネル102とカバー部材の両方を含めて、タッチ位置を検出するパネル部材とよぶ。
また、この例では、タッチパネル102と表示部101とが別々の構成要素になっているが、タッチパネル102と表示部101とは一体に形成されていてもよい。例えば、タッチパネル機能を液晶パネルの内部に一体化するインセル型タッチパネルや、タッチパネル機能を液晶パネルの表面に一体化するオンセル型タッチパネル等の方式であってもよい。
CPU302は、振動制御部301、タッチパネル102、表示制御部303と電気的に接続されている。CPU302は、マイクロコンピュータ、記憶部等を備えている。CPU302は、電子機器100の各構成要素の動作の制御、各種検出動作および各種判断動作を行なう。CPU302は、表示制御部303を介して表示部101に画像を表示する。また、CPU302は、タッチパネル102におけるユーザのタッチ位置を検出し、内部で演算を行い、振動制御部301に駆動波形を出力する。
振動制御部301は、ユーザがタッチパネル102をなぞる速度と、ユーザがなぞっている位置に表示されている画像のなぞり方向の空間周波数とに応じて、振動部203a、203bの振動を変更する。また、振動制御部301は、ユーザのタッチ位置に応じて、振動部の振動振幅や駆動波形の位相を変更する。以下、電子機器100の動作をより詳細に説明する。
[2.タッチパネルの振動(基本モード)]
図4(a)は、電子機器100の表示部101の平面図である。電子機器100の動作を分かりやすく説明するために、図4(a)に示す例では、白黒の縞々の画像が表示部101に表示されている。この例では、表示部101の表示画像中の白い部分は輝度が高く、黒い部分は輝度が低いとする。ユーザは、画像が表示されたタッチパネル102をなぞる。CPU302は、タッチパネル102より、一定間隔でユーザのタッチパネル102上のタッチ位置を得る。CPU302は、画像内容とタッチ位置情報に応じて、振動部203a、203bの振動波形を変更し、ユーザに画像に応じた触覚を提示する。この例では、空間周波数は、表示部101に表示された画像の輝度が変化する周期に対応する周波数である。この場合、振動制御部301は、例えば、輝度が高い領域と低い領域とで、振動の振幅や周波数を異ならせる。例えば、輝度が高い領域では低い領域よりも振幅を大きくしたり周波数を高くしたりする。また、空間周波数は、表示部101に表示された画像の色が変化する周期に対応する周波数であってもよい。この場合、振動制御部301は、例えば、画像の互いに色が異なる領域同士で振動の振幅や周波数を異ならせる。例えば、赤色の領域では青色の領域よりも振幅を大きくしたり周波数を高くしたりする。
図4(b)は、タッチパネル102をある一定の周波数で駆動したときのタッチパネル102の振動分布である。この条件では、タッチ位置によってユーザが感じる振動の大きさは異なり、タッチパネル102の中央部の振動振幅は大きく、端部は小さい振動分布になっている。
図4(c)は、ユーザがタッチパネル102の図面上の左端から右端まで、10mm/sの一定の速度でなぞったときの、振動部203への駆動波形である。基本周波数を搬送波にして、画像情報となぞり速度に応じて変調をかけている。搬送波はユーザが感じる周波数(例えば50〜500Hz)に設定される。なお、図には搬送波が正弦波であることが分かりやすいように、1Hzの波を記載しているが、実際の周波数は例えば50〜500Hzである。ユーザに画像情報に応じた触覚を提示するための駆動波形Volt(t)の演算式(1)を以下に示す。
Volt(t)=A・D(p(t))・(1+sin(2π・fm(t)・t+δm))/2・sin(2π・fc・t+δc) ・・・(1)
ここで、
A:振動の相対的な大きさを指定する定数、
D(p(t)):タッチ位置p(t)の振動分布を補正する補正項、
fm(t):変調波の周波数[Hz]
fm(t)=ν(t)*v(t)
ν(t):タッチ位置p(t)近傍の画像のなぞり方向の空間周波数[本/m]、
v(t):なぞり速度[m/s]
v(t)=(p(t)−p(t−tc))/tc
p(t):時刻tにおけるユーザのタッチ位置[m]、
tc:CPUがタッチ位置を得る時間間隔[s]、
δm:変調波の位相補正項、
fc:搬送波の周波数[Hz]、
δc:搬送波の位相補正項
である。
CPU302は、時刻tにユーザのタッチパネル102上のタッチ位置p(t)を取得する。次に、CPU302は、時刻t+tcまでの間に、時刻t+tcから時刻t+2tcまでの駆動波形を演算式(1)により計算し、振動制御部301にデータを送信する。振動制御部301は、時刻t+tcから時刻t+2tcまでの間、上記駆動波形により振動部203を振動させる。これにより、ユーザに画像に応じたざらざら感を提示することができる。
また、実際のタッチ位置p(t)と振動波形の間には2tc程度の遅れが生じる可能性があるため、tcの値はできるだけ小さくすることが考えられ、例えば100ms以下、あるいは20ms以下にする。
また、CPU302は、時刻tの情報を元に計算した時刻t+tcの波形と、時刻t+tcの情報を元に計算した時刻t+tcの波形とが、連続的につながるように、搬送波と変調波の位相補正項を調整してもよい。
変調波の位相補正項は、ユーザのなぞりの開始位置に応じて調整してもよい。例えば、表示部101に表示されている画像の輝度が高い位置からなぞりを開始した場合には位相差を小さく、輝度が低い位置からなぞりを開始した場合には位相差を大きくする。これにより、画像の輝度の高い位置と振動の振幅の大きい位置とを合わせることができるので、よりリアルな触覚を提示することができる。
D(x)は、タッチ位置xにおける振動分布の補正項である。規定の周波数、規定の電圧を印加したときの、タッチ位置xでの振幅をd(x)、タッチパネル102上の振幅がもっとも小さい位置p(min)の振幅をd(p(min))とすると、Dは、以下のように定義できる。
D(x)=d(p(min))/d(x) ・・・(2)
ただし、D(x)があまりにも小さくなってしまう場合には、一定値以下にはならないように下限値を設けてもよい。例えば、D(x)<0.3の場合には、0.3にしてもよい。
また、CPU302は、タッチ位置p(t)の周辺約1〜5cm程度の範囲のなぞり方向の画像内容から空間周波数λ(t)と駆動波形を演算してもよい。演算する画像は、タッチ位置p(t)を中心とするが、さらにそのなぞり方向を考慮して、p(t)+v(t)・tc、またはp(t)+v(t)・2・tcとしてもよい。
また、ユーザのなぞり速度に応じて、空間周波数を計算する画像の範囲を変更してもよい。例えば、ユーザのなぞり速度が遅いときよりも速いときの方の空間周波数を計算する画像の範囲を広くしてもよい。空間周波数を計算する範囲を広くする場合、例えば、v(t)・tck以上の範囲を計算してもよい。空間周波数は、例えば輝度または色情報により計算される。空間周波数を白と黒のペアで一本と計算してもよい。
ここでは単純な縞々の白黒の画像を例示したが、カラーでも、規則的でない図柄でも、写真でも絵画でも、そのつどタッチ位置周辺の画像情報を演算式(1)により駆動波形を計算すれば同様の効果が得られる。
また、画像として静止画を例示したが、画像は動画であってもよく、時刻t、または時間遅れの分だけ進んだ時刻の動画の画像情報を元に空間周波数を計算してもよい。
また、タッチ位置、なぞり速度など1次元で説明したが、2次元でも同様の効果が得られる。
また、ユーザのなぞり速度が一定速度以下の場合には、なぞっていないと判断して駆動波形の出力を停止してもよい。例えばユーザのタッチ位置が変化しない場合、振動制御部は振動部を振動させなくてもよい。
また、駆動波形にあわせて、音、熱、画面の輝度、画像などを連動させて変化させてもよい。
この例では、画像の中からコントラストが最も高い一つの空間周波数を抽出して駆動波形に反映したが、表現したい触覚によって特定の色や周波数範囲などで限定することで、最大コントラスト以外の空間周波数を用いてもよい。つまり、空間周波数ν(t)を計算するときに、色によるフィルタリングや、周波数の限定、振幅や方向の限定を入れてもよい。これにより、触覚のバリエーションが増加する。また、単一のν(t)だけでなく、複数のν(t)を合成してもよく、この場合はより複雑な触覚を提示することができる。
図4(d)は、ユーザの指がタッチパネル102を10mm/sでなぞった場合の、ユーザの指の周辺の振動波形である。ユーザのタッチ位置は、x秒後であれば、10xmmの位置にあるので、これによりユーザは画像信号に応じたざらざらした触覚を感じることができる。
[3.タッチパネルの振動(高次モード)]
図5Aは、電子機器100の表示部101の平面図である。支持部202は、X方向に延びる支持部202bとY方向に延びる支持部202aとを備える。X方向の支持部202bの剛性はY方向の支持部202aの剛性より低い。
図5Bは、振動部203a、203bの圧電素子に、振動制御部301を介して、電圧150Vpp、周波数220Hzの正弦波を同位相で印加した場合の、タッチパネル102上の振動分布を表した図である。振動の振幅の大きさが等高線で示してある。X方向には、3つの振幅の大きな場所(以下、振動の腹402)と、両端を除く2つの振幅の小さな場所(以下振動の節401)がある。Y方向には、両端部を除き振動の節401はない。このような振動モードをf20とよぶ(fの添え字の一桁目はX方向の節の数、二桁目はY方向の節の数を示す。)本実施形態では、全周にわたり支持部202が形成されているので、タッチパネル102は両端固定のたわみ振動となる。なお、両端固定のたわみ振動以外の振動を用いてもよい。
図5Cは、振動部203a、203bの圧電素子に、振動制御部301を介して、電圧150Vpp、周波数370Hzの正弦波を逆位相で印加した場合の、タッチパネル102上の振動振幅を表した図である。ここで逆位相とは、たとえば振動部203aが伸びているときに、振動部203bが縮むように、振動制御部301が制御することである。具体的には、圧電素子にかかる電圧が逆になる。この場合は、振動振幅がX方向には、4つの振動の腹402、3つの振動の節401ができる。このような振動モードをf30モードとよぶ。
図5Dは、図5AのB−B’線に沿った、振動振幅分布を示した図である。実線はf20モード、点線はf30モードを示している。ユーザのタッチ位置に応じて、振動制御部301は出力する振動波形を変化させる。具体的には、ユーザのタッチ位置が図5Dの領域Aの範囲の場合は、振動制御部301は振動部203に対してf20モードが誘起されるような振動波形を出力する。また、ユーザのタッチ位置が図5Dの領域Bの範囲の場合には、振動制御部301は振動部203に対してf30モードが誘起されるように振動波形を出力する。これにより、ユーザはタッチパネル102のどの位置をタッチしても振動を感じることができる。
図5Eは、ユーザのタッチ位置によって、駆動周波数を変更した場合の振動分布図である。f20モードとf30モードのうち、ユーザのタッチ位置の振動の大きな方が出力されるため、タッチパネル102の全域にわたって大きな振幅をユーザに提供することができる。
この例では、使用する振動モードは2つであったが、これに限定されるものではない。つまり、使用する振動モードは、2つ以上であってもよい。その場合は、例えば、複数の振動モードのうち、タッチ位置の振幅が一番大きなものを用いてもよい。
使用する振動モードの選択時には、振動の均一性だけでなく、人が感じやすく、音が聞こえにくい周波数を選んでもよい。人の触覚の感じやすい周波数は100〜500Hz、より詳細には200〜400Hzである。また、周波数が500Hzを超えると、パネルの振動により騒音が発生し得るので、500Hz以下、例えば400Hz以下の周波数を使用する。また複数の振動モードを使い分ける場合に、あまりに駆動周波数が違うと触覚に違和感を覚えてしまうので、近い駆動周波数を使用することが考えられる。なお、タッチパネル102上の振幅が約5〜50μmとなるように周波数および電圧を設定すると、人間の指に心地良い触覚(振動)を提示することができる。
振動部203のタッチパネル102上の配置位置は、例えば、タッチパネル102の使用する振動モードの振動振幅の大きな場所である。図5Bの場合、振動の腹である3箇所に設置することが考えられるが、通常、振動部203は透明ではないため、タッチパネルの中央部に配置するとその裏側の表示部101の表示が見えなくなる。そのために、振動部203をタッチパネル102の端部に配置する。例えば、表示部101の表示エリアよりも外側で、タッチパネル102の範囲に配置する。なお、振動部203はタッチパネル102の端部に配置すると説明したが、端部よりも若干内側に配置しても、表示エリアより外側であれば問題ない。その場合も、より振動の腹に近い端部に設置され得る。タッチパネル102のX方向端部におけるY方向の中央部に配置する(図5Aの配置)か、タッチパネル102のY方向端部におけるX方向の振動の腹に近い場所の3箇所に配置され得る。
f30モードに対する振動部203の配置位置も同じく、振動振幅の腹の位置の近くに配置され得る。したがって、タッチパネル102のX方向端部におけるY方向の中央部か、タッチパネル102のY方向端部におけるX方向の振動の腹に近い4箇所に配置され得る。
この例では、f20モードとf30モードを、タッチ位置によって使い分ける。コストの観点からはできるだけ少ない振動部203の数で振動を発生させたいので、この例では、両方の振動モードに適しているタッチパネル102のX方向端部におけるY方向の中央部に振動部203を配置した(図5Aの配置)。
上記の例は、振動部203が最も少ない構成で説明したが、振動部203は2箇所以上でもよい。また振動部203は、Y方向中央部とX方向中央部の両方に配置してもよい。また、対称な位置だけでなく、非対称な位置に配置しても、振動させるモードのできるだけ腹に近い部分に配置すればよい。
また、図5Cのように、逆位相の振幅を誘起させる場合は、振動部203を配置する場所により、駆動位相を変更する必要がある。具体的には、X方向の左右に振動部203を配置している場合は、振動部203への駆動を逆位相(片側が伸びるときにもう片側を縮める)にする。
表1は、タッチ位置に応じた駆動条件を示す。
Figure 2013108595
表と図を使って、実際の動作を詳しく説明する。ユーザは、タッチパネル102にタッチする。CPU(マイクロコンピュータ)302は、タッチ位置に応じて、図5B、5Cを基に表1に示す値を参照して、ユーザに均一な触覚が提示されるように、振動制御部301に駆動条件を送付する。駆動条件は、各々の振動部203a、203bに対する駆動電圧、駆動周波数、位相、波形、出力タイミングなどの少なくとも1つを含む。振動制御部301は、マイクロコンピュータからの振動情報をもとに、振動部203を駆動し、ユーザに触覚を提示する。具体的には、タッチ位置が図5Dの領域Aをタッチした場合には、条件A、領域Bをタッチした場合には、条件Bで駆動する。
この例では、電圧は一定であるが、さらに領域の中を細かく分けて電圧を調整することで、均一な触覚を提示してもよい。電圧は、条件Aと条件Bで振幅が同一になるように設定するのではなく、人間の触覚の周波数特性に応じて触覚が同じ強さになるように設定してもよい。また、バースト駆動でクリック感を表す場合などは、その振動時間が同じになるように、発数を調整してもよい。
図5Fは、タッチパネル102上を連続的にタッチしている指が動いた場合の連続駆動の駆動波形を表す図である。このとき、振動制御部301が実際に出力する駆動波形は、ユーザに違和感がないように駆動波形が連続的な変化になるように調整する。例えば、図5Dの領域Aから領域Bへ移動した際に、駆動条件を条件Aから条件Bに変える際には、出力電圧が0のときを目安に変更する。別の言い方をすると、駆動波形のゼロクロスポイントで、振幅、周波数、位相などのパラメータを変化させる。これにより、ユーザに違和感を覚えさせないと共に、騒音の発生も防ぐことができる。
図6(a)は、電子機器100の表示部101の平面図である。表示部101には、画像が表示されている。ユーザは、画像が表示された表示部101上のタッチパネル102をタッチしてなぞる。CPU302は、タッチパネル102より、一定間隔でユーザのタッチパネル102のタッチ位置を得る。CPU320は、画像とタッチ位置情報により、振動波形を制御し、ユーザに画像に応じた触覚を提示する。
図6(b)は、複数の高次モードを切り替えて振動部203を駆動した場合のタッチパネル102の振動分布を示す。本条件では、タッチ位置によってユーザが感じる振動の大きさは異なり、複雑な振動分布になっている。
図6(c)は、ユーザがタッチパネル102の図面上の左端から右端まで、10mm/sの一定の速度でなぞったときの、振動部203への駆動波形である。基本周波数を搬送波にして、画像情報となぞり速度に応じて変調をかけている。搬送波はユーザが感じる周波数に設定され、例えば50〜500Hzである。なお、図には搬送波が正弦波であることが分かりやすいように、1Hzの波を記載しているが、実際は例えば50〜500Hzである。CPU302は、ユーザのタッチ位置および画像情報を元に演算式(1)を用いて駆動波形を計算する。
図6(d)は、ユーザが10mm/sで指をなぞったときの、ユーザの指の周辺の振動波形である。ユーザのタッチ位置は、x秒後であれば、10xmmの位置にあるので、これによりユーザは画像に応じたざらざらした触覚を感じることができる。
図7は、電子機器100の別の構成例を示す平面図である。上述の例では、ユーザのタッチ位置に応じて振動を制御したが、図7の例ではタッチ位置とは別にカーソル801をさらに表示し、カーソル801の動きに変化をつけることにより、さらにユーザにざらざら感を提示する。図7は、表示部101とタッチパネル102が別体になった電子機器100を示している。この例では、表示部101に、タッチパネル102のタッチ操作に連動して移動するカーソル801を表示し、そのカーソル801の位置をタッチ位置に対応づけることで、上述の例と同様の効果が得られる。表示制御部303は、ユーザのタッチパネル102上のタッチ位置に応じて、表示部101に表示したカーソル801の動きを制御する。表示制御部303は、ユーザがタッチパネル102をなぞる速度と、カーソル801が移動している位置に表示された画像におけるカーソル移動方向の空間周波数とに応じて、カーソル801の移動速度を変更する。例えば、カーソル801の移動速度は、空間周波数が低いときよりも高いときの方を遅くする。また、画像の輝度の高低差が大きいときは小さいときよりも、カーソル801の移動速度を遅くしてもよい。カーソル位置の画像情報の空間周波数が高い場合や、コントラストが高い場合には、タッチ位置の移動に対するカーソルの移動の追従性を悪くし、意図的にカーソルが指に遅れてついてくるようにすることで、その位置のざらざら感の荒さを表現してもよい。
なお、図1に示すようにタッチパネル102が表示部101の表示面側に配置される構成においてカーソル801が表示されている場合は、上記と同様にカーソルの移動を制御することにより、同様の効果が得られる。
[4.その他の実施形態]
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施の形態を説明した。しかしながら、本開示における技術はこれらに限定されず、適宜、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態も可能である。また、上述の実施の形態で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。
以下、他の実施の形態を例示する。
上述の実施の形態では、各構成要素を制御する制御部がそれぞれ設けられているが、実施の形態はこれに限られない。表示制御部303、振動制御部301等の各種制御部は、CPU302が兼ねる構成であってもよい。
また、上述の実施の形態では、タブレット型の電子機器やノートパソコン型の電子機器を用いて説明したが、電子機器100はこれには限らない。例えば、携帯電話、PDA、ゲーム機、カーナビゲーション、ATMなど、タッチパネルを備える電子機器であってもよい。
また、上述の実施の形態で示した振動パターンの周波数、電圧、周期数に関しては一例であり、矩形波、のこぎり波などの別の波形や、間欠的な波形や、連続的に周波数や振幅が変化する波形などであってもよい。
また、上述の実施の形態では、タッチパネル102として、静電容量方式で説明したが、抵抗膜式、光学式、超音波方式、電磁式などのタッチパネルを用いてもよい。さらにユーザの指によるタッチ操作に限らず、スタイラスなどペンなどによる入力方法でもよい。
また、上述の実施形態では、振動を発生することで触覚を提示したが、実施の形態はこれに限られない。振動以外にも、例えば、静電気による摩擦の変化や、電流による皮膚の刺激、液体による画面形状の変化など、他の方法で触覚を提示してもよい。触覚の提示だけでなく、画面表示、音、光、熱などを適宜組み合わせてもよい。
なお、上述した電子機器の動作は、ハードウエアによって実現されてもよいしソフトウエアによって実現されてもよい。そのような制御動作を実行させるコンピュータプログラムは、例えばCPU302の内蔵メモリーに記憶される。また、そのようなコンピュータプログラムは、それが記録された記録媒体(光ディスク、半導体メモリー等)から電子機器100へインストールしてもよいし、インターネット等の電気通信回線を介してダウンロードしてもよい。
[5.まとめ]
実施形態に係る電子機器100は、ユーザがタッチするタッチパネル102と、タッチパネル102を振動させる振動部203と、振動部203の振動を制御する振動制御部301と、画像を表示する表示部101とを備える。振動制御部301は、ユーザがタッチパネル102をなぞる速度と、ユーザがなぞっている位置に表示されている画像のなぞり方向の空間周波数とに応じて、振動部203の振動を変更する。これにより、表示部101に表示された画像に応じた振動が発生できる。そのため、ユーザに対して画像に応じた触覚を提示することができる。
また、振動制御部301は、ユーザのタッチ位置に応じて、振動部203の振動振幅を変更してもよい。これにより、タッチパネル102内の振動ばらつきを補正することができる。そのため、ユーザによりリアルな触覚を提示することができる。
また、振動制御部301は、ユーザのタッチ位置に応じて、振動部203の駆動波形の位相を変更してもよい。これにより、タッチパネル102に高次モードの振動モードを発生させることができる。そのため、タッチパネル全域に亘って均一な振動を発生させることができる。
また、空間周波数は、例えば、表示部101に表示された画像の輝度が変化する周期に対応しており、振動制御部301は、画像の輝度の高い領域と低い領域とで振動を異ならせてもよい。また、空間周波数は、例えば、表示部101に表示された画像の色が変化する周期に対応していてもよく、この場合、振動制御部301は、画像の互いに色が異なる領域同士で振動を異ならせてもよい。これにより、表示部101に表示された画像に応じた振動が発生できる。そのため、ユーザに対して画像に応じた触覚を提示することができる。
また、ユーザのなぞり速度に応じて、空間周波数を計算する画像の範囲を変更してもよい。この場合、例えば、ユーザのなぞり速度が遅いときよりも速いときの方の空間周波数を計算する画像の範囲を広くしてもよい。これにより、なぞる範囲近傍の画像の情報を駆動波形に反映することができる。そのため、ユーザによりリアルな触覚を提示することができる。
また、振動制御部301は、ユーザのタッチ位置が変化しない場合、振動部203を振動させなくてもよい。これにより、なぞっていないときには振動を発生させないので、よりリアルな触覚を提示することができる。例えば、なぞっている指が停止したときには振動を停止することで、画像が表す物体の手触りをよりリアルにユーザに体験させることができる。
また、電子機器100は、ユーザのタッチ位置に応じて表示部101に表示したカーソル801の動きを制御する表示制御部303をさらに備えてもよい。表示制御部303は、ユーザがタッチパネル102をなぞる速度と、カーソル801が移動している位置に表示されている画像におけるカーソル801の移動方向の空間周波数とに応じて、カーソル801の移動速度を変更してもよい。これにより、画像のざらざら感をカーソル801の動きで表現できる。そのため、ユーザにリアルな触覚を感じさせることができる。
また、カーソル801の移動速度は、空間周波数が低いときよりも高いときの方が遅くてもよい。また、空間周波数は、表示部101に表示された画像の輝度が変化する周期に対応していてもよく、この場合、カーソル801の移動速度は、画像の輝度の高低差が小さいときよりも大きいときの方が遅くてもよい。これにより、画像のざらざら感をカーソル801の動きで表現できる。そのため、ユーザにリアルな触覚を感じさせることができる。
また、実施形態に係る電子機器100に振動動作を実行させるコンピュータプログラムは、ユーザのタッチパネル102へのタッチ操作を検出するステップと、ユーザがタッチパネル102をなぞる速度と、ユーザがなぞっている位置の表示画像のなぞり方向の空間周波数とに応じて、タッチパネル102の振動を変更するステップとを電子機器100のCPU302に実行させる。これにより、表示部101に表示された画像に応じた振動が発生できる。そのため、ユーザに対して画像に応じた触覚を提示することができる。
以上のように、本開示における技術の例示として、実施形態を説明した。そのために、添付図面および詳細な説明を提供した。したがって、添付図面および詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須な構成要素だけでなく、上記技術を例示するために、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。そのため、それらの必須ではない構成要素が添付図面や詳細な説明に記載されていることをもって、直ちに、それらの必須ではない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。
また、上述の実施形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
本開示の電子機器は、例えば、携帯型情報端末装置、コンピュータ用ディスプレイ、カーナビゲーション装置、ATM、券売機等の入力装置として好適に用いられる。
100 電子機器
101 表示部
102 タッチパネル
103 筐体
201 ベース部材
202 支持部
202a 第1支持部
202b 第2支持部
203 振動部
203a 振動部
203b 振動部
301 振動制御部
302 CPU
303 表示制御部
401 節
402 腹
801 カーソル

Claims (12)

  1. ユーザがタッチするパネルと、
    前記パネルを振動させる振動部と、
    前記振動部の振動を制御する振動制御部と、
    画像を表示する表示部と、
    を備え、
    前記振動制御部は、前記ユーザが前記パネルをなぞる速度と、前記ユーザがなぞっている位置に表示されている画像のなぞり方向の空間周波数とに応じて、前記振動部の振動を変更する、電子機器。
  2. 前記振動制御部は、前記ユーザのタッチ位置に応じて、前記振動部の振動振幅を変更する、請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記振動制御部は、前記ユーザのタッチ位置に応じて、前記振動部の駆動波形の位相を変更する、請求項1または2に記載の電子機器。
  4. 前記空間周波数は、前記表示部に表示された画像の輝度が変化する周期に対応しており、
    前記振動制御部は、前記画像の輝度の高い領域と低い領域とで振動を異ならせる、請求項1から3のいずれかに記載の電子機器。
  5. 前記空間周波数は、前記表示部に表示された画像の色が変化する周期に対応しており、
    前記振動制御部は、前記画像の互いに色が異なる領域同士で振動を異ならせる、請求項1から3のいずれかに記載の電子機器。
  6. 前記ユーザのなぞり速度に応じて、前記空間周波数を計算する画像の範囲を変更する、請求項1から5のいずれかに記載の電子機器。
  7. 前記ユーザのなぞり速度が遅いときよりも速いときの方の前記空間周波数を計算する画像の範囲を広くする、請求項6に記載の電子機器。
  8. 前記振動制御部は、前記ユーザのタッチ位置が変化しない場合、前記振動部を振動させない、請求項1に記載の電子機器。
  9. 前記ユーザのタッチ位置に応じて前記表示部に表示したカーソルの動きを制御する表示制御部をさらに備え、
    前記表示制御部は、前記ユーザが前記パネルをなぞる速度と、前記カーソルが移動している位置に表示されている画像における前記カーソルの移動方向の空間周波数とに応じて、前記カーソルの移動速度を変更する、請求項1に記載の電子機器。
  10. 前記カーソルの移動速度は、前記空間周波数が低いときよりも高いときの方が遅い、請求項9に記載の電子機器。
  11. 前記空間周波数は、前記表示部に表示された画像の輝度が変化する周期に対応しており、
    前記カーソルの移動速度は、前記画像の輝度の高低差が小さいときよりも大きいときの方が遅い、請求項9に記載の電子機器。
  12. 電子機器に振動動作を実行させるコンピュータプログラムであって、
    前記コンピュータプログラムは、
    ユーザのパネルへのタッチ操作を検出するステップと、
    前記ユーザが前記パネルをなぞる速度と、前記ユーザがなぞっている位置の表示画像のなぞり方向の空間周波数とに応じて、前記パネルの振動を変更するステップと、
    を前記電子機器のコンピュータに実行させるコンピュータプログラム。
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