JPWO2013051567A1 - 電流センサ - Google Patents

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Abstract

被測定電流が通流する電流路の中心軸を中心とした仮想円上に複数の感磁素子を等間隔に配置した電流センサにおいて、外乱磁界の影響を低減して、被測定電流の測定精度を向上可能とする。本発明の電流センサ(1)は、被測定電流を通流する電流路(11)の中心軸と直交する平面において当該中心軸を中心とした仮想円(C)上に等間隔に配置され、第1感度軸(121)及び第1感度軸(121)に直交する第2感度軸(122)をそれぞれ有する複数の感磁素子(12)と、複数の感磁素子(12)の出力に基づいて電流路(11)を通流する電流値を演算する演算回路と、を備え、複数の感磁素子(12)の第1感度軸(121)の方向は、仮想円(C)の接線方向に平行であり、複数の感磁素子(12)の第2感度軸(122)の方向は、中心軸の方向に平行であることを特徴とする。

Description

本発明は、電流路を通流する被測定電流を非接触で測定する電流センサに関する。
電気自動車やハイブリッドカーにおけるモータ駆動技術などの分野では、比較的大きな電流が取り扱われるため、このような用途向けに、大電流を非接触で測定することが可能な電流センサが求められている。このような電流センサとして、電流路を通流する電流によって生じる磁界の変化を感磁素子によって検出する方式のものが実用化されている。
感磁素子を用いる電流センサとしては、被測定電流が通流する電流路の中心軸を中心とした仮想円上に複数の感磁素子を等間隔に配置した電流センサが知られている(例えば、特許文献1)。この電流センサでは、複数の感磁素子の感度軸の方向が上記仮想円の同一周回方向に沿う方向であり、各感磁素子の出力を加算することにより外乱磁界の影響を打ち消している。
特開平10−300795号公報
しかしながら、上述のような電流路の中心軸を中心とした仮想円上に複数の感磁素子を等間隔に配置した電流センサでは、各感磁素子の出力を加算しても、外乱磁界の影響を十分に抑制できない場合があるという問題点があった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、被測定電流が通流する電流路の中心軸を中心とした仮想円上に複数の感磁素子を等間隔に配置した電流センサにおいて、外乱磁界の影響を低減して、被測定電流の測定精度を向上可能な電流センサを提供することを目的とする。
本発明の電流センサは、被測定電流を通流する電流路の中心軸と直交する平面において当該中心軸を中心とした仮想円上に等間隔に配置され、第1感度軸及び前記第1感度軸に直交する第2感度軸をそれぞれ有する複数の感磁素子と、前記複数の感磁素子の出力に基づいて前記電流路を通流する電流値を演算する演算回路と、を備え、前記複数の感磁素子の第1感度軸の方向は、前記仮想円の接線方向に平行であり、前記複数の感磁素子の第2感度軸の方向は、前記中心軸の方向に平行であることを特徴とする。
この構成によれば、上記仮想円上に等間隔に配置された複数の感磁素子の第1感度軸の方向は当該仮想円の接線方向に平行であり、当該複数の感磁素子の第2感度軸の方向は当該仮想円の半径方向である。このため、電流路に隣接電流路が並設される場合に、第2感度軸が受ける隣接電流路からの誘導磁界の影響を低減できる。また、上記仮想円上に等間隔に配置された各感磁素子の出力を演算することにより、第1感度軸だけでなく第2感度軸に現れる外乱磁界の影響を相殺することができ、被測定電流の測定精度を向上させることができる。
上記電流センサにおいて、前記複数の感磁素子の前記第2感度軸の方向は、同一の方向であってもよい。
上記電流センサにおいて、前記複数の感磁素子のうち前記仮想円の周回方向に沿う方向に隣接する2つの感磁素子の第2感度軸の方向は、互いに逆の方向であってもよい。
上記電流センサにおいて、前記2つの感磁素子は、前記電流路の中心軸と直交する平面において当該中心軸を中心した楕円を形成する基板の互いに逆側の側面に配置されてもよい。この構成によれば、上記2つの感磁素子を基板の互いに逆側の側面に配置するだけで、当該2つの感磁素子の第2感度軸の方向を互いに逆の方向とできるので、当該2つの感磁素子を別々の製法で製造する必要がなく、電流センサをより容易に製造できる。
上記電流センサにおいて、前記複数の感磁素子の前記第1感度軸の方向は、前記仮想円の同一周回方向に沿う方向であり、前記演算回路は、前記複数の感磁素子の出力を合計して前記電流値を演算してもよい。この構成によれば、各感磁素子の出力を合計(加算)するだけで、第1感度軸及び第2感度軸に現れる外乱磁界の影響を相殺できるので、回路構成をより簡略化することができる。
上記電流センサにおいて、前記複数の感磁素子の前記第1感度軸の感度は互いに等しく、前記複数の感磁素子の前記第2感度軸の感度は互いに等しくてもよい。この構成によれば、第1感度軸及び第2感度軸の感度が等しいので、各感磁素子の出力を補正せずに演算処理を行うことができ、回路構成をより簡略化することができる。
上記電流センサにおいて、それぞれの感磁素子は、前記第1感度軸の方向が前記仮想円の一方の周回方向に沿う方向である第1グループ、又は前記第1感度軸の方向が前記仮想円の前記一方の周回方向と逆の周回方向である第2グループのいずれかのグループに属し、前記演算回路は、前記第1グループに属する感磁素子の出力と前記第2グループに属する感磁素子の出力とを別々に合計し、前記第1グループにおける合計値と前記第2グループにおける合計値とを差動処理して前記電流値を演算してもよい。この構成によれば、同じグループの感磁素子だけが直列に接続されるので、全ての感磁素子の直列に接続する場合のように大きい駆動電圧を必要とせず、駆動電圧の不足による各感磁素子の出力品質の低下を防止できる。
上記電流センサにおいて、前記感磁素子がGMR素子であり、前記第2感度軸が副感度軸であってもよい。
上記電流センサにおいて、前記第2感度軸が感度に影響を与える軸であってもよい。
上記電流センサにおいて、前記複数の感磁素子は、前記電流路の中心軸と直交する同一平面上に配置されてもよい。
上記電流センサにおいて、前記仮想円は、前記電流路の中心軸と直交する第1平面上の仮想半円と、前記第1平面と平行な第2平面上の仮想半円とから構成され、前記複数の感磁素子は、前記仮想半円上に配置されてもよい。
上記電流センサにおいて、前記複数の感磁素子は、前記電流路の中心軸を中心に螺旋状に配置されてもよい。
本発明によれば、被測定電流が通流する電流路の中心軸を中心とした仮想円上に複数の感磁素子を等間隔に配置した電流センサにおいて、外乱磁界の影響を低減して、被測定電流の測定精度を向上可能な電流センサを提供できる。
第1の実施の形態に係る電流センサを示す図である。 第1の実施の形態に係る電流センサの回路図である。 第1の実施の形態の変更例1−1に係る電流センサを示す図である。 第2の実施の形態に係る電流センサを示す図である。 第2の実施の形態に係る電流センサの回路図である。 第2の実施の形態の変更例2−1に係る電流センサを示す図である。 第2の実施の形態の変更例2−2に係る電流センサを示す図である。 第2の実施の形態の変更例2−3に係る電流センサを示す図である。 第2の実施の形態の変更例2−3に係る電流センサの回路図である。 本発明の電流センサの第1の使用形態を示す図である。 本発明の電流センサの第2の使用形態を示す図である。 本発明の電流センサの第3の使用形態を示す図である。 本発明の電流センサの第4の使用形態を示す図である。 本発明の電流センサの第5の使用形態を示す図である。
本発明者は、被測定電流が通流する電流路の中心軸を中心とした仮想円上に複数の感磁素子を等間隔に配置した電流センサにおいて、各感磁素子の出力を合計しても外乱磁界の影響を十分に抑制できない要因が、各感磁素子が、最も感度が高い方向(以下、主感度軸という)と直交する方向にも感度を有する点にあることを見出した。例えば、感磁素子としてGMR素子を用いる場合、主感度軸と直交する方向のうち最も感度が高い方向(以下、副感度軸という)における感度は、主感度軸における感度の数十%程度になることもある。このように、主感度軸と直交する方向に副感度軸を有する感磁素子を用いる場合、主感度軸を誘導磁界の方向に向けるだけでは、各感磁素子の出力を加算しても外乱磁界の影響を十分に除去できない。これは、主感度軸の制御だけでは、副感度軸に現れる外乱磁界の影響をキャンセルすることができないためである。
このような知見に基づき、本発明者らは、被測定電流が通流する電流路の中心軸と直交する平面において当該中心軸を中心とした仮想円上に等間隔に配置された複数の感磁素子の副感度軸の方向を制御することで、副感度軸に現れる外乱磁界の影響をキャンセルするという着想を得た。すなわち、本発明の骨子は、被測定電流を通流する電流路の中心軸を中心とした仮想円上に等間隔に配置された各感磁素子の主感度軸(第1感度軸)の方向を上記仮想円の接線方向に平行とし、副感度軸(第2感度軸)の方向を上記中心軸の方向に平行として、各感磁素子の出力に基づいて上記電流路の電流値を演算する構成を採用することで、主感度軸に現れる外乱磁界だけでなく、副感度軸に現れる外乱磁界の影響を相殺して、上記電流路の電流値の測定精度を向上させようとするものである。特に、被測定電流が通流する電流路に隣接電流路が並設される場合にも、副感度軸の方向が上記中心軸の方向に平行であるので、当該隣接電流路の誘導磁界が外乱磁界となって、上記電流路の電流値の測定精度が低下するのを防止できる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態に係る電流センサを示す図である。図1に示すように、電流センサ1は、被測定電流が通流する電流路11の中心軸と直交する平面において当該中心軸を中心とした仮想円C上に等間隔に配置された複数の感磁素子12a、12b、12c、12dを備えている。図1は、電流路11の中心軸に直交する平面において感磁素子12a、12b、12c、12dの配置位置を示した図である。すなわち、図1においては、紙面向かって手前側から見たときの電流路11の中心軸に直交する平面上の感磁素子12a、12b、12c、12dの配置位置を示しており、各感磁素子12a、12b、12c、12dはすべて電流路11の中心軸に直交する平面上に配置されていても良い。
あるいは、当該平面上から電流路11の延在方向にずれて配置されていても良い。電流路11の延在方向にずれて配置される場合においては、紙面向かって手前側から見たときに、電流路11の中心軸に直交する平面上に感磁素子12a、12b、12c、12dの配置位置を投影すると図1に示すようになる。このような構成例としては、上記仮想円Cが、電流路11の中心軸と直交する第1平面上の仮想半円と、第1平面と平行な第2平面上の仮想半円とから構成され、複数の感磁素子12が仮想半円上に配置される構成や、複数の感磁素子12が電流路11の中心軸を中心に螺旋状に配置される構成が挙げられる。
また、図1、図3、図4、図6〜図8については、説明を簡単にするために、中心軸に直交する平面上又は当該平面に投影した感磁素子12の配置位置を示しており、実際には、感磁素子12を実装した基板や部材が電流路に取り付けられる構造を採る。
電流路11は、所定方向に延在する(図1において、紙面手前−奥行方向に延在する)断面円形の導電部材である。電流路11の周りには、当該電流路11を通流する被測定電流により誘導磁界Aが形成される。図1において、被測定電流の向きはX方向であり、これにより右向きの誘導磁界Aが電流路11の周りに形成される。なお、図面では、電流路11は、断面円形の導電部材であるが、平板形状の導電部材や薄膜上の導電部材(導電パターン)など、被測定電流を導くことが可能な構成であればどのような形態であってもよい。
感磁素子12a〜12dは、上述のように、被測定電流が通流する電流路11の中心軸を中心とした仮想円C上に等間隔に配置されている。感磁素子12a〜12dの主感度軸121a〜121dの方向は、仮想円Cの接線方向に平行であり、副感度軸122a〜122dの方向は、電流路11の中心軸の方向に平行である。また、副感度軸122a〜122dは、主感度軸121a〜121dと直交する方向及び電流路11を通流する被測定電流の方向(図1では、X方向)に平行である。ここで、主感度軸121a〜121dとは、それぞれ、感磁素子12a〜12dの感度が最も高い方向である。また、副感度軸122a〜122dとは、それぞれ、主感度軸121a〜121dに直交する方向のうち感磁素子12a〜12dの感度が最も高い方向である。
図1に示すように、感磁素子12a〜12dの主感度軸121a〜121dの方向は、仮想円Cの同一周回方向に沿う方向である。図1では、主感度軸121a〜121dの方向は、仮想円Cの右周回方向に沿う方向であるが左周回方向に沿う方向であってもよい。また、副感度軸122a〜122dの方向は、電流路11の中心軸の方向に平行な同一方向であり、主感度軸121a〜121dに直交する方向及び電流路11を通流する被測定電流の方向(X方向)に平行な方向である。なお、図1では、副感度軸122a〜122dの方向は、電流路11を通流する被測定電流の方向(X方向)と逆の方向(Y方向)であるが、当該被測定電流の方向(X方向)であってもよい。
図1において、電流路11に被測定電流が流れると誘導磁界Aが発生する。また、電流路11に並設された隣接電流路11’に電流が流れると誘導磁界(ここでは、右向きの誘導磁界)が発生する。この隣接電流路11’からの誘導磁界は、電流路11の電流値の測定精度を低下させる外乱磁界αとなる。かかる場合、感磁素子12a〜12dの主感度軸121a〜121dは、それぞれ、誘導磁界Aの向きと略平行となるため、感磁素子12a〜12dのそれぞれにおいて誘導磁界Aが検出される。また、感磁素子12b、12dの主感度軸121b、121dは、それぞれ、外乱磁界αの向きと略平行となるため、感磁素子12b、12dにおいては外乱磁界αが検出される。しかし、感磁素子12b、12dの主感度軸121b、121dは逆向きであるため、感磁素子12b、12dで検出される外乱磁界αは、後述の演算処理により相殺され、その影響は少なくなる。また、感磁素子12a〜12dの副感度軸122a〜122dは、それぞれ、外乱磁界αの向きと略直交する方向となるため、外乱磁界αの影響を受け難い。なお、図1は、隣接電流路11’からの誘導磁界を外乱磁界αとして簡略化して示しているにすぎず、外乱磁界αは図1に示すものに限られない。また、図示しないが、感磁素子12a〜12dの主感度軸121a〜121d、副感度軸122a〜122dは、地磁気などの外乱磁界の影響を受けることも想定される。
以上のように、図1に示す電流センサ1では、感磁素子12b、12dの主感度軸121b、121dに現れる外乱磁界αについては、後述する演算処理による相殺により、その影響を低減できる。また、図1において、感磁素子12a〜12dの副感度軸122a〜122dは、外乱磁界αの向きと略直交するため、外乱磁界αの影響を受け難い。このように、図1に示す電流センサ1では、主感度軸121b、121dに現れる外乱磁界の影響だけでなく、副感度軸122a〜122dに現れる外乱磁界の影響を排除でき、電流路11を通流する被測定電流の測定精度を向上させることができる。
なお、感磁素子12a〜12dは、磁気検出が可能であり、感度が最も高い方向である第1感度軸以外にも感度に影響を与える第2感度軸を有する素子であれば特に限定されない。例えば、感磁素子12a〜12dとして、GMR(Giant Magneto Resistance)素子やTMR(Tunnel Magneto Resistance)素子などの磁気抵抗効果素子や、ホール素子(磁気収束板を持つもの)などが用いられる。ここでは、GMR素子が用いられる場合、感度が最も高くなる第1感度軸は主感度軸と呼び、当該第1感度軸に直交する第2感度軸は副感度軸と呼ぶ。また、図1では、4個の感磁素子12a〜12dが仮想円C上に等間隔に配置されるが、感磁素子12の数は、これに限れず、偶数個であればよい。感磁素子12の数が偶数個であれば、仮想円C上に等間隔に配置して後述の演算処理を行うことにより、外乱磁界αの影響を排除できるためである。
図2は、第1の実施の形態に係る電流センサの回路図である。図2に示すように、電流センサ1は、感磁素子12a〜12dの出力に基づいて電流路11の電流値を演算して出力する演算回路13を備えている。具体的には、感磁素子12a〜12dは、主感度軸121a〜121dに現れる磁界及び副感度軸122a〜122dに現れる磁界を検出し、検出した磁界に比例した大きさとなる電圧信号Va〜Vdを演算回路13に出力する。演算回路13は、感磁素子12a〜12dから出力された電圧信号Va〜Vdに対して加算処理を行う。なお、演算回路13の機能は、ハードウェアで実現してもよいし、ソフトウェアで実現してもよい。
例えば、図1に示す場合、感磁素子12aは、主感度軸121aと略平行となる誘導磁界Aを検出し、式(1)で示される電圧信号Vaを出力する。感磁素子12bは、主感度軸121bと略平行となる誘導磁界A及び外乱磁界αを検出し、式(2)で示される電圧信号Vbを出力する。感磁素子12cは、主感度軸121cと略平行となる誘導磁界Aを検出し、式(3)で示される電圧信号Vcを出力する。感磁素子12dは、主感度軸121dと略平行となる誘導磁界A及び外乱磁界αを検出し、式(4)で示される電圧信号Vdを出力する。ここで、上述のように、感磁素子12a〜12dの副感度軸122a〜122dは外乱磁界αの向きと略直交するので、副感度軸122a〜122dに現れる外乱磁界αは検出されない。なお、式(1)〜(4)において、kは比例定数であり、主感度軸121a〜121d又は副感度軸122a〜121dと同じ向きの磁界は+、逆向きの磁界は−としている。また、mは、感磁素子12bでの外乱磁界αの検出値に対する感磁素子12dでの外乱磁界αの検出値の比を示す係数であり、0<m<1である。
Va=k*(+A) …(1)
Vb=k*(+A−α) …(2)
Vc=k*(+A) …(3)
Vd=k*(+A+m*α) …(4)
また、図1に示す場合、演算回路13は、式(5)に示すように、感磁素子12a〜12dから出力された電圧信号Va〜Vdを加算し、電流路11の電流値を演算する。
Va+Vb+Vc+Vd
=k*(+A)+k*(+A−α)+k*(+A)+k*(+A+m*α)
=4*k*A−k*α*(1−m) …(5)
式(5)に示されるように、電圧信号Va〜Vbを加算することにより、感磁素子12bで検出される外乱磁界αが感磁素子12dで検出される外乱磁界m*α(0<m<1)で相殺されるため、外乱磁界αの影響は小さくなる。また、上述のように、感磁素子12a〜12dの副感度軸122a〜122dは外乱磁界αの向きと略直交するので、副感度軸122a〜122dの方向の外乱磁界αは検出され難い。このように、電流センサ1では、主感度軸121a〜121dに現れる外乱磁界αだけでなく、副感度軸122a〜122dに現れる外乱磁界αの影響を排除できる。このため、電流路11の電流値の測定精度を向上させることができる。
次に、以上のような第1の実施の形態に係る電流センサ1の変更例1−1を説明する。図3は、第1の実施の形態の変更例1−1に係る電流センサを示す図である。図3では、電流路11の中心軸に直交する平面における感磁素子12a〜12dの配置位置が示される。図1に示す電流センサ1では、複数の感磁素子12の副感度軸122の方向は、電流路11の中心軸の方向に平行な同一方向である。しかしながら、図3に示すように、仮想円Cの周回方向に沿う方向に隣接する2つの感磁素子12の副感度軸122の方向は、互いに逆方向であってもよい。
例えば、図3に示す電流センサ1aでは、仮想円Cの周回方向に沿う方向に隣接する感磁素子12a、12bの副感度軸122a、122bの方向は、互いに逆方向である。すなわち、感磁素子12aの副感度軸122aの方向は、電流路11を通流する被測定電流の方向(X方向)と逆の方向(Y方向)であり、感磁素子12bの副感度軸122bの方向は、当該被測定電流の方向(X方向)と同一方向である。同様に、感磁素子12b、12cの副感度軸122b、122cの方向、感磁素子12c、12dの副感度軸122c、122dの方向、感磁素子12d、12aの副感度軸122d、122cの方向も、互いに逆方向である。なお、図3では、副感度軸122b、122dの方向が電流路11を通流する被測定電流の方向(X方向)であるが、当該被測定電流の方向(X方向)と逆の方向(Y方向)であってもよい。この場合、副感度軸122a、122cの方向は、当該被測定電流の方向(X方向)となる。
(第2の実施の形態)
次に、第2の実施の形態に係る電流センサについて説明する。第1の実施の形態に係る電流センサ1では、複数の感磁素子12が直列に接続されることから、仮想円C上に配置される感磁素子12の数が増加するにつれて、より多くの駆動電圧が必要とされることになる。ところが、これら複数の感磁素子12に対して一度に供給可能な駆動電圧は限られることから、駆動電圧の不足により、各感磁素子12の出力品質(例えば、S/N(Signal to Noise Ratio))が低下する。そこで、第2の実施の形態に係る電流センサ2では、主感度軸121の方向が仮想円Cの逆の周回方向に沿う方向となる複数のグループに複数の感磁素子12を分け、グループ毎に駆動電圧を供給することで、駆動電圧の不足による各感磁素子12の出力品質の低下を防止している。
図4は、本発明の第2の実施の形態に係る電流センサを示す図である。図4に示すように、電流センサ2は、被測定電流が通流する電流路11の中心軸を中心とした仮想円C上に等間隔に配置された複数の感磁素子12a〜12hを備えている。なお、図4では、8個の感磁素子12a〜12hが仮想円C上に等間隔に配置されるが、感磁素子12の数は、これに限れず、偶数個であればよい。
図4においては、紙面向かって手前側から見たときの電流路11の中心軸に直交する平面上の感磁素子12a〜12hの配置位置が示される。各感磁素子12a〜12hはすべて電流路11の中心軸に直交する平面上に配置されていても良い。あるいは、当該平面上から電流路11の延在方向にずれて配置されていても良い。電流路11の延在方向にずれて配置される場合においては、紙面向かって手前側から見たときに、電流路11の中心軸に直交する平面上に感磁素子12a〜12hの配置位置を投影すると図4に示すようになる。このような構成例としては、上記仮想円Cが、電流路11の中心軸と直交する第1平面上の仮想半円と、第1平面と平行な第2平面上の仮想半円とから構成され、複数の感磁素子12が仮想半円上に配置される構成や、複数の感磁素子12が電流路11の中心軸を中心に螺旋状に配置される構成が挙げられる。
感磁素子12a〜12hは、それぞれ、仮想円Cの接線方向に平行である主感度軸121a〜121hと、電流路11の中心軸の方向に平行である副感度軸122a〜122hとを有する。この点において、図1に示される電流センサ1と図4に示される電流センサ2とは共通する。図1に示される電流センサ1と図4に示される電流センサ2との相違点は、仮想円C上に配置された複数の感磁素子12の主感度軸121の方向にある。すなわち、図1に示される電流センサ1では、全ての主感度軸121の方向は仮想円Cの同一周回方向に沿う方向であるのに対して、図4に示される電流センサ2では、後述するグループ毎に主感度軸121の方向は仮想円Cの互いに逆の周回方向に沿う方向である。
具体的には、図4に示される電流センサ2では、感磁素子12a〜12hは、主感度軸121の方向が仮想円Cの一方の周回方向に沿うグループB1、又は、主感度軸121の方向が仮想円Cの当該一方の周回方向と逆の周回方向であるB2のいずれかのグループに属する。図4では、仮想円Cの周回方向に連続する感磁素子12a〜12dがグループB1に属し、感磁素子12e〜12hがグループB2に属する。また、図4では、グループB1に属する感磁素子12a〜12dの主感度軸121a〜121dの方向は、仮想円Cの右周回方向に沿う方向である。一方、グループB2に属する感磁素子12e〜12hの主感度軸121e〜121hの方向は、グループB1とは逆の左周回方向に沿う方向である。このように、図4に示される電流センサ2では、主感度軸121a〜121hの方向がグループ毎に仮想円Cの互いに逆の周回方向に沿う方向となる。
なお、図4において感磁素子12a〜12hの副感度軸122a〜122hの方向は、グループに関係なく、電流路11の中心軸の方向に平行な同一方向である。しかしながら、第2の実施の形態に係る電流センサ2において、副感度軸122a〜122hの方向は、全て同一方向でなくともよい。例えば、図3に示される電流センサ1aのように、仮想円Cの周回方向に沿う方向に隣接する2つの感磁素子12(例えば、感磁素子12a及び12b、感磁素子12b及び12cなど)の副感度軸122の方向は、互いに逆方向であってもよい。
図5は、第2の実施の形態に係る電流センサの回路図である。図5に示すように、電流センサ2は、感磁素子12a〜12hの出力に基づいて電流路11の電流値を演算して出力する演算回路13を備えている。演算回路13は、グループB1に属する感磁素子12a〜12dから出力された電圧信号Va〜Vdを合計する加算回路131aと、グループB2に属する感磁素子12e〜12hから出力された電圧信号Ve〜Vhを合計する加算回路131bと、加算回路131aにおける電圧信号Va〜Vdの合計値と加算回路131bにおける電圧信号Ve〜Vhの合計値とを差動処理する差動アンプ132とを備える。なお、演算回路13の機能は、ハードウェアで実現してもよいし、ソフトウェアで実現してもよい。
ここで、図4を参照して説明したように、グループB1に属する感磁素子12a〜12dの主感度軸121a〜121dの方向と、グループB2に属する感磁素子12e〜12hの主感度軸121e〜121hの方向とは、仮想円Cの互いに逆の周回方向に沿う方向である。より具体的には、図4において、感磁素子12a〜12dの主感度軸121a〜121dは、それぞれ、誘導磁界Aの向きと同じ向きである。このため、加算回路131aにおける電圧信号Va〜Vdの合計値は、外部磁界αの記載を省略すると、式(6)で表わされる。一方、図4において、感磁素子12e〜12hの主感度軸121e〜121hは、それぞれ、誘導磁界Aの向きとは逆向きである。このため、加算回路131bにおける電圧信号Ve〜Vhの合計値は、外部磁界αの記載を省略すると、式(7)で表わされる。また、差動アンプ132からの出力値は、式(8)で表わされる。なお、式(6)〜(8)において、kは比例定数である。
Va+Vb+Vc+Vd=k*(+A)+k*(+A)+k*(+A)+k*(+A)
=4*k*A …(6)
Ve+Vf+Vg+Vh=k*(−A)+k*(−A)+k*(−A)+k*(−A)
=−4*k*A …(7)
(Va+Vb+Vc+Vd)−(Ve+Vf+Vg+Vh)
=(4*k*A)−(−4*k*A)
=8*k*A …(8)
以上のように、加算回路131aにおける合計値と加算回路131bにおける合計値とは、主感度軸121a〜121dの方向と主感度軸121e〜121hの方向とが仮想円Cの互いに逆の周回方向に沿うことに起因して、正負が逆となる。したがって、差動アンプ132において、加算回路131aにおける合計値と加算回路131bにおける合計値との差動処理を行うことで、感磁素子12a〜12hを直列に接続する場合と同様の出力(上述の例においては、8*k*A)を得ることができる。
なお、上述の例においては、外部磁界αの記載を省略したが、感磁素子12a〜12hの主感度軸121a〜121h及び副感度軸122a〜122hで検出される外部磁界αは、加算回路131a、131bにおける合計処理及び差動アンプ132における差動処理の過程で相殺される。このため、差動アンプ132からの出力信号は、外部磁界αの影響が少なくなり、誘導磁界Aの大きさに比例した電圧信号となる。演算回路13は、かかる差動アンプ132からの出力信号に基づいて電流路11の電流値を演算して出力する。
以上のように、第2の実施の形態に係る電流センサ2では、それぞれの感磁素子12が主感度軸121の方向が仮想円Cの一方の周回方向に沿う方向であるグループB1と主感度軸121の方向が仮想円Cの上記一方の周回方向と逆の周回方向に沿う方向であるグループB2のいずれかのグループに属する。これにより、同じグループに属する感磁素子12だけが直列に接続されるので、全ての感磁素子12を直列に接続する場合よりも、直列に接続される感磁素子12の数を削減でき、駆動電圧の不足により各感磁素子12の出力品質が低下するのを防止できる。また、電流センサ2では、感磁素子12の主感度軸121の方向がグループ毎に仮想円Cの互いに逆の周回方向に沿う方向となるので、同じグループに属する感磁素子12の出力を合計し、各グループにおける合計値に対して差動処理を行うことで、全ての感磁素子12を直列に接続した場合と同様の出力を得ることができる。このように、電流センサ2では、仮想円C上に等間隔に配置される感磁素子12の数が増加する場合に、当該複数の感磁素子12の駆動電圧の不足により各感磁素子12からの出力品質が低下して、電流路11の測定精度が低下するのを防止できる。
次に、以上のような第2の実施の形態に係る電流センサ2の変更例2−1〜2−3を説明する。図6は、第2の実施の形態の変更例2−1に係る電流センサの図である。図6では、電流路11の中心軸に直交する平面における感磁素子12a〜12hの配置位置が示される。図4に示す電流センサ2では、グループB1及びB2には、それぞれ、同じ数(4個)の感磁素子12が属する。しかしながら、図6に示すように、各グループに属する感磁素子12の数は同じでなくともよく、一方のグループに属する感磁素子12の数が他方のグループに属する感磁素子12の数より少なくてもよい。
例えば、図6に示す電流センサ2aでは、主感度軸121の方向が仮想円Cの右周回方向に沿う方向であるグループB1は、3個の感磁素子12b、12c、12dから構成される。一方、主感度軸121の方向が仮想円CのグループB1とは逆の周回方向(すなわち、左周回方向)に沿う方向であるグループB2は、5個の感磁素子12a、12e〜12hから構成される。図6に示す電流センサ2aでは、グループB1、B2でそれぞれ直接に接続される感磁素子12の数(すなわち、グループB1では3個、グループB2では5個)は、8個の感磁素子12a〜12hを直列に接続する場合よりも削減される。このため、駆動電圧の不足により各感磁素子12からの出力品質が低下して、電流路11の測定精度が低下するのを防止できる。
なお、図6において感磁素子12a〜12hの副感度軸122a〜122hの方向は、グループに関係なく、電流路11の中心軸の方向に平行な同一方向である。しかしながら、図6に示す電流センサ2aにおいても、図3に示される電流センサ1aのように、仮想円Cの周回方向に沿う方向に隣接する2つの感磁素子12の副感度軸122の方向は、互いに逆方向であってもよい。
図7は、第2の実施の形態の変更例2−2に係る電流センサの図である。図7では、電流路11の中心軸に直交する平面における感磁素子12a〜12hの配置位置が示される。図4に示す電流センサ2では、グループB1及びB2には、それぞれ、仮想円Cの同一周回方向に沿う方向に連続して配置される複数の感磁素子12が属する。しかしながら、各グループに属する感磁素子12は、仮想円Cの同一周回方向に沿う方向に連続して配置されていなくともよく、図7に示すように、隣接して配置された感磁素子12が、異なるグループに属してもよい。
例えば、図7に示す電流センサ2bにおいて、グループB1には、感磁素子12a、12c、12e、12gが属し、グループB2には、感磁素子12b、12d、12f、12hが属する。図7に示す電流センサ2bでは、グループB1の感磁素子12a、12c、12e、12gの出力を合計する際に、感磁素子12a、12c、12e、12gで検出される外部磁界αが相殺される。これは、感磁素子12aの主感度軸121a及び副感度軸122aは、それぞれ、感磁素子12eの主感度軸121e及び副感度軸122eと互いに逆向きであり、感磁素子12cの主感度軸121c及び副感度軸122cは、それぞれ、感磁素子12gの主感度軸121g及び副感度軸122gと互いに逆向きであるためである。同様に、グループB2の感磁素子12b、12d、12f、12hの出力を合計する際に、感磁素子12b、12d、12f、12gで検出される外部磁界αも相殺される。このように、図7に示す電流センサ2bでは、各グループの感磁素子12の出力を合計する際に外部磁界αの影響を相殺できるので、各グループの出力の差動処理が容易となる。
なお、図7において感磁素子12a〜12hの副感度軸122a〜122hの方向は、グループに関係なく、電流路11の中心軸の方向に平行な同一方向である。しかしながら、図7に示す電流センサ2bにおいても、図3に示される電流センサ1aのように、仮想円Cの周回方向に沿う方向に隣接する2つの感磁素子12の副感度軸122の方向は、互いに逆方向であってもよい。
図8は、第2の実施の形態の変更例2−3に係る電流センサの図である。図8では、電流路11の中心軸に直交する平面における感磁素子12a〜12hの配置位置が示される。図9は、第2の実施の形態の変更例2−3に係る電流センサの回路図である。図4に示す電流センサ2では、主感度軸121の方向が仮想円Cの右周回方向に沿う方向であるグループB1と主感度軸121の方向がグループB1とは逆の仮想円Cの左周回方向に沿う方向であるグループB2とが設けられる。すなわち、図4に示す電流センサ2では、主感度軸121の方向が仮想円Cの同一周回方向に沿う方向であるグループは、グループB1、B2の1つずつである。しかしながら、図8に示すように、主感度軸121の方向が仮想円Cの同一周回方向に沿う方向であるグループが複数設けられてもよい。
例えば、図8に示す電流センサ2cでは、主感度軸121の方向が仮想円Cの一方の周回方向(ここでは、右周回方向)に沿う方向である2つのグループB11、B12と、主感度軸121の方向が仮想円CのグループB11、B12とは逆の周回方向(ここでは、左周回方向)に沿う方向である2つのグループB21、B22が設けられる。図9に示すように、図8に示す電流センサ2cの演算回路13は、グループB11に属する感磁素子12a、12bから出力された電圧信号Va、Vbを合計する加算回路131aと、グループB21に属する感磁素子12h、12gから出力された電圧信号Vh、Vgを合計する加算回路131bと、グループB22に属する感磁素子12e、12fから出力された電圧信号Ve、Vfを合計する加算回路131cと、グループB12に属する感磁素子12c、12dから出力された電圧信号Vc、Vdを合計する加算回路131dと、を備える。また、演算回路13は、加算回路131a、131bの出力を差動処理する差動アンプ133aと、加算回路131c、131dの出力を差動処理する差動アンプ133bと、差動アンプ133a、133bの出力を差動処理する差動アンプ132を備える。
図8に示す電流センサ2cでは、加算回路131aにおける合計値と加算回路131bにおける合計値とは、感磁素子12a、12bの主感度軸121a、121bの方向と感磁素子12g、12hの主感度軸121g、121hの方向が仮想円Cの互いに逆の周回方向に沿う方向であることに起因して、正負が逆となる。したがって、差動アンプ133aにおいて、加算回路131a、131bにおける合計値の差動処理を行うことで、感磁素子12a、12b、12h、12gを直列に接続する場合と同様の出力(例えば、4*k*A(kは比例定数、Aは誘導磁界))を得ることができる。
また、加算回路131cにおける合計値と加算回路131dにおける合計値とは、感磁素子12e、12fの主感度軸121e、121fの方向と感磁素子12c、12dの主感度軸121c、121dの方向が仮想円Cの互いに逆の周回方向に沿う方向であることに起因して、正負が逆となる。したがって、差動アンプ133bにおいて、加算回路131c、131dにおける合計値の差動処理を行うことで、感磁素子12e、12f、12c、12dを直列に接続する場合と同様の出力(例えば、−4*k*A(kは比例定数、Aは電流路11の誘導磁界))を得ることができる。
さらに、差動アンプ133a、133bの出力は正負が逆となるように、差動アンプ133aに合計値が入力されるグループの組み合わせ(ここでは、グループB11、B21)と、差動アンプ133bに合計値が入力されるグループの組み合わせ(ここでは、グループB22、B12)とが決定されている。このため、差動アンプ132において、差動アンプ133a、133bの出力の差動処理を行うことで、感磁素子12a〜12hを直列に接続する場合と同様の出力((4*k*A)−(−4*k*A)=8*k*A)を得ることができる。
図8、9に示す電流センサ2cでは、それぞれの感磁素子12は、主感度軸121の方向が仮想円Cの一方の周回方向に沿う方向であるグループB11、B12、主感度軸121の方向がグループB11、B12とは逆の周回方向に沿う方向であるグループB21、B22のいずれかのグループに属する。感磁素子12は同じグループに属する場合に直列に接続されるので、グループの数を増やすことにより、直列に接続される感磁素子12の数を更に削減することができる。このように、図8、9に示す電流センサ2cでは、主感度軸121の方向が仮想円Cの一方の周回方向に沿う方向である2つのグループB11、B12、主感度軸121の方向がグループB11、B12とは逆の周回方向に沿う方向であるグループB21、B22を設けることで、グループB1、B2だけを設ける場合と比較して、駆動電圧の不足により各感磁素子12の出力品質が低下するのをより効果的に防止できる。
なお、図8において感磁素子12a〜12hの副感度軸122a〜122hの方向は、グループに関係なく、電流路11の中心軸の方向に平行な同一方向である。しかしながら、図8に示す電流センサ2cにおいても、図3に示される電流センサ1aのように、仮想円Cの周回方向に沿う方向に隣接する2つの感磁素子12の副感度軸122の方向は、互いに逆方向であってもよい。
なお、上述した変更例2−1〜2−3に係る電流センサは、適宜組み合わせられてもよい。
(電流センサの使用形態)
次に、上述した電流センサの使用形態について説明する。以下の第1〜第4の使用形態は、上述した第1の実施の形態に係る電流センサ1、変更例1−1に係る電流センサ1a、第2の実施の形態に係る電流センサ2、変更例2−1〜2−3に係る電流センサ2a〜2cのいずれにも適用可能である。また、第1〜第4の使用形態は、第2の実施の形態の変更例2−1〜2−3を適宜組み合わせた電流センサにも適用可能である。第5の使用形態は、変更例1−1に係る電流センサ1a、或いは、当該電流センサ1aと他の電流センサ2、2a〜2cを適宜組み合わせた電流センサに適用可能である。
図10は、電流センサの第1の使用形態を示す図である。図10に示すように、第1の使用形態において、上述した電流センサは、平板形状の基板3の一方の主面31上に実装される。また、基板3の一方の端部には、円形の開口部32が形成され、基板3の他方の端部には、基板3を筐体(不図示)に取り付ける取り付け部33が設けられる。
開口部32には、被測定電流が通流する電流路11(不図示)が配置される。具体的には、電流路11は、電流路11の中心軸が開口部32の中心を通るように配置される。また、電流路11は、電流路11の中心軸が主面31と直交するように配置される。
主面31には、円形の開口部32を囲むように、複数の感磁素子12a〜12hが等間隔に配置される。上述のように、電流路11は、電流路11の中心軸が開口部32の中心を通るように配置される。このため、複数の感磁素子12a〜12hは、主面31において電流路11の中心軸を中心とした仮想円C上に等間隔に配置される。
このように、第1の使用形態では、複数の感磁素子12a〜12hは、電流路11の中心軸と略直交する同一平面である主面31上に配置される。すなわち、複数の感磁素子12a〜12hは、当該主面31上に電流路11の中心軸を中心として形成される仮想円C上に等間隔に配置される。また、上述のように、感磁素子12a〜12hの主感度軸121a〜121hの方向は、主面31上の仮想円Cの接線方向に平行であり、副感度軸122a〜122hの方向は、電流路11の中心軸の方向に平行である。このため、第1の使用形態において、電流路11に隣接電流路11’が並設される場合に隣接電流路11’からの誘導磁界の影響を副感度軸122a〜122hが受けるのを防ぐことができる。また、各感磁素子12a〜12hの出力を演算することにより、主感度軸121だけでなく副感度軸122に現れる外乱磁界を相殺することができ、電流路11の電流値の測定精度を向上させることができる。
図11は、電流センサの第2の使用形態を示す図である。図11Aは、上述した電流センサの実装例を示し、図11Bは、かかる実装例における感磁素子の配置を示す。図11Aに示すように、第2の使用形態において、上述した電流センサは、可撓性基板4上に実装される。可撓性基板4は、折り曲げることにより略八角柱形を形成可能である。可撓性基板4を折り曲げて形成される略八角柱形の8つの外側面には、それぞれ、感磁素子12a〜12hが感磁面を外側にして同一平面上に配置される。なお、可撓性基板4を折り曲げて形成される面の数は、感磁素子12の数に対応する。図11Aでは、可撓性基板4に八個の感磁素子12a〜12hが配置されることから、可撓性基板4は八面に折り曲げられているが、これに限られるものではない。
また、可撓性基板4は、一般に用いられているフレキシブルプリント配線板(FPC)であって、ポリイミド樹脂(PI)等の素材のフィルム基材上に設けられた銅(Cu)等の金属箔が、所望の配線パターンが得られるようにパターニングされたものである。
また、図11Aに示すように、電流路11は、可撓性基板4を折り曲げて形成される略八角柱形の内側に配置される。このため、電流路11の中心軸を中心とした仮想円Cが図10Bに示すように同一平面上に形成される。複数の感磁素子12a〜12hは、同一平面上に形成された仮想円C上に等間隔に配置される。
このように、第2の使用形態によれば、複数の感磁素子12a〜12hは、電流路11の中心軸と略直交する同一平面上に配置される。すなわち、複数の感磁素子12a〜12hは、当該同一平面上に電流路11の中心軸を中心として形成される仮想円C上に等間隔に配置される。また、上述のように、感磁素子12a〜12hの主感度軸121a〜121hの方向は、主面31上の仮想円Cの接線方向に平行であり、副感度軸122a〜122hの方向は、電流路11の中心軸の方向に平行である。このため、第2の使用形態において、電流路11に隣接電流路11’が並設される場合に隣接電流路11’からの誘導磁界の影響を副感度軸122a〜122hが受けるのを防ぐことができる。各感磁素子12a〜12hの出力を演算することにより、主感度軸121だけでなく副感度軸122に現れる外乱磁界を相殺することができ、電流路11の電流値の測定精度を向上させることができる。
図12は、電流センサの第3の使用形態を示す図である。図12Aは、上述した電流センサの実装例を示し、図12Bは、かかる実装例における感磁素子の配置を示す。第2の使用形態において、上述した電流センサは、可撓性基板5上に実装される。可撓性基板5は、第1の基板51と、第1の基板51の上端部右側から前方に延出する第2の基板52と、第1の基板51の下端部左側から前方に延出する第3の基板53と、を具備する。
図12Aに示すように、第1の基板51は、短辺方向の中間位置で前方側に所定角度で折り曲げ形成されている。この所定角度で折り曲げられた第1の基板51の右側の平面部には、感磁素子12aが実装され、左側の平面部には、感磁素子12hが実装される。また、第2の基板52は、第1の基板51の折り曲げ角度と同角度で時計回りに複数回折り曲げられて形成されている。この所定角度で折り曲げられた第2の基板52の3つの平面部には、感磁素子12b、12c、12dがそれぞれ実装される。また、第3の基板53は、第1の基板51の折り曲げ角度と同角度で反時計回りに複数回折り曲げ形成されている。この所定角度で折り曲げられた第3の基板53の3つの平面部には、感磁素子12e、12f、12gがそれぞれ実装される。
このように構成された可撓性基板5は、第1の基板51の両側部から延出する第2及び第3の基板52、53が対向する側に向かって複数回折り曲げられて、平面視八角形状になるように形成されている。各基板51、52、53の各平面部には、感磁素子12がそれぞれ実装される。すなわち、複数の感磁素子12は、平面視環状に配置される。なお、可撓性基板5を折り曲げて形成される平面の数は、感磁素子12の数に対応する。図12Aでは、可撓性基板5に八個の感磁素子12a〜12hが配置されることから、可撓性基板5は八つの平面を有するが、これに限られるものではない。
また、図12Aに示すように、電流路11は、可撓性基板5を折り曲げて形成される各平面の内側に配置される。かかる場合、図12Bに示すように、電流路11の中心軸を中心とする仮想円Cは、電流路11の中心軸と直交する第1平面上の仮想半円Caと、第1平面と平行な第2平面上の仮想半円Cbとから構成される。感磁素子12a〜12dは、第1平面上の仮想半円Ca上に等間隔に配置され、感磁素子12e〜12hは、第1平面と平行な第2平面上の仮想半円Cb上に等間隔に配置される。
第3の使用形態によれば、仮想円Cが第1平面上の仮想半円Caと第1平面と平行な第2平面の仮想半円Cbとから構成され、複数の感磁素子12a〜12hが当該仮想半円Ca、Cb上に等間隔に配置される。これにより、平面視では電流路11の中心軸を中心とする仮想円C上に感磁素子12a〜12hが等間隔に配置されることになる。また、上述のように、感磁素子12a〜12hの主感度軸121a〜121hの方向は、主面31上の仮想円Cの接線方向に平行であり、副感度軸122a〜122hの方向は、電流路11の中心軸の方向に平行である。このため、第3の使用形態において、電流路11に隣接電流路11’が並設される場合に隣接電流路11’からの誘導磁界の影響を副感度軸122a〜122hが受けるのを防ぐことができる。各感磁素子12a〜12hの出力を演算することにより、主感度軸121だけでなく副感度軸122に現れる外乱磁界を相殺することができ、電流路11の電流値の測定精度を向上させることができる。
図13は、電流センサの第4の使用形態を示す図である。図13Aは、上述した電流センサの実装例を示し、図13Bは、かかる実装例における感磁素子の配置を示す。第4の使用形態において、上述した電流センサは、略螺旋状の形状を有する可撓性基板6上に実装される。可撓性基板6は、平面視において、少なくとも360°の角度に渡り形成されている。また、可撓性基板6には、可撓性基板6上に配置される感磁素子12の数に対応する平面が形成される。可撓性基板6に形成される各平面上には、感磁面を外側にして感磁素子12が配置される。
また、図13Aに示すように、電流路11は、螺旋形状の可撓性基板6の内部に配置される。かかる場合、図13Bに示すように、感磁素子12a〜12hは、電流路11の中心軸を中心軸として螺旋形状に配置される。
第4の使用形態によれば、感磁素子12a〜12hは、電流路11の中心軸を中心に螺旋状に配置される。これにより、平面視では電流路11の中心軸を中心とする仮想円C上に感磁素子12a〜12hが等間隔に配置されることになる。また、上述のように、感磁素子12a〜12hの主感度軸121a〜121hの方向は、主面31上の仮想円Cの接線方向に平行であり、副感度軸122a〜122hの方向は、電流路11の中心軸の方向に平行である。このため、第4の使用形態において、電流路11に隣接電流路11’が並設される場合に隣接電流路11’からの誘導磁界の影響を副感度軸122a〜122hが受けるのを防ぐことができる。各感磁素子12a〜12hの出力を演算することにより、主感度軸121だけでなく副感度軸122に現れる外乱磁界を相殺することができ、電流路11の電流値の測定精度を向上させることができる。
図14は、電流センサの第5の使用形態を示す図である。上述のように、第5の使用形態は、変更例1−1に係る電流センサ1a、或いは、当該電流センサ1aと他の電流センサ2、2a〜2cを適宜組み合わせた電流センサに適用可能である。以下では、図3に示す変更例1−1に係る電流センサ1aが適用される場合を一例として説明する。
図14は、電流路11の中心軸に直交する平面において感磁素子12a、12b、12c、12dの配置位置を示す図である。図14に示すように、図3に示す電流センサ1aは、電流路11の中心軸と直交する平面において当該中心軸を中心した楕円を形成する可撓性基板7の側面に配置される。すなわち、可撓性基板7は楕円柱形状を有する。また、第5の使用形態において、複数の感磁素子12のうち仮想円Cの周回方向に沿う方向に隣接する2つの感磁素子12は、それぞれ、可撓性基板7の互いに逆側の側面に配置される。また、当該2つの感磁素子12は、それぞれの中心から電流路11の中心軸までが等距離になるように配置されている。なお、可撓性基板7は、楕円柱形状でなくとも電流路11の中心軸と直交する平面において当該中心軸を中心とした楕円を形成できればどのような形状であってもよい。
例えば、図14において、感磁素子12a、12cは、可撓性基板7の外側面に配置されるのに対して、感磁素子12b、12dは、当該可撓性基板7の内側面に配置される。なお、図14では、可撓性基板7の外側面に配置された感磁素子12a、12cの副感度軸122a、122cの方向が、電流路11を通流する被測定電流の方向(X方向)と逆の方向(Y方向)であり、可撓性基板7の内側面に配置された感磁素子12b、12dの副感度軸122b、122dの方向が、当該被測定電流の方向(X方向)である。しかし、可撓性基板7の外側面に配置された感磁素子12a、12cの副感度軸122a、122cの方向が、当該被測定電流の方向(X方向)であり、可撓性基板7の内側面に配置された感磁素子12b、12dの副感度軸122b、122dの方向が、当該被測定電流の方向(X方向)と逆の方向(Y方向)であってもよい。
このように、第5の使用形態では、仮想円Cの周回方向に沿う方向に隣接する2つの感磁素子12を可撓性基板7の互いに逆側の側面に配置することにより、より容易に電流センサ1aを製造できる。具体的には、上記2つの感磁素子12を可撓性基板7の互いに逆側の側面に配置するだけで、当該2つの感磁素子12の副感度軸122の方向を互いに逆の方向とできるので、当該2つの感磁素子12を別々の製法で製造する必要がなく、電流センサ1aをより容易に製造できる。
なお、第5の使用形態において、感磁素子12a〜12dは、電流路11の中心軸と略直交する同一平面上に配置されていてもよいし、当該同一平面上から電流路11の延在方向にずれて配置されていてもよい。電流路11の延在方向にずれて配置される場合においては、紙面向かって手前側から見たときに、電流路11の中心軸に直交する平面上に感磁素子12a、12b、12c、12dの配置位置を投影すると図14に示すようになる。このような構成例としては、上記仮想円Cが、電流路11の中心軸と直交する第1平面上の仮想半円と、第1平面と平行な第2平面上の仮想半円とから構成され、複数の感磁素子12が仮想半円上に配置される構成や、複数の感磁素子12が電流路11の中心軸を中心に螺旋状に配置される構成が挙げられる。
尚、感磁素子12a〜12dが磁気抵抗効果素子のように抵抗値が変化する素子の場合は、直列接続した感磁素子に定電圧を印加し、中点の電位を電圧信号として演算回路13に出力できる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可能である。上記実施の形態において、添付図面に図示されている大きさや形状などについては、これに限定されず、本発明の効果を奏する範囲内で適宜変更することが可能である。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施することが可能である。
本発明は、例えば、電気自動車やハイブリッドカーのモータ駆動用の電流の大きさを検知するために用いることが可能である。
本出願は、2011年10月3日出願の特願2011−219595に基づく。この内容は、全てここに含めておく。

Claims (12)

  1. 被測定電流を通流する電流路の中心軸と直交する平面において当該中心軸を中心とした仮想円上に等間隔に配置され、第1感度軸及び前記第1感度軸に直交する第2感度軸をそれぞれ有する複数の感磁素子と、
    前記複数の感磁素子の出力に基づいて前記電流路を通流する電流値を演算する演算回路と、を備え、
    前記複数の感磁素子の第1感度軸の方向は、前記仮想円の接線方向に平行であり、前記複数の感磁素子の第2感度軸の方向は、前記中心軸の方向に平行であることを特徴とする電流センサ。
  2. 前記複数の感磁素子の前記第2感度軸の方向は、同一の方向であることを特徴とする請求項1に記載の電流センサ。
  3. 前記複数の感磁素子のうち前記仮想円の周回方向に沿う方向に隣接する2つの感磁素子の第2感度軸の方向は、互いに逆の方向であることを特徴とする請求項1に記載の電流センサ。
  4. 前記2つの感磁素子は、前記電流路の中心軸と直交する平面において当該中心軸を中心した楕円を形成する基板の互いに逆側の側面に配置されることを特徴とする請求項3に記載の電流センサ。
  5. 前記複数の感磁素子の前記第1感度軸の方向は、前記仮想円の同一周回方向に沿う方向であり、
    前記演算回路は、前記複数の感磁素子の出力を合計して前記電流値を演算することを特徴とする請求項1に記載の電流センサ。
  6. 前記複数の感磁素子の前記第1感度軸の感度は互いに等しく、
    前記複数の感磁素子の前記第2感度軸の感度は互いに等しいことを特徴とする請求項4に記載の電流センサ。
  7. それぞれの感磁素子は、前記第1感度軸の方向が前記仮想円の一方の周回方向に沿う方向である第1グループ、又は前記第1感度軸の方向が前記仮想円の前記一方の周回方向と逆の周回方向である第2グループのいずれかのグループに属し、
    前記演算回路は、前記第1グループに属する感磁素子の出力と前記第2グループに属する感磁素子の出力とを別々に合計し、前記第1グループにおける合計値と前記第2グループにおける合計値とを差動処理して前記電流値を演算することを特徴とする請求項1に記載の電流センサ。
  8. 前記感磁素子がGMR素子であり、前記第2感度軸が副感度軸であることを特徴とする請求項1に記載の電流センサ。
  9. 前記第2感度軸が感度に影響を与える軸であることを特徴とする請求項1に記載の電流センサ。
  10. 前記複数の感磁素子は、前記電流路の中心軸と直交する同一平面上に配置されることを特徴とする請求項1に記載の電流センサ。
  11. 前記仮想円は、前記電流路の中心軸と直交する第1平面上の仮想半円と、前記第1平面と平行な第2平面上の仮想半円とから構成され、
    前記複数の感磁素子は、前記仮想半円上に配置されることを特徴とする請求項1に記載の電流センサ。
  12. 前記複数の感磁素子は、前記電流路の中心軸を中心に螺旋状に配置されることを特徴とする請求項1に記載の電流センサ。
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