JPWO2013061502A1 - アンテナ装置及び無線通信装置 - Google Patents

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健一 浅沼
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Abstract

放射器(40)は、ループ状の放射導体(1,2)と、キャパシタ(C1)と、インダクタ(L1)と、放射導体(1)上に設けられた給電点(P1)とを備える。放射器(40)の放射導体(1,2)と接地導体(G1)とが互いに近接した部分において、ループ状放射導体に沿って給電点(P1)から遠隔するにつれて、放射導体(1,2)と接地導体(G1)との間の距離が次第に増大するように構成される。放射器(40)は、放射器(40)が低域共振周波数(f1)で励振されるとき、インダクタ(L1)及びキャパシタ(C1)を含み、放射導体のループの内周に沿う経路を電流が流れる。放射器(40)が高域共振周波数(f2)で励振されるとき、キャパシタ(C1)を含み、インダクタ(L1)を含まず、放射導体のループの外周に沿った区間であって、一端を給電点(P1)とする区間を含む経路を電流が流れる。

Description

本開示は、主として携帯電話機などの移動体通信用のアンテナ装置とそれを備えた無線通信装置に関する。
携帯電話機等の携帯無線通信装置の小型化、薄型化が急速に進んでいる。また、携帯無線通信装置は、従来の電話機として使用されるのみならず、電子メールの送受信やWWW(ワールドワイドウェブ)によるウェブページの閲覧などを行うデータ端末機に変貌を遂げている。取り扱う情報も従来の音声や文字情報から写真や動画像へと大容量化を遂げており、通信品質のさらなる向上が求められている。このような状況にあって、複数の無線通信方式をサポートするマルチバンドアンテナ装置や、小型のアンテナ装置が提案されている。さらに、これらのアンテナ装置を複数配置した場合において電磁結合を低減し、高速無線通信が可能なアレーアンテナ装置が提案されている。
特許文献1の発明は、2周波共用アンテナにおいて、誘電体基板の表面にプリント化して形成された給電線路、該給電線路に接続する内側放射素子、及び外側放射素子と、誘電体基板表面にプリント化して形成された内側放射素子と外側放射素子との間隙で両放射素子を接続するインダクタと、誘電体基板の裏面にプリント化して形成された給電線路、該給電線路に接続する内側放射素子、及び外側放射素子と、誘電体基板裏面にプリント化して形成された内側放射素子と外側放射素子との間隙で両放射素子を接続するインダクタとを備えることを特徴とする。特許文献1の2周波共用アンテナによれば、放射素子間に設けられたインダクタと放射素子間の所定の容量とが並列共振回路を形成し、マルチバンドで動作することができる。
特許文献2の発明は、放射素子をループ状に形成し、その開放端を給電部付近に近接させて所定の容量を形成することで、基本モードとそれに伴う高次モードを発生させることを特徴とする。誘電体あるいは磁性体のブロック上にループ状の放射素子を一体形成することで、小型でありながらマルチバンドで動作することができる。
特開2001−185938号公報 特許第4432254号公報
近年、携帯電話機によるデータ伝送の高速化のニーズが高まり、次世代携帯電話規格である3G−LTE(3rd Generation Partnership Project Long Term Evolution)が検討されてきた。3G−LTEでは、無線伝送の高速化を実現するための新技術として、複数のアンテナを用いて複数のチャンネルの無線信号を空間分割多重により同時に送受信するMIMO(Multiple Input Multiple Output)アンテナ装置の採用が決定している。MIMOアンテナ装置は、送信機側と受信機側で複数のアンテナを備え、空間的にデータストリームを多重することで伝送速度の高速化を可能にする。MIMOアンテナ装置は複数のアンテナを同一の周波数で同時に動作させるので、小型な携帯電話機内にアンテナが近接して実装される状況下ではアンテナ間の電磁結合が非常に強くなる。アンテナ間の電磁結合が強くなるとアンテナの放射効率が劣化する。それに伴い、受信電波が弱くなり伝送速度の低下を招く。そこで、アンテナを小型化し、アンテナ間距離を実質的に遠ざけることでアンテナ間の電磁結合を低減する手法が必要となる。
また、1つのアンテナをGPSやセルラー、無線LANなど複数の無線システムで使用するためには、非常に広い動作帯域幅(超広帯域)を有するアンテナの開発が必要である。
特許文献1の2周波共用アンテナでは、低域の動作周波数を低くするには、放射素子が大きくなってしまう。また、内側放射素子と外側放射素子との間のスリットは放射に寄与しない。
特許文献2のマルチバンドアンテナでは、誘電体あるいは磁性体のブロック上にループ素子を設けることでアンテナの小型化を実現しているが、誘電体あるいは磁性体に起因してアンテナのインピーダンスが低下するので、基本モード及び高次モードの共振周波数帯での放射特性が低下してしまう。また、このような構成では、アンテナの共振のQ値が高く、動作周波数帯を超広帯域化することはできない。
従って、動作周波数帯の超広帯域化が容易であり、かつ、マルチバンド化と小型化との両方を達成することができるアンテナ装置を提供することが望まれる。
本開示では、以上の問題点を解決し、マルチバンド化と小型化との両方を達成することができるアンテナ装置を提供し、また、そのようなアンテナ装置を備えた無線通信装置を提供する。
本開示に係るアンテナ装置は、
少なくとも1つの放射器と接地導体とを備えたアンテナ装置において、
上記各放射器は、
内周及び外周を有するループ状の放射導体であって、上記接地導体に近接して電磁的に結合した部分を有するように上記接地導体に対して設けられた放射導体と、
上記放射導体のループに沿って所定位置に挿入された少なくとも1つのキャパシタと、
上記放射導体のループに沿って、上記キャパシタの位置とは異なる所定位置に挿入された少なくとも1つのインダクタと、
上記接地導体に近接した位置において、上記放射導体上に設けられた給電点とを備え、
上記アンテナ装置は、上記各放射器の上記放射導体と上記接地導体とが互いに近接した部分において、上記放射導体のループに沿って上記給電点から遠隔するにつれて、上記放射導体と上記接地導体との間の距離が次第に増大するように構成され、
上記各放射器は、第1の周波数と、上記第1の周波数より高い第2の周波数とで励振され、
上記各放射器が上記第1の周波数で励振されるとき、上記インダクタ及び上記キャパシタを含み、上記放射導体のループの内周に沿う第1の経路を第1の電流が流れ、
上記各放射器が上記第2の周波数で励振されるとき、上記キャパシタを含み、上記インダクタを含まず、上記放射導体のループの外周に沿った区間であって上記給電点と上記インダクタとの間の区間を含む第2の経路を第2の電流が流れ、上記各放射器の上記放射導体と上記接地導体とが互いに近接した部分において、上記放射導体と上記接地導体との間に分布する容量と上記放射導体に分布するインダクタンスとにより共振回路が形成され、
上記各放射器は、上記放射導体のループと上記インダクタと上記キャパシタが上記第1の周波数で共振し、上記放射導体のループのうちの上記第2の経路に含まれる部分と上記キャパシタと上記共振回路とが上記第2の周波数で共振するように構成されることを特徴とする。
本開示のアンテナ装置によれば、小型かつ簡単な構成でありながら、マルチバンドで動作可能なアンテナ装置を提供することができる。本開示のアンテナ装置によれば、さらに、高域の動作周波数帯を超広帯域化することができる。
第1の実施形態に係るアンテナ装置を示す概略図である。 第1の実施形態の比較例に係るアンテナ装置を示す概略図である。 図1のアンテナ装置が低域共振周波数f1で動作するときの電流経路を示す図である。 図1のアンテナ装置が高域共振周波数f2で動作するときの電流経路を示す図である。 図1のアンテナ装置が高域共振周波数f2で動作するときの等価回路を示す図である。 第1の実施形態の第1の変形例に係るアンテナ装置を示す概略図である。 第1の実施形態の第2の変形例に係るアンテナ装置を示す概略図である。 第1の実施形態の第3の変形例に係るアンテナ装置を示す概略図である。 第1の実施形態の第4の変形例に係るアンテナ装置を示す概略図である。 第1の実施形態の第5の変形例に係るアンテナ装置を示す概略図である。 第2の実施形態に係るアンテナ装置を示す概略図である。 図10のアンテナ装置が高域共振周波数f2で動作するときの電流経路を示す図である。 第2の実施形態の第1の変形例に係るアンテナ装置を示す概略図である。 第2の実施形態の第2の変形例に係るアンテナ装置を示す概略図である。 第2の実施形態の第3の変形例に係るアンテナ装置を示す概略図である。 第2の実施形態の第4の変形例に係るアンテナ装置を示す概略図である。 第2の実施形態の第5の変形例に係るアンテナ装置を示す概略図である。 第2の実施形態の第6の変形例に係るアンテナ装置を示す概略図である。 第2の実施形態の第7の変形例に係るアンテナ装置を示す概略図である。 第2の実施形態の第8の変形例に係るアンテナ装置を示す概略図である。 第2の実施形態の第9の変形例に係るアンテナ装置を示す概略図である。 第3の実施形態に係るアンテナ装置を示す概略図である。 第3の実施形態の変形例に係るアンテナ装置を示す概略図である。 第1の実施形態の第6の変形例に係るアンテナ装置を示す概略図である。 第1の実施形態の第7の変形例に係るアンテナ装置を示す概略図である。 第1の実施形態の第8の変形例に係るアンテナ装置を示す概略図である。 第1の実施形態の第9の変形例に係るアンテナ装置を示す概略図である。 第1の実施形態の第10の変形例に係るアンテナ装置を示す概略図である。 第1の実施形態の第11の変形例に係るアンテナ装置を示す概略図である。 第1の実施形態の第12の変形例に係るアンテナ装置を示す概略図である。 第1の実施形態の第13の変形例に係るアンテナ装置を示す概略図である。 第1の実施形態の第14の変形例に係るアンテナ装置を示す概略図である。 第1の実施形態の第15の変形例に係るアンテナ装置を示す概略図である。 第1の実施形態の第16の変形例に係るアンテナ装置を示す概略図である。 第2の実施形態の第10の変形例に係るアンテナ装置を示す概略図である。 第4の実施形態に係るアンテナ装置を示す概略図である。 第4の実施形態の第1の変形例に係るアンテナ装置を示す概略図である。 第4の実施形態の比較例に係るアンテナ装置を示す概略図である。 第4の実施形態の第2の変形例に係るアンテナ装置を示す概略図である。 シミュレーションで用いた第1の比較例に係るアンテナ装置を示す斜視図である。 図40のアンテナ装置の放射器51の詳細構成を示す上面図である。 図40のアンテナ装置の反射係数S11の周波数特性を示すグラフである。 シミュレーションで用いた第2の比較例に係るアンテナ装置の放射器52を示す上面図である。 図43のアンテナ装置の反射係数S11の周波数特性を示すグラフである。 シミュレーションで用いた第3の比較例に係るアンテナ装置の放射器53を示す上面図である。 図45のアンテナ装置の反射係数S11の周波数特性を示すグラフである。 シミュレーションで用いた第4の比較例に係るアンテナ装置の放射器54を示す上面図である。 図47のアンテナ装置の反射係数S11の周波数特性を示すグラフである。 シミュレーションで用いた第1の実施形態の第1の実施例に係るアンテナ装置の放射器46を示す上面図である。 図49のアンテナ装置の反射係数S11の周波数特性を示すグラフである。 シミュレーションで用いた第1の実施形態の第2の実施例に係るアンテナ装置の放射器47を示す上面図である。 図51のアンテナ装置の反射係数S11の周波数特性を示すグラフである。 シミュレーションで用いた第2の実施形態の実施例に係るアンテナ装置の反射係数S11の周波数特性を示すグラフである。 第5の実施形態に係る無線通信装置であって、図1のアンテナ装置を備えた無線通信装置の構成を示すブロック図である。
以下、実施形態に係るアンテナ装置及び無線通信装置について図面を参照しながら説明する。なお、同様の構成要素については同一の符号を付している。
第1の実施形態.
図1は、第1の実施形態に係るアンテナ装置を示す概略図である。本実施形態のアンテナ装置は、単一の放射器40を用いながら低域共振周波数f1及び高域共振周波数f2でデュアルバンド動作することと、高域共振周波数f2を含む高域の動作帯域が超広帯域化されていることとを特徴とする。
図1において、放射器40は、所定幅及び所定電気長を有する第1の放射導体1と、所定幅及び所定電気長を有する第2の放射導体2と、所定の位置で放射導体1,2を互いに接続するキャパシタC1と、キャパシタC1とは異なる位置で放射導体1,2を互いに接続するインダクタL1とを有する。放射器40において、放射導体1,2とキャパシタC1とインダクタL1とにより、中央部分を包囲するループが形成される。言い換えると、ループ状の放射導体の所定の位置にキャパシタC1が挿入され、キャパシタC1が挿入された位置とは異なる位置においてインダクタL1が挿入されている。ループ状の放射導体は、所定幅を有するので、中央の中空部分に近接した内周と、中央の中空部分から遠隔した外周とを有する。ループ状の放射導体は、さらに、その一部が接地導体G1に近接して接地導体G1に電磁的に結合するように接地導体G1に対して設けられる。低域共振周波数f1及び高域共振周波数f2の高周波信号を発生する信号源Q1は、放射導体1上の給電点P1に接続されるとともに、放射器40に近接して設けられた接地導体G1上の接続点P2に接続される。給電点P1は、放射導体1上において、接地導体G1に近接した位置に設けられる。信号源Q1は、図1のアンテナ装置に接続された無線通信回路を概略的に示し、低域共振周波数f1及び高域共振周波数f2のいずれかで放射器40を励振させる。必要に応じて、アンテナ装置と無線通信回路との間にさらに整合回路(図示せず)が接続されてもよい。さらに、アンテナ装置は、放射導体1,2と接地導体G1とが互いに近接した部分において、ループ状の放射導体に沿って給電点P1から遠隔するにつれて、放射導体1,2と接地導体G1との間の距離が次第に増大するように構成されることを特徴とする。このため、放射導体1,2と接地導体G1とが互いに近接した部分(例えば互いに対向した部分)において、放射導体のループに沿って給電点P1から遠隔するにつれて接地導体G1からの距離が次第に増大するようにループ状の放射導体の外周が形成される。放射器40において、低域共振周波数f1で励振するときの電流経路は、高域共振周波数f2で励振するときの電流経路とは異なり、これにより、効果的にデュアルバンド動作を実現することができる。
図2は、第1の実施形態の比較例に係るアンテナ装置を示す概略図である。本願出願人は、国際出願PCT/JP2012/000500において、単一の放射器をデュアルバンド動作させることを特徴とするアンテナ装置を提案し、図2はこのアンテナ装置を示す。図2の放射器50は、放射導体1,2と接地導体G1とが互いに近接した部分において、放射導体のループに沿って給電点P1から遠隔するにつれて接地導体G1からの距離が次第に増大するようにループ状の放射導体の外周が形成されていないことを除いて、図1の放射器40と同様の構成を有する。放射器50において、低域共振周波数f1で励振するときの電流経路は、高域共振周波数f2で励振するときの電流経路とは異なり、これにより、効果的にデュアルバンド動作を実現することができる。
図3は、図1のアンテナ装置が低域共振周波数f1で動作するときの電流経路を示す図である。低い周波数成分を有する電流は、インダクタは通過できる(低インピーダンス)がキャパシタは通過しづらい(高インピーダンス)という性質がある。このため、アンテナ装置が低域共振周波数f1で動作するときの電流I1は、インダクタL1を含み、ループ状の放射導体の内周に沿う経路を流れる。詳しくは、電流I1は、放射導体1において給電点P1からインダクタL1に接続された点まで流れ、インダクタL1を通り、放射導体2においてインダクタL1に接続された点からキャパシタC1に接続された点まで流れる。さらに、キャパシタの両端の電位差に起因して放射導体1においてキャパシタC1に接続された点から給電点P1まで電流が流れて、電流I1に接続される。このため、実質的には、電流I1はキャパシタも通るとみなすことができる。このとき、電流I1は、ループ状の放射導体において、中央の中空部分に近接した内周のエッジを強く流れる。また、接地導体G1上の放射器40に近接した部分において、接続点P2に向かって電流I3が流れる。放射器40は、アンテナ装置が低域共振周波数f1で動作するとき、図3に示すような電流経路で電流I1が流れ、ループ状の放射導体及びインダクタL1及びキャパシタC1が低域共振周波数f1で共振するように構成される。詳しくは、放射器40は、放射導体1において給電点P1からインダクタL1に接続された点までの電気長と、給電点P1からキャパシタC1に接続された点までの電気長と、インダクタL1の電気長と、キャパシタC1の電気長と、放射導体2においてインダクタL1に接続された点からキャパシタC1に接続された点までの電気長との和が、低域共振周波数f1で共振する電気長になるように構成される。この共振する電気長は、例えば、低域共振周波数f1の動作波長λ1の0.2〜0.25倍である。アンテナ装置が低域共振周波数f1で動作するとき、図3に示すような電流経路で電流I1が流れることにより、放射器40はループアンテナモードで、すなわち磁流モードで動作する。
放射器40がループアンテナモードで動作することによって、小型形状でありながら長い共振長を確保できるので、アンテナ装置が低域共振周波数f1で動作するときでも良好な特性を実現できる。また、放射器40はループアンテナモードで動作するとき、高いQ値を有する。ループ状の放射導体において、ループの径が大きくなるほど、アンテナ装置の放射効率が向上する。
図4は、図1のアンテナ装置が高域共振周波数f2で動作するときの電流経路を示す図である。高い周波数成分を有する電流は、キャパシタは通過できる(低インピーダンス)がインダクタは通過しづらい(高インピーダンス)という性質がある。このため、アンテナ装置が高域共振周波数f2で動作するときの電流I2は、キャパシタC1を含み、インダクタL1を含まず、ループ状の放射導体の外周に沿った区間であって、給電点P1とインダクタL1との間の区間を含む経路を流れる。すなわち、電流I2は、放射導体1において給電点P1からキャパシタC1に接続された点まで流れ、キャパシタC1を通り、放射導体2においてキャパシタC1に接続された点から所定位置(例えば、インダクタL1に接続された点)まで流れる。このとき、電流I2はループ状の放射導体の外周を強く流れる。また、このとき、接地導体G1上の放射器40に近接した部分において、接続点P2に向かって(すなわち電流I2とは逆向きに)電流I3が流れる。従って、ループ状の放射導体と接地導体G1とが互いに近接した部分において互いに逆相の電流I2,I3が流れる。互いに逆相の電流I2,I3が流れるという現象を、電荷に置き換えて考えると、図4に示すように、ループ状の放射導体と接地導体G1とが互いに近接した部分に+及び−の電荷が分布しており、これが信号源Q1の駆動電圧の極性によって時間的に変動していることになる。このとき、ループ状の放射導体と接地導体G1との間に図中矢印で示すような電束が生じている。これにより、ループ状の放射導体と接地導体G1との間に並列に、連続的に分布したキャパシタを構成することと等価になる。放射導体1,2と接地導体G1とが互いに近接した部分において、放射導体1,2と接地導体G1との間に分布する容量と、放射導体1,2に分布するインダクタンスとにより、共振回路が形成される。この共振回路により放射器40が整合されることになる。
図5は、図1のアンテナ装置が高域共振周波数f2で動作するときの等価回路を示す図である。アンテナ装置が高域共振周波数f2で動作するとき、電流I2は図4に示すように流れるので、放射導体1,2と接地導体G1とが互いに近接した部分において、ループ状の放射導体に沿って放射導体1,2と接地導体G1との間に微小容量Ceが連続的に分布する。さらに、放射導体1,2と接地導体G1とが互いに近接した部分において、ループ状の放射導体に沿って微小インダクタンスLeが連続的に分布する。従って、アンテナ装置が高域共振周波数f2で動作するとき、アンテナ装置の入力インピーダンスは、アンテナ装置の放射抵抗Rrと、ループ状の放射導体において接地導体G1から遠隔した部分(すなわち、放射導体2の先端部)のインダクタンスLaと、微小インダクタンスLeと、微小容量Ceとによって決まる。結果的に、インダクタンスLa,Leと容量Ceとにより広帯域の共振回路が形成され、高域共振周波数f2を含む高域の動作帯域を超広帯域化することができる。
放射器40は、アンテナ装置が高域共振周波数f2で動作するとき、図4に示すような電流経路で電流I2が流れ、ループ状の放射導体のうちの電流I2が流れる部分とキャパシタC1と前述の共振回路(図5)とが高域共振周波数f2で共振するように構成される。詳しくは、放射器40は、前述の共振回路による整合を考慮に入れて、放射導体1において給電点P1からキャパシタC1に接続された点までの電気長と、キャパシタC1の電気長と、放射導体2において電流I2が流れる部分の電気長(例えばキャパシタC1に接続された点からインダクタL1に接続された点までの電気長)との和が、高域共振周波数f2で共振する電気長になるように構成される。この共振する電気長は、例えば、高域共振周波数f2の動作波長λ2の0.25倍である。アンテナ装置が高域共振周波数f2で動作するとき、図4に示すような電流経路で電流I2が流れることにより、放射器40はモノポールアンテナモードで、すなわち電流モードで動作する。
このように、本実施形態のアンテナ装置は、低域共振周波数f1で動作するときにはインダクタL1を通る電流経路を形成し、高域共振周波数f2で動作するときにはキャパシタC1を通る電流経路を形成し、これにより効果的にデュアルバンド動作を実現する。放射器40は、ループ状の電流経路を形成することで磁流モードで動作し、低域共振周波数f1で共振する。一方、放射器40は、非ループ状の電流経路(モノポールアンテナモード)を形成することで電流モードで動作し、高域共振周波数f2で共振する。さらに、放射導体1,2と接地導体G1とが互いに近接した部分において、放射導体のループに沿って給電点P1から遠隔するにつれて接地導体G1からの距離が次第に増大するようにループ状の放射導体の外周を形成したことにより(テーパー形状)、高域共振周波数f2を含む高域の動作帯域を超広帯域化することができる。
従来技術では、低域側共振周波数f1(動作波長λ1)で動作するときに(λ1)/4程度のアンテナ素子長が必要であったところ、本実施形態のアンテナ装置では、ループ状の電流経路を形成することにより、放射器40の縦横の長さを(λ1)/15程度まで小型化することができる。
ここで、図1のアンテナ装置のインダクタL1及びキャパシタC1による整合効果を説明する。低域共振周波数f1及び高域共振周波数f2は、インダクタL1及びキャパシタC1による整合効果(特にキャパシタC1による整合効果)を用いて調整可能である。アンテナ装置が低域共振周波数f1で動作するとき、放射導体2においてインダクタL1に接続された点からキャパシタC1に接続された点まで流れる電流と、放射導体1においてキャパシタC1に接続された点から給電点P1まで流れる電流とは、放射導体1において給電点P1からインダクタL1に接続された点まで流れる電流と接続され、これにより、ループ状の電流経路が形成される。キャパシタC1の両端(放射導体1の側及び放射導体2の側)には電位差が生じるので、キャパシタC1の容量によりアンテナ装置の入力インピーダンスのリアクタンス成分を制御する効果がある。キャパシタC1の容量が大きいほど、放射器40の共振周波数が低下する。一方、アンテナ装置が高域共振周波数f2で動作するとき、電流は、放射導体1において給電点P1からキャパシタC1に接続された点まで流れ、キャパシタC1を通り、放射導体2においてキャパシタC1に接続された点からインダクタL1に接続された点まで流れる。キャパシタC1は高い周波数成分を通過させるので、キャパシタC1の容量を小さくすると、電気長が短くなり放射器40の共振周波数が高い周波数にシフトする。放射器40において給電点P1の電圧が最小であるので、キャパシタC1を装荷する位置を給電点P1から離すことで、放射器40の共振周波数を下げることができる。
図1のアンテナ装置では、キャパシタC1がインダクタL1よりも給電点P1に近接している。このため、図1のアンテナ装置が高域共振周波数f2で動作するとき、電流I2が給電点P1からインダクタL1まで流れる(すなわち、開放端が接地導体G1から離れている)ので、低域共振周波数f1で動作するときよりもVSWRが低くなり、整合がとりやすくなる。
放射器40においてキャパシタC1及びインダクタL1の間の距離を離して大きなループを形成すると、アンテナ装置の放射効率が向上する。
本実施形態のアンテナ装置は、後述の実施例で説明するように、低域共振周波数f1として800MHz帯の周波数を使用し、高域共振周波数f2として2000MHz帯の周波数を使用することができるが、これらの周波数に限定されるものではない。
放射導体1,2のそれぞれは、キャパシタC1とインダクタL1との間に所定電気長を確保することができるのであれば、図1等に示すストリップ形状に限らず任意の形状を有していてもよい。
図1のアンテナ装置では、放射器40を含む面と接地導体G1を含む面とが同一平面内にあるように示しているが、放射器40及び接地導体G1の配置はこのようなものに限定されない。放射導体1,2と接地導体G1とが互いに近接した部分において、ループ状の放射導体に沿って給電点P1から遠隔するにつれて、放射導体1,2と接地導体G1との間の距離が次第に増大するように構成されるのであれば、任意の配置をとることができる。例えば、放射器40を含む面が、接地導体G1を含む面に対して所定角度を有していてもよい。
本実施形態のアンテナ装置によれば、放射器40を動作周波数に応じてループアンテナモード及びモノポールアンテナモードのいずれかとして動作させることで、効果的にデュアルバンド動作を実現するとともに、アンテナ装置の小型化を達成することができる。さらに、高域共振周波数f2を含む高域の動作帯域を超広帯域化することができる。
図6は、第1の実施形態の第1の変形例に係るアンテナ装置を示す概略図であり、図7は、第1の実施形態の第2の変形例に係るアンテナ装置を示す概略図である。アンテナ装置の共振周波数の調整方法を、以下のようにまとめることができる。低域共振周波数f1を低くするためには、キャパシタC1の容量を大きくすること、インダクタL1のインダクタンスを大きくすること、放射導体1の電気長を長くすること、放射導体2の電気長を長くすること、などが有効である。高域共振周波数f2を低くするためには、放射導体2の電気長を長くすること、給電点P1からキャパシタC1を離すこと、などが有効である。図6は、低域共振周波数f1を低下させるように構成された放射器41を備えたアンテナ装置を示す。図6のアンテナ装置では、放射導体2の電気長を長くすることにより低域共振周波数f1を低下させている。図7は、高域共振周波数f2を低下させるように構成された放射器42を備えたアンテナ装置を示す。図7のアンテナ装置では、給電点P1からキャパシタC1を離すことにより高域共振周波数f2を低下させている。
なお、アンテナ装置が磁流モード及び電流モードのいずれで動作するのかを確実に切り換えるためには、アンテナ装置が低域共振周波数f1及び高域共振周波数f2のそれぞれで動作するときの各電流経路の電気長を明確に相違させる必要がある。このためには、放射導体1の電気長より放射導体2の電気長が長いほうが好ましい。また、放射導体1上における給電点P1からインダクタL1までの電気長及び給電点P1からキャパシタC1までの電気長を短くすると、アンテナ装置が低域共振周波数f1で動作するときには給電点P1からインダクタL1に向かって電流が流れやすくなり、アンテナ装置が高域共振周波数f2で動作するときには給電点P1からキャパシタC1に向かって電流が流れやすくなり、余分な方向へ向かって流れる電流が生じにくくなる。
図8は、第1の実施形態の第3の変形例に係るアンテナ装置を示す概略図である。図1のアンテナ装置では、キャパシタC1がインダクタL1よりも給電点P1に近接していたが、図8のアンテナ装置では、インダクタL1がキャパシタC1よりも給電点P1に近接して設けられている。このため、図8のアンテナ装置が低域共振周波数f1で動作するとき、電流I1が給電点P1からいったんキャパシタC1まで流れる(すなわち、開放端が接地導体G1から離れている)ので、高域共振周波数f2で動作するときよりもVSWRが低くなり、整合がとりやすくなる。図8のアンテナ装置においても、放射器40を動作周波数に応じてループアンテナモード及びモノポールアンテナモードのいずれかとして動作させることで、効果的にデュアルバンド動作を実現するとともに、アンテナ装置の小型化を達成することができる。さらに、図8のアンテナ装置においても、高域共振周波数f2を含む高域の動作帯域を超広帯域化することができる。
図9は、第1の実施形態の第4の変形例に係るアンテナ装置を示す概略図である。放射器44のキャパシタC1及びインダクタL1は、ループ状の放射導体に沿って、放射導体と接地導体G1とが互いに近接した部分にそれぞれ設けられ、給電点P1は、キャパシタC1及びインダクタL1の間に設けられている。図9のアンテナ装置では、キャパシタC1及びインダクタL1の両方が接地導体G1に近接したことにより、アンテナ装置が低域共振周波数f1で動作するときの電流経路と高域共振周波数f2で動作するときの電流経路とが分離し、両者の開放端が接地導体G1から離れるように構成されている。従って、低域共振周波数f1及び高域共振周波数f2の両方においてVSWRが低くなり、整合がとりやすくなる。さらに、図9のアンテナ装置では、放射導体1,2と接地導体G1とが互いに近接した部分において、放射導体のループに沿って給電点P1から少なくとも一方に向かって遠隔するにつれて、好ましくは給電点P1からキャパシタC1に向かう方向(左側)に進むにつれて、接地導体G1からの距離が次第に増大するようにループ状の放射導体の外周が形成される。図9のアンテナ装置によれば、放射導体1,2と接地導体G1とが互いに近接した部分において、給電点P1から左側に進むにつれて接地導体G1からの距離が次第に増大するようにループ状の放射導体の外周を形成したことにより、アンテナ装置が低域共振周波数f1で動作するときの整合と高域共振周波数f2で動作するときの整合とをバランスよく実現しつつ、高域共振周波数f2を含む高域の動作帯域を超広帯域化することができる。
図10は、第1の実施形態の第5の変形例に係るアンテナ装置を示す概略図である。図10のアンテナ装置では、図9のアンテナ装置の構成に加えて、給電点P1からインダクタL1に向かう方向(右側)に進むにつれて、接地導体G1からの距離が次第に増大するようにループ状の放射導体の外周が形成される。図10のアンテナ装置も、図9のアンテナ装置と同様の効果をもたらす。
第2の実施形態.
図11は、第2の実施形態に係るアンテナ装置を示す概略図である。図1のアンテナ装置では、放射導体1,2と接地導体G1とが互いに近接した部分において、放射導体のループに沿って給電点P1から遠隔するにつれて接地導体G1からの距離が次第に増大するようにループ状の放射導体の外周が形成されている。しかしながら、本開示の実施形態は、ループ状の放射導体の外周の形状により放射導体1,2と接地導体G1との間の距離を次第に増大させることに限定されず、第2の実施形態では、放射導体に沿って給電点P1から遠隔するにつれて接地導体G1の接地面からの距離が次第に増大するように接地導体G1に対して放射器60を設けることを特徴とする。
図11において、放射器60の放射導体1,2、キャパシタC1、及びインダクタL1は、インダクタL1がキャパシタC1よりも給電点P1に近接して設けられていることを除いて、図2の放射器50と同様に構成される。接地導体G1の接地面は、第1の面(平面又は曲面)上に設けられる。ループ状の放射導体は、第1の面に対して少なくとも部分的に対向した第2の面(平面又は曲面)上に設けられ、かつ、ループ状の放射導体に沿って給電点P1から遠隔するにつれて接地導体G1の接地面からの距離が次第に増大するように設けられる。従って、図11のアンテナ装置では、ループ状の放射導体を含む面(第2の面)は、接地導体G1の接地面を含む面(第1の面)に対して所定角度を有する。
図12は、図11のアンテナ装置が高域共振周波数f2で動作するときの電流経路を示す図である。アンテナ装置が高域共振周波数f2で動作するとき、放射器60上では、図4の場合と同様に電流I2が流れ、また、接地導体G1上の放射器60に近接した部分において、接続点P2に向かって(すなわち電流I2とは逆向きに)電流I3が流れる。電流I2,I3が流れることにより、図12に示すように、放射導体1及び放射導体2(図示せず)と接地導体G1とが互いに近接した部分に+及び−の電荷が分布して電束が生じ、これにより、連続的に分布したキャパシタが構成される。放射導体と接地導体G1とが互いに近接した部分において、放射導体と接地導体G1との間に分布する容量と、放射導体に分布するインダクタンスとにより、共振回路が形成される。放射器60は、アンテナ装置が高域共振周波数f2で動作するとき、ループ状の放射導体のうちの電流I2が流れる部分とキャパシタC1と前述の共振回路とが高域共振周波数f2で共振するように構成される。
図11のアンテナ装置もまた、図1のアンテナ装置と同様に、放射器60を動作周波数に応じてループアンテナモード及びモノポールアンテナモードのいずれかとして動作させることで、効果的にデュアルバンド動作を実現するとともに、アンテナ装置の小型化を達成することができる。さらに、ループ状の放射導体に沿って給電点P1から遠隔するにつれて接地導体G1の接地面からの距離が次第に増大するように放射導体を設けることにより、高域共振周波数f2を含む高域の動作帯域を超広帯域化することができる。
図13は、第2の実施形態の第1の変形例に係るアンテナ装置を示す概略図であり、図14は、第2の実施形態の第2の変形例に係るアンテナ装置を示す概略図である。図11の放射器60におけるループ状の放射導体は、少なくとも1カ所で折り曲げられていてもよい。図13のアンテナ装置は、図11の放射器60の放射導体1,2をY軸に平行な直線に沿って折り曲げ、さらに接地導体G1の接地面に対向した部分において湾曲させた放射器61を備える。図13の放射器61は、その開放端が接地導体G1から遠隔するように設けられている。一方、図14の放射器61は、その開放端が接地導体G1上に位置するように設けられている。図13のアンテナ装置によれば、アンテナ装置の低姿勢化を実現しつつ、高域共振周波数f2を含む高域の動作帯域を超広帯域化することができる。また、図14のアンテナ装置によれば、アンテナ装置を接地導体G1の面積内に収めなければならない条件下においても、アンテナ装置の低姿勢化を実現しつつ、高域共振周波数f2を含む高域の動作帯域を超広帯域化することができる。
図15は、第2の実施形態の第3の変形例に係るアンテナ装置を示す概略図である。図11の放射器60におけるループ状の放射導体は、少なくとも1カ所で湾曲していてもよい。図15のアンテナ装置は、図11の放射器60におけるループ状の放射導体をY軸に平行な直線の周りに沿って湾曲させた放射器62を備える。
図13〜図15のアンテナ装置によれば、放射導体と接地導体G1の接地面とが互いに対向する部分の面積が、図11の場合よりも減少している。放射導体と接地導体G1の接地面との間に形成すべき容量の大きさに応じて、放射導体を折り曲げる位置や湾曲させる程度を増減させることができる。
図13〜図15のアンテナ装置によれば、アンテナ装置の筐体の寸法や形状(例えば曲線及び曲面を含む形状)に応じて、アンテナ装置のサイズを削減することができる。
図16は、第2の実施形態の第4の変形例に係るアンテナ装置を示す概略図である。図16のアンテナ装置は、接地導体として、所定の厚さを有する導体ブロックにてなる接地導体G2を用いた場合を示す。放射器61は、図13の場合と同様に構成される。接地導体G2のZ方向の厚さは、放射器61のZ方向の長さと同等又はそれ以上である。図16では、さらに、アンテナ装置が高域共振周波数f2で動作するときの電流経路も示している。アンテナ装置が高域共振周波数f2で動作するとき、放射器61上では、図12の場合と同様に電流I2が流れ、また、接地導体G2上の放射器61に近接した部分において、接続点P2に向かって(すなわち電流I2とは逆向きに)電流I3が流れる。放射導体と接地導体G2とが互いに近接した部分において、放射導体と接地導体G2との間に分布する容量と、放射導体に分布するインダクタンスとにより、共振回路が形成される。放射器61は、アンテナ装置が高域共振周波数f2で動作するとき、ループ状の放射導体のうちの電流I2が流れる部分とキャパシタC1と前述の共振回路とが高域共振周波数f2で共振するように構成される。図16のアンテナ装置もまた、図1のアンテナ装置と同様に、放射器60を動作周波数に応じてループアンテナモード及びモノポールアンテナモードのいずれかとして動作させることで、効果的にデュアルバンド動作を実現するとともに、アンテナ装置の小型化を達成することができる。さらに、高域共振周波数f2を含む高域の動作帯域を超広帯域化することができる。
図17は、第2の実施形態の第5の変形例に係るアンテナ装置を示す概略図である。図17のアンテナ装置は、第1の実施形態と第2の実施形態との組み合わせである。図17のアンテナ装置において、放射器63は、図11の放射器60と同様に、ループ状の放射導体に沿って給電点P1から遠隔するにつれて接地導体G1の接地面からの距離が次第に増大するようにループ状の放射導体が設けられ、さらに、図1の放射器40と同様に、放射導体1,2と接地導体G1とが互いに近接した部分において、放射導体のループに沿って給電点P1から遠隔するにつれて接地導体G1からの距離が次第に増大するようにループ状の放射導体の外周が形成される。従って、ループ状の放射導体に沿って給電点P1から第1の方向(給電点P1からキャパシタC1に向かう方向)に向かうにつれて、放射導体1,2と接地導体G1との間の距離が次第に増大し、ループ状の放射導体に沿って給電点から第1の方向とは逆の第2の方向(給電点P1からインダクタL1に向かう方向)に向かうにつれて、放射導体1,2と接地導体G1との間の距離が次第に増大する。図17のアンテナ装置もまた、図1及び図11のアンテナ装置と同様に、放射器63を動作周波数に応じてループアンテナモード及びモノポールアンテナモードのいずれかとして動作させることで、効果的にデュアルバンド動作を実現するとともに、アンテナ装置の小型化を達成することができる。さらに、高域共振周波数f2を含む高域の動作帯域を超広帯域化することができる。
図18は、第2の実施形態の第6の変形例に係るアンテナ装置を示す概略図である。接地導体G1の接地面は、第1の面(平面又は曲面)上に設けられる。図18では、接地導体G1の接地面は、YZ平面に平行に設けられる。放射器64のループ状の放射導体は、第1の面に対して所定距離を有する第2の面(平面又は曲面)上に、例えば第1の面に対して平行な第2の面上に設けられ、接地導体G1及びループ状の放射導体は、それらのエッジ部において互いに近接して対向している。さらに、放射導体1aは、接地導体G1に近接したエッジ部において、接地導体G1の接地面に向かって、エッジ部に平行な直線に沿って折り曲げられた部分(図18ではXY平面に平行な部分)を有し、この折り曲げられた部分の先端(接地導体G1の接地面に最も近接した位置)において給電点が設けられる。図18〜図21では、図示の簡単化のために信号源Q1により給電点を表す。放射導体1aの折り曲げられた部分は、ループ状の放射導体に沿って給電点から遠隔するにつれて接地導体G1の接地面からの距離が次第に増大するように形成される。
図19は、第2の実施形態の第7の変形例に係るアンテナ装置を示す概略図である。図18の放射器64では、接地導体G1及びループ状の放射導体が互いに近接して対向したエッジ部に平行な直線に沿って放射導体1aを折り曲げていたが、図19の放射器65の放射導体1bは、接地導体G1の接地面に向かって、エッジ部に垂直な直線(Z方向に平行な直線)に沿って折り曲げられた部分を有する。放射導体1bの折り曲げられた部分は、ループ状の放射導体に沿って給電点から遠隔するにつれて接地導体G1の接地面からの距離が次第に増大するように形成される。
図20は、第2の実施形態の第8の変形例に係るアンテナ装置を示す概略図である。図20の放射器66の放射導体1cは、図18の放射導体1aと図19の放射導体1bとの組み合わせである。詳しくは、放射導体1cは、接地導体G1及びループ状の放射導体が互いに近接して対向したエッジ部に平行な直線に沿って折り曲げられた部分と、エッジ部に垂直な直線に沿って折り曲げられた部分とを有する。放射導体1cは、板状導体を折り曲げた構成に限定されず、中実な導体ブロックにて構成されてもよい。
図21は、第2の実施形態の第9の変形例に係るアンテナ装置を示す概略図である。図21の放射器67は、図1の放射器40と図20の放射器66との組み合わせである。詳しくは、図21の放射器67は、図20の放射器66と同様に折り曲げられた部分を有することに加えて、放射導体1,2と接地導体G1とが互いに近接した部分において、放射導体のループに沿って給電点P1から遠隔するにつれて接地導体G1からの距離が次第に増大するようにループ状の放射導体の外周が形成されている。
図18〜図21のアンテナ装置もまた、図1のアンテナ装置と同様に、放射器64〜67を動作周波数に応じてループアンテナモード及びモノポールアンテナモードのいずれかとして動作させることで、効果的にデュアルバンド動作を実現するとともに、アンテナ装置の小型化を達成することができる。さらに、高域共振周波数f2を含む高域の動作帯域を超広帯域化することができる。
第3の実施形態.
図22は、第3の実施形態に係るアンテナ装置を示す概略図である。図1のアンテナ装置では、放射導体1,2と接地導体G1とが互いに近接した部分において、放射導体のループに沿って給電点P1から遠隔するにつれて接地導体G1からの距離が次第に増大するようにループ状の放射導体の外周が形成されている。しかしながら、本開示の実施形態は、ループ状の放射導体の外周の形状により放射導体1,2と接地導体G1との間の距離を次第に増大させることに限定されず、接地導体の外周の形状により放射導体1,2と接地導体との間の距離を次第に増大させてもよい。図22を参照すると、接地導体G3は、放射器70の放射導体1,2に近接したエッジ部を有し、エッジ部は、ループ状の放射導体に沿って給電点P1から遠隔するにつれて放射導体からの距離が次第に増大するように形成されている。
図23は、第3の実施形態の変形例に係るアンテナ装置を示す概略図である。図11のアンテナ装置では、ループ状の放射導体に沿って給電点P1から遠隔するにつれて接地導体G1の接地面からの距離が次第に増大するように放射導体を設けている。しかしながら、本開示の実施形態は、接地導体G1の接地面に対する放射導体の位置により放射導体1,2と接地導体G1との間の距離を次第に増大させることに限定されず、接地導体の接地面の形状により放射導体1,2と接地導体との間の距離を次第に増大させてもよい。図23を参照すると、放射器71の放射器60の放射導体1,2、キャパシタC1、及びインダクタL1は、図11の放射器60と同様に構成される。接地導体G4の接地面は、第1の面(平面又は曲面)上に設けられる。ループ状の放射導体は、第1の面に対して少なくとも部分的に対向した第2の面(平面又は曲面)上に設けられる。さらに、接地導体G4の接地面は、ループ状の放射導体に沿って給電点P1から遠隔するにつれて放射導体からの距離が次第に増大するように形成される。
図22及び図23のアンテナ装置によっても、第1及び第2の実施形態のアンテナ装置と同様に、放射器70〜71を動作周波数に応じてループアンテナモード及びモノポールアンテナモードのいずれかとして動作させることで、効果的にデュアルバンド動作を実現するとともに、アンテナ装置の小型化を達成することができる。さらに、高域共振周波数f2を含む高域の動作帯域を超広帯域化することができる。
変形例.
以下、図24〜図35を参照して、本開示の実施形態のさらなる変形例について説明する。
キャパシタC1及びインダクタL1は、例えばディスクリートな回路素子を使用可能であるが、それに限定されるものではない。以下、図24〜図31を参照してキャパシタC1及びインダクタL1の変形例について説明する。
図24は、第1の実施形態の第6の変形例に係るアンテナ装置を示す概略図であり、図25は、第1の実施形態の第7の変形例に係るアンテナ装置を示す概略図である。図24のアンテナ装置の放射器80は、放射導体1,2の近接部によって形成されるキャパシタC2を含む。図25のアンテナ装置の放射器81は、放射導体1,2の近接部によって形成されるキャパシタC3を含む。図24及び図25に示すように、放射導体1,2を互いに近接させて放射導体1,2間に所定の容量を生じさせることにより、放射導体1,2間に仮想的なキャパシタC2,C3を形成してもよい。放射導体1,2間の距離を近接させるほど、また、近接する面積を増大させるほど、仮想的なキャパシタC2,C3の容量は増大する。さらに、図26は、第1の実施形態の第8の変形例に係るアンテナ装置を示す概略図である。図26のアンテナ装置の放射器82は、放射導体1,2の近接部に形成されるキャパシタC4を含む。図26に示すように、放射導体1,2間に生じる容量により仮想的なキャパシタC4を形成する際に、インターディジット型の導体部分(指状の導体が交互に嵌合した構成)を形成してもよい。図30のキャパシタC4によれば、図24及び図25のキャパシタC2,C3よりも容量を増大させることができる。放射導体1,2の近接部によって形成されるキャパシタは、図24及び図25のような直線状の導体部分や、図30のようなインターディジット型の導体部分に限らず、他の形状の導体部分によって形成されてもよい。例えば、図24のアンテナ装置において、放射導体1,2間の距離を位置に応じて変化させ、これにより、放射導体1,2間の容量を放射導体1,2上の位置に応じて変化させてもよい。
図27は、第1の実施形態の第9の変形例に係るアンテナ装置を示す概略図である。図27のアンテナ装置の放射器83は、ストリップ導体によって形成されるインダクタL2を含む。図28は、第1の実施形態の第10の変形例に係るアンテナ装置を示す概略図である。図28のアンテナ装置の放射器84は、メアンダ状導体によって形成されるインダクタL3を含む。インダクタL2,L3を形成する導体の幅を細くするほど、また、導体の長さを長くするほど、インダクタL2,L3のインダクタンスは増大する。
図24〜図28に示すキャパシタC2〜C4及びインダクタL2,L3を組み合わせてもよく、例えば、図1のキャパシタC1及びインダクタL1に代えて、図24のキャパシタC2及び図27のインダクタL2を備えた放射器を構成してもよい。
図29は、第1の実施形態の第11の変形例に係るアンテナ装置を示す概略図である。図29のアンテナ装置の放射器85は、放射導体1,2の近接部に形成されるキャパシタC4と、メアンダ状導体によって形成されるインダクタL3とを含む。図29のアンテナ装置によれば、キャパシタ及びインダクタの両方を誘電体基板上の導体パターンとして形成することができるので、コストの削減や、製造ばらつきの低減といった効果がある。
図30は、第1の実施形態の第12の変形例に係るアンテナ装置を示す概略図である。図30のアンテナ装置の放射器86は、複数のキャパシタC5,C6を備えている。本実施形態のアンテナ装置は、単一のキャパシタ及び単一のインダクタを備えることに限定されず、複数のキャパシタを含む多段構成のキャパシタ、及び/又は、複数のインダクタを含む多段構成のインダクタを備えてもよい。図30において、図1のキャパシタC1に代えて、所定電気長を有する第3の放射導体3によって互いに接続されたキャパシタC5,C6が挿入されている。言い換えると、ループ状の放射導体における異なる位置にキャパシタC5,C6がそれぞれ挿入されている。複数のインダクタを含む場合も、図30の変形例と同様に構成される。図31は、第1の実施形態の第13の変形例に係るアンテナ装置を示す概略図である。図31のアンテナ装置の放射器87は、複数のインダクタL4,L5を備えている。図31において、図1のインダクタL1に代えて、所定電気長を有する第3の放射導体3によって互いに接続されたインダクタL4,L5が挿入されている。言い換えると、ループ状の放射導体における異なる位置にインダクタL4,L5がそれぞれ挿入されている。図30及び図31のアンテナ装置と同様に、ループ状の放射導体における異なる位置に複数のキャパシタ及び複数のインダクタを挿入してもよい。図30及び図31のアンテナ装置によれば、放射器上の電流分布を考慮してキャパシタ及びインダクタを3つ以上の異なる位置に挿入することができるので、設計の際に低域共振周波数f1及び高域共振周波数f2の微調整が容易になるという効果がある。
図32は、第1の実施形態の第14の変形例に係るアンテナ装置を示す概略図である。図32は、マイクロストリップ線路の給電線路を備えたアンテナ装置を示す。本変形例のアンテナ装置は、接地導体G1と、接地導体G1上に誘電体基板B1を介して設けられたストリップ導体S1とからなるマイクロストリップ線路の給電線路を備える。本変形例のアンテナ装置は、アンテナ装置を低姿勢化するために平面構成を有してもよく、すなわち、プリント配線基板の裏面に接地導体G1を形成し、その表面にストリップ導体S1及び放射器40を一体的に形成してもよい。給電線路はマイクロストリップ線路に限らず、コプレーナ線路、同軸線路などでもよい。
図33は、第1の実施形態の第15の変形例に係るアンテナ装置を示す概略図である。図33は、図1の放射器40に対応する第1の放射器40Aと、図1の接地導体に代えて設けられた第2の放射器40Bとを備えたダイポールアンテナとして構成されたアンテナ装置を示す。図33の左側の放射器40Aは、図1の放射器40と同様に構成される。図33の右側の放射器40Bもまた、図1の放射器40と同様に構成され、第1の放射導体11と、第2の放射導体12と、キャパシタC11と、インダクタL11とを有する。放射器40A,40Bは、互いに近接して電磁的に結合した部分を有するように隣接して設けられる。放射器40Aの給電点P1と放射器40Bの給電点P11は互いに近接して設けられ、信号源Q1は、放射器40Aの給電点P1と放射器40Bの給電点P11とにそれぞれ接続される。各放射器40A,40Bの放射導体が互いに近接した部分において、ループ状の放射導体に沿って給電点P1,P11からそれぞれ遠隔するにつれて、各放射器40A,40Bの放射導体間の距離が次第に増大する。本変形例のアンテナ装置は、ダイポール構成を有することでバランスモードで動作することができ、不要輻射を抑圧することができる。
図34は、第1の実施形態の第16の変形例に係るアンテナ装置を示す概略図である。図34は、4バンドのマルチバンドで動作可能なアンテナ装置を示す。図34の左側の放射器40Cは、図1の放射器40と同様に構成される。図34の右側の放射器40Dもまた、図1の放射器40と同様に構成され、第1の放射導体21と、第2の放射導体22と、キャパシタC21と、インダクタL21とを有する。ただし、放射器40Dにおいて放射導体21,22とキャパシタC21とインダクタL21とにより形成されるループの電気長は、放射器40Cにおいて放射導体1,2とキャパシタC1とインダクタL1とにより形成されるループの電気長とは異なる。信号源Q21は、放射導体1上の給電点P1及び放射導体21上の給電点P21に接続されるとともに、接地導体G1上の接続点P2に接続される。信号源Q21は、低域共振周波数f1及び高域共振周波数f2の高周波信号を発生するとともに、低域共振周波数f1とは異なる別の低域共振周波数f21と、高域共振周波数f2とは異なる別の高域共振周波数f22とを発生する。放射器40Cは、低域共振周波数f1においてループアンテナモードで動作し、高域共振周波数f2においてモノポールアンテナモードで動作する。また、放射器40Dは、低域共振周波数f21においてループアンテナモードで動作し、高域共振周波数f22においてモノポールアンテナモードで動作する。これにより、本変形例のアンテナ装置は、4バンドのマルチバンドで動作することができる。本変形例のアンテナ装置によれば、さらに放射器を設けることにより、さらなるマルチバンド化が可能である。
図35は、第2の実施形態の第10の変形例に係るアンテナ装置を示す概略図である。図35のアンテナ装置は、図11のアンテナ装置の構成を備えたことに加えて、放射器88の放射導体1を接地導体G1に接続する短絡導体88aを備え、逆F型アンテナ装置として構成されたことを特徴とする。短絡導体88aは、放射導体1(すなわち、給電点P1を有する放射導体)上の任意の位置に接続することができる。放射器の一部を接地導体と短絡することで放射抵抗を高くする効果があるが、本実施形態に係るアンテナ装置の基本的な動作原理を損なうものではない。短絡導体88aは、図11のアンテナ装置に限らず、他の実施形態及び変形例のアンテナ装置に適用可能である。
第4の実施形態.
図36は、第4の実施形態に係るアンテナ装置を示す概略図である。本実施形態のアンテナ装置は、図1の放射器40と同様の原理で構成された2つの放射器90A,90Bを備え、これらの放射器90A,90Bは別個の信号源Q31,Q32によって独立に励振されることを特徴とする。
図36において、放射器90Aは、所定電気長を有する第1の放射導体31と、所定電気長を有する第2の放射導体32と、所定の位置で放射導体31,32を互いに接続するキャパシタC31と、キャパシタC31とは異なる位置で放射導体31,32を互いに接続するインダクタL31とを有する。放射器90Aにおいて、放射導体31,32とキャパシタC31とインダクタL31とにより、中央部分を包囲するループが形成される。言い換えると、ループ状の放射導体の所定の位置にキャパシタC31が挿入され、キャパシタC31が挿入された位置とは異なる位置においてインダクタL31が挿入されている。信号源Q1は、放射導体31上の給電点P31に接続されるとともに、放射器90Aに近接して設けられた接地導体G1上の接続点P32に接続される。図36のアンテナ装置では、キャパシタC31はインダクタL31よりも給電点P31に近接して設けられる。放射器90Bは、放射器90Aと同様に構成され、第1の放射導体33と、第2の放射導体34と、キャパシタC32と、インダクタL32とを有する。放射器90Bにおいて、放射導体33,34とキャパシタC32とインダクタL32とにより、中央部分を包囲するループが形成される。信号源Q2は、放射導体33上の給電点P33に接続されるとともに、放射器90Bに近接して設けられた接地導体G1上の接続点P34に接続される。図20のアンテナ装置では、キャパシタC32はインダクタL32よりも給電点P33に近接して設けられる。信号源Q31,Q32は、例えばMIMO通信方式の送信信号である高周波信号を発生し、同じ低域共振周波数f1の高周波信号を発生するとともに、同じ高域共振周波数f2の高周波信号を発生する。
放射器90A,90Bのループ状の放射導体は、例えば、所定の基準軸(図36の縦の点線)に対して対称に構成される。この基準軸に近接して放射導体31,33及び給電部(給電点P31,P33、接続点P32,P33)が設けられ、この基準軸から遠隔して放射導体32,34が設けられる。給電点P31,P33は、基準軸B15に対して対称な位置に設けられる。放射器90A,90Bの形状を、基準軸に沿って給電点P31,P32から遠ざかるにつれて放射器90A,90B間の距離が次第に増大するように構成することで、放射器90A,90B間の電磁結合を低減することができる。さらに、2つの給電点P31,P33間の距離が小さいので、無線通信回路(図示せず)から引き回される給電線路を設置する面積を最小化することができる。
図37は、第4の実施形態の第1の変形例に係るアンテナ装置を示す概略図である。本変形例のアンテナ装置では、放射器90A,90Bを対称に配置するのではなく、同じ向きで(すなわち非対称に)配置している。放射器90A,90Bの配置を非対称にすることでそれらの放射パターンを非対称にし、各放射器90A,90Bで送受信される信号間の相関を下げる効果がある。ただし、送信信号間及び受信信号間に電力差が生じるので、MIMO通信方式に係る受信性能を最大化することはできない。なお、本変形例のアンテナ装置と同様に3つ以上の放射器を配置してもよい。
図38は、第4の実施形態の比較例に係るアンテナ装置を示す概略図である。図38のアンテナ装置では、給電点を設けていない放射導体32,34が互いに近接するように配置している。給電点P31,P33間の距離を離すことで、各放射器90A,90Bで送受信される信号間の相関を低減できる。ただし、各放射器90A,90Bの開放端(すなわち放射導体32,34の端部)が対向しているので、放射器90A,90B間の電磁結合は大きくなってしまう。
図39は、第4の実施形態の第2の変形例に係るアンテナ装置を示す概略図である。本変形例のアンテナ装置は、低域共振周波数f1で動作するときの2つの放射器間の電磁結合を低減するために、図36の放射器90Bに代えて、キャパシタC32及びインダクタL32の位置を、放射器90AのキャパシタC31及びインダクタL31の位置に対して非対称に構成した放射器90Cを備えたことを特徴とする。
比較のため、まず、図36のアンテナ装置が低域共振周波数f1で動作するとき、例えば一方の信号源Q31のみを動作させる場合を考える。信号源Q31から入力される電流により放射器90Aがループアンテナモードで動作すると、放射器90Aによって発生される磁界により、図36の放射器90Bでは、放射器90A上の電流と同じ向きの誘導電流が流れ、この誘導電流は信号源Q32まで流れる。放射器90B上に大きな誘導電流が流れることにより、放射器90A,90B間の電磁結合が高くなる。一方、図36のアンテナ装置が高域共振周波数f2で動作するときは、放射器90Aにおいて、信号源Q31から入力される電流は、放射器90Bからは遠隔した方向に流れ、従って、放射器90A,90B間の電磁結合は小さく、放射器90Bや信号源Q32に流れる誘導電流も小さい。
再び図39を参照すると、本変形例のアンテナ装置では、放射器90A,90Cの互いに対称な各放射導体のループに沿って各給電点P31,P33から対応する向きに進むとき(例えば、放射器90Aでは反時計回りに進み、放射器90Cでは時計回りに進むとき)、放射器90Aでは給電点P31、インダクタL31、キャパシタC31が順に位置し、放射器90Cでは給電点P33、キャパシタC32、インダクタL32が順に位置する。また、放射器90Aにおいて、キャパシタC31はインダクタL31よりも給電点P31に近接して設けられる一方、放射器90Cにおいて、インダクタL32はキャパシタC32よりも給電点P33に近接して設けられる。このように、放射器90A,90C間でキャパシタ及びインダクタの位置を非対称に構成したことにより、放射器90A,90C間の電磁結合を低減する。
前述のように、低い周波数成分を有する電流は、インダクタは通過できるがキャパシタは通過しづらいという性質がある。従って、図39のアンテナ装置が低域共振周波数f1で動作するとき、信号源Q31から入力される電流により放射器90Aがループアンテナモードで動作しても、放射器90C上の誘導電流は小さくなり、また、放射器90Cから信号源Q32に流れる電流も小さくなる。このように、図39のアンテナ装置が低域共振周波数f1で動作するときの放射器90A,90C間の電磁結合は小さくなる。図39のアンテナ装置が高域共振周波数f2で動作するときは、放射器90A,90C間の電磁結合は小さい。
アンテナ装置のサイズを削減するために、放射導体31〜34のいずれかを少なくとも1カ所で折り曲げてもよく、また、アンテナ装置が高域共振周波数f2で動作するとき、その周波数によっては、電流は、インダクタL31の位置まで流れることなく、放射導体32の先端(上端)まで、又は放射導体32上の所定位置、例えば放射導体を折り曲げた位置まで流れてもよい。
第5の実施形態.
図54は、第5の実施形態に係る無線通信装置であって、図1のアンテナ装置を備えた無線通信装置の構成を示すブロック図である。本実施形態に係る無線通信装置は、例えば図54に示すように携帯電話機として構成されてもよい。図54の無線通信装置は、図1のアンテナ装置と、無線送受信回路101と、無線送受信回路101に接続されたベースバンド信号処理回路102と、ベースバンド信号処理回路102に接続されたスピーカ103及びマイクロホン104とを備える。アンテナ装置の放射器40の給電点P1及び接地導体G1の接続点P2は、図1の信号源Q1に代えて、無線送受信回路101に接続される。なお、無線通信装置として、ワイヤレスブロードバンドルータ装置や、M2M(マシン・ツー・マシン)目的の高速無線通信装置などを実施する場合には、スピーカ及びマイクロホンなどは必ずしも設けなくてもよく、無線通信装置による通信状況を確認するためにLED(発光ダイオード)などを用いることができる。図1他のアンテナ装置を適用可能な無線通信装置は、以上に例示したものに限定されない。
本実施形態の無線通信装置によれば、放射器40を動作周波数に応じてループアンテナモード及びモノポールアンテナモードのいずれかとして動作させることで、効果的にデュアルバンド動作を実現するとともに、無線通信装置の小型化を達成することができる。さらに、高域共振周波数f2を含む高域の動作帯域を超広帯域化することができる。
図54の無線通信装置は、図1のアンテナ装置に代えて、ここに開示した他の任意のアンテナ装置又はその変形を用いることができる。
以上説明した各実施形態及び各変形例を組み合わせてもよい。例えば、第1の実施形態のアンテナ装置と図22のアンテナ装置とを組み合わせ、放射導体1,2と接地導体G1とが互いに近接した部分において、ループ状の放射導体に沿って給電点P1から遠隔するにつれて、放射導体1,2と接地導体G1との間の距離が次第に増大するように、ループ状の放射器の外周と接地導体のエッジ部との両方を形成してもよい。同様に、第2の実施形態のアンテナ装置と図23のアンテナ装置とを組み合わせ、放射導体1,2と接地導体G1とが互いに対向した部分において、ループ状の放射導体に沿って給電点P1から遠隔するにつれて、放射導体1,2と接地導体G1との間の距離が次第に増大するように、放射器の放射導体と接地導体の接地面との両方を形成してもよい。
以下、本開示の実施形態に係るアンテナ装置のシミュレーション結果について説明する。シミュレーションで用いたソフトウェアは「CST Microwave Studio」であり、これを用いてトランジェント解析を行った。給電点の反射エネルギーが入力エネルギーに対して−40dB以下となる点をしきい値として収束判定を行った。サブメッシュ法により電流が強く流れる部分は細かくモデリングした。
図40は、シミュレーションで用いた第1の比較例に係るアンテナ装置を示す斜視図であり、図41は、図40のアンテナ装置の放射器51の詳細構成を示す上面図である。キャパシタC1は1pFの容量を有し、インダクタL1は3nHのインダクタンスを有するものを用いた。キャパシタC1の容量及びインダクタL1のインダクタンスは、他のシミュレーションでも同じである。図42は、図40のアンテナ装置の反射係数S11の周波数特性を示すグラフである。低域共振周波数f1=1035MHzのとき、反射係数S11=−13.1dBになり、高域共振周波数f2=1844MHzのとき、反射係数S11=−10.6dBになった。図43は、シミュレーションで用いた第2の比較例に係るアンテナ装置の放射器52を示す上面図である。図43の放射器52は、図40の放射器51と同様に接地導体G1に対して設けられる(他のシミュレーションでも同様)。図44は、図43のアンテナ装置の反射係数S11の周波数特性を示すグラフである。低域共振周波数f1=949MHzのとき、反射係数S11=−7.6dBになり、高域共振周波数f2=2050MHzのとき、反射係数S11=−18.2dBになった。図42及び図43によれば、比較例のアンテナ装置でも、効果的にデュアルバンド特性を実現できていることがわかる。
図45は、シミュレーションで用いた第3の比較例に係るアンテナ装置の放射器53を示す上面図である。図45のアンテナ装置では、ループ状の放射導体の外周において開放端付近をテーパー形状に形成している。図46は、図45のアンテナ装置の反射係数S11の周波数特性を示すグラフである。低域共振周波数f1=1040MHzのとき、反射係数S11=−11.1dBになり、高域共振周波数f2=1914MHzのとき、反射係数S11=−12.1dBになった。図47は、シミュレーションで用いた第4の比較例に係るアンテナ装置の放射器54を示す上面図である。図47のアンテナ装置でも、ループ状の放射導体の外周において開放端付近をテーパー形状に形成している。図48は、図47のアンテナ装置の反射係数S11の周波数特性を示すグラフである。低域共振周波数f1=983MHzのとき、反射係数S11=−7.9dBになり、高域共振周波数f2=2103MHzのとき、反射係数S11=−19.3dBになった。図46及び図48によれば、効果的にデュアルバンド特性を実現できていることがわかる。また、図42及び図43のグラフと比較すると、アンテナ装置が低域共振周波数f1で動作するときの特性に大きな変化は見られないが、図45及び図47のアンテナ装置が高域共振周波数f2で動作するときには、開放端付近をテーパー形状に形成したことにより、動作周波数帯がわずかに広がっていることがわかる。ただし、際立った広帯域化は実現できていない。
図49は、シミュレーションで用いた第1の実施形態の第1の実施例に係るアンテナ装置の放射器46を示す上面図である。図50は、図49のアンテナ装置の反射係数S11の周波数特性を示すグラフである。低域共振周波数f1=1043MHzのとき、反射係数S11=−16.2dBになり、高域共振周波数f2=1903MHzのとき、反射係数S11=−15.1dBになった。図51は、シミュレーションで用いた第1の実施形態の第2の実施例に係るアンテナ装置の放射器47を示す上面図である。図52は、図51のアンテナ装置の反射係数S11の周波数特性を示すグラフである。低域共振周波数f1=985MHzのとき、反射係数S11=−10.5dBになり、高域共振周波数f2=2051MHzのとき、反射係数S11=−26.2dBになった。図50及び図52によれば、効果的にデュアルバンド特性を実現できていることがわかる。図46及び図48のグラフと比較すると、アンテナ装置が低域共振周波数f1で動作するときの特性に大きな変化は見られないが、図49及び図51のアンテナ装置では、放射導体1,2と接地導体G1とが互いに近接した部分において、放射導体のループに沿って給電点P1から遠隔するにつれて接地導体G1からの距離が次第に増大するようにループ状の放射導体の外周を形成したことにより、図49及び図51のアンテナ装置が第2の共振周波数f2で動作するとき、より効果的に広帯域化できていることが判る。しかしながら、接地導体G1の近傍にインダクタL1がある図49のアンテナ装置では、広帯域化は十分とはいえない。これは、アンテナ装置が高域共振周波数f2で動作するときの電流経路がキャパシタC1を通過するからであり、インダクタL1近辺の放射導体の部分に電流が強く流れていないからである。
図53は、シミュレーションで用いた第2の実施形態の実施例に係るアンテナ装置の反射係数S11の周波数特性を示すグラフである。図53のシミュレーションでは、図49の放射器46の放射導体1に代えて、図20の放射導体1cを用いた。低域共振周波数f1=1010MHzのとき、反射係数S11=−18.7dBになり、高域共振周波数f2=2037MHzのとき、反射係数S11=−45.8dBになった。図53によれば、効果的にデュアルバンド特性を実現でき、かつ、高域共振周波数f2を含む動作周波数帯も1810〜2620MHzと超広帯域化することができた。以上の結果より、本開示の実施形態に係るアンテナ装置では、小型かつ簡単な構成でありながら、マルチバンドで動作可能なアンテナ装置を提供することができ、さらに、高域の動作周波数帯を超広帯域化することができる。
参考として、アンテナ装置が高域共振周波数f2で動作するときの動作帯域幅(すなわち、S11≦−10dBとなる周波数帯)を表1にまとめる。
[表1]
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図42 170MHz
図44 680MHz
図46 406MHz
図48 740MHz
図50 577MHz
図52 864MHz
図53 1079MHz
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シミュレーション結果によれば、放射導体1,2と接地導体G1とが互いに近接した部分において、ループ状の放射導体に沿って給電点P1から遠隔するにつれて、放射導体1,2と接地導体G1との間の距離が次第に増大するようにアンテナ装置を構成したことにより、アンテナ装置が低域共振周波数f1で動作するときの特性を損なうことなく、高域共振周波数f2を含む動作周波数帯を超広帯域化できるという格別の効果が得られることを、様々なアンテナモデルで確認することができた。
なお、今回設計したアンテナ装置の周波数特性は一例であり、この周波数特性に限られるものではない。セルラーや無線LAN、GPSの周波数帯など求められるシステムに応じて整合回路なども含めて最適にチューニングをすることにより、性能を高めることが可能である。
まとめ.
ここに開示したアンテナ装置及び無線通信装置は、以下の構成を備えたことを特徴とする。
本開示の第1の態様に係るアンテナ装置は、少なくとも1つの放射器と接地導体とを備えたアンテナ装置において、
上記各放射器は、
内周及び外周を有するループ状の放射導体であって、上記接地導体に近接して電磁的に結合した部分を有するように上記接地導体に対して設けられた放射導体と、
上記放射導体のループに沿って所定位置に挿入された少なくとも1つのキャパシタと、
上記放射導体のループに沿って、上記キャパシタの位置とは異なる所定位置に挿入された少なくとも1つのインダクタと、
上記接地導体に近接した位置において、上記放射導体上に設けられた給電点とを備え、
上記アンテナ装置は、上記各放射器の上記放射導体と上記接地導体とが互いに近接した部分において、上記放射導体のループに沿って上記給電点から遠隔するにつれて、上記放射導体と上記接地導体との間の距離が次第に増大するように構成され、
上記各放射器は、第1の周波数と、上記第1の周波数より高い第2の周波数とで励振され、
上記各放射器が上記第1の周波数で励振されるとき、上記インダクタ及び上記キャパシタを含み、上記放射導体のループの内周に沿う第1の経路を第1の電流が流れ、
上記各放射器が上記第2の周波数で励振されるとき、上記キャパシタを含み、上記インダクタを含まず、上記放射導体のループの外周に沿った区間であって上記給電点と上記インダクタとの間の区間を含む第2の経路を第2の電流が流れ、上記各放射器の上記放射導体と上記接地導体とが互いに近接した部分において、上記放射導体と上記接地導体との間に分布する容量と上記放射導体に分布するインダクタンスとにより共振回路が形成され、
上記各放射器は、上記放射導体のループと上記インダクタと上記キャパシタが上記第1の周波数で共振し、上記放射導体のループのうちの上記第2の経路に含まれる部分と上記キャパシタと上記共振回路とが上記第2の周波数で共振するように構成されることを特徴とする。
本開示の第2の態様に係るアンテナ装置は、第1の態様に係るアンテナ装置において、上記各放射器の上記放射導体のループの外周は、上記放射導体のループに沿って上記給電点から遠隔するにつれて上記接地導体からの距離が次第に増大するように形成されたことを特徴とする。
本開示の第3の態様に係るアンテナ装置は、第1の態様に係るアンテナ装置において、 上記接地導体は、上記各放射器の上記放射導体に近接したエッジ部を有し、
上記エッジ部は、上記各放射器の上記放射導体のループに沿って上記給電点から遠隔するにつれて上記放射導体からの距離が次第に増大するように形成されたことを特徴とする。
本開示の第4の態様に係るアンテナ装置は、第1〜第3のいずれか1つの態様に係るアンテナ装置において、
上記接地導体の接地面は第1の面上に設けられ、
上記各放射器の上記放射導体は、上記第1の面に対して少なくとも部分的に対向した第2の面上に設けられ、上記放射導体のループに沿って上記給電点から遠隔するにつれて上記接地導体の接地面からの距離が次第に増大するように設けられたことを特徴とする。
本開示の第5の態様に係るアンテナ装置は、第1〜第3のいずれか1つの態様に係るアンテナ装置において、
上記接地導体の接地面は第1の面上に設けられ、
上記各放射器の上記放射導体は、上記第1の面に対して少なくとも部分的に対向した第2の面上に設けられ、
上記接地導体の接地面は、上記放射導体のループに沿って上記給電点から遠隔するにつれて上記放射導体からの距離が次第に増大するように形成されたことを特徴とする。
本開示の第6の態様に係るアンテナ装置は、第1〜第5のいずれか1つの態様に係るアンテナ装置において、上記各放射器の上記放射導体のループに沿って上記給電点から第1の方向に向かうにつれて、上記放射導体と上記接地導体との間の距離が次第に増大し、上記放射導体のループに沿って上記給電点から上記第1の方向とは逆の第2の方向に向かうにつれて、上記放射導体と上記接地導体との間の距離が次第に増大することを特徴とする。
本開示の第7の態様に係るアンテナ装置は、第1〜第6のいずれか1つの態様に係るアンテナ装置において、上記各放射器の上記キャパシタ及び上記インダクタは、上記放射導体のループに沿って、上記放射導体と上記接地導体とが互いに近接した部分にそれぞれ設けられ、上記給電点は、上記キャパシタ及び上記インダクタの間に設けられたことを特徴とする。
本開示の第8の態様に係るアンテナ装置は、第1〜第7のいずれか1つの態様に係るアンテナ装置において、
上記放射導体は、第1の放射導体と第2の放射導体とを含み、
上記キャパシタは、上記第1及び第2の放射導体の間に生じる容量によって形成されることを特徴とする。
本開示の第9の態様に係るアンテナ装置は、第1〜第8のいずれか1つの態様に係るアンテナ装置において、上記インダクタはストリップ導体で構成されることを特徴とする。
本開示の第10の態様に係るアンテナ装置は、第1〜第8のいずれか1つの態様に係るアンテナ装置において、上記インダクタはメアンダ状導体で構成されることを特徴とする。
本開示の第11の態様に係るアンテナ装置は、第1〜第10のいずれか1つの態様に係るアンテナ装置において、上記接地導体と、上記給電点に接続された給電線路とを備えたプリント配線基板を備え、
上記放射器は上記プリント配線基板上に形成されたことを特徴とする。
本開示の第12の態様に係るアンテナ装置は、第1〜第10のいずれか1つの態様に係るアンテナ装置において、第1の放射器と、上記接地導体に代えて第2の放射器とを含むダイポールアンテナであることを特徴とする。
本開示の第13の態様に係るアンテナ装置は、第1〜第12のいずれか1つの態様に係るアンテナ装置において、複数の放射器を備え、上記複数の放射器は、互いに異なる複数の第1の周波数と、互いに異なる複数の第2の周波数とを有することを特徴とする。
本開示の第14の態様に係るアンテナ装置は、第1〜第13のいずれか1つの態様に係るアンテナ装置において、逆F型アンテナとして構成されたことを特徴とする。
本開示の第15の態様に係るアンテナ装置は、第1〜第14のいずれか1つの態様に係るアンテナ装置において、上記放射導体は少なくとも1カ所で折り曲げられていることを特徴とする。
本開示の第16の態様に係るアンテナ装置は、第1〜第14のいずれか1つの態様に係るアンテナ装置において、上記放射導体は少なくとも1カ所で湾曲していることを特徴とする。
本開示の第17の態様に係るアンテナ装置は、第1〜第16のいずれか1つの態様に係るアンテナ装置において、互いに異なる信号源に接続された複数の放射器を備えたことを特徴とする。
本開示の第18の態様に係るアンテナ装置は、第17の態様に係るアンテナ装置において、所定の基準軸に対して互いに対称に構成された放射導体をそれぞれ有する第1の放射器及び第2の放射器を備え、
上記第1及び第2の放射器の各給電点は、上記基準軸に対して対称な位置に設けられ、
上記第1及び第2の放射器の各放射導体は、上記基準軸に沿って上記第1の放射器の給電点及び上記第2の放射器の給電点から遠ざかるにつれて上記第1及び第2の放射器の間の距離が次第に増大する形状を有することを特徴とする。
本開示の第19の態様に係るアンテナ装置は、第17又は第18の態様に係るアンテナ装置において、第1の放射器及び第2の放射器を備え、上記第1及び第2の放射器の各放射導体のループは所定の基準軸に対して互いに実質的に対称に構成され、
上記第1及び第2の放射器の上記互いに対称な各放射導体のループに沿って上記各給電点から対応する向きに進むとき、上記第1の放射器では上記給電点、上記インダクタ、上記キャパシタが順に位置し、上記第2の放射器では上記給電点、上記キャパシタ、上記インダクタが順に位置することを特徴とする。
本開示の第20の態様に係る無線通信装置は、第1〜第19のいずれか1つの態様に係るアンテナ装置を備えたことを特徴とする。
以上説明したように、本開示のアンテナ装置は、小型かつ簡単な構成でありながら、マルチバンドで動作可能である。また、本開示のアンテナ装置は、複数の放射器を備えた場合には、アンテナ素子間で互いに低結合であり、複数の無線信号を同時に送受信するように動作可能である。また、本開示によれば、そのようなアンテナ装置を備えた無線通信装置を提供することができる。
本開示のアンテナ装置及びそれを用いた無線通信装置によれば、例えば携帯電話機として実装することができ、あるいは、無線LAN用の装置、スマートフォン等として実装することもできる。このアンテナ装置は、例えばMIMO通信を行うための無線通信装置に搭載することができるが、MIMOに限らず、複数のアプリケーションのための通信を同時に実行可能(マルチアプリケーション)なアダプティブアレーアンテナや最大比合成ダイバーシチアンテナ、フェーズドアレーアンテナといったアレーアンテナ装置に搭載することも可能である。
1,1a,1b,1c,2,3,11,12,21,22,31〜34…放射導体、
40〜47,50〜54,60〜67,70,71,80〜88,90A〜90C…放射器、
88a…短絡導体、
101…無線送受信回路、
102…ベースバンド信号処理回路、
103…スピーカ、
104…マイクロホン、
B1…誘電体基板、
C1〜C6,C11,C21,C31,C32…キャパシタ、
Ce…容量、
L1〜L5,L11,L21,L31,L32…インダクタ、
La,Le…インダクタンス、
G1〜G4…接地導体、
P1,P11,P21,P31,P33…給電点、
P2,P32,P34…接続点、
Q1,Q21,Q31,Q32…信号源、
Rr…放射抵抗、
S1…ストリップ導体。

Claims (20)

  1. 少なくとも1つの放射器と接地導体とを備えたアンテナ装置において、
    上記各放射器は、
    内周及び外周を有するループ状の放射導体であって、上記接地導体に近接して電磁的に結合した部分を有するように上記接地導体に対して設けられた放射導体と、
    上記放射導体のループに沿って所定位置に挿入された少なくとも1つのキャパシタと、
    上記放射導体のループに沿って、上記キャパシタの位置とは異なる所定位置に挿入された少なくとも1つのインダクタと、
    上記接地導体に近接した位置において、上記放射導体上に設けられた給電点とを備え、
    上記アンテナ装置は、上記各放射器の上記放射導体と上記接地導体とが互いに近接した部分において、上記放射導体のループに沿って上記給電点から遠隔するにつれて、上記放射導体と上記接地導体との間の距離が次第に増大するように構成され、
    上記各放射器は、第1の周波数と、上記第1の周波数より高い第2の周波数とで励振され、
    上記各放射器が上記第1の周波数で励振されるとき、上記インダクタ及び上記キャパシタを含み、上記放射導体のループの内周に沿う第1の経路を第1の電流が流れ、
    上記各放射器が上記第2の周波数で励振されるとき、上記キャパシタを含み、上記インダクタを含まず、上記放射導体のループの外周に沿った区間であって上記給電点と上記インダクタとの間の区間を含む第2の経路を第2の電流が流れ、上記各放射器の上記放射導体と上記接地導体とが互いに近接した部分において、上記放射導体と上記接地導体との間に分布する容量と上記放射導体に分布するインダクタンスとにより共振回路が形成され、
    上記各放射器は、上記放射導体のループと上記インダクタと上記キャパシタが上記第1の周波数で共振し、上記放射導体のループのうちの上記第2の経路に含まれる部分と上記キャパシタと上記共振回路とが上記第2の周波数で共振するように構成されることを特徴とするアンテナ装置。
  2. 上記各放射器の上記放射導体のループの外周は、上記放射導体のループに沿って上記給電点から遠隔するにつれて上記接地導体からの距離が次第に増大するように形成されたことを特徴とする請求項1記載のアンテナ装置。
  3. 上記接地導体は、上記各放射器の上記放射導体に近接したエッジ部を有し、
    上記エッジ部は、上記各放射器の上記放射導体のループに沿って上記給電点から遠隔するにつれて上記放射導体からの距離が次第に増大するように形成されたことを特徴とする請求項1記載のアンテナ装置。
  4. 上記接地導体の接地面は第1の面上に設けられ、
    上記各放射器の上記放射導体は、上記第1の面に対して少なくとも部分的に対向した第2の面上に設けられ、上記放射導体のループに沿って上記給電点から遠隔するにつれて上記接地導体の接地面からの距離が次第に増大するように設けられたことを特徴とする請求項1〜3のうちのいずれか1つに記載のアンテナ装置。
  5. 上記接地導体の接地面は第1の面上に設けられ、
    上記各放射器の上記放射導体は、上記第1の面に対して少なくとも部分的に対向した第2の面上に設けられ、
    上記接地導体の接地面は、上記放射導体のループに沿って上記給電点から遠隔するにつれて上記放射導体からの距離が次第に増大するように形成されたことを特徴とする請求項1〜3のうちのいずれか1つに記載のアンテナ装置。
  6. 上記各放射器の上記放射導体のループに沿って上記給電点から第1の方向に向かうにつれて、上記放射導体と上記接地導体との間の距離が次第に増大し、上記放射導体のループに沿って上記給電点から上記第1の方向とは逆の第2の方向に向かうにつれて、上記放射導体と上記接地導体との間の距離が次第に増大することを特徴とする請求項1〜5のうちのいずれか1つに記載のアンテナ装置。
  7. 上記各放射器の上記キャパシタ及び上記インダクタは、上記放射導体のループに沿って、上記放射導体と上記接地導体とが互いに近接した部分にそれぞれ設けられ、上記給電点は、上記キャパシタ及び上記インダクタの間に設けられたことを特徴とする請求項1〜6のうちのいずれか1つに記載のアンテナ装置。
  8. 上記放射導体は、第1の放射導体と第2の放射導体とを含み、
    上記キャパシタは、上記第1及び第2の放射導体の間に生じる容量によって形成されることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載のアンテナ装置。
  9. 上記インダクタはストリップ導体で構成されることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1つに記載のアンテナ装置。
  10. 上記インダクタはメアンダ状導体で構成されることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1つに記載のアンテナ装置。
  11. 上記アンテナ装置は、上記接地導体と、上記給電点に接続された給電線路とを備えたプリント配線基板を備え、
    上記放射器は上記プリント配線基板上に形成されたことを特徴とする請求項1〜10のいずれか1つに記載のアンテナ装置。
  12. 上記アンテナ装置は、第1の放射器と、上記接地導体に代えて第2の放射器とを含むダイポールアンテナであることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1つに記載のアンテナ装置。
  13. 上記アンテナ装置は複数の放射器を備え、上記複数の放射器は、互いに異なる複数の第1の周波数と、互いに異なる複数の第2の周波数とを有することを特徴とする請求項1〜12のいずれか1つに記載のアンテナ装置。
  14. 上記アンテナ装置は逆F型アンテナとして構成されたことを特徴とする請求項1〜13のいずれか1つに記載のアンテナ装置。
  15. 上記放射導体は少なくとも1カ所で折り曲げられていることを特徴とする請求項1〜14のいずれか1つに記載のアンテナ装置。
  16. 上記放射導体は少なくとも1カ所で湾曲していることを特徴とする請求項1〜14のいずれか1つに記載のアンテナ装置。
  17. 上記アンテナ装置は、互いに異なる信号源に接続された複数の放射器を備えたことを特徴とする請求項1〜16のいずれか1つに記載のアンテナ装置。
  18. 上記アンテナ装置は、所定の基準軸に対して互いに対称に構成された放射導体をそれぞれ有する第1の放射器及び第2の放射器を備え、
    上記第1及び第2の放射器の各給電点は、上記基準軸に対して対称な位置に設けられ、
    上記第1及び第2の放射器の各放射導体は、上記基準軸に沿って上記第1の放射器の給電点及び上記第2の放射器の給電点から遠ざかるにつれて上記第1及び第2の放射器の間の距離が次第に増大する形状を有することを特徴とする請求項17記載のアンテナ装置。
  19. 上記アンテナ装置は、第1の放射器及び第2の放射器を備え、上記第1及び第2の放射器の各放射導体のループは所定の基準軸に対して互いに実質的に対称に構成され、
    上記第1及び第2の放射器の上記互いに対称な各放射導体のループに沿って上記各給電点から対応する向きに進むとき、上記第1の放射器では上記給電点、上記インダクタ、上記キャパシタが順に位置し、上記第2の放射器では上記給電点、上記キャパシタ、上記インダクタが順に位置することを特徴とする請求項17又は18記載のアンテナ装置。
  20. 請求項1〜19のうちのいずれか1つに記載のアンテナ装置を備えたことを特徴とする無線通信装置。
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