JPWO2013088834A1 - イオンクロマトグラフ - Google Patents

イオンクロマトグラフ Download PDF

Info

Publication number
JPWO2013088834A1
JPWO2013088834A1 JP2013549152A JP2013549152A JPWO2013088834A1 JP WO2013088834 A1 JPWO2013088834 A1 JP WO2013088834A1 JP 2013549152 A JP2013549152 A JP 2013549152A JP 2013549152 A JP2013549152 A JP 2013549152A JP WO2013088834 A1 JPWO2013088834 A1 JP WO2013088834A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flow path
suppressor
eluate
ion exchange
temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013549152A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5729488B2 (ja
Inventor
勝正 坂本
勝正 坂本
幸夫 老川
幸夫 老川
重吉 堀池
重吉 堀池
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimadzu Corp filed Critical Shimadzu Corp
Priority to JP2013549152A priority Critical patent/JP5729488B2/ja
Publication of JPWO2013088834A1 publication Critical patent/JPWO2013088834A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5729488B2 publication Critical patent/JP5729488B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N30/00Investigating or analysing materials by separation into components using adsorption, absorption or similar phenomena or using ion-exchange, e.g. chromatography or field flow fractionation
    • G01N30/96Investigating or analysing materials by separation into components using adsorption, absorption or similar phenomena or using ion-exchange, e.g. chromatography or field flow fractionation using ion-exchange
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N30/00Investigating or analysing materials by separation into components using adsorption, absorption or similar phenomena or using ion-exchange, e.g. chromatography or field flow fractionation
    • G01N30/02Column chromatography
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N30/00Investigating or analysing materials by separation into components using adsorption, absorption or similar phenomena or using ion-exchange, e.g. chromatography or field flow fractionation
    • G01N30/02Column chromatography
    • G01N30/26Conditioning of the fluid carrier; Flow patterns
    • G01N30/28Control of physical parameters of the fluid carrier
    • G01N30/30Control of physical parameters of the fluid carrier of temperature
    • G01N2030/3038Control of physical parameters of the fluid carrier of temperature temperature control of column exit, e.g. of restrictors
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N30/00Investigating or analysing materials by separation into components using adsorption, absorption or similar phenomena or using ion-exchange, e.g. chromatography or field flow fractionation
    • G01N30/02Column chromatography
    • G01N30/62Detectors specially adapted therefor
    • G01N30/64Electrical detectors
    • G01N2030/645Electrical detectors electrical conductivity detectors
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N30/00Investigating or analysing materials by separation into components using adsorption, absorption or similar phenomena or using ion-exchange, e.g. chromatography or field flow fractionation
    • G01N30/96Investigating or analysing materials by separation into components using adsorption, absorption or similar phenomena or using ion-exchange, e.g. chromatography or field flow fractionation using ion-exchange
    • G01N2030/965Investigating or analysing materials by separation into components using adsorption, absorption or similar phenomena or using ion-exchange, e.g. chromatography or field flow fractionation using ion-exchange suppressor columns

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Electric Means (AREA)

Abstract

溶出液流路を形成するための溶出液流路形成部材と再生液流路を形成するための再生液流路形成部材がイオン交換膜を挟んで積層されることによってイオン交換部が構成され、そのイオン交換部の外側を熱伝導性のヒートブロックが覆うことでサプレッサが構成されている。分離カラム、サプレッサ及び導電率計は共通の恒温槽内に収容されている。恒温槽内は一定温度で維持されるように温度制御部によってフィードバック制御される。

Description

本発明は試料溶液中の無機イオン又は有機イオンを分離分析するイオンクロマトグラフに関するものである。
イオンクロマトグラフでは、試料を分離カラムに導入して成分イオンに分離させた後、分離カラムからの溶出液を導電率計セルに導いて導電率を検出することにより成分イオンの検出を行う。その際、分離カラムからの溶出液中の不用イオンを除去することにより溶出液の導電率を下げて高感度測定を行えるようにするために、分離カラムと検出器の間にサプレッサが配置されている(特許文献1参照。)。
一般的なサプレッサとしては、イオン交換樹脂が充填剤として充填されたカラムで溶出液の導電率を抑制するものや、イオン交換膜を挟んで溶出液流路と再生液流路とを対向して配置し、両流路に溶出液と再生液を流すことで溶出液の導電率を抑制するものが知られている。しかし、これらのサプレッサには、次のような問題があった。
まず、導電率計は温度に非常に敏感であるため、セルに導入される液の温度や周囲の温度が僅かに変動によっても導電率信号が変化し、クロマトグラムにノイズとして現れてしまうという問題があった。
また、検出感度はS/N比で決まるので、検出器の濃度に対する出力信号は同じでも、ノイズが小さければそれだけ検出感度が上昇する。導電率の温度による変化の割合は、液の導電率が高いほど大きくなる。イオンクロマトグラフの場合、イオン交換樹脂が入った分離カラムを用いてイオン性の試料を分離するには、どうしてもイオン性の強い溶出液が必要となり、その結果、溶出液の導電率は高くなる。そこで、サプレッサによりカラムからの溶出液の導電率、すなわちバックグラウンド導電率を抑制しているが、バックグラウンド導電率を完全になくすことはできない。そのため、サプレッサの周囲温度が変動してサプレッサの温度が変動すると、サプレッサからの溶出液の温度も変動し、その影響を受けて溶出液のバックグラウンド導電率が変動し、測定精度が悪化するという問題があった。
特許第3272439号公報 特開2010−139387号公報
上記問題を解決するために、分離カラムの温度制御を行なうためのカラムオーブンの中にサプレッサを配置することによってサプレッサの温度を一定に保つ方法や、伝熱部材によってサプレッサをカラムオーブンと接触させることによってサプレッサの温度を一定に保つ方法が採られていた(特許文献2参照。)。しかし、これらの方法を採用しても、数十ppbという高感度の分析を安定的に行なうことは困難であった。
また、イオン交換膜を使用した市販のサプレッサにおいて、高温の条件下で高感度測定を行なうことができるようなものは存在しない。
そこで、本発明は、分離カラムからの溶出液のバックグラウンド導電率を安定させて高感度測定を安定的に行なうことができるようにすることを目的とするものである。
本発明は、試料中のイオン成分の分離を行なう分離カラムを備えた分離流路と、導電率を計測する導電率計を備えた計測流路と、分離流路と計測流路との間を接続して分離カラムからの溶出液を流通させる溶出液流路、溶出液流路と対向して配置され再生液を流通させるための再生液流路及び溶出液流路と再生液流路の間に介在し両流路間でイオン交換を行なわせるイオン交換膜を備え、分離カラムからの溶出液のバックグラウンド導電率を抑制するためのサプレッサと、を備えたイオンクロマトグラフであって、サプレッサは、溶出液流路を形成する溶出液流路形成部材、イオン交換膜及び再生液流路を形成する再生液流路形成部材が積層されてなるイオン交換部とそのイオン交換部を覆う熱伝導性のヒートブロックとで構成されており、導電率計とサプレッサは共通の恒温槽内に収容されていることを特徴としている。
本発明によれば、溶出液流路を形成する溶出液流路形成部材、イオン交換膜及び再生液流路を形成する再生液流路形成部材が積層されてなるイオン交換部とそのイオン交換部を覆う熱伝導性のヒートブロックとで構成されたサプレッサが導電率計とともに共通の恒温槽内に収容されているので、ヒートブロックを介してサプレッサ内部のイオン交換部へ恒温槽の熱を伝えやすくなり、イオン交換部の温度制御の応答性が向上する。さらに、サプレッサをイオン交換部のみで構成されている場合に比べて、イオン交換部がヒートブロックで覆われていることで熱容量が大きくなり、サプレッサの温度が変動しにくくなる。サプレッサが導電率計とともに恒温槽に収容されているので、溶出液がサプレッサから導電率計に導入されるまでの間に変化することが防止される。これにより、サプレッサの温度が高精度に一定温度に維持されてサプレッサからの溶出液の温度が一定温度に維持されるので、溶出液のバックグラウンド導電率を高精度に安定させることができ、高感度測定を安定的に行なうことができる。
イオンクロマトグラフの一実施例を概略的に示す流路構成図である。 イオン交換ユニットの構造の一例を示す断面図である。 イオン交換部を構成する各フィルタを説明するための各フィルタの平面図である。 サプレッサの温度制御を行なった場合と行なわなかった場合の導電率計の信号を示すグラフである。
本発明のイオンクロマトグラフの好ましい実施形態では、サプレッサに装着されサプレッサの温度を恒温槽内の温度と同じ一定温度に調節するためのサプレッサ温調機構をさらに備えている。一定温度に制御される恒温槽内ではサプレッサの温度の変動は小さく、その小さな温度変動に対し、サプレッサ温調機構がサプレッサの温度を一定温度に制御するため、サプレッサの温度制御の精度が向上し、サプレッサの温度をより安定させることができる。
サプレッサのイオン交換部の積層方向の厚みは2mm以下であることが好ましい。そうすれば、ヒートブロックから溶出液流路に熱が伝わりやすくなり、溶出液流路を流れる溶出液の温度制御の応答性を向上させることができる。
ところで、サプレッサの温度を高くするとサプレッサでのイオン交換速度が上昇し、S/N比が向上することによって測定感度が良くなることがわかっている。しかし、サプレッサの温度を40℃以上にすると、サプレッサを構成する樹脂部材から不純物質が溶出し、その不純物質が溶出液に入り込んでコンタミネーションを引き起こすという問題がある。
そこで、本発明のイオンクロマトグラフの好ましい実施形態は、イオン交換部を構成する溶出液流路形成部材及び再生液流路形成部材がポリエーテルエーテルケトン(PEEK)樹脂からなるものとし、恒温槽の温度を40℃以上100℃以下に制御する。PEEK樹脂は40℃以上の高温の条件下でも不純物質が溶出しないため、コンタミネーションを発生させずに高感度の測定を行なうことが可能になる。サプレッサ内の溶液の温度が高温で一定であることにより、拡散透析の化学平衡速度も安定しやすく、溶液濃度に依存する導電率信号のばらつきが改善される。
導電率計はヒートブロックに一体として設けられていることが好ましい。そうすれば、装置構成を簡略化することができる。また、サプレッサから導電率計までの溶出液の経路もヒートブロックにより温度制御されるので、サプレッサから導電率計に導入される溶出液の温度を一定温度でより安定させることができる。
好ましい実施形態では、イオン交換部の溶出液流路と再生液流路はともに流路幅が500μm以下、深さが100μm以下、流路長さが3000mm以下である。これにより、溶出液流路及び再生液流路における液の流れを層流にすることが容易になり、液の流れを安定させることができる。
イオンクロマトグラフの一実施例について図面を参照しながら説明する。まず、図1を用いてイオンクロマトグラフの一実施例の構成について説明する。
この実施例のイオンクロマトグラフは、分離流路2、計測流路3、再生液送液用流路24及び再生液排出流路25を備えている。これらの流路の一端はそれぞれイオン交換ユニット13に設けられたポートに接続されている。イオン交換ユニット13については後述するが、イオン交換ユニット13はサプレッサ12と恒温槽30で構成されたものである。
分離流路2の上流端は溶離液を貯留した容器4に接続されている。分離流路2上には溶離液を送液するための送液ポンプ6、試料を分離流路2に注入する試料注入部8及び試料を成分ごとに分離する分離カラム10が設けられている。計測流路3の下流端はドレインとなっている。計測流路3上には導電率計26が設けられている。
再生液送液用流路24の上流端は再生液を貯留した容器21に接続されている。再生液溶液用流路24上には再生液を送液するための送液ポンプ22が設けられている。再生液排出流路25は下流端がドレインとなっている。
イオン交換ユニット13のサプレッサ12は、イオン交換膜16を挟んで溶出液流路と再生液流路とが対向する構造となっており、溶出液流路に分離カラム10からの溶出液、再生液流路に再生液をそれぞれ流すことによって溶出液の導電率を抑制し、導電率計26で計測される溶出液のバックグラウンド導電率を安定させるためのものである。溶出液流路を形成するための溶出液流路形成部材14aと再生液流路を形成するための再生液流路形成部材14bがイオン交換膜16を挟んで積層されることによってイオン交換部が構成され、そのイオン交換部の外側を熱伝導性のヒートブロック18が覆うことでサプレッサ12が構成されている。
サプレッサ12はサプレッサ温調機構である恒温槽30内に収容されている。恒温槽30内はサプレッサ12の温度を一定温度、例えば40℃で維持するように温度制御部40によってフィードバック制御される。
分離カラム10、イオン交換ユニット13及び導電率計26は共通の恒温槽28内に収容されている。恒温槽28内も恒温槽30と同じ一定温度、例えば40℃で維持されるように温度制御部34によってフィードバック制御される。図示は省略されているが、恒温槽28内の温度を検知する温度センサ、恒温槽30内の温度を検知する温度センサがそれぞれ設けられており、温度制御部34は温度センサからの信号に基づいて恒温槽28と恒温槽30に設けられたヒータの出力を制御する。
イオン交換ユニット13は溶出液入口ポート31a、溶出液出口ポート31b、再生液入口ポート32a及び再生液出口ポート32bを備えている。溶出液入口ポート31aはサプレッサ12の溶出液流路の一端に通じるポートであり、分離流路2の下流端が接続されている。溶出液出口ポート31bはサプレッサ12の溶出液流路の他端に通じるポートであり、計測流路3の上流端が接続されている。再生液入口ポート32aはサプレッサ12の再生液流路の一端に通じるポートであり、再生液送液用流路24の下流端が接続されている。再生液出口ポート32bはサプレッサ12の再生液流路の他端に通じるポートであり、再生液排出流路25の上流端が接続されている。
イオン交換ユニット13の構造の一例を図2を用いて説明する。
上述のように、イオン交換ユニット13は、サプレッサ12と恒温槽30で構成されている。サプレッサ12は積層されたフィルム14a−1、14a−2、16、14b−1及び14b−2からなるイオン交換部とそのイオン交換部を内部に収容して固定する熱伝導性のヒートブロック18で構成されている。フィルム14a−1、14a−2、14b−1及び14b−2の材質はPEEK樹脂である。ヒートブロック18の材質は例えばアルミニウムである。ヒートブロック18は2つの部材18aと18bで構成され、それらの部材18aと18bがイオン交換部を両面側から挟みこんだ状態でボルトとナットからなる締結具(図示は省略)により固定されている。
恒温槽30はヒートブロック18の外周面に密着して覆う例えばステンレスなどの熱伝導性ブロックで構成されており、ヒータ36が取り付けられている。図示は省略されているが、ヒートブロック18の内部の温度を検出する熱電対などの温度センサが取り付けられており、その温度センサの検出信号に基づいてヒータ36の出力がフィードバック制御される。
フィルム14a−1及び14a−2は溶出液流路形成部材14aを構成している。フィルム14a−2には溶出液流路となる蛇行した貫通溝46が形成されている(図3(B)参照)。フィルム14a−2がフィルム14a−1とイオン交換膜16との間に挟まれて積層されることにより、貫通溝46が溶出液流路を構成する。フィルム14a−1は、フィルム14a−2の貫通溝46の両端に相当する位置に溶出液流路に通じる流路となる貫通穴42及び44を備えている(図3(A)参照)。
フィルム14b−1及び14b−2は再生液流路形成部材14bを構成している。フィルム14b−1には再生液流路となる蛇行した貫通溝48が形成されている(図3(D)参照)。貫通溝48は、貫通溝46とイオン交換膜16を挟んで対向するように形成されており、貫通溝46と略同一の形状を有する。フィルム14b−1がフィルム14b−2とイオン交換膜16との間に挟まれて積層されることにより、貫通溝48が再生液流路を構成する。フィルム14b−2は、フィルム14b−1の貫通溝48の両端に相当する位置に再生液流路に通じる流路となる貫通穴50及び52を備えている(図3(E)参照)。
ヒートブロック18及び恒温槽30の熱伝導性ブロックは、フィルム14a−1の貫通孔42及び44に通じる溶出液入口ポート31a及び溶出液出口ポート31bと、フィルム14b−2の貫通孔50及び52に通じる再生液入口ポート32a及び再生液出口ポート32bを備えている。ヒートブロック18の溶出液出口ポート31bの形成部分には、フィルム14a−1の貫通孔44と溶出液出口ポート31bとの間を接続する流路を流れる溶液の導電率を計測する導電率計測部38が設けられている。導電率計測部38は図1における導電率計26を構成しており、サプレッサ12と導電率計26とが一体化されている。溶出液出口ポート31bは、導電率計測部38の形成部分に設けられた穴に装着されたアダプタ40に設けられている。
以上の構成により、サプレッサ12の内部の温度制御を±0.02℃の精度で行なうことができた。サプレッサ12の温度制御を40℃の比較的高い温度で安定させることで、図4に示されているように、サプレッサ12の温度制御を行なわない場合に比べて導電率計26の信号のドリフトがなくなり、ベースラインが安定するようになった。これにより、同図のK+イオンのピークのように高さの低いピークの検出も容易になり、検出感度が向上する。
なお、上記実施例では、サプレッサ12が恒温槽30内に収容されているが、この構成は必須のものではない。イオン交換部がヒートブロック18で覆われた構造のサプレッサ12が導電率計26とともに恒温槽28内に収容されているという構成のみによっても、導電率計26の導電率信号の安定化が図れる。イオン交換部がヒートブロック18で覆われているというサプレッサ12の構造により、サプレッサ12の熱容量が大きくなっているため、サプレッサ12に入る溶液の温度が変動しても、サプレッサ12の温度は変動しにくい。このため、恒温槽28の外側の温度が変動して溶出液温度が変動しても、導電率計26に導入される溶出液の温度やサプレッサ12におけるイオン交換速度に大きく影響せず、バックグラウンド導電率の変動が抑制される。
2 分離流路
3 計測流路
4 溶離液貯留容器
6,22 送液ポンプ
8 試料注入部
10 分離カラム
12 サプレッサ
13 イオン交換ユニット
14a 溶出液流路形成部材
14b 再生液流路形成部材
16 イオン交換膜
18 ヒートブロック
21 再生液貯留容器
24 再生液送液用流路
25 溶出液排出流路
26 導電率計
28,30 恒温槽
31a 溶出液入口ポート
31b 溶出液出口ポート
32a 再生液入口ポート
32b 再生液出口ポート
34 温度制御部
36 ヒータ
38 導電率測定部
40 アダプタ

Claims (6)

  1. 試料中のイオン成分の分離を行なう分離カラムを備えた分離流路と、
    導電率を計測する導電率計を備えた計測流路と、
    前記分離流路と前記計測流路との間を接続して前記分離カラムからの溶出液を流通させる溶出液流路、前記溶出液流路と対向して配置され再生液を流通させるための再生液流路及び前記溶出液流路と前記再生液流路の間に介在し両流路間でイオン交換を行なわせるイオン交換膜を備え、前記分離カラムからの溶出液のバックグラウンド導電率を抑制するためのサプレッサと、を備えたイオンクロマトグラフにおいて、
    前記サプレッサは、前記溶出液流路を形成する溶出液流路形成部材、前記イオン交換膜及び前記再生液流路を形成する再生液流路形成部材が積層されてなるイオン交換部とそのイオン交換部を覆う熱伝導性のヒートブロックとで構成されており、
    前記導電率計と前記サプレッサは共通の恒温槽内に収容されていることを特徴とするイオンクロマトグラフ。
  2. 前記サプレッサに装着され前記サプレッサの温度を前記恒温槽内の温度と同じ一定温度に調節するためのサプレッサ温調機構をさらに備えている請求項1に記載のイオンクロマトグラフ。
  3. 前記イオン交換部の積層方向の厚みは2mm以下である請求項1又は2に記載のイオンクロマトグラフ。
  4. 前記溶出液流路形成部材及び前記再生液流路形成部材はポリエーテルエーテルケトン樹脂からなるものであり、前記恒温槽内の温度が40℃以上100℃以下一定温度に制御される請求項1から3のいずれか一項に記載のイオンクロマトグラフ。
  5. 前記導電率計は前記ヒートブロックに一体として設けられている請求項1から4のいずれか一項に記載のイオンクロマトグラフ。
  6. 前記溶出液流路と前記再生液流路はともに流路幅が500μm以下、深さが100μm以下、流路長さが3000mm以下である請求項1〜5のいずれか一項に記載のイオンクロマトグラフ。
JP2013549152A 2011-12-16 2012-10-15 イオンクロマトグラフ Active JP5729488B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013549152A JP5729488B2 (ja) 2011-12-16 2012-10-15 イオンクロマトグラフ

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011276311 2011-12-16
JP2011276311 2011-12-16
JP2013549152A JP5729488B2 (ja) 2011-12-16 2012-10-15 イオンクロマトグラフ
PCT/JP2012/076637 WO2013088834A1 (ja) 2011-12-16 2012-10-15 イオンクロマトグラフ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2013088834A1 true JPWO2013088834A1 (ja) 2015-04-27
JP5729488B2 JP5729488B2 (ja) 2015-06-03

Family

ID=48612291

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013549152A Active JP5729488B2 (ja) 2011-12-16 2012-10-15 イオンクロマトグラフ

Country Status (3)

Country Link
US (1) US9535034B2 (ja)
JP (1) JP5729488B2 (ja)
WO (1) WO2013088834A1 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018150842A1 (ja) * 2017-02-15 2018-08-23 株式会社島津製作所 分析装置用の配管デバイス及びその配管デバイスを用いた分析装置
CN110023749B (zh) * 2017-02-20 2021-08-10 株式会社岛津制作所 电导率检测器以及离子色谱仪
US11402346B2 (en) * 2018-02-09 2022-08-02 Shimadzu Corporation Electrical conductivity detector and method of determining phase adjustment value of background subtraction signal
WO2020223809A1 (en) * 2019-05-07 2020-11-12 Universal Nanosensor Technologies Inc. System and method for efficient, accurate and precise electrical characterization of materials
US11802857B2 (en) * 2021-12-08 2023-10-31 Dionex Corporation Monitoring and preventing suppressor failures

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6391544A (ja) * 1986-10-06 1988-04-22 Yokogawa Electric Corp 導電率と酸導電率の測定方法およびその装置
JPH06213882A (ja) * 1993-01-14 1994-08-05 Yokogawa Analytical Syst Kk イオンクロマトグラフ
JP2000039428A (ja) * 1998-07-21 2000-02-08 Tosoh Corp カラム恒温装置
WO2009087751A1 (ja) * 2008-01-07 2009-07-16 Shimadzu Corporation サプレッサ及びそれを用いたイオンクロマトグラフ
WO2009104262A1 (ja) * 2008-02-21 2009-08-27 株式会社島津製作所 マイクロイオン交換チューブを用いたサプレッサ及びそれを用いたイオンクロマトグラフ
JP2010139387A (ja) * 2008-12-11 2010-06-24 Tosoh Corp イオンクロマトグラフ装置

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA2087481C (en) 1992-02-10 2001-09-04 John R. Stillian Ion chromatography system using electrochemical suppression and detector effluent recycle

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6391544A (ja) * 1986-10-06 1988-04-22 Yokogawa Electric Corp 導電率と酸導電率の測定方法およびその装置
JPH06213882A (ja) * 1993-01-14 1994-08-05 Yokogawa Analytical Syst Kk イオンクロマトグラフ
JP2000039428A (ja) * 1998-07-21 2000-02-08 Tosoh Corp カラム恒温装置
WO2009087751A1 (ja) * 2008-01-07 2009-07-16 Shimadzu Corporation サプレッサ及びそれを用いたイオンクロマトグラフ
WO2009104262A1 (ja) * 2008-02-21 2009-08-27 株式会社島津製作所 マイクロイオン交換チューブを用いたサプレッサ及びそれを用いたイオンクロマトグラフ
JP2010139387A (ja) * 2008-12-11 2010-06-24 Tosoh Corp イオンクロマトグラフ装置

Also Published As

Publication number Publication date
US9535034B2 (en) 2017-01-03
JP5729488B2 (ja) 2015-06-03
WO2013088834A1 (ja) 2013-06-20
US20140320146A1 (en) 2014-10-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5729488B2 (ja) イオンクロマトグラフ
EP3523646B1 (en) Multi-channel multi-dimensional comprehensive gas chromatography
JP4569633B2 (ja) 液体クロマトグラフィーによる分析方法及び装置
CN110023749B (zh) 电导率检测器以及离子色谱仪
JP4784691B2 (ja) サプレッサ及びそれを用いたイオンクロマトグラフ
JP6446985B2 (ja) 熱伝導度検出器及びガスクロマトグラフ
US20080291966A1 (en) Thermal conductivity detector (TCD) having compensated constant temperature element
US20150089998A1 (en) Manifolds and methods of using them to control fluid flows
WO2014018798A2 (en) Fluid property measurement devices, methods, and systems
KR102007507B1 (ko) 온도 제어 수단을 구비한 ir 분광 분석 셀
GB2495777A (en) Flow sensor stabilisation by adjusting temperature gradient
JP4735959B2 (ja) 濃縮イオンクロマトグラフ測定方法および濃縮イオンクロマトグラフ測定装置
WO2019038924A1 (ja) オートサンプラ
WO2020059279A1 (ja) 熱伝導度検出器およびそれを備えるガスクロマトグラフ
CN105122019B (zh) 用于测量血液透析治疗的重量损失的差分流量计
JP5386927B2 (ja) 微小流量送液装置、及び送液方法
JP2014032098A (ja) 液体クロマトグラフ分析装置
JP5124499B2 (ja) フローセルを用いた液体クロマトグラフ用の検出器及び液体クロマトグラフ
JPH08304372A (ja) ガスクロマトグラフ装置
JP4504721B2 (ja) 液体クロマトグラフィー装置
JP3900504B2 (ja) 超純水中イオンモニター
JP3846013B2 (ja) 液体クロマトグラフ装置
JP7413671B2 (ja) 液体クロマトグラフを用いた分析方法
CN116134311A (zh) 用于在气相色谱中载气识别的方法和系统
WO2017033041A1 (en) Gas chromatography device and method

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150218

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150310

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150323

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5729488

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151