JPWO2013088560A1 - 携帯端末 - Google Patents
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Abstract
携帯端末は、本体と、本体に設けられ、操作ボタンが設定されるタッチパネルとを備え、本体が振動を受ける所定条件が成立した場合に、タッチパネル上の操作ボタンのサイズ、操作ボタンに付される文字又は記号のサイズ、操作ボタンの色又は輝度、及び、操作ボタンを操作したときの応答音、のうちの少なくともいずれか1つを変更することを特徴とする。
Description
本発明は、操作ボタンが設定されるタッチパネルを備える携帯端末に関する。
従来から、タッチパネルを備えた携帯電話であって、タッチパネルの操作信号を送信することにより各種機器の操作が行われる携帯電話が知られている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、この種のタッチパネルでは、典型的には、複数の操作ボタンが設定されており、ユーザは、タッチパネル上で複数の操作ボタンのうちから所望の操作ボタンを操作して、所望の機能を実現する。しかしながら、例えばユーザが歩きながら携帯端末を操作する場合や、ユーザが車室内で携帯端末を操作する場合等、携帯端末の振動(揺れ)に起因してユーザが操作ボタンを誤操作しやすくなる虞がある。
そこで、本発明は、携帯端末の振動に起因したユーザの操作ボタンの誤操作を適切に防止することができる携帯端末の提供を目的とする。
本発明の一局面によれば、本体と、
前記本体に設けられ、操作ボタンが設定されるタッチパネルとを備え、
前記本体が振動を受ける所定条件が成立した場合に、前記タッチパネル上の操作ボタンのサイズ、操作ボタンに付される文字又は記号のサイズ、操作ボタンの色又は輝度、及び、操作ボタンを操作したときの応答音、のうちの少なくともいずれか1つを変更することを特徴とする、携帯端末が提供される。
前記本体に設けられ、操作ボタンが設定されるタッチパネルとを備え、
前記本体が振動を受ける所定条件が成立した場合に、前記タッチパネル上の操作ボタンのサイズ、操作ボタンに付される文字又は記号のサイズ、操作ボタンの色又は輝度、及び、操作ボタンを操作したときの応答音、のうちの少なくともいずれか1つを変更することを特徴とする、携帯端末が提供される。
本発明によれば、携帯端末の振動に起因したユーザの操作ボタンの誤操作を適切に防止することができる携帯端末が得られる。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態の説明を行う。
図1は、一実施例(実施例1)による車載装置1と携帯端末50とを含むシステム構成を示す図である。
車載装置1は、車両に搭載される。車載装置1は、ECU(電子制御装置)10を中心として構成される。ECU10は、図示しないバスを介して互いに接続されたCPU、ROM、及びRAM等からなるマイクロコンピュータとして構成されている。ROMには、CPUが実行する各種プログラムが格納されている。
ECU10には、ディスプレイ20が接続される。尚、ECU10とディスプレイ20との接続は、有線であっても無線であってもよく、また、直接的な態様であっても間接的な態様であってもよい。また、ECU10の機能の一部又は全部がディスプレイ20内の処理装置(図示せず)により実現されてもよい。
ディスプレイ20は、液晶ディスプレイやHUD(ヘッドアップディスプレイ)のような任意の表示装置であってよい。また、ディスプレイ20は、タッチ操作可能なタッチパネルディスプレイであってもよいし、タッチ操作不能なディスプレイであってもよい。ディスプレイ20は、車室内の適切な位置(例えば、インストルメントパネルの中央部下側)に配置される。
ディスプレイ20は、使用中のアプリケーションに応じて、任意の情報を出力するものであってよい。例えば、ディスプレイ20は、ナビゲーション装置の地図画像、DVDの再生情報、TV、車載カメラの映像等を出力してもよい。
ECU10には、通信装置30が接続される。通信装置30は、携帯端末50と通信して各種情報のやり取りを行う。尚、通信方式は、任意であり、例えばBluetooth(登録商標)が使用されてもよい。また、通信装置30と携帯端末50との間の通信は、必ずしも無線である必要はなく、有線で実現されてもよい。
ECU10には、車両の振動を検出する加速度センサ40が接続される。加速度センサ40は、専用のセンサであってもよいが、例えば車両安定化制御や電子制御サスペンション等で使用されるセンサであってよい。また、車両の振動を検出するために、加速度センサ40に代えてジャイロセンサが使用されてもよい。
ECU10には、制御対象機器42が接続される。制御対象機器42は、後述の如く携帯端末50を介して操作可能とされる車載の任意の電子機器(システムを含む)であってよい。例えば、制御対象機器42は、オーディオ装置、TV,DVD再生装置,ナビゲーション装置、空調装置、シートリクライニング装置等を含んでよい。
携帯端末50は、ユーザにより車内に持ち込まれるタイプの端末であってもよい。即ち、携帯端末50は、所持されたユーザと共に移動する端末であってよい。或いは、携帯端末50は、車室内に備え付けられる端末であってもよい。
携帯端末50は、表示部50aを備える。表示部50aは、タッチパネルディスプレイにより構成される。尚、タッチ操作の検出態様は、任意であり、静電式であってもよいし、感圧式であってもよい。携帯端末50は、通信装置30と通信して各種情報のやり取りを行う。携帯端末50は、スマートフォンを含む携帯電話や、タブレットのような携帯端末であってよい。
携帯端末50は、処理装置50bを備える。処理装置50bは、表示部50aにおける操作画面(以下、リモコン操作画面という)を生成する。処理装置50bは、スマートフォンで普及している任意のOS(例えば、iOSやAndroid等)に基づき動作するものであってよく、後述するように、所与のアプリケーションソフトウェア又は外部からダウンロードされるアプリケーションソフトウェア等に基づいて、表示部50aにおけるリモコン操作画面を生成する。
図2は、図1に示すシステムにより実現される主要処理の一例を示すフローチャートである。本処理ルーチンは、車両のイグニッションスイッチがオンである間、所定周期毎に繰り返し実行されてもよい。
ステップ200では、車載装置1のECU10は、加速度センサ40の出力に基づいて、車両の振動状態に変化があったか否かを判定する。例えば、車両の振動状態に変化は、低振動状態と高振動状態との間の変化であってよい。この場合、加速度センサ40の出力が所定値未満の場合には、低振動状態と判定し、加速度センサ40の出力が所定値以上の場合に、高振動状態と判定してもよい。所定値は、後述の如く携帯端末50での表示部50aでのリモコン操作(タッチ操作)の操作性を悪化させうる最小振動レベルに対応してよく、実験等により適合されてもよい。また、この低振動状態と高振動状態との間の変化の判定ロジックには、チャッタリングを防止するために、ヒステリシスが設定されてもよい。
本ステップ200において、車両の振動状態に変化があった場合には、ステップ202に進み、車両の振動状態に変化がない場合には、そのまま終了する。
ステップ202では、車載装置1のECU10は、車両の振動状態の変化に応じて、表示部品を変更する。ここで、表示部品とは、携帯端末50の表示部50aにおけるリモコン操作画面を生成するために必要な構成であり、ソフトウェアやデータ等を含んでよい。従って、表示部品が変更されると、携帯端末50の表示部50aにおけるリモコン操作画面も変更されることになる。例えば、表示部品は、リモコン操作画面における各操作ボタンの位置、大きさ、色、形状、各操作ボタンに付される文字、各操作ボタンを操作したときの応答音等のような操作ボタン構成に関して規定するものであってよい。また、表示部品は、各操作ボタンが操作されたときに生成されるべき各操作信号のような情報表現に関して規定するものであってよい。表示部品は、低振動状態用と高振動状態用とで予めそれぞれ用意されてよい。また、表示部品は、制御対象機器42毎に予め用意されてよい。これら予め用意された表示部品は、ECU10内のメモリ(例えばROM)等に記憶されてもよい。また、表示部品は、通信装置30を介して外部(例えば外部サーバー)との通信により取得されてもよいし、他のインタフェースを介して外部から取得されてもよい。
本ステップ202において、車載装置1のECU10は、表示部品を変更すると、変更後の表示部品を通信装置30を介して携帯端末50に送信する。
ステップ204では、携帯端末50の処理装置50bは、車載装置1から送られてきた表示部品に基づいて、表示部品を切り替える。即ち、処理装置50bは、車載装置1から送られてきた表示部品に基づいて、表示部50aにおけるリモコン操作画面を切り替える。
このようにして図2に示す処理によれば、車両の振動状態の変化に応じて、携帯端末50の表示部50aにおけるリモコン操作画面を切り替えることができる。これにより、携帯端末50の表示部50aにおけるリモコン操作画面を車両の振動状態に応じた最適な画面にすることができ、操作性が向上する。
図3は、車両の振動状態に応じたリモコン操作画面の一例を示す図であり、(A)は低振動状態でのリモコン操作画面の一例を示し、(B)は高振動状態でのリモコン操作画面の一例を示す。尚、図3に示す例では、表示部50aにおけるリモコン操作画面は、制御対象機器42がDVD再生装置である場合のリモコン操作画面である。この際、ディスプレイ20には、DVD再生装置の状態等を示す画面が表示されてもよい。
低振動状態でのリモコン操作画面は、図3(A)に示すように、例えば巻き戻し、再生、停止(一時停止)、早送りの4つの操作ボタン90を含む。図3(A)に示す例では、4つの操作ボタン90は、携帯端末50の表示部50aに横方向で一例に配置される。低振動状態でのリモコン操作画面における操作ボタン90以外の領域は、他の情報を提示する領域であってよい。例えば、制御対象機器42がDVD再生装置である場合、低振動状態でのリモコン操作画面における操作ボタン90以外の領域には、再生中のDVDのタイトル名や再生中のトラック番号などの付加情報や状態情報が表示されてもよい。
高振動状態でのリモコン操作画面は、図3(B)に示すように、低振動状態でのリモコン操作画面と同様の4つの操作ボタン90を含む。しかしながら、高振動状態でのリモコン操作画面においては、各操作ボタン90は、低振動状態でのリモコン操作画面における各操作ボタン90よりもサイズが大きく設定される。ここで、操作ボタンのサイズとは、表示部50aにおける操作ボタン90に対するタッチ操作が受け付けられる操作範囲(反応領域)のサイズに対応する。
ところで、携帯端末50が車両に持ち込まれた場合に、車両が発生する振動により誤操作が発生する虞がある。即ち、操作者が携帯端末50の表示部50aに指で触れて所望の操作ボタン90を選択しようとしたときに、車両の振動が発生すると、当該振動に起因して、タッチ位置が意図した位置からずれて、意図しない他の操作ボタン90を選択してしまう虞がある。
これに対して、図3に示すように、高振動状態の場合には、低振動状態の場合に比べて、リモコン操作画面における操作ボタン90のサイズを大きく変更することで、車両の振動に起因した誤操作を防止することができ、操作性が向上する。
尚、図3(B)に示す例では、高振動状態の場合には、操作ボタン90は、低振動状態の場合のリモコン操作画面における操作ボタン90以外の領域にも配置されている。即ち、高振動状態の場合には、付加情報や状態情報等の表示が無くなり、操作ボタン90が表示部50aの画面全体を用いて設定される。これにより、操作ボタン90を最大限に拡大することができる。
尚、図3に示す例では、操作ボタン90の数は4つであったが、1つのリモコン操作画面当たりの操作ボタン90の数は任意である。また、高振動状態の場合と、低振動状態の場合とで、操作ボタン90の数が異なってもよい。例えば、高振動状態の場合、低振動状態の場合よりも操作ボタン90の数を少なくしつつ、その分だけ、残った操作ボタン90のサイズを大きくしてもよい。また、操作ボタン90の配列態様についても任意である。例えば、図3に示す例では、高振動状態の場合と、低振動状態の場合とで、操作ボタン90の配列態様が異なる(図3(B)に示す例では、2列で2つずつ配置されている)が、配列態様自体は同一であってもよい。また、操作ボタン90の機能についても、制御対象機器42に応じて任意である。例えば、操作ボタン90は、オーディオやTVの各種操作画面を呼び出すための入口ボタン(リストボタン)であってもよい。また、操作ボタン90は、アプリケーションを起動するためのボタン(アイコン、ランチャ)であってもよい。また、操作ボタン90は、50音入力画面等のような操作画面における文字入力ボタンであってもよい。
また、図3に示す例では、高振動状態の場合に、低振動状態の場合に比べて、リモコン操作画面における操作ボタン90のサイズを大きく変更することで、車両の振動に起因した誤操作を防止しているが、操作ボタン90のサイズ以外の要素を変更することも可能である。即ち、操作ボタン90のサイズ、操作ボタン90に付される文字(記号も同様)のサイズ、操作ボタン90の色や輝度、及び、操作ボタン90を操作したときの応答音、のうちのいずれか1つ又はこれらの任意の2つ以上の組み合わせを変更してもよい。例えば、操作ボタン90に付される文字(典型的には、操作ボタン90の機能を示す文字又は記号)のサイズは、高振動状態の場合に、低振動状態の場合に比べて大きくなるように変更されてもよい。また、操作ボタンの色や輝度(周囲に対するコントラスト)は、高振動状態の場合に、低振動状態の場合に比べて視認性の高い色(例えば、赤色)や高い輝度に変更されてもよい。また、操作ボタン90を操作したときの応答音は、高振動状態の場合に、低振動状態の場合に比べて大きくなるように変更されてもよい。この場合、高振動状態での振動音(ノイズ)により応答音が聞こえ難くなるのを防止することができる。
尚、本実施例では、加速度センサ40(又はジャイロセンサ)を用いて車両の振動状態を検出しているが、簡易的な実施例では、車両の走行中は振動が大きくなることを考慮して、加速度センサ40(又はジャイロセンサ)は、車両の走行状態を検出するセンサにより置換されてもよい。例えば、車速センサに基づいて、車両が走行中である場合に、高振動状態と判定し、車両が停止中である場合に、低振動状態と判定し、それぞれに応じたリモコン操作画面を実現してもよい。或いは、車両の停止中においても振動が大きくなることを考慮して、携帯端末50が車室内に位置する場合に、高振動状態と判定し、操作ボタン90のサイズを大きく変更してもよい。携帯端末50が車室内に位置するか否かは、車載装置1側において携帯端末50からの電波(通信)に基づいて判断されてもよい。
また、本実施例では、高振動状態と低振動状態とで2段階で振動状態を判定しているが、3段階以上で振動状態を判定してもよい。この場合、振動レベルが高くなるにつれて操作ボタン90のサイズが段階的に大きくなるように変更されてもよい。操作ボタン90に付される文字のサイズや色等についても同様である。
また、本実施例では、振動レベルを検出して操作ボタン90のサイズを可変しているが、予め振動レベルが高くなる走行状況が予測できる場合には、かかる走行状況に至る前に操作ボタン90のサイズを大きく変更しておいてもよい。例えば、ナビゲーション装置からの情報に基づいて未舗装の道路を走行することが予測される場合や、オフロード走行用のギア段にシフトレバーが入れられた場合や、カメラ等からの路面情報に基づいて段差の乗り越えが予測された場合に、事前に操作ボタン90のサイズを大きく変更しておいてもよい。操作ボタン90に付される文字のサイズや色等についても同様である。
図4は、他の一実施例(実施例2)による車載装置1’と携帯端末50’とを含むシステム構成を示す図である。実施例2は、携帯端末50’側に加速度センサ40が搭載されている点が主に上述の実施例1と異なる。他の構成は同様であってよい。
加速度センサ40は、携帯端末50’の振動を検出する。同様に、携帯端末50’の振動を検出するために、加速度センサ40に代えてジャイロセンサが使用されてもよい。
図5は、本実施例の携帯端末50’により実現される主要処理の一例を示すフローチャートである。本処理ルーチンは、車両のイグニッションスイッチがオンである間、所定周期毎に繰り返し実行されてもよい。
ステップ500では、携帯端末50’の処理装置50bは、加速度センサ40の出力に基づいて、携帯端末50’の振動状態に変化があったか否かを判定する。例えば、携帯端末50’の振動状態に変化は、低振動状態と高振動状態との間の変化であってよい。この場合、加速度センサ40の出力が所定値未満の場合には、低振動状態と判定し、加速度センサ40の出力が所定値以上の場合に、高振動状態と判定してもよい。所定値は、携帯端末50での表示部50aでのタッチ操作を悪化させうる最小振動レベルに対応してよく、実験等により適合されてもよい。また、この低振動状態と高振動状態との間の変化の判定ロジックには、チャッタリングを防止するために、ヒステリシスを設けてもよい。
本ステップ500において、携帯端末50’の振動状態に変化があった場合には、ステップ502に進み、携帯端末50’の振動状態に変化がない場合には、そのまま終了する。
ステップ502では、携帯端末50’の処理装置50bは、携帯端末50’の振動状態の変化に応じて、表示部品を変更する。表示部品についての説明は、上述の実施例1の場合と同様であってよい。表示部品は、低振動状態用と高振動状態用とで予めそれぞれ用意されてよい。また、表示部品は、制御対象機器42毎に予め用意されてよい。これら予め用意された表示部品は、携帯端末50’内のメモリ(例えばROM)等に記憶されてもよい。また、表示部品は、外部(例えば外部サーバーや載装置1)との通信により取得されてもよいし、他のインタフェースを介して外部から取得されてもよい。また、携帯端末50’の振動状態の変化に応じた表示部品(リモコン操作画面)の変更態様についても、上述の実施例1による車両の振動状態の変化に応じた表示部品(リモコン操作画面)の変更態様と同様であってよい。
ステップ504では、携帯端末50’の処理装置50bは、変更後の表示部品に基づいて、表示部品を切り替える。即ち、処理装置50bは、変更後の表示部品に基づいて、表示部50aにおけるリモコン操作画面を切り替える。
このようにして図5に示す処理によれば、上述の実施例1と同様、携帯端末50’の振動状態の変化に応じて、携帯端末50’の表示部50aにおけるリモコン操作画面を切り替えることができる。これにより、携帯端末50’の表示部50aにおけるリモコン操作画面を携帯端末50’の振動状態に応じた最適な画面にすることができ(図3参照)、操作性が向上する。
尚、本実施例では、加速度センサ40(又はジャイロセンサ)を用いて携帯端末50’の振動状態を検出しているが、簡易的な実施例では、携帯端末50’の移動中(例えばユーザの歩行中)は振動が大きくなることを考慮して、加速度センサ40(又はジャイロセンサ)は、携帯端末50’の移動状態を検出するセンサにより置換されてもよい。例えば、携帯端末50’内部のGPS受信機からの位置情報(及びその変化)に基づいて、携帯端末50’が移動中である場合に、高振動状態と判定し、携帯端末50’が停止中である場合に、低振動状態と判定し、それぞれに応じたリモコン操作画面を実現してもよい。
また、本実施例では、高振動状態と低振動状態とで2段階で振動状態を判定しているが、3段階以上で振動状態を判定してもよい。この場合、振動レベルが高くなるにつれて操作ボタン90のサイズが段階的に大きくなるように変更されてもよい。操作ボタン90に付される文字のサイズや色等についても同様である。
また、上述した実施例1と本実施例2の間の中間的な変形例として、携帯端末50’側の加速度センサ40(又はジャイロセンサ)の情報が車載装置1’側に送信され、車載装置1’側で携帯端末50’の振動状態が判定されてもよい。この場合、判定した振動状態に応じて図2に示したステップ200以降の処理が実行されてよい。
次に、制御対象機器42がシートリクライニング装置である場合を例として、車載装置1と携帯端末50との連動態様について説明する。尚、ここでは、上述の実施例1による構成を前提として説明を行うが、上述の実施例2による構成においても同様の連動態様を実現することができる。
図6は、シートリクライニング装置を操作するときの車載装置1と携帯端末50の主要な動作の一例を示すフローチャートである。図7は、(A)携帯端末50の表示部50aに表示されるシートリクライニング装置操作用のリモコン操作画面の一例と、(B)ディスプレイ20に表示されるガイド画面の一例を示す図である。
携帯端末50の表示部50aには、リモコン選択画面が表示されている。リモコン選択画面は、複数の制御対象機器42のうちから所望の制御対象機器42を選択するための画面である。尚、表示部50a上のリモコン選択画面は、リモコン操作画面の一例である。従って、リモコン選択画面に含まれる各種操作ボタン(各制御対象機器42に対応する操作ボタン)についても上述の如く振動状態に応じてサイズ等が可変されてもよい。
ここでは、ユーザは、シートリクライニング装置を選択する場合を想定する(ステップ600)。ユーザが表示部50aのリモコン選択画面のシートリクライニング装置に係る操作ボタンを選択すると、その旨の情報が送信され、車載装置1の通信装置30を介してECU10に受信される。ECU10は、これに応答して、シートリクライニング装置操作用のリモコン操作画面を生成するための表示部品(リクライニング用表示部品)を生成する(ステップ602)。この際、ECU10は、車両の振動状態又は携帯端末50の振動状態に応じた表示部品を生成してもよい。尚、表示部品は、上述の如く、各種予め生成され、メモリに記憶されていてよい。この場合、ECU10は、リクライニング用表示部品をメモリから読み出せばよい。車載装置1のECU10は、このようにして生成したリクライニング用表示部品を、通信装置30を介して携帯端末50に送信する。携帯端末50の処理装置50bは、車載装置1から送られてきたリクライニング用表示部品に基づいて、表示部品を切り替える(ステップ604)。即ち、処理装置50bは、車載装置1から送られてきたリクライニング用表示部品に基づいて、表示部50aにおけるリモコン操作画面を切り替える。これにより、表示部50aには、図7(A)に示すようなシートリクライニング装置操作用のリモコン操作画面が表示される。尚、図7(A)に示す例では、シートリクライニング装置操作用のリモコン操作画面は、リクライニング(角度)調整用の操作ボタン90a,90bと、シートの前後位置調整用の操作ボタン90c,90dとを含む。また、ディスプレイ20には、図7(B)に示すように、表示部50aにおけるリモコン操作のガイド画面(リクライニング操作画面)が表示されてもよい。
ユーザがリモコン操作画面における操作ボタン90a−dのうちの所望の操作ボタンを選択し操作すると(ステップ606)、それに応じた操作信号が送信され、車載装置1の通信装置30を介してECU10に受信される。ECU10は、これに応答して、操作信号に応じた制御を実行する(ステップ608)。即ち、ECU10は、制御対象機器42としてのシートリクライニング装置に制御信号を送信し、携帯端末50で実行されたリモコン操作に対応する機能を実現する。例えば、操作ボタン90aが1回操作された場合には、ECU10は、リクライニング角が前傾方向に一段階変化するようにシートリクライニング装置を制御する。
図8は、シートリクライニング装置を操作するときの車載装置1と携帯端末50の主要な動作の他の一例を示すフローチャートである。
図8に示す例は、図6に示した例に対して、ステップ800の主体が車載装置1である点のみが異なる。具体的には、ディスプレイ20には、リモコン選択画面が出力されている。リモコン選択画面は、複数の制御対象機器42のうちから所望の制御対象機器42を選択するための画面である。ここでは、ユーザは、シートリクライニング装置を選択する場合を想定する(ステップ800)。ユーザが任意のユーザインターフェース(例えばタッチパネルディスプレイとしてのディスプレイ20)を介してリモコン選択画面のシートリクライニング装置に係るボタンを選択すると、その旨の情報がECU10に受信される。ECU10は、これに応答して、シートリクライニング装置操作用のリモコン操作画面を生成するための表示部品(リクライニング用表示部品)を生成する(ステップ802)。以降のステップ804乃至808は、図6に示した処理のステップ604乃至608と実質的に同一であってよい。
尚、図6以降に示した例では、ユーザがシートリクライニング装置を選択する場合を想定しているが、当然ながら、ユーザは、他の制御対象機器42を選択しうる。この場合、当該他の制御対象機器42に応じた表示部品に基づいて、表示部50aにおけるリモコン操作画面が生成される。このようにして、携帯端末50側では、予め各制御対象機器42用のリモコン操作画面を生成する機能を有していなくても、車載装置1から供給される表示部品に基づいて、各制御対象機器42用のリモコン操作画面を出力することができる。
以上、本発明の好ましい実施例について詳説したが、本発明は、上述した実施例に制限されることはなく、本発明の範囲を逸脱することなく、上述した実施例に種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、上述した実施例では、携帯端末50(携帯端末50’についても同様、以下同じ)の操作画面は、車載装置1をリモート操作するためのリモコン操作画面であったが、携帯端末50自身を操作するための操作画面にも適用することができる。即ち、携帯端末50自身を操作するための操作画面における操作ボタンについても、携帯端末50の振動状態に応じてサイズ等が同様に可変されてもよい。例えば、携帯端末50自身を操作するための操作画面における操作ボタンは、高振動状態の場合に低振動状態の場合に比べてサイズが大きくなるように変更されてもよい。
また、上述した実施例では、携帯端末50は、車載装置1をリモート操作する機能を備えているが、車載装置1以外の他の外部の装置をリモート操作する構成を実現することも可能である。他の外部の装置としては、家庭用のDVD装置やTV等を含んでよい。例えば、ユーザが歩きながら、家庭用のDVD装置の録画予約を行う場合には、高振動状態と判定されて、携帯端末50の操作画面における操作ボタンはサイズが大きく変更されてもよい。また、この場合も、他の外部の装置に対応するリモコン操作画面を生成するための表示部品は、当該他の外部の装置から供給されてよい。
また、上述した実施例において、操作ボタン90は、車載装置1(車載装置1’についても同様、以下同じ)が実装される車両の仕向け国に応じて配置や形状、文字の言語が変更されてもよい。これにより、仕向け国に応じた適切な操作ボタン90の配置等を実現することができる。仕向け国の判断は、例えばECU10が取得できる車両情報等からの仕向け地情報に基づいて実現されてもよい。或いは、操作ボタン90は、ユーザに応じて配置や形状等が変更されてもよい。これにより、ユーザの好み等に応じた操作ボタン90の配置等を実現することができる。例えば、ユーザにより操作ボタン90の配置等を変更設定可能とし、この設定状態をユーザ毎に保存することとしてよい。尚、ユーザの判断は、車載カメラを用いた画像処理や携帯端末50から取得可能なID情報に基づいて実現されてもよい。
また、上述した実施例において、複数のアプリケーションに対する各リモコン操作画面を選択的に表示できる構成の場合、携帯端末50の表示部50aのリモコン操作画面は、車載装置1が実装される車両の走行状況や周辺環境に応じて決定されてもよい。これは、車両の走行状況や周辺環境に応じて、使用するアプリケーションの頻度が異なるためである。車両の走行状況や周辺環境は、ナビゲーション装置からの情報や各種車載センサからの情報に基づいて判断されてもよい。例えば、高速道路を走行している場合には、長距離を走行する可能性が高いことを考慮し、HDD操作用の操作画面や、DVD再生装置操作用のリモコン操作画面が表示されてもよい。また、TV受信感度が良好である場合(例えば所定局以上の受信が可能な状態である場合)、TV操作用のリモコン操作画面が表示されてもよい。
また、上述した実施例において、複数のアプリケーションに対する各リモコン操作画面を選択的に表示できる構成の場合、携帯端末50の表示部50aのリモコン操作画面は、ユーザの行動パターンの学習結果に基づいて、決定されてもよい。例えば、あるユーザについて、30分以上走行状態が継続して、且つ、目的地まで更に30分以上かかると想定される場合にマッサージを行う傾向がある場合、本条件が成立した場合に、シートマッサージ用のリモコン操作画面が表示されてもよい。
また、上述した実施例において、操作ボタン90は押しボタンであったが、マウスのホイールに対する操作のように指を動かして操作する回転式のボタン等のような他の操作態様のボタンであってよい。
1、1’ 車載装置
10 ECU
20 ディスプレイ
30 通信装置
40 加速度センサ
42 制御対象機器
50、50’ 携帯端末
50a 表示部
50b 処理装置
90(90a−90d) 操作ボタン
10 ECU
20 ディスプレイ
30 通信装置
40 加速度センサ
42 制御対象機器
50、50’ 携帯端末
50a 表示部
50b 処理装置
90(90a−90d) 操作ボタン
Claims (6)
- 本体と、
前記本体に設けられ、操作ボタンが設定されるタッチパネルとを備え、
前記本体が振動を受ける所定条件が成立した場合に、前記タッチパネル上の操作ボタンのサイズ、操作ボタンに付される文字又は記号のサイズ、操作ボタンの色又は輝度、及び、操作ボタンを操作したときの応答音、のうちの少なくともいずれか1つを変更することを特徴とする、携帯端末。 - 前記本体が振動を受ける所定条件が成立した場合に、前記タッチパネル上の操作ボタンのサイズを大きくする、請求項1に記載の携帯端末。
- 前記本体が振動を受ける所定条件は、前記本体が車室内に位置することが検出された場合を含む、請求項1又は2に記載の携帯端末。
- 前記本体が振動を受ける所定条件は、前記本体が移動中であることが検出された場合を含む、請求項1又は2に記載の携帯端末。
- 前記操作ボタンは、外部の機器を操作するための操作ボタンである、請求項1〜4のうちのいずれか1項に記載の携帯端末。
- 前記操作ボタンの機能は、外部との通信により変更可能である、請求項1〜5のうちのいずれか1項に記載の携帯端末。
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2011
- 2011-12-15 JP JP2013549030A patent/JPWO2013088560A1/ja active Pending
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