JPWO2013088970A1 - 医療用器具 - Google Patents

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Abstract

医療用器具10は、容器本体2と、容器本体2の口部21を封止する軟質の栓体3とを備える医療容器1を収納する器具である。この医療用器具10は、第1のネジ山731を有するキャップ側雌ネジ部73と第2のネジ山741を有するキャップ側雄ネジ部74とを有するキャップ7と、キャップ7の内側に基端方向に向かって移動可能に配置されており、キャップ側雌ネジ部73と螺合するアダプタ30と、キャップ側雄ネジ部74と螺合する基端側構造体80とを備えている。そして、キャップ側雌ネジ部73でのピッチsはキャップ側雄ネジ部74でのピッチsよりも大きい。

Description

本発明は、医療用器具に関する。
通常、多くの薬剤は、有底筒状をなし、その先端部に口部を有するバイアル容器(薬剤収納容器)内に収納されている。そして、この薬剤を収納したバイアル容器は、未使用状態では、収納器具に収納されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の収納器具は、バイアル容器を収納可能な程度の大きさの有底筒状をなす部材で構成されたカバー(コンテナ)と、カバーの先端開口部に着脱自在に装着されるキャップとを有している。このような構成の収納器具に収納されたバイアル容器を使用手順は、次のように行なわれる。
まず、収納器具に収納された未使用状態のバイアル容器と、バイアル容器の口部にシリンジを接続するためのアダプタと、薬剤を希釈または溶解する液体が予め充填されたシリンジとを用意する。
次に、カバーからキャップを外す。これにより、バイアル容器の口部は、カバーの先端開口部から露出する。
次に、バイアル容器の口部にアダプタを装着する(取り付ける)。
次に、バイアル容器の口部に装着されたアダプタにシリンジを接続し、この接続状態でシリンジを操作してバイアル容器内の薬剤を希釈または溶解する。
次に、前記希釈または溶解された薬剤をシリンジに吸引して、当該シリンジをアダプタから離脱させる。
このように特許文献1に記載の収納器具に収納されたバイアル容器を使用するには、カバーからキャップを外した後に、その都度、別途用意したアダプタをバイアル容器に装着する必要があった。このため、アダプタの装着操作が煩わしく、キャップ取り外し後に迅速にバイアル容器を使用することができなかった。
国際公開第2010/089388号パンフレット
本発明の目的は、キャップを離脱した後に迅速に医療容器を使用することができる医療用器具を提供することにある。
このような目的は、下記(1)〜(8)の本発明により達成される。
(1) 筒状をなし、その先端部に口部を有する容器本体と、前記口部を封止する軟質の封止部材とを備える医療容器の少なくとも前記口部を覆う医療用器具であって、
円筒体で構成されており、該円筒体の内周側にその中心軸回りに螺旋状に形成された第1のネジ部を有する第1のキャップ側螺合部と、前記円筒体の外周側または前記円筒体の内周側で前記第1のキャップ側螺合部よりも基端側に前記中心軸回りに螺旋状に形成された第2のネジ部を有する第2のキャップ側螺合部とを有するキャップと、
前記キャップの内側に基端方向に向かって移動可能に配置されており、前記第1のキャップ側螺合部と螺合するアダプタ側螺合部と、前記封止部材を刺通可能な中空針とを有するアダプタと、
前記第2のキャップ側螺合部と螺合する基端側螺合部と、少なくとも前記口部を覆うように前記容器本体に装着される装着部と、前記アダプタが基端方向に向かって移動する際に、その移動方向に沿って前記アダプタを案内するとともに、記アダプタが前記キャップとともに回転するのを規制するガイド部とを有する基端側構造体とを備え、
前記第1のネジ部でのピッチは、前記第2のネジ部でのピッチよりも大きく、
前記キャップを前記中心軸回りに回転操作することにより、前記第2のキャップ側螺合部と前記基端側螺合部との螺合を解除して、前記キャップを前記基端側構造体から離脱させた際、前記アダプタは、前記ガイド部で回転が防止されつつ、基端方向に向かって移動し、これにより、前記アダプタ側螺合部が前記第1のキャップ側螺合部から離脱するとともに、前記中空針が前記封止部材を刺通して、前記中空針を介して前記容器本体内が外部と連通することを特徴とする医療用器具。
(2) 前記第1のネジ部でのネジの巻き数は、前記第2のネジ部でのネジの巻き数と同じかまたはそれよりも少ない上記(1)に記載の医療用器具。
(3) 前記基端側構造体は、前記基端側螺合部の基端側に、前記容器本体を収納する有底筒状の収納部を有し、
前記キャップと前記アダプタと前記基端側構造体とを組み立てる前は、前記基端側構造体は、前記ガイド部と前記装着部が一体となったガイド構造体と、前記収納部と前記基端側螺合部が一体となった前記外側カバー部材とに分離されており、
前記キャップと前記アダプタと前記基端側構造体とを組み立てる際、前記キャップと前記アダプタと前記ガイド構造体とを予め組み立てた組立状態とした後に、前記外側カバー部材との組み立てが行なわれ、
前記医療用器具は、前記外側カバー部材に対する前記ガイド構造体の回転を規制する回転規制手段を備え、
前記キャップと前記アダプタと前記基端側構造体との組み立てが完了した組立完了状態では、前記回転規制手段により前記外側カバー部材に対する前記ガイド構造体の回転が規制され、前記キャップを前記中心軸回りに回転操作することにより、前記ガイド構造体が前記キャップから分離可能となる上記(1)または(2)に記載の医療用器具。
(4) 前記キャップは、先端側に位置するキャップ本体と、該キャップ本体の基端側に連結され、前記キャップ本体に対する前記ガイド構造体の回転を防止する回転防止部が形成されたリング部と、前記キャップ本体と前記リング部との境界部に破断可能な破断部とを有し、
前記第2のキャップ側螺合部は、前記キャップ本体および前記リング部の外周側に形成され、
前記組立状態において、前記回転規制手段により前記基端側構造体に対する前記リング部の回転が規制され、前記キャップを前記中心軸回りに回転操作することにより、その回転力で前記破断部が破断して、前記キャップ本体と前記リング部とが分離する上記(3)に記載の医療用器具。
(5) 前記リング部と前記ガイド構造体とを固定する手段を有する上記(4)に記載の医療用器具。
(6) 前記ガイド部は、前記中心軸に沿った長尺状をなし、先端側の部分と基端側の部分とに分離可能な少なくとも1本の長尺部で構成され、
前記長尺部は、前記キャップを離脱させた際、前記先端側の部分が前記キャップ本体側に留まり、前記基端側の部分が前記リング部側に留まる上記(3)に記載の医療用器具。
(7) 前記回転規制手段は、前記収納部の内周部で前記基端側螺合部が形成されている部分と異なる部分に形成され、前記容器本体の前記中心軸回りの回転を規制する規制部と、前記容器本体の外周部に突出形成された突出部と、前記装着部に形成され、前記組立完了状態で前記突出部と係合する係合部とからなる上記(3)ないし(6)のいずれかに記載の医療用器具。
(8) 前記アダプタは、前記中空針に連通し、前記キャップが離脱した状態でシリンジが接続される接続部を有し、
前記接続部に前記シリンジが接続された際、前記接続部および前記中空針を介して、前記シリンジと前記容器本体とが連通する上記(1)ないし(7)のいずれかに記載の医療用器具。
本発明によれば、キャップを離脱させる操作に連動して、アダプタが医療容器に装着されるよう構成されている。
これに対し、例えば、有底筒状をなすカバーと、カバーの先端開口部に着脱自在に装着されるキャップとを有し、医療容器を収納する従来の収納器具では、キャップをカバーから取り外し、その取り外し操作後に、さらに、アダプタを医療容器に装着する操作を行なっていた。
そして、本発明では、従来の収納器具で行なわれていたキャップ離脱後にあらためてアダプタを医療容器に装着するという煩雑な操作(作業)を省略することができる。従って、本発明は、キャップを離脱した後に迅速に医療容器を使用することができ、操作性に優れたものとなっている。
図1は、本発明の医療用器具の実施形態を示す斜視図である。 図2は、図1に示す医療用器具の縦断面斜視図である。 図3は、図1中の矢印A方向から見た図である。 図4は、本発明の医療用器具が備えるアダプタを示す斜視図である。 図5は、本発明の医療用器具に医療容器を収納した状態を示す縦断面斜視図である。 図6は、図5中のB−B線断面図である。 図7は、本発明の医療用器具の操作過程を順に示す縦断面斜視図である。 図8は、本発明の医療用器具の操作過程を順に示す縦断面斜視図である。 図9は、本発明の医療用器具の操作過程を順に示す縦断面斜視図である。 図10は、本発明の医療用器具の操作過程を順に示す縦断面斜視図である。 図11は、図7中の矢印C方向から見た図である。 図12は、図9中の矢印D方向から見た図である。
以下、本発明の医療用器具を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の医療用器具の実施形態を示す斜視図、図2は、図1に示す医療用器具の縦断面斜視図、図3は、図1中の矢印A方向から見た図、図4は、本発明の医療用器具が備えるアダプタを示す斜視図、図5は、本発明の医療用器具に医療容器を収納した状態を示す縦断面斜視図、図6は、図5中のB−B線断面図、図7〜図10は、それぞれ、本発明の医療用器具の操作過程を順に示す縦断面斜視図、図11は、図7中の矢印C方向から見た図、図12は、図9中の矢印D方向から見た図である。なお、以下では、説明の都合上、図1〜図5および図6〜図12中の下側を「基端」または「下(下方)」、上側を「先端」または「上(上方)」と言う。
各図に示すように、医療用具セット100は、医療容器1と、医療容器1を収納する医療用器具(以下「収納器具」と言う)10とを備えている。また、医療用具セット100は、医療容器1や収納器具10の他に、シリンジ20を備えている(図9参照)。以下、各部の構成について説明する。
図5、図7〜図9に示すように、医療容器1は、容器本体2と、栓体(封止部材)3と、袋体(バルーン)4と、保護カバー5とを備えている。また、医療容器1には、粉末状、液体状等(本実施形態では粉末状)の薬剤Pが予め収納されている。この薬剤Pは、シリンジ20から供給された、溶解用液、希釈用液や薬液等の液体Qと混合される。この混合されたものが薬液Rとなる。
なお、薬剤Pとしては、特に限定されないが、例えば、抗がん剤、免疫抑制剤等、医療従事者が誤って触れると危険な薬剤や、抗生剤、止血剤等の使用にあたって溶解が必要な薬剤、小児用の薬剤等の希釈が必要な薬剤、ワクチン、ヘパリン、小児用の薬剤等の複数回取り分ける薬剤、タンパク製剤などの溶解時やシリンジへの吸引時に発泡しやすい薬剤、抗体医薬などの収納薬剤が少量である薬剤等が挙げられる。また、液体Qとしては、特に限定されないが、例えば、生理食塩水が挙げられる。
容器本体2は、両端がそれぞれ開口した円筒体で構成された部材である。容器本体2は、その内径の大きさの大小によって、先端側から順に口部21と肩部22と胴部(内径一定部)23とに分けることができる。
口部21は、その内径が軸方向に沿って一定であり、胴部23の内径よりも小の部分である。図9に示すように、口部21には、収納器具10が備える接続具としてのアダプタ(内側構造体)30が装着され、このアダプタ30を介してシリンジ20が接続される。そして、この接続状態でシリンジ20を操作することにより、口部21を介して、シリンジ20からの液体Qが流入したり(図9参照)、薬液Rがシリンジ20に向かって流出したりする。
また、口部21の外周部には、その周方向に沿ったリング状の突部211が突出形成されている。
肩部22は、その内径が基端方向に向かって漸増した部分である。
胴部23は、その内径が軸方向に沿って一定であり、口部21の内径よりも大の部分である。図11に示すように、この胴部23と肩部22との境界部(容器本体2の外周部)には、複数の回転防止突起(突出部)24が上方に向かって突出形成されている。この回転防止突起24には、収納器具10が備える基端側構造体80が係合することができる。
胴部23の基端側には、基端開口部261と、基端開口部261を囲む基端縁部25とが形成されている。なお、基端縁部25は、胴部23の周方向に沿ったリング状のフランジ形状をなしている。また、基端縁部25の外周には、基端縁部25と垂直に基端方向に突出し、基端縁部の外周全体を覆う基端外周部262が形成されている。
なお、容器本体2や、その他、保護カバー5の構成材料としては、特に限定されず、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、環状ポリエチレン等のポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル、塩化ビニル樹脂、ポリビニルアルコール等のビニル系樹脂や、ナイロン6、ナイロン6・6、ナイロン6・10、ナイロン6・12等のポリアミド、その他の熱可塑性樹脂のような樹脂材料等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。また、特定の波長をカットするために、構成材料に遮光用添加剤を加えたものを使用しても良い。また、薬剤Pの吸着を防ぐために、容器本体2の内面には、テフロン(「テフロン」は登録商標)やフッ素コートなどのコーティングを施しても良い。なお、これらの部材は、それぞれ、内部の視認性を確保するために、透明性を有している。
容器本体2の口部21には、弾性材料で構成された軟質の栓体3が装着されている。これにより、口部21を液密に封止することができる。
図5、図7〜図9および図12に示すように、栓体3は、円板で構成された天板31と、天板31の基端面311から突出した一対の脚部32と、天板31と一対の脚部32の間に設けられた筒状部33とを有している。
一対の脚部32は、互いに離間して対向配置された板片で構成されている。また、脚部32の外側の面321は、それぞれ、口部21の内周部に沿った円弧状をなしている。一対の脚部32が容器本体2の口部21に挿入されると、栓体3が口部21から離脱するのが確実に防止される。
そして、一対の脚部32が容器本体2の口部21にさらに深く挿入されると、筒状部33は、口部21の内周面に密着する。これにより、口部21が液密的に封止される。
また、容器本体2の口部21は、栓体3ごとアルミニウムなどからなる本体キャップ11で覆われている。本体キャップ11は、口部21の突部211に係合している。これにより、栓体3が口部21から離脱するのがより確実に防止される。
栓体3を構成する弾性材料としては、天然ゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、ウレタンゴム、フッ素ゴムのような各種ゴム材料や、スチレン系、ポリオレフィン系等の各種熱可塑性エラストマーが挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を混合して用いることができる。
図5、図7〜図10に示すように、袋体4は、袋状、すなわち、本実施形態では外力を付与しない自然状態でカップ状(お椀状)をなす部材である。そして、医療容器1では、袋体4と容器本体2と栓体3とで薬剤を収納するための空間12が画成される。この空間12には、薬剤Pが予め収納されている。
袋体4は、縁部41と、縁部41で囲まれた反転部42とを有する。
図5に示すように、縁部41は、容器本体2の基端に形成されている基端縁部25に密着固定される部分である。この縁部41は、反転部42が袋状になった袋体4の開口部の縁を外側に折り返すように基端縁部25に支持されている。これにより、袋状になった反転部42に対し袋(反転部42)の内側と外側と(以下単に「内外」と言う)を、すなわち、表裏を反転させる方向(容器本体2の軸に対して直交する方向)に向かって広げられる力が作用し、当該反転部42が安定して容易に反転することができる。
なお、容器本体2に、保護カバー5が装着されていない未装着状態の場合、袋体4の容器本体2との融着部となる縁部41を、容器本体2の基端外周部262で保護することができる。例えば、前記未装着状態の容器本体2をテーブル(台)に直接載置したとしても、容器本体2は、基端外周部262でテーブルと接することとなるため、袋体4の融着部(縁部41)を保護することができる。また、テーブルに載置された容器本体2がテーブル上を移動したとしても、同様に、袋体4の融着部を保護することができ、当該融着部が損傷を受けるのを防止することができる。
このような袋体4は、可撓性を有するシート材を、例えば金型を用いて、加熱して変形させることにより得られる。成形方法としては、真空成形、圧空成形などが適しており、特にプラグアシスト法による真空成形が好ましい。また、このシート材(袋体4)の厚さtとしては、特に限定されず、反転部42は、例えば、0.03〜0.5mmであるのが好ましく、0.05〜0.3mmであるのがより好ましい。さらに、袋体4の縁部41は、例えば、0.05〜0.7mmであるのが好ましく、さらに0.07〜0.4mmであるのが好ましい。また、シート材としては、特に限定されず、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、環状ポリオレフィン等のポリオレフィン樹脂、これらのポリオレフィン樹脂を含むブレンド樹脂や共重合樹脂、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル樹脂、ナイロン等のポリアミド樹脂、ポリ塩化ビニリデン、塩化ビニル−ポリ塩化ビニリデン共重合体等の単層フィルム、これらのフィルムにアルミニウム、シリカ等を蒸着した単層フィルム、これらの単層フィルムと他のフィルムやアルミ箔等の金属箔とを積層した多層フィルムなどが挙げられ、特に水蒸気バリア性や酸素バリア性が高いものが好ましい。このようなシート材により、後述するように確実に反転(内外反転)する袋体4を確実に成形することができる。
なお、縁部41に対する容器本体2の基端縁部25の固定方法としては、特に限定されず、例えば、融着(熱融着、高周波融着、超音波融着、レーザー融着等)による方法、接着(接着剤や溶媒による接着)による方法等が挙げられ、これらのうちでも融着による方法が好ましい。
反転部42は、容器本体2の口部21を介して液体Qが空間12に流入したり(図10参照)、薬液Rが空間12から流出したりすることにより、反転する部分である。この反転より、シリンジ20の吐出および吸引操作をした際、空間12の内圧の急激な変化を緩和することができ、よって、その吐出および吸引操作を容易に行なうことができる。
また、反転部42は、反転するため、先端側に向かって膨らむ第1の状態(図5、図7〜図9参照)と、基端側に向かって膨らむ第2の状態(図10参照)とを取り得る。なお、空間12に薬剤Pが予め収納された未使用状態では、反転部42は、第1の状態となっている。
また、反転部42は、第1の状態では容器本体2の胴部23内に位置し、第2の状態では容器本体2の基端開口部261から突出する。
そして、反転部42は、第1の状態および第2の状態のいずれの状態でも、その空間12側の空間側面421が容器本体2の内周部2aと離間する。このときの離間距離dは、容器本体2の軸方向に沿って、縁部41から遠ざかる方向、すなわち、第1の状態では先端方向、第2の状態では基端方向に向かって漸増している。
なお、反転部42は、空間側面421の表面積全体のうちの90%が容器本体2の内周部2aと離間しているのが好ましく、95〜100%が容器本体2の内周部2aと離間しているのがより好ましい。
反転部42が以上のような構成となっていることにより、空間12内の薬液Rをシリンジ20に吸引して回収操作を行なう際には、反転部42が第1の状態となっており、当該反転部42の空間側面421と容器本体2の内周部2aとの間は、容器本体2の口部21に向かって広がっている。これにより、薬液Rがこれらの間を口部21に向かって容易かつ確実に流下することができ、よって、当該薬液Rを所定量十分に、容易かつ確実に回収することができる。
ここで、薬液Rを回収する際に仮に反転部42の空間側面421と容器本体2の内周部2aとが当接して(密着して)いたとすると、薬液Rには、毛細管現象によって、反転部42の空間側面421と容器本体2の内周部2aとの間に入り込んだまま、吸引されずに残留してしまうものがある。この場合、薬液Rを所定量回収することができない、すなわち、回収される薬液Rは前記残留量分だけ不足している。
従って、反転部42と容器本体2と離間していることにより、薬液Rの回収率が向上することとなる。
例えば、シリンジ20から液体Qを空間12内に10cc充填したとする。この充填量は、回収操作で回収したい薬液量となる。前記液体Qの充填により、反転部42は、第1の状態から第2の状態へ反転して、液体Qの充填量(10cc)分だけ膨らむ。そして、振とう操作により、薬剤Pと液体Qとを混合した後、回収操作を行なう。この回収操作により、反転部42は、第2の状態から第1の状態へ反転して、前記充填量分、すなわち、回収したい(目的となる量)薬液量の分だけもとの状態に戻ることができ、このとき、容器本体2から離間している。これにより、目的量の薬液Rを容易かつ確実に回収することができる。
また、図1に示す未使用状態では、薬剤Pは、第1の状態の空間側面421全体と接しており、反転部42が第1の状態から反転した際、反転部42と薬剤Pとの間に空隙が生じる。これにより、シリンジ20から空間12へ液体Qを充填した際、反転部42と薬剤Pとの間の空隙に液体Qが入り込むため、当該液体Qと薬剤Pとの接触面積をできる限り広く確保することができる。よって、液体Qと薬剤Pと混合が十分かつ確実に行なわれ、液体Qによる薬剤Pの溶解に要する時間を短くする効果を得ることができる。
仮に薬剤Pが図5中の二点鎖線(仮想線L)の位置までしかない(反転部42の全表面、すなわち、空間側面421全体と接していない)場合でも、反転部42が反転した際には、薬剤Pとの間に空隙が生じるため、液体Qと薬剤Pとの接触面積接触面積が大きくなる。つまり、第1の状態において、薬剤Pが空間側面421の少なくとも基端側部分と接していれば、同じ効果を得ることができる。
反転部42は、第1の状態および第2の状態のいずれの状態でも縁部41と反対側の中心部分、すなわち、第1の状態では頂部422となり、第2の状態では底部423となる部分が偏平形状をなす。このような偏平形状をなす部分が形成されることにより、容器本体2を大きくすることなく、未使用状態(第1の状態)での空間12の容量を増やすことができる。さらに、扁平な頂部422の厚みをその周囲の部分よりも厚く、一定にすることにより、反転部42が、第1の状態から第2の状態へ反転する際、頂部422の周囲から反転するため、反転部42を均質に反転することができる。
図5、図7〜図10に示すように、容器本体2の基端部には、保護カバー5が装着されている。保護カバー5は、両端がそれぞれ開口した円筒体で構成され、カップ状をなす、袋体4の反転部42をその基端側から覆う部材である。これにより、反転部42が第2の状態になった際、当該反転部42がさらに膨らもうとしても、その膨らみを規制することができ、よって、反転部42が過剰に膨らんだ場合の破裂を確実に防止することができる(図10参照)。このように保護カバー5は、反転部42を保護するものである。
なお、図10に示すように、反転部42が第2の状態になった際、通常は、反転部42と保護カバー5の内側の面54とは、離間している、すなわち、これらの間には、間隙53が形成されている。これにより、反転部42が保護カバー5の内周部(内側の面54)に接するのをできる限り防止することができる。なお、間隙53の大きさは、特に限定されないが、例えば、0.5〜2.0mmであるのが好ましく、0.5〜1.5mmであるのがより好ましい。
保護カバー5の先端外周部には、その周方向に沿ったリング状のフランジ51が突出形成されている。フランジ51は、外径が互いに異なる小径部511と大径部512とで構成され、小径部511が大径部512よりも先端側に位置している。
そして、小径部511は、容器本体2の基端縁部25との間で袋体4の縁部41を挟持する挟持部として機能する。この挟持により、容器本体2の基端縁部25の縁部41に対する固定を補強することができる。
一方、大径部512は、容器本体2の基端外周部262の基端面26と接している。なお、大径部512と基端面26とは、接着や融着で固定されていてもよい。
また、保護カバー5の基端面58は、基端側構造体80が有する外側カバー部材6の底部65から離間している。この保護カバー5の基端面58と外側カバー部材6の底部65との間の間隙66を介して、空気が保護カバー5の内側と外側との間を出入りすることができる。これにより、袋体4の反転部42が第1の状態から第2の状態になるときに空気が押し出され、その逆では空気が吸引されることとなり、よって、当該反転部42が容易かつ確実に反転することができる。
なお、前記押し出された空気は、容器本体2の基端外周部262の外周面に形成された複数本の溝27(図6参照)を介して、大気中に開放される。図6に示す構成では、溝27は、6本形成され、これら溝27は、容器本体2の軸回りに等角度感覚に配置されている。
図5に示すように、保護カバー5のフランジ51よりも基端側の部分には、その外周部に、複数枚の羽部59が形成されている。これらの羽部59は、保護カバー5の周方向に沿って等間隔に配置されている。そして、各羽部59の基端591は、基端面58よりも基端側に突出しており、外側カバー部材6の底部65に当接している。これにより、間隙66の大きさ(ギャップ長)が規制され、間隙66を確実に確保することができる。
次に、シリンジ20について説明する。
図9に示すように、シリンジ20は、薬剤Pと混合される液体Qが予め充填されたシリンジである。このシリンジ20は、外筒201を有している。外筒201は、有底筒状をなし、その底部に先端方向に管状に突出した口部202が形成されている。
また、シリンジ20は、外筒201内で液密に摺動し得るガスケット(図示せず)と、このガスケットに連結され、当該ガスケットを外筒201内で移動操作するプランジャ(図示せず)とを有している。そして、プランジャを押圧操作することにより、ガスケットで液体Qを口部202から排出させることができる。
また、口部202の外周側には、リング状のロック部材(ロックアダプタ)203が口部202と同心的に配置されている。ロック部材203の内周部には、アダプタ30と螺合する雌ネジ204が形成されている。この螺合により、シリンジ20とアダプタ30とが接続される。なお、ロック部材203は、口部202と一体的に形成されていてもよいし、口部202と別体で構成されていてもよい。ロック部材203が口部202と別体で構成されている場合、当該ロック部材203は、口部202の軸方向に沿って移動可能に支持されていてもよいし、口部202の軸回りに回転可能に支持されていてもよい。
このようなシリンジ20は、アダプタ30を介して、医療容器1と接続される。
次に、収納器具10について説明する。
図1〜図12に示すように、収納器具10は、キャップ組立体(先端側構造体)14と、キャップ組立体14の内側に配置されたアダプタ30と、基端側構造体80とを備えている。
キャップ組立体14は、円筒体で構成されたキャップ(外側筒体)7と、キャップ7の内側に配置され、円筒体で構成された内側筒体15とを有している。
図1、図2に示すように、キャップ7は、天板75と、天板75の縁部に沿って筒状に形成され、当該縁部から基端方向に向かって突出した壁部76とで構成されている。このキャップ7の壁部76には、その中心軸O方向の途中に破断可能な破断部761が形成され、当該破断部761を介して、先端側に位置するキャップ本体71と、キャップ本体71の基端側に位置し、リング状をなすリング部72とに分けることができる。そして、図8に示すように、破断部761が破断すると、キャップ7は、キャップ本体71とリング部72とに分離することとなる。この破断は、後述するようにキャップ7を離脱する際に当該キャップ7を中心軸O回りに回転操作することにより、そのときの回転力でなされる。
キャップ本体71とリング部72とは、別部材同士を融着または接着により連結したものでもよいが、両者を異種材料により二色成形したものが好ましい。これにより、キャップ本体71とリング部72と境界部に破断部761が確実に形成されたキャップ7を得る。なお、破断部761は、このような構成の部分に限定されず、例えば、中心軸O回りに間欠的に複数配置された薄肉部で構成された部分であってもよい。
図2、図7、図8に示すように、キャップ7の壁部76(円筒体)には、その内周部(内周側)の基端側の部分にキャップ側雌ネジ部(第1のキャップ側螺合部)73が形成され、外周部(外周側)の基端側の部分にキャップ側雄ネジ部(第2のキャップ側螺合部)74が形成されている。
キャップ側雌ネジ部73は、中心軸O回りに螺旋状に形成された第1のネジ山(第1のネジ部)731を有する部分である。このキャップ側雌ネジ部73(第1のネジ山731)は、キャップ本体71に形成されており、リング部72ではその形成が省略されている、すなわち、リング部72までは至っていない。
また、キャップ側雄ネジ部74は、中心軸O回りに螺旋状に形成された第2のネジ山(第2のネジ部)741を有する部分である。このキャップ側雄ネジ部74(第2のネジ山741)は、キャップ本体71とリング部72とをまたいで形成され、キャップ本体71側に位置する第1雄ネジ部742とリング部72側に位置する第2雄ネジ部743とに分けられる。
そして、図2に示すように、キャップ側雌ネジ部73での中心軸O方向に沿って互いに隣接する第1のネジ山731同士のピッチsは、キャップ側雄ネジ部74での中心軸O方向に沿って互いに隣接する第2のネジ山741同士のピッチsよりも大きい。また、キャップ側雌ネジ部73の中心軸O方向に沿った形成長さuは、キャップ側雄ネジ部74の中心軸O方向に沿った形成長さuよりも長い。
さらに、キャップ側雌ネジ部73での第1のネジ山731の巻き数は、キャップ側雄ネジ部74での第2のネジ山741の巻き数と同じかまたはそれよりも少ない。
また、図1に示すように、キャップ7の外周部のキャップ側雄ネジ部74よりも先端側の部分には、中心軸O方向に延在する複数本のリブ78が突出形成されている。これらのリブ78は、中心軸O回りに等角度間隔に配置されている。このようなリブ78が設けられていることにより、キャップ7を指先で把持して中心軸O回りに回転操作する際に、当該キャップ7に対し指先が滑るのを防止することができ、よって、その回転操作を確実に行なうことができる。
キャップ7(キャップ本体71)の内周部のキャップ側雌ネジ部73よりも先端側の部分は、その内径が縮径した縮径部77となっている。
内側筒体15は、縮径部77に同心的に配置され、当該縮径部77対し固定されている。この固定方法としては、特に限定されず、例えば、融着(熱融着、高周波融着、超音波融着等)による方法や、接着(接着剤や溶媒による接着)による方法を用いることができる。
キャップ7および内側筒体15の構成材料としては、特に限定されず、例えば、医療容器1の容器本体2と同様の材料を用いることができる。
キャップ7の内側には、アダプタ30が基端方向に向かって移動可能に配置されている。図2、図4、図7〜図9、図12に示すように、アダプタ30は、本体部40と、瓶針(中空針)50と、弁体60と、キャップ(アダプタ側キャップ)70とを有している。
本体部40は、容器本体2の口部21に装着される装着部(アダプタ側装着部)401と、弁体60が設置される弁体設置部402と、キャップ7のキャップ側雌ネジ部73と螺合するアダプタ側雄ネジ部(アダプタ側螺合部)408とを有している。
装着部401は、全体形状としてほぼ筒状をなし、すなわち、天板403と当該天板403の下面から突出した複数の突片404とを有し、容器本体2の口部21にその外側から嵌合することができる。各突片404の内側には、それぞれ、爪405が突出形成されている。図12に示すように、各爪405は、それぞれ、装着部401が容器本体2の口部21に嵌合した際に、口部21の突部211に係合する。これにより、アダプタ30が容器本体2から不本意に離脱するのを確実に防止することができる。
また、隣接する突片404同士は、互いに離間している。これにより、装着部401は、口部21に装着される過程で爪405が口部21の突部211を乗り越える際に、各突片404がそれぞれ径方向に広がる。これにより、装着部401が口部21に容易に装着される。
図4に示すように、天板403には、その厚さ方向に貫通する複数(図示の構成では3つ)のガイド孔409が形成されている。各ガイド孔409には、基端側構造体80が有するガイド部801が挿入される。そして、アダプタ30が基端方向に移動する際に、当該アダプタ30をガイド部801が案内することができる。すなわち、各ガイド孔409に、第1のガイド部材(先端側ガイド部材)8の腕部82が挿入され、アダプタ30が基端方向に移動する際に、アダプタ30を、第1のガイド部材8の腕部82と第2のガイド部材(基端側ガイド部材)9の腕部92からなるガイド部801が案内することができる。
弁体設置部402は、天板403の中心部に先端方向に向かって突出形成された、筒状をなす部分である。そして、当該部分の内側に弁体60を挿入することができる。
図4に示すように、アダプタ側雄ネジ部408は、天板403の外周部(縁部)にその周方向に沿ってリング状に形成された突部406で構成され、当該突部406の形成方向の途中に複数本の溝407が形成された部分である。各溝407は、それぞれ、中心軸Oに対し傾斜して形成されている。そして、各溝407内に、キャップ7のキャップ側雌ネジ部73の第1のネジ山731が噛み込むことができる、すなわち、挿入される。これにより、アダプタ側雄ネジ部408とキャップ側雌ネジ部73とが螺合することとなる。
図2に示すうように、瓶針50は、装着部401の天板403の基端面に弁体設置部402と同心的に配置されている。この瓶針50は、医療容器1の栓体3の天板31を刺通可能な鋭利な針先501を有している。また、瓶針50は、中空針であり、その側面に開口する少なくとも1つ(本実施形態では2つ)の側孔502を有している。
弁体60は、瓶針50に連通する筒状をなす弾性体で構成され、先端側の頭部601と、基端側の胴部602とに分けることができる。頭部601は、自己閉塞するスリット603が形成された天板604を有している。アダプタ30にシリンジ20が接続されると、シリンジ20の口部202が天板604を押圧して変形させ、これにより、スリット603が開く。この状態で、シリンジ20の吐出または吸引操作を行なうと、弁体60と瓶針50とを介して、シリンジ20と医療容器1との間で液体の行き来を行なうことができる。また、頭部601からシリンジ20を離脱させると、天板604に対する押圧力が解除され、これにより、スリット603が閉じる。
胴部602は、蛇腹状をなし、頭部601を先端方向に付勢する付勢部として機能する。これにより、シリンジ20が離脱した状態では、頭部601は、キャップ70に対し所定の位置に留まることができる。
キャップ70は、弁体60を覆う筒状の部材である。このキャップ70は、基端内周部が本体部40の弁体設置部402の外周部と接合されている。また、キャップ70の先端外周部で、前記所定位置にある弁体60の頭部601の天板604を圧縮することができる。これにより、スリット603が確実に閉じることとなる。
また、キャップ70の外周部には、雄ネジ701が形成されている。雄ネジ701には、シリンジ20のロック部材203の雌ネジ204が螺合することができる。
このように、アダプタ30では、弁体60およびキャップ70は、シリンジ20が接続される接続部として機能する。そして、アダプタ30(接続部)にシリンジ20が接続された際には、前述したように変形した弁体60と、瓶針50とを介して、シリンジ20と医療容器1(容器本体2)の空間12とが連通する。この状態でシリンジ20と医療容器1との間を液体が行き来することができる。
なお、本体部40、瓶針50、キャップ70の構成材料としては、特に限定されず、例えば、医療容器1の容器本体2と同様の材料を用いることができる。また、弁体60構成材料としては、特に限定されず、例えば、栓体3と同様の材料を用いることができる。
図1〜図3、図5〜図12に示すように、基端側構造体80は、外側カバー部材6と、第1のガイド部材(先端側ガイド部材)8と、第2のガイド部材(基端側ガイド部材)9とを有している。
図5に示すように、外側カバー部材6は、有底筒状をなす部材である。外側カバー部材6は、その収納部61の内側に医療容器1を収納することができる。これにより、薬剤Pが、医療従事者が誤って触れると危険な薬剤である場合において、かかる薬剤Pが例えば医療容器1の製造中に、容器本体2の外面に付着したとしても、外側カバー部材6で容器本体2が覆われるため、周囲の汚染を防止することや、医療従事者の安全性を確保することができる。また、外側カバー部材6を介して、医療容器1を、従来のバイアル容器と同じように把持することができる。
外側カバー部材6の内周部には、基端側雌ネジ部(基端側螺合部)69が設けられている。基端側雌ネジ部69は、中心軸O回りに螺旋状に形成された溝(ネジ溝)691を有している。そして、溝691内に、キャップ7のキャップ側雄ネジ部74の第2のネジ山741が噛み込むことができる、すなわち、挿入される。これにより、基端側雌ネジ部69とキャップ側雄ネジ部74とが螺合することとなる。なお、基端側雌ネジ部69の中心軸O方向に沿った形成長さは、キャップ側雄ネジ部74の形成長さuと同じである。
また、図6に示すように、外側カバー部材6の内周部には、基端側雌ネジ部69が形成されている部分と異なる部分に、平面部(規制部)63が複数(図6に示す構成では外側カバー部材6の周方向に等間隔に3つ)形成されている。各平面部63は、それぞれ、容器本体2の基端外周部262の外周面に複数(図6に示す構成では容器本体2の周方向に等間隔に3つ)形成された平面部28に当接することができる。これにより、容器本体2が外側カバー部材6に対し中心軸O回りに回転するのが確実に防止される。このように回転が規制されることにより、外側カバー部材6を把持して、容器本体2に装着されたアダプタ30にシリンジ20を螺合により接続する際、その接続操作を容易に行なうことができる。なお、容器本体2が外側カバー部材6に対し中心軸O回りに回転するのを防止する規制部としては、図6に示す構成では平面部63と平面部28とで構成されているが、これに限定されず、例えば、容器本体2の外周面と外側カバー部材6の内周面とのそれぞれに形成された凹凸が係合する構成や、容器本体2と外側カバー部材6とが嵌合する構成であってもよい。
このように、外側カバー部材6は、収納部61と基端側雌ネジ部69とで構成されたものとなっている。
図2に示すように、第1のガイド部材8は、本体部81と、本体部81から基端方向に向かって突出形成された複数本(本実施形態では3本)の腕部82とを有している。
本体部81は、天板811と、天板811の縁部に沿って筒状に形成され、当該縁部から基端方向に向かって突出した壁部812とで構成されている。この本体部81は、キャップ7の内側筒体15内に位置している。
天板811の中心部には、その厚さ方向に貫通する貫通孔813が形成されている。また、内側筒体15にも貫通孔813が臨む位置に、貫通孔151が形成されている。そして、キャップ7が未だ離脱していない状態(未使用状態)で、貫通孔813および151のうちの少なくとも貫通孔813に、アダプタ30のキャップ70の先端部が挿入されている(図2参照)。この挿入されている部分だけ、収納器具10の全長を短くすることができ、よって、収納器具10の小型化に寄与する。
壁部812の外周部には、その周方向に沿ったリング状をなす突出部814が複数(本実施形態では2つ)突出形成されている。各突出部814は、それぞれ、内側筒体15の内周部に係合することができる。この係合により、第1のガイド部材8が内側筒体15から離脱するのを確実に防止することができる。
壁部812の基端からは、各腕部82がそれぞれ延在している。各腕部82の内側の面には、その長手方向に沿ったリブ821が突出して形成されている。このリブ821により、腕部82が補強され、不本意な屈曲等の変形が確実に防止される。
また、各腕部82には、さらに基端方向に延長した凸部822が設けられている。この凸部822は、第2のガイド部材9が有する腕部92の凹部921に挿入される。この挿入により、第1のガイド部材8と第2のガイド部材9との相対的な回転が防止される。
図2に示すように、第2のガイド部材9は、本体部91と、本体部91から先端方向に向かって突出形成された複数本(本実施形態では3本)の腕部92とを有している。
本体部91は、医療容器1の容器本体2に装着される装着部(基端側装着部)となる部分であり、リング状をなすリング状部911と、リング状部911の外周部に突出形成された板状をなすフランジ部912とを有している。
図3、図11に示すように、フランジ部912には、「U」字状をなすスリット913が3つ形成されている。各スリット913で囲まれた部分がそれぞれ弾性的に変化する弾性片914となっている。そして、弾性片914には、医療容器1の容器本体2の突出部24を挟み込んで係合する係合部915が設けられている。係合部915が突出部24に係合することにより、キャップ7を中心軸O回りに回転操作して離脱させる際に、第2のガイド部材9とさらには第1のガイド部材8(ガイド部801)がキャップ7とともに回転するのを防止して、これらガイド部材の中心軸O回りの回転を確実に規制することができる。これにより、後述するように、アダプタ30が確実に基端方向に向かって、すなわち、医療容器1に向かって移動して、当該医療容器1に確実に装着される。
そして、このような回転規制により、ガイド部801が外側カバー部材6に対して回転するのが確実に規制されることとなる。
なお、この回転規制手段としての機能を有する部分は、係合部915の他に、容器本体2の突出部24や平面部28、外側カバー部材6の平面部(規制部)63がともに作用して、回転規制機能を発揮し得る。
なお、キャップ7は、第2のガイド部材9(ガイド部801)が離脱するのを防止する離脱防止部721を有している。この離脱防止部721は、リング部72と後述するガイド構造体とを固定する手段であり、リング部72から突出し、第2のガイド部材9のフランジ部912に係合する複数の爪で構成されている。
また、キャップ7は、リング部72の離脱防止部721と異なる位置に、複数(本実施形態では3つ)の凸部722を有している。そして、各凸部722は、第2のガイド部材9のフランジ部912に設けられた凹部916に挿入されている。これにより、キャップ7に対する第2のガイド部材9の回転が防止される。
図2に示すように、各腕部92は、それぞれ、第1のガイド部材8の各腕部82の延長線上に位置しており、対応する腕部82が係合解除可能に係合して(挿入されて)いる。このような状態の基端側構造体80では、1本の腕部82、92同士は、中心軸Oに沿った1本の長尺状をなし、アダプタ30を案内するガイド部(長尺部)801を構成する。各ガイド部801は、それぞれ、アダプタ30の各ガイド孔409を挿通している。これにより、キャップ7を回転させて離脱させる際、アダプタ30が基端方向に向かって移動するときに、その移動方向に沿ってアダプタ30を案内するとともに、アダプタ30がキャップ7とともに回転するのを規制することができる。
なお、各ガイド部801は、前述したように1本の腕部82、92同士で構成されており、組立状態(組立完了状態)では、腕部82の凸部822が腕部92の凹部921に挿入されているが、キャップ7の離脱操作中に、腕部82(先端側の部分)と腕部92(基端側の部分)とが分離することとなる。
外側カバー部材6、第1のガイド部材8、第2のガイド部材9の構成材料としては、特に限定されず、例えば、医療容器1の容器本体2と同様の材料を用いることができる。
次に、空間12に薬剤Pが予め収納された未使用状態の医療容器1を、収納器具10に収納して組み立てる組立操作について説明する。
収納器具10は、予め、図2(図1、図3も同様)に示す第1の組立体101と、図5に示す第2の組立体102とになっている。
第1の組立体101は、キャップ組立体14に、アダプタ30と、基端側構造体80を構成する外側カバー部材6、第1のガイド部材8および第2のガイド部材9のうちの第1のガイド部材8と第2のガイド部材9とを収納して組み立てた組立状態(ガイド部801と本体部91(装着部)が一体となったガイド構造体を有する)のものである。この組立は、次のように行なわれる。
まず、第1のガイド部材8の各腕部82を、それぞれ、アダプタ30の各ガイド孔409に挿入する。この挿入は、第1のガイド部材8の本体部81の壁部812と、アダプタ30の本体部40の天板403とが当接するまで行なわれる。
そして、この第1のガイド部材8が挿入されたアダプタ30を所定方向に回転させて、当該アダプタ30のアダプタ側雄ネジ部408と、キャップ組立体14のキャップ7のキャップ側雌ネジ部73とを螺合させていく。この螺合は、アダプタ30の天板403とキャップ7の縮径部77とが当接するか、または、第1のガイド部材8の天板811がキャップ組立体14の内側筒体15に突き当たるまで行なわれる。これにより、キャップ組立体14に、アダプタ30と第1のガイド部材8とが収納される(挿入される)。なお、このとき、前述したように、第1のガイド部材8は、各突出部814で内側筒体15の内周部に係合することができ、よって、内側筒体15(キャップ組立体14)からの離脱が防止されている。
次に、アダプタ30と第1のガイド部材8とが収納されたキャップ組立体14に、第2のガイド部材9を挿入する。これに伴って、第1のガイド部材8の各腕部82を第2のガイド部材9の各腕部92に挿入限界まで挿入する。このとき、前述たように、キャップ7の離脱防止部721に第2のガイド部材9の本体部91のフランジ部912が係合するとともに、キャップ7の凸部722が第2のガイド部材9の凹部916に挿入される(図3参照)。これにより、キャップ組立体14と第2のガイド部材9との中心軸O回りの互いの位置関係が規制される。また、第1のガイド部材8と第2のガイド部材9との中心軸O回りの互いの位置関係も規制される。従って、キャップ組立体14と第1のガイド部材8と第2のガイド部材9とは、中心軸O回りの互いの位置関係が規制されることとなる(図2参照)。
このような組立により、第1の組立体101が得られる。
一方、第2の組立体102は、外側カバー部材6に医療容器1を収納して組み立てた組立状態のものである。この組立は、医療容器1をその基端側から外側カバー部材6に挿入して行なわれる。このとき、前述したように、外側カバー部材6の内周部に形成された各平面部63と、容器本体2の基端外周部262に形成された各平面部28とが当接し合い、医療容器1の外側カバー部材6に対する中心軸O回りの回転が規制される(図6参照)。
このような組立により、第2の組立体102が得られる。
そして、以上のように組み立てられた第1の組立体101と第2の組立体102とを組み立てる。この組立は、次のように行なわれる。
まず、第1の組立体101をその基端側を第2の組立体102に向けて、中心軸O回りに所定方向に回転させて、第1の組立体101のキャップ7のキャップ側雄ネジ部74と、第2の組立体102の基端側雌ネジ部69と螺合させていく。このとき、前述したように、第1の組立体101では、キャップ組立体14と第1のガイド部材8と第2のガイド部材9とが中心軸O回りの互いに位置関係が規制されている。これにより、第1の組立体101を第2の組立体102に螺合により装着する際に、キャップ組立体14を把持して中心軸O回りに回転しさえすれば、当該キャップ組立体14とともにアダプタ30と第1のガイド部材8と第2のガイド部材9とを一括して回転させることができ、よって、その装着が容易かつ確実に行なわれる。
そして、第1の組立体101と第2の組立体102との螺合が進んでいくと、遂には、第2のガイド部材9の各弾性片914の係合部915は、それぞれ、その回転方向前方の部分に形成されている傾斜面917が医療容器1の容器本体2の回転防止突起24を乗り越えて、当該回転防止突起24に係合して、その螺合が停止する(図11参照)。なお、弾性片914は、傾斜面917が回転防止突起24を乗り越える際に弾性変形することができる。また、この係合により、前述したように、第1のガイド部材8および第2のガイド部材9の医療容器1(第2の組立体102)に対する中心軸O回りの回転を確実に規制することができる。
このような組立により、医療容器1が収納された収納器具10を得る。
次に、医療容器1が収納された収納器具10の操作方法(使用方法)について、主に図7〜図10を参照しつつ説明する。
[1] まず、図7に示すように、医療容器1が収納された未使用状態の収納器具10を用意する。また、医療容器1中の薬剤Pと過不足なく十分に混合する液体Qが充填されたシリンジ20も用意する。
[2] 次に、図8に示すように、キャップ組立体14のキャップ7を把持して、当該キャップ組立体14を中心軸O回りに前記(組立操作時)と逆方向(図8中の矢印方向)に回転させる。この回転操作時の操作力(回転力)により、キャップ本体71は、内側筒体15とともに外側カバー部材6に対して回転するが、リング部72は、凸部722と第2のガイド部材9の凹部916との係合、第2のガイド部材9の係合部915と容器本体2の突出部24の係合、及び容器本体2の平面部28と外側カバー部材6の平面部63との係合により、外側カバー部材6に対する回転が規制されているため、キャップ本体71とリング部72との間の破断部761が破断限界を超えて破断して、キャップ本体71とリング部72とが分離する。
そして、キャップ本体71に対する回転操作を進めていくと、当該キャップ本体71は、第1雄ネジ部742(キャップ側雄ネジ部74)の外側カバー部材6(基端側構造体80)の基端側雌ネジ部69との螺合が徐々に解除されつつ、先端方向に向かって移動していく。このとき、内側筒体15を介して、第1のガイド部材8がキャップ本体71と連結されているため、第1のガイド部材8もキャップ本体71とともに先端方向に向かって移動していく。
また、前述したように、キャップ側雌ネジ部73のピッチsは、キャップ側雄ネジ部74のピッチsよりも大きく設定されている。これにより、キャップ本体71が回転すれば、キャップ側雌ネジ部73に螺合するアダプタ30は、各ガイド部801(腕部82、92)で回転が防止されつつ、当該ガイド部801に沿って、キャップ本体71の回転分に対応する(相当する)距離だけ、基端方向に向かって移動する。なお、アダプタ30の総移動距離は、「((キャップ側雌ネジ部73の1ピッチの長さ)−(キャップ側雄ネジ部74の1ピッチの長さ))×(キャップ側雌ネジ部73の巻き数)」に等しい。
そして、キャップ本体71は、外側カバー部材6との螺合が完全に解除されると、外側カバー部材6から離脱する。このとき、キャップ側雌ネジ部73での第1のネジ山731の巻き数は、キャップ側雄ネジ部74での第2のネジ山741の巻き数と同じかまたはそれよりも少ないため、アダプタ30は、前記総移動距離を移動しており、アダプタ側雄ネジ部408がキャップ側雌ネジ部73から離脱するとともに、瓶針50が医療容器1の栓体3を刺通して、当該瓶針50を介して医療容器1内(空間12)が外部と連通する。
また、前述したように、各ガイド部801は、係合解除可能に係合し合う腕部82、92同士で構成されているため、その長手方向の途中で、腕部82と腕部92とに分離することができる。これにより、キャップ本体71が外側カバー部材6から離脱すると、腕部82を有する第1のガイド部材8がキャップ本体71側に引張られ(留まり)、腕部92を有する第2のガイド部材9がリング部72側に留まる。このように第1のガイド部材8、特に腕部82をキャップ本体71ごと取り外すことができため、次の操作でのシリンジ20のアダプタ30への接続を容易に行なうことができる(図9参照)。
[3] 次に、図9に示すように、医療容器1と連通状態のアダプタ30にシリンジ20を接続する(以下この状態を「接続状態」と言う)。この接続操作は、アダプタ30のキャップ70の雄ネジ701と、シリンジ20のロック部材203の雌ネジ204とを螺合させることにより、行なわれる。また、この接続操作を行なう際、前述したように腕部92によりアダプタ30の医療容器1の容器本体2に対する回転が規制されているため、その操作を確実に行なうことができる。なお、外側カバー部材6と容器本体2との回転も防止されているため、外側カバー部材6を把持して、前記接続操作を行なうことができる。
また、接続状態では、前述したようにアダプタ30の弁体60のスリット603が開状態となる。
[4] 次に、接続状態でシリンジ20のプランジャを押圧操作して、図10に示すように、シリンジ20から医療容器1の空間12内に液体Qを供給する。この液体Qは、弁体60、瓶針50を流下して、当該瓶針50の側孔502を介して空間12内に流入する。これにより、液体Qと薬剤Pとが混合し合い、薬液Rが生成され始める。
また、袋体4の反転部42は、空間12内に流入した液体Qにより押圧されて第2の状態となるため、空間12の容積が増大し、プランジャの押圧操作による空間12の内圧の過剰な上昇を緩和することができる。これにより、従来、粉末で溶解が必要な薬剤が収納されているバイアル容器で必要であった、注入する溶解液分の空気をバイアル容器内からシリンジに吸引する圧力操作を省略することができる。
その後、振とう操作を行うことにより、液体Qに薬剤Pを完全に溶解させ、薬液Rが生成する。この際、前述したように、反転部42と薬剤Pとの間に液体Qが入り込んで、液体Qと薬剤Pとの接触面積が広くなり、液体Qと薬剤Pと混合が十分かつ確実に行なわれるため、この振とう操作の時間を短くすることができる。
[5] 次に、接続状態のまま、医療容器1を外側カバー部材6ごと上下反転させる。そして、シリンジ20のプランジャに対する引張り操作を行ない、薬液Rをシリンジ20に回収する。このとき、薬液Rとともに袋体4の反転部42が引張られて第1の状態となる。このとき、前述したように空間側面421と内周部2aとが離間しているため、反転部42の空間側面421と容器本体2の内周部2aとの間を、薬液Rが容器本体2の口部21に向かって容易かつ確実に流下することができ、よって、当該薬液Rを容易かつ確実に回収することができる。また、反転部42が第1の状態に戻るため、吸引操作時に容器本体2(空間12)内が陰圧となるのを防止することができる。これにより、従来、粉末で溶解が必要な薬剤が収納されているバイアル容器で必要であった、シリンジに吸引した薬液分の空気を、シリンジからバイアル容器内に戻す圧力操作を省略することができる。
なお、容器本体2に予め薬液Rが充填されている場合には、未使用状態で反転部42が第2の状態となっている。これにより、薬液Rをシリンジ20に回収する際、反転部42が第1の状態となるため、吸引操作時に容器本体2(空間12)内が陰圧となるのを防止することができ、シリンジに吸引した薬液分の空気を、シリンジからバイアル容器内に戻す圧力操作を省略することができる。
このように、以上のような構成の収納器具10では、キャップ7を離脱させる、すなわち、取り外す操作に連動して、アダプタ30が医療容器1に装着されるよう構成されている。これに対し、例えば、有底筒状をなすカバーと、カバーの先端開口部に着脱自在に装着されるキャップとを有し、医療容器を収納する従来の収納器具では、キャップをカバーから取り外し、その取り外し操作後に、さらに、アダプタを医療容器に装着する操作を行なっていた。そして、収納器具10では、従来の収納器具で行なわれていたキャップ離脱後にあらためてアダプタを医療容器に装着するという煩雑な操作(作業)を省略することができる。従って、収納器具10は、キャップ7を離脱した後に迅速に医療容器1を使用することができ、操作性に優れたものとなっている。
以上、本発明の医療用器具を図示の実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、医療用器具を構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物が付加されていてもよい。
また、基端側構造体でのアダプタを案内するガイド部の本数は、前記実施形態では3本であったが、これに限定されず、例えば、1本、2本または4本以上であってもよい。
また、第2のキャップ側螺合部は、キャップ(円筒体)の内周面の第1のキャップ側螺合部よりも基端側に形成されていてもよい。
また、第1のネジ部および第2のネジ部は、それぞれ、前記実施形態ではネジ山で構成さていたが、これに限定されず、ネジ溝で構成されていてもよい。例えば、第2のネジ部がネジ溝で構成されている場合、それに螺合する基端側螺合部は、ネジ山で構成される。
また、回転防止手段は、ガイド部が外側カバー部材に対して回転が規制されていれば良く、例えば、キャップを外側カバー部材に組付けた際に、装着部と外側カバー部材とが嵌合するように構成されていても良い。この場合、リング部材を省略することができる。
また、回転防止手段は、キャップを外側カバー部材に螺合により組付けた際に、リング部材と外側カバー部材との回転が相対的に規制されるように、リング部材と外側カバー部材とが凹凸等で係合するように構成されていても良い。
また、回転防止手段は、リング部材が省略され、装着部に基端側螺合部と螺合する螺合部を設け、キャップを外側カバー部材に螺合により組付けた際に、装着部と外側カバー部材との回転が相対的に規制されるように、装着部と外側カバー部材とが凹凸等で係合するように構成されていても良い。
そして、回転防止手段をこのような構成とすることにより、容器本体の突出部と容器本体の平面部とを省略することができるため、医療容器を通常のバイアルとすることができる。
本発明の医療用器具は、筒状をなし、その先端部に口部を有する容器本体と、前記口部を封止する軟質の封止部材とを備える医療容器の少なくとも前記口部を覆う医療用器具であって、円筒体で構成されており、該円筒体の内周側にその中心軸回りに螺旋状に形成された第1のネジ部を有する第1のキャップ側螺合部と、前記円筒体の外周側または前記円筒体の内周側で前記第1のキャップ側螺合部よりも基端側に前記中心軸回りに螺旋状に形成された第2のネジ部を有する第2のキャップ側螺合部とを有するキャップと、前記キャップの内側に基端方向に向かって移動可能に配置されており、前記第1のキャップ側螺合部と螺合するアダプタ側螺合部と、前記封止部材を刺通可能な中空針とを有するアダプタと、前記第2のキャップ側螺合部と螺合する基端側螺合部と、少なくとも前記口部を覆うように前記容器本体に装着される装着部と、前記アダプタが基端方向に向かって移動する際に、その移動方向に沿って前記アダプタを案内するとともに、前記アダプタが前記キャップとともに回転するのを規制するガイド部とを有する基端側構造体とを備え、前記第1のネジ部でのピッチは、前記第2のネジ部でのピッチよりも大きく、前記キャップを前記中心軸回りに回転操作することにより、前記第2のキャップ側螺合部と前記基端側螺合部との螺合を解除して、前記キャップを前記基端側構造体から離脱させた際、前記アダプタは、前記ガイド部で回転が防止されつつ、基端方向に向かって移動し、これにより、前記アダプタ側螺合部が前記第1のキャップ側螺合部から離脱するとともに、前記中空針が前記封止部材を刺通して、前記中空針を介して前記容器本体内が外部と連通する。そのため、キャップを離脱した後に迅速に医療容器を使用することができる。
従って、本発明の医療用器具は、産業上の利用可能性を有する。
100 医療用具セット
10 医療用器具(収納器具)
101 第1の組立体
102 第2の組立体
1 医療容器
2 容器本体
2a 内周部
21 口部
211 突部
22 肩部
23 胴部(内径一定部)
24 回転防止突起(突出部)
25 基端縁部
26 基端面
261 基端開口部
262 基端外周部
27 溝
28 平面部
3 栓体(封止部材)
31 天板
311 基端面
32 脚部
321 面
33 筒状部
4 袋体(バルーン)
41 縁部
42 反転部
421 空間側面
422 頂部
423 底部
5 保護カバー
51 フランジ
511 小径部
512 大径部
53 間隙
54 内側の面
58 基端面
59 羽部
591 基端
6 外側カバー部材
61 収納部
63 平面部(規制部)
65 底部
66 間隙
69 基端側雌ネジ部(基端側螺合部)
691 溝(ネジ溝)
7 キャップ(外側筒体)
71 キャップ本体
72 リング部
721 離脱防止部
722 凸部
73 キャップ側雌ネジ部(第1のキャップ側螺合部)
731 第1のネジ山(第1のネジ部)
74 キャップ側雄ネジ部(第2のキャップ側螺合部)
741 第2のネジ山(第2のネジ部)
742 第1雄ネジ部
743 第2雄ネジ部
75 天板
76 壁部
761 破断部
77 縮径部
78 リブ
8 第1のガイド部材(先端側ガイド部材)
81 本体部
811 天板
812 壁部
813 貫通孔
814 突出部
82 腕部
821 リブ
822 凸部
9 第2のガイド部材(基端側ガイド部材)
91 本体部
911 リング状部
912 フランジ部
913 スリット
914 弾性片
915 係合部
916 凹部
917 傾斜面
92 腕部
921 凹部
11 本体キャップ
12 空間
14 キャップ組立体(先端側構造体)
15 内側筒体
151 貫通孔
20 シリンジ
201 外筒
202 口部
203 ロック部材(ロックアダプタ)
204 雌ネジ
30 アダプタ(内側構造体)
40 本体部
401 装着部(アダプタ側装着部)
402 弁体設置部
403 天板
404 突片
405 爪
406 突部
407 溝
408 アダプタ側雄ネジ部(アダプタ側螺合部)
409 ガイド孔
50 瓶針(中空針)
501 針先
502 側孔
60 弁体
601 頭部
602 胴部
603 スリット
604 天板
70 キャップ(アダプタ側キャップ)
701 雄ネジ
80 基端側構造体
801 ガイド部
d 離間距離
L 仮想線
O 中心軸
P 薬剤
Q 液体
R 薬液
、s ピッチ
t 厚さ
、u 形成長さ

Claims (8)

  1. 筒状をなし、その先端部に口部を有する容器本体と、前記口部を封止する軟質の封止部材とを備える医療容器の少なくとも前記口部を覆う医療用器具であって、
    円筒体で構成されており、該円筒体の内周側にその中心軸回りに螺旋状に形成された第1のネジ部を有する第1のキャップ側螺合部と、前記円筒体の外周側または前記円筒体の内周側で前記第1のキャップ側螺合部よりも基端側に前記中心軸回りに螺旋状に形成された第2のネジ部を有する第2のキャップ側螺合部とを有するキャップと、
    前記キャップの内側に基端方向に向かって移動可能に配置されており、前記第1のキャップ側螺合部と螺合するアダプタ側螺合部と、前記封止部材を刺通可能な中空針とを有するアダプタと、
    前記第2のキャップ側螺合部と螺合する基端側螺合部と、少なくとも前記口部を覆うように前記容器本体に装着される装着部と、前記アダプタが基端方向に向かって移動する際に、その移動方向に沿って前記アダプタを案内するとともに、前記アダプタが前記キャップとともに回転するのを規制するガイド部とを有する基端側構造体とを備え、
    前記第1のネジ部でのピッチは、前記第2のネジ部でのピッチよりも大きく、
    前記キャップを前記中心軸回りに回転操作することにより、前記第2のキャップ側螺合部と前記基端側螺合部との螺合を解除して、前記キャップを前記基端側構造体から離脱させた際、前記アダプタは、前記ガイド部で回転が防止されつつ、基端方向に向かって移動し、これにより、前記アダプタ側螺合部が前記第1のキャップ側螺合部から離脱するとともに、前記中空針が前記封止部材を刺通して、前記中空針を介して前記容器本体内が外部と連通することを特徴とする医療用器具。
  2. 前記第1のネジ部でのネジの巻き数は、前記第2のネジ部でのネジの巻き数と同じかまたはそれよりも少ない請求項1に記載の医療用器具。
  3. 前記基端側構造体は、前記基端側螺合部の基端側に、前記容器本体を収納する有底筒状の収納部を有し、
    前記キャップと前記アダプタと前記基端側構造体とを組み立てる前は、前記基端側構造体は、前記ガイド部と前記装着部が一体となったガイド構造体と、前記収納部と前記基端側螺合部が一体となった前記外側カバー部材とに分離されており、
    前記キャップと前記アダプタと前記基端側構造体とを組み立てる際、前記キャップと前記アダプタと前記ガイド構造体とを予め組み立てた組立状態とした後に、前記外側カバー部材との組み立てが行なわれ、
    前記医療用器具は、前記外側カバー部材に対する前記ガイド構造体の回転を規制する回転規制手段を備え、
    前記キャップと前記アダプタと前記基端側構造体との組み立てが完了した組立完了状態では、前記回転規制手段により前記外側カバー部材に対する前記ガイド構造体の回転が規制され、前記キャップを前記中心軸回りに回転操作することにより、前記ガイド構造体が前記キャップから分離可能となる請求項1に記載の医療用器具。
  4. 前記キャップは、先端側に位置するキャップ本体と、該キャップ本体の基端側に連結され、前記キャップ本体に対する前記ガイド構造体の回転を防止する回転防止部が形成されたリング部と、前記キャップ本体と前記リング部との境界部に破断可能な破断部とを有し、
    前記第2のキャップ側螺合部は、前記キャップ本体および前記リング部の外周側に形成され、
    前記組立状態において、前記回転規制手段により前記基端側構造体に対する前記リング部の回転が規制され、前記キャップを前記中心軸回りに回転操作することにより、その回転力で前記破断部が破断して、前記キャップ本体と前記リング部とが分離する請求項3に記載の医療用器具。
  5. 前記リング部と前記ガイド構造体とを固定する手段を有する請求項4に記載の医療用器具。
  6. 前記ガイド部は、前記中心軸に沿った長尺状をなし、先端側の部分と基端側の部分とに分離可能な少なくとも1本の長尺部で構成され、
    前記長尺部は、前記キャップを離脱させた際、前記先端側の部分が前記キャップ本体側に留まり、前記基端側の部分が前記リング部側に留まる請求項3に記載の医療用器具。
  7. 前記回転規制手段は、前記収納部の内周部で前記基端側螺合部が形成されている部分と異なる部分に形成され、前記容器本体の前記中心軸回りの回転を規制する規制部と、前記容器本体の外周部に突出形成された突出部と、前記装着部に形成され、前記組立完了状態で前記突出部と係合する係合部とからなる請求項3に記載の医療用器具。
  8. 前記アダプタは、前記中空針に連通し、前記キャップが離脱した状態でシリンジが接続される接続部を有し、
    前記接続部に前記シリンジが接続された際、前記接続部および前記中空針を介して、前記シリンジと前記容器本体とが連通する請求項1に記載の医療用器具。
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