JPWO2013081027A1 - 光学ガラス、光学素子、および光学機器 - Google Patents

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Abstract

光学ガラスであって、前記光学ガラスの全量に対して、SiO2:9質量%以上18質量%以下、B2O3:3質量%以上10質量%以下、BaO:20質量%以上40質量%以下、Na2O:0.5質量%以上5質量%以下、K2O:1質量%以上3質量%以下、ZrO2:1質量%以上6質量%以下、TiO2:22質量%以上28質量%以下、Nb2O5:8質量%以上13質量%以下、を含む。

Description

本発明は、例えばカメラなどの光学機器に用いられる光学素子に使用可能な光学ガラス、光学素子、および光学機器に関する。
本願は、2011年12月2日に出願された特願2011−265288号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
近年、光学機器の高機能化が進み、レンズ等の光学素子にも高い性能が要求されている。このため、例えば高屈折率かつ高分散等の特性を有する光学素子に適した光学ガラスが求められている(例えば特許文献1を参照)。
特開2007−254197号公報
しかしながら、従来の光学ガラスでは、高屈折率化を図るための成分調整によって失透安定性が低下することがあった。また、高分散を得るための成分調整によって、ガラスが着色しやすくなることがあった。
本発明の態様は、高屈折率かつ高分散であり、失透安定性に優れ、しかも着色の問題が生じない光学ガラス、光学素子、および光学機器を提供することを目的とする。
本発明の一態様である光学ガラスは、全量に対して、SiO:9質量%以上18質量%以下、B:3質量%以上10質量%以下、BaO:20質量%以上40質量%以下、NaO:0.5質量%以上5質量%以下、KO:1質量%以上3質量%以下、ZrO:1質量%以上6質量%以下、TiO:22質量%以上28質量%以下、Nb:8質量%以上13質量%以下を含む。
上記光学ガラスは、Al:1質量%以下、CaO:4質量%以下、ZnO:5質量%以下、La:1質量%未満を含んでもよい。
上記光学ガラスは、希土類元素を酸化物換算の合計量で1質量%未満含んでも良い。ここで希土類元素にはLa、Gd、Y、Yb、Sc、Ce、Pr、Nd、Pm、Sm、Eu、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Luが含まれる。
上記光学ガラスは、前記の希土類元素を実質的に含有しなくてもよい。ここで希土類元素を実質的に含有しないとは、不純物として不可避的に含有される濃度を超えて、ガラス組成物の実質的な構成成分として含有されないことを意味する。
上記光学ガラスは、前記屈折率(nd)が1.85以上1.91以下、アッベ数(νd)が23.5以上26.0以下であってもよい。
上記光学ガラスは、前記光学ガラスの全量に対して、Sb:1質量%以下を含有しても良い。
上記光学ガラスは、前記光学ガラスの全量に対して、WO:1質量%以下を含有しても良い。
本発明の別の態様である光学素子は、前記光学ガラスを母材とする。
本発明の別の態様である光学機器は、前記光学素子を備える。
本発明の態様によれば、高屈折率かつ高分散な光学ガラス、光学素子、および光学機器を提供することができる。
本発明の光学ガラスの一実施形態を用いた光学素子を備えた撮像装置の斜視図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。
本実施形態の光学ガラスは、SiO、B、BaO、NaO、KO、ZrO、TiO、およびNbを必須成分として含む。
各成分の含有率は、光学ガラスの全量に対して、SiOが9質量%以上18質量%以下、Bが3質量%以上10質量%以下、BaOが20質量%以上40質量%以下、NaOが0.5質量%以上5質量%以下、KOが1質量%以上3質量%以下、ZrOが1質量%以上6質量%以下、TiOが22質量%以上28質量%以下、Nbが8質量%以上13質量%以下である。
本実施形態の光学ガラスは、前記必須成分に加え、任意成分として、Al、CaO、ZnO、Laのうち1または2以上を含んでも良い。
各成分の含有率は、光学ガラスの全量に対して、Alが1質量%以下、CaOが4質量%以下、ZnOが5質量%以下、Laが1質量%未満である。
各成分の含有率は酸化物基準で示す。酸化物基準の表記は、本実施形態の光学ガラスの原料として使用される酸化物、複合塩、金属弗化物などが、熔融時に全て分解され酸化物へ変化すると仮定した場合に、組成物全体に対する各成分の当該生成酸化物の質量%を表すものである。
SiOは、含有率を9質量%以上18質量%以下とすることによって、失透安定性を高め、かつ成形性を良好にし、しかも光学ガラスの着色を防止できる。また、高屈折率化を図ることができる。
SiO含有率は、11質量%以上16質量%以下とすることができる。
SiO含有率は、低すぎれば光学ガラスの失透が起こりやすくなることがある。また、ガラスの溶融時の粘性が低下して成形が困難となることがある。また、SiO含有率が高すぎれば、光学ガラスが着色しやすくなることがある。また、高屈折率とすることが難しくなることがある。
は、含有率を3質量%以上10質量%以下とすることによって、失透安定性を高め、かつ成形性を良好にできる。また、高屈折率化を図ることができる。また、B含有率を前記範囲とすることによって、光学ガラスの着色性を改善できる可能性がある。
の含有率は、低すぎれば溶融性が悪化するとともにガラスが失透し易くなり、高すぎれば高屈折率化が容易でなくなることがある。また溶融時の粘性が低下して成形が容易でなくなることがある。
Alは、ガラスの耐失透性および化学的耐久性の向上に有効な成分であり、含有率1質量%を上限として配合することができる。Alの添加によって、光学ガラスの着色性を改善できる可能性がある。Alは含有率1重量%を越えると光学ガラスの耐失透性に影響が及ぶことがある。Al含有率は、0.6質量%以下とすることができる。
BaOは、優れた融材としての作用があり、その含有率を20質量%以上40質量%以下とすることによって、失透安定性を向上させ、かつガラスを着色することなく屈折率を高めることができる。
BaOの含有率は、低すぎれば前記効果が充分発揮されないことがある。BaOの含有率は、高すぎれば光学ガラスの化学的耐久性に影響が及ぶことがある。また、失透安定性が低下することがある。
CaOは、ガラスの比重を軽くし、かつ化学的耐久性および失透安定性を向上させる効果を有し、含有率4質量%を上限として配合することができる。また、CaO含有率の調整によって、光学ガラスの着色性を改善できる可能性がある。CaOは含有率4重量%を越えると溶融性および失透安定性が低下することがある。CaO含有率は、1質量%以上2.4質量%以下とすることができる。
ZnOは、ガラスの溶融性を向上させる効果を有し、またプレス成形温度を低下させプレス型の劣化を防ぐなどの効果が期待できる。ZnOは含有率5質量%を上限として配合することができる。ZnOの含有率が5重量%を越えると失透安定性が低下することがある。ZnO含有率は、1.4質量%以下とすることができる。
NaOおよびKOは、いずれもガラスの溶融性を向上させるのに有用である。
NaOの含有率は、0.5質量%以上5質量%以下とすることによって、ガラス溶融性を向上させるとともに、プレス成形温度を低下させプレス型の劣化を防ぐなどの効果が期待できる。NaO含有率は0.5質量%以上3質量%以下とすることができる。
NaOの含有率は、低すぎれば前記効果が得られず、高すぎれば化学的耐久性の低下、プレス時や溶融時の揮発量増大、溶融時の粘性の低下により成形性が低下する、あるいは失透安定性が低下することがある。
Oの含有率は、1質量%以上3質量%以下とすることによって、ガラス溶融性を向上させるとともに、プレス成形温度を低下させ、プレス型の劣化を防ぐなどの効果が期待できる。
Oの含有率は、低すぎれば前記効果が得られず、高すぎれば化学的耐久性の低下、プレス時や溶融時の揮発量増大、溶融時の粘性の低下により成形性が低下する、あるいは失透安定性が低下することがある。KO含有率は1質量%以上1.5質量%以下とすることができる。
NaOおよびKOは、合計含有率を1.5質量%以上8質量%以下とすることができる。
Laは、屈折率を高めるとともに、失透安定性を向上させる効果を有し、含有率を1質量%未満として配合することができる。
Laの含有率が高すぎれば溶融性が悪化し、失透が起こりやすくなる。Laは、実質的に含まれていなくてもよい。
ZrOは、屈折率および分散を高める効果があり、その含有率を1質量%以上6質量%以下とすることによって、ガラスを着色することなく屈折率および分散を高めることができる。
ZrOの含有率が低すぎると屈折率および分散を高める効果が低くなり、高すぎれば溶融性が悪化するとともに、失透安定性が低下することがある。ZrO含有率は3.6質量%以上6質量%以下とすることができる。
TiOは、ガラスの屈折率および分散を高める効果を有し、含有率を22質量%以上28質量%以下とすることによって、ガラスを着色することなくガラスの屈折率および分散を高め、かつ失透安定性を良好にすることができる。
TiO含有率は、低すぎれば屈折率および分散を高める効果が充分には発揮されないことに加え、失透安定性が低下することがある。また、TiO含有率は高すぎると、ガラスが着色し易くなることがある。
Nbは、含有率を8質量%以上13質量%以下とすることによって、ガラスの屈折率及び分散を高め、かつ失透安定性を向上させることができる。Nbは、光学ガラスの着色性にも影響を与える可能性がある。
Nbの含有率は低すぎれば屈折率および分散を高める効果が充分には発揮されず、高すぎれば失透安定性が低下することがある。Nb含有率は8質量%以上10.5質量%以下とすることができる。
本実施形態の光学ガラスは、任意成分として、Sbを含んでも良い。
Sbの含有率は、光学ガラスの全量に対し1質量%以下(例えば0.1質量%以下)とすることができる。
本実施形態の光学ガラスは、任意成分として、WOを含んでも良い。
WOは、ガラスの屈折率及び分散を高め、かつ失透安定性を向上させる効果を有する。WOの含有率は、光学ガラスの全量に対し1質量%以下(例えば0.1質量%以下)とすることができる。
本実施形態の光学ガラスは、任意成分として、LiO、Ta、MgO、SrO、Y、Gd、Ybのうち1または2以上を含んでも良い。
LiOは、溶融性を向上させるのに有用で、またプレス成形温度を低下させプレス型の劣化を防ぐなどの効果が期待できる。
Taは、ガラスの屈折率を高め、かつ化学的耐久性を向上させる効果を有する。
MgOおよびSrOは、ガラスの光学恒数値の調整に有用である。
、Gd、Ybはいずれもガラスの化学的耐久性を向上させ、かつガラスを着色することなく屈折率を高める効果を有する。
LiOは3質量%以下、Taは3質量%以下、MgOは10質量%以下、SrOは10質量%以下、Yは1質量%以下、Gdは1質量%以下、Ybは1質量%以下とすることができる。
本実施形態の光学ガラスには、Asを脱泡剤として添加することもできる。脱泡剤の添加量は、例えば光学ガラスの全量に対し、0.5質量%以下である。
本実施形態の光学ガラスは、希土類元素を実質的に含有しないか、又は希土類元素を酸化物換算の総量で1質量%未満を含む構成とすることができる。本実施形態のガラス組成によれば、希土類元素を実質的に含有しないか又は少量しか含有しない場合であっても、高屈折率かつ高分散で透過率や耐失透性に優れた光学ガラスが得られるので、希土類元素を使用することによる原料コストの上昇や原料入手の不安定性という問題を回避することができる。
本実施形態の光学ガラスは、前記構成を有し、かつ屈折率(nd)が1.85以上1.91以下、アッベ数(νd)が23.5以上26.0かつである高屈折率高分散光学ガラスである。
本実施形態の光学ガラスは、その他必要に応じて、清澄、着色、消色や光学恒数値の微調整などの目的で、公知の清澄剤や着色剤、フッ素化合物、Pなどの成分を前記ガラス組成に適量添加することができる。
本実施形態における光学ガラスは、通常の方法で製造することができ、例えば、酸化物、炭酸塩、硝酸塩などの原料を目標組成となるように調合し、1100〜1400℃にて溶融させて、攪拌して均一化し、泡切れを行った後、金型に流し成形する製造方法を採用できる。
前記原料は、不純物の含有量が少ない高純度品を使用することができる。例えば、SiO原料、BaO原料、TiO原料のうち1または2以上として高純度品を使用することができる。高純度品とは、その成分を99.85質量%以上含むものである。
高純度品の使用によって、不純物量が少なくなる結果、例えば波長410nm以下の光の内部透過率を高くできる。例えば、波長410nm以下の光の内部透過率を80%またはそれ以上とすることができる。
図1は、本実施形態における光学ガラスを母材とするレンズ4(光学素子)を備えた撮像装置1(光学機器)を示している。
この撮像装置1は、いわゆるデジタル一眼レフカメラであり、この撮像装置1は、カメラボディ2のレンズマウント(不図示)にレンズ鏡筒3が着脱自在に取り付けられ、このレンズ鏡筒3のレンズ4を通した光がカメラボディ2の背面側に配置されたマルチチップモジュール7のセンサチップ(固体撮像素子)5上に結像される。このセンサチップ5は、いわゆるCMOSイメージセンサ等のベアチップである。
マルチチップモジュール7は、例えばセンサチップ5がガラス基板6上にベアチップ実装されたCOG(Chip On Glass)タイプのモジュールである。
撮像装置はデジタル一眼レフカメラに限られず、その他のレンズ交換式カメラやコンパクトカメラ、工業用カメラ、スマートフォン用カメラモジュール等の撮像手段を備えた種々の光学機器が含まれる。
光学機器としては、撮像装置に限らず、プロジェクタ、カメラ用交換レンズ、顕微鏡、各種レーザ機器等を挙げることができる。光学素子としては、レンズに限らず、プリズムを挙げることができる。
本実施形態によれば、希土類元素を多量に使用せずに高屈折率化および高分散化を図ることができる。高価な希土類元素の使用量を抑えることができるため、製造コスト低減が可能となる。
本実施形態によれば、前記各成分を含有させることによって、失透安定性を高め、かつ着色を防止できる。さらには、内部透過率を良好にすることができる。
以下に本実施形態の組成例を示すが、本実施形態はこれら組成例に限定されるものではない。
酸化物、炭酸塩、硝酸塩などの原料を表1に示す組成比となるように所定の割合で調合し、坩堝にて1200〜1400℃で加熱熔解し、成形、徐冷して光学ガラスの成形品を得た。
表1〜表3に、各成分の酸化物基準の構成割合を質量%で示す。
光学ガラスのd線に対する屈折率(nd)およびアッベ数(νd)を測定した。
光学ガラスの失透および着色の有無を調べた。また、光学ガラスを熱間プレス加工(760℃)した際の失透(プレス時失透)の有無を、760℃30分間の等温保持試験により調べた。結果を併せて表1〜表3に示す。
Figure 2013081027
Figure 2013081027
Figure 2013081027
組成例9では、希土類元素(La)の添加によって高い屈折率(nd)が得られたが、失透が生じた。
これに対し、本発明の一態様である組成例1では、希土類元素を使用しないが、失透を起こさせずに高屈折率化および高分散化が可能となった。40質量%を越えるBaOを配合した組成例10では、失透安定性が低下した。
このように、本発明の態様のガラス組成を採用することによって、希土類元素(Laなど)を使用せずに高屈折率化および高分散化を実現することができた。前記組成の採用により、高価な希土類元素の使用量を抑えることができるため、製造コスト低減が可能となる。
含有率が前記範囲を外れる組成例11〜13、およびCaO含有率が前記範囲を外れる組成例14では、組成例1に比べて失透安定性が低くなった。
組成例1〜8は、Al、NaO、KO、またはZnOの含有率が前記範囲を外れる組成例16〜18に比べ、失透安定性に優れていた。
SiO含有率が高い組成例19ではガラスの着色の問題が生じ、SiO含有率が低い組成例20では失透の問題が生じたが、組成例1〜8では、着色を生じさせずに失透安定性を高めることができた。
また、組成例1〜8は、TiO含有率が低い組成例21に比べて失透安定性が優れていた。
(組成例22、23)
組成例22では、組成例1〜8を参考にして成分を微調整した光学ガラスを作製し、内部透過率が80%となる光の波長を調べた。各成分の原料には通常純度品を用いた。前記光の波長は420nmであった。
組成例23では、SiO、BaO、TiOの原料として高純度品を使用すること以外は組成例22と同様にして光学ガラスを作製し、内部透過率が80%となる光の波長を調べたところ、前記光の波長は402nmであった。
高純度品とは、当該成分を99.85質量%以上含むものである。
組成例22、23の結果より、原料(SiO、BaO、TiO)として高純度品を使用することにより、内部透過率を改善できたことがわかる。
1・・・撮像装置(光学機器)、4・・・レンズ(光学素子)。

Claims (7)

  1. 光学ガラスであって、前記光学ガラスの全量に対して、
    必須成分として、
    SiO:9質量%以上18質量%以下、
    :3質量%以上10質量%以下、
    BaO:20質量%以上40質量%以下、
    NaO:0.5質量%以上5質量%以下、
    O:1質量%以上3質量%以下、
    ZrO:1質量%以上6質量%以下、
    TiO:22質量%以上28質量%以下、
    Nb:8質量%以上13質量%以下、
    を含むことを特徴とする光学ガラス。
  2. 任意成分として、
    Al:1質量%以下、
    CaO:4質量%以下、
    ZnO:5質量%以下、
    La:1質量%未満、
    を含むことを特徴とする請求項1に記載の光学ガラス。
  3. 任意成分として、希土類元素を酸化物換算の合計量で1質量%未満含むことを特徴とする請求項1または2に記載の光学ガラス。
  4. 希土類元素を実質的に含有しないことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の光学ガラス。
  5. 屈折率(nd)が1.85以上1.91以下、アッベ数(νd)が23.5以上26.0以下であることを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか1項に記載の光学ガラス。
  6. 請求項1〜5のうちいずれか1項に記載の光学ガラスを母材とすることを特徴とする光学素子。
  7. 請求項6に記載の光学素子を備えたことを特徴とする光学機器。
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