JPWO2013061684A1 - 内燃機関の回転速度制御装置及び回転速度制御方法 - Google Patents

内燃機関の回転速度制御装置及び回転速度制御方法 Download PDF

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Abstract

吸気量の変更と機械的圧縮比の変更とを併用して、回転速度制御における目標回転速度と実回転速度との偏差を速やかに減少させることを目的とする。吸気量を変更可能な電制のスロットル弁(23)と、機械的圧縮比を変更可能な可変圧縮比機構(30)と、を備える。ECU(40)は、アイドル運転時に、目標アイドル回転速度と実回転速度との偏差を算出し、この偏差の大きさに応じて、吸気量と機械的圧縮比のいずれか一方又は両方を制御対象として選択し、選択した吸気量と機械的圧縮比のいずれか一方又は両方を変更することにより、前記偏差を減少させる。

Description

本発明は、内燃機関の回転速度制御に関する。
車両に搭載される内燃機関では、周知のように、クランク角センサ等により検出される内燃機関の実回転速度と目標アイドル回転速度との偏差に応じてスロットル弁等により吸気量(吸入空気量)を増減することにより、機関回転速度を目標アイドル回転速度に収束させる、いわゆるアイドル回転速度制御が行われる。
一方、機関運転状態に応じてピストンストローク特性を変化させることによって、内燃機関の機械的圧縮比(膨張比)を変更可能な可変圧縮比機構が本出願人等により提案されている。このような可変圧縮比機構を利用したアイドル回転速度制御の一例として、特許文献1には、圧縮比変更の応答遅れに伴うアイドル回転速度制御の収束性の悪化を抑制するように、圧縮比センサにより実圧縮比を検出し、この実圧縮比に応じて吸気量を補正する技術が記載されている。
また、特許文献2には、スロットル弁による吸気量制御に加え、点火時期制御を併用してアイドル回転速度制御を行う技術が記載されている。アイドル運転時には、目標アイドル回転速度を維持するようにスロットル開度を調整して吸気量を増減する一方、エアフローメータにより検出される実吸気量に基づいて点火時期を補正している。
特開2004−239146号公報 特許第2709061号公報
スロットル弁はシリンダから比較的離れた吸気通路の上流側に配置されるために、スロットル弁による吸気量の調整には、ある程度の応答遅れを伴う。従って、スロットル弁による吸気量の増減のみにより回転速度制御を行うと、特に、目標回転速度と実回転速度との偏差が比較的小さい場合に、偏差の収束性が悪い、という問題がある。一方、上記特許文献2のように、回転速度制御に点火時期制御を併用する場合、点火時期の進角が可能なように、点火時期を予め遅角しておく必要があり、その分、適切な点火時期(MBT)に対する遅角量が増加して、燃費性能が低下する。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、吸気量の変更制御と機械的圧縮比の変更制御とを併用して、回転速度制御における目標回転速度と実回転速度との偏差を良好に収束させるものである。すなわち、本発明では、内燃機関の前記実回転速度を目標回転速度に近づける回転速度制御中であるとき、目標回転速度と実回転速度との偏差を算出し、前記偏差の大きさに応じて前記吸気量と前記機械的圧縮比のいずれか一方又は両方を制御対象として選択し、選択した前記吸気量と前記機械的圧縮比のいずれか一方又は両方を変更することにより前記偏差を減少させることを特徴としている。
本発明によれば、吸気量の変更制御と機械的圧縮比の変更制御とを併用して、回転速度制御における目標回転速度と実回転速度との偏差を良好に収束することが可能となる。
本発明の一実施例に係るアイドル回転速度制御装置が適用される内燃機関のシステム構成図。 上記内燃機関の可変圧縮比機構を示す構成図。 上記可変圧縮比機構の説明図であり、(A),(B)が高圧縮比位置,低圧縮比位置のそれぞれにおけるリンクレイアウトを示す説明図、(C)が制御軸近傍の拡大図、(D)がピストンモーションを示す説明図。 本実施例に係るアイドル回転速度制御の流れを示すフローチャート。 図4のアイドル判定フラグの設定処理の詳細を示すフローチャート。 図4のアイドル回転速度制御の詳細を示すフローチャート。 図6のアイドル回転割付制御の詳細を示すフローチャート。 図7の圧縮比上限値設定処理の詳細を示すフローチャート。 圧縮比上限値設定用のマップを示す説明図。 重み係数設定用のテーブルを示す説明図。 上記アイドル回転速度制御の処理内容を簡略的に示すブロック図。 図11のアイドル回転割付手段の詳細を示すブロック図。 同じく図11のアイドル回転割付手段の詳細を示すブロック図。
以下、本発明の好ましい実施例を図面を参照して説明する。図1は、本発明が適用されるポート噴射方式の火花点火式ガソリン機関のシステム構成を示す構成図である。内燃機関10は、複数のシリンダ(ボア)11Aが設けられたシリンダブロック11と、このシリンダブロック11の上側に固定されるシリンダヘッド12とを有している。シリンダブロック11の下側には、エンジンオイルを貯留するオイルパン14として、二分割のオイルパンアッパ14Aとオイルパンロア14Bとが装着されている。なお、この図1では、一つの気筒のシリンダ11Aのみを描いており、実際には複数のシリンダ11Aが気筒列方向に並設されている。
各シリンダ11Aにはピストン15が摺動可能に配設されており、各ピストン15の上方には、ペントルーフ型のシリンダヘッド12の下面との間に燃焼室13が形成されている。各燃焼室13には吸気弁16を介して吸気ポート17が接続するとともに、排気弁18を介して排気ポート19が接続し、更に、燃焼室13内の頂部中央に混合気を火花点火する点火プラグ20が配設されている。
各気筒の吸気ポート17に接続する吸気通路21には、吸気コレクタ22の上流側に、吸気量(吸入空気量)を調整する電子制御式のスロットル弁23が設けられるとともに、各気筒の吸気ポート17へ向けて燃料を噴射する燃料噴射弁24が設けられている。なお、このようなポート噴射型の構成に限らず、燃焼室内に直接燃料を噴射する筒内直噴式の構成であっても良い。また、スロットル弁23の上流側には、図示していないが、吸気量を検出するエアフロメータや吸気中の異物を捕集するエアフィルタ等が設けられている。
各気筒の排気ポート19が接続・集合する排気通路25には、三元触媒等の触媒26が介装されるとともに、この触媒26の上流側(及び下流側)に、排気の空燃比を検出する酸素濃度センサ等の空燃比センサ27が設けられる。この空燃比センサ27の検出信号に基づいて、排気の空燃比を目標空燃比(理論空燃比)に維持するように燃料噴射量を増減する空燃比フィードバック制御が行われる。
また、この内燃機関10には、吸気量を変更可能な装置として、上述した電制のスロットル弁23の他に、吸気弁16のバルブリフト特性を変更可能な吸気側可変動弁機構28と、排気弁18のバルブリフト特性を変更可能な排気側可変動弁機構29と、が設けられている。これらの可変動弁機構28,29には、特開2002−235567号公報等に記載されているように、クランクシャフトに対するカムシャフトの回転位相を遅角もしくは進角させることによって、バルブタイミングを遅角もしくは進角させる可変バルブタイミング機構や、吸気弁もしくは排気弁の作動角とバルブリフト量の双方を同時かつ連続的に変更可能なリフト作動角変更機構等を用いることができる。これらの機構の構成は上記公報等により公知であるために、ここでは説明を省略する。
更に、内燃機関の機械的圧縮比(膨張比)を変更可能な装置として、ピストン15の上死点位置及び下死点位置を含めたピストンストローク特性を変更することにより機械的圧縮比を変更可能な可変圧縮比機構30が設けられている。この可変圧縮比機構30を駆動するアクチュエータとしての電動機31には、実際の機械的圧縮比に対応する電動機31の回転角を検出する電動機回転角センサ32と、電動機31の負荷を検出する電動機負荷センサ33と、が内蔵されている。
機関運転状態を検出する各種センサ類として、上述したセンサ類の他に、スロットル弁23のスロットル開度を検出するスロットル開度センサ34、クランクシャフト41のクランク角を検出するクランク角センサ35、ウォータジャケット36内の冷却水の温度、つまり機関水温を検出する水温センサ37、ノッキングを感知するノックセンサ38、及び運転者により操作されるアクセルペダルのアクセル開度APOを検出するアクセル開度センサ39等が設けられている。
制御部としてのECU(エンジン・コントロール・ユニット)40は、各種制御処理を記憶及び実行する機能を有するマイクロコンピュータを備えるもので、上述した各種センサ類からの入力信号に基づいて、スロットル弁23、点火プラグ20、燃料噴射弁24、可変動弁機構28,29、及び可変圧縮比機構30の電動機31等へ制御信号を出力して、その動作を制御する。
図2〜図4を参照して、上記の可変圧縮比機構30は、各気筒のピストン15が受ける燃焼圧をクランクシャフト41に回転動力として機械的に伝達する複リンク式のピストン−クランク機構を利用して機械的圧縮比を変更可能なものである。図2にも示すように、クランクシャフト41には、ジャーナル中心に対して偏心したクランクピン42が各気筒毎に設けられている。可変圧縮比機構30は、クランクピン42に回転可能に装着されるロアリンク43と、このロアリンク43とピストン15とを連結するアッパリンク44と、ロアリンク43と制御軸46とを連結する制御リンク45と、を有している。アッパリンク44は、棒状をなすリンク部品であり、その上端がピストンピン47を介してピストン15に対して揺動可能に連結されているとともに、その下端が第1連結ピン48を介してロアリンク43に対して揺動可能に連結されている。ロアリンク43は、クランクピン42を挟み込む2部材に分割構成されている。制御リンク45の上端は第2連結ピン49を介してロアリンク43に対して揺動可能に連結されており、第1連結ピン48と第2連結ピン49とはクランクピン42の中心に対して互いに反対側に配置されている。制御リンク45の下端は、制御軸46に偏心して設けられた偏心軸部50に揺動可能に取り付けられている。
制御軸46は、メインベアリングキャップ53及びサブベアリングキャップ54を用いてシリンダブロック11側に回転可能に支持されるとともに、その外周にギア51が形成されており、このギア51が電動機31の回転軸52に設けられたピニオン52Aと噛み合っている。この電動機31によって制御軸46の回転位置を変更することにより、偏心軸部50の位置が変位し、この偏心軸部50の変位に伴って、制御リンク45を介してロアリンク43の姿勢が変化して、ピストン上死点位置及びピストン下死点位置を含むピストンストローク特性が変化する。
図3に示すように、制御軸46の回転位置が高圧縮比位置(A)にある場合には、ピストン上死点位置(図では便宜的にピストンピン47の中心位置として表している)が高い位置となり、制御軸回転位置が低圧縮比位置(B)にある場合には、ピストン上死点位置が上記の高圧縮比位置(A)よりも所定量ΔDだけ低い位置となる。図3(D)は、高圧縮比位置(A)及び低圧縮比位置(B)のそれぞれにおけるピストンモーション、つまりピストンストローク特性を示している。
このような可変圧縮比機構30は、機関運転状態に応じて機械的圧縮比を変更できることに加え、図3(A),(B)に示すようにリンクレイアウトを適切に設定することによって、図3(D)に示すように、ピストンストローク特性そのものを、単振動に近い適切な特性に設定することが可能となる。また、ピストンピン47に対するアッパリンク44の揺動角度を小さく抑制することによりピストンとシリンダ壁面との接触部分に作用するスラスト−反スラスト方向の荷重を抑制することができる。しかも、リンク部品の連結部分の大半が面接触となるために、潤滑が行い易く、信頼性・耐久性にも優れている。また、制御軸46を、クランクシャフト41の斜め下方であって、オイルパンアッパ14Aの側壁近傍に配置しているために、制御軸46周りの潤滑性に優れ、かつ、オイルパンアッパ14Aの外側に取り付けられる電動機31と制御軸46との連結機構を簡素化することができる。なお、この例では、アクチュエータとして高い応答性が得られる電動機31を用いているが、油圧式のアクチュエータを用いることもできる。
次に、本実施例の要部をなすアイドル回転速度制御について、図5〜図13を参照して説明する。内燃機関がアイドル運転中であるアイドル運転時には、内燃機関の実回転速度rNeを目標アイドル回転速度tNeに収束させるためのアイドル回転速度制御が行われる。ここで、本実施例におけるアイドル回転速度制御においては、吸気量の変更制御と機械的圧縮比の変更制御とを併用して、目標アイドル回転速度tNeと実回転速度rNeとの偏差ΔNe(ΔNe=tNe−rNe)を減少・収束させている。つまり、偏差ΔNeの大きさに応じて、吸気量と機械的圧縮比のいずれか一方又は両方を制御対象として選択し、選択した吸気量と機械的圧縮比のいずれか一方又は両方を変更することによって、偏差ΔNeを減少させるようにしている。
図4は、このようなアイドル回転速度制御の処理の流れを示すフローチャートである。このルーチンは、上記のECU40に記憶され、所定期間毎(例えば、10ms毎)に繰り返し実行される。ステップS11では、アイドル運転の判定結果を示すアイドル判定フラグの設定処理を実行する。図5は、このアイドル判定フラグの設定処理の詳細を示すサブルーチンである。ステップS21では、上記のアクセル開度センサ39により検出されるアクセル開度APOと実回転速度rNeとが読み込まれる。実回転速度rNeは、内燃機関の実際の回転速度を検出もしくは推定した値であり、例えば上記のクランク角センサ35の出力信号を用いて求められ、あるいはカムシャフトのカム角を検出するカム角センサと上記のクランク角センサ35の出力信号を併用して求められる(回転速度検出手段)。
ステップS22では、アクセル開度APOが、予め設定された所定のしきい値thAPO以下であるかを判定する。このしきい値thAPOは、アクセル開度APOがほぼ全閉であることを判定するためのもので、「0」もしくは「0」に近い値に設定される。ステップS23では、実回転速度rNeが所定のしきい値thNe以下であるかを判定する。このしきい値thNeは、アイドル回転速度制御と通常制御との切換が頻繁に行われることにより運転性を阻害することのないように、目標アイドル回転速度tNeよりも若干高い値に設定される。
アクセル開度APOがしきい値thAPO以下で、かつ、実回転速度rNeがしきい値thNe以下である場合には、ステップS24へ進み、アイドル判定フラグが、アイドル運転状態であることを示す「1」に設定される。それ以外の場合、つまり、アクセル開度APOがしきい値thAPOを超えているか、もしくは実回転速度rNeがしきい値thNeを超えている場合には、ステップS25へ進み、アイドル判定フラグが、アイドル運転状態にないことを示す「0」に設定される。
なお、アイドル運転の判定は、これに限らず、パーク/ニュートラルスイッチのON、ブレーキペダルのON、車速が所定のしきい値以下等の他の条件を組み合わせて行うことができる。
再び図4を参照して、ステップS12では、図5のサブルーチンにより設定されたアイドル判定フラグが「1」であるか否かを判定する。アイドル判定フラグが「1」であれば、ステップS13へ進み、アイドル回転速度制御が実行される。一方、アイドル判定フラグが「0」であれば、ステップS14へ進み、アイドル回転速度制御の実行が禁止され、通常制御が実施される。この通常制御では、アクセル開度APOに応じた要求トルク・吸気量が得られるようにスロットル開度が制御されるとともに、上記の空燃比フィードバック制御により目標空燃比を維持するように燃料噴射量が増減され、かつ、アクセル開度APOや実回転速度rNe等に応じて可変動弁機構28,29が駆動制御される。
図6は、図4のステップS13のアイドル回転速度制御の詳細を示すサブルーチンである。ステップS31では、目標アイドル回転速度tNeと、実回転速度rNeと、を読み込む。目標アイドル回転速度tNeは、冷却水温、エアコン等の補機類の作動状態、自動変速機のギヤ位置などに応じて設定され、また、バッテリ電圧等に応じて補正される。ステップS32では、上記の目標アイドル回転速度tNeと実回転速度rNeとの偏差ΔNeを求める。
そしてステップS33では、この偏差ΔNeに基づいて、アイドル回転割付制御を実施する。つまり、偏差ΔNeの大きさに応じて、スロットル弁23により変更される吸気量と、可変圧縮比機構30により変更される機械的圧縮比と、のいずれか一方又は両方を制御対象として選択する。具体的には後述するように、偏差ΔNeの絶対値の大きさに基づいて、偏差ΔNeを、吸気量の変更制御により収束させる吸気量制御用偏差ΔNe_Qaと、機械的圧縮比の変更制御により収束させる圧縮比制御用偏差ΔNe_εと、に分配する。これによって、同一の偏差ΔNeを収束させる制御対象として吸気量と機械的圧縮比とを併用しているにもかかわらず、両制御の干渉によるハンチングを抑制することができる。
なお、可変圧縮比機構30による機械的圧縮比の変更に応じて各気筒のシリンダ内に供給される実際の吸気量は増減するものの、上記制御対象としての「吸気量」は、このような実際の吸気量ではなく、アイドル回転速度制御に用いられるスロットル弁23の開度に応じて増減する「吸気量」を意味している。制御対象としての「吸気量」を変更するデバイスとしては、上記のスロットル弁23に限らず、例えば上記の可変動弁機構28,29を単独もしくはスロットル弁23と併用する構成としても良い。
続くステップS34では、上記のアイドル回転割付制御により選択された吸気量と機械的圧縮比のいずれか一方又は両方を変更することにより、上記の偏差ΔNeを減少させるように、後述する圧縮比・吸気量フィードバック(FB)制御が実施される。吸気量フィードバック制御により偏差ΔNeを減少させる場合、実回転速度rNeが目標アイドル回転速度tNeよりも低いときには吸気量を増加させ、実回転速度rNeが目標アイドル回転速度tNeよりも高いときには吸気量を減少させるように、スロットル弁23が駆動制御される。また、圧縮比フィードバック制御により機械的圧縮比を変更することにより偏差ΔNeを減少させる場合、実回転速度rNeが目標アイドル回転速度tNeよりも低いときには機械的圧縮比を大きくし、実回転速度rNeが目標アイドル回転速度tNeよりも高いときには機械的圧縮比を小さくするように、可変圧縮比機構30が駆動制御される。
図7は、図6のステップS33のアイドル回転割付制御の詳細を示すサブルーチンである。ステップS41では、アイドル運転条件でノッキング及びプレイグニッションが発生しない範囲での最大の機械的圧縮比に相当する圧縮比上限値εmaxを設定する。図8は、この圧縮比上限値εmaxの設定処理の詳細を示すサブルーチンである。ステップS51では、上記の水温センサ37の検出信号に基づいて、機関温度に相当する機関水温を読み込む。ステップS52では、この機関水温を用いて、予め設定及び記憶された図9に示すような圧縮比上限値設定用のマップを検索して、機関水温の影響を考慮した補正値ε1を算出する。
ステップS53では、予め設定された基本圧縮比上限値ε0から上記の補正値ε1を減算することによって、最終的な圧縮比上限値εmaxを求める(εmax=ε0−ε1)。ここで、基本圧縮比上限値ε0は、機関水温が暖機完了後の定常の水温(例えば80℃)であるときに、アイドル運転条件でノッキング及びプレイグニッションが発生しない最大圧縮比に相当する値である。補正値ε1は、機関水温の上昇に伴う圧縮比低下分に相当する値であり、機関水温が高くなるほど、ノッキングやプレイグニッションが生じ易くなることから、補正値ε1も大きな値とされる。なお、この例では機関温度に相当するパラメータとして機関水温を用いているが、センサ等により検出もしくは推定される機関油温あるいは吸気温度を単独もしくは組み合わせて用いるようにしても良い。
再び図7を参照して、ステップS42では、機関水温が、予め設定された所定のしきい値を超えているか否かを判定する。ステップS43では、機械的圧縮比εが上記の圧縮比上限値εmaxに達したか否かを判定する。ここでの機械的圧縮比εは制御目標値であるが、電動機回転角センサ32等により検出もしくは推定される機械的圧縮比の検出値・推定値を用いるようにしても良い。
機関水温がしきい値を超えておらず、かつ、機械的圧縮比εが圧縮比上限値εmaxに達していない場合には、ステップS44へ進み、偏差ΔNeの絶対値を用いて、予め設定及び記憶された図10に示すような重み係数設定用のテーブルを参照して、重み係数Kを算出する。この重み係数Kを用いて、トータルの偏差ΔNeが、吸気量の変更制御により減少させる吸気量制御用偏差ΔNe_Qaと、機械的圧縮比の変更制御により減少させる圧縮比制御用偏差ΔNe_εと、に分配される。なお、吸気量制御用偏差ΔNe_Qaと圧縮比制御用偏差ΔNe_εとの和がトータルの偏差ΔNeである。
図10の破線の特性Aは重み係数Kの一例を示している。この場合の重み係数Kは、トータルの偏差ΔNeに対する吸気量制御用偏差ΔNe_Qaの割合に相当する係数であり、偏差ΔNeの絶対値の大きさが大きくなるほど、連続的に大きな値となるように設定されている。但し、偏差ΔNeの絶対値に応じて重み係数Kを段階的に変更するようにしても良い。
図10に示すように、偏差ΔNeの絶対値が範囲α内の中間の大きさである場合には、重み係数Kが0より大きく1より小さな値とされて、吸気量制御用偏差ΔNe_Qaと圧縮比制御用偏差ΔNe_εの双方が0より大きな値となる。従って、この場合には、吸気量と機械的圧縮比の双方の変更制御を用いたアイドル回転速度制御により偏差ΔNeが減少・収束されることとなる。
ステップS45では、上記の重み係数Kと偏差ΔNeとに基づいて圧縮比制御用偏差ΔNe_εと吸気量制御用偏差ΔNe_Qaとをそれぞれ算出する。吸気量制御用偏差ΔNe_Qaは、偏差ΔNeと重み係数Kとを乗じて求められる。一方、圧縮比制御用偏差ΔNe_εは、偏差ΔNeから吸気量制御用偏差ΔNe_Qaを減じた値であり、偏差ΔNeと(1−K)とを乗じて求められる。
従って、目標アイドル回転速度tNeと実回転速度rNeとの偏差ΔNeが大きくなるほど、重み係数Kが大きな値とされて、吸気量制御用偏差ΔNe_Qaの割合が大きくなり、偏差ΔNeが小さくなるほど、重み係数Kが小さな値とされて、圧縮比制御用偏差ΔNe_εの割合が大きくなる。このように、偏差ΔNeの絶対値が比較的大きいときには、圧縮比制御用偏差ΔNe_εよりも吸気量制御用偏差ΔNe_Qaを大きくすることで、機械的圧縮比の過度な変動を抑制して、これに伴う燃費の悪化や運転性の低下を抑制するとともに、ノッキングやプレイグニッションの発生を抑制することができる。一方、偏差ΔNeの絶対値が比較的小さいときには、吸気量制御用偏差ΔNe_Qaよりも圧縮比制御用偏差ΔNe_εを大きくすることで、応答性に優れた機械的圧縮比の変更分を大きくして、偏差ΔNeを速やかに収束させることができる。
再び図7を参照して、機関水温がしきい値を超えているか、あるいは機械的圧縮比εが圧縮比上限値εmaxに達した場合には、ステップS42もしくはS43からステップS46へ進み、重み係数Kが「1」に固定される。これによって、圧縮比制御用偏差ΔNe_εが「0」となり、吸気量制御用偏差ΔNe_Qaが偏差ΔNeと等しい値とされる。
つまり、機械的圧縮比εが圧縮比上限値εmaxに達した場合、偏差ΔNeの大きさにかかわらず、機械的圧縮比εの変更を禁止して、機械的圧縮比εを圧縮比上限値εmaxに固定し、吸気量を変更することのみによって偏差ΔNeを減少させる。これによって、機械的圧縮比εが圧縮比上限値εmaxを超えることを防止して、ノッキングやプレイグニッションの発生を抑制・回避することができ、かつ、吸気量の変更制御により偏差ΔNeを収束させることが可能となる。
また、機関水温がしきい値を超えた場合、ステップS42からステップS46へ進み、重み係数Kを1に設定する。これによって、偏差ΔNeの大きさにかかわらず、機械的圧縮比εの変更を禁止して、機械的圧縮比εを圧縮比上限値εmaxもしくは圧縮比上限値εmaxよりも小さい所定の機械的圧縮比に固定し、吸気量を変更することによって偏差ΔNeを減少させる。これによって、機関水温の上昇に伴い機械的圧縮比εが圧縮比上限値εmaxを超えることを防止して、ノッキングやプレイグニッションの発生を抑制・回避することができ、かつ、吸気量の変更制御により偏差ΔNeを収束させることができる。なお、ステップS42の判定処理を省略し、機関水温に応じて補正係数Kを補正するようにしても良い。この場合、上述の作用効果が得られるように、機関水温がしきい値を超える場合には、重み係数Kが「1」となるように補正される。
図10の実線の特性Bは重み係数Kの他の例を示しており、この場合の重み係数Kは、トータルの偏差ΔNeに対する圧縮比制御用偏差ΔNe_εの割合に相当する係数であり、偏差ΔNeの絶対値の大きさが大きくなるほど、連続的に小さな値とされる。なお、偏差ΔNeの絶対値に応じて重み係数Kを段階的に変更するようにしても良い。
この場合、上記のステップS45とは異なり、圧縮比制御用偏差ΔNe_εは、偏差ΔNeと重み係数Kとを乗じて求められる。吸気量制御用偏差ΔNe_Qaは、トータルの偏差ΔNeから圧縮比制御用偏差ΔNe_εを減じた値であり、偏差ΔNeと(1−K)とを乗じて求められる。また、上記のステップS46とは異なり、機関水温がしきい値を超えているか、あるいは機械的圧縮比εが圧縮比上限値εmaxに達した場合には、重み係数が「0」に設定される。
この特性Bの場合であっても、結果的には上記の特性Aの場合と同様に、目標アイドル回転速度tNeと実回転速度rNeとの偏差ΔNeが大きくなるほど、吸気量制御用偏差ΔNe_Qaの割合が大きくなり、偏差ΔNeが小さくなるほど、圧縮比制御用偏差ΔNe_εの割合が大きくなる。
図11〜図13は、上記のアイドル回転速度制御の処理の流れを簡略的に示すブロック図である。アイドル回転割付手段B1では、目標アイドル回転速度tNeと実回転速度rNeとの偏差ΔNeに基づいて、圧縮比制御電流を圧縮比変更手段B12としての可変圧縮比機構30の電動機31へ出力して、圧縮比制御用偏差ΔNe_εを減少させるように、機械的圧縮比を制御するとともに、吸気量制御電流を吸気量変更手段B13としての電制スロットル弁23へ出力して、吸気量制御用偏差ΔNe_Qaを減少させるように、吸気量を制御する。
図12及び図13は、図11のアイドル回転割付手段B1の詳細を示すブロック図である。重み係数演算部B21では、図7のステップS44と同様に、偏差ΔNeの絶対値の大きさに基づいて、重み係数Kを演算し、圧縮比制御用偏差演算部B22及び吸気量制御用偏差演算部B23へ出力する。圧縮比制御用偏差演算部B22及び吸気量制御用偏差演算部B23では、ステップS45と同様に、重み係数Kと偏差ΔNeとに基づいて、圧縮比制御用偏差ΔNe_ε及び吸気量制御用偏差ΔNe_Qaを演算する。図13に示すように、圧縮比フィードバック制御部B31では、求められた圧縮比制御用偏差ΔNe_εに基づいて、周知のPID制御等の偏差低減制御が実施されて、圧縮比制御電流が求められ、これが可変圧縮比機構30の電動機31に出力されて、圧縮比制御用偏差ΔNe_εを「0」に近づけるように、可変圧縮比機構30の電動機31が駆動制御される。具体的には、実回転速度rNeが目標アイドル回転速度tNeよりも低いときには、機械的圧縮比を大きくし、実回転速度rNeが目標アイドル回転速度tNeより高いときには、機械的圧縮比を小さくするように、可変圧縮比機構30が駆動制御される。
同様に、吸気量フィードバック制御部B32では、求められた吸気量制御用偏差ΔNe_Qaに基づいて、周知のPID制御等の偏差低減制御が実施されて、吸気量制御電流が求められ、これが電制スロットル弁23に出力されて、吸気量制御用偏差ΔNe_Qaを「0」に近づけるように、電制スロットル弁23が駆動制御される。具体的には、実回転速度rNeが目標アイドル回転速度tNeよりも低いときには、吸気量を増加させ、実回転速度rNeが目標アイドル回転速度tNeよりも高いときには、吸気量を減少させるように、スロットル弁23が駆動制御される。
以上のように本実施例では、アイドル回転速度制御において、吸気量と機械的圧縮比とを併用して、目標アイドル回転速度tNeと実回転速度rNeとの偏差ΔNeを減少させるようにしたために、両者の特性をいかして偏差ΔNeを速やかに収束させることが可能となる。また、トータルの偏差ΔNeを、吸気量の変更により減少させる吸気量制御偏差ΔNe_Qaと、機械的圧縮比の変更により減少させる圧縮比制御用偏差ΔNe_εと、に分配しているために、それぞれを独立してフィードバック制御することができ、両制御の干渉やハンチングの発生を抑制することができる。また、偏差ΔNeの絶対値が大きい場合には、吸気量制御偏差ΔNe_Qaを大きくするとともに圧縮比制御用偏差ΔNe_εを小さくすることで、過度な機械的圧縮比の変更によるノッキングやプレイグニッションの発生を抑制しつつ、主に吸気量の変更により機関回転速度を目標アイドル回転速度の近傍に安定して維持することができる。一方、偏差ΔNeの絶対値が小さい場合には、圧縮比制御量偏差ΔNeを大きくして、応答性に優れた機械的圧縮比の変更制御を優先的に行うことによって、偏差ΔNeを速やかに収束させることができる。更に、吸気量制御偏差ΔNe_Qaと圧縮比制御用偏差ΔNe_εとの分配比率に相当する重み係数Kを、偏差ΔNeの絶対値の大きさに応じて連続的もしくは段階的に変化させることにより、分配比率の急激な変動による運転性の低下を抑制することができる。
なお、上記では、アイドル回転速度制御に本発明を適用した実施例について説明したが、例えばハイブリッド車両などにおいて、内燃機関により発電機を目標回転速度で回転駆動して発電を行わせる場合など、機関回転速度を目標回転速度に近づける様々な制御に対して本発明を適用することができる。

Claims (13)

  1. 内燃機関の吸気量を変更する吸気量変更手段と、
    内燃機関の機械的圧縮比を変更する圧縮比変更手段と、
    内燃機関の実回転速度を検出する回転速度検出手段と、
    内燃機関の前記実回転速度を目標回転速度に近づける回転速度制御中であるとき、目標回転速度と前記実回転速度との偏差を算出し、前記偏差の大きさに応じて前記吸気量と前記機械的圧縮比のいずれか一方又は両方を制御対象として選択し、選択した前記吸気量と前記機械的圧縮比のいずれか一方又は両方を変更することにより前記偏差を減少させる制御手段と、
    を備えた内燃機関の回転速度制御装置。
  2. 前記制御手段は、前記偏差の絶対値が比較的大きいときには、主に前記吸気量を変更することにより前記偏差を減少させる一方、前記偏差の絶対値が比較的小さいときには、主に前記機械的圧縮比を変更することにより前記偏差を減少させる、
    請求項1に記載の内燃機関の回転速度制御装置。
  3. 前記制御手段は、前記偏差の絶対値が中間の大きさであるときには、前記吸気量と前記機械的圧縮比の両方を変更することにより前記偏差を減少させる、
    請求項2に記載の内燃機関の回転速度制御装置。
  4. 前記制御手段は、前記偏差と前記偏差の絶対値の大きさとに基づいて、前記偏差を吸気量制御用偏差と圧縮比制御用偏差とに分配し、前記吸気量制御用偏差に応じて前記吸気量を変更するとともに前記圧縮比制御用偏差に応じて前記機械的圧縮比を変更する、
    請求項1から3の何れかに記載の内燃機関の回転速度制御装置。
  5. 前記制御手段は、前記偏差の絶対値が比較的大きいとき、前記圧縮比制御用偏差よりも前記吸気量制御用偏差を大きくし、前記偏差の絶対値が比較的小さいとき、前記吸気量制御用偏差よりも前記圧縮比制御用偏差を大きくする、
    請求項4に記載の内燃機関の回転速度制御装置。
  6. 前記制御手段は、前記偏差の絶対値の大きさが大きいときほど大きな値となる重み係数を算出し、前記偏差に前記重み係数を乗じて前記吸気量制御用偏差を算出し、前記偏差から前記吸気量制御用偏差を減じた値を前記圧縮比制御用偏差として算出する、
    請求項4又は5に記載の内燃機関の回転速度制御装置。
  7. 前記重み係数は、前記偏差の絶対値の大きさが大きくなるに従って連続的又は段階的に大きな値となるように設定されている、
    請求項6に記載の内燃機関の回転速度制御装置。
  8. 前記制御手段は、前記偏差の絶対値の大きさが大きいときほど小さな値となる重み係数を算出し、前記偏差に前記重み係数を乗じて前記圧縮比制御用偏差を算出し、前記偏差から前記圧縮比制御用偏差を減じた値を前記吸気量制御用偏差として算出する、
    請求項4又は5に記載の内燃機関の回転速度制御装置。
  9. 前記重み係数は、前記偏差の絶対値の大きさが大きくなるに従って連続的又は段階的に小さな値となるように設定されている、
    請求項8に記載の内燃機関の回転速度制御装置。
  10. 前記制御手段は、内燃機関の前記実回転速度を目標回転速度に近づける回転速度制御中であるとき、前記機械的圧縮比が圧縮比上限値に達した場合、前記偏差の大きさに関わらず、前記吸気量を変更することにより前記偏差を減少させる、
    請求項1から9の何れかに記載の内燃機関の回転速度制御装置。
  11. 前記制御手段は、機関温度に応じて前記圧縮比上限値を補正する、
    請求項10に記載の内燃機関の回転速度制御装置。
  12. 前記制御手段は、機関温度が所定のしきい値より高い場合、前記偏差の大きさに関わらず、主に前記吸気量を変更することにより前記偏差を減少させる
    請求項1から11の何れかに記載の内燃機関の回転速度制御装置。
  13. 内燃機関の吸気量を変更する吸気量変更手段と、
    内燃機関の機械的圧縮比を変更する圧縮比変更手段と、
    内燃機関の実回転速度を検出する回転速度検出手段と、
    を有する内燃機関の回転速度制御方法であって、
    内燃機関の前記実回転速度を目標回転速度に近づける回転速度制御中であるとき、目標回転速度と前記実回転速度との偏差を算出し、前記偏差の大きさに応じて前記吸気量と前記機械的圧縮比のいずれか一方又は両方を制御対象として選択し、選択した前記吸気量と前記機械的圧縮比のいずれか一方又は両方を変更することにより前記偏差を減少させる、
    内燃機関の回転速度制御方法。

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